JP4984512B2 - 面発光装置及び液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば液晶表示装置における直下型バックライト装置に用いて好適な面発光装置、輝度均一化方法及び液晶表示装置に関する。
従来より、ワードプロセッサやラップトップ型のパーソナルコンピュータ等の表示装置として、薄型で見やすいバックライト(面発光装置)を備えた液晶表示装置が用いられている。このような液晶表示装置用のバックライトとしては、軽量化・小型化の要請から、透明板体(導光板)の側端部に蛍光管のような線状光源を配置し、この導光板の上に光拡散性のシート等を介して液晶表示パネルを設置したエッジライト形式のバックライトが主流となっていた。
しかし、近時の表示装置の大型化に伴い、上述のエッジライト形式のバックライトでは輝度が不十分となることが多いことから、液晶パネルの直下に線状光源と光拡散性シートを配置した形式の直下型バックライトが用いられるようになっている。
図14は従来の直下型バックライト装置の概略構成を示す斜視図である。図14において、このバックライト装置1は、蛍光管などの線状光源2と、反射板3と、光拡散性シートとして拡散板4及び拡散シート5を有している。線状光源2の下方には反射板3が配置され、また、線状光源2の上方には拡散板4が配置されており、拡散板4の上方には拡散シート5が配置されている。これら拡散板4及び拡散シート5はバックライト装置の出光面を形成している。
このようなバックライト装置1においては、線状光源2から放射された光束は拡散板4及び拡散シート5から出光する。しかしながら、このバックライト装置1の照射光束の輝度は、図15Aに示すように光源2の真上位置で高く、光源2同士の中間部の上方位置では低くなる。
このため、図15Bに示すように、光源2と拡散シート5との間にプリズムシート6を設けることによって光源イメージ(輝線)を分割する手法が知られている(下記特許文献1〜3参照)。なお、図15Bの例では、図15Aの拡散板4に代えて、光源イメージ分割シートとしてプリズムシート6を設置した例を示している。このプリズムシート6は、表面又は裏面に等ピッチで連続的に形成された断面三角形状の複数の線状突起(プリズム)6aを有しており、従前より輝度向上フィルムとして一般的に用いられている光学フィルムである。
プリズムシート6は線状突起6aの稜線方向が線状光源2の延在方向と平行となるように配置される。これにより、図15Bに示すように拡散シート5から出光される照射光束の光源イメージを、図15Aに示したようにプリズムシートがない場合に比べて2倍に増やし輝度分布の均一化を図るようにしている。
特開平5−333333号公報 特開平6−250178号公報 特開平10−283818号公報
上述したプリズムシート6を用いて光源イメージを分割する手法は、輝度均一化を効果的に行うために主要な2つの光源イメージを短い間隔で分割する必要がある。このためプリズムシート6と光源2との間の距離、プリズムシート6の屈折率、プリズムシート6の線状突起6aの底角の関係を考慮する必要があり、設計が煩雑となり、調整も困難であるという問題がある。
ここで、図16Aは、プリズムシート6と光源2との関係を示す光路図である。光源2からプリズムシート6の法線方向に出射する光L1は、プリズムシート6の線状突起6aの傾斜面(プリズム面)で全反射し、光源2側に戻されてリサイクルされる。また、プリズムシート6にある角度をもって入射する光L2は、線状突起6aで正面方向(法線方向)に立ち上げられて出射し、光源イメージLAを出現させる。更により大きな角度をもってプリズムシート6に入射する光L3は、プリズムシート6の下面で反射されて光源2側に戻される。従って、1つの光源2に対してプリズムシート6の正面側に出現する光源イメージLAは2つに分割されることになる。
この場合、光源2からプリズムシート6までの距離の違いにより、分割される光源イメージLA間の距離が変わる。例えば、図16Aに示すように光源2からプリズムシート6までの距離がS1の場合に光源イメージLA間の距離がT1であるのに対し、図16Bに示すように光源2から同一構成のプリズムシート6までの距離がS1より短いS2の場合には光源イメージ間の距離T2もT1より短くなる。すなわち、光源2からプリズムシート6までの距離が短くなるほど、光源イメージLA間の距離は短くなる。
同様に、図17A,Bに示すように、光源2からプリズムシート6までの距離を一定にしても、プリズムシート6の線状突起(プリズム)6aの底角θ(θ1>θ2)の違いにより、分割された光源イメージLA間の距離は変化する。すなわち、底角θが小さくなるほど、光源イメージ間の距離は短くなる。
更に、図18A,Bに示すように、光源2からプリズムシート6までの距離及びプリズムシート6の線状突起6aの底角を一定にしても、プリズムシート6全体の形状が同一でも屈折率の違いにより、分割された光源イメージLA間の距離は変化する。すなわち、プリズムシート6の屈折率が小さくなるほど、光源イメージLA間の距離は短くなる。
上述のように、プリズムシート6を用いて分割された光源イメージLA間距離を制御する場合、光源2からプリズムシート6までの距離、プリズムシート6の線状突起6aの底角(すなわち線状突起6aの形状)、プリズムシート6の屈折率をそれぞれ最適値に合わせる必要があり、設計が非常に煩雑になるという問題があった。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、分割された光源イメージ間距離を容易に制御することができる面発光装置、輝度均一化方法及び液晶表示装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明では、光源イメージ分割シート上の線状突起の稜線方向と線状光源の延在方向とが互いに交差するように配置することで、光源イメージ分割シートで分割される光源イメージの像間隔を最適化させ、面内輝度分布の均一化向上を図っている。
すなわち、本発明の面発光装置は、出光面を形成する拡散性シートと、この拡散性シートに対向して配置された反射板と、拡散性シートと反射板との間に配置された線状光源と、拡散性シートと線状光源との間に配置された光源イメージ分割シートとを備え、光源イメージ分割シートは、その表面及び/又は裏面に線状突起を有するとともに、上記線状突起の稜線方向が線状光源の延在方向と交差するように配置されている。
また、出光面を形成する拡散性シートと、この拡散性シートに対向して配置された反射板と、拡散性シートと反射板との間に線状に配置された線状光源と、拡散性シートと線状光源との間に配置され表面及び/又は裏面に線状突起を有する光源イメージ分割シートとを備えた面発光装置の輝度均一化方法であって、線状光源の延在方向に対して光源イメージ分割シートの線状突起の稜線方向が交差する角度を調整することで、出光面から出射する光束の輝度分布を制御することを特徴とする。
本発明においては、光源イメージの像間隔は、光源イメージ分割シート上の線状突起の稜線方向と線状光源の延在方向とのなす角で調整される。従って、当該角度を調整するだけで、要求される輝度特性に応じた最適な光源イメージ間距離を実現することができ、輝度均一化をより簡単に実現することが可能となる。なお勿論、上述した光源イメージ分割シートの角度調整だけでなく、光源間の距離や線状突起の形状、屈折率等も併せて調整するようにしてもよい。
拡散性シートは、比較的厚手の拡散板やフィルム状の拡散シート等を含む広い概念であり、光源から出射した光を一定の角度にわたって拡散する機能を有するフィルム一般のものをいう。拡散板及び拡散シートは単独で用いられてもよいし組み合わせて使用されてもよい。
光源イメージ分割シートは、例えば、断面三角形状の線状突起を有するプリズムシートで構成することができる。三角形状の底角あるいは頂角、ピッチ、高さ等は問われない。線状突起はシート表面側に形成されていてもよいし裏面側に形成されていてもよく、表裏両面に形成されていてもよい。光源イメージ分割シートは少なくとも1枚あればよく、仕様に応じて2枚以上組み合わせて使用してもよい。
線状突起はプリズム形状に限定されず、断面円形、楕円形状等の曲面形状であってもよく、レンズ機能が付加されているものでもよい。また、線状突起と線状突起との間にシート面に平行な平坦部を設けたり、線状突起の一部(例えば頂部)に同様な平坦部を設けるなどしてもよい。
光源は、蛍光管のような線状光源に限られず、線状に配列されたLED(Light Emitting Diode)のような複数の点状光源であっても構わない。この場合も同様にして、点状光源の配列方向に対して光源イメージ分割シート上の線状突起の稜線方向を交差させることで、光源イメージの像間距離を調整することができる。
すなわち、本発明の面発光装置は、出光面を形成する拡散性シートと、この拡散性シートに対向して配置された反射板と、拡散性シートと反射板との間に線状に配列された複数の点状光源と、拡散性シートと点状光源との間に配置された光源イメージ分割シートとを備え、光源イメージ分割シートは、その表面又は裏面に線状突起を有するとともに、上記線状突起の稜線方向が点状光源の配列方向と交差するように配置されている。
また、本発明の他の輝度均一化方法は、出光面を形成する拡散性シートと、この拡散性シートに対向して配置された反射板と、拡散性シートと反射板との間に線状に配列された複数の点状光源と、拡散性シートと点状光源との間に配置され表面及び/又は裏面に線状突起を有する光源イメージ分割シートとを備え、点状光源の配列方向に対して光源イメージ分割シートの線状突起の稜線方向が交差する角度を調整することで、出光面から出射する光束の輝度分布を制御することを特徴とする。
なお、光源イメージ分割シート上に形成される突起は線状突起に限らない。例えば、当該線状突起をその稜線方向に複数分割したものや、平面視長方形状のフライアイレンズ、三角錐や四角錐等の角錐状突起、平面視楕円形状の錐体状突起など、面内において形状異方性を有する形状の突起が本発明に適用可能である。この場合、当該突起の形成方向(稜線方向、長軸方向、底辺方向等)を、線状光源の延在方向又は線状に複数配列された点状光源の配列方向に対して交差する角度を調整することで、同様な輝度分布制御機能を得ることができる。
更に、上記構成の面発光装置を例えば液晶表示装置用のバックライトとして構成することで、液晶表示パネルによって形成された画像の輝度ムラをなくして画質の向上が図れるようになる。
以上のように、本発明によれば、光源分割シート上の線状突起を、線状光源の延在方向又は点状光源の配列方向に対して交差させることで、光源イメージ間の距離を容易に調整することが可能となり、これにより輝度均一化制御を容易に行えるようになる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態による面発光装置10の概略構成を示す斜視図である。この面発光装置10は、例えば液晶表示装置用の直下型バックライト装置を構成している。
本実施の形態の面発光装置10は、線状光源12と、反射板13と、拡散板又は拡散シートからなる拡散性シート14と、光源イメージ分割シートとしてのプリズムシート16と、これらを収容する筐体11とを備えている。反射板13と拡散性シート14とは互いに対向して配置されており、これら反射板13と拡散性シート14との間に複数本の線状光源12が平行に等ピッチで配置されている。
線状光源12は、従来公知の各種光源、例えば、冷陰極管や熱陰極管等の蛍光管を用いることができる。反射板13としては、光を反射する性質を有するようなものであれば特に制限されず、アルミニウム、発泡PET(ポリエチレンテレフタレート)及びポリカーボネート製のものを用いることができる。具体的には、きもと(株)製反射シートE60L(商品名)、日本スカイアルミ(株)製クリスタルホワイト(商品名)などが挙げられる。
拡散性シート14は、面発光装置10の出光面を形成することで、後述するように、プリズムシート16で分割された光源イメージを更に拡散させて、当該出光面から出射される照射光束の面内輝度を均一化させる。この面発光装置10の出光面側には液晶表示パネル(図示略)が配置され、この液晶表示パネルに対して均一な輝度で照明光を照射させることが可能となる。これにより、液晶表示パネルによって形成された画像から光源イメージをなくして画質の向上が図れるようになる。
拡散性シート14は、従来広く用いられている拡散板やフィルム状の拡散シート等、透光性を有し光を拡散させる機能があれば特に制限されない。拡散板としては、例えばアクリルやポリカーボネート製のものが挙げられ、具体的には、日東樹脂(株)製DR−60C(商品名)、三菱レイヨン(株)製NB01(商品名)がある。また、拡散シートは、光拡散を補助するために使用されるもので、PET製のものを例示でき、具体的には、ツジデン(株)製D114(商品名)、辻本電機(株)製D511(商品名)、きもと(株)製ライトアップ100S(商品名)がある。なお、拡散板及び拡散シートは、少なくとも一方だけあればよく、これらを積層して用いてもよい。
次に、本発明に係る光源イメージ分割シートとしてのプリズムシート16の詳細について説明する。
図2はプリズムシート16を光出射面側から見たときの平面図である。プリズムシート16は、線状光源12と拡散性シート14との間に配置されている。本実施の形態では、プリズムシート16として、断面三角形状の線状突起(プリズム)16aを表面に有し、その稜線16bの方向が線状光源12の延在方向と交差するように配置されている。プリズムシート16の稜線方向D1と線状光源12の延在方向D2とのなす角αは一定の角度を有しており、光源位置、発光強度、求められる配光分布などの仕様に応じて最適な角度が設定されている。
線状光源12の延在方向D2に対して、プリズムシート16上の線状突起16aの稜線方向D1の交差角α(以下「軸角度」ともいう。)を変化させることにより、プリズムシート16で2分割された光源イメージの像間隔を調整することができる。図3はその原理説明図であり、Aは軸角度0°のときを示し、Bは軸角度45°のときを示し、Cは軸角度90°のときを示している。また図4は、軸角度0°、45°及び90°の場合における像分割写真を示している。
軸角度0°のときと比べて、軸角度45°のときの方が、プリズムシート16上の線状突起16aの底角が見かけ上小さくなることで、分割された光源イメージの像間隔が短くなる。なお、軸角度90°即ち、プリズムシート16の稜線方向D1と線状光源12の延在方向D2とが直交する場合は、プリズムによる像分割効果は働かず、光源イメージは分割されずに、直下の線状光源12に対応した光源イメージLBが出現する。
軸角度の最適値は、線状光源12の配列ピッチ、線状光源12とプリズムシート16との間の距離、プリズムシート16上の線状突起16aの断面形状、プリズムシート16の屈折率等に応じて異なり、求められる配光特性や輝度分布等の仕様に応じて適宜調整される。
すなわち本実施の形態によれば、所定の輝線分割特性を有するプリズムシート16を作製した後、線状光源12とプリズムシート16との間の距離の調整に加えて、プリズムシート16の稜線方向D1と線状光源12の延在方向D2との交差角(軸角度)を調整するだけで、最適な輝度分布特性が得られるようになる。従って、プリズム形状の再設計や屈折率の見直し等をあらためて行う必要がなくなるので、プリズムシート16の設計自由度が高まるとともに、特性の微調整なども容易に行えるようになる。これにより、面発光装置10の輝度分布特性を容易に制御でき、輝度均一化の向上を簡単に行えるようになる。また、本実施の形態によれば、厚手の拡散板を用いることなく輝度分布の均一化を図ることができるので、光量ロスが少なくなり輝度の向上を図ることが可能となる。
プリズムシート16としては、例えば図5に示すような断面形状の線状突起を有するものであれば特に制限されない。図5Aに示す線状突起16a1は、本実施の形態における線状突起16aに相当し、プリズム形状の線状突起が連続的に形成されている。
図5Bに示す線状突起16a2は、プリズム面を形成する線状突起の斜面部が、異なる傾斜角の斜面を複数組み合わせて構成された例を示している。また、図5Cに示す線状突起16a3は、断面が円形、楕円形等の曲面形状を有し、例えばシリンドリカルレンズ形状を有している。図5Dに示す線状突起16a4は、頂部が湾曲した断面略三角形状であり、これら突起間に曲面状の凹部16cを設けて、凸と凹の複合レンズを構成した例である。図5Eに示す線状突起16a5は、プリズムの頂部に平坦部16dを形成した例を示し、図5Fは、隣接するプリズム16a6の間に平坦部16dを設けた例を示している。
なお、図5に示した線状突起16aの形状はあくまでも一例であり、上記以外の形状のものも勿論適用可能である。すべての線状突起16aは同一の形状である場合に限らず、形状、ピッチ、高さ等の異なる複数種の突起が同一面上に形成されてもよい。また、これら線状突起16aは、プリズムシート16の表面側(拡散性シート14側)に形成される場合に限らず、プリズムシート16の裏面側(光源12側)に形成されたものであってもよく、場合によっては表裏両面に形成されていてもよい。シート表面及び裏面に線状突起16aを形成する場合には、各面において形状やピッチ、屈折率等を異ならせたり、突起の稜線方向を相互に異ならせることも可能である。
プリズムシート16は、透光性を有する樹脂材料で形成することができる。この際、図6Aに示すように線状突起16aとこれを支持する基材16pとを熱可塑性樹脂の一体成型で作製できる。熱可塑性樹脂としてはポリカーボネートやPMMA(ポリメチルメタクリレート)、ポリスチレン系が代表的であるが、透光性の樹脂であれば特に限定されない。また、図6Bに示すようにPET等の透光性の基材16p上に、エネルギー線(例えば紫外線)硬化型樹脂で線状突起16aを転写形成することも可能である。なお、線状突起16aの大きさや間隔は、使用する光源の大きさや配置間隔等に応じて適宜設定される。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態として光源イメージ分割シートとして、図5Fに示した形状の線状突起16a(16a6)を有するプリズムシート26を用いた面発光装置について説明する。なお、このプリズムシート26以外の他の構成要素については上述の第1の実施の形態と同様である。
上記構成のプリズムシート26を適用したときの、当該プリズムシート26を透過する照射光束の光源イメージ写真を図7に示す。図7Aは、線状光源12の延在方向に対する線状突起16aの稜線方向の軸角度が0°のときを示し、図7B及び図7Cは、軸角度が45°及び90°のときをそれぞれ示している。
線状突起16aと線状突起16aとの間にシート面に平行な平坦部16d(図5F)を設けることにより、平坦部がない場合(図4)に比べて光源イメージの像間距離を変えることができる。更に線状突起16aの軸角度を調整することで、当該光源イメージの像間距離を変化させることが可能となる。
図8に模式的に示すように、断面三角形状のプリズム状の線状突起16aの間に平坦部16dを設けることで、光源12からプリズムシート26の法線方向に入射する光を平坦部16dの形成位置で全反射させることなく透過させ、正面側に光源イメージLBを出現させることができる。従って、線状突起16aで2分割された光源イメージLAだけでなく、平坦部16dを透過することで出現する光源イメージLBが加わることになり、結果的に主要な光源イメージが3分割されることになる。
図9は、平坦部16d付きのプリズムシート26を軸角度45°で設置したときの輝度分布図である。図中B1は線状光源のみの輝度分布であり、ピーク間距離は即ち、線状光源の配置間隔に対応している。一方、図中B2は上記プリズムシート16を設置したときの輝度分布であり、ピーク輝度は低下するものの、光源一本の輝線が3分割されている。
従って、本実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態と同様に、プリズムシート26上の線状突起16aの稜線方向を線状光源12の延在方向に対して交差させることで、光源イメージの像間距離を任意に調整することが可能であるとともに、隣接する線状突起16aの間に平坦部16dを設けることで、光源イメージの分割数を増して像間距離を短くすることができる。これにより、輝度分布制御を高精度に行うことが可能となる。
なお、平坦部16dの形成幅は特に限定されず、要求される輝度分布特性に応じて適宜選定される。本実施の形態では、平坦部16dの形成幅を線状突起16aの形成幅の半分以下としている。
(第3の実施の形態)
図10は、本発明の第3の実施の形態による面発光装置30の概略構成を示す斜視図である。なお、図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施の形態の面発光装置30は、点状光源32と、反射板13と、拡散板又は拡散シートからなる拡散性シート14と、光源イメージ分割シートとしてのプリズムシート16と、これらを収容する筐体11とを備えている。反射板13と拡散性シート14とは互いに対向して配置されており、これら反射板13と拡散性シート14との間に線状に配列された複数の点状光源32が、各々複数列に点在配置されている。
点状光源32は、LEDや有機EL等からなり、RGB(赤、緑及び青)の各色の点状光源が所定の順序で一方向に線状に配列されている。なお、各点状光源32を白色LEDで構成することも勿論可能である。
図11は、プリズムシート16を光出射面側から見たときの平面図である。プリズムシート16は、点状光源32と拡散性シート14との間に配置されている。本実施の形態では、プリズムシート16として、断面三角形状の線状突起(プリズム)16aを表面に有し、その稜線16bの方向が点状光源32の配列方向と交差するように配置されている。プリズムシート16の稜線方向D1と点状光源32の配列方向D3とのなす角βは一定の角度を有しており、光源位置、発光強度、求められる配光分布などの仕様に応じて最適な角度が設定されている。
以上のように構成される本実施の形態においても、上述の第1の実施の形態と同様に、点状光源32の配列方向D3に対して、プリズムシート16上の線状突起16aの稜線方向D1の交差角βを変化させることにより、プリズムシート16で2分割された光源イメージの像間隔を調整することができる。これにより、面発光装置30の輝度分布特性を容易に制御でき、輝度均一化の向上を簡単に行えるようになる。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
上述の第1の実施の形態で説明した面発光装置を用いて、下記の条件で輝度の均一性を試験した。得られた結果を図12に示す。
・拡散性シート14:拡散シートD114(ツジデン(株)製)
・線状光源12,反射板13:液晶テレビKDL−S19A10(ソニー(株)製)
・プリズムシート16の線状突起16a:底辺50μm、頂角90°のプリズム
・線状突起16aの稜線方向D1と線状光源12の延在方向D2とのなす角α:45°
・線状光源12からプリズムシート16までの距離:10mm
・輝度計:RISA−COLOR(有限会社ハイランド製)
プリズムシート16は以下の方法で作製した。
熱プレス用の金属製エンボスを原盤として、横断面形状の頂角90°、底辺50μm、高さ25μmである直角二等辺三角形が間隔50μmで規則的に連続して彫刻されたものを用いた。熱可塑性樹脂として、200μmポリカーボネート樹脂シート(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製FE2000)を180℃、10分間、9.8MPa(100kgf/cm2)のプレス条件でサンプルを得た。
(比較例1)
実施例1で使用したプリズムシート16の稜線方向D1を線状光源12の延在方向D2に対して平行(α=0°)に配置して同様の輝度の均一性試験を行った。その結果を図12に示す。
(比較例2)
実施例1で使用したプリズムシート16の稜線方向D1を線状光源12の延在方向D2に対して垂直(α=90°)に配置して同様の輝度の均一性試験を行った。その結果を図12に示す。
図12の結果より、本発明を用いた実施例1では輝度ムラがなく輝度均一性に優れた良好な面発光装置が得られている。一方、比較例1,2では光源イメージが最適化されず、輝度ムラが大きく、輝度の均一性が得られなかった。
(実施例2)
上述の第2の実施の形態で説明した面発光装置を用いて、下記の条件で輝度の均一性を試験した。得られた結果を図13に示す。
・拡散性シート14:拡散シートD114(ツジデン(株)製)
・線状光源12,反射板13:液晶テレビKDL−S19A10(ソニー(株)製)
・プリズムシート26:平坦部16d:形成幅15μm
線状突起16a:底辺50μm、頂角90°のプリズム
・線状突起16aの稜線方向D1と線状光源12の延在方向D2とのなす角α:45°
・線状光源12からプリズムシート16までの距離:10mm
・輝度計:RISA−COLOR(有限会社ハイランド製)
プリズムシート26は以下の方法で作製した。
熱プレス用の金属製エンボスを原盤として、横断面形状の頂角90°、底辺50μm、高さ25μmである直角二等辺三角形と幅15μmの平坦部との組み合わせを間隔65μmで規則的に連続して彫刻されたものを用いた。熱可塑性樹脂として、200μmポリカーボネート樹脂シート(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製FE2000)を180℃、10分間、9.8MPa(100kgf/cm2)のプレス条件でサンプルを得た。
(比較例3)
実施例2で使用したプリズムシート26の稜線方向D1を線状光源12の延在方向D2に対して平行(α=0°)に配置して同様の輝度の均一性試験を行った。その結果を図13に示す。
(比較例4)
実施例2で使用したプリズムシート26の稜線方向D1を線状光源12の延在方向D2に対して垂直(α=90°)に配置して同様の輝度の均一性試験を行った。その結果を図13に示す。
図13の結果より、本発明を用いた実施例2では輝度ムラがなく輝度均一性に優れた良好な面発光装置が得られている。一方、比較例3,4では光源イメージが最適化されず、輝度ムラが大きく輝度の均一性が得られなかった。


以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施の形態では、光源イメージ分割シートを構成する突起16aを線状に構成したが、これに代えて、当該突起の形状を例えば三角錐や四角錐等の面内において形状異方性をもつ角錐体で構成してもよい。この場合も、当該錐体構造の突起の形成方向が線状光源の延在方向又は点状光源の配列方向と交差する角度を調整することで、上述の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述した構成のプリズムシート16,26において、線状突起16aが形成されていないシート裏面側にシボ加工等の粗面化加工を施すことで、当該シートの取り扱い時における裏面側の傷つき等を原因とする光学特性の劣化を緩和することができる。
また、以上の実施の形態では、面発光装置10として、光源イメージ分割シートとしてのプリズムシート16,26をそれぞれ1枚用いたが、これに限定されず、2枚以上重ねて用いてもよい。この場合、各プリズムシートの稜線方向を異ならせることでモアレ(干渉縞)の発生を抑えることができる。
また、本発明に係る面発光装置は、液晶表示装置用のバックライト装置として用いる場合に限られない。また、拡散性シートとして、ドットパターンが設けられた拡散板を用いることで、適切な組み合わせにより、得られる面発光装置の薄型化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態による面発光装置10の概略構成を示す斜視図である。 面発光装置10をプリズムシート16の光出射面側から見たときの平面図である。 プリズムシート16の稜線方向と線状光源12の延在方向とを各々変えたときの光源イメージを説明するプリズムシート16の平面図及び側面図である。 プリズムシート16の稜線方向と線状光源12の延在方向とを各々変えたときの光源イメージ写真である。 プリズムシート16の構成の変形例を示す側面図である。 プリズムシート16の構造の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において説明する、プリズムシート26の稜線方向と線状光源12の延在方向とを各々変えたときの光源イメージ写真である。 プリズムシート26による光源イメージ分割原理を説明する側面図である。 線状光源12の輝度分布とプリズムシート26を用いたときの輝度分布とを比較して示す図である。 本発明の第3の実施の形態による面発光装置30の概略構成を示す斜視図である。 面発光装置30をプリズムシート16の光出射面側から見たときの平面図である。 本発明の実施例1において説明する面発光装置の輝度均一化試験の測定結果である。 本発明の実施例2において説明する面発光装置の輝度均一化試験の測定結果である。 従来の面発光装置1の概略構成を示す斜視図である。 従来の面発光装置の構成及び輝度分布を説明する側面図であり、Aは光源2の上に拡散板4及び拡散シート5を配置した例を示し、Bは光源2の上に光源イメージ分割シートとしてのプリズムシート6及び拡散シート5を配置した例を示している。 プリズムシート6を通る光の光路図であり、光源−プリズムシート間距離の長短による光源イメージ間距離の変化の様子を示している。 プリズムシート6を通る光の光路図であり、プリズム形状の相違による光源イメージ間距離の変化の様子を示している。 プリズムシート6を通る光の光路図であり、プリズムシートの屈折率の大小による光源イメージ間距離の変化の様子を示している。
符号の説明
10,30…面発光装置、11…筐体、12…線状光源、13…反射板、14…拡散性シート、16,26…プリズムシート(光源イメージ分割シート)、16a…線状突起、16b…稜線、16d…平坦部、32…点状光源、D1…プリズムシート上の線状突起の稜線方向、D2…線状光源の延在方向、D3…点状光源の配列方向、LA,LB…光源イメージ(像)

Claims (2)

  1. 出光面を形成する拡散性シートと、この拡散性シートに対向して配置された反射板と、前記拡散性シートと前記反射板との間に配置された線状光源と、前記拡散性シートと前記線状光源との間に配置された光源イメージ分割シートとを備えた面発光装置であって、
    前記光源イメージ分割シートは、
    前記出光面側の表面に断面三角形状の複数の線状突起を有し、
    隣接する前記線状突起の間に、当該光源イメージ分割シート面に平行な平坦部が設けられ、
    前記線状突起の稜線方向が前記線状光源の延在方向と45°の角度で交差するように配置されている面発光装置。
  2. 液晶表示パネルと、この液晶表示パネルを背面側から照明する面発光装置とを備え、
    前記面発光装置が、出光面を形成する拡散性シートと、この拡散性シートに対向して配置された反射板と、前記拡散性シートと前記反射板との間に、線状に配置された線状光源と、前記拡散性シートと前記線状光源との間に配置された光源イメージ分割シートとを備えた液晶表示装置において、
    前記光源イメージ分割シートは、
    前記出光面側の表面に断面三角形状の複数の線状突起を有し、
    隣接する前記線状突起の間に、当該光源イメージ分割シート面に平行な平坦部が設けられ、
    前記線状突起の稜線方向が、前記線状光源の延在方向と45°の角度で交差するように配置されている液晶表示装置。
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