JP4974993B2 - 検査用線状照明装置 - Google Patents

検査用線状照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4974993B2
JP4974993B2 JP2008256963A JP2008256963A JP4974993B2 JP 4974993 B2 JP4974993 B2 JP 4974993B2 JP 2008256963 A JP2008256963 A JP 2008256963A JP 2008256963 A JP2008256963 A JP 2008256963A JP 4974993 B2 JP4974993 B2 JP 4974993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
linear
light source
pair
reflecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008256963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010086884A (ja
Inventor
幸男 野村
雄三 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Denkiki Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Denkiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto Denkiki Co Ltd filed Critical Kyoto Denkiki Co Ltd
Priority to JP2008256963A priority Critical patent/JP4974993B2/ja
Publication of JP2010086884A publication Critical patent/JP2010086884A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4974993B2 publication Critical patent/JP4974993B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

本発明は、例えば画像処理検査等において被検査物を照明するために用いられる検査用線状照明装置に関する。
従来より、シート状の紙やガラス基板、鋼板などの工業製品の品質、例えば、表面上の傷や凹凸異常、歪み、異物の付着、あるいは製品端面の状態などを製造ライン上で検査する際に、CCDカメラなどによる撮像を利用した画像処理検査が行われている。この画像処理検査においては、照射面に配置された被検査物を照明するための線状照明装置が用いられている。
この線状照明装置100は、一般に、線状光源101と、線状光源101からの光を屈折させるシリンドリカルレンズ102と、を備えている(図8参照)。線状光源101は、直線状に並べた複数のLED103から構成されている。線状光源101から発した光はシリンドリカルレンズ102に入射し、このシリンドリカルレンズ102から射出する光は照射面104を照射する。また、他のタイプの線状照明装置は、線状光源と、線状光源から発した光を反射するシリンドリカル状の凹面状反射面を有する反射鏡と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。線状光源は、直線状に並べた複数のLEDから構成されている。また、線状光源の線状方向に直交する断面において、反射鏡の凹面状反射面は、線状光源を一方の焦点、照射点を他方の焦点とする楕円の一部で構成されている。これにより、線状光源から発した光は反射鏡の凹面状反射面で反射され、この凹面状反射面からの反射光は照射面に集束する。
特開2002−93227号公報
しかしながら、上述のような従来の線状照明装置では、次のような問題がある。線状光源の線状方向に直交する方向における照射面の照度分布は、図8に示すように、中央部がピークとなった正弦波状の分布を有しているため、CCDカメラによる撮像ポイントが照度分布の正弦波のピークから僅かにずれると照度が著しく低下し、最適な撮像結果が得ることができないという問題がある。
また、複数のLEDを一列に並べた線状光源は、LEDチップの実装バラツキや個々のLEDの並べ方の誤差等によって、直線状ではない光源、正確には前後方向に波打ったような非直線状の光源となっている。そのため、照射面の照度のピークも直線状ではなく、光源と同様に波打った非直線状となってしまい、撮像ポイントも非直線状となってしまうという問題がある。
本発明の目的は、線状光源の線状方向に直交する方向において照射面を広範囲で且つ均一な照度でもって照明することができる検査用線状照明装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の検査用線状照明装置では、複数のLEDから構成された線状光源と、前記線状光源の前方に設けられたシリンドリカル状の第1レンズと、前記線状光源と前記第1レンズとの間に設けられ、前記線状光源から発する光を反射する反射鏡と、前記第1レンズの前方に設けられたシリンドリカル状の第2レンズと、を備え、
前記反射鏡は、前記線状光源の線状方向に延び且つ前記線状光源を外側より覆い、前記第1レンズに向かって延びる鏡面性を有する一対の反射壁を有し、前記線状光源の各LEDは前記第1レンズの前側焦点又はその近傍に位置付けられており、
前記線状光源から発した直接光及び前記反射壁で反射された反射光はそれぞれ、前記第1レンズによりそれぞれの画角に対して略平行光束に変換されて射出し、前記第1レンズからの略平行光束は前記第2レンズにより収束光束に変換されて前記第2レンズの後側焦点近傍に一旦集光した後発散し、その後前記一対の反射壁の開口部と結像関係にある照射面に照射し、前記照射面に前記第2レンズによって拡大された前記一対の反射壁の開口部の拡大像が結像されるよう構成され、前記拡大像は、前記一対の反射壁の開口部の照度分布に対応する照度分布を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の検査用線状照明装置では、複数のLEDから構成された線状光源と、前記線状光源の前方に設けられたシリンドリカル状の第1レンズと、前記線状光源と前記第1レンズとの間に設けられ、前記線状光源から発する光を反射する反射鏡と、前記第1レンズの前方に設けられたシリンドリカル状の第2レンズと、前記第1レンズの上面側又は他面側に配置された規制手段と、を備え、
前記反射鏡は、前記線状光源の線状方向に延び且つ前記線状光源を外側より覆い、前記第1レンズに向かって延びる鏡面性を有する一対の反射壁を有し、前記線状光源の各LEDは前記第1レンズの前側焦点又はその近傍に位置付けられており、
前記規制手段は、前記一対の反射壁の開口部幅より狭い開口幅のスリットを有し、
前記線状光源から発した直接光及び前記反射壁で反射された反射光はそれぞれ、前記第1レンズによりそれぞれの画角に対して略平行光束に変換されて射出し、前記第1レンズからの略平行光束は前記第2レンズにより収束光束に変換されて前記第2レンズの後側焦点近傍に一旦集光した後発散し、その後前記規制手段のスリットと結像関係にある照射面に照射し、前記照射面に前記第2レンズによって拡大された前記規制手段のスリットの拡大像が結像されるよう構成され、前記拡大像は、前記規制手段のスリットの照度分布に対応する照度分布を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の検査用線状照明装置では、前記一対の反射壁は、前記第1レンズに向かって外側に拡開して延びていることを特徴とする
また、本発明の請求項4に記載の検査用線状照明装置では、前記第1レンズと前記第2レンズとの離間距離を調節するための離間距離調節手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の検査用線状照明装置では、前記第1レンズ及び/又は前記第2レンズはリニアフレネルレンズから構成されていることを特徴とする。
本発明の検査用線状照明装置によれば、線状光源から発する光のうち光軸を含む狭角な配光の光は第1レンズに入射した後に、光軸に対して略平行光束に変換されて第1レンズより射出する。また、線状光源から発する光のうち外側に向かう広角な配光の光は一対の反射壁で反射され、反射光は第1レンズに入射した後に反射像の画角に対して略平行光束に変換される。第1レンズから射出したそれぞれの略平行光束は第2レンズに入射し、この第2レンズによって収束光束に変換された後に照射面を照射する。この照射面においては、線状光源から発し直接第1レンズに入射した直接光と、一対の反射壁で反射されて第1レンズに入射した反射光とが照射面で重ね合わされるようになる。つまり、第2レンズによって一対の反射壁の開口部幅の拡大像が照射面に結像される。これにより、線状光源の線状方向に直交する方向における照射面の照度分布は、結像された一対の反射壁の開口部幅の拡大像の幅に対応する照射幅を有する実質上均一な照度となる。換言すると、一対の反射壁の開口部幅の照度分布がそのまま照射幅の照度分布となって結像される。従って、画像処理検査において照射面に被検査物を配置し、検査用線状照明装置によってこの被検査物を照明する際に、CCDカメラによる撮像ポイントが直線状から多少ずれた場合であっても、照度が低下することがなく、良好な撮像結果を得ることができる。また、第1レンズから射出したそれぞれの略平行光束がそれぞれ第2レンズによって光軸に対して略平行光束に変換される場合には、照射距離に拘わらず照射面における照射幅の変化を少なくすることができる。
また、本発明の検査用線状照明装置によれば、線状光源から発する光のうち光軸を含む狭角な配光の光は第1レンズに入射した後に、光軸に対して略平行光束に変換されて第1レンズより射出する。また、線状光源から発する光のうち外側に向かう広角な配光の光は一対の反射壁で反射され、反射光は第1レンズに入射した後に反射像の画角に対して略平行光束に変換される。第1レンズから射出したそれぞれの略平行光束は第2レンズに入射し、この第2レンズによって収束光束に変換された後に照射面を照射する。この照射面においては、線状光源から発し直接第1レンズに入射した直接光と、一対の反射壁で反射されて第1レンズに入射した反射光とが照射面で重ね合わされるようになる。規制手段は、一対の反射壁の開口部幅より狭い開口幅のスリットを有し、第2レンズに入射する光の量を規制するので、第2レンズによってスリットの幅の拡大像が照射面に結像される。これにより、線状光源の線状方向に直交する方向における照射面の照度分布は、結像されたスリットの幅の拡大像の幅に対応する照射幅を有する実質上均一な照度となる。換言すると、スリットの幅の照度分布がそのまま照射幅の照度分布となって結像される。従って、画像処理検査において照射面に被検査物を配置し、検査用線状照明装置によってこの被検査物を照明する際に、CCDカメラによる撮像ポイントが直線状から多少ずれた場合であっても、照度が低下することがなく、良好な撮像結果を得ることができる。また、第1レンズから射出したそれぞれの略平行光束がそれぞれ第2レンズによって光軸に対して略平行光束に変換される場合には、照射距離に拘わらず照射面における照射幅の変化を少なくすることができる。また、スリットの幅を変更することによって、照射幅を調節することができる。なお、照射面の照度及び均一性は、スリットの幅を変更しても変わることはない。
また、本発明の検査用線状照明装置によれば、一対の反射壁は第1レンズに向かって外側に拡開して延びているので、LEDから発した広配光の光は、一対の反射壁で反射した後に、その開口部より狭配光な光となって射出する。それ故に、一対の反射壁から射出する光の配光をカバーする第1レンズ及び第2レンズの大きさをそれぞれ小さくすることができ、検査用線状照明装置全体を小型化することができる。
また、本発明の検査用線状照明装置によれば、第1レンズと第2レンズとの離間距離を調節することによって、一対の反射壁の開口部又はスリットの結像位置、即ち照射距離を調節することができる。これは所謂、ピント調節である。この調節に伴って結像倍率も変わるため、照射面の照射幅が変わる。例えば、第2レンズを第1レンズに近接する方向に移動させると、照射距離が長くなって結像倍率が大きくなり、照射面における照射幅が広くなる。また、第2レンズを第1レンズから離隔する方向に移動させると、照射距離が短くなって結像倍率が小さくなり、照射面における照射幅が狭くなる。
また、本発明の検査用線状照明装置によれば、第1レンズ及び/又は第2レンズはフレネルレンズから構成されているので、第1レンズ及び/又は第2レンズの厚みを薄くすることができるとともに、その重量を軽くすることができ、これにより検査用線状照明装置全体を薄型化及び軽量化することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う線状照明装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による線状照明装置を示す断面図であり、図2は、図1の線状光源及びその周辺の構成を示す分解斜視図であり、図3は、図1の線状光源及びその周辺の構成を示す拡大断面図であり、図4は、図1の線状光源から発する光の配光角を説明するための説明図であり、図5は、図1の線状照明装置による照射面の照度分布を説明するための概略説明図であり、図6は、規制板を省略した場合における図1の線状照明装置による照射面の照度分布を説明するための概略説明図である。
図1〜図3を参照して、図示の線状照明装置1は、線状光源2と、線状光源2の前方に設けられた第1レンズ3と、線状光源2とシリンドリカル状の第1レンズ3との間に設けられ、線状光源2から発した光を反射する反射鏡4と、第1レンズ3の前方に設けられたシリンドリカル状の第2レンズ5と、を備え、これらはケーシング6に配設されている。以下、線状照明装置1の構成について詳細に説明する。
ケーシング6は、放熱フィン7と、放熱フィン7の両側に取付ネジ8により取り付けられた一対の第1側板9と、一対の第1側板9の外側に光軸方向にスライド移動自在に装着された一対の第2側板10と、一対の第1及び第2側板9,10の両端開口を閉塞するように取り付けられた一対の端板(図示せず)と、を備えている。ケーシング6は、放熱フィン7、一対の第1及び第2側板9,10及び一対の端板によって上面開口の箱状に構成されている。第1側板9の外面にはネジ孔11が設けられ、このネジ孔11には調節用ネジ13が螺着されている。第2側板10には光軸方向に延びるガイド孔12が設けられており、このガイド孔12には調節用ネジ13が移動自在に挿入されている。また、一対の第1側板9の各内面にはそれぞれ略L字状の取付部材14が取付ネジ15により取り付けられており、取付部材14の一端部は第1側板9から内側に向かって延びている。
線状光源2は、広配光且つ高光束型の複数のLED16を長板状のプリント配線基板17に直線状に一列に並べて実装することにより構成されている。LED16からの光はその光軸を中心に立体角状に広がった配光をなし、光軸を中心とした所定範囲の立体角(即ち、有効配光角)内にその大部分が放射される。プリント配線基板17はアルミニウムから形成され、放熱フィン7に取り付けられている。
反射鏡4は、長板状の底壁18と、底壁18の両側端部よりそれぞれ延びる一対の反射壁19と、底壁18の両端部よりそれぞれ延びる一対の反射端板20とから構成されている。一対の反射壁19及び反射端板20の各内面にはそれぞれ反射面が形成され、この反射面には、金属蒸着やメッキ、研磨を施す、あるいは鏡面性が施された金属薄板やテープなどを貼付することによって鏡面性が付与されている。底壁18には複数の貫通孔21が設けられ、各貫通孔21にはそれぞれLED16が挿通されている。一対の反射壁19は、線状光源2の線状方向(即ち、図1において紙面に垂直な方向)に延び、また一対の反射端板20は線状光源2の線状方向に略垂直な方向に延びている。また、一対の反射壁19は、光軸C(図3参照)に対して角度θ(例えば約10°)でもって第1レンズ3に向かって外側に拡開して延びている。反射鏡4の開口部には外側に延びる鍔部22が設けられ、この鍔部22は取付部材14の一端部に取り付けられている。また、鍔部22の上面の外周部には複数の爪28が設けられている。
第1及び第2レンズ3,5の各光軸は線状方向に延び、線状方向に直交する断面の中央部を通っており、第1及び第2レンズ3,5の各光軸は一致している。
第1レンズ3は反射鏡4の開口部を覆うようにして取り付けられ、その前側焦点F1又はその近傍には線状光源2のLED16が位置付けられている。第1レンズ3の上面には、スリット24を有する規制板25(規制手段を構成する)が取り付けられており、複数の爪28の各先端部を内側に折り曲げることによって、第1レンズ3及び規制板25が複数の爪28により反射鏡4の開口部に固定される。このスリット24は線状光源2の線状方向に延び、その幅D1は一対の反射壁19の開口部の幅D2よりも小さく構成されており、その幅方向中心部は光軸上に位置付けられている(図1及び図3参照)。なお、この規制板25は第1レンズ3の他面、即ち、反射鏡4の開口部側に取り付けるようにしてもよい。あるいは、第1レンズ3から離間させて取り付けるようにしてもよい。
第2レンズ5は、ケーシング6の開口部、即ち一対の第2側板10の開口部に取り付けられ、その焦点(後側焦点)F2は第2レンズ5と照射面23との間に位置付けられている。本実施形態の線状照明装置1では、第1レンズ3と第2レンズ5との間の離間距離Hを調節するための離間距離調節手段が設けられており、この離間距離調節手段は、上述した調節用ネジ13及びガイド孔12から構成されている。調節用ネジ13を締付方向に回転させると、調節用ネジ13の頭部26が第2側板10の外面に当接され、これにより調節用ネジ13がその位置で固定される。一方、調節用ネジ13を緩む方向に回転させると、調節用ネジ13の頭部26が第2側板10の外面より離隔され、これにより調節用ネジ13の固定が解除される。
第2側板10を第1側板9に対して図1中の矢印Pで示す方向に移動させると、調節用ネジ13がガイド孔12に沿って移動し、第2レンズ5が第1レンズ3から離隔する方向に移動する。また、第2側板10を第1側板9に対して図1中の矢印Qで示す方向に移動させると、調節用ネジ13がガイド孔12に沿って移動し、第2レンズ5が第1レンズ3に近接する方向に移動する。
次に、図3〜図5を参照して、本実施形態の線状照明装置1による照明について説明する。線状光源2の各LED16が発光されると、LED16から発する光のうち光軸を含む挟配光の光は第1レンズ3に直接入射し、この第1レンズ3によって略平行光束となって第1レンズ3から射出する。また、LED16から発する光のうち外側に向かう広配光の光は一対の反射壁19で反射される。この反射光は、一対の反射壁19にそれぞれ映り込んだLED16の虚像27から画角φ(即ち、第1レンズ3の中心と虚像27とを結ぶ直線が光軸Cから傾いた角)(図3参照)をもって第1レンズ3に入射し、この第1レンズ3によって画角φを保持した略平行光束となって第1レンズ3から射出する。上述のように一対の反射壁19は第1レンズ3に向かって外側に拡開して延びているので、一対の反射壁19で反射された光は、その開口部より狭配光な光となって(即ち、配光角がωからω’となって)射出する(図4参照)。
第1レンズ3から射出した略平行光束はそれぞれ、規制板25のスリット24によってその光の量が規制されるが、スリット24の幅全域においては、LED16から第1レンズ3に直接入射した直接光と、一対の反射壁19で反射され第1レンズ3に入射した反射光とが重なり合い、均一な照度分布を有する。スリット24を通過後、それぞれの略平行光束は第2レンズ5に入射し、この第2レンズ5によって収束光束に変換される。第2レンズ5から射出した各収束光束は、後側焦点F2にて一旦LED16の光源像を結像した後に発散され、照射面23を照射する。スリット24の位置と照射面23の位置とは、第2レンズ5によって結像関係(共役関係)にあり、スリット24の幅の拡大像が照射面23に結像される。従って、この照射面23においては、スリット24を通過する光束と同様に、LED16から第1レンズ3に直接入射した直接光と、一対の反射壁19で反射され第1レンズ3に入射した反射光とが照射面23で再度重ね合わされることになり、均一な照度分布を有するスリット24の幅の拡大像が照射面23に結像される。これにより、線状光源2の線状方向に直交する方向における照射面23の照度分布は、結像されたスリット24の幅の拡大像の幅に対応する照射幅Lを有する実質上均一な照度となる(図5参照)。
従って、画像処理検査において照射面23に被検査物(図示せず)を配置し、線状光源2から発する光によってこの被検査物を照明する際に、CCDカメラ(図示せず)による撮像ポイントが多少ずれた場合であっても、照度が低下することがなく、良好な撮像結果を得ることができる。
また、本実施形態の線状照明装置1では、上述した離間距離調節手段を用いて、第2レンズ5によるスリット24の結像位置、即ち照射位置を調節することができるので、この調節に伴い、照射面23の照射幅Lを次のようにして変更することができる。第2レンズ5を第1レンズ3に近接する方向に移動させると、照射距離(即ち、第2レンズ5から照射面23までの距離)が長くなって結像倍率が大きくなり、照射面23における照射幅Lが広くなる。また、第2レンズ5を第1レンズ3から離隔する方向に移動させると、照射距離が短くなって結像倍率が小さくなり、照射面23における照射幅Lが狭くなる。
なお、本実施形態では、第2レンズ5に入射する光の量を規制するための規制板25を設けたが、この規制板25を省略してもよく、かかる場合には、照射面23の照度分布は図6のようになる。照射面23には一対の反射壁19の開口部の幅の拡大像が結像されるが、この開口部全域において、LED16から第1レンズ3へ入射する直接光と一対の反射壁19を介して第1レンズ3へ入射する反射光とが重ね合わされて均一な照度分布を有し、且つ第2レンズ5の有効径が大きく光線のケラレが生じない場合には、照射面23の照度分布は、結像された開口部の幅の拡大像の幅に対応する照射幅L’を有する実質上均一な照度となる。このとき、一対の反射壁19の開口部の幅D2はスリット24の幅D1よりも大きいので、開口部の拡大像の幅もスリット24の拡大像の幅よりも大きくなり、照射幅L’は照射幅Lよりも大きくなる。この時、照射幅がLである場合の照度と照射幅がL’である場合の照度とは同じである。これは、スリット24の幅がスリット24を通過する光の量を規制し、最終的に照射幅を規制することになるので、照度が規制されないためである。
また、第2レンズ5の前側焦点又はその近傍にスリット24を位置付けることによって、第2レンズ5から射出する光は、スリット24の幅と第2レンズ5の焦点距離とで決定される画角を持った略平行な平行光束とすることができる。それ故に、照射距離に拘わらず照射面23における照射幅の変化を少なくすることができる。
次に、図7を参照して、他の実施形態の線状照明装置について説明する。図7は、本発明の他の実施形態による線状照明装置の線状光源及びその周辺の構成を示す拡大断面図である。なお、本実施形態において、上記実施形態と実質上同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の線状照明装置1Aでは、一対の反射壁19Aは第1レンズ3に向かって光軸Cと略平行に延びており、上述した規制板は設けられていない。これにより、一対の反射壁19Aの開口部の幅が小さくなるので、規制板を設けた場合と同様の作用効果が達成される。
以上、本発明に従う線状照明装置の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
線状光源2は、その線状方向においてはLED16を1つ1つ並べて形成したものであり、実質的には不連続な発光体であり、線状光源2の線状方向における光度にはムラが生じる。このため、線状光源2の線状方向において均一な光度を得たい場合には、線状光源2の近傍にレンチキュラーシートやビーム成形シートなどを配設することによって、線状光源2をその線状方向において略連続な発光体とすることができ、均一な光度分布を持った線状光源2とすることができる。
また、第1及び第2レンズ3,5をそれぞれリニアフレネルレンズから構成することもできる。リニアフレネルレンズは、例えばアクリル樹脂をプレス成形することにより形成された平板状のレンズであり、その片面にはレンズ面が形成されている。このように構成することにより、第1及び第2レンズ3,5の厚みを薄くすることができるとともに、その重量を軽くすることができ、これにより線状照明装置1全体を薄型化及び軽量化することができる。
本発明の一実施形態による線状照明装置を示す断面図である。 図1の線状光源及びその周辺の構成を示す分解斜視図である。 図1の線状光源及びその周辺の構成を示す拡大断面図である。 図1の線状光源から発する光の配光角を説明するための説明図である。 図1の線状照明装置による照射面の照度分布を説明するための概略説明図である。 規制板を省略した場合における図1の線状照明装置による照射面の照度分布を説明するための概略説明図である。 本発明の他の実施形態による線状照明装置の線状光源及びその周辺の構成を示す拡大断面図である。 従来の線状照明装置による照射面の照度分布を説明するための概略説明図である。
符号の説明
1,1A,100 線状照明装置
2,101 線状光源
3 第1レンズ
4,4A 反射鏡
5 第2レンズ
16,103 LED
19,19A 反射壁
23 照射面
24 スリット
25 規制板(規制手段)

Claims (5)

  1. 複数のLEDから構成された線状光源と、前記線状光源の前方に設けられたシリンドリカル状の第1レンズと、前記線状光源と前記第1レンズとの間に設けられ、前記線状光源から発する光を反射する反射鏡と、前記第1レンズの前方に設けられたシリンドリカル状の第2レンズと、を備え、
    前記反射鏡は、前記線状光源の線状方向に延び且つ前記線状光源を外側より覆い、前記第1レンズに向かって延びる鏡面性を有する一対の反射壁を有し、前記線状光源の各LEDは前記第1レンズの前側焦点又はその近傍に位置付けられており、
    前記線状光源から発した直接光及び前記反射壁で反射された反射光はそれぞれ、前記第1レンズによりそれぞれの画角に対して略平行光束に変換されて射出し、前記第1レンズからの略平行光束は前記第2レンズにより収束光束に変換されて前記第2レンズの後側焦点近傍に一旦集光した後発散し、その後前記一対の反射壁の開口部と結像関係にある照射面に照射し、前記照射面に前記第2レンズによって拡大された前記一対の反射壁の開口部の拡大像が結像されるよう構成され、前記拡大像は、前記一対の反射壁の開口部の照度分布に対応する照度分布を有することを特徴とする検査用線状照明装置。
  2. 複数のLEDから構成された線状光源と、前記線状光源の前方に設けられたシリンドリカル状の第1レンズと、前記線状光源と前記第1レンズとの間に設けられ、前記線状光源から発する光を反射する反射鏡と、前記第1レンズの前方に設けられたシリンドリカル状の第2レンズと、前記第1レンズの上面側又は他面側に配置された規制手段と、を備え、
    前記反射鏡は、前記線状光源の線状方向に延び且つ前記線状光源を外側より覆い、前記第1レンズに向かって延びる鏡面性を有する一対の反射壁を有し、前記線状光源の各LEDは前記第1レンズの前側焦点又はその近傍に位置付けられており、
    前記規制手段は、前記一対の反射壁の開口部幅より狭い開口幅のスリットを有し、
    前記線状光源から発した直接光及び前記反射壁で反射された反射光はそれぞれ、前記第1レンズによりそれぞれの画角に対して略平行光束に変換されて射出し、前記第1レンズからの略平行光束は前記第2レンズにより収束光束に変換されて前記第2レンズの後側焦点近傍に一旦集光した後発散し、その後前記規制手段のスリットと結像関係にある照射面に照射し、前記照射面に前記第2レンズによって拡大された前記規制手段のスリットの拡大像が結像されるよう構成され、前記拡大像は、前記規制手段のスリットの照度分布に対応する照度分布を有することを特徴とする検査用線状照明装置。
  3. 前記一対の反射壁は、前記第1レンズに向かって外側に拡開して延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の検査用線状照明装置。
  4. 前記第1レンズと前記第2レンズとの離間距離を調節するための離間距離調節手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の検査用線状照明装置。
  5. 前記第1レンズ及び/又は前記第2レンズはリニアフレネルレンズから構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の検査用線状照明装置。
JP2008256963A 2008-10-02 2008-10-02 検査用線状照明装置 Expired - Fee Related JP4974993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008256963A JP4974993B2 (ja) 2008-10-02 2008-10-02 検査用線状照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008256963A JP4974993B2 (ja) 2008-10-02 2008-10-02 検査用線状照明装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010086884A JP2010086884A (ja) 2010-04-15
JP4974993B2 true JP4974993B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=42250634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008256963A Expired - Fee Related JP4974993B2 (ja) 2008-10-02 2008-10-02 検査用線状照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4974993B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8152347B2 (en) * 2009-01-26 2012-04-10 Innovations In Optics, Inc. Light emitting diode linear light for machine vision
JP2012014853A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Nakakyu:Kk Led照明装置
JP2013197007A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Stanley Electric Co Ltd Led照明用光学モジュール及び照明用光学モジュールを用いた局部照明灯具
JP6055607B2 (ja) * 2012-03-26 2016-12-27 東芝ライテック株式会社 照明ユニット及び照明装置
JP6119204B2 (ja) * 2012-11-13 2017-04-26 大日本印刷株式会社 Led照明装置
JP6302242B2 (ja) * 2013-12-25 2018-03-28 株式会社アイテックシステム 照明装置
JP6339878B2 (ja) * 2014-07-02 2018-06-06 株式会社アイテックシステム ライン状照明装置の製造方法、ライン状照明装置および検査方法
WO2017207113A1 (en) * 2016-05-30 2017-12-07 Bobst Mex Sa Quality control station for a sheet element processing machine and illumination unit for the quality control station
JP7221688B2 (ja) * 2018-12-28 2023-02-14 マークテック株式会社 紫外線照射装置、及び紫外線探傷装置
US10788170B1 (en) * 2019-11-19 2020-09-29 Elemental LED, Inc. Optical systems for linear lighting

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3471665B2 (ja) * 1999-02-15 2003-12-02 株式会社アーテックインターナショナル 表示用光源装置
JP2003097910A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Canon Inc 線光源、シート検出装置および画像形成装置
JP3927878B2 (ja) * 2002-04-16 2007-06-13 シーシーエス株式会社 検査等に用いる照明装置
JP2005118207A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Nitride Semiconductor Co Ltd 紫外線照射装置および紫外線照射ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010086884A (ja) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4974993B2 (ja) 検査用線状照明装置
TWI514002B (zh) 光學投影陣列曝光系統與其方法
TWI451078B (zh) 用於檢查半導體之成像裝置、暗場環燈以及照明物體之方法
JP4792486B2 (ja) フレネルレンズライト用、特にスポットライトあるいはフラッドライト用光学系
JP5181321B2 (ja) 光照射装置
US20100103661A1 (en) Machine Vision Inspection System and Light Source Module thereof
JP2008165202A5 (ja)
WO2013084755A1 (ja) 検査用照明装置及び検査用照明方法
JP2012014853A (ja) Led照明装置
JP6370626B2 (ja) 照明光学系、照明装置、及び照明光学素子
JP6541450B2 (ja) 照明装置
WO2014036120A1 (en) Multi directional illumination for a microscope and microscope
WO2016158542A1 (ja) 光源装置及び照明装置
KR101895593B1 (ko) 광학 검사 시스템 및 광학 이미징 시스템
JP2009225414A (ja) 照明装置および画像読取装置
JP7138571B2 (ja) シート要素加工機のための品質管理ステーション及び品質管理ステーションのための照明ユニット
WO2014129549A1 (ja) 画像読取装置
CN116338926B (zh) 显微镜照明系统、成像系统、硅片缺陷的检测装置及方法
CN100578350C (zh) 投影显示设备
WO2020095843A1 (ja) 同軸照明装置
KR101758165B1 (ko) 레이저 다이오드를 포함하는 광출력장치
JP5382954B2 (ja) 照明装置
JP6806387B2 (ja) プロジェクター装置
WO2013005399A1 (ja) 撮影用照明装置およびそれを備える携帯電子機器
WO2021015061A1 (ja) 照明装置および照明システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees