JP5004729B2 - 頭部装着型機器 - Google Patents

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Description

本発明は、頭部装着型機器の装着機構に関するものである。
頭部に装着して使用する機器としてヘッドマウントディスプレイ(以下HMDと称する)がよく知られている。HMDは手軽に映像を大画面で見ることが可能であること、立体視が容易であること、観察者と共に移動が可能であることなどの利点により広く用いられている。HMDの装着機構は、ベルト状の部材により頭部周囲を締め付けることによりHMDを頭部に固定するものや、前頭部押圧部と後頭部押圧部を設け、後頭部押圧部を前後に移動させることによりHMDを頭部に押圧して固定するものがよく知られている。これらの装着機構では、ベルト上の部材を緩めること、後頭部押圧部材を後退させることによりHMDを取り外すことができる。
さらにHMDの重量による下方向へのずれ落ちを軽減する目的で、頭部の頭頂部を押圧してHMDの重量を支持するタイプの装着機構もよく知られている(特許文献1参照)。また、HMDを装着する際は、正しい映像が認識できる位置に表示部を維持したまま簡易に装着できることが好ましい。そこで、片手でHMDを把持しながら簡易に装着できる装着機構として、ワイヤを用いたタイプのものが開示されている(特許文献2参照)。
特開平8−088814号公報 特開平7−333547号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装着機構は、頭部周囲への押圧部の調整機構と、頭頂部押圧部の調整機構が別々に設けられており、装着時の操作が複雑であるという課題があった。また複数の調整機構があるためその分装置が大型化し、重量が重くなってしまう原因にもなっていた。
また、特許文献2に開示された装着機構は、頭頂部押圧部を有していないためHMDを頭部周囲への押圧のみで保持しなければならない。そのため頭部を動かしてもずれないように保持しようとした場合、頭部への押圧力が高くなり、装着時の不快感を招いていた。また、調整時には片手でHMDを支えなければならないため、安定性に欠けていた。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、装置を軽量化しつつ押圧方向の異なる複数の押圧部を調整することを可能とし、頭部装着型機器における装着時の操作をより簡易にすることを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の一態様による頭部装着型機器は以下の構成を備える。即ち、
ユーザの頭部に装着される頭部装着型機器であって、
頭部の第1の部位を第1の方向から押圧するための第1の押圧部材と、
頭部の、前記第1の部位とは異なる第2の部位を、前記第1の方向とは異なる第2の方向から押圧するための第2の押圧部材と、
前記第1の押圧部材に接続された第1の線状部材と、
前記第2の押圧部材に接続された第2の線状部材と、
前記第1の線状部材と前記第2の線状部材の長さの変化が、前記第1及び第2の押圧部材をそれぞれ前記第1及び第2の方向へ移動させるように、前記第1及び第2の線状部材を案内する案内手段と、
前記第1の線状部材と前記第2の線状部材の長さを調整する調整手段とを備え、
前記調整手段は、回転式の操作部材に連結された、前記第1の線状部材と前記第2の線状部材を巻き取るための第1及び第2の巻き取り部を有し、
前記第1の巻き取り部と前記回転軸との連結と、前記第2の巻き取り部と前記回転軸との連結とは、前記回転軸からの回転力の伝達特性が異なる。
本発明によれば、装置を軽量化しつつ押圧方向の異なる複数の押圧部を調整することが可能となるので、装着時の操作をより簡易に行える。
本発明に適用できる実施の形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1、図2は第1実施形態によるヘッドマウントディスプレイ(HMD)の斜視図であり、図3はHMDの正面図、図4はHMDの側面図である。本実施形態のHMDは、表示部1と表示部1を観察者の眼前に保持するための装着部2とを具備する。表示部1は、内部に映像を表示する表示素子(不図示)と、その表示素子の映像を拡大し観察者の眼に導く光学系(不図示)が配置されている。また、表示部1には頭部の周囲に沿って左右の側頭部まで延び、さらに頭頂部を跨ぐような形状を有するフレーム21と結合されている。フレーム21は、剛性と軽量化を両立させるために中空構造になっている。また、フレーム21の頭頂部には、ワイヤ31を通すための穴21a、21bが設けられている。なお、本明細書において、側頭部から頭頂部に沿った、頭部の周囲を縦周囲という。
フレーム21から後頭部へは、伸縮可能な蛇腹状の伸縮チューブ22が後頭部を囲むように結合されている。なお、本明細書において、側頭部から後頭部に沿った、頭部の周囲を横周囲という。図2はワイヤ31とワイヤ32の配置についての概略図、図3はHMDを表示部1から見た正面図である。ワイヤ31とワイヤ32の一端はフレーム21に回動可能に取り付けられた調整部4の結合部A1に、もう一端はフレーム21に設けられた結合部Bに結合されている。ワイヤ31は調整部4の結合部A1からフレーム21の内部を通り、穴21bを経て一度フレーム21の外に出る。そして、ワイヤ31は、頭頂部パッドガイド53の貫通穴53bを通過して、フレーム21の穴21aから再びフレーム21内に入り、フレーム21の結合部Bへと導かれている。一方、ワイヤ32は、調整部4の結合部A2から伸縮チューブ内を通り、フレーム21の左側頭部の結合部Bでフレーム21に締結される。
表示部1には、装着時に前頭部を押圧する前頭部パッド51が結合されている。伸縮チューブ22には、装着時に後頭部を押圧する後頭部パッド52が結合されている。また、フレーム21には、装着時に頭頂部を押圧する頭頂部パッド53が、フレーム21に対して上下方向(頭頂部への押圧方向)に可動に取り付けられている。頭頂部パッド53は、フレーム21に設けられたガイド部21cに係合する頭頂部パッドガイド53aが一体化されており、頭頂部方向へ直線移動するように規制されている。これら、ガイド部21cと頭頂部パッドガイド53aにより、頭頂部パッド53の押圧方向以外の方向への移動が抑制される。また、頭頂部パッドガイド53aにはワイヤ31が通る貫通穴53bが設けられている。
次に、ワイヤ31、およびワイヤ32の長さを調整する調整部4について説明する。図5は図4(HMD側面図)における調整部4のC−C断面図である。調整部4は、調整ダイヤル41と解除ボタン42、一方向にのみ回転が可能なワンウェイクラッチ43、付勢ばね44を具備する。
調整ダイヤル41は、装着時に観察者が操作するつまみ部41aと、フレーム21内でワイヤ32を巻き取るためのワイヤ巻き取り部41cを有する。また、ワイヤ31はワイヤ巻き取り部41cと連動するプーリ46で巻き取られる。プーリ46とワイヤ巻き取り部41cとの間にはトルク感応式のトルククラッチ70が同軸に嵌合されている。この構成により、プーリ46とワイヤ巻き取り部41cの間のトルクが規定値以上掛かると滑りが発生するが、トルクが規定値内であるときはプーリ46とワイヤ巻き取り部41cは一体的に回転し、つまみ部41aに加えられた回転力が伝達される。なお、調整ダイヤル41とワンウェイクラッチ43は一体化されている。
解除ボタン42は、回り止めキー部42a、ワンウェイクラッチ43と軸嵌合する軸部42b(図5、L1の範囲)、解除ボタン42を押した際にワンウェイクラッチ43と軸との嵌合をはずすためのテーパ部42c(図5、L2の範囲)を有している。解除ボタン42の回り止めキー部42aはフレーム21側に設けられた回り止めキー部21dと係合しているためフレーム21に対して回転せず、図中の中心線42dの直線方向にのみ運動する構成となっている。
一方、調整ダイヤル41は一方向にのみ回転が可能なワンウェイクラッチ43により、解除ボタン42に対して一方向にのみ回転し、逆方向はロックが掛かり回転しない(以降、ロック状態と称する)。解除ボタン42が押されると、軸部42bがワンウェイクラッチ43との嵌合部からはずれ、テーパ部42cによりロックが解除される(以降、フリー状態と称する)。調整ダイヤル41と解除ボタン42との間には、解除ボタン42を解除方向とは逆の方向に付勢する付勢ばね44が組み込まれている。そのため、解除ボタンを操作していない場合は、軸部42bとワンウェイクラッチ43が嵌合状態にあり、ロック状態が維持される。ロック状態で調整ダイヤル41を回転した際にワイヤ31とワイヤ32が巻き取られるように、調整ダイヤル41にはワイヤ31とワイヤ32の一端が結合されている。より詳細には、ワイヤ31の端部はプーリ46に結合され、ワイヤ32の端部はワイヤ巻き取り部41cに結合される。
図6は調整ダイヤル41を回転させた時の頭頂部パッド53の移動を模式的に表した図である。図6の(a)は調整ダイヤル41を回転させる前、図6の(b)は調整ダイヤル41を回転させた後の様子を示している。調整ダイヤル41をE方向へ回転させるとプーリ46もE方向に回転し、ワイヤ31が巻き取られ、ワイヤ31の頭頂部周囲長さを短くする。ワイヤ31の頭頂部周囲長さが短くなるに伴い、頭頂部パッド53は頭頂部方向へ移動する。図示は省略するが、ワイヤ32および後頭部パッド52についても同様である。すなわち、調整ダイヤル41をE方向へ回転させるとワイヤ巻き取り部41cもE方向に回転し、ワイヤ32を巻き取り、後頭部周囲長さを短くする。ワイヤ32の後頭部周囲長さが短くなるに伴い、後頭部パッド52は頭部方向へ移動する。
なお、調整ダイヤル41がワイヤ31、ワイヤ32を巻き取る回転方向は図6に示す矢印E方向の限りではなく、その逆方向でもよい。また、ワンウェイクラッチ43のロック方向を反転させる機構を用いて、観察者が調整方向、ロック方向を選択できるようにしても良い。また、ワンウェイクラッチを用いずに、ラチェット爪とラックとの係合でロック状態、ラチェット爪をラックから外すことでフリー状態を実現する機構を用いてもよい。
本実施形態のHMDは、装着時にフレーム21と頭頂部パッド53の位置を保持するための、頭頂部パッド保持機構を有している。図7は頭頂部パッド53に設けられた頭頂部パッド保持機構の説明図である。
図7に示されるように、頭頂部パッド53の内部には、ロックスイッチ61、ロック部材62、リンク63、引張りばね64が設けられている。ロックスイッチ61は頭頂部の押圧方向に直線運動可能に配置されている。ロック部材62は頭頂部の押圧方向と異なる方向に直線運動可能に配置されている。また、ロック部材62にはラック状の歯62aが設けられている。ロックスイッチ61とロック部材62はリンク63を介して、それぞれ回動可能に結合されている。また、引張りばね64は、ロック部材62をロック方向とは逆の方向に付勢する。HMDの非装着時では、図7の(a)に示したように、ロックスイッチ61が頭頂部パッド53から飛び出した状態となっている。HMDの装着時においては、図7の(b)に示されるように、観察者がある押圧力以上で締め付けることにより、観察者の頭頂部によりロックスイッチ61が押し込まれ、リンク63を介してロック部材62が矢印の方向へ押し出される。
図8は、図4におけるD−D断面図であり、図8の(a)はロックスイッチが押し込まれていない状態を、図8の(b)はロックスイッチが押し込まれている状態をそれぞれ示している。フレーム21には、ロック部材62の歯62aと噛み合う歯21eが設けられている。ロックスイッチ61が押し込まれていない状態では、歯62aと歯21eとは噛み合っておらず、頭頂部パッド53はフレーム21に対してワイヤ31の長さに応じて上下に移動する。ワイヤ31の長さが短くなり、頭頂部パッド53が観察者の頭部を押圧すると、ロックスイッチ61が押し込まれる。その結果、ロック部材62がフレーム21側へ押し出され、ロック部材の歯62aとフレームの歯21eが噛み合い、頭頂部パッド53の位置が保持される。ロックスイッチ61を押し込む力が解除された場合は、引張りばね64によりロック部材62がロック方向とは逆の方向に引っ込められ、ロックスイッチ61が下へ下がる。
なお、本実施形態並びに以下に説明する各実施形態において、後頭部側にも剛性のあるフレームを結合し、頭頂部と同様な構成にして頭頂部パッド保持機構を後頭部パッドに用いても良い。次に、本実施形態のHMDの装着時の操作と作用について説明する。
観察者はまず頭部左右にあるフレーム21を左手でしっかり把持し、調整ダイヤル41を右手でつかむ。前頭部パッド51に前頭部を当て、表示部1を正しい位置に合わせる。位置が決まったら調整ダイヤル41を回転させる。この時観察者は、両手をHMDから離すことなく調整ダイヤル41の操作を行うことができる。そのため表示部1を正しい位置に保持したまま、頭部を押圧部材により押圧することができる。
調整ダイヤル41の回転操作により、ワイヤ31,32が同時に巻き取られるので、後頭部パッド52と頭頂部パッド53が同時に頭部方向へ移動する。このとき、プーリ46の径D1はワイヤ巻き取り部41cの径D2よりも大きくなっている(図5)。従って、調整ダイヤル41が回転するとプーリ46の方がワイヤ巻き取り部41cよりも巻き取るワイヤの長さが長くなり、そのため頭頂部パッド53の移動量は後頭部パッド52の移動量よりも大きい。さらに調整ダイヤル41を回転させ、後頭部パッド52と頭頂部パッド53の両方が頭部に当たると押圧力が発生し頭部を締め付ける。頭頂部パッド53には前述の保持機構が設けられているため、ある押圧力が掛かった際にロックが掛かり、ワイヤ31の巻き取りはできなくなる。
プーリ46とワイヤ巻き取り部41cとの間には、図5で上述したようにトルククラッチ70が介在しており、調整ダイヤル41を回してさらに締め付けようとした場合、トルククラッチ70ですべりが生じる。このため、頭頂部パッド53が上述した保持機構によって保持状態になると、プーリ46は回転しないが、ワイヤ巻き取り部41cは巻き取りを続けるいようになる。このため、頭頂部パッド53は移動せずに後頭部パッド52のみが移動することになり、更に後頭部を押圧させることができる。調整ダイヤル41はワイヤ31が短くなる方向にのみ回転し、逆方向にはロックがかかる。そのため、HMDを保持するのに適度な押圧を得た後に、調整ダイヤル41から手を離しても各押圧部の押圧が緩むことはない。HMDを取り外す場合は、解除ボタン42を押して調整ダイヤル41のロックを解除する。それにより後頭部パッド52の押圧が緩み、ロックスイッチ61を押す力も解除されるので、頭頂部パッド53のロックも解除され、その押圧が緩む。
以上のように、本実施形態によれば、表示部1を正しい位置に保持しながら頭部を押圧しHMDを装着することができる。また、頭頂部パッド53を設けているため表示部1の下方向へのずれを低減することができる。さらには、1ヶ所の調整部4により後頭部と頭頂部の2ヶ所の可動押圧部を同時に操作することができるため、HMDの装着時の操作を簡易に行うことができる。
なお、後頭部側にも剛性のあるフレームを結合し、頭頂部と同様な構成にして頭頂部パッド保持機構を後頭部パッドに用いても良い。
また、本実施形態においてワイヤ31は金属ワイヤを想定しているが、材料を限定するものではない。たとえばナイロンなどの合成樹脂繊維であっても、材料の温度変化により伸縮する特殊合金製であってもよい。
また、本実施形態において調整ダイヤル41は操作者が手動で回転させてワイヤ31の長さを調整する例を示しているが、モータなどの電動、および油圧アクチュエータで駆動させてもよい。
〔第2実施形態〕
第2実施形態によるHMDの斜視図を図9に示す。図2のとの違いは、図2ではワイヤ31,32の巻取りのための回転方向が同一方向であったのに対して、図9では逆方向となっている点である。図10は第2実施形態によるHMDの側面図であり、図11は図10における断面C−Cでの断面図である。第1実施形態で説明した部材と同じ部材については同一符号を用い,詳細な説明は省略する。
図11に示されるように、第2実施形態による調整部4は調整ダイヤル41と解除ボタン42、一方向にのみ回転が可能なワンウェイクラッチ43および45、付勢ばね44、プーリ46および47、空転軸48、49を備える。ここで、ワンウェイクラッチ43,45の回転可能な方向は互いに逆方向となっている。
図11に示される通り、空転軸48と49は互いに密着した状態で解除ボタン42の軸部に嵌っているが、それぞれ独立に軸回転可能な状態にある。そして空転軸48の右端面には調整ダイヤル41の裏面41dが接触している一方で、空転軸49の左端面には解除ボタン42の端部に設けてある円盤状の摩擦部42fとが接触している。また、解除ボタン42は調整ダイヤル41の中心部に回転自在に嵌っており、解除ボタン42と調整ダイヤル41との間に付勢ばね44が介在する。この付勢バネ44の付勢力で空転軸48および49と調整ダイヤル41、解除ボタン42が隙間なく密着され、調整ダイヤル41の回転力が空転軸48、49に伝わることになる。
空転軸48、49の外径にはワンウェイクラッチ43および45がそれぞれ圧入されている。さらにそのワンウェイクラッチ43および45の外径にはそれぞれプーリ46と47が圧入されている。これらワンウェイクラッチ43および45は回転可能な方向が異なっており、空転軸48が回転する方向が図10で示される方向Fである場合はワンウェイクラッチ43のロックがかかる一方、ワンウェイクラッチ45は回転自由の状態である。
従って、空転軸48のF方向への回転トルクはプーリ46に伝達されるが、空転軸49のF方向への回転トルクはプーリ47へは伝達されない。すなわち、調整ダイヤル41のF方向の回転トルクはワンウェイクラッチ43を介してプーリ46にのみ伝わることになる。その結果、プーリ46が巻き取るワイヤ31が引き込まれ、ワイヤ31の頭頂部周囲(縦周囲)の長さを短くする。ワイヤ31の頭頂部周囲長さが短くなるに伴い、頭頂部パッド53を頭部方向へ移動させる。一方、空転軸48が回転する方向が図10で示される方向Gである場合はワンウェイクラッチ45のロックがかかる一方、ワンウェイクラッチ43は回転自由の状態である。従って、空転軸49のG方向への回転トルクはプーリ47へ伝達されるが、空転軸48のG方向への回転トルクはプーリ46へ伝達されない。すなわち、調整ダイヤル41のG方向の回転トルクはワンウェイクラッチ45を介してプーリ47にのみ伝わることになる。その結果、プーリ47が巻き取るワイヤ32が引き込まれ、ワイヤ32の後頭部周囲長さを短くする。ワイヤ32の後頭部周囲長さが短くなるに伴い、後頭部パッド52は頭部方向へ移動することになる。
次に、第2実施形態によるHMDの装着時の操作と作用について説明する。
観察者はまず頭部左右にあるフレーム21を左手でしっかり把持し、調整ダイヤル41を右手でつかむ。前頭部パッド51に前頭部を当て、表示部1を正しい位置に合わせる。位置が決まったら調整ダイヤル41を図10に記載のF方向に回転させる。この時観察者は、両手をHMDから離すことなく調整ダイヤル41の操作を行うことができる。そのため表示部1を正しい位置に保持したまま、頭部を押圧部材により押圧することができる。前述の調整ダイヤル41の操作(F方向の回転)により、頭頂部パッド53が頭部中心方向へ移動する。さらに調整ダイヤル41を回転させ、頭頂部パッド53が頭部に当たると押圧力が発生し頭部を締め付ける。頭頂部パッド53には前述の保持機構が設けられているため、ある押圧力が掛かった際にロックが掛かり、ワイヤ31の巻き取りはできなくなり、観察者は巻き取りができなくなったことによる抵抗力を感知し、頭頂部パッド53の調整を完了させる。なお、抵抗力に抗し、回転しつづけたとしても、空転軸48と調整ダイヤル41との間で滑りが発生するのみであるので、機構を破損することはない。
次に観察者は調整ダイヤル41を図10に記載のG方向に回転させる。この時も同様に観察者は、両手をHMDから離すことなく調整ダイヤル41の操作を行うことができるうえに、上記の走査によって頭頂部の位置が固定されているのでより安定してHMDを保持することができる。調整ダイヤル41の操作(G方向の回転)により、後頭部パッド52が頭部中心方向へ移動する。さらに調整ダイヤル41を回転させ、後頭部パッド52が頭部に当たると押圧力が発生し頭部を締め付ける。観察者は所望する押圧力を得るまで調整ダイヤル41を回し、頭部の締め付け調整を完了させる。
HMDを取り外す場合は、解除ボタン42を押して調整ダイヤル41のロックを解除する。ロック解除の機構は空転軸48、49を回転規制される摩擦力を解除することによりそれぞれ自由に回転できるようにする。それによりワイヤ31、32それぞれを巻き取るプーリ46、47が自由に回転できるようになる。その結果、頭部を押圧する力が無くなり、後頭部パッド52、頭頂部パッド53は自由に動くことが可能となり、HMDを頭部から外すことができる。
以上のように第2実施形態によれば、表示部1を正しい位置に保持しながら頭部を押圧しHMDを装着することができる。また、頭頂部パッド53を設けているため表示部1の下方向へのずれを低減することができる。さらには、1ヶ所の調整部により後頭部、頭頂部の2ヶ所の可動押圧部を交互に操作することができるため、HMDの装着時の操作を簡易に行うことができる。
〔第3実施形態〕
図12は、第3実施形態によるHMDの斜視図であり、図13は、第3実施形態によるHMDの右側面図である。第1実施形態で説明した部材と同じ部材については同一符号を用いている。
第3実施形態では、フレーム21の左右2ヶ所にそれぞれ右調整部4R、左調整部4Lが設けられている。これら右調整部4R、左調整部4Lは左右対称で同一の部材を用いて構成されており、ワイヤ31は左調整部4Lの調整ダイヤル41に一端が結合され、他端はフレーム21の右側部Nに結合されている。また、ワイヤ32は右調整部4Rの調整ダイヤル41に一端が結合され、他端はフレーム21の左側部Mに結合されている。
右調整部4R及び左調整部4Lの構成は以下のとおりである。図14は図13(HMD側面図)における右調整部4RのC−C断面図である。
右調整部4Rは、調整ダイヤル41と解除ボタン42、ワンウェイクラッチ43、付勢ばね44を具備する。調整ダイヤル41は、装着時に観察者が操作するつまみ部41aと、フレーム21内でワイヤ32を巻き取るためのワイヤ巻き取り部41bを有する。調整ダイヤル41とワンウェイクラッチ43は一体化されている。解除ボタン42は、回り止め部42a、ワンウェイクラッチ43と軸勘合する軸部42b(図14、L1の範囲)、解除ボタンを押した際にワンウェイクラッチ43と嵌合がはずれるテーパ部42c(図14、L2の範囲)を有している。解除ボタン42の回り止め部42aはフレーム21側に設けられた回り止め部21dと係合しているため回転せず、直線方向のみ運動する構成となっている。
調整ダイヤル41はワンウェイクラッチ43により、解除ボタン42に対して一方向にのみ回転し、逆方向はロック状態になる。解除ボタン42を押すと、軸部42bがワンウェイクラッチ43との嵌合部からはずれ、フリー状態になる。調整ダイヤル41と解除ボタン42との間には、解除ボタン42を解除方向とは逆の方向に付勢する付勢ばね44が組み込まれている。そのため、解除ボタン42を操作していない場合は、軸部42bとワンウェイクラッチ43が嵌合状態にあり、ロック状態が維持される。ロック状態で調整ダイヤル41を回転した際にワイヤ32が巻き取られるように、調整ダイヤル41(プーリ41b)にワイヤ32の一端が結合されている。同一の機構が左調整部4Lにおいても構成されており、左調整部4Lではワイヤ31の巻き取りを行う。
次に装着時の操作と作用について説明する。観察者はまず頭部左右にあるフレーム21を右手でしっかり把持し、左調整部4Lの調整ダイヤル41を左手でつかむ。前頭部パッド51に前頭部を当て、表示部1を正しい位置に合わせる。位置が決まったら調整部4Lの調整ダイヤル41を図12に記載のK方向に回転させる。この時観察者は、両手をHMDから離すことなく調整ダイヤル41の操作を行うことができる。そのため表示部1を正しい位置に保持したまま、頭部を押圧部材により押圧することができる。前述の調整ダイヤル41の操作により、頭頂部パッド53が頭部中心方向へ移動する。さらに調整ダイヤル41を回転させ、頭頂部パッド53が頭部に当たると押圧力が発生し頭部を締め付ける。頭頂部パッド53には第1実施形態で説明した保持機構が設けられているため、ある押圧力が掛かった際にロックが掛かり、ワイヤ31の巻き取りはできなくなり、観察者は巻き取りができなくなったことによる抵抗力を感知し、頭頂部パッド53の調整を完了させる。
次に観察者は右調整部4Rの調整ダイヤル41を図12に記載のJ方向に回転させる。この時も同様に観察者は、両手をHMDから離すことなく調整ダイヤル41の操作を行うことができるうえに頭頂部の位置が固定されているのでより安定してHMDを保持することができる。右調整部4Rの調整ダイヤル41の操作により、後頭部パッド52が頭部中心方向へ移動する。さらに調整ダイヤル41を回転させ、後頭部パッド52が頭部に当たると押圧力が発生し頭部を締め付ける。観察者は所望する押圧力を得るまで調整ダイヤル41を回し、頭部の締め付け調整を完了させる。
HMDを取り外す場合は、左調整部4L及び右調整部4Rに設けてある解除ボタン42を押して調整ダイヤル41のロックを解除する。それにより後頭部パッド52の押圧が緩み、ロックスイッチ61を押す力も解除されるので、頭頂部パッド53のロックも解除され緩む。以上のような、第3実施形態によれば、押圧部材の移動に線状部材を用いたので、HMDの機構を簡易、且つ軽量に構成することができる。したがって、装置を軽量化しつつ、押圧方向の異なる複数の押圧部を調整することが可能となる。
〔第4実施形態〕
図15は第4実施形態のHMDの斜視図である。また、図16は、第4実施形態における、調整ダイヤル41を回転させた時の後頭部パッド52及び頭頂部パッド53の移動を模式的に表した図である。
第4実施形態では、左右の調整部4R,4Lとして、第2実施形態(図11)で説明した調整部を用いる。そして、調整部4R,4Lのいずれからでも、調整ダイヤル41の回転操作によって後頭部パッド52、頭頂部パッド53の調整を行えるようにした。
図15に示されるように、ワイヤ31の一方の端部は調整部4Rのプーリ46に設けられた結合部Nに固定され、他方の端部は調整部4Lのプーリ46に設けられた結合部Mに固定される。同様に、ワイヤ32の一方の端部は調整部4Rのプーリ47に設けられた結合部Oに固定され、他方の端部は調整部4Lのプーリ47に設けられた結合部Pに固定される。
図16に示されるように、調整部4Rの調整ダイヤル41をJ方向に、或いは調整部4Lの調整ダイヤル41をK方向に回すことで、ワイヤ31の縦周囲に沿った長さが短くなり、頭頂部パッド53が頭部方向へ移動する。しかしながら、上記J,K方向と逆の方向(J’方向、K’方向)に調整ダイヤル41を回転させた場合は、上述したワンウェイクラッチ43によりワイヤ31を巻き取る力は生じない。一方、調整部4Rの調整ダイヤル41をJ’方向に、或いは調整部4Lの調整ダイヤル41をK’方向に回すことで、ワイヤ32の横周囲に沿った長さが短くなり、後頭部パッド52が頭部方向へ移動する。しかしながら、上記J’,K’方向と逆の方向(J方向、K方向)に調整ダイヤル41を回転させた場合は、上述したワンウェイクラッチ45によりワイヤ32を巻き取る力は生じない。
以上のように、第4実施形態によれば、表示部を正しい位置に保持しながら頭部を押圧しHMDを装着することができる。また、頭頂部パッドを設けているため表示部の下方向へのずれを低減することができる。さらに、右調整部または左調整部のいずれでも調整が可能なため、観察者の調整しやすい方で操作することができ、装着時の操作性が向上する。また、本実施形態における後頭部パッド52のように移動方向に規制のないものでも、左右の調整部4L,4Rで操作することにより位置ずれを低減することができる。また、本実施例における後頭部パッドのように移動方向に規制のないものでも、左右の調整部で操作することにより位置ずれを低減することができる。
以上説明したように、上記各実施形態による、ユーザの頭部に装着される頭部装着型機器としてのHMDは、頭部を複数の異なる方向から押圧するための複数の押圧部材と、各王圧部材に接続された線状部材を有する。ここで、複数の押圧部材は、例えば、頭部の第1の部位を第1の方向から押圧するための第1の押圧部材と、第1の部位とは異なる第2の部位を第1の方向とは異なる第2の方向から押圧するための第2の押圧部材を有する。実施形態では、第1の押圧部材として、側頭部から後頭部に沿う頭部の横周囲上の部位のうちの後頭部を押圧する後頭部パッド52を例示した。また、第2の押圧部材として、横周囲上の一部分から頭頂部に沿う頭部の縦周囲上の部位のうちの頭頂部を押圧する頭頂部パッド53を例示した。そして、これらの第1及び第2の線状部材の長さの変化が、それぞれ第1及び第2の押圧部材をそれぞれ第1及び第2の方向へ移動させるように、第1及び第2の線状部材は案内される。実施形態では、第1の線状部材を案内する構成として伸縮チューブ22が用いられており、第2の線状部材を案内する構成としてフレーム21、穴21a、21bが用いられている。そして、調整部4により、第1の線状部材としてのワイヤ31と、第2の線状部材としてのワイヤ32との長さが調整される。そして、調整部4は、回転式の操作部材(調整ダイヤル41)により第1及び第2の線状部材を巻き取る第1及び第2の巻き取り部を有する。例えば、図5ではワイヤ巻き取り部41cとプーリ46が例示されており、図11ではプーリ47とプーリ46が例示されている。これらの第1及び第2の巻取り部は、操作部材の回転軸と連結されており、回転軸に対するトルク特性、即ち、回転軸が発生する回転力の伝達特性が異なっている。
以上のような構成により、単一の調整部4を操作することにより、押圧方向の異なる複数の押圧部材による押圧動作を適切に調整することが可能となり、装着時の操作が簡易になる。また、押圧部材の移動に線状部材を用いたので、HMDの機構を簡易、且つ軽量に構成することができる。すなわち、装置を軽量化しつつ、押圧方向の異なる複数の押圧部を調整することが可能となる。また、操作部材の回転操作により押圧部材を動かすように構成したので、操作者がHMDを装着する際の操作がより簡易になる。
また、第1の巻き取り部の回転軸と第2の巻き取り部の回転軸とが同一であるので、空間配置効率が良好なものとなり、軽量なHMDを提供することができる。
また、回転軸に対するトルク特性の具体的な例として、図5に示される調整部4においては、操作部材の回転により、巻き取り部(プーリ46)との間に規定トルク以上のトルクが掛かった場合は、トルククラッチ70により巻き取り部を空転させる。このため、上記実施形態によれば、装着時に必要以上の力で押圧部材が頭部を押圧することが防止され、装着時の頭部締め付けによる不快感を軽減することができる。
また、図11に示した調整部4においては、第1及び第2の巻き取り部はそれぞれプーリ46、プーリ47として実現されている。これら第1及び第2の巻取り部は、それぞれ、解除ボタン42から延びる回転軸の一方の回転方向に追従し、他方の回転方向に対して空転する機構(ワンウェイクラッチ43,45)によって連結されている。そして、第1の巻き取り部が回転軸に追従する回転方向と、第2の巻き取り部が回転軸に追従する回転方向とは逆方向となっている。このような構成によれば、調整部4の回転方向に応じて調整する押圧部材を切り替えることが可能となり、操作性が向上し、HMDの装着時の操作をより簡便なものにすることができる。
また、調整部4によって第1の線状部材としてのワイヤ31の長さが調整された場合に、第1の押圧部材としての頭頂部パッド53の上下方向以外への移動を制限する制限手段としてのガイド部21cがフレーム21に設けられている。そのため、押圧部材による頭部への押圧力を規制することができ、押圧力のアンバランス等による不快感を低減することができる。
また、第2実施形態では、調整部4が、頭部装着型機器の左右の側頭部に対応した位置の各々に設けられる。そして、第1の線状部材(ワイヤ31)の2つの端部はそれぞれ2つの調整部の第1の巻き取り部(プーリ46)に接続される。同様に、第2の線状部材(ワイヤ32)の2つの端部はそれぞれ2つの調整部の第2の巻き取り部(プーリ47)に接続されている。このような構成によれば、右調整部または左調整部のいずれでも調整が可能なため、観察者の調整しやすい方で操作することができ、装着時の操作性が向上する。
また、第1の押圧部材としての頭頂部パッド53は、頭頂部への押圧に応じて該頭頂部パッド53の押圧位置を保持する保持手段としてのロックスイッチ61、ロック部材62、リンク63、引張りばね64を有する。この構成によれば、操作者が各押圧部材の締め付けを行った際に、押圧部材の適正な押圧位置が保持されるので、操作者の所望する装着感を得ることができる。
また、調整部4は、第1の線状部材の長さを調整する第1の調整部と第2の線状部材の長さを調整する第2の調整部とを有する。第1の線状部材と第2の線状部材夫々に対して独立した動作が可能な別々の調整部を持つことにより、単純な機構で装着メカニズムを実現することができる。例えば、第1及び第2の調整部として、HMDの、装着時にユーザの左右の側頭部に対応する位置に左調整部4L及び右調整部4Rが配置される。このように調整部を側頭部に構成することにより、操作者による押圧力の調整のしやすさが向上し、HMDを簡便に装着することができる。
また、図5に示される調整部4によれば、第1の巻き取り部の巻き取りの径(D2)よりも、第2の巻き取り部(D1)の巻き取りの径の方が大きい。このように、線状部材を巻き取る回転機構の径を夫々異なるものとし、調整する押圧部材の移動量を異なるものとすることで各押圧部材の締め付けに必要な押圧力を管理することができる。この結果、操作者頭部の締め付けを適性にすることができるため、装着感のよいHMDを提供するができる。
第1実施形態によるHMDの斜視図である。 第1実施形態におけるワイヤの通し方を概略的に示したHMDの斜視図である。 第1実施形態におけるHMDの正面図である。 第1実施形態におけるHMDの側面図である。 図4におけるC−C断面図である。 ワイヤの頭部周囲長さの変化によるパッドの動きの概略を示す図である。 頭頂部パッドの内部機構図である。 図4におけるD−D断面図である。 第2実施形態によるHMDの斜視図である。 第2実施形態によるHMDの側面図である。 図10におけるC−C断面図である。 第3実施形態によるHMDの斜視図である。 第3実施形態におけるHMDの側面図である。 図13におけるC−C断面図である。 第4実施形態によるHMDの斜視図である。 第4実施形態における、ワイヤの頭部周囲長さの変化によるパッドの動きの概略を示す図である。

Claims (8)

  1. ユーザの頭部に装着される頭部装着型機器であって、
    頭部の第1の部位を第1の方向から押圧するための第1の押圧部材と、
    頭部の、前記第1の部位とは異なる第2の部位を、前記第1の方向とは異なる第2の方向から押圧するための第2の押圧部材と、
    前記第1の押圧部材に接続された第1の線状部材と、
    前記第2の押圧部材に接続された第2の線状部材と、
    前記第1の線状部材と前記第2の線状部材の長さの変化が、前記第1及び第2の押圧部材をそれぞれ前記第1及び第2の方向へ移動させるように、前記第1及び第2の線状部材を案内する案内手段と、
    前記第1の線状部材と前記第2の線状部材の長さを調整する調整手段とを備え、
    前記調整手段は、回転式の操作部材に連結された、前記第1の線状部材と前記第2の線状部材を巻き取るための第1及び第2の巻き取り部を有し、
    前記第1の巻き取り部と前記操作部材の回転軸との連結と、前記第2の巻き取り部と前記回転軸との連結とは、前記回転軸からの回転力の伝達特性が異なることを特徴とする頭部装着型機器。
  2. 前記第1の押圧部材が押圧する前記第1の部位は、側頭部から後頭部に沿う頭部の横周囲上の部位であり、
    前記第2の押圧部材が押圧する前記第2の部位は、前記横周囲上の一部分から頭頂部に沿う頭部の縦周囲上の部位であることを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型機器。
  3. 前記第2の巻取り部は、前記回転軸との間に規定トルク以上のトルクが掛かった場合は、前記回転軸に対して空転する機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の頭部装着型機器。
  4. 前記第1及び第2の巻き取り部は、それぞれ、前記回転軸の一方の回転方向に追従し、他方の回転方向に対して空転する機構によって連結されており、前記第1の巻き取り部が前記回転軸に追従する回転方向と、前記第2の巻き取り部が前記回転軸に追従する回転方向とは逆方向であることを特徴とする請求項1または2に記載の頭部装着型機器。
  5. 前記調整手段は、前記頭部装着型機器の左右の側頭部に対応した位置の各々に設けられ、前記第1の線状部材の端部は前記調整手段の各々における前記第1の巻き取り部に接続され、前記第2の線状部材の端部は前記調整手段の各々における前記第2の巻き取り部に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の頭部装着型機器。
  6. 前記調整手段によって前記第2の線状部材の長さが調整された場合に、前記第2の押圧部材の前記第2の方向とは異なる方向への移動を抑制する抑制手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の頭部装着型機器。
  7. 前記第2の押圧部材による前記第2の部位への押圧に応じて、該第2の押圧部材の位置を保持する保持手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の頭部装着型機器。
  8. 前記第1の巻き取り部の巻き取りの径よりも、前記第2の巻き取り部の巻き取りの径の方が大きいことを特徴とする請求項3に記載の頭部装着型機器。
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