JP5001675B2 - 搬送ガイド、及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー像が転写された用紙を定着部に導くための搬送ガイド及びそれを用いた画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置として、例えばタンデム型のフルカラー複写機などが用いられている。このようなタンデム型のカラー複写機は、用紙の搬送方向に沿ってマゼンダ、イエロー、シアン、ブラックの4つの画像形成部を備えており、搬送されてくる用紙に各色のトナーが重ねられて画像が形成されるものである(例えば、特許文献1参照。)。
このカラー複写機では、各画像形成部の感光体ドラムと転写ローラの間に転写ベルトが設けられており、用紙は転写ベルト上を搬送され、各色の画像形成部の感光体ドラムと各色の転写ローラの間を用紙が順に通過するに従って、各色のトナー画像が用紙上に転写される。そして、定着部にて、用紙は、その表面にトナー画像が定着され、装置外に排出される。
特開2000−181245号公報
上述の画像形成装置において、メーカー指定の用紙を用いた場合には、用紙に形成された画像の仕上がり状態は何ら問題ない状態となる。
しかしながら、一部のユーザーにおいて、夏場は問題ないものの冬場に、特殊な用紙を用いた条件の下、定着ローラピッチのオフセット画像が発生する場合があった。この特殊な用紙とは、通常指定されている用紙の約30倍の電気抵抗値を持つ用紙であり、例えば、古紙等が挙げられる。
このようなオフセット画像は、トナーの乗り量が多いカラー印刷の場合の方が、モノクロ印刷の場合と比較して発生しやすいと考えられるが、モノクロの場合でも、同様のオフセット画像が発生する可能性はある。
本発明の目的は、従来の画像形成装置の課題を考慮して、オフセット画像の発生を抑制することが可能な搬送ガイド及びそれを用いた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
トナー画像が転写され、搬送されてくるシートを、前記トナー画像を定着するための定着部へ導くガイド部と、
前記搬送されてくるシートに接触して電荷を除去するために、前記ガイド部材の下流側の端に設けられている除電部材とを備え、
前記ガイド部材は、耐熱性の樹脂から形成され、
前記除電部材は、前記ガイド部材の前記シートが搬送される面の反対側の面に設けられ、前記ガイド部材の前記反対側の面に導電性のテープによって固定されており、前記導電性のテープが前記定着部の金属製のフレームと接触することによって接地されている、搬送ガイドである。
又、第2の本発明は、
前記除電部材は、前記ガイド部材の下流端から突出するように、前記ガイド部材の幅方向に渡って配置された複数の導電性の繊維を有するブラシである、第1の本発明の搬送ガイドである。
又、第3の本発明は、
前記除電部材は、前記ガイド部材の下流端から突出するように、前記ガイド部材の幅方向に渡って配置された導電性のシート状部材である、第1の本発明の搬送ガイドである。
又、第の本発明は、
前記除電部材は、前記定着部のニップ部近傍に、前記搬送されてくるシートと接触するように配置されている、第1の本発明の搬送ガイドである。
又、第の本発明は、
像担持体上にトナー画像を形成する1つ又は複数の画像形成部と、
前記トナー画像をシートに転写するための、前記画像形成部に対応した転写部と、
前記トナー画像が転写されたシートを搬送するためのベルトと、
前記ベルトによって搬送されてくるシートに前記トナー画像を定着するための定着部と、
前記ベルトと前記定着部の間に設けられた第1の本発明の搬送ガイドとを備えた、画像形成装置である。
又、第の本発明は、
前記複数の画像形成部は、マゼンダ、シアン、イエロー及びブラックのトナー画像を各々の像担持体上に形成するために、用紙の搬送方向に沿って配置された4つの画像形成部であり、
前記複数の転写部は、前記4つの画像形成部の各々の前記像担持体を押圧するように配置された4つの転写ローラであり、
前記ベルトは、4組の前記像担持体と前記転写ローラの間を通すように前記4つの転写ローラに捲き掛けられた転写ベルトである、第の本発明の画像形成装置である。
本発明によれば、オフセット画像の発生を抑制することが可能な搬送ガイド及びそれを用いた画像形成装置を提供することが出来る。
以下に、本発明にかかる画像形成装置の一例としての複写機について、図面を参照しながら説明するとともに、本発明の搬送ガイドの一例について述べる。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる実施の形態1の複写機1の外観図である。図1に示すように、本実施の形態の複写機1は、その本体2の上方に、露光ランプ、レンズ、ミラー等により原稿の画像を読み取る原稿読み取り部3を備えている。又、本体2の上面に、画像が形成された用紙が排出される排出トレイ4が設けられている。
図2は、本実施の形態1の複写機1の本体2の正面断面図である。図2に示すように、本体2の底部に、本発明のシートの一例である用紙を収納するための給紙カセット5が設けられている。また、本実施の形態1の複写機1は、マゼンダ画像形成部6、シアン画像形成部7、イエロー画像形成部8及びブラック画像形成部9を備えている。これら各画像形成部の感光体ドラムと、感光体ドラムを押圧するように配置されている転写ローラとの間を通すように、転写ベルト10が後述する各色の転写ローラ26、27、28、29に捲き掛けられている。
この転写ベルト10の下流側には、用紙に転写されたトナー画像を定着するための定着部11が設けられている。又、定着部11から排出された用紙は、排出口14から排出トレイ4上に排出される。尚、図中示されている矢印は、給紙カセット5から排出トレイ4まで搬送される場合の用紙の搬送経路を示している。
図2に示すように、マゼンダ画像形成部6は、本発明の像担持体の一例である感光体ドラム60、帯電器61、現像器62、及びクリーニングユニット63等から構成されている。又、露光器によって感光体ドラム60の表面が露光される部分が、矢印64によって示されている。尚、他の画像形成部7、8、9も同様の構成であるため、説明は省略する。
このようなマゼンダ画像形成部6の感光体ドラム60を、転写ベルト10を介して押圧するように、本発明の転写部の一例である転写ローラ26が設けられている。同様に、転写ベルト10を介して、シアン画像形成部7の感光体ドラム70を押圧するように転写ローラ27が設けられ、イエロー画像形成部8の感光体ドラム80を押圧するように転写ローラ28が設けられ、ブラック画像形成部9の感光体ドラム90を押圧するように転写ローラ29が設けられている。
又、上述した転写ベルト10は、表面がフッ素樹脂加工(テフロン(登録商標)によってコーティング)されている。又、上述したように、転写ローラ26、27、28、29に捲き掛けられている転写ベルト10の内側であって、用紙の搬送方向を基準にして転写ローラ29の下流側には、転写ベルト10を駆動する駆動ローラ101が設けられており、転写ローラ26の上流側にはローラ102が設けられている。更に、転写ベルト10の回転方向を基準にして、転写ベルト10の内側であってローラ102の上流側且つ駆動ローラ101の下流側には、テンションローラ103及びローラ104、105が配置されている。
次に、用紙の搬送方向を基準として転写ベルト10の下流端(駆動ローラ101付近)から定着部11近傍の構造について説明する。
図3は、駆動ローラ101から定着部11近傍の構成を示す図である。尚、図3には、定着部11を通過している用紙Pが示されている。図3に示すように、定着部11は、内部にヒーターを有する定着上ローラ12及び定着下ローラ13を有しており、この定着上ローラ12及び定着下ローラ13の表面は、フッ素樹脂加工またはフッ素樹脂のチューブによって被覆されている。
定着上ローラ12及び定着下ローラ13は、定着上ローラ12の上部に設けられている上カバー111によって覆われている。又、定着上ローラ12と定着下ローラ13のニップ部Nの入り口上方には、エントランス上ガイド16が設けられている。更に、ニップ部Nの入り口下方には、エントランス下ガイド17が設けられている。エントランス下ガイド17と駆動ローラ101の間にあるフレーム18の表面には、導電性フィルム19が張り付けられている。
又、本発明のガイド部材の一例であるエントランス下ガイド17は、定着下ローラ13を下方から囲うように形成されている定着下ローラフレーム112に取り付けられている。又、エントランス下ガイド17の下流側の端には、本発明の除電部材の一例である除電ブラシ20が設けられている。尚、本発明の搬送ガイドの一例は、本実施の形態のエントランス下ガイド17及び除電ブラシ20に相当する。
次に、エントランス下ガイド17及び除電ブラシ20を組み合わせた搬送ガイド30について詳しく説明する。
図4は、本実施の形態の除電ブラシ20の斜視図である。図4に示すように、本実施の形態の除電ブラシ20は、板状のフレーム部21と、フレーム部21の長手方向に渡って、長手方向と垂直方向に配置されている複数の金属製の繊維22とを有している。このフレーム部21の材料としては、例えばアルミニウムを用いることが出来、繊維22の材料としては、例えば、ステンレスを用いることが出来るが、導電性の材料であれば用いることが出来る。
図5は、除電ブラシ20とエントランス下ガイド17が組み合わせて構成される搬送ガイド30を上方から見た斜視図である。又、図6(a)は、搬送ガイド30を底面側から見た斜視図である。図6(b)は、搬送ガイド30の底面図である。
エントランス下ガイド17は、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の耐熱性のポリエステル樹脂から形成されており、その用紙搬送面17aには、搬送方向に沿って形成されたリブ17bが幅方向に複数配置されている。又、エントランス下ガイド17は、その上流側の端17cが下方に折れ曲がるように形成されている。尚、図5において用紙の搬送方向が矢印Xにて示されている。この用紙搬送面17aが、本発明のシートが搬送される面の一例に相当する。
又、図6(a)(b)に示すように、除電ブラシ20は、エントランス下ガイド17の下流側の端17dの裏面17eに、繊維22が下流側の端17dから突出するように固定されている。尚、この裏面17eが、本発明の反対側の面の一例に相当する。又、エントランス下ガイド17の幅全域に渡って除電ブラシ20が配置されているため、搬送されてくる用紙の幅方向全域に繊維22が配置されていることになる。
この除電ブラシ20の固定は、除電ブラシ20のフレーム部21が、裏面17eに導電性テープ23によって張り付けることによってなされている。尚、フレーム部21と裏面17eの間に両面テープを設けて、固定が補強されている。又、フレーム部21はアルミニウム製であり、切断等が簡単であるので、エントランス下ガイド17の裏面17eに突起等があった場合でも、その形状に合わせて容易に加工することが出来る。
又、図3に示すように、エントランス下ガイド17が定着下ローラフレーム112に取り付けられている状態において、金属製の定着下ローラフレーム112と接触するような位置に、導電性テープ23がエントランス下ガイド17に貼られている。例えば、図6(a)(b)の導電性テープ23の丸で囲われている部分Pで定着下ローラフレーム112と接触している。ここで、定着下ローラフレーム112は接地されているため、除電ブラシ20も接地されていることになる。この導電性テープの一例としてはアルミニウムが挙げられる。なお、除電ブラシ20のフレーム部21が直接、定着下ローラフレーム112と接触する場合には、導電性でない通常のテープを用いても良い。
定着下ローラフレーム112にエントランス下ガイド17が取り付けられた状態では、除電ブラシの繊維22の先端(下流側)は、定着上ローラ12と定着下ローラ13のニップ部Nの入り口近傍に配置されており、ニップ部Nに侵入する用紙と接触するように配置されている。
以上のような構成の本実施の形態1の複写機の動作について説明する。
本実施の形態の複写機では、原稿読み取り部3によって読み取られた原稿に基づいて、各画像形成部6、7、8、9の感光体ドラム上にトナー画像が形成される(図1及び図2参照)。同時に、給紙カセット5から給紙された用紙が、マゼンダ画像形成部6の感光体ドラム60と転写ローラ26の間に搬送されてくる。
ここで、転写ローラ26にはマイナスの電圧が印加されており、トナーはプラスに帯電している。この静電力と、ローラによる圧力により、感光体ドラム60と転写ローラ26の間を通過する用紙にトナー画像が転写される。続いて、用紙は転写ベルト10によって搬送され、シアン画像形成部7、イエロー画像形成部8、及びブラック画像形成部9にて各色のトナー画像が転写される。
そして、用紙は、図3に示した導電性フィルム19、エントランス下ガイド17、及び除電ブラシ20によって、その帯電が除去又は緩和され、定着上ローラ12と定着下ローラ13の間に搬送される。この定着部11にて、用紙に転写されたトナー画像が定着され、トナー画像が定着された用紙は、排出口14を通って排出トレイ4上に排出される。
本実施の形態の複写機では、除電ブラシ20をエントランス下ガイド17の下流側に配置する構成とすることにより、オフセット画像の発生を抑制することが出来る。
以下に、本発明に至った経緯を実験例とともに説明する。
背景技術で述べたように、従来の画像形成装置では、冬場にのみ、電気抵抗値が高い用紙を用いた場合、オフセット画像が発生する場合がある。
このような定着のオフセット画像と呼ばれる画像上の問題の発生要因としては、一般に定着ローラが設定より高温になり過ぎて用紙に融着させるべきトナーがローラ上に付着して発生する高温オフセット、又はトナーの融点よりも定着ローラが低温になってしまい未定着トナーがローラ上に付着して発生する低温オフセット、又は静電力によって発生する静電オフセット等が知られている。
そこで、除電ブラシ20が設けられていない従来の画像形成装置について、定着温度の設定を上下させ、オフセット画像が発生するか否かの実験を行ったが、オフセット画像は発生しなかった。
そのため、上述のような高温オフセット及び低温オフセットとは別の要因で上記オフセット画像が発生していると考えられた。
そこで、静電力による静電オフセットが発生している可能性を検討するために、本発明者らは以下の実験を行った。
周囲環境条件10℃、15%RHの下、除電部材を複数の異なる位置に設けた場合にオフセット画像が発生するか否かという点について検証が行われるとともに、トナー散りの観点からも検証が行われた。尚、除電部材としては、上述した除電ブラシ、ポリエチレンテレフタレート・ポリアミド微細繊維製不織布に導電性高分子ポリピロール被覆処理した除電シート(厚さ0.3mm、表面抵抗値3.0×10、体積抵抗値7.0×10)、又はSUS板を用いて実験を行った。
図7は、除電部材の取り付け位置を説明するための図である。図7に示すように、駆動ローラ101の下流側の位置A、エントランス下ガイド17の上流側の位置B、定着上ローラ12に当接させる位置C、又はエントランス下ガイド17の下流側の端の位置Dのいずれかに除電部材を設けた条件でオフセット画像の発生について検証した。更に、比較として、除電部材を設けない場合についても同様に検証を行った。尚、位置Dに設けた状態は、上記実施の形態で説明した状態に相当する。又、各位置に除電ブラシを配置した場合には、繊維22(ブラシの毛部分)が、用紙に接触するように配置される。表1に、その検証結果を示す。又、通常用いられる用紙の表面電気抵抗は2.4×1012Ω/□であるが、この検証には、表面電気抵抗が7.6〜8.0×1013Ω/□である抵抗値の高い用紙が用いられている。
(表1)
Figure 0005001675
従って、上記実施の形態で説明したエントランス下ガイド17の下流側の端に本発明の除電部材の一例として除電ブラシ又は除電シートを設けることによって、トナー散りの発生の程度が小さい状態で、オフセット画像の発生を回避することが可能となる。尚、図8に除電シート24がエントランス下ガイド17の下流側の端17dに取り付けられている状態が示されている。この除電シート24は、除電ブラシ20と同様に裏面17eに導電性テープによって固定されている。
又、このような実験結果から、電気抵抗値の高い用紙が静電オフセットを引き起こす原因について以下のように推察することが出来る。
用紙は、転写ベルト10上を搬送されている際には、転写ローラによってマイナスに帯電していると考えられる。一方、転写ベルト10は、樹脂ベルトの表面に、トナーのこびり付き防止のためにフッ素樹脂によるコーティングがなされているものである。
転写ベルト10上を搬送されている用紙が、転写ベルト10から離れる際には、フッ素樹脂表面との間で摩擦が生じると考えられる。図9は、帯電列の表を示す図である。図9に示す帯電列では、プラスに帯電しやすい材料を左側に、マイナスに帯電しやすい材料を右側に記載したものである。すなわち、図9に示す帯電列から2種類の材料を取り出して擦り合わせると、プラス側にある材料がプラスに帯電し、マイナス側にある材料がマイナスに帯電することになる。従って、図9に示すように、紙とテフロン(フッ素樹脂)を擦り合わせると、紙はプラスにフッ素樹脂はマイナスに帯電することになる。
そのため、転写ベルト10上では、紙はマイナスに帯電しているが、転写ベルト10から離れる際の摩擦により、紙の裏面はプラスに帯電することになると考えられる。すなわち、用紙裏面から転写ベルト10に電子が移動すると考えられる。
一方、定着上ローラ12及び定着下ローラ13は表面がフッ素樹脂加工又はフッ素樹脂のチューブが被覆されているため、ローラの回転によって、表面にはマイナスの電荷が蓄積されている。
このような状態の定着部11に、裏面がプラス帯電した状態で、用紙が侵入してくると、裏面のプラス帯電により用紙表面からトナーの一部が浮き上がり、ローラ表面のマイナス帯電との静電力により定着上ローラ12に付着すると考えられる。
そして、定着上ローラ12に付着されたトナーは、その表面で熱溶融され、ローラ表面に残り、ローラの回転により用紙下流側を汚すため、オフセット画像が発生すると考えられる。
次に、本発明により静電オフセットが防止される点について推察される原因を説明する。
エントランス下ガイド17は、PET(ポリエチレンテレフタレート)又はPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の耐熱性のポリエステル樹脂から形成されている。このポリエステル樹脂と紙を擦り合わせた場合、図9に示すように、ポリエステル樹脂がプラスに帯電し、紙がマイナスに帯電することが分かる。
従って、用紙裏面がエントランス下ガイド17に接触することによって、エントランス下ガイド17から電子が用紙裏面に移動し、用紙裏面のプラス帯電が緩和されると考えられる。
ここで、電気抵抗値の低い用紙の場合、部分的なエントランス下ガイド17との接触により接触点から電子が用紙裏面に移動するため、用紙裏面のプラス帯電が緩和されると考えられる。しかしながら、抵抗値の高い用紙の場合、特に低湿度環境では、エントランス下ガイド17との接触点を介して電子が用紙側に移動しにくいため、プラス帯電が緩和されにくいと考えられる。
このため、電気抵抗値の高い用紙では、静電オフセットが発生すると考えられます。
次に、除電部材を配置する位置が、転写ベルト10に近い程、トナー散りが発生しやすい原因について推察される原因を説明する。
転写ベルト10の下流端近傍(図7に示す位置A)に除電部材を配置した場合、用紙裏面はエントランス下ガイド17に接触していないため、接触した状態と比較するとプラス帯電が緩和されていない。このような状態で、用紙が除電部材と接触すると、高い電圧差となりスパークが発生し、用紙上の未定着のトナーが飛び散り、画像が乱れることになると考えられる。
一方、エントランス下ガイド17の下流に除電部材を配置した場合、用紙裏面のプラス帯電は、エントランス下ガイド17との接触により、少しは緩和されているためスパークが発生せず、トナー散りの発生も少ないと考えられる。
そして、残ったプラス帯電も、除電部材によって除去されるため、上述した本実施の形態の複写機では、低湿度状態であっても、静電オフセットは防止されると考えられる。
尚、以上の推察から、転写ベルト10の表面が、フッ素樹脂に限らず紙よりも帯電列がマイナス側の材料によってコーティングされている場合には、静電オフセットが発生する可能性があると考えられる。このような場合に、本発明を適用することによってオフセット画像の発生を抑制出来る。
又、本実施の形態では、エントランス下ガイド17の材料としてポリエステル樹脂を用いているが、ポリエステル樹脂と紙よりも帯電列の差が大きい、すなわち、ポリエステル樹脂よりも帯電列がプラス側の材料、例えば、ナイロン、ガラスなどを用いてもよい。このような材料を用いた場合、用紙裏面のプラス帯電が緩和されやすいと考えられる。尚、このような材料をフィルム状にして、エントランス下ガイド17上に張り付けても良い。
又、上記実施の形態では、タンデム方式のカラー複写機の場合について説明したが、定着部に侵入する前に、用紙が帯電される構成の画像形成装置であれば、本発明を適用することによってオフセット現象の発生を抑制することが出来る。
このような用紙が帯電される構成の画像形成装置としては、例えば、1つの感光体ドラムと転写ローラによってトナー画像が転写された用紙が、搬送ベルトによって搬送されて、定着部に侵入するモノクロ複写機が相当する。この搬送ベルトの表面がテフロンコーティングされている場合、静電オフセットが発生しやすくなる。尚、この場合、本発明の転写部の一例は、転写ローラに相当し、本発明のベルトの一例は、搬送ベルトに相当する。
又、例えば、二次転写ローラと定着部の間に搬送ベルトが配置されている1ドラム方式のカラー複写機に対しても本発明を適用することが出来る。この場合、本発明の転写部の一例は、一次転写ローラ、中間転写ベルト、及び二次転写ローラに相当し、搬送ベルトが、本発明のベルトの一例に相当する。
これらの構成の搬送ベルトと定着部の間のガイドの下流側に、除電ブラシを設けることにより、静電オフセットを抑制することが出来る。又、搬送ベルトに限らず、搬送ローラであってもよい。
本発明の搬送ガイド及び画像形成装置は、オフセット現象の発生を抑制することが出来る効果を有し、複写機、ファクシミリ、プリンター等として有用である。
本発明にかかる実施の形態1における複写機の外観図 本発明にかかる実施の形態1における複写機の本体の正面断面図 本発明にかかる実施の形態1における複写機の定着部近傍の断面構成図 本発明にかかる実施の形態1における除電ブラシの斜視図 本発明にかかる実施の形態1における搬送ガイド30を上方から見た斜視図 本発明にかかる実施の形態1における搬送ガイド30を下方から見た斜視図 本発明にかかる実施の形態1における搬送ガイド30の底面図 実験において除電ブラシを設ける位置を説明するための断面構成図 本発明にかかる実施の形態1におけるエントランス下ガイドに除電シートが取り付けられている状態を上方から見た斜視図 帯電列を表す図
符号の説明
1 複写機
2 本体
3 原稿読み取り部
4 排出トレイ
5 給紙カセット
6 マゼンダ画像形成部
7 シアン画像形成部
8 イエロー画像形成部
9 ブラック画像形成部
10 転写ベルト
11 定着部
12 定着上ローラ
13 定着下ローラ
14 排出口
16 エントランス上ガイド
17 エントランス下ガイド
18 フレーム
19 導電性フィルム
20 除電ブラシ
21 フレーム部
22 繊維

Claims (6)

  1. トナー画像が転写され、搬送されてくるシートを、前記トナー画像を定着するための定着部へ導くガイド部と、
    前記搬送されてくるシートに接触して電荷を除去するために、前記ガイド部材の下流側の端に設けられている除電部材とを備え、
    前記ガイド部材は、耐熱性の樹脂から形成され、
    前記除電部材は、前記ガイド部材の前記シートが搬送される面の反対側の面に設けられ、前記ガイド部材の前記反対側の面に導電性のテープによって固定されており、前記導電性のテープが前記定着部の金属製のフレームと接触することによって接地されている、搬送ガイド。
  2. 前記除電部材は、前記ガイド部材の下流端から突出するように、前記ガイド部材の幅方向に渡って配置された複数の導電性の繊維を有するブラシである、請求項1記載の搬送ガイド。
  3. 前記除電部材は、前記ガイド部材の下流端から突出するように、前記ガイド部材の幅方向に渡って配置された導電性のシート状部材である、請求項1記載の搬送ガイド。
  4. 前記除電部材は、前記定着部のニップ部近傍に、前記搬送されてくるシートと接触するように配置されている、請求項1記載の搬送ガイド。
  5. 像担持体上にトナー画像を形成する1つ又は複数の画像形成部と、
    前記トナー画像をシートに転写するための、前記画像形成部に対応した転写部と、
    前記トナー画像が転写されたシートを搬送するためのベルトと、
    前記ベルトによって搬送されてくるシートに前記トナー画像を定着するための定着部と、
    前記ベルトと前記定着部の間に設けられた請求項1記載の搬送ガイドとを備えた、画像形成装置。
  6. 前記複数の画像形成部は、マゼンダ、シアン、イエロー及びブラックのトナー画像を各々の像担持体上に形成するために、用紙の搬送方向に沿って配置された4つの画像形成部であり、
    前記転写部は、前記4つの画像形成部の各々の前記像担持体を押圧するように配置された4つの転写ローラであり、
    前記ベルトは、4組の前記像担持体と前記転写ローラの間を通すように前記4つの転写ローラに捲き掛けられた転写ベルトである、請求項記載の画像形成装置。
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