JP5004591B2 - 2,4−ジオキソピリミジン系メソイオン顔料 - Google Patents

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Description

本発明は、新規のメソイオン化合物、これらの製造方法および顔料としてのこれらの使用に関するものである。
文献[W.Friedrichsen,T.Kappe,A.Bottcher,Heterocycles 1982年,19巻,1083〜1148頁;C.Wentrup他.,J.Chem.Soc.Perkin Trans 2 2000年,2096〜2108頁]には、式(I)のメソイオン化合物が記載されている。
Figure 0005004591
(式中、Rは、メチルまたはフェニルであり、Rは、メチルまたは水素である。続いて生ずるものの中において、最初に示される表記法のみが、メソイオンに使用される。)
これら化合物は、高い融点を有し、黄色の結晶として記載されている。その調製過程において、これらは、固体蛍光を示すことが観察されたが、色強度が低いために、顔料として有用ではない。
固体状態蛍光顔料は、非常に珍しい。Pigment Yellow 101などの市販着色料、およびポリマー中に染料を入れたことに基づくいわゆる蛍光顔料は、これらの顔料の光に対する安定性が、多くの応用分野には不十分であるために、要求を満たしていない。
本発明の目的は、熱安定性、光堅牢性、溶媒堅牢性、さらに移行安定性などの顔料の高い堅牢性と蛍光性色素の輝度を兼ね備えている、着色光放出性で好ましくは蛍光性の顔料を提供することである。
驚くべきことに我々は、フェニレンブリッジを介する式(I)の化合物の二量化によって、明瞭に色強度が高められ、顔料特性を有する材料も得られることを見出した。
それゆえに、本発明は、式(II−1又は式(II−2)
Figure 0005004591
[式中、2個の単量体単位は、RまたはRを介して結合しており;環Aは、構造A1〜A7:
Figure 0005004591
(式中、環A1〜A7は、置換されていないか、またはC〜Cアルキルもしくはフェニルで置換されているか、および/またはベンゼン環と縮合している。)
の5員または6員ヘテロ芳香環であり、
およびRのうちの一方は、置換されていないか、または(アルキル、アルコキシ、および/またはハロゲンで)置換されているフェニレン基であり、
およびRのうちの他方は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、置換されていないか、または(アルキル、アルコキシ、ニトロ、フェニル、アルコキシカルボニル、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルおよび/またはハロゲンで)置換されている、フェニル、ベンジル、ベンズアニリド、C〜Cシクロアルキルまたはナフチルであり;あるいは式中、NR基は、環Aと結合して5員または6員ヘテロ環を形成していてもよく、前記ヘテロ環は、ベンゼン環とさらに縮合していてもよく、Rは、置換されていないか、または(アルキル、アルコキシおよび/またはハロゲンで)置換されているフェニレン基であり、Rは、C〜Cアルキルまたはフェニルである。]
の二量体化合物を提供するものである。
本発明の目的のための好ましい化合物は、一般式(IIa)および(IIb):
Figure 0005004591
〔式中、Aは、前に定義したとおりであり、
およびRは、独立して水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたはハロゲン、好ましくは水素、メチルまたは塩素であり、
およびRは、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ベンジル、ベンズアニリドまたはナフチルであり、これらは、置換されていなくても、または[C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロ、フェニル、C〜Cアルコキシカルボニル、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル、(C〜Cアルキル)アミノカルボニル、アミノカルボニルおよび/または塩素からなる群から選ばれる1、2、3または4個の基によって]置換されていてもよく、
または、NR基は、環Aと結合して5員または6員ヘテロ環を形成していてもよく、前記ヘテロ環は、ベンゼン環とさらに縮合していてもよく、この例はピロールまたはベンゾピロールである。〕
の化合物である。
、R、RおよびRの定義において前に述べたフェニル基は、好ましくは、1−、2−、3−メチル−、エチル−、メトキシ−、エトキシ−、ジエチルアミノ−、クロロ−フェニル、2,5員ジクロロ−、3−クロロ−4−メチル−、3−クロロ−4−メトキシ−および4−ニトロ−フェニルからなる群から選ばれる。
特に好ましいものは、式(V):
Figure 0005004591
(式中、
10は、水素、メチルまたは塩素であり、
11は、水素またはメチルであり、
12は、水素または2個の隣接するR12基が、一緒に2価のC基であり、
13は、メチルまたはフェニルである。)
の化合物である。
広範な色のスペクトルは、式(IIa)または(IIb)によるメソイオン化合物が連結される方法に応じて黄色、赤色および緑色の顔料に利用できる顔料への道を開く。
式(II)の本発明の化合物は、アミジン構造(III)を有する型AのNが置換されている環および置換されているマロニルクロライド(IV)から次のスキーム:
Figure 0005004591
(ここで、m=2およびn=1であるか、またはm=1およびn=2である。)
によって製造することができる。
また、本発明は
(a)式(III)(式中、nは2である。)の化合物1当量を式(IV)(式中、mは1である。)の化合物約2当量と縮合させるか、または
(b)式(IV)(式中、mは2である。)の化合物1当量を式(III)(式中、nは1である。)の化合物約2当量と縮合させることを含む式(II)の化合物の製造方法を提供する。
(a)の場合において、反応混合物は、化合物(III)1モル当量につき化合物(IV)の2〜5モル当量、好ましくは3.5〜4モル当量を有利に使用する。
(b)の場合において、反応混合物は、化合物(IV)1モル当量につき化合物(III)の2〜3モル当量、好ましくは2〜2.5モル当量を有利に使用する。
式(III)および(IV)の化合物は、文献で知られており、または知られている方法[T.Hisano,T.Matsuoka,K.Tsutsumi,K.Muraoka,M.Ichikawa,Chem.Pharm.Bull.,1981年,29巻(12号),3706〜3712頁;P.Laackmann,W.Friedrichsen,Tetrahedron,1996年,52巻,5475〜5486頁]と同様にして得ることができる。
前記縮合は、塩基、好ましくはアミジン(III)に基づき塩基1〜5当量、特に2〜5当量の存在下に行うことが、特に有利である。有用な塩基は、例えばトリエチルアミン、ピリジン、ピコリン,N−メチルイミダゾールまたはアルカリ金属炭酸塩を含む。
しかしながら、塩基の不存在下にこの縮合を行うこともまた可能であるが、この場合、化合物(II)の収率は、不完全な縮合によって減少する可能性がある。
縮合は、非プロトン性溶媒、好ましくはメチレンクロライド、クロロホルム、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、o−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、酢酸エチル、ブチルアセテート、アセトン、メチルエチルケトン、メチルi−ブチルケトン、メチルt−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたはプロピレングリコールジメチルエーテル中において、−10〜+100℃、好ましくは50〜80℃の温度で有利に行うことができる。
本発明の化合物は、濾別し、副生した反応生成物を洗浄して除き、水と一緒に攪拌し、濾別することによって塩を除き、適切ならば、乾燥する。
これらの顔料の特性を改良するために、本発明の化合物を、さらに細分する操作、例えば磨砕操作、および/または水性、水性−有機性または有機性の媒体中における40〜200℃の温度で、適切ならば超大気圧下での熱処理に付することができる。その後、得られた顔料分散物は、従来のように濾別し、プレスケーキを水洗して塩を除き、乾燥し、磨砕する。
本発明の化合物は、天然または合成由来の高分子量有機材料、例えばプラスチック、樹脂、塗料、ペイント、電子写真トナーおよび現像剤、エレクトレット材料、カラーフィルターおよび印刷インキを含むインキおよび種子の着色に有用である。
本発明の化合物で着色され得る高分子量有機材料は、それぞれ単独または混合物としての、例えばセルロース化合物、例えばセルロースエーテルおよびセルロースエステル、例えばエチルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテート、セルロースブチレート、天然バインダー、例えば脂肪酸、脂肪油、樹脂およびこれらの変換生成物、または合成樹脂、例えば重縮合物、重付加体、付加重合体および付加共重合体、例えばアミノ樹脂、特に尿素−ホルムアルデヒドおよびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、フェノプラストおよびフェノール樹脂、例えばノボラック樹脂またはレゾール樹脂、尿素樹脂、ポリビニル、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセテートまたはポリビニルエーテル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、例えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンまたはポリプロピレン、ポリ(メタ)アクリレートおよびこれらのコポリマー、例えばポリアクリル酸エステルまたはポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、クマロン−インデン樹脂および炭化水素樹脂、エポキシ樹脂、様々の硬化メカニズムを有する不飽和合成樹脂(ポリエステル、アクレレート)ワックス、アルデヒド樹脂およびケトン樹脂、ガム、ゴムおよびこれらの誘導体およびラテックス、カゼイン、シリコーンおよびシリコーン樹脂である。
前記の高分子量有機化合物が柔軟で変形可能な組成物の形態であるか、溶融物の形態であるか、または紡糸溶液の形態であるか、または分散物、塗料、ペイントまたは噴射できない印刷インキの形態であるかは重要ではない。意図される用途に応じて、混合体としてまたは処方物または分散物の形態で本発明の化合物を使用することが有利である。着色される高分子量有機材料に基づいて、本発明の化合物は0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%の量で使用される。
本発明の磨砕および/または仕上げ処理化合物の代わりに、BET表面積が2m/gより大きい、好ましくは5m/gより大きい対応する粗製物を使用することが可能な場合もある。この粗製物は、単独で、または適切ならば、その他の粗製物または既に製造されている顔料との混合物で、5〜99重量%の濃度の液体または固体形態のカラーコンセントレートの製造ために使用され得る。
本発明の化合物は、電子写真用トナーおよび現像剤、例えば1または2成分粉体トナー(1または2成分現像剤としても知られている。)、磁気トナー、液体トナー、ラテックストナー、付加重合トナーおよび特殊トナー中の着色剤としても有用である。
代表的なトナーバインダーは、それぞれ単独または混合物での付加重合、重付加および重縮合樹脂、例えばスチレン、スチレンアクリレート、スチレン−ブタジエン、アクリレート、ポリエステルおよびフェノール−エポキシ樹脂、ポリスルホン、ポリウレタンであり、さらにポリエチレンおよびポリプロピレンであり、これはそれぞれさらなる成分、例えば荷電制御剤、ワックスまたは流動助剤を含有してもよく、またはその後にこれらの添加剤で変性されていてもよい。
さらに、本発明の化合物は、粉体および粉体塗料、特に例えば金属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、コンクリート、織物材料、紙またはゴムから構成されている物品の表面コーティングのために使用される摩擦電気的または界面動電的に噴霧できる粉体塗料における着色剤としてさらに有用である。
使用される粉体塗料樹脂は、代表的にはエポキシ樹脂、カルボキシル含有およびヒドロキシル含有ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂およびアクリル樹脂を通常の硬化剤と一緒に含む。樹脂の組合せもまた使用することができる。例えば、エポキシ樹脂は、しばしばカルボキシル含有およびヒドロキシル含有ポリエステル樹脂と組み合わせて使用される。代表的な硬化成分には、(樹脂系に応じて)例えば酸無水物、イミダゾール類、さらにジシアンジアミドおよびその派生物質、ブロックトイソシアネート、ビスアシルウレタン、フェノール樹脂およびメラミン樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、オキサゾリンおよびジカルボン酸が挙げられる。
本発明は、噴射可能の印刷インキ、特にインクジェットインキの着色剤として、前記の着色剤調製物の使用を提供する。インクジェットインキは、水性(ミクロエマルジョンインキを含む。)および非水性(溶剤系)のインク、UV硬化性インクのみならず、熱溶融プロセスによって作用するようなインキもまた指す。
溶剤系インクジェットインキは、本質的に本発明の化合物0.5〜30重量%、好ましくは1〜15重量%および有機溶媒または溶媒混合物および/またはヒドロトロープ化合物70〜95重量%を含む。適切ならば、溶剤系インクジェットインキは、溶媒に可溶性のキャリアー材料およびバインダーを含むことができ、前記の例は、ポリオレフィン、天然ゴム、合成ゴム、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−ビニルアセテート共重合体、ポリ(ビニルブチラール)、ワックス−ラテックス系またはこれらの組合せである。
適切ならば、溶剤系インクジェットインキは、さらに添加剤を含むことができ、これらの例は、湿潤剤、脱ガス剤/消泡剤、保存剤および抗酸化剤である。ミクロエマルジョンインキは、有機溶媒、水、および適切ならば界面調整剤として作用する追加の物質(界面活性剤)に基づいている。ミクロエマルジョンインキは、本発明の化合物0.5〜30重量%、好ましくは1〜15重量%、水0.5〜95重量%および有機溶媒および/または界面調整剤0.5〜95重量%を含む。
UV硬化性インキは、実質的に本発明の化合物0.5〜30重量%、水0.5〜95重量%、有機溶媒または溶媒混合物0.5〜95重量%、放射線硬化性バインダー0.5〜50重量%および適切ならば光開始剤0〜10重量%を含む。
ホットメルトインキは、通常、室温で固体であり、加熱によって液状化し、好ましい融点範囲が、約60〜140℃であるワックス、脂肪酸、脂肪族アルコールまたはスルホンアミドに基づいている。ホットメルトインクジェットインキは、実質的にワックス20〜90重量%および本発明の化合物1〜10重量%からなる。これらは、さらに追加のポリマー(“色素溶解剤”として)0〜20重量%、分散剤0〜5重量%、粘度調整剤0〜20重量%、可塑剤0〜20重量%、粘着付与添加剤0〜10重量%、透明化安定剤(例えばワックスの結晶化を防止する。)0〜10重量%および抗酸化剤0〜2重量%を含むことができる。
本発明の噴射可能な印刷インキ、特にインクジェットインキは、本発明の化合物をミクロエマルジョン媒体中、非水性媒体中またはUV硬化性インキを製造するための媒体またはホットメルトインクジェットインキを製造するためのワックス中に分散させることによって製造することができる。有利には、インクジェットへの応用のためにそのように得られた印刷インキは、次いで例えば1μmフィルターを通して濾過される。
本発明の化合物は、添加剤としてだけではなく、減色生成のためにもカラーフィルターの着色剤として、および電子インキ(“e−インキ”)または電子ペーパー(“e−ペーパー”)の着色剤としてもさらに有用である。カラーフィルター(反射型のみならず、透明型カラーフィルターもまた)を製造するために、顔料は、ペーストの形態で、または適当なバインダー(アクリレート、アクリルエステル、ポリイミド、ポリビニルアルコール、エポキサイド、ポリエステル、メラミン、ゼラチン、カゼイン)中の着色されたホトレジストとしてそれぞれのLCDコンポーネント(例えばTFT−LCD=薄膜トランジスター液晶ディスプレイまたは例えば(S)TN−LCD=(スーパー)ツイステッドネマチック−LCD)に適用される。高い熱的安定性と同様に、高い顔料の純度は、安定なペーストまたは着色されたホトレジストにとっては欠くことができないものである。さらに着色されたカラーフィルターは、インクジェット印刷プロセスまたはその他の適当な印刷プロセスによって適用することができる。
本発明によって製造された顔料のコーティング特性を評価するために、中油不乾性アルキッド樹脂をベースにする芳香族アルキッドメラミン樹脂ワニス(AMワニス)が、多数の既存塗料から選ばれた。
本発明の顔料は、良好な堅牢性に関して顕著であり;さらに特にこれらは、高い色強度および高い溶媒堅牢性または光堅牢性を同時に有している。これらは、環境的に危険な重金属を含まない。列挙された性質によって、本発明の顔料は、印刷分野(特に非噴射性印刷インキ、インクジェットインキの製造)の着色剤として、および塗料およびプラスチック、カラーフィルターおよびトナーにおける使用のために特に有用となる。
以下の実施例において当量は、モル当量を指す。
A)1,4−フェニレンジマロン酸の製造
氷水800ml中のテトラエチル1,4−フェニレンジマロネート78.9g(0.20モル)の0〜5℃に冷却された分散物に、水800ml中に溶解したKOH(粉末、純度85%)56.8g(0.86モル)を20分かけて滴下して加える。次いでこれを2.5時間還流させ、その間に溶媒約180mlを反応混合物から留去する。冷却後、反応混合物を氷浴中で冷却し、2NのHCl(pH1)1000mlと滴下して混合し、その後に酢酸エチルの8×500mlで抽出する。合わせた酢酸エチル抽出物をNaSOの上で乾燥し、減圧下において濃縮・乾燥する。テトラヒドロフラン/シクロヘキサンから再結晶させることによって、融点251〜254℃の無色の結晶41.2g(73%)が生成する。得られた生成物は、1,4−フェニレンジマロニルクロライドの製造に使用される。
B)メチルマロン酸、フェニルマロン酸および1,4−フェニレンジマロン酸からマロニルクロライド誘導体を製造する一般的な処方
ジクロロメタン中の相応するマロン酸誘導体1当量の溶液に5塩化リン4.5当量を加え、約20℃で2時間攪拌する。溶解している塩化水素ガスを減圧下(約200ミリバール、45分)で除去する。全反応混合物を減圧下、40℃で濃縮・乾燥する。得られたマロニルクロライドは、メソイオン化合物(“変法A〜D”)の合成に直接使用される。
C)メソイオン顔料の製造のための一般的処方
それぞれの反応条件は表1および表2に要約されている。
変法A
使用溶媒中に溶解されたマロニルクロライド誘導体(製造:一般的処方参照)2.5当量に、室温で使用溶媒中のアミジン1当量の溶液を1.5〜3.0時間かけてゆっくりと加える。添加が完了したとき、反応混合物を室温で18〜20時間攪拌する。冷却後、生成物を濾過し、使用溶媒で洗浄し、そして乾燥する(80〜100℃)。
変法B
使用溶媒中に溶解されたマロニルクロライド誘導体(製造:一般的処方参照)4当量に、50〜60℃で、使用溶媒中のアミジン1当量およびトリエチルアミン4.5当量の溶液/分散物を0.5〜3.0時間かけてゆっくりと加える。添加が完了したとき、反応混合物を還流下で18〜20時間攪拌する。冷却後、生成物を濾過し、使用溶媒で洗浄する。得られたフィルタープレスケーキを水に分散させ、濾過し、水洗して塩を除去し、乾燥する(80〜100℃)。
変法C
使用溶媒中に溶解されたマロニルクロライド誘導体(製造:一般的処方参照)4.0当量に、激しく攪拌しながら20℃で、アミジン1当量を加える。その後、使用溶媒中のトリエチルアミン4.5当量の混合物を0.5〜3.0時間かけてゆっくりと加える。添加が完了したとき、反応混合物を還流下で18〜20時間攪拌する。冷却後、生成物を濾過し、使用溶媒で洗浄する。得られたフィルタープレスケーキを水に分散させ、濾過し、水洗して塩を除去し、乾燥する(80〜100℃)。
変法D
前記溶媒中のアミジン2.2当量およびトリエチルアミン4.5当量の溶液を、前記溶媒中の1,4−フェニレンジマロニルクロライド(製造:一般的処方参照)1当量の溶液と、還流下に0.5〜2.5時間かけて滴下しながら混合する。前記の反応混合物を還流下で18〜20時間攪拌する。冷却後、生成物を濾過し、使用溶媒で洗浄する。得られたフィルタープレスケーキを水に分散させ、濾過し、水洗して塩を除去し、乾燥する(80〜100℃)。
D)顔料の後処理
前記のようにして得られた粗製の顔料(“変法A〜D”)を、使用溶媒中で還流下に攪拌することによって後処理し、濾過し、洗浄し、乾燥(80〜100℃)して、磨砕する。
(例1〜14)
例1および例2は比較例である。
Figure 0005004591
Figure 0005004591
Figure 0005004591
Figure 0005004591
Figure 0005004591
Figure 0005004591
Figure 0005004591
(使用例)
表3は、二量化によって得られる本発明の化合物4および11の特性と比較してメソイオン性の比較化合物1および2の溶媒堅牢性および色強度を示す。
Figure 0005004591
溶媒堅牢性は、5点グレースケールに対してDIN 54002に従って測定された。
色強度は、色顔料1部をシェード(shade)の標準深さの1/3に減ずるためにTiO部が必要とされるかを示す。1:xTiO(色強度および測定法は、DIN EN ISO 787−26によって定義されている。)。

Claims (10)

  1. 一般式(IIa)および(IIb):
    Figure 0005004591
    〔式中、
    環Aは、式(IIa)または式(IIb)が
    Figure 0005004591
    となる環A1、
    式(IIa)または式(IIb)が
    Figure 0005004591
    となる環A2、
    式(IIa)または式(IIb)が
    Figure 0005004591
    となる環A3、
    式(IIa)または式(IIb)が
    Figure 0005004591
    となる環A4、
    式(IIa)または式(IIb)が
    Figure 0005004591
    となる環A5、
    式(IIa)または式(IIb)が
    Figure 0005004591
    となる環A6、
    式(IIa)または式(IIb)が
    Figure 0005004591
    となる環A7:
    (式中、環A1〜A7は、置換されていないか、またはC 〜C アルキルもしくはフェニルで置換されているか、および/またはベンゼン環と縮合している。)
    の5員または6員ヘテロ芳香環であり、
    およびRは、独立して水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたはハロゲンであり、
    およびRは、C〜Cアルキル、C〜Cシクロルキル、フェニル、ベンジル、ベンズアニリドまたはナフチルであり、これらは、置換されていないか、または[C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロ、フェニル、C〜Cアルコキシカルボニル、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル、(C〜Cアルキル)アミノカルボニル、アミノカルボニル、および/または塩素からなる群から選ばれる1、2、3または4個の基によって]置換されており、
    または式中、NR基は、環Aと結合して5員または6員ヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環は、ベンゼン環とさらに縮合していてもよい。〕
    を特徴とする請求項1に記載の化合物。
  2. およびRは、同じか、または異なっていて、それぞれ水素、メチルまたは塩素である請求項に記載の化合物。
  3. 、R、RおよびRは、1−、2−、3−メチル−、エチル−、メトキシ−、エトキシ−、ジエチルアミノ−、クロロ−、2,5−ジクロロ−、3−クロロ−4−メチル−、3−クロロ−4−メトキシ−および4−ニトロ−フェニルからなる群からの置換フェニル基である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 式(V):
    Figure 0005004591
    (式中、
    10は、水素、メチルまたは塩素であり、
    11は、水素またはメチルであり、
    12は水素、または2個の隣接するR12基が一緒に2価のC基であり、
    13は、メチルまたはフェニルである。)
    を特徴とする請求項1からの少なくとも一項に記載の化合物。
  5. 式(11)、(12)、(13)または(14):
    Figure 0005004591
    Figure 0005004591
    を特徴とする請求項1に記載の化合物。
  6. (a)式(III)(式中、nは2である。)の化合物1当量を式(IV)(式中、mは1である。)の化合物約2当量と縮合させるか、または
    (b)式(IV)(式中、mは2である。)の化合物1当量を式(III)(式中、nは1である。)の化合物約2当量と縮合させる
    ことを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物の製造方法。
    Figure 0005004591
  7. 縮合が塩基の存在下に実行される請求項に記載の方法。
  8. 式(II)の化合物が、微細化操作および/または溶媒処理に付される請求項または記載の方法。
  9. 天然または合成由来の高分子量有機材料の着色のための請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  10. プラスチック、樹脂、塗料、ペイント、電子写真トナーおよび現像剤、エレクトレット材料、カラーフィルター、インクジェットインキおよび非噴射性印刷インキを含むインキおよび種子の着色のための請求項に記載の使用。
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