JP5002863B2 - パーソナルコンピュータおよびそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、パーソナルコンピュータに関し、特にマウスの機能を設定することが可能なパーソナルコンピュータに関するものである。
パーソナルコンピュータの入力には、キーボードとともにマウスが用いられる。マウスの機能はオペレーションシステムの考え方によって異なり、単一のマウスボタンを有するタイプと、いわゆる左クリックボタンと右クリックボタンとを有するタイプに大きく分かれる。後者のマウスは近年特に高機能化し、左クリックボタンと右クリックボタンの間にホイールを設けたもの、さらにはマウス側部に二つのボタンを追加した5ボタンのものも提案されている。
このように高機能化したマウスは片手の操作で種々のボタンを使い分けることによって操作性が著しく向上した反面、高齢者など指の機能が衰えた使用者にとっては、各ボタンの豊富な機能を使い分けるのが困難となっている。これは、近年の多ボタンマウスだけでなく、在来からの右ボタンと左ボタンの使い分けにおいても問題となる。
マウスにおいて通常最も使われるのはクリックボタンであり、これは通常左ボタンが割り当てられている。しかしながら、高齢者などの場合、右手人差し指でクリックを行なおうとしたときに中指が動いてしまい、誤って右クリックボタンを押してしまうことがある。また、単にマウスを動かしているときでも中指の自然な重みで知らず知らずのうちに右クリックボタンを押してしまうこともある。このような場合、マウスの操作中に無用にプルダウンメニューが開くことが煩雑に起き、さらに誤ってその中のメニュー項目の一つをクリックしてしまったりすると収拾の付かない混乱に陥る。これは、特に高齢の初心者にとって重大な問題となる。
ボタンの数の多い高機能マウスでは、各ボタンの機能を任意に設定するためのソフトウエアが用意されており、このソフトウエアをインストールすれば、設定画面に各ボタンについて設定可能なメニューがそれぞれ現れる。このメニューの中にはいずれも「無効」という項目があるので、上記のような高齢者の誤操作の問題に対処するためには、高機能マウスを用い、誤操作しそうなボタンについてはこれを「無効」に設定すれば、誤ってそのボタンを押してもパーソナルコンピュータが反応しないようにすることは可能である。
しかしながら、高機能マウスは元々それを使いこなせない使用者を前提に設計されたものではない。さらに、機能設定用メニュー項目は各ボタンについて共通であり、それぞれが独立に任意に設定できるようになっていて、相互の関連付けは何もない。各ボタンのメニューは、もともとカスタム設定のために用意されたものなので、むしろ各ボタンの設定に相互の関連付けがあってはならず、各ボタンがそれぞれ独立に自由に設定できることが要件になっている。従って、機能を設定する場合は、各ボタンを個別に一つづつメニューから機能を選択していくことになる。
また、カスタム設定のできない通常のマウスでは上記のような「無効」設定はできないので、上記の多機能マウスのカスタム設定機能は、指の機能に問題がある使用者が広く利用できる対策にはなりえない。なお、コンピュータのオペレーションシステムでは、左手でマウスを操作する使用者への配慮があり、すべてのマウスについて右ボタンと左ボタンの機能をワンタッチで交換することが可能となっている。
以上のように、マウスのボタン機能設定については、種々の提案がなされているものの、それらはより高機能化し利便性を高める方向を向いたものではあっても、高齢者など指の機能に問題のある使用者に配慮した構成にはなっていない。
一方、高齢者など指の機能に問題のある使用者が容易にマウスを使えるようにするための提案としては、例えば特開2002−358159号公報において、人差し指と中指が正しく左クリックボタンと右クリックボタンに当たるようマウスにガイドを設けることが提案されている。
これによって、指の機能に問題があってもマウスと各指の関係が正しく保たれ、使用感は向上する。しかしながら、知らず知らずのうちに右クリックを行ってしまって操作に混乱を招くという問題点はなお残っている。
特開2002−358159号公報
本発明が解決しようとする課題は、高齢者など指の機能に問題がある使用者であっても混乱を招くことなく操作ができるようなマウス機能の設定を容易に行うことができるパーソナルコンピュータおよびそのプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、左ボタンおよびこれと異なる機能のために設けられた右ボタンを有するマウスと接続可能であるとともに表示部に前記マウスの機能設定画面を表示させることができるパーソナルコンピュータにおけるプログラムを提供する。そしてこのプログラムは、パーソナルコンピュータを、マウスの右ボタンおよび左ボタンの一方を主ボタンの機能とするとともに他方を副ボタンの機能とする通常組合せと右ボタンおよび左ボタンの一方を主ボタンの機能とするとともに他方の機能を無効とする副ボタン無効組合せとを一つの操作で入換え可能に設定するためのマウス機能設定用表示を機能設定画面に表示させる設定制御手段として機能させる。また、このプログラムは、パーソナルコンピュータを、通常組合せ設定が行われているときに一方のボタンからの操作信号に応じて主ボタン機能の実行を、他方のボタンからの操作信号に応じて副ボタン機能実行を、それぞれ指示するよう機能させるとともに、副ボタン無効組合せ設定が行われているときに一方のボタンからの操作信号に応じて主ボタン機能の実行を指示するとともに、他方のボタンの操作を無効とするマウス操作処理手段として機能させる。
本発明の他の特徴によれば、本発明は、左ボタンおよびこれと異なる機能のために設けられた右ボタンを有するマウスと接続可能であるとともに表示部に前記マウスの機能設定画面を表示させることができるパーソナルコンピュータにおけるプログラムを提供する。そして、このプログラムは、パーソナルコンピュータを、マウスの右ボタンおよび左ボタンの一方を主ボタンの機能とするとともに他方を副ボタンの機能とする通常組合せと右ボタンおよび左ボタンの一方および他方を共に主ボタンの機能とする副ボタン無効組合せとを一つの操作で入換え可能に設定するためのマウス機能設定用表示を前記機能設定画面に表示させる設定制御手段として機能させる。また、このプログラムは、パーソナルコンピュータを、通常組合せ設定が行われているときに一方のボタンからの操作信号に応じて主ボタン機能の実行を、他方のボタンからの操作信号に応じて副ボタン機能実行を、それぞれ指示するよう機能させるとともに、副ボタン無効組合せ設定が行われているときに一方および他方のいずれのボタンから操作信号が来てもこれに応じて主ボタンの機能の実行を指示するマウス操作処理手段として機能させる。
本発明の他の具体的な特徴によれば、プログラムは、パーソナルコンピュータにおいて、右ボタンおよび左ボタンを含む各操作部それぞれの機能設定状態を個別に示す個別設定状態表示を前記機能設定画面に表示させるとともに、前記設定制御手段による表示に基づいて前記組合わせの入換えが行われたとき個別設定状態表示における各操作部個別の機能設定状態をそれぞれ連動して自動的に一括して切換える。
本発明の具体的な特徴によれば、プログラムは、パーソナルコンピュータを、表示部の表示を制御する表示部制御手段、および副ボタン無効組合せが設定されたときに通常組合せが設定された場合よりも表示部制御手段による表示を自動的に拡大する表示形態変更手段として機能させる。
上記本発明の具体的な特徴によれば、プログラムは、パーソナルコンピュータが右ボタンおよび左ボタンの間にさらに中央操作部があるマウスと接続可能であるとき、中央操作部の機能が副ボタン無効組合せ設定の際には右ボタンおよび左ボタンの他方と同等となるようマウス操作処理手段に指示する。
図1は、本発明のパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略称する)システムのブロック図であり、パソコン本体1、マウス2、およびモニタ3からなる。システムには当然キーボードが不可欠であるが、ここでは図示を省略する。
パソコン本体1は、制御部4によって制御されており、制御部4はパソコンの基本動作を司るオペレーションシステムおよび種々の具体的処理を司るアプリケーションによって機能する。これらオペレーションシステムおよびアプリケーションソフトの機能はパソコン本体1にインストールされたソフトウエアによって実行される。これらのソフトウエアはパソコン本体1にプレインストールされてパソコンとともに販売されるか、またはCD−ROMなどの記録媒体に入れて販売される。またインターネットなどによるデータ通信によって販売されることもある。
パソコン本体1は、さらにオペレーションシステム、ソフトウエアおよび種々のデータ等を記憶する記憶部7、および入出力バッファ8を持つ入出力部9を有する。入出力バッファ8はモニタ3を制御する信号を一時記憶するとともに、マウス3からの刻々の信号を先入れ先出しで記憶する。
パソコン本体1の入出力部9に有線または無線で接続(本発明において「接続」とは有線および無線による接続の両者を含むものとする)されているマウス2は、操作者側から見て左側にある左ボタン10、右側にある右ボタン11、およびこれらの間にあるホイール12を有する。ホイール12は、画面のスクロールなどのために回転可能であるとともに押下操作されたときはホイールボタンとして機能する。
モニタ3は、種々の画像を表示する画面13を有しており、図1では、マウスの操作によって上下左右任意の方向に移動するポインタ14、記憶部に記憶されている種々のデータを示すアイコン15、およびワープロ入力ウインドウ16が表示されている。また、ワープロ入力ウインドウ16の中には、文字の入力位置を示すカーソル17が表示されている。
本発明は、以下に詳述するようにマウス2の各ボタン10、11、12の機能の切換えをその内容とするが、どのボタンにどのような機能を割り当てるかは、専らオペレーションシステムで処理する。すなわち、例えばクリック信号がボタン11、12、13のいずれから発せられた場合であっても、オペレーションシステムからアプリケーションソフトにこれが伝えられるときは、同じクリック信号として伝えられる。換言すれば、アプリケーションソフトは、どのボタンにどのような機能が割り当てられているかには関知せず機能する。
このように本発明は、パソコン本体1をマウス機能設定のための手段の組合せとして機能させるためのプログラム、またはこのプログラムをインストールしたパソコン本体1として実施される。そしてその機能は制御部のオペレーションシステムが司る。
図2は、本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウ20の表示画面図であり、マウス機能を設定する操作をした際にモニタ3の画面13内に表示されるものである。図2は、既定の設定がなされている状態を示す。
マウス機能設定ウインドウ20には、図1の左ボタン10の機能を示す左ボタン機能メニュー21、図1の右ボタン11の機能を示す右ボタン機能メニュー22、図1のホイール12におけるホイールボタン機能を示すホイールボタン機能メニュー23が表示される。
各メニューには、選択可能なメニューが一覧表になって表示されているとともに、現在設定されている機能にチェックマークがつけられている。
図2は、既定の設定がなされている状態なので、左ボタン機能メニュー21は、最もよく使用されるクリック、ダブルクリック、ドラグアンドドロップなどの機能を担当する主ボタンに設定されている。また、右ボタン機能メニュー22は、クリック位置においてメニューを表示する等のいわゆる「右クリック」機能を担当する副ボタンに設定されている。さらに、ホイールボタン機能メニュー23は、押下するごとにウインドウを切換えるための「次のウインドウ」に設定されている。
マウス機能設定ウインドウ20には、さらに主副ボタン入換え設定ボックス24、副ボタン機能禁止設定ボックス25、全ボタン主ボタン設定ボックス26、およびカスタム設定ボックス27が表示される。図2のような既定の設定の状態では、各設定ボックスにチェックマークは入っていない。
また、マウス機能設定ウインドウ20には、既定設定復帰ボタン28が表示されており、各ボタンの設定がどのようになされていても、既定設定復帰ボタン28をクリックすることにより、各ボタンの設定は図2のような既定の設定状態の組合せに一括して復帰する。
マウス機能設定ウインドウ20には、さらにOKボタン29が表示されており、マウス機能設定ウインドウ20を開いて設定を行った後、OKボタン29をクリックすると設定が有効化されるとともに、マウス機能設定ウインドウ20が閉じられる。逆に、OKボタンを押さずにキャンセルボタン42をクリックしてマウス機能設定ウインドウを閉じたときは設定変更が有効とならず、以前の設定状態のままとなる。
図3は、マウス機能設定ウインドウ20において、主副ボタン入換え設定ボックス24をクリックしてチェックを入れた場合の表示画面図である。図2の状態から主副ボタン入換え設定ボックス24をクリックしてチェックを入れると、各ボタンの設定は図3の組合せに一括して変更される。すなわち、ホイールボタンの機能に変更はないが、左ボタンと右ボタンの機能が入換わっており、左ボタン機能メニュー21が副ボタンに設定されるとともに、右ボタン機能メニュー22が主ボタン機能に設定されている。このような設定は、左利きの使用者が左手でマウスを操作する場合などに利用される。
図4は、マウス機能設定ウインドウ20において、本発明の特徴の一つである副ボタン機能禁止設定ボックス25をクリックしてチェックを入れた場合の表示画面図である。図2の状態において副ボタン機能禁止設定ボックス25をクリックしてチェックを入れると、各ボタンの設定は図2の組合せから図4の組合せに一括して入換え変更される。すなわち、左ボタンを主ボタンとする既定の設定を残して、ホ右ボタン機能メニュー22およびホイールボタン機能メニュー23がともに無効に設定される。これによって、高齢者など指の機能に衰えのある使用者が誤って右ボタン11やホイール12を触ってもパソコンは反応せず、誤動作を招くことがない。パソコンの機能は基本的には主ボタンだけで操作可能なので、右ボタン11やホイール12の利便性は犠牲になるが、それよりも重大な問題である誤動作が回避される。
なお、副ボタン機能禁止設定ボックス25をクリックしてチェックを入れた場合、図4に示すようにマウス機能設定ウインドウ20には、部分拡大設定ボックス30、ダブルクリック禁止設定ボックス31およびポインタ変形設定ボックスが現れる。このうちポインタ変形設定ボックスには副ボタン機能禁止設定ボックス25にチェックを入れることに伴って自動的にチェックが入るが、任意にこれをはずすこともできる。一方、部分拡大設定ボックス30、ダブルクリック禁止設定ボックス31については、副ボタン機能禁止設定ボックス25にチェックを入れた段階ではチェックが入っていないが、任意にこれらにチェックを入れることもできる。それらの場合の機能については後述する。
次に高齢者などにおける視力の衰えに対処するための機能について説明する。図5は、通常の使用者がマウスの機能を図2または図3の設定とした場合のモニタ3の画面13における表示画面図である。画面13には、4つのアイコン15a、15b、15cおよび15dが表示されているとともに、選択項目としてファイル41a、編集41bおよび表示41cが表示されている。また、ポインタ14aでファイル41aをクリックした結果、プルダウンメニュー32aが現れている。
これに対し図6は、マウスの機能を図4とし、副ボタン機能を禁止したとき、これに自動的に連動して変化するモニタ3の画面13の表示画面図である。つまり、指の機能低下に対処するため副ボタン機能を禁止したことに連動して、モニタ13の画面表示も視力低下に対処するために拡大されている。具体的には、図4の画面13には、拡大された4つのアイコン15e、15f、15gおよび15hが表示されているとともに、選択項目として拡大されたファイル41d、編集41eおよび表示41fが現れている。また、ポインタ14b、プルダウンメニュー32bもそれぞれ拡大されている。これによって、視力の衰えに対処することができる。表示を拡大する設定は従来から可能であるが、個々に設定を変更しなければならない。これに対し、本発明では指の機能の衰えへの対処に連動して視力の衰えにも自動的に対処できる。
図7および図8は、やはり高齢者などにおける視力の衰えに対処するポインタの表示をの改善を示す表示画面図である。まず、図7は、通常の使用者がマウス機能設定ウインドウ20において図2または図3の設定を行った場合のモニタ3の画面13におけるポインタ移動を示す表示画面図である。マウス操作によって、ポインタ14aがポインタ14cの位置まで移動しており、この間の移動をわかりやすくするために、従来の方法によって移動軌跡も表示されている。
ところが視力が衰えた場合、ポインタを見失うとこれを画面13内で再度見つけるのが困難な場合がある。例えば、視野狭窄状態にある使用者が画面の右下部分を見ていたとすると、図7のようなポインタ移動が表示されてもこれに気づかず、ポインタを発見することができない。
図8は、マウス機能設定ウインドウ20において図4の設定を行った場合の画面13におけるポインタ移動を示す表示画面図であり、副ボタン機能の禁止設定に連動して、マウスを動かしたときのポインタ表示についても表示形態を変化させ、ポインタを見つけやすくしたものである。この機能を実現するため、副ボタン機能禁止設定ボックス25へのチェックに連動して、ポインタ変形設定ボックス33にも自動的にチェックが入るようにしている。
図8は、ポインタ変形設定ボックス33にチェックが入っている状態においてマウス操作によって、ポインタ14bがポインタ14dの位置まで移動させたものであるが、図7のようにこの間を単純に軌跡で結ぶのではなく、実際のポインタの位置がどこにあっても、マウスの動きを検知したときは必ず画面13の中央に瞬間的にポインタ14eを表示する。このとき、ポインタ14bの表示は消える。画面13の中央に表示されるポインタ14eは、目立ちやすいようにその大きさも拡大したものを表示する。このようにしてポインタ14eに注目させた後、軌跡を残しながらポインタの表示を本来のポインタの位置14dに移動させる。
これによって、使用者はどのような場合であってもマウスを移動させるに先立って画面13の中央に注目し、瞬間的に現れる拡大ポインタ表示14eを視認した後、これが軌跡を残して本来のポインタ位置14dに移動するのを眼で追えば、容易に現在のポインタ位置を確認することができる。これは、ポインタの動きに軌跡をつける図7における通常の表示に似ているが、実際のポインタの位置がどこにあってもマウスの動きを検知したときにまず画面13の中央にポインタを表示し、ここから移動を始めるところが異なる。使用者は、まず画面13の中央に必ずポインタが現れるのを事前に知っているので安心してポインタを探し出して眼で追うことができる。
なお、このような表示はポインタを見失っていない場合には煩雑なので、前回の操作から所定時間経過してポインタを移動させたときだけ図8の表示となり、前回の操作から所定時間経過しておらず、継続的にポインタを移動させたりクリックを繰り返したりしている場合には、図7のような通常軌跡表示(但し、ポインタの大きさは、14aではなく、拡大さされた14bの大きさ)が行われる。
さらに、特に図8のようなマウス変形表示を必要とせず、これを嫌う使用者は、マウス機能設定ウインドウにおいてポインタ変形設定ボックス33をクリックしてチェックをはずせば、常に図7のような通常軌跡表示(但し、ポインタの大きさは、14aではなく、拡大さされた14bの大きさ)が行われるようになる。
図9は、部分拡大設定ボックス30をクリックしてチェックを入れた場合のマウス機能設定ウインドウの表示画面図である。このときマウス機能設定ウインドウ20における各ボタンの設定は、図4と変わらない。しかし、視力の衰えに対応するための表示形態が異なる。すなわち、図4の設定の場合、図6のようにすべての表示が一括して拡大されていたが、図8の設定の場合はポインタで指示された部分だけが拡大される。
図10および図11はこれを示すものであって、まず図10では、ポインタ14bが指示している選択項目であるファイル41dだけが拡大されており、他の選択項目の編集41bおよび表示41cの表示は拡大されていない。また、アイコン15a、15b、15cおよび15dも拡大されていない。なお、ポインタ14b自身は図6と同様に拡大されている。
図11では、ポインタ14bが指示しているアイコン15eだけが拡大されており、他のアイコン15b、15cおよび15dは拡大されていない。また、選択項目については、ファイル41a、編集41bおよび表示41cとも拡大されていない。このように、図8のように部分拡大の設定をした場合、画面13の表示は基本的には拡大されず、ポインタ14bを近づけて操作しようとした部分だけが拡大される。従ってこの設定をしたときには、多数のアイコン等を画面13に表示することができるので、所望のアイコンをクリックするときなどの操作の容易さは失わずに、画面13の表示スペースを有効に活用することができる。
図12は、ダブルクリック禁止設定ボックス31をクリックしてチェックを入れた場合のマウス機能設定ウインドウの表示画面図である。このときも、図9の場合と同様、マウス機能設定ウインドウ20の各ボタンの設定自体は図4と変わらない。しかし、ダブルクリックに関連する操作が異なってくる。
高齢者などのように指の機能が低下した場合、ダブルクリックの操作が容易でない場合があり、失敗を繰り返したりすると極めて大きなストレスになる。このような場合、ダブルクリック禁止ボタン41をクリックしてチェックを入れる。この設定により、どのようなクリック操作をしてもパソコンはこれをシングルクリック信号として検知するので、シングルクリックとダブルクリックを操作し分ける必要がなくなり、操作がシンプルになる。しかし、図12のような設定をして副ボタン機能を禁止し、かつダブルクリック機能も禁止した場合、操作が簡単になる反面、マウス操作の機能性が著しく低下する。これを改善するため、本発明では、マウス機能設定ウインドウにおいて図12の設定をした場合、通常とは異なる機能を用意する。以下これを従来の機能と対比して説明する。
まず、図13および図14は、図4の設定のようにダブルクリックを禁止していない場合において、従来の操作方法に従ってシングルクリックでファイルを開く動作を示している。ダブルクリックの操作が心もとない使用者にとっては、このようにしてファイルを開くのが確実である。具体的には、まず図13のように開きたいファイルにポインタを当ててシングルクリックを行うと、アイコン15eが選択されてその色が変わる。
次いで図14のように選択項目のファイル41dにポインタ14bを移動させてシングルクリックするとプルダウンメニュー32cが現れるので、その中の「開く」をシングルクリックすればアイコン15eのファイルが開く。
しかしながら、この操作は、クリック回数が多い上、ポインタの移動を伴うので操作が煩雑となる。これらは、高齢者等にとって大きな負担となることがある。そこで本発明の実施例では、図15に示すように、ダブルクリック対象のアイコン15eを一回目にシングルクリックしたとき、そのポインタ14bの位置でプルダウンメニュー43が現れるよう構成している。このプルダウンメニューは図14のプルダウンメニュー32cと同じものなので、プルダウンメニュー43の中で「開く」をクリックすればアイコン15eのファイルが開く。つまり、図12においてダブルクリック禁止の設定をした場合、開くのにダブルクリックを要するアイコン上にポインタ14bがあることを検知した場合には、一回目のシングルクリックがあれば、通常の場合の副ボタンによる「右クリック」をしたのと同じようにパソコンを反応させる。これによって、副ボタン機能を禁止し、かつダブルクリック機能も禁止しているにもかかわらず、ダブルクリックなしで機能性の高い操作ができる。
図16は、マウス機能設定ウインドウ20において、副ボタン機能禁止設定ボックス25をクリックしてチェックを入れるとともに、主副ボタン入換え設定ボックス24にもチェックを入れた場合の表示画面図である。この場合は、各ボタンの設定の組合せは図15にチェックが付いている組合せに一括して変更される。すなわち、右ボタン機能メニュー22が主ボタン設定となるとともに、左ボタン機能メニュー21およびホイールボタン機能メニュー23がともに無効に設定される。これは、右ボタンと左ボタンが入換わっているだけで、パソコンは基本的には図4の設定に関して説明したのと同様の動作を行う。マウス機能設定ウインドウ20に、部分拡大設定ボックス30、およびダブルクリック禁止設定ボックス31が現れるのも図4と同様である。図16は左利きで指の機能が衰えた高齢者に有用な設定である。
図17は、マウス機能設定ウインドウ20において、全ボタン主ボタン設定ボックス26をクリックしてチェックを入れた場合の表示画面図である。この場合は、各ボタンの設定の組合せは図17にチェックが付いている組合せに一括して変更される。すなわち、左ボタン機能メニュー21、右ボタン機能メニュー22およびホイールボタン機能メニュー23がすべて主ボタンとなる。これは、副ボタン機能が禁止されたことを意味する。なお、この場合、ホイールをの回転に伴うスクロール機能は無効とされ、ホイールを押下したときのホイールボタン機能だけが主ボタンに設定される。
図17の場合も、内容的には副ボタン機能の禁止であるので、基本的には図4の設定に関して説明したのと同様の動作をパソコンが行う。マウス機能設定ウインドウ20に、部分拡大設定ボックス30、およびダブルクリック禁止設定ボックス31が現れるのも図4の設定と同様である。
図17は各指を独立して動かすのが困難であるかまたは狭い面積のボタン位置を安定して選んで押すのが困難な使用者に有用である。つまり、どの位置にあるボタンを押しても同じ主ボタンの機能となるので、ボタン面積が広い単一のクリックボタンを前提にしたオペレーションシステムにおけるマウスと同様の使用が可能となる。また、誤って副ボタン機能を操作してしまうことがない点でも、図4の設定と同様である。
図18は、マウス機能設定ウインドウ20において、カスタム設定ボックス27をクリックしてチェックを入れた場合の表示画面図である。この場合、左ボタン機能メニュー21、右ボタン機能メニュー22およびホイールボタン機能メニュー23において、それぞれ独立に任意の設定が可能となる。例えば、図18では、左ボタン機能メニュー21が「主ボタン」に、右ボタン機能メニュー22が「副ボタン」に、ホイールボタン機能メニュー23が「進む」に設定されている。この組合せは、主副ボタン入換え設定ボックス24、副ボタン機能禁止設定ボックス25および全ボタン主ボタン設定ボックス26において予め決められている組合せのどれにも該当しない。
なお、図18のカスタム設定においては、カスタム設定ボックス27をクリックしてからメニューの選択に入る操作だけでなく、いきなり左ボタン機能メニュー21、右ボタン機能メニュー22およびホイールボタン機能メニュー23のいずれかのメニューの項目をクリックしてチェックを入れることによっても可能である。この場合、選択された項目の組合せが、既定の設定における組み合わせおよび主副ボタン入換え設定ボックス24、副ボタン機能禁止設定ボックス25および全ボタン主ボタン設定ボックス26において予め決められている組合せのどれにも該当しないことが検知された時点で、自動的にカスタム設定ボックス27に自動的にチェックが入る。
上記とは逆に、図18において、左ボタン機能メニュー21、右ボタン機能メニュー22およびホイールボタン機能メニュー23を用いてカスタム設定を行っている場合において、各メニューにおいて選択された項目の組み合わせが、既定の設定または主副ボタン入換え設定ボックス24、副ボタン機能禁止設定ボックス25および全ボタン主ボタン設定ボックス26において予め決められている組合せのいずれかに一致したときには、カスタム設定ボックス27のチェックが自動的に消えるとともに、該当する設定ボックスがあれば、ここに自動的にチェックが入る。
このように、三つのボタンの組み合わせについては常にチェックが行われて、あらかじめ決められた組み合わせの有無を把握している。また、既定の設定を含むあらかじめ決められた設定の組み合わせにおいては、右ボタンまたは左ボタンのいずれかに必ず主ボタンの機能が割り当てられており、右ボタンおよび左ボタンのいずれにも主ボタンの機能が設定されない組み合わせは禁止している。
なお、マウス機能設定ウインドウにおける設定は、時間的に後から行われた設定を優先し、先の設定と後の設定が矛盾する場合は、先の設定を自動的に取り消す。例えば図4のように副ボタン機能禁止設定ボックス25にチェックが入っている状態において図18のように右ボタン機能メニュー22において「副ボタン」をクリックしてチェックを入れた場合、この時点で副ボタン機能禁止設定ボックス25のチェックは自動的に消える。さらに、ホイールボタン機能メニュー23において「進む」をクリックしてチェックを入れた場合は、上記のように、このような組合せは予め決められている組合せのどれにも該当しないので、この時点で自動的にカスタム設定ボックス27に自動的にチェックが入る。
図19は、カスタム設定機能のないマウスをパソコン本体1に接続した場合のマウス機能設定ウインドウ20の表示を示す表示画面図である。例として、副ボタン機能禁止設定ボックス25にチェックが入っている場合を図示している。
カスタム設定機能のないマウスをパソコン本体1に接続した場合は、図19のように、カスタム設定ボックス27、左ボタン機能メニュー21、右ボタン機能メニュー22およびホイールボタン機能メニュー23は表示されない。つまり、任意の設定はできず、主副ボタン入換え設定ボックス24、副ボタン機能禁止設定ボックス25、全ボタン主ボタン設定ボックス26へのチェックにより予め決められた各ボタン機能設定の組合せだけが可能となる。
なお、図19の場合でも、今まで説明してきた主副ボタン入換え設定ボックス24、副ボタン機能禁止設定ボックス25、全ボタン主ボタン設定ボックス26、部分拡大設定ボックス30、ダブルクリック禁止設定ボックス31の各機能、およびそれらの設定に伴う視覚障害対策の各表示機能は全く同様に可能となることは言うまでもない。
図20は、図1の制御部4において実行される機能のフローチャートであり、マウス機能設定ウインドウ20が画面13に表示されてフローがスタートすると、まずステップS2において指定ユーザの確認が行われる。同じパソコンを複数の人がしようする場合には、マウス機能の設定は各ユーザの能力に応じて行われるのでその設定をユーザ毎に記憶しておくためである。
次にステップS4に進み、マウス機能設定ウインドウ20において設定変更が行われたかどうかを確認しなんらかの変更があればステップS6に移行する。ステップS6では、処理の都合上、既定設定を基準として変更の設定を行うため、まず各ボタンの設定を既定設定とする。なお、これはコンピュータ内部のことであって、ステップS6の段階で既定設定となったことがマウス機能設定ウインドウ20に表示されるわけではない。
次にステップS8において、設定変更が、全ボタン主ボタン設定ボックス26へのチェックであったかどうかを確認する。答がノーならステップS10に進み、設定変更が、主副ボタン入換え設定ボックス24へのチェックであったかどうかを確認する。
ステップS10の答がイエスであれば、ステップS12で右ボタンのクリック信号を主ボタンクリック信号として取り扱う処理を行う。次いでステップS14で左ボタンのクリック信号を副ボタンクリック信号として取り扱う処理を行い、ステップS16に移行する。 なお、ステップS10において答がノーなら直接ステップSステップS16に移行する。
このようにして、ステップS10、S12およびS14では、設定に応じて右ボタンと左ボタンにおける主副ボタン入換えが行われるが、これはオペレーションシステムソフトでの処理であり、アプリケーションソフト段階では、右ボタンクリックされたか左ボタンがクリックされたかにかかわらず、主ボタンのクリックか副ボタンのクリックのみにより処理が行われる。
ステップS16では、設定変更が、副ボタン機能禁止設定ボックス25へのチェックであったかどうかを確認する。答がイエスであれば、まずステップS18においてホイールを無効にする処理を行う。これによって、マウス2のホイール12の回転操作および押下操作を行ってもその効果は一切アプリケーションソフトに反映されなくなる。
次に、ステップS20で、主副ボタン入換え設定ボックス24の状態を再度確認する。そして、主副ボタン入換え設定ボックス24にチェックが入っていないことが確認されると、ステップS22で右ボタン信号を無効にする処理を行う。これによって、右ボタンを誤って押してもその効果は一切アプリケーションソフトに反映されなくなる。これは図4の設定に該当する。
一方ステップS20で主副ボタン入換え設定ボックス24にチェックが入っていることが確認されると、ステップS24で左ボタン信号を無効にする処理を行う。これによって、左ボタンを誤って押してもその効果は一切アプリケーションソフトに反映されなくなる。いずれの場合も副ボタンが無効となる結果になる。これは図16の設定に該当する。
以上のようにして、副ボタン機能禁止の設定が行われたときは、ホイール12、および右ボタン11または左ボタン10のいずれかの機能を無効にする処理を行ったあと、ステップS26に移行する。
一方、ステップS8において、設定変更が、全ボタン主ボタン設定ボックス26へのチェックであった場合は、ステップS28において全ボタンを主ボタンとする処理を行う。これは、図17の設定に該当する。そしてステップS26に移行する。
ステップS26では、ステップS22またはステップS24またはステップS28のようにいずれも副ボタン機能を無効とする処理に付随して自動的変更すべき処理を設定する。これは、図6から図15で説明した処理に該当するが、その詳細は後述する。ステップS26の処理が終わるとステップS30の設定結果表示に進む。
なお、ステップS16において、設定変更が、副ボタン機能禁止設定ボックス25へのチェックでなかったことが確認されたときは、ステップS32に進み、設定変更が、カスタム設定ボックス27へのチェックであったかどうかが確認される。このステップS16では、左ボタン機能メニュー21、右ボタン機能メニュー22およびホイールボタン機能メニュー23において、主副ボタン入換え設定ボックス24、副ボタン機能禁止設定ボックス25および全ボタン主ボタン設定ボックス26において予め決められている組合せのどれにも該当しない項目にチェックがつけられたかどうかも併せて確認する。いずれかの答がイエスであればカスタム設定が行われたことを意味するので、ステップS34に進み設定どおりのカスタム設定を行ってステップS30の設定結果表に移行する。
一方、ステップS32において設定変更がカスタム設定でなかったときは直接ステップS30に移行する。この場合は、ステップS4で設定変更があり、ステップS10で主副ボタンの入換えが確認され、ステップS16で副ボタン機能禁止でないことが確認された場合に相当する。
また、ステップS4で設定変更が行われていないことが確認された場合は直接ステップS30に移行する。この場合は、マウス機能設定ウインドウを開いた状態のままの結果表示となる。
ステップS30では、以上の設定結果をこの段階でマウス機能設定ウインドウ20に表示する。実際には以上の処理は高速で行われるので、使用者にとっては、マウス設定ウインドウ20において設定ボックスをクリックした瞬間にステップS30によるチェックマークの表示が行われたように見える。
ステップS36では、OKボタンがのクリックまたはキャンセルボタンのクリックを確認する。ステップS36でOKボタンのクリックが確認されたときは、ステップS30で表示されたとおりの設定を有効とし、ステップS2で確認された使用者についてこの設定を保存してフローを終了する。また、ステップS36でキャンセルボタンのクリックが確認されたときは図20のフローをスタートする前の設定状態に戻してフローを終了する。
一方、ステップS36においてOKボタンのクリックまたはキャンセルボタンのクリックがいずれも確認されなかったときはステップS4に戻り、更なる設定変更に備える。以下、ステップS36でOKボタンまたはキャンセルボタンのクリックが確認されるまで、ステップS4からステップS36までを繰り返す。
図21は、図20のステップS26の詳細を示すフローチャートである。まずステップS42で、設定変更が、部分拡大設定ボックス30へのチェックであったかどうかを確認する。答がイエスであれば、ステップS44で部分拡大処理設定を行う。これは、図9の設定に該当し、ポインタ移動に伴って図10および図11の表示を行うための設定をすることを意味する。また、ステップS42の答がノーであったときはステップS46で全体拡大設定を行う。これは、図4などの設定に該当し、図6の表示を設定することを意味する。
上記において、ステップS44はマウスの移動があったときに行う処理の設定であるが、ステップS46の設定は直ちに表示処理に反映される。
いずれの場合も、次にステップS48に移行し、ポインタ変形処理の設定を行う。これはマウスの操作によってポインタを移動させたときに図8ような表示を行わせる処理に該当する。これについてはさらに後述する。
次にステップS50に進み、設定変更が、ダブルクリック禁止設定ボックス31へのチェックであったかどうかを確認する。答がイエスであれば、ステップS52でダブルクリック禁止設定を行って付随自動変更処理を終了し、図20のステップS30に移行する。また、ステップS50で答がノーであったときはステップS54に進み、ダブルクリック速度学習処理設定を行って付随自動変更処理を終了し、図20のステップS30に移行する。ステップS52の設定またはステップS54の設定が行われたときの機能については、後述する。
図22は、ポインタを移動させるためにマウス動かしたときに図1の制御部4において実行される機能のフローチャートである。図1の入出力バッファ8からの信号によりマウスの移動が検知されるとフローがスタートし、ステップS62で、副ボタン機能禁止設定ボックス25にチェックが入る設定になっているかどうかを確認する。答がイエスであればステップS64に進み、ポインタ変形禁止ボックス33にチェックが入っているかどうかを確認する。通常このボックスにはチェックが入っているので、ステップS66に進み、検出されたポインタの移動が前回のマウス操作から所定時間経過したあとのものであるかどうかを確認する。そして答がイエスであれば、ステップS68で図8に示すようなポインタ変形を伴うポインタ移動表示を実行してステップS70に移行する。このように、服ボタン機能を禁止する設定により、自動的にポインタ変形も行うようにし、指の機能の衰えへの対応と視力の衰えへの対応を連動させるのが標準の設定となっている。
なお、ステップS66の答がノーであったときはポインタ変形を行わず、直接ステップS70に移行する。このときのポインタ移動の表示は図7に準じた表示となる。但しポインタのサイズは図8の14bまたは14dと同じである。
図22のフローは、上記のようにマウスの動きを検知したときにスタートするが、ステップS68の実行が遅いと、図8における画面中央の拡大ポインタ14eから本来のポインタ14dまでの移動とマウスの動きに基づく実際のポインタ移動との間に混同が生じ、かえって表示が分かりにくくなる惧れがある。従って、図22のフローのスタートはマウス始動時のわずかな動きに応じて行い、ステップS68を速やかに実行して拡大ポインタ14eの位置から本来のポインタ14dの位置までの移動を完了させることにより、本来のポインタ位置14dからマウスの動きに基づくポインタの動きが始まる感覚の表示とするのが望ましい。換言すれば、図8において、ポインタ14bとポインタ14dの位置に実質的な視覚上のずれがない状態でポインタ14eからポインタ14dへの移動が行われるのが望ましい。
なお、S68のポインタ変形表示実行を実質的なマウス移動前に行うためには、上記のように図22のフローをマウスの始動の検知でスタートさせる場合の他、マウスを持ち上げたことを検知してスタートさせてもよい。具体的には、機械式マウスの場合は、ボールがローラから外れたことを検知することによってマウスが持ち上げられたことを判断する。また光学式マウスの場合は、受光部に入射する光の強さの変化によってマウスが持ち上げられたことを判断する。
また、拡大ポインタ14eの位置から本来のポインタ14dの位置までの移動と、マウスの動きに基づく実際のポインタ移動を区別し、混乱を避けるために、前者の実行時には音を出したり、前者の実行時にマウスの色を通常と異なる色に変えたりしてもよい。
なお、以上のようなポインタ変形表示を嫌う場合、使用者は図4などに示すマウス機能設定ウインドウ20においてポインタ変形設定ボックス33をクリックし、チェックマークをはずす。これによって、図22のフローはステップS64から直接ステップS70に進むようになるので、ステップS68のポインタ変形表示が行われないようにすることがでいる。
ステップS70では、ポインタがアイコンまたはボタンなどクリック操作を受け付ける特定位置にあるかどうかを確認する。アイコン/ボタン位置にあればステップS72に進み、部分拡大設定ボックス30にチェックが入る設定になっているかどうかを確認する。そして答がイエスであればステップS74に進み、アイコン/ボタン拡大表示を行って処理を終了する。これは、図10および図11の表示を行うことに該当する。
なお、ステップS70でポインタがアイコン/ボタン位置にないときは即座に処理を終了する。また、ステップS72で部分拡大設定ボックス30にチェック入らない設定になっていることが確認された場合も即座に処理を終了する。
ステップS62で、副ボタン機能禁止設定ボックス25にチェックが入らない設定になっているかことが確認されるとステップS76に進み、通常のポインタ移動表示を行う。これは、図7の表示を行うことに該当する。ポインタ14aまたは14cのサイズも図7のとおりであり、視覚障害に対応した連動拡大もない。
図23は、主ボタンのワンクリックが行われたときに図1の制御部4において実行される機能のフローチャートである。図1の入出力バッファからの信号により主ボタンのワンクリックが検知されるとフローがスタートし、ステップS82で、副ボタン機能禁止設定ボックス25にチェックが入る設定になっているかどうかを確認する。答がイエスであればステップS84に進み、ファイルのアイコンなどのようにダブルクリックに反応する位置におけるクリックであったかどうかを確認する。そして答がイエスならステップS86に進み、ダブルクリック禁止設定ボックス31にチェックが入る設定になっているかどうかを確認する。答がイエスであればステップS88に進み、検出されたクリックがその位置で初回に行われたものであるかどうかの確認を行う。そして答がイエスであればステップS90に進み、検出されたクリックに基づいて副ボタン機能を実行して処理を終了する。これは、図15の機能を実行することに該当する。
以上のように、ステップS82、S84、S86およびS88の各確認手続きを経て答がすべてがイエスであったときに限り、図15に示すように、通常クリックであるにもかかわらず、いわゆる「右クリック」が行われた場合に準じて、クリック位置にてメニュー表示を行う。
図24は、主ボタンのダブルクリックが試みられたときに図1の制御部4において実行される機能のフローチャートである。このフローチャートは、図21のステップS54で設定されたダブルクリック速度学習処理の実行も含んでいる。
図1の入出力バッファからの信号により主ボタンにおいて所定の短時間の内にクリックが繰り返されたことが検知されると図24のフローがスタートする。なお、このフローをスタートするために設定される上記所定の短時間は、ダブルクリックを認識するための設定間隔よりも充分長くとられており、ダブルクリックに失敗した操作も把握して、操作者の癖を学習できるようになっている。
上記のようにして図24のフローがスタートすると、まずステップS102において、は、ダブルクリック禁止設定ボックス31にチェックが入る設定になっているかどうかを確認する。答がノーであればステップS104に進み、連続するクリックがダブルクリックを認識するための設定間隔内に行われたかどうかを確認する。この答がノーであるとステップS106に進み、副ボタン機能禁止設定ボックス25にチェックが入る設定になっているかどうかを確認する。答がイエスであればステップS108に進み、今回の連続するクリックが前回操作から所定時間内に行われたものかどうかを確認する。そしてこの答がイエスであるとステップS110以下のダブルクリック速度学習処理に入る。この学習処理は特に高齢者など指の機能に衰えのある使用者がダブルクリックを試みている場合の学習処理に関する。
換言すると、ステップS102、S104、S106およびS108を経てステップ110に至ったということは、ダブルクリックを禁止せずにこれを試み、ダブルクリックとして認識されるための設定間隔内での連続クリックに失敗し、副ボタン機能を禁止する必要があるような指の機能の衰えがあり、前回のダブルクリック失敗の直後にダブルクリックを再度試みている使用者の操作であると解釈する。そしてこのような使用者の操作の癖を学習し、その学習結果に基づいて、よりダブルクリックに成功しやすいようパソコン設定を自動的に修正するのがステップS110以下の処理である。
まず、ステップS110では、ステップS102、S104、S106およびS108を経て抽出された操作における操作間隔を記憶する。記憶された操作間隔は蓄積していく。次いでステップS112で今回新たに記憶されたものも含み蓄積されている複数の操作間隔から近似しているものがあれば抽出する。そして、ステップS114で抽出した間隔の発生回数をカウントする。
ステップS116ではこのようにカウントした近似回数が所定回数以上かどうかを確認し、カウント数が所定回数を超えていればステップS118に移行する。つまり、ステップS116の答がイエスになるということは、使用者が現在の設定では設定間隔内に入らないが、比較的近似した間隔で再現性よく連続クリックを行う能力があることを意味する。従ってステップS118では、ダブルクリックを認識するための設定間隔をステップS112で認識した近似間隔より長い間隔に延長する設定を行う。これによって次回ダブルクリックを試みたときに成功する確率が高まる。
次にステップS120に進み受け付けたクリックをワンクリック動作と認識して処理を終了する。ステップS118で設定間隔の延長を行ったが、これは次回の操作のためであり、今回の操作はあくまでワンクリック動作として処理するためである。
なお、ステップS102でダブルクリック禁止設定がされていることが確認できたとき、またはステップS106で副ボタン機能禁止設定がされていないことが確認されたとき、は直ちにステップS120に移行してワンクリック動作処理をする。同様に、ステップS108で前回操作から所定時間以上が経過した操作であることが確認されたとき、またはステップS116でカウント数が所定数に達していないときもステップS120に移行してワンクリック動作処理を行う。換言すれば、これらの場合には、設定間隔の変更は行われない。
一方、ステップS104で連続クリックが設定間隔内に行われたことが確認できたときはステップS122に進み、実行された操作間隔を記憶する。次いでステップS124で今回新たに記憶されたものも含み蓄積された間隔を平均する。そしてステップS126で平均間隔と設定間隔との間に所定異常の乖離があるかどうかを確認する。ダブルクリックに成功しているので乖離がある場合とは実績としての操作間隔が設定間隔より充分短いことを意味する。従って、ステップS126の答がイエスであるときはステップS128で設定間隔をより短い間隔に短縮する設定を行った上でステップS130に移行しダブルクリックの実行を行う。ステップS128における設定間隔の短縮は、短時間で繰り返された通常クリックがダブルクリックと誤認されないようにするためである。
一方、ステップS126で乖離がないと判断されたときは設定間隔の変更をお行わずにステップS130に進みダブルクリックを実行する。
上記いずれの場合もダブルクリック実行により処理を終了する。なお、ステップS128における設定間隔の短縮は、あくまで次回の操作の検出のときに反映されるものであることは言うまでもない。
ステップS122からステップS128までの処理も学習による設定間隔の自動修正であるが、副ボタン機能禁止の設定の如何にかかわらず機能する。つまり、短縮の場合は、副ボタン機能を禁止している使用者がダブルクリックに習熟した場合に対応できるだけでなく、通常の使用者についても、現在設定されている設定間隔がその使用者の通常のダブルクリック速度と乖離しているとき、これを自動的に短縮する場合に対応できる。
図25は、本発明の実施例においてログインを行った後、最初に現れる画面に表示されるマウス機能簡易表示ウインドウ51の表示画図を示す。このマウス機能簡易表示ウインドウ51は、パソコンの立ち上がり画面においてユーザを指定してログインした後、その指定ユーザについて最初に現れる画面に表示される。なお、当然ながら、そのパソコンをの使用者が一名である場合は、ユーザ指定ログインが省略されるので、マウス機能簡易表示ウインドウ51は、パソコンの立ち上がり画面において最初に表示される。このマウス機能簡易表示ウインドウ51には、マウス52の姿がグラフィック表示されている。
図25(A)は、図2に対応するもので、規定の設定がなされている状態である。したがってマウス51のグラフィック表示における左ボタン53には、これが主ボタンとして設定されていることを示す「主」の文字が表示され、右ボタン54には、これが副ボタンとして設定されていることを示す「副」の文字が示されている。なお、ホイール55のグラフィック表示については、図25(A)に関しては簡単のため、設定されている機能の表示は省略されている。
上記の状態に対応し、左利きモード設定ボックス56、シンプルモードI設定ボックス57、およびシンプルモードII設定ボックス58にはいずれもチェックマークは入っていない。マウス機能簡易表示ウインドウ51には、さらにOKボタン59が表示されており、これをクリックするとその時点で表示されている設定が有効化されるとともに、マウス機能簡易表示ウインドウ51が閉じられる。なお、OKボタン59を押さずにキャンセルボタン60をクリックすると、以前の設定状態のままでマウス機能簡易表示ウインドウ51を閉じることができる。
図25(B)は、図4に対応するもので、副ボタン機能禁止設定がなされている状態である。したがってマウス51のグラフィック表示における左ボタン53には、「主」の文字が表示されているが、右ボタン54およびホイール55のグラフィック表示には「×」印がつけられこれらのボタンの機能が無効となっていることを示している。
この状態は、マウス機能簡易表示ウインドウ51において、シンプルモードI設定ボックス57にチェックを入れることによって設定できる。マウス機能簡易表示ウインドウ51におけるシンプルモードI設定ボックス57の機能は、マウス機能設定ウインドウ20における副ボタン機能禁止ボックス25の機能と内容的には同一であるが、マウス52のグラフィック表示との併用により初心者に趣旨が直截的に伝わる表現となっている。
図25(C)は、図16に対応するもので、主副ボタン入換え設定下において副ボタン機能禁止設定がなされている状態である。したがってマウス51のグラフィック表示における右ボタン54には、「主」の文字が表示されているが、左ボタン53およびホイール55のグラフィック表示には「×」印がつけられ、これらのボタンの機能が無効となっていることを示している。
この状態は、マウス機能簡易表示ウインドウ51において、左利きモード設定ボックス56およびシンプルモードI設定ボックス57にチェックを入れることによって設定できる。マウス機能簡易表示ウインドウ51における左利きモード設定ボックス56の機能は、マウス機能設定ウインドウ20における主副ボタン入換え設定ボックス24の機能と内容的には同一であるが、マウス52のグラフィック表示との併用により初心者に趣旨が直截的に伝わる表現となっている。
図25(D)は、図17に対応するもので、全ボタン主ボタン設定がなされている状態である。したがってマウス51のグラフィック表示において、左ボタン53、右ボタン54およびホイール55を区分する境界線が消され、これらのボタン部分全体に「主」の文字が表示されて、いずれのボタンをクリックしても、主ボタンとして機能することを示している。
この状態は、マウス機能簡易表示ウインドウ51において、シンプルモードII設定ボックス58にチェックを入れることによって設定できる。なお、このチェックを入れることによって、図25(D)に示すように、左利きモード設定ボックス56の表示が消されており、混乱が生じないよう配慮している。マウス機能簡易表示ウインドウ51におけるシンプルモードII設定ボックス58の機能は、マウス機能設定ウインドウ20における全ボタン主ボタン設定ボックス26の機能と内容的には同一であるが、マウス52のグラフィック表示との併用により初心者に趣旨が直截的に伝わる表現となっている。
なお、図25において図示を省略しているが、左利きモード設定ボックス56のみにチェックを入れた場合は図25(A)において「主」と「副」の文字が入換わり、それぞれ右ボタン54、および左ボタン上にこれらの文字が表示されるようになる。その状態は、図3に対応する。
以上のおけるマウス52のグラフィック表示は、図52のように「主」、「副」、「×」の文字等を添えるのに代えて、左ボタン53、右ボタン54およびホイール55の各部の色を、例えば主ボタンの部分は赤、副ボタンは野の部分は青、機能が無効となっている部分はグレーとするなど色分けで表現してもよい。
図2のマウス機能設定ウインドウ20が用意されているにもかかわらず、図25のようなマウス機能簡易表示ウインドウ51を設けた理由は、マウスというパソコンの基本操作にかかわる部分の設定を初心者にとっても容易とするためである。図25のようなマウス機能簡易表示ウインドウ51が、パソコンの立ち上げとともに自動的に画面表示されるようにすることにより、パソコンの設定に不案内な初心者であっても、特に設定ウインドウを開く操作なしに自分についてのマウス機能の設定が現在どのようになっているかをマウスのグラフィック表示とともに確認することができる。そして、必要に応じ、設定の変更を同じ画面で行うことができる。
マウス機能の設定は、マウス機能設定ウインドウ20およびマウス機能簡易表示ウインドウ51のいずれから行ってもよく、また、いずれのウインドウから設定変更をおこなってもその結果は他方のウインドウを開いたときの表示に反映される。
また、マウス機能簡易表示ウインドウ51による設定は、同一の使用者にとっては通常そのパソコンを初めて使用するときに行えば足りるので、パソコンを立ち上げる度にマウス機能簡易表示ウインドウ51が表示されるのがわずらわしいときは、「次回から表示しない」の設定ボックス61をクリックしてチェックを入れれば、次回のパソコン立ち上げ時からマウス機能簡易表示ウインドウ51が自動的に表示されることはなくなる。このように設定した場合、後に設定変更の必要が生じたときには、マウス機能簡易表示ウインドウ51またはマウス機能設定ウインドウ20を開く操作をした上で設定することができる。
本発明におけるパーソナルコンピュータシステムの実施例のブロック図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウの表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウにて主副ボタン入換え設定ボックスにチェックを入れた場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウにて副ボタン機能禁止設定ボックスにチェックを入れた場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 マウスの機能を図2または図3の設定とした場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 マウスの機能を図4の設定としたときに連動して変化する表示画面図を示した図面代用写真である。 マウスの機能を図2または図3の設定としたときのポインタ移動の表示画面図を示した図面代用写真である。 マウスの機能を図4の設定としたときのポインタ移動の表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウにて部分拡大設定ボックスにチェックを入れた場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 マウスの機能を図9の設定とし、選択項目の一つにポインタを置いたときの表示画面図を示した図面代用写真である。 マウスの機能を図9の設定とし、アイコンの一つにポインタを置いたときの表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウにてダブルクリック禁止設定ボックスにチェックを入れた場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウにてダブルクリック禁止設定ボックスにチェックを入れていない場合において、開きたいファイルにポインタを当ててシングルクリックした場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 図13の状態に引き続き、表示項目の一つにポインタを当ててシングルクリックした場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウにてダブルクリック禁止設定ボックスにチェックを入れた場合において、開きたいファイルにポインタを当ててシングルクリックした場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウにて副ボタン機能禁止設定ボックスおよび主副ボタン入換え設定ボックスの両者にチェックを入れた場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウて全ボタン主ボタン設定ボックスにチェックを入れた場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例におけるマウス機能設定ウインドウにてカスタム設定ボックスにチェックを入れた場合の表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例において、カスタム設定機能のないマウスをパソコン本体に接続した場合のマウス機能設定ウインドウの表示画面図を示した図面代用写真である。 本発明の実施例のオペレーションシステム部において実行される機能のフローチャートを示した図面代用写真である。 図20のステップS26の詳細を示すフローチャートを示した図面代用写真である。 本発明の実施例において、ポインタを移動させるためにマウス動かしたときにオペレーションシステム部において実行される機能のフローチャートを示した図面代用写真である。 本発明の実施例において、主ボタンのワンクリックが行われたときにオペレーションシステム部において実行される機能のフローチャートを示した図面代用写真である。 本発明の実施例において、主ボタンのダブルクリックが試みられたときにオペレーションシステム部において実行される機能のフローチャートを示した図面代用写真である。 本発明の実施例において使用者がログインを行ったときに最初に現れる画面に表示されるマウス機能簡易表示ウインドウの表示画図を示した図面代用写真である。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ
2 マウス
3 表示部
4 制御部(設定制御手段、マウス操作処理手段、表示携帯変更手段)
10 左ボタン
11 右ボタン
12 中央操作部
20、51 マウス機能設定画面
25 マウス機能設定用表示(一ボタン無効組合せ設定一括設定のため)
26 マウス機能設定用表示(両ボタン同一機能組合せ設定一括設定のため)

Claims (5)

  1. 左ボタンおよびこれと異なる機能のために設けられた右ボタンを有するマウスと接続可能であるとともに表示部に前記マウスの機能設定画面を表示させることができるパーソナルコンピュータにおいて、前記パーソナルコンピュータを、前記マウスの右ボタンおよび左ボタンの一方を主ボタンの機能とするとともに他方を副ボタンの機能とする通常組合せと前記右ボタンおよび左ボタンの一方を主ボタンの機能とするとともに他方の機能を無効とする副ボタン無効組合せとを一つの操作で入換え可能に設定するためのマウス機能設定用表示を前記機能設定画面に表示させる設定制御手段と、前記通常組合せ設定が行われているときに前記一方のボタンからの操作信号に応じて主ボタン機能の実行を、前記他方のボタンからの操作信号に応じて副ボタン機能実行を、それぞれ指示するよう機能させるとともに、前記副ボタン無効組合せ設定が行われているときに前記一方のボタンからの操作信号に応じて主ボタン機能の実行を指示するとともに、前記他方のボタンの操作を無効とするマウス操作処理手段として機能させるためのプログラム。
  2. 左ボタンおよびこれと異なる機能のために設けられた右ボタンを有するマウスと接続可能であるとともに表示部に前記マウスの機能設定画面を表示させることができるパーソナルコンピュータにおいて、前記パーソナルコンピュータを、前記マウスの右ボタンおよび左ボタンの一方を主ボタンの機能とするとともに他方を副ボタンの機能とする通常組合せと前記右ボタンおよび左ボタンの一方および他方を共に主ボタンの機能とする副ボタン無効組合せとを一つの操作で入換え可能に設定するためのマウス機能設定用表示を前記機能設定画面に表示させる設定制御手段と、前記通常組合せ設定が行われているときに前記一方のボタンからの操作信号に応じて主ボタン機能の実行を、前記他方のボタンからの操作信号に応じて副ボタン機能実行を、それぞれ指示するよう機能させるとともに、前記副ボタン無効組合せ設定が行われているときに前記一方および他方のいずれのボタンから操作信号が来てもこれに応じて主ボタンの機能の実行を指示するマウス操作処理手段として機能させるためのプログラム。
  3. 前記パーソナルコンピュータにおいて、前記右ボタンおよび左ボタンを含む各操作部それぞれの機能設定状態を個別に示す個別設定状態表示を前記機能設定画面に表示させるとともに、前記設定制御手段による表示に基づいて前記組合わせの入換えが行われたとき前記個別設定状態表示における各操作部個別の機能設定状態をそれぞれ連動して自動的に一括して切換えるための請求項1または2記載のプログラム。
  4. 前記パーソナルコンピュータを、前記表示部の表示を制御する表示部制御手段、および前記副ボタン無効組合せが設定されたときに前記通常組合せが設定された場合よりも前記表示部制御手段による表示を自動的に拡大する表示形態変更手段として機能させるための請求項1から3のいずれかに記載のログラム。
  5. 前記パーソナルコンピュータが前記右ボタンおよび左ボタンの間にさらに中央操作部があるマウスと接続可能であるとき、前記中央操作部の機能が前記副ボタン無効組合せ設定の際には前記右ボタンおよび左ボタンの前記他方と同等となるよう前記マウス操作処理手段に指示するための請求項1から4のいずれかに記載のプログラム。
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