JP4989364B2 - 農作物栽培履歴表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、農作物に関する栽培履歴情報を販売店側の販売場所で確認可能とするための農作物品質情報表示システムに関する。
近年、食品の安全性に関する消費者の関心が高まっている。食肉に関しては、BSEの発生等の影響から、また、農業分野に関しては、遺伝子組替え技術が実用化されるに至ったこと等から、食品の供給側である食品加工メーカー等では、製品の原材料の品質情報等を購入者に開示する仕組み(食品トレーサビリティ)を設け、製品の品質や安全性に関する情報を消費者に提供している。
一方、果物や野菜などの青果物等の農作物に関しても、生産者に関する情報や栽培に関する情報が閲覧できるような仕組み作りが行われ始めている。例えば、JA茨城旭村青果物管理センターのホームページ(非特許文献1)には「生産者がみえる果物・野菜」というコンセプトで以下のような取り組みがなされている。ここでは、メロンやトマト等の青果物を購入した消費者が、そこに付いているラベルに記載された識別番号を入力して検索することで、生産者に関する情報や栽培に関する情報が閲覧できるようにしている。
また、農作物に関する品質管理システムとして、例えば、特許文献1には、最終消費者に品質トレーサビリティを提供できる農作物の品質管理システムについての開示がある。この農作物の品質管理システムは、農作物の生産者のマスターデータと、この生産者が農作物を栽培する圃場の台帳データと、この圃場毎に栽培作物の種類、種蒔き、植付け、施肥、防除、収穫の実績データとを記録した品質管理データベースを備え、前記データベースをインターネットを介してアクセスできるよう設置し、前記生産者が作業実績を前記データベースに登録し、前記生産者が収穫した作物を出荷する時には、収穫された圃場と収穫日に対応する品質保証番号を作物の容器等に付して出荷することにより、消費者がこの品質保証番号をキーにして前記データベースを検索して、作物の収穫場所、生産者、収穫日、安全性に関する情報が閲覧できるように構成したものである。これにより、農作物を購入した消費者は、その包装容器等に付された品質保証番号をキーにして品質管理データベースを検索することにより、購入した農作物の生産者、収穫場所、収穫日および安全性に関する情報を得ることができ、農作物の安全性を自ら確認できるというものである。また、農作物の生産者は、実績データを簡便に品質管理データベースに登録でき、農作物の販売者は、自己が販売する青果物や穀物類が安全な食品であることをアピールして同業者との差別化を図ることができるというものである。
特開2004−334446号公報 インターネット<http://www.jaasahi.jp/traceapp/servlet/MainServlet>
しかし、上記JA茨城旭村青果物管理センターや特許文献1に記載されているようなシステムは、生産者側で出荷する個々の農作物に、それぞれ固有の品質保証番号なる識別番号を付さなければならず、生産者側の設備負担が非常に大きい。また、個々の農作物に直接品質保証番号を付するのではなく、出荷用の箱に品質保証番号を付した場合(このような場合は、個々の農作物に直接品質保証番号を付するのが困難な、小さな農作物で行われる)は、小売店の店頭で箱から出されてしまうと、その番号を確認することができなくなるという問題がある。また、その農作物を原材料として用いた加工食品に関しては、番号を確認することは極めて困難である。
さらに、上記のようなシステムは、生産者またはそれを統括する団体等(以下、「生産者等」とも記す。)が多数存在する場合、農作物を購入した消費者(「購入者」とも記す。)が番号による検索を行う場合に、その農作物がどこの生産者等により生産されたものであるかを見極めた上で、それぞれが提供するシステムで検索を行わなければならず不便である。また、消費者は、販売店の店先で農作物を購入する際にはその農作物の栽培履歴を直接見ることができず、その農作物の栽培履歴に基づいた購入の選択ができないという根本的な問題を有している。
そこで、本発明は、消費者が販売店で農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を購入する際に、その生産者等の別にかかわらず、その農作物の栽培履歴を確認しながら購入することが可能な農作物栽培履歴表示システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有する。
[1]生産者側で生産した農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を、販売店側で販売する際に、販売店側で販売する農作物または加工食品に含まれる農作物に関する栽培履歴を販売店側の販売場所で確認可能とするための農作物栽培履歴表示システムであって、ネットワークにより相互に接続された、
農作物に関する、少なくとも栽培者、栽培場所、薬剤使用状況を含む栽培履歴情報を蓄積保存する栽培履歴情報蓄積装置と、
個々の農作物の出荷梱包単位毎に、流通期間内にシステム内において他と重複しない個別の識別番号を付与し、該付与された識別番号と該識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物に関する前記栽培履歴情報蓄積装置に保存された栽培履歴情報との紐付け情報、および、前記識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物の収穫日または出荷日に関する情報を保存する出荷履歴情報保存装置と、
販売店で農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を販売する販売単位毎に、少なくとも前記販売単位に含まれる農作物の前記識別番号を表示したラベルを作成するラベル作成装置と、
農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の販売場所に設けられ、農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の販売単位毎に添付された前記ラベル作成装置により作成されたラベルの識別番号を読み込ませることで、前記出荷履歴情報保存装置の情報に基づいて、前記識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、前記識別番号に対応する栽培履歴情報を読み出して、該読み出した情報の少なくとも一部を表示する表示装置とを有することを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
[2]上記[1]において、ラベル作成装置が、販売単位に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、販売単位に含まれる農作物の識別番号に対応する栽培履歴情報の少なくとも一部を読み出して、該読み出した情報に基づいた管理データを、作成するラベルに表示することを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
[3]生産者側で生産した農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を、販売店側で販売する際に、販売店側で販売する農作物または加工食品に含まれる農作物に関する栽培履歴情報を販売店側の販売場所で表示可能とするための農作物栽培履歴表示システムであって、ネットワークにより相互に接続された、
農作物に関する、少なくとも栽培者、栽培場所、薬剤使用状況を含む栽培履歴情報を蓄積保存する栽培履歴情報蓄積装置と、
個々の農作物の出荷梱包単位毎に、流通期間内にシステム内において他と重複しない個別の識別番号を付与し、該付与された識別番号と該識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物に関する前記栽培履歴情報蓄積装置に保存された栽培履歴情報との紐付け情報、および、前記識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物の収穫日または出荷日に関する情報を保存する出荷履歴情報保存装置と、
販売店で農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を販売する販売単位毎に、該販売単位に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、販売単位に含まれる農作物の前記識別番号に対応する栽培履歴情報の少なくとも一部を読み出して、該読み出した情報に基づいた管理データを表示したラベルを作成するラベル作成装置とを有することを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
[4]上記[3]において、ラベル作成装置により作成されるラベルに、管理データおよび販売単位に含まれる農作物の識別番号を表示することを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
[5]上記[1]乃至[4]のいずれかにおいて、販売単位に含まれる農作物の識別番号が複数ある場合に、
前記複数の識別番号を統合した、流通期間内にシステム内において他と重複しない統合識別番号を付与し、該付与された統合識別番号と、該統合識別番号により統合された複数の識別番号との紐付け情報を保存する加工履歴情報保存装置を備え、
ラベル作成装置が、販売単位に含まれる農作物の複数の識別番号を表示する代わりに、前記統合識別番号を表示したラベルを作成し、
表示装置が、前記ラベル作成装置により作成されたラベルの統合識別番号を読み込んだ場合に、前記加工履歴情報保存装置の紐付け情報および出荷履歴情報保存装置の情報に基づいて、前記統合識別番号に対応する農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、栽培履歴情報を読み出して、該読み出した情報の少なくとも一部を表示することを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
[6]上記[2]乃至[5]のいずれかにおいて、読み出す情報が、収穫日または産地出荷日に関するデータであり、表示される管理データが収穫日または産地出荷日、および/または、収穫日または産地出荷日から算出される所定の期限日であることを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
[7]上記[2]乃至[6]のいずれかにおいて、印字される管理データに基づいて、作成するラベルの色、作成するラベルの大きさ、印字する文字の色、印字する文字の字体、印字する文字の配置のいずれか1以上を変えることを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
[8]上記[1]乃至[7]のいずれかにおいて、ラベル作成装置が、販売店側での少なくとも価格情報を含む商品管理情報を、作成するラベルに表示することを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
[9]上記[1]乃至[8]のいずれかにおいて、農作物栽培履歴表示システムがネットワークに接続された栽培履歴情報検索装置を備え、
該栽培履歴情報検索装置が、前記ネットワークに接続された購入者側の端末から、農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の購入者による前記農作物または加工食品に添付されたラベルに記載されている識別番号または統合識別番号の入力を受け付けた場合に、出荷履歴情報保存装置に保存されている情報または加工履歴情報保存装置に保存されている紐付け情報に基づいて、前記識別番号または統合識別番号に対応する農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、栽培履歴情報を読み出して、該読み出した情報の少なくとも一部を前記購入者側の端末に表示させる機能を有することを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
本発明によれば、消費者が販売店で農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を購入する際に、その生産者等の別にかかわらず、その農作物の栽培履歴を確認しながら購入することが可能な農作物栽培履歴表示システムが提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態の一例を説明する。
《第1の実施形態》
図1に、本発明に係る第1の実施形態である農作物栽培履歴表示システムの構成の一例を示す。図1に示す構成の本発明に係る農作物栽培履歴表示システム1aは、生産者側で生産した農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を、販売店側で販売する際に、販売店側で販売する農作物または加工食品に含まれる農作物に関する栽培履歴を販売店側の販売場所で確認可能とするための農作物栽培履歴表示システムであって、インターネット等のネットワーク2により相互に接続された、栽培履歴情報蓄積装置11、出荷履歴情報保存装置12、ラベル作成装置13、表示装置14を備えている。以下、各装置について詳細に説明する。
[栽培履歴情報蓄積装置11]
本栽培履歴情報蓄積装置11は、例えば、データベースサーバ等で構成することができる。この栽培履歴情報蓄積装置11には、果物や野菜などの青果物等の農作物に関する、少なくとも、栽培者、栽培場所、肥料や農薬等の薬剤使用状況を含む栽培履歴情報が蓄積保存される。より好ましくは、栽培履歴情報として、栽培作物名、栽培者(「生産者」とも言う。)の氏名、栽培場所(所在地、作付面積、圃場名等)、薬剤使用状況である肥料および農薬の使用実績(誰が、何時、何処に、何という肥料または農薬を、どれだけ、何回撒いたか等)、安全基準である肥料および農薬の使用基準(使用量、使用回数等の制限基準)等のデータが蓄積保存される。なお、前記データは、栽培履歴情報蓄積装置11の、例えば、ハードディスク、メモリー等の記憶部に保存される。
ここで、この栽培履歴情報蓄積装置11へのデータの入力は、農作物の栽培者である生産者自身が入力してもよく、生産者を統括する農業協同組合等の団体等が、代行して入力するようにしてもよい。生産者またはそれを統括する団体等(以下、「生産者等」とも記す。)による入力は、例えば、インターネット等のネットワーク2に接続されている生産者等の端末(コンピュータ等)から、生産者等自身が、前記栽培履歴情報蓄積装置11にアクセスして、必要事項の入力を行うようにすればよい。
図2に、栽培履歴情報蓄積装置11に入力する項目の一例を示す。図2には、栽培作物名、栽培者の氏名、栽培場所の圃場名、所在地、作付面積、農作物の播種や定植の実施日、薬剤使用状況である肥料および農薬の使用実績を入力するようにしているが、入力項目はこれに限定されるものではない。
[出荷履歴情報保存装置12]
本出荷履歴情報保存装置12は、例えば、データベースサーバ等で構成することができる。この出荷履歴情報保存装置12には、栽培された個々の農作物の出荷梱包単位毎に付与された、流通期間内に本システム内において他と重複しない識別番号と、この識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物に関する上記栽培履歴情報蓄積装置11に保存された栽培履歴情報との紐付け情報、および、前記識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物の収穫日または出荷日に関する情報が保存される。なお、前記情報は、出荷履歴情報保存装置12の、例えば、ハードディスク、メモリー等の記憶部に保存される。
前記農作物の出荷梱包単位とは、生産者により栽培された農作物の市場での取引形態等により採られる出荷の際の最小梱包単位をいう。例えば、メロン等の高級品種は、1個ずつの取り引きが一般的であるので、この場合の出荷梱包単位は1個単位となる。それに対して、みかん等の果物や、きゅうり等の野菜のように、何個または何本かがひとまとめに箱詰めされて出荷されるような種類のものは、出荷梱包単位は箱単位となる。なお、同じ種類の農作物でも、出荷時期や品種等により取引形態が変化し、出荷梱包単位が異なったものとなる場合がある。
この栽培された農作物の出荷梱包単位への仕分け作業は、生産者自身が、農作物が栽培されている圃場等で行ってもよく、農業協同組合等の団体が、そこに備えた梱包設備等を使って行ってもよい。
前記流通期間内に本システム内において他と重複しない識別番号とは、少なくとも本農作物栽培履歴表示システム内において、他に重複する番号が無く、そのユニーク性(単一性)を確保できる識別番号をいう。この識別番号を、前記出荷梱包単位毎に付与することで、その番号の付与された出荷梱包単位は、本システム内で他の出荷梱包単位と区別することが可能となる。ここでは、前記出荷梱包単位に属する、つまり、含まれる農作物は、同じ識別番号となる。そのため、1つの出荷梱包単位には同じ栽培履歴の農作物を梱包する必要がある。
前記識別番号のユニーク性は、現在流通している農作物の流通期間内で確保されていれば充分である。果物や野菜などの青果物等の農作物は、生鮮品であるため、収穫された後、消費されるまでの日数は限られている。そのため、その期間内だけ前記識別番号のユニーク性が確保されていれば、本システム内において他の出荷梱包単位と区別する、という識別番号の役割は果たされる。この場合、流通期間を超えた農作物に付与されていた識別番号は、再び他の出荷梱包単位に付与することが可能となる。これにより、識別番号の必要数を少なく抑えることができ、例えば、発番する識別番号の桁数を少なくでき、識別番号のシステム上での管理が容易となる。なお、当然ではあるが、管理上やシステム上の問題が無ければ、流通期間を考慮せずに、ユニーク性を確保できる識別番号を使用してもよい。
前記識別番号は、それを発番する機能を、本農作物栽培履歴表示システム1aの1つの機能として備えてもよく、他のシステムにより発番された番号を用いるようにしてもよい。どちらの場合も、識別番号は、少なくとも流通期間内にシステム内において他と重複しない個別の番号である必要がある。そのため、識別番号のユニーク性を確保するために、システムが管理している複数の生産者等の全体の流通を考慮しつつ、他と重複しないように発番管理を行う必要がある。
なお、この識別番号の出荷梱包単位への付与は、例えば、識別番号をバーコードやQRコード等の2次元コードにより表示して、それをバーコードプリンタやQRコードプリンタ等で出力したラベル等を、前記出荷梱包単位に直接貼り付けることで行うことができる。この場合、重複しない識別番号が表示されたラベル等を、生産者等に予め必要枚数配布しておき、生産者等が出荷梱包単位に梱包を行う際に、その梱包箱や包装容器等にラベルを貼り付けてもらってもよい。或いは、前記梱包箱や包装容器等に予めラベルを貼り付けておいてもよい。
生産者等は、前記出荷梱包単位に付与された識別番号と、その出荷梱包単位に属する農作物に関する上述の栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている栽培履歴情報とを関連付けることが可能な紐付け情報を出荷履歴情報保存装置12に入力する。さらに、前記識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物の収穫日または出荷日に関する情報が保存される。ここで、前記農作物の収穫日とは、その農作物が畑で収穫された日を指し、出荷日とは、生産者等から販売店や加工業者に出荷された日を指す。
図3に、出荷履歴情報保存装置12に入力する紐付け情報の一例を示す。図3に示すように、入力する情報としては、例えば、出荷梱包単位に付与された識別番号と、その識別番号が付与された出荷梱包単位に属する農作物の栽培場所である圃場名および収穫日または出荷日のデータとすることができる。農作物の栽培場所である圃場名がわかれば、栽培履歴情報蓄積装置11から、そこで収穫された農作物の栽培履歴情報は検索可能となる。つまり、識別番号がわかれば、出荷履歴情報保存装置12に保存されている紐付け情報から、栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている農作物の栽培履歴情報が検索可能となる。さらに、前記識別番号に対しては、農作物の収穫日または出荷日に関する情報が検索可能となっている。
ここで、この出荷履歴情報保存装置12への前記情報の入力は、例えば、インターネット等のネットワーク2に接続されている生産者等の端末(コンピュータ等)から、生産者等自身が、前記出荷履歴情報保存装置12にアクセスして、必要事項の入力を行うようにすればよい。
[ラベル作成装置13]
本ラベル作成装置13は、例えば、コンピュータ等で制御されたバーコードプリンタやQRコードプリンタ等で構成することができる。ここでは、販売店で農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を販売する販売単位毎に、少なくとも前記販売単位に含まれる農作物に付与されている識別番号を表示したラベルを作成する。
前記販売単位とは、販売店で商品を販売する最小単位をいう。この販売単位には、農作物そのものの場合と、農作物を原材料として用いた加工食品の場合とが含まれる。さらに、農作物そのものの場合に関しても、個々の農作物1つ1つが販売単位を構成する場合(メロン、スイカ、キャベツ等)と、同じ種類の農作物が複数集まって1つの販売単位を構成する場合(イチゴ、みかん、きゅうり等)と、違う種類の農作物が複数集まって1つの販売単位を構成する場合(カレーセット、鍋セット等)とがあり得る。さらに、前記加工食品としては、サンドウィッチ、サラダ、弁当等の農作物を原材料の少なくとも一部とする加工食品をいう。
本ラベル作成装置13では、上記販売単位毎に、その販売単位に含まれている農作物が梱包されていた上述の出荷梱包単位に付与されていた識別番号を表示したラベルを作成し、そのラベルを販売単位に添付する。販売単位に複数種類の農作物が使われている場合には、その種類の数だけの識別番号が存在するため、その全ての識別番号を販売単位に添付するラベルに表示する。識別番号を表示したラベルを作成する際には、例えば、本ラベル作成装置13に番号読み取り手段を備え、これにより、出荷梱包単位に付与されていた識別番号を読み取り、それをラベル作成装置13で作成するラベルに転記することで行うことができる。
なお、前記加工食品は、商品の販売を行う販売店で作られる場合と、加工食品を専門で作る、つまり、そこでの販売は行わない加工業者が作る場合とが存在する。この場合、上記ラベル作成装置13は、販売店のみならず、加工業者側にも設置される場合がある。
また、本ラベル作成装置13で作成するラベルには、農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報に基づいた管理データを表示するようにしてもよい。ここで、前記農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報の読み出しは、ラベルに表示する識別番号に基づいて、まず、出荷履歴情報保存装置12に保存されている情報を読み出し、次に、出荷履歴情報保存装置12に保存されている紐付け情報に基づいて栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている農作物の栽培履歴情報を読み出すことで行うことができる。前記読み出す農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報としては、出荷履歴情報保存装置12および栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている情報の全部またはその一部とすることができ、適宜設定することができる。なお、ラベルに表示する識別番号が複数ある場合には、その全部の番号に対して農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報を読み出すようにしてもよく、その一部、例えば、主要な農作物に関する情報のみを読み出すようにしてもよい。
また、前記農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報に基づいた管理データとは、読み出した情報そのものを意味する場合と、読み出した情報から何らかの加工等を施し算出したデータ等を意味する場合と、その両方を意味する場合とがある。一例としては、読み出す情報としては、農作物の収穫日または産地出荷日に関するデータとすることができる。この場合に、表示される管理データは、収穫日または産地出荷日そのものの日付データである場合と、前記収穫日または産地出荷日から算出される所定の期限日、例えば、消費期限日等の日付データの場合がある。ここで、前記消費期限日は、収穫日または産地出荷日に農作物の種類に応じた所定の日数(鮮度保持可能期間)を加えることで算出できる。これらの管理データは、収穫日または産地出荷日そのものの日付データと消費期限日等の日付データとのいずれか、または、両方をラベルに表示することが好ましい。
なお、加工食品の場合には、ラベルに表示する管理データとしては、加工日等のデータを追加することが好ましい。その際には、加工を行った販売店または加工業者が、本ラベル作成装置13に対して、加工日等のデータを入力する。
また、本ラベル作成装置13で作成するラベルは、そのラベルに印字される管理データの内容に基づいて、ラベルの色、ラベルの大きさ、印字する文字の色、印字する文字の字体、印字する文字の配置のいずれか1以上を変えるようにすることが好ましい。これにより、ラベルに印字されている管理データの内容を、それを購入しようとする消費者や販売店側の店員等に、より明確に、より印象的に認識させることが可能となる。
具体的には、例えば、表示する管理データが農作物の収穫日または産地出荷日に関するデータの場合、収穫された日にちの違いによって、ラベルの色を変えたり、ラベルの大きさを変えたり、印字する文字の色を変えたり、印字する文字の字体を変えたり、印字する文字の配置を変えたりする。これにより、農作物の鮮度の違いを一目で確認でき、購入の際の判断基準を、消費者により明確に提供することが可能となる。なお、前記管理データが、消費期限日やその他の期限日である場合も同様である。また、前記管理データが日付以外のデータの場合であって、ラベルの色を変えたり、ラベルの大きさを変えたり、印字する文字の色を変えたり、印字する文字の字体を変えたり、印字する文字の配置を変えたりすることで、販売店側の店員等への何らかのメッセージ等として用いることもできる。
また、本ラベル作成装置13で作成するラベルには、販売店側で独自に用いる少なくとも価格情報を含む商品管理情報を表示するようにしてもよい。前記商品管理情報としては、商品の価格情報の他に、例えば、特売品である旨等の販売促進のための情報等を表示してもよい。
以上、ラベル作成装置13により作成されるラベルに表示する項目等について記載した。しかし、販売店において、販売単位が出荷梱包単位と同じとなる農作物のみを取り扱う場合には、出荷梱包単位に付与された識別番号をそのまま、販売単位毎に添付される識別番号を表示したラベルとして使用することで、ラベル作成装置13は不要となる。同じ番号を再度添付する必要はないからである。この場合、上述の実施形態において、ラベル作成装置13で作成されるラベルに、識別番号のみを表示した場合と同様となる。
[表示装置14]
本表示装置14は、例えば、コンピュータ等で制御された情報表示画面により構成することができる。前記情報表示画面としては、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等を用いることができる。この表示装置14は、農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の販売場所に設けられ、農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の販売単位毎に添付された上記ラベル作成装置13により作成されたラベルの識別番号を読み込ませることで、上記出荷履歴情報保存装置12の情報に基づいて、前記販売単位に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報および識別番号に対応する栽培履歴情報を読み出して表示する。
本表示装置14は、農作物および農作物を原材料として用いた加工食品の種類毎にそれぞれの販売場所に設置するようにしてもよいが、商品を購入する消費者が、表示装置14を使用する際に不便とならない範囲で、いくつかの農作物および加工食品が集まった所定のエリア毎に設置するようにしてもよい。
商品である農作物および加工食品を購入しようとする消費者は、販売単位毎に添付されているラベルの識別番号を、本表示装置14が備える番号読み取り手段により読み込ませることで、その購入しようとする農作物または購入しようとしている加工食品に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報を表示させることができる。
表示装置14では、バーコードスキャナやQRコードスキャナ等で構成される番号読み取り手段から、消費者によるラベルの識別番号の入力があった場合には、まず、出荷履歴情報保存装置12に保存されている情報を読み出し、次に、この出荷履歴情報保存装置12に保存されている紐付け情報に基づいて栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている農作物の栽培履歴情報を読み出し、情報表示画面にその情報を表示する。なお、前記読み出す農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報としては、出荷履歴情報保存装置12および栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている情報の全部またはその一部とすることができ、適宜設定することができる。
販売単位に複数の農作物が含まれており、ラベルに表示する識別番号が複数ある場合には、消費者は、複数の識別番号を番号読み取り手段に読み込ませることで、その読み込ませた識別番号に対応する農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報の全部またはその一部を表示させることができる。
以上、表示装置14で表示される項目等について記載した。しかし、上記ラベル作成装置13で作成されるラベルに、農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報の少なくとも一部を読み出して、該読み出した農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報に基づいた管理データを表示した場合には、表示装置14を備えていない場合においても、本発明の目的を達成し得る。ラベルに表示された栽培履歴情報等の管理データを確認しながら農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の購入が可能となるからである。
上述した構成において、本第1の実施形態に係る農作物栽培履歴表示システム1aは、図1に示すように、インターネット等のネットワーク2に接続された栽培履歴情報検索装置15を備えるようにしてもよい。以下、この栽培履歴情報検索装置15について説明する。
[栽培履歴情報検索装置15]
本栽培履歴情報検索装置15は、例えば、インターネットサーバ等で構成することができる。ここでは、栽培履歴情報検索装置15は、ネットワーク2に接続された購入者(消費者)側の端末20から、農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の購入者による前記農作物または加工食品に添付されたラベルに記載されている識別番号の入力を受け付けた場合に、出荷履歴情報保存装置12の情報に基づいて、販売単位に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報および前記識別番号に対応する栽培履歴情報を栽培履歴情報蓄積装置11から読み出して、この読み出した情報を前記購入者側の端末20に表示させる機能を有する。
農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報の検索を行おうとする農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の購入者は、まず、ネットワーク2に接続された購入者側の端末20から栽培履歴情報検索装置15にアクセスする。そして、栽培履歴情報検索装置15により表示された番号入力欄に、購入した農作物または加工食品に添付されたラベルに記載されている識別番号を入力し、検索要求を行う。栽培履歴情報検索装置15は、前記購入者側の端末20から識別番号の入力を受け付けた場合に、まず、出荷履歴情報保存装置12に保存されている情報を読み出し、次に、この出荷履歴情報保存装置12に保存されている紐付け情報に基づいて栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている農作物の栽培履歴情報を読み出す。そして、この読み出した情報を、検索要求のあった前記購入者側の端末20に表示させる。なお、前記読み出す情報としては、出荷履歴情報保存装置12および栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている情報の全部またはその一部とすることができ、適宜設定することができる。
販売単位に複数の農作物が含まれており、ラベルに表示する識別番号が複数ある場合には、購入者は、複数の識別番号を入力することで、その入力した識別番号に対応する農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報の全部またはその一部を検索することができる。これにより、農作物または加工食品を購入した購入者(消費者)は、購入後においても、購入した農作物または購入した加工食品に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報を検索し、確認することができる。
《第2の実施形態》
図4に、本発明に係る第2の実施形態である農作物栽培履歴表示システムの構成の一例を示す。図4に示す構成の本発明に係る農作物栽培履歴表示システム1bは、上述の第1の実施形態に対し、販売店での販売単位に含まれる農作物の識別番号が複数ある場合に、この複数の識別番号を統合した、流通期間内にシステム内において他と重複しない統合識別番号を付与するとともに、この付与された統合識別番号と、この統合識別番号により統合された複数の識別番号との紐付け情報を保存する加工履歴情報保存装置16を新たに備えたものである。さらに、ラベル作成装置13が、販売単位に含まれる農作物の複数の識別番号を表示する代わりに、前記統合識別番号を表示したラベルを作成するように構成される。さらに、表示装置14は、前記ラベル作成装置13により作成されたラベルの統合識別番号を読み込ませることで、前記加工履歴情報保存装置16の紐付け情報および出荷履歴情報保存装置12の情報に基づいて、出荷履歴情報保存装置12および栽培履歴情報蓄積装置11から前記統合識別番号に対応する農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報を読み出して表示するように構成される。なお、上記以外の構成については、上述の第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
以下、本発明に係る第2の実施形態特有の構成について説明する。
[加工履歴情報保存装置16]
本加工履歴情報保存装置16は、例えば、データベースサーバ等で構成することができる。ここでは、販売店での販売単位に複数種類の農作物が含まれており、農作物の識別番号が複数ある場合に、この複数の識別番号に対して1つの統合した新たな統合識別番号を付与する。そして、その統合識別番号と、その統合識別番号により統合された識別番号群を紐付ける情報が加工履歴情報保存装置16に保存される。なお、前記紐付け情報は、加工履歴情報保存装置16の、例えば、ハードディスク、メモリー等の記憶部に保存される。
ここで、前記統合識別番号は、上述の第1の実施形態における出荷履歴情報保存装置12の説明において記載した識別番号と同様に、流通期間内にシステム内において他と重複しない番号とする。この流通期間内にシステム内において他と重複しない番号の意味は、前記識別番号の場合と同様である。
また、前記識別番号の場合と同様に、前記統合識別番号は、それを発番する機能を、本農作物栽培履歴表示システム1bの1つの機能として備えてもよく、他のシステムにより発番された番号を用いるようにしてもよい。どちらの場合も、統合識別番号は、少なくとも流通期間内にシステム内において他と重複しない個別の番号である必要がある。そのため、統合識別番号のユニーク性を確保するために、システムが管理している複数の生産者等の全体の流通を考慮しつつ、他と重複しないように発番管理を行う必要がある。
図5に、加工履歴情報保存装置16に入力する紐付け情報の一例を示す。図5に示すように、入力する情報としては、例えば、統合識別番号と、その統合識別番号が統合した識別番号群のデータとすることができる。これにより、統合識別番号がわかれば、それが統合した識別番号がわかる。そして、識別番号がわかれば、出荷履歴情報保存装置12に保存されている情報から、栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている農作物の栽培履歴情報が検索可能となる。
ここで、この加工履歴情報保存装置16への紐付け情報の入力は、例えば、インターネット等のネットワーク2に接続されている販売店または加工業者の端末(コンピュータ等)から、販売店または加工業者自身が、前記加工履歴情報保存装置16にアクセスして、必要事項の入力を行うようにすればよい。なお、例えば、1次加工業者、2次加工業者等と加工業者が複数いる場合であって、1次加工業者が加工した1次加工品を、2次加工業者が、さらに複数の1次加工品を集めて2次加工品を作成する場合は、前記2次加工業者の2次加工品について、前記1次加工品に付与されている統合識別番号を、さらに統合した統合識別番号を付与するようにしてもよい。この場合も、前記加工履歴情報保存装置16に、1次加工品の統合識別番号と2次加工品の統合識別番号との紐付け情報が保存される。
[ラベル作成装置13]
本実施形態においては、ラベル作成装置13は、上述の第1の実施形態に対して、販売単位に含まれる農作物の複数の識別番号を表示させる代わりに、上記統合識別番号を表示したラベルを作成するように構成される。これにより、ラベル上で、複数の識別番号を記載する表示スペースの削減が可能となり、例えば、上述の第1の実施形態におけるラベル作成装置13の説明において記載した栽培履歴情報を表示する際の表示スペースの確保が容易となり、より多くの情報が表示可能となる。
また、上記2次加工業者が、さらに複数の1次加工品を集めて2次加工品を作成する場合は、複数の統合識別番号を表示させる代わりに、統合識別番号を統合した新たな統合識別番号を表示したラベルを作成するように構成される。
[表示装置14]
本実施形態においては、表示装置14は、上述の第1の実施形態に対して、上記ラベル作成装置13により作成されたラベルの統合識別番号を読み込むことで、前記加工履歴情報保存装置16の紐付け情報および出荷履歴情報保存装置12の情報に基づいて、出荷履歴情報保存装置12および栽培履歴情報蓄積装置11から前記統合識別番号に対応する農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報を読み出して表示するように構成される。
上述の第1の実施形態において、ラベルに複数の識別番号が表示されている場合、表示装置14に、購入者が購入しようとする販売単位に属する複数の農作物または加工食品に含まれる複数の農作物の栽培履歴情報を表示させようとした場合には、購入者は、ラベルに表示された複数の識別番号を読み込ませなければならない。それに対して、本実施形態においては、複数の識別番号を読み込ませる代わりに、1つの統合識別番号を読み込ませるだけで購入者が購入しようとする販売単位に属する複数の農作物または加工食品に含まれる複数の農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報を表示させることが可能となり、操作の煩雑さを大幅に改善することが可能となる。
本実施形態における表示装置14では、上述の第1の実施形態と同様に、バーコードスキャナやQRコードスキャナ等で構成される番号読み取り手段から、購入者によるラベルの統合識別番号の入力があった場合には、まず、加工履歴情報保存装置16に保存されている紐付け情報を読み出し、その統合識別番号が統合した識別番号を読み出す。次に、それぞれの識別番号に関して、出荷履歴情報保存装置12に保存されている情報を読み出し、次に、出荷履歴情報保存装置12に保存されている紐付け情報に基づいて栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている農作物の栽培履歴情報を読み出し、情報表示画面にその情報を表示する。なお、前記読み出す農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報としては、出荷履歴情報保存装置12および栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている情報の全部またはその一部とすることができ、適宜設定することができる。
ここで、前記表示装置14に読み込まれる番号は、前記統合識別番号に限られず上述の識別番号の場合もあり得る。識別番号が読み込まれた場合には、まず、その識別番号が前記加工履歴情報保存装置16で検索される。前記統合識別番号と識別番号とは、上述のように重複する番号となることはないので、加工履歴情報保存装置16では、該当する番号がないこととなる。この場合は、次に、この識別番号が出荷履歴情報保存装置12で検索され、そこで、出荷履歴情報保存装置12の情報に基づいて、販売単位に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報および前記識別番号に対応する栽培履歴情報が栽培履歴情報蓄積装置11から読み出される。
本第2の実施形態の構成において、農作物栽培履歴表示システム1bは、図4に示すように、上述の第1の実施形態と同様にインターネット等のネットワーク2に接続された栽培履歴情報検索装置15を備えるようにしてもよい。以下、この栽培履歴情報検索装置15について説明する。
[栽培履歴情報検索装置15]
本実施形態においては、栽培履歴情報検索装置15は、ネットワーク2に接続された購入者(消費者)側の端末20から、農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の購入者による前記農作物または加工食品に添付されたラベルに記載されている統合識別番号または識別番号の入力を受け付けた場合に、加工履歴情報保存装置16の紐付け情報および出荷履歴情報保存装置12の情報に基づいて、栽培履歴情報蓄積装置11から前記統合識別番号または識別番号に対応する農作物の栽培履歴情報を読み出して、この読み出した情報を前記購入者側の端末に表示させる機能を有する。
栽培履歴情報の検索を行おうとする農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の購入者は、まず、ネットワーク2に接続された購入者側の端末20から栽培履歴情報検索装置15にアクセスする。そして、栽培履歴情報検索装置15により表示された番号入力欄に、購入した農作物または加工食品に添付されたラベルに記載されている統合識別番号または識別番号を入力し、検索要求を行う。栽培履歴情報検索装置15は、前記購入者側の端末20から統合識別番号の入力を受け付けた場合に、まず、加工履歴情報保存装置16に保存されている紐付け情報を読み出し、その統合識別番号が統合した識別番号を読み出す。次に、それぞれの識別番号に関して、出荷履歴情報保存装置12に保存されている情報を読み出し、次に、この出荷履歴情報保存装置12に保存されている紐付け情報に基づいて栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている農作物の栽培履歴情報を読み出し、情報表示画面にその情報を表示する。なお、前記読み出す農作物の収穫日または出荷日に関する情報および栽培履歴情報としては、出荷履歴情報保存装置12および栽培履歴情報蓄積装置11に保存されている栽培履歴情報の全部またはその一部とすることができ、適宜設定することができる。なお、統合識別番号の代わりに識別番号が読み込まれた場合には、まず、その識別番号が前記加工履歴情報保存装置16で検索される。前記統合識別番号と識別番号とは、上述のように重複する番号となることはないので、加工履歴情報保存装置16では、該当する番号がないこととなる。この場合は、次に、この識別番号が出荷履歴情報保存装置12で検索され、そこで、出荷履歴情報保存装置12の情報に基づいて、販売単位に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報および前記識別番号に対応する栽培履歴情報が栽培履歴情報蓄積装置11から読み出される。
本実施形態においては、購入後においても、複数の識別番号を読み込ませる代わりに、1つの統合識別番号を読み込ませるだけで購入者が購入した販売単位に属する複数の農作物または加工食品に含まれる複数の農作物の栽培履歴情報を表示させることが可能となり、操作の煩雑さを大幅に改善することが可能となる。
本発明に係る第1の実施形態である農作物栽培履歴表示システムの構成の一例を示す図である。 本発明に係る栽培履歴情報蓄積装置への入力項目の一例を示す図である。 本発明に係る出荷履歴情報保存装置に入力する紐付け情報の一例を示す図である。 本発明に係る第2の実施形態である農作物栽培履歴表示システムの構成の一例を示す図である。 本発明に係る加工履歴情報保存装置に入力する紐付け情報の一例を示す図である。
符号の説明
1 農作物栽培履歴表示システム
11 栽培履歴情報蓄積装置
12 出荷履歴情報保存装置
13 ラベル作成装置
14 表示装置
15 栽培履歴情報検索装置
16 加工履歴情報保存装置
2 ネットワーク
20 購入者側の端末

Claims (6)

  1. 生産者側で生産した農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を、販売店側で販売する際に、販売店側で販売する農作物または加工食品に含まれる農作物に関する栽培履歴を販売店側の販売場所で確認可能とするための農作物栽培履歴表示システムであって、
    ネットワークにより相互に接続された、農作物に関する、少なくとも栽培者、栽培場所、薬剤使用状況を含む栽培履歴情報を蓄積保存する栽培履歴情報蓄積装置と、
    個々の農作物の出荷梱包単位毎に、流通期間内にシステム内において他と重複しない個別の識別番号を付与し、該付与された識別番号と該識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物に関する前記栽培履歴情報蓄積装置に保存された栽培履歴情報との紐付け情報、および、前記識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物の収穫日または出荷日に関する情報を保存する出荷履歴情報保存装置と、
    販売店で農作物または農作物を原材料として用いた加工食品を販売する販売単位毎に、少なくとも前記販売単位に含まれる農作物の前記識別番号を表示したラベルを作成するラベル作成装置と、
    農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の販売場所に設けられ、農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の販売単位毎に添付された前記ラベル作成装置により作成されたラベルの識別番号を読み込ませることで、前記出荷履歴情報保存装置の情報に基づいて、前記識別番号の付与された出荷梱包単位に属する農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、前記識別番号に対応する栽培履歴情報を読み出して、該読み出した情報の少なくとも一部を表示する表示装置と
    前記販売単位に含まれる農作物の識別番号が複数ある場合に、前記複数の識別番号を統合した、流通期間内にシステム内において他と重複しない統合識別番号を付与し、該付与された統合識別番号と、該統合識別番号により統合された複数の識別番号との紐付け情報を保存する加工履歴情報保存装置とを備え、
    前記ラベル作成装置が、販売単位に含まれる農作物の複数の識別番号を表示する代わりに、前記統合識別番号を表示したラベルを作成し、
    前記表示装置が、前記ラベル作成装置により作成されたラベルの統合識別番号を読み込んだ場合に、前記加工履歴情報保存装置の紐付け情報および出荷履歴情報保存装置の情報に基づいて、前記統合識別番号に対応する農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、栽培履歴情報を読み出して、該読み出した情報の少なくとも一部を表示することを特徴とする農作物栽培履歴表示システム。
  2. 前記ラベル作成装置が、販売単位に含まれる農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、販売単位に含まれる農作物の識別番号に対応する栽培履歴情報の少なくとも一部を読み出して、該読み出した情報に基づいた管理データを、作成するラベルに表示することを特徴とする請求項1に記載の農作物栽培履歴表示システム。
  3. 前記読み出した情報が、収穫日または産地出荷日に関するデータであり、表示される管理データが収穫日または産地出荷日、および/または、収穫日または産地出荷日から算出される所定の期限日であることを特徴とする請求項2に記載の農作物栽培履歴表示システム。
  4. 印字される管理データに基づいて、作成するラベルの色、作成するラベルの大きさ、印字する文字の色、印字する文字の字体、印字する文字の配置のいずれか1以上を変えることを特徴とする請求項2または3に記載の農作物栽培履歴表示システム。
  5. 前記ラベル作成装置が、販売店側での少なくとも価格情報を含む商品管理情報を、作成するラベルに表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の農作物栽培履歴表示システム。
  6. 前記農作物栽培履歴表示システムがネットワークに接続された栽培履歴情報検索装置を備え、該栽培履歴情報検索装置が、前記ネットワークに接続された購入者側の端末から、農作物または農作物を原材料として用いた加工食品の購入者による前記農作物または加工食品に添付されたラベルに記載されている識別番号または統合識別番号の入力を受け付けた場合に、出荷履歴情報保存装置に保存されている情報または加工履歴情報保存装置に保存されている紐付け情報に基づいて、前記識別番号または統合識別番号に対応する農作物の収穫日または出荷日に関する情報、および、栽培履歴情報を読み出して、該読み出した情報の少なくとも一部を前記購入者側の端末に表示させる機能を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の農作物栽培履歴表示システム。
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