JP4988153B2 - 電気二重層キャパシタの製造方法 - Google Patents

電気二重層キャパシタの製造方法 Download PDF

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本発明は、分極性電極と集電体とセパレータとを積層して形成したキャパシタ素子に電解液を含浸してなる電気二重層キャパシタの製造方法に関する。
最近、大電流の充放電が可能な電気二重層キャパシタが注目されている。電気二重層キャパシタは、電極と電解液との界面においてイオンの分極により形成される電気二重層を利用したキャパシタであり、電解コンデンサに比較して大容量の静電容量を有するとともに、電池に比べると急速な充放電が可能であり、その応用が期待されている。
このような電気二重層キャパシタにおいては、集電体の両面に分極性電極層を形成した平板状の電極シートを正極シートおよび負極シートとして、これらをセパレータを介して交互に積層してキャパシタ素子を形成し、このキャパシタ素子をアルミニウム等からなる外装ケースに収納して、開口端部を封口板によって封止した構成からなる積層型電気二重層キャパシタが知られている。
このような積層型電気二重層キャパシタは、巻回型の電気二重層キャパシタと比べると、角柱形状の電気二重層キャパシタを作製できるため、電気機器内での収納効率を高めることができるようになるという利点がある。
また、積層型電気二重層キャパシタは、それぞれの集電体の一辺部から外部に突出するタブを設けるとともに、正極となるタブ同士、負極となるタブ同士をそれぞれ電気的に接続し、さらに電気二重層キャパシタの封口板に埋設した外部電極に接続して外部回路と電気的に接続している。そして、上記にように、それぞれの集電体から外部引出用のタブを引き出すことによって、タブ部分での電流容量を大きくすることができ、電気二重層キャパシタに対して大電流での充放電が可能となる。
上記にような積層型の電気二重層キャパシタに関する公知文献としては、次の文献が存在する。
特開2001−244149号
電気二重層キャパシタは、前述したように静電容量が大きく、大電流での充放電が可能である。しかしながら、電気二重層キャパシタにおいては、高容量化と高い放電密度が要求されるが、キャパシタの内部抵抗が高いと電流密度が高くなるにつれて放電初期に電圧の急激な低下、いわゆるIRドロップが見られることから、キャパシタの内部抵抗を低減することが求められている。
内部抵抗は、電気二重層キャパシタの電解液の比抵抗に依存する部分と、正極、負極の有する電気抵抗に依存する部分が大きな要因を占めている。このうち、正極、負極の電気抵抗は、活性炭粉末同士の接触頻度が大きく影響し、活性炭粉末同士の密着頻度があまり大きなものでないと、内部抵抗が大きくなる。そこで、活性炭の接触頻度を向上させ、分極性電極層の内部での導電経路を増大させることにより、内部抵抗の低減を図ることが行われている。
分極性電極層の活性炭粉末同士の接触頻度を増大させ、内部抵抗を低減させる方法としては、シート状に形成した分極性電極層にプレス圧力を加えて、活性炭粉末同士の接触頻度を図る方法がある。また、キャパシタ素子を外装ケースに収納した後に、外装ケースの周囲より内部方向に外装ケースを変形させて、分極性電極層に圧力を加える方法も知られている。
以上のような対策によって、分極性電極層の電気抵抗を低減させることができるが、さらに内部抵抗を低減させることのできる技術が望まれている。
請求項1に係る発明は、角柱状のキャパシタ素子を角柱状の外装ケースに収納する電気二重層キャパシタの製造方法において、活性炭を主体とする分極性電極層が集電体の片面又は両面に形成された電極シートを、セパレータを介して複数積層するとともに外周を伸張性を有する巻き止めテープにて巻き止めて、積層方向の厚さ寸法を、電解液の含浸に伴う膨潤によって外装ケースの内側寸法を越える寸法となる角柱状のキャパシタ素子を形成し、この角柱状のキャパシタ素子を角柱状の外装ケースに収納した後に、キャパシタ素子に電解液を含浸し、電解液の含浸に伴うキャパシタ素子の膨潤によって、外装ケースの内周面からキャパシタ素子に所定圧力を加え、その反作用でキャパシタ素子に圧力を加えることを特徴とする。
電気二重層キャパシタに用いられる分極性電極は、活性炭粉末、カーボンブラック、バインダーを混練してシート状に形成されたものであるが、分極性電極は電解液を含浸することにより膨潤する。そこで、この電解液の含浸による膨潤を利用して、外装ケースの内周面からキャパシタ素子に所定圧力を加えるようにしたものである。キャパシタ素子に圧力が加わると、活性炭粉末同士の接触頻度が多くなり、電気二重層キャパシタの内部抵抗が低減する。また、集電体と分極性電極層との密着強度も強くなり、この界面での接触抵抗を低減するようになり、電気二重層キャパシタの内部抵抗の低減を図ることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る電気二重層キャパシタの製造方法において、活性炭の比表面積が1500〜3000m/gの範囲であることを特徴とする。
分極性電極の材料として用いる活性炭の比表面積が1500〜3000m/gの範囲であると、活性炭自体が電解液を吸収して膨張することはないと考えられている。より比表面積の小さい黒鉛材料等には、黒鉛が電解液を取り込んで膨張するものも知られているが、この発明には炭素材料が膨張する性質を有するものは含まない。この発明における分極性電極の膨潤は、電解液が活性炭粉末の間に入り込むことによって膨潤するものと考えられている。
そして、活性炭の比表面積が1500〜3000m/gの範囲では、活性炭と電解液との接触面積も大きなものとなり、形成される電気二重層の面積も大きくなるために、大きな静電容量が得られるようになる。
分極性電極が膨潤したとしても、キャパシタ素子の外周を周回している巻き止めテープによってキャパシタ素子の膨潤が阻害されると、キャパシタ素子に外装ケースに内周面から所定圧力を加えることができなくなる。そこで、巻き止めテープを伸張性を有するものとしておくことにより、外装ケースの内周面からキャパシタ素子に所定圧力を加えるようにできるようになる。
この発明の製造方法により得られた電気二重層キャパシタは、簡易な方法でさらなる内部抵抗の低減を図ることができる。さらに、外装ケースの内側面のキャパシタ素子が当接した状態となり、キャパシタ素子が外装ケースの内部で移動することがなくなるために、電気二重層キャパシタの耐振性能が向上するとともに、体積当たりの静電容量の大きさも大きなものとすることができる。
この発明の実施の形態について図面と共に説明する。図4はこの発明によって製造される電気二重層キャパシタの構造を表している。
電気二重層キャパシタの構造の概略としては図4に示すように、正極シート11と負極シート12をセパレータ13を介して交互に積層したキャパシタ素子1を、金属製の外装ケースに収納し、外装ケースの開口端部を封口板にて封止した構造となっている。
以下では、この発明の電気二重層キャパシタの製造方法について順次説明する。
正極シート11及び負極シート12は、第2図に示すように、集電体13の両側に活性炭を主成分とする分極性電極層14、14を形成した平板状の電極シートである。なお、キャパシタ素子の最外部に配置される電極は内側となる面にのみ分極性電極層14を形成したものであっても良い。
正極シート11及び負極シート12は、比表面積が1500〜3000m/gの活性炭と、導電性助剤としてのカーボンブラックと、バインダーとしてのポリテトラフルオロエチレン粉末とを湿式、または乾式で混練して混練物を得、この混練物を集電体13に塗布して、乾燥することにより混練物を固化して集電体13上に分極性電極層14、14を形成したものである。さらに、圧延ロールにて分極性電極層14,14を所定厚さとなるようにプレスしても良い。
上記のような工程以外にも、混練物をシート状に形成して乾燥し、このシートを集電体に導電性接着剤によって貼り付けて分極性電極を作製してもよい。この場合、シートの状態で圧延ロールにて所定厚さにしても良く、シートを集電体に貼り付けた後に圧延ロールにて所定厚さとしてもよい。
集電体13は金属より、金属箔、メッシュ等を用いることができるが、電解液に対する耐腐食性や、集電体自体の導電性、さらには集電体の機械的強度の観点から、40μm程度の厚さのアルミニウム箔を好適に用いることができる。なお、アルミニウム箔を用いる場合には、その表面をエッチング処理により微細な凹凸を形成しておくと良い。表面に微細な凹凸があると、混練物を集電体に塗布した際、あるいは集電体に導電性接着剤を塗布した際の塗れ性がよくなり、分極性電極層との密着強度が強いものとなる。
また、集電体13には、予め外部引出用のタブ15が接続されている。このタブ15は集電体13の一辺部から集電体13の一部を突出させたものである。なお、タブ15は集電体13とは別の部材をコールドウェルト法、超音波溶接法等によって集電体に接続したものであっても良い。
これらの正極シート11、負極シート12は図3に示すようにセパレータ16を間に介在させて複数の正極シート11と負極シート12とが交互に積層され、積層体を形成する。セパレータ16としては、ポリプロピレン不織布などを用いることができる。この際、正極のタブ同士、負極のタブ同士が重なりあうように積層する。
また、これらの積層体の外周には巻き止めテープ17が周回されて、積層体がほぐれないように固定される。ここで用いる巻き止めテープは、4%以上の伸張性を有するものが好適である。このような伸張性を持つ巻き止めテープの材質としては、ポリイミドフィルムに粘着剤と塗布したものを用いることができる。
以上のようにして作成したキャパシタ素子は、図3中に矢印で示した寸法が積層方向の厚さとなる。
次にキャパシタ素子から導出したタブと封口板2の外部接続端子21とを電気的に接合する。封口板2は硬質樹脂からなり、金属製の外部接続端子21、21が貫通するように埋設されたものである。タブ15と外部接続端子21の接続方法は特に限定はないが、複数のタブを重ね合わせて、接続リードの一端部を取り付け、この接続リードの他端部を外部接続端子の内部側端部に接続する方法を採ることができる。
そして、封口板2と接続したキャパシタ素子1を外装ケース3中に収納する。外装ケース3は角柱状のもので、一方の端部が開口している。外装ケース3の材質としてはアルミニウムやアルミニウム合金を用いることができる。なお、側面の機械的強度を強いものとするために、内部側より外部側に突出するようなリブを設けておいても良い。また、外装ケースの内側寸法は、キャパシタ素子の外周寸法よりわずかに大きくなっており、キャパシタ素子の積層方向の厚さが、収納する外装ケースの内側寸法の98.5%程度の大きさと
している。一方で、キャパシタ素子の初期の大きさが外装ケースの内部寸法よりも大きい場合には、外装ケースにキャパシタ素子を収納するのが困難となってしまうため、収納する外装ケースの内側寸法の100%以下の大きさであると好適である。
この外装ケースの内側寸法に対するキャパシタ素子の大きさは、キャパシタ素子に電解液を含浸したときに膨潤する程度によって適宜設計することができる。例えば、キャパシタ素子が、電解液を含浸する前の大きさに対し、電解液を含浸した後の大きさ(膨潤度)が5%程度大きくなる場合には、電解液を含浸する前のキャパシタ素子の大きさが外装ケースの内側寸法に対し96%程度の大きさであった場合でも、キャパシタ素子に電解液を含浸させて膨潤させた時には、外装ケースよりプレス圧力を受けることができる。また、キャパシタ素子の大きさを外装ケースの内側寸法に対し99%程度の大きさとした場合には、キャパシタ素子の膨潤度が1%程度であっても、外装ケースよりプレス圧力を受けることになる。なお、外装ケースの収納体積に対して分極性電極の量を多くすることにより、電気二重層キャパシタの体積当たりの静電容量をより大きくできるために、キャパシタ素子の収納効率の面から、積層方向の厚さを収納する外装ケースの内側寸法の98.5%以上の大きさとすると好適である。
そして、図1(a)に示すように、外装ケース3にキャパシタ素子1を収納する。その後に、図1(b)に示すように外装ケース18の中に電解液4を注入し、電解液をキャパシタ素子1に含浸させる。なお、図1中ではキャパシタ素子1のタブを省略して描いている。
ここで用いられる電解液は、リチウムイオン、第4級ホスホニウムイオン等のカチオンと、BF4 -,PF6 -,ClO4 -,CF3SO3 -などのアニオンからなる溶質と、プロピレンカーボネート、1−ブチレンカーボネート、スルホラン、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性溶媒からなる有機電解液が好適である。
図1(c)に示すように、電解液4を注入することによって、キャパシタ素子1に電解液が含浸され、キャパシタ素子1が膨潤する。その膨潤の方向は、図1(c)中に矢印で示したような電極シートが積層されたキャパシタ素子の積層方向1の厚さ方向に対して顕著となる。横方向へも膨潤しようとはするが、分極性電極層が集電体としてのアルミニウム箔に接合されているため、横方向への膨潤は阻害されるためである。
そして、キャパシタ素子の積層方向の厚さが、収納する外装ケースの内側寸法の98.5%以上とした場合、膨潤度が2%以上のキャパシタ素子を用いると、収納効率が良好なうえ、キャパシタ素子の膨潤の程度が大きいため、外装ケースの内周面から反作用として加えられるキャパシタ素子に対する圧力を大きなものとすることができるため好適である。
電解液によって膨潤されたキャパシタ素子1は、外装ケース3の内周面に接触し、さらに外装ケース3を押しつけるようになる。そしてその反作用によって、外装ケース3の内周面からキャパシタ素子1の全体がプレス圧力を受けることになる。この際外装ケース3には、キャパシタ素子1の膨潤による圧力によって変形しないような強度が求められる。キャパシタ素子1の膨潤による圧力によって外装ケース3が変形すると、キャパシタ素子1に適正なプレス圧力を加えることができなくなる。
そして、キャパシタ素子1の全体がプレス圧力を受けることによって、キャパシタ素子1の外装ケース3の内部での位置固定が行われる。さらに、プレス圧力による分極性電極層の押圧により、分極性電極層内部の活性炭粉末同士の密着頻度が高くなり、分極性電極内部での導電経路が増加するために、キャパシタ素子の内部抵抗を低減する事ができるようになる。また、電極シートの集電体と分極性電極層との密着強度も強いものとなり、これらの界面での接触抵抗も低減する。
しかも、キャパシタ素子の全体にプレス圧力が加わるために、分極性電極層がプレス圧力を受け、分極性電極層の内部での活性炭粉末の接触頻度の増加も、ほぼ均一に行われる。このため、全体としての内部抵抗の減少効果が大きなものとなる。
そして、図1(d)に示すように、外装ケースの開口端部を封口板にて封口することにより電気二重層キャパシタを完成する。
以上の製造方法によって製造された電気二重層キャパシタは、外装ケースの内周面からキャパシタ素子がプレス圧力を受けるものであるため、キャパシタ素子は外装ケースの内周面に接している状態となる。この状態は、外装ケースの収納空間をキャパシタ素子が占める体積が大きい状態となっており、電気二重層キャパシタの体積あたりの静電容量もおおきなものとなっている。
次により詳細な実施例に基づき、この発明について説明する。
(実施例)
比表面積が2200m/gの活性炭粉末と、カーボンブラックとテトラフルオロエチレン粉末をイソプロピルアルコールと共に混練して、混練物を得た。そして、混練物を圧延ロールによって圧延し、厚さ100μmの分極性電極シートを得た。次に分極性電極シートを108mm×47mmの大きさに裁断した。
次に、厚さ40μmの高純度のアルミニウム箔を110mm×47mmの大きさで、短辺部の一方より幅13mm、長さ20mmのタブを導出されるように裁断して集電体を得た。
この集電体の両面に導電性接着剤によって分極性電極シートを貼り付け、電極シートを作製した。
電極シートを112mm×47mmセパレータを介して160層積層して積層体を得た。この際、一方の端面よりタブが交互に導出するようにして積層を行った。
次に、電極シートを積層した積層体の外周をポリイミドフィルムに粘着剤を塗布した粘着テープで周回した。このポリイミドフィルムは伸張性を有するものである。
以上のように形成したキャパシタ素子は、47mm×47mm×112mmの大きさであった。
ここで、キャパシタ素子に電解液を含浸した際にの膨潤の程度を観察するため、キャパシタ素子に電解液を含浸した。その結果、キャパシタ素子は、主に積層体の積層方向に膨潤し、積層方向の厚さは最大値が48.2mmとなった。
以上のように、キャパシタ素子は電解液を含浸することにより、含浸前のキャパシタ素子の厚さ方向の大きさに対し、含浸後のキャパシタ素子の厚さ方向の大きさは、2%程度大きくなっており、膨潤によって2%程度大きくなることが確認された。
次に電解液を含浸する前のキャパシタ素子を、有低四角柱状の外装ケースに収納した。外装ケースはアルミニウムよりなり内側寸法が48mm×48mmで、長さ寸法が130mmのものである。
このように、外装ケースの内側寸法よりも、キャパシタ素子の外径寸法の方がわずかに小さいために外装ケースに対するキャパシタ素子の収納は容易に行うことができる。
次に、外装ケースに電解液を注入した。電解液を含浸することによりキャパシタ素子が膨潤して、外装ケースの内周面に密着して外周面を押しつけることにより、その反作用として外装ケースよりキャパシタ素子にプレス圧力が加えられた状態となる。
そして、外装ケースの開口端部を封口板で封口して、電気二重層キャパシタを完成した。この電気二重層キャパシタの定格は、定格電圧 2.3V、定格静電容量 2700F、内部抵抗が 1.0mΩであった。
(比較例)
比較例として、実施例と同じキャパシタ素子を用い、内側寸法が49mm×49mmで、長さ寸法が130mmの大きさの外装ケースに収納した。そして、外装ケースに電解液を注入して、キャパシタ素子に電解液を含浸した。この場合、電解液の含浸によってキャパシタ素子は膨潤するが、キャパシタ素子が膨潤しても、外装ケースの内側寸法よりも小さいため、外装ケースからプレス圧力を受けることが無かった。
そして、外装ケースの開口端部を封口板で封口して、電気二重層キャパシタを完成した。この電気二重層キャパシタの定格は、定格電圧 2.3V、定格静電容量 2700F、内部抵抗が 1.3mΩであった。
上記の実施例と比較例とを対比すると、得られる定格電圧、定格静電容量は同一であるが、内部抵抗の値に差があり、実施例の内部抵抗の方が低いことが明らかとなった。
この発明の電気二重層キャパシタの製造方法を説明する図面で、(a)〜(d)は各工程を表す。 電極シートを示す斜視図である。 キャパシタ素子を示す斜視図である。 電気二重層キャパシタの内部構造を示す断面図である。
0 電気二重層キャパシタ
1 キャパシタ素子
11 正極
12 負極
13 集電体
14 分極性電極層
15 タブ
16 セパレータ
17 巻き止めテープ
2 封口板
21 外部接続端子
3 外装ケース
4 電解液

Claims (2)

  1. 角柱状のキャパシタ素子を角柱状の外装ケースに収納する電気二重層キャパシタの製造方法において、活性炭を主体とする分極性電極層が集電体の片面又は両面に形成された電極シートを、セパレータを介して複数積層するとともに外周を伸張性を有する巻き止めテープにて巻き止めて、積層方向の厚さ寸法を、電解液の含浸に伴う膨潤によって外装ケースの内側寸法を越える寸法となる角柱状のキャパシタ素子を形成し、この角柱状のキャパシタ素子を角柱状の外装ケースに収納した後に、キャパシタ素子に電解液を含浸し、電解液の含浸に伴うキャパシタ素子の膨潤によって、キャパシタ素子が外装ケースの内周面に所定圧力で密着し、その反作用でキャパシタ素子に圧力を加える電気二重層キャパシタの製造方法。
  2. 活性炭の比表面積が1500〜3000 /gの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
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