JP3869440B2 - パケット転送装置 - Google Patents
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宮元正和,家永憲人、「動的負荷負荷分散型IP網の構成法と経路制御アルゴリズムの性能に関する研究」、社団法人電子情報通信学会、IN研究会、信学技報、IN2002-57、2002年9月 http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/rensai/iprt06/iprt01.html、「OSPFネットワークの確立と運用上の注意点」、株式会社アットマーク・アイティ、亀野英孝、ネット・シェフ、2002/4/27 http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/tokusyuu/11mpls/mpls01.html、「特集:MPLS技術とその最新動向を知る」、株式会社アットマーク・アイティ、近藤卓司、ノーテルネットワークス、2002/4/18
これにより,通信品質の劣化を防止しつつトラヒックエンジニアリングを実行することが可能となり、通信品質の劣化を防止しつつネットワークのトラヒック収容効率を向上させることができるとともに、通信品質の劣化を防止しつつスケーラビリティを向上させることが可能となる。
[通信ネットワークのネットワークモデル]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置が適用される通信ネットワークについて説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置が適用される通信ネットワークのネットワークモデルの一例を示すブロック図である。
また、パケット転送装置1〜4間は、フレーム転送装置5,6および波長交換機7,8によって接続されている。以下では、パケット転送装置1〜4、フレーム転送装置5,6および波長交換機から構成されるバックボーンネットワークをコアネットワーク22とし、端末10〜17で構成されるネットワークをインターネット23とした場合を例として説明する。
次に、図2を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置を設置した通信ネットワークの物理モデルについて説明する。図2は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置を設置した通信ネットワークの物理モデルの一例を示すブロック図である。
次に、図4を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置について説明する。図4は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の構成を示すブロック図である。
このパケット転送装置1(2〜4)は、入力I/F部27、転送処理部28、転送制御部29、出力I/F部30で構成される。これら各部は、CPUでプログラムを実行することによりハードウェアとプログラムとを協働させて機能部を実現させる演算処理部(図示せず)や、上記プログラムや後述するパケット転送テーブル32などの各種情報を記憶するハードディスクやメモリなどの記憶装置(図示せず)、さらにはネットワークを介して各種パケットを送受信する通信インターフェース部(図示せず)から構成されている。
転送処理部28は、入力I/F部27から受信したユーザパケットの宛先ユーザアドレスをキーとしてパケット転送テーブル32を検索し、そのユーザパケットの出力先LSP番号を導く機能と、ユーザパケットを転送するごとに、パケット転送テーブル32においてヒットしたエントリのフラグをセットする機能を有している。
転送制御部29は、外部から受信した宛先ユーザアドレスと、変更後のLSP番号あるいは削除の旨とを変更経路管理テーブル33に追加する機能を有している。
出力I/F部30は、転送処理部28から受信したフレームの宛先アドレスをキーに出力リンク特定テーブル34を検索し、フレームを出力リンクへ送信する機能と、受信したフレームのシムヘッダに記述されたLSP番号をキーに出力リンク特定テーブル34を検索し、フレームを出力リンクへ送信する機能を有している。
これにより、連続的にパケット転送が行われているユーザ間通信については上記要求が発生しても旧経路で転送され、所定処理期間にわたりパケット転送が確認されずパケットの到着順序が発生しないと判断されるユーザ間通信については上記要求が受け付けられて、旧経路が削除されあるいは新経路にマッピングされる。
次に、図8を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の転送動作について説明する。図8は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の転送動作例を示す説明図である。
なお、ここでは、前述した図3のネットワークモデルを前提とする。また、端末10にはユーザ#1というアドレスが割り当てられており、端末11にはユーザ#2というアドレスが割り当てられており、端末14にはユーザアドレス#5が割り当てられており、端末15にはユーザアドレス#6が割り当てられているものとする。また、フレーム転送装置5経由の経路にはLSP24が割り当てられており、フレーム転送装置6経由の経路にはLSP25が割り当てられており、フレーム転送装置を経由しない経路にはLSP26が割り当てられているものとする。
これに応じて、パケット転送装置1は、リンク118からのユーザパケット201を入力I/F部27で受信する。入力I/F部27は、受信したフレームがユーザパケットであると判断し、転送処理部28へ転送する。
これにより、エントリ35に記述されていた情報から、ユーザパケット201に対して、シムヘッダ情報としてLSP24が算出され、ユーザパケットに付与され、コアフレーム202が生成される。
出力I/F部30は、コアフレーム202のシムヘッダ情報であるLSP24を検索キーとして出力リンク特定テーブル34を参照して出力リンク101を特定し、コアフレーム202をリンク101へ出力する。
これに応じて、パケット転送装置1は、リンク118からのユーザパケット203を入力I/F部27で受信する。入力I/F部27は、受信したフレームがユーザパケットであると判断し、転送処理部28へ転送する。
出力I/F部30は、ユーザパケット203の宛先アドレスであるユーザ#2を検索キーとして出力リンク特定テーブル34を参照して出力リンク119を特定し、ユーザパケット203をリンク119へ出力する。
このユーザパケット204は、パケット転送装置3において、シムヘッダを付与され、コアフレーム205としてパケット転送装置1へ送信される。
パケット転送装置1は、リンク101から、コアフレーム205を、入力I/F部27で受信する。入力I/F部27は、受信したフレームがコアフレームであると判断し、コアフレーム205のシムヘッダを除去することでユーザパケット204を抽出し、転送処理部28へ転送する。
出力I/F部30は、ユーザパケット204の宛先アドレスであるユーザ#1を検索キーとして出力リンク特定テーブル34を参照して出力リンク118を特定し、ユーザパケット204をリンク118へ出力する。
次に、図9を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の経路変更動作について説明する。図9は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の経路変更動作を示す説明図である。
前述した図8において、端末10と端末14の間の通信はLSP24で示される転送経路を用いていた。ここでは、このような図8の状態において、上記の通信の転送経路を、LSP26で示される転送経路に変更するよう、例えばトラヒックエンジニアリングにより外部から通知された場合の経路変更動作について説明する。
この所定処理期間(タイマ値、本実施例では100ミリ秒)については、少なくとも当該パケット転送装置から転送先となるパケット転送装置などの対向装置まで、外部からの要求で指定された宛先アドレスのパケットが到達するのに要する伝搬遅延時間以上の時間長を用いれば、過去に転送したパケットがすべて対向装置へ到達完了しているタイミングで経路変更動作を行うことになり、より安全な経路変更動作を実現できる。
ここで、エントリ38のフラグはセットされており直前の所定処理期間にパケット転送があったことを示している。したがって、そのパケットが対向装置へ到着していない可能性があると判断でき、現時点での経路変更を行わずこのフラグをリセットする。これにより、変更経路管理テーブル33の上記エントリ40が保持されたままとなり、当該エントリ38については、所定処理期間経過後に再び転送有無が確認されて処理されることになる。
この際、エントリ39のフラグはリセットされており直前の所定処理期間にパケット転送がなかったことを示している。したがって、当該宛先アドレスのパケットが対向装置へ到着完了していると判断でき、パケット転送テーブル32のエントリ39のLSP24を、変更経路管理テーブル33のエントリに記述されているLSP26に書き換え、処理済みのエントリ41を変更経路管理テーブル33から消去する。
タイマが再度リセットされる100ミリ秒後、再度、変更経路管理テーブル33を検索し、上記と同じ処理を繰り返す。変更経路管理テーブル33を検索し、エントリがなくミスヒット時は、パケット転送テーブル32の制御は実行されない。
これにより,通信品質の劣化を防止しつつトラヒックエンジニアリングを実行することが可能となり、通信品質の劣化を防止しつつネットワークのトラヒック収容効率を向上させることができるとともに、通信品質の劣化を防止しつつスケーラビリティを向上させることが可能となる。
Claims (4)
- 通信ネットワークに設けられて、入力されたパケットをその宛先アドレスに基づき所定の転送先へ転送するパケット転送装置であって、
パケットの宛先アドレスごとにそのパケットの転送経路情報を管理するパケット転送テーブルを記憶する記憶部と、
入力されたパケットの宛先アドレスに対応する転送経路情報を前記パケット転送テーブルから取得しその転送経路情報に応じて当該パケットを転送する転送処理部と、
前記パケット転送テーブルのうち任意の宛先アドレスに関する登録の削除または転送経路情報変更の要求が発生した際、所定処理期間にわたり当該宛先アドレスのパケットが転送されていないことを確認した後に前記要求を受け付けて実施する転送制御部と
を備えることを特徴とするパケット転送装置。 - 請求項1に記載のパケット転送装置において、
前記パケット転送テーブルは、前記転送経路情報とともに当該パケットの転送有無を前記宛先アドレスごとに管理し、
前記転送処理部は、前記パケットの転送に応じて当該宛先アドレスのパケットの転送ありを前記パケット転送テーブルに設定し、
前記転送制御部は、所定処理期間ごとに前記要求で指定された宛先アドレスのパケット転送有無を前記パケット転送テーブルで確認し、パケット転送なしの場合は前記要求を受け付けて実施し、パケット転送ありの場合は当該宛先アドレスのパケットの転送なしを前記パケット転送テーブルに設定し所定処理期間経過後に転送有無を再確認する
ことを特徴とするパケット転送装置。 - 請求項1に記載のパケット転送装置において、
前記転送制御部は、前記所定処理期間として、少なくとも前記要求で指定された宛先アドレスのパケットがその対向装置まで到達するのに要する伝搬遅延時間以上の時間長を用いることを特徴とするパケット転送装置。 - 請求項3に記載のパケット転送装置において、
前記転送制御部は、前記伝搬遅延時間として、前記対向装置との間での実測により取得した片道伝搬遅延時間を用いることを特徴とするパケット転送装置。
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