本発明はいくつかの異なる態様のうちのいずれかで具体化されることができる、本発明の記述は、この開示は本発明の典型的な実施形態を説明するものとして理解されるべきであり、それら実施形態は本発明を図示された特定の実施形態に限定することを企図するものではない、という理解の下になされる。
図面を参照するに当たり、同じ参照文字は数枚の図面を通じて同様の要素を表す。具体的に図1を参照すると、以下に記述されるシステム構成要素は聴衆に情報を提示するために、および/またはシステムオペレータと聴衆の間の共同作業を容易にするために任意のスペースの中で使用されていてもよいが、この説明を単純化するため、システムと構成要素は一般に会議室11の前端に位置するプレゼンテーション壁面12、会議室11に出入りするためのドア14、複数の会議用テーブルまたはデスク(そのうちの2個は数字16および18によって識別される)を含む典型的な会議室11に関して説明する。テーブル16および18は、会議室11の壁面12上において聴衆に提示された情報が見やすい向きに聴衆を向かせるように、座席(不図示)と同様会議室11内に配列されている。
少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、一時的にあるいは永久的にマスターおよびスレーブプレゼンテーションユニットを壁12に隣接して支持するために、長く伸びた水平のレール40を会議室11内の床のおよそ6から7フィート上で壁12に取り付ける。さらに図3を参照すると、レール40は、レール40の長さ方向に垂直に高さH1および幅W1を有し、水平の上面41を形成する。レール40はボルトなどを含む任意の確実な方法で壁面12に取り付けることができ、またプレゼンテーションユニット取り付け部材の末端(例えば図3中の74)が壁面とレール40の裏面の間に入りこめるよう、壁12の表面から離して保持される。プレゼンテーションユニット取り付け部材については以下でより詳しく記述される。
さらに図1を参照すると、典型的な第一システム10はマスタープレゼンテーションユニット28、および第1と第2のスレーブプレゼンテーションユニット22a、22bを含む。図1が示すように、プレゼンテーションユニット28、22a、22bなどのそれぞれは壁12に隣接してレール40に取り付けられて吊り下げられ、正面のプレゼンテーション面(一般に数字48あるいは英小文字が後続する数字48によって識別される)を会議室11内の聴衆が容易に見ることができるようになっている。さらに図2と図3を参照すると、マスタープレゼンテーションユニット28は、電子画像生成デバイスであり、図示された実施形態の中では、硬く、一般に直線的で、比較的薄いプラスチックあるいは金属製の筐体アセンブリ52内に取り付けられた平面プラズマまたは液晶式の表示画面48、トランシーバー20、および第1と第2の取り付けフックあるいは部材72、74をそれぞれ含む。
さらに図3を見ると、筐体52は互いに反対の方向を向く前面および裏面53および55をそれぞれ含む。前面53は開口57を形成し、その中にスクリーン48が取り付けられ、幅W2および高さH2を持つその前面54が見えるようになっている。取り付け部材72および74は裏面55の水平方向上部の両隅から伸び、またその末端で下方へ伸び、裏面55とこれに対向する該末端の対向面(この対向面の1つは図3の中の数字59によって識別されている)の間にチャンネル17および19を形成する。各チャンネル17、19はレール40(図3参照)の幅W1と実質的に類似する凹部寸法R1を持っている。
マスターユニット28をレール40に取り付けるには、図1と図3で最も良く分かるように、ユニット28を持ち上げ、レール40に関して部材72および74によって形成されたチャンネルがレール40の上方にあるように位置決めする。その後、レール40の一部が部材72および74によって形成されたチャンネル内に入るまでユニット28を下降させ、部材72および74がレール上面41上に支持されるようにする(図3参照)。図示されていないが、裏面55の下端に近い部分から伸びる1つ以上の追加の伸張部材を用意して壁12表面と接触させ、ユニット28を実質的に垂直方向に安定させるようにしてもよい。
再度図3を参照すると、上記の構成要素に加えて、典型的なマスタープレゼンテーションユニット28は、プロセッサ80、キーボードあるいは他の形式の制御インターフェース30(すなわち、対話機能が選択可能なスクリーン上のアイコン等のような他の手段によって提供される場合、キーボードは必要ではない)、およびディジタルメモリ88を含む。プロセッサ80およびメモリ88は筐体52により形成された空間61内に取り付けられ、キーボード30は筐体構造体に支持されたキーを含む。プロセッサ80は、複数のデータバス(ラベルは付けてない)を介して、トランシーバー20、表示画面48、キーボード30およびメモリ88の各々に接続される。一般に、トランシーバー20は、トランシーバー20の近辺で(例えば会議室11によって定義されたスペース内で)いくつかの異なる無線技術(例えばRF、赤外線等)、およびいくつかの異なる無線通信プロトコル(例えば802.11b、Bluetoothなど)のうちのどれによっても情報を送受信できる。
メモリ88はディジタルメモリデバイスであり、様々な方法を実行するためにプロセッサ80によって使用できる複数の異なるタイプの情報を含んでいる。一般に、メモリ88に保存された情報は、プロセッサ80によって実行されるプログラム、および表示画面48によって提示される画像のようなデータを含む、2つの形式を取る。プロセッサ80によって実行されるプログラムは、少なくともいくつかの場合に、スクリーン48に情報を加え、またそれから情報を削除するために使用される仮想インクペンおよび仮想インク式イレーサーデバイスの位置を検出するための位置検出プログラム、およびディスプレイ48によって情報を提示するためのディスプレイドライバプログラムを含む。
さらに、メモリ88は、ディスプレイ48を通して提示される画像を管理するために使用されるプログラムを含む。例えば、少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、メモリ88内のプログラムは、ユニット28からスレーブプレゼンテーションユニットのうちの1つに切り替えられた各画像に独自の識別番号などを割り当て、後のアクセスのために各切り替えられた画像および対応する識別番号をメモリ88内に保存する。別の例を挙げれば、ある画像がスレーブプレゼンテーションユニットの特定の1つに切り替えられる場合、マスターユニットプロセッサ80は切り替えられた画像を、その画像の切り替え先のスレーブユニットを独自に識別するユニット識別子と関連させて保存するようにプログラムされる。識別子と画像がメモリ88に保存された後、画像は独自の識別子を参照することによってアクセスすることができる。
さらに、少なくとも本発明のいくつかの実施形態の中で、パワーポイント、各種スプレッドシートアプリケーション、CADアプリケーション、ワードプロセッサアプリケーション、インターネットブラウザアプリケーションなどの従来のソフトウェアアプリケーションのコピーがプロセッサ80によるアクセスおよび実行のためにメモリ88内に保存される。なお、少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、従来のソフトウェアアプリケーションがシステム10で使用できない場合もある。その場合、従来のソフトウェアアプリケーションのコピーはメモリ88に保存されない。さらに、少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、パワーポイント、スプレッドシートなどのソフトウェアアプリケーションが、マスタープレゼンテーションユニット28とともに使用可能なパームまたはラップトップ型のコンピューターに保存されるか、アクセスされる可能性もある。その場合、プロセッサ80は従来のソフトウェアアプリケーションに対応する画像を表示するために使用される一方、プロセッサ80自体はそのソフトウェアアプリケーションを実行しない。ここでは、コンピューターがプログラムを実行し、ディスプレイ48を駆動するためにプロセッサ80に情報を提供することになる。
図3をさらに参照すると、制御インターフェース30は様々なタイプの入力装置を含むことができる。例えば、少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、図2に図示されたキーのような機械的なハードウェア式ボタンを筐体52の前面53内に設け、フリップコマンド(つまり現在ディスプレイ48上の画像がスレーブプレゼンテーションユニットに送信され、次に、ディスプレイ48から消去されるべきであることを示すコマンド)などプロセッサ80に提供されるコマンド、および他のデータアクセスおよびプログラム制御コマンドを提供することも考えられる。代替案では、あるいはハードウェア式ボタンに加えて、少なくとも発明のいくつかの実施形態では、タッチ選択可能なアイコンを、システムオペレータによる選択のために表示画面48上に用意して、選択された時にプロセスを実行するためにコマンド信号をプロセッサ80に供給する、ということも考えうる。入力装置30が画像増加能力(一部は増加インターフェース)を含み、スクリーン48上の画像にマークを加えたり削除したりすることができる場合もある。この目的のためには、「電子ホワイトボード」と題して、2003年6月2日に申請され、その全体が参照文献としてここに組み入れられている米国特許出願第10/452,178号を参照のこと。代替案では、少なくとも発明のいくつかの実施形態において、マスターユニット28への入力は、プロセッサ80へのコマンドがトランシーバー20経由で受け取られるパームまたはラップトップ型の計算装置(例えばポータブルの制御インターフェース)を常に経由してもよい。
以下、別途指示しない限り、説明を単純化するために、マスターユニット28は機械式キーボード30を含むものとする。さらに、別途指示しない限り、パームおよびラップトップコンピューターおよび制御装置は、一般にハンドヘルドデバイス(HHD)として引用されるだろう。さらに、ユニット―装置間通信は有線でもなしうるが、ここではユニット―装置間通信はすべて無線プロトコルおよびトランシーバー経由(例えば図2中の20)と仮定する。
図1および図2をもう一度参照すると、典型的なマスターユニットキーボードのキーは再開キー56、送信またはフリップキー58、保存キー60、回収キー62、左送信キー68、右送信キー70およびテンキー67を含む。ここに記述され図示された選択可能なキーは単に例示のためのものであり、また、多くの場合に、追加の選択可能キーあるいはここに記述されたキーのサブセットが、ディスプレイ48によって提供されうる。選択可能なキーセットはシステム10がサポートする機能および、少なくともいくつかの場合には、システム構成要素の相対的な並置に依存する。さらに、従来のソフトウエアプログラムがプロセッサ80によって実行されるか、ディスプレイ48が従来のソフトウエアプログラムを実行するHHDのために大型ディスプレイとして使用された場合、ソフトウェアアプリケーションをサポートするために必要とされるマウスあるいはタッチ選択可能なアイコンが、ディスプレイ48上に出現してもよい。
さらに図1と図2を参照すると、少なくともいくつかの場合では、マスタープレゼンテーションユニット28は、会議室11内のユニットを見る聴衆に対してスレーブプレゼンテーションユニット22a、22bなどの片側に位置すると考えられる。この場合、ディスプレイ48からスレーブプレゼンテーションユニット22a、22bなどの1つに画像を切り替えるために、切り替えられる画像を受け取るスレーブユニットを特定的に識別する方法がなければならない。ここに記述した典型的な実施形態中では、独自のスレーブユニット識別子「1」および「2」はスレーブユニット22a、22b等のそれぞれに提供され、システムオペレータがマスターユニット28との対話により共同作業を容易にすることができる立場にある場合、そのオペレータはそれら識別子を容易に見ることができる。図1では、ユニット識別子「1」および「2」は個々のユニット収容アセンブリの一端に永久的に印刷されている。
本例において、プロセッサ80は、ディスプレイ48上の画像がユニット22aあるいは22bのうちの1つに切り替えられることを示すためにキーボード30をモニターするようにプログラムされる。この場合、画像をユニット22aあるいは22bのうちの1つへ切り替えるために、システムオペレータは、パッド67を使用して、画像が切り替えられることになっているユニットに対応するユニット識別子番号を選択し、続いて送信キー58を選択する、と考えられる。例えばディスプレイ48からユニット22aに画像を切り替えるには、オペレータはパッド67を用いて番号「1」を選択し、次にキー58を選択する。同様に、ユニット22bへ画像を切り替えるためには、オペレータはパッド67から番号「2」を選択し、続いて、送信キー58を選択する。
ここで、別々にアドレス指定可能な各々のスレーブユニットが、そしていくつかの実施形態ではマスターユニット28が、それにデータを送信するために使用できる固有のネットワークアドレスを持っていると仮定される。例えば図1では、スレーブユニット22aおよび22bには固有の無線アドレス「XP45519784」および「QZ1433217」がそれぞれ割り当てられ、マスターユニット28にはアドレス「AM7966142」が割り当てられる。スレーブスクリーンのアドレスは、独自のスレーブユニット識別子(例えば本例における「1」および「2」)と関連付けられ、その関連付けられたアドレスと識別子はマスターユニットメモリ88に保存される。さらに個々のスレーブユニット22a、22bなどのプロセッサは、それぞれのネットワークアドレスに送られた無線信号をモニターし受け取るようにプログラムされている。あるスレーブユニットが、切り替えられる画像のターゲットとして選択されている場合、プロセッサ80はターゲットスレーブユニットに関連したネットワークアドレスを識別し、画像およびターゲットであるスレーブユニットのアドレスを含む画像データパケットを生成し、そのデータパケットを選択されたスレーブユニットに送信する。そしてその後、多い場合でも数個の形態の中で、ディスプレイ48から画像を消去するか(つまり、ディスプレイ48をブランクにする)、さもなければ画像をディスプレイ48によって見えなくして、従来の紙パッド式フリップチャートを模倣する方法でクリーンで明瞭な表面48を提供する。他の実施例では、マスター画像を見えなくするために第2の積極的ステップが必要な場合もある。
少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、マスタープレゼンテーションユニット28はスレーブプレゼンテーションユニット22a、22bなどによって提示された画像を回収するためにも使用可能であり、その結果、それらの画像は編集され、次に編集された形でスレーブユニットによって提示されることができる。この目的のために図1から図3をさらに参照すると、画像がマスターユニット28からスレーブユニット22a、22bなどのうちの1つに切り替えられる場合、少なくともいくつかの発明の実施形態中で、スレーブユニットによって受け取られた画像データは一時的にスレーブユニットメモリ(図5の119を参照)に保存される。
画像がスレーブユニットによって提示された後、システムオペレータがその画像を編集したければ、上述のユニット22bへ画像を切り替えるための方法と同様のやり方で、システムオペレータは、スレーブユニットに対応する識別子番号を選択するためにテンキー67を使用し、次に回収キー62を選択する。回収キー62が選択されている場合、マスタープロセッサ80は画像回収要求およびそこから画像が回収されるスレーブユニットのアドレスを含む回収データパケットを形成し、その回収データパケットをスレーブユニットに無線で送信する。これを受けて、スレーブユニットは、スレーブ画像およびマスターユニットのネットワークアドレスを含む画像データパケットを生成し、その画像データパケットをマスターユニット28に送り返す。画像パケットを受け取ると、マスターユニット28はさらに協同表示/編集のためにディスプレイ48によって画像を再び提示する。
上に記述されるようにスレーブユニットメモリからスレーブ画像にアクセスする代わりに、少なくともいくつかの発明の実施形態の中では、マスターユニット28がスレーブユニットへ画像を切り替える場合、画像は独自のスレーブユニット識別子と関連付けられ、その識別子とともにマスターユニットメモリ88に保存される。その後、オペレータが編集などのためにスレーブ画像をマスターユニット28に提示したい場合、オペレータはテンキー67によって適切なスレーブユニット識別子(つまり再アクセスされる画像を提示するスレーブユニットに関連した識別子番号)を選択することができ、続いて回収キー62を選択して、プロセッサ80が以前にメモリ88の中に保存された画像にアクセスして、ディスプレイ48上に画像を提示させることができる。
さらに再び図1から図3を参照すると、本発明の少なくとも1つの態様によれば、プレゼンテーションまたは協同作業中、プレゼンテーションユニット28、22a、22bなどの1つ以上によって画像が示された後で、オペレータが後刻プレゼンテーションを継続する意図でプレゼンテーションを止めたい場合、1つの機能を用意して、それによってオペレータがプレゼンテーションユニットに現在提示されているすべての画像を迅速に保存できるようにし、その結果、プレゼンテーションまたは協同作業が再開されたときに、現在提示されている画像のすべてが同じ相対的並置でプレゼンテーションユニットに迅速かつ直ちに再提示することができるようにする。この目的のためにプロセッサ80は、保存キー60をモニターするようにプログラムされてもよく、アイコン60が選択された場合には、各々の独自のプレゼンテーションユニット識別子(例えば「1」、「2」など、マスターユニット28等に独自に関連付けた識別子)を、対応するプレゼンテーションユニットに現在表示されている画像と画像―ユニットセットとして関連付け、そして該画像―ユニットセットをメモリ88に保存するようにしてもよい。それから、マスターおよびスレーブユニットに画像を後刻再提示するために、オペレータは再開キー56を選択する可能性があり、その後にプロセッサ80は画像―ユニットセットにアクセスし、マスターおよびスレーブユニットにそれらの画像を再提示する。
ここで、画像―ユニットセットが保存されるかあるいは再アクセスされるとき、プロセッサ80は、特定の画像―ユニットセットを認識するのに使用可能な名前を用意することにより、オペレータが画像―ユニットセットを一義的に識別することを可能にするようにプログラムされてもよい。この場合、1つ以上の画像―ユニットセットはメモリ88に保存され、続いてプレゼンテーションを再開するために曖昧性なしに回収される。
画像はユニット識別子と共に保存することができるが、記憶キー60が選択されている場合には、ネットワークアドレスと共に画像を保存することにより、同様の結果を達成することもできる。ここで、会議が再開されたとき、プロセッサ80は、ユニット識別子およびアドレスを関連付ける中間的ステップを行う必要なしに、単に記憶画像とアドレスにアクセスし、関連アドレスに画像を切り替える。
少なくともいくつかの実施形態では、マスターユニットと共に使用されるスレーブユニットの数は変わらず、また、特定のスレーブユニットおよび機能の専用のキーはキーボード30上に用意されるようになっている。例えば、システム10が1台のマスターユニット28と2台のスレーブユニット22aおよび22bのみを含むとき、スレーブユニット22aおよび22bのそれぞれのための別々の送信および回収キーが用意され、単一のキー選択によってフリッピング/回収を行うことができる。同様に、図1をもう一度参照すると、少なくともいくつかの場合では、マスターユニット28は、2台のスレーブユニットの間に置かれる可能性がある(つまり、ユニット28がスレーブユニット22aと22bの間にあるように、マスターユニット28とスレーブユニット22aを交換する)ことも考えられる。この場合、単純な左右の送信アイコン68と70は、それぞれ、マスターユニット28からマスターユニットの左右のスレーブユニットに画像を切り替えるために使用される。図示されていないが、アイコン68および70に似た単純な左右回収矢印アイコンを用意して、スレーブユニットから画像を回収してスクリーン48上で再提示することもできるだろう。
図1をもう一度参照すると、少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、各スレーブプレゼンテーションユニット22aおよび22bは同様の構成および同様の働きを持つので、本説明を単純にするために、ここではユニット22aだけを詳細に説明する。図4と図5をさらに参照すると、スレーブプレゼンテーションユニット22aは引き出し式のローラー日除け式のユニットであり、筐体アセンブリ100(以下筐体100)、トランシーバー34a、巻き取りおよび引き出し可能なプレゼンテーションスクリーン38a、それぞれ第1と第2の取り付け部材あるいはフック102と104、プロセッサ110、モーター112、動力付きスクリーンスピンドル114、スレーブ提示装置/印刷アプリケーター(本例ではプリンタ116の形をとる)、イレーサー118およびメモリ119を含む。筐体100は一般に硬い箱形のアセンブリであり、上下壁107と109の間に空間105、前後壁111および113を形成している。前部壁111および後部壁113は互いに反対の方向を向く表裏面101および103を形成する。下部壁109は一般に筐体100の長さ方向に沿ってスリットまたは開口122を形成し、これを通ってスクリーン38aの下端が伸張する。各々の取り付け部材102および104は、マスターユニット筐体52に固定された取り付け部材72および74と同様、筐体100の後部壁113から後方へ伸張するように取り付けられ、筐体100の両端から伸張している。各部材の末端102と104は下方に伸張していて、部材102がチャンネル117を、部材104がチャンネル115を形成し、各チャンネルはレール40の幅寸法W1と同様のチャンネル寸法R2を有する。したがって、メインユニット28の場合と同様に、スレーブユニット22aは、レール40がチャンネル115および117内に受容されるように部材102および104をレール40上に載置することによって、レール40に取り付けることができる。
トランシーバー34aは上部壁107に取り付けられ、そこから上方に伸びている。スクリーン38aは、少なくとも本発明のいくつかの実施形態中で、柔軟で巻き取り可能な一般に直線形の部材であり、引き出されたとき開口122を通してその下方に伸張し、筐体100の表面101と同方向を向くプレゼンテーション面48aを提供する。少なくともいくつかの実施形態中で、プレゼンテーション面48aはマイラー(Du
Pontによって開発販売されているポリエステル材料の商標名)等の書き込み/消去可能な面であり、その上に消去可能なインキが印刷されるかプロットされ、その後消去することができる。ある場合には、重みのある棒106をスクリーン38aの下端に取り付け、スクリーン38aが広げられ、筐体100の下方に伸張する場合に、スクリーン38aを実質上平らに保つのを助けてもよい。
図示の実施形態では、プロセッサ110、モーター112、スピンドル114、プリンタ116およびイレーサー118のそれぞれは、ハウジング空間105の内部に取り付けられる。プロセッサ110はモーター112、プリンタ116およびイレーサー118に接続され、これら構成要素のそれぞれをコントロールする。プロセッサ110はメモリ119にも接続されてその中の情報にアクセスし、またトランシーバー34aに接続されてデータパケットを送受信する。モーター112はスピンドル114に結合され、上端がスピンドル114に付けられているスレーブスクリーン38aを巻き上げたり広げたりする。
プロセッサ110はプリンタ116を制御し、画像がマスターユニット28からスレーブユニット22aに切り替えられる場合、スクリーン38aが広げられつつある時にプレゼンテーション面48a上の画像を印刷し、そうでなければ、スピンドルによってスクリーン38aを上下に移動させながら表面48aに隣接している1つ以上のプリンタヘッドを移動させることによりプリントする。いずれにせよ、プロセッサ110は、マスターユニット28からユニット22aに切り替えられた画像を提示するようにプリンタ116をコントロールする。ある場合には提示はカラーであり、他の場合には白黒であり得る。さらに別の場合には、ユーザーには、カラーあるいは白黒で印刷するオプションがあってもよい。
イレーサー118はプロセッサ110によってコントロールされ、プリンタ116によってプレゼンテーション面48aに被着されたインクを消去する。この目的のために、イレーサー118は、スクリーンスピンドル114がスクリーン38aを巻き上げるとき、表面48aの上でイレーサーパッドを保持しながら筐体100の長さ方向に沿って単に前後に移動する。代替案では、プロセッサ110はイレーサー118をコントロールして、表面48aからある情報を消しながら他の情報は表面48a上に残すことができる可能性もある。ここで例えば、システムオペレータがスレーブユニット22aからの画像に再アクセスしてマスターユニット28で編集しようとするとき、編集が単にユニット28によって画像のうちはっきりと区別された部分を消し、次にユニット22aに修正済の画像を再切り替えすることである場合、修正済の画像は、表面48aから適当な情報を消し、修正済の画像が表面48a上で見えるようにスクリーン38aを広げることにより、ユニット22aに提示することができる。
したがって、図1〜図5の中に示された実施形態中で、オペレータがマスタースクリーンディスプレイ48上の画像がユニット22aに切り替えられるべきことを示す場合、画像データパケットは、トランシーバー34aによってトランシーバー22経由でプロセッサ110に送信される。その後プロセッサ110はモーター112とプリンタ116を制御して、スクリーン38aを広げ、同時に表面48aにインクを被着して表面48a上に切り替えられた画像を形成する。画像が表面48a上に形成された後、システムオペレータがユニット22aに別の画像を切り替えると、プロセッサ110は、まずモーター112とイレーサー118を制御してスクリーン38aを巻き上げ、同時にその上に印刷されたインクを消去する。表面48aがきれいになった後、プロセッサ110は次にモーター112およびプリンタ116を制御して再び表面48aにインクを被着し、聴衆が見られるように表面48a上に新しく切り替えられた画像を用意する。
スレーブユニット22aか22bのうちの1つで既存の画像を消去し、かつ表面48a上に新しい画像を形成するインクを被着するためにある程度の時間(例えば30秒以上)がかかる可能性がある一方、画像がマスターユニット28から切り替えられた後、ディスプレイ48は直ちにクリアされ、協同プロセスを継続するために使用できるようになる。したがって、上に記述された方法で画像を生成する際の遅れは、協同作業を遅らせることはない。
図1において、マスター表示画面48の寸法と、広げられ画像を示すために使用されるスレーブスクリーン38aの部分の寸法が類似していて、スクリーン38aに切り替えられかつ提示された画像は、ディスプレイ48に提示された画像のスケールに本質的に似たスケールを持っていることは認識すべきである。
さらに図1から図5を参照するとき、マスターおよびスレーブユニット28および22a、22b等がレール40から取外し可能であると、上述のシステム全体は容易に1つの会議室11から他の会議室へ運ぶことができ、レール40と同様のレール上にユニットの裏面から伸張する取り付け部材を載置することにより容易にセットアップすることができる、ということを認識するべきである。輸送中には、スレーブユニットのスクリーン(例えば38a)は保護のため、また構成をコンパクトにするために完全に巻き上げることができる。
図6は、上部ヘッダー122、筐体124、トランシーバー130、スクリーン126、第1と第2の取り付け部材132および134を含む、スレーブプレゼンテーションユニット120の別の実施形態を示す。取り付け部材132および134は上述の取り付け部材102および104に構造と動作が類似しているので、ここでは詳細に述べない。ここでは、ユニット120を上述のレール40のようなレールに取り付けるためにヘッダー122の裏面から部材132および134が伸張していることを言えば十分である。
この第2の実施形態では、スクリーン126は、ヘッダー122の底面に堅く固定され、そして下部筐体124には開口(不図示)が形成され、それを通してスクリーン126の下部末端が伸張し、そしてその中に、図5に関して上に記述されたスピンドル114に類似したスクリーンスピンドルが取り付けられる。さらに、この実施形態においても、図5に関して上に記述されたプロセッサ110、モーター112、プリンタ116、メモリ119、およびイレーサー118が、筐体124内に取り付けられ、またトランシーバー130が筐体124から上方へ伸びる。ここで、画像がマスターユニット28からスレーブユニット120に切り替えられる場合、送信された画像データパケットはトランシーバー130によって受け取られる。そして、筐体124中のプロセッサはその中のモーターとプリンタを制御して、スクリーン126を広げ、かつ筐体124がヘッダー122の下方に下降(矢印128を参照)するとともに、インクを面126に被着して切り替えられた画像をその上に形成する。この場合の利点は、画像を上から下へとプリントできるということである。同様に、表面126上の画像が消去されることになっている場合、筐体124内部のプロセッサは筐体124中のモーターとイレーサーを同時にコントロールし、スクリーン126を巻き取り、かつ表面126からインクを消去する。
今、図7、図8および図9を参照すると、図5に図示されたスレーブユニットに類似したスレーブユニットの追加の3つの実施形態171、173および175が示されている。図7から図9では、各スレーブユニットは図5に関して上に記述されたものに似ているプロセッサ110、あるタイプのモーターか動力112、プリンタ118、イレーサー116、メモリ(不図示)、取り付け部材(例えば104)、およびトランシーバー34aを含み、したがって、この説明の単純化のために、それらの構成要素はここで再び個々には述べない。図7、図8および図9の実施形態と図5の実施形態の間の主要な差は、プレゼンテーションスクリーンがどのように伸長され収納されるかにある。
図7の実施形態は一般に引き出し無限ループ式ユニットで、動力付きスピンドル151および自由回転スピンドル148の両方を含んでいる。動力付きスピンドル151は、プロセッサ110の管理下でモーター112によって駆動される。図7では、スクリーン144は筐体100内の動力付きスピンドル151を囲む連続的なベルトまたはループ式スクリーンであり、下方に伸張して、また筐体100の下方の自由回転スピンドル148に巻きつき、正面のスクリーン部分は正面のプレゼンテーション面155を形成し、裏面のスクリーン部分は表面155方向の反対方向を向く裏面159を形成する。少なくともいくつかの実施形態では、筐体100は一般に筐体100の全長に沿って伸びる2つのスリット状開口140および142を形成し、スクリーン145がそれを通って通過することを可能にする。
少なくともいくつかの実施形態では、スクリーン144が矢印146によって示されるごとく上方あるいは下方へ動くことができるように、そして自由回転スピンドル148が矢印150によって示されるごとく時計方向または反時計方向に回転できるように、動力が時計方向または反時計方向にスピンドル151に供給される。ここで、少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、画像がユニット171に切り替えられる場合、プロセッサ110はモーター112およびプリンタ116を同時に制御して、スピンドル151が時計回り方向で回転するとともに、スクリーン144上に画像を形成するためにインクを被着させる。画像が形成された後、画像は筐体100と自由回転スピンドル148の間の前面155上に見ることができる。この場合、画像を消去するために、スピンドル151は反時計回りに回転され、その一方でイレーサー118はスクリーン144からインクを除去する。別の実施形態では、前面155から画像を消すために、スピンドル151は時計回り方向に回転し、画像が自由回転スピンドル148を中心に回転し、動力付きスピンドル151に向かって戻ってそのまわりを回り、そして再び下降してイレーサー118を通過し、イレーサー118は、スクリーン上のインクを消去する。図7に図示されないさらに他の実施形態においては、イレーサー118は筐体100内のスクリーン144の反対側に置かれ、そして、セクション155が開口140を通って上昇するとともに、スクリーン144上でそれに示された画像を消去するために使用されることも可能である。
図8では、典型的なスレーブプレゼンテーションユニット173は引き出し下降ループ式ユニットで、自由回転スピンドル167のみならず、両方とも筐体100内に取り付けられた第1の動力付きスピンドル163および第2の動力付きスピンドル165を含んでいる。ここに、プレゼンテーションスクリーン181の第一と第二の終端は、それぞれスピンドル163および165に取り付けられそれらの周りを回る。そしてスクリーン181の中央部は、筐体100の下方に懸垂されている自由回転スピンドル167に巻きついている。この場合、動力付きスピンドル163および165は、スクリーン181のプレゼンテーション面183を矢印146によって示されるように上方または下方に動かすために、そして矢印187によって示されるようにスピンドル167を回ってどの方向にも動かすのに使用される。上記のスレーブユニットの実施形態のように、プリンタ116およびイレーサー118は、マスターユニット28とのやりとりによって生じた画像フリップ動作を反映させるために、プレゼンテーション面にインクを被着させるかそこから除去するように制御されてもよい。
図9を見ると、ユニット175は、図5、図7および図8に関して上述したユニットに類似の引き出し式アコーディオン型ユニットであるが、次の点で異なる。すなわち、スピンドルは取り込み/繰り出しアセンブリ174で置き換えられ、スクリーンは、巻き取り式スクリーン部材である代わりに、細長い水平スクリーン部材を含み、区分されたアコーディオン式スクリーン172である。スクリーン部材のうちの2つを、番号189によって一括して示すが、それらは水平方向に伸びるエッジに沿って結合されている。ここで、動力112は、矢印170によって示されるように、プロセッサ110によってプリンタ116に隣接したスクリーン172を繰り出し、またイレーサー118に隣接したスクリーン172を取り込むように制御される。
いま図1、図10aおよび図10bを参照すると、典型的なHHDインターフェースユニット200は、プロセッサ203、ディスプレイ204、キーボード209およびトランシーバー211を含む他のユニット構成要素を保護し支持する、一般に直線状で硬質のプラスチックまたは金属の筐体199を含んでいる。プロセッサ203は、トランシーバー211、スクリーン204、メモリ207およびキーボード209の各々に接続され、適切なときにそれらから情報を受け取るかあるいはそれらに情報を提供する。プロセッサ203はメモリ207に保存された様々なプログラムを実行する。さらに、少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、プロセッサ203は、会議室11内あるいはその近くに取り付けられたアクセスポイントとの無線通信によって、従来のコンピューターネットワーク(例えばローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、インターネット等)にアクセスすることができる。ユニット200のような無線デバイスとネットワークサーバー間のアクセスポイント経由の通信は無線通信技術において周知であり、したがってこの説明の単純化のためにここでは詳述しない。
キーボード209は、図2に関して上述したキーボードキーと同種のハードウェアキーを含んでいる。具体的には、メカニカルキー208、210、216および220は、上述のキー56、60、62および58と同種であり、プレゼンテーションを再開し、プレゼンテーションに関連した画像を保存し、マスターユニット28によってそれらを再提示することができるようにスレーブユニットによって示された画像を回収し、またマスターユニット28からスレーブユニットのうちの任意の1つにそれぞれ画像を送るために使用することができる。テンキー214は、図2に関して上述したテンキー67に似た方法で使用される。例えば、画像が切り替えられるべき識別子番号「2」のスレーブユニットを示すために、オペレータはキーボード209から「2」キーを選び、それから送信キー220を押下する。
左方向矢印キー222はそのラベルが意味するように左送信キーであり、マスターユニット28によって現在提示された画像は、マスターユニット28の左側のスレーブユニットに送られるべきであることを指示する。同様に右方向矢印キー228は右送信キーであり、マスターユニット28によって現在提示された画像は、マスターユニット28の右側のスレーブユニットに送られるべきであることを指示する。右向き矢印キー223は左側回収キーであり、マスターユニット28の左側のスレーブユニット上で現在提示されている画像がマスターユニットに回収されそれによって表示されるべきであることを示す。同様に、左向き矢印キー226は、右側回収キーであり、マスターユニット28の右側のスレーブユニット上で現在提示されている画像がマスターユニットに回収されそれによって表示されるべきであることを示す。
上述のキーに加えて、ユニット200には入力キー212が用意され、他のキーボードキーによって入力された情報を処理することを指示するために使用することができる。例えば、プレゼンテーションが再開されることになっており、以前に保存された特定の画像―ユニットセットにアクセスするために特定の7桁のナンバーコードを入力しなければならない時には、再開ボタン208が選択された後、プロセッサ203は、画像―ユニットセットに関連する画像にアクセスしかつプレゼンテーションユニットによって画像を示すために、特定の7個の数の配列を入力しなければならないセッション識別番号フィールドをディスプレイ204上に示す。少なくとも発明のいくつかの実施例では、ユニット200はコンピューターキーボード上で典型的に見られる文字、数字、およびファンクションキーを含むフルキーボード表現を含み、ユニット200が事実上完全なラップトップコンピューターとして使用することができ、様々なソフトウェアアプリケーション(例えばパワーポイント、スプレッドシートアプリケーション、ワードプロセッサアプリケーション等)とやりとりできると考えられる。
さらに図1と図10aを参照すると、少なくともいくつかの実施例では、スクリーン204は完全に機能的なタッチ感知式フラットパネルディスプレイスクリーンであり、それはソフトウェアアプリケーションに対応する画像、スタイラス202あるいは他の同様のタイプのインターフェースツールによりスクリーン204に入力された情報の対応画像、そして、少なくともいくつかの場合、ソフトウェアが生成した画像と応用情報を結合する画像を含む任意のタイプの可視映像を事実上表示するために使用することができる。したがって、例えば、一枚のパワーポイントスライドがディスプレイ204上に提示される場合、少なくともいくつかの場合にシステムオペレータは、ディスプレイ204上にマーク(例えば図10aの中の229)を付けるためにスタイラス202を使用し、プロセッサ203はそれを追跡してマークが表現されるようにディスプレイ204上の画像を変更する。ここで、マークは現実のインクがスクリーン204の表面に被着されないにもかかわらずディスプレイ204に現われるので、仮想インクマークと呼ばれる。
重要な点は、本発明の1つの態様によれば、制御インターフェース200のディスプレイ204によって示された情報は、ユニット28のマスターディスプレイ48上で直ちに更新されることである。したがって、HHD200を使用する場合、システムオペレータは会議室11内のどの場所にいても、ディスプレイ48上に表示された画像をリアルタイムかつ協同的なフリップチャートのような形で修正するためにHHD200を使用することができる。ディスプレイ48上の画像が完成したのちオペレータがユニット28から図1のスレーブユニット22aか22bの1つに画像を切り替えたい場合、オペレータは適切なスレーブユニットへ画像を切り替えるためにHHD200を使用する。例えば、図1に図示された例において、マスターユニット28からスレーブユニット22aへと画像を切り替えるには、オペレータは、HHD200の上の「1」キーを選択し、次に送信キー220を選択する。送信キー220が選択された後、プロセッサ203は選択されたスレーブユニットへの画像切り替えを命じる、マスターユニットネットワークアドレスを含むフリップ指令データパケットを形成し、そのフリップ指令データパケットをトランシーバー211および20を通じてプロセッサ80(再び図3を参照)に送信する。フリップコマンドを受け取ると、プロセッサ80は、現在表示されている画像を含む画像データパケットを形成し、HHD200によって選択されたスレーブユニットに画像データパケットを送信する。
図10aおよび図10bおよび図1を依然として参照すると、ユニット200はスタンドアローン型ラップトップコンピューターであってよく、またマスターユニット28が単に入出力装置であるような完全なデータ処理プラットホームを提供してもよい。ここで、例えば、ディスプレイ20との対話機能を追跡するプログラムはユニット200によって実行されてよく、また、ユニット200は、単にマスターユニットプロセッサ80にディスプレイ駆動データを提供するだけでもよい。
さらに、この場合、ユニット200は完全に画像プレゼンテーションを組み立てることができ、マスターユニット28は切り替えと回収処理を行わない可能性もある。ここで、例えば、ユニット200は、マスターおよびスレーブユニットによって表示された画像を含む画像をすべて保存することができる。マスター画像がスレーブユニットに切り替えられることを発表者がマスターユニット28に示す場合、コマンドはユニット200によって受け取られ、それが今度はマスター画像を指定のスレーブユニットへ送信することによって切り替えを生じさせる。さらに、ここで、ユニット200はさらに切り替えられた画像を消去するためにマスターユニットに自動的にコマンドを送信してもよい。回収コマンドも、マスタープロセッサ80によってではなくユニット200によって行なわれる。
図11は、少なくとも本発明のいくつかの態様による第2の典型的なシステム230を示す。システム230は、図1に関して上述した会議室11のような会議室に関して示されている。ここではプレゼンテーションユニット48および232は、聴衆が関連するプレゼンテーション面を容易に見られるように、その室内のレール40上に取り付けられる。ここで、マスターユニット28は図1に関連して上述したマスターユニット28に類似していて、わずかの相違しかない。その相違に関して再び図3を参照すると、図11の実施形態中のマスターユニットプロセッサ80は、図1に関して上述のプロセッサとはわずかに異なってプログラムされる。より具体的に言えば、システム230にはただ1つのスレーブユニット232だけしかないので、プロセッサ80は、送信コマンドが受信されたとき、すべての画像を単一のスレーブユニット232に切り替えるようにプログラムされる。
次に、スレーブユニット232へ画像を切り替える前に、プロセッサ80は、切り替えられた画像に画像識別子番号を加えるようにプログラムされる。その番号は、この例において、切り替えられた画像の左上隅に加えられる。例えば、図11では、画像識別子番号「6」および「7」は、それぞれ表面250および248上に示された画像に対応付けられ、したがって、後で各画像を一義的に識別することができるように、識別子番号6および7は画像の各々に加えられる。
第3に、スレーブユニット232へ画像を切り替える前に、プロセッサ80は、後のアクセス用にマスターユニットメモリ88中の画像と画像識別子番号とを関連付けて保存する。図11に示された上記の例において、それらの画像の各々がスレーブユニット232に切り替えられたとき、マスターユニットプロセッサ80(再度図3を参照)は、表面250上の画像を識別子番号6で保存し、同様に表面248上の画像を識別子番号7で保存する。
図11をさらに参照すると、スレーブプレゼンテーションユニット232は、図5に図示された構成要素と同種の構成要素のサブセットあるいは1セットの構成要素を含む大フォーマットプリンタあるいはプロッタである。この目的のために、ユニット232はプロセッサ336、モーター338、プリンタ340および紙342の大きなロール、およびトランシーバー240を含む。ユニット232の場合、プロセッサ336はモーター338、トランシーバー240およびプリンタ340に接続され、また、画像がユニット232に切り替えられる場合、プロセッサ336は、モーター338およびプリンタ340を同時に制御してペーパーロールの一部を広げ、広げられた部分が下降するにつれその前面250にインクを被着させる。表面250への画像の被着に加えて、プリンタ340は画像の左上隅に画像識別子番号(例えば図11中の「6」)を付加する。
画像が印刷された後、ユニット232から引き出されたロール部分は切り離して、常に見られるように隣接ユニット232に貼り付けることができる。この目的のために、少なくともいくつかの実施形態では、レール40は、切り離したシートを貼り付けるための画びょうを使用することができるようにコルク板前面を含んでいてもよい。図11では、識別子番号として番号「7」を有する典型的な切り離されたシート234がレール40の隣接ユニット232に貼り付けられたものとして図示されている。シートをきれいに切り離すことができるように、ペーパーロールの長さに沿って一定間隔でミシン目を設けてもよい。
図11に図示された実施形態中で、スレーブユニット232によって印刷された画像のうちの1つをマスターユニット28によって再提示するために、図2と図11を参照すると、システムオペレータは、再提示するべき画像に関連した番号を選択するためにテンキー67を使用し、次に回収キー62を選択する。例えば、図11中のシート234上の画像を再提示するために、オペレータは番号「7」および回収キー62を選択する。図3をもう一度参照すると、キー62が選択された後、マスターユニットプロセッサ80は画像識別子番号「7」に対応する、メモリ88に保存された画像にアクセスし、その画像をディスプレイ48に再提示する。一旦画像が再提示されると、画像を修正したり、印刷と貼り付けのためにスレーブユニット232に再切り替えしたりすることができる。
図12は、本発明によるさらに1つの追加的システム251を示す。ここで、システム251はマスタープレゼンテーションユニット48および第1と第2のスレーブユニット252aおよび252bを含む。図示の実施形態では、マスターユニット48はスレーブユニット252aと252bの間でレール40に取り付けられ、聴衆から見た時、ユニット252aはマスターユニット48の左側にあり、ユニット252bはマスターユニット48の右側にある。
マスターユニット48は上述されたマスターユニットに似ているので、ここでは詳細に述べない。各々のスレーブユニット252aおよび252bは同様に構築され同様に作動するので、説明の単純化のためにユニット252aだけを詳細に記述する。ユニット252aは一般に硬く、直線的なプラスチックあるいは金属の筐体258a、トランシーバー254a、大型の薄型プラズマ、LCDあるいは他の薄型表示画面256aを含んでいる。さらに、ユニット252aはプロセッサとこれに接続したメモリも含んでいるが、プロセッサもメモリも図示されていない。スレーブプロセッサは、ディスプレイ256aとスレーブトランシーバー254aのほか、スレーブメモリにも接続されている。
さらに図12に関していえば、画像がユニット48からスレーブユニット252aに切り替えられる場合、画像はユニット252aに無線で送信され、ディスプレイ256aに直ちに示される。上記の例のように、画像がユニット28から切り替えられる場合、ユニット28は、従来の紙パッド式フリップチャート上のシートをめくるのと同じように、何も表示されていない状態になる。ここで、画像がマスターユニット28から切り替えられる場合、画像と画像が切り替えられたスレーブユニットは関係付けられ、マスターユニットメモリ88あるいはスレーブユニットメモリに保存される。
スレーブユニットのうちの1つに表示された画像がマスターユニット28によって回収され再び表示される場合、ユニット28上のキーボードは、画像を回収するスレーブユニットを識別し、さらに回収プロセスを行うのに使用することができる。この場合も、回収プロセスは完全にユニット28内で行われ、スレーブユニットによって提示された画像がマスターユニットメモリ88に保存される。代替案において、スレーブ画像がスレーブユニットのメモリに保存される場合、回収プロセスは画像を回収するためにマスターユニット28からスレーブユニット(例えば図12の252a)への回収要求パケット、そして次にスレーブユニットからマスターユニット28へ戻すパケット送信を要求することになる。
図18は、本発明の少なくともいくつかの態様と一致する1つの追加のシステム470を示す。システム470は、堅固な筐体アセンブリ472内に取り付けられたディスプレイ474を含む単一のプレゼンテーションユニット(これも番号470によって表される)を含んでいて、ディスプレイ面475が聴衆に見えるようになっている。ここで、面475は、一般にプレゼンテーション目的のために隣接するスペース476、478および480を含む多くのサブスペースに分割されている。少なくともいくつかの実施形態では、プレゼンテーションスペース476、478および480の間には機械的な枠取りはなく、その代わりに情報が面475上に示される時だけそれらの個別のスペースは認識可能になる。したがって、例えば、さらに図23を参照すると、システム470は、個々のプレゼンテーション面スペース476、478および480に画像を投影する正面のプロジェクタユニット471と、ディスプレイ面475上のアクティビティを検知するセンサーアセンブリ473とを含む。代替案では、ユニット470は、個別の画像が各々のスペース476、478および480によって提示される、フラットパネルプラズマ、LCDタイプディスプレイあるいは他の薄型ディスプレイとすることができる。
さらに図18を参照すると、4個のタッチ感知可能な方向矢印アイコン482、484、486および488がプレゼンテーション面478の下方に備えられている。切り替えアイコン484は、矢印490によって示されるように、面478に提示された画像を左方の面476に切り替えるよう指示するために選択することができる。切り替えアイコン486は、矢印492によって示されるように、面478に提示された画像を右方の面480に切り替えるよう指示するために選択することができる。同様に、矢印アイコン482は、矢印494によって示されるように、左方の面476上で示された画像を回収し、面478上に表示されるよう指示するために選択することができ、矢印アイコン488は、矢印496によって示されるように、右方の面480上で示された画像を回収し、中央の面478上に表示するよう指示するために選択することができる。この場合、中央のプレゼンテーション面478は、上述のマスターユニットが使用可能であるのと同じように画像を編集し、スレーブユニットに画像を切り替え、スレーブユニットから画像を回収するのに使用できる。
図19には、図18のシステムに類似するシステム520が図示されている。システム520は、画面526を形成するプレゼンテーションスクリーン524を備えた電子フラットパネルユニットである1つのプレゼンテーションユニット522を含む。図18の実施形態の場合のように、図19では、システムオペレータによって(例えば、スタイラス、ユーザーの指等で)選択されたか指示された表面526上の場所を識別するために、あるタイプのセンサー構成要素(不図示)が用意されていると仮定する。システム520の場合、マスタープレゼンテーションスペース530は、境界またはアウトラインをその周りに置くなどによって、面526上では視覚的にはっきりした方法で表わされると考えられる。図19では、マスタースペース530は一般に面526の中央部に置かれるとして図示されている。ある場合には、マスタースペース530を区別するためにより精巧な視覚的なグラフィックスを用意してよい。例えば、フリップチャートと同じようにしたいときには、スペース530をフリップチャートに似たグラフィックスによって区別してもよい。
さらに図19を参照すると、ある場合には、マスタースペース530から面526上の他のスペースに画像を切り替えるのに使用できるコントロールアイコン536が、マスタースペース530内に備えられている。
図示の実施形態中で、画像がマスタースペース530中に形成された後、システムオペレータはスタイラスの先端をアイコン536に置いて画像を表面526上の別の場所にドラッグすることができる。ここで、画像がマスタースペース530からドラッグされる時、マスタースペースおよびその視覚的に目立つ特徴は面526上のそれらの原位置に留まると考えられる。図19で、以前にマスタースペース530から切り替えられたかドラッグされたある画像は528というラベルで示され、そして、矢印540で示されるようにスペース530から切り替えられつつある第2の画像は、532というラベルで示されている。矢印542は、ドラッギングプロセスを行うためにオペレータによって使用されるスタイラスの先端を表わす。
少なくともいくつかの場合には、画像がスペース530からドラッグされる場合、切り替えられた画像を表面526内で動かすことができるように、コントロールアイコンも一緒に移動する。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、以前に切り替えられた画像は切り替えられた画像上のコントロールアイコンを選択し、選択されたアイコンをマスタースペース530にドラッグして戻すことにより、マスタースペース530に回収されることになる。ここで、以前に記述された実施形態と同様に、マスタースペース編集のためのソフトウェアおよびソフトウェアスクリーンショットの表示が考えられる。
図20は、マスターユニットおよび2台のスレーブユニットを含む別の発明の実施形態550を示す。マスターユニットはマスター表示画面またはアセンブリ554、およびマスター正面プロジェクタユニット560を含む。一方、第1、第2スレーブユニットはそれぞれスレーブスクリーン552および第1のスレーブプロジェクタユニット558、第2のスレーブスクリーン556および第2のスレーブプロジェクタユニット562を含む。スクリーン552、554および556はディスプレイ投影面564、566および568をそれぞれ含み、それらは同様の寸法を有し、聴衆あるいは協同作業に参加するグループによって同時に見ることができるように各々並べて設置されている。さらに、マスターアセンブリ554は、表面566の上または近傍においてスタイラス、ペン、イレーサーなどの位置を検知するためにスクリーン554の上端に沿って取り付けられたレーザセンサーユニット570を含んでいる。
図20では、プロジェクタユニット558、560および562は、個々の面564、566および568に個別の画像を投影するように配置されている。マスターアセンブリ554は、一般に画像およびシステムソフトウェアを制御するために、そしてより具体的には画像切り替え動作および表示編集のためのマスター面566への画像の回収を制御するために、上述のプロセッサと同種のプロセッサに接続される(不図示)かそれを含んでいる。
図21は、発明のある態様と一致する別のシステム600を示す。システム600はマスタープレゼンテーションユニット610および3台のスレーブユニット604、606および608を含む。スレーブユニット604、606および608の各々は図1、図4および図5に関して上述されたスレーブユニットに類似しているので、再びここで詳細に説明しない。ここでは、各スレーブユニット604、606および608は、壁601に取り付けられ、さらに具体的には壁に取り付けられたレール602を介して取り付けられ、またマスターユニット610から切り替えられた画像を受け取り、受けた画像をスレーブプレゼンテーション面(つまり面622、624および626)に提示することができる、ということを述べれば十分であろう。
各ユニット604、606および608は壁に取り付けられている一方、マスターユニット610は可搬の、床の上に置かれるイーゼル型アセンブリであり、内部スペース614および1つ以上の棚部材616を持つイーゼル構造(番号610によっても識別される)を含む。図示された実施形態では、設備内の移動を容易にするためにキャスター618(2個だけにラベルを付けた)がイーゼル構造610の底部に取り付けられている。コンピュータープロジェクタおよび他のシステムコンポーネントは、スペース614内の棚616に置くことができる。ユニット610は、マスター画像を提示し、画像を修正し、そして一般に協同作業を促進するためのマスタープレゼンテーション面612を含む。上記の実施形態のように、マスター画像をスレーブユニットへ切り替え、画像を回収し、かつ他の画像管理機能を実行するために、スクリーン上で選択可能なアイコンを面612に用意してもよい。ここで、スクリーン612は、プラズマスクリーン、リアプロジェクタがスペース614内にあるような背面投影スクリーン、前面投影スクリーンなどを含むいくつかの形式のうちのどれをとってもよい。
図24は、本発明の他の態様と一致する別のシステム700を示す。システム700は複数の可搬プレゼンテーションユニット702、704、706、708、710および712を含む。各々のユニット702、704、706、708、710および712は、同様に構築され、同様の方法で動作するので、この説明を単純にするために、ユニット702だけを詳細に説明する。ユニット702は、可搬ディスプレイスタンド716の上部に取り付けたフラットパネル電子ディスプレイスクリーン714を含む。ユニット702の移動を容易にするため、スタンド716の下にキャスター718が設けられている。例えば、ユニット702はいくつかの異なる会議室のうちのどの中でも使用でき、時には個人用事務室内で、またほかの時には会議スペースなどの中で使用できる。図示はされていないが、ここで、電子ディスプレイ714は、ディスプレイ714の前面上又はその近傍で生ずる動きを追跡する追跡システムを含むことが考えられる。したがって例えば、上に記述されたように、ディスプレイ714に示された情報を修正したり選択したりするのにペン、イレーサーあるいは他の電子式デバイスが使用される時、ペンまたはイレーサーの動作が検知されて、ディスプレイ714に提示された情報が変更または選択される。さらに、ユニット702は他の実施形態に関して上に記述されたトランシーバーと同種の無線トランシーバー(不図示)を含み、ユニット702が他のユニット704、706、708、710および712へ情報を送信し、またそれら他のユニットから情報を得ることができるように想定されている。この実施形態では、ユニット702、704、706、708、710、712のいずれもマスターユニットとして使用でき、他のユニットまたはそれらのサブセットのいずれもスレーブユニットとして使用できる。
図28は、本発明の少なくともいくつかの態様と一致する1つの追加のシステム800を示す。システム800は、比較的広い表示スクリーンあるいは面802と、2台のビデオ式プロジェクタ804および806、1台の可搬フラットパネルディスプレイプレゼンテーションユニット808、ラックに取り付けられたプロセッサ810、ローカルエリアネットワーク(LAN)812、無線アクセスポイント814、DVD/VCR818およびスキャナ/プリンタ816を含んでいる。可搬プレゼンテーションユニット808は、図24に関して上述されたプレゼンテーションユニットに類似しているので、ここで再び詳細に記述しない。ここでは、ユニット808が可搬カート式装置(ラベルは付けていない)の上に取り付けられるフラットパネルディスプレイスクリーン838を含み、またアクセスポイント814への情報送信およびそこからの情報受信用の無線トランシーバー836を含んでいることを述べれば十分であろう。
ラックに取り付けられたプロセッサ810はLAN812経由でアクセスポイント814に結合され、ユニット808への送信のためにそこから情報を得、かつそれに情報を提供する。さらに、プロセッサ810は、各プロジェクタ装置804および806のみならずDVD/VCR818およびスキャナ/プリンタ816に有線で結合されている。プロジェクタユニット804は、一般に面802の左半分の上に情報を投影するように構成され、一方ユニット806は、一般に面802の右半分の上に情報を投影するように配置され構成されている。より具体的には、ユニット804は、面802の左半分の互いに隣接するスペース820および822の中に2画像を並べて投影するように構成され、ユニット806は、一般に面802の右半分上にあって互いに隣接する第3と第4のスペース824および826に画像を投影するように構成されている。スペース820および822に情報を含む画像か白紙画像のいずれかを投影する場合、ユニット804はさらに画像識別子を該スペースに投影する。図28中の画像識別子は828と830というラベルを付けた識別子1および2をそれぞれ含む。同様に、ユニット806は、スペース824および826中に832および834とラベル付けされた識別子3および4を投影する。番号1、2、3および4は、システム動作中にスペース820、822、824および826をお互いに区別するために使用される。少なくともいくつかの構成では、プロセッサ810は、ユニット808およびプロジェクタ804と806のそれぞれを駆動し、したがって表示された/提示された画像すべてを制御する。これらの構成では、ユニット808は単にインターフェースであり、切り替え/回収プロセスはプロセッサ810によって行なわれる。例えば、画像がユニット808からスペース822へ切り替えられる場合、ユニット808はプロセッサ810に「切り替え」コマンドを送信し、プロセッサ810は次にプロジェクタ804にスクリーン838からの画像をスペース822に表示させる。スペース822からの画像が回収される場合、回収コマンドがプロセッサ810に送信され、次いでプロセッサ810は回収画像をユニット808に戻して表示する。
さらに図28を参照すると、コントロールアイコンが可搬ユニット表示画面838の下部セクションの近くに示される。コントロールアイコンはスペース選択アイコン842、844、846および848、回収アイコン840、および送信または切り替えアイコン850を含む。スペース選択アイコン842、844、846および848の各々は、スペース820、822、824および826に関連した828、830、832および834になどのラベルのうちの1つと適合するスペースラベル1、2、3および4をそれぞれ含んでいる。操作にあたって、スクリーン838からスペース820、822、824および836のうちの1つに画像を切り替えるためには、ユーザーは単にアイコン842、844、846および848のうちの1つを選択し、次に切り替えアイコン850を選択すればよい。例えば、スクリーン838からの画像を面802上のスペース822に切り替えるためには、ユーザーは単にスペース選択アイコン844を選択し、次に切り替えアイコン850を選択すればよい。同様に、スペース820、822、824および826のうちの1つから画像を取り戻すためには、ユーザーは単にスペース選択アイコン842、844、846および848を選択し、つぎに回収アイコン840を選択すればよい。
さらに図28を参照すると、画像がスクリーン838から切り替えられる場合、情報は可搬ユニット808からアクセスポイント814にトランシーバー836によって送信され、さらにLAN812を通してプロセッサ810に送信される。その後、プロセッサ810は投射投影ユニット804および806のうちの関連する1つを制御して、スペース820、822、824および826の対応する1つへ投影される画像を更新する。回収アイコン840がスクリーン838上で選択される場合、情報はアクセスポイント814およびLAN812経由でプロセッサ810に送信され、ユニット804および806の1つによって表示された画像のうちの関連する1つが回収されスクリーン838に提示されることを要求する。この実施形態では、会議中に以前に表示された画像は、プロセッサ810によって関連するメモリに保存される。また、少なくともいくつかの実施形態では、可搬ユニット808によって現在表示されている画像だけが、ユニット808のメモリに保存される。
図28をもう一度参照すると、ユニット808によっておよびスペース820、822、824および826の中に画像を表示することに加えて、少なくともいくつかの実施形態では、ユニット818によって再生されたDVD、およびVCR画像がスクリーン838あるいは投影スペースの1つの上に示されることがあり得る。さらに、スクリーン838に画像が表示されている間に、スクリーン838上のスペース制御アイコンのすぐ上にある印刷アイコン870を選択することにより、プロセッサ810は現在スクリーン838に表示されている画像をスキャナ/プリンタ816を用いて印刷してもよい。ここで、情報は、スクリーン838による表示あるいは情報変更のために、スキャナ816によってスキャン入力することができる。画像がスキャン入力される場合、プロセッサ810は画像を表示するためにLAN812およびアクセスポイント814経由でユニット808に送信する。
図13〜図16を参照すると、本発明のある態様から成る様々な方法およびその下位の方法が記述されている。ここに記述された方法の各々は、上に記述されたシステムあるいはその変形の少なくとも1つ、そしていくつかの場合に2つ以上、あるいは全てにおいて、使用されてもよい。
特に図13は、マスターユニット28からスレーブユニットに画像を切り替える方法270を示す。さらに図1〜図5は、システム10に関して方法270を説明する。まずブロック272では、システムオペレータは、会議室11内の聴衆が見られるようにマスターユニット、スレーブプレゼンテーションユニットあるいは装置を配置する。ブロック274では、情報はマスターディスプレイ48に提示される。ブロック276で、プロセッサ80は現在ユニット28に提示されている画像をスレーブプレゼンテーションユニット22aおよび22bのうちの1つへ切り替えるためのコマンドに関して、キーボード30のような入力装置、HHD200などによって生成された無線制御信号その他をモニターする。判定ブロック278で切り替えコマンドが受信されない場合、制御はブロック274に戻り、そこから上述の方法が繰り返される。ブロック278で切り替えコマンドが受信されると、制御は280に移り、マスターユニット48はマスター画像を画像データパケットの一部として選択されたスレーブユニットに送信する。ブロック282では、選択されたスレーブユニットは、上述の方法のうちのいずれかで受信画像を提示する。
図14は、図13の中のブロック280および282の代わりとして使用できる下位の方法284を示す。この方法は切り替えられた画像を画像識別子と関連させ、マスターユニット28があとで画像に再アクセスし、これを再提示、編集することができるようにする。この目的のために、サブプロセス284は、スレーブユニットによって生成された画像に対し特有な画像識別子を割り当てて、画像が生成される場合、スレーブユニットが画像と共に画像識別子を含むようにする(例えば印刷)システムと共に使用される。したがって、下位の方法284は図11のシステム230に関連して記述される。
図2、図3、図11、図13および図14を参照すると、ブロック278でマスターユニット28からスレーブユニット232への切り替えが命じられた後、制御は図14のブロック286に移る。ブロック286では、マスター画像は、独自の画像識別子番号(例えば、図11中に図示されるような「6」あるい「7」)と関連付けられる。ブロック288では、マスタープロセッサ80は関連画像および画像識別子番号をマスターメモリ88に保存する。ブロック290では、マスターユニット28はマスター画像を選択されたスレーブユニットに送信する。ブロック292では、選択されたスレーブユニットは、送信された画像を画像識別子番号と共に提示する。こうして例えば図11では、スレーブユニット232は面250上に画像を生成し、左上隅に画像識別子番号「6」を加える。この時点で画像切り替えは完了する。
引き続きブロック294では、画像切り替えの完了後に、マスタープロセッサ80は特定の識別子番号に関連した画像用の回収要求をモニターする。例えば、識別子番号「7」が図11に示されたようにシート234上の画像に追加された場合、システムオペレータは、番号「7」の入力および回収キー62の選択(再び図2参照)によってシート234上の画像の回収を要求する可能性がある。ブロック296で回収が要求されない場合、制御はブロック292および294に戻る。ブロック296で回収コマンドが受け取られると、制御はブロック298に移り、マスタープロセッサ80は、オペレータによって入力された識別子番号と関連する画像にアクセスし、そしてブロック300で、マスターユニット28はマスターディスプレイ48に関連画像を再提示する。
図15は、図1の実施形態中でそうであるように、スレーブユニットの各々が独自のスレーブユニット識別子によって識別できるフリップチャート画像管理方法330を示す。この目的で、図1では、スレーブユニット22aは、番号「1」によって一義的に識別することができ、ユニット22bは番号「2」によって識別できる。図1、図2、図3および図15を参照すると、ブロック334では、スレーブ識別子(例えば24a、24b等)が各スレーブ表示ユニットに対して付与され、またスレーブ識別子は何らかの方法でスレーブデバイスの識別子に対応する無線ネットワークアドレスに関連付けられる。関連付けられたスレーブ識別子およびネットワークアドレスは、マスターユニットメモリ88に保存される。ブロック332では、マスターユニット28、スレーブプレゼンテーションユニット22aおよび22bは、聴衆によって見ることができるように会議室11内に配置される。
ブロック336では、画像はマスターディスプレイ48を介して提示されかつ/または操作される。ブロック338でマスターユニットプロセッサ80は、現在表示されている画像をスレーブプレゼンテーションユニットのうちの1つに切り替えるよう指示する切り替えコマンドをモニターする。ブロック340では、切り替えが指示されない場合、制御は前に戻ってブロック336と338を経由する。切り替えがブロック340で指示されると、制御はブロック342に移り、マスター画像は、オペレータによって指定されたスレーブ識別子(即ち画像が切り替えられるべきスレーブユニットの属性)と関連付けられる。
ブロック344でマスタープロセッサ80は関連付けられた画像およびスレーブ識別子番号をメモリ88に保存し、ブロック346ではマスタープロセッサ80がマスター画像をスレーブユニットに送信する。ブロック348でスレーブユニットは受信画像を提示する。
ブロック350で、マスタープロセッサ80は、画像を回収するスレーブユニットに関連する特定のスレーブ識別子を指示する回収要求をモニターする。ブロック352で回収指令が受け取られない場合、制御は348に戻り、また、上述のループが繰り返される。ブロック352で回収指令が受け取られると、制御はブロック354に移り、プロセッサ80はマスターメモリ88中のスレーブ識別子に関連する画像にアクセスする。ブロック356では、プロセッサ80はマスターディスプレイ48に関連画像を再提示する。
図16は、マスターユニットプロセッサ80が図13から図15に関して上述した方法のうちのいずれかと同時に実行することができる方法360を示す。方法360は、セッション保存コマンドが受信された時点で提示された画像と特定のプレゼンテーションユニットを関連付け、後のアクセスのため、関連付けられた画像およびユニット識別子を保存し、その後、再開コマンドが受信された時、セッション保存コマンドが受信されたときに画像と関連付けられたプレゼンテーションユニットによって画像を再提示するための方法である。例えば図1において、協同的なセッション中に、保存キー60が選択された場合、第1、第2、第3の画像がそれぞれユニット22a、22bおよびマスターユニット28によって示されると仮定する。ここで、キー60が選択されると、第1、第2および第3の画像は、ユニット22a、22bおよび28に関連したユニット識別子とそれぞれ関連付けられ、関連付けられたデータは画像セットとしてマスターメモリ88に保存され、またその後、ユニット22a、22bおよび28のプレゼンテーション面はクリアされる。続いてオペレータが保存された画像セットに対応するセッションを再開すると、プロセッサ28は、提示のために第1および第2画像をスレーブユニット22aおよび22bにそれぞれ切り替え、そして、セッションが終わったところでセッションが継続できるように、第3の画像をディスプレイ48に提示する。
図1、図2、図3および図16を参照すると、ブロック362で、画像は、マスターディスプレイ48、および各々のスレーブユニット22aおよび22bに提示される。ブロック364では、プロセッサ80は保存キー60が選択されたかどうかモニターする。ブロック366で保存キー60が選択されていない場合、制御はブロック362に戻る。ブロック366で保存キー60が選択されると、制御はブロック368に移り、プロセッサ28はマスターディスプレイ48の表示をクリアし、各スレーブユニット(例えば22a、22b等)に信号を送信して各スレーブユニットにそれぞれのプレゼンテーション画面をクリアさせる。ここで、プレゼンテーション画面はクリアされるが、プレゼンテーション面からの画像に対応するデータは、マスターメモリ88あるいはマスターメモリ88とスレーブメモリの組合せ(例えば図5中の119)に維持される。
引き続いてブロック171では、プロセッサ80は、後でセッション画像にアクセスするために使用することができるセッション識別子をオペレータに要求する。例えば、プロセッサ80は、マスターディスプレイ48によってセッション画像セットを指定するようにオペレータを促すセッション識別子フィールドおよびクエリーを用意してもよい。テキストセッション識別子が好まれる場合、プロセッサ80はさらに完全なアルファベットキーボードを含むタッチ選択可能なアイコンをディスプレイ48に提供することができるし、代替案では、セッション識別子フィールド内の手書き文字を認識することもできる。ブロック171でセッション識別子を要求する代わりに、プロセッサ80は、単にセッション画像セットにランダムアクセスコードを割り当て、一時的にそのコードをディスプレイ48によってオペレータに提供してもよい。
ブロック369では、プロセッサ80は、画像セット中の各画像を独自のプレゼンテーションユニット識別子(つまりマスターユニット28あるいはスレーブユニット(例えば22a、22b等)のうちの1つに独自の識別子)と関連させる。ブロック370では、マスタープロセッサ80は、画像の各々がマスターメモリ88中のマスターユニットおよびスレーブユニット識別子の特定の1つに関係付けられたセッション識別子付きセッション画像セットを保存する。ブロック370の後では、セッション画像はすべて将来の参照のためにアクセス可能なフォーマットで保存されている。
次にブロック374で、マスタープロセッサ80は、先行の協同的なセッションを再開するよう、また再開のため、保存された画像セットに再アクセスしてこれを提示するよう指示する再開アイコン56の選択をモニターする。ブロック376で再開コマンドが受信されない場合、制御はブロック374に戻る。ブロック376で再開コマンドが受信されると、制御はブロック377に移る。
ブロック377で、マスタープロセッサ80は以前に保存された画像セットに対応するセッション識別子を提供するようにシステムオペレータを催促する要求を用意する。ここでこの催促は、識別子の指定のためのタッチ検知可能なアイコンの適切なセット(例えば数、英数字等)に加え、テキストクエリーおよびセッション識別子フィールドを含むことができる。
ブロック378で、入力されたセッション識別子に関連した画像セットはメモリ88から回収され、また、ブロック380で、前のセッションをそれが終了したところから継続できるように、セット中の画像はマスターディスプレイおよびスレーブユニットに表示される。ブロック380の後に、制御は上述のプロセスが続くブロック362に戻る。
後のアクセス用にシステムプレゼンテーションユニットに同時に提示される画像のセットを保存することができることに加えて、さらに、少なくとも本発明のいくつかの実施形態では、個別の画像は、画像がスレーブユニットに切り替えられるかどうかと無関係に、保存のためおよび後のアクセスのために選択可能であると考えられている。例えばもう一度図2と3を参照すると、保存キー60が一度選択された場合、プロセッサ80はディスプレイ48に現在提示されている画像を保存するように、またキー60が立て続けに二度(例えばマウスのダブルクリックと同様に)選択された場合、セッション画像の全体を画像セットとして保存するようにプログラムされる。単一画像が後のアクセスのために保存される場合、ある場合にはそれらの画像は画像が保存される場合に生じる協同的なセッションに関連したセッションセットに加えられる可能性がある。代替案中で、ある場合には、単一画像が保存される場合、プロセッサ80は、続いて画像を再アクセスするために使用することができる特定のテキストまたは数値の画像識別子をシステムオペレータに要求する、セッション画像セットの保存に関して上述されたものに似たプロセスを実行することもできる。
さらに図2および図3を参照すると、画像が別々に保存される場合、回収キー62が選択されると、画像はマスターメモリあるいはスレーブプレゼンテーション装置のうちの1つから回収することができるので、プロセッサ80は、画像を回収することができる可能なソースおよびそれらの画像へのアクセスにふさわしいツールを示すオプションのメニューを提供することもできる。
図17には、図2のマスターユニット28に似ているマスタープレゼンテーションユニット528が図示されている。このマスターユニット528の下部余白領域530にはタッチ感知アイコンセットが用意されている。ここに、再開アイコン56、送信アイコン58、保存アイコン60、そして回収アイコン62に加え左右の切り替えアイコン68および70はそれぞれ、図2で同じ番号が付けられたキーに関して上述された機能と同じ機能を持っているので、説明の単純化のために、ここでは再び詳述しない。ユニット528において提供されるアイコンセットと、ユニット28において提供されるキーセットの間の主な相違は、図2の中のテンキー67が図17の中のサムネイルスケッチバー450によって置き替えられている点である。ここで、マスターユニット528からスレーブユニットのうちの1つに画像が切り替えられる場合は常に、切り替えられた画像のサムネイルがバー450に示されると考えられる。図17では、2個の典型的なサムネイルスケッチが数字452および454によって識別されている。ここで、スレーブユニットのうちの1つによって提示されている画像をマスターディスプレイ48に再提示するためには、特定のスレーブユニットあるいは画像にアクセスするためにその画像に適用された画像識別子を識別する代わりに、システムオペレータは、単にサムネイルスケッチ(例えば452、454等)のうちの1つおよび回収アイコン62を選択してディスプレイ48に画像を提示すればよい。
少なくともいくつかの場合では、マスターユニット528からスレーブユニットのいずれかに切り替えられた画像はすべてシステムオペレータが協同的なセッションを終了するまでマスターメモリ88内に保存され維持され、また対応するサムネイルスケッチ(例えば452、454等)はバー450に付け加えられる。ここで、長い協同的なセッションでよく起こることだが、切り替えられた画像の数がスレーブプレゼンテーションユニットの数を超過する場合でも、システムオペレータは、画像が現在スレーブユニットに示されているかまたは単にマスターメモリに保存されているかどうかに関係なく、切り替えられた画像すべてに迅速かつ容易にアクセスすることができる。アイコン64および66は、オペレータが、再提示するべき特定画像の多数のサムネイルスケッチを図形で探索することを可能にする左右のスクローリングアイコンである。ある場合には、すべての切り替えられた画像および切り替えられないすべての保存画像はマスターメモリ88に保存され、バー450に選択可能なサムネイルスケッチとして提示されると考えられる。
図24をもう一度参照すると、少なくともいくつかの発明の実施形態中で、複数のプレゼンテーションユニットが利用可能で、かつプレゼンテーションユニットのうちのいずれもがマスターあるいはスレーブユニットのどちらかを務めるかもしれない場合、システムユーザーがユニットのうちの1つがマスターユニットであると識別しかつユニットのより大きなセットからスレーブユニットとして動作するべきユニットのサブセットを選択することを迅速に助け、マスターおよび選択されたスレーブユニットを関連させてマスターとスレーブユニット間で画像を切り替えるためのツールを提供する方法をソフトウェアの形で実行することができる。この目的のために、図24をもう一度参照すると、この例において、プレゼンテーションユニット702、704、706、708、710および712は例えば私的オフィス、会議室、玄関あるいはカフェテリアなどの入り口のような公共スペースの中等の様々な目的に使用することができると推測できる。この目的のために、ユニットの各々は、1つの場所から他の場所へ容易にユニットを運ぶことができるキャスターつきのスタンド71の頂部に取り付けられたフラットパネルディスプレイ714を含んでいる。ユニットのうちの1つがマスターユニットとして使用され、別のユニット(複数可)がスレーブユニットとして使用される会議プロセスにおいて、そのプロセスを容易にするために2つ以上のユニットがともに使用されることになっている場合、数台のユニットが会議スペース中に持ち込まれ、互いに連携してアプリケーションを実行して会議プロセスを容易にすることができると考えられる。
図25は、上述のプロセスと一致する方法730を示す。図24もさらに参照すると、ブロック732では、各々が独自の無線アドレスを有する数台のディスプレイユニット(例えば702、704、706、708、710および712)が用意される。例えば、ディスプレイ装置702は無線アドレス00425A1を、ユニット704は無線アドレス54478B1を、ユニット706は無線アドレス89908B1を持ちうる。プロセスブロック734では、ディスプレイユニットのいくつかが会議スペースに持ち込まれる(図24を参照)。
プロセスブロック736で、会議スペース中のユニットのそれぞれのスイッチを入れた状態で、システムオペレータはユニットのうちの1つをマスターユニットとして使用するよう指示する。この目的のために、図24に図示されるように、少なくともいくつかの実施形態中では、ユニットのうちの1つ(例えば702)のスイッチが入れられた場合は常に、システムオペレータにそのユニットをマスターユニットとして選択する方法を教える情報(つまり最初のインターフェース)がそのユニットのディスプレイ(例えば714)に示される。これに関して、ユニット702をマスターユニットであると識別するために、選択可能なマスターアイコン722と共に指示720がディスプレイ714によって用意される。同様の指示およびマスターアイコン(例えば、724を参照)は個々のユニット704、706、708、710および712によっても用意される。オペレータがユニットのうちの1つがマスターユニットとなるよう指示すると、デフォルトによって、会議スペース中の他のユニットは可能なスレーブユニットとして識別される。本例では、オペレータはディスプレイ714上でマスターアイコン722を選択し、それによってユニット702がマスターユニットになるよう指示すると考えられる。
さらにブロック736で、オペレータがマスターユニットとしてユニット702を選択した後、ユニット702は、スペース内の他のプレゼンテーションユニット704、706、708、710および712を識別するために無線で会議スペースをポーリングする。各々のユニット704、706、708、710、712は、自身がスレーブユニットになりうることを識別することを要求するポーリング信号を受け取ると、それぞれ、その独自の無線ネットワークアドレスによってスレーブユニットを識別する情報パケットをマスターユニット702に送り返す。例えば、上記の典型的なアドレスと一致して、ユニット704は、独自アドレス54478B1を含む情報パケットを送信し、ユニット706は、独自アドレス89908B1を含む情報パケットを送信する。ユニット702が可能なスレーブユニットから返信情報パケットを受け取ると、ユニット702は可能なスレーブユニットの各々を識別し、独自の簡易識別子を個々のスレーブユニットと関連させ、そして次にさらに構成プロセスを容易なものとする。この目的のために、本例において、マスターユニット702は5台の別々のスレーブユニット704、706、708、710および712を識別し、簡易識別子1、2、3、4および5をそれぞれそれらに関連させる。
図25、そしてさらに図26をさらに参照すると、ブロック738で5台のスレーブユニットを識別した後、マスターユニット702は送信情報パケットを5台のスレーブユニット704、706、708、710および712のそれぞれに送り返し、各々に簡易識別子ラベルを割り当てる。現在の例において、識別子ラベルは、ユニット704、706、708、710および712にそれぞれ送信される番号1、2、3、4および5を含んでいる。スレーブユニットが簡易識別子ラベルを受け取ると、ユニットはその表示画面にラベルを表示する。図26では、表示された簡易ラベルは、752、754、756、758および760に示される。
さらに図25および図26を参照すると、ブロック738でマスターユニット702はその最上部の近くにマスターラベル750の指定を含む構成インターフェース、会議プロセスを容易にするためにマスターユニット702と共に使用される会議スペース内スレーブユニットのサブセットを選択するための指示780、および個々のスレーブユニット704、706、708等と関連する簡易ラベル(例えば752、754等)に対応するアイコンを提供する。例えば、アイコン762はラベル752に、したがってスレーブユニット704に関連している。同様に、アイコン766、768、770および772はラベル754、756、758および760に、したがってスレーブユニット706、708、710および712にそれぞれ関連している。Enterアイコン774もマスターユニットディスプレイの最下部の近くに用意される。ここで、指示780にしたがって、スレーブユニット704〜712のサブセットは、アイコン762、766、768、770および772のサブセットを選択し、次にEnterアイコン774を選択することにより、選択することができる。例えば、会議セッション中にマスターユニット702と共に使用されるユニットとして、スレーブユニット706、708および710を選択するために、オペレータはアイコン766、768および770を選択し、次にEnterアイコン774を選択する。スレーブユニットのサブセットを指定する活動をモニターするこの過程は、図25の中のブロック740および742によって表わされる。
Enterアイコン774が選択されると、プロセスブロック744では、マスターユニット702はマスターラベル750の指定を含む制御インターフェースを提供し、マスター画像を選択されたスレーブユニットのサブセットへ切り替え、またスレーブユニットの選択されたサブセットから画像を回収するのに適切なアイコンを提供する。この目的のために、図27を参照すると、マスターユニット702は個々のスレーブユニット706、708および710の選択されたサブセットのそれぞれのために個別の切り替え/回収アイコン782、784および786を各々提供する。切り替え/回収アイコン782、784および786は類似していて、同様の方法で動作する。したがって、この説明を単純化するためにアイコン784だけをここで詳細に記述する。アイコン784は切り替え矢印アイコン769および回収矢印アイコン771を含んでいる。切り替えアイコン769が選択されると、マスターディスプレイに現在表示されている画像は、アイコン784に関連したスレーブユニット708(つまり簡易ラベル754に関連するユニット708)に切り替えまたは送信される。同様に、回収矢印アイコン771が選択されると、スレーブユニット708に現在表示されている画像はマスターディスプレイユニット702によって回収され表示される。現在の会議プロセスを終了するための終了アイコン788が提供される。
なお、電子ディスプレイを複数使用することで、個々に使用したりつなげて使用したり多用な形の構成にすることができる。また、ディスプレイが無線通信のための装備を有する場合、ディスプレイが構成プロセスを合理化することを可能にするソフトウェアを用意することもできる。
図29は、少なくとも本発明のある実施形態のいくつかの態様と一致しているさらにもう1つのシステム890を示す。図28も参照すると、システム890は、図28に関連して上述したシステム800と各々同種の第1と第2のサブシステム900および901を含んでいる。したがって、システム900および901の各々は可搬マスタープレゼンテーションユニット、第1と第2のプロジェクタユニット、表示画面、ラックに取り付けられたプロセッサ、ローカルエリアネットワークおよび無線アクセスポイントを含んでいるが、図29では、それらのどれも別々にラベル付けされていない。図28に図示された実施形態でのように、プロジェクタの各々は表示画面上に2つの別個の画像を投影するように構成されている。例えば図29では、サブシステム900中のプロジェクタの1台は第1と第2の個別の画像を第1と第2の個別のスペース904および906中に投影し、一方、サブシステム901中のプロジェクタのうちの1つは第1と第2の画像をそれぞれ第1と第2のスペース903および905中に投影する。図29では、上述の構成要素に加えて、ローカルエリアネットワークが広域ネットワーク(WAN)920によって接続されている。
さらに図29を参照すると、少なくともいくつかの構成ではシステム901はシステム900から離れた場所にあり、そして、可搬プレゼンテーションユニットのどちらもがマスタープレゼンテーションユニットとして使用することができると想定される。さらに少なくともいくつかの応用で、システムユーザーがプレゼンテーションを行なうためにマスタープレゼンテーションユニットのうちの1つを使用する時、対応するサブシステムに生じる活動はすべて別のサブシステム中に複製されることが考えられる。例えば、システムユーザーがマスター表示画面902上の情報に変更を加える時、それらの変更は遠隔のマスタープレゼンテーションスクリーン907上に実質的にリアルタイムで複製されることになる。さらに、システムユーザーがマスタープレゼンテーションスペース902からスレーブプレゼンテーションスペース(例えば904、906等)のうちの1つに画像を切り替える時、切り替え動作もシステム901内に複製される。例えば、システム900においてシステムユーザーがスペース902からスペース904に画像を切り替えれば、同じ画像がサブシステム901においてスペース907からスペース903に切り替えられる。同様に、システムユーザーが画像をスペース906からマスタープレゼンテーションスペース902に回収すれば、サブシステム901中でスペース905からの画像もマスタースペース907へ回収される。
さらに、マスタープレゼンテーションスペース907中の画像を変更すると、少なくともいくつかの実施形態中では、自動的にかつ実質的にリアルタイムで、マスタープレゼンテーションスペース902中の同様の画像も変更される。同様に、スペース907により画像を切り替え回収すると、少なくともいくつかの実施例の中では、それはサブシステム900に同様に反映される。
図30は、少なくとも本発明のいくつかの実施形態のいくつかの態様と一致する別の実施形態950を示す。さらに図28も参照すると、システム950は、可搬マスタープレゼンテーションユニット951、表示画面953、第1と第2のプロジェクタ964および966を含んでいるという点でシステム800に似ている。図28に図示された他の構成要素は、この説明の単純化のために図30には示されていない。図30のシステムと、図28に図示されたシステムの間の主要な差は、ユニット951が、図30に図示されたような縦長画面から、矢印957によって示されるように図31に図示された横長画面に回転できるフラットパネルディスプレイ955を含むということである。ここで、ディスプレイ955が縦長の向きから横長の向きへ回転される場合、少なくともいくつかの実施形態の中で、少なくとも2つの変更が自動的に生じると考えられる。第一に、投影されるスレーブ画像の数はユニット955の向きに依存しうる。この目的のために、少なくともいくつかの実施形態では、ディスプレイ955が図30に図示されるような縦長の向きである場合、プロジェクタ964および966はそれぞれ2つの別個の隣接した画像を投影するようにプログラムされる可能性がある。例えば、図30に図示されるように、プロジェクタ964は隣接スペース956および958へ第1および第2の画像を投影し、一方プロジェクタ966は隣接スペース960および962に第1および第2の画像を投影する。ここで各投影画像は縦型の形式を有する。図31を参照すると、ユニット955が横長方向へと回転される場合に、プロジェクタを駆動するプロセッサは、自動的に再設定を行い、その結果各プロジェクタ964および966は1つの横長画像だけを投影するようにプログラムされる。図31では、プロジェクタ964は第1の横長画像を横長スペース980の中に、一方プロジェクタ966は第2の画像を横長スペース982の中に投影する。
次に、ディスプレイ955が縦長の向きから横長の向きへと回転される場合、ディスプレイ955によって示されたコントロールアイコン954は、第1にスレーブプレゼンテーションスペースに対して行なわれた変更に対応するように、そしてコントロールアイコン954は、ディスプレイ955の見る部分内においてよりよい向きになるよう変更される。この目的のために、図示されたように、図30においては4個のスレーブスペース選択アイコンが図示されているが、図31では2個のスレーブスペース選択アイコン、つまりスレーブスペース980および982の各1つに対応するスレーブスペース選択アイコンの1つだけが図示されている。上述したところから分かるように、本発明の新規な概念の真の精神および範囲から外れずに、多数の変更および変化を達成することができる。本開示は発明の例証として意図され、発明を図示された特定の実施形態に制限するように意図されるものではない。この開示は、請求項の範囲内に収まるような変更すべてを添付の請求項によってカバーするように意図される。例えば、マスターユニット28は単にカメラを装備した従来の白板であって、画像がマスターユニットからスレーブユニットのうちの1つに切り替えられる場合、そのカメラがマスターユニットによって示された画像の写真を撮影し、その画像を提示するために選択されたスレーブユニットに送信してもよい。
さらに、ここに記述されたプレゼンテーションユニットは、すべてプレゼンテーションユニットを壁に取り付けられたレールに取り付ける取り付け部材を含んでいるが、プレゼンテーションユニットのために他の形式の支持構造物も考えられる。例えば、マスターユニット28はイーゼル式アセンブリに支持されてもよく、あるいは設備内でのユニットの移動を容易にするため、キャスターを含むカートに取り付けられたアセンブリであってもよい。
さらに、単純なイレーサーおよびプリンタが上に記述されているが、様々なタイプのプリンタおよびイレーサーが考えられ、本発明の様々な実施形態と共に使用することができる。例えば、ある場合には、スレーブプレゼンテーション面は硬い白板部材として提供され、また、上に記述されたプリンタは、プレゼンテーション面に沿って、あるいはそれに対して相対的に移動するプロッタである場合もある(つまり、硬い白板は、プロッタに対して実際に動かされることもある)。また、イレーサーは同様の方法で支持され移動して、プレゼンテーション面上に画像を提供し、かつ画像をそこから消去するものであってもよい。
更に、スレーブおよびマスタープレゼンテーションユニットはともに、永久的な壁への取り付け、移動を容易にするキャスター付きあるいはキャスターなしのイーゼル式支持構造物(図24、26および27参照)、天井への取り付け、間仕切壁へユニットを固定する構造等を含むいかなる方法でも支持されてもよい。
ここに記述されたシステムは2台のスレーブユニットしか含まないが、3台以上のスレーブユニットを含むシステムの場合もある。さらに、あるシステムは2つ以上の形式のスレーブユニットを含む可能性もある。例えば再び図11および12を参照すると、ユニット232のようなプリンタ式スレーブユニットを図12のシステム251に加えて、このシステムがフラットパネルユニット252aおよび252bと同様にプリンタ232も含むようにすることもできる。他のスレーブユニットの組合せも考えられる。
少なくともいくつかの場合に、画像がユニットのうちのどれによっても編集され、ユニットのうちのどれからも切り替えられまたはどれからも回収できるように、システムユニット(例えばマスターとスレーブユニット)はすべて同一の構造および機能性を備えることができる。したがって例えば、マスターユニット28のような3台のユニットがシステムを構成するとき、オペレータはユニット間を移動しながら強化された協同的方法で編集し、切り替え、回収することができる。
さらに、1つの単純なレール40の構成が上に記述されているが、本発明はフック式レールを引っ掛ける他のフック、マスターとスレーブユニットに取り付けられたホイールを受容するレール、その末端のみで取り付けができるレール(例えば、レールは、上向きか前進運動による取り付けユニットの取り外しを規制することもできる―これは、ユニットが比較的高価な時に特に重要となる)、およびユニットがそのユニットをより有効にレール部材40に取り付ける安全構造を含む他のシステムを含む、様々なタイプのレール構成を想定している。
図28に図示されるように、上記の構成要素に加えて、本発明のシステムのいずれもが、標準サイズのプリンタ/スキャナ(例えば8
1/2” × 11”、リーガルサイズ等)を含み、会合中に使用するかあるいは会合からもって帰る目的でミーティングの出席者のために表示された画像のコピーを印刷したり、文書をそのシステムによって見て編集したりするために速くスキャンするようにする。
さらに、図1および図22を参照すると、少なくともいくつかの場合には、マスターおよびスレーブユニット28、221、22bの1台あるいはすべては、マスターおよびスレーブユニットおよびその上に示された画像を制御するラップトップまたはパーソナルコンピューターを使用する発表者から遠方798に位置することもありうる。ここで、例えば、シカゴの発表者がシカゴにあるユニット800のディスプレイに印を付けると、その印はニューヨークの会議室にあるマスターユニット28(再び図1を参照)上で即座に提供される。ここで、ユーザーがマスター画像は第1のスレーブユニット22aに切り替えられるよう指示すると、ニューヨークの画像はニューヨークの第1スレーブユニット22aに切り替えられる。同様に、ニューヨークに設置されたスレーブユニットからの画像は、マスターユニット28に回収され、シカゴで入力されたコマンドによって編集される。上述の場合、図22を参照すると、リモートコントロールユニット200(再び図10aを参照)はネットワークリンク810(例えばインターネット)経由でマスターユニット28と通信し、ニューヨークのプレゼンテーションを駆動する。
場合により、ユニット800は、発表者が遠隔のプレゼンテーションの経過を追うのを助けるために、マスターおよびスレーブユニットの各画像を表示するものを含んでもよい。この目的のために、図22のディスプレイ812は、マスターユニット画像ボックス814および第1と第2スレーブユニット画像サムネイルスケッチ816および818を含んでいる。この場合、切り替えと回収は1つのボックスまたはスケッチから他方へ画像をドラッグするのと同じくらい単純になる。例えば、第1のスレーブユニット22aへの切り替えのためには、発表者は、単にボックス814の中のマスター画像をサムネイル816にドラッグすればよい。同様に、第2のスレーブユニット画像を回収するためには、ユーザーは、単に第2のスレーブユニットサムネイル818をマスターボックス814にドラッグすればよい。この特徴は、マスターおよびスレーブの画像をローカルに(つまりプレゼンテーションユニットと同じスペース内のユニット800で)制御するために、ユニット800に関して使用されてもよい。
1台以上のスレーブユニットがニューヨークという遠方に位置している一方、マスターユニット28、およびスレーブユニット22a、22bのサブセットが、シカゴにある場合もある。この場合、発表者は、上に記述されたのと類似の方法で異なるスレーブユニットへの切り替えプロセスを制御することができる。
さらに、図24を再び参照すると、少なくともいくつかの場合では、携帯型のインターフェース装置731を設けて、マスターおよびスレーブユニットを指定することができる。この目的のために、可能なマスターおよびスレーブユニットを識別し、かつディスプレイ733によって選択可能なアイコンを提供するため、ユニット702、704、706、708、710および712を無線でポーリングするよう、デバイス731をプログラムしてもよい。ここで、マスターユニットおよびスレーブユニットのサブセットが選択されると、デバイス731は対応するユニット702、704などに指定情報を送信し、適切な環境設定を行いマスターユニットからのおよびマスターユニットへの画像の切り替え/回収を容易にする。環境設定後、制御インターフェースツールが、マスターユニットあるいはデバイス731のいずれか、あるいは両方によって提供される。
さらに、図24のシステムは無線通信の状況について記述されているが、少なくともいくつかの場合では、コミュニケーションは配線接続によってなされる。
更に、図24〜図27に関して上に記述された構成を援助するプロセスは、ロールダウンあるいは投影型ユニットなどのような他の形式のプレゼンテーションユニットで使用でき、また図25のステップのすべては要求しない場合がある。例えば、マスターユニットは事前に定義されてもよく、他のユニット形式と共に使用された時、1つのユニット形式が常にマスターユニットであってもよい。例えば、1ユニットが電子フラットパネルタッチスクリーンで、他のユニットがロールダウン式ユニットである場合、タッチスクリーンユニットは常にマスターユニットであり、試運転中に会議室の他のユニットをポーリングすることができる。
次に、発明の特徴をいくつか含む典型的なインターフェースを、図29に図示されたシステム890に関連して記述する。この場合、情報発表者は、サブシステム900を構築する構成要素が置かれた会議室内の会議出席者に、そしてサブシステム901の構成要素が置かれた遠隔の会議室中の出席者の別のグループに情報を提示するために、マスターユニット902を使用する。会議出席者のうち少なくとも数人は、会議に参加するために、例えばラップトップコンピューター911、913、915などを含む個人のインターフェース装置を持つか、または使用することができる。図29では、ラップトップ915がWAN920によってサブシステム900に接続されている一方、ラップトップ911および913はLANによってサブシステム900に接続されている。図示された実施形態ではラップトップ911および913は、サブシステム900を含む会議開催スペース内で使用され、ラップトップユーザーは彼らのラップトップディスプレイ、マスターユニット902によって示された画像、あるいはスレーブプレゼンテーションスペース969によって示されたスレーブ画像(例えば904、906等)を見ることができる。同様に、ラップトップの1つ以上がサブサブシステム901に関連した会議スペース内で使用されてもよい。さらに、図示された実施形態では、ラップトップ915は会議の活動を中継し、モニターする/参加するために遠隔使用される。以下、別途記載のない限り、ラップトップ911、913、915などを個人用インターフェース装置と呼ぶ。
図29、さらに図32および図33をさらに参照すると、本例において、プレゼンテーション中のあるポイントでは、マスターユニット902は発表者にスクリーンショット1000と一致する特性を持つインターフェースを供給し、また発表者は、スレーブプレゼンテーション面969に4つの画像1022、1024、1026および1028の例を表示させるとする。したがって、サブシステム900が置かれた会議室内の会議出席者は、図33に図示された4つの画像と同様にマスターユニット902によって提示された画像をも見ることができる。
再び図29、図32および図33を参照すると、少なくとも同様のプレゼンテーション能力を持つ2台のサブシステム900および901が接続されるいくつかの実施形態中で、サブシステムのうちの1つ(例えばサブシステム900)に示される画像はすべて、別のサブシステム(例えばサブシステム901)の構成要素によって繰り返されるか再提示される。したがって、例えば図32および33中の画像がマスターユニット902およびスペース969に提示される場合、5つの同一画像が、ユニット907およびスレーブプレゼンテーションスペース971に同時に示される。同様に、少なくともいくつかの実施形態では、サブシステム900の構成要素によって行なわれるどんな活動も、実質的にリアルタイムでサブシステム901の構成要素を介して繰り返され、サブシステム900および901に関連した別々の会議スペースの出席者は、同時に画像の動作を見ることができる。したがって例えば、「2」とラベル付けされたスペース969のサブスペースに表示された画像が変更されると、「2」とラベル付けされたスペース971のサブスペースにより表示された画像は、同様に変更され、サブシステム900によって示されるどんな画像もサブシステム901に同様に提示される。別の例として、マスターユニット902に示された画像が変更されると、ユニット907に示された同様の画像も同じ形で変更される。
さらに図32を参照すると、インターフェーススクリーンショット1000は16×9の縦横比表示画面を介してディスプレイにふさわしいフォーマットで示される。ここでは表示画面は、縦長(つまり、長い寸法16は垂直であり、短い寸法9は水平である)の状態にある。図示されたように、16×9のスクリーンが縦長向きになっている時、少なくともいくつかの実施形態では、典型的なスクリーンショット1000はスクリーンの上辺に沿ったツール領域1002およびその下方の作業スペース領域1004を含んでいる。図32に示される一般的な16:9の縦長レイアウトに関して、多くの会議出席者が慣れている形状ファクタを維持するために、典型的な機械的フリップチャートパッドあるいは典型的なパソコン画面の寸法に似た寸法を持つ作業スペース領域1004が提供されると便利だと認識されている。典型的なフリップチャートパッドは、幅およそ2単位、高さ3単位の縦横比を有する。一方、典型的なパーソナルコンピューター表示画面は幅およそ4単位、高さ3単位の縦横比を有する。ここで、少なくともいくつかの実施形態中で、マスターユニットが図32に示されるような縦長の状態にある場合、領域1004は2:3の縦横比(例えば、幅2、高さ3)を持っていて、残りのスペースはツール領域1004を収容するために使用される。より詳細に下に記述されるように、マスターユニットが横長(図40)の状態にある時、作業スペース領域1216は4:3の縦横比(つまり、幅4、高さ3)となり、残りのスペースはツール領域1202を収容するために使用される。
図32を再び参照すると、16:9の縦横比スクリーンでは、ツール領域を上辺に沿って、あるいは少なくともいくつかの実施形態中ではスクリーンの底辺(不図示)に沿って用意することによって、最大寸法2:3の縦横比(つまり、幅2、高さ3)を設定することができる。ここで、2:3フォーマットの作業スペース領域1004を提供するために、18:5フォーマットのツール領域1002を形成することができる。
一般に、16:9表示画面で得ることができる最大の2:3作業スペース領域1004と両立できるという理由から、主として18:5のツール領域フォーマットが選択される。なお、作業スペース領域1004としては、2:3から3:4の範囲の寸法を持つべきという一般的な考え方と一致する他のスクリーンレイアウトも考えられる。この目的のために、図32に関して、別の実施形態中では、ツール領域1002をスクリーンの上辺に沿って置く代わりに、ツール領域1002を底辺に沿って配置することもできる。同様に、ツール領域1002をスクリーンの上辺と下辺に沿って位置する第1と第2の別々のツール領域に分割してもよい。このとき、各ツール領域は、組み合わせられた時、18:5の比に帰着する36:5の縦横比あるいは他のいくつかの比を有する。さらに別の実施形態では、作業スペース領域1004は、16:9のスクリーンにとって可能な最大寸法より小さいかもしれないが、まだ望ましい2:3から3:4の縦横比を持つようにできる。以下、縦長および横長向きの4:3縦横比の表示画面、および横長向きの16:9縦横比の表示画面に対応する他の典型的なスクリーンショットを、図40、42および43に関して記述する。
さらに図32を参照すると、ラベルが示すように、ツール領域1002は、ユニット902上におよびスレーブプレゼンテーションスペース969上に表示された情報を変更するために発表者によって選択可能な、複数のスクリーン上アイコンを含む。スクリーン上アイコンはいくつかの異なる方法、例えば、タッチ、スタイラス、マウスにより制御されたポインティングアイコンを移動およびアクティブにすること、トラックボールなどのうちのいずれによっても選択できる。この説明のために、ユニット902は、別途記載のない限り、表示画面上の場所がいつ触れられたか、およびタッチ動作の位置を識別するためのセンサーを含むと仮定する。
図29および図34を参照すると、図34は、発明の実施例の少なくともいくつかにおいて、個人インターフェース装置911、913、915などのうちの1つのユーザーに対して提示され得る1つの典型的なスクリーンショット1030を示す。さらに図32および33を参照すると、図34に図示されたように、遠隔ユーザーに提示された情報はサブシステム900が置かれた会議スペース内の会議出席者に提示される情報をすべて含んでいる。したがって、図34に図示されるように、典型的なスクリーンショット1030は5つのウィンドウ、すなわちマスターユニット902によって現在表示されている画像の各々に対応する独立のウィンドウ、およびスペース969に示されたスレーブ画像1022、1024、1026および1028を含んでいる。図34では、ウィンドウ1032は、マスターユニット902によって表示された画像に対応する。その一方でウィンドウ1034、1036、1038および1040は図33に図示されたスレーブ画像1022、1024、1026および1028にそれぞれ対応している。
図32および図34、特に図34の中のウィンドウ1032をもう一度参照すると、ツール領域1002および作業スペース領域1004を含むスクリーンショット1000のように、マスターユニット902に対応するウィンドウ1032は、ツール領域1031のほか、セクション1002および1004と同じように配列される作業スペース領域1033も含んでいる。図示されているように、ツール領域1031は図32に図示されたツールアイコンに対応するスクリーン選択可能なアイコンのすべてを含んでいる。
発明の実施形態の少なくともいくつかにおいては、画像情報を修正することができるマスターユニット902を使用する発表者に加えて、どの会議出席者も作業スペースセクション1033経由で画像情報を修正することができる。また、画像がセクション1033を用いて修正される場合、その修正は、マスターユニット902によって提示された画像を修正しこれによりマスターユニット画像を再現する画像をすべて修正するために、実質的にリアルタイムで使用される。したがって、少なくともいくつかの実施形態では、出席者のすべてあるいは少なくとも一部はマスターユニット902を使用する発表者と同じ画像操作機能を実行することができる。同様に、少なくともいくつかの実施例の中で、個人用インターフェース装置911、913、915等を使用する任意の出席者は、マスターユニット902を使用する発表者によって使用されるのと同様の方法でツール領域1031のツールを使用して、スクリーン上のウィンドウ1032、1034、1036、1038および1040にどの画像が表示されるかを変えることができる。したがって、例えば、個人用インターフェース装置911を使用する出席者は、現在の例において、領域1031からのツールを使用して、新しい画像をウィンドウ1036に移動させることができ、これが今度は同じ新しい画像をプレゼンテーションスペース969(再び図29を参照)上のスレーブ画像の1つとして表示させる。
さて図35には典型的なツール領域1002が図示され、それは第1のツールセクション1052、ターゲットセクション1054、パネルセクション1056、ソースセクション1058および第2のツールセクション1060を含んでいる。ラベルが示すように、ツールセクション1052および1060は、以下に記述される他のタイプのアイコンのみならず、対応する作業スペースセクション(再び図32の1004参照)内に表示される画像を修正するために使用することができる、異なる形式のツールに対応するスクリーン上で選択可能なアイコンを含んでいる。第1のツールセクション1052は、イレーサーアイコン1062、ポインターアイコン1064、ペンアイコン1070、ドロップダウン矢印アイコン1068および「現在のセッティング」インジケータ1066を含んでいる。ペンアイコン1070は表示された画像に情報を加えるために、ペンとしてユニット902と共に使用される機械的または電子スタイラスデバイスが使用されることをマスターユニット902に示すのに選択可能である。一旦ペンアイコン1070が選択されると、機械的または電子スタイラスは作業スペース領域1004の画像にマーキングを付加するのに使用可能である。
イレーサーアイコン1062は、機械的なスタイラスがマスターユニット表示画面から情報を除去するか消去するためのイレーサーとして扱われるようマスターユニット902に指示するのに選択可能である。一旦アイコン1062が選択されると、機械的なスタイラスを領域1004内のスクリーン面周りで動かし、以前ペンツールで付加された情報を削除することができる。少なくともいくつかの実施形態では、スタイラス上のボタン(不図示)がイレーサーとしてスタイラスを使用したいという望みを示すために選択されることがある。スタイラスイレーサーボタンが選択され、マスターユニットがスタイラスの作動を検知すると、その作動は消去のための作動と受け取られる。
入力としてオンスクリーンアイコンを使用するソフトウェアアプリケーションが作動中で、選択されかつ/または選択されなかった情報を表示画面上で移動し、画面情報を回転し、画面情報のサイズを変更したりしているとき、ポインターアイコン1064は、スタイラスがイレーサーあるいはペンとしてではなく、例えば作業ペース領域1004内の情報を選択したり、作業スペース領域1004内のオンスクリーンアイコンを選択したりするために、ポインティングデバイスとして使用されるべきであることをマスターユニット902に指示するために選択可能である。
アイコン1062、1064あるいは1070のうちの1つが選択されている場合、少なくともいくつかの実施形態の中では、選択されたアイコンは、何らかの方法でハイライトされて選択されていることを示す。例えば、ペンアイコン1070が選択されていない場合、図32が図示するように、ペンキャップがペン先をカバーしているように提示される。ペンアイコン1070が選択されると、図35が示すようにキャップが取り除かれペン先が露出する。同様に、イレーサーアイコン1062およびポインターアイコン1064は、選択された時何らかの方法で視覚的に区別される。
アイコン1068は、アイコン1062、1064あるいは1070のうち現在選択された1つに関連した1つ以上のドロップダウンメニューを開くのに選択可能である。したがって例えば、ペンアイコン1070が選択され次にアイコン1068が選択される場合、1つのドロップダウンメニューが開き、発表者がペンタイプ、太さ、線の効果(例えば、破線、実線等)を選択できるようにする。別の例を挙げると、イレーサーアイコン1062が選択され次にアイコン1068が選択される場合、ドロップダウンメニューが開き、発表者がイレーサー消去幅、どの情報をイレーサーが消すか(例えば、消去は特定の色マーキングに制限される)等のようなイレーサー特性を選択できるようにする。
現在設定アイコン1066は、ラベルが示唆するように、ペンの色、線の太さ、線の効果など、あるいはイレーサー消去幅のような現在選択されたツールに関係する現在の特性を示す、オンスクリーンインジケーターである。
図35をさらに参照すると、ソースセクション1058は、複数のアイコンを含んでいて、その各々は、マスターユニット作業スペース領域1004によって提示することができる情報のための異なるソースに相当する。図35では、ソースアイコンは、各々4つのアイコンから成る3行の形で配列された12の別々のアイコンを含んでいる。図示されたアイコンには3つの異なるタイプがある。すなわちコンピューターアイコン(例えば1102)、1103等、ビデオアイコン(そのうちの1つは図35の1100)、およびマスターユニット902と同種の別の装置に対応するイーゼルアイコン1098である。アイコン1102のような個別のコンピューターアイコンは、会議への接続に使用される個人用インターフェース装置911、913、915などの各々に対応する。したがって例えば、図29のデバイス911、913、915などのそれぞれのために、個別のコンピューターソースアイコン1102が用意される。ここで、ある人が会議に接続し出席者になると、識別情報がある形(例えば出席者から受信するか、システムプロセッサを介して自動的に受信するか)で得られると仮定される。現在の例において、システムプロセッサは識別情報から出席者のイニシャルのような独自の識別子を取り出すと仮定されている。現在の例で、出席者イニシャルは個別のコンピューターアイコンとして提供され、その結果、個々の特定のアイコンに関連した出席者は容易に識別することができる。例えば図35では、イニシャルASDはコンピューターアイコン1102に対応付けられ、一方、イニシャルSSCはアイコン1103に対応付けられ、それぞれアイコン1102および1103に関連したインターフェース装置を使用する出席者の身元を示す。
ここで、少なくともいくつかの実施形態中でコンピューターアイコンのうちの1つ(例えば1102)が選択されると、選択されたアイコンに関連したラップトップに現在表示されている情報は、マスターユニット902に同時に表示されると想定される。より具体的には、コンピューターアイコンのうちの1つが選択されると、関連するラップトップに対応するマスターユニットスクリーン上にウィンドウが開かれ、関連するラップトップに現在表示されている情報は、同時にマスターユニットに表示される。例えば再び図29、図35および図36において、個人用インターフェース装置911および913はイニシャル「ASD」および「SSC」を持つ会議出席者によって使用され、そしてこの2名の出席者は、比較の目的のために他の出席者たちと売上情報を共有したいと仮定する。ここで、各出席者ASDおよびSSCはインターフェース装置ソフトウェアを使用して専用のウィンドウ中で提示され比較される売上情報にアクセスし、出席者のインターフェース装置(図34も参照)によって提供されるツール領域1031を使用して特定ユーザーに対応するスペース1058からアイコン(つまりアイコン1102あるいは1103)を選択し、そしてその後情報を最大化して(即ちインターフェース装置スクリーン全体をカバーするためにサイズを増加させて)マスターユニットスクリーンに売上情報を提示することができる。
図36において、上に記述されたような動作によって、典型的なウィンドウ1178および1181が開かれて画像1179および1183として出席者ASDとSSCのための売上情報をそれぞれ表示する。図36において、コンピューターアイコン1102が選択されると(つまり、ダブルクリックし作業スペース領域1032等にドラッグされると)、アイコン1102に関連したインターフェース装置によって現在表示されている画像に対応して、ウィンドウ1178が開かれ、画像1179がそこに表示される。図36では、ユーザーASDは、ウィンドウ1178が単に半四半期の結果を示すように、彼女のラップトップコンピューター上の表示された半四半期の結果を含むウィンドウを最大化したと仮定する。同様に、アイコン1103が選択されると、ウィンドウ1181が開かれ、アイコン1103に関連したインターフェース装置によって現在表示されている画像に対応して画像1183がそのウィンドウに表示される。こうして、マスターユニット902によって、多重情報源に対応する多重ウィンドウが作業スペース領域1004内に開かれる。
再び図29および図36を参照すると、作業スペース領域1004に表示されるウィンドウ1178および1181を含む情報は「移動」でき、スレーブプロジェクタユニット(つまりスペース969に向かって投影するユニット)によって表示することができるので、多数の個人用コンピューティング機器の「ライブビュー」(つまり個人用コンピューティング機器911、913、915等に現在表示されている情報)を、スペース969上に投影された多数のスレーブ画像上に示すことが可能である。例えば、図36において、マスターユニットユーザーは、ウィンドウ1178および1181が領域1004の上半分と下半分をカバーするように、ウィンドウ1178および1181(即ちウィンドウのコーナーをドラッグする)のサイズを増加させて、そのウィンドウを移動させ(例えば、ウィンドウ最上部のバーはウィンドウを移動させるために別の場所へドラッグされる)、そしてその後ウィンドウ1178および1181を含む画像をスレーブ領域904に移動させることができる。次に、マスターユニットユーザーはセクション1158(再度図35を参照)からさらに2個のコンピューターアイコンを選んで、2台の他の個人用コンピューティング機器(例えば911、913、915等)に現在表示されている売上成績を表示し、これによって領域1004に2つの他のウィンドウを開く。新しく開かれたウィンドウをそれぞれが領域1004の半分を覆うようにサイズ変更した後、ユーザーは、新しいウィンドウを含む画像を図29中のスレーブスペース906へ移動させてもよい。このプロセスはスペース969中に多数のライブウィンドウを表示するために数回繰り返すことができる。
少なくともいくつかの実施形態では、セクション1058のアイコンは、機械的なスタイラスの先端でアイコンに触れて領域1004にそのアイコンをドラッグすることにより選択可能となる。その他の場合、セクション1058のアイコンはアイコンに一、二度スタイラスの先端を軽く打ちつけることにより選択することができる。開いたウィンドウ(例えば1178)を閉じるために、各ウィンドウはスクリーン選択可能な終了アイコン1185(1つだけ図示)を含む。図示していないが、ウィンドウ1178、1181等のサイズは少なくともいくつかの実施形態中で変更でき、例えば、図36中のウィンドウ1178および1181が作業スペース領域1004の上半分および下半分を満たすようにサイズを変更できる。
ウィンドウ(例えば1178と1181)が領域1004に開かれる場合、ペンアイコン1070はウィンドウ上の画像、ウィンドウ間、および領域1004内の他のスペースを含む領域1004内のいかなる場所でもマークを付加するために使用可能である。例えば、図36では、各ウィンドウ1178および1181内の情報の違いを強調するために、マーキング1187が、セクション1004内に表示された情報に加えられている。ここではマーキング1187は、ウィンドウ1178および1181上とウィンドウ間のスペースに存在する。
少なくともいくつかの実施形態中で、作業スペース領域1004に表示した画像がウィンドウ1178、1181等を含み、セクション1004内に別の画像を表示するか作成することができるように最小化される(つまり、作業スペース領域1004から取り除かれるが、セクション1056中にパネルアイコンとして現われる)とき、開いたウィンドウは最小化された画像に引き続き関連していて、最小化された画像が再び最大化される(つまり、セクション1004に表示される)場合、そのウィンドウは再び提示される。同様に、ウィンドウを含む画像が保存される場合、ウィンドウ情報は画像と共に保存され、画像が再アクセスされた場合、ウィンドウは再提示される。要するに、これらの実施形態では、領域1004に提示された情報はすべて、最小化の際および/または後続のアクセスのための保存の際に維持される。
図36を再び参照すると、停止および再開アイコン1197および1199が、個人用コンピューティング機器のうちの1つに関連するウィンドウ1178、1181などの各々の一番上にクローズアイコン(例えば1158)に隣接して用意されている。停止アイコン1197は、対応するウィンドウに表示された情報を凍結するために選択可能である。例えば、アイコン1197が選択されている場合、ウィンドウ1178中に現在表示されている情報はどの情報がウィンドウ1178に関連するパーソナルコンピューティング機器に表示されるかに関係なく、維持される。アイコン1197が選択された後、ウィンドウ1178に関連した個人用コンピューティング機器に現在表示されている情報を反映するためにウィンドウ1178をアップデートするのに、再開アイコン1199を選択することができる。
ビデオアイコン1100に関して、発明の実施形態中のうち少なくともいくつかで、会議の発表者あるいは出席者によって会議中使用可能なストリームビデオクリップを提供することができるDVDプレーヤー、カメラ、テーププレーヤー、ハードドライブ等のようなビデオソースの存在が考えられる。アイコン1100は1つのビデオソースに対応し、選択された時ウィンドウ中に対応するビデオクリップを提供する。図36では、ソースビデオアイコン1100に対応するビデオウィンドウ1180が開いているところが示されている。このビデオウィンドウは、ビデオクリップ画像1190、ソース識別子情報1182、および休止アイコン1184、再生アイコン1186および閉鎖アイコン1188を含むコントロールバーを含んでいる。識別子情報1182は、ビデオのソースであるビデオ機器を管理する出席者を識別するイニシャルを提供する。ウィンドウ1180が開かれる場合、少なくともいくつかの実施形態では、クリップ1190の再生は自動的に開始される。クリップ1190はアイコン1184の選択により休止し、またアイコン1186の選択により再開することができる。ウィンドウ1180はアイコン1188の選択により閉じることができる。少なくともいくつかの実施形態中で、ウィンドウ制御1184、1186、1188等は、ウィンドウの動作(例えば、再生、休止等)を物理的に制御するために会議室制御システムに接続することがある。
ここで、ウィンドウ1178および1181の場合でのように、少なくともいくつかの実施形態では、ウィンドウ1180は領域1004内で移動されおよび/または大きさを変えることができる。さらに、ウィンドウ1180のような多数のビデオ型ウィンドウを一度に開くことができ、また多数のビデオクリップを一度に再生することができる。さらに、ペンツール1070を使用して、ビデオクリップおよび/または静止ビデオクリップ画像上にマーキングを作成することができる。少なくともいくつかの実施形態中で、ビデオ型ウィンドウを含む画像が最小化されかつ/または保存される場合、ウィンドウは画像に含まれており、画像が領域1004上で再びアクセスされる場合再提示される。
イーゼルアイコン1098はマスターユニット902と同種のインターフェースユニットに関係している。図29を再び参照すると、デバイス907はマスターユニット902のように第2の大スケールインターフェース装置で、いくつかの異なる方法で使用され得る。まず、ユニット907は、事実上ユニット902の影として使用され、常に上述のユニット902に表示されるものを正確に表示することができる。次に、ユニット907は、個人用インターフェース装置911、913、915の1つのようにアプリケーションを実行しかつ/または画像を作成するために分離して使用されてもよい。この第2の場合、ユニット907は、インターフェース装置911、913、915等のようにソースとして使用することができ、またそれによって表示された画像は、マスターユニットアイコン1098が選択されている場合、ユニット902に複製することができる。図示されていないが、ユニット902および907の2台だけ以上のユニットがあってもよい。
新しいソースを加えるために、セクションアイコン1158に空間的に対応付けられる「+」アイコン1104が選択可能である。アイコン1104が選択されると、少なくともいくつかの実施形態では、加えられる新しいソースを識別するために使用可能なウィンドウ(不図示)が開く。いくつかの実施形態では、新しいソースのユーザーは、個人用インターフェース装置などを経由して会議への参加を試みることもでき、また自動的に承認されるか、何らかの方法であるいはパスワード入力などを経て現在の出席者によって受け入れられてもよい。いずれの場合も、新しいソースが加えられると、新しいソースアイコンがセクション1058に同様に加えられる。もしあるソースが会議からアクセスできなくなる場合、例えばインターフェース装置915を使用する出席者が会議への接続を断つ場合、関連するソースアイコンは、セクション1058から除去される。
図35を再び参照すると、パネル部1056は各画像、あるいはプレゼンテーション中に削除されなかったまたは閉じられなかった新しく開かれた画像に対応する個別のパネルアイコンを含んでいる。図35では12個の別々のパネルアイコンが図示されているが、各パネルアイコンには番号1〜12のうちの1つが割り当てられており標識付けされている。パネルアイコンはそれに関連する画像のサムネイルスケッチをそれぞれ含んでいる。本例において、パネルアイコン1、2、3および5にはそれぞれに画像が対応付けられている一方、パネルアイコン4および6〜12には何の情報も対応付けられていない(つまり、アイコン4および6〜12に対応する空白ページが作成され、それらのページには画像は含まれていない)。新しい空白ページを作成するために、セクション1056に空間的に関連した「+」アイコン1094が選択可能である。パネルアインを除去するには、パネルアイコンを選択し、以下に詳しく記述されるゴミ箱アイコン1074にそのパネルアイコンを移動させればよい。
図29および図35をさらに再び参照すると、マスターユニット902に現在表示されている画像に対応するパネルアイコンは、セクション1056の他のパネルアイコンと視覚的に区別される。例えば、再び図32および35を参照すると、パネルアイコン3に対応する画像が作業スペース領域1004に表示される場合、3番目のパネルアイコンが同パネルアイコンを囲む視覚的に区別可能な箱1079によって強調される。さらに、図32に見られるように、マスターユニットに表示されている画像に対応するパネルアイコンのアイコン番号は、表示された画像の一部として示される。例えば図32では、番号3が領域1004に表示された画像の右上コーナーに図示されている。
さらに図35を参照すると、少なくともいくつかの実施形態の中で、マスタープレゼンテーションユニット902によって現在表示されている画像に対応するパネルアイコンを視覚的に区別することに加えて、インターフェースソフトウェアはスレーブユニットに現在示されているパネルアイコンを視覚的に区別する。この目的のために、図35では、スレーブマーカー1082、1084、1086および1088が、現在表示されているスレーブ画像に対応する各パネルアイコンの上に提供される。図33と呼応して、スレーブマーカーは、1、2、3および5とラベル付けされたパネルに関連した各々のパネルアイコンの上に示される。図示されていないが、少なくともいくつかの実施形態では、スレーブマーカー1082、1084、1086および1088は少なくとも多少半透明に見えるようになっており、スレーブマーカーが介在していても発表者と出席者はその下の情報を見ることができ、どのパネルがどのアイコンに相当するか概ね認識することができる。
図29をもう一度参照すると、少なくともいくつかの実施形態中では、2つ以上のサブシステム900、901などが会議のためにお互いに接続される場合、サブシステム900、901などは、ある時間に異なる数のスレーブ画像を含むことがあると考えられる(例えば、あるサブシステムが他のサブシステムより多くのスレーブハードウェアを含む場合もある)。例えば、システム900が4枚のスレーブ画像を表示する一方、システム901は6枚のスレーブ画像、8枚のスレーブ画像などを表示する可能性もある(不図示)。少なくともいくつかの実施形態において、サブシステムが異なる数のスレーブ画像を表示する場合、共通に表示される画像に対応するパネルアイコンは、マスタープレゼンテーションユニット902によって視覚的に区別され、独自に表示されたスレーブ画像に対応するパネルアイコンは異なる方法で視覚的に区別される(つまり、画像が単に1台あるいはサブシステムのサブセットに表示される)、と考えられる。この目的のために図29および35をもう一度参照すると、本例では、パネルアイコン1、2、3および5に対応する画像は、サブシステム900および901のようなサブシステムによって共通に表示される一方、パネルアイコン7および8に対応する画像はサブシステム901に関連したプロジェクタ899を介してのみ表示されると考えられる。ここで、共通に表示されるパネルは、1つのタイプのマーカーで印をつけられる(マーカー1082、1084、1086および1088を参照)一方、独自に表示されたパネルは、第2および異なる形式のマーカーで印をつけられる(1090と1092を参照)。
再度図33および図35を参照すると、少なくともいくつかの実施形態において、スレーブ画像が表示されたとき、これに関連付けられたパネルアイコンの番号に対応した画像ラベルが各スレーブ画像の一部として提供される。例えば、図33の画像1022、1024、1026および1028は、パネル1、2、3および5を示す図35のマーカー1082、1084、1086および1088と一致して番号ラベル1、2、3および5をそれぞれ含む。
表示されたスレーブ画像を変更するため発表者または会議出席者はマーカー1082、1084、1086あるいは1088の1つを選択して、セクション1056のパネルアイコンの別の1つにマーカーを移動させることができる。このように、例えば、発表者がパネルアイコン2からパネルアイコン10にマーカー1084を移動させると、パネルアイコン10に対応した画像が、図33において画像1024が占めていた位置のプレゼンテーションスペース969に表示される。ここで、表示された画像は右上隅にラベル「10」を含み、どの画像が現在表示されているかを示す。
少なくともいくつかの実施形態において、パネルアイコンおよび「+」アイコン1094に加えて、セクション1056のパネルアイコンに関連した画像のすべてに対応するセッションアイコン1091がセクション1056に提供される。
再び図35を参照すると、ツールセクション1060には保存アイコン1108、設定アイコン1110およびズームアイコン1106が含まれる。少なくともいくつかの実施形態において、マスターユニット902に生成された画像を別々に保存する必要がある。ここで、例えば、マスターユニット902に現在表示されている画像を保存するためにアイコン1108を選択することができ、少なくともいくつかの実施形態においては、セッション中の画像を保存する、他の画像を開く、保存せずにセッションを閉じる、またはセッション画像を印刷するための「保存する」、「開く」、「閉じる」および「印刷する」というアイコンを選択できる画面を含むメニューがそれぞれ開かれる。他の実施形態において、保存アイコン1108を選択すると、現在、セクション1056のパネルアイコンのいずれかに対応する画像のすべてがセッションデータベースの一部として保存され、後にセッションデータベースにアクセスしたとき、パネルのすべてが再び提示され、事実上、会議を中止したところから会議を再開することができる。さらに別の実施形態において、セッションアイコン1091を選択して、アイコン1108へドラッグするか、他の方法で同アイコンに関連付けてすべてのセッション画像を保存することができる。
設定アイコン1110は、例えばマスターユニット902が休止モードに入るまでの時間、機械的なスタイラスがどのように作動するか(例えば、1打ちまたは2打ち動作等)、キーボードまたはマウスといった入力装置がどのように作動するか等の、現在のセッションのための設定を変更するためのツールにアクセスするために選択することができる。
ズームアイコン1106は、ラベルが暗示するように、作業スペース領域1004内に現在表示されている情報のサイズを変更するために使用することができる。この目的を達成するため、アイコン1106には選択可能なマイナスおよびプラスの端部およびスライディングボタン表示器が含まれている。アイコン1106のマイナス端を選択すると作業スペース領域1004に現在表示されている画像のサイズが縮小され、プラス端を選択すると表示画像のサイズが拡大される。この目的を達成するため、さらに図37を参照すると、パネルアイコン3に対応する初期画像1156が破線のボックス1158内に縮小されたサイズフォーマットで示される。これにより、追加情報を加えるために領域1004内のスペース1157が解放される。図37においては、ペンツール1070によって追加情報1160が加えられている。図示してはいないが、画像が拡大されて領域1004に入りきらないほど大きくなった場合、左右および上下スクロール用のスクローリングアイコンを提供して画像の異なる部分にアクセスできるようにすることもできる。他の場合においては、情報が表示領域を超えて拡大されないように、作業スペース1004内のデータの拡張を制限することもでき、これによりスクロールバーおよび/またはツールが不要となる。
図35を再度参照すると、目標スペース1054には封筒アイコン1072、プリンタアイコン1076およびごみ箱アイコン1074が含まれる。封筒アイコン1072は電子メール機能に対応し、これによりセクション1056のパネルアイコンが封筒アイコン1072に関連付けられると、パネルアイコンに関連付けられた画像がある宛先に送信される。例えば、少なくともいくつかの実施形態において、発表者がセクション1056のパネルアイコン1を選択して封筒アイコン1072にドラッグし、その後マスターユニットのソフトウェアが関連付けられた画像を送信すべき人のEメールアドレスを要求することができる。他の実施形態においては、パネルアイコンを封筒アイコン1072に関連付けると、例えばセクション1058のアイコンに対応する情報源の1つに関連付けられた各出席者のように登録済みの会議出席者に関連付けられた画像がそれぞれ自動的に送信される。電子メール情報はルームウィザードのような別の装置に保存することもできる。さらに別の実施形態においては、画像が領域1004に表示されている間にアイコン1072が選択されると、領域1004の画像のコピーが1つ以上の宛先に電子メールで送信される。いくつかの実施形態において、セッションアイコン1091がアイコン72にドラッグされ、またはアイコン1072に関連付けられると、そのセッションに関連付けられたすべての画像のコピーが1つ以上の宛先へ電子メールされる。他のメール経路指定スキームも考えられる。
プリンタアイコン1076はプリンタに対応し、またラベルが示すように、セクション1056からパネルアイコンまたはセッションアイコン1091がプリンタアイコン1076に関連付けられると、パネルアイコンまたはセッションアイコン1091に対応する画像のハードコピーが印刷される。ここで、関連付けはパネルアイコンをプリンタアイコン1076にドラッグする形式をとってもよい。
ごみ箱アイコン1074はセクション1056からパネルアイコンを削除するか取り除くために使用することができる。この目的を達成するため、セクション1056からパネルアイコンをごみ箱アイコン1074にドラッグするかまたは別の方法で関連付けると、パネルアイコンはセクション1056から取り除かれる。領域1004のパネルアイコンまたは画像がアイコン1074に関連付けられると、少なくともいくつかの場合において、ページを廃棄するアニメーションまたはオーディオ演出を発生させることも考えられる。例えば、画像が捨てられると、大きなページをくしゃくしゃにするアニメーションを領域1004に提示する、および/または紙をくしゃくしゃにするように聞こえる音声出力を提示してもよい。
図32を再度参照すると、ポインターアイコン1064に対応するポインターツールは、作業スペース領域1004内の画面上のボタンアイコンを選択するのに使用できることに加えて他の目的に使用することができる。例えば、少なくともいくつかの発明の実施形態において、ポインターツール1064はサイズを変更する領域1004の画像内の情報を選択するのに使用することができる。この目的を達成するため、図32に、領域1004に表示された情報の一部を含む直線で囲まれたスペース1008を選択するのに用いたポインターアイコン1010を図示する。直線で囲まれたスペースを点線で示す。スペース1008が選択された後、ポインターアイコン1010を用いて、スペース1008まわりのボックスのコーナーを選択し、そのコーナーをスペース1008の外側または内側にドラッグしてボックス内の画像部分のサイズを変更することもできる。
別の例として、ポインターアイコン1010は、領域1004内であるスペースを選択した後、そのスペース内の情報を領域1004内の異なる位置に移動させるために使用することもできる。このように、例えば、図示はしていないが、図32において、スペース1008を選択した後、アイコン1010を用いてスペース1008内の情報を領域1004の左上コーナーから下の右下コーナーまで移動させ、そこに情報をドロップすることもできる。
もう1つの例として、少なくともいくつかの実施形態において、ポインター1010を用いて、作業スペース領域1004に表示された画像情報をツール領域1002のパネルアイコンの1つおよび従ってパネルアイコンに関連付けられた画像に移動できるようにすることも考えられる。この点に関して、図32をさらに参照すると、スペース1008を確定した後、ポインターアイコン1010は、スペース1008内の情報を上に移動させ、領域1002のパネルアイコンの1つに対して関連付ける位置に移動させるために用いることができる。さらに図38を参照して、アイコン1010に貼り付けられたように示されている領域1008をパネルアイコン6まで移動させ、スペース1008の情報をパネルアイコン6に関連付けられた画像に移動させる。図39も参照すると、情報がパネルアイコン6に関連付けられた画像に移動した後、次回パネルアイコン6に関連付けられた画像がマスターユニット902に、またはスレーブ画像の1つとして表示されると、そこに移動した情報が画像の視覚的に区別される部分として提示される。図39において、スペース1008は、左上隅に周りを直線で囲んだ点線のボックスで示されており、情報と画像の残余が視覚的に区別されている。この時、ポインターアイコンは、領域1004内の任意の位置にスペース1008を移動させるために用いることができる。ポインターアイコンは、ローカル接続により、パーソナルコンピューター装置の「リモートビュー」上でクリック、ダブルクリック、ドラッグする等にも使用することができる。さらに、独立したキーボードを用いてパーソナルコンピューター装置に情報を入力することができる。
図30および図31を再度参照して、上記のように少なくともいくつかの実施形態において、マスターユニット951の表示画面955を縦長や横長の向きに回転させること、またディスプレイを回転したときにいくつかの事象が発生する可能性があることが考えられる。まず、図面のように画面955を縦長の向きから横長の向きに回転したとき、画面上のアイコンまたはツールを情報の提示に最も良く適応するように再配置することができる。この目的を達成するため、図32を再度参照して、また上記のように、可能な範囲内で、作業スペース領域1004はマスターユニットの表示形式(つまり縦横比)と向きに関係なく典型的なフリップチャートページの寸法と同様の寸法を持つべきであることが認識されている。この点に関しては、典型的なフリップチャートページは通常3:2から4:3のフォーマットを有し、一方、マスターユニットの表示画面は典型的には4:3または16:9のフォーマットのいずれか2つの異なるフォーマットを有する。少なくともいくつかの実施形態において、マスター表示画面が縦長および横長の向きにあるとき、一般に4:3または3:2のフォーマットで作業スペース領域1004を提供するために、ツール領域を異なる向きにすることもできる。この点に関して、さらに図32を参照すると、少なくともいくつかの実施形態において、16:9フォーマットのマスターユニット画面955が縦長の向きにあるとき、ツール領域1002はスクリーンショット1000の上部端に沿って提示される。少なくともいくつかの場合において、ツール領域1002は、2:3フォーマットの作業スペース1004を残す18:5フォーマット(つまり、幅18×高さ5)を有する。この場合、少なくともいくつかの実施形態において、提示されるマスター画像は2:3フォーマットを有するので、表示される各スレーブ画像も2:3フォーマットを有する(一般に図30を参照のこと)。
図40を参照し、16:9フォーマットのマスターユニット画面を横長になるよう回転すると、少なくともいくつかの実施形態において、ツール領域1202は結果として生じるスクリーンショット1200の左端に沿って提供され、その右に作業スペース領域1216が提供される。ここで、領域1216は4:3フォーマットで提示され、ツール領域1202は4:9フォーマットで提示される。図40において、領域1002(図32をも参照のこと)に収容されていたツールアイコンを領域1202にすべて収容するため、ツールアイコンは再配置されている。しかしながら、ツールは画面が縦長の向きにあるときに提供されていたツールと同様の外観と雰囲気を有し、したがってその操作は直観的に行えるものとなっている。少なくともいくつかの実施形態において、マスターユニット画面が横長の向きに回転されると、そのスレーブ画像も縦長の向きから横長の向きに回転され、かつスレーブ画像のサイズが拡大され数が減った一組のスレーブ画像が提示される(図33および図41をも参照比較すること)。図33および図41に示す例においては、横長の向きに回転した後、図33のように4つの縦長のスレーブ画像を提示するのではなくて、2つのスレーブ画像のみをスペース969上に提示し、各画像は横長の向きとなる。ちょうど図40の領域1216が4:3のフォーマットとなるように、図41のスレーブ画像もこの例においては4:3フォーマットとなる。
少なくともいくつかの実施形態において、マスターユニット画面が縦長の向きと横長の向きの間で回転されると、ツール領域/作業スペース領域はスレーブ画像の回転と同様に自動的に再配置される。しかしながら、他の実施形態においては、発表者がプレゼンテーションを変更するため物理的な回転に加えて積極的な行動を取らねばならないということも考えられる。この点に関して再び図35を参照すると、少なくともいくつかの実施形態において、縦長と横長を切り替えるために向き変更ボタンアイコン1112がツールセクション1060に提供されている。このように、ボタン1112が選択されかつ現在、作業スペース領域が縦長の向きにあるマスターユニット画面に情報が表示される場合、表示される情報は再配置されて作業スペース領域が横長になり、それに応じてツール領域が再配置される。
図40を再度参照すると、マスター画面が横長の向きにある場合のツールアイコンの少なくともいくつかに対する修正が関心事となる。まず、図32も参照して、1−12とラベルしたパネルアイコンを縦長の向きに提示する代わりに、図40においてはパネルアイコン1−12は、作業スペース領域1216の向きと同様に横長の向きに提示される。次に、マスター画面が縦長および横長の向きにあるときに表示されるスレーブ画像の数が異なる実施形態においては、パネルアイコン上のマーカーの数が表示画像のみを反映するよう自動的に変更される。この点に関し図40においては、マスターユニット画面が縦長の向きから横長の向きに回転されたときに表示されるスレーブ画像の数が4つから2つに切り落とされる上記の例と一致して、2つのマーカー1204および1206のみが図40に提供されて1および2とラベルされたパネルに関連づけられ、先にパネル3および4と関連づけられたマーカーアイコンが削除されている。
さて図42および図43を参照すると、4:3フォーマット画面の縦長および横長の向きに対応する典型的なスクリーンショット1221および1240が図示されている。図42において、縦長向きのスクリーンショット1221は、その左端に沿って比較的細長いツール領域1225と、ツール領域の右側の作業スペース領域1223を含む。ツール領域は1:12フォーマットを有し、一方、作業スペース領域1223は2:3フォーマットを有する。図43において、画面上のツールアイコンは2つの別個のサブグループに分割され、2つの別個のツール領域、すなわちスクリーンショット1240の左端に沿う第1の領域1242とスクリーンショット1240の下端に沿う第2の領域1246に配置される。図43において、ソースアイコンは第2の領域1246内に、また他のすべてのツールアイコンは第1の領域1242に提供される。残りの領域1244は、この実施形態においては4:3フォーマットの作業スペース領域を形成する。少なくともいくつかの実施形態において、第1のツール領域1242は1:9フォーマットを、また第2の領域1246は16:1フォーマットを有する。他のスクリーンショットフォーマットも考えられる。
図44を参照して、図35に示した領域1002と同様の第2の典型的なツール領域1300を示す。ツール領域1300に示したツールアイコンの多くは図35に示したツールアイコンと同一か実質的に同一かつ同様の方法で動作するので、この説明を簡略化するため図44に示すツールアイコンの多くを再びここに詳述することはしない。ツール領域1300とツール領域1002の主要な相違は、スレーブプレゼンテーションスペースまたはユニットに提示される画像に対応する領域1300内のパネルアイコンまたはセッション画像表現と他のパネルアイコンまたはセッション画像表現(つまり現在提示されているスレーブ画像に関連づけられていないセッション画像表現)とを視覚的に区別する方法にある。図44において、現在提示されているスレーブ画像は、1;2;3;4;5;および6;として識別され、それぞれスレーブプレゼンテーションスペース1310、1312、1314、1316、1318および1320に提示される。この点に関して、図35および図44を参照すると、図35の現在表示されているスレーブ画像に関連づけられたパネルアイコンはトークンアイコン(例えば1083、1084等)を介してマークされ、一方ツール領域1300では、現在提示されているスレーブ画像に関連づけられたパネルアイコンが、ボックスを形成するフィールド境界(これも1302とラベル付けされている)に囲まれたスレーブ表現領域1302内に提供されている。図示例において、スレーブ表現領域1302は、パネルアイコンに用意されたツール領域1300内スペースの左上隅に提供されている。
なお図44を参照すると、スレーブ表現領域1302はさらに複数のスレーブ表現フィールド、すなわちスレーブ画像を表示できるスレーブ画像プレゼンテーションスペース用の個々のフィールドに分割されている。例えば、プレゼンテーションシステムが3つのプロジェクタを含んでおり、システムが合計6つのスレーブ画像を投影できるように、プロジェクタがそれぞれ2つの別個の画像を投影することができるとき、スレーブ表現領域1302は6つの別個のスレーブ表現フィールドを含んでいる。図44において、この例と一致して、会議出席者が見る6つのスレーブ画像1i、2i、3i、4i、5iおよび6iを提示するための6つの別個のスレーブプレゼンテーションスペース1310、1312、1314、1316、1318および1320が示されている。ここで、スレーブ表現領域1302は、領域1302内に1列に並び、それぞれ数字1301、1303、1305、1307、1309および1311で識別される1から6の独立したスレーブ表現フィールドに分割されている。追加のセッション画像表現フィールド1313、1315、1317、1319、1321および1323は、現在提示されているスレーブ画像に関連づけられていないパネルアイコンのためにスレーブ表現領域1302の外側に提供される。図44において、スレーブ表現領域1302内のパネルアイコンは数字1、2、3、4、5および6によって識別され、スレーブプレゼンテーションスペース1310、1312、1314、1316、1318および1320内にそれぞれ提示されるラベル1i、2i、3i、4i、5iおよび6iによって識別される現在提示されているスレーブ画像に対応する。
ツール領域1300内のアイコンの操作により、会議開催システムを介してどのスレーブ画像を提示するかを変更するのにいくつかの方法が考えられる。この目的を達成するため、図45を参照して、提示されたスレーブ画像を変更する1つの方法は、マウスで制御するカーソル等を介してスレーブ表現領域1302内のパネルアイコンの1つを選択し、外側領域1302の別の位置に選択したアイコンまたは表現をドラッグすることである。図45にドラッギング行為を示すと、パネルアイコン4をスレーブ表現フィールド1307からフィールド1325までドラッグして、矢印1340で示す外側領域1302に置く。アイコン4が解放されると、パネルアイコン4はパネルアイコン12の隣のフィールド1325内に位置する。
さらに図45を参照して、パネルアイコン4がスレーブ表現領域1302から取り除かれると、フィールド1307は空になり、図示されるように、スレーブプレゼンテーションスペース1316内に先に提示された画像4i(図44および図45を比較すること)は取り除かれ、ブランクのスペース1316となる。
図44を再度参照して、スレーブプレゼンテーションスペースを介して現在提示された画像を変更する別の方法は、マウス制御のポインティングアイコン等でスレーブ表現領域1302内のパネルアイコンの1つを選択し、領域1302内の別の位置へ選択したパネルアイコンをドラッグすることである。例えば、図示してはいないが、ポインティングアイコンを用いてパネルアイコン4を選択し、選択した表現をフィールド1301と1303の間の位置にドラッグすることができる。選択したパネルアイコンをフィールド1301と1303の間で解放すると、パネルアイコン4はフィールド1303内に配置され、パネルアイコン2と3は右に1フィールド移動されそれぞれフィールド1305と1307に入る。領域1302内のパネルアイコンがこのように再配置されるにつれ、プレゼンテーションスペース1312、1314および1316と共に提示される画像は同様に変更され、画像4i、2iおよび3iがプレゼンテーションスペース1312、1314および1316内に提示される。
さて図46を参照して、現在提示されているスレーブ画像を変更する別の方法は、領域1302内の位置に表現領域1302の外側からパネルアイコンを移動させることである。例えば、図46を参照して、ポインターアイコンを用いてパネルアイコン11を選択し、選択したパネルアイコンを矢印1342が示すように領域1302内のフィールド1303と1305の間の位置にドラッグすることができる。ここで、さらに図47を参照して、パネルアイコン11がフィールド1303と1305の間で解放されると、パネルアイコン3はフィールド1305のその位置からフィールド1307に移動され、パネルアイコン11はフィールド1305に位置づけられる。領域1302内では変更を反映して、スレーブプレゼンテーションスペース1314および1316に提示されているスレーブ画像は画像11iおよび3iを入れるために更新される(図47を参照のこと)。さらに、パネルアイコン11がフィールド1321から移動されているので、フィールド1321の右側のパネルアイコンは、それぞれ左側に移動するパネルアイコン12および4を示す矢印1350および1352が示すように左側に1フィールド移動する。このように、1つのパネルアイコンが表現領域1302の中に、空のフィールドの前の位置に移動すると、パネルアイコンがドラッグされる位置の右側の領域1302のパネルアイコンは右側に1フィールド移動し、右側の次の空のフィールドがパネルアイコンを1つ受け入れる。
図48を参照すると、領域1302の各スレーブ表現フィールドの個々のパネルアイコンに関して、別のパネルアイコンが領域1302内の特定の位置に移動されると、領域1302内の特定の位置の右側のフィールド内のパネルアイコンは右に1フィールド移動し、領域1302内の最も右側のパネルアイコンは領域1302から外に移動される。例えば図48に示すように、パネルアイコン12がフィールド1321から選択され領域1302内のフィールド1301と1303の間の位置へドラッグされ、パネルアイコン12が解放されると、パネルアイコン2を右に1フィールド移動し、アイコン11を右に1フィールド移動し、アイコン3を右に1フィールド移動する等々により、パネルアイコン12のフィールド303をクリアする。パネルアイコンの移動のこの連鎖反応を多方向の矢印1362で図49に示す。図49に示すように、表現領域1302内のフィールド1311に当初位置していたパネルアイコン6は、領域1302外側のフィールド1313に移動する。図49に見られるように、フィールド1301、1303、1305、1307、1309および1311内のパネルアイコンが変更されるにつれ、スレーブプレゼンテーションスペース1310、1312、1314、1316、1318および1320内に提示される画像も同様に変更される。このように、パネルアイコン1、12、2、11、3および5がフィールド1301、1303、1305、1307、1309および1311に表示されるので、対応する画像1i、12i、2i、11i、3iおよび5iがスペース1310、1312、1314、1316、1318および1320内にそれぞれ提示される。
少なくともいくつかの応用例において、異なる会議開催スペースに位置する2つのプレゼンテーションシステムが会議出席者の2つの異なるグループ間のリモート会議開催を容易にするため接続している場合、上記のように、一方のシステムが他方より多くのスレーブプレゼンテーションスペースをサポートするということが考えられる。例えば、第1のプレゼンテーションシステムは3個のプロジェクタを包含し、各プロジェクタが2つの異なる画像を表示できるため合計6個のスレーブ画像を表示することができ、第2のシステムは4個のプロジェクタを包含し、各プロジェクタが2つの異なる画像を表示できるため合計8個のスレーブ画像を表示することができる。ここでは、少なくともいくつかの場合において、第1と第2の両方のシステムに共通のスレーブ画像に対応するパネルアイコンを共用または主要なスレーブ表現領域内に提示し、一方、システムの1つのみが提示する現在提示されているスレーブ画像に対応するパネルアイコンを第2のスレーブ表現領域に表示することも考えられる。この目的を達成するため、図50を参照すると、第1のスレーブ表現領域1302の隣に示した第2のスレーブ表現領域1366は、一方のプレゼンテーションシステムの第7および第8のスレーブプレゼンテーションスペース1321aおよび1323aに対応する2つの追加のスレーブ表現フィールド1368および1370を含む。図50において、第1のプレゼンテーションシステムに対応するスレーブプレゼンテーションスペース1310、1312、1314、1316、1318および1320は画像1i、12i、2i、11i、3iおよび5iをそれぞれ提示し、画像はそれぞれスレーブ表現領域1302のパネルアイコン1、12、2、11、3および5に関連づけられる。同様に、画像1i、12i、2k、11i、3iおよび5iは、第2のシステムを介してスレーブプレゼンテーションスペース1310a、1312a、1314a、1316a、1318aおよび1320aのそれぞれに提示され、一方、画像6iおよび7iは、第2のスレーブ表現領域1366のフィールド1368および1370に対応するプレゼンテーションスペース1321aおよび1323aに提示される。
少なくともいくつかの実施形態において、2つのプレゼンテーションシステムが会議出席者の2つのグループ間のリモート会議開催を容易にするために接続されている場合、2つのシステムの接続の切り離しに際して、各システムは対向局側の接続の終了にもかかわらずセッションを継続してセッション画像のコピーを保存するということも考えられる。対向局側の接続が終了すると、第1のシステムのスレーブプレゼンテーションスペースのサポート数が第2のシステムより少ない場合、切り離しに際して、第2のスレーブ表現領域1366が取り除かれ、その中のパネルアイコンがもはや第1のシステムで視覚的に区別されないようになる。ここで、第2のシステムの場合には、主要なスレーブ表現領域1302は、サポートされたスレーブプレゼンテーションスペースのすべてに対応するパネルアイコンおよび関連づけられたフィールドを含むように拡大される。このように、例えば第1と第2のシステムが接続され、図50に示すようにスレーブ表現領域1302がアイコンで占められている場合、切り離しに際して、第1のシステムは図49に示すようにツール領域1300を生成して表現領域1302に6個のパネルアイコンを包含する一方、第2のシステムは図51に示すようにツール領域1300を生成してスレーブ表現領域1302aに8個のパネルアイコンおよび8個の個別のスレーブ表現フィールド(ラベルなし)を包含する。
少なくともいくつかの実施形態において、コンピューターまたは第2の会議開催システムを会議への遠隔参加に用いる場合、少なくともいくつかの場合において、会議を容易にするために用いるコンピューター装置に接続した何らかの印刷リソースにセッション画像を印刷することが都合よいと考えられる。例えば、4人の人々が4箇所に遠隔設置されたラップトップを介して会議に参加し、各ラップトップがラップトップに隣接する(例えば同じオフィス内の)特定の主要なプリンタに関連づけられている場合、会議のリーダーが遠隔の各出席者のセッション画像のハードコピーを会議の終わりに配布したいということがある。
セッション画像のハードコピーの遠隔配布を容易にするために、少なくともいくつかの発明の実施形態において、遠隔設置された装置を会議接続に用いるとき、会議を管理するサーバーは遠隔装置をポーリングして、装置に関連づけられたプリンタを識別し、ついで識別されたプリンタに関連づけられたネットワークアドレスを次の使用のために保存することが考えられる。その後、図52を参照すると、会議中またはその後いつでも、システムユーザーはプリンタアイコン1076を選択して印刷ウィンドウ1380を開くことができる。典型的な印刷ウィンドウ1380は、会議開催セッションを容易にするために用いられる装置に関連付けられたプリンタのリスト1382、関連付けられた各プリンタ用の個別の選択フィールド1384およびプリントボタンアイコン1386を含む。ここで、会議を容易にするために用いられる装置に関連付けられたプリンタのサブセットに印刷するため、システムユーザーはリスト1382において印刷の対象とするプリンタに対応するフィールド1384のサブセットを単に選択し、次に印刷アイコン1386を選択して印刷用に選択された各プリンタにセッション画像の完全なコピーを送信する。
さて図53を参照すると、装置を会議に接続するときにネットワーク装置に関連付けられたプリンタを識別する方法1390が示されている。プロセスブロック1392において、会議はマスタープレゼンテーションユニットを介して開始される。ブロック1394において、会議開催サーバーは遠隔装置(例えばラップトップコンピューター、デスクトップコンピューター、第2のマスタープレゼンテーションユニット等)の接続要求用のマスタープレゼンテーションユニットに接続したネットワークをモニターする。決定ブロック1396において、接続要求が受信されていない場合、制御はモニターが継続されているブロック1394まで戻る。接続要求をブロック1396で受信した後、制御は会議開催サーバーが関連プリンタ用接続装置をポーリングするブロック1398に移る。ブロック1400において、会議開催サーバーは次回の使用のために識別されたプリンタ用関連データベースにネットワークアドレスを保存し、制御はサーバーが追加装置からの会議への参加要求を引き続きモニターしているブロック1394まで戻る。
図54を参照して、会議を容易にするために用いられる装置に関連付けられたプリンタにセッション画像を印刷する方法を説明する。ブロック1404において、会議開催サーバーはプリントコマンドをモニターする。ブロック1406において、プリントコマンドが受信されていない場合、制御はモニターが継続されているブロック1404まで戻る。決定ブロック1406において、プリントコマンドが受信された後、制御はブロック1408に移り、図53のブロック1400で保存されたプリンタリストにアクセスし同リストを印刷ウィンドウ(図52の1380を参照のこと)内に提供する。決定ブロック1410において、会議開催サーバーはプリントオプションがいつ選択されたかをモニターする。プリントオプションが選択されるまで、制御ループはブロック1408に戻る。プリントオプションが選択された後、制御はブロック1412に移り、会議開催サーバーは選択されたプリンタのすべてにセッション画像を印刷し、その後、制御はプリントコマンドのモニターを継続しているブロック1404まで戻る。
会議開催セッションに接続されたすべての装置に印刷のためにセッション画像を送信することができることの他に、少なくともいくつかの実施形態において、局所および遠隔双方の会議出席者にセッション画像の電子コピーを直ちにかつ容易に配布することができるということは有益であると考えられる。この目的を達成するため、少なくともいくつかの場合においては、人が会議の出席に合意するか会議開催セッションに遠隔ログインすると、会議に関連付けられたプロセッサに出席者のEメールアドレスを要求または取得して保存するようにプログラムすることが考えられる。図55を参照して、少なくとも1つのセッション画像が生成された後にメールアイコン1072が選択されると、少なくともいくつかの場合において、セッション画像を特定のセッションに関連付けて先に保存したEメールアドレスのすべてに電子的に配信することができる。他の場合にメールアイコン1072が選択されると、図52の印刷ウィンドウ1380に類似したメールウィンドウ(図示せず)を開いてシステムユーザーがセッション画像の電子バージョンを受信する会議出席者のサブセットを選択することを可能にする。
図55をさらに再び参照して、典型的なシステム1420はマスタープレゼンテーションユニット1422、会議開催サーバー1432、会議室ウィザード1434、ネットワークサーバー1430、リモート接続を容易にするネットワーク1426および複数の遠隔設置ラップトップ1428a、1428b、1428cおよび1428dを含む。マスターユニット1422は会議開催サーバー1432と接続し、会議開催サーバー1432はルームウィザード1434と接続する。ルームウィザード1434はネットワークサーバー1430と接続され、後者はネットワーク1426を介してリモートコンピューター1428aから1428dに接続される。ここで、少なくともいくつかの場合において、ルームウィザード1434はマスタープレゼンテーションユニット1422を使用する会議室の会議を設定または予定するために用いられる。会議出席者はリモートコンピューター(例えば1428a、1428b等)およびネットワーク1426を介して登録を行うので、ルームウィザード1434は各出席者のEメールアドレスを受信して保存する。その後、セッション画像を出席者にEメールで送信するとき、マスターユニット1422はルームウィザード1434に画像を送信し、同ウィザードは保存されたEメールアドレスを介してセッション出席者に順に画像を配布する。
さて図56を参照して、会議出席者のEメールアドレスを取得する方法1440を示す。ブロック1442において、会議イニシエーターはラップトップ1428aのような遠隔装置を用いてルームウィザード1434と接続し会議を予定する。会議スケジューリングプロセスの一部として、イニシエーターはブロック1444で会議に招待したい他の人々を識別する。ブロック1446において、ルームウィザード1434は後で使用するために各会議招待者のEメールアドレスを識別し保存する。
図57を参照して、会議出席者にセッション画像をEメールする方法1450を示す。プロセスブロック1452において、サーバー1432はマスターユニット1422からの電子メールコマンドをモニターする。決定ブロック1454において、電子メールコマンドを受信するまで、制御はブロック1452まで戻る。電子メールコマンドをブロック1454で受信した後、制御はブロック1456に移り、サーバー1432がルームウィザード1434にセッション画像を送信する。ブロック1458において、ルームウィザード1434は、保存されたEメールアドレスの会議出席者に対するセッション画像のコピーをEメールで送信する。
ここで、少なくともいくつかの場合において、ルームウィザード1434の機能または類似の機能を会議サーバー1432が実施することも考えられ、その結果ルームウィザード1434が不必要となることを認識すべきである。この目的を達成するため、ルームウィザード1434を介して会議のスケジュールを決める代わりに、会議あるいは会議システムの使用を会議サーバー1432が操作するソフトウェアを介して予定してもよい。
上述したほとんどのシステムは、少なくとも単一のユニットが固定的に据え付けられた少なくとも1つのマスターおよびいくつかのスレーブプレゼンテーションスペースを包含する多数のプレゼンテーションスペースを含む個別のマスターおよびスレーブプレゼンテーションユニットまたは単一のプレゼンテーションユニットのいずれかを含む一方、少なくともある場合においては、マスタープレゼンテーションスペースおよび1つ以上のスレーブプレゼンテーションスペースの両方を包含する可搬式プレゼンテーションシステムを提供することが便利であると考えられる。この目的のため、図58を参照して、典型的な可搬式プレゼンテーションシステム1460を示すと、同システムは、数字1474で集合的に識別されるキャスターまたは車輪を脚部材1470および1472の下端部に備え、脚部材1470および1472の上端部に取り付けた単一のプレゼンテーション筐体構造体1462を含んでいる。ここでは、マスタープレゼンテーションスペース1464および2つのスレーブプレゼンテーションスペース1466および1468が筐体構造体1462の最前面(ラベルなし)に提供されている。少なくともいくつかの実施形態において、プレゼンテーションスペース1464、1466および1468はすべて単一のフラットパネルのモニター画面に提供することもできる。他の実施形態において、3つのプレゼンテーションスペース1464、1466および1468の各々を個別の電子フラットパネル表示画面で提供することもできる。さらに別の実施形態において、マスタースペース1464を対話型のフラットパネル表示画面で提供し、スペース1466および1468をリアプロジェクタ装置で提供することもできる。さらに別の場合において、三つのスペース1464、1466および1468のすべてを、筐体構造体1462内に搭載した単一のプロジェクタ装置で提供してもよい。少なくともいくつかの場合においては、スペース1464内のポインティングデバイス(例えばスタイラスまたはユーザーの指)の位置を検出するために位置検出装置が提供される。
さて図59を参照して、第2の典型的な可搬式会議システム1480を示すと、同システムは単一の筐体構造体1482を含み、マスタープレゼンテーションスペース1484および2つのスレーブプレゼンテーションスペース1486および1488を筐体構造体1482の単一の前面(ラベルなし)に提供している。図59において、スレーブプレゼンテーションスペース1486および1488は、図58に示したシステムとは全く反対に垂直方向より水平方向に長く配置されている。
少なくともいくつかの実施形態においては、何らかのタイプのポインティングデバイスをマスタープレゼンテーションユニットと接触させて直接対話するのに用いることも考えられる。例えば、装置の操作者は指の先端を用いて、画面上のアイコンを選択すること、作業スペース内に描画すること、作業スペース内のオブジェクトを消去すること、作業スペース内のオブジェクトを選択しドラッグすること等々ができ、あるいは同じ機能を果たすスタイラスまたはペン型装置を用いることもできる。
指またはスタイラスタイプの装置をそれぞれ使用できる場合、少なくともいくつかの実施形態においては、指および他のポインティングデバイスのいずれが使用されて双方向機能を果たすかに応じて2重の検出技術および異なるアルゴリズムを用いることにより、オペレータとマスターユニットとの対話を向上できることが認められている。
図60を参照して、少なくともいくつかの実施形態において、マスタープレゼンテーションユニット1602の表示面1604との双方向性を感知する一次センサは、表面1604に平行で表面からわずかにギャップ1612(例えば1/8〜1/4インチ)をもって隔てられた光の平面1610を発生するレーザー1606または他のシステムを含む。これらのシステムにおいて、表面の対話および対話位置は、通常、光の平面1610への貫通および貫通が発生する位置を感知することにより判断される。
光平面型感知システムが良好に作動する一方で、これらの型のシステムにはいくつかの欠点がある。光センサシステムがもっぱら使用されている場合の主要な1つの欠点は、表面1604との接触がなされる直前および直後に双方向性がしばしば感知されるということにある。この点に関して、表示面と対話するユーザーの殆どは、対話がシート表面との接触中のみに発生する紙フリップチャートのような従来の書込面との対話を模倣した双方向性を好む。ギャップ1612があるため、光平面感知システムは平面1610が貫通される度に、また表面1604との同時接触の発生があるか否かに関係なく動作を感知する。このように、指先またはスタイラスの先端が一書きする表面1604の方に(または離れる方に)移動するにつれ、その先端が表面1604との接触に先立ちまたはその後に平面1610内で動くとすれば、その一書きは接触中に発生する部分に加えて前方部分および/または後方部分を含む。今後、別段の記載がない限り、この非接触の動作を一般に「非接触動作」と呼ぶ。通常、非接触動作は短期間(例えば0.5〜1.0秒)発生するだけである。
非接触動作はすべての場合において厄介であるが(例えば、言葉と文字が不適切に鉢合わせする傾向がある)、指先端とは対照的に、対話にスタイラス/ペン型装置を用いる場合そのような動作は特に厄介となることが認められている。この点に関して、スタイラス/ペン先と比較すると、指先端は相対的に鈍器であり、したがって指先端を使用するとき非接触動作はそれほど厄介なものとはならない。
少なくともいくつかの発明のシステムにおいては、貫通位置を感知する光平面感知システムの他に、表示面とのスタイラス/ペン先の接触を感知する第2の感知システムが使用されている。この目的のため、図60を再び参照すると、第2の感知システムはスタイラス/ペン装置1620および受信機1608を含む。スタイラス装置1620は先端接触センサ1622および無線周波数タイプまたは別のタイプの発信機1624を含む。センサ1622は、そのラベルが示すように、装置1620の先端が例えば表示面1604のような表面といつ接触したかを感知する。表面1604が接触されると、発信機1624は、指先端以外の装置が表面1604と接触したことを示す無線周波数または別のタイプの信号を受信機に送信する。さらに、装置1620は、装置1620の種類(例えばペン、消去装置、ポインティングデバイス等)、カラー、線の太さ等の追加情報を送信することもできる。
受信機1608と接続したプロセッサ1630および光平面感知システムの一部を形成する貫通センサ(個別のラベルなし)は、光平面感知システムを用いている位置と受信機1608からの信号を用いた接触の両方を識別するようにプログラムされている。このように、1つの発明の方法によれば、指が表面1604との対話に使用される場合、非接触動作が発生し得るが、送信スタイラス型の装置を使用すると非接触動作を排除することができる。
スタイラスおよび指の双方向性を区別するために、少なくともいくつかの発明の実施形態においては、図61に示す区別方法を実行するようにプログラムされたシステムプロセッサ(図60の1630を参照のこと)を含む。ここで、プロセッサ1630はフィンガーモードおよびスタイラスモードを含む2つの対話方式のいずれか1つで動作するようにプログラムされていると仮定する。フィンガーモードの際、感知された表示面1604との双方向性はすべて対話型の結果をもたらす。対照的にスタイラスモード動作中は、スタイラスが「接点信号」を送信するときのみ対話型動作が発生し、表面(例えば表面1604)と接触する開口先端1622は対話型の結果をもたらす。
ブロック1562を参照して、図60に示すマスターユニットが最初に起動されると、マスターユニットプロセッサ1630はフィンガーモードに動作モードを設定する。ブロック1564において、タイマーTは0に設定され、フラグ1とラベルされたフラグは0に設定され、閾値持続時間Trが例えば1秒に設定される。
さらに図60および図61を参照して、ブロック1566において、光平面貫通が発生していない場合、プロセッサはブロック1568において制御をブロック1566まで戻す。光平面貫通がブロック1568で発生した後、制御はブロック1570に移る。
ブロック1570において、プロセッサ1630は、現在設定されているモードがフィンガーモードであるかスタイラスモードであるかを判断する。スタイラスモードが設定されている場合、制御はブロック1570からブロック1572に移る。ブロック1572において、プロセッサ1630は貫通位置情報を保存する。ブロック1574において、プロセッサ1630はタイマーTを始動する。ブロック1578において、プロセッサ1630は、図60に示すスタイラス1620のような送信スタイラスからスタイラス信号が受信されたか否かを判断する。送信されたスタイラス信号を受信すると、ブロック1569に制御が移り保存された貫通データが削除される。ブロック1571において、現在の光平面貫通に対して、スタイラス信号が受信されていることを示すためにフラグ1を1に設定する。ブロック1573において、プロセッサ1630は現在の位置から線を描き始め、その後、制御はブロック1578まで戻る。スタイラス信号が引き続き受信される間、制御はブロック1578からブロック1573まで移り、線の描画が継続する。ブロック1578において、スタイラスのユーザーがスタイラス1620を持ち上げると、その先端はもはやディスプレイサービス1604とは接触していないので、制御は決定ブロック1578から決定ブロック1576に移る。フラグ1がスタイラス信号が先に表示面対話中に受信されたことを示す1に等しいとき、制御はブロック1576からブロック1577に移り、プロセッサ1630はマスターユニットに線の描画を停止させ、その後、制御はブロック1564まで戻り、タイマーTおよびフラグ1をリセットする。ブロック1564の後、上記処理を継続する。
さらに図61を参照して、タイマーTがブロック1574で始動され制御がブロック1578に移った後、プロセッサ1630がスタイラス信号を受信しない場合、制御はブロック1576に移る。制御はブロック1574からブロック1578に、その後ブロック1576に移り、現在の光平面貫通に相当するスタイラス信号が受信されず、従って制御がブロック1576から決定ブロック1565に移るので、フラグ1は1と等しくない。ブロック1565で、プロセッサ1630は貫通が継続しているか否かを判断する。貫通が終了している場合、制御はブロック1565から保存された貫通データを線の描画に用いるブロック1578に移る。ブロック1578の後、制御は説明のようにフィンガーモードがリセットされるブロック1562まで戻る。
図61を再び参照して、ブロック1565で貫通が継続している場合、制御はブロック1580に移る。タイマー値Tを閾値持続時間Tr-と比較する。ここで、スタイラスまたは指先あるいは別の何らかの装置が表示面1604との接触に用いられる度に、指先または装置が光平面1610を貫通するときと、指先または装置が表面1604と接触するときとの間に短い期間があり得ると認められている。閾値持続時間Trは、光平面レベルから表面接触レベルに移るのに適当な時間と等しくされる。例えば、ある場合には、持続時間Trは1秒、2秒、2分の1秒などとなる。閾値持続時間を越えると、プロセッサ1630は、光平面1610を貫通した先端または装置が送信スタイラス型装置以外の先端または装置であるかのように動作するようにプログラムされており、制御はブロック1561に移る。ブロック1561において、プロセッサ1630はモードをフィンガーモードに設定する。ブロック1563において、プロセッサ1630は記憶データを用いて貫通位置で線を描く。ブロック1563の後、制御は図61のブロック1631に移る。
再び図61を参照して、ブロック1570において、システムがフィンガーモードにあるとき、制御はブロック1579に移り、現在の光平面貫通位置で線描画を開始する。ブロック1579の後、制御はブロック1631に移り、プロセッサ1630は貫通が継続しているか否かを判断する。貫通が終了している場合、制御はブロック1577に移り、プロセッサ1630は線描画を止め、その後、制御はブロック1564に移る。
ブロック1631において、貫通が継続している間、制御はプロセッサ1630が現在の貫通位置でマスターユニットに線を引かせたブロック1632に移る。ブロック1634において、プロセッサ1630は、スタイラス信号が受信されているか否かを判断する。スタイラス信号が受信されていない場合、プロセッサ1630はフィンガーモードで動作し続け、制御は上記処理を繰り返すブロック1631まで戻る。ブロック1634において、スタイラス信号が受信されている場合、制御はプロセッサ1630がスタイラスモードを設定するブロック1636に移る。プロセッサ1630は現在の貫通位置まで現在描かれている線を消去し、その後、制御はブロック1571に移り、スタイラス信号が受信されていることを示すためにフラグ1が再び1に設定される。
スタイラス/フィンガーモードを設定するアルゴリズムをスタイラスの先端がディスプレイの表面と接触するとき絶えず信号を送信するスタイラスの文脈において述べてきたが、他の実施形態においては、スタイラスは、スタイラスが初期接触を行うときと接触を終了するときのそれぞれでペンダウンおよびペンアップ信号を送信してもよいし、プロセッサは、ダウンおよびアップ信号の間の期間を接触期間と認めるようにプログラムされてもよい。
別の発明の態様によれば、マスターユニットおよび多数のスレーブプレゼンテーションスペースを含むシステムは、ユニークなヘルプ機能を促進するために用いることができ、その場合、ヘルプ情報を、プレゼンテーションスペースのサブセットを介して、および/またはシステムの通常動作中に同時に提供して、会話型タスクを実行することができる。この目的を達成するため、図62には、マスターユニット画面ショット1509および関連する第1から第6のスレーブプレゼンテーションスペース1522、1524、1526、1528、1530および1532を示す。ここにマスタースクリーンショットはとりわけ作業スペース領域1510、ツール領域1300、スレーブ表現領域1302およびヘルプボタン1512を含む。少なくともいくつかの発明の実施形態を何らかの方法で示し、ヘルプボタン1510が選択されると、ヘルプウィンドウ1516が作業スペース領域1510内に開かれ、ヘルプトピックス、「ヘルプを閉じる」アイコン1521およびヘルプウィンドウを閉じるためのアイコン1518を何らかの方法で表示する。アイコン1518は、ウィンドウ1516が開かれた後にウィンドウを閉じるために選択することができる。アイコン1516が選択されるとウィンドウ1516が閉じる一方、少なくともいくつかの実施形態においては、アクセスされた別のヘルプ情報が何らかの提示フォーマットで留まってもよい。少なくともいくつかの場合において、ヘルプ情報をすべて閉じるために、またヘルプウィンドウを開く前に提示された情報を提示するために、ヘルプを閉じるアイコン1521を選択することができる。
図62において、ヘルプトピックスはリストフォーマット1514で表示され、トピックスはマウスまたは別の制御されたポインティングアイコン1520で選択することができる。アイコン1520があるトピック上に位置すると、そのトピックはトピックとの同調を示すために強調表示される。一旦トピックが選択されると、トピックは選択が発生したことを示すために異なる方法で強調表示される。
リスト1514からトピックが選択された後、少なくともいくつかの実施形態において、システムプロセッサはヘルプデータベースにアクセスし、ヘルプ情報を検索して作業スペース領域1510またはスクリーンショット1509上に現れるウィンドウ内のヘルプ情報を提示する。ここで、また別に考えられる実施形態において、提示されたヘルプ情報は、選択されたときに別の関連情報、選択されたトピックと関連する動作を表示するアニメーション等に結びつくシンプルなテキスト、ハイパーリンクまたは他のリンクテキストを含むことができる。
少なくともいくつかの場合において、システムユーザーは、ヘルプ情報を見ながらまたはアクセスしながらマスターユニットとスレーブユニットを含むシステムを同時に使用したいと思うことも考えられる。例えば、システムユーザーがパネルアイコンをスレーブ表現領域1302内外にどのように移動させるのか、またスレーブプレゼンテーションスペース(例えば1522、1524等)に提示される画像の動きの結果もたらされる効果を確信できない場合、パネルアイコンのドラッグと解除動作を同時に果たすことができる一方で、パネルアイコンを領域1302内外にどのように移動させることができるのか、またスレーブ画像に対してもたらされる効果を説明するヘルプ情報(例えばテキスト、アニメーション等)にユーザーがアクセスすることは有益となり得る。ヘルプ情報および対話型の動作に対する同時アクセスを容易にするため、少なくともいくつかの実施形態においては、ヘルプ情報がマスター作業スペース領域1510に提示されると、システムユーザーは、ヘルプ情報をマスター領域1510からスレーブプレゼンテーションスペース1522、1524等の1つに切り替えることができ、ついでヘルプ情報がスレーブスペースに提示されている間ある動作を果たすためにマスターユニットを用いることができる。
ヘルプ情報が作業スペース領域内に直接位置しているのではなくて作業スペース領域1510の上に位置するウィンドウに提示される場合、少なくともいくつかの実施形態においては、ウィンドウを選択して(すなわちウィンドウのトップバーを選択して)、スレーブプレゼンテーションスペース1302内の1つのパネルアイコン上の位置にウィンドウをドラッグして、パネルアイコンを開放することによりウィンドウをスレーブプレゼンテーションスペースに切り替えることができる。一旦パネルアイコンが解放されると、ヘルプウィンドウはパネルアイコンに関連付けられたスレーブプレゼンテーションスペースに移動され、スレーブプレゼンテーションスペース内に現在存在する画像上にウィンドウとして出現する。
切り替えられたヘルプウィンドウはスレーブプレゼンテーションスペースまたはヘルプウィンドウがその上に切り替えられた画像に関連付けることもできる。ヘルプウィンドウが切り替えられたスレーブプレゼンテーションスペースに関連付けられる場合、別の画像がスレーブスペースのまわりに移動されるので、ヘルプウィンドウが同時に移動されることはない。ヘルプウィンドウが当初その上に切り替えられた画像に関連付けられる場合、その画像は移動されるので、ヘルプウィンドウが同時に移動する。
ウィンドウフォーマットにおいてヘルプ情報を提示する利点は、少なくともヘルプウィンドウがスレーブプレゼンテーションスペースの全体を占めることがない場合、少なくとも下にある何らかの画像の一部はなお見ることができるので、ある操作が下の画像に影響するとき、少なくともその影響の一部を、その効果を確認するために見ることができることにある。
ヘルプ情報が作業スペース領域1510内に(その上にあるウィンドウ内ではなく)直接提示される少なくともいくつかの実施形態において、ヘルプ情報がスレーブプレゼンテーションスペースに切り替えられた場合、ヘルプ情報を別のスレーブ画像のように処理して既存の画像に代わるものとしてもよいし、または情報が切り替えられるスペースのいかなる初期画像も引き続きそのスペースに関連付けを残すオーバーレイの方法で処理することもできる。
切り替えられた情報が別の切り替えられた画像のように処理される場合、切り替えに先立ってスレーブプレゼンテーションスペース内に提示されたいかなる画像も、スペースから取り除き、上記画像管理規則に従って再配置する。例えば、画像が当初スレーブプレゼンテーションスペース1522に提示されている場合、ヘルプ情報の画像がスレーブプレゼンテーションスペース1522と関連付けられたスレーブプレゼンテーションスペース1302内の第1のパネルアイコンの位置にドラッグされて解放されると(再び図62を参照のこと)、スペース1522の初期画像はスペース1524に移動され、スペース1524内のいかなる初期画像もスペース1526に移動される等のことが起こる。
切り替えられた画像がオーバーレイとして扱われる場合、切り替えに先立ってスレーブプレゼンテーションスペース内に提示されていたいかなる画像もそのスペースから取り除き、ヘルプ情報をスペース内に提示することができるが、取り除かれた画像はスレーブプレゼンテーションスペースの別の画像に再配置されず、切り替え行為はスレーブプレゼンテーションスペースに提示された他の画像をそのスペース内に移動させることはない。例えば、当初ある画像がスレーブプレゼンテーションスペース1522に提示されている場合、ヘルプ情報画像がスレーブプレゼンテーションスペース1522に関連付けられたスレーブプレゼンテーションスペース1302内の第1パネルアイコンの位置にドラッグされ解放されると(再び図62を参照のこと)、ヘルプ情報を提示できるようにスペース1522内の初期画像はスペース1522から取り除かれる。
いくつかの実施形態において、図62を再び参照して、あるヘルプトピックがヘルプウィンドウ1516から選択されると、トピック情報をマスターユニットの作業スペース領域1510に提示せずに当初はスレーブプレゼンテーションスペースに提示してもよい。特定のトピックのヘルプ情報が単一のプレゼンテーションスペースが与えるスペースより大きなスペースを必要とする場合、ヘルプ情報を多数のスレーブプレゼンテーションスペースに提示することもできる。
いくつかの実施形態において、あるヘルプトピックが選択され、ヘルプ情報が当初マスターユニットの作業スペース領域1510内に提示されているときに、追加のトピックが選択されると、先のヘルプトピックと関連する情報をスレーブプレゼンテーションスペースに表示することもできる。例えば、ユーザーが関連情報を得るために当初第1のヘルプトピックを選択し、ヘルプウィンドウが第1のトピックと関連する情報に加えて他に選択可能なヘルプサブトピックスを含む作業スペース領域1510の上に開かれる場合に、第2のヘルプトピックが追加のサブトピックスから選択されると、第1のトピックと関連する情報をあるウィンドウに、または別のフォーマットで第1のスレーブプレゼンテーションスペース1522に自動的に切り替えることができ、また第2のトピックと関連する情報を提示するために別のウィンドウを作業スペース領域1510内に開くこともできるし、または第2のヘルプトピック情報を当初のウィンドウに提示することもできる。同様に第3のヘルプトピックが追加のサブトピックスから選択されると、第2のトピックと関連する情報を別のウィンドウに、または別のフォーマットで第2のスレーブプレゼンテーションスペース1524に自動的に切り替えることができ、また第3のトピックと関連する情報を提示するために別のウィンドウを作業スペース領域1510内に開くこともできるし、または第3のヘルプトピック情報を当初のウィンドウに提示することもできる。
スレーブプレゼンテーションスペースおよび/またはスレーブプレゼンテーションスペース内の画像の上に提供されるウィンドウにヘルプ情報が提示されるすべての場合において、単にヘルプ機能を停止することにより提示されている画像からヘルプ情報を取り除くことができる。少なくともいくつかの実施形態において、図62のヘルプアイコン1512を単に選択してヘルプアイコンを閉じる1521を選択することによりヘルプ機能を停止することができる。
いくつかの実施形態において、ヘルプ機能が停止すると、システムの状態はヘルプ機能の動作直前に存在していた状態に復帰する。ここで、例えば6つの画像がスレーブプレゼンテーションスペース1522から1532に提示され、ヘルプ機能を開始する前に作業スペース領域1510に1つの画像が表示されていた場合、ヘルプ機能を停止すると元々提示されていた7つの画像のすべてが再び提示される。
別の実施形態において、ヘルプ機能を停止すると、ヘルプ機能が動作しているとき提示されていた情報に起こった何らかの変化は残留する。例えば、ヘルプの動作中、3個のヘルプ画像が通常の切り替えられた画像として取り扱われて(すなわち、プレゼンテーションスペース間で他の画像を移動させた)スレーブプレゼンテーションスペース1522、1524および1526に提示されている場合にヘルプ機能が停止されると、三つのスペース1522、1524および1526は空白のままとなる。
少なくともいくつかの実施形態においては、あるシステムがヘルプ機能を支援し、ユーザーのためにそのシステムを介して関連動作をシミュレートするということも考えられる。例えば、再び、ユーザーがパネルアイコンのスレーブ表現領域1302(再び図47を参照のこと)の内外への移動に関連するヘルプ情報を探してその動作と結果を表示しようとする場合、システムプロセッサは、ドラッグと解放の動作およびその動作の結果をマスターユニットとスレーブプレゼンテーションスペースに実際に表示することができる(すなわち、スレーブ画像を移動してもよいし、これに応じて変更してもよい)。このように、例えば、プロセッサはマスターユニットにパネルアイコンの1つを選択するためのツール領域1300のパネルアイコンへのポインティングアイコンの動き、別の位置へのパネルアイコンのドラッグ、アイコンの解放およびアイコンの置き換えを表示させる一方、スレーブプレゼンテーションユニットに、表示されたスレーブ画像を変更させることができる。
ヘルプ情報がウィンドウに提示される少なくともいくつかの実施形態において、ウィンドウを小さな付箋紙として提示し、新規のヘルプトピックスを開くときに、新しいメモをマスターユニットまたはスレーブプレゼンテーションスペース内に提示するということも考えられる。ここで、メモの体裁は、メモを介して提示される情報は恒久的なものではなく、提示された情報の下の画像は相変わらず存在していてヘルプ機能が停止された後も存在する、ということをシステムユーザーに示すものである。少なくともいくつかの場合において、付箋紙を単にヘルプナビゲーションに使用することもできる。例えば、ヘルプ機能が最初に開始されたとき一般的なヘルプトピックスを第1付箋紙に提示する。第1のメモの中からあるサブトピックが選択されたら、より具体的なトピックス等を含む第2のメモをマスターまたはスレーブスペースのいずれかに提示する。
発明の別の態様によれば、マスターユニットまたはマスタープレゼンテーションユニットと共に用いられる他のインターフェース機器を、スレーブプレゼンテーションユニットの例えば輝度、コントラスト等の表示態様を調整するために使用して、プレゼンテーションユニットがそれぞれ同様の外観の画像を投影できるようにしてもよい。この点に関して、プレゼンテーションシステムが2台以上のプロジェクタを含む多くの事例において、異なるタイプのプロジェクタが使用されているので、あるいは同一のプロジェクタが使用されている場合プロジェクタの使用時間が実質的に異なるので、プロジェクタは異なる輝度レベル、カラーコントラスト等の画像を投影する(すなわち、複数のプロジェクタが用いられるので映像の質が毀損され、投影光の輝度が低下する等々)。
異なる画像生成ソースを有する多数のプロジェクタまたは表示画面が情報の提示に用いられると、多くの場合、異なるプロジェクタまたは画面およびソースが異種の品質の画像を発生することになる。例えば、単一画像の第1および第2の例が第1および第2の別個のプロジェクタを介して第1および第2のプレゼンテーションスペースに提示される場合、画像が同一であるという事実にもかかわらず、しばしばハードウェア間の差のせいで画像が非常に異なる外観を呈することがある。第1および第2のプレゼンテーションスペースが異なる場所(すなわち別々の会議室)で用いられる場合、外観状の差異は容認することができるが、2つのスペースが隣接している場合、その差は顕著であり、多くの場合、当惑させられる。
2つ以上の画像が隣接並置されて提示されるときに特に当惑させられる1つの画像特性が画像の輝度である。プロジェクタにより、画像輝度は、製造業者から製造業者、また同じタイプのプロジェクタ同士にあってさえ一方のプロジェクタが他方より古い場合かなり変化する(すなわち、プロジェクタの輝度はしばしば時間の経過により、またプロジェクタの使用と共に低下する)。
図63を参照して、プロジェクタの輝度をマスターディスプレイユニット1700を介して調整できる典型的なシステムを示す。図63において、3台のプロジェクタ1708、1706および1704がシステムプロセッサ/サーバー1702を介してマスターユニット1700に接続され、第1のプロジェクタ1708はプレゼンテーションスペース1738と1740に2つの画像を、第2のプロジェクタ1706がスペース1742と1744に2つの画像を、第3のプロジェクタがスペース1746と1748に2つの画像を投影している。図が示すように、スペース1738および1740の画像は相対的に明るい画像であることを示すために空白で表示され、スペース1742および1744の画像はスペース1738および1740の画像より暗い画像であることを示すために左から右上方に向かう斜線で表示され、スペース1746および1748の画像はスペース1742および1744の画像より暗い画像であることを示すために二重交線で表示されている。画像輝度は画像を生成する具体的なプロジェクタの関数である。
図63において、知覚されるプロジェクタの輝度を調整するためにプロセッサ1702がプロジェクタ1708、1706および1704のそれぞれに制御信号を提供することが考えられる。この目的を達成するため、多くのプロジェクタの場合プロジェクタの電球光度を調整できないので、輝度は電球光度を変更して調整することはできない。これらの場合において、他のプロジェクタの設定を調整して、映像に知覚される輝度が修正されるような方法で映像特性を修正できることが認識されている。例えばある場合には、知覚された輝度を調整するために画像色を変更することができる。
なお図63を参照して、少なくともいくつかの発明の実施形態において、プロジェクタ調整アイコン1722(ここでは「プロジェクタアイコン」1722とも呼ぶ)をマスターユニットスクリーンショットのツール領域1300に提供することもでき、この場合、作業スペース領域1725はツール領域1300の下に存在する。アイコン1722が選択されると、プロジェクタ制御ウィンドウ1728がマスターユニット作業スペース領域1725に開き、このウィンドウはウィンドウ1728を閉じるのに使用するクローズアイコン1724を含む。アイコン1724の他に、ウィンドウ1728はまたサーバー1702にリンクしている各プロジェクタのそれぞれための個別のプロジェクタアイコン(数字1726で集合的に識別される3個のプロジェクタアイコン)とプロジェクタアイコン1726の各々1つに関連するスライディングバー調節ツール1730、1732および1734を含む。輝度に関する上記論考と矛盾することなく、システムユーザーは調整ツール1730、1732、1734のいずれかの上のスライディングバーを選択ドラッグして、関連する映像の知覚される輝度を上下に調整することができる。他のプロジェクタの調節(例えば、画像生成に用いる3色の具体的な調節−赤、緑、青等)をマスターユニット1700を介して実行することも考えられる。具体的な青、緑および赤色を調整する場合、各色を別々に調整することができ、調整を行うときプロジェクタを制御して調節しているユーザーにフィードバックを提供するようにする。
少なくともいくつかの実施形態において、カラー補正を用いていずれか1台のプロジェクタが生成した画像を修正することが考えられる。この目的を達成するため、少なくともいくつかの実施形態において、ユーザーが投影された画像の異なる部分を選択し、それぞれの部分の輝度を調整して、投影された画像の縁または中ほどの不揃いの輝度を補償するインターフェースを提供してもよい。ここでは、再び、少なくともいくつかの場合において、カラー補正は3台の各プロジェクタの赤、緑、青色の個々の調整を含み得る。
さらに再度図63を参照すると、これまで知覚されたプロジェクタの輝度調整にマスタープレゼンテーションユニットを用いるシステムについて記述したが、少なくともいくつかの実施形態において、プロセッサ1702に接続したラップトップ1712のように他のインターフェース機器を輝度調整に用いることも考えられる。ここでは、マスターユニットにプロジェクタ制御ウィンドウ1728を提供するのではなくて、制御ウィンドウ1728はラップトップのディスプレイまたは他のある接続したインターフェース機器に提供し、またウィンドウツールを同様の方法で作動させてもよい。
少なくともいくつかの実施形態において、マスターユニットおよび関連するスレーブプレゼンテーションユニットを含む会議システムは、特定の会議室に関連付けられてもよいし、会議室がプロジェクタ特性を制御する方法と類似した方法でマスターユニットを介して制御される他の環境上の装置を含む特定の会議室に関連付けることもできる。
図64を参照して、プロジェクタおよび他の環境上の装置をマスターディスプレイユニット1750により制御できる典型的なシステムを示す。図64において、図63同様、3台のプロジェクタ1708、1706および1704がシステムプロセッサ/サーバー1702を介してマスターユニット1700に接続されており、第1のプロジェクタ1708はプレゼンテーションスペース1738と1740に2つの画像を投影し、第2のプロジェクタ1706はスペース1742と1744に2つの画像を投影し、第3のプロジェクタはスペース1746と1748に2つの画像を投影することができる。ユニット1750を介して制御可能な他の機器は、会議用カメラおよび関連した表示用ハードウェア1780、音響設備1782、ブラインド1784、照明1786等を含むが、これに限定されるものではない。
図63において、プロジェクタ1708、1706および1704と同様に環境上の各機器はシステムプロセッサ/サーバー1702と接続され、後者は今度はマスターユニット1750に接続されている。図示したマスターユニットスクリーンショットはツール領域1300とその下に作業スペース領域1766を含んでいる。ツール領域1300内に、追加の環境アイコン(すなわち植物アイコン)1754が提供され、ルーム機器制御にアクセスするために選択することができる。この目的を達成するため、環境アイコン1754が選択されるとルーム制御ウィンドウ1752が作業スペース領域1766内に開く。
典型的なルーム制御ウィンドウ1752は、ウィンドウを閉じるためのウィンドウクローズアイコン1756とルームブラインド1784用の開閉アイコン1758、会議カメラ1780用のオン・オフアイコン1760、音響設備1782を制御するオーディオオン・オフアイコン、各プロジェクタ1708、1706および1704の状態をそれぞれ制御するプロジェクタ・オン・オフアイコン1764、1766および1768、ならびにルームランプ1786の光度を制御するスライディング光量制御バーを含む機器制御ツールとを含む。各々のアイコン1758、1760、1762、1764、1766、1770はトグル式のアイコンであり、選択されると状態を変化させる(例えば、オンからオフ、またはその逆)。選択はウィンドウ1752を介してなされるので、プロセッサ1702が選択を行う。選択がなされた後、ユーザーはアイコン1756を選択してルーム制御ウィンドウ1752を閉じることができる。
図64に示した例では、プロジェクタ1708および1706が作動している(アイコン1764および1766を参照のこと)一方、アイコン1768はプロジェクタ1704が停止されていることを示す。制御アイコンの状態と一致して、プロジェクタ1708と1706のそれぞれは画像を投影しているところが示され、プロジェクタ1704は画像を投影していない。なお、プロジェクタの状態を反映して、ツール領域1300のスレーブ表現領域1302は、先に述べたように6つの画像を囲むのではなく、プロジェクタ1708および1706が投影する4つの画像に対応する4つの画像を囲んでいるだけである。
上記のものと同様の会議開催システムを用いる環境条件は、異なる会議のセッション中でも類似している場合が多いことが認められている。容易なシステムおよび会議室の使用を促進するため、いくつかの実施形態において、マスターユニット1750が初めて上記のようなユーザー選択を得るために起動されるときに、環境/ルーム制御ウィンドウ1752を提示するようにマスターユニット1750をプログラムすることができる。その後、マスターユニットが後に起動されたとき、環境機器が指定された選択と一致する状態を自動的に引き継ぐよう制御されるよう、指定された選択を将来の使用に備えて保存してもよい。少なくともいくつかの実施形態において、図63に示すように、将来の使用に対する選択の保存を容易にするため、ルーム制御ウィンドウ1752は指定された選択を保存すべきであることを示す「アーカイブ」アイコンまたはそれと類似した他のツールを含む。選択が保存された後、次にマスターユニットが起動されるとき、機器は選択された状態を引き継ぐよう自動的に制御される。
マスターユニットの起動後いつでも、ユニットのユーザーは現在の機器状態を変更するために環境アイコン1754を選択して、ルーム制御ウィンドウにアクセスすることができる。1台以上の機器状態が変更された後、アーカイブアイコン1774を選択することによりその状態を選択状態として維持するか、クローズアイコン1756を選択するだけで現在のセッションに用いることができる。その後、指定変更された機器状態は、現在のセッションの間維持されるが、将来のセッションのために保管されることはない(すなわち、新規の選択が保管されるまで、先に指定した選択が維持される)。
少なくともいくつかの実施形態において、ルーム制御ウィンドウは、既存のルーム制御システムの制御を可能にするアクティブXのプラグインを介して提供されてもよい。
図58および図59に示した多数のディスプレイユニットがある場合、少なくともいくつかの実施形態においては、プレゼンテーションスペースが垂直または水平の方向性を引き継ぐことができるように、プレゼンテーションスペースを機械的または電子的に回転可能としてもよい。このように、例えば、スレーブディスプレイ1466および1468が垂直向きに表示されている図58において、いくつかの実施形態では、ディスプレイ1466および1468を機械的な据え付けにより、図59のスレーブディスプレイ1486および1488の向きのように水平の方向への回転を容易にすることもできる。他の場合においては電子的に回転を行ってもよい。同様に、少なくともいくつかの実施形態において、マスターユニットがユニットの右側または左側のいずれかに配置されるように、マスターユニットおよびスレーブプレゼンテーションスペースの位置を機械的または電子的に変更することもできる。
再び図55を参照して、いくつかの実施形態において、サーバー1432を、システムの使用およびマスターユニット1422に対する遠隔接続をモニターするようプログラムして、請求目的でネットワークを介してシステムおよび遠隔接続を追跡する別のサーバーに利用情報を定期的に送信することもできる。
少なくともいくつかの典型的なシステムの別の態様によれば、多数の会議出席者が異なる場所に位置する場合、また1人以上の出席者がシステムを制御できる場合、特定の出席者が表示された画像を変更するか、マスタープレゼンテーションユニットと情報をやり取りするある動作を行ったとき、誰がシステムの制御をしているのか、誰が変更を行っているのかを示すために出席者に相当するアイコンを強調表示することもできる。この目的を達成するため、図65に、図38に関して上に述べたスクリーンショットと類似の典型的なマスター表示スクリーンショット1800を示す。図65において、遠隔地の各会議出席者に関連付けたアイコン1805を、特定のリモートユーザーに関連付けた1個のアイコン1806を含むツール領域1002に提供する。アイコン1806に関連付けられたユーザーが1804に示すような言葉“SC DEALER DEVELOPMENT”の周りに楕円形を描くためにペン型カーソル1802を制御するリモートコンピューターを用いるとき、少なくともいくつかの場合において、楕円形が描画されているとき、アイコン1806を視覚的に区別させることもできる(例えば黄色にしたり、点滅させたり)。ここでユーザーが楕円形1804の描画をやめると、ユーザーが作業スペース1004で他のある変更を止めれば、アイコン1806はもはや視覚的に区別しなくてもよい。
別の場合において、ユーザーが楕円形1804の描画を開始するためにアイコン1806に関連付けられた遠隔装置を用いるとき、アイコン1806を視覚的に区別させ、別のユーザーが別のインターフェース機器(例えばマスターユニットまたは別のリモートコンピューター)を介してある画像変更動作を実行するまで引き続き視覚的に区別させることもできる。例えば、もし、アイコン1806に関連付けられた遠隔装置が楕円形1804の描画に使用され、他の遠隔装置がマスターユニットの画像変更に使用されず、または他のある機能を行うマスターと情報をやり取りするために使用されなければ、この場合アイコン1806はまるまる10分間視覚的に区別される。ここで、区別されたアイコンは、マスタースペース画像を変更するかマスターユニットと情報をやり取りするために用いた最後のユーザーまたは遠隔装置を示す。
特定ユーザーが各遠隔装置に関連付けられるさらに別の場合において、リモートユーザーがマスタースペース1004に表示された画像を変更しているとき、ユーザーIDを提供することにより現在のユーザーを示すツールスペース1002にユーザー識別子1807を提供することもできる(例えば図示されるように“John Smith”のようなユーザー名、ユーザーのイニシャル等)、あるいは同様のユーザー識別子ボックスをペンまたはカーソルアイコン回りに常に追従させ、ディスプレイ上で誰がカーソルを制御しているかを示すこともできる。
さらに他のある場合において、ある特徴を示すことにより、一筆または画像上の他の画像オブジェクトが選択されているとき(例えば一筆/オブジェクト上にアイコンを浮遊させるか一筆/オブジェクトをクリックすることを介して)、画像に一筆またはオブジェクトを追加した人の身元を示すこともできる。ここで、身元は遠隔地のアイコンを強調表示することを含むいくつかの方法のいずれかにより示すことができ(例えば図65のアイコン1805の1つ)、遠隔地のアイコンは、図66のフィールド1807と類似したユーザー識別子を提供する、フィールド1807と類似したフィールドまたはボックスを一筆またはオブジェクトの選択に使用したポインティングアイコンに隣接するフィールドに一筆またはオブジェクトに隣接するフィールドを提供する(図66の1869を参照のこと)等々により一筆書くかまたはオブジェクトを追加するために用いたリモートコンピューターと関連付けられている。一筆またはオブジェクトを作者/編集者に関連付ける他の方法も考えられる。
ある場合には、特徴が示されたとき、画像情報のすべての作者が提供されるように特徴を提供することもできる。例えば図66を参照して、この特徴が示されたとき、画像を形成する各オブジェクトに隣接してオブジェクトを追加した編集者がそのフィールド内で識別されるフィールド1869、1871、1873および1875を提供することができる。ここで、少なくともいくつかの場合において、編集者フィールドの提供に加えて、1人の編集者が追加したオブジェクトをすべて第1の色で提示し、第2の編集者が追加したオブジェクトをすべて第2の色で提示する、等のように編集者ごとにオブジェクトを色分けすることもできる。
さらに他の1つの場合において、ある特定のユーザーがスペース1004のマスター作業スペースの画像を変更するとき、他のユーザーが直近に画像に変更を加えた後に発生したその特定のユーザーが行った変更をすべて強調表示していくか、あるいは視覚的に区別することで、変更に使用した遠隔装置の素性ごとに互いに関連する変化を示すことも考えられる。例えば図65において、他のあるユーザーが表示画像を変更した後に、アイコン1806に関連付けられたユーザーが楕円形1804を作成して現れるテキストをマスター作業スペース1004内の楕円形1804の下に置くと仮定する。ここで、他のテキストは黒またはテキストを画像に追加したときにユーザーが選択した色で見えてもよいし、一方、楕円形1804およびアイコン1804に関連付けられたユーザーが追加したテキストは黄色で強調表示されて見えてもよいし、また他の追加テキストおよびグラフィックスは、他のある出席者が別の装置を用いて表示画像に変更を加えるまで黄色で強調表示されて見えてもよい。別の遠隔装置を用いて表示画像に変更を加えると、それまで黄色で強調表示されていた、アイコン1806に関連付けられた遠隔装置を用いてユーザーが行った変更は強調表示されず、別の出席者による新規の変化が視覚的にはっきりした方法で表示される。ここで、視覚的にはっきりした方法による直近の画像編集者による一連の変化の表示の他に、編集に用いた遠隔装置を上記の方法の一つで示すことができる(例えば、アイコン1805のうちの関連付けられている1つを強調表示する、識別フィールド1807を提供する等々)。
ある場合には、特定の遠隔装置を用いて行なわれる変化およびマスターユニットを互いに視覚的に区別するモードがマスターユニットにあってもよい。例えばある場合には、会議に接続している遠隔装置にそれぞれ特定の色を付与することもできるし、遠隔装置を用いてなされたいかなる画像変化も装置に関連付けた色の画像で現わすこともできる。この目的を達成するため、図66を参照して、マスターユニットのスクリーンショット1820を示すが、これはツールスペース1002および画像が提供される作業スペース1004を含む図65に示したスクリーンショットと似ている。ここで、遠隔地のアイコン1826、1830、1832および1834にはそれぞれ異なる強調表示がなされている。例えば、アイコン1826は青い色調、アイコン1830は赤い色調、アイコン1832は緑の色調等々を持つことができる。遠隔地のアイコン1826に関連付けられたユーザーが作業スペース1004に示された画像に変更を加えると、その変更は特定の遠隔地のアイコンに関連付けられた色、この場合は青で表示される。同様に、アイコン1830に関連付けられた装置を用いてもたらされた変更は、赤で表示される。少なくともいくつかの場合においては、この色分け機能をオン・オフすることが考えられる。例えば、色分け機能がオフであるとき、画像オブジェクトはすべて変更を行った編集者が選択したいかなる色でも表示される。次に、色分け機能がオンのとき、画像オブジェクトはすべて特定の遠隔装置アイコンに関連付けられた色で表示される。
いくつかの実施形態において、すべての表示画像およびサムネール画像または単にマスターユニット画像に特定の会議出席者が行なったすべての変更を強調表示するか、または視覚的に他の画像特徴と区別するということが考えられる。ここで、例えば、ドロップダウン・メニュー(図示せず)を「マスター画像の変更を区別する」および「画像変更をすべて区別する」オプションを含む各リモートユーザーアイコン1805と関連付けることもできる。ここで、「マスター画像変更を区別する」オプションが特定の遠隔装置アイコンに対して選択されている場合、関連付けられた遠隔装置を用いてマスター画像に行なわれた変更が強調表示されるか、または視覚的に区別される。同様に、「画像変更をすべて区別する」オプションが特定の遠隔装置アイコンに対して選択されている場合、関連付けられる遠隔装置を用いて表示画像およびサムネール画像のすべてに行なわれた変更が強調表示されるか、または視覚的に区別される。
別の態様によれば、少なくともいくつかの実施形態において、電子的にシステム会議に接続するために用いられる装置を使用して、印刷処理により書類を会議にアップロードすることが考えられる。この目的を達成するため、図67を参照すると、図44に関して述べたスペースと類似した、スレーブ表現領域1852および1つのリモートユーザーアイコン1854を含む複数のリモートユーザーアイコンを含むツールスペース1850が示されている。図67に示すように、当初、画像はスレーブ表現領域1852に表示されない。遠隔地のアイコン1854に関連付けられた出席者がMS WordTMのような他のあるアプリケーションから8ページの書類をロードしたいとすれば、出席者は印刷コマンドを選択し、次に画像を印刷する目標としてマスターユニットまたはイーゼルを含む会議システムを選択することができる。上記選択の後、8ページの文書のバージョンをリモートコンピューター内に生成し、会議システムに関連付けたウィンドウを介してリモートコンピューター上に提示することができる。さらに、8ページの文書のバージョンをマスターユニットまたはイーゼルに送信し、図68に見られるような2つのセッション画像フィールド1874および1876と同様に、6つのスレーブ表現フィールド1860、1862、1864、1866、1868および1870をスペース1852内に投入することができる。画像は、表示用のスレーブプレゼンテーションスペースと同様にマスターユニット作業スペース1004にも提示される。その後、画像変更および上述したセッション画像再配置処理のいずれかを表示画像に実施することができる。
上の例において、アイコン1908に関連付けられたもう一人の出席者が2つの追加画像をアップロードしたいと望み、かつフィールド1862の第2の画像が図68の強調表示で表示されるように現在マスターユニットに表示されているとすれば、2ページの文書が会議システムに印刷されるとき、2つの新規画像のバージョンが生成され、前画像にスペース1862から前に影響を及ぼして2つの新規画像のために場所を空けさせる。この影響の結果を新規画像9および10がスペース1862および1864を占めている図69に示すと、当初、スペース1862にあった画像2はスペース1866に動き、画像7および8は追加のセッション画像スペース1900および1902に移動する。この印刷動作によって何らかの遠隔装置が他の遠隔装置と単純な方法で共有するために会議システムに対して文書を出版するのに使用されることを可能にする。
さらに他のいくつかの実施形態において、図に関して上述したシステムに類似するプロジェクタシステムが考えられる。すなわち、図58および図59に関して上に述べたシステムと同様のプロジェクタシステムを、スレーブ表示スペースを含まず従来の外観を呈する(例えば、家具は画面を有しない)が、他の構造によりもたらされる平らで実質的に垂直な面を映写面として使用する、家具の形に設計することが考えられる。この目的を達成するため、典型的なシステム1940を図70から図72に示すと、2つのプロジェクタアセンブリ1954および1956がサイドキャビネットアセンブリ1942に含まれている。この実施形態において、サイドキャビネット1940は内部空間50を形成する直線的な外壁構造1942を含み、少なくともシステム構成要素の一部、複数のドア(その2枚が番号1944で集合的に識別される)、内部壁および棚構造体1952、およびガラス上面部材1946を収容する。プロジェクタ1954および1956はガラス上面直下の最上棚に配置される。
プロジェクタ1954および1956はそれぞれ同じようなデザインを有して同じような方法で動作するので、この説明を簡潔にするため、ここではプロジェクタ1956のみを詳細に述べる。図72を参照すると、プロジェクタ1956は上面壁ウィンドウ1955、プロジェクタ装置1970および鏡1972を含む筐体(個別のラベルなし)を含んでいる。プロジェクタ装置1970および鏡1972は、ユニット1970が投影する画像を鏡1972およびウィンドウ1955を介して上方に、また一般にサイドキャビネット1940の後方に反射するように(すなわち、ドア1944が面する側の反対側のサイドキャビネットの辺に、および上面部材1946の後端の後部に、および一般に垂直に上方に、そこからスペース1851へ)筐体内に配置される。ここで、上面部材1946はガラスであるので、プロジェクタ1956および1956から上方に投影された画像は上面部材を通過する。ドア1944の反対側のサイドキャビネット1940の裏面は一般に平らな壁面につけられ、投影画像は壁面に現われる。ここで、サイドキャビネット1944内のプロジェクタは、スレーブ画像を提供する少なくともいくつかのアプリケーションのみに用いられ、上述の方法を容易にするために上述のものと類似したマスタープレゼンテーションユニットをサイドキャビネットアセンブリ1940と共に用いることが考えられる。図72に示すように、少なくともいくつかの場合において、キャスターまたは車輪をサイドキャビネット1942の底部に備え、サイドキャビネットとその中にある構成部品をある場所から他の場所に移動して使用できることが考えられる。少なくともいくつかの場合において、プリンタ1943および他のシステム構成部品(例えば、マスターユニットサーバーまたはその他同種のもの(ラベルなし))をスペース1950内に備えることができる。
少なくともいくつかの場合において、ガラス上面1946は、不透明または透明のいずれかに制御することができる高分子分散型液晶(PDLC)ウィンドウまたは部材を含んで構成することができる。PDLCは電気的に制御された光散乱の原理に基づいて動作する。PDLCは2枚の導電性ガラス間にはさまれたポリマー混合物に囲まれた液晶小滴から成る。電気が印加されていないとき、液晶の小滴は不規則に配列され不透明状態を作り出す。電気が印加されると、液晶は電界と平行に整列し、光が部材を通過して透明状態を作り出す。ここで、次にプロジェクタを画像の生成に使用していないとき、ガラス上面1946を非活性として上面部材を不透明にしてスペース1950内のプロジェクタおよび他の構成部品を隠すこともできる。プロジェクタを用いることになっているとき、電気をガラスに印加することによりガラスを透明とし、映像を通り抜けさせることができる。この点に関して、電源トランスおよび制御スイッチを図72の1841として示す。少なくともいくつかの場合において、スレーブ画像を必要とするとき、不透明度制御スイッチをある方法で制御用マスターユニットに接続する。なお、不透明性を制御されるガラスがPDLCタイプのガラスであると説明しているが、可変不透明性を有する何らかのタイプの電子制御ガラスアセンブリを使用することができる。以後、別段の記載がなければ、制御可能な不透明性を有するガラスは一般に不透明性制御可能なガラスと呼ぶ。さらに、他の家具タイプとしては、プロジェクタを隠蔽し露出するための不透明性制御可能なガラスを含む机、テーブル、棚等が考えられる。
さらに他の1つの態様によれば、マスターユニットインターフェースシステムの一部として自動スケーリング機能を含めることが考えられ、画像スペースに入るサイズを越えた画像サイズの拡大動作が実行されても、画像の周辺端への情報の追加適用を考慮して自動的に画像サイズを縮小する。
この目的を達成するため、図73を参照して、典型的なマスターユニットスクリーンショット2000を示すと、同ショットはマスターユニット画像を表示する作業スペース1004を含む。ここで、作業スペース1004の端に沿って目に見えない境界またはフレームスペースを破線2002で示す。例えば、フレームスペースは表示画像の4辺のそれぞれに沿って2インチのスペースを含み得る。表示画像が変更され変更動作がフレームスペースに情報を追加すると、その変更を示すことができるように画像を縮小する。例えば、図73においてペンアイコン2004が示され、マスター画像上に作成した曲線2006が表示画像の下辺のライン2002が示すフレームスペース内に伸びている。図74を参照して、曲線がフレームスペースに入ると、追加された曲線2006aを含む表示画像は縮小されて移動し、ペンアイコン2004も曲線2006aと共に移動する。
ある場合には、図74に示すように、縮小された画像が作業スペース1004の中央に移動され、縮小された画像の4辺すべてのまわりに情報を追加することができる。他の場合において、図示しないが、縮小画像をスペースの左上隅または中央上部のような作業スペース1004内の他の場所に移動してもよい。ある場合においては、画像の変更動作がフレームスペース2002に入った位置から最も離れた作業スペース1004内の位置に縮小画像を移動してもよい。例えば、曲線2006が作業スペース1004の下辺でスペースに入っている再び図73を参照すると、ここで縮小画像は作業スペース1004の中央上端に隣接するように移動される。同様に、描かれた曲線が作業スペース1004の右端に沿ったスペース2002に入った場合、その縮小画像は作業スペース1004の左側中央端に沿って再配置されるよう移動される。
少なくともいくつかの場合において、動的なサイズ変更が発生し得る。例えば、スペース2002が画像変更動作を必要とするときに画像が当初30%縮小されている場合に、変更動作がわずかだけスペース2002に入り、その後、より小さな画像スペースの境界内で表示画像に対する変更が発生するとすれば、その後の画像変更につれて、全体画像を収容できる最大の画像を自動的に提供できるよう画像が大きな画像サイズに拡大される(例えば、原画像サイズを30%ではなく10%の縮小とする)。この場合、再拡大再縮小がシステムユーザーの画像との対話に悪影響を及ぼさないよう、画像に対する変更中に画像の再拡大再縮小を実施することができる。このように、例えば当初の30%縮小の後に画像変更動作が原画像スペースから少しだけ外へ広がると、次の15秒にわたる画像に対するその後の変更が原画像の境界+元の境界外の小さな拡張の範囲内にあるとすれば、侵入画像修正動作が中断すると、できる限り大きな画像が自動的に提供されるよう画像を20%だけ拡大する。
さらに、少なくともいくつかの場合において、動作が境界スペースに入ると直ちに画像サイズの縮小が発生するのではなく、現在の動作が終了したときに発生して、縮小動作が不連続な動作にならないようにすることができる。例えば再び図73を参照して、曲線が境界2002を通過してフレームスペースに入るとすれば、曲線形成に用いられたスタイラスが持ち上げられた後のみにサイズ変更が発生する。ここで、少なくともいくつかの場合において、所望の曲線はフレームスペース内で完成されてもよく、または曲線が完成するフレーム境界2002内のスペースの奥へ曲線を続けてもよい。一旦スタイラスが持ち上げられると現在の動作の終了が指示され、サイズ変更が発生する。
ペンアイコンを用いて画像を変更し、変更動作がフレームスペース2002に広がるとき、すぐに画像が再配置されると、ペンアイコンの配置が、動作が行われていた位置からずれる可能性がある。例えば、再び図74を参照して、ユーザーが位置2009にスタイラスを制御するペンアイコンをしている間に縮小画像2008が再配置されると、曲線2006aが図に示す位置まで移動され誤表示が発生する。ここで、曲線を継続するにはユーザーがアイコン2004の先端でアイコン制御スタイラスを再調整しなければならない。少なくともいくつかの場合において、アイコン2004の先端での、したがって曲線2006aの終端での再調整は、いくつかのマスターユニットのスタイラス位置を検知する能力を考えると容易に実施することはできないと考えられる。少なくともいくつかの実施形態において、再調整動作が試みられている時にマスターユニットが縮小画像をわずかに移動して再調整を支援するという再調整機能が考えられる。
この目的を達成するため、図75を参照して、図73および図74に関する上記論考と一致する縮小画像2012を示す。ここで、縮小画像が(例えば作業スペース1004の中央に−再び図74を参照のこと)再配置された後、システムユーザーがペンアイコン制御スタイラスを再配置して、アイコン2004を先端2016で図示のように縮小曲線2006aの終端2014の近くだが接してはいない(例えば2インチ離れた)位置に配置されるようにすると仮定する。マスターユニットがアイコン2004の新しい位置および先端2016が終端2014の近くにあることを感知すると、曲線2006aの終端2014でペン先2014の再調整をユーザーが試みていると仮定してユニットをプログラムすることができる。再調整を支援するため、数字2018で集合的に識別される2本の点線が示すように、縮小画像2012をそっくりそのまま移し、曲線終端2014を図の2016に示すような先端2016の位置に位置させ、その後、ユーザーは望み通り曲線2006aを完成することができる。
1つの他の態様によれば、少なくともいくつかの場合において、付箋紙機能が含まれることも考えられ、その場合、会議出席者は、削除されたり他の画像に移動したりしない限り画像と共に留まる小さな、いわゆる「付箋紙」をセッション画像に追加することができる。この目的を達成するため、図65を参照すると、ツール領域1002に1つ追加されたアイコン1809は「メモ」とラベルされ、これはマスターユニット作業スペース1004の現在の表示画像にメモを追加するために選択することができる。アイコン1809が選択されると、作業スペース1004内の現在表示されている画像の上にメモ画像1803が開く。メモ1803は選択して表示画像周りをドラッグすることにより、作業スペース1004内であちこち移動することができる。メモと関連した削除ボタン1813を単に選択することによりメモ1803を閉じることができる。一旦メモ1803が開かれると、メモが削除されるか、別の画像に移動しないと、メモは画像に関連付けられたままとなる。メモ1803はポインターアイコンでメモを選択し、ツール領域1002にある別の画像のサムネールにオブジェクトのようにメモをドラッグすることにより、別の画像に移動することができる。
少なくともいくつかの場合において、ツールを提供することが考えられ、それによりセッション画像に関連付けられたすべてのメモを、サマリーページに見ることができ、また関連するメモを選択することによりマスターユニットを介してメモに関連付けられた画像にアクセスすることができる。この目的を達成するため、なお図65を参照すると、1つの「メモサマリー」アイコン1811がツール領域1002に提供され、これが選択されると、図77のように示すメモサマリーのスクリーンショット2100を発生させる。図77は、現在のセッション画像セットに関連付けられた複数のメモをメモ1803、1817および1819等を含む作業スペース1004に示す。1つのメモが選択されると(例えばポインティングスタイラス装置でダブルタップ)、少なくともいくつかの実施形態において、選択されたメモに関連付けられた画像がスペース1002に提供される。図77に示すように、メモスクリーンショットがスペース1004に提供されると、1つの「クローズメモサマリー」アイコン1821がツール領域1002に提供され、これを選択してメモスクリーンショットを閉じ、作業スペース1004内に先に表示されていた画像を置き換えることができる。少なくともいくつかの実施形態において、図示してはいないが、メモに関連付けた日付、時間および作者の情報をデータベースに保存することも考えられ、それにより図77の画像2100と類似したサマリー画面ショット内の特定の日付と時間および/または特定の作者に対応するメモにアクセスすることができる。この目的を達成するため、例えば1つの事例において、作者特定のメモにアクセスできるようにプルダウンメニューをメモオプションを含むツール領域1002の各遠隔装置アイコン1805と関連付けてもよい。別の場合において、プルダウンメニューを、サマリーフォーマットのどのメモにアクセスすべきかを一連の日付/時間で指定できるように選択可能な「メモサマリー」アイコン1811に関連付けてもよい。
他の態様によれば、少なくともいくつかの場合において、セッション画像に何らかの構造を配置するためにセッションの初めにアクセスすることができるシステムデータベースに予め用意したセッションテンプレートを保存することも考えられる。例えば、少なくともいくつかの場合において、セッションテンプレートは、会社のシンボルマークを含むシングルページを含むことができる。ここで、テンプレートがシングルページである場合、テンプレートが用いられるときに、セッションセット内のすべての画像がロゴを含むように、または他の何かがテンプレートに含まれるように、新しい画像が生成される度にテンプレートを提供してもよい。その後、画像は上記いずれの方法でも変更することができる。他の場合において、テンプレートは、セッションが開始されると、セッション画像セットにおける第1または最終ページとして提供される複数ページ(例えば初期画像)を含むこともできる。例えば、会社は組織の規則を実施したいと望むことがあり、その場合、各セッション画像集合の最初の3ページは、セッションタイトル、参加者のリスト、セッション日時情報、参加者の日時情報、議論のトピックス等のような標準セッション情報を含む。ここで、新しいセッションが開始される度に、最初の3ページを含む新しいセッションテンプレートのインスタンスを開くことができ、これはマスターユニットが収集した情報を含むか、またはユーザーがテンプレートに追加すべき情報を要求する。セッション中に生成された追加画像は、この複数ページテンプレートの例においては当初ブランクとする。いくつかの場合には、ユーザーが異なるテンプレートタイプのいずれかを選択できるように、多数の単一および複数ページテンプレートをシステムが支援することも考えられる。他のテンプレートタイプも考えられる。少なくともいくつかの場合において、1セットのセッション画像内のセッション情報の位置を修正できないように、最初または最終のテンプレート画像の順序を変更できないようにすることも考えられる。
上記システムは、会議セッション中に数人の人を一緒に接続するのに用いられると特に有用となるが、少なくともいくつかの場合においては、セッション画像はオフラインでアクセスされ、見られかつ/または編集され、ついでオンラインでのアクセスのために元の状態に戻すこともできる。この目的を達成するため、少なくともいくつかの場合において、遠隔装置のユーザーがマスターユニットに関連付けられたサーバーにログオンし、複数の画像を含むセッションをダウンロードし、次いでマスターユニットサーバーを切断することも考えられる。その後、遠隔装置のユーザーは、遠隔装置を用いて上記いずれかの方法でセッション画像を編集することができる。編集後、リモートユーザーはマスターユニットサーバーに再アクセスし、会議セッション中の次のアクセスのために、または独立した検討または編集のための別の遠隔装置ユーザーによるアクセスのためにセッション画像および編集をアップロードすることができる。
さらに別の態様によれば、いくつかのシステムにカスタマイズ可能なヘルプ画面を含ませてもよく、このヘルプ画面は、情報技術(IT)部が、ヘルプが必要とされる時にIT部と連絡をとるための電話番号または電子メールリンクのようなカスタマイズされたヘルプ情報を提供することを可能にする。例えば、はじめにマスターユニットを起動して新しいセッションを開始する度に、IT部連絡先を含むヘルプスプラッシュスクリーンをマスター作業スペースに提供することができる。別の例として、選択された時にシステムユーザーに対して論題の情報を提供することの他に、ヘルプボタン1829(図65を参照のこと)をカスタマイズされたIT部連絡スクリーンショット(図示せず)にアクセスするために選択可能とすることもできる。
さらに別の態様によれば、いくつかのシステムにシステムニュースボタン1831(図65を参照のこと)を含ませてもよく、これはダウンロード可能なシステムコンテンツ(例えばテンプレート、マスターユニット用の新規ソフトウェアツール等)へのアクセスに選択可能とし、また新しいシステム特徴およびシステムを最も効率的に用いる方法についてのニュースを提供するために選択可能とする。ここで、少なくともいくつかの場合において、ボタン1831が選択されたとき、ニューストピックのリストおよびダウンロード可能なコンテンツのリストを、当該技術分野で知られた何らかの方法で選択することができるマスターユニットを介して提供することも考えられる。
少なくともいくつかのアプリケーションにおいて、上記システムはライトウェイト・ディレクトリー・アクセス・プロトコル(LDAP)に対応することもでき(例えば、アクティブディレクトリー(AD)アウェアとすることができる)、その結果、システム管理者は実体(例えば会社)が支援するシステムアプリケーションに誰がアクセスできるかを容易に管理できるようになる。他のアクティブディレクトリー・アウェアアプリケーションのように、管理者は、アクセスシステムセッションへの権限を与えたり取り上げたりするほか、セッション画像を開きかつ/または編集することができる。
本発明は様々な変更および代替形態を許すが、ここに特定の実施形態を図面に例示して詳述した。しかしながら、この発明は開示された特定の形態に制限されることを意図したものでない。例えば、上に典型的なシステムを図31および一緒に接続される2つのサブシステム900および901を含む他の図に関して述べたが、少なくともいくつかの発明の実施形態において、必要とするサブシステムが1つだけの場合もある。同様に、他のシステム構成要素に接続した1台以上の個人用インターフェース機器911、913、195等を含む実施形態を上に述べたが、少なくともいくつかの実施形態において、装置911のようなインターフェース機器は接続されなくともよい。
さらに、少なくともいくつかの実施形態において、マスターユニットのユーザーに、マスターユニット上の表示画面ツール領域または複数の領域が提供される場所を選択できるようにするということも考えられる。例えば、少なくともいくつかの場合において、マスターユニットのユーザーがマスターユニット表示画面の下端近くに表示画面の底の近くでツール領域を新しい方向に再配向させるボタン(図示せず)を選択可能とすると、車椅子の人が容易にツールに手を伸ばすことができるようになる。
このように、本発明は特許請求の範囲によって述べられるような発明の趣旨および適用範囲内にある変更、等価物および他の選択肢をすべて対象とする。本発明の適用範囲を公知とするため、特許請求の範囲を作成した。