JP2008246273A - ダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システム - Google Patents

ダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】土壌洗浄により分級された細粒土とダイオキシン類を含む懸濁水をコンパクトな装置の光触媒装置に直接通過させ、ダイオキシン類を酸化分解して無害化することにより、粗粒土のみならず細粒土を浄化して再利用する技術を提供する。
【解決手段】汚染土壌25は仮置タンク26にて、界面活性剤27等の洗浄剤を含んだ水溶液に浸漬し放置する。第1洗浄装置28により前記汚染土壌25は洗浄され、該汚染土壌25を仮置タンク29に搬入し、該汚染土壌25は一定時間攪拌され、その上澄み排水30を貯留水槽31に流送し、該第2洗浄装置32により、すすぎ洗いする。振動フルイ分級装置34にて分級する。前記光触媒装置39は細粒土36や有機物に付着したダイオキシン類(DXN)を酸化分解し、無害化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンパクトな装置であって有機物を酸化分解できる光触媒装置を利用し、土壌洗浄により分級された細粒土とダイオキシン類やポリ塩化ビフェニル(PCB)を含む懸濁水を該光触媒装置に直接通過させ、コロイド状の土粒子若しくは有機物に付着して漂うダイオキシン類等を酸化分解して無害化することにより粗粒土のみならず洗浄水も浄化して再利用することのできるダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムに関する。
従来、この種の汚染土壌の洗浄方法の一つの例としては図10に示す特開2001−149913号公開特許公報に開示した技術がある。これについて説明すれば、現地において掘削した汚染土壌を受入ホッパー1に投入し、ベルトコンベアー等の搬送装置により混合装置2に供給する。混合装置2としては解こう機あるいは攪拌機が好適に採用可能であり、これに洗浄水を供給して攪拌混合する。所定時間の攪拌混合後、フルイ装置3に移し、粒径の大きいれき等を排除する。フルイ装置3を通過した細かい土砂は1次受槽4から分級装置5に送り、このとき洗浄水6を加える。分級装置5において約74μm以上の粗粒分を分級してそれを2次受槽7に送るとともに、残余の細粒分であるシルトや粘土は洗浄水6とともに泥水受槽8へ送る。泥水受槽8に送られた細粒分には凝集剤9を添加して沈降装置10に送り、そこで所定時間静置し、沈降した細粒分をフィルタープレス等の圧縮装置11により圧縮して水分除去した後、回収する。細粒分から分離して沈降装置10の液面に浮上した油分は回収して処分し、沈降装置10からの洗浄水は圧縮装置11からの洗浄水とともに1次洗浄水受槽12に回収して処理し、新たに供給される洗浄水とともに循環使用する。一方、前記分級装置5からの粗粒分は2次受槽7において洗浄液としての水ガラスと混合し、それらをポンプにより分級装置13に送る。この分級装置13としては洗浄室を有するドラム式分級機が採用可能であり、ここで粗粒分と洗浄液とを攪拌混合すると、水ガラスによる洗浄により油分が土壌から分離するので、洗浄後の粗粒分を回収するとともに、分離された汚染物質である油分を含む洗浄液を2次洗浄水受槽14に送る。2次洗浄水受槽14では必要に応じて新たな洗浄液を加えてpHを10以上、水ガラスの濃度を1%以上に調整して循環使用する。この2次洗浄水受槽14の液面には分離された油分が浮上するのでそれを回収して処分する。そして、油汚染土壌を粗粒分と細粒分に分け、粗粒分を水ガラスにより洗浄して分離した油分を2次洗浄水受槽14により分離し、細粒分は水洗浄して前記沈降装置10において固液分離を行う技術である。
従来、この種の水銀等を含む汚染土壌の処理方法の他の例としては図11に示す特開平7−24441号公開特許公報に開示した技術がある。これについて説明すれば、水銀等を含む汚染土壌の処理方法は、図11に示されるシステム図にしたがって行う例を示す。図11は、本発明の水銀等を含む汚染土壌の処理方法を実施するシステム図を示すものであり、15は硫化ナトリウム水溶液を製造するタンク又は容器であり、このタンク15にはNa2Sと水からなるNa2S水溶液が入っている。また別のタンク又は容器16には前工程での抜液された液に少量の水を加えて、そこにFeSO4を溶解させた硫酸第一鉄水溶液が入ることとなる。一方17は汚染土壌処理施設であり、散布管18と抜水管19を有し、散水管18はタンク15及びタンク16に接続されており、また抜水管19はタンク16に接続されている。このシステムにおいて、タンク16には計算量のNa2Sと水を供給し、攪拌機20で攪拌することによりNa2S水溶液を製造する。またタンク16には抜水管19に溜まった処理廃液を供給すると共に硫酸第一鉄を入れて硫酸第一鉄水溶液にする。まず汚染土壌処理施設17の汚染土壌の表面に散水管18から硫化ナトリウム水溶液を散布し、土壌の空隙を埋める。ついで散水管18からの硫化ナトリウム水溶液の供給を止め、この状態で所定時間が経過した時点で、抜水管19からポンプないしは重力によって抜液しタンク16へ貯留する。その貯留液に硫酸第1鉄を少量の水と共に添加、撹拌し、余剰のNaS、S2−とFe2+を反応させる。その後当該タンク16の硫酸鉄水溶液を散布管18から供給し散布する。このように汚染土壌を処理する技術である。図中、21はコンクリート製遮水壁、22は汚染土壌、23は透水係数の小さい土壌、24はモータである。
特開2001−149913号公開特許公報 特開平7−24441号公開特許公報
従来の技術は、前述した構成、作用であるので次の課題が存在した。すなわち、従来の技術に於いて、前記一つの例によれば、灯油、軽油又は重油等の油や重金属等に汚染された土壌に適用する場合であって、油による汚染土壌のときは、洗浄液として水と水ガラス(珪酸ナトリウム溶液)を使用すること及び分級装置で細粒分と粗粒分を分級し、該細粒分は凝集剤を添加して沈降装置で沈降した細粒分をフィルタープレス等により圧縮して水分除去した後に回収する。そして、細粒分から分離して該沈降装置の泥面に浮上した油分は回収して処分する。
一方、該粗粒分は上記洗浄液と攪拌混合し、水ガラスによる洗浄により油分が土壌から分離し、洗浄後の粗粒分を回収するとともに分離された汚染物質である油分を含む洗浄液を2次洗浄水受槽に送る技術であり、洗浄液には珪酸ナトリウム溶液を使用しなければならないと共にダイオキシン類による汚染土壌の浄化システムには適用できないという問題点があった。
また、重金属等に汚染された土壌のときは、洗浄液として水と、塩酸又は硫酸等の酸溶液、あるいはカセイソーダや珪酸ナトリウム等のアルカリ溶液を使用すること及び特殊な重金属処理装置を設け、汚染物質である重金属を分離除去して洗浄液を再生して循環使用する技術であり、洗浄液には酸溶液又はアルカリ溶液を使用しなければならないと共にダイオキシン類による汚染土壌の浄化システムには適用できないという問題点があった。
次に、従来の技術に於いて、前記他の例によれば、水銀や水銀化合物又は重金属に汚染された土壌に適用する場合である。そして、汚染土壌処理施設を備える必要があり、これはコンクリート製遮水壁を構築し、この底部に配管として表面に無数の透孔を有する抜水管を施設した後に小石を敷設した該抜水管を埋設する構造で成立し、複雑であって大規模化すること及びダイオキシン類による汚染土壌の浄化システムは適用できないという問題点があった。
また一般的にダイオキシン類は、主に廃棄物の焼却処理過程で生成され、ばいじん及び焼却灰と共に大気中に拡散し、その一部が地表付近に堆積して土壌を汚染することが知られている。ダイオキシン類の特性としては、水に難溶性で酸やアルカリにも溶け難い、非揮発性の安定した塩素有機化合物である。このため、浄化手段としては高熱加熱による分離分解や微生物による分解処理に留まり、より効率的な方法による浄化手段を求められている。そして、人体への毒性が極めて高く、難分解性の物質である。このため、ダイオキシン類に汚染された土壌は、特定の焼却施設や微生物又は高熱処理などの処理プラントで分解処理を行うか、特別管理型の廃棄物処分場や処理を行える施設に汚染土壌を搬出する以外に手段は無く、そのような場所は国内でも限られることから、運搬上の問題も含めて処理には特殊な施設や多額の費用を必要とするものであった。また、環境省は、旧型の燃焼型の焼却炉は、焼却灰とともにダイオキシン類を飛散させる原因であるとして、使用を禁止するとともにその解体を指導している。しかし、その処分費用が高額なため、使用はしないまでも解体処分されずに放置されたままの焼却炉は数多くあり、当然、その周辺の土地は、ダイオキシン類に汚染された状態にある可能性は極めて高いという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題は、背景技術で述べた問題点を解決することにある。
本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムは、コンパクトな装置で有機物を酸化分解できる光触媒技術に着目し、土壌洗浄により分級された細粒土とダイオキシン類を含む懸濁水を光触媒装置に直接通過させ、コロイド状の土粒子や有機物に付着して漂うダイオキシン類を酸化分解して無害化することにより、粗粒土のみならず細粒土と洗浄水の双方を浄化して再利用することを目的とした技術であって、次の構成・手段から成立する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、ダイオキシン類(DXN)等難分解性物質に汚染された土壌を洗浄剤を含む水溶液に所定時間浸漬し放置した後、洗浄装置で洗浄水を添加してすすぎ洗いし、振動フルイ分級装置にて粗粒土と細粒土に分級し、該細粒土は懸濁水として光触媒装置で前記汚染された土壌を無害化し、一方では洗浄水として再利用し及び下水放流し、他方では前記粗粒土と共に泥土が環境基準値以下であれば再利用し及び原位置に埋め戻しをすることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、ダイオキシン類(DXN)等難分解性物質に汚染された土壌を洗浄剤を含む水溶液に所定時間浸漬し放置した後、洗浄装置で洗浄水を添加してすすぎ洗いし、振動フルイ分級装置にて粗粒土と細粒土に分級し、該細粒土は懸濁水として光触媒装置で前記汚染された土壌を無害化し、凝集沈殿部、ろ過処理部及びフィルタープレス部でなる水処理設備により、一方では洗浄水として再利用し及び下水放流し、他方では前記粗粒土と共に泥土が環境基準値以下であれば再利用し及び原位置に埋め戻しをすることを特徴とする。
本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムは叙上の構成を有するので次の効果がある。
すなわち、請求項1及び2記載の発明によれば、ダイオキシン類(DXN)等難分解性物質に汚染された土壌を洗浄剤を含む水溶液に所定時間浸漬し放置した後、洗浄装置で洗浄水を添加してすすぎ洗いし、振動フルイ分級装置にて粗粒土と細粒土に分級し、該細粒土は懸濁水として光触媒装置で前記汚染された土壌を無害化し、一方では洗浄水として再利用し及び下水放流し、他方では前記粗粒土と共に泥土が環境基準値以下であれば再利用し及び原位置に埋め戻しをすることを特徴とするダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システム及びダイオキシン類(DXN)等難分解性物質に汚染された土壌を洗浄剤を含む水溶液に所定時間浸漬し放置した後、洗浄装置で洗浄水を添加してすすぎ洗いし、振動フルイ分級装置にて粗粒土と細粒土に分級し、該細粒土は懸濁水として光触媒装置で前記汚染された土壌を無害化し、凝集沈殿部、ろ過処理部及びフィルタープレス部でなる水処理設備により、一方では洗浄水として再利用し及び下水放流し、他方では前記粗粒土と共に泥土が環境基準値以下であれば再利用し及び原位置に埋め戻しをすることを特徴とするダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムを提供する。
このような構成としたので、難分解性の汚染物質を分解し無害化するため、人体へのリスクを低減すると伴に、土壌を再利用することができ、汚染された土壌及び洗浄処理に要する水を、再利用または一般廃棄物として処分できるため、処理費用を大幅に低減でき、併せてダイオキシン類以外にも性質の似ているポリ塩化ビフェニル(PCB)等の難分解性の有機化合物に対しても適用範囲を広げることが可能であり、現地にてプラント処理が可能であり、簡易な設備で光触媒技術により分解して無毒化し、さらに粗粒土、細粒土を共に再利用できる優位性を有しており、処分に手間を要するダイオキシン類(DXN)等の物質を原位置で分解浄化できれば、処分費用の削減だけでなく、毒性に対する不安を拭い去ることができるという効果がある。
以下、本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムの実施の形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムの実施の形態を示すものであって、その構成及び汚染土壌の洗浄処理システムのフローを示す図面である。
25はダイオキシン類(DXN)に汚染された土壌である。該汚染土壌25は仮置タンク26にて、水道水等の水や洗浄剤を含んだ水溶液27に例えば1日間浸漬し放置する。これは該汚染土壌25からダイオキシン類(DXN)を分離し易くする工程である。そして、第1洗浄装置28により前記汚染土壌25は洗浄される。該第1洗浄装置28の洗浄工程が完了すれば、該汚染土壌25を仮置タンク29に搬入する。該仮置タンク29により該汚染土壌25は一定時間攪拌され、その上澄み排水30を貯留水槽31に流送する。ここで、前記汚染土壌25はダイオキシン類(DXN)に汚染された土壌に限定されるものではなく、ダイオキシン類(DXN)以外にも性質が似ている難分解性の有機化合物に対しても適用できる。具体的には、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、つまり二つのフェニル基が結合したビフェニルに塩素が多く付加している化合物の総称であって、現在化学的に安定であり、絶縁油熱媒体・可塑剤・潤滑油などに広く使用されているが、生体に蓄積され有害な物質による汚染土壌も含まれる。
また、一般に、ダイオキシン類(DXN)とは、75種類の異性体を持つポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDD)及び135種類の異性体を持つポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)の総称をいうのであり、該ダイオキシン類(DXN)は、他の多くの化学物質とは異なり、製造を目的として生成されたものではなく、物の燃焼や化学物質の合成の過程で、副産物として生成される。環境中では極めて安定で、生物に対する毒性の強いものが多い。一般的に塩素の付く位置及び数により毒性の強度が異なり、組成記号「2、3、7、8−TCDD」が最も毒性が強いといわれている。環境中で検出されるダイオキシン類(DXN)は、一般に複雑な同属体・異性体の混合物であり、その混合物の毒性は、通常、異性体の中で最強の毒性を有する組成記号「2、3、7、8−TCDD」の毒性の等量(TEQ)として表す。これは、組成記号「2、3、7、8−TCDD」を1としたときの他の異性体の相対的な毒性を毒性等価数(TEF)で示し、これを用いて汚染物質の混合物の毒性の総量を組成記号「2、3、7、8−TCDD」に換算するものである。毒性等価数(TEF)は毒性評価に関する知見の蓄積により改正が続けられているが、国際毒性等価数(I−TEF)を用いることが多い。
また一方、前記仮置タンク29から第2洗浄装置32に前記汚染土壌25を搬入し、該第2洗浄装置32により、新たに該汚染土壌25に例えば重量比1:2となる水道水等水の洗浄水33を加えてすすぎ洗いする。これが該第2洗浄装置32のすすぎ工程である。そして、振動フルイ分級装置34にて粗粒土35(粒径>75μ)と細粒土36(粒径<75μ)に分級する。ここで、当該粗粒土35は回収され、分析して再利用できるか否かを判断する。ダイオキシン類(DXN)の濃度が土壌環境基準値以下であれば再利用であり、原位置に埋め戻し37を行なう。当該土壌環境基準値は土壌中に含まれるダイオキシン類(DXN)をソックスレー抽出し、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計により測定した値であって、1,000pg−TEG/g以下であれば汚染土壌25を再利用できる。
ここで前記振動フルイ分級装置34は、粗粒土35と細粒土36に分級処理するが、その区分は図2に示すとおり、土の粒径が0.074(mm)以上の土、例えば砂、礫を粗粒土であり、土の粒径が0.074(mm)以下の土、例えばシルト、粘土を細粒土である。
そして、前記振動フルイ分級装置34で分級された細粒土36はすすぎ洗いした洗浄水33と共に泥水38の状態で前記貯留水槽31に搬送される。細粒土36を含む泥水38は該貯留水槽31から光触媒装置39に送られ、該光触媒装置39はダイオキシン類(DXN)の濃度を分析し、例えば下水放流可能な目標とする環境基準値以下の分解濃度値、つまり1pg−TEQ/1以下に設定することで反応速度定数理論式に基づいて紫外線の照射量を求める。
前記光触媒装置39は図3(a)に示す構成を有しており、貯留水槽31から細粒土36や水及びダイオキシン類(DXN)を含んだ原水40を導入し、アキュームタンク41に入れた懸濁水42が光触媒反応を起こしながらポンプ46を介してリアクター43を通過し、再び帰還パイプ44を経て該アキュームタンク41に戻って来る構成である。この手法は紫外線Lと過酸化水素水を用いた促進酸化(AOP)法の一種である。そして、該光触媒装置39は触媒粒子としての粉末状の二酸化チタン(T)45を図3(b)に示すように水溶液としての懸濁水42に攪拌混入し、紫外線Lへの暴露面積を広くしてヒドロキシラジカル(・OH)の生成効率を高め、有機化合物を効果的に分解する。該光触媒装置39による有機化合物の酸化分解能力は水溶液つまり懸濁水42自体の紫外線透過度に影響される。
当該光触媒装置39は、例えば、図3(b)に示すように紫外線ランプ(75W/本)43aを8本備えた600Wの照射能力を備え、その処理量は20L/minの装置である。図中43bは石英ガラスである。ここで、当該光触媒装置39は図4に示す光触媒反応の模式図のように作用する。すなわち、二酸化チタン(TО)45は光エネルギーとしての紫外線Lによって活性化され、オゾンよりも酸化力の強いヒドロキシルラジカル(・OH)を効率よく生成し、このヒドロキシラジカル(・OH)によって水溶液中の有機物が酸化分解される。
前記光触媒装置39を使用することにより細粒土36や有機物に付着したダイオキシン類(DXN)を酸化分解する。そして1つの工程で前記懸濁水42を無害化処理できる。該光触媒装置39は、無害化された泥水38を浄化処理水47として取出し、後段の水処理設備48に導入する。一方、該光触媒装置39は取出した洗浄水を再利用するか下水に放流する。ここで、ダイオキシン類(DXN)に汚染された土壌25は図6に示すように振動フルイ分級装置34により分級洗浄され、45(%)比率の粗粒土35と55(%)比率の細粒土36に区分される。そして、前記光触媒装置39により該細粒土36を含む懸濁水42に紫外線Lを照射する。この紫外線Lの照射時間を図6に示すように1分間ないし214分間の6区分すれば、該細粒土36はそれぞれ、54.7(%)、21.9(%)、20.9(%)、14.7(%)、15.5(%)及び10.0(%)の比率を有する含有率となった。
該水処理設備48は図5にその構成を示している。大概すれば、凝集沈殿部48A、ろ過処理部48B及びフィルタープレス部48Cで構成されている。前記凝集沈殿部48Aは前記光触媒装置39から搬入された無害化された泥水38を攪拌装置48aに取入れる。該攪拌装置48a内には凝集剤48bが添加され、細粒土36、有機物等をフロック化し沈殿させる。すなわち、攪拌器48cを動作させると共に貯留槽内の汚土48dを降下させて沈殿槽48eに貯留する。攪拌部材48fの動作により沈殿槽48e内の汚土48dは汚土貯槽48gに一旦貯留され、スラリポンプ48hを経てフィルタープレス部48Cに搬送される。
一方、泥水38が前記凝集沈殿部48Aにより洗浄水48iとなり、ろ過処理部48Bのろ過装置48jに送出され、さらに該ろ過装置48jで純度の高い洗浄水48kとなり、貯留水槽48mに貯留される。そして、当該洗浄水48kが水質の環境基準値すなわち、1pg−TEQ/1以下であれば下水放流49を行うことができる。
前記汚土48dはフィルタープレス部48Cの汚泥脱水プレス機48nに送られ、粗粒土36と水を分離する。この動作により脱水ケーキホッパー48pに固型化した泥土48dを貯留し、該泥土48d、細粒土36が土壌に於けるダイオキシン類(DXN)の環境基準値、すなわち1,000pg−TEQ/g以下であれば、再利用50し、これを原位置に埋め戻し37を行なう。尚、前記汚泥脱水プレス機48nから取出されたプレスろ過水は汚濁水として一旦ろ過水槽48qに貯留し、必要に応じて沈殿槽48rに流出される。
次に図7に基づき本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄システムの実施の形態に於ける試験フローについて説明する。
試験フローを図7に示す。本発明に係る汚染土壌洗浄処理システムは、以下に示す2つの工程により構成される。先づ、工程1は洗浄処理でありダイオキシン類(DXN)汚染土壌25を、純水または洗浄剤を含んだ水溶液を用いて洗浄し、粗粒土35と懸濁水42に分離する。次に、工程2は懸濁水42を光触媒装置39に通過せ、懸濁水42中の細粒土35に付着したダイオキシン類(DXN)を酸化分解する。前記工程1では、洗浄剤として界面活性剤27を適用した後、粗粒土35に付着した界面活性剤27を純水ですすぐ方法および試料土を純水のみで洗浄する方法の2種類の洗浄方法を実施し、界面活性剤27による粗粒土35からのダイオキシン類(DXN)の抽出効果を確認することとした。そして、洗浄後の粗粒土35に付着して残るダイオキシン類(DXN)の毒性等量を確認した。工程2では、図4に示すような触媒となる二酸化チタン(T)45に紫外線Lを照射することで、二酸化チタン(T)45の表面に強い酸化力を持つヒドロキシルラジカルHを生成させ、有機物を酸化分解させる光触媒反応を利用するものである。ここでは、紫外線Lの照射時間と除去率の関係を図9に示すように検証した。
さらに、本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌洗浄処理システムの実施の形態に於けるダイオキシン類(DXN)毒性等と紫外線照射時間、照射量との関係について図8及び図9に基づき説明する。
ダイオキシン類(DXN)毒性等量と紫外線照射時間、照射量との関係を図8、図9に示す。ここでは図8に於いて、縦軸に懸濁水42、および水に溶け込むダイオキシン類(DXN)の濃度を求めるため0.45μmメンブレンフィルター通過分のダイオキシン類(DXN)毒性等量(pg−TEQ/L)を、横軸に紫外線照射時間(分)、照射量(kW)を示している。0.45μm通過分のダイオキシン類(DXN)毒性等量は、0.023〜0.18(pg−TEQ/L)と懸濁水42全体の毒性等量に比べると無視できる程度の値であり、紫外線L照射時間(分)との相関性は認められない。これより、粗粒土35や細粒土36および有機物に付着していたダイオキシン類(DXN)は、洗浄過程においても殆ど水相側へは移行せず、懸濁水42になっても99%以上が細粒土36などの浮遊物質に付着した状態にあると見なせる。すなわち、浮遊物質を取り除いた後の水は、下水放流49できる基準にあるため、懸濁水42のダイオキシン類(DXN)を土壌の環境基準にまで分解できれば、通常の水処理工程により細粒土36と水を分離し、両者を再利用することが可能となる。
懸濁水42のダイオキシン類(DXN)の除去率は、図9に示すように照射開始から50分(13.6kW)経過した時点で60%に達し、それ以降は漸増しながら、試験を終えた3時間34分(163.2kW)では81.7%となった。これにより、難分解性物質として知られるダイオキシン類(DXN)を、懸濁水42の状態で短時間に分解できたことは、これまでの浄化作業における扱い方法や破棄処分などに係る幾つかの課題を克服できた結果と思われる。また、紫外線照射時間(分)とダイオキシン類(DXN)毒性等量は、図9に示すとおり対数曲線で近似できる関係にあり、ダイオキシン類(DXN)の分解能力を照射時間(分)との関係で推定することは可能である。
本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムの実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムに適用する振動フルイ分級装置により分級された細粒土及び粗粒土の通過質量を示す特性図である。 本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムに適用する光触媒装置の構成を示す図面であって、(a)はその内部構成を示す図、(b)はリアクターの構成図である。 本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムに適用する光触媒装置の作用を示す模式図である。 本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムに適用する水処理設備の内部構成を示す詳細図である。 本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムに適用する振動フルイ分級装置に於ける分級動作の説明図である。 本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムの試験フローを示すフローチャートである。 本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムに於ける紫外線照射時間(分)、照射量(kW)に対する懸濁水毒性等量(pg−TEQ/L)、0.45μm通過分毒性等量(pg−TEQ/L)の特性図である。 本発明に係るダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システムに於ける紫外線照射時間(分)、照射量(kW)に対する毒性等量(pg−TEQ/L)の除去率特性図である。 従来の技術に於ける汚染土壌の洗浄方法の一つの例を示す構成図である。 従来の技術に於ける水銀等を含む汚染土壌の処理方法の他の例を示す構成図である。
符号の説明
25 ダイオキシン類(DXN)汚染土壌
26 仮置タンク
27 洗浄剤を含む水溶液または水道水
28 第1洗浄装置
29 仮置タンク
30 上澄み排水
31 貯留水槽
32 第2洗浄装置
33 洗浄水
34 振動フルイ分級装置
35 粗粒土
36 細粒土
37 埋め戻し
38 泥水
39 光触媒装置
40 原水
41 アキュームタンク
42 懸濁水
43 リアクター
43a リアクターの紫外線ランプ
43b リアクターの石英ガラス
44 帰還パイプ
45 二酸化チタン(T
46 ポンプ
47 浄化処理水
48 水処理設備
48A 水処理設備の凝集沈殿部
48B 水処理設備のろ過処理部
48C 水処理設備のフィルタープレス部
48a 水処理設備の凝集沈殿部の攪拌装置
48b 水処理設備の凝集沈殿部の凝集剤
48c 水処理設備の凝集沈殿部の攪拌器
48d 水処理設備の凝集沈殿部の汚土
48e 水処理設備の凝集沈殿部の沈殿槽
48f 水処理設備の凝集沈殿部の攪拌部材
48g 水処理設備の凝集沈殿部の汚土貯槽
48h 水処理設備の凝集沈殿部のスラリポンプ
48i 水処理設備のろ過処理部の洗浄水
48j 水処理設備のろ過処理部のろ過装置
48k 水処理設備のろ過処理部の洗浄水
48m 水処理設備のろ過処理部の貯留水槽
48n 水処理設備のフィルタープレス部の汚泥脱水プレス機
48p 水処理設備のフィルタープレス部の脱水ケーキホッパー
48q 水処理設備のフィルタープレス部のろ過水槽
48r 水処理設備のフィルタープレス部の沈殿槽
49 下水放流
50 再利用

Claims (2)

  1. ダイオキシン類(DXN)等難分解性物質に汚染された土壌を洗浄剤を含む水溶液に所定時間浸漬し放置した後、洗浄装置で洗浄水を添加してすすぎ洗いし、振動フルイ分級装置にて粗粒土と細粒土に分級し、該細粒土は懸濁水として光触媒装置で前記汚染された土壌を無害化し、一方では洗浄水として再利用し及び下水放流し、他方では前記粗粒土と共に泥土が環境基準値以下であれば再利用し及び原位置に埋め戻しをすることを特徴とするダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システム。
  2. ダイオキシン類(DXN)等難分解性物質に汚染された土壌を洗浄剤を含む水溶液に所定時間浸漬し放置した後、洗浄装置で洗浄水を添加してすすぎ洗いし、振動フルイ分級装置にて粗粒土と細粒土に分級し、該細粒土は懸濁水として光触媒装置で前記汚染された土壌を無害化し、凝集沈殿部、ろ過処理部及びフィルタープレス部でなる水処理設備により、一方では洗浄水として再利用し及び下水放流し、他方では前記粗粒土と共に泥土が環境基準値以下であれば再利用し及び原位置に埋め戻しをすることを特徴とするダイオキシン類等による汚染土壌の洗浄処理システム。
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