JP5003338B2 - 液圧検出装置および電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキ装置等の液圧回路に配置されて作動液の液圧を検出する液圧検出装置、およびその液圧検出装置を構成する電磁弁に関する。
従来より、ブレーキペダルの操作力に応じた液圧を液圧回路内に発生させ、ホイールシリンダにその液圧を供給することにより車輪に制動力を付与するブレーキ装置が知られている。このようなブレーキ装置には、ホイールシリンダの手前に増圧弁や減圧弁等の複数の電磁弁が設けられており、各電磁弁を開閉制御することによってホイールシリンダへの作動液の給排量を調整して液圧を制御し、各車輪に適切な制動力を付与している。
一方、これらの電磁弁により制御された液圧をフィードバックするために、液圧回路には複数の圧力センサが配置されている。従来はこれらの電磁弁と圧力センサが別体で構成されていたが、装置のコンパクト化等の要請から圧力センサを一体化した電磁弁も提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電磁弁は、磁気回路を形成する固定鉄心の一部に内部の液圧により変形可能な薄肉部を設け、その薄肉部に歪みゲージ式の圧力センサを装着して構成されている。その圧力センサによりその薄肉部の変形量を検出することにより、液圧を算出することができる。
特開2005−351409号公報
しかしながら、固定鉄心は金属材料からなり、また磁気回路を構成するため、通電によって発熱する。このため、場合によってはその薄肉部が温度上昇により熱変形する。特に、固定鉄心が温度依存性の高い変形特性を有する材料からなる場合、温度変化により変形量が大きく変わり、圧力センサによる検出精度が大きくばらつく可能性があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、比較的簡易な構成で精度良く液圧を検出できる液圧検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の液圧検出装置は、液圧回路に配置されたソレノイド駆動の電磁弁により制御される作動液の液圧を検出するための液圧検出装置であって、電磁弁の弁部を通過した作動液が満たされる圧力室に配設され、その圧力室から電磁弁の外部に部分的に突出可能な突出部を有するとともに、圧力室の液圧と外部圧力との差圧によって軸線方向に作動する作動ロッドと、電磁弁の外部において作動ロッドの突出部に対向配置され、作動ロッドに当接してその作動ロッドの変位量または押圧力を検出するセンサと、センサによる検出情報に基づいて圧力室内の作動液の液圧を算出する液圧算出部と、を備える。電磁弁は、作動液を導入および導出するための液圧通路が形成されたボディと、ボディの内部に設けられた弁部を開閉可能な弁体と、ボディ内を弁部側の弁室と弁部と反対側の背圧室とに区画するとともに、弁室と背圧室とを連通させる連通路を形成し、弁室側に弁体を支持する一方、背圧室側でソレノイドの固定鉄心に対向配置されるプランジャと、プランジャの弁体と反対側で背圧室を封止するスリーブと、背圧室に配設され、作動ロッドを摺動可能に支持しつつ、ボディの外部に液密に突出させるためのシール部材と、を備える。作動ロッドは、背圧室に配置されるとともに、スリーブに設けられた挿通孔を介してボディの外部に部分的に突出し、背圧室の液圧とボディの外部の圧力との差圧によって軸線方向に作動する。作動ロッドがプランジャと同一軸線上に延びるように配置されるとともに、背圧室にプランジャの作動ロッド側への変位を規制する規制部が設けられる。背圧室の圧力が上昇したときに、作動ロッドがプランジャから離間して変位可能となるように構成されている。
ここでいう「外部圧力」は、作動ロッドが露出する電磁弁の外部の圧力を意味し、センサが配置された空間の圧力(例えば大気圧)であってよい。
この態様では、電磁弁内部の圧力室に配置された作動ロッドの一部が外部に露出し、その作動ロッドが、圧力室内の液圧と外部圧力との差圧に応じて外部に向かって変位する。センサは、その差圧に対応した作動ロッドの変位量または押圧力を検出する。したがって、液圧算出部は、その変位量または押圧力から差圧、ひいては圧力室内の液圧を算出することができる。この圧力室内の液圧は、電磁弁の弁部を通過することで制御された作動液の圧力である。すなわち、この態様によれば、電磁弁の圧力室に外部への露出部を有する作動ロッドを設けるという簡易な構成により、液圧回路の液圧を検出することができる。作動ロッドは、電磁弁に対して軸線方向に進退する構成を有するにすぎず、電磁弁への通電による温度依存性も少ない。このため、温度変化によってセンサ側での検出精度がばらつくことも少なく、高精度な液圧検出を実現することができる。
ここで、「連通路」は、プランジャに設けられていてもよいし、プランジャとボディとの間隙により形成されていてもよい。また、「スリーブ」は、固定鉄心とは別体で構成されてもよいし、固定鉄心そのものにより構成されていてもよい。
この態様によれば、作動ロッドがスリーブの挿通孔から露出して進退する。すなわち、従来技術のように固定鉄心あるいはスリーブに薄肉部を設けてその変位を検出するのではなく、軸線方向に作動する作動ロッドそのものの変位を検出するという点で、温度依存性の少ない構成を実現している。
このような電磁弁が、液圧回路に複数配設されていてもよい。その一方、上記センサが、液圧検出装置が実装された基板に複数配置され、その各々が各電磁弁の作動ロッドの露出部に対向配置されていてもよい。
この態様において、各作動ロッドは、圧力室内の液圧と外部圧力との差圧によって対応するセンサに当接する。すなわち、作動ロッドの変位が実質的に液圧のみに基づくため、その外部への変位に機械的な拘束がない。したがって、各電磁弁の配置や各センサの配置に多少のばらつきがあっても、その対向位置さえ合わせれば、各作動ロッドと各センサとの当接状態を容易に実現することができる。したがって、液圧回路に複数の電磁弁を配設する一方、液圧算出部が実装された基板に対応する複数のセンサを配置するという装置構成が容易に実現できるというメリットがある。
本発明の別の態様は、電磁弁である。この電磁弁は、液圧回路を流れる作動液の液圧を制御するためのソレノイド駆動の電磁弁であって、作動液を導入および導出するための液圧通路が形成されたボディと、ボディの内部に設けられた弁座に着脱可能に配置されて弁部を開閉可能な弁体と、ボディ内を弁部側の弁室と弁部と反対側の背圧室とに区画するとともに、弁室と背圧室とを連通させる連通路を形成し、弁室側に弁体を支持する一方、背圧室側でソレノイドの固定鉄心に対向配置されるプランジャと、プランジャの弁体と反対側で背圧室を封止するスリーブと、プランジャを弁体の閉弁方向に付勢する付勢部材と、背圧室に配置されるとともに、スリーブに設けられた挿通孔を介してボディの外部に部分的に突出し、背圧室の液圧とボディの外部の圧力との差圧によって軸線方向に作動する作動ロッドと、背圧室に配設され、作動ロッドを摺動可能に支持しつつ、ボディの外部に液密に突出させるためのシール部材と、を備える。作動ロッドがプランジャと同一軸線上に延びるように配置されるとともに、背圧室にプランジャの作動ロッド側への変位を規制する規制部が設けられ、背圧室の圧力が上昇したときに、作動ロッドがプランジャから離間して変位可能となるように構成されている。
ここで、「外部圧力」、「連通路」および「スリーブ」については上述したとおりである。「付勢部材」は、非通電時においてプランジャと固定鉄心とを速やかに引き離して閉弁状態を実現する。つまり、この電磁弁は、非通電時において閉弁状態を保持する常閉型電磁弁として構成されている。
この態様の電磁弁は、弁部を介して制御された液圧が背圧室に導入される。作動ロッドは、その背圧室内の液圧と外部圧力との差圧に応じて外部に向かって変位する。その差圧が大きくなると、その差圧に応じて外部側へ変位しようとする力が大きくなる。すなわち、この電磁弁の作動ロッドの変位量またはその差圧による力を外部で検出することにより、その差圧を算出することができ、外部圧力を差し引くことで背圧室内の液圧を算出することができる。この電磁弁を用いることにより、液圧回路の液圧を検出することができる。しかも、電磁弁の背圧室に外部への露出部を有する作動ロッドを設けるという簡易な構成により実現できる。また、作動ロッドは、電磁弁に対して軸線方向に進退する構成を有するにすぎず、電磁弁への通電による温度依存性も少ない。このため、温度変化によって作動ロッドの作動がばらつくことも少なく、高精度な液圧検出を実現することができる。
この態様によれば、プランジャの作動ロッド側への変位が規制される一方、背圧室の圧力が上昇したときには、作動ロッドがプランジャから離間して変位する。つまり、作動ロッドは、実質的にプランジャの力が作用することなく、背圧室内の液圧と外部圧力との差圧に応じて純粋に作動するため、その液圧を正確に検出することができる。
さらに、付勢部材として、背圧室にてプランジャとスリーブとの間に配設されたコイルスプリングを備えてもよい。そして、作動ロッドが、コイルスプリングに挿通されてその軸芯を構成していてもよい。
この態様によれば、作動ロッドが液圧検出の機能のみでなく、コイルスプリングを安定に支持する軸芯としての機能も有する。また、コイルスプリングによりプランジャを閉弁方向に付勢する一方で、作動ロッドがこれとは独立に作動できる構成を簡易かつコンパクトに実現することができる。
本発明の電磁弁によれば、比較的簡易な構成で精度良く液圧を検出できる液圧検出装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電磁弁が適用されるブレーキ装置の液圧回路を表す説明図である。
ブレーキ装置10は、車両用の電子制御式ブレーキシステムを構成しており、運転者によるブレーキペダル12の操作量に基づいて車両の4輪のブレーキを独立かつ最適に制御するものである。
ブレーキペダル12は、運転者による踏み込み操作に応じて作動液としてのブレーキフルードを送り出すマスタシリンダ14に接続されている。ブレーキペダル12には、その踏み込みストロークを検出するためのストロークセンサ46が設けられている。マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、運転者によるブレーキペダル12の操作力に応じた反力を創出するストロークシミュレータ24が接続されている。マスタシリンダ14とストロークシミュレータ24とを接続する流路には、シミュレータカット弁23が設けられている。また、マスタシリンダ14には、ブレーキフルードを貯留するためのリザーバタンク26が接続されている。
マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、右前輪用のブレーキ油圧制御管16が接続されている。このブレーキ油圧制御管16は、右前輪用のホイールシリンダ20FRに接続されている。また、マスタシリンダ14の他方の出力ポートには、左前輪用のブレーキ油圧制御管18が接続されている。このブレーキ油圧制御管18は、左前輪用のホイールシリンダ20FLに接続されている。右前輪用のブレーキ油圧制御管16には、右電磁開閉弁22FRが設けられており、左前輪用のブレーキ油圧制御管18には、左電磁開閉弁22FLが設けられている。これらの右電磁開閉弁22FRおよび左電磁開閉弁22FLは、いずれも非通電時に開状態にあり、通電時に閉状態に切り換えられる常開型電磁弁である。
また、右前輪用のブレーキ油圧制御管16には、右前輪側のマスタシリンダ圧を検出する右マスタ圧力センサ48FRが設けられており、左前輪用のブレーキ油圧制御管18には、左前輪側のマスタシリンダ圧を計測する左マスタ圧力センサ48FLが設けられている。
一方、リザーバタンク26には、油圧給排管28の一端が接続されている。この油圧給排管28の他端には、モータ32により駆動されるオイルポンプ34の吸込口が接続されている。また、オイルポンプ34の吐出口は、高圧管30に接続されている。この高圧管30には、アキュムレータ50とリリーフバルブ53とが接続されている。
アキュムレータ50は、オイルポンプ34によって昇圧されたブレーキフルードを蓄える。アキュムレータ50におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まると、リリーフバルブ53が開弁し、高圧のブレーキフルードは油圧給排管28へと戻される。更に、高圧管30には、アキュムレータ50の出口圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51が設けられている。
そして、高圧管30は、増圧弁40FR,40FL,40RR,40RLを介して右前輪用のホイールシリンダ20FR、左前輪用のホイールシリンダ20FL、右後輪用のホイールシリンダ20RRおよび左後輪用のホイールシリンダ20RLに接続されている。以下、適宜、ホイールシリンダ20FR〜20RLを総称して「ホイールシリンダ20」といい、適宜、増圧弁40FR〜40RLを総称して「増圧弁40」という。増圧弁40は、いずれも非通電時は閉じた状態にあり、必要に応じてホイールシリンダ20の増圧に利用される常閉型の電磁流量制御弁(リニア弁)である。
また、右前輪用のホイールシリンダ20FRと左前輪用のホイールシリンダ20FLとは、それぞれ減圧弁42FRまたは42FLを介して油圧給排管28に接続されている。減圧弁42FRおよび42FLは、必要に応じてホイールシリンダ20FR,20FLの減圧に利用される常閉型の電磁流量制御弁(リニア弁)である。一方、右後輪用のホイールシリンダ20RRと左後輪用のホイールシリンダ20RLとは、常開型の電磁流量制御弁である減圧弁42RRまたは42RLを介して油圧給排管28に接続されている。以下、適宜、減圧弁42FR〜42RLを総称して「減圧弁42」という。
右前輪用、左前輪用、右後輪用および左後輪用のホイールシリンダ20FR〜20RL付近には、それぞれ対応するホイールシリンダ20に作用するブレーキフルードの圧力であるホイールシリンダ圧を検出するホイールシリンダ圧センサ44FR,44FL,44RRおよび44RLが設けられている。以下、適宜、ホイールシリンダ圧センサ44FR〜44RLを総称して「ホイールシリンダ圧センサ44」という。
上述の右電磁開閉弁22FRおよび左電磁開閉弁22FL、増圧弁40FR〜40RL、減圧弁42FR〜42RL、オイルポンプ34、アキュムレータ50等は、ブレーキ装置10の油圧アクチュエータ80を構成する。そして、かかる油圧アクチュエータ80は、ECU200によって制御される。
ブレーキ装置10では、ECU200により、ブレーキペダル12の踏み込み量を表すペダルストロークとマスタシリンダ圧とから車両の目標減速度が算出され、算出された目標減速度に応じて各車輪のホイールシリンダ圧の目標値である目標油圧、つまり目標ホイールシリンダ圧が求められる。そして、ECU200により増圧弁40および減圧弁42が制御され、各車輪のホイールシリンダ圧が目標ホイールシリンダ圧になるように制御される。
また、アキュムレータ圧が予め設定された制御範囲の下限値未満であるときには、ECU200によりオイルポンプ34が駆動されてアキュムレータ圧が昇圧され、アキュムレータ圧がその制御範囲に入ればオイルポンプ34の駆動が停止される。
次に、増圧弁40および減圧弁42として使用される液圧制御弁の具体的構成について説明する。図2は、液圧制御弁の構成を表す断面図である。なお、以下の説明では便宜的に図示の状態を基準に各構成の位置関係を表現することがある。
液圧制御弁101は、内部に弁部が設けられたボディ102とその弁部の開度を制御するためのソレノイド103とが一体に設けられた電磁弁として構成されている。
ボディ102は、段付円筒状をなし、その上端開口部にはブレーキフルードを上流側(一次圧側)から導入する導入ポート104が設けられ、長手方向中央付近の側部にはそのブレーキフルードを下流側(二次圧側)へ導出する一対の導出ポート105が設けられている。これら導入ポート104と導出ポート105とを連通する通路には、有底円筒状の弁座部材106が圧入されており、弁座部材106の底部中央には、これを軸線方向に貫通する弁孔107が設けられている。弁孔107の導出ポート105側の開口部はテーパ状に形成され、そのテーパ面によって弁座108が形成されている。
ボディ102内の弁座108の下方には、弁体109が配置されている。この弁体109は、段付円柱状のロッド部材110の一端部からなり、弁座108に対して導出ポート105側から着脱可能に配置されている。なお、本実施の形態において、ロッド部材110そのものを弁体と捉えることもできる。
また、弁座部材106の上端部には、導入ポート104を覆うようにフィルタ112が取り付けられており、ボディ102内への異物の侵入を防止している。同様に、ボディ102の側部にも、導出ポート105を覆うようにフィルタ113が取り付けられている。
一方、ソレノイド103は、ボディ102の下端部に接合された円筒状の固定鉄心121と、ボディ102と固定鉄心121とに囲まれた空間に配置された円柱状のプランジャ122と、固定鉄心121に対して外挿された電磁コイル123と、電磁コイル123を内部に収容するケース124とを備えている。ケース124は、その上端部がボディ102の下端部に固定され、下端部が固定鉄心121の下端部に固定されている。なお、本実施の形態において、ボディ102と固定鉄心121とを合わせたものを液圧制御弁101全体としてのボディと捉えることもできる。プランジャ122は、そのボディ内を弁部側の弁室141と弁部と反対側の背圧室142とに区画する。
プランジャ122は、その上端面中央に連結穴126が設けられている。そして、この連結穴126にロッド部材110の弁体109と反対側の端部を圧入することにより、弁体109がプランジャ122に対して一体に固定されている。ロッド部材110は、その中央部に外方にやや延出したフランジ部111を有し、このフランジ部111がプランジャ122の端面に突き当たることにより、その圧入量が規制されている。また、プランジャ122の周縁部には、そのプランジャ122を軸線方向に貫通する複数の連通孔127(「連通路」に該当する)が形成されており、弁室141に流入した作動液がその連通孔127を介して背圧室142にも導入されるようになっている。プランジャ122は、背圧室142側で固定鉄心121に対向配置されている。プランジャ122の下端部には、リング状のスペーサ145が圧入されている。本実施の形態において、固定鉄心121は、プランジャ122とともに磁気回路を構成するとともに、プランジャ122の弁体109と反対側で背圧室142を封止するスリーブを形成する。
ボディ102におけるロッド部材110の近傍位置には、作動液に含まれる気泡の流れを方向づけるエアガード130が圧入されている。エアガード130は、ステンレスからなる有底円筒状の本体131を有し、ボディ102におけるロッド部材110の近傍位置に圧入されている。本体131は、ロッド部材110のフランジ部111の外径よりも大きな内径を有し、その上底部には、ロッド部材110の先端部を挿通させる挿通孔132が形成されている。また、本体131の弁部側の面は、導出ポート105に滑らかにつながるように、その外縁部がテーパ状をなしている。エアガード130は、弁部の開閉時においてプランジャ122およびロッド部材110に干渉しない位置に配設されている。
固定鉄心121は、有底円筒状をなし、その内径が底部に向けて段階的に縮径されている。固定鉄心121の中央には、背圧室142の一部を構成する圧力室128が形成され、プランジャ122と同一軸線上に延びるように長尺状の作動ロッド150が配設されている。固定鉄心121の底部には挿通孔152が設けられ、作動ロッド150の下端部が摺動可能に支持されており、その一部が露出部154となって外部に露出している。また、固定鉄心121の底部には、作動ロッド150の下端部を挿通させるようにシール用のOリング156(「シール部材」に該当する)が配設され、挿通孔152を介した作動液の外部への漏洩を防止している。
さらに、固定鉄心121の底部とプランジャ122との間には、Oリング156およびバックアップリング158を挟むようにしてコイルスプリング129が介装されている。コイルスプリング129は、作動ロッド150をその軸線方向に沿って挿通するように構成され、プランジャ122を上方の閉弁方向に付勢する付勢部材として機能する。作動ロッド150は、コイルスプリング129の軸芯としても機能する。バックアップリング158はリング状をなし、コイルスプリング129とOリング156との間に介装されたばね受けとして機能する。コイルスプリング129がバックアップリング158を介してOリング156に適度な押圧荷重を付与することにより、Oリング156を半径方向に弾性変形させてそのシール性を高めている。このような構成により、圧力室128内に作動液が満たされると、作動ロッド150は、背圧室142の液圧と外部圧力との差圧によって軸線方向に作動する。このとき、作動ロッド150は、Oリング156によってその露出部154を液密に露出させることができる。
プランジャ122の作動ロッド150側への変位は、スペーサ145が固定鉄心121の上端開口部の対向面147に係止されることにより規制される。この規制構造(「規制部」に該当する)を設けたことにより、背圧室142の圧力が上昇したときに、作動ロッド150がプランジャ122から離間して変位可能となる。つまり、作動ロッド150は、プランジャ122の力が作用することなく、背圧室142内の液圧と外部圧力との差圧に応じて純粋に作動することができ、後述する液圧検出装置としての機能を有効に発揮させる。この液圧検出装置については後述する。
次に、液圧制御弁により制御される作動液の液圧を検出する液圧検出装置について説明する。図3は、液圧検出装置の概略構成を表す説明図である。図4は、液圧検出装置による液圧検出時の状態を表す説明図である。なお、各図においては、上述した液圧制御弁101が油圧アクチュエータ80の図示しない液圧ユニットのハウジングに設置された状態が示されており、図2とは上下逆さまに図示されている。
上述した液圧制御弁101は、作動液の液圧を制御した後に、その制御された液圧を検出する液圧検出装置201の一部を構成する。すなわち、図3に示すように、液圧検出装置201は、液圧制御弁101の作動ロッド150と、その露出部154に対向配置された圧力センサ202と、圧力センサ202の検出情報に基づいて作動液の液圧を算出するECU200とを含んで構成される。本実施の形態では、ECU200が液圧算出部として機能する。また、ホイールシリンダ圧センサ44が圧力センサ202に該当する。この圧力センサ202には、例えば受圧する応力に応じて比抵抗が変化する半導体歪みゲージ式の圧力センサを用いることができるが、静電容量式等その他の形式の圧力センサであってもよい。
本実施の形態においては、ECU200が実装される基板205に液圧検出用の圧力センサ202が複数配設されており、液圧ユニットのハウジング210に設置された複数の液圧制御弁101に対向配置されている。同図においては便宜上、液圧制御弁101およびこれに対応する圧力センサ202が一組のみ示されている。この液圧ユニットにおいては、一次圧側から導入ポート104を介して液圧制御弁101に導入された作動液は、弁部を通過して導出ポート105を介して二次圧側へ導出される。
液圧制御弁101に作動液が満たされる前においては、図示のように作動ロッド150が自重により下死点に変位してプランジャ122に当接した状態となっている。この状態から作動液が満たされると、図4に示されるように、背圧室142内の液圧と外部圧力(この場合は大気圧)との差圧によって作動ロッド150が上方へ変位して圧力センサ202の受圧部に当接する。このように、作動ロッド150は差圧のみを受けて変位するため、圧力センサ202に当接するまで変位する。すなわち、複数組設けられた液圧制御弁101と、それに対応する圧力センサ202との間隔に各組間でばらつきがあっても、各作動ロッド150が各圧力センサ202に当接するまで変位するため、そのばらつきが自然に調整されるようになる。
以上に説明したように、本実施の形態の液圧検出装置201は、液圧制御弁101の圧力室128に外部への露出部154を有する作動ロッド150を設けるという簡易な構成により、液圧回路の液圧を検出することができる。作動ロッド150は、液圧制御弁101に対して軸線方向に進退する構成を有するにすぎず、液圧制御弁101への通電による温度依存性も少ない。このため、温度変化によって圧力センサ202側での検出精度がばらつくことも少なく、高精度な液圧検出を実現することができる。
本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
上記実施の形態では、作動ロッド150を、コイルスプリング129の軸芯としても機能する長尺状のロッドとして構成した例を示した。変形例においては、プランジャとの当接の有無を全く考慮しなくてよい程度に短い部材により構成してもよい。また、作動ロッドは、複数の部材により構成されていてもよい。
上記実施の形態では、プランジャ122とともに磁気回路を構成する固定鉄心121に作動ロッド150を露出させるための挿通孔152を形成した例を示した。変形例においては、固定鉄心とは別部材からなるスリーブによりソレノイドの内部を封止し、そのスリーブから作動ロッドを露出させるようにしてもよい。また、上記実施の形態では述べなかったが、その作動ロッドを挿通しつつ露出させる固定鉄心またはスリーブの底部の厚みを十分にとり、より熱変形を発生しにくい構成としてもよい。
上記実施の形態では、本発明の液圧検出装置をブレーキ装置の液圧回路に適用した例を示したが、ブレーキ制御の用途に限らず、電磁弁により液圧を制御する液圧回路であれば適用することが可能である。
実施の形態に係る電磁弁が適用されるブレーキ装置の液圧回路を表す説明図である。 液圧制御弁の構成を表す断面図である。 液圧検出装置の概略構成を表す説明図である。 液圧検出装置による液圧検出時の状態を表す説明図である。
符号の説明
10 ブレーキ装置、 20 ホイールシリンダ、 40 増圧弁、 42 減圧弁、 44 ホイールシリンダ圧センサ、 50 アキュムレータ、 80 油圧アクチュエータ、 101 液圧制御弁、 102 ボディ、 103 ソレノイド、 107 弁孔、 108 弁座、 109 弁体、 121 固定鉄心、 122 プランジャ、 123 電磁コイル、 127 連通孔、 128 圧力室、 129 コイルスプリング、 141 弁室、 142 背圧室、 145 スペーサ、 150 作動ロッド、 152 挿通孔、 154 露出部、 156 Oリング、 158 バックアップリング、 200 ECU、 201 液圧検出装置、 202 圧力センサ、 205 基板、 210 ハウジング。

Claims (4)

  1. 液圧回路に配置されたソレノイド駆動の電磁弁により制御される作動液の液圧を検出するための液圧検出装置であって、
    前記電磁弁の弁部を通過した作動液が満たされる圧力室に配設され、その圧力室から前記電磁弁の外部に部分的に突出可能な突出部を有するとともに、前記圧力室の液圧と外部圧力との差圧によって軸線方向に作動する作動ロッドと、
    前記電磁弁の外部において前記作動ロッドの突出部に対向配置され、前記作動ロッドに当接してその作動ロッドの変位量または押圧力を検出するセンサと、
    前記センサによる検出情報に基づいて前記圧力室内の作動液の液圧を算出する液圧算出部と、
    を備え、
    前記電磁弁は、
    作動液を導入および導出するための液圧通路が形成されたボディと、
    前記ボディの内部に設けられた弁部を開閉可能な弁体と、
    前記ボディ内を前記弁部側の弁室と前記弁部と反対側の背圧室とに区画するとともに、前記弁室と前記背圧室とを連通させる連通路を形成し、前記弁室側に前記弁体を支持する一方、前記背圧室側で前記ソレノイドの固定鉄心に対向配置されるプランジャと、
    前記プランジャの前記弁体と反対側で前記背圧室を封止するスリーブと、
    前記背圧室に配設され、前記作動ロッドを摺動可能に支持しつつ、前記ボディの外部に液密に突出させるためのシール部材と、
    を備え、
    前記作動ロッドは、前記背圧室に配置されるとともに、前記スリーブに設けられた挿通孔を介して前記ボディの外部に部分的に突出し、前記背圧室の液圧と前記ボディの外部の圧力との差圧によって軸線方向に作動し、
    前記作動ロッドが前記プランジャと同一軸線上に延びるように配置されるとともに、前記背圧室に前記プランジャの前記作動ロッド側への変位を規制する規制部が設けられ、
    前記背圧室の圧力が上昇したときに、前記作動ロッドが前記プランジャから離間して変位可能となるように構成されていることを特徴とする液圧検出装置。
  2. 前記電磁弁が、前記液圧回路に複数配設される一方、
    前記センサが、前記液圧算出部が実装された基板に複数配置され、その各々が各電磁弁の作動ロッドの露出部に対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液圧検出装置。
  3. 液圧回路を流れる作動液の液圧を制御するためのソレノイド駆動の電磁弁であって、
    作動液を導入および導出するための液圧通路が形成されたボディと、
    前記ボディの内部に設けられた弁座に着脱可能に配置されて弁部を開閉可能な弁体と、
    前記ボディ内を前記弁部側の弁室と前記弁部と反対側の背圧室とに区画するとともに、前記弁室と前記背圧室とを連通させる連通路を形成し、前記弁室側に前記弁体を支持する一方、前記背圧室側で前記ソレノイドの固定鉄心に対向配置されるプランジャと、
    前記プランジャの前記弁体と反対側で前記背圧室を封止するスリーブと、
    前記プランジャを前記弁体の閉弁方向に付勢する付勢部材と、
    前記背圧室に配置されるとともに、前記スリーブに設けられた挿通孔を介して前記ボディの外部に部分的に突出し、前記背圧室の液圧と前記ボディの外部の圧力との差圧によって軸線方向に作動する作動ロッドと、
    前記背圧室に配設され、前記作動ロッドを摺動可能に支持しつつ、前記ボディの外部に液密に突出させるためのシール部材と、
    を備え、
    前記作動ロッドが前記プランジャと同一軸線上に延びるように配置されるとともに、前記背圧室に前記プランジャの前記作動ロッド側への変位を規制する規制部が設けられ、
    前記背圧室の圧力が上昇したときに、前記作動ロッドが前記プランジャから離間して変位可能となるように構成されていることを特徴とする電磁弁。
  4. 前記付勢部材として、前記背圧室にて前記プランジャと前記スリーブとの間に配設されたコイルスプリングを備え、
    前記作動ロッドが、前記コイルスプリングに挿通されてその軸芯を構成していることを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
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