JP4983438B2 - パケット伝送負荷分散制御方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パケット伝送負荷分散制御方法及び装置に関し、特に1つの論理ポートとして扱われる複数の物理ポートにパケットを分散して伝送するときの制御方法及び装置に関するものである。
イーサネット(登録商標)フレームなどのパケットは、図9に示すように、ユーザ端末30からのデータを集約するスイッチ20において、複数の物理ポートを束ねて1つの論理ポートとして扱い、帯域増加・耐障害性の向上を図るリンク・アグリゲーション(Link Aggregation)LAによって集約されて基幹スイッチ10へ伝送される。
実際にパケットを出力する際のポート多重によるパケット伝送形態が図10に示されており、上記のスイッチ20及び10にそれぞれ相当する伝送装置1A及び1Bでは、上位のパケット処理部2で振り分けられたパケットが、入出力インタフェース部3におけるハッシュ演算部4によってパケットの送信元アドレスや宛先アドレスなどを元にハッシュ演算が行われてFiFo7に接続された物理ポートP1〜Pnを決定し、送出される。なお、演算の設定(ハッシュ関数)は基本的に静的な設定である。
従来例[1]:図11
上記の図10のシステムにおいて、図11(1)に示すようにハッシュ演算部4がパケットPKTを奇数アドレスと偶数アドレスに均等に振り分ける場合、同図(2)に示すようにパケットのアドレスが偏ると、1つの物理ポートにデータフローが集中し、複数束ねた帯域を十分に使い切れないという問題がある。
すなわち、帯域を有効活用するには、事前にデータフロー種別を把握し、それらが均等分配されるようなハッシュ関数を設定しておく必要がある。
従来例[2]:図12
このような従来例[1]の問題に対して、従来例[2]がある(例えば、特許文献1参照。)
この従来例[2]では、図12に示すように、ハッシュ演算部4において、入力パケットに対するハッシュ演算を行う(ステップS41)。これは、パケットのフロー識別子であるアドレス値(例えば、宛先アドレス)をハッシュ演算し、ハッシュ値毎のグループに分ける。図示の例では、16のグループに分けられる。そして、この16のグループのハッシュ値毎に「帯域」と「帯域比」とを求める(ステップS42)。
一方、ハッシュ演算(ステップS41)の結果を受けた物理ポート/ハッシュ値対応テーブルTBLは、当初、テーブルTBL0に示すように物理ポートとハッシュ値との対立関係が記憶されているが、上記のステップS42により求めた帯域比を物理ポート毎に合計し、ハッシュ値グループを物理ポートに割り当てる際に均一になるようにテーブルTBLを制御する(ステップS43)。
これにより、テーブルTBLは、新しいテーブルTBL1に更新される。
特開2006-5437号公報
上記の従来例[2]の場合、上記のように物理ポート/ハッシュ値対応テーブルを帯域比に基づいて均一になるように再構成しても、ハッシュ演算部でのハッシュ演算式が単一であるため、依然として物理ポート間に帯域のバラツキが生じるという課題があった。
また、イーサネットではパケットの重複や到着順序の逆転が許されないが、上記の従来例[2]では振分構成を切り替えた際に順序逆転が発生する場合がある。
すなわち、図13に2つの物理ポートの例で示すように、ハッシュ値3_1, 3_2, 3_3, 3_4・・・の順で伝送装置A1がFiFo71及び72(以下、符号で7総称することがある。)を介して物理ポートP1及びP2へパケットを振り分けるとき、2番目のパケットが来た時点で、同図(1)に示すようにテーブルTBL0からテーブルTBL1に変更になり、FiFo71からFiFo72への切替を行ったとすると、テーブルTBLの変更前は物理ポートP1に偏っていたため物理ポートP2からの出力タイミングが物理ポートP1より早く(ステップS52)、従って、伝送装置1Bでは、パケットの到着順序においてパケット3_3の方がパケット3_2より早くなり、逆転現象が生じてしまうという課題もあった。
従って、本発明は、複数の物理ポート間のパケット伝送帯域のバラツキをより一層減少させることのできるパケット伝送負荷分散制御方法及び装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記のパケット伝送負荷分散制御方法及び装置において、パケットの到着順序の逆転を無くすことを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るパケット伝送負荷分散制御方法(又は装置)は、複数のハッシュ演算式の各々により、入力したパケットを複数の物理ポートに振り分けるときの各物理ポート毎の帯域を算出する第1ステップ(又は手段)と、該算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が均一になるように該ハッシュ演算式の内の1つを選択する第2ステップ(又は手段)と、該選択したハッシュ演算式により各物理ポート毎に該パケットを振り分けてパケットを送出する第3ステップ(又は手段)と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、本発明では、入力したパケットを複数の物理ポートに振り分けるときのハッシュ演算式を複数用意する。そして、第1ステップ(又は手段)では、これらのハッシュ演算式で各物理ポートの帯域を算出し、これらの帯域同士が均一になるように、それらのハッシュ演算式の内の最適なものを選択し、このハッシュ演算式によって各物理ポート毎に該パケットを振り分けて送出する。
これによって、最適なハッシュ演算式で物理ポートにパケットの振分を行うことができるので、パケット伝送の最適な帯域分散が図れる。
ここで、上記の第2ステップ(又は手段)では、現在のハッシュ演算式により算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が許容範囲を超えて不均一になったとき、該第1ステップで算出した帯域同士が最も均一化されるハッシュ演算式で、該現在のハッシュ演算式を更新するステップ(又は手段)を含むことができる。
また、上記の第2ステップ(又は手段)では、該現在のハッシュ演算式により振り分けられて各物理ポートに接続されたバッファ内に滞留しているパケットがゼロになってから、又は各物理ポートに接続されたバッファ内に滞留しているパケットの滞留時間が一定時間を超えたとき、該現在のハッシュ演算式を更新するステップ(又は手段)を有することも可能である。
これにより、ハッシュ演算式の切替と同時にパケットの振分及び送出を行うのではなく、各物理ポートに接続されたバッファ内のパケットが実質的にゼロになったときにハッシュ演算式の切替を行い、且つパケットの振分及び送出を行うので、受信側ではパケットの順序逆転無しに正常な順序でパケットを受信することができる。
なお、上記の第1ステップ(又は手段)が、該各物理ポート毎の帯域を一定時間毎に算出するステップ(又は手段)を含むことが可能である。
本発明により、イーサネットフレームなどのパケット伝送処理において、複数の物理ポートを束ねて1つの論理ポートとして扱い、帯域増加・耐障害性の向上を図る際、各物理ポートから出力されるデータ量の均一化を図ることができ、以て回線の使用効率を向上させることが出来る。また、自動的に切替制御を行うことにより、保守面においても作業を軽減することが可能となる。さらに、管理するテーブルを格納するためのRAMが少なくて済み、また帯域が均一となるように計算するロジックも簡単になる。
実施例の全体構成と動作:図1及び図2
図1に、本発明に係るパケット伝送負荷分散制御方法を実現する装置の一実施例である伝送装置の全体構成例を示す。この伝送装置1は、図10に示した従来例と同様に、パケット処理部2と入出力インタフェース部3を含む。この内の入出力インタフェース部3は、以下の3つのブロックにより構成される。
(1)ハッシュ演算部4
(2)振分管理部5
(3)切替制御部6
この伝送装置1の全体動作例を図2を参照して概略的に説明する。
まず、ハッシュ演算部4では、複数のハッシュ演算式を用いて振分を行い、ハッシュ演算式毎に物理ポートに振り分けられるデータ量(帯域)BPDを測定し(ステップT1)、測定した帯域データBPDを振分管理部5に通知する。
振分管理部5では、ハッシュ演算式毎の物理ポート帯域量BPDから各物理ポートの使用帯域を均一にする最適な演算式を選択する(ステップT2)。また、現在、パケット振分に使用しているハッシュ演算式で不均一になった場合に、切替制御部6にハッシュ演算式の切替(更新)要求REQを通知する。
切替制御部6では、切替要求REQを受信すると、タイマ処理及び滞留パケット監視処理を行い(ステップT3)、切替の準備ができると、切替応答RESを振分管理部5に通知する。
振分管理部5は、切替応答RESを受信すると、選択したハッシュ演算式に切り替えて振分処理を行うように、出力選択制御信号CONをハッシュ演算部4に通知する(ステップT4)。
この出力選択制御信号CONを受けてハッシュ演算部4は入力パケットを、選択されたハッシュ演算式により振り分けて切替制御部6に送ると(ステップT5)、切替制御部6は、FiFo7を経由して物理ポートP1及びP2に送出する。
なお、切替制御部6は、パケットの重複や到着順序の逆転を防止するために必要となるものであり、物理ポート毎の帯域の均一化のためには複数のハッシュ演算式の内から最適なハッシュ演算式を選択して帯域のバラツキを解消するハッシュ演算部4と振分管理部5があれば充分である。
また、この例でも図を簡潔にするため物理ポートはP1及びP2の2つを用いているが、これ以上の物理ポートを用いた場合も同様に適用されることは言うまでもない。
次に、図1及び図2に示した実施例における各ブロックの構成例と動作例を順に説明する。
(1)ハッシュ演算部4:図3及び図4
このハッシュ演算部4は、複数のハッシュ演算式を用いて、パケットのアドレス値やラベル値に対して演算を行い、パケットを振り分ける出力物理ポートを決定するものである。
ハッシュ演算部4は、図3に示すとおり、以下の機能ブロックにより構成される。
・ハッシュ演算ブロック4_1
・帯域計測ブロック4_2
・出力選択ブロック4_3
ハッシュ演算ブロック4_1は、複数のハッシュ演算式の管理とハッシュ演算を実行し、データを振り分ける役割を果たす。図示の例では、以下の4つのハッシュ演算式を管理している。
・演算式A1:入力パケットのアドレスを2で割った余りが0ならポートP1、該余りが1ならポートP2
・演算式A2:アドレスを2で割った値を2で割った余りが0ならポートP1、該余りが1ならポートP2
・演算式A3:アドレスを4で割った値を2で割った余りが0ならポートP1、該余りが1ならポートP2
・演算式A4:アドレスを8で割った値を2で割った余りが0ならポートP1、該余りが1ならポートP2
今、図示の帯域を各宛先アドレスに対して有するパケットPKTが入力されると、演算式A1では、物理ポートP1にはアドレス2,4,6,8,10,12,14,16のデータが振り分けられ、物理ポートP2にはアドレス1,3,5,7,9,11,13,15のデータが振り分けられる。
同様に演算式A2では、物理ポートP1にはアドレス1,4,5,8,9,12,13,16のデータが、物理ポートP2にはアドレス2,3,6,7,10,11,14,15のデータが振り分けられ、演算式A3では物理ポートP1にアドレス1,2,3,8,9,10,11,16のデータが、物理ポートP2にはアドレス4,5,6,7,12,13,14,15のデータが振り分けられ、そして、演算式A4では、物理ポートP1にアドレス1,2,3,4,5,6,7,16のデータが、物理ポートP2にはアドレス8,9,10,11,12,13,14,15のデータが振り分けられる(図4のステップS1)。なお、ハッシュ演算式の設定は任意のタイミングで可能とし、実際の反映は次回の測定周期開始時点とする。
帯域計測ブロック4_2では、ハッシュ演算ブロック4_1で振り分けられたデータの帯域を計測する。そして、ハッシュ演算式毎に各物理ポートの使用帯域の計測を一定時間間隔(任意に設定可)で行う(ステップS2, S3)。図示の例では、4つのハッシュ演算式A1〜A4によって振り分けられたデータについて、それぞれ物理ポートP1及びP2の使用帯域を計測している。
図示の帯域を有する入力パケットPKTの場合、演算式A1では、物理ポートP1は80Mbps使用し、物理ポートP2は100Mbps使用していることとなる。同様に、演算式A2では、物理ポートP1は90Mbps、物理ポートP2は90Mbps使用していることとなり、演算式A3では、物理ポートP1は85Mbps、物理ポートP2は95Mbps使用していることとなり、そして、演算式A4では、物理ポートP1は75Mbps、物理ポートP2は105Mbps使用していることとなる。
これらの計測した帯域情報は振分管理部5に伝達される(ステップS4)。
出力選択ブロック4_3では、ハッシュ演算ブロック4_1で振り分けられたデータの内、どのデータを実際に出力するかを制御する。出力選択制御情報(CON)は振分管理部5より与えられ(ステップS5)、この制御情報に従って選択制御を行う(ステップS6)。
以上のハッシュ演算部4の動作をまとめると、図4に示すとおり、入力パケットはハッシュ演算式毎に、物理ポートに振り分けられた後(ステップS1)、各物理ポートの使用帯域を算出する(ステップS2)。算出した結果は,振分管理部5に通知される(ステップS4)。この場合、使用帯域の測定・更新周期は任意に設定可能な構成とし(ステップS3)、この設定周期で振分の更新処理が行われる。
またハッシュ演算部4は、振分管理部5によって出力制御される(ステップS5)。振分管理部5から実際に振分に使用するハッシュ演算式の選択情報が通知され、通知されると振分に使用するハッシュ演算式を切り替える(ステップS6)。
なお、ハッシュ演算式について、実際に振分に使用されていないものについては、動的に変更可能とする。
(2)振分管理部5:図5及び図6
この振分管理部5は、ハッシュ演算部4で算出された帯域情報を元に、複数のハッシュ演算式の中から、各物理ポートの帯域が最も均等になるものを選択するものである。
振分管理部5は、図5に示すのとおり、以下の機能ブロックにより構成される。
・ハッシュ演算式決定ブロック5_1
・選択出力ブロック5_2
ハッシュ演算式決定ブロック5_1では、ハッシュ演算部4から通知された帯域情報を元に、各物理ポートの帯域が最も均等になるハッシュ演算式を以下の手順で選択する。
(a)各ハッシュ演算式について、各物理ポート毎に論理ポート全体帯域に対する帯域比を算出する。
(b)各ハッシュ演算式について、帯域比の最大値と最小値との差(帯域比の差)を算出する。
(c)各ハッシュ演算式の帯域比の差の最小値を求め、そのときのハッシュ演算式を選択結果とする。
図示の例では、4つのハッシュ演算式A1〜A4について、物理ポートP1、2の帯域情報が通知されている。図示のハッシュ演算部4での帯域計算結果BPDの表にあるデータの場合、演算式A1については、物理ポートP1は論理ポート全体帯域に対して44%となり、物理ポートP2は、56%の帯域比となる。同様に、演算式A2については、物理ポートP1は50%、物理ポートP2は50%の帯域比となり、演算式A3については、物理ポートP1は47%、物理ポートP2は53%の帯域比となり、そして、演算式A4については、物理ポートP1は42%、物理ポートP2は58%の帯域比となる。
この結果、各ハッシュ演算式A1〜A4の帯域比の差を演算すると、図示のとおり、演算式A1は12%、演算式A2は0%、演算式A3は6%、演算式A4は16%となり、この中で最小である演算式A2が選択されることになる(図6のステップS21)。
選択された演算式が現在選択されているものと異なる場合、切替制御部6に切替要求REQを通知する(ステップS24)。
また、ハッシュ演算式決定ブロック5_1は、現在選択しているハッシュ演算式の帯域比の差がある設定閾値Thを超えたときに切替要求REQを送出する機能も有する(ステップS22, S23)。図示の例では,現在ハッシュ演算式はA1が選択されており、切替閾値Thが10%に設定されている。現在の演算式A1の帯域比の差は12%であり、閾値Th=10%を超えているため,切替要求REQの通知を切替管理部6に対して行う(ステップS24)。
選択出力ブロック5_2では、切替管理部6からの切替応答RESを監視し、この切替応答RESを受信すると(ステップS25)、現在選択されているハッシュ演算式(図示の例では演算式A1)を、新たに選択された演算式(図示の例では演算式A2)に更新し、ハッシュ演算部4に更新された選択情報CONを通知する(ステップS26)。
以上の振分管理部5の動作をまとめると、図6に示すとおり、物理ポートの帯域と論理ポート全体の帯域との比を、各物理ポートについて計算し、その中での最大値と最小値との差を帯域比の差として求める。そして、各ハッシュ演算式の帯域比の差の中で最も小さいものを求め、そのときのハッシュ演算式を選択結果とする(ステップS21)。
選択結果が、現在振分に使用しているハッシュ演算式と異なる場合、切替管理部6に対して切替要求REQを送出する(ステップS24)か、若しくは,現在振分に使用しているハッシュ演算式での帯域比の差が、設定閾値Thを超えたときに切替要求REQを送出する(ステップS22〜S24)。この閾値制御により、僅かな偏りで頻繁に切替要求REQが送出されることを防ぐことができる。
切替管理部6からの切替応答RESを受信すると(ステップS25)、現在振分に使用しているハッシュ演算式を新たに選択した結果に更新し、ハッシュ演算部4に選択情報を通知する(ステップS26)。
(3)切替制御部6:図7及び図8
この切替制御部6は、振分管理部5からの切替要求REQを受信すると、タイマを起動し、各物理ポートの出力FiFo7への送信データを一時的に停止し、指定時間経過後か、若しくは出力FiFo7に滞留しているデータが無くなったときに振分管理部5に切替応答RESを通知し、以てパケットの重複や到着順序の逆転を防止するものである。
切替制御部6は、図7に示すとおり、以下の機能ブロックにより構成される。
・タイマ制御ブロック6_1
・出力FiFo制御ブロック6_2
振分管理部5から切替要求REQを受信すると、タイマ制御ブロック6_1ではタイマを起動し、出力FiFo制御ブロック6_2では出力FiFo7へのデータ入力停止制御を行う。
タイマ制御ブロック6_1は、設定されたタイマ時間経過後、出力FiFo制御ブロック6_2にタイムアウト信号TOを送る。同時に、振分管理部5に対し、切替応答RESを通知する。
出力FiFo制御ブロック6_2は、タイマ制御ブロック6_1からタイムアウト信号TOを受信すると、出力FiFo71, 72へのデータ入力停止制御を解除する。
一方,出力FiFo制御ブロック6_2は、出力FiFo71, 72内に滞留しているデータ量を監視し、滞留しているデータ量がゼロになると、タイマ制御ブロック6_1に、タイマストップ信号TSを送る。
タイマ制御ブロック6_1は、出力FiFo制御ブロック6_2からタイマストップ信号TSを受信すると、起動したタイマを停止し、振分管理部5に対し、切替応答RESを通知する。
すなわち、タイマがタイムアウトするか、若しくは出力FiFo71, 72内の滞留データが無くなると、振分管理部5に対し、切替応答RESを通知することとなる。
図8に切替制御部6における振分設定切替時の処理フローを示す。ハッシュ演算ブロックで計測される帯域情報が更新されると、切替動作が実行され、振分管理部5で各ハッシュ演算式での帯域比の情報が更新される。閾値判定が有効な場合は閾値を超えていれば、切替制御部6に切替要求REQを通知し(ステップS31)、切替制御部6にて、出力FiFo71, 72へのデータ入力の停止とタイマの起動が実行される(ステップS32)。
設定タイマ時間経過若しくは出力FiFo内の滞留データが無くなると(ステップS33)、振分管理部5が選択したハッシュ演算式が更新され(ステップS34)、ハッシュ演算部4で振分に使用するハッシュ演算式が切り替えられる。
また切替の際、ハッシュ演算部へのデータの入力を一時的に停止するよう、前段のパケット処理部に対して要求を通知することにより、切替動作中のデータが喪失しないようにする。(切替動作中は、パケット処理部にあるバッファメモリにパケットが蓄積される。)
なお、本発明は、上記実施例によって限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。
(付記1)
複数のハッシュ演算式の各々により、入力したパケットを複数の物理ポートに振り分けるときの各物理ポート毎の帯域を算出する第1ステップと、
該算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が均一になるように該ハッシュ演算式の内の1つを選択する第2ステップと、
該更新したハッシュ演算式により各物理ポート毎に該パケットを振り分けてパケットを送出する第3ステップと、
を備えたことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御方法。
(付記2)付記1において、
該第2ステップが、現在のハッシュ演算式により算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が許容範囲を超えて不均一になったとき、該第1ステップで算出した帯域同士が最も均一化されるハッシュ演算式で、該現在のハッシュ演算式を更新するステップを含むことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御方法。
(付記3)付記1において、
該第2ステップが、該現在のハッシュ演算式により振り分けられて各物理ポートに接続されたバッファ内に滞留しているパケットがゼロになってから、該現在のハッシュ演算式を更新するステップを有することを特徴としたパケット伝送負荷分散制御方法。
(付記4)付記1において、
該第2ステップが、該現在のハッシュ演算式により振り分けられて各物理ポートに接続されたバッファ内に滞留しているパケットの滞留時間が一定時間を超えたとき、該現在のハッシュ演算式を更新するステップを有することを特徴としたパケット伝送負荷分散制御方法。
(付記5)付記1において、
該第1ステップが、該各物理ポート毎の帯域を一定時間毎に算出するステップを含むことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御方法。
(付記6)
複数のハッシュ演算式の各々により、入力したパケットを複数の物理ポートに振り分けるときの各物理ポート毎の帯域を算出する第1手段と、
該算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が均一になるように該ハッシュ演算式の内の1つを選択する第2手段と、
該更新したハッシュ演算式により各物理ポート毎に該パケットを振り分けてパケットを送出する第3手段と、
を備えたことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
(付記7)付記6において、
該第2手段が、現在のハッシュ演算式により算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が許容範囲を超えて不均一になったとき、該第1手段で算出した帯域同士が最も均一化されるハッシュ演算式で、該現在のハッシュ演算式を更新する手段を含むことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
(付記8)付記6において、
該第2手段が、該現在のハッシュ演算式により振り分けられて各物理ポートに接続されたバッファ内に滞留しているパケットがゼロになってから、該現在のハッシュ演算式を更新する手段を有することを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
(付記9)付記6において、
該第2手段が、該現在のハッシュ演算式により振り分けられて各物理ポートに接続されたバッファ内に滞留しているパケットの滞留時間が一定時間を超えたとき、該現在のハッシュ演算式を更新する手段を有することを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
(付記10)付記6において、
該第1手段が、該各物理ポート毎の帯域を一定時間毎に算出する手段を含むことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
本発明に係るパケット伝送負荷分散制御方法及び装置の実施例である伝送装置の全体構成例を示したブロック図である。 図1に示した伝送装置の全体動作例を示したシーケンス図である。 本発明に用いるハッシュ演算部の構成例を示したブロック図である。 本発明に用いるハッシュ演算部の動作例を示したフローチャート図である。 本発明に用いる振分管理部の構成例を示したブロック図である。 本発明に用いる振分管理部の動作例を示したフローチャート図である。 本発明に用いる切替制御部の構成例を示したブロック図である。 本発明に用いる切替制御部の動作例を示したフローチャート図である。 本発明が適用されるイーサネット網の一般的な構成例を示した図である。 ポート多重による一般的なパケット伝送形態を示したブロック図である。 従来例[1]の課題を示したブロック図である。 従来例[2]の振分構成例を示したブロック図である。 従来例[2]の課題を示したブロック図である。
符号の説明
1, 1A, 1B 伝送装置
2 パケット処理部
3 入出力インタフェース部
4 ハッシュ演算部
4_1 ハッシュ演算ブロック
4_2 帯域計測ブロック
4_3 出力選択ブロック
5 振分管理部
5_1 ハッシュ演算式決定ブロック
5_2 選択出力ブロック
6 切替制御部
6_1 タイマ制御ブロック
6_2 出力FiFo制御ブロック
P1, P2,・・・Pn 物理ポート
10 基幹スイッチ
20 スイッチ
30 ユーザ端末
LA リンク・アグリゲーション
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (6)

  1. 複数のハッシュ演算式の各々により、入力したパケットを複数の物理ポートに振り分けるときの各物理ポート毎の帯域を算出する第1ステップと、
    該算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が均一になるように該ハッシュ演算式の内の1つを選択する第2ステップと、
    選択したハッシュ演算式により各物理ポート毎に該パケットを振り分けてパケットを送出する第3ステップと、
    を備えたことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御方法。
  2. 請求項1において、
    該第2ステップが、現在のハッシュ演算式により算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が許容範囲を超えて不均一になったとき、該第1ステップで算出した帯域同士が最も均一化されるハッシュ演算式で、該現在のハッシュ演算式を更新するステップを含むことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御方法。
  3. 複数のハッシュ演算式の各々により、入力したパケットを複数の物理ポートに振り分けるときの各物理ポート毎の帯域を算出する第1手段と、
    該算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が均一になるように該ハッシュ演算式の内の1つを選択する第2手段と、
    選択したハッシュ演算式により各物理ポート毎に該パケットを振り分けてパケットを送出する第3手段と、
    を備えたことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
  4. 請求項3において、
    該第2手段が、現在のハッシュ演算式により算出した各物理ポート毎のパケットの帯域同士が許容範囲を超えて不均一になったとき、該第1手段で算出した帯域同士が最も均一化されるハッシュ演算式で、該現在のハッシュ演算式を更新する手段を含むことを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
  5. 請求項3において、
    該第2手段が、該現在のハッシュ演算式により振り分けられて各物理ポートに接続されたバッファ内に滞留しているパケットがゼロになってから、該現在のハッシュ演算式を更新する手段を有することを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
  6. 請求項3において、
    該第2手段が、該現在のハッシュ演算式により振り分けられて各物理ポートに接続されたバッファ内に滞留しているパケットの滞留時間が一定時間を超えたとき、該現在のハッシュ演算式を更新する手段を有することを特徴としたパケット伝送負荷分散制御装置。
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