JP4998394B2 - 排気熱回収器 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気ガスの熱を冷媒を介して回収するための排気熱回収器に関する。特に、サーモアクチュエータを利用して熱回収効率を切替えるためのバルブを作動させるタイプの排気熱回収器に関する。
従来より、自動車用エンジンの排気ガスの熱を回収する機器として、排気熱回収器が知られており、このような、排気熱回収器は、排気管の途中に設置される(例えば、特許文献1〜3を参照。)。
エンジンの排気ガスは、排気熱回収器を通過する際に、排気熱回収器を循環するエンジンの冷却水との間で熱交換を行う。排気熱回収器を循環する冷却水によって回収された排気熱は、例えば、車室内の暖房に利用される。また、エンジンの暖機運転を早期に完了させるために、エンジンの冷間時(例えばエンジンの始動初期時)に排気熱を回収して冷却水温度を急速に上昇させることにも利用される。
特許文献1に開示されている排気熱回収器は、排気熱の熱回収効率を調節するためのバルブを備えており、そのバルブはサーモアクチュエータの伸縮作動によって開閉されるようになっている。すなわち、サーモアクチュエータは排気熱回収器を循環する冷却水の温度(冷却水入口パイプ内の冷却水の温度)に応じてバルブを開閉作動させるものであり、冷却水の温度が低い場合には、バルブを閉じて排気熱の熱回収効率を高め、冷却水の温度が80℃以上になると、バルブを開放して排気熱の熱回収効率を抑えるように作動する。このため、ECU(電子制御ユニット)により冷却水の温度を検出してバルブの開閉制御を行う排気熱回収器と比較してコスト面、スペース効率面でのメリットが得られる。
特許文献2に開示されている排気熱回収器も、排気熱の熱回収効率を調節するためのバルブを備えており、このバルブはECU等により駆動制御される電動モータにより開閉されるようになっている。ECUは、エンジンの冷却水温、エンジントルク、エンジン回転数等に基づいて電動モータを介して排気熱回収器のバルブの開閉制御を行う。ここで、冷却水温に着目すると、ECUは、冷却水の水温センサから把握される冷却水温に基づいて、冷却水温が比較的低いときに、バルブを閉じて排気熱の熱回収効率を高め、冷却水温が比較的高いときに、バルブを開放して排気熱の熱回収効率を抑える。
特許文献3には、エンジンの冷却水の循環経路上にエンジン、ラジエータ、排気熱回収器が接続されており、排気熱回収器の下流側配管、ラジエータの上流側配管およびエンジンの上流側配管を選択的に連通する三方弁が設けられている。この三方弁はECU等により開閉制御され、ECUは、水温センサから把握される冷却水温が所定値未満のとき、排気熱回収器とエンジンとを連通するように三方弁を作動させ、冷却水温が所定値以上のとき、排気熱回収器とラジエータとを連通するよう三方弁を作動させる。
特開2008−38723号公報 特開2006−283711号公報 特開2006−83784号公報
サーモアクチュエータを利用してバルブを開閉させる排気熱回収器において、エンジン始動後冷却水の温度が上昇する過程で、サーモアクチュエータが回収側から非回収側へバルブを作動させる際の冷却水の温度と、ラジエータのサーモスタットが開弁してラジエータへの冷却水の循環を開始する際の当該冷却水の温度との間に差を設けたものは未だに提案されていない。
ところが、排気熱回収器に入る冷却水の温度は、通常、エンジン循環直後の冷却水の温度よりも低温であることから、サーモスタットの作動温度と、排気熱回収器のサーモアクチュエータの作動温度とを同値(例えば80℃)に設定すると、暖機運転が完了した後も暫くの間排気熱回収器のバルブが閉鎖したままの状態が継続することとなる。そうなると、暖機運転完了後も排気熱回収器のバルブが閉鎖したまま、車両が走行することとなり、バルブの閉鎖状態による排気抵抗の増加によって、エミッションが悪化して、エンジン出力の低下等を招くおそれがある。また、暖機完了後に不必要に冷却水の温度を上昇させ、ラジエータのクーリングファンを作動させるなどして燃費の悪化を招くおそれもある。
本発明は、かかる問題点に鑑みて創案されたものであり、サーモアクチュエータを利用して熱回収効率を切替えるためのバルブを作動させるタイプの排気熱回収器において、内燃機関の暖機運転完了後に排気熱回収器のバルブが閉鎖したままの状態によって引き起こされるエミッションの悪化や不必要な冷媒温度の上昇を抑制することを可能とした排気熱回収器を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、本発明の排気熱回収器は、以下のように構成されている。すなわち、本発明の排気熱回収器は、内燃機関の冷媒の循環経路上に設けられたものであることを前提とし、前記内燃機関の冷媒の循環経路には、内燃機関の冷媒出口と放熱器とを接続する冷媒流路が含まれ、この冷媒流路には、同冷媒流路での冷媒温度に応じて同冷媒流路を開閉する放熱切替バルブが設けられている。また、前記排気熱回収器は、排気ガスと内燃機関の冷媒との間で熱交換を行う排気熱回収器本体と、この排気熱回収器本体を循環する内燃機関の冷媒の熱影響を受けて熱膨張体を膨張収縮させることにより、出力部を動作させるサーモアクチュエータと、前記サーモアクチュエータの出力部の動作に連動して、前記排気熱回収器内の熱回収排気ガス流路を、回収側である閉状態と非回収側である開状態とに切替える回収効率切替バルブと、を備えている。そして、前記排気熱回収器のサーモアクチュエータが回収側から非回収側へ動作を開始する際の熱膨張体周りの冷媒温度は、前記放熱切替バルブが冷媒流路を閉状態から開状態とする動作を開始する際の前記冷媒流路における冷媒温度より低温となるように、前記サーモアクチュエータおよび放熱切替バルブの作動温度が設定されている。また、前記排気熱回収器本体への冷媒導入流路は、排気熱回収器本体より一定範囲斜め下方又は下方に延出した上り流路を有しており、前記排気熱回収器本体からの冷媒排出流路は、前記排気熱回収器本体より一定範囲下り勾配を形成しないものであり、前記サーモアクチュエータの熱膨張体は、前記上り流路の冷媒又は前記上り流路の上流側の冷媒の熱影響を受けて膨張収縮するように設けられている。
一般に、排気熱回収器のサーモアクチュエータの熱膨張体周りの冷媒温度は、内燃機関内を循環した直後の冷媒が流れる上記冷媒流路内の冷媒温度よりも低温である。本発明の排気熱回収器によれば、排気熱回収器のサーモアクチュエータが回収側から非回収側へ動作を開始する際の作動温度が、放熱切替バルブが冷媒流路を閉状態から開状態へする動作を開始する際の作動温度より低いため、内燃機関の暖機運転完了後、排気熱回収器のサーモアクチュエータが回収側から非回収側へ動作を開始するまでの時間が従来より短くなり、エミッションの悪化や不必要な冷媒水温の上昇が抑制される。また、内燃機関の停止後に冷媒の循環が止まり、排気熱回収器本体の蓄熱により局所的に高温となった冷媒が発生しても、自然対流が促される。つまり、高温となった冷媒は、排気熱回収器本体から冷媒排出流路を通じて排出され、排気熱回収器本体から上り流路を通じてサーモアクチュエータの熱膨張体周りに逆流することが抑制される。この結果、内燃機関停止後に排気熱回収器本体内からサーモアクチュエータの熱膨張体周りに高温となった冷媒が流れ込むことにより、サーモアクチュエータが異常動作を起こすことを抑制することができる。
また、本発明の排気熱回収器は、以下のように構成されていることが更に望ましい。すなわち、本発明の排気熱回収器は、上記構成において、前記サーモアクチュエータが回収側から非回収側へ動作を開始するタイミングと、前記放熱切替バルブが前記冷媒流路を閉状態から開状態とする動作を開始するタイミングと、が同期するように、前記放熱切替バルブおよびサーモアクチュエータの作動温度が設定されている。なお、上記同期した動作には、数秒程度の前後した動作も含まれるものとする。
かかる構成を備える排気熱回収器によれば、内燃機関の暖機運転完了と略同時に、排気熱回収器のサーモアクチュエータが回収側から非回収側へ動作を開始するため、エミッションの悪化や不必要な冷媒温度の上昇が大幅に抑制される。
本発明に係る排気熱回収器によれば、内燃機関の暖機運転完了後、排気熱回収器のサーモアクチュエータが回収側から非回収側へ動作を開始するまでの時間が従来より短くなり、エミッションの悪化が抑制される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図4は本発明の実施の形態における、排気熱回収器100を示している。この排気熱回収器100は、例えば自動車のエンジンなどの排気系の一部を構成するものとして設置される。図1は排気熱回収器100の側面図、図2は排気熱回収器100の平面図、図3は図1のA−A断面図、図4は排気熱回収器100の縦断面図である。
<排気熱回収器の説明>
排気熱回収器100は、内筒部102、回収効率切替バルブ103、冷却水流路104a、104b、熱回収排気ガス流路105a、105b、外筒部106、後述するバルブ開閉装置などで主に構成されている。内筒部102、冷却水流路104a、104b、熱回収排気ガス流路105a、105bおよび外筒部106は、排気熱回収器本体Xを構成しており、この排気熱回収器本体Xによって排気ガスとエンジンの冷却水(冷媒)との間で熱交換が行われる。
内筒部102の排気系上流側(以下単に「上流側」という。)端部には、上流側の構成部材に接続され、上流側から排気ガスが導入される排気ガス導入口102aが形成されている。一方、内筒部102の排気系下流側(以下単に「下流側」という。)端部の開口部102bには、バルブ受座102cが形成されている。このバルブ受座102cに回収効率切替バルブ103が嵌脱自在に嵌まり込んで内筒部102の開口部102bが開閉される。また、内筒部102の下流側(回収効率切替バルブ103より少し上流側)には、内筒部102の内外空間を連通する多数の連通孔102dが形成されている。
冷却水流路104a、104bおよび熱回収排気ガス流路105a、105bは、内筒部102と外筒部106との間に形成されている。つまり、内筒部102より外側に向かって順に、内側熱回収排気ガス流路105a、内側冷却水流路104a、外側熱回収排気ガス流路105bおよび外側冷却水流路104bが形成されている。内側冷却水流路104aと外側冷却水流路104bとは複数箇所において連通部Hにより冷却水(冷媒)が流通可能なように連通されている。
外筒部106は、外側冷却水流路104bの外周壁を構成するとともに、回収効率切替バルブ103の配置箇所より更に下流側へ延出している。外筒部106の下流側端部には、この排気熱回収器100の下流側の排気系構成部材と接続され、外筒部106内を通過した排気ガスを排出する排出口106aが形成されている。なお、外筒部106の上流側端部と内筒部102の外周面との間は閉塞部材109によって、内筒部102の外周面と内側冷却水流路形成部材107の下流側端部との間は閉塞部材110によって、それぞれ閉塞されており、導入された排気ガスが所望の流路へ案内されるようになっている。
外筒部106には、回収効率切替バルブ103を開閉するためのバルブシャフト201が貫通している。外筒部106のバルブシャフト201の貫通部およびその近傍には、図3に示すような、内方に向ってくびれたくびれ部106Aが形成されている。
一方、図1および図2に示すように、外筒部106の側底部には、内側冷却水流路104aおよび外側冷却水流路104bに連通し、これら冷却水流路104a,104bに冷却水を導入する冷却水導入用配管113が接続されている。この冷却水導入用配管(冷媒導入流路)113は、排気熱回収器100が車両に搭載された状態で、外筒部106(排気熱回収器本体X)より一定範囲斜め下方(一定範囲下方であってもよい。)に延出しており、この範囲内では、冷却水は斜め上方に向かって流れるようになっている(以下、上記延出範囲を「上り流路113a」という。また、外筒部106の上部には、外側冷却水流路104bに連通し、加熱された冷却水を排出するための冷却水排出用配管(冷媒排出流路)114が接続されている。この冷却水排出用配管114は外筒部106(排気熱回収器本体X)の上部から一定範囲下り勾配を形成することなく設けられている。本実施の形態では、冷却水排出用配管114は外筒部106(排気熱回収器本体X)の上部から後述するEGRクーラまで下り勾配を形成することなく設けられている。
このような、上り流路113aと、下り勾配を持たない冷却水排出用配管114とによれば、エンジンの停止後に冷却水の循環が止まり、排気熱回収器本体Xの蓄熱により局所的に(特に内筒部102に近い部分)高温となった冷却水(沸点に近い冷却水)が発生しても、自然対流が促される。つまり、高温となった冷却水は、排気熱回収器本体Xから冷却水排出用配管114を通じて排出され、排気熱回収器本体Xから上り流路113aを通じて後述するサーモアクチュエータ215の熱膨張体221周りに逆流することが抑制される。この結果、エンジン停止後に排気熱回収器本体X内からサーモアクチュエータ215の熱膨張体221周りに高温となった冷却水が流れ込むことにより、サーモアクチュエータ215が異常動作を起こすことを防止することができる。
つぎに、排気熱回収器100において行われる排気ガスの熱回収について簡単に説明する。
エンジンから排出された排気ガスが内筒部102内を流れているときに、回収効率切替バルブ103が閉じられると、内筒部102を通過していた排気ガスは、図4の矢印に示すように、連通孔102dを通過して、内側熱回収排気ガス流路105aへ導入され矢印の方向へ向かって流れる。内側熱回収排気ガス流路105aを流れる排気ガスは、内側冷却水流路104a内の冷却水との間で熱交換を行った後、閉塞部材109内で反転して外側熱回収排気ガス流路105bへ導入される。同様に、外側熱回収排気ガス流路105b内を流れる排気ガスも、内側冷却水流路104aおよび外側冷却水流路104b内の冷却水との間で熱交換を行いつつ、外側熱回収排気ガス流路105bを通り抜ける。その後、排気ガスは、外筒部106の排出口106aに接続された下流側の排気系構成部材へと排出される。
冷却水導入用配管113から冷却水流路104a、104b内に導入された冷却水は、熱回収排気ガス流路105a、105bを流れる排気ガスとの熱交換によって加熱され、冷却水排出用配管114から排気熱回収器100の外へ排出される。
排気熱回収器100で排気ガスの熱を回収しない場合や排気熱回収器100で回収する熱量を抑える場合は回収効率切替バルブ103が開放される。回収効率切替バルブ103が開放されると、内筒部102の連通孔102dを通じて、内側熱回収排気ガス流路105aへ導かれていた排気ガスの大部分が、内筒部102の下流側の開口部102bを通過して、外筒部106の排出口106aから下流側の排気系構成要素へ排出される。その結果、熱回収排気ガス流路105a、105bに導入される排気ガスは、大幅に減少し、回収される排気ガスの熱量が低減される。
<排気熱回収器の回収効率切替バルブの開閉装置>
つぎに、排気熱回収器100の回収効率切替バルブ103の開閉装置について説明する。排気熱回収器100の回収効率切替バルブ103は、サーモアクチュエータ215の駆動力が後述するロッド213および動力伝達機構を介して伝達されることにより開閉動作するようになっている。
上記サーモアクチュエータ215は、図5に示すように、熱膨張体221、熱膨張体ケース222、受圧部材223、出力ピストン部224、オーリング225等を備えており、排気熱回収器本体Xを循環する冷却水(冷媒)の熱影響を受けて熱膨張体221を膨張収縮させることにより出力ピストン部224を伸縮させる。なお、熱膨張体221および熱膨張体ケース222は、前記上り流路113aの上流側の冷却水の熱影響を受けて膨張収縮するように設けられている。
熱膨張体221には、例えばワックスが使用される。
熱膨張体ケース222は、熱膨張体221を密閉内蔵している。熱膨張体ケース222には、例えば、ステンレス鋼等の熱伝導性および耐食性に優れた材料が使用されることが望ましい。また、熱膨張体ケース222の外周部には、オーリング溝222aが形成され、そこにオーリング225が装着されている。
受圧部材223には、出力ピストン部224を内蔵したゴム等の可撓性材料が使用されている。この受圧部材223は、熱膨張体221内に配置されており、熱膨張体221の膨張収縮に伴って変形し、出力ピストン部224を軸線方向へ移動させる。すなわち、熱膨張体221が膨張すると、受圧部材223は、熱膨張体221の圧力上昇によって変形して、出力ピストン部224を伸長(図中右側へ前進移動)させる。一方、熱膨張体221が収縮すると、受圧部材223は、熱膨張体221の圧力低下によって変形して、出力ピストン部224を収縮(図中左側へ移動)させる。
出力ピストン部224は、サーモアクチュエータ215の出力部であり、上記受圧部材223に内蔵されている。この出力ピストン部224の先端部224aは、図示するように、軸線方向へ略半球状に膨出した形状をしている。
以上に説明した、サーモアクチュエータ215は、第1ケース218に嵌挿収容されている。この第1ケース218は、筒体からなり、その一方の開口部は、サーモアクチュエータ215を出し入れ可能な第1ケース開口部218cとなっており、他方の開口部は、冷却水導入用配管113から冷却水を導入する冷却水導入口218aとなっている。また、第1ケース開口部218cの遠心側には、フランジ部218dが形成されており、図1および図2に示すように、第1ケース218は、このフランジ部218dを介して、後述する第2ケース219および外筒部106に固定されている。
第1ケース218は、冷却水導入用配管113の途中位置(上り流路113aの上流側)に設けられており、排気熱回収器100を循環する冷却水が第1ケース218内を通過するようになっている。上り流路113aの下流端部は冷却水流路104a,104b内に通じている。なお、図1、図2、図5等においては、冷却水導入用配管113の第1ケース218より上流側は水平ないし登り勾配となっているが、これを第1ケース218より一定範囲で下り勾配とし、第1ケース218が登り流路113aの途中に位置するような構造としてもよい。つまり、熱膨張体221および熱膨張体ケース222は、エンジン停止時に排気熱回収器本体Xの蓄熱により高温となった冷却水の悪影響を受けない場所に設置されていればよく、熱膨張体221および熱膨張体ケース222が熱影響を受ける冷却水は、上り流路113aの下流側の冷却水であっても上り流路113aの途中位置の冷却水であってもよい。
第1ケース218の冷却水導入口218aには、エレメント係止部材227が固設されている。このエレメント係止部材227は、サーモアクチュエータ215の熱膨張体ケース222の軸線方向(図中左側)への移動を係止する。エレメント係止部材227は、多孔を有しているため、冷却水導入口218aから導入される冷却水は、エレメント係止部材227の多孔を通過して第1ケース218内に流入するようになっている。
排気熱回収器本体Xを循環する冷却水は、排気熱回収器本体Xに入る前に第1ケース218に冷却水導入口218aより導入され、熱膨張体ケース222の周囲に充填される。冷却水はこの熱膨張体ケース222を介して熱膨張体221に熱影響を及ぼした後、冷却水排出口218bから外筒部106内の冷却水流路104a,104bへ送出される。なお、第1ケース218の冷却水導入口218aより導入された冷却水は、オーリング225によって第1ケース開口部218cから外に漏出しないようになっている。
上記ロッド213は、例えば図5に示すように、その基端部の軸線近傍に、出力ピストン部224によって押圧される押圧部213aが形成されている。この押圧部213aは、軸線方向へ錐状に窪んだ形状をしている。これにより、出力ピストン部224が軸線上で押圧部213aを押圧し易くなっている。更に、ロッド213の基端部の遠心側には、フランジ状に延在したスプリング係合部213bが形成されている。
上記ロッド213は、サーモアクチュエータ215の出力ピストン部224の伸縮動作に連動するように設けられている。すなわち、サーモアクチュエータ215の出力ピストン部224の先端部224aによって、ロッド213の押圧部213aが押圧可能な位置に配置されており、さらに、ロッド213をサーモアクチュエータ215の出力ピストン部224側へ押圧する押圧部材として圧縮コイルスプリング228(以下単に「コイルスプリング228」という。)が設けられている。
上記ロッド213およびコイルスプリング228は、第2ケース219内に設けられている。第2ケース219も、筒体で構成され、その一方の開口部は、ロッド213およびコイルスプリング228を出し入れ可能な第2ケース開口部219aとなっており、他方の開口部はロッド213の貫通孔219d(以下「ロッド貫通孔219d」という。)となっている。
第2ケース開口部219aの周囲には、第1ケース218に固定するためのフランジ部219bが設けられており、このフランジ部219bと第1ケース218のフランジ部218dとがシールガスケット220を挟んでボルト226aおよびナット226b等の締結具によって締結固定されている。
上記コイルスプリング228は、一端部がロッド213の基端部側に形成されたスプリング係合部213bに係合され、他端部が第2ケース219のロッド貫通孔219dの内側に設けられたスプリングリテーナ219cに係合されている。
なお、第2ケース219のロッド貫通孔219dには、ラバーシール230が設置され、ロッド213がこのラバーシール230を貫通している。これにより、ロッド213と第2ケース219のロッド貫通孔219dとの隙間が埋められ、第2ケース219の外から第2ケース219内への粉塵等の侵入の防止が図られている。
上記動力伝達機構は、ロッド213の先端部213cに押圧されて排気熱回収器100に設けられている回収効率切替バルブ103を開側へ動作させるものである。この動力伝達機構は、回収効率切替バルブ103を開閉作動させるために軸線回りに回動する回収効率切替バルブ103が固定されたバルブシャフト201、このバルブシャフト201に固設されたシャフトレバー214などで構成されている。
図3に示すように、回収効率切替バルブ103の一側部は、バルブシャフト201にビスなどの固定具202にて固定されており、バルブシャフト201が正逆方向へ回転されることにより、回収効率切替バルブ103は外筒部106内で開閉動作を行うようになっている。
バルブシャフト201は、その一端側が斜め下方に向かって外筒部106を貫通している。バルブシャフト201は、外筒部106のくびれ部106A,106A間に架設されたシャフトケース203内に収容されており、シャフトケース203内の両端付近に固定された軸受204,204,205に回転自在に支持されている。なお、シャフトケース203も外筒部106を貫通している。また、シャフトケース203の中間部には、回収効率切替バルブ103の可動領域を確保するための窓部203aが形成されている。
軸受204,204の間には、排気ガスの漏出を抑えるラビリンス206が嵌め込み装着されている。一方、シャフトケース203の斜め上方の開口は、密閉キャップ207により密閉され、排気ガスが外筒部106から上記開口を通じて外へ漏出しないようになっている。
シャフトケース203およびバルブシャフト201の斜め下端側の周囲には、バルブシャフト201を、回収効率切替バルブ103が閉塞する方向へ回転付勢するねじりコイルスプリング209(以下単に「コイルスプリング209」という。)が配設されている。このコイルスプリング209の一端はシールド210に係合され、他端はバルブシャフト201の露出部201aの先端に固設されたばね係合部211(図5参照)に係合されている。なお、上記シールド210は、コイルスプリング209およびシャフトレバー214を覆ってこれらを撥ね泥、撥ね水などから保護するものである。
上記バルブシャフト201の斜め下端部には、シャフトレバー214が固設されている。このシャフトレバー214は、ロッド213の先端部213cによって押圧可能な位置に配設され、ロッド213の軸線方向押圧力を受けると、ロッド213の移動量に応じてバルブシャフト201および回収効率切替バルブ103が開側へ回転するようになっている。このシャフトレバー214としては、カム状のものが使用されている。
<回収効率切替バルブの動作説明>
以下、排気熱回収器100を循環する冷却水の温度に応じて開閉する回収効率切替バルブ103の動作原理について説明する。
排気熱回収器100を循環する冷却水は、第1ケース218の冷却水導入口218aより、第1ケース218内に導入され、熱膨張体ケース222を介して熱膨張体221に熱影響を及ぼす。
冷却水の温度上昇過程では、熱膨張体221の温度も上昇し、熱膨張体221は膨張するため、出力ピストン部224が伸長する。そして、図6に示すように、出力ピストン部224は、ロッド213の押圧部213aを押圧してロッド213を第2ケース219から伸長させる。ロッド213が伸長することで、ロッド213の先端部213cは、コイルスプリング209の付勢力に抗してシャフトレバー214を押圧し、シャフトレバー214およびバルブシャフト201を回転させる。このバルブシャフト201の回転に伴って回収効率切替バルブ103は開側(非回収側)へ動作する。なお、シャフトレバー214の形状(カム形状)は、排気熱回収器100の熱回収効率が冷却水の温度に応じて最適な値となるように設定されている。
回収効率切替バルブ103の開動作が開始すると、内筒部102へ導入され、連通孔102dから熱回収排気ガス流路105a、105bに迂回していた排気ガスは、次第に内筒部102を通過する割合を増し、遂にはその大部分が内筒部102を通過する。その結果、排気ガスの熱回収率は低下する。
一方、冷却水の温度下降過程では、熱膨張体221の温度も下降し、熱膨張体221は収縮するため、出力ピストン部224が収縮する。そして、ロッド213は、コイルスプリング228の押圧力によって第2ケース219内に収縮し、ロッド213の押圧力が解消されたシャフトレバー214およびバルブシャフト201は、コイルスプリング209の付勢力によって閉側(回収側)へ動作する。回収効率切替バルブ103の閉動作が開始すると、内筒部102へ導入された排気ガスは、次第に連通孔102dを通過する割合を増し、遂には、その大部分が連通孔102dを通過する。連通孔102dを通過した排気ガスは、更に、熱回収排気ガス流路105a、105bを順に通過した後、外筒部106内で排出口106a側へ向って流路を形成する。その結果、排気ガスの熱回収効率は上昇する。
<冷却水の循環経路>
つぎに、図7に基づいて、エンジンEの冷却水の循環経路300およびその経路上に設けられた機器について説明する。冷却水の循環経路300上には、排気熱回収器100、エンジンE、ラジエータR、ヒータコアH、EGRクーラC、サーモスタットTS、ウォータポンプWP等が設けられている。
エンジンEには、その冷却水入口E1に接続された第1冷却水流路301から冷却水が導入される。エンジンE内に導入された冷却水は、シリンダ外周(不図示)やバルブまわりに設けられたウォータジャケット(不図示)を循環して冷却水出口E2,E3より排出される。冷却水出口E2には、ウォータポンプWPの吸入口が設けられている。ウォータポンプWPの吐出口とラジエータRの導入口とは、第2冷却水流路302によって接続されている。ラジエータRは、周知の通り、冷却水によって回収されたエンジンEの熱を放熱する放熱器である。このラジエータRのフロー方式は、ダウンフロー式、クロスフロー式など、何れであってもよい。
上記第2冷却水流路302の途中位置には、ラジエータバイパス流路303が分岐しており、更に、この分岐点304にサーモスタットTSが設けられている。このサーモスタットTSは、冷却水の温度に応じて作動する。すなわち、サーモスタットTSは、分岐点304における冷却水の温度が所定の作動温度T1以上のとき、第2冷却水流路302を開状態としてエンジンEとラジエータRとを連通すると同時に、第2冷却水流路302とラジエータバイパス流路303とを閉状態(不通)とする。これにより、ラジエータRに冷却水が循環して、放熱が行われる。一方、サーモスタットTSは、分岐点304における冷却水の温度が所定の作動温度T1未満のとき、第1冷却水流路302を分岐点304で閉状態としてエンジンEとラジエータRとを不通にすると同時に、第2冷却水流路302のエンジンE側とラジエータバイパス流路303とを分岐点304で連通する。これにより、ラジエータRへの冷却水の循環が停止し、冷却水の放熱も停止する。
上記冷却水出口E3には、ヒータコアHに通じる第3冷却水流路305が接続されている。ヒータコアHは、冷却水の熱を暖房用に回収する熱交換器の1つである。エンジンEの冷却水排出口E3から排出された冷却水は、第3冷却水流路305を経て、ヒータコアH内に導入され、ヒータコアH内で熱交換が行われる。ヒータコアHは冷却水から奪った熱を暖房用温風の生成に利用する。
ヒータコアHの下流側は、第4冷却水流路306(一部は冷却水導入用配管113で構成されている)を介して排気熱回収器100の上流側と接続されている。
排気熱回収器100の下流側は、第5冷却水流路307(一部は冷却水排出用配管114で構成されている)を介してEGRクーラCの上流側と接続されている。EGRクーラCは、エンジンEの吸気系に還流させる排気ガス(以下「EGRガス」という。)が通過するEGR通路(不図示)上に設けられており、冷却水はEGRクーラCを通る際に、EGRガスと熱交換を行う。
EGRクーラCの下流側は、第6冷却水流路308を介してウォータポンプWPの吸入側に接続されている。
つぎに、エンジンの冷却水の循環経路300およびその経路上に設けられた機器の動作について説明する。なお、排気熱回収器100のサーモアクチュエータ215が回収側から非回収側へ動作を開始するタイミングと、サーモスタットTSが第2冷却水流路302を閉状態から開状態にする動作を開始するタイミングとが同期するように、サーモアクチュエータ215およびサーモスタットTSの作動温度が設定されている。
まず、エンジンEを停止して十分な時間が経過しており、冷却水温度も十分に低温となっている状態でエンジンEを始動する。このとき、排気熱回収器100のサーモアクチュエータ215は、回収側へ作動して回収効率切替バルブ103は全閉状態となっている。また、サーモスタットTSは、第1冷却水流路302を分岐点304で閉鎖してエンジンEとラジエータRとを不通にするとともに、分岐点304で第2冷却水流路302のエンジンE側とラジエータバイパス流路303とを開状態として連通している。
このような状態において、冷却水は図8の矢印に示すように循環する。すなわち、エンジンEによって駆動されるウォータポンプWPにより、第1冷却水流路302に吐出された冷却水は、第1冷却水流路302の分岐点304を経由して、ラジエータバイパス流路303、第1冷却水流路301のエンジンE側、エンジンEを順に循環し、再びウォータポンプWPの吸入側に還流する。また、エンジンE内を循環する冷却水の一部は、冷却水循環出口E3から第3冷却水流路305、ヒータコアH、第4冷却水流路306、排気熱回収器100、第5冷却水流路307、EGRクーラC、第6冷却水流路308を順に循環し、ウォータポンプWPの吸入側へ還流する。
このとき、排気熱回収器100の回収効率切替バルブ103は回収側となっているため(閉鎖しているため)、排気熱回収器本体Xにおいて、排気ガスと冷却水との間で熱交換が最大限に行われる。その結果、冷却水の温度上昇が促され、暖機運転が早期に完了する。
冷却水温度が上昇し、分岐点304での冷却水温度がサーモスタットTSの作動温度T1になると(暖機運転完了時)、サーモスタットTSは、エンジンEおよびラジエータR間の第2冷却水流路302を不通状態(閉状態)から通状態(開状態)となる切替動作を開始する。この結果、図9の矢印に示すように、冷却水は循環する。すなわち、エンジンEによって駆動されるウォータポンプWPにより、第1冷却水流路302に吐出された冷却水は、第1冷却水流路302を順に経てラジエータRで放熱を行い、更に第1冷却水流路301、エンジンEを順に経て、再びウォータポンプWPの吸入側に還流する。また、エンジンE内を循環する冷却水の一部は、冷却水循環出口E3から第3冷却水流路305、ヒータコアH、第4冷却水流路306、排気熱回収器100、第5冷却水流路307、EGRクーラC、第6冷却水流路308を経てウォータポンプWPの吸入側へ還流する。
また、分岐点304での冷却水温度がサーモスタットTSの作動温度T1になるとき、第3冷却水流路305、ヒータコアH、第4冷却水流路306などにおける放熱を経て、サーモアクチュエータ215の熱膨張体221周りに流れ込んだ冷却水の温度は、上記温度T1より低温(例えば、5℃〜15℃低温)である温度T2となる。そして、サーモアクチュエータ215は、熱膨張体221周りの冷却水温度が温度T2になると、回収側から非回収側へ動作を開始し、回収効率切替バルブ103が開放される。回収効率切替バルブ103が開放されると、排気熱回収器本体Xでの熱回収効率が低下し又は殆どゼロとなり、排気熱回収器本体Xを通過する冷却水はほとんど昇温されずに、冷却水温度が不必要に上昇してしまうことが抑制される。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施の形態に係る排気熱回収器100によれば、暖機運転完了後に排気熱回収器100の回収効率切替バルブ103が回収側になった状態が暫く続いてエミッションを悪化させたり、不必要に冷却水温度を上昇させてしまうことを抑制することができる。
ところで、暖機運転が完了する前、つまり、第2冷却水流路での冷却水温度が温度T1に達する前に、排気熱回収器100のサーモアクチュエータ215を回収側から非回収側へ動作させて、回収効率切替バルブ103が開放すると、排気熱回収器100が放熱器として働き、暖機運転の完了を遅延させてしまうおそれがある。すなわち、排気熱回収器100は、通常、車床下に配置されていることから、暖機運転完了前に、回収効率切替バルブ103を開放した状態で車両を走行させると、排気熱回収器100が放熱器として働き、暖機運転の完了を遅延させてしまう。
しかし、本発明の実施の形態に係る排気熱回収器100によれば、サーモスタットTSが第2冷却水流路302を閉状態から開状態にする動作を開始するタイミングと、排気熱回収器100のサーモアクチュエータ215を回収側から非回収側へ動作を開始するタイミングとが同期しているので、そのような不都合の発生を抑制することができる。
また、サーモアクチュエータ215の熱膨張体221は、上流側直近の他の熱交換器であるヒータコアHと、排気熱回収器本体Xとの間を流れる冷却水(より特定的には、排気熱回収器本体Xへ入る直前の冷却水)の熱影響を受けてその熱膨張体221を膨張収縮させるように設けられている。したがって、サーモアクチュエータ215は、排気熱回収器本体Xによる温度外乱の影響を受けることがなく、安定的に作動するため、サーモアクチュエータ215とサーモスタットTSとの同期動作も安定的に実行される。
本発明は、エンジンの排気系に設けられる排気熱回収器において、サーモアクチュエータの駆動によってそのバブルを開閉する排気熱回収器に適用することが可能である。
本発明の実施の形態における排気熱回収器の側面図である。 本発明の実施の形態における排気熱回収器の平面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施の形態における排気熱回収器の縦断面図である。 サーモアクチュエータおよびその周囲部等を示した断面図であって、ロッドが第2ケース内に収縮した状態を示したものである。 サーモアクチュエータおよびその周囲部等を示した断面図であって、ロッドが第2ケースから伸長した状態を示したものである。 エンジンの冷却水の循環経路およびその経路上に設けられた機器を示した図である。 エンジンの冷却水の循環経路およびその経路上に設けられた機器を示した図であって、暖機運転中の冷却水の流れおよび排気熱回収器の状態を示したものである。 エンジンの冷却水の循環経路およびその経路上に設けられた機器を示した図であって、暖機運転完了後の冷却水の流れおよび排気熱回収器の状態を示したものである。
符号の説明
E エンジン(内燃機関)
E2 冷却水出口(冷媒出口)
H ヒータコア(上流側直近の他の熱交換器)
R ラジエータ(放熱器)
TS サーモスタット(放熱切替バルブ)
X 排気熱回収器本体
100 排気熱回収器
103 回収効率切替バルブ
113 冷却水導入用配管(冷媒導入流路)
114 冷却水排出用配管(冷媒排出流路)
113a 上り流路
215 サーモアクチュエータ
221 熱膨張体
224 出力ピストン部(出力部)
300 エンジン冷却水の循環経路(内燃機関の冷媒の循環経路)
302 第2冷却水流路(内燃機関の冷媒出口と放熱器とを接続する冷媒流路)

Claims (2)

  1. 内燃機関の冷媒の循環経路上に設けられた排気熱回収器であって、
    前記内燃機関の冷媒の循環経路には、内燃機関の冷媒出口と放熱器とを接続する冷媒流路が含まれており、この冷媒流路には、同冷媒流路での冷媒温度に応じて同冷媒流路を開閉する放熱切替バルブが設けられており、
    前記排気熱回収器は、排気ガスと内燃機関の冷媒との間で熱交換を行う排気熱回収器本体と、この排気熱回収器本体を循環する内燃機関の冷媒の熱影響を受けて熱膨張体を膨張収縮させることにより、出力部を動作させるサーモアクチュエータと、前記サーモアクチュエータの出力部の動作に連動して、前記排気熱回収器内の熱回収排気ガス流路を、回収側である閉状態と非回収側である開状態とに切替える回収効率切替バルブと、を備え、
    前記排気熱回収器のサーモアクチュエータが回収側から非回収側へ動作を開始する際の熱膨張体周りの冷媒温度は、前記放熱切替バルブが冷媒流路を閉状態から開状態とする動作を開始する際の前記冷媒流路における冷媒温度より低温となるように、前記サーモアクチュエータおよび放熱切替バルブの作動温度が設定されており、
    前記排気熱回収器本体への冷媒導入流路は、排気熱回収器本体より一定範囲斜め下方又は下方に延出した上り流路を有しており、前記排気熱回収器本体からの冷媒排出流路は、前記排気熱回収器本体より一定範囲下り勾配を形成しないものであり、
    前記サーモアクチュエータの熱膨張体は、前記上り流路の冷媒又は前記上り流路の上流側の冷媒の熱影響を受けて膨張収縮するように設けられている、
    ことを特徴とする排気熱回収器。
  2. 請求項1に記載の排気熱回収器において、
    前記サーモアクチュエータが回収側から非回収側へ動作を開始するタイミングと、前記放熱切替バルブが前記冷媒流路を閉状態から開状態とする動作を開始するタイミングと、が同期するように、前記放熱切替バルブおよびサーモアクチュエータの作動温度が設定されている、
    ことを特徴とする排気熱回収器。
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