JP4976588B2 - 移動端末装置、外部ゲートウェイ装置、移動体通信システムおよび通信方法 - Google Patents

移動端末装置、外部ゲートウェイ装置、移動体通信システムおよび通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動体通信システム、特に外部のパケットデータネットワークと接続する移動体通信システムに関する。
本願は、2009年3月27日に、日本に出願された特願2009−079962号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
第3世代移動体通信システムとして標準化されているUMTS(Universal Mobile Telecommunications System;全世界移動体通信システム)では、UMTS無線インタフェースを搭載する移動端末としてMT(Mobile Terminal)が規定され、MTに接続する端末装置としてTE(Terminal Equipment)が規定されている。さらにMTとTEは、併せてUE(User Equipment;ユーザ機器)と呼ばれる。
TE−MT間インタフェースは、非特許文献1(TS27.060)に規定されており、ノートPC(Personal Computer;パーソナルコンピュータ)のようなUMTS無線インタフェースを搭載しないTEが、MT上に搭載されたUMTS無線インタフェースを経由して外部ネットワークであるPDN(Packet Data Network;パケットデータネットワーク)に接続する手順が示されている。TE−MT間の物理インタフェースには、シリアルケーブルやUSB(Universal Serial Bus;ユニバーサルシリアルバス)ケーブルなどの有線インタフェースだけでなく、Bluetooth(登録商標)などの無線インタフェースを用いることも可能であるが、PPP(Point-To-Point Protocol;ポイントツーポイントプロトコル)を用いることが規定されている。
また、特許文献1では、TE−MT間インタフェースの代わりにイーサネット(登録商標)及びDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol;動的ホスト設定プロトコル)を用いてTEへのIP(Internet Protocol;インターネットプロトコル)アドレス割り当て及びPDNへの接続を提供する方法が開示されている。さらに、このTE−MT間インタフェースは、次世代の移動体通信システムとして3GPP(3rd Generation Partnership Project;第3世代パートナーシッププロジェクト)で標準化されているEPS(Evolved Packet System;発展形パケットシステム)においても利用可能となると想定される。
EPSにおいてUEがPDNに接続するための手順は、非特許文献2(TS23.401)に規定されている。UEは、まず無線アクセスネットワークにアタッチした後、PDNコネクションと呼ばれる論理パス接続をPDNに対して確立する。
PDNは、APN(Access Point Name;アクセスポイント名)によって一意に識別され、外部ゲートウェイ装置であるPDN−GWを介してコアネットワークと接続される。PDNコネクションは、UEが接続するPDN−GW毎に確立される。また、同一PDN−GW経由であっても異なるPDNに接続する場合には、独立したPDNコネクションが必要となる。
1つのPDNコネクションは、EPSベアラと呼ばれるユーザIPパケットを転送する際の論理パスを複数束ねており、さらにEPSベアラ毎に異なるQoS(Quality of Service;サービス品質)クラス、課金ルールなどを割り当てることができる。従ってUEのパケット送信先や利用するトランスポートプロトコル、ポート番号によって各IPパケットに異なるQoSクラス、課金ルールを適用することも可能である。
特表2008−511222
TS 27.060 Packet domain; Mobile Station (MS) supporting Packet Switched services TS 23.401 General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access
しかしながら、UEとして単体でEPSに接続できる移動端末装置と、EPSへ直接接続するための無線インタフェースを有さないPDAやノートPCなどの複数のTEとを、ユーザが持ち歩き、それらの機器間をローカルに接続するアドホックネットワークを形成するとともに、そのアドホックネットワークに接続するTEが移動端末装置をMTとして用いてPDNへの接続を行う場合には、以下のように処理負荷が増大したり、提供可能なサービスが制限されたりするという問題がある。
従来は、PDNコネクションはTE毎に確立される。従って、複数のTEが同一PDNかつ同一PDN−GWに接続する場合であっても、TE数だけPDNコネクションの確立手続きを必要とする。また、TEが接続する移動端末装置自身も、EPSに接続し、通信サービスを享受するために移動端末装置用のPDNコネクションを確立する。しかし、いずれのPDNコネクションについても、共通の移動端末装置が起点となり確立されているにも係わらず、集約することができなかったため、システム全体として管理情報が増加するという点で処理負荷が増大してしまうという問題がある。さらに、ハンドオーバ時にも、全PDNコネクションについてPDNコネクション毎に再確立手続きを行うことが必要であり、システム全体の処理負荷が増大してしまう。
PDNコネクションの数が増えないように、上記の移動端末装置にNAT(Network Address Translator;ネットワークアドレストランスレータ)を搭載し、移動端末装置に割り当てられた1つのIPアドレスと1つのPDNコネクションを移動端末装置及び複数TEで共有する方法も考えられる。しかし、この場合は、移動端末装置の実装が複雑になるだけでなく、TEが送受信する全パケットを移動端末装置がチェックし、必要に応じてパケットヘッダやペイロードを書き換える処理が必要となり、移動端末装置の処理負荷が増大する。結果として、スループットの低下、移動端末装置のバッテリー消費の増加といった問題が生じる。さらに、移動端末装置自体が送信するパケットと、TEが送信するパケットとを、コアネットワークの観点から区別することができないため、パケット送信元に関わらず同じQoSクラス、課金ルールを適用せざるを得ないという制約が生じ、利用形態によって異なる課金モデルを適用するというような多種多様なサービスモデルの実現を阻害するという問題もある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたもので、その目的は、移動端末装置と複数のTEとの間でアドホックネットワークを形成するとともに、そのTEが移動端末装置をMTとして用いてPDNへの接続を行う場合であっても、処理負荷の増大および提供可能なサービスの制限を抑制できる移動体通信システムを提供することである。
(1) 本発明の第1の態様による移動端末装置は、少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムにおける移動端末装置であって、前記移動端末装置は、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立を要求し、前記要求によって確立されるPDNコネクションに割り当てられたアドレスブロックを、前記外部ゲートウェイ装置から取得し、前記アドレスブロックから生成されたIPアドレスを前記情報端末装置に割り当て、前記PDNコネクションを経由した前記少なくとも1つの情報端末装置と前記外部ゲートウェイ装置との間のユーザデータをルータとして転送する。
(2) なお、本発明の第1の態様による移動端末装置において、前記単一のPDNコネクションの確立を要求する際に、前記PDNコネクションに割り当てるためのアドレスブロックのアドレスタイプを通知しても良い。
(3) また、本発明の第1の態様による移動端末装置において、前記アドレスタイプは、IPv4タイプ及びIPv6タイプとして指定されても良い。
(4) また、本発明の第1の態様による移動端末装置において、取得される前記アドレスブロックは、IPv6プレフィックスであっても良い。
(5) また、本発明の第1の態様による移動端末装置において、前記IPv6プレフィックスは、上位64ビット未満であっても良い。
(6) また、本発明の第1の態様による移動端末装置において、前記移動端末装置は、DHCPv6を用いて、前記外部ゲートウェイ装置に対して、前記PDNコネクションに割り当てられるIPv6プレフィックスを要求しても良い。
(7) また、本発明の第2の態様による外部ゲートウェイ装置は、少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムにおける外部ゲートウェイ装置であって、前記外部ゲートウェイ装置は、前記移動端末装置から、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立の要求によって、前記PDNコネクションを確立し、前記PDNコネクションにアドレスブロックを割り当て、前記移動端末装置に前記アドレスブロックを通知し、前記PDNコネクションを経由して前記少なくとも1つの前記情報端末装置と通信を確立する。
(8) なお、本発明の第2の態様による外部ゲートウェイ装置において、前記アドレスブロックは、IPv6プレフィックスであっても良い。
(9) また、本発明の第2の態様による外部ゲートウェイ装置において、前記IPv6プレフィックスは、上位64ビット未満であっても良い。
(10) また、本発明の第2の態様による外部ゲートウェイ装置において、前記移動端末装置から、DHCPv6を用いて、前記PDNコネクションに対するIPv6プレフィックスの割り当て要求を受信すると、前記移動端末装置に対して、前記PDNコネクションに対するIPv6プレフィックスを割り当てて、通知しても良い。
(11) また、本発明の第3の態様による移動体通信システムは、少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムであって、前記移動端末装置は、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立を要求し、前記外部ゲートウェイ装置は、前記要求によって確立されるPDNコネクションにアドレスブロックを割り当てて、前記移動端末装置に前記アドレスブロックを送信し、前記移動端末装置は、取得した前記アドレスブロックから生成されたIPアドレスを前記情報端末装置に割り当て、前記PDNコネクションを経由した前記少なくとも1つの情報端末装置と前記外部ゲートウェイ装置との間のユーザデータをルータとして転送する。
(12) また、本発明の第4の態様による通信方法は、少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムにおける移動端末装置の通信方法であって、前記移動端末装置は、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立を要求し、前記要求によって確立されるPDNコネクションに割り当てられたアドレスブロックを、前記外部ゲートウェイ装置から取得し、前記アドレスブロックから生成されたIPアドレスを前記情報端末装置に割り当て、前記PDNコネクションを経由した前記情報端末装置と前記外部ゲートウェイ装置との間のユーザデータをルータとして転送する。
(13) また、本発明の第5の態様による通信方法は、少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムにおける外部ゲートウェイ装置の通信方法であって、前記外部ゲートウェイ装置は、前記移動端末装置から、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立の要求を受信し、前記要求によって確立されるPDNコネクションにアドレスブロックを割り当て、前記移動端末装置に前記アドレスブロックを送信し、前記PDNコネクションを経由して前記少なくとも1つの情報端末装置と通信を確立する。
この発明によれば、共通の移動端末装置に接続している複数の端末機器用のPDNコネクションを集約でき、さらに移動端末装置用PDNコネクション確立と端末機器用PDNコネクション確立を一括して行えるため、処理負荷の増大および提供可能なサービスの制限を抑制できる。
本発明の第1の実施形態における移動体通信システムのネットワーク構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるPDN−GW装置21の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるS−GW装置23の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるMME装置22の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるHSS装置24の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるENB装置31の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動端末装置40の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるTE装置41aの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動端末装置40のEPSへのアタッチシーケンス例を示すシーケンス図である。 同実施形態におけるTE装置41aおよびTE装置41bの移動端末装置40への接続シーケンス例を示すシーケンス図である。 同実施形態におけるPDN−GW装置21のパケット転送処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における移動端末装置40aの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動端末装置40aのEPSへのアタッチシーケンス例を示す図である。 本発明の第3の実施形態におけるPDN−GW装置21bの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動端末装置40bの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動端末装置40bの接続シーケンス例を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態におけるPDN−GW装置21cの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動端末装置40cの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるTE装置41a、41bが、外部PDN50との通信を行うための接続シーケンス例を示すシーケンス図である。 本発明の第5の実施形態におけるMME装置22dの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第6の実施形態における移動端末装置40eの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるTEのPDNコネクション確立のためのシーケンス例を示す図である。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における移動体通信システムのネットワーク構成を示す概略ブロック図である。本実施形態における移動体通信システム10は、外部PDN(Packet Data Network)50と接続され、コアネットワーク20と無線アクセスネットワーク30と少なくとも1つの移動端末装置40とを有する。なお、図1に示す例では、移動体通信システム10は、移動端末装置40に接続されたTE装置41a、41bを有する。本実施形態では、移動体通信システムとして3GPPで標準化が行われているEPSを例に用いて説明するが、それに限定せず同様のノード構成を持つ移動体通信システムにも、本発明は適用できる。
コアネットワーク20は、PDN−GW装置21とMME(Mobile Management Entity)装置22とS−GW装置23とHSS(Home Subscriber Server)装置24とを具備する。S−GW装置23は、ローカルモビリティアンカーとして移動端末装置40が接続しているENB(eNodeB;基地局装置)31からのパケットを送受信する。
PDN−GW装置21は、インターネットやIMS(IP Multimedia Subsystem)といった外部PDN50と接続され、コアネットワーク20とそれらの外部PDN50を接続するゲートウェイとして機能する。また、PDN−GW装置21は、IPアドレスの割り当て、パケットのQoSに基づいた振り分けなどを行う。なお、PDN−GW装置21とS−GW装置23とは、物理的に同一ノードで構成されていてもよい。
MME(Mobility Management Entity)装置22は、シグナリングのみを行うエンティティであり、主たる機能として、無線アクセスネットワーク30と通信する移動端末装置40のモビリティをページングも含めて管理する。
HSS装置24は、ユーザ認証を行い、サブスクリプションデータを管理する。サブスクリプションデータには、加入者のサービス加入情報が含まれており、NEMO(Network Mobility;ネットワーク移動)サービスへの加入状況の有無もこれに含まれる。無線アクセスネットワーク30は、基地局装置であるENB装置31を、少なくとも1つ具備する。
移動端末装置40は、UMTSにおけるMTとUEの機能を併せ持つ装置である。TE装置41a、42bは、UMTSにおけるTEである。
S−GW装置23とPDN−GW装置21間のパケットトンネリングプロトコルには、GTP(General Packet Radio Service Tunneling Protocol)もしくはGRE(Generic Routing Encapsulation)が使用される。GTPでは、2つのノード間でTEID(Tunnel Endpoint ID)の交換を行い、方向別に2つのTEIDが設定される。EPSベアラ毎に異なるTEIDが割り当てられるため、GTPエンドポイントノード(S−GW装置23またはPDN−GW装置21)はパケットヘッダに含まれたTEIDを参照することによって、移動端末装置40とそのEPSベアラを一意に識別することができる。GREも、GTPと同様に2つのノード間で、GTPにおけるTEIDに相当するGREキーの交換を行い、方向別に2つのGREキー(ダウンリンクGREキー、アップリンクGREキー)が設定される。
図2は、本実施形態におけるPDN−GW装置21の構成を示す概略ブロック図である。PDN−GW装置21は、アドレスブロック保持部211と、PDNコネクション設定部212と、S−GW接続I/F部213と、PDNコネクション保持部214と、ユーザデータ転送部215と、PDN接続I/F部216とを具備する。
S−GW接続I/F部213は、S−GW装置23との通信接続を行うための通信インタフェース部である。PDN−GW装置21の各部は、このS−GW接続I/F部213を介して、S−GW装置23との通信を行なう。PDN接続I/F部216は、外部PDN50との通信接続を行うための通信インタフェース部である。PDN−GW装置21の各部は、このPDN接続I/F部216を介して、外部PDN50との通信を行なう。
アドレスブロック保持部211は、後述するPDNコネクション設定部212がPDNコネクションに割り当て可能なアドレスブロックを示す情報を保持する。なお、アドレスブロックとは、複数のアドレスからなる集合であり、本実施形態では、IPv4におけるネットワークアドレス(例えば、192.63.25.0〜192.63.25.255の192.63.25.0/24など)、および、IPv6におけるIPv6プレフィックス(例えば、1392:d38c::〜1392:d38c:ffff:ffff::の1392:d38c::/32など)である。
PDNコネクション保持部214は、PDNコネクションに関する情報を、アドレスブロックを示す情報に対応付けて記憶する。ここで、PDNコネクションとは、外部PDN50と移動端末装置40との間で無線アクセスネットワーク30を介したユーザデータの転送に用いる論理パスである。なお、PDNコネクションには、移動端末装置40のユーザデータを転送するためのUE用PDNコネクション(移動端末用PDNコネクション)と、情報端末装置41a、41bのユーザデータを転送するためのTE用PDNコネクション(情報端末用PDNコネクション)との2種類がある。
PDNコネクション設定部212は、移動端末装置40からの要求を受けると、アドレスブロックをTE用PDNコネクションまたはUE用PDNコネクションに割り当てて、該アドレスブロックを示す情報と、該TE用PDNコネクションまたはUE用PDNコネクションに関する情報とを対応付けてPDNコネクション保持部214に記憶させ、該割り当てたアドレスブロックを示す情報を、移動端末装置40に宛てて送信する。
ユーザデータ転送部215は、外部PDN50からユーザデータを受信すると、PDNコネクション保持部214を参照して、受信したユーザデータの宛先アドレスを含むアドレスブロックに対応付けられたPDNコネクションの情報を取得し、該取得した情報のPDNコネクションを用いて、受信したユーザデータを、移動端末装置40に転送する。また、ユーザデータ転送部215は、S−GW装置23を介して移動端末装置40からのユーザデータを受信すると、外部PDN50に転送する。なお、本実施形態において、移動端末装置40からのユーザデータには、移動端末装置40のユーザデータと、移動端末装置40に接続している情報端末装置41a、41bのユーザデータとを含む。
図3は、本実施形態におけるS−GW装置23の構成を示す概略ブロック図である。S−GW装置23は、PDNコネクション保持部231、ユーザデータ転送部232、ENODEB接続I/F部233、PDN−GW接続I/F部234、通信制御部235、MME接続I/F部236を具備する。
ENODEB接続I/F部233は、ENB装置31との通信接続を行うための通信インタフェース部である。S−GW装置23の各部は、このENODEB接続I/F部233を介して、ENB装置31との通信を行なう。PDN−GW接続I/F部234は、PDN−GW装置21との通信接続を行うための通信インタフェース部である。S−GW装置23の各部は、このPDN−GW接続I/F部234を介して、PDN−GW装置21との通信を行なう。MME接続I/F部236は、MME装置22との通信接続を行うための通信インタフェース部である。S−GW装置23の各部は、このMME接続I/F部236を介して、MME装置22との通信を行なう。
PDNコネクション保持部231は、PDNコネクションに関する情報を記憶する。ユーザデータ転送部232は、ENB装置31を介して移動端末装置40からのユーザデータを受信すると、PDNコネクション保持部231が記憶しているPDNコネクションを用いて、PDN−GW装置21に転送する。また、ユーザデータ転送部232は、PDN−GW装置21を介して外部PDN50からのユーザデータを受信すると、PDNコネクション保持部231が記憶しているPDNコネクションを用いて、ENB装置31に転送する。通信制御部235は、S−GW装置23の通信を制御する。
図4は、本実施形態におけるMME装置22の構成を示す概略ブロック図である。MME装置22は、HSS接続I/F部221、通信制御部222、ENODEB接続I/F部223、位置情報保持部224、加入者情報保持部225、S−GW接続I/F部226を具備する。HSS接続I/F部221は、HSS装置24との通信接続を行うための通信インタフェース部である。MME装置22の各部は、このHSS接続I/F部221を介して、HSS装置24との通信を行なう。
ENODEB接続I/F部223は、ENB装置31との通信接続を行うための通信インタフェース部である。MME装置22の各部は、このENODEB接続I/F部223を介して、ENB装置31との通信を行なう。S−GW接続I/F部226は、S−GW装置23との通信接続を行うための通信インタフェース部である。MME装置22の各部は、このS−GW接続I/F部226を介して、S−GW装置23との通信を行なう。
位置情報保持部224は、各移動端末装置40が、どのENB装置31と通信可能な状態にあるかを示す位置情報を保持する。加入者情報保持部225(端末情報記憶部)は、各移動端末装置40を識別する情報に対応付けて、該移動端末装置40の加入者が、どのサービスに加入しているかを示すサービス加入情報を含むサブスクリプションデータを保持する。本実施形態では、このサービスに、NEMO(Network Mobility;ネットワーク移動)サービスを含む。また、本実施形態では、このサブスクリプションデータに、移動端末装置40がルータ機能を備えているか否かを示すフラグを含む。なお、これらの位置情報およびサブスクリプションデータは、HSS装置24から当該MME装置22にて必要なデータを取得したものである。
通信制御部222は、MME装置22の通信を制御する。また、通信制御部222は、設定可否判定部227を具備する。設定可否判定部227は、移動端末装置40からのアタッチ要求(UE用PDNコネクション設定の要求)を、ENB装置31を介して受信すると、該要求中のルータ機能を備えているか否かを示すフラグと、該要求元の移動端末装置40のサブスクリプションデータに含まれているNEMOサービスに加入しているか否かを示す情報とに基づき、該設定を要求されたUE用PDNコネクションの設定可否を判定する。判定の詳細については、後述する。また、このルータ機能を備えているか否かを示すフラグの値を、通信制御部222は、加入者情報保持部225に記憶させる。
また、設定可否判定部227は、移動端末装置40からのTE用PDNコネクション設定の要求を、ENB装置31を介して受信すると、該設定を要求されたTE用PDNコネクションの設定可否を、加入者情報保持部225が記憶する移動端末装置40がルータ機能を備えているか否かを示すフラグに基づき判定する。なお、フラグの値が、ルータ機能を備えていることを示すときは設定可と判定し、備えていないこと示すときは設定不可と判定する。
図5は、本実施形態におけるHSS装置24の構成を示す概略ブロック図である。HSS装置24は、MME接続I/F部241、制御部242、位置情報保持部243、加入者情報保持部244を具備する。MME接続I/F部241は、MME装置22との通信接続を行うための通信インタフェース部である。HSS装置24の各部は、このMME接続I/F部241を介して、MME装置22との通信を行なう。
位置情報保持部243は、移動体通信システム10に属する全ての移動端末装置40の位置情報を保持する。加入者情報保持部244は、移動体通信システムに属する全ての移動端末装置40についてのサブスクリプションデータを保持する。制御部242は、HSS装置24全体を制御する。また、制御部242は、MME装置22からの要求に応じて、位置情報保持部243が保持する位置情報および加入者情報保持部244が保持するサブスクリプションデータの提供および更新を行う。
図6は、本実施形態におけるENB装置31の構成を示す概略ブロック図である。ENB装置31は、無線通信部311、通信制御部312、S−GW接続I/F部313、MME接続I/F部314を具備する。無線通信部311は、移動端末装置40との通信接続を行うための通信インタフェース部である。ENB装置31の各部は、この無線通信部311を介して、移動端末装置40との無線通信を行なう。
通信制御部312は、ENB装置31における通信を制御する。S−GW接続I/F部313は、S−GW装置23との通信接続を行うための通信インタフェース部である。ENB装置31の各部は、このS−GW接続I/F部313を介して、S−GW装置23との通信を行なう。MME接続I/F部314は、MME装置22との通信接続を行うための通信インタフェース部である。ENB装置31の各部は、このMME接続I/F部314を介して、MME装置22との通信を行なう。
図7は、移動端末装置40の構成を示す概略ブロック図である。移動端末装置40は、コネクション要求部401、アドレスブロック記憶部404、ルータ機能部405、アドレス割当部406、無線通信部407、TE接続無線通信部408を具備する。コネクション要求部401は、アタッチ要求部402とTE用コネクション要求部403とを具備する。無線通信部407は、ENB装置31との通信接続を行うための通信インタフェース部である。移動端末装置40の各部は、この無線通信部407を介して、ENB装置31との無線通信を行なう。TE接続無線通信部408は、TE装置41a、41bとの通信接続を行うための通信インタフェース部である。移動端末装置40の各部は、このTE接続無線通信部408を介して、TE装置41a、41bとの通信を行なう。
アタッチ要求部402は、アタッチ要求(UE用PDNコネクション設定)を、ENB装置31を介してコアネットワーク20に要求し、該要求により設定されたUE用PDNコネクションに割り当てられたIPアドレスを示す情報(IPv4アドレスまたはIPv6プレフィックス)を、ENB装置31を介してコアネットワーク20から受信する。この要求には、移動端末装置40がルータ機能(ルータ機能部405)を具備することを示すフラグを含む。以降、移動端末装置とコアネットワークとの通信がENB装置31を介して行われていることの記載は省略する。
TE用コネクション要求部403は、TE用PDNコネクションの設定を、ENB装置31を介してコアネットワーク20に要求し、該要求により設定されたTE用PDNコネクションに割り当てられたアドレスブロックを示す情報(IPv4ネットワークアドレスまたはIPv6プレフィックス)を、ENB装置31を介してコアネットワーク20から受信する。
アドレスブロック記憶部404は、コネクション要求部401のアタッチ要求部402およびTE用コネクション要求部403が受信したアドレスブロックを示す情報を記憶する。アドレス割当部406は、TE用コネクション要求部403が受信した情報が示すアドレスブロックに属するアドレスを、TE装置41a、41bに割り当てる。
ルータ機能部405は、TE装置41a、41bに割り当てたアドレスに宛てたユーザデータを受信すると、該アドレスを割り当てたTE装置に、受信したユーザデータを転送する。
図8は、本実施形態におけるTE装置41aの構成を示す概略ブロック図である。TE装置41a、42bは、同一の構成を有するので、代表してTE装置41aの構成を説明する。TE装置41aは、制御部411とMT接続無線通信部412とを具備する。制御部411は、TE装置41aの全体を制御する。MT接続無線通信部412は、MT機能(無線アクセスネットワーク30に接続するためのモデム機能)を備える移動端末装置40との通信接続を行うための通信インタフェース部である。制御部411は、このMT接続無線通信部412を介して、移動端末装置40との通信を行なう。
移動端末装置40は、まずEPSへのアタッチを行うことで、UEとしての自身のPDNコネクションおよびデフォルトEPSベアラの確立を行う。図9は、移動端末装置40のEPSへのアタッチシーケンス例を示すシーケンス図である。まず、移動端末装置40のアタッチ要求部402はアタッチ要求をENB装置31に送信する(S901)。このアタッチ要求内には加入者の識別情報(IMSI:International Mobile Subscriber Identifyなど)と、UEの保有機能を示すユーザ機器保有機能情報(UE capability)が含まれ、ユーザ機器保有機能情報にはMR(Mobile Router)機能の有無を示すMR機能保有(MR Capability)フラグが含まれる。移動端末装置40がMR(Mobile Router)として機能し、他の複数のTEのMTとして機能できる場合には、移動端末装置40は、このフラグを有効にしたアタッチ要求を送信する。
ENB装置31は、前記アタッチ要求を受信し、MME装置22に送信する(S902)。MME装置22は、アタッチ要求に含まれている加入者識別情報を取り出し、移動端末装置40とHSS装置24との間でユーザ認証を行う(S903−1からS903−3)。ユーザ認証が成功した場合には、加入者のサービス加入状況を取得するために、MME装置22は、シーケンスS902のアタッチ要求に含まれていた加入者識別情報を含んだ位置情報更新メッセージをHSS装置24に送信する(S904)。位置情報更新メッセージを受信したHSS装置24は、指定された加入者の契約内容を示すサブスクリプションデータをMME装置22に送信する(S905)。
MME装置22は、取得したサブスクリプションデータから、加入者がNEMOサービスを契約しているかを確認し、NEMOサービスが未加入であるにもかかわらず、MR機能を要求している場合にはアタッチ拒否をENB装置31経由で移動端末装置40に送信し、アタッチシーケンスを中断する(アタッチ失敗)。さらに必要であれば、移動端末装置40はユーザに対してNEMOサービスが未加入である旨を通知してもよい。
また、NEMOサービスが未加入であるにもかかわらず、MR機能を要求している場合に、MME装置22はアタッチ拒否を送信してアタッチシーケンスを中断する代わりに、以下に記載するステップS906以降の移動端末用PDNコネクションの確立処理を継続して行い、少なくとも移動端末装置40が行う通信については、NEMOサービスの加入の有無に関わらず、可能となるようにしてもよい。ただし、その場合には、MME装置22は、後述する図10のステップS1003のPDNコネクティビティ要求を受けて、TE用PDNコネクション確立手続を開始する段階において、前述のステップS905で取得したサブスクリプションデータに基づき、あるいは再度HSS装置24から取得したサブスクリプションデータに基づき、加入者がNEMOサービスを契約しているかを判定し、NEMOサービスが未加入であると判定したときは、PDNコネクティビティ拒否を移動端末装置40に返信し、ステップS1004のベアラ設定要求を送信せず、TE用PDNコネクションの確立は行わない。
シーケンスS905にて取得したサブスクリプションデータを確認した結果、加入者がNEMOサービスを契約しているときは、MME装置22は、サブスクリプションデータACK(Insert Subscriber Data Ack)をHSS装置24に送信する(S906)。HSS装置24は、シーケンスS904の位置情報更新メッセージに応じた移動端末装置40の位置情報更新を完了し、位置情報更新ACK(Update Location Ack)をMME装置22に送信する(S907)。
次に、MME装置22は、S−GW装置23とPDN−GW装置21間のデフォルトEPSベアラ確立のため、ベアラ設定要求をS−GW装置23に送信する(S908)。ベアラ設定要求には、加入者の識別情報とPDN−GW装置21のIPアドレスとAPNとPDNコネクションID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1が含まれる。
APN(Access Point Name;アクセスポイントネーム)は接続する外部PDN50を一意に決定するもので、PDN−GW装置21のIPアドレスとAPNは、HSS装置24から取得したサブスクリプションデータに基づいて決定されるが、APNについては、S901で送信するアタッチ要求に含めることで移動端末装置40が明示しても良い。PDNコネクションIDは、同一PDNかつ同一PDN−GW装置21に向けて確立される複数PDNコネクションを少なくともPDN−GW装置21内で区別する識別子である。なお、PDNコネクションIDは、同一PDNかつ同一PDN−GW装置21に向けて移動端末装置40から確立される複数のPDNコネクションをPDN−GW装置21内で識別するものであれば良く、独立した情報要素ではなくて、たとえば1つのAPNの末尾に新たに識別子を追加した値とすることで、PDN−GW装置21内で移動端末装置40との間で確立される複数のPDNコネクションについて、それぞれを個別に識別するものであってもよい。
PDNアドレスは、確立するPDNコネクションに割り当てるIPv4アドレスもしくはIPv6プレフィックスもしくはその両方を示す。アドレス割り当てをPDN−GW装置21に委ねる場合にはNULLアドレス(アドレス未指定)を格納するが、前記サブスクリプションデータ内に指定されている場合には、そのアドレスを用いてもよい。PDNタイプは、PDNアドレスのIPアドレスタイプを示すもので、IPv4タイプもしくはIPv6タイプもしくはその両方を指定することができる。EPSベアラIDは、1つの移動端末装置40が確立する複数のEPSベアラを区別する識別子である。
S−GW装置23はベアラ設定要求を受信し、PDN−GW装置21との間でデフォルトEPSベアラの確立手続きを開始する。EPSベアラを実現するプロトコルとしてGTPが使用される場合には、S−GW装置23はPDN−GW装置21にベアラ設定要求を送信する(S909)。ベアラ設定要求には、加入者の識別情報とS−GW装置23のIPアドレスとAPNとPDNコネクションID1とS−GW用TEID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1が含まれる。
EPSベアラを実現するプロトコルとしてGREが使用される場合には、S−GW装置23は、PDN−GW装置21にプロキシバインディング更新(Proxy Binding Update)のメッセージを送信する(S909)。プロキシバインディング更新には、加入者の識別情報から生成される移動体ネットワークアクセス識別子(MN_NAI;Mobile Node Network Access Identifier)とAPNとPDNコネクションID1とダウンリンクGREキー1とPDNタイプ1とPDNアドレス1が含まれる。
PDN−GW装置21は、シーケンスS909のベアラ設定要求もしくはプロキシバインディング更新を受信すると、PDNコネクション1を設定する(S910)。PDNコネクション1の設定では、PDN−GW装置21は、まず、シーケンスS909で受けたPDNアドレス1に特定IPアドレスが指定されていない場合には、PDN−GW装置21が管理するアドレスプールからPDNタイプ1に従ってIPv4アドレス1もしくはIPv6プレフィックス1もしくはその両方をPDNアドレス1に割り当てる。そして、PDNコネクション1に、このPDNアドレス1を割り当てる。さらにPDNコネクション1に関連付けられたデフォルトEPSベアラ1を確立し、外部PDN50から、このPDNアドレス1宛に転送されたユーザパケットを上記確立したEPSベアラ1に結び付ける。
そして、PDN−GW装置21は、ベアラ設定応答もしくはプロキシバインディング応答(Proxy Binding Acknowledgement)をS−GW装置23に返信する(S911)。このシーケンスS911には、GTPを用いている場合にはベアラ設定応答が用いられ、ベアラ設定応答には、設定したPDNコネクション1のPDN−GW用TEID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1が含まれる。GREを用いている場合にはプロキシバインディング応答のメッセージが用いられ、このメッセージ内には、設定したPDNコネクションの移動体ネットワークアクセス識別子とPDNコネクションID1とアップリンクGREキー1とPDNタイプ1とPDNアドレス1が含まれる。さらに、PDN−GW装置21は、EPSベアラ1を用いて、外部PDN50から、シーケンスS910で設定したPDNコネクション1に割当てられたPDNアドレス1宛に転送されたユーザパケットのS−GW装置23までの転送を開始する(S912)。
S−GW装置23は、シーケンスS911のプロキシバインディング応答もしくはベアラ設定応答を受けると、これらのメッセージのPDNアドレス1と加入者の識別情報とMME装置22とを関連付けて管理テーブル(PDNコネクション保持部231)に記録し、さらにベアラ設定応答をMME装置22に送信する(S913)。ベアラ設定応答には、設定したPDNコネクション1のS−GW装置23のIPアドレスとS−GW用TEID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1が含まれる。また、S−GW装置23は、PDN−GW装置21から転送されてきたユーザパケットのバッファリングを開始する。
MME装置22は、ベアラ設定応答を受信し、ENB装置31にアタッチ許可を送信する(S914)。このアタッチ許可には、ベアラ設定応答で受けたS−GW装置23のIPアドレスとAPNとPDNコネクションID1とS−GW用TEID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1が含まれる。ENB装置31は、シーケンスS914のアタッチ許可で受けたAPNとPDNコネクションID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1を含んだアタッチ許可を移動端末装置40に送信する(S915)。
移動端末装置40は、アタッチ許可を受信すると、受信したアタッチ許可に含まれているPDNタイプ1とPDNアドレス1を取得し、さらに受信したアタッチ許可に含まれているEPSベアラID1を含んだアタッチ完了をENB装置31に送信する(S916)。さらに移動端末装置40はユーザデータの送受信可能状態に遷移する。ENB装置31はアタッチ完了を受信すると、受信したアタッチ完了に含まれているEPSベアラID1と、ENB装置31のIPアドレスおよびENB用TEID1とを含んだアタッチ完了を、MME装置22に送信する(S917)。
以降、移動端末装置40が、シーケンスS915のアタッチ許可から取得したPDNアドレスを送信元アドレスとして用いて、外部PDN50宛にユーザデータを送信すると、確立したPDNコネクション1内のEPSベアラ1でデータが転送され、当該ユーザデータはPDN−GW装置21まで転送された後、外部PDN50に向けて送出される(S918)。
また、MME装置22は、シーケンスS917のアタッチ完了を受信すると、このアタッチ完了に含まれているENB装置31のIPアドレスとENB用TEID1とEPSベアラID1とを含んだベアラ更新要求を、S−GW装置23へ送信する(S919)。S−GW装置23は、このベアラ更新要求を受信すると、受信したベアラ更新要求に含まれるENB装置31のIPアドレスすなわち移動端末装置40が接続しているENB装置31のIPアドレスを取得し、受信したベアラ更新要求に含まれるEPSベアラID1を含んだベアラ更新応答を、MME装置22に返信する(S920)。ここで、S−GW装置23は、移動端末装置40が接続しているENB装置31のIPアドレスを取得したので、PDN−GW装置21から転送されてきた移動端末装置40向けのユーザパケットをバッファリングされた分も含めENB装置31に転送開始し、ENB装置31はそのユーザパケットを移動端末装置40に送信する(S921)。以上で、移動端末装置40のEPSへのアタッチが完了する。
次に、TE装置41aおよびTE装置41bが、外部PDN50との通信を行うために、移動端末装置40に接続する。図10は、TE装置41aおよびTE装置41bの移動端末装置40への接続シーケンス例を示すシーケンス図である。TE装置41aは、無線通信I/F部412をアクティブ状態にし、IPアドレス割り当てプロトコルを起動する。IPアドレス割り当てプロトコルは、IPv6 Stateless auto configuration(IETF RFC4862)であってもDHCPv4(IETF RFC2462)やDHCPv6(IETF RFC3315)であっても良く、またこれらに限定されない。ここでは、IPv6 Stateless Auto Configurationが使用された場合を例に説明する。
TE装置41aはデフォルトルータを探索するため、RS(Router Solicitation;ルータ探索)を送信する(S1001)。移動端末装置40はTE装置41aからRSを受信し、移動端末装置40自身がEPS内でアイドル(IDLE)状態に遷移しているのであれば、通信データの送受信を行うためにアクティブ状態に遷移する(S1002)(3GPP仕様TS23.401参照)。そして、移動端末装置40のTE用コネクション要求部403は、TE装置41a用に新たにPDNコネクション2(TE用PDNコネクション)を確立するためにPDNコネクティビティ要求を、ENB装置31を介してMME装置22に送信する(S1003)。
PDNコネクティビティ要求には、APNとMNP(Mobile Network Prefix)タイプ(アドレスブロック種別)が含まれる。APNは、図9のアタッチシーケンス中にENB装置31から受信したアタッチ許可で取得したものを用いるが、S901で送信したアタッチ要求の場合と同様に移動端末装置40が明示してもよい。MNPタイプは、確立するPDNコネクションに割り当てるネットワークアドレス(アドレスブロック)のアドレスタイプを指定するためのものであり、IPv4(Internet Protocol Version 4;アイピーブイヨン)のネットワークアドレスにより指定されるアドレスブロックであるIPv4タイプもしくはIPv6(Internet Protocol Version 6;アイピーブイロク)プレフィックスにより指定されるアドレスブロックであるIPv6タイプもしくはその両方が指定される。ただし、このMNPタイプは、図9のアタッチシーケンスで使用されるPDNタイプを拡張して新しいアドレスタイプを定義したものでもよいし、PDNタイプとの組み合わせで指定しても良い。
MME装置22の通信制御部222は、PDNコネクティビティ要求を受信し、新たにPDNコネクション2を確立するため、ベアラ設定要求をS−GW装置23に送信する(S1004)。ただし、図9のシーケンスS906にてMR機能を無効にしたまま、アタッチ処理を継続していた場合には、PDNコネクティビティ拒否を移動端末装置40に返信し、接続シーケンスを終了する。
ベアラ設定要求には、シーケンスS1003のPDNコネクティビティ要求に含まれているAPNとMNPタイプ1に加えて、加入者の識別情報とPDN−GW装置21のIPアドレスとPDNコネクションID2とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。MNP(Mobile Network Prefix)はTE装置41a用に確立するPDNコネクションに割り当てるIPv4サブネットアドレスもしくはIPv6プレフィックスもしくはその両方を示すものである。ただし、このMNPはPDNアドレスと同じ情報要素を流用してもよい。
通信制御部222は、このベアラ設定要求のMNPに割り当てるIPv4サブネットアドレスもしくはIPv6プレフィックスについて、その割り当てるアドレスブロックをPDN−GW装置21に委ねる場合にはNULLアドレス(アドレス未指定)を格納する。しかし、図9のアタッチ処理中にHSS装置24から取得し、加入者情報保持部225に記憶したサブスクリプションデータ内に要求元の移動端末装置40を識別する情報に対応付けて、TE用PDNコネクションに割り当てたアドレスブロックを示す情報であるMNPが指定されている場合には、その値を、このベアラ設定要求のMNPに格納する(それぞれIPv4サブネットアドレス2、IPv6プレフィックス2とする)。
S−GW装置23は、シーケンスS1004のベアラ設定要求を受信し、PDN−GW装置21との間でTE装置41a用のデフォルトEPSベアラの確立手続きを開始する。EPSベアラを実現するプロトコルとしてGTPが使用される場合には、S−GW装置23はPDN−GW装置21にベアラ設定要求を送信する(S1005)。このベアラ設定要求には、加入者の識別情報とS−GW装置23のIPアドレスとAPNとPDNコネクションID2とS−GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。図9のシーケンスS909のベアラ設定要求とは、PDNタイプ1、PDNアドレス1に替えて、MNPタイプ1、MNP1を含む点が異なる。
また、EPSベアラを実現するプロトコルとしてGREが使用された場合には、S−GW装置23はPDN−GW装置21にプロキシバインディング更新(Proxy Binding Update)のメッセージを送信する。プロキシバインディング更新のメッセージには、加入者の識別情報から生成された移動体ネットワークアクセス識別子とAPNとPDNコネクションID2とダウンリンクGREキー2とMNPタイプ1とMNP1が含まれる。このプロキシバインディング更新も、図9のシーケンスS909のプロキシバインディング更新とは、PDNタイプ1、PDNアドレス1に替えて、MNPタイプ1、MNP1を含む点が異なる。
PDN−GW装置21のPDNコネクション設定部212は、シーケンスS1005のベアラ設定要求もしくはプロキシバインディング更新を受信し、PDNコネクション2の設定を開始する(S1006)。まず、PDNコネクション設定部212は、MNP1に特定IPv4サブネットアドレスおよび特定IPv6プレフィックスが指定されていない場合には、PDN−GW装置21のアドレスブロック保持部211が保持するアドレスプールから、ベアラ設定要求もしくはプロキシバインディング更新中のMNPタイプ1にて指定された種類のアドレスブロック、すなわちIPv4サブネットアドレス2もしくはIPv6プレフィックス2もしくはその両方をMNP1に割り当てる。そして、PDNコネクション2にMNP1を割り当てる。さらにPDNコネクション2に関連付けられたデフォルトEPSベアラ2を確立する。このとき、PDNコネクション設定部212は、MNP1に割り当てたアドレスブロックを示す情報、PDNコネクション2に関する情報を、PDNコネクション保持部214に記憶させる。
これにより、ユーザデータ転送部215は、外部PDN50からMNP1宛に転送されたユーザデータを上記確立したEPSベアラ2に結び付ける。なお、ここで、MNP1宛とは、MNP1のアドレスブロックに属するアドレスに宛てられたユーザデータであることを示す。
そして、PDN−GW装置21はベアラ設定応答もしくプロキシバインディング応答(Proxy Binding Acknowledgement)をS−GW装置23に返信する(S1007)。GTPを用いている場合には、このシーケンスS1007には、ベアラ設定応答が用いられ、ベアラ設定応答にはPDN−GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。GREを用いている場合には、プロキシバインディング応答が用いられ、メッセージ内には、移動体ネットワークアクセス識別子とPDNコネクションID2とアップリンクGREキー2とMNPタイプ1とMNP1が含まれる。さらに、EPSベアラ2を用いて、外部PDN50からMNP1宛に転送されたユーザパケットをS−GW装置23まで転送開始する(S1008)。
ここで、シーケンスS1008にPDN−GW装置21が開始するパケット転送処理について説明する。図11は、PDN−GW装置21のパケット転送処理を示すフローチャートである。まず、PDN−GW装置21は、外部PDN50からパケットを受信すると(Sa1)、パケットの宛先を確認する(Sa2)。PDN−GW装置21は、パケットの宛先がMNP1(図10のシーケンスS1004参照)に該当しているか否かを判定し(Sa3)、該当していると判定したときは(Sa3−YES)、MNP1に対応するPDNコネクション2のデフォルトEPSベアラ(外部PDN50とTE装置41aとの間のベアラ)を選択した後(Sa4)、ステップSa5に遷移する。
一方、ステップSa3において、一致していないと判定したときは(Sa3−NO)、ステップSa6に遷移して、PDN−GW装置21は、パケットの宛先がPDNアドレス1(図9のシーケンスS908参照)と一致しているか否かを判定し(Sa6)、一致していると判定したときは(Sa4−YES)、PDNアドレス1に対応するPDNコネクション1のデフォルトEPSベアラ(外部PDN50と移動端末装置40との間のベアラ)を選択した後(Sa7)、ステップSa5に遷移する。
ステップSa5では、その前のステップ(ステップSa4またはSa7)にて選択したEPSベアラを用いて、ステップSa1にて受信したパケットをS−GW装置23に転送し、処理を終了する。また、ステップSa6にて、一致しないと判定したときは(Sa6−NO)、PDN−GW装置21は、ステップSa1にて受信したパケットは、現在管理している移動端末装置40またはTE装置41a向けのパケットではないと判断し、破棄して(Sa8)、処理を終了する。なお、ここでは1つの移動端末装置40とTE装置41aが接続されている場合を例に説明したが、複数の移動端末装置40やTE装置41aがPDN−GW装置21と接続確立している場合には、パケットを破棄する前にそれらの装置についても同様の処理を行うものとする。
図10に戻って、シーケンスS1007のベアラ設定応答もしくプロキシバインディング応答を受信すると、S−GW装置23は、MNP1と加入者の識別情報とMME装置22とを関連付けて管理テーブル(PDNコネクション保持部231)に記録し、さらにベアラ設定応答をMME装置22に送信する(S1009)。ベアラ設定応答には、S−GW装置23のIPアドレスとS−GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。また、S−GW装置23は、PDN−GW装置21から転送されてきたMNP1宛ユーザパケットのバッファリングを開始する。
MME装置22は、シーケンスS1009のベアラ設定応答を受信し、ENB装置31にPDNコネクティビティ許可を送信する(S1010)。PDNコネクティビティ許可には、S−GW装置23のIPアドレスとAPNとPDNコネクションID2とS−GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。このPDNコネクティビティ許可を受けたENB装置31は、APNとPDNコネクションID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2を含んだPDNコネクティビティ許可を移動端末装置40に送信する(S1011)。
移動端末装置40は、PDNコネクティビティ許可を受信して、MNPタイプ1とMNP1を取得するとともに、EPSベアラID2を含んだRRC接続再設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)をENB装置31に送信する(S1012)。ENB装置31は、RRC接続再設定完了を受信すると、ENB装置31のIPアドレスとENB用TEID2とEPSベアラID2を含んだベアラ設定応答をMME装置22に送信する(S1013)。
MME装置22は、ベアラ設定応答を受信すると、ENB装置31のIPアドレスとENB用TEID2とEPSベアラID2を含んだベアラ更新要求をS−GW装置23に送信する(S1014)。S−GW装置23は、ベアラ更新要求を受信すると、EPSベアラID2を含んだベアラ更新応答をMME装置22に返信する(S1015)。また、S−GW装置23は、移動端末装置40経由でTE装置41aが接続しているENB装置31のIPアドレスを、シーケンスS1014のベアラ更新要求から取得しているので、PDN−GW装置21から転送されてきたTE装置41a向けのユーザパケットをバッファリングされていた分も含めENB装置31に転送開始し、ENB装置31はそのユーザパケットを移動端末装置40に転送する(S1016)。
シーケンスS1012でRRC接続再設定完了をENB装置31に送信した移動端末装置40は、取得したMNP1を用いてTE装置41aへのIPアドレス割り当てを行う。ここでは、MNP1に設定されたIPv6プレフィックス2が設定されていたものとして説明するが、IPv4サブネットアドレスが設定されていても同様である。また、IPv4サブネットアドレスとIPv6プレフィックス2の両方が設定されているときは、これらのうち、TE装置41aがサポートしているプロトコルを選択して用いる。
まず、移動端末装置40は、IPv6プレフィックス2を設定したRA(Router Advertisement: ルータ広告)を生成し、TE装置41aに送信する(S1017)。TE装置41aは、ルータ広告を受信すると、ルータ広告からIPv6プレフィックス2を取り出し、IPv6アドレスの自動生成を行う。さらに生成したアドレスに対してDAD(Duplicate Address Detection;重複アドレス検出)を移動端末装置40との間で実行し、生成したアドレスがユニークであることを確認する(S1018)。
TE装置41aは、重複アドレス検出によりIPv6アドレスがユニークであることを確認すると、MT接続無線通信部412経由でユーザデータの送受信が可能となる。PDN−GW装置21からMNP1宛に転送されたユーザパケットは、S−GW装置23およびENB装置31を経由して移動端末装置40まで転送され、移動端末装置40は、TE接続無線通信部408を介してTE装置41aに転送する(S1019)。
また、移動端末装置40は、TE装置41aからユーザデータを受信すると、移動端末装置40のルータ機能がユーザデータの送信先アドレスに従ってユーザデータのルーティングを行う。送信先アドレスがMNP1もしくは移動端末装置40自身の場合には、移動端末装置40は直接宛先に転送する。それ以外の送信先アドレスであった場合には、確立したPDNコネクション2内のEPSベアラ2にユーザデータを転送し、当該ユーザデータはPDN−GW装置21まで転送され、PDN−GW装置21により外部PDN50に向けて送出される(S1020)。
また、MME装置22は、シーケンスS1015のベアラ更新応答を受信したあと、位置情報更新要求をHSS装置24に送信する(S1021)。この位置情報更新要求には確立したPDNコネクション2の情報が含まれており、APNとPDNコネクションID2とPDN−GW装置21のIPアドレスとMNPタイプ1とMNP1が含まれる。HSS装置24は、この位置情報更新要求を受信すると、これらの情報を加入者のサブスクリプションデータに格納し、移動端末装置40電源のOFF/ONなどによって移動端末装置40が再度EPSへのアタッチ及びPDNコネクティビティ要求を行う際には、同じMNP1が割り当てられるようにする。さらにHSS装置24は位置情報更新応答をMME装置22に送信する(S1022)。
以後、新しくTE装置41bが移動端末装置40に接続し、ルータ探索を送信すると(S1023)、移動端末装置40は、新たなPDNコネクションの確立は行わず、既にTE装置41a用に取得したMNP1を用いてIPアドレス割り当てを行う。すなわち、シーケンスS1017と同様に、移動端末装置40は、IPv6プレフィックス2を設定したルータ広告をTE装置41bに送信する(S1024)。TE装置41bは、ルータ広告を受信すると、TE装置41aと同様に、IPアドレスの生成および重複アドレス検出を実行し(S1025)、外部PDN50とのユーザデータ送受信が可能となる(S1026、S1027)。これらのシーケンスS1023〜S1025は、2台目以降の全てのTEに適用される。
また、TE装置41aが移動端末装置40へ接続した後、移動端末装置40のRRC接続再設定完了(シーケンスS1012)送信を待たずにTE装置41bが移動端末装置40に接続した場合には、移動端末装置40は新たにPDNコネクティビティ要求を開始せず、シーケンスS1011のPDNコネクティビティ許可を待ち、該PDNコネクティビティ許可で通知されたMNP1を設定したルータ広告をTE装置41bに送信する。
なお、TEへのIPアドレス割り当て方法としてDHCPが利用された場合には、シーケンスS1011においてMNP1から取得したIPv4サブネットアドレス2もしくはIPv6プレフィックス2もしくはその両方を移動端末装置40内のDHCPサーバにアドレスプールとして登録し、DHCP REQUEST(IPアドレス割り当ての要求通知)を送信してきたTEに、割り当てるIPアドレスを含んだDHCP OFFER(IPアドレス提供通知)を送信する。
このように、本実施の形態では、移動端末装置40がPDNコネクティビティ要求によって、少なくとも1つのアドレスブロック(1つのIPv6プレフィックスもしくは1つのIPv4サブネットアドレスもしくはその両方)を取得し、それを当該移動端末装置40に接続している複数TEで共有する。これにより、接続するTE数に関わらず1つのPDNコネクションを確立するだけで、複数TEに対して同時に外部PDN50への接続性を提供できる。
また、TE同士の通信は、TE−UE(移動端末装置40)間のルーティングによって解決されるためコアネットワーク20および無線アクセスシステム30のリソースを使うことなく実現される。さらにはQoSや課金ルールはEPSベアラ単位で設定可能であるため、移動端末装置40自身が外部PDN50を介して送受信するユーザデータとTE各々が外部PDN50を介して送受信するユーザデータとには、それぞれ異なるQoSクラス、課金ルールを割り当てることができる。
このように、本実施形態の通信システムは、UEとしてもMTとしても機能する1つの移動端末装置40に接続している複数TE(TE装置41a、41b)に対して1つのPDNコネクションを割当て、外部PDN50への接続を提供する。これにより通信システム全体として管理情報の削減が図れるとともに、シグナリングメッセージ数の削減が図れる。
[第2の実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システム10aは、図1に示す第1の実施形態の移動体通信システム10と同様の構成を有するが、移動端末装置40に替えて、移動端末装置40aを備える点のみが異なる。これにより、第1の実施形態においては、UE用のPDNコネクション1確立が完了した後に、TE用のPDNコネクション2の確立を行うのに対し、本実施形態では、TE用のPDNコネクション確立をUEのEPSアタッチ時に同時に行う。
図12は、本実施形態における移動端末装置40aの構成を示す概略ブロック図である。移動端末装置40aは、コネクション要求部401a、アドレスブロック記憶部404、ルータ機能部405、アドレス割当部406、無線通信部407、TE接続無線通信部408を具備する。同図において図7に対応する各部には同じ符号(404〜408)を付し、説明を省略する。コネクション要求部401aは、アタッチ要求部402aを具備する。アタッチ要求部402aは、アタッチ要求(UE用PDNコネクション設定)を、ENB装置31を介してコアネットワーク20に要求する際に、TE用PDNコネクション設定の要求を含める。アタッチ要求部402aは、この要求により設定されたUE用PDNコネクションに割り当てられたIPアドレス及びTE用PDNコネクションに割り当てられたアドレスブロックを示す情報(IPv4ネットワークアドレスまたはIPv6プレフィックス)を、ENB装置31を介してコアネットワーク20から受信する。
図13は、本実施形態における移動端末装置40aのEPSへのアタッチシーケンス例を示す図である。シーケンスS1401からS1407までは、第1の実施形態における(図9)シーケンスS901からS907までと同様であるので、説明を省略する。S1407完了後、MME装置22はS−GW装置23とPDN−GW装置21間のデフォルトEPSベアラ確立のため、ベアラ設定要求をS−GW装置23に送信する(S1408)。UE用のPDNコネクション1とTE用のPDNコネクション2を同時確立するために、このベアラ設定要求には加入者の識別情報とPDN−GW装置21のIPアドレスに加えて、UEのPDNコネクション1を確立するためのAPNとPDNコネクションID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1と、TE用のPDNコネクション2を確立するためのAPNとPDNコネクションID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。なお、PDNコネクションIDが、APNと独立した識別子の場合には、1つのAPNのみを含めてもよい。
S−GW装置23は、ベアラ設定要求を受信し、PDN−GW装置21との間でデフォルトEPSベアラの確立手続きを開始する。S−GW装置23とPDN―GW装置21間でGTPが使用される場合には、S−GW装置23は、PDN−GW装置21にベアラ設定要求を送信する(S1409)。このベアラ設定要求には、加入者の識別情報とS−GW装置23のIPアドレスと、APNとPDNコネクションID1とS−GW用TEID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1と、APNとPDNコネクションID2とS−GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。
S―GW装置23とPDN―GW装置21間でGREが使用された場合には、シーケンスS1409において、S―GW装置23は、PDN−GW装置21にプロキシバインディング更新(Proxy Binding Update)のメッセージを送信する。プロキシバインディング更新のメッセージには、移動体ネットワークアクセス識別子と、APNとPDNコネクションID1とダウンリンクGREキー1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1と、APNとPDNコネクションID2とダウンリンクGREキー2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。
PDN−GW装置21は、シーケンスS1409のベアラ設定要求もしくはプロキシバインディング更新を受信し、PDNコネクション1およびPDNコネクション2の設定を開始する(S1410とS1411)。シーケンスS1410のPDNコネクション1の設定方法は、第1の実施の形態のS910に従う。また、シーケンスS1411のPDNコネクション2の設定方法は、第1の実施の形態のS1006に従う。
PDNコネクション1の設定とPDNコネクション2の設定が終了すると、PDN−GW装置21は、ベアラ設定応答もしくはプロキシバインディング応答(Proxy Binding Acknowledgment)をS−GW装置23に返信する(S1412)。GTPを用いている場合には、シーケンスS1412にはベアラ設定応答が用いられ、ベアラ設定応答には、PDNコネクション1のためのPDN−GW用TEID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1と、PDNコネクション2のためのPDN―GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。
GREを用いている場合には、シーケンスS1412にはプロキシバインディング応答が使用され、プロキシバインディング応答のメッセージ内には、移動体ネットワークアクセス識別子とPDNコネクションID1とアップリンクGREキー1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とPDNコネクションID2とアップリンクGREキー2とMNPタイプ1とMNP1が含まれる。
さらに、PDN−GW装置21は、外部PDN50からPDNアドレス1宛に転送されたユーザパケットを、確立したEPSベアラ1を用いてS−GW装置23まで転送開始する。また、外部PDN50からMNP1宛に転送されたユーザパケットを、確立したEPSベアラ2を用いてS−GW装置23まで転送開始する(S1413)。
シーケンスS1412のプロキシバインディング応答またはベアラ設定応答を受信すると、S−GW装置23は、PDNアドレス1とMNP1と加入者の識別情報とMME装置22とを関連付けて管理テーブル(PDNコネクション保持部231)に記録し、さらにベアラ設定応答をMME装置22に送信する(S1414)。このベアラ設定応答には、S−GW装置23のIPアドレスと、PDNコネクション1のためのS―GW用TEID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1と、PDNコネクション2のためのS−GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。また、S−GW装置23はPDN−GW装置21から転送されてきたPDNアドレス1宛およびMNP1宛のユーザパケット(S1413)のバッファリングを開始する。
MME装置22は、ベアラ設定応答を受信し、ENB装置31にアタッチ許可を送信する(S1415)。アタッチ許可には、S−GW装置23のIPアドレスと、PDNコネクション1のためのAPNとPDNコネクションID1とS−GW用TEID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1と、PDNコネクション2のためのAPNとPDNコネクションID2とS―GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2が含まれる。
ENB装置31は、PDNコネクション1のためのAPNとPDNコネクションID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1とEPSベアラID1と、PDNコネクション2のためのAPNとPDNコネクションID2とMNPタイプ1とMNP1とEPSベアラID2を含んだアタッチ許可を移動端末装置40aに送信する(S1416)。移動端末装置40aはアタッチ許可を受信し、含まれているPDNタイプ1とPDNアドレス1とMNPタイプ1とMNP1を取得し、EPSベアラID1とEPSベアラID2を含んだアタッチ完了をENB装置31に送信する(S1417)。さらに、移動端末装置40aはユーザデータの送受信可能状態に遷移する。
ENB装置31は、アタッチ完了を受信し、ENB装置31のIPアドレスとENB用TEID1とEPSベアラID1とENB用TEID2とEPSベアラID2を含んだアタッチ完了をMME装置22に送信する(S1418)。
ここで、移動端末装置40aが外部PDN50宛にユーザデータを送信すると、該ユーザデータは、確立したPDNコネクション1内のEPSベアラ1を用いてPDN−GW装置21まで転送された後、外部PDN50に向けて送出される(S1419)。
シーケンスS1418のアタッチ完了を受信すると、MME装置22は、ENB装置31のIPアドレスとENB用TEID1とEPSベアラID1とENB用TEID2とEPSベアラID2を含んだベアラ更新要求をS−GW装置23へ送信する(S1420)。S−GW装置23はEPSベアラID1とEPSベアラID2を含んだベアラ更新応答をMME装置22に返信する(S1421)。
また、シーケンスS1420のベアラ更新要求を受信したS−GW装置23は、移動端末装置40aが接続しているENB装置31のIPアドレスをベアラ更新要求から取得するので、PDN−GW装置21から転送されてきた移動端末装置40a向けおよびTE装置41a向け(MNP1宛て)のユーザパケットをバッファリングされた分も含めENB装置31に転送開始し、ENB装置31はそのユーザパケットを移動端末装置40aに送信する(S1422)。
また、シーケンスS1417でアタッチ完了をENB装置31に送信した移動端末装置40aは、シーケンスS1416のアタッチ許可のMNP1に設定されたIPv4サブネットアドレス2およびIPv6プレフィックス2を用いてTE装置41aへのIPアドレス割り当て(ルータ広告送信)を開始する(S1423)。
また、MME装置22は、シーケンスS1421のベアラ更新応答を受信したあと、位置情報更新要求をHSS装置24に送信する(S1424)。この位置情報更新要求には確立したPDNコネクション1とPDNコネクション2の情報が含まれており、PDN−GW装置21のアドレスと、PDNコネクション1の情報としてAPNとPDNコネクションID1とPDNタイプ1とPDNアドレス1と、PDNコネクション2の情報としてAPNとPDNコネクションID2とMNPタイプ1とMNP1が含まれる。HSS装置24は、これらの情報を加入者のサブスクリプションデータに格納し、移動端末装置40aの電源のOFF/ONなどによって移動端末装置40aが再度EPSへのアタッチを行う際には、同じMNP1が割り当てられるようにする。さらにHSS装置24は位置情報更新応答をMME装置22に送信する(S1425)。
以上で、移動端末装置40aのEPSへのアタッチと同時にTE用のPDNコネクション2の確立も完了する。なお、ここでは、2つのPDNコネクションを同時に確立する例が示されているが、2つに限らず、同様の方法で3つ以上のPDNコネクションを同時に確立するようにしてもよい。
このように、TEが起動していない段階であっても、移動端末装置40aのEPSアタッチ時に同時にTE用のPDNコネクション確立を行うことにより、複数PDNコネクションの確立を1回のシグナリングに集約することができ、システム全体としてシグナリングメッセージ数の削減と全PDNコネクション確立までの時間短縮が図れる。また、TEは起動後、すぐに外部PDN50への接続性を確保することができる。
[第3の実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システム10bは、図1に示す第1の実施形態の移動体通信システム10と同様の構成を有するが、PDN−GW装置21に替えてPDN−GW装置21bを備える点と、移動端末装置40に替えて移動端末装置40bを備える点のみが異なる。これにより、第1の実施形態においては、3GPP規定のNASシグナリングメッセージを用いてUEにアドレスブロック割当てを行うのに対し、本実施形態では、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol;動的ホスト設定プロトコル)v6 Prefix Delegation(IETF RFC3633)を用いてUEにアドレスブロック割り当てを行う。
図14は、本実施形態におけるPDN−GW装置21bの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態におけるPDN−GW装置21bは、図2に示すPDN−GW装置21に加えて、DHCPサーバ部217を具備する。DHCPサーバ部217は、DHCPを用いたアドレスブロックの要求を受けると、要求元の移動端末装置40bのTE用PDNコネクションにアドレスブロックを割り当てて移動端末装置40bに送信する。なお、S−GW装置23とPDN−GW装置21bとの間でEPSベアラを実現するトンネリングプロトコルとしてGREが使用される場合には、S−GW装置23はDHCPリレー機能(不図示)を具備する。
また、図15は、本実施形態における移動端末装置40bの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態における移動端末装置40bは、図7に示す移動端末装置21に加えて、DHCPクライアント部409を具備する。DHCPクライアント部409は、動的ホスト設定プロトコルを用いて、PDN−GW装置21bにアドレスブロックを要求し、この要求によりTE用PDNコネクションに割当てられたアドレスブロックを示す情報をPDN−GW装置21bから受信する。
図16は、本実施形態における移動端末装置40bの接続シーケンス例を示すシーケンス図である。図16に示すシーケンスは、図10のシーケンスS1012に続けて、移動端末装置40bが開始するシーケンスである。移動端末装置40bは、シーケンスS1012のRRC接続再設定完了をENB装置31に送信したのち、シーケンスS1011で取得したMNP1を使用する代わりに、新たにアドレスブロックを取得するための以下に示すDHCPシーケンスを開始する。
移動端末装置40bのDHCPクライアント部409は、まずDHCPサーバを探索するためにDHCP探索(DHCP Solicit)メッセージをリンクローカルブロードキャスト送信する(S1101)。S−GW装置23とPDN−GW装置21b間でGREが使用されている場合には、S−GW装置23が移動端末装置40bのデフォルトルータとして機能するため、S−GW装置23がDHCP探索メッセージを受信し、DHCPリレー機能を用いてPDN−GW装置21bに転送する。GTPが使用されている場合には、PDN−GW装置21bがデフォルトルータとして機能するので、移動端末装置40bが送信したDHCP探索メッセージは直接PDN−GW装置21bに到達する。
PDN−GW装置21bが具備するDHCPサーバ部217は、DHCP探索メッセージを受信し、DHCPサーバ部217のIPアドレスを格納したDHCP通知(DHCP Advertise)メッセージを返信する(S1102)。GREが使用されている場合には、同様にS−GW装置23のDHCPリレー機能がDHCP通知メッセージを移動端末装置40bに転送する。移動端末装置40bのDHCPクライアント部409は、DHCP通知メッセージを受信し、PDN−GW装置21bのDHCPサーバ部217のIPアドレスを取得すると、割り当てを希望するIPv6プレフィックス長(ここでは48とする)を格納したDHCP要求(DHCP REQUEST)メッセージを、取得したIPアドレスを用いてPDN−GW装置21bのDHCPサーバ部217に送信する(S1103)。
PDN−GW装置21bのDHCPサーバ部217は、DHCP要求メッセージを移動端末装置40bから受信し、要求されたプレフィックス長に対応するIPv6プレフィックス3(仮に2001:1000::/48とする)を、当該装置のアドレスブロック保持部214が記憶するアドレスプールから取り出してPDNコネクション2に割当てる。さらに、シーケンスS1006でPDNコネクション2に割り当てられていたMNP1を開放し、PDN−GW装置21bが管理するアドレスプールに戻すとともに、MNP1には新しいIPv6プレフィックス3を割り当て、外部PDN50からIPv6プレフィックス3向けに転送されたユーザパケットをEPSベアラ2に結び付け、S−GW装置23まで転送するよう設定する(S1104)。
そして、PDN−GW装置21bのDHCPサーバ部217は、IPv6プレフィックス3をDHCP応答(DHCP REPLY)メッセージ内に格納し、移動端末装置40bに送信する(S1105)。GREが使用されている場合には、S−GW装置23がDHCP応答メッセージを受信するので、PDN−GW装置21bと同様にPDNコネクション2に割り当てられていたMNP1を更新してIPv6プレフィックス3を割当てるとともに、DHCP応答メッセージを移動端末装置40bに転送する。
移動端末装置40bのDHCPクライアント部409は、DHCP応答メッセージを取得し、割り当てられたIPv6プレフィックス3を用いて、第1の実施形態(図10)のシーケンスS1017とS1018と同様にしてTE装置41aにアドレス割り当てを行う。
なお、本実施形態ではMNPタイプとしてIPv6が選択された場合を例に説明したが、MNPタイプがIPv4であっても同様である。
このように、DHCPでIPv6プレフィックスもしくはIPv4サブネットアドレスを取得することで、プレフィックス長を自由に設定することができ、必要な数のアドレスブロックを1回の手続きで取得し、さらに、そのアドレスブロックから生成されたIPアドレスを用いた全ての通信を1つのPDNコネクションに集約することができる。
[第4の実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システム10は、第1の実施形態における移動体通信システム10と同様の構成を有するが、PDN−GW装置21に替えてPDN−GW装置21cを備える点と、移動端末装置40に替えて移動端末装置40cを備える点のみが異なる。これにより、第1の実施形態においては、複数TEに対して1つのIPv4サブネットアドレスもしくは1つのIPv6プレフィックスもしくはその両方を割り当て、複数TEが1つのPDNコネクションを共有するのに対し、本実施形態では、複数TE間でIPv6プレフィックスを共有しながら、TE毎に異なるPDNコネクションを割り当てる。
図17は、PDN−GW装置21cの構成を示す概略ブロック図である。PDN−GW装置21cは、PDN−GW装置21cは、アドレスブロック保持部211と、PDNコネクション設定部212cと、S−GW接続I/F部213と、PDNコネクション保持部214と、ユーザデータ転送部215と、PDN接続I/F部216とを具備する。同図において、図2に対応する部分には同じ符号(211、213〜216)を付し、説明を省略する。PDNコネクション設定部212cは、UE用PDNコネクションの設定については、PDNコネクション設定部212と同様にして行う。しかし、PDNコネクション設定部212cは、移動端末装置40cからのTE用PDNコネクション設定の要求を受けると、TE用PDNコネクションに割当てたアドレスブロックに属するアドレスと、TE用PDNコネクションに関する情報とを対応付けてPDNコネクション保持部214に記憶させ、割り当てたアドレスを移動端末装置40cに送信する。
図18は、移動端末装置40cの構成を示す概略ブロック図である。移動端末装置40cは、コネクション要求部401c、アドレスブロック記憶部404、ルータ機能部405、アドレス割当部406c、無線通信部407、TE接続無線通信部408を具備する。コネクション要求部401cは、アタッチ要求部402、TE用コネクション要求部403cを具備する。同図において、図7と同じ部分には同じ符号(402、404、405、407、408)を付し、説明を省略する。TE用コネクション要求部403cは、TE装置41a、41bからの接続要求を受けると、TE用PDNコネクション設定を、コアネットワーク20に要求し、要求により設定されたTE用PDNコネクションに割り当てられたアドレスを示す情報を要求の応答として受信する。TE用コネクション要求部403cは、受信したアドレスをアドレスブロック記憶部404に記憶させる。アドレス割当部406cは、アドレスブロック記憶部404が記憶するアドレス、すなわちPDNコネクション要求部403cが受信したアドレスを、接続要求元のTE装置41a、41bに割り当てる。
図19は、TE装置41a、41bが、外部PDN50との通信を行うための接続シーケンス例を示すシーケンス図である。このシーケンス例は、既に図9に示した第1の実施形態の移動端末装置40cのEPSアタッチシーケンスが完了している状態から開始するシーケンスである。まず、TE装置41aは、MT接続無線通信部412をアクティブ状態にし、IPアドレス割り当てプロトコルを起動する。ここではIPアドレス割り当てプロトコルとしてIPv6ステートレス自動設定(IPv6 Stateless Auto Configuration)が使用された場合について説明する。
TE装置41aは、デフォルトルータを探索するため、ルータ探索を送信する(S1201)。移動端末装置40cは、TE装置41aからルータ探索を受信し、移動端末装置40c自身がEPS内でアイドル状態に遷移しているのであれば、通信データの送受信を行うためにアクティブ状態に遷移する(S1202)(3GPP仕様TS23.401)。また、ルータ探索の送信元リンクローカルアドレス(TE装置41aがMT接続無線通信部412のMACアドレスを用いて自動生成する)の下位64ビットをTE装置41のインタフェースID1として保持する。
そして、TE装置41a用に新たにPDNコネクション2を確立するためのPDNコネクティビティ要求をMME装置22に送信する(S1203)。このPDNコネクティビティ要求には、APNとMNPタイプ1と上記取得したTE装置41のインタフェースID1が含まれる。MME装置22は、PDNコネクティビティ要求を受信し、新たにPDNコネクション2を確立するため、ベアラ設定要求をS−GW装置23に送信する(S1204)。
このベアラ設定要求には、シーケンスS1203のPDNコネクティビティ要求に含まれているAPNとMNPタイプ1に加えて、加入者の識別情報とPDN−GW装置21cのIPアドレスとPDNコネクションID2とMNP1とインタフェースID1とEPSベアラID2が含まれる。なお、MNPとインタフェースIDは独立した情報要素でなくてもよく、例えば1つの情報要素の上位64ビットにMNPの上位64ビットを用い、下位64ビットにインタフェースIDを用いても良い。
S−GW装置23はベアラ設定要求を受信し、PDN−GW装置21cとの間でTE装置41a用のデフォルトEPSベアラの確立手続きを開始する。EPSベアラを実現するプロトコルとしてGTPが使用される場合には、S−GW装置23はPDN−GW装置21cにベアラ設定要求を送信する(S1205)。ベアラ設定要求には、加入者の識別情報とS−GW装置23のIPアドレスとAPNとPDNコネクションID2とS−GW用TEID2とMNPタイプ1とMNP1とインタフェースID1とEPSベアラID2が含まれる。
EPSベアラを実現するプロトコルとしてGREが使用された場合には、シーケンスS1205において、S−GW装置23は、PDN−GW装置21cにプロキシバインディング更新(Proxy Binding Update)のメッセージを送信する。プロキシバインディング更新のメッセージには、移動体ネットワークアクセス識別子とAPNとPDNコネクションID2とダウンリンクGREキー2とMNPタイプ1とMNP1とインタフェースID1が含まれる。
PDN−GW装置21cは、シーケンスS1205のベアラ設定要求もしくはプロキシバインディング更新を受信し、PDNコネクション2の設定を開始する(S1206)。まず、MNP1に特定IPv4サブネットアドレスおよび特定IPv6プレフィックスが指定されていない場合には、PDN−GW装置21cが管理するアドレスプールからMNPタイプ1に従って、IPv6プレフィックス2をMNP1に割り当てる。そして、上位64ビットにMNP1の上位64ビットを割り当て、下位64ビットにインタフェースIDを割り当てた新しいIPv6アドレス2を生成し、確立したPDNコネクション2のPDNアドレスとしてIPv6アドレス2を割り当てる。さらに、PDNコネクション2に関連付けられたデフォルトEPSベアラ2を確立し、PDNからIPv6アドレス2宛に転送されたユーザパケットを上記確立したEPSベアラ2に結び付ける。
そして、PDN−GW装置21cは、ベアラ設定応答もしくはプロキシバインディング応答(Proxy Binding Acknowledgement)をS−GW装置23に返信する(S1207)。GTPを用いている場合には、シーケンスS1207にはベアラ設定応答が用いられる。このベアラ設定応答には、PDN−GW用TEID2とPDNタイプ2とPDNアドレス2とEPSベアラID2が含まれる。PDNタイプ2はPDNコネクション2に割り当てたIPアドレスのアドレスタイプとし、PDNアドレス2にはIPv6アドレス2を格納する。GREを用いている場合には、シーケンスS1207にはプロキシバインディング応答が用いられる。このプロキシバインディング応答には、移動体ネットワークアクセス識別子とPDNコネクションID2とアップリンクGREキー2とPDNタイプ2とPDNアドレス2が含まれる。
さらに、PDN−GW装置21cは、EPSベアラ2を用いて、外部PDN50からIPv6アドレス2宛に転送されたユーザパケットをS−GW装置23まで転送開始する(S1208)。
シーケンスS1207のベアラ設定応答もしくはプロキシバインディング応答を受けると、S−GW装置23は、PDNアドレス2と加入者の識別情報とMME装置22とに関連付けて管理テーブル(PDNコネクション保持部231)に記録し、さらにベアラ設定応答をMME装置22に送信する(S1209)。ベアラ設定応答には、S−GW装置23のIPアドレスとS−GW用TEID2とPDNタイプ2とPDNアドレス2とEPSベアラID2が含まれる。また、S−GW装置23は、PDN−GW装置21cから転送されてきたユーザパケットのバッファリングを開始する。
MME装置22は、ベアラ設定応答を受信し、ENB装置31にPDNコネクティビティ許可を送信する(S1210)。PDNコネクティビティ許可には、S−GW装置23のIPアドレスとAPNとPDNコネクションID2とS−GW用TEID2とPDNタイプ2とPDNアドレス2とEPSベアラID2が含まれる。ENB装置31は、シーケンスS1210のPDNコネクティビティ許可を受信すると、APNとPDNコネクションID2とPDNタイプ2とPDNアドレス2とEPSベアラID2を含んだPDNコネクティビティ許可を、移動端末装置40cに送信する(S1211)。
移動端末装置40cは、このPDNコネクティビティ許可を受信し、PDNアドレス2を取得するとともに、EPSベアラID2を含んだRRC接続再設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)をENB装置31に送信する(S1212)。以降のシーケンスS1213、S1214、S1215、S1216は、それぞれ図10に示した第1の実施の形態におけるシーケンスS1013、S1014、S1015、S1016と同じであるので、説明を省略する。
シーケンスS1212で、RRC接続再設定完了をENB装置31に送信した移動端末装置40cは、取得したPDNアドレス2からIPv6アドレス2を取り出し、その上位64ビットをIPv6プレフィックスとして設定したルータ広告をTE装置41aに送信する(S1217)。なお、このルータ広告は、シーケンスS1201のルータ探索に対する応答である。
TE装置41aは、ルータ広告を受信し、ルータ広告に含まれたIPv6プレフィックスとインタフェースIDを用いてIPv6アドレスの自動生成を行い、結果としてIPv6アドレス2と同じアドレスが生成される。さらに、TE装置41aは、移動端末装置40cとの間で、生成したIPv6アドレスについて重複アドレス検出(Duplicate Address Detection;DAD)を実行し(S1218)、生成したIPv6アドレスがユニークであることを確認する(S1218)。
TE装置41aは、重複アドレス検出によりIPv6アドレスがユニークであることを確認すると、MT接続無線通信部412経由でユーザデータの送受信が可能となる。PDN−GW装置21cからIPv6アドレス2宛に転送されたユーザパケットは、S−GW装置23およびENB装置31を経由して移動端末装置40cまで転送され(S1216)、移動端末装置40cはTE接続無線通信部408を介してTE装置41aに転送する(S1219)。
また、移動端末装置40cは、TE装置41aからユーザデータを受信すると、移動端末装置40cのルータ機能がユーザデータの送信先アドレスに従ってルーティングを行う。送信先アドレスがMNP1もしくは移動端末装置40c自身の場合には、移動端末装置40cは直接宛先に転送する。それ以外の送信先アドレスであった場合には、確立したPDNコネクション2内のEPSベアラ2にユーザデータを転送し、当該ユーザデータはPDN−GW装置21cまで転送され、PDN−GW装置21cにより外部PDN50に向けて送出される(S1220)。
MME装置22は、シーケンスS1215のベアラ更新応答を受信したあと、位置情報更新要求をHSS装置24に送信する(S1221)。位置情報更新要求には確立したPDNコネクション2の情報が含まれており、APNとPDNコネクションID2とPDN−GW装置21cのアドレスとMNP1タイプとMNP1が含まれる。
HSS装置24は、これらの情報を加入者のサブスクリプションデータに格納し、移動端末装置40cが再度EPSへのアタッチを行い(電源OFF/ONなどによる)、PDNコネクティビティ要求を行う際には、同じPDNアドレスプレフィックスが割り当てられるようにする。さらにHSS装置24は位置情報更新応答をMME装置22に送信する(S1222)。
以後、新しくTE装置41bが、移動端末装置40cに接続すると、シーケンスS1201からS1222までを繰り返し、新しいPDNコネクションの確立を行う。しかし、MME装置22が、S−GW装置23に送信するベアラ設定要求内のMNP1には、既にTE装置41aに割り当てられているIPv6プレフィックス2を格納し、TE装置41bにも同じIPv6プレフィックスを持つIPアドレスが割り当てられるようにする。これは2台目以降の全てのTEに適用される。
なお、本実施形態では、IPv6が用いられた場合を例に説明したが、IPv4が使用された場合にも同様の処理がなされるものとする。ただし、IPv4の場合には、インタフェースIDは使用せず、シーケンスS1206において、PDN−GW装置21cが1つのIPv4サブネットアドレスからTE用のIPv4アドレスを生成し、PDNアドレス2として割り当てるものとする。
このようにTE装置41a、41bなどのTE毎にPDNコネクションを確立し、PDN−GW装置21cや移動端末装置40cがTEのIPアドレス毎に個別のEPSベアラへの振り分けを行うことによって、同じ通信相手であってもTE毎に異なるQoSクラス、課金ルールの割り当てが可能となる。
[第5の実施の形態]
第1から第4の実施形態においては、複数TEに割り当てられたIPv6プレフィックスと移動端末装置40に割り当てられているIPv6プレフィックスは異なる。本発明の第5の実施形態における移動体通信システム10dは、第4の実施形態における移動体通信システム10cと同様の構成を有するが、MME装置22に替えてMME装置22dを備える点のみが異なる。これにより本実施形態では、移動端末装置40と複数TEが同じプレフィックスを共有する。
図20は、本実施形態におけるMME装置22dの構成を示す概略ブロック図である。MME装置22dは、HSS接続I/F部221、通信制御部222d、ENODEB接続I/F部223、位置情報保持部224、加入者情報保持部225、S−GW接続I/F部226を具備する。通信制御部222dは、設定可否判定部227を具備する。同図において、図4に対応する部分には同一の符号(221、223〜227)を付し、説明を省略する。通信制御部222dは、図4における通信制御部222とは、後述する部分のみが異なる。以下、図19に示すシーケンスのうち、本実施形態において第4の実施形態と異なる部分のみを説明する。
本実施形態では、シーケンスS1203のPDNコネクティビティ要求を受信したMME装置22dの通信制御部222dは、サブスクリプションデータの中から、移動端末装置40向けに割り当てられたIPv6プレフィックス1を取得する。そして、MME装置22dは、MNP1にその値を格納したベアラ設定要求をS−GW装置23に送信する(S1204)。
これにより、シーケンスS1206において、PDN−GW装置21cは、ベアラ設定要求で指定されたMNP1、すなわち移動端末装置40向けに割り当てられたIPv6プレフィックス1を用いたPDNアドレスをPDNコネクション2に割り当てる。結果として、TE装置41aには移動端末装置40と同じIPv6プレフィックスが割り当てられる。以後、他のTEが移動端末装置40に接続した場合にも、同様の処理を繰り返す。従って、移動端末装置40及び移動端末装置40に接続するTEには下位64ビットのみが異なるIPv6アドレスが割当てられ、IPv6アドレスのアドレス空間を有効に利用することができる。
[第6の実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明の第6の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システム10eは、第1の実施形態の移動体通信システム10と同様の構成を有するが、移動端末装置40に替えて移動端末装置40eを備える点のみが異なる。これにより、第1の実施形態では、TE装置41aからのルータ探索の受信をきっかけにして、PDNコネクティビティ確立のシーケンスが開始されるのに対し、本実施形態では、TE装置41aから外部PDN50へのパケット送信時にPDNコネクティビティの確立を行う。
図21は、移動端末装置40eの構成を示す概略ブロック図である。移動端末装置40eは、コネクション要求部401e、アドレスブロック記憶部404、ルータ機能部405、アドレス割当部406、無線通信部407、TE接続無線通信部408を具備する。コネクション要求部401eは、アタッチ要求部402とTE用コネクション要求部403eとを具備する。同図において、図7と同じ部分には同一の符号(402、404〜408)を付し、説明を省略する。TE用コネクション要求部403eは、TE装置41a、41bから受信したユーザデータの宛先が外部PDN50であるときにTE用PDNコネクションの設定をコアネットワーク20に要求し、要求により設定されたTE用PDNコネクションに割り当てられたアドレスブロックを示す情報を、コアネットワーク20から受信する。
図22は、TE装置41aが外部PDN50との通信を行うための接続シーケンス例を示す図である。この接続シーケンス例は、既に図9に示した第1の実施形態の移動端末装置40のEPSアタッチシーケンスが完了している状態から開始するシーケンスである。なお、移動端末装置40eは、自身の管理情報領域にTEに割り当てるためのMNP1をあらかじめ格納しておく。このMNP1は、過去の設定を保存しておく方法でもよいし、移動端末装置40eのEPSアタッチシーケンス時に、コアネットワーク20からダウンロードしてきてもよい。
まず、移動端末装置40eは、TE装置41aからルータ探索を受信する(S1301)。移動端末装置40eは、管理情報領域に記録されているMNP1からIPv6プレフィックス2を取り出し、それを格納したルータ広告をTE装置41aに送信する(S1302)。TE装置41aは、受信したルータ広告に従ってIPv6アドレスの生成し、移動端末装置40との間で、生成したIPv6アドレスについて重複アドレス検出(Duplicate Address Detection;DAD)を行う(S1303)。
移動端末装置40eが、TE装置41bからルータ探索を受信した場合(S1304)についても、同様にして、IPv6プレフィックス2を格納したルータ広告をTE装置41bに送信し(S1305)、TE装置41bは受信したルータ広告に基づいてIPv6アドレスの生成および重複アドレス検出を行う(S1306)。
TE装置41aが、MT接続無線通信部412経由でユーザデータを送信する(S1307)と、移動端末装置40eは、そのユーザデータを受信し、該ユーザデータの送信先アドレスを確認する。送信先アドレスがMNP1もしくは移動端末装置40e自身と一致したときには、新しいPDNコネクションの確立は行わず、送信先ノードにユーザデータを転送する(S1308)。
送信先アドレスがそれらと一致しなかったとき(S1309)には、移動端末装置40eは、そのユーザデータが外部PDN50向けの通信データであると判断し、新しいPDNコネクション2の確立を行う。このPDNコネクションの確立は、図10に示した第1の実施形態のシーケンスS1002からS1015と同じ処理を行う。PDNコネクション2が確立した後は、PDN−GW装置21からTE装置41a宛に転送されたユーザデータは、S−GW装置23およびENB装置31を経由して移動端末装置40eまで転送され(図10のシーケンスS1016)、移動端末装置40eは、このユーザデータをTE装置41aに転送する(S1310)。一方、TE装置41aが外部PDN50向けに送信したユーザデータは、PDN−GW装置21まで転送され、PDN−GW装置21により外部PDN50に向けて送出される(S1311)。
また、MME装置22は、シーケンスS1015のベアラ更新応答を受信したあと、位置情報更新要求をHSS装置24に送信する(S1312)。この位置情報更新要求には確立したPDNコネクション2の情報が含まれており、APNとPDNコネクションID2とPDN−GWのアドレスとMNPタイプ1とMNP1が含まれる。HSS装置24は、これらの情報を加入者のサブスクリプションデータに格納し、移動端末装置40eの電源OFF/ONなどによって移動端末装置40eが再度EPSへのアタッチ及びPDNコネクティビティ要求を行う際には、同じMNP1が割り当てられるようにする。さらにHSS装置24は位置情報更新応答をMME装置22に送信する(S1313)。
なお、シーケンスS1011のPDNコネクティビティ許可を受信したときに、移動端末装置40eがTE用にPDNコネクティビティ許可から取得したMNP1の値と、移動端末装置40eが管理情報領域に保持しているMNP1の値とが一致しないときは、移動端末装置40eは、PDNコネクティビティ許可から取得したMNP1を用いたルータ広告をTE装置41aおよびTE装置42bに送信する。さらに、管理情報領域に保持していたMNP1を用いたルータ広告をゼロライフタイムに設定して送信し、TE装置41aおよびTE装置42bが新しいMNP1から生成したIPアドレスのみを用いて通信を行うように促す。
このように本実施の形態では、外部PDN50への通信が発生したときに初めてPDNコネクション確立を行うため、TEおよび移動端末装置40e同士がローカル通信のみを行っている限り、コアネットワーク20ならびに無線アクセスネットワーク30のリソースを消費せずに済む。
また、図2におけるPDNコネクション設定部212、ユーザデータ転送部215、および図3におけるユーザデータ転送部232、通信制御部235、および図4における通信制御部222、および図5における制御部242、図6における通信制御部312、図7におけるコネクション要求部401、ルータ機能部405、アドレス割当部406、図8における制御部411、および図12におけるコネクション要求部401a、ルータ機能部405、アドレス割当部406、および図14におけるPDNコネクション設定部212、ユーザデータ転送部215、DHCPサーバ部217、および図15におけるコネクション要求部401、ルータ機能部405、アドレス割当部406、DHCPクライアント部409、および図17におけるPDNコネクション設定部212c、ユーザデータ転送部215、および図18におけるコネクション要求部401c、ルータ機能部405、アドレス割当部406、および図20における通信制御部222d、および図21におけるコネクション要求部401e、ルータ機能部405、アドレス割当部406の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、移動体通信システムに用いて好適であるが、これに限定されない。
10…移動体通信システム
20…コアネットワーク
21、21b、21c…PDN−GW装置
22、22d…MME装置
23…S−GW装置
24…HSS装置
30…無線アクセスネットワーク
31…ENB装置
40、40a、40b、40c、40e…移動端末装置
41a、41b…TE装置
50…外部PDN
211…アドレスブロック保持部
212、212c…PDNコネクション設定部
213…S−GW接続I/F部
214…PDNコネクション保持部
215…ユーザデータ転送部
216…PDN接続I/F部
217…DHCPサーバ部
221…HSS接続I/F部
222、222d…通信制御部
223…ENODEB接続I/F部
224…位置情報保持部
225…加入者情報保持部
226…S−GW接続I/F部
227…設定可否判定部
231…PDNコネクション保持部
232…ユーザデータ転送部
233…ENODEB接続I/F部
234…PDN−GW接続I/F部
235…通信制御部
236…MME接続I/F部
241…MME接続I/F部
242…制御部
243…位置情報保持部
244…加入者情報保持部
311…無線通信部
312…通信制御部
313…S−GW接続I/F部
314…MME接続I/F部
401、401a、401c、401e…コネクション要求部
402、402a…アタッチ要求部
403、403c、403e…TE用コネクション要求部
404…アドレスブロック記憶部
405…ルータ機能部
406、406c…アドレス割当部
407…無線通信部
408…TE接続無線通信部
409…DHCPクライアント部
411…制御部
412…MT接続無線通信部

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムにおける移動端末装置であって、
    前記移動端末装置は、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立を要求し、
    前記要求によって確立されるPDNコネクションに割り当てられたアドレスブロックを、前記外部ゲートウェイ装置から取得し、
    前記アドレスブロックから生成されたIPアドレスを前記情報端末装置に割り当て、前記PDNコネクションを経由した前記少なくとも1つの情報端末装置と前記外部ゲートウェイ装置との間のユーザデータをルータとして転送する
    ことを特徴とする移動端末装置。
  2. 前記単一のPDNコネクションの確立を要求する際に、前記PDNコネクションに割り当てるためのアドレスブロックのアドレスタイプを通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動端末装置。
  3. 前記アドレスタイプは、IPv4タイプ及びIPv6タイプとして指定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動端末装置。
  4. 取得される前記アドレスブロックは、IPv6プレフィックスである
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動端末装置。
  5. 前記IPv6プレフィックスは、上位64ビット未満である
    ことを特徴とする請求項4に記載の移動端末装置。
  6. 前記移動端末装置は、DHCPv6を用いて、前記外部ゲートウェイ装置に対して、前記PDNコネクションに割り当てられるIPv6プレフィックスを要求する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動端末装置。
  7. 少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムにおける外部ゲートウェイ装置であって、
    前記外部ゲートウェイ装置は、前記移動端末装置から、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立の要求によって、前記PDNコネクションを確立し、
    前記PDNコネクションにアドレスブロックを割り当て、前記移動端末装置に前記アドレスブロックを通知し、
    前記PDNコネクションを経由して前記少なくとも1つの前記情報端末装置と通信を確立する
    ことを特徴とする外部ゲートウェイ装置。
  8. 前記アドレスブロックは、IPv6プレフィックスである
    ことを特徴とする請求項7に記載の外部ゲートウェイ装置。
  9. 前記IPv6プレフィックスは、上位64ビット未満である
    ことを特徴とする請求項8に記載の外部ゲートウェイ装置。
  10. 前記移動端末装置から、DHCPv6を用いて、前記PDNコネクションに対するIPv6プレフィックスの割り当て要求を受信すると、
    前記移動端末装置に対して、前記PDNコネクションに対するIPv6プレフィックスを割り当てて、通知する
    ことを特徴とする請求項7に記載の外部ゲートウェイ装置。
  11. 少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムであって、
    前記移動端末装置は、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立を要求し、
    前記外部ゲートウェイ装置は、前記要求によって確立されるPDNコネクションにアドレスブロックを割り当てて、前記移動端末装置に前記アドレスブロックを送信し、
    前記移動端末装置は、取得した前記アドレスブロックから生成されたIPアドレスを前記情報端末装置に割り当て、前記PDNコネクションを経由した前記少なくとも1つの情報端末装置と前記外部ゲートウェイ装置との間のユーザデータをルータとして転送する
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  12. 少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムにおける移動端末装置の通信方法であって、
    前記移動端末装置は、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立を要求し、
    前記要求によって確立されるPDNコネクションに割り当てられたアドレスブロックを、前記外部ゲートウェイ装置から取得し、
    前記アドレスブロックから生成されたIPアドレスを前記情報端末装置に割り当て、前記PDNコネクションを経由した前記情報端末装置と前記外部ゲートウェイ装置との間のユーザデータをルータとして転送する
    ことを特徴とする通信方法。
  13. 少なくとも1つの情報端末装置、移動端末装置及び外部ゲートウェイ装置を有する移動体通信システムにおける外部ゲートウェイ装置の通信方法であって、
    前記外部ゲートウェイ装置は、前記移動端末装置から、前記外部ゲートウェイ装置と前記少なくとも1つの情報端末装置との間の通信に用いる単一のPDNコネクションの確立の要求を受信し、
    前記要求によって確立されるPDNコネクションにアドレスブロックを割り当て、前記移動端末装置に前記アドレスブロックを送信し、
    前記PDNコネクションを経由して前記少なくとも1つの情報端末装置と通信を確立する
    ことを特徴とする通信方法。
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