JP4983120B2 - Oリングを用いたシール構造体の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、Oリングを用いたシール構造体の組立方法に関するものである。
Oリングは静止用(固定用)や往復運動用のシール材として用いられている(特許文献1等)。自己潤滑性の悪いOリングでは次のようにして挿入荷重低減を図っている。まず、図11(a)に示すようにOリング100の表面に潤滑剤101としてオイルなどを塗布する。そして、これを図11(b)に示すように円柱部材110の溝111に嵌め込み、その後、Oリング100を嵌め込んだ円柱部材110を部材120の円形溝121に挿入することにより挿入しやすくしている。
特開2005−331060号公報
しかしながら、図11を用いて説明したように自己潤滑性の悪いOリング100の表面に潤滑剤101を塗布するだけでは、Oリング100を嵌め込んだ円柱部材110を部材120の円形溝121に繰り返して挿入した際に潤滑剤101が部材120側に付着してしまい、Oリング100から取れてしまう。そのため、繰り返し挿入性が悪いという問題がある。また、Oリング100の表面に潤滑剤101を塗布した後に長時間放置された場合、潤滑剤101がたれてしまい、このたれが挿入性悪化を招くという問題がある。
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、Oリングを嵌め込んだ部材を円形溝に挿入する際の挿入性を向上させることができるOリングを用いたシール構造体の組立方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、Oリングとして、外周面における第2部材の円形溝の内面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝が当該Oリングの全周にわたり連続して環状に形成されているとともに、同Oリングの外周面には、径方向に延び、かつ、前記組立用潤滑剤充填溝と交差する連通溝が形成されているものを用い、第2工程において、前記Oリングの組立用潤滑剤充填溝の内部に組立用潤滑剤を充填した状態で、Oリング配置溝に前記Oリングを嵌め込んだ第1部材を第2部材の円形溝に挿入するようにしたことをその要旨としている。
請求項2に記載の発明では、Oリングとして、外周面における第2部材の円形溝の内面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝が当該Oリングの全周にわたり連続して環状に形成されているとともに、同Oリングの外周面には、径方向に延び、かつ、前記組立用潤滑剤充填溝と交差する連通溝が形成されているものを用い、当該Oリングの組立用潤滑剤充填溝の内部に組立用潤滑剤を充填した後に、このOリングを第1工程においてOリング配置溝に嵌め込み、引き続き、第2工程において、前記Oリングの組立用潤滑剤充填溝の内部に組立用潤滑剤を充填した状態で、前記Oリング配置溝に前記Oリングを嵌め込んだ第1部材を第2部材の円形溝に挿入するようにしたことをその要旨としている。
請求項3に記載の発明では、Oリングとして、外周面における第2部材の円形溝の内面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝が当該Oリングの全周にわたり連続して環状に形成されているとともに、同Oリングの外周面には、径方向に延び、かつ、前記組立用潤滑剤充填溝と交差する連通溝が形成されているものを用い、当該Oリングを第1工程においてOリング配置溝に嵌め込んだ後に、前記Oリングの組立用潤滑剤充填溝の内部に組立用潤滑剤を充填し、引き続き、第2工程において、前記Oリングの組立用潤滑剤充填溝の内部に組立用潤滑剤を充填した状態で、前記Oリング配置溝に前記Oリングを嵌め込んだ第1部材を第2部材の円形溝に挿入するようにしたことをその要旨としている。
請求項1,2,3に記載の発明によれば、Oリングの外周面に形成した組立用潤滑剤充填溝の内部に組立用潤滑剤を充填した状態で、Oリング配置溝にOリングを嵌め込んだ第1部材が第2部材の円形溝に挿入される。この際、組立用潤滑剤充填溝の内部の組立用潤滑剤により荷重を低減することができる。
ここで、この組立用潤滑剤はOリングの円弧状の外周面ではなく組立用潤滑剤充填溝の内部に充填されており、より確実に保持され、Oリングを嵌め込んだ第1部材を円形溝に挿入する際の挿入性を向上させることができる。また、Oリングの外周面に形成した組立用潤滑剤充填溝の内部の組立用潤滑剤によりOリングを嵌め込んだ第1部材を円形溝に繰り返し挿入する際の荷重を低減することができる。即ち、一度挿入した後も組立用潤滑剤
充填溝の内部に組立用潤滑剤が残り、繰り返して、Oリングを嵌め込んだ第1部材を円形溝に挿入した際においても、繰り返しにより組立用潤滑剤が取り付け相手の第2部材側に付着して組立用潤滑剤がなくなることが回避され、Oリングを嵌め込んだ第1部材を円形溝に繰り返し挿入する際の挿入性を向上させることができる。
また、組立用潤滑剤充填溝がOリングの全周にわたり連続して環状に形成されているとともに、Oリングの外周面には、径方向に延び、かつ、組立用潤滑剤充填溝と交差する連通溝が形成されているため、組立用潤滑剤を多く充填することが可能となる。
また、請求項に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法において、前記組立用潤滑剤充填溝は、Oリングの全周にわたり連続して環状に、かつ、複数本形成されていると、さらに組立用潤滑剤を多く充填することが可能となる。
請求項に記載のように、請求項1に記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法において前記Oリングとして、外周面におけるOリング配置溝の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝が、さらに形成されたものを用い、この組立用潤滑剤充填溝の内部に組立用潤滑剤を充填した状態で、第1工程においてOリングをOリング配置溝に嵌め込むようにしてもよい。また、請求項に記載のように、請求項2に記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法において、前記Oリングとして、外周面におけるOリング配置溝の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝が、さらに形成されたものを用い、この組立用潤滑剤充填溝の内部にも組立用潤滑剤を充填した状態で、第1工程においてOリングをOリング配置溝に嵌め込むようにしてもよい。
請求項5,6に記載の発明によれば、Oリング配置溝の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝の内部に充填した組立用潤滑剤により、第1部材のOリング配置溝にOリングを嵌めやすくすることができる。
請求項に記載のように、請求項またはに記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法において前記Oリング配置溝の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝はOリングの全周にわたり連続して環状に形成されていると、組立用潤滑剤を多く充填することが可能となる。
請求項に記載のように、請求項またはに記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法において前記Oリング配置溝の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝は、Oリングの全周にわたり連続して環状に、かつ、複数本形成されていると、さらに組立用潤滑剤を多く充填することが可能となる。
請求項に記載のように、請求項1〜8のいずれか1項に記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法において、Oリングは静止用のOリングであるとよい。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1には、本実施形態における静止用Oリング10を用いたシール構造体を示す。このシール構造体は、第1部材20の外周面21と第2部材30の円形溝31の内面との間がOリング10により密封されている。
第1部材20は円柱部材であり、外周面21にはOリング配置溝22が形成されている。Oリング配置溝22は凹条であって、第1部材(円柱部材)20の外周面21に環状に形成されている。このOリング配置溝22にOリング10が嵌められている。第2部材30は円筒部材であり、円形溝31を有している。第2部材(円筒部材)30の円形溝31の内径は第1部材(円柱部材)20の外径より若干大きくなっている。第1部材20の外周面21と第2部材30の円形溝31の内面との間にOリング10が配置され、Oリング10は第1部材20の外周面21と第2部材30の円形溝31の内面との間において圧縮変形されて両者の間を密閉(シール)している。
図2(a)にはOリング10の平面図を示すとともに、図2(b)には図2(a)のA−A線でのOリング10の断面図を示す。
図2において、Oリング10は断面円形の弾性材料よりなる。Oリング10の外周面に組立用潤滑剤充填溝11a,11bが形成されている。組立用潤滑剤充填溝11aの形成箇所は、第2部材30の円形溝31(図1参照)の内面との圧接部であり、第2部材30の円形溝31の内面との圧接部において開口している。一方、組立用潤滑剤充填溝11bの形成箇所は、第1部材20のOリング配置溝22(図1参照)の底面との圧接部であり、第1部材20のOリング配置溝22の底面との圧接部において開口している。溝11a,11bはOリングの成形工程でOリング表面に形成したものである。
次に、Oリング10を用いたシール構造体の組立方法について、図3,4を用いて説明する。
図3(a)に示すOリング10に対し、図3(b)に示すようにOリング10に組立用潤滑剤12を塗布する。そして、このOリング10を図3(c)に示すように第1部材(円柱部材)20のOリング配置溝22に嵌め込む。引き続き、図1に示すように、Oリング10を嵌め込んだ第1部材20を第2部材30の円形溝31に挿入する。
このようにして、Oリングを用いたシール構造体の組立方法として、第1部材20の外周面21に環状に形成されたOリング配置溝22にOリング10を嵌め込む第1工程と、Oリング配置溝22にOリング10を嵌め込んだ第1部材20を第2部材30の円形溝31に挿入して第1部材20の外周面21と第2部材30の円形溝31の内面との間をOリング10により密封する第2工程と、を有している。
ここで、図3(b)において、その拡大図である図4(a)に示すように、Oリング10の組立用潤滑剤充填溝11a,11bの内部に組立用潤滑剤12を充填する。詳しくは、Oリング10の外周面に組立用潤滑剤12を塗布することにより外周面に形成した組立用潤滑剤充填溝11a,11bの内部に組立用潤滑剤12が入る。即ち、Oリング10の表面に塗布したオイルなどの組立用潤滑剤12が表面張力で組立用潤滑剤充填溝11a,11bの内部に入り込む。この状態で、図3(c)に示すように、Oリング10をOリング配置溝22に嵌め込む。詳しくは、図4(b)に示すようになる。引き続き、Oリング10を嵌め込んだ第1部材20を第2部材30の円形溝31に挿入するが、このとき、組立用潤滑剤充填溝11a内の組立用潤滑剤12により挿入の際の荷重を低減することができる。また、一度挿入した後も組立用潤滑剤充填溝11aの内部に潤滑剤(潤滑油)12が残る。よって、繰り返して挿入した際においても、繰り返しにより潤滑剤(潤滑油)12が取り付け相手側の第2部材30に付着して潤滑剤(潤滑油)12がなくなることが防止できる。
また、図11の場合には、Oリング100の表面に潤滑剤101を塗布した後に長時間放置された場合、潤滑剤101がたれてしまい、このたれが挿入性悪化を招いてしまう。これに対し、本実施形態では、組立用潤滑剤充填溝11a内にオイル(12)を表面張力でトラップして挿入性に優れている。
このようにして、Oリング10に組立用潤滑剤充填溝11aを形成することで組立用潤滑剤充填溝11a内にオイル(12)を表面張力でトラップし、塗布後に長時間放置された場合の挿入性を向上させることができるとともに、一度挿入した後も組立用潤滑剤充填溝11a内にオイル(12)を残し、繰り返し挿入性を向上させることができる。
また、Oリング10に組立用潤滑剤充填溝11bを形成することで組立用潤滑剤充填溝11b内に組立用潤滑剤12を充填して、第1部材20のOリング配置溝22にOリング10を嵌めやすくすることができる。詳しくは、図11の場合には、Oリング100の表面に潤滑剤101を塗布した後に潤滑剤101がたれやすく円柱部材110の溝111にOリング100を嵌めにくくなることがあるが、本実施形態では、組立用潤滑剤充填溝11b内にオイル(12)を表面張力でトラップして、第1部材20のOリング配置溝22にOリング10を嵌めやすくすることができる。
Oリング10の外周面に形成する組立用潤滑剤充填溝11a,11bに関して、本実施形態では、図2に示すように、Oリング10の表面を1周するような組立用潤滑剤充填溝11a,11bを形成している。これにより、より多くの潤滑剤12を充填して挿入性を向上させることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)Oリング10として、外周面における第2部材30の円形溝31の内面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝11aが形成されたものを用い、第2工程において、Oリング10の組立用潤滑剤充填溝11aの内部に組立用潤滑剤12を充填した状態で、Oリング配置溝22にOリング10を嵌め込んだ第1部材20を第2部材30の円形溝31に挿入するようにした。詳しくは、Oリング10として、外周面における第2部材30の円形溝31の内面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝11aが形成されたものを用い、当該Oリング10の組立用潤滑剤充填溝11aの内部に組立用潤滑剤12を充填した後に、このOリング10を第1工程においてOリング配置溝22に嵌め込み、引き続き、第2工程において、Oリング10の組立用潤滑剤充填溝11aの内部に組立用潤滑剤12を充填した状態で、Oリング配置溝22にOリング10を嵌め込んだ第1部材20を第2部材30の円形溝31に挿入するようにした。
これにより、Oリング10の外周面に形成した組立用潤滑剤充填溝11aの内部に組立用潤滑剤12を充填した状態で、Oリング配置溝22にOリング10を嵌め込んだ第1部材20が第2部材30の円形溝31に挿入される。この際、組立用潤滑剤充填溝11aの内部の組立用潤滑剤12により荷重を低減することができる。ここで、この組立用潤滑剤12はOリング10の円弧状の外周面ではなく組立用潤滑剤充填溝11aの内部に充填されており、より確実に保持され、Oリング10を嵌め込んだ第1部材20を円形溝31に挿入する際の挿入性を向上させることができる。
また、Oリング10の外周面に形成した組立用潤滑剤充填溝11aの内部の組立用潤滑剤12によりOリング10を嵌め込んだ第1部材20を円形溝31に繰り返し挿入する際の荷重を低減することができる。即ち、一度挿入した後も組立用潤滑剤充填溝11aの内部に組立用潤滑剤12が残り、繰り返して、Oリング10を嵌め込んだ第1部材20を円形溝31に挿入した際においても、繰り返しにより組立用潤滑剤12が取り付け相手の第2部材30側に付着して組立用潤滑剤12がなくなることが回避され、Oリング10を嵌め込んだ第1部材20を円形溝31に繰り返し挿入する際の挿入性を向上させることができる。
(2)組立用潤滑剤充填溝11aはOリングの全周にわたり連続して環状に形成されているので、組立用潤滑剤12を多く充填することが可能となる。
(3)Oリング10として、外周面におけるOリング配置溝22の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝11bが、さらに形成されたものを用い、この組立用潤滑剤充填溝11bの内部に組立用潤滑剤12を充填した状態で、第1工程においてOリング10をOリング配置溝22に嵌め込むようにした。詳しくは、Oリング10として、外周面におけるOリング配置溝22の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝11bが、さらに形成されたものを用い、組立用潤滑剤充填溝11aの内部と共に組立用潤滑剤充填溝11bの内部にも組立用潤滑剤12を充填した状態で、第1工程においてOリング10をOリング配置溝22に嵌め込むようにした。このようにすると、組立用潤滑剤充填溝11bの内部に充填した組立用潤滑剤12により、第1部材20のOリング配置溝22にOリング10を嵌めやすくすることができる。また、組立用潤滑剤充填溝11bはOリング10の全周にわたり連続して環状に形成されているので、組立用潤滑剤12を多く充填することが可能となる。
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
Oリング10の外周面に形成する溝に関して、図2では2本の組立用潤滑剤充填溝11a,11bを形成したが、図5に示すように、3本以上の溝15a〜15jを形成してもよい。即ち、溝11aに代わる取付用潤滑剤充填溝(15a〜15e)および溝11bに代わる取付用潤滑剤充填溝(15f〜15j)は、Oリングの全周にわたり連続して環状に、かつ、複数本形成されているものとしてもよい。溝の数を増やすことにより潤滑剤の保持量を多くすることができる(さらに組立用潤滑剤12を多く充填することが可能となる)。
また、図2に代わる図6に示すように、Oリング10の外周面に、径方向に延び、かつ、組立用潤滑剤充填溝11a,11bと交差する連通溝16を形成してもよい。このように縞模様に溝を形成することにより、組立用潤滑剤12を多く充填することが可能となる。特に、連通溝16は周方向において等間隔に複数形成されていると、組立用潤滑剤12をより多く充填することが可能となる。なお、連通溝16は図5の場合において形成してもよい。
また、図7に示すように、突起19を形成することにより組立用潤滑剤充填溝15a〜15jを形成してもよい。
また、これまでの説明では、シール構造体の組立の手順として、(i)Oリング10の組立用潤滑剤充填溝11a,11bの内部に組立用潤滑剤12を充填し、(ii)このOリング10を第1部材20のOリング配置溝22に嵌め込み、(iii)この第1部材20を第2部材30の円形溝31に挿入するようにした。これに代わり次のようにしてもよい。
図8に示すようにOリング10を第1工程においてOリング配置溝22に嵌め込んだ後に、図9に示すように、Oリング10の組立用潤滑剤充填溝11aの内部に組立用潤滑剤12を充填し、引き続き、第2工程において、Oリング10の組立用潤滑剤充填溝11aの内部に組立用潤滑剤12を充填した状態で、図10に示すように、Oリング配置溝22にOリング10を嵌め込んだ第1部材20を第2部材30の円形溝31に挿入するようにしてもよい。このようにしても同様の効果を得ることができる。特に、組立用潤滑剤充填溝11aが無いOリングを用い、かつ、Oリング配置溝22に嵌める前にOリングの表面に潤滑剤を塗布すると潤滑剤12がたれやすく挿入性悪化を招きやすいが、Oリング配置溝22にOリング10を嵌め込んだ後に組立用潤滑剤12を塗布することにより、Oリング10を嵌め込んだ第1部材20を円形溝31に挿入する際の挿入性を向上させることができる。
本実施形態における静止用Oリングを用いたシール構造体の断面図。 (a)はOリングの平面図、(b)は(a)のA−A線でのOリングの断面図。 (a)はOリングの断面図、(b)はOリングに潤滑剤を塗布した状態での断面図、(c)はOリングを溝に嵌めた状態での断面図。 (a)はOリングに潤滑剤を塗布した状態での断面図、(b)はOリングを溝に嵌めた状態での断面図。 (a)は別例のOリングの断面図、(b)は別例のOリングを溝に嵌めた状態での断面図。 (a)は別例のOリングの平面図、(b)は(a)のA−A線でのOリングの断面図。 (a)は別例のOリングの断面図、(b)は別例のOリングを溝に嵌めた状態での断面図。 別例のOリングを用いたシール構造体の組立方法を説明するための断面図。 別例のOリングを用いたシール構造体の組立方法を説明するための断面図。 別例のOリングを用いたシール構造体の組立方法を説明するための断面図。 (a)は背景技術を説明するためのOリングの断面図、(b)はOリングを用いたシール構造体の断面図。
符号の説明
10…Oリング、11a…組立用潤滑剤充填溝、11b…組立用潤滑剤充填溝、12…組立用潤滑剤、15a〜15j…溝、16…連通溝、20…第1部材、21…外周面、22…Oリング配置溝、30…第2部材、31…円形溝。

Claims (9)

  1. 第1部材(20)の外周面(21)に環状に形成されたOリング配置溝(22)にOリング(10)を嵌め込む第1工程と、
    前記Oリング配置溝(22)にOリング(10)を嵌め込んだ第1部材(20)を第2部材(30)の円形溝(31)に挿入して第1部材(20)の外周面(21)と第2部材(30)の円形溝(31)の内面との間をOリング(10)により密封する第2工程と、を有するOリングを用いたシール構造体の組立方法において、
    前記Oリング(10)として、外周面における第2部材(30)の円形溝(31)の内面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝(11a)が当該Oリングの全周にわたり連続して環状に形成されているとともに、同Oリングの外周面には、径方向に延び、かつ、前記組立用潤滑剤充填溝(11a)と交差する連通溝(16)が形成されているものを用い、前記第2工程において、前記Oリング(10)の組立用潤滑剤充填溝(11a)の内部に組立用潤滑剤(12)を充填した状態で、前記Oリング配置溝(22)に前記Oリング(10)を嵌め込んだ第1部材(20)を第2部材(30)の円形溝(31)に挿入するようにしたことを特徴とするOリングを用いたシール構造体の組立方法。
  2. 第1部材(20)の外周面(21)に環状に形成されたOリング配置溝(22)にOリング(10)を嵌め込む第1工程と、
    前記Oリング配置溝(22)にOリング(10)を嵌め込んだ第1部材(20)を第2部材(30)の円形溝(31)に挿入して第1部材(20)の外周面(21)と第2部材(30)の円形溝(31)の内面との間をOリング(10)により密封する第2工程と、を有するOリングを用いたシール構造体の組立方法において、
    前記Oリング(10)として、外周面における第2部材(30)の円形溝(31)の内面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝(11a)が当該Oリングの全周にわたり連続して環状に形成されているとともに、同Oリングの外周面には、径方向に延び、かつ、前記組立用潤滑剤充填溝(11a)と交差する連通溝(16)が形成されているものを用い、当該Oリング(10)の組立用潤滑剤充填溝(11a)の内部に組立用潤滑剤(12)を充填した後に、このOリング(10)を前記第1工程においてOリング配置溝(22)に嵌め込み、引き続き、前記第2工程において、前記Oリング(10)の組立用潤滑剤充填溝(11a)の内部に組立用潤滑剤(12)を充填した状態で、前記Oリング配置溝
    (22)に前記Oリング(10)を嵌め込んだ第1部材(20)を第2部材(30)の円形溝(31)に挿入するようにしたことを特徴とするOリングを用いたシール構造体の組立方法。
  3. 第1部材(20)の外周面(21)に環状に形成されたOリング配置溝(22)にOリング(10)を嵌め込む第1工程と、
    前記Oリング配置溝(22)にOリング(10)を嵌め込んだ第1部材(20)を第2部材(30)の円形溝(31)に挿入して第1部材(20)の外周面(21)と第2部材(30)の円形溝(31)の内面との間をOリング(10)により密封する第2工程と、を有するOリングを用いたシール構造体の組立方法において、
    前記Oリング(10)として、外周面における第2部材(30)の円形溝(31)の内面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝(11a)が当該Oリングの全周にわたり連続して環状に形成されているとともに、同Oリングの外周面には、径方向に延び、かつ、前記組立用潤滑剤充填溝(11a)と交差する連通溝(16)が形成されているものを用い、当該Oリング(10)を前記第1工程においてOリング配置溝(22)に嵌め込んだ後に、前記Oリング(10)の組立用潤滑剤充填溝(11a)の内部に組立用潤滑剤(12)を充填し、引き続き、前記第2工程において、前記Oリング(10)の組立用潤滑剤充填溝(11a)の内部に組立用潤滑剤(12)を充填した状態で、前記Oリング配置溝(22)に前記Oリング(10)を嵌め込んだ第1部材(20)を第2部材(30)の円形溝(31)に挿入するようにしたことを特徴とするOリングを用いたシール構造体の組立方法。
  4. 前記組立用潤滑剤充填溝は、Oリングの全周にわたり連続して環状に、かつ、複数本形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法。
  5. 前記Oリング(10)として、外周面におけるOリング配置溝(22)の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝(11b)が、さらに形成されたものを用い、この組立用潤滑剤充填溝(11b)の内部に組立用潤滑剤(12)を充填した状態で、第1工程においてOリング(10)を前記Oリング配置溝(22)に嵌め込むようにしたことを特徴とする請求項1に記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法。
  6. 前記Oリング(10)として、外周面におけるOリング配置溝(22)の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝(11b)が、さらに形成されたものを用い、この組立用潤滑剤充填溝(11b)の内部にも組立用潤滑剤(12)を充填した状態で、第1工程においてOリング(10)を前記Oリング配置溝(22)に嵌め込むようにしたことを特徴とする請求項2に記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法。
  7. 前記Oリング配置溝(22)の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝(11b)はOリングの全周にわたり連続して環状に形成されていることを特徴とする請求項またはに記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法。
  8. 前記Oリング配置溝(22)の底面との圧接部に開口する組立用潤滑剤充填溝は、Oリングの全周にわたり連続して環状に、かつ、複数本形成されていることを特徴とする請求項またはに記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法。
  9. Oリング(10)は静止用のOリングであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のOリングを用いたシール構造体の組立方法。
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