JP4980039B2 - ワークの貼り合わせ装置 - Google Patents

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本発明は、プロジェクタや携帯電話などの液晶表示パネルなどに用いられる偏光板などのワークを貼り合わせるワークの貼り合わせ装置に関する。
図25に示すように、プロジェクタや携帯電話などの液晶表示パネルなどには、シート状のワークとしての偏光板100を他のワークとしてのガラス板101に貼り合わせて得られる偏光板ユニット102が用いられる。このとき、これらの偏光板100とガラス板101との間に、図26(a)〜(c)に示すように、気泡103が生じることがある。なお、図25は、偏光板100をガラス板101に正常に貼り合わせた状態を示している。図26(a)〜(c)は、偏光板100とガラス板101との間に気泡103が生じた状態を示している。前述した気泡103は、ワークとしての偏光板100とガラス板101との間の先端に縦方向に入る場合や横方向に入る場合、また、中央に大きく入る場合などがある。
この種の問題を解決する為に、吸引したワークをローラやバルーン状のチャックで押し付けながら貼り合せて行く貼り合わせ装置(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1に示された貼り合わせ装置は、前述した気泡の発生を防止するために、ワークとしての偏光板100を保持する吸引チャック部とローラとの間の距離を短くし、貼り合わせの後半での偏光板100の吸引チャック部からの落下の影響を少なくしている。
特許文献2に示された貼り合わせ装置は、バルーン状のチャックで偏光板100を前述したガラス板101に押し付けながら貼り合わせることで、前述した気泡103の発生を防止している。
特開2004−276579号公報 特開2000−10061号公報
しかしながら、特許文献1に示された貼り合わせ装置では、偏光板100の吸引チャック部とローラが別体であるので、これらの間の物理的な距離を0にすることはできず、吸引チャック部とローラとをどんなに近づけても、偏光板100の吸引チャック部からの多少の落下は免れなかった。その結果、偏光板100とガラス板101との間に空気が混入する。
また、特許文献1に示された貼り合わせ装置では、偏光板100をチャックする吸引チャック部の移動スピードをコントロールしてやらないと、偏光板100の吸引チャック部からの落下が生じていた(ゆっくり偏光板100を送るとローラが偏光板100をおさえる前に、ガラス板101に向かって落下した偏光板100が空気を巻き込んでしまう)。この種の問題は、吸引チャック部とローラが別体であることから生じることであり、特許文献1に示された貼り合わせ装置では、免れることはできなかった。
また、前述した気泡が生じることを防止するために、吸引チャック部から脱落した偏光板100の後端と、ガラス板101の縁部との間に位置付けられる偏光板受け台を設け、この偏光板受け台の偏光板100と相対する面に偏光板100の粘着材がつきにくくして滑らせる工夫を施した接触面を設けている。この場合、接触面を常に清掃する必要があるのと、接触面が粘着材自体を触ってしまうことや、偏光板100とガラス板101との間にゴミを巻き込みやすくなる等の不具合が生じることが考えられる。
また、特許文献2に示された貼り合わせ装置では、チャックが柔らかいため、偏光板100のガラス板101に対する位置決め精度が悪いという欠点があった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、ワーク間にごみなどを巻き込むことを防止できかつワーク同士を高精度で張り合わせることができるとともにワーク間に気泡が生じることを防止できるワークの貼り合わせ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のワークの貼り合わせ装置は、シート状の一つのワークを他のワークに貼り合わせるワークの貼り合わせ装置において、装置本体と、前記装置本体に設置されかつ前記他のワークを置くためのワーク台と、前記他のワークと相対した状態で前記一つのワークを湾曲した保持面上に保持するチャックと、前記ワーク台を前記ワーク同士が重なる方向に対して直交する方向に移動自在に支持する移動支持部と、前記チャックを前記ワーク同士が重なる方向に沿って移動自在とするとともに前記ワーク同士が重なる方向と前記ワーク台が移動する方向との双方に対して直交する軸芯回りに回転自在に支持して、前記チャックを前記他のワークに押し付けながら当該他のワーク上で転動させる移動回転支持部と、前記チャックを前記ワーク台に向かって加圧する加圧手段と、前記チャックの保持面上に前記ワークを吸着する吸着手段と、前記ワーク台上に前記他のワークを吸着する第2吸着部と、を備え、前記吸着手段が、前記チャックの保持面の前記他のワーク上の転動方向における前側と後端部の2箇所に分かれて吸着部が設けられてなり、かつ、前記前側吸着部が前記後端吸着部に比して、前記保持面の前記転動方向における中央寄りに配置されたことを特徴としている。
請求項2に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項1に記載のワークの貼り合わせ装置において、前記前側吸着部が、前記保持面の前記転動方向に直交する方向の中央に配置されたことを特徴としている。
請求項に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項又は請求項記載のワークの貼り合わせ装置において、前記チャックの保持面が、前記他のワーク上の転動方向の中央が凸となるように凸状に形成されていることを特徴としている。
請求項に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項又は請求項記載のワークの貼り合わせ装置において、前記チャックの保持面が、前記他のワーク上の転動方向の中央が凸となりかつ転動方向に対して直交する方向の中央が凸となるように凸状に形成されていることを特徴としている。
請求項に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項又は請求項記載のワークの貼り合わせ装置において、前記チャックの保持面が、前記他のワーク上の転動方向に対して直交する方向の中央が凸となるように凸状に形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置において、前記前側吸着部が、前記後端吸着部と独立して動作することを特徴としている。
請求項に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項13記載のワークの貼り合わせ装置において、前記第2吸着部の前記転動方向の前端部の吸着力を、前記前側の吸着部の吸着力よりも強くさせる制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項記載のワークの貼り合わせ装置において、前記制御手段が、前記他のワーク上を前記チャックが転動する際に、前記吸着部の吸着力をゼロにする制御手段であることを特徴としている。
請求項に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項乃至請求項のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置において、前記後端吸着部が前記保持面の前記転動方向における後端部に開口した孔を備え、前記前側の吸着部が前記保持面の前記転動方向における前側に開口した孔を備えたことを特徴としている。
請求項10に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項乃至請求項のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置において、前記チャックを前記他のワーク上に転動させて、前記ワーク同士を貼り合わせた後に、前記ワーク同士を加圧する加圧部を備えたことを特徴としている。
請求項11に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項10記載のワークの貼り合わせ装置において、前記加圧部が、前記転動方向に対して直交する方向と平行な軸芯回りに回転自在に設けられ、かつ前記ワーク台との間に前記ワークを位置付けることで、これらのワーク同士を加圧する加圧ローラを備え、前記加圧ローラが、前記転動方向に対して直交する方向の中央が端よりも太く形成されていることを特徴としている。
請求項12に記載のワークの貼り合わせ装置は、請求項乃至請求項11のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置において、前記一つのワークが前記他のワーク上を転動する際の前記一つのワークが前記他のワーク上を転動する速度と、前記ワーク台がスライド移動する速度とを同じにする同期手段を備えたことを特徴としている。
請求項に記載の本発明は、一つのワークを保持したチャックを他のワーク上で転動させるので、これらのワーク間に異物が配置されることを防止でき、よって、ワーク間にごみなどの異物を巻き込むことなく、これらのワーク同士を貼り合わせることができる。
一つのワークを保持したチャックを他のワーク上で転動させるので、2つのワークを連続的に接触させることができ、貼り合せの初めから最後まで安定してワーク同士を貼り合せることができる。また、チャックで一つのワークを保持しながらワーク同士の貼り合わせを行うので、ワーク同士の位置決めと貼り合せを同時に行なうことができ、そのために、空気混入が少なく、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
また、他のワーク上で転動する際に、チャックを他のワークに押し付けるので、2つのワーク間に空気が混入することを防止でき、ワーク間に気泡が生じることを防止できる。
さらに、一つのワークをチャックの保持面に吸着するので、一つのワークの裏面を保持することができ、安定してハンドリングできる。そのために、ワーク間にごみなどの異物を巻き込むことなく、ワーク同士を安定して位置決めを行なうことができ、また、空気混入も少ない高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
さらにまた、一つのワークの転動方向の後端部をチャックに保持するので、一つのワークの全体が他のワークに貼り終わるまで、該一つのワークが他のワークに落下しない。一般的に一つのワークの後端部が急に落下するとワーク間への空気の混入が生じるが、一つのワークの後端部が急に落下しないので、ワーク間に空気が混入することを防止でき、ワーク間に気泡が生じることを防止できる。
加えて、一つのワークの転動方向の前側と後端部との双方をチャックに保持するので、一つのワークが位置ずれすることなく、当該一つのワークをチャックに保持できる。
そして、前側吸着部を後端吸着部よりも転動方向の中央寄りに配置しているので、貼り合わされたワークが第2吸着部の吸着力により引かれて、チャックの吸着力が無い部分を引くことになる。そのために、前側吸着部の吸着力が第2吸着部の吸着力よりも確実に弱くなる。貼り合わされたワークは、ワーク台上に残る。これにより、次の工程へのワークの運搬がしやすくなり、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
請求項2に記載の本発明は、前側吸着部を後端吸着部よりも転動方向に直交する方向の中央寄りに配置しているので、貼り合わされたワークが第2吸着部の吸着力により引かれて、チャックの吸着力が無い部分を引くことになる。そのために、前側吸着部の吸着力が第2吸着部の吸着力よりも確実に弱くなる。貼り合わされたワークは、ワーク台上に残る。これにより、次の工程へのワークの運搬がしやすくなり、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
請求項に記載の本発明は、一つのワークを転動方向の中央が凸となるように安定して凸形状に反らせることができ、貼り合せようとする2つのワークが1つの線上から徐々に接触していくので、空気の混入が少ない貼り合わせを実現でき、安定した貼り合わせを実現できる。
請求項に記載の本発明は、一つのワークを転動方向と該転動方向に対して直交する方向の中央が凸となるように安定して凸形状に反らせることができ、貼り合せようとする2つのワークが1つの点から徐々に接触していくので、空気の混入が少ない貼り合わせを実現でき、そのために、安定した貼り合わせを実現できる。特にワークの端部にバリなどの突起がある場合でも、転動方向に対して直交する方向の中央から先に接触し、徐々に端に向かってワーク同士が接触していくので、ワーク間に空気が溜まる場所をなくすことができ、そのために、空気の混入が少ない貼り合わせを実現でき、安定した貼り合わせを実現できる。
また、一つのワークを転動方向と該転動方向に対して直交する方向の中央が凸となるように反らせるので、チャックの傾きの調整を厳密に行なう必要がなくなり、貼り合わせ装置の立上げ調整が簡単で調整時間が短くて済む。
請求項に記載の本発明は、一つのワークを転動方向に対して直交する方向の中央が凸となるように安定して凸形状に反らせることができ、貼空気の混入が少ない貼り合わせを実現でき、安定した貼り合わせを実現できる。さらに、チャックの保持面を非球面にすることなく、中央を高くすることができるので加工が簡単にでき、安価に装置を構成することができる。また、一つのワークを転動方向に対して直交する方向の中央が凸となるように反らせるので、チャックの傾きの調整を厳密に行なう必要がなくなり、貼り合わせ装置の立上げ調整が簡単で調整時間が短くて済む。
請求項6に記載の本発明は前側吸着部と後端吸着部とが互いに独立しているので、一つのワークの前端部がチャックの保持面から離れても、一つのワークの後端部は後端吸着部によってチャックの保持面に保持されているので、一つのワークの後端部が保持面から急に落下せずに、一つのワークの全体が他のワークに貼り終わるまで、一つのワークの後端部を保持できる。よって、ワーク間に気泡が入ることが少ないワーク同士の貼り合わせを実現できる。
請求項に記載の本発明は、第2吸着部の吸着力が前側吸着部の吸着力よりも強いので、貼り合わせされた二つのワークは、ワーク台上に保持される。これにより、次の工程へのワークの運搬がしやすくなり、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
請求項に記載の本発明は、ワークの前端部同士を貼り合わせたときに、前側吸着部の吸着力をゼロにするため、貼り合わせの後のワークは、ワーク台上に保持される。これにより、次の工程へのワークの運搬がしやすくなり、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
請求項に記載の本発明は、前側吸着部と後端吸着部が保持面に開口した孔を備えているので、ワークが徐々にチャックの保持面から離れていっても、吸着力は保持面に開口した孔から流れ込む分の流量のみの低下で済み、ワークの後端部の吸引力の低下は一定に保たれる。ここで、一つのワークがチャックから落下しなければ、一つのワークが落ちるほど別の吸着部で保持しているので、後端部が急に落下せず、一つのワークの全体が貼り終わるまで、一つのワークの後端部を保持できる。そのために、気泡が入ることが少ない貼り合わせを実現できる。
請求項10に記載の本発明は、ワーク同士を貼り合わせた後に、該ワーク同士が近づく方向に加圧する加圧部を備えているので、ワーク間に侵入した空気が加圧によって搾り出される。
請求項11に記載の本発明は、加圧ローラが転動方向に対して直交する方向の中央が太く形成されているので、互いに貼り合わされたワークは、転動方向に対して直交する方向の中央が一番大きな力で押され、端に行くほど圧力が低くなるよう加圧される。そのために、ワーク間に混入した空気を中央から端の方向へ押し出すことができ、空気の混入が少ない貼り合わせを実現できる。
請求項12に記載の本発明は、ワークの移動速度を等しくする同期手段を備えているので、ワーク同士を貼り合わせる際にワークの粘着材にワーク同士が重なる方向に対して交差する方向に力が作用しない。そのために、ワーク同士が重なる方向に対して交差する方向にワーク同士が位置ずれすることを防止でき、ワーク間に気泡が生じることを防止できる。よって、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図1ないし図17、図23、図24に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるワークの貼り合わせ装置(以下、単に、貼り合わせ装置と呼ぶ)の構成を示す斜視図である。
図1に示された貼り合わせ装置1は、図24に示された偏光板ユニット2を組み立てる装置である。偏光板ユニット2は、例えば、特許第3772908号公報に示された周知の透過型の液晶プロジェクタや反射型のプロジェクタ(特許請求の範囲に記載したプロジェクタに相当)を構成する。
偏光板ユニット2は、図24に示すように、透明なガラス板3と、該ガラス板3に貼り付けられた偏光板4とを備えている。偏光板4は、薄くて変形可能なシート状に形成され、かつ基材5と、該基材5の外表面に形成された粘着材層6とを備えている。偏光板4は、粘着材層6がガラス板3に貼り付けられて、当該ガラス板3に貼り付けられる。なお、偏光板4は、特許請求の範囲に記載された一つのワークをなし、ガラス板3は、特許請求の範囲に記載された他のワークをなしている。
貼り合わせ装置1は、図1に示すように、装置本体10と、移動支持部11と、ワーク台12と、位置決め機構13と、移動回転支持部14と、加圧手段としてのコイルばね15と、チャック16と、吸着手段としての吸着部17(図15に示す)と、第2吸着手段としての第2吸着部18(図11に示す)と、加圧部19と、同期手段としての同期部20(図17に示す)と、制御手段としての制御装置21(図15に示す)とを備えている。
装置本体10は、図1に示すように、ベース板22と、立設部23と、一対の立設柱24とを備えている。ベース板22は、平板状に形成され、かつ平面形状が矩形状に形成されている。立設部23は、ベース板22の長手方向の一端部に設けられ、かつ該一端部から鉛直方向に沿って上方に向かって立設している。立設部23は、表面が鉛直方向(ベース板22の表面に対して直交する方向)とベース板22の幅方向との双方に対して平行な立設板25を備えている。
一対の立設柱24は、ベース板22の長手方向の他端部に設けられ、かつベース板22の幅方向に沿って間隔をあけて配置されている。一対の立設柱24は、ベース板22の他端部から鉛直方向に沿って上方に向かって立設している。
移動支持部11は、一対のリニアガイド26を備えている。リニアガイド26は、それぞれ、直線状に延在したレール27と、このレール27に該レール27の長手方向に沿って移動自在に設けられたスライダ28と、を備えている。リニアガイド26のレール27は、装置本体10のベース板22上に配置され、互いにベース板22の幅方向に沿って間隔をあけて配置されている。レール27は、その長手方向がベース板22の長手方向と平行に配置されている。即ち、リニアガイド26のレール27は、互いに平行に配置されている。移動支持部11は、ワーク台12をベース板22の長手方向に沿って即ちワーク台12上のガラス板3とチャック16に保持された偏光板4とが互いに重なる方向に対して直交する方向に沿って移動自在に支持している。
ワーク台12は、装置本体10上に設置され、移動ベース29と、ワーク台本体30とを備えている、移動ベース29は、厚手の平板状に形成され、リニアガイド26のスライダ28上に固定されている。移動ベース29には、該移動ベース29の縁から図1中の手前側に突出した操作棒31が取り付けられている。
ワーク台本体30は、固定部32と、載置部33とを一体に備えている。固定部32は、厚手の平板状に形成されている。固定部32は、移動ベース29上に重ねられて、当該移動ベース29に固定されている。載置部33は、平面形状が固定部32よりも小さい厚手の平板状に形成されている。載置部33は、固定部32上に重なる格好に配置されている。載置部33は、その上面が平坦に形成されている。載置部33は、その上面上にガラス板3が載置される。
位置決め機構13は、移動ベース29に設けられた切欠き34と、ストッパ部71と、位置決め部35とを備えている。切欠き34は、移動ベース29の図1中手前側の縁に設けられており、該縁を切り欠いて形成されている。切欠き34の内面34aは、ベース板22の長手方向と幅方向との双方に対して交差する方向に傾斜している。
ストッパ部71は、移動ベース29の立設柱24よりの端部に固定された移動ストッパ72と、ベース板22上に固定されたショックアブソーバ付の固定ストッパ73とを備えている。ストッパ部71は、移動ストッパ72と固定ストッパ73とが互いに接触すると、チャック16の直下にワーク台12が位置する作業開始位置に、移動ベース29即ちワーク台12を位置決めする。
位置決め部35は、移動ベース29よりも図1中手前側に配置され、かつ該移動ベース29とベース板22の幅方向に沿って並ぶ位置に配置されている。位置決め部35は、位置決め部本体36と、位置決めローラ37とを備えている。位置決め部本体36は、ベース板22上に配置されかつ当該ベース板22に固定されている。
位置決めローラ37は、円盤状に形成されかつその軸芯が鉛直方向(ベース板22の表面に対して直交する方向)と平行に配置されている。位置決めローラ37は、位置決め部本体36から移動ベース29に向かって近づく方向(ベース板22の幅方向)に沿って移動自在に支持されており、図示しないばねなどによって、移動ベース29に近づく方向に付勢されている。位置決め機構13は、位置決めローラ37が切欠き34内に侵入してさらにばねの付勢力によって切欠き34の奥に向かって付勢されることで、チャック16の直下にワーク台12が位置する作業開始位置に、移動ベース29即ちワーク台12を固定する。さらに、位置決め機構13は、移動ベース29がベース板22の長手方向に沿って他端部に向かって移動されると、切欠き34の内面34a上を位置決めローラ37が転動して、切欠き34内から位置決めローラ37が抜け出ることを許容する。
移動回転支持部14は、図示しないトルグクランプと、昇降部38と、支持部39と、を備えている。トルグクランプは、立設部23の立設板25の上端部に回転自在に設けられている。トルグクランプは、立設板25に対して回転することで、後述する付勢ばね42の付勢力に抗して、後述する昇降板41即ちチャック16をベース板22に向かって押圧したり、該昇降板41即ちチャック16を押圧しなかったりする。トルグクランプは、立設板25に対して回転することで、昇降板41即ちチャック16をベース板22に接離させて、昇降させる。
昇降部38は、一対の第1リニアガイド40と、昇降板41と、付勢ばね42とを備えている。第1リニアガイド40は、それぞれ、直線状に延在したレール43と、このレール43に該レール43の長手方向に沿って移動自在に設けられたスライダ44と、を備えている。第1リニアガイド40のレール43は、立設部23の立設板25上に配置され、互いに平行に配置されている。レール43の長手方向は、ベース板22の表面に対して直交する方向と平行である。
昇降板41は、平板状に形成され、かつ第1リニアガイド40のスライダ44に取り付けられている。昇降板41は、ベース板22の表面に対して直交する方向に移動自在に支持されている。付勢ばね42は、周知のコイルばねであり、一端が立設部23の立設板25の上端部に取り付けられ、他端が昇降板41の下端部に取り付けられている。付勢ばね42は、昇降板41をベース板22から離れる方向即ちチャック16がワーク台12から離れる方向に付勢している。
支持部39は、一対の第2リニアガイド45と、支持ベース46と、一対の支持片47とを備えている。第2リニアガイド45は、それぞれ、直線状に延在したレール48と、このレール48に該レール48の長手方向に沿って移動自在に設けられたスライダ49と、を備えている。第2リニアガイド45のレール48は、昇降板41上に配置され、互いに平行に配置されている。レール48の長手方向は、ベース板22の表面に対して直交する方向と平行である。
支持ベース46は、平板状に形成され、かつ第2リニアガイド45のスライダ49に取り付けられている。支持ベース46は、ベース板22の表面に対して直交する方向に移動自在に支持されている。支持片47は、支持ベース46から立設しているとともに、ベース板22の幅方向に沿って互いに間隔をあけて配置されている。支持片47は、互いの間にチャック16の後述する回転アーム50の一端部を挟んでいるとともに、該一端部を中心として回転アーム50を回転自在に支持している。
移動回転支持部14は、昇降板41と支持ベース46がベース板22の表面に対して直交する方向に沿って移動することで、支持片47間に挟んだチャック16をガラス板3と偏光板4とが互いに重なる方向に沿って移動自在とする。移動回転支持部14は、支持片47がチャック16の回転アーム50を一端部を中心として回転自在に支持することで、ガラス板3と偏光板4とが互いに重なる方向とワーク台12が移動する方向との双方に対して直交する軸芯P(図1中に一点鎖線で示す)回りに回転自在にチャック16を支持している。
コイルばね15は、一端が支持ベース46の上端部に取り付けられ、他端が昇降板41の下端部に取り付けられて、支持ベース46即ちチャック16を下方即ちベース板22に向かって付勢している。コイルばね15は、チャック16をワーク台12に向かって付勢している。
チャック16は、回転アーム50と、チャック部51とを備えている。回転アーム50は、四角柱状に形成されて、その一端部が一対の支持片47間に挟まれて、当該一端部を中心として回転自在に支持されている。チャック部51は、回転アーム50に他端部に取り付けられている。チャック部51は、図9及び図10に示すように、厚手の平板状に形成されたチャック部本体52と、該チャック部本体52からベース板22に向かって凸のチャック凸部53とを備えている。チャック凸部53は、チャック部51がワーク台12と相対した状態で、ベース板22の長手方向即ちワーク台12の移動方向の中央が下方に向かって凸状の保持面54が形成されている。即ち、保持面54は、後述する転動方向Tの中央が凸となるように形成(湾曲)されている。
また、保持面54は、回転アーム50の長手方向が鉛直方向と平行な状態で、立設板25に近づくのにしたがって徐々にワーク台12から離れる方向に湾曲している。保持面54は、なだらかな曲面に形成されている。保持面54は、ベース板22の幅方向には、湾曲していない。チャック16は、保持面54上に偏光板4を吸着して、当該偏光板4を保持する。このため、保持面54即ちチャック16は、ガラス板3上の転動方向Tの中央が凸となるように偏光板4を保持する。このため、保持面54即ちチャック16は、ガラス板3上の転動方向Tの中央が凸となるように偏光板4を保持する。チャック16は、偏光板4をワーク台12上のガラス板3と相対した状態で、湾曲した保持面54上に保持する。
また、チャック16の回転アーム50の中央には、操作棒55が取り付けられている。操作棒55は、チャック16の回転アーム50の中央から突出している。
吸着部17は、図15に示すように、吸引室56と、前側吸着部57と、後端吸着部58と、吸引装置59とを備えている。吸引室56は、チャック16のチャック部51内に設けられた空間である。前側吸着部57は、チャック部51のチャック凸部53の保持面54の立設部23から離れた側の端部即ちワーク台12に保持されたガラス板3上を後述するようにチャック16に保持された偏光板4が転動する際の移動方向T(以下、転動方向と呼ぶ)の前端部に設けられている。
後端吸着部58と、チャック部51のチャック凸部53の立設部23寄りの端部即ち転動方向Tの後端部に設けられている。前側吸着部57と後端吸着部58は、保持面54と吸引室56との双方に開口した孔60を複数備えている。勿論、前側吸着部57の孔60は保持面54の転動方向Tの前端部に設けられ、後端吸着部58の孔60は保持面54の転動方向Tの後端部に設けられている。後端吸着部58は、前側吸着部57よりも保持面54の転動方向Tの後端(中央)寄りに配置されている。
吸引装置59は、周知の真空ポンプで構成されている。吸引装置59は、吸引室56と連結しており、当該吸引室56内の気体を吸引する。
吸着部17は、吸引装置59が吸引室56を介して前側吸着部57を構成する孔60と後端吸着部58を構成する孔60内の気体を吸引することで、保持面54上に偏光板4を吸着する。
第2吸着部18は、図11に示すように、複数の吸引孔61と、図示しない吸引装置とを備えている。吸引孔61は、ワーク台12の載置部33の上面に開口している。図示例では、吸引室56は、ベース板22の幅方向と長手方向に等間隔に配置されて、載置部33の上面に格子状に配置されている。吸引装置は、周知の真空ポンプで構成されている。吸引装置は、吸引孔61と連結しており、当該吸引孔61内の気体を吸引する。第2吸着部18は、吸引装置59が吸引孔61内の気体を吸引することで、載置部33の上面上にガラス板3を吸着する。
加圧部19は、図13及び図14に示すように、一対のローラアーム62と、一つの加圧ローラ63と、付勢ばね64を備えている。ローラアーム62は、それぞれ、帯板状に形成されている。ローラアーム62は、それぞれ、長手方向の一端部が立設柱24の上端部に回転自在に支持されている。また、ローラアーム62は、その長手方向がベース板22と略平行な状態よりも他端部がベース板22に近づくことが立設柱24に設けられた図示しないストッパなどによって規制されている。
加圧ローラ63は、円柱状の芯軸65と、弾性ローラ66とを備えている。芯軸65は、ローラアーム62の他端部に回転自在に支持されている。弾性ローラ66は、ゴムなどの弾性を有する合成樹脂で構成されている。弾性ローラ66は、円筒状に形成されかつ内側に芯軸65を通して、該芯軸65と同軸に固定されている。弾性ローラ66は、その長手方向の中央が最も太く形成されており、端に向かうにしたがって徐々に細く形成されている。
付勢ばね64は、周知のコイルばねであり、一端が一方のローラアーム62に取り付けられかつ他端がベース板22に取り付けられて、加圧ローラ63がベース板22に近づく方向に、ローラアーム62を付勢している。
加圧部19は、ワーク台12上に保持されたガラス板3上をチャック16の保持面54が転動して互いに貼り合わされたガラス板3と偏光板4とを保持したワーク台12が加圧ローラ63とベース板22との間に通されると、加圧ローラ63の弾性ローラ66が偏光板4をガラス板3に向かって押し付けて、これらの偏光板4とガラス板3とが互いに近づく方向に加圧する。
同期部20は、チャック16のチャック部51のチャック部本体52と、ワーク台12のワーク台本体30の固定部32とのうち一方に取り付けられた突出ピン67と、他方に設けられた凹み68とを備えている。図示例では、突出ピン67は、チャック部本体52に取り付けられて、該チャック部本体52からワーク台12に向かって突出している。凹み68は、固定部32に設けられ、該固定部32の上面から凹に形成されている。
同期部20は、突出ピン67の前端が凹み68内に侵入する。そして、同期部20は、ワーク台12が位置決め位置から加圧部19に向かって移動する際に、突出ピン67の前端が凹み68内に侵入しているので、ワーク台12の移動によって、チャック16の回転アーム50を回転させる。そして、同期部20は、突出ピン67の前端が凹み68内に侵入することで、ワーク台12の加圧部19に向かう移動速度と、チャック16の回転アーム50の回転速度とを同じに保つ。即ち、同期部20は、ガラス板3上を偏光板4が転動する際のガラス板3上を偏光板4が転動する速度と、ワーク台12がスライド移動する速度とを同じにする。
制御装置21は、周知のRAM、ROM、CPUなどを備えた演算装置であって、前述した吸着部17,18などと接続して、貼り合わせ装置1全体の制御をつかさどる。制御装置21には、図示しない操作装置が接続されており、当該操作装置からの命令とおりに予め記憶されたプログラムにしたがって貼り合わせ装置1全体を制御する。制御装置21は、吸着部17の吸引装置59と、第2吸着部18の吸引装置を、第2吸着部18の吸着力が前側吸着部57の吸着力よりも強くなるように制御する。
前述した構成の貼り合わせ装置1は、以下に示すように、ガラス板3と偏光板4とを貼り合わせる。まず、ガラス板3をワーク台12に吸着し、偏光板4をチャック16の保持面54に吸着する際には、吸引装置59を停止させて、トルグクランプを操作して、図7に示すように、昇降板41即ちチャック16を最もベース板22から離して(即ち、チャック16を最も上昇させて)おく。
そして、図8に示すように、ワーク台12をベース板22の長手方向の中央に位置付けて、チャック16の回転アーム50を回転させ、チャック部51の保持面54を上向きにする。ここで、ガラス板3をワーク台12の載置部33上に載置し、偏光板4の粘着材層6を上向きにして保持面54上に載置する。この時、図11及び図12に二点鎖線で示すように、ワーク台12の載置部33とチャック部51のチャック凸部53のエッジに磁石などによって位置決め用のコマ69を取り付けて、このコマ69の表面にガラス板3及び偏光板4の縁を押し当てて、これらのガラス板3及び偏光板4を位置決めする。なお、偏光板4やガラス板3などのワークの厚みが厚い場合には、3本のピンを載置部33やチャック凸部53から立てたり、突き当て用の壁を設けたりしても良い。偏光板4やガラス板3などのワークの厚みが薄い場合には、前述したようなコマ69を用意し、位置決め後に取り去っても良い。
そして、制御装置21に吸引装置59を駆動させて、保持面54に偏光板4を吸着し、載置部33上にガラス板3を吸着する。その後、図7に示された状態になるよう、チャック16の回転アーム50を回転して戻し、ワーク台12を、チャック部51の下方に向かって移動させる。チャック16の回転アーム50は、該回転アーム50と立設板25とのうち一方に設けられた磁石によって、位置決め固定される。ワーク台12は、位置決め機構13によって、チャック16のチャック部51の下方に位置する作業開始位置に位置決めされる。こうして、まず、偏光板4やガラス板3のワークが保持されて、図16(a)及び図17(a)に示すように、ワーク台12上のガラス板3と保持面54上の偏光板4とを間隔をあけて相対させる。
なお、前述した位置決め機構13は、前述した構成に限られることは無く、トグルクランプを使ったものや、マグネットにて位置決めされるものでもよい。また、回転アーム50には、下りてくる時の勢いを緩めるためのロータリーダンパーや緩衝材を設ける方が良い。
その後、トルグクランプを操作して、図1に示すように、昇降板41即ちチャック16を降下させる。すると、図1、図2及び図5に示すように、ワーク台12の載置部33とチャック16のチャック凸部53とが近接して、図16(b)及び図17(b)に示すように、ガラス板3の加圧部19寄りの端と偏光板4の加圧部19寄りの端とが互いに重なる。即ち、ガラス板3及び偏光板4は、転動方向Tの前端が互いに接触する。この時は、勿論、コイルばね15の付勢力によって、ガラス板3と偏光板4とは、互いに密着する方向に加圧されている。なお、微妙な加圧力をコントロールしたい場合は、コイルばね15をエアーシリンダーに変え、該エアーシリンダーの圧力でコントロールするのでも良い。また、このとき、勿論、図17(b)に示すように、同期部20の突出ピン67の前端が凹み68内に侵入している。
この状態から、操作棒31をつかんで、ワーク台12を加圧部19に向かって転動方向Tに沿って移動させる。すると、ワーク台12の移動に伴って、ねじりコイルばね15によってガラス板3に向かって偏光板4が加圧されているとともに突出ピン67の前端が凹み68内に侵入しているので、ワーク台12の移動とともに回転アーム50が回転して、図3、図4及び図6に示すように、ワーク台12上のガラス板3上をチャック16が転動する。そして、図16(c)及び図17(c)に示すように、前述した転動方向Tの前方側の端から順に、ガラス板3に偏光板4が貼り合わされる。そして、図16(d)に示すように、ガラス板3に偏光板4が貼り合わされる。このように、チャック16をガラス板3に押し付けながら該ガラス板3上で転動させることで、偏光板4を前述した端から順にガラス板3に貼り合わせる。
このとき、なお、ガラス板3と偏光板4との相対的な位置を正確に出す為に、前述した突出ピン67が凹み68内に侵入しており、貼り合わせをしている間はガラス板3と偏光板4とが互いに位置決めされている。
なお、チャック16は、エアーで偏光板4を吸着する構造になっており、図9及び図10に示すように、保持面54が、側方からみて転動方向Tの中央が凸になるような曲率を持つように湾曲している、このチャック16で偏光板4を吸着すると、偏光板4は側方から見て凸になるような曲率を持ちながら、貼り合わせを行なうことになる。
また、チャック16のチャック部51のチャック凸部53の保持面54には、図9及び図10に示すように、転動方向Tの前端部と後端部に、吸引用の孔60が開口しているが、貼り合わせの時、前側吸着部57の孔60から偏光板4が離れても、後端吸着部58の孔60の吸引のみで偏光板4がチャック部51から脱落しない用に吸引力が設定してある。
上記の構成の貼り合わせ装置1を用いた貼り合わせ方法により、空気の混入の少なく、高精度な位置決めをされた、ガラス板3と偏光板4の貼り合わせを達成することができる。このように、シート状の偏光板4を湾曲したチャック16の保持面54上に保持した後偏光板4の端をガラス板3に接触させてチャック16をガラス板3に押し付けながら当該ガラス板3上で転動させることで偏光板4を端から順にガラス板3に貼り合わせる。
ガラス板3と偏光板4との貼り合わせが完了しても、空気が残る場合に備えて、ワーク台12の転動方向Tの前方には、加圧部19が設けられている。ワーク台12を加圧部19の加圧ローラ63の下方に向かって移動させる。すると、互いに貼り合わされたガラス板3と偏光板4を前述した端から転動方向Tに沿って順に互いに近づく方向に加圧される。加圧ローラ63の中央が太く形成されているので、ガラス板3と偏光板4とは転動方向Tに対し直交する方向Cの中央に一番強い圧力がかけられて、端に行くほど加圧される力が弱くなるようになっている。この様にすることで、ガラス板3と偏光板4の中央から端部に向かって順に混入した空気を追い出すのである。
本実施形態によれば、偏光板4を保持したチャック16をガラス板3上で転動させるので、これらの偏光板4とガラス板3との間に異物が配置されることを防止でき、よって、偏光板4とガラス板3との間にごみなどの異物を巻き込むことなく、これらの偏光板4とガラス板3とを互いに貼り合わせることができる。
偏光板4を保持したチャック16をガラス板3上で転動させるので、偏光板4とガラス板3とを連続的に接触させることができるので、貼り合せの初めから最後まで安定して偏光板4とガラス板3とを互いに貼り合せることができ、高精度に貼り合わせを行なうことができる。よって、高品質な製品を得ることができる。
また、ガラス板3上で転動する際に、コイルばね15の付勢力によって、チャック16をガラス板3に押し付けるので、偏光板4とガラス板3との間に空気が混入することを防止でき、偏光板4とガラス板3との間に気泡が生じることを防止できる。
偏光板4をガラス板3に対して、転動方向Tの中央が凸となるように貼り合せるので、貼り合せようとする偏光板4とガラス板3とが1つの線上から徐々に接触していくので、空気の混入が少ない貼り合わせを実現でき、偏光板4とガラス板3との間に気泡が生じることを防止できる。
チャック16を転動する際のガラス板3と偏光板4の移動速度を同じにしたので、ガラス板3と偏光板4の移動速度に相対的な差がないようにでき、ガラス板3と偏光板4とが貼り合わせられる面に対して直交する方向以外に相対的に移動しない。そのために、ガラス板3と偏光板4とを貼り合わせる時にガラス板3と偏光板4とが粘着材層6を相対的にずらす方向に移動しないので、偏光板4の粘着材層6を不必要に変形させることが無いように、貼り合わせを完了することができ、偏光板4とガラス板3との間に空気の混入が生じることが少ない。よって、高品質な製品を得ることができる。
偏光板4とガラス板3とを互いに貼り合わせた後に、転動方向Tの端から順に偏光板4とガラス板3とを互いに近づける方向に加圧するので、偏光板4とガラス板3との間に混入した空気を転動方向Tに沿って順に押し出すことができるので、空気の混入が少ない貼り合わせを実現できる。
偏光板4とガラス板3とを互いに貼り合わせた後に、これらの偏光板4及びガラス板3が転動方向Tに対し直交する方向Cの中央が一番大きな力で押され、端に行くほど圧力が低くなるよう加圧するので、偏光板4とガラス板3との間に混入した空気を、転動方向Tに対し直交する方向Cの中央から端に向かって押し出すことができるので、空気の混入が少ない貼り合わせを実現できる。
偏光板4をチャック16の保持面54に吸着するので、偏光板4の裏面を保持することができ、安定してハンドリングできる。そのために、偏光板4とガラス板3との間にごみなどの異物を巻き込むことなく、偏光板4とガラス板3とを互いに安定して位置決めを行なうことができ、また、空気混入も少ない高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
また、後端吸着部58を備えているので、偏光板4の転動方向Tの後端部をチャック16に保持するので、偏光板4全体がガラス板3に貼り終わるまで、該偏光板4がガラス板3に落下しない。一般的に偏光板4の後端部が急に落下すると偏光板4とガラス板3との間への空気の混入が生じるが、偏光板4の後端部が急に落下しないので、偏光板4とガラス板3との間に空気が混入することを防止でき、偏光板4とガラス板3との間に気泡が生じることを防止できる。
前側吸着部57と後端吸着部58が保持面54に開口した孔60を備えているので、偏光板4が徐々にチャック16の保持面54から離れていっても、吸着力は保持面54に開口した孔60から流れ込む分の流量のみの低下で済み、偏光板4の後端部の吸引力の低下は一定に保たれる。ここで、偏光板4がチャック16から落下しなければ、偏光板4が落ちるほど後端吸着部58で保持しているので、後端部が急に落下せず、偏光板4全体が貼り終わるまで、偏光板4の後端部を保持できるため、気泡が入ることが少ない貼り合わせを実現できる。
偏光板4とガラス板3とを互いに貼り合わせた後に、偏光板4とガラス板3とが近づく方向に加圧する加圧部19を備えているので、偏光板4とガラス板3との間に侵入した空気が加圧によって搾り出される。
加圧ローラ63が転動方向Tに対して直交する方向Cの中央が太く形成されているので、互いに貼り合わされた偏光板4とガラス板3とは、転動方向Tに対して直交する方向Cの中央が一番大きな力で押され、端に行くほど圧力が低くなるよう加圧される。そのために、偏光板4とガラス板3との間に混入した空気を中央から端の方向へ押し出すことができるので、空気の混入が少ない貼り合わせを実現できる。
偏光板4とガラス板3との移動速度を等しくする同期部20を備えているので、偏光板4とガラス板3とを互いに貼り合わせる際に、偏光板4の粘着材層6に偏光板4とガラス板3とが重なる方向に対して交差する方向に力が作用しない。そのために、偏光板4とガラス板3とが重なる方向に対して交差する方向に偏光板4とガラス板3とが互いに位置ずれすることを防止でき、偏光板4とガラス板3との間に気泡が生じることを防止でき、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
第2吸着部18の吸着力が前側吸着部57の吸着力よりも強いので、貼り合わせされた偏光板4とガラス板3は、図23(b)に示すようにチャック16に保持されることなく、図23(a)に示すように、ワーク台12上に保持される。これにより、次の工程への偏光板4及びガラス板3の運搬がしやすくなり、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
偏光板4とガラス板3との間に空気が混入していない、位置決め性の高い品質の偏光板ユニット2が得られるので、偏光板4として持っている偏光性能をほとんど全て発揮できる偏光板ユニット2が得られる。
周知の透過型の液晶プロジェクタや反射型のプロジェクタは、偏光板4とガラス板3との間に空気が混入していない、位置決め性の高い品質の偏光板ユニット2を使用しているので、白抜けや黒抜けの無い、高品質な投射画像が得られる。
前述した実施形態では、保持面54を、転動方向Tに対して直交する方向Cには湾曲していない。しかしながら、本発明では、図18及び図19に示すように、保持面54を転動方向Tの中央が凸でかつ転動方向Tに対して直交する方向Cの中央が凸となる凸状に形成して、湾曲させても良い。
この場合、チャック16の保持面54が球面形状となるので、非球面形状である前述した実施形態に記載された曲率の保持面54を設けたチャック16よりも加工が簡単である。この場合は、チャック16は、ガラス板3上の転動方向Tの中央が凸となりかつ転動方向Tに対して直交する方向の中央が凸となるように、偏光板4を保持しながらガラス板3上を転動する。
この図18及び図19に示された場合によれば、偏光板4をガラス板3に対して、転動方向Tと該転動方向Tに対して直交する方向Cの中央が凸となるように貼り合せるので、貼り合せようとする偏光板4とガラス板3とが互いに1つの点から徐々に接触していくので、空気の混入が少ない貼り合わせを実現でき、偏光板4とガラス板3との間に気泡が生じることを防止できる。
特に、ガラス板3などの端にバリなどの突起がある場合でも、転動方向Tに対して直交する方向Cの中央同士が先に接触し、徐々に転動方向Tに対して直交する方向Cの端に徐々に向かって、偏光板4とガラス板3とが連続的に接触していくので、偏光板4とガラス板3との間に空気が溜まる場所をなくすことができ、空気の混入が少ない貼り合わせを実現できる。
また、偏光板4を転動方向Tと該転動方向Tに対して直交する方向Cの中央が凸となるように反らせるので、チャック16の傾きの調整を厳密に行なう必要がなくなり、貼り合わせ装置1の立上げ調整が簡単で調整時間が短くて済む。
さらに、本発明では、チャック16の保持面54を転動方向Tに対して直交する方向に凸となる凸状に形成しても良い。この場合、チャック16の保持面54は、転動方向Tには湾曲してもよく湾曲していなくても良い。
この場合、偏光板4を転動方向Tに対して直交する方向の中央が凸となるように安定して凸形状に反らせることができ、空気の混入が少ない貼り合わせを実現でき、安定した貼り合わせを実現できる。
さらに、本発明では、図20に示すように、チャック16のチャック凸部53に転動方向Tに沿って直線状に延在した凸形状の段差70を、該チャック凸部53の転動方向Tに対して直交する方向Cの中央に設けてよい。この場合、確実に、偏光板4とガラス板3とが転動方向Tに対して直交する方向Cの中央から確実に互いに接触する。また、この場合、加圧ローラ63の中央が太いので、該加圧ローラ63が有効に働く。
また、加圧ローラ63ではなく、弾性を有する物で、加圧部19を構成することで、貼り合わせた偏光板4とガラス板3とを押し付けても同様の効果が得られる。例として、圧縮エアー等で膨らんだバルーンを用いても良い。
また、図21に示すように、吸引室56を二つに区画して、前側吸着部57の孔60が開口した吸引室56と、後端吸着部58の孔60が開口した吸引室56とを区切って、前側吸着部57と後端吸着部58とのそれぞれに対応して、吸引装置59を設けても良い。この場合、制御装置21は、前側吸着部57と後端吸着部58とを互いに独立して動作させるようにする。
この場合、偏光板4の転動方向Tの前端部と後端部との双方をチャック16に保持するので、偏光板4が位置ずれすることなく、当該偏光板4をチャック16に保持できる。
また、前側吸着部57と後端吸着部58とが互いに独立しているので、偏光板4の前端部がチャック16の保持面54から離れても、偏光板4の後端部は後端吸着部58によってチャック16の保持面54に保持されているので、偏光板4の後端部が保持面54から急に落下しない。そのために、偏光板4全体がガラス板3に貼り終わるまで、偏光板4の後端部をチャック16に保持できるため、偏光板4とガラス板3との間に気泡が入ることが少ない偏光板4とガラス板3との貼り合わせを実現できる。
さらに、制御装置21は、図16(b)に示すように、偏光板4とガラス板3の端同士を重ね合わせた際即ち偏光板4とガラス板3の前端部同士を貼り合わせたときに、前側吸着部57の吸着力をゼロにしても良い。この場合、貼り合わせた後の偏光板4とガラス板3は、ワーク台12上に確実に保持される。これにより、次の工程への偏光板4及びガラス板3の運搬がしやすくなり、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
また、本発明では、図22(a)に示すように、前側吸着部57と後端吸着部58とを別々に設けずに、保持面54の全体に孔60を設けても良い。本発明では、図22(a)に示すように、前側吸着部57と後端吸着部58とをそれぞれ保持面54の転動方向Tの端に設けても良い。
さらに、本発明では、図22(c)、図22(d)及び図22(f)に示すように、前側吸着部57を後端吸着部58よりも保持面54の転動方向Tの中央寄りに配置しても良い。図22(c)では、前側吸着部57の孔60と後端吸着部58の孔60とを同数設け、図22(d) 及び図22(f)では、前側吸着部57の孔60を後端吸着部58の孔60よりも少なくしている。
この場合には、前側吸着部57を後端吸着部58よりも転動方向Tの中央寄りに配置しているので、貼り合わされた偏光板4とガラス板3が第2吸着部18の吸着力によりチャック16の吸着力が無い部分が引かれることになる。そのために、前側吸着部57の吸着力が第2吸着部18の吸着力よりも確実に弱くなるので、貼り合わされた偏光板4とガラス板3が、ワーク台12上に残る。これにより、次の工程への偏光板4とガラス板3の運搬がしやすくなり、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
さらに、本発明では、図22(e)及び図22(f)に示すように、前側吸着部57を保持面54の転動方向Tに対して直交する方向Cの中央寄りに配置しても良い。図22(e)では、前側吸着部57の孔60を転動方向Tに対して直交する方向Cの中央のみに設け、図22(f)では、前側吸着部57の孔60を転動方向Tの中央寄りと転動方向Tに対して直交する方向Cの中央に設けている。
この場合、前側吸着部57を後端吸着部58よりも転動方向Tに直交する方向の中央寄りに配置しているので、貼り合わされた偏光板4とガラス板3が第2吸着部18の吸着力によりチャック16の吸着力が無い部分が引かれることになる。そのために、前側吸着部57の吸着力が第2吸着部18の吸着力よりも確実に弱くなるので、貼り合わされた偏光板4とガラス板3が、ワーク台12上に残る。これにより、次の工程への偏光板4とガラス板3の運搬がしやすくなり、高精度な貼り合わせを素早く実現することができ、高い生産性を得ることができる。
また、前述した実施形態などでは、エアーによって吸着する吸着部17,18の例を示したが、これにこだわることなく、偏光板4及びガラス板3を機械的にチャックする構成でも良い。この時、偏光板4が凸形状になるように、チャック16以外の部分で偏光板4の中央を押してやるのでも良いし、偏光板4の厚み方向と直角方向に力を入れてはさむことで偏光板4をたわめさせてチャックしても良い。なお、薄物の際には偏光板4の変形が貼り合わせ精度や空気の混入に影響を及ぼすことが考えられるので、エアーによる吸着が望ましい。
また、前述した実施形態では、ワーク台12の移動やチャック16の回転は人力による物で、省エネを図っているが、より安定した生産や無人化を図るならば、上下の移動と水平方向の移動にロボットを使っても良い。また、偏光板4やガラス板3の供給を自動にすれば、無人化することも可能である。
また、前述した実施形態では、プロジェクタ用の液晶を構成する偏向板ユニット2を説明してきたが、プロジェクタ用のみでなく、携帯電話や液晶テレビ等、あらゆる用途の液晶に適用できる。また、ワークとして偏光板4を説明してきたが、これに限ることなく、偏光板4以外のシート状のワークの貼り合わせにも適用することができる。また、前述した実施形態、ガラス板3に貼り合わせる例として説明したが、これにこだわることなく、厚手ガラス板やブロック状の光学部品に偏光板4などのワークを貼り合わせるためにも適用できる。
さらに、本発明では、同期部20をラックやピニオンなどの複数の歯車などの前述した実施形態に記載した構成とは異なる構成としても良い。また、本発明では、突出ピン67をワーク台12に設け、凹み68をチャック部51に設けても良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態にかかるワークの貼り合わせ装置の構成を示す斜視図である。 図1に示されたワークの貼り合わせ装置の側面図である。 図1に示されたワークの貼り合わせ装置のワーク台が移動した状態を示す斜視図である。 図3に示されたワークの貼り合わせ装置を示す他の斜視図である。 図2に示されたワークの貼り合わせ装置のワーク台とチャック部とを拡大して示す斜視図である。 図3に示されたワークの貼り合わせ装置のワーク台とチャック部とを拡大して示す斜視図である。 図1に示されたワークの貼り合わせ装置のチャックを上昇させた状態を示す斜視図である。 図7に示されたワークの貼り合わせ装置のチャックの回転アームを回転させた状態を示す斜視図である。 図1に示されたワークの貼り合わせ装置のチャック部の斜視図である。 図9に示されたチャック部の他の斜視図である。 図1に示されたワークの貼り合わせ装置のワーク台の斜視図である。 図10に示されたチャック部に偏光板を位置決めする状態を示す斜視図である。 図4に示されたワークの貼り合わせ装置のワーク台が加圧部の加圧ローラの下方に位置付けられた状態を示す斜視図である。 図13に示されたワーク台と加圧部の加圧ローラとを拡大して示す斜視図である。 図1に示されたワークの貼り合わせ装置の吸着部などの構成を示す説明図である。 図1に示されたワークの貼り合わせ装置が偏光板とガラス板とを貼り合わせる工程などを示す説明図である。 図1に示されたワークの貼り合わせ装置の同期部がワーク台とチャック部の移動を同期させる工程などを示す説明図である。 図10に示されたチャック部の変形例の斜視図である。 図18に示されたチャック部の他の斜視図である。 図10に示されたチャック部の他の変形例の斜視図である。 図15に示された吸着部などの変形例の構成を示す説明図である。 図10に示されたチャック部の更に別の変形例の斜視図である。 (a)は図1に示されたワークの貼り合わせ装置が正規の状態で貼り合わせる状態を説明する説明図であり、(b)は図1に示されたワークの貼り合わせ装置が非正規の状態で貼り合わせる状態を説明する説明図である。 本発明の貼り合わせ装置で組み立てられる偏光板ユニットの斜視図である。 正規の状態で偏光板とガラス板とが貼り合わされた偏光板ユニットの平面図である。 非正規の状態で偏光板とガラス板とが貼り合わされた偏光板ユニットの平面図である。
1 ワークの貼り合わせ装置
2 偏光板ユニット
3 ガラス板(一つのワーク)
4 偏光板(他のワーク)
10 装置本体
11 移動支持部
12 ワーク台
14 移動回転支持部
15 コイルばね(加圧手段)
16 チャック
17 吸着部(吸着手段)
18 第2吸着部(第2吸着手段)
19 加圧部
20 同期部(同期手段)
21 制御装置(制御手段)
54 保持面
57 前側吸着部
58 後端吸着部
60 孔
63 加圧ローラ
P 軸芯
T 転動方向
C 直交する方向

Claims (12)

  1. シート状の一つのワークを他のワークに貼り合わせるワークの貼り合わせ装置において、
    装置本体と、
    前記装置本体に設置されかつ前記他のワークを置くためのワーク台と、
    前記他のワークと相対した状態で前記一つのワークを湾曲した保持面上に保持するチャックと、
    前記ワーク台を前記ワーク同士が重なる方向に対して直交する方向に移動自在に支持する移動支持部と、
    前記チャックを前記ワーク同士が重なる方向に沿って移動自在とするとともに前記ワーク同士が重なる方向と前記ワーク台が移動する方向との双方に対して直交する軸芯回りに回転自在に支持して、前記チャックを前記他のワークに押し付けながら当該他のワーク上で転動させる移動回転支持部と、
    前記チャックを前記ワーク台に向かって加圧する加圧手段と、
    前記チャックの保持面上に前記ワークを吸着する吸着手段と、
    前記ワーク台上に前記他のワークを吸着する第2吸着部と、を備え、
    前記吸着手段が、前記チャックの保持面の前記他のワーク上の転動方向における前側と後端部の2箇所に分かれて吸着部が設けられてなり、かつ、前記前側吸着部が前記後端吸着部に比して、前記保持面の前記転動方向における中央寄りに配置されたことを特徴とするワークの貼り合わせ装置。
  2. 前記前側吸着部が、前記保持面の前記転動方向に直交する方向の中央に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のワークの貼り合わせ装置。
  3. 前記チャックの保持面が、前記他のワーク上の転動方向の中央が凸となるように凸状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のワークの貼り合わせ装置。
  4. 前記チャックの保持面が、前記他のワーク上の転動方向の中央が凸となりかつ転動方向に対して直交する方向の中央が凸となるように凸状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のワークの貼り合わせ装置。
  5. 前記チャックの保持面が、前記他のワーク上の転動方向に対して直交する方向の中央が凸となるように凸状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のワークの貼り合わせ装置。
  6. 前記前側吸着部が、前記後端吸着部と独立して動作することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置。
  7. 前記第2吸着部の前記転動方向の前端部の吸着力を、前記前側吸着部の吸着力よりも強くさせる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置。
  8. 前記制御手段が、前記他のワーク上を前記チャックが転動する際に、前記前側吸着部の吸着力をゼロにする制御手段であることを特徴とする請求項7記載のワークの貼り合わせ装置。
  9. 前記後端吸着部が前記保持面の前記転動方向における後端部に開口した孔を備え、前記前側吸着部が前記保持面の前記転動方向における前側に開口した孔を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置。
  10. 前記チャックを前記他のワーク上に転動させて、前記ワーク同士を貼り合わせた後に、前記ワーク同士を加圧する加圧部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置。
  11. 前記加圧部が、前記転動方向に対して直交する方向と平行な軸芯回りに回転自在に設けられ、かつ前記ワーク台との間に前記ワークを位置付けることで、これらのワーク同士を加圧する加圧ローラを備え、
    前記加圧ローラが、前記転動方向に対して直交する方向の中央が端よりも太く形成されていることを特徴とする請求項10記載のワークの貼り合わせ装置。
  12. 前記一つのワークが前記他のワーク上を転動する際の前記一つのワークが前記他のワーク上を転動する速度と、前記ワーク台がスライド移動する速度とを同じにする同期手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちいずれか一項に記載のワークの貼り合わせ装置。
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