JP4980589B2 - 太陽電池モジュール用放熱膜及びその放熱膜を備えた太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール用放熱膜及びその放熱膜を備えた太陽電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール用放熱膜及びその放熱膜を備えた太陽電池モジュールに関し、特に新規で、低コスト、かつ、放射冷却機能を備え、太陽電池に適用することにより高い光電変換効率が得られる太陽電池モジュール用放熱膜に関する。
近年、クリーンなエネルギーの筆頭として、半導体特有の量子効果を利用して、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電が注目されている。太陽光発電は、その特質として、クリーンなエネルギーを、可動部がないので静かに発生させること、維持が簡単であるので自動化、無人化が容易であること、発電装置規模の大小に係わらず一定効率で発電すること、モジュール構造であるので量産性に富み、スケールメリットが大きいこと、直接の太陽光のみならず拡散光によっても発電すること、光発電は本来放棄されていたエネルギーの有効利用であることが挙げられる。
しかしながら、このような太陽光発電が、一般的に広く普及するためには、太陽電池モジュールの更なる低コスト化、及び光電変換効率の向上が求められている。
ところで、太陽電池素子として一般に用いられるものとしては単結晶シリコン型太陽電池素子、多結晶シリコン型太陽電池素子等の結晶シリコン太陽電池素子、シングル接合型あるいはタンデム構造型等からなるアモルファスシリコン太陽電池素子、ガリウムヒ素(GaAs)やインジウム燐(lnP)等のIII−V族化合物半導体太陽電池素子、カドミウムテルル(CdTe)や銅インジウムセレナイド(CuInSe2)等のII−VI族化合物半導体太陽電池素子である。
太陽電池モジュールの構造は、(a)充填型、(b)スーパーストレート型及び(c)サブストレート型に太きくに分類される。この種の太陽電池モジュールは、通常、ビルの屋上や住宅屋根の上に専用架台を固定し、その上に設置していた。
ところが、このような設置手段では、専用架台のコストが高くなるという問題があり、そのため、太陽電池モジュールと建材の両方の機能をもった建材一体型太陽電池モジュールが提案されている。
建材一体型太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールを屋根面に直接設置することになるが、このような設置手段では、冷却用の通気部分がないため、太陽電池モジュールの太陽光発電時(稼動時)、特に、夏場において温度が大きく上昇する。
このような温度上昇は、例えば、セルが結晶シリコン系の場合において、光電変換効率が低下するという問題の主要因となっている。一般に、温度上昇に伴って、0.4%/℃程度の性能低下があることが知られており、例えば、太陽電池モジュールの温度が60〜70℃以上となる場合(夏場晴天時)、標準条件の性能の8割程度しか発電できないという問題がある。
このような温度上昇に伴う課題を解決するために、稼動時の太陽電池モジュールの発熱を放熱させる目的で、セルを放熱層(熱伝導性充填剤を含む合成樹脂)に埋設して、セル放熱を行うことは、特許文献1に開示されている。しかしながら、特許文献1に開示されている解決手段には、以下に説明する技術的な課題があった。
特開2004−172255号公報
すなわち、特許文献1に開示されている太陽電池モジュールでは、放熱層に、カーボン,ガラス繊維,アルミナ粉,金属粉などの熱伝導性を高めるフィラを分散させた合成樹脂、例えば、エポキシ樹脂を用いているが、フィラにより主に熱伝導効果による放熱性が改善されるにしても、これがエポキシ樹脂中に分散されているので、冷却効果が十分ではないという欠点があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、十分な冷却効果が得られる太陽電池モジュール用放熱膜及びその放熱膜を備えた太陽電池用モジュールを提供することにより太陽電池モジュールの光電変換効率を高めることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、透光性の表面カバーと、前記表面カバーに一方の面が固着されたセルとを備えた太陽電池モジュールにおいて、前記セルは、結晶系シリコン太陽電池素子であって、前記セルの他方の面に直接設けられた放熱膜を備え、前記放熱膜は、前記セルが受光して温度上昇すると、遠赤外線を放出して前記セルの温度上昇を低減させる冷却機能を有している。

このように構成した太陽電池モジュールによれば、セルの他方の面に、温度上昇することにより遠赤外線を放出して、セルの温度を低下させる放熱膜を設けたので、後述する実験例からも明らかなように、セルの温度を十分に低下させることが可能になり、結果として高い光電変換効率が得られるようになる。
前記放熱膜は、前記セルの温度が50℃〜130℃の範囲で効率良く遠赤外線を放出する。
前記放熱膜は、放熱性と耐候性とを兼ね備えることができる。
前記放熱膜は、大気に開放される放射面に、耐候性を有するフィルムを設けることができる。
前記放熱膜は、大気に開放される放射面に、耐候性を有するオーバーコート材を設けることができる。
前記放熱膜が放出する遠赤外線は、特定のエネルギーピーク波長領域において70%以上の放射率を有するものである。特定のエネルギーピーク波長領域については、太陽電池セルが50℃から130℃の範囲に効率よく遠赤外線を放出するには、「ウイーンの変位則」から7.2〜9.0μmである。この50℃から130℃のセル温度での放射膜からの放射率(完全黒体に対する放射率)が高いと冷却効果が高く70%以上の放射率を有する。なお、「ウイーンの変位則」は、遠赤外線の場合、最大強度の放射波長(λm)は、絶対温度(T)に反比例するというものであり、λ=2.897/Tとして表記することができる。
従来、遠赤外線の放射能力が高いとされている物質(例えば、ゼオライト、コージェライト、タルク、ドロマイト等)の遠赤外線の放射特性を見ても、前記放熱膜と同程度に7.2〜9.0μmのエネルギーピーク波長で85%〜95%程度の放射率を有するが、これらの物質は金属鉱石等の状態で存在しており、一般にこれを被膜あるいは、板状等に加工しようとする場合は、細粒化した上で800℃以上の高温焼成等の工程を経て固体焼結化されるが、実用上放熱膜の作成工程において加熱硬化温度範囲が太陽電池セルの耐熱温度以下であることが要求されるため、採用出来ない。
一方で当該放熱膜は300℃以下の低温での乾燥硬化が十分に可能であり、また加工性に優れていることから乾燥後膜厚で150μmまでの厚さまで安定した塗膜を容易に形成することができる。
前記フィルムは、放熱に必要な、波長が4〜15μmの遠赤外線を約20%以上透過させるものである。
所定の放熱性と耐候性とを兼ね備える前記放熱膜は、アルコキシシラン化合物の部分加水分解物とアルコキシチタンと有機溶剤とからなる液状物に、特定の金属酸化物を含有させた組成物から成膜することができる。またエチルセルロースなどの有機高分子を少量混合してもよい。
アルコキシシラン化合物の部分加水分解物について説明する。アルコキシシラン化合物の部分加水分解物は、一般式化1で表せるアルコキシシラン化合物を部分的に加水分解、縮合して得られるオリゴマーである。化1におけるRとしては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミノエチル基、グリシジルプロピル基、(化2参照)等、また、Rとしてはメチル基、エチル基等を例示することができる。ここで、nは1〜3の整数である。
Figure 0004980589
Figure 0004980589
アルコキシシラン化合物として、上記化1で表される物質の中から、少なくとも一種を適宜選択して使用する。通常二種ないし三種の化合物を混合使用する。これらのアルコキシシラン化合物を酸触媒の存在下で、アルコキシシランを完全に加水分解するに要する水の量(計算値)よりも少ない量の水と反応することにより部分加水分解物を得ることができる。トリアルコキシシランが存在すると、塗料の硬化によって得られる放熱膜は、3次元構造を有するものとなる。
アルコキシチタンは、式化3で表されるものである。式中のRとしては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基のものが好適に使用できる。
Figure 0004980589
有機溶剤は、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、ジアセトンアルコール、酢酸ブチル、酪酸ブチル、プロピレングルコールモノメチルエーテル、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、乳酸ブチル、エチルカルビトール、エチルカルビトールアセテート、イソホロン、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、3−メトキシブタノール、3−メトキシブチルアセテート等の溶剤である。しかしこれらの溶剤に限定されるものでないし、また、溶剤は1種類又は2種類以上を混合使用することもできる。
特定の金属化合物とは金属酸化物や金属水酸化物それに金属窒化物である。
金属酸化物は酸化ケイ素、チタン酸カリウム、酸化ゲルマニウム、酸化スズ、酸化ホウ素、酸化アルミニウム、酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化銅、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化ビスマス、カオリン、及びタルクの少なくとも1種を含有するものである。
金属酸化物として、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、カオリン、チタン酸カリウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化スズの1種以上を含有することが好ましく、酸化アルミニウム、チタン酸カリウム、酸化ケイ素及びカオリンの1種類以上を含有することが特に好ましい。更にチタン酸カリウム繊維を含有することにより、放熱膜の加工時や長期使用時のクラックの防止に役立つ。
金属水酸化物や金属窒化物は前述の各種金属の水酸化物や窒化物である。水酸化アルミニウムを含有することが特に好ましい。
これらの金属酸化物、金属水酸化物、金属窒化物は、カップリング剤処理をすることにより、特性が更に向上することも認められた。表面疎水処理をしたフュームドシリカ粉末はこれらの成分を混合一体化した液剤の粘度(安定な放熱膜を塗工作成する時に必要な粘度)の調整に非常に役立つものである。
少量添加する有機高分子としては、エチルセルロースが特に有効である。このエチルセルロースを入れることにより液状組成物から放熱膜形成時の均一な膜形成に効果があり、また放熱膜の加工時や長期使用時のクラックの防止にも役立つものである。
特定の金属化合物の添加時の形状は微粉体や繊維としてである。微粉体の粒子径としては、塗膜の表面の平滑性、放熱性を考慮すると、平均粒子径で80nm〜30μmの範囲であることが好ましく、200nm〜10μmの範囲であることがより好ましい。
繊維の直径は1μm以下であり、繊維の平均長さは20μm以下、最大長さで100μm以下である。繊維の直径や平均長さそれに最大長さがこれらの数値より大きくなると印刷法で放熱膜を形成する時はムラができ安定した印刷が出来なくなり適さなくなる。
エチルセルロース粉末は、例えば、米国ハーキュレス社のN―タイプ(無水グルコース一単位あたりのエトキシル基置換度2.41から2.51のもの)を好適に使用することができる。N―タイプのうち粘度別グレードでは、N―50、N―100が特に、溶解性と放熱膜品質のバランスの観点から好ましい。添加したエチルセルロース粉末は有機溶剤に全量溶解していても良いし一部溶解していても良い。
アルコキシチタンの使用量は、アルコキシシラン化合物の部分加水分解物100重量部に対して、5重量部から30重量部使用することにより、良好な放熱膜性能を得ることができる。
5重量部未満では、放熱膜の鉛筆硬度等が低くなり実用に耐えないものとなり、30重量部を超えると例えば、煮沸試験で放熱膜にクラック等が入りやすくなり実用に耐えないものとなる。
ここでの使用量はあくまでも、有機溶剤を含まない、アルコキシシラン化合物の部分加水分解物とアルコキシチタンをベースにおいている。アルコキシチタンの実際の添加量は、使用するアルコキシチタン化合物の種類(例えば、チタンテトラブトキシドであるかチタンテトラプロポキシドであるか等)やアルコキシシラン化合物の種類とその使用割合(特に、トリアルコキシシランの使用量)によって異なる。
アルコキシシラン化合物のうち、トリアルコシシランの使用割合が多いと、アルコキシチタンの添加量は、少なくてよい。アルコキシチタンの添加量は、珪素元素に対するチタン元素の割合で表して、0.010〜0.15の範囲にするのがよい。
チタンの添加量が珪素元素に対して0.010より少ないと、網目構造の硬化物、放熱膜の形成が困難になり、一方、チタンの添加量が珪素元素に対して0.15より大きいと、混合液の硬化速度が速すぎたり、形成した硬化物や放熱膜の性能が十分でなく、例えば、煮沸試験時にクラックが入りやすくなる。
特定の金属化合物の添加量の上限は放熱膜のチョウキング(粉末が放熱膜の表面に露出している状態)が発生しない範囲でよい。
表面疎水化処理したフュームドシリカ粉末は、アルコキシシラン化合物の部分加水分解物100重量部に対して19重量部以下が好ましい。この添加量を超えると、混合液の貯蔵中の粘度上昇が速くなったり、放熱膜に小径の粒が発生しやすくなり実用上好ましくない。
エチルセルロース粉末は、アルコキシシラン化合物の部分加水分解物100重量部に対して13重量部以下が好ましい。この添加量を超えると放熱膜の難燃性が低下し、また、耐湿性も低下するからである。
有機溶剤の割合はアルコキシシラン化合物の部分加水分解物とアルコキシチタンと有機溶剤とからなる液状物に特定の金属化合物を含有させた組成物の全量に対して30〜50%が望ましい。30%未満や50%以上を超える溶剤量であっても放熱膜は形成できるが、放熱膜を製造する際の加工性で均一な塗膜が形成しにくくなるなどの種々の問題が発生するので好ましくない。
放熱膜の厚さは固形物として10〜100μm、好ましくは20〜80μmである。放熱膜の形成方法としては、スプレーのような吹付け法、ロールコーティングのような塗布法、スクリーン印刷のような印刷法等の方法を用いることができるが、これらの方法に限定されるものではない。
形成された液状組成物の乾燥方法は、常温又は乾燥炉によって加熱乾燥させてもよく、ドライヤ等の熱風によって乾燥させることもできる。加熱乾燥処理を行う場合は、最高温度でセルの耐熱温度以下の範囲であることが必要であり、300℃以下で行う。
これら組成物から得られた放熱膜の所定の放熱性と耐候性とを兼ね備えることの内、放熱性とは現在工業的に主に使用されている太陽電池モジュールの放熱層の冷却効果よりも更に優れた冷却効果を持つ特性を意味し、その冷却効果は遠赤外線の放出(放射)により得られるものである。耐候性とは、耐水性、耐湿性、酸性雨等による耐酸性、海岸近くでの耐塩水性、極地や熱帯地方等それに昼夜における冷熱繰返し性である。尚、当該放熱膜は太陽光には直接曝されないため、ウェザオメーター等による耐候性試験は、必須ではない。
所定の放熱性を有し、放射面に耐候性を有するフィルムを設けた場合及びオーバーコート材を設けた場合の放熱膜は、アルカリ金属ケイ酸塩;シリコーン樹脂エマルジョン;シラン化合物からなるいずれかの液相と、特定の金属化合物とを含む組成物から成膜することができる。シラン化合物の場合はコロイダルシリカを添加するものが好ましい。
前記放熱膜を形成する組成物の具体的な態様として、下記に3つの組成物について詳述する。
組成物(1)は、液相としてアルカリ金属ケイ酸塩及び水と、特定の金属化合物とを含有する水性組成物であり、特定の金属化合物として酸化ケイ素がより好ましい。
アルカリ金属ケイ酸塩として、少なくともケイ酸ナトリウムとケイ酸カリウムの両成分を含有することが好ましい。また、他に併用可能なアルカリ金属ケイ酸塩として、ケイ酸リチウム等が挙げられる。
ケイ酸ナトリウムは、公知の物質であり、例えば、2ケイ酸ナトリウム、4ケイ酸ナトリウム等のケイ酸ナトリウムの単一又は混合物を用いることができる。ケイ酸ナトリウムは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、J珪酸ソーダ1号、58珪酸ソーダ1号、53珪酸ソーダ1号、50珪酸ソーダ1号、47珪酸ソーダ1号、38珪酸ソーダ1号、48珪酸ソーダ2号、45珪酸ソーダ2号、43珪酸ソーダ2号、J珪酸ソーダ3号、珪酸ソーダ4号(以上、日本化学工業(株)製)等が挙げられる。これらのうち、例えば、J珪酸ソーダ1号は、ケイ酸ナトリウムの含有濃度が5 4.5重量%のケイ酸ナトリウム水溶液である。
ケイ酸カリウムは、公知の物質であり、例えば、2ケイ酸水素カリウム(4ケイ酸カリウム)、2ケイ酸カリウム等が挙げられ、これらのケイ酸カリウムが単一又は混合して用いられる。ケイ酸カリウムは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、2K珪酸カリ、A珪酸カリ、B珪酸カリ、C珪酸カリ、1K珪酸カリ(以上、日本化学工業(株)製)等が挙げられる。これらのうち、例えば2K珪酸カリは、ケイ酸カリウムの含有濃度が30重量%のケイ酸カリウム水溶液である。
組成物(1)における特定の金属化合物とは金属酸化物や金属水酸化物それに金属窒化物である。
金属酸化物は酸化ケイ素、チタン酸カリウム、酸化ゲルマニウム、酸化スズ、酸化ホウ素、酸化アルミニウム、酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化銅、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化ビスマス、カオリン、及びタルクの少なくとも1種を含有するものである。金属酸化物として、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、カオリン、チタン酸カリウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化スズの1種以上を含有することが好ましく、酸化アルミニウム、チタン酸カリウム、酸化ケイ素及びカオリンを含有することが特に好ましい。金属水酸化物や金属窒化物は前述の各種金属の水酸化物や窒化物であり、具体的には水酸化アルミニウムや窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化スズ、窒化ストロンチウム、窒化チタン、窒化バリウム等の金属窒化物である。
特定の金属化合物の添加時の形状は、粉末、好ましくは微粉末の形状で用いることが好ましい。微粉末を用いる場合、得られる塗膜の緻密性が向上し、塗膜の耐熱性、放熱性、機械的強度をより一層向上させることができるからである。
金属化合物の微粉末の粒子径としては、平均粒子径で80nm〜30μmの範囲であることが好ましく、200nm〜10μmの範囲であることがより好ましい。
組成物(1)は、アルカリ金属ケイ酸塩及び水からなる液相40〜70重量%、金属化合物60〜30重量%を含有することが好ましく、液相35〜50重量%、金属化合物65〜50重量%を含有することがさらに好ましい。
また、組成物(1)の、ケイ酸ナトリウムの含有量は、組成物全量中3〜16重量%であることが好ましく、さらに好ましくは3〜14重量%である。
ケイ酸カリウムの含有量は、組成物全量中1.0〜7.5重量%であることが好ましく、さらに好ましくは1.5〜7.5重量%である。また、ケイ酸ナトリウムとケイ酸カリウムの含有比は、重量比で1:2〜0.05が好ましく、さらに好ましくは1:1.5〜0.07である。
組成物(2)は、シリコーン樹脂エマルジョンと、特定の金属化合物とを含有する水性組成物である。
組成物(2)におけるシリコーン樹脂エマルジョンは非水溶性のシリコーン樹脂を主として水に分散させたエマルジョン状態のものであり、例えば、以下に示す方法で得ることができる。
(1)アルキルシリケート化合物またはその部分加水分解・縮合物を各種界面活性剤を用いて乳化し、水性エマルジョンとする方法(特開昭58−213046号、特開昭62−197369号、特開平3−115485号、特開平3−200793号公報)。さらにこのエマルジョンに、重合性ビニルモノマーを乳化重合したエマルジョンを混合する方法 (特開平6−344665号公報)。
(2)界面活性剤を使用せずにアルキルシリケート化合物を水中で加水分解して得られる水溶性ポリマーの存在下、ラジカル重合可能なビニルモノマーを乳化重合する方法(特開平8−60098号公報)。
(3)ビニル重合性アルキルシリケートを含有するアルキルシリケート混合物を加水分解・縮合することにより、固形のシリコーン樹脂を含む水性エマルジョンとし、さらにラジカル重合既ビニルモノマーを加え、乳化重合することにより、グラフト共重合体微粒子(固形)エマルジョンを得る方法(特開平5−209149号、特開平7−196750号公報)。
(4)ラジカル重合性官能基を乳化重合したエマルジョンにアルキルシリケート化合物を添加し、加水分解・縮合させ、エマルジョン粒子中にシリコーン樹脂を導入する方法(特開平3−45628号、特開平8−3409号公報)
(5)ビニル重合性官能基含有アルキルシリケートを、ラジカル重合性ビニルモノマーと共に乳化重合し、エマルジョンを作成する方法(特開昭61−9463号、特開平8−27347号公報)。
組成物(2)における特定の金属化合物としては、上記の組成物(1)に使用される特定の金属化合物と同様のものが挙げられ、金属酸化物や金属水酸化物それに金属窒化物である。組成物(2)の金属化合物の添加時の形状は、特に限定されないが、粉末、好ましくは微粉末の形状で用いることが好ましい。微粉末を用いる場合、得られる塗膜の緻密性が向上し、塗膜の耐熱性、放熱性、機械的強度をより一層向上させることができるからである。
金属化合物の微粉末の粒子径としては、平均粒子径で80nm〜30μmの範囲であることが好ましく、200nm〜10μmの範囲であることがより好ましい。
これらの金属酸化物のうち、好ましいもの、特に好ましいものは組成物(1)の金属酸化物に同じである。
シリコーン樹脂エマルジョンから形成される乾燥塗膜の表面硬度は、長期使用時の安定性を考慮すると、鉛筆硬度で5B以上であることが好ましい。組成物(2)は、シリコーン樹脂エマルジョン30〜70重量%、金属化合物70〜30重量%含有することが好ましく、シリコーン樹脂エマルジョン40〜70重量%、金属化合物60〜30重量%含有することがより好ましく、シリコーン樹脂エマルジョン45〜55重量%、金属酸化物55〜45重量%含有することが特に好ましい。
シリコーン樹脂エマルジョンの樹脂濃度は40%以上が好ましい。
ゴムラテックスなどのラテックス数を少量添加して、液組成物被膜の安定性を改善することも出来る。
組成物(3)は、シラン化合物液状物と特定の金属化合物とを含有する組成物である。これらの組成物にコロイダルシリカが添加されているとシラン化合物濃度を高める事が出来るので好ましい。液相としてはアルコキシシランの溶液及び、又はコロイダルシリカの水分散液であり、特定の金属化合物としては、金属酸化物、金属水酸化物、それに金属窒化物である。
組成物(3)におけるアルコキシシランのようなシラン化合物の例は、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、フエニルトリメトキシシラン、フエニルトリエトキシシラン、メチルトリプロボキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、ジチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン等のようなテトラアルコキシシラン;トリアルコキシシラン(モノ有機基置換アルコキシシラン);ジアルコキシシラン(ジ有機基置換アルコキシシラン)等が挙げられ、さらにケイ素置換有機基はエポキシ基、エステル基、カルボキシル基、水酸基等の官能基を有することができる。
組成物(3)の組成物の各成分であるアルコキシシランの溶液、コロイダルシリカの水分散液、酸化ケイ素粉末、酸化アルミニウム粉末及びカオリン粉末は、使用する直前に混合することが好ましい。特にアルコキシシランは、保存中のアルコキシシランの加水分解・縮合を防止するため、実質的に水は含まない溶液の状態で使用するまで保存することが好ましい。
組成物(3)におけるアルコキシシランの加水分解・縮合の反応速度を制御するために、アルコキシシランにチタンアルコキシド及び/又はアルミニウムアルコキシドを添加することができる。
組成物(3)におけるチクンアルコキシドの例は、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラプロボキシチタン、テトラブトキシチタンが挙げられ、アルミニウムアルコキシドの例は、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリエトキシド等が挙げられる。
組成物(3)における溶剤としては、水溶性の有機溶剤が好ましく、例えばメチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状エーテル、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホオキシド、ジメチルフオルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルフオルムアミド、メチルアセトアミド等の溶媒剤である。なかでも、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状エーテル、N−メチルピロジドン、ジメチルフオルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルフオルムアミド、メチルアセトアミド等の溶剤が、アルコキシシランの保存、膜形生成及び放熱効果を考慮すると好ましい。
組成物(3)におけるコロイダルシリカ(固形分)の配合量は、アルコキシシランの加水分解と、膜形性、膜の保特性及び放熱性、遮熱性とを考慮すると、アルコキシシラン100重量部に対し、1〜100重量部で使用することが好ましく、50〜100重量部で使用することがより好ましい。
組成物(3)における特定の金属化合物としては、上記の組成物(1)に使用される金属酸化物と同様のものが挙げられ、それらの水酸化物や窒化物を併用することができる。金属酸化物としては、カオリン、酸化ケイ素、酸化アルミニウムの1種以上が好ましい。
組成物(3)の金属化合物の添加時の形状は、特に限定されないが、粉末、好ましくは微粉末の形状で用いることが好ましい。微粉末を用いる場合、得られる塗膜の緻密性が向上し、塗膜の耐熱性、放熱性、機械的強度をより一層向上させることができるからである。
金属化合物の微粉末の粒子径は、平均粒子径で80nm〜30μmの範囲であることが好ましく、200nm〜10μmの範囲であることがより好ましい。
酸化ケイ素粉末及び酸化アルミニウム粉末の配合量の和は、アルコキシシラン100重量部に対し、50〜1000重量部であることが好ましい。カオリンの配合量は、膜形成性と、高い放熱性能、熱遮蔽性能とを考慮すると、アルコキシシラン100重量部に対し、50〜1000重量部であることが好ましい。
組成物(3)における液相は、予め調製された市販のアルコキシシランの溶液及びコロイダルシリカの水分散液を用いることができる。例えば、TSB製2液型WB300A・WB300Bの等量混合液が挙げられる。
組成物(3)におけるチタンアルコキシド及び/又はアルミニウムアルコキシドの配合量は、アルコキシシランのケイ素原子に対し、チタン及び/又はアルミニウム原子が0.01〜0.5の割合で添加するのが好ましい。チタンアルコキシド及び/又はアルミニウムアルコキシドは、水の不存在下であれば、アルコキシシラン、又は他の成分に予め添加することも、或いはアルコキシシランと他の成分とを混合する際に同時に添加することもできる。
組成物(3)は、液相40〜70重量%、金属酸化物60〜30重量%を含有することが好ましく、液相45〜55重量%、金属酸化物55〜45重量%を含有することがさらに好ましい。金属酸化物が微粉末の形態である場合、金属酸化物の配合量を上記の範囲よりも少なくすることができる。
組成物(1)、(2)、(3)の放熱膜の厚さは乾燥後の固形物として10〜150μm、好ましくは20〜80μmである。放熱膜の形成方法としては、スプレーのような吹付け法、ロールコーティングのような塗布法、スクリーン印刷のような印刷法等の方法を用いることができるが、これらの方法に限定されるものではない。
形成された液状組成物の乾燥方法は、常温又は乾燥炉によって加熱乾燥させてもよく、ドライヤ等の熱風によって乾燥させることもできる。加熱乾燥処理を行う場合は、最高温度でセルの耐熱温度以下の範囲であることが必要であり300℃以下で行う。
放熱特性上からは、組成物2がもっとも好ましく特定のエネルギーピーク波長領域において90%以上の放射率を示す、ついで組成物1が好ましい。
これら組成物から得られた放熱膜の所定の放熱性とは現在工業的に主に使用されている太陽電池モジュールの放熱層の冷却効果よりも更に優れた冷却効果を持つ特性を意味し、その冷却効果は遠赤外線を放出して得られるものである。
本発明の放熱膜は、その放出(放射)する遠赤外線のエネルギーピーク波長は、7.2〜9.0μmの領域でありこの領域の放射率は、70%以上である。
耐候性を有するフィルムとしてはポリエチレン(アキレス社製)ならびにポリオレフィン系樹脂シート(日本ゼオン(株)製ZF14−100)等が挙げられるが、遠赤外線の透過効率が良く所定の耐候性を有するものであればこれらに限ったものではない。
ポリエチレンが特に好ましい。
次いで耐候性を有するオーバーコート材として以下のものも使用することができる。
無機コーティング材グラスカHPC406H(JSR株式会社製、商品名)、有機・無機ハイブリッドコーティング材グラスカHPC7506(JSR株式会社製、商品名)、シリコーンゴムコーティング材KE3402(信越化学株式会社製、商品名)、の塗膜等が挙げられるが、所定の耐候性を有しかつ、放熱膜より放出されるエネルギーピーク波長7.2μm〜9.0μmの領域の遠赤外線を効率良く吸収し、他方の面に放射するオーバーコート材であればこれらに限ったものではない。
本発明にかかる太陽電池モジュール用放熱膜及びその放熱膜を備えた太陽電池用モジュールによれば、セルの受光による温度上昇により遠赤外線を放出して、セルの温度を低下させるので、後述する実験例からも明らかなように、セルの温度を十分に低下させることが可能になる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る太陽電池モジュールの第1実施例を示している。同図に示した太陽電池モジュール10は、透光性の表面カバー12と、この表面カバー12の一面に、一方の面が固着されたセル14とを備えている。
表面カバー12は、例えば、透明なガラス板や各種合成樹脂板から構成され、所定の透光性を備えている。
セル14は、一方の面が接着層16を介して、表面カバー12の裏面側に固着されている。この接着層16は、表面カバー12と同等の透光性を有するものであって、例えば、EVA樹脂が用いられている。
セル14の他方の面には、放熱膜18が設けられている。本実施例の場合、放熱膜18は、セル14の全面に亘って形成されている。この放熱膜18は、温度上昇することによって、遠赤外線を放出して、温度上昇源であるセルの温度を低下させるものである。
放熱膜18用として、以下に示した3種類の組成物、組成物1、組成物2、組成物3を準備した。
[合成例1]
ケイ酸ナトリウム水溶液(日本化学工業(株)製Jケイ酸ソーダ1号)29.2重量%と、ケイ酸カリウム水溶液(日本化学工業(株)製2Kケイ酸カリ)29.2重量%と、純水41.6重量%とを混合し、充分攪拌してアルカリ金属ケイ酸塩水溶液を調製した。このアルカリ金属ケイ酸塩水溶液中に、撹絆しながら、アルカリ金属ケイ酸塩水溶液48.1重量部に対して、14.4重量部の酸化第ニスズ、19.4重量部の二酸化ケイ素、6.7重量部のカオリン及び11.4重量部の酸化アルミニウムの金属酸化物粉末を投入した。混合液を、粉末が均一に分散するまで撹絆し、さらに攪拌の回転数を上げ、攪拌を継続して、上述した組成物(1)に対応する組成物1を得た。
[合成例2]
シリコーン樹脂エマルジョン(信越化学工業(株)製製品「POLON−MF−56」)50.8重量部に、カオリン12重量部、酸化ケイ素8.2重量部、酸化アルミニウム12.3重量部、酸化チタン6.2重量部および酸化ジルコニウム10.5重量部を添加し、粉末が均一に分散するまで撹絆し、その後さらに回転数1000〜1200rpmで撹絆を40分間継続して、組成物(2)に対応する組成物2を得た。
[合成例3]
メチルトリメトキシシラン300重量部、ジメチルジメトキシシラン170重量部、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン30重量部、テトラブトキシチタン15重量部を、N−メチルピロリドン485重量部に溶解した溶液を作製し、この溶液に、シリカ固形分として20重量%の酸性コロイダルシリカの水分散液1000重量部とを混合した。この混合液の700重量部をとり、カオリン110重量部、酸化ケイ素粉末435重量部、酸化アルミニウム粉末190重量部及び酸化ジルコニウム粉末120重量部を加え、合成例1と同様に攪拌混合して、組成物(3)に対応する組成物3を得た。
図8は、本発明に係る太陽電池モジュールの[実施例2]を示しており、[実施例1]と同一もしくは相当する部分には、対応した符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。
同図に示した太陽電池モジュール10aは、透光性の表面カバー12aと、この表面カバー12aの一面に、一方の面が固着されたセル14aとを備えている。セル14aの他方の面には、その全面に亘って放熱膜18aが成膜形成されている。
本実施例の放熱膜18aは、所定の放熱性と耐候性とを備えたものであって、一膜ふく射塗料から構成されている。この放射膜18aは、以下のようにして得ることができる。
ジメチルジメトキシシラン29部とメチルトリメトキシシラン57部とエポキシ基を含むアルコキシシラン(化4参照)14部からなるアルコキシシラン混合物を、純水14.5部と酢酸1.5部の混合液中に滴下し、室温で反応させ部分的に加水分解したシランオリゴマーを得た。このオリゴマーにジアセトンアルコールを29部加えオリゴマーの溶液を得た。このメタノールとジアセトンアルコールからなる有機溶剤溶液中から全体の20%を脱溶剤して、この溶液に脱溶剤された溶剤分と同重量のエチルカルビトールを加え、シランオリゴマーの部分加水分解物を得た。
Figure 0004980589
エチルカルビトールの添加量は、シランオリゴマーの部分加水分解物が105℃で120分間乾燥した後の固形分で45重量%になるようにした。次いで、上記の部分的に加水分解したシラン化合物の有機溶剤溶液1000gに、六チタン酸カリウム繊維(繊維の平均直径が0.5μmで、平均長さが15μmのもの)240gを加え、アルミナ粉末(平均粒径が2.0μmのもの)を500g加え、さらに、フュームドシリカ粉末(一次粒子の平均粒径が7nmで、ヘキサメチルジシラザンで表面処理されたもの)50gと、米国ハーキュレス社のN−50タイプのエチルセルロース粉末30gとを加え、液温20℃〜30℃で30分間プロペラ型攪拌翼を有する攪拌槽で攪拌した。
次いで、この混合液をボールミルに移し、120分間混合した。混合時の液温が20℃〜30℃になるように制御した。ボールミルの途中簡単に脱泡した。ボールミルから取り出した混合液に、テトラブトキシチタンのエチルカルビトールの50重量%溶液を、部分的に加水分解したシラン化合物100重量部に対して20重量部加え、プロペラ型攪拌機で25℃で15分間混合して、液状放熱組成物4とした。
本実施例の放熱膜18aは、後述する放熱試験2の結果からも明らかなように、良好な放熱特性を備えている。また、本実施例の放熱膜18aは、以下の試験により良好な耐候性を確認した。
耐煮沸性試験
表面粗化された銅板上に成膜した放熱膜18aを沸騰水中に2時間浸漬し、その後取り出し冷水に22時間浸漬する。これを4回繰返した後、乾燥し外観とセロテープ(登録商標)による膜の剥離と鉛筆硬度を確認した。この結果外観についてはクラックや剥離は無く鉛筆硬度は6H以上が得られた。
耐高温高湿性試験
表面粗化された銅板上に成膜した放熱膜18aを60℃/相対湿度90%の試験槽の中に2000時間放置後取出し乾燥した後に、外観とセロテープ(登録商標)による膜の剥離を確認した。この結果クラックや剥離は認められなかった。
耐酸性試験
表面粗化された銅板上に成膜した放熱膜18aを、30℃の0.5%硫酸水溶液中に、10分間浸漬して、水洗乾燥した後に、外観とセロテープ(登録商標)による膜の剥離と鉛筆硬度を確認した。この結果外観セロテープ(登録商標)による膜の剥離についてはクラックや剥離は無く鉛筆硬度は6H以上が得られた。
耐塩水噴霧試験
表面粗化された銅板上に成膜した放熱膜18aを、35℃の5%食塩水を、96時間噴霧して、水洗乾燥後、目視による外観とセロテープ(登録商標)による膜の剥離と鉛筆硬度を観察した。この結果外観についてはクラックや剥離は無く鉛筆硬度は6H以上が得られた。
熱衝撃性試験
表面粗化された銅板上に成膜した放熱膜18aを、−65℃(30分)〜125℃(30分)、200サイクル処理後、目視による外観とセロテープ(登録商標)による膜の剥離を観察した。この結果外観についてはクラックや剥離は無かった。
得られた組成物1〜4を、アルミ板に乾燥後、膜厚60μmになるように塗布し、それぞれに適した乾燥条件で乾燥させて、塗膜を作製した。そして、塗膜を形成した面と反対の面を、ガスバーナー等を用いて加熱し、所定の温度とし、その温度で反対面から放出される単位面積当たりの遠赤外線量を放射率計で測定した。
各測定温度(50℃、100℃、150℃等)での波長0〜25μm(もしくは、15μm)における放射輝度と放射率を測定した。ここで、放射率とは、試料の放射(ふく射)量を、完全黒体を1.0とする相対強度で示した値である。
例えば、アルミニウム粗面(25.5℃)の放射率は、0.055であり、銅光沢面(22℃)の放射率は、0.072であり、クロムニッケル合金研磨面の放射率(100℃)は、0.059である。
図2〜図7から明らかなように、放熱膜18、18aを構成する組成物1〜4は、特に7.2〜9.0μmの領域にピークがあり、この範囲の波長領域全てにおいて、70%以上の放射率が得られることが確認された。
太陽電池モジュールのセル温度50℃〜130℃の領域で放熱効果が得られる。
図9は、本発明に係る太陽電池モジュールの[実施例3]を示しており、上記[実施例1]と同一もしくは相当する部分には、対応した符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。
同図に示した太陽電池モジュール10bは、透光性の表面カバー12bと、この表面カバー12bの一面に、一方の面が固着されたセル14bとを備えている。
セル14bの他方の面には、[実施例1]と同様に、その全面に亘って放熱膜18bが成膜形成されている。
本実施例の場合放熱膜18bとしては[実施例1]の組成物2を使用した。この放熱膜18bの背面側には、耐候性を有するフィルムやオーバーコート材22bが設けられている。
本実施例では、フィルムとしてポリエチレンフィルム((株)アキレス社製)厚さ30μm、ポリオレフィン系樹脂フィルム(日本ゼオン製ZF14−100)厚さ50μm、比較例としてEVAフィルム(過酸化物入り)100μmを使用した。
遠赤外線透過試験
フィルム単体の試験であり1〜15μmにおける波長に対する透過率を測定した。図10〜図12に試験結果を示している。図10は、ポリエチレンの透過率であり、波長7.2〜9μmの領域で73〜90%の光量を透過することが分かる。図11は、ポリオレフィン系樹脂シートの透過率であり、波長7.2〜9μmの領域で28〜70%の光量を透過することが分かる。
比較例として図12は、EVA樹脂フィルムであるが、波長7.2〜9μmの領域でまったく透過させないことが分かる。アルミ板に組成物2を乾燥後60μmの膜厚になるように塗布し適切な乾燥条件で乾燥させて作成した。
放熱膜18bの背面側にこれらのフィルムを設ける方法として接着剤等は使用せずに単純に放熱膜の上面において4周辺を粘着テープで固定した。
グラスカHPC406H(JSR株式会社製、商品名)、グラスカHPC7506(JSR株式会社製、商品名)、シリコーンゴムコーティング材KE3402(信越化学株式会社製、商品名)の塗膜などを用いることができる。
これらのオーバーコート材では、遠赤外線の透過性はないが、放射された遠赤外線を吸収し、自らにおいて放射して、熱を外部に拡散させることができるとともに、放熱膜18bの耐候性を補強することができる。
表面カバーに白板強化ガラスを用い、セルとして結晶系シリコン太陽電池素子を用い、表面カバーとセル間に接着材としてのEVAを介装させた太陽電池モジュールについて、受光側と逆側のセル面(背面)に、組成物2を加熱乾燥後に厚さ60μmに塗布し、乾燥させて放熱膜とした。この放熱膜上にオーバーコート材として、無機コーティング剤を積層させて、図9に示した断面構造の太陽電池モジュール試料を作製した。
太陽電池モジュール試料を、屋外に設置し、太陽光発電させ稼動時の温度上昇を測定した。比較試料として、オーバーコート材に代えて、放熱膜の上にEVAを積層した比較例モジュール試料を作製した。
本発明の構造を有する太陽電池モジュール試料の温度は、太陽光発電時(稼動時)に、比較例モジュール試料のセル温度は約60℃であったが、無機コーティング材を積層したものは、セル温度が52℃と8℃低く、有意な放射冷却効果を示した。
本発明の放熱膜18、18a,18bとオーバーコート材22bの積層物の放熱特性を以下の4つの試験で行った。
放熱試験1
直径50mm×高さ77mmのアルミ円筒缶の壁面の外側に、組成物2を加熱乾燥後で厚さ60μmになるように塗布し、室温で1時間放置後120℃で15分乾燥させて、試料1を作製した。
試料1のさらに外側に、ポリエチレンフィルム(厚さ50μm、アキレス社製)を巻きつけて、試料2を作製した。
また、試料1のさらに外側に、EVAフィルム(厚さ100μm)を巻きつけて、試料3を作製した。
そして、各試料1〜3の内側(直径50mm×高さ77mmのアルミ円筒缶内部)に、95℃以上の湯を投入し、外部雰囲気(室温)に放置して、初期湯温93.4℃が、60℃まで低下するのに要した時間(温度低下時間)を測定した。
温度は、HIOKI製メモリーハイロガー8420を用いて測定した。測定した温度低下曲線を、図13に示す。試料1の温度低下曲線、試料2の温度低下曲線、試料例3の温度低下曲線及び何も処理を施していないアルミ円筒缶の温度低下曲線である。図14は、図13の温度低下曲線における、60℃温度近辺の曲線の一部拡大図である。
初期湯温が93.4℃が60℃まで低下するのに要した時間(温度低下時間)を表1に示した。
Figure 0004980589
表1から明らかなように、試料1と試料2は、ブランクよりも有意に放熱性に優れていた。また、組成物2のみをブランクに塗布した試料1と、ポリエチレンを積層させた試料2とは、温度低下時間が同程度であるので、ふく射による遠赤外線を透過させるフィルムを有する構造は、放熱性に優れることがわかる。
一方、組成物2にふく射による遠赤外線を透過させないEVAフィルムを積層させた試料3では、温度低下時間は、試料1および試料2のいずれより長く、放熱性に劣ることがわかる。
放熱試験2
放熱試験1と同様にして、直径50mm×高さ77mmのアルミ円筒缶の壁面の外側に、[実施例2]の組成物4(一膜ふく射塗料)を加熱乾燥後で厚さ60μmになるように塗布し、室温で3時間放置後180℃迄の温度プロファイルでゆっくり乾燥して、試料4を作製した。
また、この試験では、比較として、同じ大きさのアルミ缶の外側に[実施例1]の組成物2で放熱膜を形成したもの(試料5)と、アルミ素地のブランクとを準備した。
そして、各試料の内側(直径50mm×高さ77mmのアルミ缶内部)に、95℃以上の湯を投入し、外部雰囲気(室温)に放置して、初期湯温93.4℃が、50℃まで低下するのに要した時間(温度低下時間)を測定した。
温度は、HIOKI製メモリーハイロガー8420を用いて測定した。測定した温度低下曲線を、図15に示す。試料4の温度低下曲線、試料5の温度低下曲線及び何も処理を施していないアルミ缶の温度低下曲線である。図16は、図15の温度低下曲線における、50℃温度近辺の曲線の一部拡大図である。
初期湯温が93.4℃が50℃まで低下するのに要した時間(温度低下時間)を表2に示した。
Figure 0004980589
図18,19に示した結果から明らかなように、[実施例2]の組成物4からなる放熱膜18aでも、[実施例1]の組成物2と同等の放熱特性をもつことがわかる。
放熱試験3
直径50mm×高さ77mmのアルミ円筒缶の壁面の外側に、[実施例1]の組成物2を加熱乾燥後で厚さ60μmになるように塗布し、室温で1時間放置後120℃で15分乾燥させて、試料6を作製した。
また、試料6のさらに外側に、グラスカHPC7506(JSR株式会社製、商品名)を塗布し、試料7を作製した。
また、試料6のさらに外側に、シリコーンゴムコーティング材KE3402(信越化学株式会社製、商品名)を塗布し試料8を作成した。
そして、各試料6〜8の内側(直径50mm×高さ77mmのアルミ円筒缶内部)(試料5は表面に何も処理をしてないアルミ円筒缶である)に、95℃以上の湯を投入し、外部雰囲気(室温)に放置して、初期湯温93.4℃が、60℃まで低下するのに要した時間(温度低下時間)を測定した。
温度は、HIOKI製メモリーハイロガー8420を用いて測定した。測定した温度低下曲線を、図17に示す。試料6の温度低下曲線、試料7の温度低下曲線、試料8の温度低下曲線及び何も処理を施していないアルミ円筒缶の温度低下曲線である。図18は、図17の温度低下曲線における、50℃温度近辺の曲線の一部拡大図である。
初期湯温が93.4℃が50℃まで低下するのに要した時間(温度低下時間)を表3に示した。
Figure 0004980589
表3から明らかなように、試料6〜試料8は、ブランクよりも有意に放熱性に優れていた。また、組成物2のみをブランクに塗布した試料6と、遠赤外線を吸収し放射する試料7〜8とは、温度低下時間が同程度であるので、遠赤外線を吸収して放射させるオーバーコートを有する構造は、放熱性に優れることがわかる。
放熱試験4
直径50mm×高さ77mmのアルミ円筒缶の壁面の外側に、[実施例2]の組成物4を加熱乾燥後で厚さ60μmになるように塗布し、適正な乾燥条件で乾燥させて、試料9を作製した。
直径50mm×高さ77mmのアルミ円筒缶の壁面の外側に、現在一般的に使用されているバックカバー材としてのEVAフィルム(厚さ100μm)とPETフィルム(厚さ30μm)を巻きつけて、試料10を作製した。
尚EVAフィルムは、内側に、PETフィルムは外側にまきつけた。
そして、各試料9及び10の内側(直径50mm×高さ77mmのアルミ円筒缶内部)に、95℃以上の湯を投入し、外部雰囲気(室温)に放置して、初期湯温93.4℃が、60℃まで低下するのに要した時間(温度低下時間)を測定した。
温度は、HIOKI製メモリーハイロガー8420を用いて測定した。測定した温度低下曲線を、図19に示す。図中、試料9の温度低下曲線、試料10の温度低下曲線及び何も施していないアルミニウムの温度低下曲線である。図20は、図19の温度低下曲線における、60℃温度近辺の曲線の一部拡大図である。
初期湯温が93.4℃が50℃まで低下するのに要した時間(温度低下時間)を表4に示した。
Figure 0004980589
表4から明らかなように、試料9は、試料10よりも有意に放熱性に優れていた。放熱性に優れることがわかる。
本発明にかかる太陽電池モジュール用放熱膜及びその放熱膜を備えた太陽電池用モジュールによれば、セルの温度を効果的に冷却させることで、高い光電変換効率のモジュールが低コストで得られるので、省エネルギーや地球の温暖防止に有効に活用することができる。
本発明にかかる太陽電池モジュールの実施例1を示す断面図である。 本発明の放熱膜(組成物1)の100℃における放射輝度と放射率の測定結果を示すグラフである。 本発明の放熱膜(組成物2)の50℃における放射輝度と放射率の測定結果を示すグラフである。 本発明の放熱膜(組成物2)の100℃における放射輝度と放射率の測定結果を示すグラフである。 本発明の放熱膜(組成物2)の150℃における放射輝度と放射率の測定結果を示すグラフである。 本発明の放熱膜(組成物3)の100℃における放射輝度と放射率の測定結果を示すグラフである。 本発明の放熱膜(組成物4)の100℃における放射輝度と放射率の測定結果を示すグラフである。 本発明にかかる太陽電池モジュールの実施例2を示す断面図である。 本発明にかかる太陽電池モジュールの実施例3を示す断面図である。 ポリエチレンに対する遠赤外線の透過率の測定結果を示すグラフである。 ポリオレフィンに対する遠赤外線の透過率の測定結果を示すグラフである。 EVA樹脂に対する遠赤外線の透過率の測定結果を示すグラフである。 放熱膜にフィルムを設けた構造の温度低下曲線である。 図13の要部拡大図である。 耐候性を有する1膜放熱膜(組成物4)の温度低下曲線である。 図15の要部拡大図である。 放熱膜にオーバーコート材を設けた構造の温度低下曲線である。 図17の要部拡大図である。 耐候性を有する1膜放熱膜(組成物4)とバックシートの比較温度低下曲線である。 図19の要部拡大図である。
符号の説明
10,10a,10b 太陽電池モジュール
12,12a,12b 表面カバー
14,14a,14b セル
16,16a,16b 接着層
18,18a,18b 放熱膜
22b 耐候性を有するフィルム又は耐候性を有するオーバーコート材

Claims (9)

  1. 透光性の表面カバーと、前記表面カバーに一方の面が固着されたセルとを備えた太陽電池モジュールにおいて、
    前記セルは、結晶系シリコン太陽電池素子であって、
    前記セルの他方の面に直接設けられた放熱膜を備え、
    前記放熱膜は、前記セルが受光して温度上昇すると、遠赤外線を放出して前記セルの温度上昇を低減させる冷却機能を有することを特徴とする太陽電池モジュール用放熱膜。
  2. 前記放熱膜は、放熱性と耐候性とを兼ね備えることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール用放熱膜。
  3. 前記放熱膜は、大気側に開放される放射面に、耐候性を有するフィルムを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の太陽電池モジュール用放熱膜。
  4. 前記放熱膜は、大気側に開放される放射面に、耐候性を有するオーバーコート材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の太陽電池モジュール用放熱膜。
  5. 前記放熱膜が放出する遠赤外線は、7.2〜9.0μmのエネルギーピーク波長領域で70%以上の放射率を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の太陽電池モジュール用放熱膜。
  6. 前記フィルムは、放熱に必要な波長である4〜15μmの遠赤外線を透過させることを特徴とする請求項3記載の太陽電池モジュール用放熱膜。
  7. 前記放熱膜は、アルコキシシラン化合物の部分加水分解物とアルコキシチタンと有機溶剤とからなる液状物に、金属化合物を含有させた組成物から成膜されることを特徴とする請求項2記載の太陽電池モジュール用放熱膜。
  8. 前記放熱膜は、アルカリ金属ケイ酸塩、シリコーン樹脂エマルジョン、およびシラン化合物のいずれか一つからなる液状物に、金属化合物を含有させた組成物から成膜されることを特徴とする請求項3または4記載の太陽電池モジュール用放熱膜。
  9. 請求項2〜請求項8のいずれか1項に記載の放熱膜を備えた太陽電池モジュール。
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