JP4980358B2 - C型肝炎感染症を治療するためのベンゾジアゼピン誘導体 - Google Patents

C型肝炎感染症を治療するためのベンゾジアゼピン誘導体 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、一連の抗ウイルスベンゾジアゼピン誘導体に関する。特に、それは、C型肝炎ウイルス(HCV)に抗して有効である一連のベンゾジアゼピン誘導体に関する。
WO04/026843は、RSV複製を阻害する一連のベンゾジアゼピン誘導体を開示する。WO04/026843に開示される化合物がHCVに抗しても有効であるということが、本発明の知見である。
故に、本発明は、HCV感染症を治療するか又は予防することに使用の医薬品の製造における、式(I):
Figure 0004980358
[式中:
−Rは、C1−6アルキル、アリール、又はヘテロアリールを表し;
−Rは、水素又はC1−6アルキルを表し;
−それぞれのRは、同じであるか又は異なり、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、シアノ、−COR’、−CONR’R”、−NH−CO−R’、−S(O)R’、−S(O)R’、−NH−S(O)R’、−S(O)NR’R”、又は−S(O)NR’R”を表し、ここでそれぞれのR’及びR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表し;
−nは、0〜3であり;
−Rは、水素又はC1−6アルキルを表し;
−Rは、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール−(C1−6アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−6アルキル)−、カルボシクリル−(C1−6アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−6アルキル)−、アリール−(C1−6ヒドロキシアルキル)−、ヘテロアリール−(C1−6ヒドロキシアルキル)−、カルボシクリル−(C1−6ヒドロキシアルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−6ヒドロキシアルキル)−、アリール−C(O)−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−C(O)−、カルボシクリル−C(O)−C(O)−、ヘテロシクリル−C(O)−C(O)−、又は−XRを表し;
−Xは、−CO−、−S(O)−、又は−S(O)−を表し;そして
−Rは、C1−6アルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール−(C1−6アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−6アルキル)−、カルボシクリル−(C1−6アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−6アルキル)−、アリール−(C1−6アルキル)−O−、ヘテロアリール−(C1−6アルキル)−O−、カルボシクリル−(C1−6アルキル)−O−、ヘテロシクリル−(C1−6アルキル)−O−、又は−NR’R”を表し、ここでそれぞれのR’及びR”は、同じであるか又は異なり、水素、C1−6アルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アリール−(C1−6アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−6アルキル)−、カルボシクリル−(C1−6アルキル)−、又はヘテロシクリル−(C1−6アルキル)−を表す]のベンゾジアゼピン、又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。
典型的には、R’とR”がともに水素であることはない。
本明細書に使用するように、C1−6アルキル基又は部分は、C1−4アルキル基又は部分のような、1〜6の炭素原子を含有する直鎖又は分岐鎖のアルキル基又は部分である。C1−4アルキル基及び部分の例には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、及びt−ブチルが含まれる。疑念の回避のために言えば、2つのアルキル部分が1つの基に存在する場合、このアルキル部分は、同じでも異なってもよい。
本明細書に使用するように、ヒドロキシアルキル基は、典型的には、1以上のヒドロキシ基により置換されている前記アルキル基である。典型的には、それは、1、2、又は3のヒドロキシ基により置換されている。好ましくは、それは、単一のヒドロキシ基により置換されている。好ましいヒドロキシアルキル基は、(モノヒドロキシ)エチル基である。
本明細書に使用するように、アシル基は、C2−7アシル基、例えば、基:−CO−R(ここでRは、前記C1−6アルキル基である)である。
本明細書に使用するように、アリール基は、典型的には、フェニル又はナフチルのようなC6−10アリール基である。フェニルが好ましい。アリール基は、未置換であっても、どの位置で置換されていてもよい。典型的には、それは、0、1、2又は3の置換基を担う。
アリール基上の好適な置換基には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルバモイル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)。アリール基上の好適な置換基の例には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルバモイル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)。
アリール基上の好ましい置換基には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、シアノ、−COR’、−S(O)R’、−S(O)R’、及び−S(O)NR’R”が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−4アルキルを表す)。アリール基上の好ましい置換基の例には、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、及びシアノが含まれる。
特に好ましい置換基には、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、C1−4アルキル、C2−4アシル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−4アルキル)アミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、ニトロ、−COR’、−S(O)R’、及び−S(O)NHが含まれる(ここでR’は、C1−2アルキルを表す)。特に好ましい置換基の例には、フッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、及びニトロが含まれる。
本明細書に使用するように、アリール基への言及には、アリール基が、単環系のカルボシクリル、ヘテロシクリル又はヘテロアリール基へ、又はフェニル環へ縮合した単環系のカルボシクリル、ヘテロシクリル又はヘテロアリール基である縮合基へ縮合している縮合環系が含まれる。典型的には、前記縮合環系は、アリール基が単環系のカルボシクリル、ヘテロシクリル又はヘテロアリール基へ縮合している系である。好ましいそのような環系は、アリール基が、単環系のヘテロシクリル又はヘテロアリール基である縮合基へ、又はフェニル環へ縮合した単環系の炭素環式基へ縮合しているもの、特に、アリール基がヘテロシクリル又はヘテロアリール基へ縮合しているものである。そのような縮合環系の例は、フェニル環がチエニル基又はテトラヒドロフラニル基へ縮合して、ベンゾチエニル又はジヒドロベンゾフラニル基を形成する基である。そのような縮合環のさらなる例は、フェニル環がジオキサニル基、ピロリル基、又は2,3−ジヒドロインデン−1−オン基へ縮合して、ベンゾジオキシニル、インドリル、又は9H−フルオレン−9−オン基を形成する基である。
本明細書に使用するように、カルボシクリル基は、典型的には3〜6の炭素原子を有する、非芳香族の飽和又は不飽和単環系炭化水素環である。好ましくは、それは、3〜6の炭素原子を有する飽和炭化水素環(即ち、シクロアルキル基)である。例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルが含まれる。それは、好ましくは、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。シクロアルキル基は、未置換であっても、どの位置で置換されていてもよい。典型的には、それは、0、1、2又は3の置換基を担う。
カルボシクリル基上の好適な置換基には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルバモイル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、オキソ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)。カルボシクリル基上の好適な置換基の例には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルバモイル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)。
カルボシクリル基上の好ましい置換基には、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、シアノ、及びオキソが含まれる。カルボシクリル基上の好ましい置換基の例には、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、及びシアノが含まれる。特に好ましい置換基には、フッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、ニトロ、及びオキソが含まれる。特に好ましい置換基の例には、フッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、及びニトロが含まれる。特に好ましい置換基のさらなる例には、フッ素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、及びニトロが含まれる。
本明細書に使用するように、ヘテロシクリル基は、典型的には5〜10の炭素原子を有し、1以上(例えば、1、2又は3)の炭素原子がN、O及びSより選択されるヘテロ原子に置き換わっている、非芳香族の飽和又は不飽和炭素環式環である。飽和ヘテロシクリル基が好ましい。例には、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ジオキソラニル、チアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ジオキサニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、及びチオキサニルが含まれる。さらなる例には、ジチオラニル、オキサゾリジニル、テトラヒドロチオピラニル、及びジチアニルが含まれる。ピペラジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルが好ましい。
本明細書に使用するように、ヘテロシクリル基への言及には、ヘテロシクリル基がフェニル基へ縮合している縮合環系が含まれる。好ましいそのような縮合環系は、5〜6員ヘテロシクリル基がフェニル基へ縮合しているものである。そのような縮合環系の例は、1H−イミダゾール−2(3H)−オニル基又はイミダゾリジン−2−オニル基がフェニル環へ縮合して1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オニル基を形成する基である。しかしながら、最も好ましくは、ヘテロシクリル基は、単環系である。
複素環式基は、未置換であっても、どの位置で置換されていてもよい。典型的には、それは、0、1又は2の置換基を担う。
ヘテロシクリル基上の好適な置換基には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルボミル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、オキソ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)。ヘテロシクリル基上の好適な置換基の例には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルボミル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)。
ヘテロシクリル基上の好ましい置換基には、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、シアノ、及びオキソが含まれる。ヘテロシクリル基上の好ましい置換基の例には、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、及びシアノが含まれる。特に好ましい置換基には、フッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、ニトロ、及びオキソが含まれる。特に好ましい置換基の例には、フッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、及びニトロが含まれる。特に好ましい置換基のさらなる例には、フッ素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、及びニトロが含まれる。最も好ましくは、ヘテロシクリル基は、未置換であるか、又は1若しくは2のC1−2アルキル基により置換されている。
本明細書に使用するように、ハロゲンは、典型的には、塩素、フッ素、臭素、又はヨウ素である。それは、好ましくは、塩素、フッ素、又は臭素である。それは、より好ましくは、塩素又はフッ素である。
本明細書に使用するように、アルコキシ基は、典型的には、酸素原子へ付いた前記アルキル基である。アルキルチオ基は、典型的には、チオ基へ付いた前記アルキル基である。ハロアルキル又はハロアルコキシ基は、典型的には、1以上の前記ハロゲン原子により置換された前記アルキル又はアルコキシ基である。典型的には、それは、1、2又は3の前記ハロゲン原子により置換されている。好ましいハロアルキル及びハロアルコキシ基には、−CX及び−OCX(ここでXは、前記ハロゲン原子、例えば、塩素又はフッ素である)のようなペルハロアルキル及びペルハロアルコキシ基が含まれる。特に好ましいハロアルキル基は、−CF及び−CClである。特に好ましいハロアルコキシ基は、−OCF及び−OCClである。
本明細書に使用するように、ヘテロアリール基は、典型的には、O、S及びNより選択される少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1、2又は3のヘテロ原子)を含有する、5若しくは6員環のような、5〜10員の芳香族環である。例には、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、フラニル、チエニル、ピラゾリジニル、ピロリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、及びピラゾリル基が含まれる。さらなる例には、オキサゾリル及びイソチアゾリルが含まれる。好ましいヘテロアリール基は、ピリジル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、フラニル、及びピラゾリルである。好ましいヘテロアリール基の例は、ピリジル、チエニル、イソオキサゾリル、及びフラニルである。本明細書に使用するように、ヘテロアリール基への言及には、ヘテロアリール基がフェニル基へ縮合している縮合環系が含まれる。好ましいそのような縮合環系は、5〜6員ヘテロアリール基がフェニル基へ縮合しているものである。そのような縮合環系の例は、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、キナゾリニル、及びイソキノリニル部分である。しかしながら、最も好ましくは、ヘテロシクリル基は、単環系である。
ヘテロアリール基は、未置換であっても、どの位置で置換されていてもよい。典型的には、それは、0、1、2又は3の置換基を担う。
ヘテロアリール基上の好適な置換基には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルバモイル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)。ヘテロアリール基上の好適な置換基の例には、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルバモイル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’が含まれる(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)。
ヘテロアリール基上の好ましい置換基には、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、及びシアノが含まれる。特に好ましい置換基には、フッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、及びニトロが含まれる。さらに好ましい置換基には、フッ素、塩素、臭素、C1−2アルキル、C1−2ハロアルキル、及びジ(C1−2アルキル)アミノが含まれる。
本明細書に使用するように、ヘテロアリール基への言及には、ヘテロアリール基が単環系の前記アリール、カルボシクリル、又はヘテロシクリル基へ、又はさらなるヘテロアリール基へ縮合している縮合環系が含まれる。好ましいそのような環系は、ヘテロアリール基がアリール基、例えば、フェニル基へ縮合しているものである。そのような縮合環系の例は、チエニル基がフェニル環へ縮合してベンゾチエニル基を形成する基である。そのような縮合環系のさらなる例は、フラニル基がフェニル環へ縮合してベンゾフラニル基を形成する基である。
がアリール又はヘテロアリール基であるとき、それは、典型的には、未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、又はC1−6ハロアルコキシより選択される1、2又は3の置換基により置換されている。好ましくは、それは、未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4ハロアルキル、又はC1−4ハロアルコキシより選択される1又は2の置換基により置換されている。より好ましくは、それは、未置換であるか、又は単一のフッ素、塩素、C1−2アルキル、C1−2アルコキシ、C1−2アルキルチオ、C1−2ハロアルキル、又はC1−2ハロアルコキシ置換基により置換されている。
典型的には、Rは、C1−6アルキル又はアリールである。好ましくは、Rは、C1−2アルキル又はアリールである。より好ましくは、Rは、C1−2アルキル又はフェニルである。より好ましくは、Rは、フェニルである。
典型的には、Rは、水素又はC1−4アルキルである。好ましくは、Rは水素である。
典型的には、Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−4アルキル)アミノ、又はジ(C1−4アルキル)アミノである。好ましくは、Rは、フッ素、塩素、臭素、C1−2アルキル、C1−2アルコキシ、C1−2アルキルチオ、C1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−2アルキル)アミノ、又はジ(C1−2アルキル)アミノである。より好ましくは、Rは、メチル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、又は臭素である。最も好ましくは、Rは、メチル又は塩素である。最も好ましい基の例は、Rが塩素である場合である。
典型的には、nは、0、1又は2である。好ましくは、nは、0又は1である。
典型的には、Rは、水素又はC1−4アルキルである。好ましくは、Rは、水素又はC1−2アルキルである。より好ましくは、Rは、水素又はメチルである。最も好ましくは、Rは水素である。
がヘテロシクリル基であるとき、それは、典型的には、炭素原子を介して付く。典型的には、Rは、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−、アリール−C(O)−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−C(O)−、又は−XRである。典型的なR基の例は、Rが、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−、又は−XRであるものである。
好ましくは、Rは、C1−4アルキル、アリール(例えば、フェニル及びジヒドロベンゾフラニル)、ヘテロアリール(例えば、チエニル、フラニル、イソオキサゾリル、ピリジル、及びベンゾチエニル)、カルボシクリル(例えば、シクロペンチル及びシクロヘキシル)、ヘテロシクリル(例えば、ピペリジニル、モルホリニル、及びピペラジニル)、フェニル−(C1−2アルキル)−(例えば、ベンジル)、ヘテロアリール−(C1−2アルキル)−、フェニル−C(O)−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−C(O)−、又は−XRである。好ましいR基の例は、Rが、C1−4アルキル、アリール(例えば、フェニル及びジヒドロベンゾフラニル)、ヘテロアリール(例えば、チエニル、フラニル、イソオキサゾリル、ピリジル、及びベンゾチエニル)、カルボシクリル(例えば、シクロペンチル及びシクロヘキシル)、ヘテロシクリル(例えば、ピペリジニル、モルホリニル、及びピペラジニル)、フェニル−(C1−2アルキル)−(例えば、ベンジル)、ヘテロアリール−(C1−2アルキル)−、又は−XRであるものである。
より好ましくは、Rは、C1−4アルキル、フェニル、チエニル、フラニル、イソオキサゾリル、ピリジル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフラニル、フェニル−CH−、フラニル−CH−、フェニル−C(O)−C(O)−、チエニル−C(O)−C(O)−、又は−XRである。より好ましいR基の例は、Rが、C1−4アルキル、フェニル、チエニル、フラニル、イソオキサゾリル、ピリジル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフラニル、フェニル−CH−、フラニル−CH−、又は−XRであるものである。
最も好ましくは、Rは、フェニル−CH−、フラニル−CH−、−C(O)−C(O)−チエニル、又は−XRである。最も好ましいR基の例は、Rが、フェニル−CH−、フラニル−CH−、又は−XRであるものである。
典型的には、Xは、−CO−、−S(O)−、又は−S(O)−である。好ましくは、Xは、−CO−又は−S(O)−である。
が基:−NR’R”であり、R’又はR”のいずれかにアリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、又はヘテロシクリル部分が含まれる場合、それは、典型的には未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、及びシアノより選択される1、2又は3の置換基により置換されている。好ましくは、該アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、又はヘテロシクリル部分は、未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、及びニトロより選択される1又は2の置換基により置換されている。好ましい置換の例は、該アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、又はヘテロシクリル部分が未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、及びニトロより選択される1又は2の置換基により置換されている場合である。より好ましくは、該アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、又はヘテロシクリル部分は、未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、C1−2アルキル、C1−2アルコキシ、C1−2アルキルチオ、C1−2ハロアルキル、及びニトロより選択される1又は2の置換基により置換されている。より好ましい置換の例は、該アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、又はヘテロシクリル部分が未置換であるか、又は単一のフルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、又はニトロ置換基により置換されている場合である。R’又はR”がヘテロアリール又はヘテロシクリル基であるとき、それは、炭素原子を介して付く。
典型的には、基:−NR’R”中のR’とR”がともに水素であることはない。典型的には、それぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素、C1−4アルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、アリール−(C1−4アルキル)−、又はヘテロアリール−(C1−4アルキル)−を表す。典型的なR’及びR”基の例は、それぞれのR’とR”が同じであるか又は異なり、水素、C1−4アルキル、フェニル、ヘテロアリール(例えば、チエニル)、カルボシクリル(例えば、シクロヘキシル又はシクロペンチル)、又はフェニル−(C1−4アルキル)−を表すものである。典型的なR’及びR”基のさらなる例は、それぞれのR’とR”が同じであるか又は異なり、水素、C1−4アルキル、フェニル、チエニル、シクロヘキシル、シクロペンチル、又はフェニル−(CH)−を表すものである。好ましくは、それぞれのR’とR”が同じであるか又は異なり、水素、C1−4アルキル、フェニル、フェニル−CH−、シクロヘキシル、又はシクロペンチルを表す。より好ましくは、R’とR”の一方が水素を表す。最も好ましくは、R’とR”の一方が水素であり、他方は、C1−4アルキル、フェニル、フェニル−CH−、シクロヘキシル、又はシクロペンチルである。追加の選好例として、R’とR”の一方は水素であり、他方は、C1−4アルキル、フェニル、チエニル、又はフェニル−CH−である。
典型的には、Rは、C1−6アルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−、アリール−(C1−4ヒドロキシアルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4ヒドロキシアルキル)−、カルボシクリル−(C1−4ヒドロキシアルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4ヒドロキシアルキル)−、アリール−(C1−4アルキル)−O−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−O−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−O−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−O−、又は−NR’R”(ここでR’とR”は、上記に定義される通りである)である。典型的なR基の例は、Rが、C1−6アルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−、又は−NR’R”(ここでR’とR”は、上記に定義される通りである)であるものである。
好ましくは、Rは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、アリール(例えば、フェニル、ナフチル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾジオキシニル、9H−フルオレン−9−オニル、及びインドリル)、ヘテロアリール(例えば、チエニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ベンゾチエニル、及びベンゾフラニル)、カルボシクリル(例えば、シクロペンチル及びシクロヘキシル)、ヘテロシクリル(例えば、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、及び1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オニル)、フェニル−(C1−2アルキル)−、フェニル−(C1−2アルキル)−O−、フェニル−(C1−2ヒドロキシアルキル)−、ヘテロアリール−(C1−2ヒドロキシアルキル)−、ヘテロアリール−(C1−2アルキル)−、又は−NR’R”(ここでR’とR”は、上記に定義される通りである)である。好ましいR基の例は、Rが、C1−4アルキル、アリール(例えば、フェニル及びジヒドロベンゾフラニル)、ヘテロアリール(例えば、チエニル、フラニル、イソオキサゾリル、ピリジル、及びベンゾチエニル)、カルボシクリル(例えば、シクロペンチル及びシクロヘキシル)、ヘテロシクリル(例えば、N−ヘテロシクリル)、フェニル−(C1−2アルキル)−(例えば、ベンジル)、ヘテロアリール−(C1−2アルキル)−、又は−NR’R”(ここでR’とR”は、上記に定義される通りである)であるものである。
より好ましくは、Rは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フェニル、ナフチル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾジオキシニル、9H−フルオレン−9−オニル、インドリル、チエニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フェニル−(C1−2アルキル)−、フェニル−CH−CH(OH)−、フェニル−CH(OH)−CH−、フェニル−(C1−2アルキル)−O−、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オニル、又は−NR’R”(ここでR’とR”は、上記に定義される通りである)である。最も好ましいR基の例は、Rが、C1−4アルキル、フェニル、チエニル、フラニル、ピリジル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフラニル、イソオキサゾリル、ピペリジニル(例えば、N−ピペリジニル)、モルホリニル(例えば、N−モルホリニル)、ピペラジニル(例えば、N−ピペラジニル)、又は−NR’R”(ここでR’とR”は、上記に定義される通りである)であるものである。
式(I)の好ましい化合物は:
[−Rが、C1−6アルキル又はアリールであり;
−Rは、水素又はC1−4アルキルであり;
−Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−4アルキル)アミノ、又はジ(C1−4アルキル)アミノであるか、又は好ましくは、Rは、フッ素、塩素、臭素、C1−2アルキル、C1−2アルコキシ、C1−2アルキルチオ、C1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−2アルキル)アミノ、又はジ(C1−2アルキル)アミノであり;
−nは、0、1又は2であり;
−Rは、水素又はC1−4アルキルであり;
−Rは、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−、アリール−C(O)−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−C(O)−、又は−XRであり;
−Xは、−CO−、−S(O)−、又は−S(O)−であり;そして
−Rは、C1−6アルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−、アリール−(C1−4ヒドロキシアルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4ヒドロキシアルキル)−、カルボシクリル−(C1−4ヒドロキシアルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4ヒドロキシアルキル)−、アリール−(C1−4アルキル)−O−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−O−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−O−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−O−、又は−NR’R”(ここでそれぞれのR’及びR”は、同じであるか又は異なり、水素、C1−4アルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、アリール−(C1−4アルキル)−、又はヘテロアリール−(C1−4アルキル)−を表す)であり、R基中のアリール部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、又はC1−6ハロアルコキシより選択される1、2又は3の置換基により置換されている;
基:R及びR中のアリール及びヘテロアリール部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルボミル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)より選択される1、2又は3の置換基により置換されている;
基:R及びR中のカルボシクリル及びヘテロシクリル部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルボミル、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、オキソ、−COR’、−CONR’R”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−S(O)NR’R”、−NH−S(O)R’又は−NH−CO−R’(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−6アルキルを表す)より選択される1、2又は3の置換基により置換されている;そして
のアリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、カルボシクリル−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−4アルキル)−基中のアルキル部分は、未置換であるか、又は1若しくは2のヒドロキシ置換基により置換されている]のものである。
好ましくは、式(I)のこれらの好ましい化合物において、基:R’及びR”中のアリール、ヘテロアリール、及びカルボシクリル部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、ニトロ、及びシアノより選択される1、2又は3の置換基により置換されている。
式(I)のさらに好ましい化合物は:
[−Rが、C1−2アルキル又はフェニルであり;
−Rは、水素又はC1−4アルキルであり;
−Rは、メチル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、又は臭素であり;
−nは、0又は1であり;
−Rは、水素又はC1−2アルキルであり;
−Rは、C1−4アルキル、アリール(例えば、フェニル及びジヒドロベンゾフラニル)、ヘテロアリール(例えば、チエニル、フラニル、イソオキサゾリル、ピリジル、及びベンゾチエニル)、カルボシクリル(例えば、シクロペンチル及びシクロヘキシル)、ヘテロシクリル(例えば、ピペリジニル、モルホリニル、及びピペラジニル)、フェニル−(C1−2アルキル)−(例えば、ベンジル)、ヘテロアリール−(C1−2アルキル)−、フェニル−C(O)−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−C(O)−又は−XRであり(但し、Rがヘテロシクリルであるとき、それは、炭素原子を介して付く);
−Xは、−CO−、−S(O)−、又は−S(O)−であり;そして
−Rは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、アリール(例えば、フェニル、ナフチル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾジオキシニル、9H−フルオレン−9−オニル、及びインドリル)、ヘテロアリール(例えば、チエニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ベンゾチエニル、及びベンゾフラニル)、カルボシクリル(例えば、シクロペンチル及びシクロヘキシル)、ヘテロシクリル(例えば、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、及び1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オニル)、フェニル−(C1−2アルキル)−、フェニル−(C1−2アルキル)−O−、フェニル−(C1−2ヒドロキシアルキル)−、ヘテロアリール−(C1−2ヒドロキシアルキル)−、ヘテロアリール−(C1−2アルキル)−、又は−NR’R”(ここでそれぞれのR’及びR”は、同じであるか又は異なり、水素、C1−4アルキル、アリール、フェニル、ヘテロアリール(例えば、チエニル)、カルボシクリル(例えば、シクロヘキシル又はシクロペンチル)、又はフェニル−(C1−4アルキル)−を表す)であり、R基中のフェニル部分は、未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4ハロアルキル、又はC1−4ハロアルコキシより選択される1又は2の置換基により置換されている;
基:R及びR中のアリール部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C2−7アシル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、シアノ、−COR’、−S(O)R’、−S(O)R’、及び−S(O)NR’R”(ここでそれぞれのR’とR”は、同じであるか又は異なり、水素又はC1−4アルキルを表す)より選択される1、2又は3の置換基により置換されている;
基:R及びR中のヘテロアリール部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、及びシアノより選択される1、2又は3の置換基により置換されている;そして
基:R及びR中のカルボシクリル及びヘテロシクリル部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、モノ(C1−6アルキル)アミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ニトロ、シアノ、及びオキソより選択される1、2又は3の置換基により置換されている;そして
のフェニル−(C1−2アルキル)−及びヘテロアリール−(C1−2アルキル)−基中のアルキル部分は、未置換であるか、又は単一のヒドロキシ置換基により置換されている]のものである。
好ましくは、式(I)のこれらのさらに好ましい化合物において、基:R’及びR”中のフェニル、ヘテロアリール、及びカルボシクリル部分は、未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、及びニトロより選択される1又は2の置換基により置換されている。
式(I)の特に好ましい化合物は、式(Ia):
Figure 0004980358
[式中:
−Rは、フェニル又はメチルであり;
−Rは、メチル又は塩素であり;
−nは、0又は1であり;
−Rは、水素又はメチルであり;
−Rは、フェニル−CH−、フラニル−CH−、チエニル−C(O)−C(O)−、又は−XRであり;
−Xは、−CO−又は−S(O)−であり;そして
−Rは、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フェニル、ナフチル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾジオキシニル、9H−フルオレン−9−オニル、インドリル、チエニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フェニル−(C1−2アルキル)−、フェニル−CH−CH(OH)−、フェニル−CH(OH)−CH−、フェニル−(C1−2アルキル)−O−、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オニル、−NR’R”(ここでそれぞれのR’及びR”は、同じであるか又は異なり、水素、C1−4アルキル、フェニル、チエニル、シクロヘキシル、又はフェニル−(CH)−を表す)であり、
基中のフェニル部分は、未置換であるか、又は単一のフッ素、塩素、C1−2アルキル、C1−2アルコキシ、C1−2アルキルチオ、C1−2ハロアルキル、又はC1−2ハロアルコキシ置換基により置換されている;
基:R及びR中のアリール部分は、未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、C1−4アルキル、C2−4アシル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、アミノ、モノ(C1−4アルキル)アミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、ニトロ、−COR’、−S(O)R’、及び−S(O)NH(ここでR’は、C1−2アルキルを表す)より選択される1、2又は3の置換基により置換されている;
基:R及びR中のヘテロアリール部分は、未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、C1−2アルキル、C1−2ハロアルキル、及びジ(C1−2アルキル)アミノより選択される1又は2の置換基により置換されている;そして
基中のヘテロシクリル及びカルボシクリル部分は、未置換であるか、又はフッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルキル、及びニトロより選択される1又は2の置換基により置換されている]の化合物とその医薬的に許容される塩である。
好ましくは、式(Ia)の化合物において、Rは、フェニルである。好ましくは、Rは、塩素である。好ましくは、Rは、−CO−Rである。好ましくは、Rは、フェニル、5〜6員ヘテロアリール(例えば、フラニル)、又は−NH−フェニルである。好ましくは、Rは、未置換であるか、又はハロゲン又はC−Cハロアルキル置換基により置換されている。好ましくは、R中のフェニル及びヘテロアリール部分は、未置換であるか、又は1若しくは2のC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、又はニトロ置換基により置換されている。より好ましくは、R中のヘテロアリール部分は、未置換である。
本発明のさらに好ましい化合物は、式(Ib):
Figure 0004980358
[式中:
−Rは、水素又はC−Cアルキルであり;
−Rは、水素又はメチルであり;
−Rは、フェニル、−CO−CO−フェニル、−CO−CO−(5〜6員ヘテロアリール)、又は−X−Rであり;
−Xは、−CO−であり;
−Rは、C−Cアルキル、フェニル、又は5〜6員ヘテロアリールであり;
−mは、0又は1であり;そして
−それぞれのRxは、同じであるか又は異なり、フッ素、塩素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、又はC−Cハロアルコキシを表し、
基:R中のフェニル部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシ、C−Cハロアルキル、及びC−Cハロアルコキシ置換基より選択される1、2又は3の置換基により置換され;そして、
基:R中のヘテロアリール部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、及びC−Cハロアルコキシ置換基より選択される1又は2の置換基により置換されている]の化合物である。
好ましくは、式(Ib)において、Rは、水素である。
好ましくは、式(Ib)において、Rは、水素である。
好ましくは、式(Ib)において、Rは、−CO−Rである。
好ましくは、式(Ib)において、Rは、未置換であるか又は1若しくは2のC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、C−Cハロアルキル、又はC−Cハロアルコキシ置換基により置換されているフェニル又は5〜6員ヘテロアリール基(例えば、チエニル)である。より好ましくは、Rは、未置換であるか又は1若しくは2のC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、又はハロゲン置換基により置換されているフェニル基であるか、又は未置換であるか又は1若しくは2のハロゲン原子により置換されているチエニル基である。
好ましくは、式(Ib)において、mは1である。
好ましくは、式(Ib)において、Rxは、パラ位に存在する。
好ましくは、式(Ib)において、Rxは、ハロゲン、より好ましくは塩素である。
本発明の最も好ましい化合物は、式(Ib’):
Figure 0004980358
[式中:
−Rxは、ハロゲン、好ましくは塩素であり;そして
−Rは、未置換であるか又は1若しくは2のC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、C−Cハロアルキル、又はC−Cハロアルコキシ置換基により置換されているフェニル又は5〜6員ヘテロアリール基(例えば、チエニル)である]の化合物である。
1以上のキラル中心を含有する式(I)の化合物は、鏡像異性的又はジアステレオ異性的に純粋な形態で、又は異性体の混合物の形態で使用してよい。疑念の回避のために言えば、本明細書に図示する化学構造には、示す化合物のすべての立体異性体が含まれ、ラセミ及び非ラセミの混合物と純粋なエナンチオマー及びジオステレオ異性体が含まれると企図される。
式(I)の好ましい化合物は、光学活性異性体である。従って、例えば、唯一のキラル中心を含有する式(I)の好ましい化合物には、実質的に純粋な形態のRエナンチオマー、実質的に純粋な形態のSエナンチオマー、及び、過剰のRエナンチオマー又は過剰のSエナンチオマーを含有するエナンチオマー混合物が含まれる。疑念の回避のために言えば、式(I)の化合物は、所望されるならば、溶媒和物の形態で使用し得る。
本明細書に使用するように、医薬的に許容される塩は、医薬的に許容される酸又は塩基との塩である。医薬的に許容される酸には、塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸、又は硝酸のような無機酸と、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸、安息香酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、又はp−トルエンスルホン酸のような有機酸の両方が含まれる。医薬的に許容される塩基には、アルカリ金属(例、ナトリウム又はカリウム)とアルカリ土類金属(例、カルシウム又はマグネシウム)の水酸化物と、アルキルアミン、アラルキルアミン、又は複素環式アミンのような有機塩基が含まれる。
式(I)の好ましい化合物は:
N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−エトキシ−ベンズアミド;
(S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−エトキシ−ベンズアミド;
N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド;
(S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド;
(R)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド;
N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド;
(S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド;
(R)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド;
5−クロロ−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]−ジアゼピン−3−イル]−2−メトキシ−ベンズアミド;
(S)−5−クロロ−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]−ジアゼピン−3−イル]−2−メトキシ−ベンズアミド;
(R)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド;
3−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−アミド;
(S)−3−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−アミドと、これらの医薬的に許容される塩である。
さらに、WO04/026843の開示が参照により本明細書に組み込まれる。その文献にRSV阻害剤として開示される化合物のいずれも、本発明によるHCV感染症の治療又は予防に使用することができる。
式(I)の化合物は、グリオキシル酸(HCO−COH)、ベンゾトリアゾール、及び適正なカルバミン酸ベンジルをディーン・スターク条件下、トルエン中に環流で反応させることによって製造することができて、式(II’):
Figure 0004980358
の重要な保護化アミノ酸を得る。
次いで、このように入手した式(II’)のアミノ酸を塩化オキサリルのような好適な塩素化剤と反応させて、式(III’):
Figure 0004980358
の2−アミノベンゾフェノンとの反応を続けて、式(IV’):
Figure 0004980358
の中間体アミドを得ることができる。これは、特性決定するに及ばない。
次いで、式(IV’)の化合物を、酢酸アンモニウムを含有する酢酸中のアンモニア分解に続く閉環へ処して、式(V’):
Figure 0004980358
の保護化ベンゾジアゼピンを得ることができる。
次いで、式(V’)の化合物を、酢酸中の臭化水素を使用して脱保護して、式(VI’):
Figure 0004980358
の脱保護化アミンを得ることができる。
がXRであり、Xが−CO−である式(I)の化合物は、上記に定義される式(VI’)の化合物を好適な溶媒、好ましくはピリジン中の酸無水物と周囲温度で、又は塩基の存在下の好適な溶媒、好ましくはトリエチルアミンの存在下のTHF中の酸塩化物と周囲温度で反応させることによって製造することができる。あるいは、該化合物は、塩基とカップリング剤の存在下の好適な溶媒、好ましくはトリエチルアミンとO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)の存在下のTHF中の酸と式(VI’)の化合物の周囲温度での反応によって生成することができる。
使用する酸塩化物がアミノカルボニル塩化物であれば、式(I)の化合物は、三級尿素である。RがNH−R’である場合、そのような化合物は、式(VI’)の化合物のイソシアネートとの反応によって製造してよい。この反応は、好ましくは、THFにおいて周囲温度で行う。あるいは、イソシアネートは、関連のアミンとホスゲンより、塩基、通常はトリエチルアミンの存在下に、やはりTHFにおいて in situ 製造してよい。
が−XRであり、Xが−S(O)−である式(I)の化合物は、好適な塩化スルホニルと式(VI’)の化合物の反応によって製造してよい。同様に、RがXRであり、Xが−S(O)−である式(I)の化合物は、好適な塩化スルフィニルと式(VI’)の化合物の反応によって製造してよい。
がXRではない式(I)の化合物は、既知の方法によって製造してよい。例えば、式(VI’)の化合物を式:R−L(ここでLは、塩素原子、メシレート基、又はトリフレート基のような脱離基である)の化合物と反応させることができる。Rがアリール又はヘテロアリールであるとき、Lは−B(OH)であり得て、この反応は、酢酸銅の存在下で起こり得る。このようなボロン酸カップリング反応は、当然ながら、当業者に馴染みのものである。Rがアリール又はヘテロアリールである化合物は、ブッフバルト(Buchwald)反応によるか又は好適なフルオロアリール又はフルオロヘテロアリール化合物と式(VI’)の化合物の反応によって製造してもよい。Rがヘテロアリール基である化合物は、好適なクロロヘテロアリール又はブロモヘテロアリール化合物と式(VI’)の化合物の反応によって製造してもよい。Rがカルボシクリル基である化合物は、既知の方法によって製造してもよく、例えば、Rがシクロヘキシルである化合物は、還元剤の存在下の、シクロヘキサノンと式(VI’)の化合物の反応によって製造してよい。
基が、アリール−(C1−6アルキル)−、ヘテロアリール−(C1−6アルキル)−、カルボシクリル−(C1−6アルキル)−、ヘテロシクリル−(C1−6アルキル)−である式(I)の化合物はまた、還元剤の存在下の、アルデヒドと式(VI’)の化合物の反応によって製造することができる。好ましくは、式(VI’)の化合物とアルデヒドとの間のそのような反応は、(トリアセトキシ)ホウ水素化ナトリウムの存在下のジクロロメタン及び酢酸の混合物において周囲温度で行う。
ベンゾジアゼピン骨格の製造では、式(III’)の市販アミノベンゾフェノン化合物を可能な場合に使用し得る。市販されていない式(III’)の化合物は、既知の方法によって、例えば式(VII’):
Figure 0004980358
のワインレブ(Weinreb)型アミドの基:R−Li又はR−MgBrのようなグリニャール試薬との反応によって製造することができる。好ましくは、この反応は、THFにおいて−100℃で行う。
式(VII’)の化合物は、既知の化合物であるか又は既知の方法に類似して製造することができる。例えば、それらは、式(VIII’):
Figure 0004980358
のイサトイン酸無水物のN,O−ジメチルヒドロキシルアミンとの標準反応条件下での反応より製造することができる。
式(II’)、(III’)、(VII’)、及び(VIII’)の出発材料は、既知の化合物であるか又は既知の方法に類似して製造してよい。
このように入手した式(I)の化合物のさらなる合成操作を慣用法によって行って、式(I)のさらなる化合物を達成してよい。式(I)のベンゾジアゼピンは、適正な酸又は塩基での処理によって塩にすることができる。
特許請求する化合物への記載の経路は実験室スケールの製造には十分な合成を提供するが、製造経路としての潜在可能性がある代替経路も求めた。同じ出発材料(2−アミノ−ベンゾフェノン)(1)をいずれでも使用するが、代替経路では、はじめに臭化ブロモアセチル(又は同等の試薬)との反応により、続いてアンモニアでの閉環によりベンゾジアゼピン環系を形成する。これらの反応は、ジクロロメタンのような好適な溶媒において、−20〜150℃に及ぶ場合がある好適な温度で行う。NH官能性を保護するために、この段階で、未置換ベンゾジアゼピンを塩基及びアルキル化剤と反応させる。例えば、DMF中の水素化ナトリウムに続く塩化4−メトキシ−ベンジルの添加により、下記に示す(2)を生じる。この材料の、好適な溶媒(例、THF又はDMF)中の塩基(例、カリウムtert−ブトキシド)とのさらなる反応に続く亜硝酸イソアミル(又は代わりの類似試薬)での冷却によりオキシム中間体(3)を得て、これは、水素と好適な触媒の使用が含まれる方法によってラセミの一級アミンへ変換することができる。次いで、このアミンを、好適な光学活性酸の存在下のラセミアミンと好適なアルデヒドにより所望の(S)−アミン(4)の塩の沈殿を高収率で例外的に高いエナンチオマー過剰で生じる動的速度論的分割(DKR)手法で処理する。この変換に適した酸は、例えば、カンファースルホン酸、Boc−フェニルアラニン、等であり得て、好適なアルデヒドは、3,5−ジクロロサリチルアルデヒドのようなベンズアルデヒドであってよい。
次いで、このように生成される光学活性アミンを、アミド又は尿素のような所望の誘導体へ変換してよい。アミド生成は、好適なカルボン酸とカップリング試薬、又は塩化カルボニル又は他の好適な試薬を使用して行ってよく、尿素は、好適なイソシアネートを使用するか、あるいはホスゲンに続く好適なアミンとの反応を使用して製造してよい。
次いで、このように生成した上記の誘導体は、保護基を外してよい。このことは、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、四塩化チタン、等のようなルイス酸の存在下で行ってよい。上記の反応は、ジクロロメタンのような好適な不活性溶媒において行う。反応温度は、−20〜150℃に及んでよいが、典型的には、室温以下で行う。
Figure 0004980358
式(I)のベンゾジアゼピンを製造するためのさらなる技術は、WO04/026843に示されている。
本発明は、上記に定義される式(I)のベンゾジアゼピン誘導体又はその医薬的に許容される塩の、C型肝炎感染症を治療するか又は予防することに使用の医薬品の製造における使用を提供する。
さらに、本発明のある種の化合物は新規であると考えられる。故に、本発明はまた、式(Ib)及び(Ib’)の化合物とその医薬的に許容される塩そのものを提供する。
典型的には、上記の化合物は、ヒト又は動物の身体の治療における使用のためのものである。本発明はまた、上記に定義される化合物と医薬的に許容される担体又は希釈剤を含んでなる医薬組成物を提供する。
また提供するのは、C型肝炎感染症を患者において治療するか又は予防する方法であり、該方法は、上記に定義される式(I)のベンゾジアゼピン誘導体又はその医薬的に許容される塩を前記患者へ投与することを含む。
式(I)の抗HCVベンゾジアゼピンは、多様な剤形で投与してよい。従って、それらは、経口的に、例えば、錠剤、トローチ剤、ドロップ剤(lozenges)、水性若しくは油性懸濁液剤、分散可能な散剤又は顆粒剤として投与することができる。本発明の化合物はまた、皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内、経皮的、又は注入技術のいずれでも、非経口的に投与してよい。本化合物は、坐剤として投与してもよい。好ましい態様において、投与は、静脈内、鼻腔内、又は気管支内の手段による。
式(I)の抗HCVベンゾジアゼピンは、典型的には、医薬的に許容される担体又は希釈剤との投与用に製剤化する。例えば、固体の経口剤形は、活性化合物(複数)と一緒に、希釈剤(例、乳糖、デキストロース、サッカロース、セルロース、トウモロコシデンプン、又はジャガイモデンプン);滑沢剤(例、シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム又はカルシウム、及び/又はポリエチレングリコール);結合剤(例、デンプン、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、又はポリビニルピロリドン);分離剤(例、デンプン、アルギン酸、アルギン酸塩、又はナトリウムデンプングリコラート);発泡混合物;色素;甘味剤;湿潤剤(レシチン、ポリソルベート、ラウリル硫酸塩のような);及び、一般には、医薬製剤に使用する無毒で薬理学的に不活性な物質を含有してよい。そのような医薬調製物は、既知のやり方で、例えば、混合、造粒、錠剤化、シュガーコーティング、又はフィルムコーティングの方法により製造してよい。
経口投与用の液体分散剤は、シロップ剤、乳剤、及び懸濁液剤であってよい。シロップ剤は、担体として、例えば、サッカロース、又はグリセリン入りサッカロース、及び/又はマンニトール、及び/又はソルビトールを含有してよい。
懸濁液剤と乳剤は、担体として、例えば、天然ゴム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、又はポリビニルアルコールを含有してよい。筋肉内注射用の懸濁液剤又は溶液剤は、活性化合物と一緒に、医薬的に許容される担体、例えば、滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール(例、プロピレングリコール)、及び、望まれるならば、好適な量の塩酸リドカインを含有してよい。
注射又は注入用の溶液剤は、担体として、例えば、滅菌水を含有してよく、又は好ましくは、それらは、無菌、水性、等張の生理食塩水溶液の形態であってよい。
好ましくは、式(I)の抗HCVベンゾジアゼピンは、(a)C〜C10鎖長の植物油脂肪酸とグリセリドのエステル化又はポリエーテル生成物より選択される医薬的に許容されるオイル、及び(b)酸化エチレンと共重合化したポリアルコールのオレイン酸及びラウリル酸エステルより選択される医薬的に許容される界面活性剤を含有する担体に可溶化する。特に好ましい担体は、オイルとしてLabrafilを、そして界面活性剤としてTween20又はTween80を含有する。
式(I)の抗HCVベンゾジアゼピンは、経口投与のためにPEG400に懸濁させてもよい。
本発明の抗HCVベンゾジアゼピンの治療有効量を患者へ投与する。典型的な用量は、特別な組成物の活性、治療される被検者の年齢、体重、及び状態、疾患の種類及び重症度、及び投与の頻度及び経路に従って、約0.001〜50mg、典型的には0.5〜30mg、好ましくは1〜20mgの有効成分/体重(kg)である。好ましくは、1日投与量レベルは、5mg〜2gの有効成分である。
以下の実施例は、本発明を例示する。しかしながら、それらは、本発明を決して限定するものではない。この点に関しては、実施例のセクションで使用する特別なアッセイが抗ウイルス活性の適応症を提供するためだけに設計されていると理解することが重要である。HCVに抗する所与の化合物の活性を定量するのに利用可能な多くのアッセイがあるので、どの1つの特別なアッセイにおけるネガティブ結果も決定的なわけではない。
実施例
本セクションにおいて、温度はいずれも摂氏(℃)である。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Merck 9385シリカを使用して行った。固相抽出(SPE)クロマトグラフィーは、Jones Chromatography(Si)カートリッジを15mmHg真空下に段階勾配溶出で使用して行った。薄層クロマトグラフィー(TLC)は、プラスチックプレート上で行った。
LC−MS条件
試料は、エレクトロスプレーを陽/陰イオン同時検出で使用する、MicroMass ZMDで操作した。
カラム:YMC−PACK FL−ODSAQ,50x4.6mm I.D S−5μm。
勾配:4.0分にわたり95:5〜5:95(v/v)HO/CHCN+0.05%ギ酸、3分固定、0.2分にわたり95:5(v/v)HO/CHCN+0.05%ギ酸へ戻して、3分にわたり95:5(v/v)HO/CHCN+0.05%ギ酸に固定する。
検出:PDA 250〜340nm。
流速:1.5ml/分。
中間体1
ベンゾトリアゾール−1−イル−ベンジルオキシカルボニルアミノ−酢酸
グリコール酸一水和物(4.60g)、ベンゾトリアゾール(5.95g)、及びカルバミン酸ベンジル(7.55g)の混合物を、ディーン・スターク条件下に、トルエン(100ml)中で加熱して18時間還流させた。次いで、この混合物をそのまま室温へ冷やして、生じる沈殿を濾過により採取した。次いで、これをジエチルエーテルより再結晶させて、オフホワイトの固形物(11.66g)を得た。
1H NMR (d6 DMSO, δ) 5.07 (q+s, 3H) 7.25 (d, 1H) 7.3-7.63 (m, 6H) 7.92-8.10 (m, 2H) 9.32 (d, 1H)。
LC/MS:実測値 ES−=325,保持時間=4.68分。
中間体2
[ベンゾトリアゾール−1−イル(2−(4−クロロ−ベンゾイル)−フェニルカルバモイル)−メチル]−カルバミン酸ベンジルエステル
中間体1(7.2g)の乾燥THF(100ml)冷(0℃)溶液を窒素下に撹拌して、塩化オキサリル(4.4g)の乾燥ジクロロメタン(50ml)溶液に続いて乾燥ジメチルホルムアミド(2ml)で滴下処理した。この生じる混合物を2時間撹拌してから、溶液で処理した。これを、(2−アミノフェニル)−4−クロロフェニル−メタノン(3.48g)及びN−メチルモルホリン(3.1g)のTHF(40ml)撹拌溶液へ0℃で加えた。添加後、この混合物をそのまま室温へ温めて、1時間撹拌した。沈殿を濾過により除去し、溶媒を蒸発させてゴム状の固形物を得て、これを精製も特性決定もせずに使用した。
中間体3
(2−オキソ−5−(4−クロロ)−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル)−カルバミン酸ベンジルエステル
中間体2のメタノール中7Mアンモニア(100ml)溶液を室温で5時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、残渣を酢酸エチルと1M水酸化ナトリウムの間に分画した。乾燥させた有機層を蒸発させて、酢酸アンモニウム(5.8g)を含有する酢酸(200ml)に残渣を溶かした。生じる混合物を室温で18時間撹拌してから、溶媒を蒸発させた。残渣を水と酢酸エチルに溶かして、pHを水酸化ナトリウムで約8へ調整した。乾燥させた有機抽出物を蒸発させて、残渣をジエチルエーテルで摩砕して、ベージュ色の固形物(3.1g)を得た。
LC/MS:実測値 ES+=420,422(C2313ClN=419.5)。
中間体4
3−アミノ−5−(4−クロロ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−オン
中間体3(3.25g)の酢酸中45%臭化水素酸(85ml)溶液を70℃まで2時間加熱した。次いで、この混合物をそのまま冷やして、ジエチルエーテルで希釈した。表題化合物の臭化水素酸塩を濾過により入手して、乾燥させて、明黄色の固形物(2.2g)を得た。
NMR (δ, d6 DMSO) 5.18 (d, 1H) 7.32 (d, 1H) 7.40 (d, 1H) 7.47-7.53 (m, 5H) 7.77 (dd, 1H) 9.07 (br s, 2H) 11.41 (s, 1H)。
中間体5
{1−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバモイル]−2−フェニル−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
中間体4(1.3g)の乾燥THF溶液をトリエチルアミン、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N−N−N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロリン酸塩、及びBoc−D−フェニルアラニンで処理した。この混合物を窒素下に室温で5時間撹拌した。次いで、この混合物をDCMと1M炭酸カリウム溶液の間に分画した。有機層を乾燥させ、濃縮して、生成物(4.5g)を粗製の黒い残渣として得て、これをLC−MSの後で、粗製のまま次の工程へ進めた。
LC/MS保持時間=2.89分、実測値:ES=533.07(C2929ClN=533.03)。
中間体6及び7の製造
2−アミノ−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−3−フェニル−プロピオンアミドのエナンチオマー
中間体5(粗製、4.5g)をジエチルエーテル中2M HCl溶液で処理して、室温で16時間、一晩撹拌した。次いで、溶媒を真空で除去し、2つのエナンチオマーをカラムクロマトグラフィー(800:8:1 DCM:EtOH:NH)により分離して、表題化合物6(360mg)及び7(205mg)を薄黄色の固形物として得た。
中間体6(R異性体)LC/MS保持時間=2.10分,実測値:ES=432.98(C2421ClN=432.91)。
1H NMR (CDCl3, δ) 2.76 (dd, 1H) 3.29 (dd, 1H) 3.66 (m, 1H) 5.49 (d, 1H) 7.11 (d, 2H) 7.19-7.30 (m, 8H) 7.46 (m, 3H) 8.34 (s, 1H) 8.85 (d, 1H)。
中間体7(S異性体)LC/MS保持時間=2.23分、実測値 ES=432.97(C2421ClN=432.91)。
1H NMR (CDCl3, δ) 2.76 (dd, 1H) 3.29 (dd, 1H) 3.66 (m, 1H) 5.49 (d, 1H) 7.09 (d, 2H) 7.16-7.30 (m, 8H) 7.43 (m, 3H) 8.05 (s, 1H) 8.83 (d, 1H)。
中間体8及び9の製造
N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−3−フェニル−2−(3−フェニル−チオウレイド)−プロピオンアミドのエナンチオマー
乾燥DCM中の各中間体6(360mg)及び7(205mg)へフェニルイソチオシアネートを加えて、この混合物を窒素下に室温で15時間、一晩撹拌した。次いで、溶媒を減圧で除去して、黄色い残渣を得た。これらをそれぞれ最少量のDCMに溶かして、石油エーテルで沈殿させた。この混合物を濾過して、表題化合物8(420mg)及び9(302mg)をオフホワイトの固形物として得た。
中間体8(R異性体)LC/MS保持時間=2.86分、実測値:ES=568.07(C3126ClNS=568.10)。
1H NMR (CDCl3, δ) 3.36 (m, 2H) 5.37 (d, 2H) 6.65 (d, 1H) 6.97 (d, 2H) 7.10-7.29 (m, 13H), 7.39 (d, 2H) 7.48 (t, 2H) 7.84 (s, 1H) 8.65 (s, 1H)。
中間体9(S異性体)LC/MS保持時間=2.90分、実測値:ES=568.09(C1H26ClNS=568.10)。
1H NMR (CDCl3, δ) 3.27 (m, 2H) 5.37 (d, 1H) 5.53 (q, 1H) 6.72 (d, 1H) 6.97 (d, 2H) 7.13-7.33 (m, 14H), 7.45 (d, 2H) 7.63 (s, 1H) 8.85 (s, 1H) 8.67 (s, 1H)。
中間体10及び11の製造
3−アミノ−5−(4−クロロ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−オンのエナンチオマー
それぞれの中間体8(420mg)及び9(302mg)をジエチルエーテル中2M HCl溶液で処理して、室温で16時間、一晩撹拌した。次いで、溶媒を減圧で除去して、薄黄色い残渣を得た。これらをそれぞれ最少量のDCMに溶かして、石油エーテルで沈殿させた。この混合物を濾過して、表題化合物10(303mg)及び11(118mg)をオフホワイトの固形物として得た。
中間体10(R異性体)LC/MS保持時間=1.98分、実測値:ES=285.92(C1512ClNO=285.74)。
1H NMR (MeOD, δ) 4.94 (s, 1H) 7.28-7.52 (m, 5H) 7.61-7.71 (m, 3H) 9.55 (br s, 2H) 11.20 (s, 1H)。
中間体11(S異性体)LC/MS保持時間=1.97分、実測値:ES=285.90(C1512ClNO=285.74)。
1H NMR (MeOD, δ) 4.75 (s, 1H) 6.54 (d, 1H) 6.95-7.20 (m, 5H) 7.31 (d, 2H) 9.15 (br s, 2H) 10.81 (s, 1H)。
実施例1
N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−エトキシ−ベンズアミド
中間体4(30mg)のDMF(1ml)溶液へトリエチルアミン(22μl)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロリン酸塩(40mg)、及び2−エトキシ安息香酸(20mg)を加えた。この混合物を窒素下に室温で18時間撹拌した。生成物を水の添加により沈殿させて、これを濾過して取り、分取用HPLCにより精製して、表題化合物(11mg)を白い固形物として得た。
LC/MS保持時間=2.80分、実測値:ES+=434.02(C2420ClN=433.90)。
NMR (δ, d6 DMSO) 1.56 (t, 3H) 4.30 (q, 2H) 5.43 (d, 1H) 7.11 (t, 1H) 7.25-7.41 (m, 4H)) 7.51-7.55 (m, 5H) 7.66 (t, 1H) 8.02 (dd, 1H) 9.77 (d, 1H)。
実施例2
(S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−エトキシ−ベンズアミド
中間体11(30mg)のDMF(1ml)溶液へトリエチルアミン(22μl)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロリン酸塩(40mg)、及び2−エトキシ安息香酸(18mg)を加えた。この混合物を窒素下に室温で18時間撹拌した。生成物を水の添加により沈殿させて、これを濾過して取り、分取用HPLCにより精製して、表題化合物(11mg)を白い固形物として得た。
LC/MS保持時間=2.80分、実測値:ES+=434.02(C2420ClN=433.90)。
NMR (δ, d6 DMSO) 1.56 (t, 3H) 4.30 (q, 2H) 5.43 (d, 1H) 7.11 (t, 1H) 7.25-7.41 (m, 4H)) 7.51-7.55 (m, 5H) 7.66 (t, 1H) 8.02 (dd, 1H) 9.77 (d, 1H)。
実施例3
N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド
中間体4より、2,5−ジメトキシ安息香酸(23mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.73分、実測値:ES+=450.00(C2420ClN=449.90)。
NMR (δ, d6 DMSO) 3.83 (s, 3H) 4.08 (s, 3H) 5.49 (d, 1H) 7.25-7.44 (m, 6H)) 7.59 (m, 4H) 7.75 (t, 1H) 9.72 (d, 1H) 11.11 (br s, 1H)。
実施例4
(S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド
中間体11より、2,5−ジメトキシ安息香酸(20mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.73分、実測値:ES+=450.00(C2420ClN=449.90)。
NMR (δ, d6 DMSO) 3.83 (s, 3H) 4.08 (s, 3H) 5.49 (d, 1H) 7.25-7.44 (m, 6H)) 7.59 (m, 4H) 7.75 (t, 1H) 9.72 (d, 1H) 11.11 (br s, 1H)。
実施例5
(R)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド
中間体10より、2,5−ジメトキシ安息香酸(20mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.74分、実測値:ES+=450.01(C2420ClN=449.90)。
NMR (δ, d6 DMSO) 3.94 (s, 3H) 4.18 (s, 3H) 5.49 (d, 1H) 7.25-7.44 (m, 6H)) 7.59 (m, 4H) 7.75 (t, 1H) 9.85 (d, 1H) 11.23 (br s, 1H)。
実施例6
N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド
中間体4より、5−フルオロ−2−メトキシ安息香酸(19mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.77分、実測値:ES+=438.01(C2317ClFN=437.86)。
NMR (δ, d6 DMSO) 4.25 (s, 3H) 5.63 (d, 1H) 7.51-7.73 (m, 9H) 7.89 (m, 2H) 9.85 (d, 1H) 11.26 (br s, 1H)。
実施例7
(S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド
中間体11より、5−フルオロ−2−メトキシ安息香酸(18mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.77分、実測値:ES+=438.01(C2317ClFN=437.86)。
NMR (δ, d6 DMSO) 4.25 (s, 3H) 5.63 (d, 1H) 7.51-7.73 (m, 9H) 7.89 (m, 2H) 9.85 (d, 1H) 11.26 (br s, 1H)。
実施例8
(R)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド
中間体10より、5−フルオロ−2−メトキシ安息香酸(18mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.77分、実測値:ES+=437.98(C2317ClFN=437.86)。
NMR (δ, d6 DMSO) 4.05 (s, 3H) 5.42 (d, 1H) 7.30-7.41 (m, 9H) 7.68 (m, 2H) 9.64 (d, 1H)。
実施例9
5−クロロ−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−メトキシ−ベンズアミド
中間体4より、5−クロロ−2−メトキシ安息香酸(20mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.85分、実測値ES+=453.98(C2317Cl=454.32)。
NMR (δ, d6 DMSO) 3.98 (s, 3H) 5.33 (d, 1H) 7.23-7.33 (m, 4H)) 7.44 (m, 4H) 7.56 (m, 2H) 7.82 (d, 1H) 9.50 (d, 1H) 10.98 (br s, 1H)。
実施例10
(S)−5−クロロ−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−メトキシ−ベンズアミド
中間体11より、5−クロロ−2−メトキシ安息香酸(20mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.85分、実測値:ES+=453.98(C2317Cl=454.32)。
NMR (δ, d6 DMSO) 3.98 (s, 3H) 5.33 (d, 1H) 7.23-7.33 (m, 4H)) 7.44 (m, 4H) 7.56 (m, 2H) 7.82 (d, 1H) 9.50 (d, 1H) 10.98 (br s, 1H)。
実施例11
(R)−5−クロロ−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−メトキシ−ベンズアミド
中間体10より、5−クロロ−2−メトキシ安息香酸(20mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.86分、実測値:ES+=453.98(C2317Cl=454.32)。
NMR (δ, d6 DMSO) 3.98 (s, 3H) 5.34 (d, 1H) 7.21-7.31 (m, 4H)) 7.49 (m, 4H) 7.61 (m, 1H) 8.22 (s, 1H) 9.86 (d, 1H) 10.88 (br s, 1H)。
実施例12
3−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−アミド
中間体4より、3−ブロモチオフェン−2−カルボン酸(22mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.78分、実測値:ES+=475.84(C2013BrClNS=474.77)。
NMR (δ, d6 DMSO) 5.16 (d, 1H) 7.06-7.13 (m, 4H)) 7.28 (m, 4H) 7.42 (t, 1H) 7.70 (d, 1H) 8.83 (d, 1H) 10.85 (br s, 1H)。
実施例13
(S)−3−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−アミド
中間体11より、3−ブロモチオフェン−2−カルボン酸(22mg)を使用して、実施例1のように製造した。
LC/MS保持時間=2.78分、実測値ES+=475.84(C2013BrClNS=474.77)。
NMR (δ, d6 DMSO) 5.16 (d, 1H) 7.06-7.13 (m, 4H)) 7.28 (m, 4H) 7.42 (t, 1H) 7.70 (d, 1H) 8.83 (d, 1H) 10.85 (br s, 1H)。
活性の実施例
ポリメラーゼ96ウェルマイクロプレートに基づくIC 50 アッセイ
原理
HCVポリメラーゼの阻害剤は、ストレプタビジンコートしたFlashPlateを使用する33P−UTPのRNA鋳型/Bi−プライマー系の内部への取込みをモニタリングすることによって検出することができる。反応用の鋳型及びプライマーは、Amersham(ポリA)及びMWG−Dharmacon(ビオチニル化−U13)より外部購入することができる。コールドのUTPはロシュより購入することができて、HCVポリメラーゼは、ニューカッスル大学(イギリス)の Alistair Hawkins 教授により発現されて、精製された。
手順
2 試薬の調製
50μl基質、40μl酵素、10μl化合物=100μlアッセイ
2.1 IC50希釈プレートの調製
DMSOがいつでも10%のままであるように化合物を希釈する。例、5μl化合物(10mM)+5μl DMSO+90μl緩衝液(緩衝液については以下を参照のこと)。
Figure 0004980358
(濃度は、μMである)
2.2 試薬の調製
約20mM Tris−HCl(pH7.5)、5mM MgCl、25mM KCl、3mM DTT、及び0.05% BSAを調製する。
酵素ブランク:40μl 20mM Tris−HCl緩衝液(上記のような)pH7.5。
基質ミックス(使用直前に調製する):全量32000μl
酵素ミックス(使用直前に調製する):30000μl
3 アッセイの実施
ポリAとビオチニル化U13を40μM U13(212μg/mlポリA)へ70℃で5分間アニールして、使用に先立って氷上で穏やかに冷やす(110μlプライマー(80μM)+5.5μlポリA+104.5μl dHO)。約200μlのアニールしたプライマー/鋳型を12.8μl UTP(1mMストック)、25.6μl 33P−UTP、及び31761.6μl緩衝液と混合して、基質ミックスとする。
IC50希釈プレートより10μlをカラム3よりカラム3及び3へ2つの別のアッセイプレートへ移す。これをすべての化合物希釈液について2つの別のアッセイプレートへ繰り返す。次いで、10μl 10% DMSO溶液を陽性及び陰性の対照(以下のプレートマップを参照のこと)へ加える。さらに、40μl 20mM Tris−HCl緩衝液を陰性対照へ加える。
次いで、50μlの基質ミックスを全ウェルへ加える。
次いで、40μlの酵素ミックスのそれぞれを他の全ウェルへ加えて、反応物を振り混ぜながら25℃で100分間放置する。
100μlの100mM EDTAの添加で反応を止めて、この容量をストレプタビジンコートしたフラッシュプレートへ移し、カバーして、1時間放置する。
すべてのプレートを「AH」プログラムの下でSkanWasherプレート洗液(Skatron Instruments)において3回洗浄する。この洗浄緩衝液は、0.01Mリン酸緩衝液、0.0027M塩化カリウム、及び0.137M塩化ナトリウム(25℃でpH7.4)、及び0.05% Tweenを含有する。
すべてのプレートを再びカバーして、TopCount(DPM溶液により供給)、プロトコール6においてcpmBを読み取る。
アッセイ濃度と最適化
プレートマップ
Figure 0004980358
+ve ctrl=50μl基質ミックス、40μlポリメラーゼミックス、10μl DMSO(10%)
−ve ctrl=50μl基質ミックス、40μl Tris−HCl緩衝液(pH7.5)、10μl DMSO(10%)
Cmp=50μl基質ミックス、40μl HCVポリメラーゼミックス、10μlの10% DMSO試験化合物
Std=50μl基質ミックス、40μl 20mM Tris−HCl緩衝液、10μlの10% DMSO標準化合物
結果
Figure 0004980358

Claims (6)

  1. C型肝炎感染症を治療するか又は予防することに使用の医薬品の製造における、式(Ib):
    Figure 0004980358
    [式中:
    −Rは、水素又はC−Cアルキルであり;
    −Rは、水素又はメチルであり;
    −Rは、フェニル、−CO−CO−フェニル、−CO−CO−(5〜6員ヘテロアリール)、又は−X−Rであり;
    −Xは、−CO−であり;
    −Rは、C−Cアルキル、フェニル、又は5〜6員ヘテロアリールであり;
    −mは、0又は1であり;そして
    −それぞれのRxは、同じであるか又は異なり、フッ素、塩素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、又はC−Cハロアルコキシを表し、
    基:R中のフェニル部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアシル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシ、C−Cハロアルキル、及びC−Cハロアルコキシ置換基より選択される1、2又は3の置換基により置換され;そして、
    基:R中のヘテロアリール部分は、未置換であるか、又はハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、及びC−Cハロアルコキシ置換基より選択される1又は2の置換基により置換されている]のベンゾジアゼピン誘導体、又はその医薬的に許容される塩の使用。
  2. が水素であり、及び/又はRが水素であり、及び/又はRが−CO−Rであり、及び/又はRがフェニル又は5〜6員ヘテロアリール基であり(これは、未置換であるか、又は1若しくは2のC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、C−Cハロアルキル、又はC−Cハロアルコキシ置換基により置換されている)、及び/又はmが1であり、及び/又はRxがパラ位に存在し、及び/又はRxがハロゲンである、請求項1に記載の使用。
  3. 式(Ib)の化合物が式(Ib’):
    Figure 0004980358
    [式中:
    Rxは、ハロゲンであり;そして
    は、未置換であるか又は1若しくは2のC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、C−Cハロアルキル、又はC−Cハロアルコキシ置換基により置換されている、フェニル又は5〜6員ヘテロアリール基である]の化合物である、請求項1に記載の使用。
  4. 式(Ib’)のベンゾジアゼピン誘導体が:
    N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−エトキシ−ベンズアミド;
    (S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−エトキシ−ベンズアミド;
    N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド;
    (S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド;
    (R)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2,5−ジメトキシ−ベンズアミド;
    N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド;
    (S)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド;
    (R)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド;
    5−クロロ−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]−ジアゼピン−3−イル]−2−メトキシ−ベンズアミド;
    (S)−5−クロロ−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]−ジアゼピン−3−イル]−2−メトキシ−ベンズアミド;
    (R)−N−[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−5−フルオロ−2−メトキシ−ベンズアミド;
    3−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−アミド;
    (S)−3−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸[5−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−アミド、又はその医薬的に許容される塩である、請求項3に記載の使用。
  5. HCV感染症を患者における治療又は予防に使用するための請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)のベンゾジアゼピン誘導体、又はその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物
  6. 医薬的に許容される担体又は希釈剤をさらに含んでなる、請求項5に記載の医薬組成物。
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