JP4983355B2 - 温度測定方法又は電子デバイスの温度測定装置 - Google Patents
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Description
La2O2S:Eu、YVO4:Eu、(Zn、Cd)S:Ag、ZnS:Ag、Cu、Ga、Cl、ZnS:Ag、ZnS:Cu、Al、Y2O3S:Eu
などを用いることができる。
(電子デバイスの作製)
電子デバイスとして上述の図2に示すような有機EL素子を用い、その素子の温度計測を実施した。
図1で示した光学式温度計測装置を用いて、電子デバイスとして上述の図2に例示する有機EL素子10の温度測定を実施した。作製した有機EL素子10の電極18(第1電極14及び第2電極16)に対し、30Hz、パルス幅0.5msec、電圧20Vのパルス信号を供給してパルス駆動した。このときの有機EL素子の平均輝度は、1600cd/m2であった。なお、この図1に例示するパルス波が定常レベルより高いパルス信号を、本実施例では、第1電極14とこれと有機層20を挟んで対向する第2電極16の陽極として機能する電極に印加し、他方の電極は一定電位に固定することで、有機層20に対し、上記パルス信号に応じた電流を流し、有機層20中に含まれる有機発光材料を発光させる。なお、有機層20を同様に発光させることができる他の方法としては、図1に示すパルス信号とは逆極性のパルス信号を陰極として機能する電極に印加しても良いし、陽極と陰極に対し、互いに逆極性で、かつ電圧の絶対値が上記20Vの半分のパルス信号をさせてもよい。
有機EL素子のガラス表面上に熱電対を貼り付け、温度測定を実施した。実施例1と同様の条件で有機EL素子を駆動をした。そのときの温度上昇として計測できた値は、トータルで1.2℃であり、図5に示す実施例1のようなパルス駆動時の瞬間的な温度上昇を把握することは、できなかった。
(ディスプレイの配線上への感温材料の成膜)
ディスプレイの配線部分の温度上昇を測定するため、図6に示すようなディスプレイ配線を作成した。具体的には、ガラス基板42上に既にストライプ状に形成されているITO透明電極44をディスプレイ配線として用い、この透明電極44を覆って、上記化学式(3)に示したPt(OEP)と、化学式(2)に示したAlq3とが5:95になるように共蒸着し、100nmの厚さの感温材料層110を形成した。
次に、図1で示した光学式温度計測装置を用いて、ディスプレイの配線部分の温度測定を実施した。ディスプレイの配線を、0.2Hz、パルス幅0.5msec、電圧5Vでパルス印加し、そのときの温度上昇を測定した。実施例2では、紫外の発光ダイオード312からの励起光を集光系レンズ314で1mmφ程度に絞り、測定が必要な部分のみの感温材料層の蛍光が得られるようにした。この配線44へのパルス印加から、任意の遅れ時間後に、紫外の発光ダイオードを0.5msecの間パルス駆動させ、感温材料からの蛍光スペクトルをマルチチャンネル検出器を用いた光検出部330で検出した。測定は、暗箱内で実施し、発光ダイオードにより感温材料が励起されている時間領域のみの蛍光スペクトルが得られる。光検出器330の感度に応じて、この測定を繰り返し、温度演算が容易にできるノイズの少ない信号を得るようにした。
ディスプレイの配線のガラス表面上に熱電対を貼り付け、温度測定を実施した。実施例2と同様に配線にパルス電圧を印加した。そのときの温度上昇は、2.8℃であり、実施例2のようなパルス駆動時における瞬間的な温度上昇を把握することは、できなかった。
(ディスプレイの配線上への感温材料の成膜)
実施例3では、実施例2と同様なディスプレイの配線部分の温度上昇を測定するために、既にストライプ状に形成されているITO透明電極上に、実施例2とは異なる感温材料(発光材料)を用いて感温材料層112を形成した。この感温材料層112は、発光材料としてZnS:Agのナノ粒子を用い、この粒子を体積比で30%含むポリカーボネート樹脂を、200nmの厚さに、ディップコート法で形成した。ZnS:Ag蛍光体は、ポリカーボネートで覆われているため、大気中でも十分安定なため、実施例1、2に示すような封止は実施しなかった(図8)。
次に、図8に示すディスプレイ配線の配線部分の温度を、図1で示した光学式温度計測装置を用いて測定した。ディスプレイの配線を、0.2Hz、パルス幅1msec、電圧8Vでパルス印加し、そのときの温度上昇を測定した。実施例3では、紫外の発光ダイオードからの励起光をレンズで0.5mmφ程度に絞り、測定が必要な部分のみの感温材料層の蛍光が得られるようにした。この配線へのパルス印加から、任意の遅れ時間後に、紫外の発光ダイオードを0.5msecの間パルス駆動させ、感温材料からの蛍光スペクトルをマルチチャンネル検出器により測定した。測定は、暗箱内で実施しており、発光ダイオードにより感温材料が励起されている時間領域のみの蛍光スペクトルが得られる。光検出器の感度に応じて、この測定を繰り返して温度演算が容易にできるノイズの少ない信号を得るようにした。また、あらかじめ測定しておいたZnS:Agのナノ粒子の蛍光ピーク波長と温度との関係から温度を算出した。
比較例3として、図8に示すディスプレイの配線44を形成したガラス表面上に熱電対を貼り付け、温度測定を実施した。実施例3と同様に配線にパルス電圧を印加し時の温度上昇は、4.3℃であった。実施例3のようなパルス駆動時のような瞬間的な温度上昇を把握することは、できなかった。
Claims (7)
- 被測定物体の表面を、発光特性が温度依存性を有する発光物質を含有する感温材料で被覆し、
前記感温材料で被覆された前記被測定物体の動作タイミングに同期して、前記発光物質にパルス光を照射するためのタイミング制御を行い、前記被測定物体の動作タイミングから所定時間経過後にパルス光を照射し、
前記被測定物体の動作タイミングに同期して、前記パルス光照射による前記発光物質の発光光を検知するためのタイミング制御を行い、前記パルス光照射によって前記感温材料から放出された光を受光し、
受光光と、前記感温材料の発光特性の温度との関係に基づいて、前記被測定物体のパルス動作から所定タイミング経過時の前記被測定物体の表面温度を求める温度測定方法において、
前記被測定物体は、電気的に駆動される電気デバイスであり、
前記発光物質は蛍光物質を含み、
該電気デバイスをパルス駆動し、該パルス駆動から所定時間が経過した後に、前記パルス光を照射し、前記電子デバイスのパルス駆動に同期して前記表面温度を計測するタイミングを制御し、前記電子デバイスのパルス駆動から所定時間経過後における前記電子デバイス温度を計測することを特徴とする温度測定方法。 - 請求項1に記載の温度測定方法において、
前記電子デバイスに対する所定周波数での駆動と、該駆動から一定時間後の前記感温材料へのパルス光の照射と、前記感温材料から放出された光の計測と、を繰り返し実行し、
計測結果の平均値に基づいて発光スペクトルからピーク波長を求め、表面温度を求めることを特徴とする温度測定方法。 - 電気信号により駆動可能な電子デバイスの表面に形成され、発光特性が温度依存性を有する発光物質を含有する感温材料層に対し、パルス光を照射して得られる発光光と、前記温度依存性とに基づいて、前記電子デバイスの表面温度を測定する装置であり、
前記感温材料層で被覆した前記電子デバイスの表面に対してパルス光を照射する光源と、
前記電子デバイスの電気的な駆動と同期させて、前記光源の発光タイミングの制御を実行し、前記電子デバイスの駆動タイミングから所定時間経過後に前記光源を発光させる光源制御部と、
前記パルス光によって励起された感温材料層の発光光を検出する光検出部であって、前記電子デバイスの電気的な駆動と同期させて、光検出動作タイミングの制御を実行し、所定タイミングで光検出を行う光検出部と、を備え、
前記電子デバイスの所定の駆動タイミングから所定時間経過後に、前記パルス光の照射に応じて前記感温材料層から得られた光と、前記発光物質の温度依存性とから前記電子デバイスの表面温度を算出する演算部と、
を備える電子デバイスの温度測定装置。 - 請求項3に記載の電子デバイスの温度測定装置において、
前記光源制御部は、前記電子デバイスに印加される駆動パルス信号に同期した信号を一定期間遅延させる遅延回路を備え、該遅延回路によって遅延された前記駆動パルス信号に同期した信号に応じたタイミングで前記光源を発光させ、
前記光検出部は、前記電子デバイスに印加される駆動パルス信号に同期した信号を一定期間遅延させる遅延回路を備え、該遅延回路によって遅延された前記駆動パルス信号に同期した信号に応じたタイミングで前記感温材料層から得た光の検出を実行することを特徴とする温度測定装置。 - 請求項3又は請求項4のいずれかに記載の電子デバイスの温度測定装置において、
前記光源は、紫外発光ダイオードを備えるパルス励起光源であり、
前記光検出部は、複数の波長域を検出するマルチチャンネル検出器を備えることを特徴とする温度測定装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の温度測定方法又は電子デバイスの温度測定装置において、
前記発光物質は、無機発光体又は有機発光体であることを特徴とする温度測定方法又は電子デバイスの温度測定装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の方法又は装置において、
前記発光物質は、
酸化物又は硫化物又は硫化酸化物に、希土類又は貴金属が添加された無機蛍光体、
または、ルテニウムビピリジン錯体、アミノ基を有するアミノベンゼン誘導体、アミノナフタレン誘導体、アミノフタレイン誘導体のいずれかの有機蛍光体であることを特徴とする温度測定方法又は電子デバイスの温度測定装置。
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