JP4996763B2 - 熱交換構造及び射出成形品の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、強度及び冷却効率の両方に優れた熱交換構造を提供することである。
土台(1)と壁体(2)との隙間にスペーサー(3)を嵌めてなる熱交換空間(4)を設け、スペーサー(3)が、粒状物の集合体、金網、エキスパンドメタル、パンチングメタル、多孔質金属体、エンボスプレート若しくはこれらの組合わせであるか、又は
土台(1)及び/又は壁体(2)にシボ加工、転造、放電加工又はNC加工して千鳥配列となるように形成される突起体をスペーサー(3)として、土台(1)と壁体(2)との隙間に熱交換空間(4)を設け、
熱交換空間(4)に、熱交換流体を供給するための供給口(5)と、熱交換空間(4)から熱交換流体を排出するための排出口(6)とを設け、
土台(1)と壁体(2)とが、スペーサー(3)を介して接合してなり、
熱交換空間(4)に熱交換流体を流入させることにより壁体(2)を介して被熱交換体と熱交換できるものであり、
壁体(2)に、マシニングセンター又は放電加工により切削してキャビティー面又はコア面を設けた点を要旨とする。
「密嵌する」とは、密着させて嵌めることを意味する。
「嵌める(はめる)」とは、ある形に合うように中に入れておさめること、又はある形に合うように外側に被せることを意味する。
「フィレット(隅肉)」とは、直交する二つの面の隅において三角形(又は三角形に近い形状)の断面をもつ部分を意味する。
「千鳥配列」とは、ピン配列の1種であり、ピン間ピッチの半分の位置に交互にピンを並べた配置を意味する。
供給口(5)及び排出口(6)は、熱交換空間(4)1つに対して、それぞれ1つずつであってもよいし、いずれか一方又は両方が複数個あってもよい。熱交換の際に熱交換空間(4)が加圧されるような場合、供給口(5)の数よりも、排出口(6)の数を多くすることが好ましい。この場合、排出口(6)の位置は、熱交換流体が均一に排出できるように、供給口(5)に対してすべての排出口が同じ距離となるように設計することが好ましい。
供給口(5)及び排出口(6)の数、大きさ(口径)、開口形状は、用途や形状等に応じて適宜決定できる。
金型の熱交換空間(4)に熱交換流体を流入させて溶融物を温度調節する温度調節工程;
金型を開く型開き工程;
射出成形品を金型から取り出す離型工程;及び
金型を締めて金型を再構成する金型締め工程を含む点を要旨とする。
また、温度調節工程は、他の工程と同時に行われてもよいし、製造工程で複数回行われてもよい。
したがって、本発明の射出成形品の製造方法によると、射出成形品を効率よく製造できる(サイクルタイムの短縮、金型の交換・修理の回数減少等)。
図1は、本発明の熱交換構造の一態様{シボ加工によりスペーサーを設けた例}を概念的に表した端面図である。図1で表した熱交換構造は、本発明の熱交換構造を金属金型に応用した冷却ピンである。このようなキャビティ面やコア面を持つ従来の冷却ピン(特許文献1)では、冷却流路を狭くして、キャビティー面やコア面と冷却水通路との距離が長く(肉厚に)設定せざるを得なかった。したがって、従来の冷却ピンでは、素早く冷却することができなかった。しかし、本発明の熱交換構造を適用すれば、このようなキャビティ面やコア面も均一に素早く冷却することができる。
金属製円柱を旋盤加工、放電加工又はMC加工等により切削して、土台(1)を密嵌できるように空洞を設け、さらに熱交換空間(4)を設けるためにさらに切削して、図2に示した壁体(2)を形成するための部材(2’)を調製する。
図6は、本発明の熱交換構造の一態様{粒状物の充填によりスペーサーを設けた例}を概念的に表した端面図である。図6で表した熱交換構造は、図1で表した熱交換構造と同様のキャビティ面やコア面を持つ冷却ピンである。
金属製円柱を旋盤加工、放電加工又はMC加工等により切削して、土台(1)を密嵌できるように空洞を設け、さらに熱交換空間(4)を設けるためにさらに切削して、図2に示した壁体(2)を形成するための部材(2’)を調製する。
図8は、本発明の熱交換構造の一態様{シボ加工によりスペーサーを設けた例}を概念的に表した端面図である。図8で表した熱交換構造は、本発明の熱交換構造を応用した金属金型である。基本的には図1で示した熱交換構造を複合したものである。
金属製直方体を旋盤加工、放電加工又はMC加工等により切削して、土台(1)を密嵌できるように空洞を設け、さらに熱交換空間(4)を設けるためにさらに切削して、図10に示した壁体(2)を形成するための部材(2’)を調製する。
図13は、本発明の熱交換構造の一態様{粒状物の充填によりスペーサーを設けた例}を概念的に表した端面図である。図13で表した熱交換構造は、図8で表した熱交換構造と同様のキャビティ面やコア面を持つ金属金型である。基本的には図6で示した熱交換構造を複合したものである。
金属製直方体を旋盤加工、放電加工又はMC加工等により切削して、土台(1)を密嵌できるように空洞を設け、さらに熱交換空間(4)を設けるためにさらに切削して、図10に示した壁体(2)を形成するための部材(2’)を調製する。
2 壁体
3 スペーサー
4 熱交換空間
5 供給口
6 排出口
7 流路
Claims (11)
- 土台(1)に、壁体(2)を被嵌すると共に、
土台(1)と壁体(2)との隙間にスペーサー(3)を嵌めてなる熱交換空間(4)を設け、スペーサー(3)が、粒状物の集合体、金網、エキスパンドメタル、パンチングメタル、多孔質金属体、エンボスプレート若しくはこれらの組合わせであるか、又は
土台(1)及び/又は壁体(2)にシボ加工、転造、放電加工又はNC加工して千鳥配列となるように形成される突起体をスペーサー(3)として、土台(1)と壁体(2)との隙間に熱交換空間(4)を設け、
熱交換空間(4)に、熱交換流体を供給するための供給口(5)と、熱交換空間(4)から熱交換流体を排出するための排出口(6)とを設け、
土台(1)と壁体(2)とが、スペーサー(3)を介して接合してなり、
熱交換空間(4)に熱交換流体を流入させることにより壁体(2)を介して被熱交換体と熱交換できるものであり、
壁体(2)に、マシニングセンター又は放電加工により切削してキャビティー面又はコア面を設けたことを特徴とする熱交換構造。 - さらに、土台(1)に、開放端を少なくとも2個有する流路(7)を設けて、開放端一個を供給口(5)又は排出口(6)とし、他の開放端を熱交換空間(4)に開放する請求項1に記載の熱交換構造。
- 粒状物が、球状又は紡錘状である請求項1又は2に記載の熱交換構造。
- 粒状物が、鋼製、純ニッケル製又は純鉄製である請求項1〜3のいずれかに記載の熱交換構造。
- 焼結、接着剤による接着、ろう付又は無電解金属メッキにより、粒状物同士が互いに接合してなる請求項1〜4のいずれかに記載の熱交換構造。
- 土台(1)と壁体(2)とのスペーサー(3)を介しての接合が、焼結、接着剤による接着、ろう付又は無電解金属メッキによる接合である請求項1〜5のいずれかに記載の熱交換構造。
- 焼結、接着剤による接着、ろう付又は無電解金属メッキにより接合した箇所に、フィレット(隅肉)部を有する請求項5又は6に記載の熱交換構造。
- 請求項1〜7のいずれかに記載された熱交換構造を持つ射出成形装置の金型に融解物を射出する射出工程;
熱交換空間(4)に熱交換流体を流入させて融解物を温度調節する温度調節工程;
金型を開く型開き工程;
射出成形品を金型から取り出す離型工程;及び
金型を締めて金型を再構成する金型締め工程を含むことを特徴とする射出成形品の製造方法。 - 融解物が、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛又はこれらの金属を含む合金を融解してなる溶湯である請求項8に記載の製造方法。
- 融解物が、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂である請求項8に記載の製造方法。
- 融解物が、ガラス又はセラミックス分散液である請求項8に記載の製造方法。
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