JP3869440B2 - パケット転送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パケット転送技術に関し、特にトラヒックエンジニアリングにより転送経路を動的に変更する際、その着側のパケット転送装置でのパケット到着順序を保証する転送経路変更技術に関する。
近年、インターネットの普及が進み、大規模なサービスプロバイダネットワークの普及が求められている。OSPF(Open Shortest Path First)などのルーチングプロトコルを用いる一般的なIP転送網では、最短経路のみを用いてトラヒックを転送するため、特定のリンクや中継ルータに負荷が集中する傾向がある。その結果、輻輳による転送遅延やパケットロスの増加が生じやすく、通信品質の劣化や、網全体における転送性能の不均一化、網リソースの利用効率の低下といった課題が存在する。
従来、これを解決するための方式として、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)ネットワークにおいて、同一宛先に複数のLSP(Label Switched Path)を設定し、網内の負荷状況に応じて動的にトラヒックを分散させるトラヒックエンジニアリングが検討されている(例えば、非特許文献1〜3など参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
宮元正和,家永憲人、「動的負荷負荷分散型IP網の構成法と経路制御アルゴリズムの性能に関する研究」、社団法人電子情報通信学会、IN研究会、信学技報、IN2002-57、2002年9月 http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/rensai/iprt06/iprt01.html、「OSPFネットワークの確立と運用上の注意点」、株式会社アットマーク・アイティ、亀野英孝、ネット・シェフ、2002/4/27 http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/tokusyuu/11mpls/mpls01.html、「特集:MPLS技術とその最新動向を知る」、株式会社アットマーク・アイティ、近藤卓司、ノーテルネットワークス、2002/4/18
しかしながら、このような従来技術では、狭帯域な経路上のトラヒックが広帯域な経路上に無瞬断でマッピングされるため、その経路変更の際、変更経路の着側のパケット転送装置で、パケットの到着順序の逆転が発生する可能性が高い。したがって、VoIP(Voice over IP)などの音声や映像に関する通信では、パケットの到着順序が通信品質に与える影響が非常に大きく、通信品質が一旦劣化すると、映像系の通信では通信品質が回復せず、音声系の通信では通信断が発生するという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、トラヒックエンジニアリングにより動的な経路変更を行う場合でも、その着側のパケット転送装置でのパケット到着順序を保証することができるパケット転送装置を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるパケット転送装置は、通信ネットワークに設けられて、入力されたパケットをその宛先アドレスに基づき所定の転送先へ転送するパケット転送装置であって、パケットの宛先アドレスごとにそのパケットの転送経路情報を管理するパケット転送テーブルを記憶する記憶部と、入力されたパケットの宛先アドレスに対応する転送経路情報をパケット転送テーブルから取得しその転送経路情報に応じて当該パケットを転送する転送処理部と、パケット転送テーブルのうち任意の宛先アドレスに関する登録の削除または転送経路情報変更の要求が発生した際、所定処理期間にわたり当該宛先アドレスのパケットが転送されていないことを確認した後に要求を受け付けて実施する転送制御部とを備えている。
より具体的には、パケット転送テーブルで、転送経路情報とともに当該パケットの転送有無を宛先アドレスごとに管理し、転送処理部で、パケットの転送に応じて当該宛先アドレスのパケットの転送ありをパケット転送テーブルに設定し、転送制御部で、所定処理期間ごとに要求で指定された宛先アドレスのパケット転送有無をパケット転送テーブルで確認し、パケット転送なしの場合は要求を受け付けて実施し、パケット転送ありの場合は当該宛先アドレスのパケットの転送なしをパケット転送テーブルに設定し所定処理期間経過後に転送有無を再確認するようにしてもよい。
この際、転送制御部で、所定処理期間として、少なくとも要求で指定された宛先アドレスのパケットがその対向装置まで到達するのに要する伝搬遅延時間以上の時間長を用いるようにしてもよく、さらに伝搬遅延時間として、対向装置との間での実測により取得した片道伝搬遅延時間を用いるようにしてもよい。
本発明によれば、パケット転送テーブルのうち任意の宛先アドレスに関する登録の削除または転送経路情報変更の要求が発生した際、所定処理期間にわたり当該宛先アドレスのパケットが転送されていないことが確認された後に、その要求が受け付けられて実施されるため、連続的にパケット転送が行われているユーザ間通信については上記要求が発生しても旧経路で転送され、所定処理期間にわたりパケット転送が確認されずパケットの到着順序が発生しないと判断されるユーザ間通信については上記要求が受け付けられて、旧経路が削除されあるいは新経路にマッピングされる。
したがって、トラヒックエンジニアリングにより動的な経路変更を行う場合でも、その着側のパケット転送装置において、パケット到着順序を保証することができる。
これにより,通信品質の劣化を防止しつつトラヒックエンジニアリングを実行することが可能となり、通信品質の劣化を防止しつつネットワークのトラヒック収容効率を向上させることができるとともに、通信品質の劣化を防止しつつスケーラビリティを向上させることが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[通信ネットワークのネットワークモデル]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置が適用される通信ネットワークについて説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置が適用される通信ネットワークのネットワークモデルの一例を示すブロック図である。
この通信ネットワークは、パケット転送装置1〜4、フレーム転送装置5,6、波長交換機7,8から構成されており、各端末10〜17は、各ユーザ網18〜21を経由してパケット転送装置1〜4にそれぞれ収容されている。
また、パケット転送装置1〜4間は、フレーム転送装置5,6および波長交換機7,8によって接続されている。以下では、パケット転送装置1〜4、フレーム転送装置5,6および波長交換機から構成されるバックボーンネットワークをコアネットワーク22とし、端末10〜17で構成されるネットワークをインターネット23とした場合を例として説明する。
[通信ネットワークの物理モデル]
次に、図2を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置を設置した通信ネットワークの物理モデルについて説明する。図2は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置を設置した通信ネットワークの物理モデルの一例を示すブロック図である。
図2において、パケット転送装置1〜4間は、並列的に設けられた複数の転送経路を用いて接続されている。例えば、パケット転送装置1とパケット転送装置3は、波長パス101−波長交換機7−フレーム転送装置5−波長パス104−波長交換機8からなる転送経路と、波長パス102−波長交換機7−フレーム転送装置6−波長パス105−波長交換機8からなる転送経路と、波長パス103−波長交換機7−波長交換機8からなる転送経路により、接続されている。
それぞれの経路には、各経路を識別するための経路識別子が付与されている。本実施の形態では、1本の波長パスが1本の物理リンクを専有するものとして説明する。なお、WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)などの技術を採用すると、複数本の波長パスを1本の物理リンクに収容することが可能となる。
図3に、本発明のパケット転送装置を設置した図2のネットワークにおける、パケット転送装置1とパケット転送装置3間の転送経路の一例を示す。図3の例では、波長パス101−波長交換機7−フレーム転送装置5−波長パス104−波長交換機8からなるLSP(Label Switch Path)24と、波長パス102−波長交換機7−フレーム転送装置6−波長パス105−波長交換機8からなるLSP25と、波長パス103−波長交換機7−波長交換機8からなるLSP26とが存在する。コアネットワーク22内では、LSPを示すシムヘッダ情報を用いて転送が行われる。
[パケット転送装置]
次に、図4を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置について説明する。図4は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の構成を示すブロック図である。
このパケット転送装置1(2〜4)は、入力I/F部27、転送処理部28、転送制御部29、出力I/F部30で構成される。これら各部は、CPUでプログラムを実行することによりハードウェアとプログラムとを協働させて機能部を実現させる演算処理部(図示せず)や、上記プログラムや後述するパケット転送テーブル32などの各種情報を記憶するハードディスクやメモリなどの記憶装置(図示せず)、さらにはネットワークを介して各種パケットを送受信する通信インターフェース部(図示せず)から構成されている。
入力I/F部27は、受信したフレームのヘッダ領域がMPLSのシムヘッダであった際、そのフレームをコアフレームと判断し、そのシムヘッダを除去することでデカプセル化してユーザパケットを抽出し、そのユーザパケットを転送処理部28へ転送する機能と、受信したフレームのヘッダ領域がユーザアドレスであった際は、そのフレームをユーザパケットと判断し、転送処理部28へ転送する機能とを有している。
転送処理部28は、パケット転送テーブル32およびタイマを保有している。このパケット転送テーブル32は、図5に示すように、受信したユーザパケットの宛先ユーザアドレスから、出力先のLSPを示すLSP番号およびフラグを導く機能を有している。
転送処理部28は、入力I/F部27から受信したユーザパケットの宛先ユーザアドレスをキーとしてパケット転送テーブル32を検索し、そのユーザパケットの出力先LSP番号を導く機能と、ユーザパケットを転送するごとに、パケット転送テーブル32においてヒットしたエントリのフラグをセットする機能を有している。
転送制御部29は、変更経路管理テーブル33および所定処理期間を順次計時するタイマを保有している。この変更経路管理テーブル33は、図6に示すように、外部から受信した、ある宛先ユーザアドレスに関する出力先LSPの経路変更通知に記述されていた、宛先ユーザアドレスと、変更後のLSP番号あるいは削除の旨とを保有する機能を有している。
転送制御部29は、外部から受信した宛先ユーザアドレスと、変更後のLSP番号あるいは削除の旨とを変更経路管理テーブル33に追加する機能を有している。
また、転送制御部29は、タイマで計時された所定処理期間ごとに、変更経路管理テーブル33に保存された宛先ユーザアドレスを検索キーとして転送処理部28のパケット転送テーブル32を検索し、ヒットしたエントリのフラグがリセット状態であれば、そのエントリに記述されたLSP番号を変更経路管理テーブル33に保存されているLSP番号への書き換えあるいは削除を行い、変更経路管理テーブル33からその宛先ユーザアドレスおよびLSP番号に関する情報を削除する機能と、タイマで計時された所定処理期間ごとに、変更経路管理テーブル33に保存された宛先ユーザアドレスを検索キーとして転送処理部28のパケット転送テーブル32を検索し、ヒットしたエントリのフラグがセットされていれば、該当エントリのフラグをリセットする機能とを有している。
出力I/F部30は、出力リンク特定テーブル34を保有している。この出力リンク特定テーブル34は、図7に示すように、ヘッダ情報から、出力リンクを特定する機能を有している。
出力I/F部30は、転送処理部28から受信したフレームの宛先アドレスをキーに出力リンク特定テーブル34を検索し、フレームを出力リンクへ送信する機能と、受信したフレームのシムヘッダに記述されたLSP番号をキーに出力リンク特定テーブル34を検索し、フレームを出力リンクへ送信する機能を有している。
このように、本実施の形態にかかるパケット転送装置では、パケット転送有無をパケット転送テーブルで管理し、パケット転送テーブルのうち任意の宛先アドレスに関する登録の削除または転送経路情報変更の要求が発生した際、所定処理期間にわたり当該宛先アドレスのパケットが転送されていないことを確認した後に、その要求を受け付けて実施する。
これにより、連続的にパケット転送が行われているユーザ間通信については上記要求が発生しても旧経路で転送され、所定処理期間にわたりパケット転送が確認されずパケットの到着順序が発生しないと判断されるユーザ間通信については上記要求が受け付けられて、旧経路が削除されあるいは新経路にマッピングされる。
[パケット転送装置の転送動作]
次に、図8を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の転送動作について説明する。図8は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の転送動作例を示す説明図である。
なお、ここでは、前述した図3のネットワークモデルを前提とする。また、端末10にはユーザ#1というアドレスが割り当てられており、端末11にはユーザ#2というアドレスが割り当てられており、端末14にはユーザアドレス#5が割り当てられており、端末15にはユーザアドレス#6が割り当てられているものとする。また、フレーム転送装置5経由の経路にはLSP24が割り当てられており、フレーム転送装置6経由の経路にはLSP25が割り当てられており、フレーム転送装置を経由しない経路にはLSP26が割り当てられているものとする。
まず、端末10と端末14の間で通信が開始され、端末10から端末14間へフレームとしてユーザパケット201が送信されたと仮定する。
これに応じて、パケット転送装置1は、リンク118からのユーザパケット201を入力I/F部27で受信する。入力I/F部27は、受信したフレームがユーザパケットであると判断し、転送処理部28へ転送する。
転送処理部28は、ユーザパケット201を入力I/F部27から受信した際に、その宛先ユーザアドレスであるユーザ#5を検索キーとしてパケット転送テーブル32を参照し、出力先転送経路を識別するためのLSP24が記述されたエントリ35を検出し、エントリ35のフラグをチェックし、リセットされているためこれをセットする。
これにより、エントリ35に記述されていた情報から、ユーザパケット201に対して、シムヘッダ情報としてLSP24が算出され、ユーザパケットに付与され、コアフレーム202が生成される。
転送処理部28は、このようにして生成したコアフレーム202を出力I/F部30へ送信する。
出力I/F部30は、コアフレーム202のシムヘッダ情報であるLSP24を検索キーとして出力リンク特定テーブル34を参照して出力リンク101を特定し、コアフレーム202をリンク101へ出力する。
次に、端末10と端末11の間で通信が開始され、端末11から端末12へフレームとしてユーザパケット203が送信されたと仮定する。
これに応じて、パケット転送装置1は、リンク118からのユーザパケット203を入力I/F部27で受信する。入力I/F部27は、受信したフレームがユーザパケットであると判断し、転送処理部28へ転送する。
転送処理部28は、ユーザパケット203を入力I/F部27から受信した際に、その宛先ユーザアドレスであるユーザ#2を検索キーとしてパケット転送テーブル32を参照するが、一致するエントリがなくミスヒットするため、パケット転送装置1自身が収容するユーザと判断し、ユーザパケット203をそのまま出力I/F部30へ送信する。
出力I/F部30は、ユーザパケット203の宛先アドレスであるユーザ#2を検索キーとして出力リンク特定テーブル34を参照して出力リンク119を特定し、ユーザパケット203をリンク119へ出力する。
また、端末14と端末10の間で通信が開始され、端末14から端末10へフレームとしてユーザパケット204が送信されたと仮定する。
このユーザパケット204は、パケット転送装置3において、シムヘッダを付与され、コアフレーム205としてパケット転送装置1へ送信される。
パケット転送装置1は、リンク101から、コアフレーム205を、入力I/F部27で受信する。入力I/F部27は、受信したフレームがコアフレームであると判断し、コアフレーム205のシムヘッダを除去することでユーザパケット204を抽出し、転送処理部28へ転送する。
転送処理部28は、ユーザパケット204を入力I/F部27から受信した際に、その宛先ユーザアドレスであるユーザ#1を検索キーとしてパケット転送テーブル32を参照するが、一致するエントリがなくミスヒットするため、パケット転送装置1自身が収容するユーザと判断し、ユーザパケット204をそのまま出力I/F部30へ送信する。
出力I/F部30は、ユーザパケット204の宛先アドレスであるユーザ#1を検索キーとして出力リンク特定テーブル34を参照して出力リンク118を特定し、ユーザパケット204をリンク118へ出力する。
[パケット転送装置の経路変更動作]
次に、図9を参照して、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の経路変更動作について説明する。図9は、本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の経路変更動作を示す説明図である。
前述した図8において、端末10と端末14の間の通信はLSP24で示される転送経路を用いていた。ここでは、このような図8の状態において、上記の通信の転送経路を、LSP26で示される転送経路に変更するよう、例えばトラヒックエンジニアリングにより外部から通知された場合の経路変更動作について説明する。
パケット転送装置1の転送制御部29は、外部から受信した、宛先ユーザアドレスがユーザ#5で検出される転送テーブルエントリのLSP番号をLSP26へ変更する情報と、宛先ユーザアドレスがユーザ#6で検出される転送テーブルエントリのLSP番号をLSP26へ変更する情報を、宛先ユーザアドレスユーザ#5を検索キーとしてLSP26を導くエントリ40と、宛先ユーザアドレスユーザ#6を検索キーとしてLSP26を導くエントリ41とし、変更経路管理テーブル33に保存する。
転送制御部29は、パケット転送有無をチェックする所定処理期間を順次計時するタイマを保有しており、0〜100ミリ秒を計測し、100ミリ秒ごとにリセットされるものとする。これにより、所定処理期間ここでは100ミリ秒ごとに、パケット転送有無のチェックを実施することが可能となる。
この所定処理期間(タイマ値、本実施例では100ミリ秒)については、少なくとも当該パケット転送装置から転送先となるパケット転送装置などの対向装置まで、外部からの要求で指定された宛先アドレスのパケットが到達するのに要する伝搬遅延時間以上の時間長を用いれば、過去に転送したパケットがすべて対向装置へ到達完了しているタイミングで経路変更動作を行うことになり、より安全な経路変更動作を実現できる。
所定処理期間ごとにタイマをリセットする際、転送制御部29は変更経路管理テーブル33を検索する。この際、外部からの要求に応じたエントリ40が登録されていることから、該当エントリ40の宛先ユーザアドレスユーザ#5という情報を検索キーとして転送処理部28のパケット転送テーブル32を検索し、エントリ38を検出してフラグをチェックする。
ここで、エントリ38のフラグはセットされており直前の所定処理期間にパケット転送があったことを示している。したがって、そのパケットが対向装置へ到着していない可能性があると判断でき、現時点での経路変更を行わずこのフラグをリセットする。これにより、変更経路管理テーブル33の上記エントリ40が保持されたままとなり、当該エントリ38については、所定処理期間経過後に再び転送有無が確認されて処理されることになる。
同様に、変更経路管理テーブル33に登録されているエントリ41の宛先ユーザアドレスユーザ#6という情報について、これを検索キーとして転送処理部28のパケット転送テーブル32を検索し、エントリ39を検出してフラグをチェックする。
この際、エントリ39のフラグはリセットされており直前の所定処理期間にパケット転送がなかったことを示している。したがって、当該宛先アドレスのパケットが対向装置へ到着完了していると判断でき、パケット転送テーブル32のエントリ39のLSP24を、変更経路管理テーブル33のエントリに記述されているLSP26に書き換え、処理済みのエントリ41を変更経路管理テーブル33から消去する。
これにより、経路変更前のパケット転送テーブル32は、その経路変更直後にはパケット転送テーブル32Aに示す内容となる。
タイマが再度リセットされる100ミリ秒後、再度、変更経路管理テーブル33を検索し、上記と同じ処理を繰り返す。変更経路管理テーブル33を検索し、エントリがなくミスヒット時は、パケット転送テーブル32の制御は実行されない。
このように、本実施の形態では、パケット転送装置で、パケット転送有無をパケット転送テーブルで管理し、パケット転送テーブルのうち任意の宛先アドレスに関する登録の削除または転送経路情報変更の要求が発生した際、所定処理期間にわたり当該宛先アドレスのパケットが転送されていないことを確認した後に、その要求を受け付けて実施するようにしたので、連続的にパケット転送が行われているユーザ間通信については上記要求が発生しても旧経路で転送され、所定処理期間にわたりパケット転送が確認されずパケットの到着順序が発生しないと判断されるユーザ間通信については上記要求が受け付けられて、旧経路が削除されあるいは新経路にマッピングされる。
したがって、トラヒックエンジニアリングにより動的な経路変更を行う場合でも、その着側パケット転送装置において、パケット到着順序の逆転発生を回避してその到着順序を保証することができる。
これにより,通信品質の劣化を防止しつつトラヒックエンジニアリングを実行することが可能となり、通信品質の劣化を防止しつつネットワークのトラヒック収容効率を向上させることができるとともに、通信品質の劣化を防止しつつスケーラビリティを向上させることが可能となる。
また、パケット転送テーブルで、転送経路情報とともに当該パケットの転送有無を宛先アドレスごとに管理し、転送処理部で、パケットの転送に応じて当該宛先アドレスのパケットの転送ありをパケット転送テーブルに設定し、転送制御部で、所定処理期間ごとに要求で指定された宛先アドレスのパケット転送有無をパケット転送テーブルで確認し、パケット転送なしの場合は要求を受け付けて実施し、パケット転送ありの場合は当該宛先アドレスのパケットの転送なしをパケット転送テーブルに設定し所定処理期間経過後に転送有無を再確認するようにしたので、比較的簡素な処理で複数の宛先アドレスについてそれぞれのパケット転送有無を確実かつ正確に管理できる。
この際、当該パケット転送装置と対向するパケット転送装置との間でICMP(Internet Control Message Protocol)のPing(Packet InterNet Groper)パケットを定期的に送受信するなどして、対向パケット転送装置間のRTT(Round Trip Time:往復伝搬遅延時間)を実測し、例えばそのRTTの1/2すなわち片道伝搬遅延時間を所定処理期間として用いるようにしてもよい。これにより、RTTの変動に応じて所定処理期間を動的に変更することができ、通信ネットワークの負荷状況に応じて適切に設定できる。
以上では、各宛先アドレスのパケットに関する転送有無を共通の所定処理期間ごとにチェックする場合を例として説明した。したがって、所定処理期間としては、それぞれの対向装置のうち片道伝搬遅延時間が最も長いものを用いればよい。なお、通信ネットワークの負荷状況が対向装置間で大きく異なる場合には、一部あるいはすべての対向装置ごとにその片道伝搬遅延時間に応じた所定処理期間を個別に用いてもよい。これにより、外部からの経路変更要求に対してより迅速に対応することができる。
本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置が適用される通信ネットワークのネットワークモデルの一例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置を設置した通信ネットワークの物理モデルの一例を示すブロック図である。 図2の通信ネットワークにおけるパケット転送装置間の転送経路の一例である。 本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の構成を示すブロック図である。 パケット転送装置で用いるパケット転送テーブルの構成例である。 パケット転送装置で用いる変更経路管理テーブルの構成例である。 パケット転送装置で用いる出力リンク特定テーブルの構成例である。 本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の転送動作例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態にかかるパケット転送装置の経路変更動作を示す説明図である。
符号の説明
1〜4…パケット転送装置、5〜6…フレーム転送装置、7〜8…波長交換機、10〜17…端末、18〜21…ユーザ網、22…コアネットワーク、23…インターネット、24,25,26…LSP番号、27…入力I/F部、28…転送処理部、29…転送制御部、30…出力I/F部、32…パケット転送テーブル、32A…パケット転送テーブル(経路変更後)、33…変更経路管理テーブル、34…出力リンク特定テーブル、35,38,39…パケット転送テーブルエントリ、40,41…変更経路管理テーブルエントリ、101〜109…波長パス、118〜121…リンク、201,203,204…ユーザパケット、202,205…コアフレーム。

Claims (4)

  1. 通信ネットワークに設けられて、入力されたパケットをその宛先アドレスに基づき所定の転送先へ転送するパケット転送装置であって、
    パケットの宛先アドレスごとにそのパケットの転送経路情報を管理するパケット転送テーブルを記憶する記憶部と、
    入力されたパケットの宛先アドレスに対応する転送経路情報を前記パケット転送テーブルから取得しその転送経路情報に応じて当該パケットを転送する転送処理部と、
    前記パケット転送テーブルのうち任意の宛先アドレスに関する登録の削除または転送経路情報変更の要求が発生した際、所定処理期間にわたり当該宛先アドレスのパケットが転送されていないことを確認した後に前記要求を受け付けて実施する転送制御部と
    を備えることを特徴とするパケット転送装置。
  2. 請求項1に記載のパケット転送装置において、
    前記パケット転送テーブルは、前記転送経路情報とともに当該パケットの転送有無を前記宛先アドレスごとに管理し、
    前記転送処理部は、前記パケットの転送に応じて当該宛先アドレスのパケットの転送ありを前記パケット転送テーブルに設定し、
    前記転送制御部は、所定処理期間ごとに前記要求で指定された宛先アドレスのパケット転送有無を前記パケット転送テーブルで確認し、パケット転送なしの場合は前記要求を受け付けて実施し、パケット転送ありの場合は当該宛先アドレスのパケットの転送なしを前記パケット転送テーブルに設定し所定処理期間経過後に転送有無を再確認する
    ことを特徴とするパケット転送装置。
  3. 請求項1に記載のパケット転送装置において、
    前記転送制御部は、前記所定処理期間として、少なくとも前記要求で指定された宛先アドレスのパケットがその対向装置まで到達するのに要する伝搬遅延時間以上の時間長を用いることを特徴とするパケット転送装置。
  4. 請求項3に記載のパケット転送装置において、
    前記転送制御部は、前記伝搬遅延時間として、前記対向装置との間での実測により取得した片道伝搬遅延時間を用いることを特徴とするパケット転送装置。
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