JP4984522B2 - 波面収差測定装置、ピンホールマスク、投影露光装置、及び投影光学系の製造方法 - Google Patents

波面収差測定装置、ピンホールマスク、投影露光装置、及び投影光学系の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、EUVL(EUVL:Extreme UltraViolet Lithography)用の投影光学系などの波面収差測定装置、波面収差測定装置に用いられるピンホールマスク、投影露光装置、及び投影光学系の製造方法に関する。
半導体デバイスの高密度化には、数10nmの解像力を持つEUVLが有効である。EUVL用の投影光学系の波面収差測定には、シアリング干渉計が使用される(特許文献1などを参照)。
シアリング干渉計は、ピンホールマスクで生成した球面波を被検光学系へ投光し、波面の歪みを受けた光を回折格子でシア(横ずらし)し、生じた干渉縞をCCDなどの撮像素子で検出するものである。この干渉縞の歪みが被検光学系の波面収差を示す。
また、この波面収差測定の機能をEUVL用の投影露光装置へ搭載する場合、露光用光源を兼用することが望まれるが、露光用光源であるレーザプラズマ光源(LPP:Laser Produced Plasma)、放電プラズマ光源(DPP:Discharge Produced Plasma)は輝度が低いので、干渉縞の光量が不足し、測定精度を高めることが難しい。
特開2003−86501号公報
このため、本発明者は、ピンホールマスクのピンホールを複数化する(ピンホール群を使用する)ことを考えた。これによって、干渉縞の光量の増大が期待できる。しかしながら、実際には、各ピンホールの配置が適切でないと、干渉縞のコントラスト低下や干渉ノイズの重畳を招き、測定精度が必ずしも高まらないことがわかった。
そこで本発明は、波面収差情報を高精度に取得することのできる波面収差測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明の波面収差測定装置に好適なピンホールマスクを提供することを目的とする。
また、本発明は、投影光学系の波面収差情報を高精度に取得することのできる投影露光装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、高性能な投影光学系を製造することのできる投影光学系の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の波面収差測定装置は、被検光学系の物体面に配置される反射型又は透過型のピンホールマスクと、前記ピンホールマスクを照明する照明手段と、前記被検光学系の像側から射出する光をシアする回折格子と、前記シアされた光が成す干渉縞を検出する検出手段とを備えた波面収差測定装置において、前記ピンホールマスクは、前記回折格子のシア方向へ複数のピンホール群を周期配置した少なくとも一つのピンホール領域を備え、前記ピンホール領域の前記複数のピンホール群の中には、所定方向に沿って周期的に配列された複数のピンホールを有する第一のピンホール群と、前記第一のピンホール群が有する前記複数のピンホールに対して配列方向又は配列パターンの異なる複数のピンホールを有する第二のピンホール群とが混在していることを特徴とする。
なお、前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンは、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンと同じであり、前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列方向は、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列方向と異なってもよい。
また、前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンは、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンと異なってもよい。
また、前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールは、ランダムに配列されていてもよい。
また、前記被検光学系の視野の輪郭は、円弧状であり、前記ピンホール領域の輪郭は、前記視野の長手方向又は周方向にかけて長い長方形状であってもよい。
また、前記被検光学系の視野の輪郭は、円弧状であり、前記ピンホールマスクには、複数の前記ピンホール領域が、前記視野の長手方向又は周方向にかけて間隔を置いて並べて形成されていてもよい。
また、前記ピンホール領域において、前記複数のピンホール群の配置ピッチPdは、前記回折格子の格子ピッチPg、前記被検光学系の結像倍率Mに対し、Pd=Pg/Mの式を満たすことが望ましい。
また、前記照明手段による照明波長λは、11nm<λ<14nmの式を満たしてもよい。
また、前記照明手段の光源は、レーザプラズマ光源又は放電プラズマ光源であってもよい。
本発明のピンホールマスクは、被検光学系の波面収差測定時、その物体面に配置される反射型又は透過型のピンホールマスクであって、複数のピンホール群が周期配置された少なくとも一つのピンホール領域を備え、前記ピンホール領域の前記複数のピンホール群の中には、所定方向に沿って周期的に配列された複数のピンホールを有する第一のピンホール群と、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールに対して配列方向又は配列パターンの異なる複数のピンホールを有する第二のピンホール群とが混在していることを特徴とする。
なお、前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンは、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンと同じであり、前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列方向は、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列方向と異なってもよい。
また、前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンは、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンと異なってもよい。
また、前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールは、ランダムに配列されていてもよい。
また、前記ピンホール領域の輪郭は、長方形状であってもよい。
また、複数の前記ピンホール領域は、その長手方向にかけて間隔を置いて並べて形成されていてもよい。
また、複数の前記ピンホール領域は、直線上又は円弧線上に並べられてもよい
また、本発明の投影路高装置は、露光用マスクの像を被露光物へ投影する投影光学系と、
前記露光用マスクを照明する露光用照明手段と、前記投影光学系の波面収差測定を行う本発明の何れかの波面収差測定装置とを備えたことを特徴とする。
なお、前記露光用照明手段は、前記波面収差測定装置の前記照明手段に兼用されてもよい。
また、本発明の投影露光装置は、前記波面収差測定装置による波面収差測定の結果に応じて前記投影光学系を調節する調節手段を更に備えてもよい。
また、本発明の投影光学系の製造方法は、本発明の何れかの波面収差測定装置を用いて投影光学系の波面収差測定を行う手順と、前記波面収差測定の結果に応じて前記投影光学系を調節する手順とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、波面収差情報を高精度に取得することのできる波面収差測定装置が実現する。
また、本発明によれば、本発明の波面収差測定装置に好適なピンホールマスクが実現する。
また、本発明によれば、投影光学系の波面収差情報を高精度に取得することのできる投影露光装置が実現する。
また、本発明によれば、高性能な投影光学系を製造することのできる投影光学系の製造方法が実現する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態は、波面収差測定の機能を搭載したEUVL用投影露光装置の実施形態である。
先ず、投影露光装置の構成を説明する。
図1は、投影露光装置の概略構成図である。図1に示すように、投影露光装置には、EUVL用の照明光学系11、マスクステージ12、反射型の測定用マスク20、マスクステージの駆動機構12c、EUVL用の投影光学系PL、回折部材30、CCDなどの撮像素子17、ウエハステージ19、ウエハステージの駆動機構19cなどが備えられる。少なくとも露光時には、マスクステージ12に反射型の露光用マスク20Eが支持され、ウエハステージ19にウエハ18が支持される。
照明光学系11には、レーザプラズマ光源や放電プラズマ光源などのEUV光源が備えられる。そのEUV光源が発するEUV光の波長λ(本装置の露光波長であり、測定波長でもある。)は、0.1nm〜100nm、好ましくは、11nm〜14nmの範囲にあり、例えば13.5nmである。照明光学系11は、このEUV光により、投影光学系PLの露光フィールドEF(物体面上の視野範囲)をケーラー照明する。
投影光学系PLは、このEUV光を反射可能な複数枚のミラーを備え、それらミラーにより、露光フィールドEFから射出したEUV光を導光し、その像面上に露光フィールドEFの縮小像を形成する。例えば、この投影光学系PLの像側開口数NA=0.25、結像倍率M=0.25、物体側開口数NA’=M×NA=0.0625である。因みに、反射型である投影光学系PLは、軸外し光学系であって、露光フィールドEFの輪郭は円弧状(部分輪帯状)である。図1のY方向が露光フィールドEFの長手方向であり、X方向が露光フィールドEFの短手方向である。
測定用マスク20は、露光フィールドEFをカバーするサイズを持った反射型のピンホールマスクであり、EUV光によって照明されると、その一部をピンホールで回折反射し、測定用の球面波を生成する。この測定用マスク20は、例えば、EUV光を反射可能な平面ミラー上に、EUV光を遮光可能なタンタルやクロムなどの遮光部を十分な厚さでパターニングしたものである。この測定用マスク20は、例えば、露光用マスク20Eと共にマスクステージ12によって支持されている。
回折部材30には、シアリング干渉用の回折格子30G(図1では透過型回折格子とした。)が設けられている。回折格子30Gは、例えば、格子ピッチPg=1μm程度の二次元格子であり、EUV光が入射すると、その波面を互いに直交する2方向(図1のX方向及びY方向)へシアし、干渉縞Fを生起させる。この回折部材30は、例えば、ウエハ18と共にウエハステージ19によって支持されている。
撮像素子17は、回折格子30Gが生成した干渉縞Fを撮像し、その画像データを生成するものである。この撮像素子17も、例えば、回折部材30と同様、ウエハステージ19によって支持されている。
露光時には、マスクステージ12,ウエハステージ19の各々の位置が設定され、投影光学系PLの露光フィールドEFに露光用マスク20Eが挿入され、投影光学系PLの像面にウエハ18が挿入される(なお、図1は、露光時ではなく測定時の様子を示している。)。これによって、照明光学系11→露光用マスク20E→投影光学系PL→ウエハ18といった露光用光路が形成される。この状態で照明光学系11を駆動し、露光用マスク20Eをケーラー照明すれば、露光用マスク20Eの縮小像でウエハ18を露光することができる。また、その露光中にマスクステージ12及びウエハステージ19を図1のX方向へ相対移動させれば、走査露光を行うこともできる。
測定時には、マスクステージ12,ウエハステージ19の各々の位置が設定され、図1に示すとおり、投影光学系PLの露光フィールドEFに測定用マスク20が挿入され、投影光学系PLの像側光路に回折部材30及び撮像素子17が挿入される。回折部材30の挿入箇所は、投影光学系PLの像面から所定距離だけずれた所定箇所であり、撮像素子17の挿入箇所は、像面及び回折部材30よりも後側の十分に離れた箇所である。これによって、照明光学系11→測定用マスク20→投影光学系PL→回折格子30G→撮像素子17といった測定用光路が形成される。この状態で照明光学系11を駆動し、測定用マスク20をケーラー照明すれば、測定用の球面波を投影光学系PLへ投光することができる。この球面波は、投影光学系PLの波面収差に応じて波面を変形させ、その像側へ射出すると、回折格子30Gにてシアされ、撮像素子17上に干渉縞Fを形成する。干渉縞Fは、撮像素子17により画像データに変換され、不図示のコンピュータへ取り込まれる。コンピュータは、その画像データを解析し、投影光学系PLを射出した直後の波面(元波面)を算出する。この元波面の歪み量が、波面収差である。なお、解析には、位相シフト法やフーリエ変換法などが適用可能である。但し、位相シフト法を適用する場合は、画像データの取得時に干渉縞Fの位相をシフトさせ、画像データを複数フレーム分取得しておく必要がある。干渉縞Fの位相をシフトさせるためには、例えば、回折部材30をシア方向(ここではX方向及びY方向)へ微動させればよい。その微動は、専用の機構によって行ってもよいし、ウエハステージ19によって行ってもよい。
次に、測定用光路を詳しく説明する。
(回折部材30の挿入箇所)
回折部材30の挿入箇所は適切に設定される必要があり、投影光学系PLの像面から回折格子30Gまでの変位Lg、回折格子30Gの格子ピッチPg、測定波長λは、任意の整数Nに対し、以下の式(1)を満たすことが好ましい。
Lg=(Pg2/λ)×N …(1)
この式(1)は、Talbot条件とも呼ばれており、回折格子30Gのフーリエ像を撮像素子17上に形成するための条件式である。なお、式(1)では、回折部材30から撮像素子17までの距離は、Lgと比較して十分に長いと見なした。このTalbot条件の詳細は、「応用光学1(鶴田)」(p178-181,培風館,1990年)に記載されている。この式(1)が満たされれば、干渉縞Fが鮮明になるので、元波面の算出を高精度に行うことができる。なお、この式(1)が完全に満たされなくとも、回折格子30Gの配置面が式(1)を満たす位置から若干しかずれていない場合には、フーリエ像は形成されるので、元波面の算出は可能である。また、式(1)中の整数Nは、正数、負数の何れをもとりうる。つまり、回折部材30が配置されるのは、像面の後側(撮像素子17の側)でもよく、像面の前側(投影光学系PLの側)でもよい。
(測定用マスク20)
図2は、露光フィールドEFを示す図である。図2に示すとおり、露光フィールドEFは、X方向に短く、Y方向に長い円弧状をしている。X方向が走査露光の走査方向であり、Y方向が非走査方向である。露光フィールドEFの非走査方向(Y方向)の長さは100mm程度、走査方向(X方向)の長さは10mm程度である。
露光フィールドEFのうち、図2中に×印で示すのが測定ポイントMPであり、測定ポイントMPの数は、例えば、走査方向(X方向)に3個、非走査方向(Y方向)に5個、合計15個である。波面収差は、これら全ての測定ポイントMPについて個別に測定される。
図3は、測定用マスク20を示す図である。図3に示すとおり、測定用マスク20において、前述した測定ポイントMPに対応する箇所には、ピンホール領域EPが存在し、それ以外の領域は全て遮光部となっている。ピンホール領域EPの各々は、例えば、一辺が200μm程度の正方形であり、その内部に2500個程度の多数のピンホールが配列されている。図3では、多数のピンホールをドットパターンで表した。
或る1つのピンホール領域EPが照明されると、その内部に設けられた多数のピンホールにより、多数の干渉縞Fが同時に形成される。但し、ピンホール領域EPは十分に小さいので、多数のピンホールが後述する条件を満たしさえすれば、そのピンホール領域EPを、1つの測定ポイントの1つのピンホールとみなし、多数の干渉縞Fの重なりを1つの干渉縞とみなすことができる。これによって、干渉縞Fの光量が増大したのと同じ効果を得ることができる。なお、ピンホール領域EPの内部の詳細は、後述する。
また、測定用マスク20において、ピンホール領域EPは、全ての測定ポイントMPに対応して設けられる必要は無く、非走査方向(Y方向)に並ぶ測定ポイントMPにのみ対応していればよい。例えば、ピンホール領域EPは、非走査方向(Y方向)に5個並べられる。このような測定用マスク20を走査方向(X方向)へ移動させれば、図2に示した全ての測定ポイントMPに関する測定を行うことが可能である。
但し、測定時、測定用マスク20は、照明光学系11によってその略全域が一括照明されるので、図4に示すように、像面近傍には、5つのピンホール領域EPに対応する5つの光束が同時に射出してしまう。
そこで本実施形態では、図4に示すように、予め、回折部材30に対しマスク30Mを設けておき、測定時には、そのマスク30Mで不要な4つの光束を遮光するとよい。回折格子30Gは、1つの光束の光路にのみ形成されてればよい。また、撮像素子17は、その回折格子30Gの対向領域に配置されればよい。
このような回折部材30及び撮像素子17を、両者の相対位置を保ったまま走査方向(X方向)及び非走査方向(Y方向)へ移動させれば、図2に示す全ての測定ポイントMPに関する測定を、不要な光束の影響を受けずに行うことができる。
(ピンホール領域EP
図5は、回折格子30Gの概略正面図であり、図6は、ピンホール領域EPの概略正面図である。
図5に示すとおり、回折格子30Gは、入射光の波面をX方向及びY方向にシアする2次元格子である。ここでは、そのX方向の格子ピッチPgXと、Y方向の格子ピッチPgYとを等しく採り、PgX=PgY=Pgとおく。
図6の左側に示すとり、ピンホール領域EPの内部には、複数のピンホール群GPが、回折格子30Gのシア方向(ここではX方向及びY方向)に亘って周期配置されている。よって、複数のピンホール群GPは、X方向及びY方向に亘ってそれぞれ周期配置される。
個々のピンホール群GPは、図6の右側に示すとおり、複数のピンホールPHを、適当な中心間隔で配置しており、ピンホールPH以外の領域は全て遮光部となっている。個々のピンホールPHの径φは、測定用の球面波を生成するための条件、すなわちφ≦λ/NA’,好ましくはφ≦λ/(2NA’)を満たす。
ここで、ピンホール領域EPおいて、複数のピンホール群GPのX方向の配置ピッチPdXは、回折格子30GのX方向の格子ピッチPgX、及び投影光学系PLの結像倍率Mと共に、下記の条件式(2X)を満たす。
PdX=PgX/M …(2X)
同様に、ピンホール領域EPにおいて、複数のピンホール群GPのY方向の配置ピッチPdYは、回折格子30GのY方向の格子ピッチPgY、及び投影光学系PLの結像倍率Mと共に、下記の条件式(2Y)を満たす。
PdY=PgY/M …(2Y)
特に、ここでは、X方向の格子ピッチPgXとY方向の格子ピッチPgYとが等しいので、X方向の配置ピッチPdXとY方向の配置ピッチPdYも、等しくなる。以下、PdX=PdY=Pdとおく。
これらの条件式が満たされれば、ピンホール領域EPの多数のピンホールPHは、干渉縞Fのコントラストを低下させずに、その光量を増大させることができる。
なお、ピンホール群GPの1つ分の領域の輪郭形状は、円形,多角形の何れでもよいが、図6では、矩形とした。因みに、矩形の方が、領域のサイズをより大きくし、ピンホール数を稼ぐことができる。
また、その領域のX方向のサイズは、ピンホール群GPのX方向の配置ピッチPdXとの関係で適度に設定されることが望ましく、例えば、配置ピッチPdXの半分程度である。同様に、その領域のY方向のサイズは、ピンホール群GPのY方向の配置ピッチPdYとの関係で適度に設定されることが望ましく、例えば、配置ピッチPdYの半分程度である。
したがって、例えば、格子ピッチPgX=PgY=Pg=1μm、結像倍率M=0.25の場合、配置ピッチPd=4μmとなるので、ピンホール群GP1つ分の領域のX方向のサイズ及びY方向のサイズは、それぞれ2μm程度となる。
さて、ピンホール群GPは、そこに含まれるピンホールPHの数が多いほど、光量増大の効果が高いと考えられる。しかし、その数が多いほど、ピンホールPHの中心間隔が狭まるので、近接したピンホールPH同士が干渉し(射出光同士が干渉し)、干渉縞F上に干渉ノイズを重畳させる可能性が高まる。
図7は、測定用マスク20上の2点間距離の可干渉度を示す曲線(可干渉度曲線)である。この可干渉度曲線は、測定波長λ、投影光学系PLの物体側開口数NA’、照明シグマ値σ、1次第1種ベッセル関数によって決まる。図7の例は、λ=13.5,NA’=0.0625,σ=0.8の条件下で得られたものである。
この可干渉度曲線を大まかに見ると、2点間距離が広くなるに従って可干渉度は低下する傾向にあるが、可干渉度曲線を詳細に見ると、たとえ2点間距離が狭くとも可干渉度がゼロ(極小)となる可能性のあることがわかる。2点間距離が165nm,302nm,437nm,…のときである(これらの点は、1次第1種ベッセル関数J1(X)の零点X0=3.732,7.06,10.174,…に対応する。)。
よって、近接したピンホールPHの中心間隔Lを、L=164nm,302nm,437nm,…などに設定すれば、原理的には、干渉ノイズを防止できる。この条件を式で表すと、式(3)のとおりになる。
L={X0/(2π)}×{λ/(σ×NA’)},
0=3.732,7.06,10.174,… …(3)
以上のことは、van Cittert-Zernikeの定理により明らかである(ボルン,ウォルフ,光学の原理III,東海大学出版 ,1979年,P762−767を参照)
ところが、現実には、ピンホールPHの径は有限なので、例えば、近接したピンホールPHの中心間隔Lを165nmに設定しても、一方のピンホールPH上の1点と、他方のピンホールPH上の1点との間隔は、165nm以外の間隔にもなりうる。例えば、図8に示すとおり、ピンホールPHの径φが100nmのときには、一方のピンホールPH上の1点と、他方のピンホールPH上の1点との間隔は、最小で65nm、最大で265nmとなり、65nm〜265nmの範囲の何れかの値を採る。この範囲の干渉度は、図7によると、約70%〜約15%である。このため、仮に、中心間隔L=165nmと設定しても、干渉ノイズの発生は避けられない。
その一方で、安全を見て、中心間隔L=302nm、或いは、それ以上に広く設定すると、干渉ノイズは少なくなるものの、ピンホール群GPの内部のピンホール密度が低くなり過ぎて、干渉縞Fの光量が不足する。
ここで、ピンホール群GPに採用されるピンホール配列と干渉ノイズとの関係を説明する。
図9は、ピンホール群GPに採用されるピンホール配列の例を示す図(但し、ピンホール群GPの一部を円形状に切り出してできる部分拡大図)である。ピンホールの配列パターンとしては、例えば、図9(a)のような三角配列パターン、図9(b)のような正方配列パターン、図9(c)のようなランダム配列パターンが考えられる。
先ず、図9(a)の三角配列パターンでは、或る1つのピンホールに着目すると、それに最も近接したピンホールは、図10(a)に直線で示すとおり、60°ずつ異なる3方向に位置している。また、次に近接したピンホールも、図10(a)に点線で示すとおり、60°ずつ異なる3方向に位置している。このため、三角配列パターンを採用すると、最も強い干渉ノイズとして、60°ずつ方向の異なる3種類のストライプ状の干渉ノイズが発生し、次に強い干渉ノイズとして、60°ずつ方向の異なる3種類のストライプ状の干渉ノイズが発生する。また、最も強い干渉ノイズの方向と次に強い干渉ノイズの方向とは、図10(a)の直線と点線との角度ずれと同じだけずれる。このときには、波面収差の測定結果のうち、特に、ツェルニケの3θ成分〜6θ成分に誤差が重畳する。
次に、図9(b)の正方配列パターンでは、或る1つのピンホールに着目すると、最も近接したピンホールは、図10(b)に直線で示すとおり、90°ずつ異なる2方向に位置している。また、次に近接したピンホールは、図10(b)に点線で示すとおり、45°ずつ異なる4方向に位置している。このため、正方配列パターンを採用すると、最も強い干渉ノイズとして、90°ずつ方向の異なる2種類のストライプ状の干渉ノイズが発生し、次に強い干渉ノイズとして、45°ずつ方向の異なる4種類のストライプ状の干渉ノイズが発生する。また、最も強い干渉ノイズの方向と次に強い干渉ノイズの方向とは、図10(b)中の直線と点線との角度ずれと同じだけずれる。このときには、波面収差の測定結果のうち、特に、ツェルニケの4θ成分〜8θ成分に誤差が重畳する。
一方、図9(c)のランダム配列パターンでは、様々な方向にピンホールが位置するので、これを採用すると、ランダムなスペックル状の干渉ノイズが発生する。このときには、波面収差の測定結果のうち、多数のツェルニケ成分に誤差が重畳する。
しかも、三角配列パターン(図9(a))、正方配列パターン(図9(c))、ランダム配列パターン(図9(d))の何れを採用した場合であっても、1つのピンホール領域EPにはピンホール群GPが複数個配置されるので、各々のピンホール群GPによる各々の干渉ノイズが増幅され、波面収差の測定結果に重畳する誤差は、大きくなると考えられる。
そこで、本実施形態では、図11に示すとおり、ピンホール領域EPの複数のピンホール群GPの中に、ピンホール配列の異なるものを混在させる。そうすれば、各々のピンホール群GPによる各々の干渉ノイズが平均化され、波面収差の測定結果に重畳する誤差は、小さくなると考えられる。
図11の例では、互いに異なるピンホール配列A,B,C,Dが、ピンホール領域EP内の複数のピンホール群GPの各々に対し順に割り振られている。
図11の上部において、各ピンホール群GPに付したアルファベットA,B,C,Dは、各ピンホール群GPに割り振られたピンホール配列の種類を示している。図11の上部に示すとおり、ピンホール配列A,B,C,Dは、一方のシア方向(X方向)にかけて順に割り振られると共に、他方のシア方向(Y方向)にかけても順に割り振られる。
例えば、ピンホール領域EPの一辺が200μm、ピンホール群GPの配置ピッチPd=4μmであるときには、ピンホール群GPの数は2500個なので、そのうち625個ずつにピンホール配列A,B,C,Dが割り振られる。
図11の下部に示すとり、ピンホール配列A,B,C,Dは、同一の三角配列パターンを、互いに異なる配列方向で配列したものである。ピンホール配列A,B,C,Dの各々に付した破線矢印が、その配列方向を示している。
因みに、三角配列パターンは、60°回転すると配列方向が同じになるので、ピンホール配列A,B,C,Dの各配列方向は、60°を分割してできる各方向、例えば、60°を15°刻みで4分割してできる4方向とされる。
このとき、複数のピンホール群GPが発生する干渉ノイズは、15°ずつ異なる4方向を向くので、干渉ノイズは平均化され、波面収差の3θ成分や6θ成分の誤差は抑制される。
なお、角度分割の仕方によっては、或るピンホール群GPによる最も強い干渉ノイズと、別のピンホール群GPによる次に強い干渉ノイズとが、同じ方向を向いてしまう可能性もあるので、分割数は、なるべく多いことが望ましい。例えば、分割数を12として12種類のピンホール配列を用意し、それらを複数のピンホール群GPへ割り当てれば、さらなる誤差の抑制が期待できる。
図12は、三角配列パターンの代わりに正方配列パターンを利用した例を示す図である。図12に示すピンホール配列A,B,C,D,E,Fは、同一の正方配列パターンを、互いに異なる配列方向で配列したものである。
因みに、正方配列パターンは、90°回転させると配列方向が同じになるので、ピンホール配列A,B,C,D,E,Fの各配列方向は、90°を数分してできる各方向、例えば、90°を15°刻みで6分割してできる6方向とされる。
これらのピンホール配列A,B,C,D,E,Fを複数のピンホール群GPに割り当てれば、波面収差の4θ成分の誤差や、さらに高次成分の誤差を抑制することができる。
また、図11,図12では、三角配列パターン、正方配列パターンを利用した例を示したが、同様に、ランダム配列パターンを利用することもできる。その場合、同一のランダム配列パターンを、互いに異なる配列方向で配列すればよい。
また、ランダム配列パターンを利用する場合は、互いに異なるランダム配列パターンを複数通り(例えば、数10通り)用意すれば、更に効果的である。このようなランダム配列パターンを利用する場合、その種類数を増やすほど、平均化の効果は高まる。例えば、2500個のピンホール群GPの全てに互いに異なるランダム配列パターンを割り当てれば、干渉ノイズは、1/√2500=1/50倍に低減される。
また、1つのピンホール領域EPの中に、三角配列パターンのピンホール群GP、正方配列パターンのピンホール群GP、ランダム配列パターンのピンホール群GPのうち何れか2つ又は3つを混在させてもよい。
以上、本実施形態の測定用マスク20は、1つの測定ポイントに対応する1つのピンホール領域EPの中に、複数のピンホール群GPを適当な配置ピッチPdで周期配置している。これによって、干渉縞Fのコントラストを低下させずに、その光量を増大させることができる。
さらに、測定用マスク20は、1つのピンホール領域EPの中に、ピンホール配列の異なる様々なピンホール群GPを混在させているので、個々のピンホール群GPが発生する干渉ノイズを平均化し、波面収差の測定結果に対する干渉ノイズの影響を抑えることができる。
したがって、本実施形態の投影露光装置は、測定時の光源が露光時のそれと同じ(レーザプラズマ光源や放電プラズマ光源などの低輝度光源)であり、しかも、測定時の照明方法が露光時のそれと同じ(ケーラー照明)であるにも拘わらず、投影光学系PLの波面収差測定を高精度に行うことができる。
また、本実施形態の測定用マスク20は、図3に示したとおり、ピンホール領域EPの数が測定ポイントNPの数よりも少なく抑えられているので、その構成がシンプルである。
ところで、本実施形態の測定用マスク20では、1つのピンホール領域EPの中にピンホール配列の異なる様々なピンホール群GPを混在させたので、個々のピンホール群GPが発生する干渉ノイズについては、無視しても構わない。
そこで、個々のピンホール群GPにおいては、ピンホールの中心間隔Lを、可干渉度曲線(式(3))にとらわれることなく短縮することができる。中心間隔Lを短縮すれば、ピンホール領域EP内のピンホール総数を大幅に増大させ、さらなる光量増大を図ることができる。光量増大の効果については、以下の実施例において詳しく説明する。
[第1実施例]
第1実施形態に対応した第1実施例を示す。
・測定波長λ=13.5nm,
・像側開口数NA=0.25,
・結像倍率M=0.25,
・回折格子30Gの格子ピッチPg=1μm,
・ピンホール領域EPの一辺の長さ=200μm,
・ピンホール群GPの配置ピッチPd=4μm,
・ピンホール群GPの領域サイズ=2μm,
・ピンホール群GPのピンホール配列:配列方向の様々な正方配列パターン,
・ピンホール群GP内のピンホールの中心間隔L=100nm,
・ピンホールの径φ=60〜80nm程度,
このうち、中心間隔L=100nmは、可干渉度曲線(式(3))の極小点を与える距離から外れており、極小点を与える距離の最小値よりも、さらに短い。
また、ピンホール領域EPの一辺が200μm、ピンホール群GPの配置ピッチPdが4μmなので、ピンホール領域EPの内部に存在するピンホール群GPの総数は、(200μm/4μm)^2=2500個となる。
また、ピンホール群GPの領域サイズが2μm、ピンホールの中心間隔Lが100nmなので、ピンホール群GPに含まれるピンホール総数は、(2μm/0.1μm)^2=400個となる。
故に、本実施例において、1つのピンホール領域EPに含まれるピンホール総数は、400×2500=100万個となり、光量増大の効果は高い。
なお、本実施例において、ピンホールの径φを60〜80nm程度と小さくした理由は、中心間隔Lが100nmと短いからである。この径φをこの程度に設定すれば、ピンホール同士が接合することはない。因みに、径φは、小さい方がより理想的な球面波を生成するので、測定精度の点ではより好都合である。
また、本実施例では、正方配列パターンを採用したが、三角配列パターンを採用すると、ピンホール総数を更に増やすことができる。
[第2実施例]
第1実施形態に対応した第2実施例を示す。
・測定波長λ=13.5nm,
・像側開口数NA=0.25,
・結像倍率M=0.25,
・回折格子30Gの格子ピッチPg=1μm,
・ピンホール領域EPの一辺の長さ=200μm,
・ピンホール群GPの配置ピッチPd=4μm,
・ピンホール群GPの領域サイズ=2μm,
・ピンホール群GPのピンホール配列:配列方向の様々な正方配列パターン,
・ピンホール群GP内のピンホールの中心間隔L=150nm,
・ピンホールの径φ=60〜100nm程度,
第1実施例との相違点は、ピンホールの中心間隔Lと、ピンホールの径φのみである。本実施例において、1つのピンホール領域EPに含まれるピンホール総数は、44万個となり、第1実施例よりは劣るものの、光量増大の効果は高い。
また、本実施例では、正方配列パターンを採用したが、三角配列パターンを採用すると、ピンホール総数を更に増やすことができる。
[比較例]
第1実施例及び第2実施例との比較のため、第1実施形態に対応していない例(比較例)を示す。比較例では、ピンホール領域EPの中の全てのピンホール群GPのピンホール配列を同じにした。
・測定波長λ=13.5nm,
・像側開口数NA=0.25,
・結像倍率M=0.25,
・回折格子30Gの格子ピッチPg=1μm,
・ピンホール領域EPの一辺の長さ=200μm,
・ピンホール群GPの配置ピッチPd=4μm,
・ピンホール群GPの領域サイズ=2μm,
・ピンホール群GPのピンホール配列:配列方向の同じ正方配列パターン,
・ピンホール群GP内のピンホールの中心間隔L=302nm,
・ピンホールの径φ=100nm程度,
なお、本比較例では、ピンホール配列に工夫が施されていないため、可干渉度をゼロとし(式(3)参照)、かつ、干渉ノイズを確実に避けるために、中心間隔Lを302nmと大きく設定した。
したがって、1つのピンホール領域EPに含まれるピンホール総数は、10万個となり、第1実施例,第2実施例と比較すると、光量増大の効果が低いことがわかる。
因みに、本比較例において、中心間隔L=437nmとすると、ピンホール領域EPに含まれるピンホール総数は4.8万個となり、光量増大の効果は更に低い。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。ここでは、第1実施形態との相違点のみ説明する。相違点は、測定用マスク20にある。
図13は、本実施形態の測定用マスク20を説明する図である。図13(A)は、露光フィールドEFを示し、図13(B)は、測定用マスク20を示す。
本実施形態の測定用マスク20においては、個々のピンホール領域EPの輪郭が長方形状に整えられている。ピンホール領域EPの長手方向は、露光フィールドEFの長手方向(Y方向)に一致し、ピンホール領域EPの短手方向は、露光フィールドEFの短手方向(X方向)に一致している。例えば、ピンホール領域EPの短手方向(X方向)の長さは、第1実施形態と同等の200μm程度であり、ピンホール領域EPの長手方向(Y方向)の長さは、第1実施形態よりも大幅に長く800μm程度である。このようにピンホール領域EPを延長すれば、ピンホール領域EP内のピンホール総数を増大させ、さらなる光量増大を図ることができる。
上述したとおり、投影光学系PL(図1参照)は軸外し光学系なので、その波面収差は、露光フィールドEFの径方向Drにしか変化しない。このため、本実施形態のように、ピンホール領域EPを露光フィールドEFの長手方向に延長させても、第1実施形態と同様に、1つのピンホール領域EPを、1つの測定ポイントとみなすことができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を説明する。ここでは、第2実施形態との相違点のみ説明する。相違点は、測定用マスク20にある。
図14は、本実施形態の測定用マスク20を説明する図である。図14(A)は、露光フィールドEFを示し、図14(B)は、測定用マスク20を示す。
本実施形態の測定用マスク20において、個々のピンホール領域EPは、露光フィールドEFの周方向Dcに沿って配置されている。
上述した第2実施形態では、ピンホール領域EPが直線上に配置されていたので、長手方向の長さを大きくしすぎると、周辺に位置するピンホール領域EPが、1つの測定ポイントとみなせなくなる可能性がある。言い換えると、異なるパターンの干渉縞が混ざって生じる可能性がある。それに対し、本実施形態では、ピンホール領域EPが円弧線上に配置されるので、長手方向の長さを大きくしても、そのような問題は生じ難い。
なお、図15は、本実施形態のピンホール領域EPにおけるピンホール群GPの配置を説明する図である。図15(A)は、回折格子30Gのシア方向を示し、図15(B)は、ピンホール領域EPにおけるピンホール群GPの配置を示している。
本実施形態では、幾つかのピンホール領域EPの配置方向が、図15に示すとおり、X方向及びY方向から傾斜することになるが、その内部におけるピンホール群GPの周期配置方向は、ピンホール領域EPの配置方向に拘わらず、回折格子30Gのシア方向、すなわちX方向及びY方向に一致している必要がある。
因みに、回折格子30Gの配置方向を、図16(A)に示すとおり、ピンホール領域EPの配置方向に一致させるのであれば、ピンホール群GPの周期配置方向を、図16(B)に示すとおり、ピンホール領域EPの配置角度に合致させることができる。この場合、より多くのピンホール群GPをピンホール領域EPの内部に配置することができる。但し、これを実施するには、測定ポイントの変更時に、回折格子30Gの配置方向を変更する必要がある。
[各実施形態の補足]
なお、上述した各実施形態では、波面収差測定の機能を搭載した投影露光装置を説明したが、このような投影露光装置には、波面収差の測定結果に応じて、その波面収差が小さくなるよう投影光学系PLを調節する調節手段が備えられることが望ましい。投影光学系PLの調節は、例えば、投影光学系PL内のミラーの間隔調整などによって行うことができる。
また、上述した各実施形態では、シアリング干渉用の回折格子として、二次元格子が用いられたが、一次元格子を用いてもよい。但し、その場合、シア方向を2通りに設定して、2種類の干渉縞Fを検出する必要がある。
また、上述した各実施形態では、シアリング干渉用の回折格子として透過型回折格子を用いたが、反射型回折格子を用いてもよい。
また、上述した各実施形態では、反射型の測定用マスク及び反射型の露光用マスクを用いたが、透過型の測定用マスク及び透過型の露光用マスクを用いることもできる。
また、上述した各実施形態では、EUVL用の投影露光装置を説明したが、使用波長の異なる投影露光装置にも本発明は同様に適用が可能である。波長が長い場合には、投影光学系や照明光学系を透過型に構成することもできる。
また、上述した各実施形態の測定用マスクは、1つのピンホール領域EPのピンホール群GPに様々なピンホール配列を採用したが、仮に、測定精度に対する要求が低いときには、上述した何れかの実施形態の測定用マスクにおいて、1つのピンホール領域EPの全てピンホール群GPに同じピンホール配列を採用してもよい。
また、上述した各実施形態では、波面収差測定の機能を搭載した投影露光装置を説明したが、同様の波面収差測定の機能を持つ測定専用の装置(波面収差測定装置)を構成してもよい。そのような波面収差測定装置においては、被検光学系の物体側及び像側に、上述した測定用光路と同様の光路が形成される。この波面収差測定装置は、以下に説明する第4実施形態などにおいて有効利用される。
[第4実施形態]
第4実施形態を説明する。本実施形態は、投影光学系の製造方法の実施形態である。
図17は、投影光学系の製造方法の手順を示すフローチャートである。
先ず、投影光学系の光学設計をする(ステップS101)。ここで設計されるのは、例えば、図1中に符号PLで示すようなEUVL用の投影光学系である。このステップS101において、投影光学系内の各光学部材(ミラー)の各面形状が決定される。
各光学部材が加工される(ステップS102)。そして、加工された各光学部材の面形状を測定しつつその面精度誤差が小さくなるまで加工が繰り返される(ステップS102,S103,S104)。
その後、全ての光学部材の面精度誤差が許容範囲内に収まると(ステップS104OK)光学部材を完成させ、それら光学部材によって投影光学系を組み立てる(ステップS105)。
組み立て後、投影光学系の波面収差を測定する。この測定には、上述した波面収差測定装置が適用される(ステップS106)、その測定結果に応じて各光学部材の間隔調整や偏心調整などを行い(ステップS108)、波面収差が許容範囲内に収まった時点(ステップS107OK)で、投影光学系を完成させる。
このように、ステップS106における測定で上述した波面収差測定装置を利用すれば、投影光学系の波面収差を高精度に測定することができるので、高性能な投影光学系を確実に製造することができる。
また、この投影光学系を投影露光装置に搭載すると、高性能な投影露光装置が確実に得られる。さらに、その投影露光装置によれば、高性能なデバイスを製造することができる。
投影露光装置の概略構成図である。 露光フィールドEFを示す図である。 測定用マスク20を示す図である。 像面近傍の様子を示す図である。 回折格子30Gの概略正面図である。 ピンホール領域EPの概略正面図である。 測定用マスク20上の可干渉度曲線である。 近接した2つのピンホールPHの干渉を説明する図である。 ピンホール群GPの一部を円形状に切り出してできる部分拡大図である。 干渉ノイズの原因を説明する図である。 ピンホール領域EPにおけるピンホール群GPのピンホール配列を説明する図である。 三角配列パターンの代わりに正方配列パターンを利用した例を示す図である。 第2実施形態の測定用マスク20を説明する図である。 第3実施形態の測定用マスク20を説明する図である。 第3実施形態のピンホール群GPの配置を説明する図である。 第3実施形態のピンホール群GPの配置の別の例を説明する図である。 第4実施形態の投影光学系の製造方法の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
11…照明光学系,12…マスクステージ,20…測定用マスク,PL…投影光学系,30…回折部材,17…撮像素子,19…ウエハステージ,EP…ピンホール領域,GP…ピンホール群,PH…ピンホール

Claims (21)

  1. 被検光学系の物体面に配置される反射型又は透過型のピンホールマスクと、
    前記ピンホールマスクを照明する照明手段と、
    前記被検光学系の像側から射出する光をシアする回折格子と、
    前記シアされた光が成す干渉縞を検出する検出手段と
    を備えた波面収差測定装置において、
    前記ピンホールマスクは、前記回折格子のシア方向へ複数のピンホール群を周期配置した少なくとも一つのピンホール領域を備え、
    前記ピンホール領域の前記複数のピンホール群の中には、
    所定方向に沿って周期的に配列された複数のピンホールを有する第一のピンホール群と、
    前記第一のピンホール群が有する前記複数のピンホールに対して配列方向又は配列パターンの異なる複数のピンホールを有する第二のピンホール群とが混在している
    ことを特徴とする波面収差測定装置。
  2. 請求項1に記載の波面収差測定装置において、
    前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンは、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンと同じであり、
    前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列方向は、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列方向と異なる
    ことを特徴とする波面収差測定装置。
  3. 請求項1に記載の波面収差測定装置において、
    前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンは、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンと異なる
    ことを特徴とする波面収差測定装置。
  4. 請求項3に記載の波面収差測定装置において、
    前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールは、ランダムに配列されている
    ことを特徴とする波面収差測定装置。
  5. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、
    前記被検光学系の視野の輪郭は、円弧状であり、
    前記ピンホール領域の輪郭は、前記視野の長手方向又は周方向にかけて長い長方形状である
    ことを特徴とする波面収差測定装置。
  6. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、
    前記被検光学系の視野の輪郭は、円弧状であり、
    前記ピンホールマスクには、複数の前記ピンホール領域が、前記視野の長手方向又は周方向にかけて間隔を置いて並べて形成されている
    ことを特徴とする波面収差測定装置。
  7. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、
    前記ピンホール領域において、前記複数のピンホール群の配置ピッチPdは、前記回折格子の格子ピッチPg、前記被検光学系の結像倍率Mに対し、
    Pd=Pg/M
    の式を満たすことを特徴とする波面収差測定装置。
  8. 被検光学系の物体面に配置される反射型又は透過型のピンホールマスクと、
    前記ピンホールマスクを照明する照明手段と、
    前記被検光学系の像側から射出する光をシアする回折格子と、
    前記シアされた光が成す干渉縞を検出する検出手段と
    を備えた波面収差測定装置において、
    前記ピンホールマスクは、前記回折格子のシア方向へ複数のピンホール群を周期配置したピンホール領域を備え、
    前記ピンホール領域には、ピンホール配列の異なる少なくとも2種類のピンホール群が混在しており、
    前記ピンホール領域において、前記複数のピンホール群の配置ピッチPdは、前記回折格子の格子ピッチPg、前記被検光学系の結像倍率Mに対し、
    Pd=Pg/M
    の式を満たすことを特徴とする波面収差測定装置。
  9. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、
    前記照明手段による照明波長λは、
    11nm<λ<14nm
    の式を満たすことを特徴とする波面収差測定装置。
  10. 請求項に記載の波面収差測定装置において、
    前記照明手段の光源は、
    レーザプラズマ光源又は放電プラズマ光源である
    ことを特徴とする波面収差測定装置。
  11. 被検光学系の波面収差測定時、その物体面に配置される反射型又は透過型のピンホールマスクであって、
    複数のピンホール群が周期配置された少なくとも一つのピンホール領域を備え、
    前記ピンホール領域の前記複数のピンホール群の中には、
    所定方向に沿って周期的に配列された複数のピンホールを有する第一のピンホール群と、
    前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールに対して配列方向又は配列パターンの異なる複数のピンホールを有する第二のピンホール群とが混在している
    ことを特徴とするピンホールマスク。
  12. 請求項11に記載のピンホールマスクにおいて、
    前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンは、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンと同じであり、
    前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列方向は、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列方向と異なる
    ことを特徴とするピンホールマスク。
  13. 請求項11に記載のピンホールマスクにおいて、
    前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンは、前記第一のピンホール群が有する複数のピンホールの配列パターンと異なる
    ことを特徴とするピンホールマスク。
  14. 請求項13に記載の波面収差測定装置において、
    前記第二のピンホール群が有する複数のピンホールは、ランダムに配列されている
    ことを特徴とするピンホールマスク。
  15. 請求項11〜請求項14の何れか一項に記載のピンホールマスクにおいて、
    前記ピンホール領域の輪郭は、長方形状である
    ことを特徴とするピンホールマスク。
  16. 請求項15に記載のピンホールマスクにおいて、
    複数の前記ピンホール領域が、その長手方向にかけて間隔を置いて並べて形成されている
    ことを特徴とするピンホールマスク。
  17. 請求項16に記載のピンホールマスクにおいて、
    複数の前記ピンホール領域は、直線上又は円弧線上に並べられる
    ことを特徴とするピンホールマスク。
  18. 露光用マスクの像を被露光物へ投影する投影光学系と、
    前記露光用マスクを照明する露光用照明手段と、
    前記投影光学系の波面収差測定を行う請求項1〜請求項10の何れか一項に記載の波面収差測定装置と
    を備えたことを特徴とする投影露光装置。
  19. 請求項18に記載の投影露光装置において、
    前記露光用照明手段は、前記波面収差測定装置の前記照明手段に兼用される
    ことを特徴とする投影露光装置。
  20. 請求項18又は請求項19に記載の投影露光装置において、
    前記波面収差測定装置による波面収差測定の結果に応じて前記投影光学系を調節する調節手段を更に備えた
    ことを特徴とする投影露光装置。
  21. 請求項1〜請求項10の何れか一項に記載の波面収差測定装置を用いて投影光学系の波面収差測定を行う手順と、
    前記波面収差測定の結果に応じて前記投影光学系を調節する手順と
    を含むことを特徴とする投影光学系の製造方法。
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