JP4980939B2 - 撮像手段の調整装置および物体検出装置 - Google Patents

撮像手段の調整装置および物体検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4980939B2
JP4980939B2 JP2008011489A JP2008011489A JP4980939B2 JP 4980939 B2 JP4980939 B2 JP 4980939B2 JP 2008011489 A JP2008011489 A JP 2008011489A JP 2008011489 A JP2008011489 A JP 2008011489A JP 4980939 B2 JP4980939 B2 JP 4980939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjustment
image
luminance
value
preceding vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008011489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009177311A (ja
Inventor
徹 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2008011489A priority Critical patent/JP4980939B2/ja
Publication of JP2009177311A publication Critical patent/JP2009177311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4980939B2 publication Critical patent/JP4980939B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、撮像手段の調整装置および物体検出装置に係り、特に、周囲を撮像する撮像手段の露光量等を調整可能な撮像手段の調整装置およびそれを用いて周囲の物体を検出する物体検出装置に関する。
近年、周囲に存在する物体をCCD(Charge Coupled Device)カメラ等の撮像手段で撮像した画像の画像解析等により検出する技術の開発が進められている(例えば特許文献1等参照)。これらの技術は、例えば車両における自動走行制御に用いられる場合、検出した先行車両に自車両を追従させたり、検出した物体との衝突の可能性を判断して警報を鳴らしてドライバの注意を喚起したり衝突を回避するように自動操舵や自動制動制御等を行う技術等に応用される。
このような画像解析では、例えば単数のカメラで撮像した画像の輝度分析や、複数のカメラで撮像した複数の画像に対するステレオマッチング処理等によって物体が検出される。その際、例えばテールランプやブレーキランプが点灯された車両や信号灯が点灯された信号機など、光源を有する物体が霧や靄等の中にある場合、光源の光が霧等で散乱されて、光源の周囲に拡散されて撮像される場合がある。
このような状況において画像解析を行う技術として、例えば特許文献2には、複数のカメラにより撮像された画像のうち、一方の画像中の横方向の輝度分布における正の輝度傾斜部分と負の輝度傾斜部分とを検出して、正の輝度傾斜部分と負の輝度傾斜部分とを含む画像中の注目領域に対して輝度相関が高い領域を他の画像中で探索する技術が開示されている。
また、特許文献3では、画像上で先行車両が占有する領域をアイリス制御エリアとして設定し、アイリス制御エリア内の画像データに基づいてカメラのアイリスを制御するためのアイリス値を算出して、先行車両を検出するために最適な露光を得る技術が開示されている。
特開平7−225892号公報 特開2005−91173号公報 特開平7−81459号公報
しかしながら、例えば先行車両が霧や靄等の中にある場合、左右のテールランプやブレーキランプの光がそれぞれ拡散して、後述する図16に示すように、2つのテールランプ等の部分だけでなくそれらの間の画像領域にも強い光Lが撮像されることがある。そのような場合、特許文献2に記載された技術では、必ずしも正確に2つのテールランプ等の位置を特定することができず、そのため先行車両の位置を特定できなくなる現象が発生する場合がある。
そのため、カメラ等の撮像手段の露光量や撮像手段から出力される画素の輝度値の調整を行うことが必要となる。しかし、特許文献3に記載された技術では、先行車両が占有する画像領域がアイリス制御エリアとされていて、アイリス制御エリア内に存在する画素の明度を表わす画像データを平均して適正露出値との差を求めるだけであるため、アイリスがある程度絞られることになったとしても、必ずしも2つのテールランプ等の位置を的確に特定できる露出値になるように制御されるとは言えない。
例えば、2つのテールランプやブレーキランプの位置が特定できれば、先行車両を的確に検出でき、信号灯の大きさが特定できれば、信号機を的確に検出することが可能となる。そして、そのためには、テールランプ等や信号灯の光が拡散しない程度まで画像の画素の輝度値を低下させるように撮像手段の露光量や撮像手段から出力される画素の輝度値を的確に調整することが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、撮像手段により撮像された画像中で物体の光源の光が拡散しないように撮像手段の露光量等を自動的に調整することが可能な撮像手段の調整装置およびそれを用いて周囲の物体を検出する物体検出装置を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、第1の発明は、撮像手段の調整装置において、
撮像手段により撮像された画像中から物体を検出する物体検出手段と、
検出された前記物体に設けられた光源を検出する光源検出手段と、
前記物体の前記光源が撮像された画像領域を含む前記画像中の所定の画像領域における輝度値の分布形状を検出する輝度形状検出手段と、
前記輝度値の分布形状に基づいて前記撮像手段の露光量と前記撮像手段から出力される画素の輝度値の少なくとも一方の調整を行う調整手段と、
を備え
前記物体は、自車両の前方を走行する先行車両であり、
前記光源は、前記先行車両のテールランプまたはブレーキランプであり、
前記所定の画像領域は、前記テールランプまたはブレーキランプを含む画像領域に設定され、
前記調整手段は、前記先行車両の2つのテールランプまたはブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値が所定の第1閾値以上である場合に前記調整を行うことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の撮像手段の調整装置において、前記調整手段は、前記輝度形状検出手段により検出される前記輝度値の分布形状が予め設定された条件を満たす場合に前記調整を行うことを特徴とする。
の発明は、第または第の発明の撮像手段の調整装置において、前記調整手段は、前記先行車両のテールランプまたはブレーキランプの輝度値の分布形状における輝度値の最大値と、前記先行車両の2つのテールランプまたはブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値との差が、所定の第2閾値以下である場合に前記調整を行うことを特徴とする。
の発明は、第から第のいずれかの発明の撮像手段の調整装置において、前記調整手段は、前記先行車両のテールランプまたはブレーキランプの輝度値の分布形状における輝度値の最大値と、前記先行車両の2つのテールランプまたはブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値との差が、所定の第3閾値以上になった場合に前記調整を中止することを特徴とする。
の発明は、第から第のいずれかの発明の撮像手段の調整装置において、前記調
整手段は、前記所定の画像領域における前記輝度値の最大値または前記所定の画像領域の色を表現する色空間における所定の色成分を表す値の最大値が所定の閾値未満になった場合、または前記先行車両のテールランプまたはブレーキランプが検出された場合に、前記調整を中止することを特徴とする。
の発明は、第1から第のいずれかの発明の撮像手段の調整装置において、前記調整手段は、前記調整を行う際、前記撮像手段の露光量と前記撮像手段から出力される画素の輝度値の少なくとも一方を、前記撮像手段により撮像された画像中の画素の輝度値が減少する方向に段階的に調整することを特徴とする。
の発明は、第4又はの発明の撮像手段の調整装置において、前記調整手段は、前記調整を中止する際、前記撮像手段の露光量と前記撮像手段から出力される画素の輝度値の少なくとも一方を、前記撮像手段により撮像された画像中の画素の輝度値が増加する方向に段階的に調整することを特徴とする。
の発明は、物体検出装置において、
周囲を撮像する撮像手段と、
第1から第のいずれかの発明の撮像手段の調整装置と、を備え、
前記撮像手段の調整装置により前記撮像手段の露光量と前記撮像手段から出力される画素の輝度値の少なくとも一方の調整が行われる前記撮像手段により撮像された画像中から物体を検出することを特徴とする。
第1の発明によれば、撮像手段により撮像された画像中から物体を検出し、物体の光源を検出して、物体の光源を含む画像中の所定の画像領域における輝度値の分布形状に基づいて撮像手段の露光量等を強制的に調整するように構成した。そのため、画像中に物体の光源からの光が拡散されて撮像されているような状況において、撮像手段の露光量等を強制的に調整して例えば画像中の画素の輝度値が全体的に減少する方向に調整することが可能となり、撮像手段により光が拡散しておらず輪郭部分が明瞭な光源を撮像することが可能となる。
このように、第1の発明によれば、物体の光源を含む画像中の所定の画像領域における輝度値の分布形状に基づいて物体の光源から光が拡散しているか否かを的確に把握でき、それに基づいて、物体の光源から光が拡散している場合には物体の光源の光が拡散しない状態になるように撮像手段の露光量等を自動的に調整することが可能となり、物体検出等で必要となる光源の輪郭部分が明瞭な画像を提供することが可能となる。
また、第1の発明によれば、先行車両のテールランプやブレーキランプが霧や靄等で光が拡散して撮像されるような状況においても、撮像手段の露光量等を強制的に調整して例えば画像中の画素の輝度値が全体的に減少する方向に調整して、撮像手段により、光が拡散しておらず輪郭部分が明瞭な先行車両の左右のテールランプやブレーキランプを撮像することが可能となる。
さらに第1の発明によれば、先行車両の2つのテールランプやブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値が高い輝度値である場合には先行車両の左右のテールランプやブレーキランプの光が拡散されて撮像されていると考えられるため、そのような場合に撮像手段に対する露光量等の強制的な調整を行うことで前記各発明の効果が的確に発揮されるとともに、先行車両の2つのテールランプやブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値を監視するだけでよいため、輝度値の分布形状に基づく撮像手段の露光量等の強制的な調整の制御構成の簡素化を図ることが可能となる。
第2の発明によれば、輝度形状検出手段により検出される輝度値の分布形状が予め設定された条件を満たす場合にのみ前記の強制的な調整を行うことで、撮像手段に通常備えられている自動的な露光調整によって、物体の光源が光を拡散しない状態で撮像されている場合には調整手段による強制的な調整を行わないように構成することが可能となり、前記発明の効果が的確に発揮される。また、強制的な調整が必要なシーンでは的確に強制的な調整を行うとともに、強制的な調整を行わなくてもよい場合には的確に調整を中止して、処理の負担が増加することを抑制することが可能となる。
の発明によれば、先行車両のテールランプやブレーキランプの輝度値の分布形状における輝度値の最大値と先行車両の2つのテールランプやブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値との差が小さい場合には先行車両の左右のテールランプやブレーキランプの光が拡散されて撮像されていると考えられるため、そのような場合に撮像手段に対する露光量等の強制的な調整を行うことで前記各発明の効果が的確に発揮されるとともに、前記差を監視するだけでよいため、輝度値の分布形状に基づく撮像手段の露光量等の強制的な調整の制御構成の簡素化を図ることが可能となる。
の発明によれば、上記の差がある程度大きくなった場合には先行車両の左右のテールランプやブレーキランプの光が拡散されなくなったか或いは拡散の程度が小さくなり、十分にテールランプやブレーキランプを検出できる状況になったと考えられるため、そのような場合に撮像手段に対する露光量等の強制的な調整を中止することで前記各発明の効果が的確に発揮されるとともに、前記差を監視するだけでよいため、輝度値の分布形状に基づく撮像手段の露光量等の強制的な調整の制御構成の簡素化を図ることが可能となる。
の発明によれば、先行車両のテールランプやブレーキランプを含む画像領域に設定された画像領域における輝度値の最大値や、その画像領域の色を表現する色空間における例えば赤等の色成分を表す値の最大値が所定の閾値未満になった場合には、画像上に撮像されている高輝度領域は光源の形状そのものを表していると考えられるため、それ以上撮像手段に対する露光量等の強制的な調整を行う必要はない。また、物体検出手段により先行車両のテールランプやブレーキランプが検出されているのであれば、その場合にも強制
的な調整をそれ以上行う必要はない。
そのため、そのような場合に、強制的な調整を中止することで、前記各発明の効果が的確に発揮されるとともに、撮像手段の露光量等の強制的な調整の制御構成の簡素化を図ることが可能となる。
の発明によれば、前記の強制的な調整を行う際に、撮像手段の露光量等を、画像中の画素の輝度値が減少する方向に段階的に調整することで、画像中の画素の輝度値を一気に全体的に減少させてしまって物体やその光源自体が検出されなくなることを防止しつつ、各サンプリング周期ごとに画像中の画素の輝度値が減少する度合をある程度大きく設定することで、速やかに物体の光源から光が拡散しない状態に撮像できる状況に調整することが可能となり、前記各発明の効果がより的確に発揮される。
の発明によれば、前記の強制的な調整を中止する際に、撮像手段の露光量等を、画像中の画素の輝度値が増加する方向に段階的に調整することで、画像中の画素の輝度値を一気に全体的に増加させてしまって物体の光源から光が拡散する状態にもどしてしまうことを防止することが可能となり、前記各発明の効果がより的確に発揮される。
の発明によれば、上記の撮像手段の調整装置における効果により、それを備えた物体検出装置では、撮像手段が備える自動的な露光調整では物体の光源の光が拡散して撮像されるような環境においても、調整手段により撮像手段の露光量等が強制的に調整され
て、物体の光源の光が拡散しておらず光源の輪郭部分が明瞭な画像を得ることが可能となる。そのため、その画像に基づいて周囲の物体やその光源についての有効なデータを得ることが可能となり、周囲の物体やその光源を的確に検出することが可能となる。
以下、本発明に係る撮像手段の調整装置および物体検出装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では、周囲を撮像する撮像手段として2台のカメラを用いてステレオ撮像を行う形態が示されるが、撮像手段を例えば単数のカメラ等で構成することも可能である。また、撮像手段や撮像手段の調整装置、物体検出装置は、車両に搭載される形態に限定されない。
本実施形態に係る物体検出装置1は、図1に示すように、主に撮像手段2や変換手段3、画像処理手段6等で構成される位置情報収集手段9と、撮像手段2の調整装置である処理手段10とで構成されている。
位置情報収集手段9は、自車両の周囲を撮像する撮像手段2を含み、自車両の周囲の物体を撮像するとともに、自車両からそれらの物体までの距離を含む物体の実空間上の位置の情報を収集するようになっている。本実施形態では、位置情報収集手段9は、本願出願人により先に提出された特開平5−114099号公報、特開平5−265547号公報、特開平6−266828号公報、特開平10−283461号公報、特開平10−283477号公報、特開2006−72495号公報等に記載された車外監視装置等をベースに構成されている。以下、簡単に説明する。
位置情報収集手段9は、図1に示すように、車幅方向に一定の距離をあけて配置された一対のメインカメラ2aおよびサブカメラ2bからなる撮像手段2で自車両の周囲を撮像して得られた一対の撮像画像を変換手段3であるA/Dコンバータ3a、3bでそれぞれデジタル画像に変換し、画像補正部4でずれやノイズの除去、輝度値の補正等の画像補正を行って、画像データメモリ5に格納するとともに、処理手段10に送信するようになっている。
本実施形態では、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bとして2台のCCDカメラが備えられており、CCDカメラに通常備えられる機能として、自車両の周囲の明るさを自ら判断して適切な露光を得るための露光調整を自動的に行うように構成されている。ここで、本実施形態における露光調整には、少なくともシャッタ時間調整やアンプゲイン切り替え、LUT(Look Up Table)の選択やそれによる輝度値変換などが含まれ、それらが総合的に調整されるようになっている。
なお、本実施形態で用いられるCCDカメラはアイリスを備えないためアイリス絞り調整については述べないが、撮像手段2がアイリス等の露光調整を行うための他の機能を備える場合には、それらも含めて総合的に最適な露光を得るための自動的な露光調整が行われる。
また、撮像手段2の自動的な露光調整のレベル、または後述するように調整手段14からの指示に基づいていわば強制的に調整が行われた場合にはそれによる露光調整のレベルが、撮像手段2の露光量の調整の度合を表すシャッタレベルとして、後述する処理手段10に送信されるようになっている。
一方、画像補正が行われた一対の撮像画像は、画像処理手段6に送られて、イメージプロセッサ7で、メインカメラ2aで撮像した図2に例示される撮像画像(以下、基準画像Tという。)が複数の画素ブロックに分割され、各画素ブロックについてそれぞれサブカメラ2bで撮像した撮像画像の対応する画素ブロックがステレオマッチング処理により見出され、各画素ブロックごとに視差が算出される。この視差の算出については、前記各公報に詳述されている。
この視差と実空間上の位置とは三角測量の原理に基づいて対応付けることができ、具体的には、視差をdp、画素ブロックの基準画像T上の座標を(i,j)とし、実空間上で、メインカメラ2aおよびサブカメラ2bの中央真下の道路面上の点を原点とし、自車両の車幅方向すなわち左右方向にX軸、車高方向にY軸、車長方向すなわち距離方向にZ軸を取ると、実空間上の点(X,Y,Z)と、視差dpと画素ブロックの基準画像T上の座標(i,j)との関係は、
X=CD/2+Z×PW×(i−IV) …(1)
Y=CH+Z×PW×(j−JV) …(2)
Z=CD/(PW×(dp−DP)) …(3)
で表すことができる。
ここで、CDはメインカメラ2aとサブカメラ2bとの間隔、PWは1画素当たりの視野角、CHはメインカメラ2aとサブカメラ2bの取り付け高さ、IVおよびJVは自車両正面の無限遠点のi座標およびj座標、DPは消失点視差とも呼ばれるオフセット量を表す。
画像処理手段6は、基準画像Tの各画素ブロックに視差dpを割り当てて距離データメモリ8に格納するとともに、それらの視差dpの情報を処理手段10に送信するようになっている。なお、以下、基準画像の各画素ブロックに視差dpが割り当てられて形成された画像を距離画像Tzという。距離画像Tzは、図3に示すように各画素ブロックに視差dpが割り当てられた画像状のデータである。
なお、本実施形態の他にも、自車両と先行車両との距離Zの測定については、例えば自車両前方にレーザ光や赤外線等を照射してその反射光の情報に基づいて物体までの距離Zを測定するレーダ装置等で構成することも可能であり、物体の位置情報の収集の手法は特定の手法に限定されない。
処理手段10(図1参照)は、図示しないCPUやROM、RAM、入出力インターフェース等がバスに接続されて構成されるコンピュータに構成されている。また、処理手段10には、車速センサやヨーレートセンサ、ステアリングホイールの舵角を測定する舵角センサ等のセンサ類Qが接続されている。なお、ヨーレートセンサの代わりに自車両の車速等からヨーレートを推定する装置等を用いることも可能である。
処理手段10は、本実施形態における撮像手段2の調整装置であり、物体検出手段11と、光源検出手段12と、輝度形状検出手段13と、調整手段14とを備えており、さらに図示しないメモリを備えている。また、処理手段10の各手段には、センサ類Qから必要なデータが入力されるようになっている。
物体検出手段11は、撮像手段2により撮像された基準画像T中から物体を検出するようになっている。本実施形態では、物体検出手段11における基準画像T中からの物体検出処理は、前記各公報に記載された車外監視装置等における処理をベースに構成されている。以下、簡単に説明する。
物体検出手段11は、図3に示した距離画像Tzを図示しない所定幅の縦方向の短冊状の区分に分割し、各区分ごとに各区分に含まれる視差dpのうち道路面より上方に存在する視差dpに関するヒストグラムをそれぞれ設けて、その最頻値をその区分の視差dpとする。これを全区分についてそれぞれ行う。このように、本実施形態では、道路面より上方に存在する物体のみが検出されるが、車線等の道路面の標示を同時に検出し、あるいは別途検出するように構成することも可能である。
そして、物体検出手段11は、各区分の視差dpに基づいて前記(1)〜(3)式から物体の実空間上の座標(X,Y,Z)を算出するようになっている。算出された物体の座標を実空間上にプロットすると、各物体の座標は図4に示すように前方の物体の自車両Aに面した部分に対応する部分に多少ばらつきを持って各点としてプロットされる。
物体検出手段11は、このようにプロットされる各点について、実空間上の各点の隣接する点とのX軸方向の距離やZ軸方向の距離、グループ化した場合の左端の点から右端の点までのX軸方向の全長等を検索しながら、それらの値がそれぞれ設定された閾値以内である点をそれぞれグループにまとめ、図5に示すようにそれぞれのグループ内の各点を直線近似して物体を検出するようになっている。
また、本実施形態では、物体検出手段11は、このようにして検出した各物体を図6に示すように基準画像T上で矩形状の枠線で包囲するようにして検出するようになっている。なお、図5や図6において、ラベルOやラベルSは物体の自車両Aに対向する面の種別を表し、ラベルOは物体の背面、ラベルSは物体の側面が検出されていることを表す。
本実施形態では、物体検出手段11は、さらに、検出した物体の中から先行車両を検出するようになっている。
物体検出手段11は、先行車両検出においては、まず、図7に示すように自車両Aの挙動に基づいて自車両Aが今後進行するであろう軌跡を走行軌跡Lestとして推定し、その走行軌跡Lestを中心とする自車両Aの車幅分の領域を自車両Aの進行路Restとして算出するようになっている。
自車両Aの走行軌跡Lestは、自車両Aの車速Vやヨーレートγ、ステアリングホイールの舵角δ等に基づいて下記(4)式または下記(5)、(6)式に従って算出される自車両Aの旋回曲率Cuaに基づいて算出することができる。なお、下記の各式におけるReは旋回半径、Asfは車両のスタビリティファクタ、Lwbはホイールベースである。
Cua=γ/V …(4)
Re=(1+Asf・V)・(Lwb/δ) …(5)
Cua=1/Re …(6)
そして、物体検出手段11は、自車両Aの進行路Rest上に存在する物体の中で自車両Aに最も近接する物体を自車両Aの前方を走行する先行車両として検出するようになっている。例えば図6や図7では、車両O3が先行車両Vahとして検出される。
なお、本実施形態では、物体検出手段11は、前回のサンプリング周期で検出した先行車両と今回のサンプリング周期で先行車両として検出した物体とが同一の立体物である確率を算出するなどして、整合性を保ちながら先行車両を追跡するようになっている。また、物体検出手段11は、検出した先行車両が自車両の前方から離脱してさらにその前方の車両が新たに先行車両となったり、自車両と先行車両との間に他の車両が割り込んできて当該他の車両が新たな先行車両となることによる先行車両の交替を検出できるようになっている。
光源検出手段12(図1参照)は、検出された物体に設けられた光源を検出するようになっている。本実施形態では、物体検出手段11が検出した先行車両Vahのテールランプを検出する場合について説明するが、以下の説明は、先行車両Vahのブレーキランプを検出する場合にもまったく同様に適用される。
なお、以下では、ブレーキランプ基準画像T上に図8に示すような先行車両Vahが検出され、先行車両Vahを包囲するように矩形状の枠線Frが設定された場合について説明する。また、以下では、主に、先行車両Vahの左側のテールランプの検出について述べるが、右側のテールランプについても左側のテールランプと同様にして同時に検出が行われる。
光源検出手段12は、まず、メモリに記憶されている前回のサンプリング周期でテールランプ中心として検出した基準画像T上の画素の座標(cl_i,cl_j)を読み出し、前回のテールランプ中心の座標の今回のサンプリング周期における輝度値p1ijが所定の輝度値br1以上か否かを判定するようになっている。輝度値br1は例えば0〜255の256階調の輝度階調で250等の高い輝度値に設定される。
前回のテールランプ中心の今回の輝度値p1ijが輝度値br1以上であれば、基準画像T上の座標(cl_i,cl_j)の画素は今回のサンプリング周期においてもテールランプを表す高輝度領域内にあると考えられる。前回のテールランプ中心(cl_i,cl_j)の今回の輝度値p1ijが輝度値br1未満の場合には、基準画像T上の座標(cl_i,cl_j)の画素の上下を探索したり、前回検出された右側のテールランプ中心から左右のランプ間距離だけ左側の点やその上下を探索したり、先行車両Vahの枠線Frの左右端から所定の位置の上下を探索する等して、輝度値br1以上の輝度値p1ijを有する画素を探索する。
光源検出手段12は、続いて、図9に示すように、前回のテールランプ中心(cl_i,cl_j)(或いは探索して検出した輝度値br1以上の輝度値を有する画素)を含む基準画像T中で縦方向に延在する1画素幅の画素列pls上を上向きに1画素ずつシフトしながら各画素の輝度値p1ijを探索していき、輝度値p1ijが前述した輝度値br1より低い輝度値br2未満になる画素の直前の画素の座標(cl_i,jmax)を検出する。輝度値br2は輝度値br1よりも低い例えば230の輝度値に設定される。
また、光源検出手段12は、画素列pls上を下向きに1画素ずつシフトしながら各画素の輝度値p1ijを探索していき、輝度値p1ijが輝度値br2未満になる画素の直前の画素の座標(cl_i,jmin)を検出する。検出した高輝度領域の上端の座標(cl_i,jmax)と下端の座標(cl_i,jmin)はそれぞれメモリに記憶される。
光源検出手段12は、続いて、上記の画素列pls(或いは探索して発見した輝度値br1以上の輝度値を有する画素を含む画素列)から基準画像T上の右方向および左方向に画素列をシフトさせて各画素列で高輝度領域を探索するようになっている。
具体的には、まず、画素列plsにおける高輝度領域の上端のj座標jmaxと下端のj座標jminの中点のj座標jmidを算出し、図10に示すように、画素列を画素列plsの右隣の画素列plに移行し、右隣の画素列plで座標(cl_i+1,jmid)の画素を開始点として前記と同様に画素列plにおける高輝度領域の上端と下端を検出し、それらの座標(cl_i+1,jmax)、(cl_i+1,jmin)をそれぞれメモリに記憶する。そして、画素列plを基準画像T上のさらに右方向にシフトさせながら各画素列での高輝度領域を探索して、その上端、下端の座標をメモリに記憶していく。画素列plsの基準画像T上の左方向についても同様にして探索を行うようになっている。
その際、光源検出手段12は、各画素列pls、plの高輝度領域の上端の画素から下端の画素までの画素数R(以下、縦方向の長さRという。)を監視するようになっており、図11(A)に示すように、各画素列pls、plの高輝度領域の縦方向の長さRの最大値Rmaxを記憶する。そして、図11(B)に示すように、現在探索した画素列plの高輝度領域の縦方向の長さRが最大値Rmaxを下回った場合には減少フラグflgを1として、その縦方向の長さRを最小値Rminとする。図10や図11(A)に示すように、現在探索した画素列plの高輝度領域の縦方向の長さRが最大値Rmaxを更新する場合や最大値Rmaxと同じ値である場合には減少フラグflgは0とされる。
光源検出手段12は、減少フラグflgが1の状態すなわち画素列plの高輝度領域の縦方向の長さRが減少傾向にある状態で、図11(C)に示すように、現在探索した画素列plの高輝度領域の縦方向の長さRが最小値Rmin以下の値である場合には、最小値Rminを更新しながらさらにその右方向または左方向の画素列での探索を続行する。そして、画素列plに高輝度領域が発見できなくなった時点で右方向または左方向の画素列での探索を停止する。
また、図12に示すように、現在探索した画素列plの高輝度領域の縦方向の長さRが最小値Rminより大きな値になった場合には、画素列plで右方向または左方向の画素列での探索を停止し、その直前の画素列、すなわち右方向にシフトさせながら高輝度領域を探索している場合には、当該画素列plの左側に隣接する画素列までを高輝度領域が検出された範囲とする。
光源検出手段12は、このようにして検出した各画素列pls、plにおける各高輝度領域の上端の座標と下端の座標をメモリから読み出して、図13に示すように、各高輝度領域の上端の座標の最高点Jmaxと下端の座標の最低点Jminの中点を先行車両Vahの左側のテールランプTLlのテールランプ中心のj座標cl_jとし、また、高輝度領域の縦方向の長さRが最大値Rmaxとなる画素列plのi座標を左側のテールランプ中心のi座標cl_iとして、左側のテールランプ中心の座標(cl_i,cl_j)を検出する。また、高輝度領域が検出された画素列のi座標の最大値Imaxと最小値Iminも検出する。右側のテールランプTLrについても同様にしてテールランプ中心の座標(cr_i,cr_j)等を検出するようになっている。
光源検出手段12は、検出した左右のテールランプ中心の座標(cl_i,cl_j)、(cr_i,cr_j)をそれぞれ今回のテールランプ中心としてメモリに記憶するようになっている。なお、光源検出手段12における先行車両Vahの左右のテールランプの検出手法は、上記の手法に限定されず、有効に左右のテールランプを検出できるものであれば他の手法を用いることも可能である。また、上記と同様にして先行車両Vahのブレーキランプを検出するように構成することが可能である。
輝度形状検出手段13(図1参照)は、物体(すなわち本実施形態では先行車両Vah)の光源(左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプ)が撮像された画像領域を含む基準画像T中の所定の画像領域における輝度値p1ijの分布形状すなわち輝度形状を検出するようになっている。以下、上記と同様に、光源が先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrである場合について説明する。
本実施形態では、輝度形状検出手段13は、まず、図14に示すように、光源検出手段12が検出した左右のテールランプTLl、TLrの上端の座標の各最高点Jmaxのうちの大きい方をj座標の上端とし、左右のテールランプTLl、TLrの下端の座標の各最低点Jminのうちの小さい方をj座標の下端とし、左側のテールランプTLlのi座標の最小値Iminから右側のテールランプTLrのi座標の最大値Imaxまでをi座標の範囲とする、左右のテールランプTLl、TLrを含む画像領域PTを設定するようになっている。
そして、輝度形状検出手段13は、画像領域PTの上端と下端の中間の位置の横方向に延在する1画素幅の画素列Jmidに属する各画素の輝度値p1ijを抽出することで輝度値p1ijの分布形状を検出するようになっている。
図14に示したように左右のテールランプTLl、TLrの光が拡散されずに撮像されている場合には、画像領域PTにおける輝度値p1ijのi方向の分布形状は、図15のグラフに示すように、輝度値p1ijが、左右のテールランプ中心のi座標cl_i、cr_iおよびその周辺のテールランプ部分では高く、左右のテールランプの間の領域ではそれより低い輝度形状となる。
調整手段14(図1参照)は、図15に示したような輝度形状検出手段13により検出された画像領域PTの横方向に延在する画素列Jmidの輝度値p1ijの分布形状に基づいて、撮像手段2の露光量と撮像手段2から出力される画素の輝度値の少なくとも一方(以下、撮像手段2の露光量等という。)を調整する信号を撮像手段2に出力して撮像手段2の露光量等を調整するようになっている。なお、撮像手段2の露光量と撮像手段2から出力される画素の輝度値のいずれを調整するか、或いはそれらを両方とも調整するかは、実際に用いられる撮像手段2の構成等に基づいて適宜決定される。
しかし、本実施形態では、前述したように撮像手段2は自車両の周囲の明るさを自ら判断して適切な露光を得るための露光調整を自動的に行うように構成されているため、調整手段14による撮像手段2の露光量等の強制的な調整が常時行われる必要はない。そのため、本実施形態では、調整手段14は、輝度形状検出手段13により検出された上記の輝度値p1ijの分布形状が、予め設定された下記の条件を満たした場合に強制的に調整を行うようになっている。
以下、調整手段14における前記条件に基づいた調整処理について説明し、あわせて本実施形態に係る撮像手段の調整装置(処理手段)10および物体検出装置1の作用について説明する。
[第1条件]
[1]調整手段14は、先行車両Vahの2つのテールランプTLl、TLrの間の位置における輝度値p1ijの最小値が所定の第1閾値pth1以上である場合に前記調整を行う。第1閾値pth1は例えば輝度値220程度の高い輝度値に設定される。
図14に示したように、先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrの光が拡散されずに撮像されていて、図15に示したように、左右のテールランプ中心の間の位置における輝度値p1ijの最小値pminが第1閾値pth1よりも低い場合には、調整手段14は、撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整を行わない。
しかし、例えば先行車両Vahが霧や靄等の中を走行している場合、左右のテールランプTLl、TLrの光がそれぞれ拡散して、図16に示すように、2つのテールランプの部分だけでなくそれらの間の画像領域にも強い光Lが撮像されることがある。
この場合も、光源検出手段12では、上記のようにして各画素列の高輝度領域の上端と下端の座標の検出が行われ、図17に示すように、左右のテールランプについてそれぞれテールランプ中心の座標(cl_i,cl_j)、(cr_i,cr_j)が検出され、高輝度領域の上端の座標の最高点Jmaxと下端の座標の最低点Jmin等が検出される。
そのため、図18に示すように、輝度形状検出手段13により左右のテールランプTLl、TLrを含む画像領域PTが設定される。そして、画像領域PTの上端と下端の中間の位置の横方向に延在する1画素幅の画素列Jmidに属する各画素の輝度値p1ijを抽出すると、図19のグラフに示すように、左右のテールランプTLl、TLrの間の領域の輝度値p1ijが、左右のテールランプ中心のi座標cl_i、cr_i等の部分とさほど変わらない輝度値p1ijの分布形状が得られる。
このような場合、先行車両Vahの2つのテールランプ中心の間の位置における輝度値p1ijの最小値pminが所定の第1閾値pth1以上であれば、上記の第1条件を満たす。しかし、第1条件を満たしても、図19に示した先行車両Vahのテールランプの輝度値の分布形状において、輝度値p1ijの最大値pmaxと上記の最小値pminとにある程度の差があれば、ステレオマッチング処理により十分に左右のテールランプTLl、TLrを検出できる場合がある。
そのため、本実施形態では、下記の第2条件を課すこととしている。
[第2条件]
[2]調整手段14は、先行車両VahのテールランプTLl、TLrの輝度値の分布形状における輝度値p1ijの最大値pmaxと、先行車両VahのテールランプTLl、TLrの間の位置における輝度値p1ijの最小値pminとの差が、所定の第2閾値pth2以下である場合に前記調整を行う。
従って、本実施形態では、上記の第1条件と第2条件とが満たされる場合に、前記の強制的な調整が行われる。すなわち、調整手段14は、撮像手段2の露光量等を調整する信号を撮像手段2に出力して、撮像手段2により撮像された基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が全体的に減少する方向に調整する。
この場合、調整手段14は、図20に示すように、撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整のレベルをサンプリング周期ごとに段階的に比較的急速に増加させるようになっている。なお、後述するように、調整手段14は一定の条件が満たされた場合に撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整を中止するが、その場合には、調整のレベルをサンプリング周期ごとに段階的に減少させる。本実施形態では、その際、増加させる場合よりもレベルの減少の刻み幅を小さくするようになっている。
撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整のレベルが増加されると、基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が全体的に低下するため、図16等に示した左右のテールランプTLl、TLrから拡散される光の範囲が狭くなっていき、図19のグラフに示した先行車両VahのテールランプTLl、TLrの間の位置における輝度値p1ijの最小値pminが減少していく。そして、図13等に示したように、左右のテールランプTLl、TLrの光が拡散しない程度まで基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が低下される。
しかし、撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整のレベルを増加させ過ぎると、今度は左右のテールランプTLl、TLr自体が暗く撮像されてしまい、テールランプTLl、TLr自体を検出できなくなってしまう。
そのため、本実施形態では、下記の第3条件または第4条件が満たされた場合には、調整手段14は撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整を中止するようになっている。
[第3条件]
[3]調整手段14は、先行車両VahのテールランプTLl、TLrの輝度値の分布形状における輝度値p1ijの最大値pmaxと、先行車両VahのテールランプTLl、TLrの間の位置における輝度値p1ijの最小値pminとの差が、所定の第3閾値pth3以上になった場合に前記調整を中止する。
先行車両VahのテールランプTLl、TLrの間の位置における輝度値p1ijの最小値pminが十分に小さくなり、輝度値p1ijの最大値pmaxと最小値pminの差が十分大きくなれば、先行車両VahのテールランプTLl、TLrを検出することができるはずである。それにもかかわらず、テールランプTLl、TLrを検出できないのであれば、それは撮像手段2の露光量等以外の要因が原因であると考えられ、撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整を行う必要はない。
[第4条件]
[4]調整手段14は、先行車両VahのテールランプTLl、TLrやブレーキランプを含む上記の画像領域PTにおける輝度値の最大値、または画像領域PTの色を表現する色空間における所定の色成分を表す値の最大値が所定の閾値未満になった場合、または物体検出手段11により先行車両VahのテールランプTLl、TLrが検出された場合に、前記調整を中止する。
本実施形態では、画像領域PTにおける輝度値の最大値として、上記のように先行車両VahのテールランプTLl、TLrの輝度値の分布形状における輝度値p1ijの最大値pmaxを監視するようになっている。そして、輝度値p1ijの最大値pmaxに対する閾値としては、例えば0〜255の256階調の輝度階調において取り得る最大値255が設定されている。
先行車両VahのテールランプTLl、TLrの輝度値の分布形状における輝度値p1ijの最大値pmaxが取り得る輝度値p1ijの最大値より小さくなっているにもかかわらず、輝度値p1ijの最大値pmaxと最小値pminとがさほど変わらない場合には、光源自体がそのような形をしている、すなわち、上記の例ではテールランプが左右方向に延在する1本のランプとして構成されていると考えられ、それ以上強制的な調整を行う必要がないためである。
従って、本実施形態では、調整手段14は、先行車両VahのテールランプTLl、TLrの輝度値の分布形状における輝度値p1ijの最大値pmaxが取り得る輝度値p1ijの最大値未満になった時点で上記の強制的な調整を中止する。
しかし、先行車両VahのテールランプTLl、TLrが撮像されている画像領域PTにおける輝度値p1ijの最大値pmaxが取り得る最大値(例えば255)未満になった後でも、強制的な調整を続行すれば図16等に示した左右のテールランプTLl、TLrから拡散される光Lの範囲が狭くなっていく可能性がある。従って、本実施形態のように、閾値を、255等の輝度値が取り得る最大値そのものに設定する代わりに、多少余裕を持たせて、例えば250等の値に設定することも可能である。
また、本実施形態では、撮像手段2のメインカメラ2aやサブカメラ2bが白黒の基準画像Tや比較画像を撮像し、それらの輝度値p1ij、p2ijに基づいて前記調整の実行、中止をするように構成されていることを前提に説明したが、撮像手段2のメインカメラ2aやサブカメラ2bでカラーの基準画像Tや比較画像を撮像するように構成することも可能である。
また、その場合、先行車両VahのテールランプTLl、TLrやブレーキランプが主に赤系統の色の光を放つものであることから、光の色に着目して制御を構成することも可能である。その場合、前記の第4条件を、画像領域PTの色を表現する色空間における色成分に対する条件として、画像領域PTの色を表現する色空間における所定の色成分を表す値の最大値が所定の閾値未満になった場合に、前記調整を中止するというように構成することが可能である。
色空間の表現のしかたには種々の方法があり、それらについて条件を挙げれば切りがないが、テールランプTLl、TLrやブレーキランプが主に赤系統の色の光を放つものであることから、例えば、色空間における赤に対応する色成分が、飽和(サチュレーション)を生じている場合若しくはそれに近い状態であることを表す値に閾値を設定し、閾値未満になった場合に前記調整を中止することで、本実施形態と同様の効果を奏するように構成することができる。
さらに、物体検出手段11により先行車両VahのテールランプTLl、TLrが検出されるのであれば、その場合にも、撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整をそれ以上行う必要はない。
そして、調整手段14が撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整を中止した場合には、図20に示したように、強制的な調整のレベルがサンプリング周期ごとに段階的に減少させられ、撮像手段2により撮像された基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が全体的にサンプリング周期ごとに徐々に増加していく。
なお、調整手段14による撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整が中止された後、再び上記の第1条件および第2条件が満たされれば、調整手段14により撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整が開始されるため、撮像手段2により撮像された基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が全体的にサンプリング周期ごとに段階的に減少していく。
このように、撮像手段の調整装置(処理手段)10の調整手段14により撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整が適切に開始され或いは中止されて、図13等に示したように、基準画像Tや比較画像に光が拡散しない左右のテールランプTLl、TLrが撮像されるようになる。
一方、物体検出装置1は、上記のように、光が拡散しない左右のテールランプTLl、TLrが撮像された基準画像Tや比較画像に基づいて画像処理手段6のイメージプロセッサ7でステレオマッチング処理を行うことで、先行車両Vahの左側のテールランプTLl部分および右側のテールランプTLr部分にそれぞれ有効な視差dpまたは距離Zのデータを有する距離画像Tzを得ることができる。そのため、基準画像T中に先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrをそれぞれ的確に検出することが可能となる。
その際、撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整を行うことで基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が全体的に減少して、ステレオマッチング処理で先行車両Vahのエッジ部分等の先行車両Vah自体の有効な視差dpや距離Zの情報が得られ難くなる場合がある。しかし、上記のように、左右のテールランプTLl、TLrがそれぞれ的確に基準画像T上に検出されるため、それらの情報に基づいて、先行車両Vahの左右端の位置や自車両からの距離Z等を的確に検出して追跡することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る撮像手段の調整装置(処理手段)10によれば、撮像手段1により撮像された画像(基準画像T)中から物体(先行車両Vah)を検出し、物体の光源(左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプ)を検出し、物体の光源を含む画像中の所定の画像領域PTにおける輝度値の分布形状に基づいて撮像手段2の露光量等を強制的に調整するように構成した。
撮像手段2が備える自動的な露光調整では、例えば霧や靄等の中を走行している先行車両Vahを撮像した場合、基準画像Tや比較画像には、先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLr等の光がそれぞれ拡散して撮像され、各テールランプTLl、TLr等の輪郭部分が明瞭でなくなる。そのため、それらに基づいてステレオマッチング処理を行っても左側および右側のテールランプTLl、TLr等の部分にそれぞれ有効な視差dpや距離Zのデータを有する距離画像Tzを得ることができず、基準画像T中に先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLr等を必ずしも的確に検出することができない。
しかし、上記のように、先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLr等を含む基準画像T中の所定の画像領域PTにおける輝度値の分布形状に基づいて撮像手段2の露光量等を強制的に調整することで、撮像手段2が備える自動的な露光調整では先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLr等の光がそれぞれ拡散して撮像されるような環境においては、調整手段14により撮像手段2の露光量等が強制的に調整されて、撮像手段2により撮像される基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が全体的に減少する方向に調整される。
そのため、撮像手段2により撮像される基準画像Tや比較画像に、光が拡散しておらず輪郭部分が明瞭な先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプをそれぞれ撮像することが可能となる。
このように、本実施形態に係る撮像手段の調整装置(処理手段)10によれば、物体の光源を含む画像中の所定の画像領域における輝度値の分布形状に基づいて物体の光源から光が拡散しているか否かを的確に把握でき、それに基づいて、物体の光源から光が拡散している場合には物体の光源の光が拡散しない状態になるように撮像手段の露光量等を自動的に調整することが可能となり、物体検出等で必要となる光源の輪郭部分が明瞭な画像を提供することが可能となる。そして、それらの輪郭が明瞭に撮像された画像に基づいたステレオマッチング処理により物体の光源部分に有効な視差dpや距離Zのデータを有する距離画像Tzを得ることが可能となる。
また、本実施形態に係る物体検出装置1によれば、上記のような機能を有する撮像手段の調整装置(処理手段)10を備えるため、撮像手段2が備える自動的な露光調整では先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプの光がそれぞれ拡散して撮像されるような環境においても、調整手段14により撮像手段2の露光量等が強制的に調整されて、左右のテールランプTLl、TLr等の輪郭が明瞭に撮像されるようになり、左側および右側のテールランプTLl、TLr等の部分にそれぞれ有効な視差dpや距離Zのデータを有する距離画像Tzを得ることができる。
そのため、基準画像T中に先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプをそれぞれ的確に検出することが可能となり、また、それらの情報に基づいて先行車両Vahの左右端の位置や自車両からの距離Z等を的確に検出することが可能となる。さらに、同様にして周囲の物体を的確に検出することが可能となる。
なお、本実施形態では、先行車両Vahやその光源である左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプを検出する場合について説明した。しかし、本発明に係る撮像手段の調整装置10や物体検出装置1の適用範囲は、先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプを検出する場合に限定されない。
例えば、図21に示すように、自車両の前方に信号機Bが撮像されるシーンでは、撮像手段の調整装置10や物体検出装置1は信号機Bを的確に物体として検出することができ、例えば物体検出手段11でその形状や高さから信号機であると判定するように構成することができる。この場合、物体の光源は緑、黄、赤の信号灯のうちの点灯されている信号等である。
そして、光源検出手段12で、図22に示すように基準画像T上に信号機Bを包囲するように設定された枠線Frの上方の領域において、前述した手法を用いて点灯されている信号灯SLを表す高輝度領域を検出し、図23に示すように、高輝度領域の最高点Jmaxと最低点Jmin、左右方向の最大値Imaxと最小値Imin、および信号灯STの中心点の座標(c_i,c_j)を検出する。
輝度形状検出手段13は、図23の高輝度領域の最高点Jmaxと最低点Jminを上端と下端の位置とし、左右方向の最大値Imaxと最小値Iminを右端と左端の位置とする、信号灯SLを含む画像領域PTを図24に示すように設定し、画像領域PTの上端と下端の中間の位置の横方向に延在する1画素幅の画素列Jmidに沿って画素列Jmidに属する各画素の輝度値p1ijを抽出する。
この場合、画素列Jmidに属する各画素の輝度値p1ijの分布形状は、図25に示すように、例えば霧や靄等で信号灯STの光が拡散されて撮像されている場合には、信号灯SLの中心点のi座標c_i付近で輝度値p1ijが高く、そこから離れるに従って徐々に輝度値p1ijが減少するような輝度形状となる。
調整手段14は、この輝度値p1ijの分布形状に基づいて撮像手段2の露光量等を調整する信号を撮像手段2に出力して撮像手段2の露光量等を強制的に調整するが、この場合には、輝度値p1ijの分布形状が例えば下記の第5条件を満たした場合に強制的に調整を行い、下記の第6条件または第7条件を満たした場合には強制的な調整を中止する。
[第5条件]
[5]調整手段14は、信号機Bの信号灯SLの輝度値p1ijの分布形状に基づいて、画像領域PT中の画素の輝度値と当該画素に隣接する画素の輝度値との差の絶対値が所定の第4閾値pth4未満である場合に前記調整を行う。
[第6条件]
[6]調整手段14は、検出された前記差の絶対値が前記第4閾値pth4以上になった場合に前記調整を中止する。
[第7条件]
[7]調整手段14は、信号機Bの信号灯SLを含む上記の画像領域PTにおける輝度値の最大値、または画像領域PTの色を表現する色空間における所定の色成分を表す値の最大値が所定の閾値未満になった場合、または物体検出手段11により信号機Bの信号灯SLが検出された場合に、前記調整を中止する。
図25に示した信号機Bの信号灯SLの輝度値p1ijの分布形状では、画素列Jmidに属する各画素の輝度値p1ijと当該画素に隣接する画素の輝度値との差の絶対値が上記の第4閾値pth4未満であるから、前記の強制的な調整が行われ、撮像手段2により撮像された基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が全体的に減少する方向に段階的に調整される。
そのため、信号灯SL自体の高輝度領域はそのまま維持されるが、信号灯SLから拡散された光による高輝度領域は減退していき、信号機Bの信号灯SLの輝度値p1ijの分布形状は、図26に示すように、信号灯SL部分の画素の輝度p1ijは高く、それ以外の部分の画素の輝度p1ijは低い輝度分布となる。また、上記の第6条件や第7条件が満たされた場合に、強制的な調整が中止される。
このように、撮像手段の調整装置(処理手段)10の調整手段14により撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整が適切に開始され或いは中止されて、図27に示すように、基準画像Tや比較画像に光が拡散しない信号機Bの点灯している信号灯SLが撮像されるようになる。
なお、信号機Bの信号灯SLにおいては、上記の先行車両VahのテールランプTLl、TLrの場合のように赤だけでなく、青や黄、赤の各色が標示される。そのため、上記の第7条件では、画像領域PTの色を表現する色空間における色成分に対する条件として、画像領域PTの色を表現する色空間における青や黄、赤の各色成分を表す値の最大値が所定の閾値未満になった場合に、前記調整を中止するというように構成することが可能である。その際、閾値は、色空間における青や黄、赤に対応する色成分が飽和(サチュレーション)を生じている場合若しくはそれに近い状態であることを表す値に設定される。
一方、物体検出装置1は、上記のように、光が拡散しない信号機Bの信号灯SLが撮像された基準画像Tや比較画像に基づいて画像処理手段6のイメージプロセッサ7でステレオマッチング処理を行うことで、信号機Bの点灯している信号灯SL部分に有効な視差dpまたは距離Zのデータを有する距離画像Tzを得ることができる。そのため、基準画像T中に信号機Bの点灯している信号灯SLを的確に検出することが可能となる。
その際、撮像手段2に対する露光量等の強制的な調整を行うことで基準画像Tや比較画像の画素の輝度値が全体的に減少して、ステレオマッチング処理で信号機B自体の有効な視差dpや距離Zの情報が得られ難くなる場合があるが、上記のように信号機Bの点灯している信号灯SLが的確に基準画像T上に検出されるため、それらの情報に基づいて、信号機Bの自車両からの距離Z等の情報を的確に検出することが可能となる。
また、点灯する信号灯SLが緑、黄、赤の順に変わり、点灯している信号灯SLの位置が左右方向に移動するが、その際も、前回のサンプリング周期で検出された点灯している信号灯SL等に基づいて今回のサンプリング周期で点灯している信号灯SLを的確に検出することができる。さらに、点灯している信号灯SLの位置を的確に検出することで、現在、信号機Bで点灯されている信号灯SLが何色の信号灯SLであるかも的確に検出することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る撮像手段の調整装置(処理手段)10によれば、検出する物体が信号機Bである場合にも、信号機Bの点灯している信号灯SLを検出して、物体(信号機B)の光源(信号灯SL)を含む画像中の所定の画像領域PTにおける輝度値の分布形状に基づいて的確に撮像手段2の露光量等を強制的に調整し、或いは強制的な調整を的確に中止することが可能となる。そのため、上記の先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプを検出する実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
また、本実施形態に係る物体検出装置1によれば、検出する物体が信号機Bである場合にも、上記の撮像手段の調整装置(処理手段)10の調整手段14により撮像手段2の露光量等が強制的に調整されて、信号機Bの点灯している信号灯SLの輪郭が明瞭に撮像されるようになり、点灯している信号灯SL部分に有効な視差dpや距離Zのデータを有する距離画像Tzを得ることができる。そのため、基準画像T中に信号機Bの点灯している信号灯SLをそれぞれ的確に検出することが可能となり、上記の先行車両Vahの左右のテールランプTLl、TLrやブレーキランプを検出する実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
なお、本実施形態および検出する物体が信号機Bである場合の変形例では、輝度形状検出手段13が設定した画像領域PTの上端と下端の中間の位置の横方向に延在する1画素幅の画素列Jmidに沿って画素列Jmidに属する各画素の輝度値p1ijを抽出して輝度値p1ijの分布形状を得る場合について説明した。
しかし、例えば、画像領域PT中の縦方向に延在する画素列について輝度値p1ijの分布形状を得るように構成してもよく、また、画像領域PTに属する全画素または特定の画素について輝度値p1ijの分布形状を得るように構成することも可能であり、物体の光源の光が拡散されて撮像されているか否かを適切に判定して撮像手段2の露光量等の強制的な調整の実行または中止を的確に判定するための情報を与えるものであれば、輝度値p1ijの分布形状を得る手法は上記の手法に限定されない。
また、撮像手段の調整装置10や物体検出装置1が車両に搭載される形態に限定されないことは前述したとおりであり、例えば自走式のロボットや搬送機器等に適用したり、また、据え置き型の装置に適用することも可能であり、周囲を撮像する露光量等を調整可能な撮像手段2を備えるものであれば、撮像手段の調整装置10や物体検出装置1が適用される装置や機器等の種類や用途等は限定されない。
本実施形態に係る撮像手段の調整装置を含む物体検出装置の構成を示すブロック図である。 基準画像の一例を示す図である。 図2の基準画像等に基づいて形成された距離画像を示す図である。 区分ごとの距離を実空間上にプロットした各点を表す図である。 図4の各点に基づいて実空間上に検出された物体を表す図である。 基準画像上に枠線で包囲されて検出された各物体および先行車両を表す図である。 実空間上の自車両の走行軌跡、進行路および先行車両を表す図である。 基準画像上に検出された先行車両および前回のテールランプ中心の画素を表す図である。 前回のテールランプ中心を含む画素列上を探索して検出された高輝度領域およびその上端、下端を表す図である。 図9の画素列の右隣の画素列における高輝度領域の検出の手法を説明する図である。 高輝度領域の縦方向の長さと最大値との関係を説明する図であり、(A)は最大値に等しい場合、(B)は最大値より短い場合、(C)は(B)よりさらに短い場合を表す。 高輝度領域の縦方向の長さが最小値より増加した場合を説明する図である。 左右のテールランプについてそれぞれ検出されたテールランプ中心、最高点、最低点、i座標の最大値、最小値を説明する図である。 基準画像上に設定された左右のテールランプを含む画像領域を説明する図である。 図14の画像領域における輝度値の分布形状を示すグラフである。 基準画像上に撮像された光が拡散した先行車両の左右のテールランプを表す図である。 図16の画像に基づいて検出されたテールランプ中心、最高点、最低点、i座標の最大値、最小値等を説明する図である。 図16の光が拡散した左右のテールランプを含む画像領域を説明する図である。 図18の画像領域における輝度値の分布形状を示すグラフである。 サンプリング周期ごとに段階的に増加され減少される撮像手段に対する露光量等の強制的な調整のレベルを表す図である。 信号機が撮像された基準画像の例を表す図である。 基準画像上に検出された信号機およびそれを包囲する枠線を表す図である。 信号機の信号灯について検出された中心点、最高点、最低点、i座標の最大値、最小値を説明する図である。 基準画像上に設定された信号灯を含む画像領域を説明する図である。 図24の画像領域における輝度値の分布形状を示すグラフである。 撮像手段に対する露光量等の強制的な調整が行われた後の図24の画像領域における輝度値の分布形状を示すグラフである。 光が拡散しない状態で撮像された信号機の信号灯を表す図である。
符号の説明
1 物体検出装置
2 撮像手段
10 撮像手段の調整装置(処理手段)
11 物体検出手段
12 光源検出手段
13 輝度形状検出手段
14 調整手段
A 自車両
B 物体(信号機)
p1ij 輝度値
pmax 輝度値の最大値
pmin 輝度値の最小値
PT 画像領域
pth1 第1閾値
pth2 第2閾値
pth3 第3閾値
pth4 第4閾値
SL 光源(信号灯)
T 画像(基準画像)
TLl、TLr 光源(テールランプ)
Vah 物体(先行車両)

Claims (8)

  1. 撮像手段により撮像された画像中から物体を検出する物体検出手段と、
    検出された前記物体に設けられた光源を検出する光源検出手段と、
    前記物体の前記光源が撮像された画像領域を含む前記画像中の所定の画像領域における輝度値の分布形状を検出する輝度形状検出手段と、
    前記輝度値の分布形状に基づいて前記撮像手段の露光量と前記撮像手段から出力される画素の輝度値の少なくとも一方の調整を行う調整手段と、
    を備え
    前記物体は、自車両の前方を走行する先行車両であり、
    前記光源は、前記先行車両のテールランプまたはブレーキランプであり、
    前記所定の画像領域は、前記テールランプまたはブレーキランプを含む画像領域に設定され、
    前記調整手段は、前記先行車両の2つのテールランプまたはブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値が所定の第1閾値以上である場合に前記調整を行うことを特徴とする調整装置。
  2. 前記調整手段は、前記輝度形状検出手段により検出される前記輝度値の分布形状が予め設定された条件を満たす場合に前記調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像手段の調整装置。
  3. 前記調整手段は、前記先行車両のテールランプまたはブレーキランプの輝度値の分布形状における輝度値の最大値と、前記先行車両の2つのテールランプまたはブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値との差が、所定の第2閾値以下である場合に前記調整を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像手段の調整装置。
  4. 前記調整手段は、前記先行車両のテールランプまたはブレーキランプの輝度値の分布形状における輝度値の最大値と、前記先行車両の2つのテールランプまたはブレーキランプの間の位置における輝度値の最小値との差が、所定の第3閾値以上になった場合に前記調整を中止することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像手段の調整装置。
  5. 前記調整手段は、前記所定の画像領域における前記輝度値の最大値または前記所定の画像領域の色を表現する色空間における所定の色成分を表す値の最大値が所定の閾値未満になった場合、または前記先行車両のテールランプまたはブレーキランプが検出された場合に、前記調整を中止することを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の撮像手段の調整装置。
  6. 前記調整手段は、前記調整を行う際、前記撮像手段の露光量と前記撮像手段から出力される画素の輝度値の少なくとも一方を、前記撮像手段により撮像された画像中の画素の輝度値が減少する方向に段階的に調整することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の撮像手段の調整装置。
  7. 前記調整手段は、前記調整を中止する際、前記撮像手段の露光量と前記撮像手段から出力される画素の輝度値の少なくとも一方を、前記撮像手段により撮像された画像中の画素の輝度値が増加する方向に段階的に調整することを特徴とする請求項4又は請求項に記載の撮像手段の調整装置。
  8. 周囲を撮像する撮像手段と、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の撮像手段の調整装置と、を備え、
    前記撮像手段の調整装置により前記撮像手段の露光量と前記撮像手段から出力される画素の輝度値の少なくとも一方の調整が行われる前記撮像手段により撮像された画像中から物体を検出することを特徴とする物体検出装置。
JP2008011489A 2008-01-22 2008-01-22 撮像手段の調整装置および物体検出装置 Active JP4980939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008011489A JP4980939B2 (ja) 2008-01-22 2008-01-22 撮像手段の調整装置および物体検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008011489A JP4980939B2 (ja) 2008-01-22 2008-01-22 撮像手段の調整装置および物体検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009177311A JP2009177311A (ja) 2009-08-06
JP4980939B2 true JP4980939B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=41031983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008011489A Active JP4980939B2 (ja) 2008-01-22 2008-01-22 撮像手段の調整装置および物体検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4980939B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5518007B2 (ja) * 2011-07-11 2014-06-11 クラリオン株式会社 車両用外界認識装置及びそれを用いた車両制御システム
JP5863536B2 (ja) * 2012-03-29 2016-02-16 富士重工業株式会社 車外監視装置
KR102019319B1 (ko) * 2013-05-27 2019-09-09 현대자동차(주) 스마트 크루즈 장치 및 그 제어 방법
JP6297396B2 (ja) * 2014-04-17 2018-03-20 アルパイン株式会社 交通信号機認識装置及びコンピュータプログラム
JP6657925B2 (ja) 2015-06-04 2020-03-04 ソニー株式会社 車載カメラ・システム並びに画像処理装置
JP6999231B2 (ja) * 2018-03-05 2022-02-10 アルパイン株式会社 表示制御装置、表示制御方法及びカメラモニタリングシステム
WO2019175920A1 (ja) 2018-03-12 2019-09-19 三菱電機株式会社 霧特定装置、霧特定方法及び霧特定プログラム
US11391845B2 (en) 2018-03-12 2022-07-19 Mitsubishi Electric Corporation Fog determination apparatus, fog determination method, and computer readable medium
US20230045772A9 (en) * 2018-12-07 2023-02-09 Sony Semiconductor Solutions Corporation Information processing apparatus, information processing method, and program

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3995953B2 (ja) * 2002-02-19 2007-10-24 松下電器産業株式会社 露出制御装置およびその方法
JP4530149B2 (ja) * 2004-12-03 2010-08-25 株式会社ジェイエイアイコーポレーション ハイダイナミックレンジカメラシステム
JP2006166320A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Nikon Corp 階調分布補正機能付きディジタルカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009177311A (ja) 2009-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4980939B2 (ja) 撮像手段の調整装置および物体検出装置
JP4914233B2 (ja) 車外監視装置
JP5863536B2 (ja) 車外監視装置
JP4987573B2 (ja) 車外監視装置
JP5906224B2 (ja) 車外環境認識装置
US8175334B2 (en) Vehicle environment recognition apparatus and preceding-vehicle follow-up control system
JP5886809B2 (ja) 車外環境認識装置
US9886773B2 (en) Object detection apparatus and object detection method
JP2007257449A (ja) 道路区画線検出装置
JP2008186344A (ja) 先行車両検出装置
JP6236039B2 (ja) 車外環境認識装置
JP6034923B1 (ja) 車外環境認識装置
JP2009175846A (ja) 車両検出装置
JP2017062582A (ja) 車外環境認識装置
JP6420650B2 (ja) 車外環境認識装置
JP2008158640A (ja) 移動物体検出装置
JP2011053808A (ja) 車両用白線認識装置
JP2004086417A (ja) 横断歩道等における歩行者検出方法及び同装置
JPH0973529A (ja) 二輪車監視装置
JP2019049892A (ja) 信号機認識装置
JP6174960B2 (ja) 車外環境認識装置
JP6949090B2 (ja) 障害物検知装置及び障害物検知方法
JP5149669B2 (ja) 運転支援装置
JP5727639B2 (ja) 車両検出装置
JP6405765B2 (ja) 撮像装置及び判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120321

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4980939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250