JP4989681B2 - 乗員の重量検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員の重量検出装置に関する。例えば、本発明は、シートウエイトセンサ(Seat Weight Sensor)を備え、車両の座席シートに座る乗員の重量を検出する。
例えば、乗用車の運転席には、乗用車が正面から一定以上の衝撃を受けたときに機能するシートベルトを補助するものとして、エアバッグを膨らませ、運転手を保護するエアバッグシステムが搭載されている。近年では、このエアバッグシステムは助手席にも搭載されており、助手席に座る乗員を保護している。
助手席の座席シートには、シートウエイトセンサが設置されており、乗員の体重が検出され、この検出信号に対応してエアバッグシステムが制御される。例えば、一定の体重が検出されたときは、エアバッグが作動し、一定の体重以下の場合は、エアバッグが作動しないようにエアバッグシステムが制御される。
このような乗員の重量検出装置として、乗員の重量を含むシート重量を計測する装置であって、シートウエイトセンサ(以下、荷重センサという)にかかる荷重の特性をできるだけ単純にできる乗員の重量検出装置が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、乗用車のシートブラケットとシートとの間を連結し、上下方向に回動可能なアームを含むシート連結機構を備えている。又、車両とシートとの間に、シート重量を検出する荷重センサを備えている。アームがシート側の回転支軸(ピボット)と車体側のピボットとに軸止されており、荷重センサは、アームにかかるシート重量の上下方向成分を選択的に受けている。特許文献1は、シートに荷重がかかった時におけるシートの車体に対する変位がある程度規則性を有するものとなり、荷重センサにかかる荷重の特性が単純なものとなり、シート上の乗員の重量を捕らえやすくなっている。
特開平11−304579号公報
特許文献1は、乗員の座るシートクッションの底面に前後左右の4カ所にシートアジャスタが突設されている。シートアジャスタはシートフレームが一部突出した部分であり、乗員の調整によって、一対のシートレール上を前後にスライド可能となっている。シートアジャスタとシートレールは、いわゆるスライドレールを構成している。特許文献1は、この一対のスライドレールと車体フロア側に固定されているシートブラケットを平行四辺形リンク機構で連結しているので、リンク部材など構成品を多くしているという問題がある。更に、一対のスライドレールとシートブラケット間に平行四辺形リンク機構が介在しているので、車体フロアからシートクッションの上面までの高さを、一定の高さ以下にすることが困難であるという問題がある。
前述の問題を解決するために、車体フロア側に配置される一対のスライドレールと、シートを支持する一対のサイドフレーム間に複数の圧縮型のロードセル(荷重センサ)を介在させることにより、構成が簡易になり、車体フロアからシートクッションの上面までの高さに制約が無くなる。しかし、一般に、一対のスライドレールなどは、車体フロア側に精度よく組み立てることは困難であり、又、シートのスライドに伴って一対のサイドフレームの対向距離を維持することも困難であった。このような構造では、ロードセルに不要の力が作用して乗員の荷重測定に支障が発生するという問題がある。そして、このことが本発明の課題といってよい。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、一対のスライドレールとスライド可能なシートの四隅にロードセルが配置される乗員の重量検出装置であって、ロードセルの荷重測定に支障を与えない乗員の重量検出装置を提供することを目的とする。
(1) 車内フロアに配置される一対のスライドレールとシートを支持する一対のサイドフレームとの間で、その四隅にロードセルが介装される乗員の重量検出装置であって、
前記一対のサイドフレームは、平行に延びる当該一対のサイドフレームとこれら一対のサイドフレームと直交するように当該一対のサイドフレームの両端部を連結する一組の第1連結架とで矩形枠状のシートフレームを構成し、
前記一組の第1連結架の内、一方の第1連結架は、一定以上の衝撃に対して変形する変形部を介して前記一対のサイドフレームにおける一方の端部に連結されており、
前記一対のサイドフレームにおける前記一方の端部から延出し、前記一方の第1連結架に接続される一対の舌片を更に備え、
前記変形部は、前記一対の舌片の基部に設けられたくびれ部を有する乗員の重量検出装置。
例えば、一対のサイドフレームは、一方の端部に一対の舌片を延出し、この一対の舌片の先端部に一方の第1連結架を連結する。この一対の舌片の基端部にくびれを設けて、このくびれに衝撃による応力が集中する。(1)の発明による重量検出装置は、このように一定以上の衝撃に対して変形容易な構造とすることにより、一定以上の衝撃に対してロードセルを保護することができる。
車内フロアに配置される一対のスライドレールとシートを支持する一対のサイドフレームとの間で、その四隅にロードセルが介装される乗員の重量検出装置であって、
前記一対のサイドフレームは、平行に延びる当該一対のサイドフレームとこれら一対のサイドフレームと直交するように当該一対のサイドフレームの両端部を連結する一組の第1連結架とで矩形枠状のシートフレームを構成し、
前記一組の第1連結架の内、一方の第1連結架は、一定以上の衝撃に対して変形する変形部を介して前記一対のサイドフレームにおける一方の端部に連結されており、
前記4つのロードセルの内、一方の対角線上に位置する一対のロードセルは、前記シートフレームに対して上下動可能に連結され、他方の対角線上に位置する一対のロードセルは前記シートフレームに対して上下動可能かつ前記一方の対角線上に位置する一対のロードセルに比べ遊動可能に連結されている乗員の重量検出装置。
)の発明による重量検出装置は、一対のスライドレールと4つのロードセル及び一対のサイドフレームの各製作誤差及びこれら構成品の高さ方向の累積誤差を吸収できる。又、一対のスライドレールと4つのロードセル及び一対のシートフレームの組立誤差を吸収できる。
発明による重量検出装置は、一定以上の衝撃に対して変形容易な構造とすることにより、一定以上の衝撃に対してロードセルを保護することができる。
更に、本発明による重量検出装置は、一対のスライドレールと4つのロードセル及びシートフレームの各製作誤差及びこれら構成品の高さ方向の累積誤差を吸収できる。又、組立に起因するこれら構成品の水平方向の累積誤差を吸収できる。
本発明による重量検出装置の一実施形態を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による重量検出装置を含むシート部の斜視分解組立図である。 前記実施形態による重量検出装置の斜視外観図である。 前記実施形態による重量検出装置の概略構成による斜視外観図である。 前記実施形態による重量検出装置の斜視外観図である。 図5の要部を拡大した縦断面図である。 図6の要部を拡大した平面図である。 前記実施形態による重量検出装置に適用される第1弾性ブッシュの縦断面図である。 前記実施形態による重量検出装置において、一方の対角線上に位置するロードセルの縦断面図である。 前記実施形態による重量検出装置において、他方の対角線上に位置するロードセルの縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による重量検出装置の一実施形態を示す斜視分解組立図である。図2は、前記実施形態による重量検出装置を含むシート部の斜視分解組立図である。図3は、前記実施形態による重量検出装置の斜視外観図である。図4は、前記実施形態による重量検出装置の概略構成による斜視外観図である。図5は、前記実施形態による重量検出装置の斜視外観図である。図6は、図5の要部を拡大した縦断面図である。図7は、図6の要部を拡大した平面図である。
図8は、前記実施形態による重量検出装置に適用される第1弾性ブッシュの縦断面図である。図9は、前記実施形態による重量検出装置において、一方の対角線上に位置するロードセルの縦断面図である。図10は、前記実施形態による重量検出装置において、他方の対角線上に位置するロードセルの縦断面図である。
図1及び図2において、一対のスライドレール2a・2bが車内フロアに配置されている。シートは、座席シート40と背もたれ50で構成され、座席シート40を一対のサイドフレーム3a・3bが支持している。一対のスライドレール2a・2bと一対のサイドフレーム3a・3bの四隅にロードセル1が介装されている。シートフレーム30は、平行に延びる一対のサイドフレーム3a・3bと、サイドフレーム3a・3bと直交するように、一対のサイドフレーム3a・3bの両端部を連結する一組の第1連結架3c・3dとで構成されている。一対のスライドレール2a・2bは、一対の第1スライドレール21a・21bと第2スライドレール22a・22bが各々スライド可能に連結している。
重量検出装置は、主として乗用車の助手席に設けられ、座席シートに座る乗員の重量が検出される。重量検出装置で得られた検出信号に対応して助手席に搭載されるエアバッグシステムが制御される。座席シート40と車内フロアの間に、重量検出装置を介在して、座席シートに座る乗員の体重(荷重)を推定することができる。なお、図2において、座席シート40と背もたれ50の各クッションは図示を省略している。
図1及び図2において、一対のサイドフレーム3a・3bは、両翼が折り曲げられたC形チャンネル部材となっている。このようなC形チャンネル部材は、重量を増すことなく形状の工夫で効果的に断面2次モーメントを大きくでき、曲げの力に対して剛性を高めることができる。一対のサイドフレーム3a・3bは、両翼の折り曲げ片を上向きに車内に配置されている。
図1及び図2において、一組の第1連結架3c・3dの内、第1連結架3cは両翼が折り曲げられたC形チャンネル部材で形成されている。第1連結架3cの両端部が、一対のサイドフレーム3a・3bの一端部に連結されている。一対のサイドフレーム3a・3bと第1連結架3cは、ねじなどの締結具で結合されている。一組の第1連結架3c・3dの内、第1連結架3dは丸パイプとなっている。この丸パイプの両端部が、一対のサイドフレーム3a・3bの他端部に連結されている。
又、図1及び図2において、一対の第1スライドレール21a・21bが、平行に延びて車内フロア側に固定されている。又、一対の第1スライドレール21a・21bは、第1スライドレール21a・21bと直交するように、一対の第1スライドレール21a・21bの中間部を連結する第2連結架21cを有している。一対の第1スライドレール21a・21bは、図示されないスライドロック装置をそれぞれ備え、それぞれのスライドロック装置を操作するためのレバー23が連結されている。レバー23を把持して、座席シート40をスライドすることができる。一対の第2スライドレール22a・22bは、平行に延びて第2スライドレール22a・22bと直交するように、一対の第2スライドレール22a・22bの中間部を連結する第3連結架22cを有している。
図1及び図2において、一対の第1スライドレール21a・21bの両端部は、一対の支持ブラケット24・25を介して車内フロアに固定されている。第2連結架21cは、幅広のC形チャンネル部材であって、第2連結架21cの両端部は一対の第1スライドレール21a・21bの中間部に連結されている。
図1及び図2において、第3連結架22cは、丸パイプ220と一対のアングル部材221・222で構成されており、各アングル部材221・222の一方の片が対向するように、丸パイプ220の両端部に連結されている。例えば、各アングル部材221・222と丸パイプ220は溶接により接合されてもよく、かしめによって連結されてもよい。そして、各アングル部材221・222の他方の片が、一対の第2スライドレール22a・22bの中間部に連結される。第3連結架22cの両端部が一対の第2スライドレール22a・22bの中間部に、ねじなどの締結具で連結されている。
図4において、一対のサイドフレーム3a・3bと一組の第1連結架3c・3dが連結されて、剛性の高い矩形枠状のシートフレーム30を得ることができる。シートフレーム30は座席シート40を保持している(図2参照)。ここで、シートフレーム30は剛性が高いとは、シートフレーム30に加えられる力に対してシートフレーム30の歪が少ないことであってよく、例えば、一対のサイドフレーム3a・3bが相互に近づく方向に作用する力(圧縮応力)に対して、一対のサイドフレーム3a・3bの変位が少ないことであってよく、一対のサイドフレーム3a・3bが相互に離反する方向に作用する力(引張応力)に対して、一対のサイドフレーム3a・3bの変位が少ないことであってよい。
又、図4において、一対の第1スライドレール21a・21bと第2連結架21cが連結されて、剛性の高いH字状のフレーム(H形フレーム)を得ることができる。一対の第2スライドレール22a・22bと第3連結架22cが連結されて、剛性の高いH形フレームを得ることができる。ここで、H形フレームは剛性が高いとは、H形フレームに加えられる力に対してH形フレームの歪が少ないことであってよく、例えば、一対のスライドレール2a・2bとが相互に近づく方向に作用する力(圧縮応力)に対して、一対のスライドレール2a・2bとの変位が少ないことであってよく、一対のスライドレール2a・2bが相互に離反する方向に作用する力(引張応力)に対して、一対のスライドレール2a・2bの変位が少ないことであってよい(図1及び図2参照)。
図1及び図2において、重量検出装置は、4つのロードセル1が、一対の第2スライドレール22a・22bの四隅に配置されている。4つのロードセル1は、シートフレーム30及び一対の第2スライドレール22a・22bを連結している。
図1及び図2において、4つのロードセル1の検出値を総和して、座席シート40に座る乗員の重量(体重)を推定することができる。ロードセル1は、一方の端部におねじ部1aを有し、この一方の端部と相反する向きに位置する他方の端部にフランジ1bを有している。そして、おねじ部1aはシートフレーム30に連結される。ここで、連結されるとは、後述するように、軸方向に上下動自在に連結される態様を含み、軸方向に上下動自在にかつ円周方向に遊動自在に連結される態様を含んでいる。フランジ1bは、一対の第2スライドレール22a・22bに連結される。フランジ1bは、六角穴付きボルト1hとナット1jからなる締結具で一対の第2スライドレール22a・22bに諦結されている(図9参照)。
本発明による重量検出装置は、シートを支持する一対のサイドフレームと一組の第1連結架が連結されて、剛性の高い矩形枠状のシートフレームを得ている。又、一対のスライドレールと第2及び第3連結架が連結されて、剛性の高いH形フレームを得ている。例えば、一対のサイドフレームが相互に離反する方向に移動して、ロードセルが傾くことを防止できる。本発明による重量検出装置は、部品点数を増やすことなく、従来のシート構造の枠組みを大きく変えることなく、ロードセルの荷重測定に支障を与えない検出装置を提供できる。
又、図3において、本発明による重量検出装置は、4つのロードセル1aa・1ab・1ba・1bbの内、一方の対角線上に位置する一対のロードセル1aa・1bbは、シートフレーム30に対して上下動可能に連結されている。他方の対角線上に位置する一対のロードセル1ab・1baは、シートフレーム30に対して上下動及び遊動可能に連結されている。なお、図3に示された4つのロードセル1aa・1ab・1ba・1bbは、図1及び図2に示されたロードセル1と同じものであるが、説明の便宜上、符号を付して区別するようにした。
前述したように、ロードセル1は、一方の端部におねじ部1aを有し、この一方の端部と相反する向きに位置する他方の端部にフランジ1bを有している(図4参照)。図3において、一対のロードセル1aa・1bbは、シートフレーム30に対して上下動可能に連結されるとは、一対のおねじ部1a・1aはシートフレーム30に対して上下動可能に連結されていることに相当する。又、一対のロードセル1ab・1baは、シートフレーム30に対して上下動及び遊動可能に連結されているとは、一対のおねじ部1a・1aは、シートフレーム30に対して上下動及び遊動可能に連結されていることに相当する。
本発明による重量検出装置は、一対のスライドレールと4つのロードセル及び一対のサイドフレームの各製作誤差及びこれら構成品の高さ方向の累積誤差を吸収できる。又、一対のスライドレールと4つのロードセル及びシートフレームの組立誤差を吸収できる。上下動可能な連結構造と、上下動及び遊動可能な連結構造は、特殊な機械要素を用いることなく、ブッシュ、ワッシャなどの一般的な機械要素で実現できることが好ましい。そして、具体的な実施例は後述する。
更に、本発明による重量検出装置は、一組の第1連結架3c・3dの内、第1連結架3cは、一定以上の衝撃に対して変形容易に一対のサイドフレーム3a・3bにおける一方の端部に連結している(図5参照)。
図5において、一対のサイドフレーム3a・3bは、一方の端部に一対の舌片33a・33bを延出している。そして、一対の舌片33a・33bの先端部に第1連結架3cを連結している。一対の舌片33a・33bの基端部にくびれ34a・34bを設けている(図7参照)。一対のくびれ34a・34bに、衝撃による応力が集中する。このように、一定以上の衝撃に対して変形容易な構造とすることにより、一定以上の衝撃に対してロードセルを保護することができる。
又、図6に示されるように、座席シート40を構成する一対のクッションフレームは、丸パイプ220で連結されていたが、本発明による重量検出装置は、一対の第2スライドレール22a・22bが丸パイプ220で連結されている(図1参照)。このように、衝突時に、乗員の荷重を受け止める丸パイプ220を、一対のクッションフレームから一対の第2スライドレール22a・22bに取り付け変更することにより、一定以上の衝撃に対してロードセルを保護することができる。
次に、本発明の重量検出装置におけるロードセルの取り付け構造を説明する。
図4において、ロードセル1は、一方の端部におねじ部1aを有している。又、ロードセル1は、一方の端部と相反する向きに位置する他方の端部にフランジ1bを有している。シートフレーム30は、4つのロードセル1の配置に対応して、おねじ部が入る4つの穴3aa・3ab・3ba・3bbが形成されている。一対の第2スライドレール22a・22bは各フランジ1bを固定している。
図4及び図9において、一方の対角線上に位置する一対の第1穴3aa・3bbに第1弾性ブッシュ31bが挿入されている。第1弾性ブッシュ31bとおねじ部1a間に第1カラー31kが弾性的に介装されている。第1カラー31kに平座金1wと皿ばね座金1sが搭載されて、更に、おねじ部1aはナット1nが締結されている。
例えば、第1弾性ブッシュはナイロン(登録商標)などの合成樹脂で形成される。ブッシュは、リング状の部材であって、グロメットとも呼ばれる。ブッシュは、外周方向に溝が設けられ、この溝が第1穴3aa・3bbの周縁に嵌合する。一対の第1穴3aa・3bbに第1弾性ブッシュ31bが挿入されるとは、例えば、第1穴3aa・3bbに第1弾性ブッシュが圧入されることであってよい。そして、第1弾性ブッシュ31bの内周が、第1カラー31kの外周を弾性的に当接している(図9参照)。
図9において、一方の対角線上に位置する一対のおねじ部と係合されるシートフレーム30の部位が、第1カラー31kの軸方向の長さで上下動の移動量が規定されている。皿ばね座金1sは、シートフレーム30をロードセル1側に押圧している。
図9において、第1カラー31kは、一方の端部に円形の鍔を有している。第1カラー31kは、この鍔を先頭におねじ部1aに挿入されている。次に、第1弾性ブッシュ31b付きの第1穴3aa・3bbに第1カラー31kが挿入される。このとき、第1弾性ブッシュ31bの一方の面は、第1カラー31kの鍔に当接されている。次に、平座金1wがおねじ部1aに挿入される。このとき、第1弾性ブッシュ31bの他方の面は、例えば、平座金1wと離間しており、平座金1wは第1カラー31kの他方の端部に当接している。次に、皿ばね座金1sが搭載されて、更に、おねじ部1aはナット1nが締結される。ナット1nはプリベリングトルク形ナットが好ましい。
本発明による重量検出装置は、特殊な機械要素を用いることなく、一般的な機械要素で、上下動可能な連結構造を実現できる。そして、一対のスライドレールと4つのロードセル及び一対のサイドフレームの各製作誤差及びこれら構成品の高さ方向の累積誤差を吸収できる。
図4及び図10において、他方の対角線上に位置する一対の第2穴3ab・3baに第2弾性ブッシュ32bが挿入されている。第2弾性ブッシュ32bは、外周方向に溝が設けられ、この溝が第2穴3ab・3baの周縁に嵌合する。一対の第2穴3ab・3baに第2弾性ブッシュ32bが挿入されるとは、例えば、第2穴3ab・3baに第2弾性ブッシュ32bが圧入されることであってよい。図10において、第2弾性ブッシュ32bの内径は第2カラー32kの外径より大きく、第2弾性ブッシュ32bは第2カラー32kを遊動自在に保持する。遊動とは遊びをもって動くことであってよく、一対のスライドレールと4つのロードセル及び一対のサイドフレームの各製作誤差及びこれら構成品の水平方向の組立誤差を吸収できる。
図4及び図10において、最初に平座金1wがおねじ部1aに挿入される。次に、第2弾性ブッシュ32b付きの第2穴3ab・3baがおねじ部1aに挿入される。第2カラー32kは、一方の端部に円形の鍔を有している。第2カラー32kは、この鍔を後端にしておねじ部1aに挿入される。このとき、例えば、第2カラー32kの外周は第2弾性ブッシュ32bの内周と離間している。次に、皿ばね座金1sが搭載されて、更に、おねじ部1aはナット1nが締結される。例えば、第1弾性ブッシュ31bと第2弾性ブッシュ32bは同じものであってよく、おねじ部1aへの挿入順序と向きを変えて使用される。
本発明による重量検出装置は、特殊な機械要素を用いることなく、一般的な機械要素で、上下動及び遊動可能な連結構造を実現できる。そして、一対のスライドレールと4つのロードセル及び一対のサイドフレームの各製作誤差及びこれら構成品の高さ方向の累積誤差を吸収できる。
又、図8に示されるように、第1弾性ブッシュ31bの内径は円錐体に形成され、半径の小さい前記円錐体の上底面の内周は、第1カラー31kの外周に当接している(図9参照)。このように、第1弾性ブッシュの内径を円錐体に形成することにより、組立の容易性と組立誤差の吸収を両立できる。
本発明による重量検出装置は、シートを支持する一対のサイドフレームと一組の第1連結架が連結されて、剛性の高い矩形枠状のシートフレームを得ている。又、一対のスライドレールと第2及び第3連結架が連結されて、剛性の高いH形フレームを得ている。例えば、一対のサイドフレームが相互に離反する方向に移動して、ロードセルが傾くことを防止できる。本発明による重量検出装置は、部品点数を増やすことなく、従来のシート構造の枠組みを大きく変えることなく、ロードセルの荷重測定に支障を与えない新たな重量検出装置を提供できる。
また、本発明による重量検出装置は、一定以上の衝撃に対して変形容易な構造とすることにより、一定以上の衝撃に対してロードセルを保護することができる。
更に、本発明による重量検出装置は、一対のスライドレールと4つのロードセル及び一対のサイドフレームの各製作誤差及びこれら構成品の高さ方向の累積誤差を吸収できる。又、組立に起因するこれら構成品の水平方向の累積誤差を吸収できる。
1 ロードセル
2a・2b 一対のスライドレール
3a・3b 一対のサイドフレーム
3c・3d 一組の第1連結架
30 シートフレーム
33a・33b 舌片
34a・34b くびれ

Claims (2)

  1. 車内フロアに配置される一対のスライドレールとシートを支持する一対のサイドフレームとの間で、その四隅にロードセルが介装される乗員の重量検出装置であって、
    前記一対のサイドフレームは、平行に延びる当該一対のサイドフレームとこれら一対のサイドフレームと直交するように当該一対のサイドフレームの両端部を連結する一組の第1連結架とで矩形枠状のシートフレームを構成し、
    前記一組の第1連結架の内、一方の第1連結架は、一定以上の衝撃に対して変形する変形部を介して前記一対のサイドフレームにおける一方の端部に連結されており、
    前記一対のサイドフレームにおける前記一方の端部から延出し、前記一方の第1連結架に接続される一対の舌片を更に備え、
    前記変形部は、前記一対の舌片の基部に設けられたくびれ部を有する乗員の重量検出装置。
  2. 車内フロアに配置される一対のスライドレールとシートを支持する一対のサイドフレームとの間で、その四隅にロードセルが介装される乗員の重量検出装置であって、
    前記一対のサイドフレームは、平行に延びる当該一対のサイドフレームとこれら一対のサイドフレームと直交するように当該一対のサイドフレームの両端部を連結する一組の第1連結架とで矩形枠状のシートフレームを構成し、
    前記一組の第1連結架の内、一方の第1連結架は、一定以上の衝撃に対して変形する変形部を介して前記一対のサイドフレームにおける一方の端部に連結されており、
    前記4つのロードセルの内、一方の対角線上に位置する一対のロードセルは、前記シートフレームに対して上下動可能に連結され、他方の対角線上に位置する一対のロードセルは前記シートフレームに対して上下動可能かつ前記一方の対角線上に位置する一対のロードセルに比べ遊動可能に連結されている乗員の重量検出装置。
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