JP4982321B2 - クイックコネクタ - Google Patents

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Description

この発明は、配管用に用いられる樹脂チューブと相手パイプとを接続するためのクイックコネクタに関する。
従来、例えば自動車の配管用チューブ、特に樹脂製のチューブを相手パイプに接続するための継手として、ワンタッチで迅速に接続を行うことのできるクイックコネクタが広く用いられている。
この種クイックコネクタは、(イ)軸方向の複数個所に外周面に沿って径方向外方に突出した形状の環状喰込部が形成され、その環状喰込部を樹脂チューブの内面に食い込ませる状態に樹脂チューブ内部に圧入されて固定される圧入固定部と、(ロ)内側の挿入空間に相手パイプを軸方向に挿入させる挿入部と、(ハ)径方向に弾性変形可能に設けられ、挿入された相手パイプの被係合部に軸方向に係合して、挿入部を相手パイプに対し抜け止めする係合部とを有しており、予め圧入固定部を樹脂チューブに圧入固定した状態で挿入部に相手パイプを挿入させることで、ワンタッチで樹脂チューブと相手パイプとを接続することができる。
図6は、このクイックコネクタにおける圧入固定部の一具体例を示したもので、図中200は筒状をなす圧入固定部を、202-1,202-2,202-3は圧入固定部200の軸方向の複数個所に径方向外方に突出した形状で形成された環状喰込部で、それぞれが樹脂チューブ204の内径よりも大径をなす円環状に且つ断面鋸歯状の先端が鋭利な形状とされている。
クイックコネクタは、この圧入固定部200を樹脂チューブ204の内部に圧入すると、各環状喰込部202-1,202-2,20-3が樹脂チューブ204を強制的に拡開変形させるとともに、自身が樹脂チューブ204の内面に喰い込んだ状態となり、圧入固定部200と樹脂チューブ204とが抜止状態に結合される。
ところで従来のクイックコネクタにあっては、各環状喰込部202-1,202-2,202-3が、図6(A)に示すように同径か又は圧入固定部200の先端に対して後側(図中右側であって圧入固定部200の基端側)に位置するものが大径をなしており、この場合図6(B)に示すように必然的に各環状喰込部202-1,202-2,202-3の樹脂チューブ204内面への喰込みの深さが浅くなってしまい、環状喰込部202-1,202-2,202-3の喰込みによる樹脂チューブ204の引抜強度が必ずしも十分でないといった問題があった。
この場合、自動車が例えば事故等を起したときに樹脂チューブ204がクイックコネクタから抜けてしまい、そのことが内部の流体の漏れに繋がってしまう。
例えば自動車用の燃料輸送用の樹脂チューブの場合、樹脂チューブ204がクイックコネクタから抜けてしまうと燃料の漏出に繋がってしまう。
上記環状喰込部202-1,202-2,202-3は、樹脂チューブ204内面への全周に亘る喰込みによって、圧入固定部200と樹脂チューブ204内面との間を線状にシールする働きも行っているが、それら環状喰込部202-1,202-2,202-3の喰込みの深さが浅いことによってシール性の点でも改善の余地のあるものであった。
尚、下記特許文献1には樹脂チューブ等の可撓ホースの引抜強度を高めることを狙いとしたコネクタが開示されているが、このものは本発明とは解決手段を異にする別異のものである。
特許第2767619号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、樹脂チューブの引抜強度を効果的に高めることができるとともに、併せてシール性をも向上させ得る樹脂チューブ接続用のクイックコネクタを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)軸方向の複数個所に外周面に沿って径方向外方に突出した形状の環状喰込部が形成され、該環状喰込部を樹脂チューブの内面に食い込ませる状態に該樹脂チューブ内部に圧入されて固定される圧入固定部と、(ロ)内側の挿入空間に相手パイプを軸方向に挿入させる挿入部と、(ハ)径方向に弾性変形可能に設けられ、該挿入された相手パイプの被係合部に軸方向に係合して前記挿入部を該相手パイプに対し抜け止めする係合部と、を有し、前記樹脂チューブと該相手パイプとを接続するクイックコネクタにおいて、複数の前記環状喰込部の少なくとも何れかを円環状の環状喰込部となすとともに、該何れかの環状喰込部に対して前記圧入固定部の基端側である後側に隣接した位置に、最大外径が前記樹脂チューブの内径よりも大径且つ前側の前記何れかの環状喰込部よりも小径をなすとともに、最大径部の外周面が全周に亘り軸方向の平坦面をなし、該平坦面を前記樹脂チューブの内面に全周に亘り圧接状態に嵌合させる環状圧接部が設けてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記環状圧接部の更に後側に隣接した位置には前記環状喰込部が設けられており、該環状圧接部が2つの環状喰込部の間の位置に設けてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、環状喰込部の少なくとも何れかを円環状の環状喰込部となすとともに、その後側に隣接した位置に、前側の環状喰込部よりも最大外径が小径をなすとともに、最大径部の外周面が全周に亘り軸方向の平坦面をなし、その平坦面を樹脂チューブの内面に全周に亘り圧接状態に嵌合させる環状圧接部を設けたものである。
本発明のクイックコネクタでは、上記何れかの円環状の環状喰込部に対し、後側位置にある環状圧接部の外径(最大外径)が小径をなし、かかる環状圧接部が隣接した前側位置の円環状の環状喰込部に対し径方向に大きな段差を生ぜしめていることから、圧入固定部を樹脂チューブに圧入したときに、かかる環状圧接部に対する前側位置の上記何れかの環状喰込部の樹脂チューブ内面に対する喰込みの深さを従来に増して深くすることができる。
また環状圧接部は外周の平坦面において樹脂チューブの内面に対し面状に圧接状態に嵌合し、樹脂チューブ内面との間に広い面積に亘って大きな摩擦力を生ぜしめる。
そしてこれらにより、樹脂チューブのクイックコネクタに対する引抜強度を効果的に高強度となすことができる。
また環状圧接部の外周の平坦面が広い面積に亘って樹脂チューブの内面に面接触するため、即ち広い面積に亘って面シールを行うため、シール性もまた従来のクイックコネクタに対し効果的に高めることができる。
また本発明によれば単に環状圧接部を設けるだけで良いため、樹脂チューブの引抜強度の高強度化とシール性の向上とを、低コストで実現することができる。
ここで本発明では、従来環状喰込部として構成されていたものを、その最大径部の外周部を全周に亘って平坦に切り欠くことで、これを環状圧接部として構成することができる。
本発明では、環状圧接部の更に後側の隣接した位置に環状喰込部を設け、環状圧接部を2つの環状喰込部の間の位置に設けておくことができる(請求項2)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は燃料輸送用配管として好適な樹脂チューブで、12はこれを接続すべき相手パイプ(ここでは金属製)である。
本実施形態において、樹脂チューブ10としては、ポリアミド樹脂の単層チューブ,フッ素樹脂とポリアミド樹脂の複層チューブ,ポリフェニレンサルファイド樹脂とポリアミド樹脂の複層チューブ,ポリエステルで構成される単層及び複層構造をなしたチューブ等を好適に用いることができる。
上記相手パイプ12には、先端から所定距離離隔した位置に、外周面に沿って径方向外方に膨出したバルジ部(被係合部)14が一体に形成されている。
16はこれら樹脂チューブ10と相手パイプ12とを接続する本実施形態のクイックコネクタである。ここでクイックコネクタ16は樹脂製(材質は例えばガラス繊維強化されたポリアミド樹脂)とされている。
図2に示しているように、クイックコネクタ16は全体として筒状をなすコネクタ本体18と、リテーナ20とを有している。
コネクタ本体18は、内側の挿入空間22に相手パイプ12を挿入させる筒状の挿入部24と、これより小径をなす圧入固定部26とを備えている。
圧入固定部26は、樹脂チューブ10の内部に圧入される部分であって、その外周面に且つ軸方向の異なった2個所に、外周面に沿って径方向外方に突出し、断面が鋸歯状の先端が鋭角を成す円環状の環状喰込部28-1,28-2が形成されている。
圧入固定部26は、樹脂チューブ10への圧入時にこれら環状喰込部28-1,28-2を樹脂チューブ10の内面に喰い込ませ、その喰込作用で樹脂チューブ10に抜止め状態に固定される。
ここで2つの環状喰込部28-1,28-2は、それぞれの外径(最大径)が樹脂チューブ10の内径よりも大径の円環状をなしており、また2つの環状喰込部28-1,28-2はここでは同径とされている。但し後側(図中右側であって圧入固定部26の基端側)の環状喰込部28-3の外径を、前側の環状喰込部28-1よりも大径となすこともできる。
但しこれら環状喰込部28-1,28-2は何れも挿入部24の外径よりも小径である。
また後側の環状喰込部28-2は、挿入部24に対し所定距離前側に離隔した位置に設けられている。
上記挿入部24は段付形状をなしていて、大径部の内側にシールリングとしての弾性を有するOリング30,30と、樹脂製のスペーサリング32とが保持されており、相手パイプ12が挿入空間22に挿入されたときに、それらOリング30が相手パイプ12の外周面に弾性接触して、挿入部24の内面と相手パイプ12の外面との間をシールする。
挿入部24にはまた、図中右端位置の内側に樹脂製のリング状のブッシュ34が抜け止め状態に保持されている。ここでブッシュ34の内径は、図1にも示しているように挿入部24における小径部の内径と同等内径とされている。
コネクタ本体18にはまた、挿入部24の図中右側の端部にソケット状をなすリテーナ保持部36が備えられている。
このリテーナ保持部36は、リテーナ20を内部に収容状態に保持する部分で、コネクタ本体18はこのリテーナ20を介して相手パイプ12と接続される。
リテーナ保持部36には、周方向に沿って円弧状をなす窓部38と、その窓部38に臨んで形成された、同じく周方向に円弧状をなす掛止部40とがそれぞれ一対備えられており、この掛止部40に対してリテーナ20の掛止溝42が径方向内方から嵌り合うことで、リテーナ20がリテーナ保持部36に軸方向に固定状態に保持される。
リテーナ20は全体として略環状(周方向所定個所に切欠きを有する断面C字状)をなす部材であって、径方向に弾性変形可能とされている。
このリテーナ20は、図中左端側に係合部44を有していて、そこに周方向に円弧状をなす一対の凹部45が備えられており、この凹部45に、相手パイプ12のバルジ部14が径方向内方から嵌り合うことによって、相手パイプ12とリテーナ20とが、即ちかかるリテーナ20を介して相手パイプ12とコネクタ本体18とが軸方向に抜け止め状態に固定される。
尚、リテーナ20には略テーパ形状を成す内周カム面46と、外周カム面48とが設けられている。
ここで内周カム面46は、相手パイプ12を軸方向に挿入する際にバルジ部14を移動案内するとともに、リテーナ20全体を径方向に弾性的に拡開変形させることで、バルジ部14を凹部45に至る位置まで通過可能とする。
一方外周カム面48は、リテーナ20をリテーナ保持部36に挿入する際にリテーナ20全体を弾性的に縮径変形させ、掛止溝42をリテーナ保持部36の掛止部40に嵌込み案内する。
上記クイックコネクタ16による接続は次のようにして行うことができる。
先ずクイックコネクタ16の圧入固定部26を樹脂チューブ10内部に圧入し、クイックコネクタ16と樹脂チューブ10とを予め結合しておく。
このとき圧入固定部26の環状喰込部28-1,28-2は、図1に示しているように樹脂チューブ10への圧入固定部26の圧入によって樹脂チューブ10を拡径変形させると同時にその内面に喰い込んだ状態となり、圧入固定部26を樹脂チューブ10に対し軸方向に抜け止め状態に固定する。
尚圧入固定部26は、樹脂チューブ10の図中右端が挿入部24に当る位置まで樹脂チューブ10内部に圧入される。
この状態で相手パイプ12をコネクタ本体18の挿入部24内に挿入すると(このときにはリテーナ保持部36にリテーナ20を予め保持させておく)、相手パイプ12のバルジ部14にリテーナ20の内周カム面46が当って、そのカム作用によりリテーナ20が全体的に径方向に拡径変形し、バルジ部14の図中左向きの移動を許容する。
そしてバルジ部14がリテーナ20の凹部45の位置に至ったところで、リテーナ20が弾性復元力で縮径すると同時に、バルジ部14が凹部45に嵌り合って係合部44に軸方向に係合した状態となり、ここにおいてコネクタ本体18が相手パイプ12から軸方向に抜け防止される。
即ちクイックコネクタ16を介して樹脂チューブ10と相手パイプ12とが接続された状態となる。
このようにクイックコネクタ16を用いることで、ワンタッチで簡単に樹脂チューブ10を相手パイプ12に接続することができる。
本実施形態では、図3に示しているように前側の環状喰込部28-1と、後側の環状喰込部28-2との間の位置において、圧入固定部26の外周面に沿って径方向に突出した形状をなす円環状の環状圧接部50が設けられている。
ここで円環状の環状圧接部50は、環状喰込部28-1,28-2と同心上に形成されており、また前側の環状喰込部28-1と環状圧接部50との軸方向間隔が、かかる環状圧接部50と後側の環状喰込部28-2との間の軸方向間隔と同間隔となるように、環状喰込部28-1と28-2との中間位置に設けられている。
環状圧接部50は、その外径(最大外径)が樹脂チューブ10の内径よりも大径且つ環状喰込部28-1,28-2よりも小径をなしており、また最大径部の外周面が全周に亘り軸方向の平坦面52とされている。
即ち環状圧接部50は、環状喰込部28-1に対して径方向に寸法Kの段差を生ぜしめている。
ここで段差Kは環状喰込部28-1に対して、円周長で10〜40%小さくなるようにしておくことが望ましい。
一方平坦面52の軸方向寸法Lは、ここでは0.5mmとされている。このLは0.1〜1.0mmの範囲内で適宜決定することが望ましい。
尚、環状喰込部28-1,28-2の外周面は後方(図中右方)に進むにつれて漸次大径化するテーパ形状のカム面54,58とされている。
環状圧接部50もまた、平坦面52を除いた外周面が後方に進むにつれて漸次大径化するテーパ形状のカム面56とされている。
但しカム面56は、カム面54,58に対し傾斜角度が小角度をなしている。
更に環状喰込部28-1,28-2及び環状圧接部50の後端面60,64,62は何れも軸方向に対し垂直な面をなしている。
本実施形態の場合、前側の環状喰込部28-1と後側の環状喰込部28-2との中間位置の、即ち環状喰込部28-1に対して後側に隣接した位置の環状圧接部50の外周面が、環状喰込部28-1に対し径方向に寸法Kの段差を生ぜしめており、従って図4に示しているように圧入固定部26を樹脂チューブ10に圧入したとき、その段差により環状喰込部28-1の樹脂チューブ10内面に対する喰込みの深さを深くすることができる。
即ち、図6に示すクイックコネクタのように前側の環状喰込部202-1に対し後側位置にある環状喰込部202-2が同径であると、それら環状喰込部202-1,202-2により樹脂チューブ10が同じ量だけ径方向に拡開変形させられるため、樹脂チューブ10内面に対する環状喰込部202-1の喰込み深さがどうしても浅くなってしまう。
この関係は、環状喰込部202-2と202-3との間でも生じ、環状喰込部202-2と202-3とが同径であることによって、樹脂チューブ10内面に対する環状喰込部202-2の喰込みの深さが浅くなってしまう。
しかるにこの実施形態では、環状圧接部50が環状喰込部28-1に対し寸法Kの段差を生ぜしめていて、環状圧接部50による樹脂チューブ10の拡径変形量が少ないため、前側の環状喰込部28-1の樹脂チューブ10内面に対する喰込み深さが深くなるのである。
そして環状喰込部28-1の樹脂チューブ10内面への喰込み深さが深くなることによって、樹脂チューブ10の引抜強度を効果的に高強度となすことができる。
一方環状圧接部50は、外周面の平坦面52が軸方向長Lに亘って樹脂チューブ10内面に面状に圧接状態に嵌合し、そしてそのことによって、平坦面52と樹脂チューブ10内面との間に広い面積に亘って強い摩擦力を生ぜしめる。
そしてその強い摩擦力によって、樹脂チューブ10の引抜強度をより一層高めることができる。
この実施形態において、環状喰込部28-1と28-2とは最大外径の尖端(後端)において樹脂チューブ10内面に線状に接触し、樹脂チューブ10内面との間を線シールする。
一方環状圧接部50は、平坦面52において樹脂チューブ10内面に面状に接触し、樹脂チューブ10内面との間を広い面積に亘って面シールする。
従って本実施形態によれば、平坦面50による面シールの作用によってクイックコネクタ16、詳しくは圧入固定部26と樹脂チューブ10内面との間のシール性を効果的に高めることができる。
尚、図5の比較例に示しているように、中間位置の環状圧接部50を省略した形態で圧入固定部26を構成することも考えられる。
この場合においても前側の環状喰込部28-1の樹脂チューブ10内面への喰込み深さを深くすることが可能である。
しかしながらこの場合には、環状圧接部50と樹脂チューブ10内面との面状の摩擦圧接が行われず、従って環状圧接部50と樹脂チューブ10との間の摩擦力による樹脂チューブ10の引抜強度の向上効果は得られず、更にまた環状圧接部50における平坦面52と樹脂チューブ10内面との面接触に基づく面シールも行われず、樹脂チューブの引抜強度及びシール性を十分に高めることができない。
しかるに本実施形態によれば樹脂チューブ10の引抜強度,圧入固定部26と樹脂チューブ10との間のシール性を十分に高めることができる。
以上のような本実施形態によれば、前側の円環状の環状喰込部28-1に対し後側位置の環状圧接部50の外径が小径をなし、かかる環状圧接部50がその円環状の環状喰込部28-1に対し径方向に大きな段差を生ぜしめていることから、圧入固定部26を樹脂チューブ10に圧入したときに、かかる環状圧接部50に対して前側に位置する環状喰込部28-1の樹脂チューブ10内面に対する喰込みの深さを従来に増して深くすることができる。
また環状圧接部50は外周の平坦面52において樹脂チューブ10の内面に対し面状に圧接状態に嵌合し、樹脂チューブ10内面との間に広い面積に亘って大きな摩擦力を生ぜしめる。
そしてこれらにより、樹脂チューブ10のクイックコネクタ16に対する引抜強度を効果的に高強度となすことができる。
また環状圧接部50の外周の平坦面52が広い面積に亘って樹脂チューブ10の内面に面接触するため、即ち広い面積に亘って面シールを行うため、シール性もまた従来のクイックコネクタに対し効果的に高めることができる。
また本実施形態によれば単に環状圧接部50を設けるだけで良いため、樹脂チューブ20の引抜強度の高強度化とシール性の向上とを低コストで実現することができる。
ここで本実施形態では、従来環状喰込部として構成されていたものを、その外周部を全周に亘って平坦に切り欠くことで、これを環状圧接部50として構成したものである。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上記実施形態において最も後側位置にある環状喰込部28-2を、場合によって円環状以外の環状形態で構成するといったことも可能であるし、また環状喰込部は必要に応じて上例よりも多い段数で軸方向の複数個所に設けることも可能であり、更には場合によって後側位置の環状喰込部28-2を省略した形態でクイックコネクタを構成することも可能である。
更に本発明では相手パイプ12の被係合部を凹形状となし、それに応じてクイックコネクタ側の係合部を構成しておくことも可能であり、またリテーナ20を上記実施形態と異なってコネクタ本体18に一体的に構成することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態であるクイックコネクタを樹脂チューブとの接続状態で示した図である。 同実施形態のクイックコネクタを分解して示した図である。 同実施形態の要部拡大図である。 同実施形態の作用説明図である。 本発明の他の実施形態の図である。 従来のクイックコネクタにおける圧入固定部の一例を示した図である。
符号の説明
10 樹脂チューブ
12 相手パイプ
14 バルジ部(被係合部)
16 クイックコネクタ
22 挿入空間
24 挿入部
26 圧入固定部
28-1,28-2 環状喰込部
50 環状圧接部
52 平坦面

Claims (2)

  1. (イ)軸方向の複数個所に外周面に沿って径方向外方に突出した形状の環状喰込部が形成され、該環状喰込部を樹脂チューブの内面に食い込ませる状態に該樹脂チューブ内部に圧入されて固定される圧入固定部と、(ロ)内側の挿入空間に相手パイプを軸方向に挿入させる挿入部と、(ハ)径方向に弾性変形可能に設けられ、該挿入された相手パイプの被係合部に軸方向に係合して前記挿入部を該相手パイプに対し抜け止めする係合部と、を有し、前記樹脂チューブと該相手パイプとを接続するクイックコネクタにおいて
    複数の前記環状喰込部の少なくとも何れかを円環状の環状喰込部となすとともに、該何れかの環状喰込部に対して前記圧入固定部の基端側である後側に隣接した位置に、最大外径が前記樹脂チューブの内径よりも大径且つ前側の前記何れかの環状喰込部よりも小径をなすとともに、最大径部の外周面が全周に亘り軸方向の平坦面をなし、該平坦面を前記樹脂チューブの内面に全周に亘り圧接状態に嵌合させる環状圧接部が設けてあることを特徴とするクイックコネクタ。
  2. 請求項1において、前記環状圧接部の更に後側に隣接した位置には前記環状喰込部が設けられており、該環状圧接部が2つの環状喰込部の間の位置に設けてあることを特徴とするクイックコネクタ。
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KR20210091811A (ko) * 2018-11-23 2021-07-22 외티커 슈비츠 아게 다중-부분 커넥터 조립체
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