JP4898883B2 - ネットワークを用いた複数オークション運営方法とそのシステム - Google Patents

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Description

本発明は、インターネットなどのネットワークを利用したオークションに関し、特に複数のオークションを運営する方法及びそのシステムに関する。
近年のインターネットの急速な普及に伴い、オンラインの個人間、会社と個人との間、または会社間での取引を支援するサービスとして、オンラインオークションサービスが注目されている。このようなオークションサービスにおいて、ユーザは、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータなどのユーザ端末から、かかるサービスが提供されるオークションサイトへアクセスし、販売したいアイテムの出品ならびに購入したいアイテムへの入札を手軽に行うことができる。或いは、購入したいアイテムの申し出ならびに販売または販売したいアイテムへの入札を行うこともできる。オークションサイトでは、ユーザからの販売申し出情報、購入申し出情報及び入札情報の管理、ユーザへの情報提供、及び落札処理などを行い、落札の結果は、電子メールなどにより落札者及び販売または購入申し出者へ通知される。
ネットワークを利用したオンラインオークションサイトは、お互いに身分を明かすことなく匿名(オークション会場内の使用名を使用して)により出品したり入札したりする。そして、落札後は出品者と落札者との間で入金処置と落札アイテムの発送が行われる。従って、ネットワークを利用したオークションでは、出品したり入札したりするためには、そのオークションサイトで会員登録を行う必要がある。会員登録手続では、過去に取引を乱したユーザの氏名、電子メールアドレス、クレジット番号などをチェックする審査を行うと共に、個人ユーザには電子メールアドレスを利用した本人確認手続が行われ、法人ユーザには郵便を利用した本人確認手続が行われる。更に、入会後も会員の取引の履歴を蓄積し、問題のあるユーザには強制退会を要求する。このようなユーザ管理を行うことで、ネットワーク上のオークション会場の品質と信用を保つ必要がある。
特開平10−320470号公報
藤元健太郎,インターネットにパスポートが登場 ユニバーサルIDによる囲い込み戦略の実体,INTERNET magazine,日本,株式会社インプレス,2000年 6月 1日,第65号,p.290-294
従来のインターネット上のサイトには、多くの会員を有する所謂メガサイトと呼ばれる特定サイトがある。或いは、特殊な分野の会員のみがアクセスする特定サイトがある。このような特定サイトにおいて、オンラインオークションサービスが提供できれば、そのサイトの会員に対してより多くのサービスを提供することができて好ましい。
しかしながら、オークションサービスを提供するためには、そのためのシステムを構築する必要があると共に、上記の通りオークションサービスに特有の運営(オペレーション)を行う必要がある。従って、システム構築をする余裕がなく特別のノウハウも持たない特定サイトがかかるオークションサービスを会員に提供することは容易でない。
また、独自にオークションサイトを運営しているサービスプロバイダにとっては、上記のようなメガサイトの会員や特定サイトの会員がオークションに参加できれば、出品アイテムの増大、入札数の増大が見込まれ、オークション会場がますます活性化され、オークションサービスの向上につながる。
そこで、特定サイトの会員が既存のオークションに参加できるようにすることは、当該既存オークションサイトにとってもオークションサービスを提供していない特定サイトにとってもメリットがある。ところが、既存オークションサイトが複数の特定サイトの会員にオークションサービスを提供する場合、特定サイトの会員にその所属サイトとは異なるオークションサイトからオークションサービスを受けているように見せることは、会員のホームサイトに対する信頼感や親近感を裏切ることになり、特定サイトの顧客管理上好ましくない。
そこで、本発明の目的は、複数のオークションサイトの会員に対するトラブル及び会員間のトラブルをできるだけ少なくした複数オークションサイトを運営する方法及びそのシステムを提供することにある。
更に、本発明の目的は、特定のオークションサイトの会員に他のオークションサイトの存在をできるだけ気づかれることなく複数のオークションサイトを運営する方法及びそのシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の1つの側面では、ネットワークを介してユーザ端末と接続可能であり、それぞれオークションサービスを提供する複数のオークションサイトを運営する方法において、複数のオークションサイトの会員に対して共通の販売または購入申し出アイテムに対する入札を許可し、第1のオークションサイトの所属ユーザに対する連絡用電子メールには、当該第1のオークションサイトからの電子メールであることを明記し、第2のオークションサイトの所属ユーザに対する連絡用電子メールには、当該第2のオークションサイトからの電子メールであることを明記する。
本発明の運営方法によれば、出品または購入申し出アイテムに対する入札を複数のオークションサイトの所属ユーザに開放することで、複数のオークションサイトのオークションサービスを活性化すると共に、ユーザに対する連絡用電子メールには所属ホームサイトからの電子メールであることを明記することで、各オークションサイトの所属ユーザが持っている所属ホームサイトへの信頼感や親近感が失われることが防止される。
上記の第1の側面において、より好ましい実施例では、異なるオークションサイトのユーザ間で連絡電子メールの交換が必要な場合でも、それぞれの電子メールには所属するホームサイトから発信されていることが明記される。その結果、ユーザに対してはホームサイトとは異なるオークションサイトのユーザと交信していることを気づかせずに運営することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の側面では、ネットワークを介してユーザ端末と接続可能であり、それぞれオークションサービスを提供する複数のオークションサイトを運営する方法において、複数のオークションサイトの所属ユーザに対して共通の販売または購入申し出アイテムに対する入札を許可し、落札決定時に販売又は購入申し出者と落札者とが異なるオークションサイトの所属ユーザの場合は、相手方のオークションサイトを明示した落札連絡メールを、前記販売又は購入申し出者に送信することを特徴とする。
本発明は、上記した本発明の第1の側面と組み合わされる時に、特に有効になる。即ち、落札が決定するまでの販売又は購入アイテムの申し出と、入札まではお互いにオークション会場内のニックネームであるユーザ使用名を利用して匿名で行われるので、お互いの所属するホームサイト名を明示する必要がない。従って、それまでは、それぞれのオークションサイト画面や連絡メールは、所属するホームサイトによることを明示して、会員のホームサイトへの親近感や信頼感を失わないようにし、一方、落札時は、両者の間で個人的な取引が始まるので、それぞれのホームサイトからの落札メールに相手が所属するオークションサイト名を明記して、その後の取引に混乱が生じないようにする。こうすることにより、ユーザが所属するホームサイト名を落札時まで公表せずに、個人情報をできるだけ秘匿して複数のオークションサイトを運営することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の第3の側面では、ネットワークを介してユーザ端末と接続可能であり、それぞれオークションサービスを提供する複数のオークションサイトを運営する方法において、複数のオークションサイトの所属ユーザに対して共通の販売または購入申し出アイテムに対する入札を許可し、オークションサイトへの入会手続においてユーザに与えられるオークションサイト内での使用名が、複数のオークションサイト内で重複しないことをチェックすることを特徴とする。
オークション会場では、個人ユーザには本名とは異なるニックネームである使用名が与えられ、その使用名により出品者や入札者を特定する。従って、複数オークションサイトの会員間で使用名に重複がないことをチェックしておくことによって、複数のオークションサイトの会員に共通の出品または購入申し出アイテムに対する入札を許可することが可能になる。複数サイト間においてユーザの使用名に重複がないので、そのユーザ使用名に対して過去の取引によって蓄積された信用力や品質保証機能などの商標的価値が形成された場合、他の会員に対して混同を生じることが防止される。従って、より好ましい実施例では、ユーザ使用名の重複チェック時に、類似性チェックも行って、混同を生じるほど類似するユーザ使用名の登録を防止する工程を有する。
以上、本発明によれば、複数のオークションサイトを運営する上で、それぞれのホームサイトに所属するユーザがもつホームサイトへの親近感と信頼感を損なうことなく、共通の公開されたオークションに参加させることができる。また、落札後に異なるホームサイトのユーザ間で取引に混乱が生じることを未然に防ぐことができる。
本実施の形態例における複数のオークションサイトとその会員ユーザとの関係を示す図である。 本実施の形態例におけるオークションシステムの詳細図である。 本実施の形態例におけるユーザデータベースの一例を示す図である。 オークションサイトの階層化された画面の例を示す図である。 入札画面の一例を示す図である。 評価入力画面例を示す図である。 評価照会画面例を示す図である。 メインオークションサイトへの入会手続のフローチャート図である。 メインオークションサイトの入会確認メール画面例を示す図である。 Aオークションサイトの入会確認メール画面例を示す図である。 メインオークションサイトの最高入札価格更新メール画面例を示す図である。 Aオークションサイトの最高入札価格更新メール画面例を示す図である。 A,BオークションサイトのユーザA,B間で質問メールが交信される場合のフローチャート図である。 図13の質問メールの処理手順を示す図である。 落札メールと取引ナビを説明する図である。 落札メールと取引ナビを説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
尚、オークションには、販売申し出者がアイテムを出品し例えば最高価格で落札した者にアイテム購入権が与えられる通常オークションと、購入申し出者がアイテムを申し出て、例えば最低価格で落札した者にアイテム販売権が与えられる逆オークションとがある。本発明はいずれの場合にも適用可能であるが、以下の実施の形態例では通常オークションを例にして説明する。
図1は、本実施の形態例における複数のオークションサイトとそのユーザとの関係を示す図である。図1に示した例では、主にユーザ会員にオークションサービスを提供するメインオークションサイトMASに加えて、一定のサービスを提供しているAホームサイトのユーザ会員とBホームサイトのユーザ会員に対しても、同様のオークションサービスを提供するために、AオークションサイトAASとBオークションサイトBASとが設けられる。従って、AオークションサイトAASは、例えばAホームサイトAHSに張られたリンクにより、AホームサイトAHSからユーザがアクセスすることができる。同様に、BオークションサイトBASも、例えばBホームサイトBHSに張られたリンクにより、BホームサイトBHSからユーザがアクセスすることができる。但し、後述する通り、AオークションサイトAASで出品や落札などのサービスを受けるためには、AホームサイトAHSで認証を受ける必要がある。BオークションサイトBASの場合も同様である。
それぞれのオークションサイトは、WWW(World Wide Web)上のアドレスであるURL(Uniform Resource Locator)で特定されるサイトに、オークションサービスを提供するためのインターフェース画面を用意している。また、A,Bホームサイトは、それぞれのサービスを提供するためのインターフェース画面を用意している。これらの画面は、通常、HTML(Hyper Text Mark-up Language)形式で記述されており、インターネット20に接続された各端末から閲覧が可能である。尚、リンクを張るとは、AオークションサイトやBオークションサイトのURLアドレスが埋め込まれたタグが、それぞれのホームサイトのHTML文書内に設けられることを意味する。
更に、各オークションサイトは、他のWWW上のインターフェース画面と同様に、階層化された複数のページから構成されており、そのトップページであるオークションメインページには誰もがアクセス可能であり、認証を受けた所属ユーザが出品や入札というオークションサービスを受けることができる。
従って、メインオークションサイトMASのユーザMは、自らのクライアント端末13Mからインターネット20を介してメインオークションサイトMASにアクセスし、認証を受けてから、そのオークションサイトに対して出品及び入札を行うことができる。同様に、A、Bホームサイトの会員であるユーザA、Bも、そのクライアント端末13A,13BからそのホームサイトAHS,BHSにアクセスして認証を受けてから、それぞれのオークションサイトAAS,BASに対して出品及び入札を行うことができる。
異なるオークションサイト間で共通の出品アイテムに対して入札を許可することができるように、オークションデータベース4が共通に設けられる。オークションデータベース4には、例えば、ユーザ、出品、入札、落札、メールについてのデータベースを有する。そして、それらのデータベースは、あるオークションサイトからの入会、出品、入札、メール送信などが行われると、共通のデータベースに記録される。従って、例えば、あるオークションサイトからの出品や入札が行われると、異なるオークションサイトのオークション用インターフェース画面に反映される。このように運用することにより、オークション会場の出品アイテム数と入札数を増やし、オークションサービスを活性化させることができる。
更に、複数のオークションサイトに共通に落札モジュール7が設けられ、共通のデータベース4に従って、後述する落札処理が行われる。この落札モジュール7は、それぞれのオークションサイトに設けることも可能であるが、その場合は互いの整合性を保つことが必要である。
各オークションサイトがそれぞれのユーザ会員に対して連絡メールを送信するときは、それぞれのオークションサイトを発信元にして所属ユーザのメールサーバ16M,16A,16Bに連絡メールが送信される。また、各オークションサイトが提供するインターフェース画面には、それぞれのホームサイトのオークションであることが明示される。従って、各ユーザ会員に対しては、上記オークションサイトのインターフェース画面と連絡メールを介して、複数のオークションサイトが同時に運営されていることが意識されることはなく、それぞれが所属するホームサイトのオークションサービスのみを受けているように意識される。
図1に示される通り、メガサイトや特定サイトであるAホームサイトとBホームサイトは、それぞれ独自のシステムでインターネット上のサービスを提供している。それに対して、これらのサイトAHS,BHSは、オークションサービスの提供を、メインオークションサイトMASのオークション運営者に委託する。従って、A、Bホームサイトのユーザ会員にオークションサービスを提供するオークションサイトAAS,BASは、メインオークションサイトMASと同じオークションシステム1内に設けられる。但し、A,BホームサイトのユーザA,Bは、あくまでもそれぞれのホームサイトからオークションサービスを受けているように見せられる。
図2は、本実施の形態例におけるオークションシステムの詳細図である。図2では、例示的にメインオークションサイトのサーバの構成が詳細に示される。メインオークションサーバMASは、ウエブサーバ2に加えて、オークションサービスの各種処理を実行するプログラムモジュール群5,6,8,9、及びオークションサービスのためにユーザへの連絡を行うメールサーバ3などにより構成されている。これらと同じ構成が、A,BオークションサイトのサーバAAS,BASにも備えられている。そして、3つのオークションサイトに共通に、落札モジュールのサーバ7が設けられている。落札モジュール7は、通常オークションにおいて入札価格のうち例えば最高価格で入札したユーザを落札者に決定したり、所謂ダッチオークションにおいて出品個数分の落札者や落札額を決定したりする。
オークションサイト内のプログラムモジュール群は、例えば、ユーザがオークションサイトに入会する時に、ユーザ使用名の重複をチェックしたり、一定の認証処理をしたり、認証処理のための確認メールをユーザの電子メールアドレスに送信したりする入会モジュール8と、ユーザからの出品要求があった場合に、出品アイテムの情報を出品データベースに登録したりする出品モジュール9と、出品アイテムに対して入札要求があった場合に、入札価格を含む入札情報を入札データベースに登録したりする入札モジュール6と、ユーザ宛の連絡メールを作成したりするメール管理モジュール5などを有する。それ以外に、プログラムモジュールによって処理されたデータベースの情報を反映して、ユーザ向けの表示画面を生成するページ表示モジュール(図示せず)なども有する。
入会、出品、入札及びメール管理モジュールは、それぞれのサイトに所属するユーザからのアクションに応答して一定の処理を行い、それぞれのユーザに対して一定の処理を行う。従って、これらのプログラムモジュールは、それぞれのオークションサイト内のサーバに設けられることが好ましい。一方、落札モジュール7は、複数のオークションサイトに対して整合性を保ちながら、落札者を決定したりすることが必要であり、複数のオークションサイトに共通に設けられることが好ましい。例えば、オークションデータベース4と同じサーバ内に設けられても良い。
図3は、本実施の形態例におけるユーザデータベースの一例を示す図である。図3には3つのオークションサイトMAS,AAS,BASに所属するユーザM,A,Bのデータベースが例示的に示される。ユーザMのデータベースには、複数オークションに共通に与えられるユーザシリアル番号「ユーザSN」と、メインオークション内のユーザID及びパスワードと、オークション会場内でニックネームとして使用する使用名と、所属ホームサイトと、氏名、電子メールアドレス、住所、電話番号、そしてユーザタイプなどが含まれる。ユーザタイプには個人と法人とがあり、ユーザタイプにより入会時の認証基準とその後の取扱が異なる。ユーザMは、メインオークションMASの所属会員であり、そのユーザIDとパスワードは、メインオークションで出品、入札する際の認証に利用される。上記以外にも、ユーザデータベースには、入会後の出品料や成約手数料をデポジットする購入ポイントや落札後の取引の評価履歴である評価ポイントのデータフィールドも設けられる。
ユーザA、Bのデータベースも、ユーザMの場合と同様である。但し、図3に示した例では、ユーザAは、そのAホームサイトにおいてユーザIDとパスワードを所有し、AホームサイトAHSにて認証手続きが行われる。そして、Aホームサイト内で認証済みのユーザAには、AオークションサイトAAS内で再度認証手続きが要求されないようにされている。つまり、一旦Aホームサイト内で認証が完了すると、そのセッション内ではAオークションサイトAASにアクセスした時も再度認証を求められない。それにより、Aホームサイトの会員であるユーザAには、Aホームサイト内のオークションサービスを受けているように見せることができる。
従って、ユーザAのデータベースには、Aホームサイト内のユーザIDとは異なるが、AホームサイトAHSとAオークションサイトAASとの間の共通の識別番号「A000001」がユーザIDとして記録されている。また、認証手続きは要求されないので、パスワードはない。また、ホームサイトは所属するAホームサイトであることが記録されている。
図3に示した例では、ユーザBは、そのBホームサイトにおいてユーザIDとパスワードを所有し、BオークションサイトBASにアクセスした時に認証手続きが終わってない場合は、そのサイトでユーザIDとパスワードの入力が求められ、BオークションサイトBASがBホームサイトBHSに認証を要求するようになっている。従って、ユーザBのデータベースには、Bホームサイト内でのユーザIDとパスワードとが記録されている。
いずれのオークションサイトに所属するユーザであっても、ネットワークを利用したオークションサイトでは、互いの顔が見えない電子商取引を行うことになるので、その身分を事前に登録するための入会手続が必要になる。従って、例えA,Bホームサイトに所属するユーザであって、それぞれのホームサイトで認証済みであっても、A,Bオークションサイトでオークションサービスを受けるためには、入会手続によりその個人情報と所属ホームサイトなどをデータベースに登録することが要求される。入会手続については、後述する。
図4は、オークションサイトの階層化された画面の例を示す図である。図4には、メインオークションサイトMASのトップページ22が示される。トップページ22は、出品アイテムを選択するためのカテゴリ検索またはキーワード検索を行う領域24と、ユーザが入会するときに利用する入会登録フォーム画面(個人用と法人用)32,34にリンクされた入会ボタン26と、ユーザが出品するときに利用する出品登録フォーム画面36にリンクされた出品ボタン28と、各種の会員サービス画面38にリンクされたサービスカウンタボタン30とを有する。オークションサービスに逆オークションが含まれる場合は、更に購入申し出ボタンが表示される。
図4の例では、メインオークションサイトの会員用のトップページであるので、トップページのタイトルに「Mオークション」と表示される。従って、A,Bオークションサイトの会員に対するトップページには、「Mオークション」の代わりに、「Aオークション」や「Bオークション」が表示される。
ユーザがオークションサイトへの入会を希望する場合は、入会登録フォーム画面32,34を表示して、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、ユーザID、パスワードなどを記入し、オークションサーバ1に返信する。入会手続は、入会モジュール8で行われるが、具体的な手順は後述する。そして、入会することにより、その後の出品と入札を行うことができる。
ユーザが、このオークションサービスを利用して出品を行う際には、このオークショントップページ22から出品ボタン28をクリックして、出品登録フォーム36を表示し、出品物(アイテム)に関する情報を入力する。入力された情報は、出品モジュール9によってオークションデータベース4内の出品データベースに登録される。登録された出品アイテムの情報は、ページ表示モジュールによって、適宜検索されオークションページに出品物リストとして表示される。
図5は、入札画面の一例を示す図である。ユーザが入札を行う際には、トップページ22の検索画面24から希望する出品物リストを表示する。そして、その出品物リストの中から所望のアイテムを選択すると、図5の入札画面48が表示される。入札画面48は、アイテム情報や現在最高入札価格や入札締め切り時間等を含む出品アイテム情報領域50と、売り手の使用名や過去の取引評価データであるプロファイル及び売り手への質問ボタンを含む売り手情報領域52と、現在の落札権利者の使用名を含む領域54とを有する。
更に、入札画面48は入札領域56を有する。入札を希望するユーザは、入札領域56に、自分のIDとパスワードの入力、通常入札かエージェント入札(アウトビット時に自動的に再入札する機能)かの選択、及び入札価格の入力を行い、入札ボタン58をクリックして、入札情報をオークションサーバ1に送る。入札モジュール8は、入力された入札情報に基づいて、現在最高入札価格の更新を含む入札状況の更新表示や必要に応じて入札者への連絡等を行う。入札期限など予め設定されたオークション方法による条件が整った時点で入札が終了され、一般落札モジュール7により落札者が決定される。そして、その旨が落札者及び出品者へ連絡されると共に表示画面へ反映される。尚、最低入札価格を提示した出品者が落札する逆オークションの場合は、最低入札価格が入札画面48に表示される。
図5においても、メインオークションサイトのユーザ向け入札画面であるので、タイトルに「Mオークション 出品情報」と表示される。A,Bオークションサイトのユーザであれば、それぞれのホームサイトのオークション名が表示される。また、Aホームサイトのユーザ向けの入札画面には、前述の通りユーザIDとパスワードの入力を求める表示は存在しない。
図4に戻り、ユーザが各種サービスを受けたい時は、トップページのサービスカウンタボタン30をクリックして、サービスカウンタ画面38を表示し、必要なサービスボタンを選択してクリックする。サービスの種類としては、入会登録した内容の変更や照会40、個人会員から法人会員へ、またはその逆の変更をするためのステータス変更42、出品料などの前払い金の購入と現在の事前購入ポイント高を照会するポイント購入・照会44、ユーザの過去の取引評価データの入力と照会をする評価入力・照会46などがある。
オークションサイトでは、出品料とオークションが成約した時の成約料を前払い制でおこなうこともでき、そのデポジットが上記事前購入ポイントである。また、不特定多数の個人ユーザが参加するオークションであるので、取引が成立した時点で、当事者に相手側の対応を評価し、その評価を蓄積することが行われる。過去の評価データが、図5のプロファイルボタン(図中領域52参照)をクリックすることにより表示され、出品者の評価を参考にして入札するか否かを決定できるようになっている。
図6は、評価入力画面例を示す図である。落札後の取引が終了すると、電子メールなどにより、落札者と出品者との間でお互いに評価することが促される。電子メールのURLアドレスにアクセスすることにより図6の評価入力画面68が表示される。この評価入力画面68では、落札したオークションのロット番号入力70と、評価入力(「非常によい」「良い」「問題あり」)のいずれかのボタンをクリックすることで、評価入力を行うことができる。この評価データは、ユーザ毎に蓄積される。
図7は、評価照会画面例を示す図である。図5の入札画面48で、売り手のプロファイルボタン(領域52)をクリックすると、出品者の過去の取引評価データが図7のように示される。また、図4のサービスカウンタ画面38で、評価入力・照会ボタンをクリックすると、一定の操作を経て、自分の過去の取引評価データが図7のように示される。
図7の例では、過去3ヶ月とそれより前及びトータルの評価履歴76と、それら評価履歴の平均を示す評価メータ78とが示される。従って、落札を検討しているユーザは、出品者のプロファイルから、過去の取引評価履歴を参照して、落札すべきか否かの判断材料に利用することができる。また、出品者も落札価格を上げて落札率を上げるために、取引評価ポイントを上げるように努力することになる。その結果、オークション会場の信頼性が高まりより適正な取引が担保される。また、かかる評価履歴がユーザ使用名毎に蓄積されるので、ユーザ使用名は、複数オークションサイト間においても重複しないようにすることが望まれる。
[入会手続]
図8は、メインオークションサイトへの入会手続のフローチャート図である。メインオークションサイトMASは、主にオークションサービスを提供する専用サイトである。そして、ユーザがオークションに参加したい場合、即ち、出品、入札をしたい場合は、入会手続を経て会員登録を行う必要がある。この入会プロセスは、入会モジュール8により制御される。
図8に従ってその入会プロセスを説明すると、最初にユーザMがクライアント端末のブラウザを使用してオークションサイトMASにアクセスする(S10)。そのアクセスに応答して、メインオークションサイトMASは、図4のようなトップページを表示するためのHTML文書を送信し、ユーザMのクライアント端末に表示させる(S11)。ユーザMが入会ボタン26をクリックして入会要求が送信されると(S12)、メインオークションサイトMASは、図4に示した入会登録フォーム32,34を送信し表示させる(S13)。ユーザMが入会登録フォームに必要な事項を記入して送信すると(S14)、メインオークションサイトMASでは、入会審査を行うと共に、既存のユーザデータベースを参照して、ユーザ使用名に重複がないか否かをチェックする(S15)。このユーザ使用名の重複チェックでは、ユーザデータベースに登録されているユーザのホームサイトにかかわらず、複数のオークションサイトにまたがって重複がないか否かがチェックされる。
入会審査がパスすると、確認コードが示された入会確認メールが、登録された電子メールアドレス宛に送信される(S16)。図9は、メインオークションサイトにおける入会確認メール画面例を示す図である。入会確認メール画面80は、メール送信元を示すFROMクローズ81に、Mオークションサイト発であることが明記される。そして、メールの文面にもMオークションへの入会手続であることが示される(例えば領域82)。そして、入会者を同定するための確認コード83が含まれる。図9の例では、確認コードを送信するための送信フォーム画面のURLアドレス84が示される。このURLアドレスもMオークションサイト内であることが示される。これにより、ユーザには、MオークションサイトMASへの入会手続であることが意識される。
図8に戻り、ユーザMは、図9のハイパーリンク84をクリックすることにより、確認コード送信サイトにアクセスし(S17)、Mオークションサイトはその送信フォーム画面を送信する(S18)。そして、ユーザMは、図示しない送信フォーム画面に入会確認メールに示された確認コード83を入力して送信すると(S19)、MオークションサイトMASの入会モジュール8が確認コードをチェックして、一致すれば入会手続を終了する(S20)。
さて、次にAホームサイトAHSの会員であるユーザAがAオークションサイトAASにアクセスして、出品、入札などのオークションサービスを受けようとするとき、オークションサイトへの入会が求められる。そのときの入会手続は、基本的にはメインオークションサイトの場合と同じで電子メールや住所、氏名などの個人情報のデータベース4への登録が求められる。但し、AオークションサイトAASではAホームサイトで登録済みの会員であれば、新たにユーザIDやパスワードを登録することは求められない。従って、入会審査では、クレジット番号などがブラックリストにないかの一般的な審査とユーザ使用名の重複チェックとが行われる。そして、入会審査がパスすると、入会確認メールにより確認コードを電子メールアドレスに送信し、その確認コードの返信が求められる。
図10は、AオークションサイトAASの入会確認メール画面例を示す図である。Aオークションサイトの入会確認メール画面85では、メール送信元を示すFROMクローズ86に、Aオークションサイト発であることが明記され、メールの文面にもAオークションへの入会手続であることが示される(例えば領域87)。そして、入会者を同定するための確認コード88が含まれ、確認コードを送信するための送信フォーム画面のURLアドレス89が示される。このURLアドレス89もAオークションサイト内であることが示され、ユーザには、AオークションサイトAASへの入会手続であることが意識される。
Bホームサイトの会員であるユーザBがBオークションサイトBASに入会するときも、同様の入会プロセスが取られる。その場合の入会確認メールには、メール発信元がBオークションであり、Bオークションの入会プロセスであることが明示され、送信フォームのURLアドレスにBオークションサイトのアドレスが使用される。
上記の入会確認メールは、個人ユーザの場合の入会確認手続で利用される。法人ユーザの場合の入会確認手続は、入会確認メールが法人ユーザの電子メールアドレス宛ではなく、実際の住所宛になる。従って、郵便が利用される。手続としては、上記の電子メールアドレスが実際の住所に変わり、電子メールが郵便に変わるだけであり、入会確認メールの郵送元や文面は、上記と同様に所属するオークションサイトからのものに作成される。
以上の入会手続では、第1に、複数のオークションサイトの会員間でユーザ使用名が重複しないように審査される。第2に、入会確認メールが、それぞれのオークションサイトから発信されたものであることが明示される。入会プロセスは各オークションサイトの入会モジュール8により制御されるので、それぞれの入会確認メールはそれぞれのオークションサイトから発信されたように生成され、返信フォームは各オークションサイトのテンプレートが利用される。
入会が許可されると、ユーザM,A,Bは、それぞれのオークションサイトにおいて、出品、入札を行うことが許可される。会員には、例えば各オークションサイトからオークション情報を通知するお知らせメールが送信される。このお知らせメールにも、入会確認メールと同様に、その送信元がユーザの所属ホームサイトであることが明記される。これらのメールは、例えばそれぞれのオークションサイトのメール管理モジュール5により行われる。
[最高落札価格更新メール]
図11,12は、最高入札価格更新メール画面例を示す図である。通常オークションの場合、最高価格で入札した者にアイテム購入権が与えられる。そして、オークション期間満了前において、あるユーザが一旦最高価格で入札した後、別のユーザにより更に高い入札価格でアウトビットされると、最初のユーザに対して最高入札価格更新メールが送信される。最高入札価格更新メールは、各オークションサイトの入札モジュール6が共通の入札データベースを参照して作成する。
特に、複数のオークションサイトを運営する場合、ユーザAの入札により別のオークションサイトのユーザBの入札がアウトビットされることがある。その場合は、AオークションサイトAASの入札モジュール6が、ユーザAの入札に応答して、共通の入札データベースを参照し、最高落札価格を保持していたのがユーザAであることを検出し、ユーザAにはAオークションサイトからの文面の最高入札価格更新メールが送信されることになる。
図11、12は、メインオークションサイトのユーザM向けとAオークションサイトのユーザA向けのメール画面である。それぞれの画面90,94には、発信元を示すFROMクローズにMオークション(図中91)とAオークション(図中95)が明記され、また、それぞれのオークションにおける最高入札価格更新メールであることが明記され(図中92,96)、再入札する場合の入札フォームのURLアドレスもそれぞれのオークションサイトのアドレスが利用される(図中93,97)。
上記の入会確認メール、お知らせメール、最高入札価格更新メールは、それぞれのオークションサイトが所属するユーザ会員に送信する一方向のメールである。或いは、別のオークションサイトに所属するユーザ会員に送信する一方向メールである。それに対して、異なるオークションサイトに所属するユーザ会員間でメール交信を行う場合がある。例えば、出品アイテムについての質問を行う場合が該当する。図5の入札画面48において、領域52の質問ボタンをクリックすることで、出品者に出品アイテムについての質問を行うことが行われる。そのような場合でも、オークションサイトでは、お互いの電子メールアドレス等の個人情報を秘匿状態にして、それぞれの所属するオークションサイトからのメールであるようにユーザに見せる必要がある。
[質問メール]
図13は、A,BオークションサイトのユーザA,B間で質問メールが交信される場合のフローチャート図である。また、図14は、その質問メールの処理手順を示す図である。異なるオークションサイトA,BのユーザA,B間で質問メールを交信する場合、それぞれの所属サイトAAS,BASのメール管理モジュール5が、質問メールと回答メールを作成して対応するユーザのメールアドレスに送信する。従って、それぞれのユーザA,Bには、所属サイトからの質問メール、回答メールが送られ、相手を特定しない匿名形式になる。
最初に、ユーザAが図5の入札画面48の領域52における質問ボタンをクリックすることにより、質問メールが要求される(S31)。その結果、質問ボタンに埋め込まれたAオークションサイト内のURLアドレスにアクセスされる。Aオークションサイト内のメール管理モジュール5は、共有するオークションデータベース4にアクセスして、質問対象の出品アイテムの情報を参照して、出品者がBオークションサイトBASのユーザBであることを知る。そして、対象の出品アイテムについての質問フォーム100が、ウエブサーバ2からユーザAに送信される(S32)。この質問フォーム100には、図14に示される通り、出品アイテムのロット番号やアイテム表示が含まれる。ユーザAが質問フォーム100の空欄に質問を記入して送信ボタンをクリックすることで、AオークションサイトAASに送信される(S33)。
AオークションサイトAASのメール管理モジュール5は、ユーザB宛も質問メール102を作成してユーザBに送信する(S34)。この質問メール102は、メール送信元がBオークションサイトであることが明記され(領域103)、Bオークションサイトの出品アイテムの質問であることが明記される。そして、回答フォームのURLアドレス104として、BオークションサイトのURLアドレスが示される。この時、共有するオークションデータベース4の出品データベースに対象の出品アイテムについてユーザAから質問があったことが記録され、質問メールの文面がメールデータベースに記録される。なお、質問メール102には、ユーザAからの質問であることは明示されるが、ユーザAが所属するAオークションサイトは示されない。もちろん、ユーザAの個人情報は秘匿されている。
ユーザBは、質問メール102を受信すると(S35)、回答フォームのURLアドレスにアクセスし(S36)、BオークションサイトBASのメール管理モジュール5は、データベース4にアクセスして、この質問メールがユーザAからのものであることを知る。そして、ユーザBに図示しない回答フォームが送信される(S37)。回答フォームは、質問フォーム100と同様であり、回答を記入する欄が示される。ユーザBがそれに記入して送信すると(S38)、BオークションサイトBASのメール管理モジュール5が、宛先がユーザAで発信元がAオークションサイトであることを明記した回答メールを作成して、ユーザAにメールサーバ3経由で送信する(S39)。この回答メールも共有データベースに記録される。そして、ユーザAは、Aオークションサイトからの回答メールを受信する(S40)。
以上の通り、ユーザ間のメールが全て所属するオークションサイト経由で匿名状態で行われる。そして、異なるオークションサイトに属するユーザ間で交信が必要な場合でも、受信者のユーザのオークションサイトから発信されたメールであるように送信元や文面が加工される。この結果、ユーザA,Bは、相手が自分の所属ホームサイト以外のユーザであることを意識することはなく、親近感と信頼感を損なわずにメール交信を行うことができる。
[落札メール]
入札条件が満たされると、例えば入札期限が過ぎると、落札モジュール7が通常オークションの場合は最高入札価格で入札したユーザへの落札を決定する。この落札の決定は、落札者と出品者に電子メールにより連絡される。そして、その後のユーザ間の取引を円滑に行うために、取引ナビゲーション機能が備えられている。
図15,16は、落札メールと取引ナビを説明する図である。ここでは、ユーザBが出品したアイテムがユーザAにより落札された場合を例にして説明する。落札モジュール7は、落札者を決定したら、共有データベース4を参照して、落札者と出品者の情報を取得し、落札者のユーザAと出品者のユーザBにそれぞれのサイトのメールサーバから(または直接)落札メール110,115を送信する(S40,S41)。落札モジュール7は、落札者であるユーザAに対する落札メール110には、メール送信元111と文面112をAオークションサイト用に加工し、出品者名、出品者のメールアドレス、出品者の所属サイト名を有する出品者情報113を明記する。更に、落札者用落札メール110には、その後の取引の更新メールの作成を補助する取引ナビゲーション機能のURLアドレス114を含ませる。このURLアドレス114のAオークションのアドレスが使用される。
また、出品者であるユーザBへの落札メールも、落札モジュール7により生成され、直接または所属サイトのメールサーバから送信される(S41)。この出品者用落札メール115も、送信元116と文面117が所属ホームサイトのBオークションサイト用に加工され、落札者情報118として、使用名、メールアドレス、所属サイト名が明記される。
上記の通り、落札メールは、他のメールと同様にそれぞれ所属するホームサイトからのメールのように加工されているが、その後の取引での混乱を事前に防止するために、相手の所属サイト名がこの時点で知らされる。
図16に示される通り、落札者であるユーザAが取引ナビ(メール110内の114)を選択すると(S42)、Aオークションサイト内のウエブサーバ2から取引メール作成フォーム120が送信される(S43)。この取引メール作成フォーム120には、あらかじめ出品者が選んだ取引形態の中から希望するものを選択するボタンに加えて、個人情報を記入する欄が設けられる。記入後送信ボタンをクリックすると、そのデータがAオークションサイトに送信される(S44)。この記入されたデータを利用して、落札モジュール7は、取引メール125を作成し、ユーザBに送信する(S45)。
図16の例では、取引メール125には、代引郵送を希望していることと、落札者へのアイテム発送に必要な個人情報が含まれている。そして、その後も取引ナビゲーション機能を利用して取引メールを行うことができるように、URLアドレス126も含まれる。出品者であるユーザBがこれを選択すると、上記と同様にして落札モジュール7を介してメール作成され送信される。また、取引中に取引の拒否を申し出る場合にも同様な方法でメールを作成することをサポートすることができる。相手方に不審な行動がある場合に利用される。
落札後は、取引ナビゲーションを利用しない場合は、出品者と落札者との間で直接メール交信が行われる場合がある。そのような時点において、相手の所属ホームサイトが、自分の所属サイトと異なることが、事務局でなく相手方から知らされると、ユーザに不信感を持たせて取引が混乱するおそれがある。従って、上記の通り、オークションサイトの事務局からの落札メールにあらかじめ相手の所属ホームサイトを通知することが好ましい。
以上、実施の形態例で説明した通り、複数のオークションサイトを運営する場合であって、それぞれのサイトから出品されたアイテムに対する入札を異なるオークションサイトのユーザ会員にも許可することが、オークションを活性化する上で好ましい。但し、既に存在する特定ホームサイトの会員に対しては、あくまでもそのホームサイトのオークションサービスであるように、オークションページの文面、各種連絡メールの発信元と文面を加工することが、ユーザのホームサイトへの信頼感と親近感を維持する上で好ましい。それは、異なるオークションサイトのユーザ間の更新メールを送信する場合も同じである。但し、落札時以降については、ユーザ間での取引が主体となるので、相手の所属サイトをオークション事務局から連絡することが好ましい。そして、複数オークションサイト間で出品と入札を公開するためには、複数オークションサイト間でユーザ使用名が重複しないように入会時にチェックすることが必要である。
以上の実施の形態例では、通常オークションを例にして説明したが、購入希望者が購入アイテムを申し出て、販売希望者が販売価格を入札し、最低入札価格で落札される逆オークションにも適用することができる。また、それぞれ示したメール画面やその文面は一例であり、他の画面、文面でも良いことはいうまでもない。
更に、本発明はオークションに限定されず、一般的な電子商取引サービスを複数のサイトの会員に対して行う場合にも応用できる。
以上、本発明の保護範囲は、上記の実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
MAS,AAS,BAS オークションサイト
AHS,BHS ホームサイト
1 オークションシステム
4 共有オークションデータベース
6 入札モジュール
7 落札モジュール
8 入会モジュール
9 出品モジュール
13 ユーザ端末

Claims (6)

  1. ネットワークを介してユーザ端末と接続可能であり、それぞれオークションサービスを提供する複数のオークションサイトをオークションシステムにより運営する方法において、
    前記オークションシステムが、前記複数のオークションサイトの所属ユーザ端末からの所定のアイテムについての販売または購入の申し出に応答して、前記オークションシステム内の共通のオークションデータベースに当該申し出を登録し、前記所属ユーザ端末に前記アイテムをユーザ使用名と共に表示可能状態にする工程と、
    前記オークションシステムが、前記複数のオークションサイトの所属ユーザ端末からの前記登録された申し出アイテムに対する入札に応答して、前記オークションデータベースに当該入札を記録する工程と、
    前記オークションシステム内の入会手段が、前記複数のオークションサイトの所属ユーザ端末からのそれぞれのオークションサイトへの入会要求に応答して、入会後のユーザに与えられるオークションサイト内でのユーザ使用名が、前記共通のオークションデータベース内に登録されている前記複数のオークションサイトに所属するユーザのユーザ使用名と重複しないことをチェックし、前記重複がない場合に、前記オークションデータベースに前記ユーザ使用名を登録する工程と、
    を有することを特徴とする複数オークションサイトを運営する方法。
  2. 請求項1において、
    前記共通のオークションデータベースは、少なくともユーザの電子メールアドレスと所属するホームサイトと前記ユーザ使用名と氏名及び住所を含む個人情報とを有するユーザデータベースを有し、
    前記入会手段が、前記入会要求時のユーザ使用名の重複をチェックする時、前記ユーザデータベースの所属するホームサイト情報を無視してチェックすることを特徴とする複数オークションサイトの運営方法。
  3. 請求項1または2において、
    さらに,前記オークションシステム内のメール送信手段が、第1のオークションサイトの所属ユーザに対する連絡用電子メールを、当該第1のオークションサイトからの電子メールであることが明示されるように作成し、前記所属ユーザに送信する工程と、
    前記オークションシステム内のメール送信手段が、第2のオークションサイトの所属ユーザに対する連絡用電子メールを、当該第2のオークションサイトからの電子メールであることが明示されるように作成し、前記所属ユーザに送信する工程と
    前記オークションシステム内の前記メール送信手段が、前記第1のオークションサイトの所属ユーザ端末から、前記第2のオークションサイトの所属ユーザ端末への電子メール送信要求に応答して、前記第2のオークションサイトの所属ユーザ端末宛の連絡用電子メールを前記第1のオークションサイトを示すことなく作成し,当該第2のオークションサイトの所属ユーザ端末に対して送信する工程とを有する複数オークションサイトの運営方法。
  4. ネットワークを介してユーザ端末と接続可能であり、それぞれオークションサービスを提供する複数のオークションサイトを運営するオークションシステムにおいて、
    前記オークションシステム内に備えられ、前記複数のオークションサイトの所属ユーザ端末からの所定のアイテムについての販売または購入の申し出に応答して、オークションシステム内の共通のオークションデータベースに当該申し出を登録し、前記所属ユーザ端末に前記アイテムをユーザ使用名と共に表示可能状態にする出品手段と、
    前記オークションシステム内に備えられ、前記複数のオークションサイトの所属ユーザ端末からの前記登録された申し出アイテムに対する入札に応答して、前記オークションデータベースに当該入札を記録する入札手段と、
    前記オークションシステム内に備えられ、前記複数のオークションサイトの所属ユーザ端末からのそれぞれのオークションサイトへの入会要求に応答して、入会後のユーザに与えられるオークションサイト内でのユーザ使用名が、前記共通のオークションデータベース内に登録されている前記複数のオークションサイトに所属するユーザのユーザ使用名と重複しないことをチェックし、前記重複がない場合に、前記オークションデータベースに前記ユーザ使用名を登録する入会手段と、
    を有することを特徴とする複数オークションサイトを運営するオークションシステム。
  5. 請求項4において、
    前記共通のオークションデータベースは、少なくともユーザの電子メールアドレスと所属するホームサイトと前記ユーザ使用名と氏名及び住所を含む個人情報とを有するユーザデータベースを有し、
    前記入会手段が、前記入会要求時のユーザ使用名の重複をチェックする時、前記ユーザデータベースの前記所属するホームサイト情報を無視してチェックすることを特徴とする複数オークションサイトを運営するオークションシステム。
  6. 請求項4または5において、
    さらに、前記オークションシステム内に備えられ、第1のオークションサイトの所属ユーザに対する連絡用電子メールを、当該第1のオークションサイトからの電子メールであることが明示されるように作成し、前記所属ユーザに送信するとともに、第2のオークションサイトの所属ユーザに対する連絡用電子メールを、当該第2のオークションサイトからの電子メールであることが明示されるように作成し、前記所属ユーザに送信するメール管理手段を有し、
    前記オークションシステム内の前記メール送信手段が、前記第1のオークションサイトの所属ユーザ端末から、前記第2のオークションサイトの所属ユーザ端末への電子メール送信要求に応答して、前記第2のオークションサイトの所属ユーザ端末宛の連絡用電子メールを前記第1のオークションサイトを示すことなく作成し,当該第2のオークションサイトの所属ユーザ端末に対して送信する複数オークションサイトを運営するオークションシステム。
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