JP5001482B2 - ネットワークを用いたオークションシステム及びその方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを利用したオークションシステムに関し、特に、互いに信頼できるユーザ間、あるいは趣味を同じくするユーザ間でのオークションを可能にするオークションシステム及びその方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年のインターネットの急速な普及に伴い、オンラインの個人間取引を支援するサービスとして、オンラインオークションサービスが注目されている。このようなオークションサービスにおいて、ユーザは、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータなどのユーザ端末から、かかるサービスが提供されるオークションサイトへアクセスし、販売したい品物の出品ならびに購入したい品物への入札を手軽に行うことができる。オークションサイトでは、ユーザからの出品情報及び入札情報の管理、ユーザへの情報提供、及び落札処理などを行い、落札の結果は、電子メールなどにより落札者及び出品者へ通知される。
【０００３】
このようなオークションサービスを受けるために、ユーザはオークションサイトにおいて会員となるための登録を行う必要があるが、通常この手続きは容易であり、制限も殆ど無いため希望するユーザの大多数が会員となることができる。
また、会員はオークションサイトでの認証プロセスをクリアすれば、誰でも出品、入札を行うことができる。従って、このようなサイトの認知度が高まっていることも加味され、不特定多数の多種多様なユーザがオークションへ参加する状態となっており、出品される品物の種類や質も多岐に渡っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような状況におけるオークションでは、取引相手に付いてごく僅かな情報しか知り得ない場合が多く、落札後の取引や出品物に対し不安感を持つユーザも少なくない。また、膨大な数の出品物の中から所望の品物を見つけ出すのに手間を要する場合もある。
【０００５】
従って、出品者には、より親しく信頼のできるユーザや趣味を同じくするユーザから入札してもらいたいというニーズが、また、入札者には、より親しく信頼のできるユーザや趣味を同じくするユーザから購入したいというニーズが存在している。しかし、これまでのオークションサイトにおけるサービスでは、このようなニーズは満たされていなかった。
【０００６】
そこで、本発明の目的は、ネットワークを介して広くユーザへオークションサービスを提供するオークションシステムにおいて、必要に応じて互いに信頼できるユーザ間、あるいは趣味を同じくするユーザ間でオークションを行える機能を備え、ユーザの安心感と利便性を高めることのできるネットワークを用いたオークションシステム及びその方法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、ネットワークに接続されたユーザ端末を介してユーザからの出品及び入札を受け付けるインターフェース画面に、ユーザによって選ばれたグループメンバーからの出品情報のみを掲載し、当該グループメンバーからの入札のみを受け付ける専用のページを設けることである。従って、本発明によれば、必要に応じて、互いに信頼できるユーザあるいは趣味を同じくするユーザからなるグループ内でのオークションを行うことが可能となり、ユーザの安心感と利便性を高めることができるという効果がある。
【０００８】
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、ネットワークを介して複数のユーザ端末と接続され、ユーザ端末を介してユーザからの出品及び入札を受け付けるインターフェース画面を備え、ユーザへオークションサービスを提供するネットワークを用いたオークションシステムにおいて、前記インターフェース画面が、前記ユーザからの出品物の情報を掲載し、前記ユーザからの入札を受け付ける一般ページと、前記ユーザによって定められた特定のユーザからの出品物の情報のみを掲載し、前記特定のユーザからの入札のみを受け付ける専用ページとを備えていることを特徴とする。
【０００９】
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記特定のユーザであることの認証が、前記特定のユーザを定めたユーザが前記オークションシステムへ予め登録したパスワードに基づいて行われることを特徴とする。
【００１０】
更に、上記の発明において、別の態様は、前記特定のユーザの選択に応じて、当該特定のユーザが出品した出品物の情報を前記一般ページへ掲載することを特徴とする。
【００１１】
上記の目的を達成するために、本発明の更に別の側面は、ネットワークを介して接続された複数のユーザ端末から入力されるユーザの出品情報及び入札情報に基づいてオークションを実施する、ネットワークを用いたオークション方法において、ユーザによって定められた特定のユーザに対してのみ、前記特定のユーザの要求により、前記ユーザ端末を介して前記特定のユーザからの出品情報のみを提示し、前記入札情報の入力を促すことを特徴とする。
【００１２】
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記特定のユーザであることの認証が、前記特定のユーザを定めたユーザによって決められたパスワードに基づいて行われることを特徴とする。
【００１３】
更に、上記の発明において、別の態様は、前記特定のユーザの選択に応じて、当該特定のユーザからの出品情報を一般の前記ユーザに対して提示することを特徴とする。
【００１４】
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
【００１６】
図１は、本発明を適用したオークションシステムの実施の形態例を説明するための構成図である。図中オークションシステム１は、インターネット３を介して広くユーザへオークションサービスを提供する本発明に係るオークションシステムである。オークションシステム１は、WWW（World Wide Web）上のアドレスであるURL（Uniform Resource Locator）で特定されるサイトに、オークションサービスを提供するためのインターフェース画面を用意している。この画面は、通常、HTML（Hyper Text Mark-up Language）形式で記述されており、インターネット３に接続された各端末から閲覧が可能である。
【００１７】
このサービスを利用するユーザ（図中の一般ユーザ５など）は、インターネット３に接続されたユーザ端末４から、上記オークションサービスを提供するサイトへアクセスする。ユーザ端末４からインターネット３への接続は、企業内LAN等を介して、あるいは電話回線を介してダイヤルアップ形式で行われる。また、ユーザ端末４には、インターネット３への接続プログラムと、WWW上の各サイトを閲覧するためのブラウザがインストールされている。
【００１８】
オークションシステム１で提供される上記インターフェース画面は、他のWWW上のインターフェース画面と同様、階層化された複数のページから構成されており、そのトップページであるオークションメインページには誰でもがアクセス可能である。その後、出品や入札といったオークション機能を利用する場合には、ユーザの氏名、住所、電子メールアドレスなどの登録を行い、会員となる必要がある。
【００１９】
図１に示すとおり、オークションシステム１は、各種のデータを格納したデータベースであるオークションDB１０、オークションサービスの各種処理を実行するプログラムモジュール群（一般オークションモジュール群２０、グループオークションモジュール群３０）、Webサーバ２などにより構成されている。オークションDB１０は、出品物（出品物データテーブル１１）、入札情報、ユーザ（会員）情報などオークションサービスに必要な各種データを保存している。
【００２０】
一般オークションモジュール群２０は、本オークションシステム１が提供する通常のオークションサービスを司るプログラムモジュール群である。通常のオークションサービスでは、出品、入札の際の制限が殆ど無いため、会員となったユーザは、ほぼ全員がオークションに参加することができ、数多くのユーザに開放された公開のオークションが実施されることになる。なお、ここでは、この通常のオークションサービスを受けるユーザのことを、便宜的に一般ユーザ５と呼ぶ。
【００２１】
一般ユーザ５が、このオークションサービスを利用して、出品を行う際には、前述のオークションメインページから所定の操作を行い、出品物（アイテム）に関する情報を入力する。入力された情報は、一般出品モジュール２１によってオークションDB１０内の出品物データテーブル１１に登録される。登録された出品アイテムの情報は、一般ページ表示モジュール２２によって、適宜検索されオークションメインページに出品物リストとして表示される。
【００２２】
一般ユーザ５が入札を行う際には、上記表示された出品物リストの中から所望のアイテムに対して金額の入力などを行う。一般入札モジュール２３は、入力された入札情報に基づいて、入札状況の表示や必要に応じて入札者への連絡等を行う。入札期限など予め設定されたオークション方法による条件が整った時点で入札が終了され、一般落札モジュール２４により落札者が決定される。そして、その旨が落札者及び出品者へ連絡されると共に表示画面へ反映される。
【００２３】
一方、グループオークションモジュール群３０は、本オークションシステムの特徴であるグループオークション機能を司るプログラムモジュール群である。グループオークション機能とは、上述した通常のオークションサービスの場合と異なり、本オークションサービスの会員であるユーザによって定められた特定のメンバーの間でオークションを行うことのできる機能である。この機能は、例えば、知人間でオークションを行いたいという場合や、趣味を同じくする同好会やサークルのメンバーのみでオークションを開催したいというような場合に利用される。
【００２４】
このグループオークション機能を利用するためには、まず、当該グループオークション機能を利用しようとするメンバーによって構成されるグループについて、オークションシステム１へ登録を行う必要がある。図１に示すグループ管理者６は、かかるグループの登録と当該グループの管理を行う本オークションサービスの一ユーザを意味し、また、グループメンバー７は、グループ管理者６によって選ばれた当該グループによるグループオークション機能を利用できるユーザを意味する。
【００２５】
図１に示すように、グループオークションモジュール群３０は、一般オークションモジュール群２０と同様、複数のプログラムモジュール（３１〜３５）によって構成され、また、オークションDB１０は、上記グループの情報を格納するグループデータテーブル１２を有している。また、ユーザへのインターフェース画面には、グループオークション機能を利用するためのグループオークションページが用意され、このページから上記グループメンバー７がグループ内への出品、入札等を行う。なお、ここでは図１に示すように、一般オークションモジュール群２０とグループオークションモジュール群３０を別個のプログラムモジュール群としているが、その中の同様の機能を司るプログラムモジュール（例えば、一般出品モジュール２１とグループ出品モジュール３１など）を一つのプログラムモジュールとして実現することも可能である。その場合、各モジュールは、通常のオークションとグループオークションのそれぞれの場合を区別して動作する。
【００２６】
以下、かかるグループオークション機能の詳細について説明する。前述の通り、新規のグループでグループオークション機能を利用するためには、まずそのグループについて、オークションシステム１へ登録を行う必要がある。図２は、グループの登録を行う際の手順について説明するための図である。また、図３は、その動作フローを示すフローチャートである。
【００２７】
まず、新規グループの作成を行おうとするユーザ（図２のグループ管理者６）は、オークションメインページから所定の操作によりその旨を要求する（図３のステップS１）。オークションシステム１は、その要求に応じて図２のaに示すようなグループ作成ページをユーザ端末４の画面へ表示する（図３のステップS２）。前記ユーザは、そのページからグループ名、グループID、グループパスワード、及びグループ管理パスワードを入力し、オークションシステム１側から返答される確認画面で、それらの入力データについて再確認する（図３のステップS３〜S５）。
【００２８】
ここで、グループIDとは、登録しようとしているグループの識別子であり、グループパスワードとは、当該グループでのオークションへ参加するための認証パスワードである。また、グループ管理パスワードとは、当該グループを管理するためのパスワードである。
【００２９】
入力内容が確認されると、オークションシステム１のグループ管理モジュール３３が、それら入力データに基づいて新規グループ（例えば、図２のグループX）を作成し、その新規グループの情報をグループデータテーブル１２へ登録する（図３のステップS６）。登録された内容は、当該ユーザの画面へ表示される（図３のステップS７）。
【００３０】
以上のプロセスにより、新規グループが作成され、登録されたグループID及びグループパスワードを知っているユーザだけによるグループオークションが可能となる。また、当該新規グループの作成を行った前記ユーザが、グループ管理者６となり、以降、当該グループの管理を行う権限が付与される。
【００３１】
図２のbは、グループデータテーブル１２へ登録されるデータの一例を示している。図に示すとおり、グループデータテーブル１２には、ユーザによって入力されたデータの他に、当該グループの作成を行ったユーザのユーザIDが、グループ管理者ID（Group mng id）として登録される。なお、ユーザIDは、本オークションサービスの全会員に付与されており、グループ作成ページが表示される前の段階で入力されている。
【００３２】
このように新規グループの登録が終了すると、グループ管理者６となったユーザは、当該グループでのグループオークションに参加できるユーザを決定し、そのユーザに対し、上記登録されたグループID及びグループパスワードを通知する（図３のステップS８）。この通知は、通常、電子メールで行われるが、電話など他の方法で行っても良い。この結果、通知を受けたユーザは、当該グループのグループメンバー７となり、当該グループにおけるグループオークション機能を利用することが可能となる。当然のことながら、グループメンバー７となるユーザは、本オークションサービスの会員であることが前提となる。
【００３３】
このグループメンバー７の決定のステップは、上述の通りグループ管理者６に任された行為であり、本オークションシステム１は関与しない。従って、この段階ではオークションシステム１は、作成された新規グループのグループメンバー７を認知しておらず、図２のbに例示した登録データにおいても、グループメンバー７のユーザIDが登録されるグループメンバーID（Group members id）は“null”の状態となっている。次に説明するグループメンバー７によるログイン時に、このグループメンバーIDがグループデータテーブル１２に登録されるが、それ以降もグループメンバーを誰にするかの決定は、グループ管理者６の責任で行う。
【００３４】
次に、グループIDを通知されたグループメンバー７が、グループオークション機能を利用するために、グループオークションページへログインする際の動作について説明する。図４は、その説明図を、図５は、そのフローチャートを示している。また、ここでは、そのグループについて、初めてログインする場合として説明する。
【００３５】
まず、グループメンバー７は、オークションメインページから所定の操作によりグループオークションページへのログインを要求する（図５のステップS１）。それに応答してオークションシステム１側からグループオークションログインページが表示され（図５のステップS２）、グループメンバー７は、その画面上でグループID、ユーザID、ユーザパスワードを入力する（図５のステップS３）。その入力に対し、更にオークションシステム１側からグループパスワードの入力が要求され（図５のステップS４）、グループメンバー７はグループ管理者６から通知されているグループパスワードを入力する（図５のステップS５）。
【００３６】
グループパスワードの入力を受けると、オークションシステム１のグループページ表示モジュール３２は、グループデータテーブル１２へアクセスし、入力されたグループIDとグループパスワードに間違いがないか確認する。そして、間違いがなければ、グループデータテーブル１２に登録されたログインを希望しているグループ（例えば、図４のグループX）のデータに、当該グループメンバー７のユーザIDを登録する（図５のステップS６）。図４に示す例では、グループXの登録データb'のグループメンバーID（Group members id）に、当該グループメンバー７のユーザIDが追加される。
【００３７】
上記登録が終了すると、グループページ表示モジュール３２は、当該グループメンバー７へグループオークションページを表示する（図５のステップS７）。これによりグループメンバー７のグループオークションページへのログインが完了し、以降、このページから出品や入札を行うことができ、ログインしたグループ内だけでのグループオークションに参加することが可能となる（図５のステップS８）。
【００３８】
なお、同じグループメンバー７による同じグループへの２回目以降のログイン時には、上述の通り当該グループメンバー７のユーザIDがグループデータテーブル１２に登録されているため、再度グループパスワードを入力する必要はない。具体的には、図５に示すフローにおいて、ステップS４〜S６が省略される。
【００３９】
次に、グループオークションページにログインしたグループメンバー７が、出品する際の動作について説明する。図６は、その説明図を、図７は、そのフローチャートを示している。まず、グループメンバー７は、グループオークションページにおいて、出品ボタンを押すなどの操作により、出品の要求を行う（図７のステップS１）。次に、オークションシステム１側からユーザIDとユーザパスワードの入力が要求され（図７のステップS２）、それに従って入力を行うと（図７のステップS３）、出品用画面が表示される（図７のステップS４）。
【００４０】
グループメンバー７は、その画面上において、出品しようとする品物について、アイテムタイトル（出品物の名称）、商品説明、オークション開始価格などの必要な情報を入力する（図７のステップS５）。また、ここで、出品物を当該グループのグループメンバー７だけに公開するのか、それともそれ以外の一般ユーザ５へも公開するのかを選択することができる。具体的には、図６のaに例示されている様に、前者の場合には“クローズ”を、後者の場合には“オープン”を選択する。“クローズ”を選択した場合には、出品物はグループオークションページにのみリストアップされ、“オープン”を選択した場合には、オークションメインページにもリストアップされる。
【００４１】
なお、上述したユーザID及びユーザパスワードの入力は、出品用画面において、出品物の情報と一緒に行うようにしても良い。その場合には、図７に示したフローにおいて、ステップS２及びS３が省略される。
【００４２】
入力された出品物の情報は、オークションシステム１のグループ出品モジュール３１により、出品物データテーブル１１へ登録される（図７のステップS６）。この際、オークションメインページからの通常の出品の場合と異なり、登録される出品物のデータには、図６のbに例示されている様に、上記の“クローズ”あるいは“オープン”の情報と、出品されたグループの情報が付加される。
【００４３】
図８は、グループオークションページから出品された出品物が、当該グループのグループメンバー７及び一般ユーザ５へ、出品物リストとして提示される様子を示した図である。図８に示すとおり、通常のオークションのために一般ユーザ５に対して表示されるオークションメインページの出品物リストには、一般ページ表示モジュール２２により、オークションメインページから出品された通常の出品アイテム（図８のa）と、グループオークションページから出品されたアイテムのうち上記の“オープン”が選択されているアイテム（図８のb1）が載せられる。
【００４４】
一方、グループオークションのためにそのグループ（例えば、図８のグループX）のグループメンバー７に対して表示されるグループオークションページには、グループページ表示モジュール３２により、そのグループ内から出品されたアイテム（図８のb1とb2）のみがリストアップされる。
【００４５】
従って、グループメンバー７は、グループ内でのオークションに参加したい場合には、そのグループ内から出品されたアイテムのみをグループオークションページで閲覧することができ、他の出品アイテムの情報に煩わされることなく、容易に入札を行うことができる。
【００４６】
一方、グループオークションページからの出品者にとっては、上述の通り出品時に上記“クローズ”を選択することにより、一般ユーザ５からの入札を遮断することができ、同じグループのグループメンバー７からのみ入札を受けることができる。また、必要があれば、“オープン”を選択することにより、上述の通り、オークションメインページにもリストアップされ、一般ユーザ５からの入札を受け付けることができが、その場合においても、グループオークションページへの掲載により、グループメンバー７からの入札を多く集めることができる。
【００４７】
図９は、グループ管理者６が行うグループ管理について説明するための図である。前述の通り、グループ管理者６には、新規にグループを登録した時点でそのグループを管理する権限が与えられる。グループ管理のための各操作は、グループ管理者６のみが知っているグループ管理パスワードを入力することでログインできるグループ管理ページ（図９のa）を用いて行う。グループ管理ページには、グループメンバーリストの表示、グループパスワードの変更、グループメンバーの退会処理などの機能が用意されており、グループ管理者６の操作結果が、グループ管理モジュール３３によって、グループデータテーブル１２に反映される。
【００４８】
以上、説明したように本実施の形態例にかかるオークションシステムを用いることにより、同じグループに属するグループメンバー７のみがアクセス可能なグループオークションページに、そのグループ内からの出品物のみが掲載され、入札者は、同じグループのグループメンバー７から商品を購入でき、一方、出品者は、同じグループのグループメンバー７からの入札だけを、あるいは同じグループのグループメンバー７からの入札を多く受けることができる。
【００４９】
従って、ユーザは、出品物が全ての一般ユーザ５へ公開される通常のオークションに加え、必要に応じ、互いに信頼できるユーザ間、あるいは趣味を同じくするユーザ間でのオークションを行うことが可能となり、オークションサービスを利用する際のユーザの安心感と利便性が向上される。
【００５０】
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
【００５１】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、出品情報が全てのユーザへ公開される通常のオークションページに加え、ユーザによって選ばれたグループメンバーからの出品情報のみを掲載し、当該グループメンバーからの入札のみを受け付ける専用のページが提供される。従って、ユーザは、必要に応じて、互いに信頼できるユーザあるいは趣味を同じくするユーザからなるグループ内でのオークションを行うことが可能となり、ユーザの安心感と利便性を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したオークションシステムの実施の形態例を説明するための構成図である。
【図２】グループの登録を行う際の手順について説明するための図である。
【図３】グループの登録を行う際のフローチャートである。
【図４】グループオークションページへログインする際の動作を説明するための図である。
【図５】グループオークションページへログインする際のフローチャートである。
【図６】グループオークションページから出品する際の動作を説明するための図である。
【図７】グループオークションページから出品する際のフローチャートである。
【図８】グループオークションページから出品された出品物が、出品物リストとして提示される様子を示した図である。
【図９】グループ管理者６が行うグループ管理について説明するための図である。
【符号の説明】
１ オークションシステム
２ Webサーバ
３ インターネット
４ ユーザ端末
５ 一般ユーザ
６ グループ管理者
７ グループメンバー
１０ オークションDB
１１ 出品物データテーブル
１２ グループデータテーブル
２０ 一般オークションモジュール群
２１ 一般出品モジュール
２２ 一般ページ表示モジュール
２３ 一般入札モジュール
２４ 一般落札モジュール
３０ グループオークションモジュール群
３１ グループ出品モジュール
３２ グループページ表示モジュール
３３ グループ管理モジュール
３４ グループ入札モジュール
３５ グループ落札モジュール

Claims (2)

1. ネットワークを介して複数のユーザ端末と接続され、前記ユーザ端末を介してユーザからの出品及び入札を受け付けるインターフェース画面を備え、前記ユーザへオークションサービスを提供するネットワークを用いたオークションシステムにおいて、
   特定の前記ユーザによって構成されるグループの識別情報及び前記グループの認証パスワードが予め登録され、
   前記インターフェース画面は、前記グループの識別情報の前記オークションシステムへの入力を伴う場合に前記出品を可能にし、かつ、当該グループの識別情報の前記オークションシステムへの入力を伴う場合に出品に関して当該グループの識別情報の前記オークションシステムへの入力を伴った前記出品の情報のみを掲載して前記入札を可能にするグループの専用ページを備え、
   前記ユーザによる前記グループの専用ページへの初回のログイン時には、前記グループの識別情報を含む情報の入力がなされた後に、前記グループの認証パスワードの入力がなされた場合に、前記専用ページを前記ユーザ端末に表示し、当該ユーザによる当該グループの専用ページへの２回目以降のログイン時には、当該グループの識別情報を含む情報の入力がなされた場合に、当該グループの認証パスワードの入力を必要とせずに、当該専用ページを前記ユーザ端末に表示し、
   前記ユーザによる出品物毎の選択に応じて、前記専用ページに掲載する前記出品の情報であって、前記選択された出品物の情報を、前記専用ページでない一般ページへも掲載する
   ことを特徴とするネットワークを用いたオークションシステム。
2. ネットワークを介して複数のユーザ端末と接続され、前記ユーザ端末を介してユーザからの出品及び入札を受け付けるインターフェース画面を備え、前記ユーザへオークションサービスを提供するネットワークを用いたオークションシステムにおける、オークション方法であって、
   前記オークションシステムが、特定の前記ユーザによって構成されるグループの識別情報及び前記グループの認証パスワードを予め登録し、
   前記オークションシステムが、前記インターフェース画面として、前記グループの識別情報の前記オークションシステムへの入力を伴う場合に前記出品を可能にし、かつ、当該グループの識別情報の前記オークションシステムへの入力を伴う場合に出品に関して当該グループの識別情報の前記オークションシステムへの入力を伴った前記出品の情報のみを掲載して前記入札を可能にするグループの専用ページを、前記ユーザによる前記グループの専用ページへの初回のログイン時には、前記グループの識別情報を含む情報の入力がなされた後に、前記グループの認証パスワードの入力がなされた場合に、前記ユーザ端末に表示し、当該ユーザによる当該グループの専用ページへの２回目以降のログイン時には、当該グループの識別情報を含む情報の入力がなされた場合に、当該グループの認証パスワードの入力を必要とせずに、当該専用ページを前記ユーザ端末に表示し、
   前記オークションシステムが、前記ユーザによる出品物毎の選択に応じて、前記専用ページに掲載する前記出品の情報であって、前記選択された出品物の情報を、前記専用ページでない一般ページへも掲載する
   ことを特徴とするオークション方法。

Images