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本発明は、ゼオライトの製造方法に関し、より具体的にはアルカリ水溶液に難溶性である原料からもゼオライトを製造することができる新規な方法に関する。
ゼオライトは、アルカリまたはアルカリ土類のアルミノケイ酸塩を主成分とする天然または人工の鉱物で、SiO四面体およびAlO四面体が三次元網目状に結合した構造を有しており、分子ふるい、乾燥剤、洗剤のビルダー、触媒等に使用されている。
人工ゼオライトは、アルミン酸アトリウム、水酸化アルミニウム等のアルミナ源、および、シリカゲル、シリカガラス等のシリカ源を含む原料の水熱反応により合成されるが、廃棄物の有効利用という観点から、シリカおよびアルミナを含有するフライアッシュ等の燃焼灰を原料とするゼオライトの製造方法が提案されている。たとえば、特開昭63‐182214号公報(特許文献1)では、微粉砕した石炭灰を苛性アルカリ水溶液中で加熱結晶化させ、反応混合物から固形物をろ取し、水洗後乾燥すると共に、ろ別したろ液を新たに微粉砕した石炭灰に加え、シリカ/アルミナ比を調製しながら循環使用することを特徴とするゼオライトの製造方法が開示されている。また、特開平7‐109117号公報(特許文献2)では、フライアッシュと固体状水酸化ナトリウムとの混合物を、90〜180℃の温度で少なくとも60分間加熱処理し、次いでこのようにして得られた処理生成物に水酸化ナトリウムおよび水を加えてスラリー化し、水熱処理することを特徴とするA型ゼオライトの製造方法が開示されている。
特開昭63‐182214号公報 特開平7‐109117号公報
しかしながら、これらの方法において原料として使用できるのは、アルカリ水溶液に易溶性のものに限定されており、廃棄物として大量に発生する陶磁器、コンクリート等のアルカリ水溶液に難溶性の物質は、ゼオライト製造の原料として使用することができなかった。そのため、廃棄物の有効利用という観点からは、使用可能な原料が限定されるという点において課題を残している。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、従来の方法では原料として使用することができなかった、アルカリ水溶液に難溶性の物質を原料として使用することが可能な、新規なゼオライトの製造方法を提供することを目的とするものである。
本出願に係る発明は、少なくともSiおよびAlを含有する原料固体に、水酸化ナトリウム等の固体状塩基を添加・混合する工程と、上記工程で得られた混合物を、200〜1000℃の加熱温度で溶融して、水に易溶な溶融屑を生成させる工程と、上記工程で得られた溶融屑を水に添加し、20〜200℃の反応温度で反応させる工程とを含むことを特徴とする、ゼオライトの製造方法に関するものである。
原料固体としては、陶器、磁器、砕石、コンクリート、アスベスト、がれき屑、シリカゲル、アルミナ、ガラスおよびこれらの混合物等が挙げられる。
また、加熱溶融工程における反応を促進するため、原料固体を粉砕する工程を含んでいてもよい。
さらに、上記溶融屑を水に添加して得られた混合物を所定の時間振盪する工程をさらに含んでいてもよい。
本発明によれば、従来ゼオライト製造の原料とすることができなかった、アルカリ水溶液に難溶性の廃棄物を原料としてゼオライトを製造することが可能になる。
本発明に係るゼオライトの製造に使用することのできる原料固体としては、少なくともケイ素(Si)およびアルミニウム(Al)を含む任意の無機性の固体が使用できる。具体的には、砕石、陶磁器、コンクリート、アスベスト、がれき等が挙げられるが、これらを主成分とする廃棄物であってもよい。また、SiまたはAlの一方しか含まないシリカゲル、アルミナ、ガラスであっても、全体として所定の割合でSiおよびAlを含むような混合物とすることにより使用することが可能である。
加熱溶融に際し、原料固体の表面積を増加させることにより反応を促進するため、原料固体を粉砕してもよい。粉砕は、粉砕機、ボールミル等の任意の方法により行うことができる。
上記のような原料固体を、固体状塩基と混合する。固体状塩基として好ましい例は水酸化ナトリウムであるが、これに限られるものではない。固体状塩基/原料固体の重量比は、好ましくは0.4〜2.0で、より好ましくは0.8〜2.0であり、最も好ましくは1.2である。固体状塩基の添加量が少なすぎると、溶融処理後に生成する溶融屑の水に対する溶解度が十分でなく、また添加量が多すぎると、望ましくない副反応を起こすおそれがある。
こうして得られた混合物を加熱溶融し、冷却することにより、Si、Alが水に対し易溶化された粉末状固体(本明細書において「溶融屑」という)が得られる。加熱溶融は、溶融が起こる任意の加熱温度で行うことができるが、好ましい加熱温度の範囲は200〜1000℃、より好ましい加熱温度の範囲は800〜1000℃である。温度が低いと、多大な反応時間を要するため実用性の観点から好ましくなく、温度が高すぎると望ましくない副反応を起こすおそれがある。また、加熱溶融時の加熱温度および加熱時間を適宜加減することにより、生成物の種類や生成量を変化させることができる。
上記のようにして生成した溶融屑を水に溶解し、加熱することで、水熱反応によりゼオライトが得られる。使用する水は、蒸留水や脱イオン水等に限定されず、工業用水等の市水、海水、河川水、温泉水等を直接使用することができる。
溶融屑を確実に溶解させるため、溶融屑を水に添加した後、得られた混合物を振盪してもよい。振盪は、市販の振盪機等の任意の方法により行うことができる。振盪を行う時間は、少なくとも12時間であることが好ましい。振盪を行う時期は、水熱反応を起こすための加熱の前だけに限定されず、加熱と同時に行ってもよい。
反応は、20〜200℃、好ましくは80〜200℃、より好ましくは80〜100℃の範囲で行うことができる。温度が低すぎると多大な反応時間を要するため、実用性の観点から好ましくなく、反応温度が高すぎるとゼオライト以外の生成物が主生成物となるため好ましくない。十分な量のゼオライトを得るために必要な反応時間は、反応温度80℃の場合少なくとも6時間である。
原料固体は予め酸処理してもよい。
また、ゼオライトの生成を阻害するカルシウムイオンに対するブロック剤として、EDTAを反応溶媒中に添加してもよい。
以下、本発明の特徴を明らかにするため、実施例に基づいてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1:溶融屑の生成)
市販の陶器または磁器から得られる陶器片または磁器片を粉砕機により1mm以下まで粉砕した。こうして得られた粉末10gに水酸化ナトリウムを12g添加し、粉砕・混合した。得られた混合物をニッケル製のるつぼに入れ、電気炉により600℃で6時間加熱溶融した。溶融前の陶器、磁器の粉末および溶融屑について、以下の方法によりSiおよびAlの溶出量を求めた。
溶融前の陶器または磁器の粉末およびそれらから得られた溶融屑それぞれ0.1gを、1MHCl溶液20ml中で6時間振盪後、溶液に含まれるSi、Alおよびナトリウム(Na)の量をICP発光分光法により求め、得られた数値を0.1(g)で割ることにより、試料1gあたりの溶出量(mg/g)を算出した。結果を表1に示す。

ゼオライト材料を製造する上で中心となるSiおよびAlの溶出量が、加熱溶融処理により10〜100倍に増加したことが確認される。
(実施例2:溶融屑からのSi溶出量に及ぼす塩基添加量および加熱温度の効果)
市販の陶器屑を粉砕機により1mm以下まで粉砕した。この粉末10gにそれぞれ水酸化ナトリウム0、4、8、12、16、20gを混合した、混合比0、0.4、0.8、1.2、1.6、2.0の試料を調製した。こうして得られた混合物をニッケル製のるつぼに入れ、電気炉中で200、400、600、800℃の各温度で1時間加熱した。処理後の試料粉末について、実施例1と同様の方法により、Siの溶出量を求めた。結果は図1に示すとおりであり、添加量が低い場合は溶解量が低いが、水酸化ナトリウムの添加量を増やすことにより200℃でも十分溶解させることができることがわかった。
(実施例3:溶融屑からのゼオライトの生成)
実施例1の溶融処理により得られた、磁器由来の溶融屑0.5gを、蒸留水2mlに添加し、24時間振盪させた。その後、恒温槽を用いて80℃で6時間加熱した。生成物の粉末X線回折パターンを図2に示す。溶融せずに残った石英とともにゼオライトXの生成が確認された。
(実施例4:生成物の走査型電子顕微鏡(SEM)観察)
磁器粉、実施例1および3において得られた磁器由来の溶融屑、24時間振盪後の生成物および80℃で6時間加熱後の生成物の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を図3に示す。破砕片の形状の磁器粉が、溶融処理により団子状になっており、振盪後にはゲル状の塊に変化し、さらに加熱後は小さな結晶(ゼオライトX)が集まった状態を呈していることが確認できる。
(実施例5:陽イオン交換容量(CEC)の測定)
実施例3において得られたゼオライトXの吸着能力の指標として、陽イオン交換容量(CEC)を、迅速型ショーレンベルガー法により測定した。結果は表2に示すとおりである。
出発原料である陶器または磁器粉では0cmol/kgだった値が、ゼオライトの生成により300〜400cmol/kgまで上昇していることが確認される。
(実施例6:反応に使用する水が生成物の種類に及ぼす影響)
実施例1において得られた溶融屑0.5gを、河川水、海水、温泉水それぞれ2mlに添加し、24時間振盪させ、恒温槽を用いて80℃で6時間加熱した。得られた生成物の粉末X線回折パターンは図4に示すとおりであり、蒸留水を用いて反応を行った場合と同様にゼオライトXが得られることが確認される。
(実施例7:反応に使用する水が生成物のCECに及ぼす影響)
実施例3および6において、磁器粉を原料固体として使用して得られた生成物のCECを表3に示す。
河川水、温泉水、海水のいずれを使用した場合も、蒸留水を使用した場合と同様、250〜350cmol/kgのCECを有する生成物が得られたことが確認される。
(実施例8:反応時間と生成物の関係)
実施例1において得られた溶融屑0.5gを蒸留水2mlに添加し、24時間振盪させた。その後、恒温槽を用いて80℃で0、1、6、12時間加熱した。得られた生成物の粉末X線回折パターンを図5に示す。この条件(反応温度80℃)では、ゼオライトX能勢以西に要する反応時間は最低6時間であることが確認される。
(実施例9:実施例8において得られた生成物の比表面積)
実施例8において得られた生成物の、BET法により求めた比表面積を表4に示す。
生成物の比表面積は加熱時間と共に増加しているが、24時間振盪後の試料における比表面積は、ゲル化に伴い増加している。6時間以上加熱して得られた生成物における比表面積の顕著な増大は、ゼオライトXの生成に起因するものである。
(実施例10:実施例8において得られた生成物の細孔径分布)
実施例8において得られた生成物の細孔径分布を窒素ガス吸着法により測定した。それぞれの試料について得られた細孔系分布を図6に示す。磁器粉には見られない細孔が形成されており、加熱時間とともにゼオライトXの特徴である13Åの細孔が増加しているのが確認される。
(実施例11:固体状塩基の種類が生成物に及ぼす影響)
市販の磁器を粉砕機により1mm以下まで粉砕した。こうして得られた粉末5gをそれぞれニッケル製のるつぼに入れ、それぞれのるつぼに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムの3種類の固体状塩基6gを添加し、粉砕・混合した。その後、電気炉により600℃で1時間加熱し、それぞれの溶融屑を作成した。各溶融屑は、それぞれ50mlの蒸留水に添加し、24時間振盪した後、80℃に設定した恒温槽で、0、1、3、6、12、24時間加熱した。それぞれの生成物の粉末X線回折パターンを図7に示す。水酸化ナトリウムを添加した場合、6時間加熱によりフォージャサイト様ゼオライトが、水酸化カリウムを添加した場合、加熱前からKAlSiOが、水酸化リチウムを添加した場合には、1時間加熱後にLiSiOがそれぞれ生成しているのが確認される。
(実施例12:砕石屑を原料とする溶融屑の生成)
砕石現場より発生する砕石屑10gと水酸化ナトリウム12gを混合し、ニッケル製のるつぼに入れたのち、電気炉により600℃で6時間加熱することにより、溶融屑を作成した。溶融処理前の砕石屑および溶融後の溶融屑の粉末X線回折パターンを図8に示す。石英等の結晶により構成されている砕石屑の回折パターンにおいては、石英に由来する強度の高いピークを有するが、溶融処理することにより得られた溶融屑においては、石英に由来するピークの強度は低くなり、アルミン酸ナトリウムやアルミノ珪酸ナトリウム等の易溶性成分に由来するピークが出現していることが確認される。
(実施例13:反応温度の影響)
実施例12において得られた溶融屑0.5gを蒸留水2mlに添加し、24時間振盪させた後、耐圧容器に封入し、80℃、120℃、160℃で6時間加熱した。6時間経過後、耐圧容器を流水中で急速冷却し生成物を得た。得られた生成物の粉末X線回折パターンおよびSEM写真をそれぞれ図9と図10に示す。加熱温度により、異なった生成物が生成し、80℃で八面体のゼオライトXと球状のソーダライトが、120℃で塊状になったソーダライトが、160℃で層状のトバモライトが生成したことが確認される。
(実施例14:実施例12において得られた生成物のCEC測定)
実施例12において得られた生成物のCECを、実施例5と同様の方法により測定した。結果を表5に示す。
ゼオライトを含む80℃で生成した生成物において、最も高いCECが観測されることが確認される。
(実施例15:振盪時間の影響)
砕石屑5gと水酸化ナトリウム8gを混合し、ニッケル製のるつぼに入れた後、電気炉を用いて600℃で1時間加熱し溶融屑を得た。こうして得られた溶融屑0.5gを蒸留水2mlに添加し、0、6、12、24、48、72時間振塗させた。得られた生成物0.1gを1MHCl溶液20mlに添加して、実施例1と同様の方法により求めたSi、AlおよびFeの溶出量を図11に示す。振盪時間の増大につれ各元素、特にSiの溶出量が増加し、12時間以降で一定になることが確認される。
(実施例16:砕石由来の溶融屑の反応生成物)
実施例15において得られたそれぞれの混合物を、80℃の恒温槽中で6時間加熱した。得られた最終生成物の粉末X線回折パターンを図12に示す。振盪時間の増大に伴い、主生成物がハイドロキシソーダライトからゼオライトXを含む生成物へと変化することが確認される。
(実施例17:EDTA添加の効果)砕石屑5gと水酸化ナトリウム8gを混合し、ニッケル製のるつぼに入れた後、電気炉を用いて600℃で1時間加熱し溶融屑を得た。溶融屑0.5gを0、0.1、0.5、1MEDTA溶液2mlに添加し、24時間振塗させた後、80℃の恒温槽中で8時間加熱し、生成物を得た。得られた生成物の粉末X線回折パターンを図13に示す。生成物は、EDTA添加量の増大に伴い、ハイドロキシソーダライト+ゼオライトXからゼオライトP+ゼオライトX、ゼオライトPへと変わることが確認された。
(実施例18:EDTA添加の効果)
実施例17において、反応終了後に反応溶液中に残存するカルシウム量を、ICP発光分光法により定量した結果を表7に示す。
カルシウムはゼオライト合成における妨害元素の一つであるが、キレート化剤であるEDTA添加により、溶液中に残存する量が増え、生成物へ取り込まれる量が減少していることが確認される。
(実施例19:EDTA添加が生成物中に取り込まれるCa量に及ぼす影響)
実施例17で得られた生成物のCECを表7に示す。
EDTA添加による不純物の除去により、ゼオライトの生成が促進された結果、生成物のCECが向上していることが確認される。
(実施例20:原料固体の酸処理)実施例12で用いたものと同じ砕石現場より発生する砕石屑を1MHCl溶液中に固液比1:4添加し、24時間攪拌することで酸処理した砕石屑を作成した。作成した砕石屑の成分組成を表8に、粉末X線回折パターンを図14に示す。酸処理によりCaCOが溶解し、成分組成が珪素成分に富んでおり、カルシウム成分が少なくなっていることが確認される。
(実施例21:酸処理した原料固体からのゼオライト生成)実施例20で酸処理した砕石屑10gと水酸化ナトリウム12gを混合し、ニッケル坩堝に添加したのち、電気炉により600℃で6時間加熱し、溶融屑を作成した。酸処理した砕石屑から得られた溶融屑0.5gを蒸留水2mlに添加し、24時間振盪させた後、耐圧容器に封入し、80℃、120℃、160℃で6時間加熱した。6時間経過後、耐圧容器を流水中で急速冷却し生成物を得た。得られた生成物の粉末X線回折分析を行ない、電子顕微鏡観察した。電子顕微鏡写真を図15に示す。既述の実施例13と異なった生成物が生成し、80℃と120℃で八面体のゼオライトXが、160℃で塊状になったソーダライトが確認された。
(実施例22:CEC測定)実施例21における生成物のCECを測定した。表9に結果を示す。80℃と120℃のゼオライトXをもつ生成物が高い値を示した。
実施例2において得られた溶融屑からのSiの溶出量を示す図である。 実施例3において得られた生成物の粉末X線回折パターンを示す図である。 磁器粉、実施例1および3において得られた磁器由来の溶融屑、24時間振盪後の生成物および80℃で6時間加熱後の生成物の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 実施例6において得られた生成物の粉末X線回折パターンを示す図である。 実施例8において得られた粉末X線回折パターンを示す図である。 実施例8において得られた生成物の細孔系分布を示す図である。 実施例11において得られた生成物の粉末X線回折パターンを示す図である。 砕石屑および実施例12において得られた溶融屑の粉末X線回折パターンを示す図である。 実施例12において得られた生成物の粉末X線回折パターンを示す図である。 実施例12において得られた生成物のSEM写真を示す図である。 実施例15において得られた溶融屑からのSi、AlおよびFeの溶出量を示す図である。 実施例16において得られた生成物の粉末X線回折パターンを示す図である。 実施例17において得られた生成物の粉末X線回折パターンを示す図である。 実施例20において得られた酸処理後の砕石屑の粉末X線回折パターンを示す図である。 実施例21において得られた生成物のSEM写真を示す図である。(A)は80℃、(B)は120℃、および(C)は160℃における加熱の場合をそれぞれ示す。

Claims (4)

  1. 砕石、陶磁器、コンクリート、アスベスト、がれき、またはこれらを主成分とする廃棄物から選ばれ、少なくともSiおよびAlを含有する原料固体に、水酸化ナトリウムである固体状塩基を添加・混合する工程と、
    上記工程で得られた混合物を、600〜1000℃の加熱温度で溶融して溶融屑を生成させる工程と、
    上記工程で得られた溶融屑を水に添加し、80〜200℃の反応温度で水熱反応させる工程と、
    上記溶融屑を水に添加して得られた混合物を上記水熱反応工程の前または上記水熱反応工程と同時に振盪する工程とを含むことを特徴とする、ゼオライトXの製造方法。
  2. 上記溶融屑を生成させる工程を600℃の温度で加熱することによって行う請求項1に記載の方法。
  3. 上記水熱反応工程の前に、上記振盪を少なくとも12時間行う請求項1または2に記載の方法。
  4. 上記添加・混合する水酸化ナトリウムと上記原料の重量比が0.8〜2.0である、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
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