JP4979373B2 - Opgw破損箇所推定方法及び情報処理装置 - Google Patents
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Description
この方法によれば、水素発生区間のうち、最も水が溜まりやすいと考えられる、最も高度の低いOPGWの底部を探索始点として設定することになるので、水素発生区間が長い距離に亘っていたとしても、適切な箇所を始点とすることができ、破損箇所推定の精度を上げることができる。
この方法によれば、簡易に探索の始点を設定することができる。
この方法によれば、浸水の可能性が高い所を破損箇所として推定することができる。
OPGWのアルミ管に何らかの原因(例えば、破損箇所に降雨があったなど)により浸水状態が存在すると、アルミニウム及び水による化学反応で水素が定常的に発生する。水素は、金属類を容易に拡散しやすく、OPGWのアルミ管内に挿通された光ファイバ中にも拡散していく。拡散した水素の影響により、光ファイバ内を通る光が減衰するということがある。この場合、光減衰が顕著に現れる波長が1.24μmである。従って、1.24μmの波長光の減衰が大であれば、浸水状態にあると予想される。
図1は、OPGWのアルミ管に浸水があった場合に、光の減衰区間を特定するための構成を示す図である。鉄塔1が所定の間隔で設置され、複数の鉄塔1間に設けられた送電線(図示せず)より上方にOPGW81が架線される。また、一部の鉄塔1には、OPGW用光接続箱2s、2a、2b、・・・が設けられ、OTDR5を接続して光の伝送損失を測定したり、パージガスボンベ41を接続し、窒素ガスを注入して水素ガスをパージしたりするのに用いられる。隣接するOPGW用光接続箱2の間が、特定される光の減衰区間の最小単位となる。通信局舎3は、光配線盤4及びOTDR5を備えている。光配線盤4は、鉄塔1の光接続箱2sと、OTDR5とを中継する。OTDR5は、光配線盤4及び光接続箱2sを介して、OPGW81の光ファイバ内に測定光(例えば、1.24μmの波長光)を送信し、その後方散乱光の受光レベルを測定する。
ここで、OTDR5は、1.24μmと1.55μmの光源を実装する。測定可能範囲は、OTDR5の光受信レベル(32.5dB)に依存する。なお、SM(Single Mode)ファイバにおける1.24μm波長光の減衰量は、約0.45dB/kmである。また、浸水箇所における減衰量は、約8.9dB/kmであるが、水素の発生量や温度によって変動する。従って、特に長距離の光ファイバについて測定する場合には、距離による減衰を考慮する必要があり、例えば、光ファイバの両端にある光接続箱2から測定するなどの工夫を行う。
図4のグラフA、B又はCが示す減衰区間のキャッシング部及び鉄塔径間途中に破損の可能性がある。そこで、鉄塔の位置、標高及びOPGW把持方法(通過型、キャッシング型)及びOPGWの架線の底部の標高に基づいて、破損箇所を推定する。なお、OPGWは鉄塔の電圧階級の種別に関係なく施設されているが、電圧階級が220kVの鉄塔におけるOPGW亀裂発生箇所のほとんどがキャッシング部であること、電圧階級が220kV以上の鉄塔に対するOPGWの架設方法は同じであることを考慮し、破損箇所はキャッシング部である可能性が高いことを前提とする。ここで、キャッシング部が実際に破損する原因には、ギャロッピング(着氷又は着雪した架線が風で大きく振れること)や強風による振動があげられる。また、冬季に発生するマイクロベンディング(浸水凍結による水の体積膨張により光ファイバの中心軸が圧力を受け、ミクロン単位で屈曲すること)も破損の原因として知られている。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
2 OPGW用光接続箱
3 通信局舎
4 光配線盤
5 OTDR
41 パージガスボンベ
6 キャッシング
61 キャッシング部
71、72 固定箇所
81 OPGW
Claims (10)
- 情報処理装置によって、キャッシング部を備えるOPGWにおける水素発生区間の測定結果から、前記OPGWの破損箇所を推定する方法であって、
前記情報処理装置は、記憶部と処理部とを備え、
前記記憶部は、
前記OPGWが架設された鉄塔の位置、当該架設箇所の高度及び前記架設箇所における前記キャッシング部が設けられた鉄塔を示す情報を記憶し、
前記処理部は、
前記水素発生区間内の所定の箇所を始点として設定し、
前記記憶部に記憶された前記鉄塔の位置及び前記キャッシング部が設けられた鉄塔を示す情報に従って、前記始点から両方向にそれぞれ前記キャッシング部の探索を行い、
前記記憶部に記憶された前記架設箇所の高度が連続して増加する範囲内で前記探索を行った結果、両方向でそれぞれ初めて見つかった前記キャッシング部のうち、当該架設箇所の高度又は前記始点から見た当該架設箇所の傾きがより大きい方を破損箇所として特定し、前記記憶部に記憶する
ことを特徴とするOPGW破損箇所推定方法。 - 請求項1に記載のOPGW破損箇所推定方法であって、
前記記憶部は、前記OPGWの底部の高度をさらに記憶し、
前記所定の箇所は、前記記憶部に記憶された前記OPGWの底部の高度のうち、前記水素発生区間内の最も低い高度の前記底部である
ことを特徴とするOPGW破損箇所推定方法。 - 請求項1に記載のOPGW破損箇所推定方法であって、
前記所定の箇所は、前記水素発生区間の中間点である
ことを特徴とするOPGW破損箇所推定方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のOPGW破損箇所推定方法であって、
前記処理部は、
前記水素発生区間で前記キャッシング部が見つかった場合には、当該キャッシング部を破損箇所として特定し、前記記憶部に記憶する
ことを特徴とするOPGW破損箇所推定方法。 - 情報処理装置によって、キャッシング部を備えるOPGWにおける水素発生区間の測定結果から、前記OPGWの破損箇所を推定する方法であって、
前記情報処理装置は、記憶部と処理部とを備え、
前記記憶部は、
前記OPGWが架設された鉄塔の位置、当該架設箇所の高度及び前記架設箇所における前記キャッシング部が設けられた鉄塔を示す情報を記憶し、
前記処理部は、
前記水素発生区間内の所定の箇所を始点として設定し、
前記記憶部に記憶された前記鉄塔の位置及び前記キャッシング部が設けられた鉄塔を示す情報に従って、前記始点から両方向それぞれについて、直近のキャッシング部を特定し、
前記始点から当該直近のキャッシング部までの間に、前記記憶部に記憶された前記架設箇所の高度が連続して増加するか否かを判定し、連続して増加する場合には、当該キャッシング部を破損箇所の候補とし、当該候補となったキャッシング部のうち、当該架設箇所の高度又は前記始点から見た当該架設箇所の傾きがより大きい方を破損箇所として特定し、前記記憶部に記憶する
ことを特徴とするOPGW破損箇所推定方法。 - キャッシング部を備えるOPGWにおける水素発生区間の測定結果から、前記OPGWの破損箇所を推定する情報処理装置であって、
前記OPGWが架設された鉄塔の位置、当該架設箇所の高度及び前記架設箇所における前記キャッシング部が設けられた鉄塔を示す情報を記憶する記憶部と、
前記水素発生区間内の所定の箇所を始点として設定し、
前記記憶部に記憶された前記鉄塔の位置及び前記キャッシング部が設けられた鉄塔を示す情報に従って、前記始点から両方向にそれぞれ前記キャッシング部の探索を行い、
前記記憶部に記憶された前記架設箇所の高度が連続して増加する範囲内で前記探索を行った結果、両方向でそれぞれ初めて見つかった前記キャッシング部のうち、当該架設箇所の高度又は前記始点から見た当該架設箇所の傾きがより大きい方を破損箇所として特定し、前記記憶部に記憶する処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記記憶部は、前記OPGWの底部の高度をさらに記憶し、
前記所定の箇所は、前記記憶部に記憶された前記OPGWの底部の高度のうち、前記水素発生区間内の最も低い高度の前記底部である
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記所定の箇所は、前記水素発生区間の中間点である
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、
前記水素発生区間で前記キャッシング部が見つかった場合には、当該キャッシング部を破損箇所として特定し、前記記憶部に記憶する
ことを特徴とする情報処理装置。 - キャッシング部を備えるOPGWにおける水素発生区間の測定結果から、前記OPGWの破損箇所を推定する情報処理装置であって、
前記OPGWが架設された鉄塔の位置、当該架設箇所の高度及び前記架設箇所における前記キャッシング部が設けられた鉄塔を示す情報を記憶する記憶部と、
前記水素発生区間内の所定の箇所を始点として設定し、
前記記憶部に記憶された前記鉄塔の位置及び前記キャッシング部が設けられた鉄塔を示す情報に従って、前記始点から両方向それぞれについて、直近のキャッシング部を特定し、
前記始点から当該直近のキャッシング部までの間に、前記記憶部に記憶された前記架設箇所の高度が連続して増加するか否かを判定し、連続して増加する場合には、当該キャッシング部を破損箇所の候補とし、当該候補となったキャッシング部のうち、当該架設箇所の高度又は前記始点から見た当該架設箇所の傾きがより大きい方を破損箇所として特定し、前記記憶部に記憶する処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
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