JP4995991B1 - 粉粒体除染処理方法および除染処理システム - Google Patents
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Abstract
【選択図】 図1
Description
イオンの選択的分離除去剤としての利用が期待されることが示唆されている(例えば、非特許文献1参照)。
て分離する沈殿処理槽とを有することを特徴とし、前記分離処理手段は、前記セラミック触媒水を供給して前記混合汚染粉粒体と攪拌する手段を有することを特徴とする。
の粒体を7.125kg、第3の粒体を1.250kgとした。
NaClO → Na+ +ClO-
これを処理水に添加すると、希釈されて中性溶液となるので、次のように反応が進む。
H+ +ClO- → HClO
Na+ +OH- → NaOH
さらに、次のようにHClO(次亜塩素酸)が分解され、発生期の酸素を生成する。
HClO → HCl+[O]
次亜塩素酸(HClO)は、次亜塩素酸イオン(ClO- )より、300倍以上の酸化力があり、さらに[化3]にある[O]は強力な酸化作用のある発生期の酸素である。上記のように次亜塩素酸ナトリウム溶液を水に溶かした時は、次亜塩素酸(HClO)が生じ、強力な酸化機能を発揮することは良く知られているが、それ以外に、塩素は光(紫外線)によって活性化されラジカルという極めて反応性の高い状態になり酸化力が高まることも知られている。さらに、Fe2 O3 などが含まれ、これらのエネルギー作用によりヒドロキシラジカル(HO・ラジカル)が生成されていると推測される。
イドロカーボン、一般的には原油中に存在し、種々の場面で有効利用されている)に分けることができる。生体の持つ脂肪の分解は、まず加水分解されてグリセロールと脂肪酸になり、その後脂肪性の長鎖脂肪酸は上記β酸化のような機構で分解が進行する。一般に、ヒドロキシラジカルのような非常にエネルギーの高い反応種が酸素原子を分子に付与したり、ヒドロキシラジカル基を分子に与えたりして分解の糸口を作る。すなわち、酸素原子が導入されると、その分子つまりはその物質としては反応性が増し、生物が恒常的に持つ代謝機能(脂肪酸のβ酸化機構が一般的)により分解が進行し、水溶性の酢酸(生体の中にあってはアセチルCoAエステルになっている)や二酸化炭素にまで分解され、完全に分解・浄化される(バイレメディエーション)。このメカニズムにより分解されにくい鉱物油においても、生体が関与しなくともヒドロキシラジカルのような活性酸素が存在すると、油がまず酸素化されるかラジカル化され、一旦そのような糸口ができると、その後は一般的なラジカル分解反応として連鎖的に分解が進行する。
れを試料として本発明に係る粉粒体除染処理システムにより処理したところ、除染処理後の試料である汚泥焼却灰では、図3に示すように放射性セシウム134、137についてそれぞれ236(Bg/kg)、304(Bg/kg)まで除染された。また、除染処理後の排水も、図4に示すように放射性セシウム134、137についてそれぞれ23(Bg/kg)、29(Bg/kg)と僅かしか検出されなかった。
Claims (8)
- 放射性物質により汚染された汚染粉粒体の除染を行う粉粒体除染処理方法であって、
遊離塩素を含んだ水溶液とセラミックを接触させて得られる触媒反応を利用したセラミック触媒水を生成して、
ベンチュリの構造を有する吸引移送手段のノズルから前記セラミック触媒水を高圧噴射させるとともにその下流側に設けた枝管から前記汚染粉粒体を吸引することにより前記セラミック触媒水とミキシングし、
前記ミキシングされた前記セラミック触媒水との混合汚染粉粒体を粉粒体と汚染排水に分離処理して、
前記分離処理された汚染排水をナトリウム形テニオライト及び水酸化アパタイトと接触させて前記汚染排水中の前記放射性物質を前記ナトリウム形テニオライト及び水酸化アパタイトに吸着させて除染を行うことを特徴とする粉粒体除染処理方法。 - 放射性物質により汚染された汚染粉粒体の除染を行う粉粒体除染処理システムであって、
遊離塩素を含んだ水溶液とセラミックを接触させて得られる触媒反応を利用したセラミック触媒水を生成する触媒水生成手段と、
ベンチュリの構造を有しノズルから前記触媒水生成手段により生成されたセラミック触媒水を高圧噴射させるとともにその下流側に設けた枝管から前記汚染粉粒体を吸引することにより前記セラミック触媒水とミキシングして前記セラミック触媒水との混合汚染粉粒体を移送する吸引移送手段と、
前記吸引移送手段により移送された前記混合汚染粉粒体を粉粒体と汚染排水に分離処理する分離処理手段と、
前記分離処理手段により分離処理された汚染排水をナトリウム形テニオライト及び水酸化アパタイトと接触させて前記汚染排水中の前記放射性物質を前記ナトリウム形テニオライト及び水酸化アパタイトに吸着させて除染を行う除染処理手段と
を備えたことを特徴とする粉粒体除染処理システム。 - 前記ナトリウム形テニオライトは、亜急性チタン、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム、白雲母、黒雲母、金雲母、ソーダ雲母、粘土を混練し造粒して焼成したものであることを特徴とする請求項2に記載の粉粒体除染処理システム。
- 前記水酸化アパタイトは、リン鉱石、消石灰、BaZrO3 、MnO、Al2 O3 を混練し造粒して焼成したものであることを特徴とする請求項2ないし3のいずれかに記載の粉粒体除染処理システム。
- 前記分離処理された粉粒体を前記汚染粉粒体として前記枝管から吸引することにより繰り返し除染処理を行うことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の粉粒体除染処理システム。
- 前記分離処理手段は、透過膜を用いて前記吸引移送手段より移送された前記混合汚染粉粒体を粉粒体と汚染排水とに分離処理するものであることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の粉粒体除染処理システム。
- 前記分離処理手段は、攪拌処理して移送する攪拌処理槽と前記攪拌処理槽より攪拌移送された前記混合汚染粉粒体を沈殿処理して上澄み水を汚染排水として分離する沈殿処理槽とを有することを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の粉粒体除染処理システム。
- 前記分離処理手段は、前記セラミック触媒水を供給して前記混合汚染粉粒体と攪拌する手段を有することを特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載の粉粒体除染処理システム。
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