JP4978484B2 - 防水型電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、防水型電子機器に関する。
従来、センサなどの外部付属体と機器本体とが電気ケーブル等のケーブルで接続された電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような電子機器では、電気ケーブルの一端は、機器本体の外装ケースに形成された孔を通って、外装ケース内に収納された回路基板等に接続されている。
このような電子機器では、一般に、外装ケースに形成された孔と電気ケーブルとの間に接着剤を充填することで、電気ケーブルを外装ケースに直接固定するとともに、外装ケースの防水性を確保していた。このような固定方法は、簡素な構成で、電気ケーブルの固定および外装ケースの防水性を実現できるので、小型・薄型指向の携帯型電子機器において適用されることが多かった。
また、従来、センサを備えた時計等の電子機器において、外装ケースの側面を貫通するセンサ収納孔内に水圧センサが収納されるとともに、当該水圧センサと、機器本体内に収納される回路基板とがフレキシブル回路基板で接続されたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載の電子機器では、センサ収納孔内に筒状の防水ケースが嵌め込まれ、この防水ケース内に水圧センサが圧入されている。防水ケースの底には孔が形成されており、前記フレキシブル回路基板は、この孔を通って一端側が水圧センサの底面に半田付け等で接着されている。従って、センサ収納孔は、防水ケースと、防水ケースの底に形成された孔を塞ぐ水圧センサとにより閉塞されていることとなる。
このような特許文献2に記載の電子機器では、フレキシブル回路基板の他端側は板状に形成され、外装ケースの底面に設置された板状の保持部材上に載置されている。具体的には、フレキシブル回路基板の他端側には一対の保持孔が形成されており、当該他端側は、この一対の保持孔が保持部材に形成された一対の保持突起に挿通されることにより、保持部材上に位置決め載置されている。このようなフレキシブル回路基板の他端側と回路基板との間には接点バネが設置され、この接点バネにより、フレキシブル回路基板の他端側と回路基板とが導通している。
特開2002−51996号公報 特開平11-295446号公報
しかしながら、電気ケーブルが外装ケースに直接固定される特許文献1のような電子機器では、電気ケーブルが外装ケースに直接固定されるため、劣化した電気ケーブルを交換する際に接着剤を外装ケースから剥離させなければならず、交換が困難であるという問題がある。また、このような電子機器では、外部付属体と電気ケーブルとが一体にされている場合、外部付属体に交換の必要が生じた際にもやはり接着剤を剥離させる必要があり、交換が困難であるという問題がある。
また、特許文献2に記載の電子機器では、水圧センサを機器本体内に設置することを前提としており、水圧センサが外部側へ引っ張られることを想定していないため、フレキシブル回路基板の他端側は、保持部材上で保持突起により位置決め載置されているだけとなっている。従って、センサが引っ張られた場合、センサが機器本体から抜けてしまうという問題がある。
本発明の目的は、外装ケースに対するケーブルの着脱を容易にでき、かつ外装ケースの防水性を確保できる防水型電子機器を提供することにある。
本発明の防水型電子機器は、機器本体と外部付属体とを接続する湾曲変形可能なケーブルを備えた防水型電子機器であって、前記機器本体の外装ケースは、ケース本体部と、裏蓋部とを備えて構成され、前記ケース本体部には、前記ケーブルが通される貫通孔が形成され、前記ケーブルは、前記貫通孔に嵌合されて前記貫通孔を封止する封止部と、前記外装ケース内部に配置される内部配置部とを備え、前記内部配置部には、前記ケース本体部内面に当接して前記ケーブルが前記機器本体から抜けるのを防止する抜け止め部材が着脱自在に取り付けられ、前記抜け止め部材は、前記裏蓋部と当接することを特徴とする。
ここで、「ケーブル」は、例えば、導通線と、導通線を被覆するチューブとを備えたものを例示できる。ケースは、ケース本体部と、裏蓋部とが一体に形成された、いわゆるワンピースタイプのものでもよい。また、ケース本体部と、裏蓋部とは、別体とされていてもよい。
本発明によれば、ケーブルが湾曲変形可能なので、ケーブルの先端にコネクタが取り付けられていても、当該コネクタを斜めや横にすることができ、ケーブル(コネクタ)をケース本体に形成された貫通孔に容易に通すことができる。
また、ケーブルの内部配置部に、抜け止め部材を着脱自在に取り付けることができるので、ケース本体部の貫通孔にケーブルを通した後に、ケーブルの内部配置部に抜け止め部材を取り付けることで、ケーブルをケース本体部に着脱自在に取り付けることができる。従って、従来とは異なり、ケーブルを取り外す際に接着剤をケース本体部から剥離させる必要がなく、外装ケースに対するケーブルの着脱を容易化できる。
また、ケース本体部に形成された貫通孔を、ケーブルに形成された封止部によって封止できるので、外装ケースの防水性を確保できる。
加えて、抜け止め部材が裏蓋部と当接するので、内部配置部の裏蓋部からの高さ位置を一定の高さ位置に保持することができる。従って、内部配置部が曲がった状態になることを抑えることができ、ケーブルの劣化を抑制することができる。
また、ケーブルに取り付けられた抜け止め部材は、裏蓋部と当接しているので、ケーブルに帯電した静電気を抜け止め部材を介して裏蓋部に逃がすことができる。
本発明の防水型電子機器は、前記内部配置部には、周方向に連続する溝が形成され、前記抜け止め部材は、前記溝に差し込まれる係合部を備えていることが好ましい。
ケーブルの内部配置部には、周方向に連続する溝が形成されているので、抜け止め部材において、当該溝に差し込まれる部分である係合部を大きくとることができ、抜け止め部材をしっかりとケーブルに取り付けることができる。
本発明の防水型電子機器では、前記抜け止め部材は、略矩形板状に形成されて下面が前記裏蓋部と当接する本体と、前記本体の上部から上方に延びた一対の突起部とを備え、前記内部配置部において、前記突起部に対応する各位置には、前記各突起部が嵌め込まれる溝が形成され、前記本体には孔が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、抜け止め部材には、一対の突起部が形成されているので、当該突起部をケーブルの内部配置部の溝に差し込むことで、簡単に抜け止め部材をケーブルに取り付けることができる。また、容易に取り外すことができる。
抜け止め部材の下面が裏蓋部に面接触するので、ケーブルの内部配置部を安定して同一の高さ位置に保持でき、ケーブルの劣化をより抑制することができる。
ここで、ケーブルの周方向の回転が規制されていない場合、ケーブルの外装ケース内部の部分がよれていても、使用者からは当該部分を外部からは視認することができないため、よれを直し難く、ケーブルが劣化しやすいという問題がある。この点、本発明では、抜け止め部材の下面が裏蓋部に面接触し、ケーブルの内部配置部の周方向の回転を規制できるので、ケーブルの外装ケース内部の部分がよれることを防止でき、ケーブルの劣化をより抑えることができる。
また、抜け止め部材の本体には孔が形成されているので、当該孔に例えばピンセットなどの器具の先端を挿入することができ、抜け止め部材を容易にケーブルから取り外すことができる。
加えて、器具として、ピンセットを用いた場合には、一方の先端を孔に挿入し、他方の先端を、抜け止め部材の本体の下面に当接させることで、抜け止め部材を挟持することができる。従って、抜け止め部材を容易にケーブルから取り外すことができるうえ、取り外した際に、抜け止め部材が落ちたりなどして無くなってしまうことを確実に防止できる。
本発明の防水型電子機器では、前記ケーブルは、導通線と、前記導通線を被覆するチューブと、前記チューブが挿通した状態で前記封止部を構成するパイプとを備え、前記パイプは、筒部と、前記筒部の端部から外側に突出する鍔部とを備え、前記鍔部は、切欠部を備えて構成され、前記貫通孔は、前記筒部が嵌め込まれる小径部と、前記鍔部が嵌め込まれる大径部とを備えて構成され、前記大径部の内周面には、前記パイプの前記切欠部と係合し、前記封止部の周方向の回転を規制する回転規制部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、パイプに形成された切欠部と、大径部の内周面に形成された回転規制部とが係合し、ケーブルの封止部の周方向の回転を規制できるので、ケーブルの外装ケース内部の部分の回転を確実に規制することができ、ケーブルの劣化を十分に抑えることができる。
本発明の防水型電子機器では、前記ケーブルは、導通線と、前記導通線を被覆するチューブと、前記チューブが挿通した状態で前記封止部を構成するパイプとを備え、前記パイプは、前記チューブとの間に充填された接着剤により前記チューブに固定され、前記チューブの前記パイプが嵌め込まれる部分には、周方向に連続する溝が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、チューブのパイプが嵌め込まれる部分には、周方向に連続する溝が形成されているので、チューブの表面積が増加するとともに、当該溝に接着剤が入ってパイプとチューブとがチューブの軸方向に固定される。従って、チューブとパイプとの固定を強固なものにできる。
本発明の防水型電子機器では、前記ケーブルは、導通線と、前記道通線を被覆するチューブと、前記チューブが挿通した状態で前記封止部を構成するパイプとを備え、前記パイプは、パイプ本体と、前記パイプ本体内に配置される環状のパッキンと、前記パイプ本体に嵌め込まれるキャップとを有し、前記パッキンは、前記チューブの軸方向で前記パイプ本体と前記キャップとの間に挟持された状態に圧縮され、前記パイプ本体の前記キャップが嵌め込まれる側とは反対側の端部は、縮径方向にカシメられて前記チューブに固定されることが好ましい。
本発明によれば、パイプ本体の端部をカシメることによりパイプをチューブに固定するので、接着剤によりパイプをチューブに固定する場合と比べ、作業性がよく、かつ、接着剤の硬化時間分、組立時間を短縮できる。このため、量産性を向上できる。
加えて、本発明では、圧縮されたパッキンによって、パイプ本体とチューブとの間が密封されるので、接着剤によりパイプとチューブとの間を密封する構成とは異なり、接着剤中の気泡の発生による防水性低下のおそれがなく、良好な防水性を得ることができる。
本発明の防水型電子機器では、前記ケーブルは、導通線と、前記導通線を被覆するチューブとを備え、前記チューブは、断面視円形状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、チューブが断面視円形状に形成されているので、チューブやパイプ、パッキン等の各要素の寸法管理を行いやすい。また、チューブが断面視扁平状等、断面視円形以外の形状に形成されている場合に比べて、パッキンとの密着性を向上でき、防水性の信頼度を向上できる。
本発明の防水型電子機器では、前記ケーブルの先端には、コネクタが取り付けられ、前記貫通孔の径は、前記コネクタの幅より小さく、かつ前記コネクタの長さより大きくされていることが好ましい。
ここで、「コネクタの幅」とは、コネクタに取り付けられた複数の導通線や光ファイバ等の配線の軸方向と直交する方向の長さを意味する。また、「コネクタの長さ」とは、コネクタに取り付けられた複数の導通線や光ファイバ等の配線の軸方向(延出方向)に沿った方向の長さを意味する。
本発明によれば、ケース本体部に形成された貫通孔の径は、コネクタの幅より小さく、かつコネクタの長さより大きくされている。すなわち、ケース本体部に形成された貫通孔の径を、コネクタを斜めや横にすることで、やっとパイプに通すことができる程度に小さくしたので、器機全体の小型化を図ることができる。また、貫通孔と封止部との接触面積を小さくすることができ、防水性を向上させることができる。
本発明によれば、外装ケースに対するケーブルの着脱を容易にでき、かつ外装ケースの防水性を確保できる。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
〔1.全体構成〕
図1は、本実施形態に係る時計本体10の斜視図、図2は、時計1の分解斜視図である。
防水型電子機器としての時計1は、外部付属体としての図示しない物理量計測センサ(例えば、脈拍、温度、湿度等を検出)を時計本体10に接続する湾曲変形可能な電気ケーブル6を備えて構成されている。時計本体10は、図1および図2に示すように、樹脂製の外装ケース2と、表示パネル35および発光ダイオード331(図3参照)を有してケース2内部に収納される表示モジュール3と、表示パネル35を覆う風防ガラス4とを備えて構成されている。電気ケーブル6は、図2に示すように、外装ケース2に形成された詳しくは後述する貫通孔5を通って表示モジュール3に接続される。本実施形態の時計1は、表示パネル35に脈拍や時刻を表示するとともに、発光ダイオード331で警告等の報知を行う多機能時計となっている。
〔2.外装ケースの構成〕
外装ケース2は、図1に示すように、時計本体10の上面の一部および側面を構成するケース本体部としてのケース本体21と、時計本体10の底面を構成する裏蓋部としての裏蓋22とから構成されてる。
ケース本体21(合成樹脂を使用)は筒状に形成されており、図2に示すように、ケース本体21の上面および下面には、それぞれ開口部211,212が形成されている。ケース本体21の内周面には、当該内周面から内側に向かって突出する鍔部213が形成されている。鍔部213は、ケース本体21の内周面に沿って形成されている。鍔部213には、平面視コ字状の切欠部214が形成されている。切欠部214は、詳しくは後述する発光ダイオード331の上方に形成されている。
ケース本体21の上面に形成された開口部211には、パッキンを介して風防ガラス4が嵌め込まれる。風防ガラス4は、鍔部213に支持される。ケース本体21の側面には、複数の操作ボタン215が配設されている。ケース本体21の側面には、電気ケーブル6が通される貫通孔5が形成されている。
裏蓋22は、ケース本体21の下面にパッキンを介してねじ固定され、開口部212を閉塞する。
〔3−1.表示モジュールの全体構成〕
図3は、表示モジュール3の分解斜視図である。
表示モジュール3は、図3に示すように、回路ケース31と、回路ケース31に取り付けられるパネル枠32と、これらパネル枠32および回路ケース31に挟持される回路基板33と、パネル枠32に保持されるバックライト34と、バックライト34上に設置されパネル枠32に保持される表示パネル35と、パネル枠32および回路ケース31に嵌め込まれて表示パネル35を押さえる押さえ部材36とを備えて構成されている。表示モジュール3は、略直方体状の外形を有している(図2参照)。
〔3−2.回路ケースおよび回路基板の構成〕
回路ケース31は、図示しない電池を保持する。電池は回路基板33に接続され、時計1の各部に電力を供給する。
図3に示すように、回路基板33の長辺側には、発光ダイオード331が実装されている。回路基板33の裏面には、メスのコネクタ332が実装されている。このコネクタ332には、電気ケーブル6に取り付けられたオスのコネクタ64(図4参照)が挿入される。コネクタ332は、ケース本体21に形成された孔(図2参照)の中心軸と、平面視で重なる位置に配置されている。また、コネクタ332は、孔の中心軸と、裏蓋22からの高さが略等しくなる位置に配置されている。
〔3−3.パネル枠の構成〕
パネル枠32の長辺側には、図3に示すように、それぞれ、表示パネル35およびバックライト34を保持するための保持部32A,32Bが立設されている。保持部32A、およびパネル枠32の底面において、発光ダイオード331の上方に位置する領域(平面視で発光ダイオード331と重なる位置)には、孔321および切欠部322が形成されている。すなわち、パネル枠32の底面において、発光ダイオード331の上方に位置する領域には、孔321が形成されている。発光ダイオード331は、この孔321の中に配置される。保持部32Aにおいて、発光ダイオード331の上方に位置する領域には、切欠部322が形成されている。保持部32Aの中央部には、挿入口323が形成されている。パネル枠32には、表示パネル35と回路基板33とを導通する一対のコネクタ324、およびバックライト34と回路基板33とを導通するコネクタ325が嵌め込まれる。
〔3−4.表示パネルの構成〕
表示パネル35は、半透過型の液晶パネルであり、図3に示すように、液晶パネルガラス351と、液晶パネルガラス351の上面側に設けられた上偏光板352と、液晶パネルガラス351の下面側に設けられた下偏光板353と、下偏光板353の下面側に設けられたハーフミラー354とを備えて構成されている。
〔3−5.押さえ部材の構成〕
図3に示すように、押さえ部材36は、枠部361、および枠部361から垂下する複数の係止部362を備えて構成されている。押さえ部材36は、枠部361が表示パネル35の上に被せられるとともに、係止部362が回路ケース31に係止されることにより設置される。この際、枠部361は、表示パネル35の各突出部35A,35B,35Cを押さえる。すなわち、枠部361からは上偏光板352が露出することとなる(図2参照)。
〔4−1.電気ケーブルの全体構成〕
図4は、電気ケーブル6を示す分解斜視図である。
電気ケーブル6は、図示しない外部付属体と、外装ケース2内に収納された回路基板33とを接続するものである。電気ケーブル6は、図4に示すように、複数の導通線61と、導通線61を被覆するチューブ7と、チューブ7に挿通された状態で、ケース本体21に形成された貫通孔5に嵌め込まれる金属パイプ63(ステンレス鋼等を使用)と、導通線61の先端に取り付けられたオスのコネクタ64とを備えて構成されている。
〔4―2−1.チューブの全体構成〕
チューブ7は、図4に示すように、導通線61を被覆する扁平な樹脂製のチューブ本体71を備えて構成されている。チューブ本体71の時計本体10側先端部には、3つの嵌め込み部材H1〜H3が嵌め込まれている。これらの嵌め込み部材H1〜H3は、樹脂製である。また、嵌め込み部材H1〜H3は、扁平な外形形状を有し、チューブ本体71に接着固定されている。これらの嵌め込み部材H1〜H3は、チューブ本体71の中央側から順に第1嵌め込み部材H1、第2嵌め込み部材H2、および第3嵌め込み部材H3とされている。チューブ7の先端部には、チューブ7の中央側から順に当接部72、嵌合部73、および内部配置部74が形成されている。
〔4―2−2.当接部の構成〕
図5は、鍔部材H4を示す斜視図、図6は、電気ケーブル6の断面図である。
当接部72は、金属パイプ63が当接する部分である。当接部72は、図5および図6に示すように、第1嵌め込み部材H1に金属製の鍔部材H4が嵌め込まれ、当該鍔部材H4が接着剤720によってチューブ本体71に固定されることにより形成されている。すなわち、当接部72は、接着剤720および鍔部材H4と、接着剤720(例えば、エポキシ系樹脂を使用)および鍔部材H4に囲まれた部分から構成される。鍔部材H4には、切欠部722が形成されている。切欠部722の底面は、チューブ本体71の平らな面711(図4参照)と平行にされている。
第1嵌め込み部材H1には、鍔部材H4が嵌め込まれる部分を挟んで溝721,731が形成されている。これらの溝721,731は、それぞれ第1嵌め込み部材H1の周方向に沿って不連続に形成されている。
〔4―2−3.嵌合部の構成〕
嵌合部73は、金属パイプ63に挿通し当該金属パイプ63を接着固定する部分である。嵌合部73は、図6に示すように、チューブ7において、鍔部材H4が嵌め込まれた部分より先端側の部分で第2嵌め込み部材H2までの部分から構成されている。第1嵌め込み部材H1と、第2嵌め込み部材H2とは離れて設置されており、これらの嵌め込み部材間H1,H2には、周方向に連続する溝732が形成されている。また、前述したように、第1嵌め込み部材H1には、周方向に沿って不連続な溝731が形成されている。すなわち、嵌合部73には、周方向に連続する溝732、および周方向に連続しない不連続な溝731が形成されている。
〔4―2−4.内部配置部の構成〕
内部配置部74は、外装ケース2内に配置される部分である。内部配置部74は、図6に示すように、チューブ7において、第2嵌め込み部材H2より先端側の部分から構成されている。第3嵌め込み部材H3は、第2嵌め込み部材H2から離れて設置されており、これらの嵌め込み部材間H2,H3には、周方向に連続する溝741が形成されている。すなわち、内部配置部74には、周方向に連続する溝741が形成されている。
〔4―3−1.金属パイプの構成〕
金属パイプ63は、ケース本体21に形成された貫通孔5に嵌め込まれて当該貫通孔5を封止する。本実施形態では、この金属パイプ63、および金属パイプ63に囲まれる部分から封止部65が構成されている。金属パイプ63は、図6に示すように、円筒部631と、円筒部631の端部から外側に突出する鍔部632とを備えて構成されている。
円筒部631の内径は、図4に示すように、コネクタ64の幅Wより小さく、かつコネクタ64の長さLより大きくされている。なお、ここでいう「コネクタ64の幅W」とは、導通線61の軸方向に対して直交する方向のコネクタ64の長さを指す。また、ここでいう「コネクタ64の長さL」とは、導通線61の軸方向に沿った方向のコネクタ64の長さを指す。
鍔部632は、図6に示すように、金属パイプ63の端部に形成された第1鍔部632Aと、第1鍔部632Aの内側に形成され、第1鍔部632Aより小さい径にされた第2鍔部632Bとから構成されている。
第1鍔部632Aには、図4に示すように、切欠部633が形成されている。
〔4―3−2.金属パイプの取付手順〕
以下に、金属パイプ63の嵌合部73への取付手順を説明する。
まず、作業者がコネクタ64を斜めにしながら、金属パイプ63の中を通す(図4参照)。次に、金属パイプ63に嵌合部73を通し、当該金属パイプ63の鍔部632をチューブ7の当接部72に当接させる。
次いで、金属パイプ63と嵌合部73との間に接着剤650を充填する(図6参照)。この際、接着剤650の流れ込みを良くする為に、金属パイプ63の開口を上に向けた姿勢でチューブ7を左右に振りながら接着剤650を充填する。また、接着剤650は、1液性硬化型のものを使い、嵌め込み部材H1,H2の硬度と略等しい硬度のものを使用する。
接着剤650を充填し終えたら、金属パイプ63の切欠部633の底面がチューブ本体71の平らな面711(図4参照)と平行となるように、金属パイプ63の向きを調整する。
そして、接着剤650が半硬化の状態となったら、内部配置部74の溝741に接着剤650が入り込むのを防ぐため、当該溝741に図示しない金属製の止めを嵌め込む。
接着剤650が硬化したら、前記止めを溝741から取り外す。以上で、金属パイプ63の嵌合部73への取り付けが完了する。
ここで、本実施形態では、嵌合部73に溝731,732が形成されているので、嵌合部73の表面積を増加させることができるとともに、当該溝731,732に接着剤が入って嵌合部73と金属パイプ63とがチューブ7の軸方向に固定される。従って、嵌合部73と金属パイプ63との固定を強固にできる。
また、鍔部材H4が取り付けられる第1嵌め込み部材H1に形成されていた溝721も、同様に、第1嵌め込み部材H1の表面積を増加させるとともに、当該溝721に接着剤720が入って鍔部材H4と第1嵌め込み部材H1とがチューブ7の軸方向に固定される。従って、鍔部材H4と第1嵌め込み部材H1との固定を強固にできる。
加えて、2液性の接着剤を用いた場合、当該接着剤が硬化した際に、当該接着剤中に気泡が生じ、防水品質に影響がでるおそれがあるが、本実施形態では1液性の接着剤650を用いたので、接着剤650中に気泡が生じることを抑制でき、防水品質を良好に維持できる。
また、接着剤の硬度が嵌め込み部材H1、H2の硬度と異なっていた場合、接着剤が嵌め込み部材との接合面で剥離してしまうおそれがある。この点、本実施形態では、嵌め込み部材H1、H2の硬度と略等しい硬度の接着剤650を用いたので、接着剤650を、嵌め込み部材H1、H2表面の粗さ、および嵌め込み部材H1、H2の柔軟性に追従させることができる。従って、接着剤650をより強固に嵌合部73に固着させることができ、嵌合部73と金属パイプ63との固定を一層強固にできる。
〔5.ケース本体に形成された孔の構成〕
ケース本体21に形成された貫通孔5は、図4に示すように、金属パイプ63の円筒部631が嵌め込まれる小径部51と、金属パイプ63の鍔部632が嵌め込まれる大径部52とから構成されている。金属パイプ63の円筒部631が嵌め込まれる小径部51の径も、図4に示すように、コネクタ64の幅Wより小さく、かつコネクタ64の長さLより大きくされている。
大径部52は、第1鍔部632Aが嵌め込まれる第1大径部521と、第2鍔部632Bが嵌め込まれる第2大径部522とから構成されている。
第1大径部521の内周面には、金属パイプ63の第1鍔部632Aの切欠部633と係合し、電気ケーブル6の封止部65が周方向に回転することを規制する回転規制部53が設けられている。回転規制部53は、図4に示すように、当該内周面の一部が肉付けされて形成されている。
〔6.抜け止め部材の構成〕
抜け止め部材8は、電気ケーブル6がケース本体21から抜けるのを防止するための部材である。抜け止め部材8は、図4に示すように、板状に形成されている。抜け止め部材8は、略矩形状に形成された本体81と、本体81の上部811両端から上方に延びる一対の突起部82とを備えて構成されている。
抜け止め部材8が設置された際に、本体81の下面812は裏蓋22に当接する(図7参照)。本体81の下面812から上面814までの長さは、電気ケーブル6の内部配置部74に形成された溝741の底面から裏蓋22までの長さと等しくなっている。すなわち、本体81の下面812から上面814までの長さは、抜け止め部材8が設置された際に、電気ケーブル6を曲げることなく支持できる長さにされている。
本体81の略中央部分には、ピンセット先端の挿入用(取り外し用)の孔813が形成されている。孔813は、平面視で楕円形状に形成されている。
突起部82の先端には、図4に示すように、当該先端から内側に突出する爪821が形成されている。本実施形態では、これら突起部82および本体81の上部811が、電気ケーブル6の内部配置部74の溝741に差し込まれることで、抜け止め部材8が電気ケーブル6に着脱自在に取り付けられる。この際、爪821が溝741(溝741の底面を構成するチューブ本体71)に引っ掛かるので、抜け止め部材8をしっかりと電気ケーブル6に取り付けることができる。本実施形態では、突起部82および本体81の上部811が本発明の係合部83を構成している。なお、抜け止め部材8は、当該抜け止め部材8が電気ケーブル6に取り付けられた際に、当該抜け止め部材8がケース本体21の内面に引っ掛かる大きさに形成されている。
〔7.時計の組立手順〕
以下に、時計1の組立手順を説明する。
図7は、外装ケース2に固定された電気ケーブル6を示す斜視図である。
まず、電気ケーブル6をケース本体21に固定する。具体的には、図4および図7に示すように、作業者が電気ケーブル6のコネクタ64を斜めにしながら、コネクタ64をケース本体21に形成された貫通孔5に通す。
次に、パッキンPを金属パイプ63の円筒部631に嵌め込む。そして、金属パイプ63の第1鍔部632Aの切欠部633を、貫通孔5の回転規制部53に合わせながら、電気ケーブル6の封止部65を貫通孔5に嵌め込む。
次いで、抜け止め部材8を電気ケーブル6の内部配置部74の溝741に差し込む。これにより、図7に示すように、抜け止め部材8がケース本体21の内面に引っ掛かった状態となり、電気ケーブル6の抜けが防止される。また、金属パイプ63の切欠部633が、貫通孔5の回転規制部53と係合するので、電気ケーブル6の封止部65の周方向の回転が規制される。従って、電気ケーブル6がケース本体21に固定される。また、貫通孔5が封止部65およびパッキンPによって封止される。
さらに、抜け止め部材8の下面812が裏蓋22に当接するので、電気ケーブル6の内部配置部74が、貫通孔5の中心軸と等しい高さ位置に保持される。すなわち、内部配置部74が曲げることなく支持されるので、電気ケーブル6の劣化を抑制することができる。
続いて、電気ケーブル6のコネクタ64を、表示モジュール3側のコネクタ332に差し込む。
そして、表示モジュール3をケース本体21に嵌め込み、裏蓋22をパッキンを介してケース本体21にねじ固定することで、時計1の組立が完了する。
なお、電気ケーブル6に不良が生じるなどして、電気ケーブル6を交換する必要が生じた場合には、上記とは逆の手順で電気ケーブル6をケース本体21から取り外す。
すなわち、まず、作業者が裏蓋22を取り外す。
次に、ケース本体21から表示モジュール3を取り出し、電気ケーブル6のコネクタ64を、表示モジュール3のコネクタ332から取り外す。
次いで、取り外し用のピンセットの一方の先端を抜け止め部材8の孔813に挿入し、ピンセットで抜け止め部材8を挟持して抜け止め部材8を電気ケーブル6から取り外す。これにより、電気ケーブル6のケース本体21に対する軸方向の固定がとける。
従って、電気ケーブル6をケース本体21から引き抜くことで、電気ケーブル6をケース本体21から取り外すことができる。
〔8.本実施形態による効果〕
本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)電気ケーブル6の内部配置部74に、抜け止め部材8を着脱自在に取り付けることができるので、ケース本体21の貫通孔5に電気ケーブル6を通した後に、内部配置部74に抜け止め部材8を取り付けることで、電気ケーブル6をケース本体21に着脱自在に取り付けることができる。従って、従来とは異なり、電気ケーブル6を取り外す際に接着剤を剥離させる必要がなくなり、ケース本体21に対する電気ケーブル6の着脱を容易化できる。
(2)抜け止め部材8が裏蓋22に当接するので、電気ケーブル6の内部配置部74の裏蓋22からの高さ位置を、貫通孔5の中心軸と等しい高さ位置に保持することができる。よって、内部配置部74を曲げることなく支持することができ、電気ケーブル6の劣化を抑制することができる。
(3)電気ケーブル6の周方向の回転が規制されていない場合、内部配置部74とコネクタ64との間の導通線61がよれていても、使用者からは当該部分を外部からは視認することができないため、よれを直し難く、電気ケーブル6が劣化しやすいという問題がある。この点、本実施形態では、金属パイプ63の切欠部633が貫通孔5の回転規制部53に係合し、電気ケーブル6の封止部65の周方向の回転を規制するので、封止部65とコネクタ64との間の導通線61がよれることを防止でき、電気ケーブル6の劣化を一層抑えることができる。
(4)抜け止め部材8が、板状かつ略矩形形状の本体81を備えて構成され、下面812が裏蓋22に面接触するので、電気ケーブル6を安定して支持することができる。よって、電気ケーブル6の劣化を確実に抑えることができる。また、抜け止め部材8の下面812が裏蓋22に面接触するので、電気ケーブル6の周方向の回転をより規制することができ、電気ケーブル6の劣化を十分に抑えることができる。
(5)抜け止め部材8の本体81には、取り外し用の孔813が形成されているので、当該孔813に取り外し用のピンセットの一方の先端を挿入し、他方の先端を抜け止め部材8の下面812に当接させることで、抜け止め部材8をピンセットで挟持することができる。従って、ピンセットを用いて容易に抜け止め部材8を電気ケーブル6から取り外すことができる。
(6)電気ケーブル6の内部配置部74には、周方向に連続する溝741が形成されているので、抜け止め部材8の一対の突起部82だけでなく、抜け止め部材8の本体81の上部811をも溝741に差し込むことができる。すなわち、抜け止め部材8において、溝741に差し込まれる部分である係合部83を大きくとることができ、抜け止め部材8をしっかりと電気ケーブル6に取り付けることができる。
(7)電気ケーブル6には、金属パイプ63を有して貫通孔5を封止する封止部65が形成されているので、当該封止部65をケース本体21の貫通孔5に嵌め込むことで、貫通孔5を封止することができ、防水性を確保できる。
(8)金属パイプ63が嵌め込まれるチューブ7の嵌合部73には、周方向に連続する溝731,732が形成されているので、嵌合部73の表面積を増やすことができとともに、当該溝731,732に接着剤が入って嵌合部73と金属パイプ63とがチューブ7の軸方向に固定される。従って、嵌合部73と金属パイプ63との固定を強固にできる。
(9)ケース本体21に形成された貫通孔5(小径部51)の径は、コネクタ64の幅より小さく、かつコネクタ64の長さより大きくされている。すなわち、貫通孔5の径を、コネクタ64を斜めや横にすることでやっと通すことができる程度に小さくしたので、時計1の小型化を図ることができる。また、貫通孔5と封止部65との接触面積を小さくすることができ、防水性を向上させることができる。
(10)電気ケーブル6に取り付けられた抜け止め部材8が金属製の裏蓋22と当接しているので、電気ケーブル6に帯電した静電気を裏蓋22に逃がすことができる。
〔第2実施形態〕
図8は、本実施形態の時計1Aに係る電気ケーブル6Aの分解斜視図である。以下、前記実施形態と同一機能部位には同一符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、金属パイプ63とチューブ7との間に接着剤650が充填されることによって金属パイプ63とチューブ7とが固定されるとともに、金属パイプ63とチューブ7との間が防水されていたのに対して、本実施形態では、パイプ63Aとチューブ7Aとの固定および防水が別々の構成によって行われることが特徴である。
本実施形態の時計1Aに係る電気ケーブル6Aは、図8に示すように、複数の導通線61と、コネクタ64と、導通線61を被覆する断面視円形状のチューブ7Aと、複数の部材を有する断面視円形状のパイプ63Aとを備えている。
パイプ63Aは、2つのパッキンP2が介装された状態で貫通孔5に嵌め込まれる金属製のパイプ本体630と、パイプ本体630内に配置される2つの環状のパッキンP1と、パイプ本体630に嵌め込まれる樹脂性のキャップ66とを備えている。
図9は、パイプ63Aの断面図である。
パイプ本体630のキャップ66が嵌め込まれる側とは反対側の端部外周には、周方向に連続した溝6313が形成されている。溝6313には、抜け止め部材8Aが差し込まれる。また、パイプ本体630のキャップ66が嵌め込まれる側とは反対側の端部には、筒体が径方向に分割された形状とされ、縮径方向にカシメられたスリワリ部634が形成されている。パイプ本体630は、スリワリ部634がカシメられることによってチューブ7Aに固定されている。本実施形態では、このような溝6313およびスリワリ部634が形成され、ケース本体21の内壁から突出するパイプ本体63Aの部分が内部配置部635となっている。
パイプ本体630の内側には、パッキンP1が収容される凹部6311と、キャップ66が嵌合する段差部6310とが形成されている。
キャップ66は、パイプ本体630の段差部6310に嵌め込まれるキャップ嵌合部662と、パイプ本体630の端部に当接する鍔部661とを有している。
鍔部661には切欠部6611が形成されている。本実施形態では、この切欠部6611が貫通孔5の第1大径部521に形成された回転規制部53に係合することで、パイプ本体630の回転が規制され、これによって電気ケーブル6Aの回転が規制される。
パッキンP1は、パイプ本体630にキャップ66が嵌め込まれることで、チューブ7Aの軸方向でキャップ嵌合部662およびパイプ本体630に挟持された状態に圧縮される。これにより、チューブ7Aとパイプ本体630との間(凹部6311)が密封される。
抜け止め部材8Aは、その平面部がケース本体21の内側面に当接し、かつその下面812が裏蓋22に当接することによって、電気ケーブル6Aのケース本体21からの離脱を防止する。この抜け止め部材8Aには、U字状の切欠83Aが形成されている。この切欠83Aは、パイプ本体630の溝6313に係合し、係合部として機能する。このような切欠83Aによってパイプ本体630の外周部が安定的に支持されるため、電気ケーブル6Aのケース本体21からの離脱を確実に防止できる。なお、抜け止め部材8Aの角隅部には、ピンセットを挿入して抜け止め部材8Aを取り外すための孔813が形成されている。
このような本実施形態によれば、前述と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
(11)パイプ本体630の端部をカシメることによりパイプ63Aをチューブ7Aに固定するので、接着剤によりパイプをチューブに固定する場合と比べ、作業性がよく、かつ、接着剤の硬化時間分、組立時間を短縮できる。このため、量産性を向上できる。
加えて、圧縮されたパッキンP1によって、パイプ本体630とチューブ7Aとの間が密封されるので、接着剤によりパイプとチューブとの間を密封する構成とは異なり、接着剤中の気泡の発生による防水性低下のおそれがなく、良好な防水性を得ることができる。
(12)チューブ7Aが断面視円形状に形成されているので、チューブ7Aやパイプ63A、キャップ66等の各要素の寸法管理を行いやすい。また、チューブが断面視扁平状等、断面視円形以外の形状に形成されている場合に比べて、パッキンP1との密着性や、パイプ63Aの孔6312との嵌め合い精度を向上でき、防水性の信頼度を向上できる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、抜け止め部材8,8Aは、裏蓋22に面接触していたが、面接触していなくてもよく、裏蓋22に当接していればよい。
前記各実施形態では、ケース本体部(ケース本体21)と、裏蓋部(裏蓋22)とは、別体とされていたが、ケース本体部と、裏蓋部とは一体に形成されていてもよい。
前記各実施形態では、電気ケーブル6,6Aの内部配置部74,635には、周方向に連続した溝741,6313が形成されていたが、溝は周方向に連続していなくともよく、例えば、内部配置部の両側に一対の溝が形成されていてもよい。その場合、各溝には、抜け止め部材の各突起部が嵌め込まれることとなる。また、内部配置部に溝が形成されていなくても、抜け止め部材を内部配置部に取り付けることができるのであれば、内部配置部に溝が形成されていなくてもよい。
前記各実施形態では、抜け止め部材8,8Aに形成された孔813は、貫通孔であったが、抜け止め部材を貫通しない孔であってもよい。また、抜け止め部材に孔は形成されていなくてもよい。
前記第1実施形態では、電気ケーブル6の封止部65の周方向の回転が規制されていたが、回転規制部が、貫通孔5において、当接部72の鍔部材H4の切欠部722に対応した位置に形成され、当接部72の周方向の回転を規制していてもよい。また、電気ケーブル6,6Aの周方向の回転は、規制されていなくてもよい。
前記各実施形態では、パイプの筒部(円筒部631)は、円筒状に形成されていたが、筒状であれば円筒状でなくてもよく、筒部が三角筒状や四角筒状に形成されていてもよい。
前記各実施形態では、ケーブルは、導通線を備えて構成されていたが、ケーブルは、光ファイバを備えて構成されていてもよく、導通線を備えて構成されることに限定されない。
外部付属体は、カメラやアンテナなどでもよく、センサに限定されない。
本発明を適用し得る外部付属体を備えた各種の防水型電子機器としては、外部付属体を備えた時計のほかに、例えば、外部付属体を備えたPDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、プリンタ、およびパーソナルコンピュータなどを例示できる。
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る防水型電子時計の時計本体の斜視図。 前記実施形態の時計の分解斜視図。 前記実施形態の表示モジュールの分解斜視図。 前記実施形態の電気ケーブルを示す分解斜視図。 前記実施形態の鍔部材を示す斜視図。 前記実施形態の電気ケーブルの断面図。 前記実施形態の外装ケースに固定された電気ケーブルを示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係る防水型電子時計の分解斜視図。 前記実施形態の金属パイプの断面図。
符号の説明
1,1A…時計(防水型電子機器)、2…外装ケース、5…貫通孔、6,6A…電気ケーブル(ケーブル)、7,7A…チューブ、8…抜け止め部材、10…時計本体(機器本体)、21…ケース本体(ケース本体部)、22…裏蓋(裏蓋部)、53…回転規制部、63,63A…金属パイプ(パイプ)、64…コネクタ、65…封止部、66…キャップ、74,635…内部配置部、81…本体、82…突起部、83…係合部、630…パイプ本体、631…円筒部(筒部)、632…鍔部、633…切欠部、650…接着剤、661…鍔部、731…溝(チューブのパイプが嵌め込まれる部分の溝)、741…溝(内部配置部の溝)、811…上部、812…下面、813…孔、P1…パッキン。

Claims (8)

  1. 機器本体と外部付属体とを接続する湾曲変形可能なケーブルを備えた防水型電子機器であって、
    前記機器本体の外装ケースは、ケース本体部と、裏蓋部とを備えて構成され、
    前記ケース本体部には、前記ケーブルが通される貫通孔が形成され、
    前記ケーブルは、前記貫通孔に嵌合されて前記貫通孔を封止する封止部と、前記外装ケース内部に配置される内部配置部とを備え、
    前記内部配置部には、前記ケース本体部内面に当接して前記ケーブルが前記機器本体から抜けるのを防止する抜け止め部材が着脱自在に取り付けられ、
    前記抜け止め部材は、前記裏蓋部と当接する
    ことを特徴とする防水型電子機器。
  2. 請求項1に記載の防水型電子機器において、
    前記内部配置部には、周方向に連続する溝が形成され、
    前記抜け止め部材は、前記溝に差し込まれる係合部を備えている
    ことを特徴とする防水型電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の防水型電子機器において、
    前記抜け止め部材は、略矩形板状に形成されて下面が前記裏蓋部と当接する本体と、前記本体の上部から上方に延びた一対の突起部とを備え、
    前記内部配置部において、前記突起部に対応する各位置には、前記各突起部が嵌め込まれる溝が形成され、
    前記本体には孔が形成されている
    ことを特徴とする防水型電子機器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の防水型電子機器において、
    前記ケーブルは、導通線と、前記導通線を被覆するチューブと、前記チューブが挿通した状態で前記封止部を構成するパイプとを備え、
    前記パイプは、筒部と、前記筒部の端部から外側に突出する鍔部とを備え、
    前記鍔部は、切欠部を備えて構成され、
    前記貫通孔は、前記筒部が嵌め込まれる小径部と、前記鍔部が嵌め込まれる大径部とを備えて構成され、
    前記大径部の内周面には、前記パイプの前記切欠部と係合し、前記封止部の周方向の回転を規制する回転規制部が設けられている
    ことを特徴とする防水型電子機器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の防水型電子機器において、
    前記ケーブルは、導通線と、前記導通線を被覆するチューブと、前記チューブが挿通した状態で前記封止部を構成するパイプとを備え、
    前記パイプは、前記チューブとの間に充填された接着剤により前記チューブに固定され、
    前記チューブの前記パイプが嵌め込まれる部分には、周方向に連続する溝が形成されている
    ことを特徴とする防水型電子機器。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の防水型電子機器において、
    前記ケーブルは、導通線と、前記道通線を被覆するチューブと、前記チューブが挿通した状態で前記封止部を構成するパイプとを備え、
    前記パイプは、パイプ本体と、前記パイプ本体内に配置される環状のパッキンと、前記パイプ本体に嵌め込まれるキャップとを有し、
    前記パッキンは、前記チューブの軸方向で前記パイプ本体と前記キャップとの間に挟持された状態に圧縮され、
    前記パイプ本体の前記キャップが嵌め込まれる側とは反対側の端部は、縮径方向にカシメられて前記チューブに固定される
    ことを特徴とする防水型電子機器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の防水型電子機器において、
    前記ケーブルは、導通線と、前記導通線を被覆するチューブとを備え、
    前記チューブは、断面視円形状に形成されていることを特徴とする防水型電子機器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の防水型電子機器において、
    前記ケーブルの先端には、コネクタが取り付けられ、
    前記貫通孔の径は、前記コネクタの幅より小さく、かつ前記コネクタの長さより大きくされている
    ことを特徴とする防水型電子機器。
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