JP4988358B2 - 手動回転可能な摩擦式保持エアキャップを有する液体スプレーガン - Google Patents

Description

本発明は、ノズル部分を含む本体組立体であって、出口端部開口部がノズル部分の出口端部を通る液体通路を有する本体組立体と、液体通路の出口端部周囲に出口端部を有する第１空気通路であって、高速度の空気を出口端部から流出する液体に対して方向付けて、液体をノズル部分から離して飛ばし、その際、液体を軸の周囲でほぼ円錐状の流れとして形成するように形成される第１空気通路とを備えるタイプの液体スプレーガンにおいて、前記本体組立体が、ノズル部分上に実装されたエアキャップ部分をさらに備え、軸の対向側部にノズル部分の出口端部を越えて突出するホーンを有し、軸の反対側に面するホーンに沿って出口通路および孔に延在する第２空気通路であって、高速度の空気を液体の流れの反対側に方向付けて、液体の流れを広い長形の流れに再形成するための第２空気通路を有し、エアキャップ部分をノズル部分上に実装して、エアキャップ部分を軸の周囲でノズル部分に対して、異なる相対的位置間で回転させるための手段を備え、エアキャップ部分をこれらの位置の何れかに保持するための手段を備える液体スプレーガンに関する。

先行技術は、ノズル部分を含む本体組立体であって、出口端部開口部がノズル部分の出口端部を通る液体通路を有する本体組立体と、液体通路の出口端部周囲に出口端部を有する第１空気通路であって、高速度の空気を出口端部から流出する液体に対して方向付けて、液体をノズル部分から離して飛ばし、その際、液体を軸の周囲でほぼ円錐状の流れとして形成するように形成される第１空気通路とを備えるタイプの液体スプレーガンにおいて、前記本体組立体が、ノズル部分上に実装されたエアキャップ部分をさらに備え、軸の対向側部にノズル部分の出口端部を越えて突出するホーンを有し、軸の反対側に面するホーンに沿って出口通路および孔に延在する第２空気通路であって、高速度の空気を液体の流れの反対側に方向付けて、液体の流れを広い長形の流れに再形成するための第２空気通路を有し、エアキャップ部分をノズル部分上に実装して、エアキャップ部分を軸の周囲でノズル部分に対して、異なる相対的位置間で回転させるための手段を備え、エアキャップ部分をこれらの位置に保持するための手段を備えるタイプの液体スプレーガンを備えている。米国特許第１，７５１，７８７号（ビンクス（Ｂｉｎｋｓ））；同第１，９９０，８２３号（ガストップソン（Ｇｕｓｔｏｐｓｓｏｎ））；同第３，７４６，２５３号（ウォルベルグ（Ｗａｌｂｅｒｇ））；同第５，０９０，６２３号（バーンズ（Ｂｕｒｎｓ）ら）；同第５，１０２，０５１号（スミス（Ｓｍｉｔｈ）ら）；同第５，２０９，４０５号（Ｒｏｂｉｎｓｏｎ等）；同第５，３２２，２２１号（アンダーソン（Ａｎｄｅｒｓｏｎ））；同第５，３４４，０７８号（フリッツ（Ｆｒｉｔｚ）ら）および同第５，８０３，３６７号（ハード（Ｈｅａｒｄ）ら）、並びに２００２年１０月１７日に公開された米国特許出願公開第２００２／０１４８９１０ Ａ１号は、具体的な例である。

殆どの一般的なタイプのエアガン構造の場合、エアキャップ部分は円形であり、保持手段がエアキャップ部分に係合しない時に、ノズル部分上のこれらの位置間で自由に回転可能であり、エアキャップ部分をこれらの位置に保持するための手段は、エアキャップ部分の外周部周囲に、ノズル部分に螺合する保持リングを備え、この保持リングは、エアキャップ部分をこれらの位置の１箇所でノズル部分に固定するために締め付け、エアキャップ部分をこれらの位置間で手動回転させるために緩めることができる。この手段は、保持リングを締めると、保持リングが完全に締め付けられた位置に近づく際に、エアキャップ部分が保持リングと共に移動し、その結果、エアキャップ部分は使用者が望む位置から移動して離れる可能性があるという欠点を有する。この問題を克服すると思われる装置は、２００３年５月１日に公開された米国特許出願公開第２００２／００８０２０７ Ａ１号に記載されている。

２００３年３月２０日に公開された米国特許出願公開第２００３／００５２１９０ Ａ１号には、エアキャップ部分上に連結タブを設けることが記載されており、この連結タブは、空気ガンのバレルまたはノズル部分上の対応するスロットに嵌合して、保持リングが締め付けられる時にエアキャップ部分が移動するのを制限する。

しかし、エアキャップ部分を再配置する時にこうしたエアキャップ部分および保持リングを使用する場合、保持リングを緩め、エアキャップを回転させて、保持リングを締め付ける必要があるだけではなく、保持リングを緩める時に、タブをスロットの１つの集合から取り外して、スロットの別の集合に再度係合させる必要もあり、その結果、再配置プロセスは複雑になる。

本発明は、上記タイプの液体スプレーガン上にエアキャップ部分を再配置する場合に比べて、より容易かつ正確にノズル部分に対してエアキャップ部分を上に再配置することができる液体スプレーガンを提供する。

本発明によると、ノズル部分を含む本体組立体を備える液体スプレーガンであって、ノズル部分が、ノズル部分の出口端部を通って出口端部開口部に延在する液体通路を有する液体スプレーガンを提供する。本体組立体は、ノズル部分の出口端部に位置する出口端部に延在する第１空気通路を有し、第１空気通路の出口端部は、液体出口通路の出口端部周囲に延在し、出口端部から流出する液体に対して大気圧を超える圧力下の空気を方向付けて、液体をノズル部分から離して飛ばし、その際、液体を軸の周囲でほぼ円錐状の流れとして形成する。本体組立体は、２つの離間配置されたホーンを有するエアキャップ部分、およびホーンが軸の反対側でノズル部分の出口端部を越えて突出する状態で、エアキャップ部分をノズル部分上に実装する手段も備え、またノズルの出口端部からホーンに沿って離間配置され軸の反対側に面する出口孔を有する出口通路に延在する第２空気通路を有し、この出口通路は、第２空気通路を貫流する大気圧を超える圧力下の空気を、第１空気通路を貫流する空気によって形成される液体の流れの反対側に方向付けて、液体のほぼ円錐状の流れを広い長形の流れに再形成する。ノズル部分上にエアキャップ部分を実装する手段は、エアキャップ部分を軸の周囲で回転ノズル部分に対して回転させることを可能にし、エアキャップおよびノズル部分は、ノズル部分に対するエアキャップ部分の相対的回転を、予め定めた角度（たとえば、９０°）において第１および第２相対的位置間で回転するように制限するストップを備え、エアキャップ部分をノズル部分上に実装する手段は、予め定めたトルクが、エアキャップおよびノズル部分間に手動で印加されるまで、エアキャップおよびノズル部分の相対的回転を制限する摩擦係合表面を備える。

したがって、ノズル部分上のエアキャップ部分の相対的位置を変更したい場合、エアキャップ部分をノズル部分に対して新しい相対的位置まで回転させるだけで良く、エアキャップ部分およびノズル部分は、それらの相対的位置がオペレータによって再び変更されるまで、その新しい相対的位置に留まる。

出口孔を貫通するホーン開口部上の通路であって、第２空気通路を貫流する高速空気を、第１空気通路を貫流する空気によって形成される液体の流れの反対側に方向付けて、液体のほぼ円錐状の流れを広い長形の流れに再形成するための通路は、軸に平行な深さより軸に直角な方向に広い幅を有することができ（たとえば、出口孔は、ほぼ矩形である）、その結果、長さに沿って単位時間当たりで供給される液体の幅および量が非常に均一な液体の流れを形成し、液体を表面に容易に均一に適用できることが分かった。

ホーンを備えるエアキャップは、ポリマー材料から成形することができる。出口孔に通じる非円形通路は成形プロセスで形成される。

ノズル部分もポリマー材料から成形することができ、液体スプレーガンは、大気圧を超える圧力下の空気の供給口に接続するように構成された入口開口部を備える貫通空気分配通路を有する再利用可能なプラットフォーム部分（たとえば、金属製）と、第１および第２空気出口開口部と、空気分配通路の第１および第２空気出口開口部を通る空気の流れを別個に調整する手段と、空気分配通路の出口開口部を通る空気の流れを停止または可能にする手動操作手段とをさらに備えることができる。次に、プラットフォーム部分およびノズル部分は、ノズル部分をプラットフォーム部分上に解除自在に実装するために手動操作可能な手段（人がツールを使用せずに手動で操作可能な手段）であって、空気分配通路の第１および第２空気出口開口部が、第１および第２通路の入口端部と連通する手段を有することができる。成形エアキャップおよびノズル部分（スプレーされる液体に接触するスプレーガン組立体の唯一の部品）は、十分に安価であるため、用途によっては清掃するのではなく廃棄することができる。

本発明について、添付の図面に関してさらに説明し、図中、類似の参照符号は、いくつかの図面全体で類似または対応する部品を指示する。

次に、図面を参照すると、本発明による液体スプレー装置すなわちスプレーガン１０が示されている。一般に、液体スプレーガン１０は、出口端部１５を有するノズル部分１４を備える本体組立体１２を備える。ノズル部分１４は、入口端部１７から、ノズル部分１４の出口端部１５を通って開口している出口端部１８に延在する液体通路１６を有する。本体組立体１２は、入口端部２１から、ノズル部分１４の出口端部１５にある出口端部２２に延在する第１空気通路２０も有する。第１空気通路２０の出口端部２２は、液体通路１６の出口端部１８周囲に延在し、大気圧を超える圧力下の空気を液体通路１６の出口端部１８から流出する液体に対して方向付けて、液体通路１６から流出する液体をノズル部分１４の出口端部１５から離して飛ばすように形成され、その際、液体は軸２３周囲にほぼ円錐状の流れとして形成される。本体組立体１２は、軸２３の反対側にある、ノズル部分１４の出口端部１５を越えて突出するホーン２４を備え、本体組立体１２は第２空気通路２６を有し、第２空気通路２６は、入口端部２７からホーン２４の一部分を通り出口端部２８まで延在し、出口端部２８は、ノズル部分１４の出口端部１５からホーン２４に沿って離間配置され、軸２３の反対側に面する出口孔を有する。出口通路２８および孔は非円形であり、第２空気通路２６を貫流する大気圧を超える圧力下の空気を、第１空気通路２０を貫流する空気によって形成される液体のほぼ円錐状の流れの反対側に対して方向付けて、液体のほぼ円錐状の流れを広い長形の流れに再形成するように形成される。出口通路２８および孔はほぼ矩形であり、軸２３に直角な方向の幅が軸に平行な方向の深さより大きい。

非制限的な実施例として、図示のとおり、出口通路２８および孔は、ホーン２４上の対向する出口通路２８および孔の第１および第２の対２８ａ及び２８ｂを備えることができ、出口通路２８ａおよび孔の第１の対の各々は、軸２３に直角な方向に約０．１５４インチつまり０．３９ｃｍの幅、軸２３に平行な方向に約０．３５インチつまり０．８９ｃｍの深さを有し、ノズル部分１４の出口端部１５から約０．２５インチつまり０．６４ｃｍ離間配置され、出口通路２８ａは、軸に対して約６６°の角度で配置され、出口通路２８ｂおよび孔の第２の対の各々は、軸２３に直角な方向に約０．１６５インチつまり０．４２ｃｍの幅を有し、軸に対して平行な方向に約０．０５０インチつまり０．１３ｃｍの深さを有し、ノズル部分１４の出口端部１５から０．３５インチつまり０．８９ｃｍ離間配置され、出口通路２８ｂは、軸２３に対して約７５°の角度で配置される。

本体組立体１２は、好ましくはポリマー材料（たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはガラス充填ナイロン）から成形されたホーン２４を含むエアキャップ部分３０を供え、出口通路２８および孔は、成形プロセスで形成される。本体組立体１２は、エアキャップ部分３０をノズル部分１４上に実装するための手段も備え、その結果、エアキャップ部分３０およびノズル部分１４の隣接表面は、第１および第２空気通路２０および２６の一部を形成する。エアキャップ部分３０をノズル部分１４上に実装するための手段は、軸２３と同軸のノズル部分１４の出口端部１５の周囲に半径方向外側に突出する環状リング３２と、ノズル部分１４の環状リング３２を収容するように構成された内面から環状凹部３４を有するエアキャップ部分３０上のほぼ円筒状のカラー３３とを備える。エアキャップ部分３０上のカラー３３は十分に弾性的に可撓性であるため、カラー３３の内面を環状リング３２上に圧迫して、リング３２を凹部３４内に配置することができる。エアキャップ部分の内面の円筒状部分３５は、第１および第２空気通路２０および２６を分離するノズル部分１４の円筒状部分３７の外面周囲に密接に摺動嵌合する。これは、エアキャップ部分３０をノズル部分１４上に実装する手段は、エアキャップ部分３０が軸２３周囲でノズル部分１４に対して回転することを可能にする。エアキャップおよびノズル部分３０および１４は、それぞれ、第１および第２の相対的位置間の予め定めた角度（図示のとおり９０°）で回転するように、エアキャップおよびノズル部分３０および１４の相対的回転を制限するストップ３６および３８を備える。このエアキャップ部分３０をノズル部分１４上に実装するための手段は、摩擦係合するエアキャップおよびノズル部分３０および１４も備え（つまり、このような係合は、図示のとおり互いに係合するか、または図示しないが、エアキャップおよびノズル部分３０および１４間の摩擦層との係合で良い）、予め定めたトルクが、エアキャップおよびノズル部分３０および１４間に手動で印加されるまで、エアキャップおよびノズル部分３０および１４の相対的回転を制限するようになっている。この予め定めたトルクは、エアキャップ部分とわずかに接触することによって、ノズル部分１４上のエアキャップ部分３０の回転を制限するのに十分でなければならないが、エアキャップ部分３０上のノズル部分１４を手動で回転させることが難しいほど過度であってはならない。したがって、こうしたトルクは、５〜４０インチポンドの範囲、より好ましくは１０〜２０インチポンドの範囲でなければならない。Ｏリング３９は、カラー３３とノズル部分１４との間の漏れを制限するために、エアキャップおよびノズル部分３０および１４間に配置される。

第１空気通路２０の出口端部２２は、第１空気通路２０を出て行く空気の周囲部分を集束円錐パターンに方向付けるように形成される（たとえば、液体通路１６の出口端部１８を出て行く液体の軸２３に対して約３０〜４５°の範囲の角度で集束する）。この集束円錐パターンは、液体通路１６の出口端部１８を出て行く液体を、第１空気通路２０の出口端部２２から流出する空気の場合に比べてより良好に霧状にする。

液体スプレーガン１０は、入口端部４５が大気圧を超える圧力下の空気の供給口に接続するように構成された入口通路４２（図３および図７参照）を含む貫通空気分配通路を有するフレーム４１を有するプラットフォーム部分４０と、第１および第２空気出口開口部４３および４４と、第２空気出口開口部４４に流れることが可能な空気分配通路を通る空気流の一部を調整するための調節可能なバルブ部材４６の形態の手段と、入口通路４２から空気分配通路の出口開口部４３および４４に至る空気流を停止または可能にするための手動操作バルブ手段４７とをさらに備える。プラットフォーム部分４０およびノズル部分１４は、ノズル部分１４をプラットフォーム部分４０上に解除自在に実装するための手動操作可能な手段を有し、空気分配通路の第１および第２空気出口開口部４３および４４は、それぞれ第１および第２空気通路２０および２６の入口端部２１および２７と連通する。この手動操作手段（図４参照）は、対向する内面および外面４９および５０を有する支持壁４８を備えるプラットフォーム部分４０と、内面および外面４９および５０間で支持壁４８を貫通する円筒状開口部５１と、出口端部１８に対向するノズル部分１４の側部上の接触表面５３を越える突出部５２を含むノズル部分１４とを備える。突出部５２は、支持壁４８を貫通する開口部５１内に収容され、その際、接触表面５３は外面５０に接触し、突出部５２の遠位の部分は支持壁４８の内面４９を越えて突出する。突出部５２の遠位の部分は横断方向の環状溝５６を有し、手動操作可能な手段は、開口部５１を以下の（１）と（２）との間で横断方向に摺動移動するように、フレーム４１上に実装されたプレート状ラッチ部材５５をさらに備える：（１）突出部５２が開口部５１内に完全に係合して、突出部５２、ひいてはノズル部分１４をプラットフォーム部分４０と係合状態に保つ場合に、開口部５１の軸にほぼ垂直な支持壁４８から離れて対向するラッチ表面５５ａを有するラッチ部材５５のほぼＣ形部分が、横断方向溝５６の一部分内に位置する拡大位置と、（２）ばね５４の付勢に対抗してラッチ部材５５を、ラッチ部材５５と、ラッチ部材５５をその係合位置に付勢するフレーム４１との間において手動で摺動させることができる解除位置であって、この解除位置では、直径が突出部５２より大きいラッチ部材５５を貫通する円形開口部５５ｃは突出部５２と整合し、ノズル部分１４がプラットフォーム部分４０上に実装されるか、またはプラットフォーム部分４０から取り外される解除位置。ラッチ部材５５は、支持壁４８に面するラッチ表面５５ａに対向する側部上にカム表面５５ｂを備え、開口部５１の軸に対してある角度（たとえば、約４５°）で配置され、その結果、カム表面５５ｂに対向して突出部５２の遠位端を圧迫すると、ラッチ部材５５はその解除位置に移動し、突出部５２が開口部５１内に完全に係合するまで、突出部５２の遠位端がラッチ部材５５を越えて移動することを可能にし、その後、突出部５２を維持するばね５４の影響によって、ラッチ表面５５ａは移動し、横断方向溝５６の一部分と係合し（ラッチ部材５５のラッチ位置）、その結果、ノズル部分１４はプラットフォーム部分４０と係合する。

プラットフォーム部分４０は、ミネソタ州、ミネアポリスのＧｒａｃｏが「ＨＶＬＰ重力供給スプレーガン」の名称で市販している金属スプレーガンを修正し、上記のラッチ部材５５を実装するための部分４１ａをフレーム４１に追加し、接触表面５３と封止係合するように形成された外面５０をノズル部分１４上に提供するプレート５８をフレーム４１に追加し、フレーム４１内に第１および第２空気出口開口部４３および４４を形成して作成することができる。第２空気出口開口部４４は、ノズル部分１４内の第２空気通路２６の入口端部２７に存在する突出環状部分５９を密接に収容するように構成されたソケットによって画定される。プレート５５は、ノズル部分１４上に突出部５７を密接に収容するように構成された開口部７１であって、ノズル部分１４をプレート５８上に位置決めするのに役立ち、ノズル部分１４の外周部周囲に突出リップ６８を封止係合状態で収容するように構成された溝６９をプレート５８の周囲に有する開口部７１を有する。

空気分配通路の入口通路４２から出口開口部４３および４４までの空気の流れを停止または可能にするための手動操作バルブ手段４６（図７参照）は、入口通路４２と入口通路４２に平行な空気分配通路内に含まれる第２空気通路６１との間の開口部６０周囲のフレーム４１上にバルブシートを備える。バルブ部材６２は、フレーム４１上に実装され、（１）このシートに係合して、開口部６０を貫通する空気の流れを防止する閉位置であって、バルブ部材６２が、バルブ部材６２とフレーム４１との間にあるばね６３によって付勢される閉位置と、（２）開口部６０の周囲でシートから離れた位置であって、バルブ部材４６が開放している場合に、様々な速度の空気が入口通路４２から第２空気通路６１に、そこから第１出口開口部４３、さらに第２出口開口部４４に流れることを可能にする位置との間で移動する。バルブ部材６２がシートから離れた位置に移動するのは、フレーム４１のハンドル部分６６方向にピン６５によって、フレーム４１上に枢着されたトリガ部材６４を手動で引っ張ることによって生じる。トリガ部材６４を引っ張ることによって得られるこのような移動量は、フレーム４１とねじ係合するストップ部材６７によって決定され、このような移動の最大量は調節可能である。流量制御ニードル７０は、バルブ部材６２に取り付けられる。流量制御ニードル７０は、突出部５２内の中心ボア７２を通り、ボア７２の外周部周囲にあって、出口端部１８に隣接する液体通路１６の部分をボア７２（図４参照）の対向端部から分離するシール７４を通って延在する。ニードル７０のほぼ円錐状端部部分７５は、バルブ部材６２が、ばね６３によって付勢される閉位置に位置する場合に、出口端部１８に隣接する液体通路１６の内面に対して配置され、液体通路１６を閉鎖する。ニードル７０の端部部分７５は、液体通路１６の内面から移動して離れ、トリガ部材６４がハンドル部分６６方向に、ばね６３の付勢に対抗してその閉位置から手動で移動されて離れる時に、液体が液体通路１６を通って流れることを可能にする。ニードルの端部部分７５はポリマー材料から形成され、バルブ部材６２よりはるかに小さい角度でテーパが付けられているため、バルブ部材６２が開放し、空気は、空気分配通路の出口開口部４３および４４、第１および第２空気通路２０および２６を通り、第１空気通路２０の出口端部２２、第２空気通路２６の出口通路２８から出て行くことが可能になり（バルブ部材４６が開放している場合）、次に、流体は液体通路１６の出口端部１８から流出することができる。

液体は、適切な容器の入口端部１７から、液体通路１６の出口端部１５に重力により供給され、容器は、米国特許第６，５８８，６８１号に記載されている容器であり、液体通路１６の入口端部１７に関して図示するコネクタ部分８０と手動で解除可能に係合するように構成される。別法によると、米国特許第６，７５２，１７９号（Ｓｃｈｗａｒｔｚ）に記載されているような容積が比較的小さい液体容器を使用することができる。

任意に、第２空気通路２６と連通し、使用しない時には閉鎖する圧力タップ７７（図２参照）は、２００４年５月６日に公開された米国特許出願ＵＳ２００４／００８４５５３ Ａ１号に記載されている加圧液体容器に空気圧を供給するために設けられ、この加圧液体容器は、液体をスプレーガン１０の液体通路１６に供給するために使用することができる。圧力タップ７７は、２つのホーン２４間に空気圧差を生じないように、空気ホーン２４の出口通路２８および出口孔から離れた（たとえば、１インチつまり２．５４ｃｍを超える）位置において、第２空気通路２６と連通するべきである。

ノズル部分１４およびエアキャップ部分３０の両方を備える本体組立体１２は、適切なポリマー材料（たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはガラス充填ナイロン）から成形することができる。本体組立体１２、特にそのノズル部分１４は、スプレーされる液体（たとえば、ペンキ）と主に接触し（つまり、プラットフォーム部分４０上のニードル７０のみがその液体と接触する）、成形された本体組立体１２は十分に安価になり、洗浄して何らかの用途に使用するのではなく、廃棄することができる。

本発明は、１つの実施態様および可能性のある修正に関して説明してきたが、当業者にとっては、本発明の範囲を逸脱することなく、上記の実施態様に多くの変更を加えることができることは明らかである。たとえば、軸２３に平行な方向の深さより大きい幅を軸２３に直角な方向に有する空気ホーン２４の出口通路２８および孔は、矩形以外の形状を有することができ、これらの形状としては、図１４および図１５に示す楕円形２８ａおよび２８ｂ、図１６に示す菱形２８ｃなどの菱形、中心部分が拡大し（たとえば、円形、矩形または楕円形）、中心部分、およびこの中心部分の反対側に延在する比較的狭い部分を有する形状、たとえば図１７に示す形状２８ｄを含むが、これらだけに限らない。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記載する構造および方法に制限されるのではなく、特許請求の範囲の用語によって記載される構造および方法、並びにその等価なものによってのみ制限されるべきである。

本発明による液体スプレー装置の側面図である。 図１の液体スプレー装置の対向する側面図であり、スプレー装置のノズル部分、エアキャップ部分およびプラットフォーム部分は互いに分離されている。 図２の線３−３に沿って見られる液体スプレー装置のプラットフォーム部分の拡大正面図である。 図１の液体スプレー装置の拡大部分垂直断面図である。 ノズル部分をプラットフォーム部分から取り外した後の図４の線５−５にほぼ沿って見た断面図である。 ノズル部分をプラットフォーム部分から取り外した後の図４の線６−６にほぼ沿って見た断面図である。 詳細を示すために部分的に区分された図１の液体スプレー装置のプラットフォーム部分の側面図である。 図１のスプレー装置に含まれるノズル部分の背面図である。 図８の線９−９にほぼ沿って見た断面図である。 図２のノズル部分の前面図である。 図１のスプレー装置に含まれるエアキャップ部分の拡大背面図である。 図１１の線１２−１２にほぼ沿って見た断面図である。 図１２の線１３−１３にほぼ沿って見た断面図である。 図１のスプレー装置に含まれるエアキャップ部分上のホーンの出口通路および孔に使用できる別法による形状の拡大図である。 図１のスプレー装置に含まれるエアキャップ部分上のホーンの出口通路および孔に使用できる別法による形状の拡大図である。 図１のスプレー装置に含まれるエアキャップ部分上のホーンの出口通路および孔に使用できる別法による形状の拡大図である。 図１のスプレー装置に含まれるエアキャップ部分上のホーンの出口通路および孔に使用できる別法による形状の拡大図である。

Claims (3)

1. 液体スプレーガンであって、
   出口端部を有するノズル部分を備える本体組立体を具備し、該ノズル部分が、入口端部から出口端部まで延びる液体通路を有し、該液体通路の該出口端部が該ノズル部分の該出口端部を通って開口し、
   前記本体組立体は、入口端部から、前記ノズル部分の前記出口端部にある出口端部まで延びる第１空気通路を有し、該第１空気通路の該出口端部は、前記液体通路の前記出口端部の周囲に延び、該第１空気通路の該出口端部は、大気圧を超える圧力下の空気を、前記液体通路の前記出口端部から流出する液体に対向するように方向付けて、該液体を軸線を中心にほぼ円錐状の流れに形状付けながら、該液体を前記ノズル部分の前記出口端部から放出するように形成され、
   前記本体組立体は、２つの離間配置されたホーンを有するエアキャップ部分と、それらホーンを前記軸線の両側で前記ノズル部分の前記出口端部を越えて突出させるように、前記ノズル部分に該エアキャップ部分を取付ける手段とを備え、
   前記本体組立体は、入口端部から複数の出口通路に延びる第２空気通路を有し、それら出口通路は、前記ホーンに沿って前記ノズルの前記出口端部から離間配置されて前記軸線の両側に向けられる出口孔を有し、それら出口通路は、該第２空気通路を貫流する大気圧を超える圧力下の空気を、前記第１空気通路を貫流する空気によって形成される液体の流れの両側に対向するように方向付けて、液体の流れを広い長形の流れに再形成し、
   前記ノズル部分に前記エアキャップ部分を取付ける前記手段は、前記エアキャップ部分が前記軸線を中心に前記ノズル部分に対して回転することを許容し、前記エアキャップ部分および前記ノズル部分は、前記ノズル部分に対する前記エアキャップ部分の相対回転を、予め定めた角度に渡る第１および第２相対位置の間での回転に制限するストッパを備え、前記ノズル部分に前記エアキャップ部分を取付ける前記手段は、予め定めたトルクが前記エアキャップ部分と前記ノズル部分との間に手作業で印加されるまで、前記エアキャップ部分と前記ノズル部分との相対回転を制限する摩擦係合式の表面を備えること、
   を特徴とする液体スプレーガン。
2. 前記ホーンにおける前記出口通路および前記出口孔が、非円形である、請求項１に記載の液体スプレーガン。
3. 前記ノズル部分に前記エアキャップ部分を取付ける前記手段は、前記ノズル部分の環状リングであって、前記ノズル部分の前記出口端部の周囲で半径方向外側に突出する環状リングと、前記エアキャップ部分の円筒状カラーであって、該環状リングを収容するように構成された環状凹部を内面に有する円筒状カラーとをさらに備える、請求項１に記載の液体スプレーガン。

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