JP4973137B2 - プリズム、プリズムの製造方法、光学ユニット及び投射型表示装置 - Google Patents

プリズム、プリズムの製造方法、光学ユニット及び投射型表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、入射光から色光を分離または複数の色光を合成して出射、または、入射光を異種の偏光光に分離する投射型表示装置用のプリズムに関する。
以下、図12〜図18により従来技術を説明する。
図14は従来の投射型表示装置の構成例を示す。図14において、光源1からの白色光束3は、放物面鏡のリフレクタ2、第1レンズアレイ4、コールドミラー5、及び第2レンズアレイ6により、均一的な白色光束とされた後、青色・緑色反射ダイクロイックミラー7により、赤色光束8と青色・緑色光束13とに分離される。赤色光束8は増反射ミラー9で反射され、コンデンサレンズ10を通って赤色光用透過型液晶パネル12に入射される。青色・緑色光束13は、緑色反射ダイクロイックミラー14により、緑色光束15と青色光束19とに分離される。緑色光束15は、コンデンサレンズ16を通って緑色光用透過型液晶パネル18に入射される。青色光束19は、リレーレンズ20、増反射ミラー21、リレーレンズ22、増反射ミラー23、コンデンサレンズ24を通って青色光用透過型液晶パネル26に入射される。赤色光用透過型液晶パネル12から出射し画像情報を含んだ赤色光束、緑色光用透過型液晶パネル18から出射し画像情報を含んだ緑色光束、及び青色光用透過型液晶パネル26から出射し画像情報を含んだ青色光束はそれぞれ、プリズム57に入射される。該プリズム57では、各色光束は合成され、合成光が光出射面から投射レンズユニット58に向けて出射される。投射レンズユニット58は、画像光としての合成光を拡大してスクリーンに投射し、画像表示する。光源1は光源用電源回路80により駆動される。また、各液晶パネル12、18、26は、入力端子60から入力される画像信号に基づき駆動回路70により駆動され、対応する上記各色光束(色光)を変調状態で透過させる。
図15はプリズム57の上面図を示す。図15において、赤色光用透過型液晶パネル12から出射した画像情報を含んだ赤色光束はプリズム57に面571aから入射し、貼り合わせ面571bと貼り合わせ面573bで略90度の角度で反射され、面574a面から出射される。青色光用透過型液晶パネル26から出射した画像情報を含んだ青色光束は、プリズム57に面573aから入射し、貼り合わせ面572bと貼り合わせ面574bで90度反射され、面574aから出射される。緑色光用透過型液晶パネル18から出射した画像情報を含んだ緑色光束は、プリズム57に面572aから入射され、貼り合わせ面571b、572b、573b、574bを透過し、面574aから出射される。なお、571、572、573、574はそれぞれ、屈折率が等しいガラス製の直角二等辺三角形の断面を有する三角プリズムである。色合成され画像情報を含んだ出射光59は、投射レンズユニット58によりスクリーン(図示せず)上に投射されて画像表示する。
図12はプリズムの斜視図、図13はプリズムの断面拡大図である。プリズム57は、直角二等辺三角形の断面を有し屈折率が等しいガラス製の4個の三角柱状プリズム571、572、573、574が相互に接着剤57gで貼り合わされている。貼り合わせ面571bと573bには、赤色光の選択反射特性を備えた赤色反射膜57rが形成されている。貼り合わせ面572bと574bには青色の選択反射特性を備えた青色反射膜57bが形成されている。図12から明らかなように、三角柱状プリズム573、574は、三角柱状プリズム571、572に比べて縦方向の長さが長い。プリズム57は、三角柱状プリズム572、573の貼り合わせ面と三角柱状プリズム571、574の貼り合わせ面とが直線状になるように貼り合わせて構成する。図17は4個の三角柱状プリズムのうちの1つ(ここでは三角柱状プリズム571)につき稜線の線幅δを示す図、図16は4個の三角柱状プリズムをずれがない状態で貼り合わせたときのプリズムの中心部57dの線幅δを示す図である。ずれが生じた場合には、図18に示すように、プリズムの中心線の線幅δは太くなる。プリズム57は保持部材のプリズムホルダー(図示せず)に保持され、投射型表示装置の色合成手段を形成する。
色合成手段を有する投射型表示装置の従来技術としては、例えば、特公平7−109443公報や特開平8−184797号公報に記載されたものがある。
特公平7−109443公報 特開平8−184797号公報
上記従来技術では以下の問題がある。すなわち、
(1)プリズムの中心部57dにより光が遮られるため、スクリーン上に縦筋状の輝度むらが発生する。プリズムの中心部57dの幅δと照度比の関係を図16に示す。例えば、三角柱状プリズムの稜線の幅δが10μm以上であると、プリズムの中心部の幅δも10μm以上になり、その際にスクリーン上に投影される中心部と隣接する領域との照度比の差が3%以上となり、画質が劣化する。また、図13に示すように、三角柱状プリズム574b面の青色反射膜57bと三角柱状プリズム572b面の青色反射膜57bとの間には接着剤による隙間があり、光が反射しない幅は幅δより大きくなる。三角柱状プリズム571b面の赤色反射膜57rと三角柱状プリズム573b面の赤色反射膜57rとの間にも接着剤による隙間があり、この場合も、光が反射しない幅は幅δより大きくなる。このように、赤色光束と青色光束の反射光は、スクリーン上において縦筋状の輝度むらを発生し易い。
(2)プリズムをプラスチック材等で構成した場合、ランプ等の熱によるプリズムが膨張し、膨張の際、プラスチック材、反射膜、接着剤間の熱膨張率の差が原因でプラスチック材表面と接着剤の界面が剥れる。例えば、マイナス30゜Cからプラス70゜Cまでの間で行う温度サイクル試験の場合も同様である。これは、プラスチック材と薄膜の界面の剥離強度よりプラスチック材と接着剤との剥離強度が弱く、また、薄膜と接着剤の界面の剥離強度よりプラスチック材と接着剤との剥離強度が弱いことが原因であると考えられる。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、(1)プリズムの中心部の構成に起因して発生する縦筋状の輝度むらを抑えること、(2)プリズムをプラスチック材等で構成した場合にも接着剤の剥離が発生しないこと、等である。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術を提供することにある。
上記課題点を解決するために、本発明では、縦筋状の輝度むらを抑えるために、(イ)プリズムの光入射面に凹レンズを形成する。(ロ)プリズムの光入射面に凹レンズを形成し、光出射面に凸レンズを形成する。(ハ)上記(イ)または(ロ)において、赤色光、緑色光、青色光それぞれの色光入射面に凹レンズを形成する。また、プリズム片間の接着部の剥れを防止するために、(ニ)プリズム片間の貼り合わせ部の構成として、接着層の一方の面側にはダイクロイック多層膜を形成し、他方の面側には単層膜を形成する。
上記(イ)〜(ニ)は、具体的には、
(1)入射光から色光を分離、または複数の色光を合成して出射するプリズムとして、光入射面に凹レンズが形成された構成とする。
(2)入射光から色光を分離、または複数の色光を合成して出射するプリズムとして、光入射面に凹レンズが形成され、光出射面に凸レンズが形成された構成とする。
(3)上記(1)または(2)において、上記光入射面は、赤色光、緑色光、青色光それぞれの色光入射面に凹レンズが形成されているようにする。
(4)入射光から色光を分離、または複数の色光を合成して出射するプリズムとして、複数の三角柱状プリズムが貼り合わされて成り、該貼り合わせ部の全てまたは一部において接着剤層とプリズム面との間に薄膜が設けられた構成とする。
(5)上記(4)において、上記薄膜は、一方が単層膜、他方が特定の色光を反射する複数層膜であるようにする。
(6)上記(4)において、上記三角柱状プリズムは4個用いられ、8個の貼り合わせ部のうち4個において特定の色光を反射する複数層膜が形成され、他の4個の貼り合わせ部において単層膜が形成されているようにする。
(7)上記(4)において、上記三角柱状プリズムは4個用いられ、8個の貼り合わせ部のうち4個において特定の色光を反射する複数層膜が形成され、他の3個の貼り合わせ部において単層膜が形成されているようにする。
(8)上記(5)、(6)または(7)において、上記単層膜は、SiOx(xは1から2の小数点以下を含む数字)、またはSiO2と酸化アルミニウムの混合物質で構成されるようにする。
(9)上記(8)において、上記SiO2と酸化アルミニウムの混合物質は、光の屈折率が略1.48から1.54の範囲であるようにする。
(10)上記(5)から(9)のいずれかにおいて、上記多層膜は、SiOx(xは1から2の小数点以下を含む数字)の層を含む構成とする。
(11)上記(4)から(10)のいずれかにおいて、上記三角柱状プリズムは、プラスチック材で構成されるようにする。
(12)投射型表示装置用の光学ユニットとして、分離された色光を画像情報に基づき変調するパネルと、光入射面に凹レンズが形成され、該凹レンズ部を介し入射される該パネルからの変調光を色合成するプリズムと、該色合成された光をスクリーン上に拡大投射する投射手段とを備えた構成とする。
(13)投射型表示装置用の光学ユニットとして、分離された色光を画像情報に基づき変調するパネルと、光入射面に凹レンズが、光出射面に凸レンズが形成され、該凹レンズ部を介し入射される該パネルからの変調光を色合成し該凸レンズ部から出射するプリズムと、該出射された色合成光をスクリーン上に拡大投射する投射手段とを備えた構成とする。
(14)投射型表示装置用の光学ユニットとして、分離された色光を画像情報に基づき変調するパネルと、複数の三角柱状プリズムが貼り合わされて成り、該貼り合わせ部の全てまたは一部において接着剤層とプリズム面との間にダイクロイック薄膜または単層薄膜が設けられ、上記パネルからの変調光を色合成して出射するプリズムと、該色合成された光をスクリーン上に拡大投射する投射手段とを備えた構成とする。
(15)投射型表示装置として、上記(12)から(14)のいずれかの光学ユニットと、パネルを駆動する駆動回路と、光源を駆動する電源回路とを備えて成る構成とする。
(16)プリズムの製造方法として、三角柱状プリズムをプラスチックで射出成形するステップと、該成形したものを所定範囲の温度域に所定時間保持するステップと、その後冷却するステップと、第1の反射膜を形成するステップと、単層膜を形成し、三角柱状プリズムを貼り合わせるステップと、第2の反射膜を形成し、三角柱状プリズムを貼り合わせるステップとを経てプリズムを製造する。
(17)入射光を異種の偏光光に分離するプリズムとして、複数の三角柱状プリズムが貼り合わされて成り、該貼り合わせ部において接着剤層と両プリズム面との間に薄膜が設けられ、該薄膜は、一方が単層膜、他方が偏光光に対し選択性を有する偏光光分離膜である構成とする。
(18)投射型表示装置として、上記(17)のプリズムと、分離された色光を画像情報に基づき変調するパネルと、該パネルを駆動する駆動回路と、色合成された光をスクリーン上に拡大投射する投射手段とを備えた構成とする。
上記において、プリズムの光入射面の凹レンズは、プリズム内で入射光の光束断面積を拡大し、プリズムの中心部の稜線で遮られる光束の割合を減らしてスクリーン上における輝度むらを低減する。プリズムの光出射面の凸レンズは、光束断面積を縮小し、集束状態の合成光としてプリズムから出射させる。投射レンズユニットが結合された状態では、該投射レンズユニットに上記集束した合成光を入射させる。また、上記貼り合わせ部のSiO2等の単層膜は、上記三角柱状プリズム(プリズム片)表面において接着層の密着性を向上させるように働き、三角柱状プリズム(プリズム片)をプラスチック材等で構成した場合にも接着層の剥離が発生しないようにする。貼り合わせ部の複数層膜は、特定の色光を反射することで、入射光から色光を分離したり、または複数の色光を合成したりする。
本発明によれば、プリズムによるスクリーン上の筋を低減化して画質改善できる。また、三角柱状プリズムにプラスチック材を用いた場合でも、剥離を防止可能な接着強度が得られる。
以下、本発明の実施例につき、図面を用いて説明する。なお、各図は、共通部分には同一符号を付した。
図1は、本発明の実施例としての投射型表示装置の構成図である。本実施例構成は、プリズムとして、光入射面に凹レンズを、光出射面に凸レンズを形成したものを用いる。
図1において、27はプリズム、28はプリズム27からの出射光29をスクリーン(図示せず)に投射する投射レンズユニットである。上記図14の場合と同様に、光源1からの白色光束3は、リフレクタ2、第1レンズアレイ4、コールドミラー5、及び第2レンズアレイ6により、均一的な白色光束とされ、青色・緑色反射ダイクロイックミラー7により赤色光束8と青色・緑色光束13に分離される。赤色光束8は増反射ミラー9で反射され、コンデンサレンズ10を通って赤色光用透過型液晶パネル12に入射される。青色・緑色光束13は、緑色反射ダイクロイックミラー14により緑色光束15と青色光束19に分離される。緑色光束15は緑色光用透過型液晶パネル18に入射される。青色光束19は、リレーレンズ20、増反射ミラー21、リレーレンズ22、増反射ミラー23、コンデンサレンズ24を通って青色光用透過型液晶パネル26に入射される。赤色光用透過型液晶パネル12から出射し画像情報を含んだ赤色光束、緑色光用透過型液晶パネル18から出射し画像情報を含んだ緑色光束、及び青色光用透過型液晶パネル26から出射し画像情報を含んだ青色光束はそれぞれ、プリズム27の光入射面271a、272a、273aの凹レンズ部に入射される。該プリズム27では、該色光束が合成され、光出射面274aの凸レンズ部から投射レンズユニット28に向けて出射される。投射レンズユニット28は、画像光としての合成光を拡大してスクリーンに投射し、画像表示する。光源1は光源用電源回路80により駆動され、各液晶パネル12、18、26は、入力端子60から入力される画像信号に基づき駆動回路70により駆動され、対応する上記各色光束(色光)を変調状態で透過させる。本実施例構成においては、上記光源1から上記投射レンズユニット28に至る光路に配された光学部品が光学ユニットを形成している。
図2は、図1に示した第1の実施例としてのプリズム27の上面図である。
図2において、赤色光束8、青色光束19及び緑色光束15は、プリズム27に入射する。赤色光透過型液晶パネル12から出射し画像情報を含んだ赤色光束8は、プリズム27に対し271a面から入射する。271a面は、本実施例の場合、半径略500mmの凹レンズとなっている。271a面を通過した赤色光束8は、貼り合わせ面271b面と273b面で反射し274a面からプリズム外に出射する。青色光透過型液晶パネル26から出射した画像情報を含んだ青色光束19は、色合成クロスプリズム27の273a面から入射する。273a面は、本実施例の場合、半径略499mmの凹レンズとなっている。273a面を通過した青色光束19は、貼り合わせ面272b面と274b面で反射し274a面からプリズム外に出射する。また、緑色光透過型液晶パネル18から出射した画像情報を含んだ緑色光束15は、プリズム27に対し272a面から入射する。272a面は、本実施例の場合、半径略497mmの凹レンズとなっている。272a面を通過した緑色光束15は、貼り合わせ面271b、272b、273b、274bを透過し274a面からプリズム外に出射する。274a面は、本実施例の場合、半径略500mmの凸レンズとされている。赤色光透過型液晶パネル12で変調された赤色画像と、緑色光透過型液晶パネル18で変調された緑色画像と、青色光透過型液晶パネル26で変調された青色画像はそれぞれ、光入射面部で凹レンズを通過するため、プリズム内で光束は広がる。このように広がった光束では、プリズムの中心部で蹴られる(遮られる)光束の割合が減る。
図3は、凹レンズ272aによって光束15のF値が変化することを示す図である。図1、図2に示す第1の実施例の場合、プリズムを通過する光束15のF値が略2.0であるが、凹レンズ272aによって光束が光束15aのように広がることでF値が1.7となり、プリズムの中心部57dでの蹴られによるスクリーン上の照度比が略3%から略1%に減少し、目視ではわからない程度に低減される。
図4は、本発明のプリズムの第2の実施例を示す図である。出射面274aを、凸レンズとせずに平面にしている点で図2の第1の実施例と異なっている。本第2の実施例では、赤色光束入射面271a、緑色光束入射面272a、及び青色光束入射面273aは、第1の実施例と同じく、凹レンズとして構成されている。色合成された光の出射面274aは凹凸が1波長以下にされた平面である。本第2の実施例のプリズムを用いて投射型表示装置を構成する場合には、図2に示す第1の実施例のプリズムの光出射面における凸レンズ作用は、投射レンズユニット側にもたせる。
以下、図5〜図11では、本発明のプリズムの第3〜第9の実施例につき説明する。該第3〜第9の実施例は三角柱状プリズムの貼り合わせ技術に関する。
図5は本発明のプリズムの第3の実施例を示す図である。
図5において、プリズムは、基材がプラスチック材である4個の三角柱状プリズム271、272、273、及び274から構成される。三角柱状プリズム271は、271b面に赤色反射膜27rが形成され、271c面には厚さ略10nmのSiO2(二酸化ケイ素)単層膜27sが形成されている。三角柱状プリズム272は、272b面と272c面の両面に厚さ略10nmのSiO2単層膜27sが形成されている。三角柱状プリズム273は、273c面に青色反射膜27bが形成され、273b面に厚さ略10nmのSiO2単層膜27sが形成されている。三角柱状プリズム274は、274b面に青色反射膜27bが形成され、274c面に赤色反射膜27rが形成されている。青色反射膜27bと赤色反射膜27rの第1層と最終層はSiO2層とされている。該4個の三角柱状プリズム271、272、273、及び274は、接着剤27gにより接着されている。接着剤27gと三角柱状プリズム表面との間には、薄膜(SiO2単層膜)27sが形成されており、三角柱状プリズム基材であるプラスチック材は該SiO2単層膜と密着状態とされ、また接着剤も該SiO2単層膜と密着状態とされることで、4個の三角柱状プリズム271、272、273、及び274は互いに接着される(貼り合わされる)。かかる構成のプリズムにつき、略−30゜C〜+70゜Cの範囲の温度サイクル試験を行い、接着強度(貼り合わせ強度)を実測した結果、略200N以上の強度が得られた。
図6は本発明のプリズムの第4の実施例を示す。
本第4の実施例は、272c面に単層膜がない場合、つまり、8つの接着面のうち7面に薄膜が形成されている場合の構成例である。実測結果では、本第4の実施例においても、4個の三角柱状プリズムは相互間で略200N以上の接着強度が得られた。
図7〜図10は本発明のプリズムの第5〜第8の実施例を示す図である。いずれも、図5の第3の実施例の構成に対し、赤色反射膜27rと青色反射膜27bとSiO2単層膜27sの位置の組合わせを変えてある。
図7は本発明のプリズムの第5の実施例である。三角柱状プリズム271の271c面にはSiO2単層膜27sが形成され、271b面には赤色反射膜27rが形成され、三角柱状プリズム272の272c面にはSiO2単層膜27sが形成され、272b面には青色反射膜27bが形成され、三角柱状プリズム273の273c面にはSiO2単層膜27sが形成され、273b面には赤色反射膜27rが形成され、三角柱状プリズム274の274c面にはSiO2単層膜27sが形成され、274b面に青色反射膜27bが形成されている。
図8は本発明のプリズムの第6の実施例である。三角柱状プリズム271の271c面と271b面にはSiO2単層膜27sが形成され、三角柱状プリズム272の272c面には赤色反射膜27rが形成され、272b面には青色反射膜27bが形成され、三角柱状プリズム273の273c面と273b面にはSiO2単層膜27sが形成され、三角柱状プリズム274の274c面には赤色反射膜27rが形成され、274b面に青色反射膜27bが形成されている。
図9は本発明のプリズムの第7の実施例である。三角柱状プリズム271の271c面にはSiO2単層膜27sが形成され、271b面には赤色反射膜27rが形成され、三角柱状プリズム272の272c面と272b面にはSiO2単層膜27sが形成され、三角柱状プリズム273の273c面には青色反射膜27bが形成され、273b面にはSiO2単層膜27sが形成され、三角柱状プリズム274の274c面には赤色反射膜27rが形成され、274b面に青色反射膜27bが形成されている。
図10は本発明のプリズムの第8の実施例である。三角柱状プリズム271の271c面にはSiO2単層膜27sが形成され、271b面には赤色反射膜27rが形成され、三角柱状プリズム272の272c面と272b面にはSiO2単層膜27sが形成され、三角柱状プリズム273の273c面には青色反射膜27bが形成され、273b面にはSiO2単層膜27sが形成され、三角柱状プリズム274の274c面には赤色反射膜27rが形成され、274b面に青色反射膜27bが形成されている。
図7〜図10において、図5及び図6と同じ部分には同一符号を付した。いずれの実施例の場合も、赤色反射膜27rは第1層と最終層をSiO2で形成し赤色反射特性を有する誘電体多層膜、青色反射膜27bは第1層と最終層をSiO2で形成し青色反射特性を有する誘電体多層膜、SiO2単層膜27sは厚さ略10nmの薄膜である。単層膜27sは、SiO2の代わりに、屈折率略1.55〜1.65のSiO(一酸化珪素)で形成してもよい。さらに、SiO2の代わりに、屈折率略1.48〜1.54の、SiO2と酸化アルミニウムの混合物質から成る単層膜とした場合には、プラスチック材と単層膜の界面反射率を略0.005%以下の範囲とすることができる。
図11は本発明のプリズムの第9の実施例である。本実施例は、光選択膜として偏光光に対し選択性を有する膜(偏光光分離膜)を形成し、入射光を2種の偏光光に分離するプリズムの場合の例である。三角柱状プリズム301には、301c面にS偏光光反射膜30pが形成され、三角柱状プリズム302には、302c面に膜厚略10nmのSiO2単層膜30sが形成されている。30gは接着剤である。入射面301aから入射した光(光束8)はS偏光光反射膜30pによってS偏光光は反射され、面301bより出射する。一方、P偏光光は該S偏光光反射膜30pを透過し面302aより出射する。このようにして、入射した光束8は、S偏光光8sとP偏光光8pとに分離される。本プリズムを用いる投射型表示装置構成としては、例えば、光源1側からの白色光を、本プリズムでS偏光光またはP偏光光に揃え、該揃えた偏光光をダイクロイックミラーで赤色光、緑色光、青色光に色分離し、該分離した色光を、液晶パネル等で画像情報に基づき変調し、該変調した各色光を色合成用のプリズムで合成し、該合成光を投射レンズユニット等の投射手段に入射させる構成とする。該液晶パネル等は画像情報に基づき駆動回路で駆動する。投射手段は、合成光をスクリーン上に拡大投射する。
次に、本発明のプリズムの製造方法の一例を説明する。各三角柱状プリズムには、例えばシクロオレフィン樹脂を用いるとする。該シクロオレフィン樹脂は、大気圧下でのガラス転移点が139゜C(DSC(Differential Scanning Calorimetry method)法(示差走査熱量法)で測定の場合)、過重たわみ温度が122゜C(ASTM(American Society for Testing and Material) D648で測定の場合)である。三角柱状プリズムは、コア圧縮機構を備えた射出圧縮金型による射出圧縮成形(射出成形と圧縮とを行う)で製作する。圧縮は、例えば、三角柱状プリズム271a、272a、273a、274a面に設けた可動部に圧力を加えて圧縮する。具体的には、例えば、金型温度を略130゜C〜135゜Cに設定し、略250゜C〜300゜Cの溶融樹脂を射出充填し、ゲート部に保圧を加えた後に、コア圧縮部に略0.8×105N/m2〜1.0×105N/m2の圧力を加えて圧縮し、5分以上その状態を維持した後、成形品を取り出し空気中で常温まで自然冷却する。次に、該成形品をガラス転移点より10゜C〜20゜C低い温度まで加熱して一定時間保持し、その後室温まで除冷するアニールを行う。一例として、略125゜Cまで加熱し、ほぼこの温度に略12時間以上保持し、その後略125゜C〜100゜Cまで、略0.2゜C/分〜0.4゜Cの割合で冷却し、略100゜C〜60゜Cまで、略1.0゜C/分の割合で冷却する。その後、空気中で、常温まで自然冷却する。
次に、上記のようにして製作した三角柱状プリズムにダイクロイック膜を形成する。ダイクロイック膜としては、赤色反射特性を有する赤色反射膜と青色反射特性を有する青色反射膜を形成する。これらダイクロイック膜は例えば、1層目に、測定波長略550nmにおける屈折率が略1.43〜1.47の範囲のSiO2膜を、2層目以降はTiO2(二酸化チタン)膜とSiO2膜を交互に形成し、最終層の手前の層はTiO2膜とし、最終層は1層目と同じSiO2膜とし、全15層以上の奇数層から成る多層構造とする。図5及び図6のプリズムのダイクロイック膜を形成する場合、三角柱状プリズム271と274を、271b面と274c面とが1つの平面になるように組み合わせ、さらに、各三角柱の三角形の頂角位置に形成される稜線部を、互いに隙間のないように組み合わせる。その後、271b面と274c面に赤色反射ダイクロイック膜を形成する。次に、上記と同様にして、三角柱状プリズム273と274を組み合わせ、273c面と274b面に青色反射ダイクロイック膜を形成する。図7の構成の場合も同様に、三角柱状プリズム271と273を組み合わせ、271b面と273b面に赤色反射ダイクロイック膜を形成する。三角柱状プリズム272と274も同様に組み合わせ、272b面と274b面に青色反射ダイクロイック膜を形成する。図8の構成の場合も同様に、三角柱状プリズム272と274を組み合わせ、272b面と274b面に青色反射ダイクロイック膜を形成し、272c面と274c面に赤色反射ダイクロイック膜を形成する。赤色反射ダイクロイック膜と青色反射ダイクロイック膜を成膜後に、SiO2膜を略10nmの厚さで成膜する。実験の結果では、図5〜図10の構成において、SiO2膜の膜厚が略20nmより厚い場合は、三角柱素材との界面や接着剤との界面での透過光の界面反射が増加したり、三角柱素材との密着強度が低下したりする。逆に、SiO2膜の膜厚が薄く略5nm以下の場合は、膜厚むらが発生したとき成膜されない場所が発生することがある。従って、SiO2膜の膜厚は略10nm±5nmが1つの適切範囲である。
次に、4個の三角柱状プリズムを接着する。具体的には、三角柱状プリズム273と274の間に可視光硬化型接着剤を塗布して冶具に保持し、波長略400nm〜480nmの青色光を照射して接着剤を硬化する。同様に、三角柱状プリズム271と272の間に可視光硬化型接着剤を塗布し、青色光を照射して接着剤を硬化する。硬化用の可視光は単層膜側から接着剤に入射させる。さらに、三角柱状プリズム273及び274と、三角柱状プリズム271及び272との間に可視光硬化型接着剤を塗布し、それぞれ冶具に固定する。4個の三角柱の頂角部が1点に揃うように調整した後に、青色光を照射し接着剤を硬化させる。硬化用の可視光は4方向から均一的に照射する。
以上の工程を経て1個のプリズムが完成する。
上記実施例の技術によれば、プリズムの光入射面の凹レンズは、プリズム内で入射光の光束断面積を拡大し、プリズムの中心部の稜線で遮られる光束の割合を減らすため、プリズムの中心部の構成に起因してスクリーン上に発生する縦筋状の輝度むらを低減化することができる。また、プリズムの光出射面の凸レンズは、光束断面積を縮小し、集束状態の合成光としてプリズムから出射させ、投射レンズユニットに入射させるため、該投射レンズユニットにおける光集束の負担を軽減でき、該レンズユニットの小型化や低コスト化が可能となる。また、上記貼り合わせ部のSiO2等の単層膜は、上記三角柱状プリズム(プリズム片)表面において接着層の密着性を向上させるため、三角柱状プリズム(プリズム片)をプラスチック材等で構成した場合にも熱膨張等に基づく接着層の剥離を防止することができる。
上記実施例では、三角柱状プリズムの素材をシクロオレフィン樹脂としたが、これに限定されず、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの透明熱可塑性樹脂でもよい。また、上記実施例では、透過型液晶パネルを用いる構成の場合の例につき説明したが、本発明はこれに限定されず、反射型液晶パネルを用いる構成であってもよいし、または、液晶パネル以外の他の表示パネル、例えばDMD(Digital Micromirror Device)(テキサス・インスツルメンツ社の登録商標)等を用いてもよい。例えば、反射型パネルを用いる投射型表示装置の場合は、クロスダイクロイックプリズム(色合成プリズム)は、光を、赤、緑、青の3色光に分離する色光分離手段として利用されるとともに、反射型パネルでそれぞれ画像信号に対応して変調された赤、緑、青の3色光を、再度合成して射出する色光合成手段としても利用される。
なお、特許請求の範囲に記載の発明に関連した発明で、上記実施例に記載してある発明としては、(1)プリズムの貼り合わせ部の単層膜の膜厚を略20nm以下とした構成、(2)プリズムの貼り合わせ部の構成として、少なくとも赤色光、青色光のいずれかを反射するダイクロイック多層膜の、三角柱状プリズム(プリズム片)と接する1層目をSiOx(xは1から2の小数点以下を含む数字)とした構成、(3)プリズムの貼り合わせ部の構成として、少なくとも赤色光、青色光のいずれかを反射するダイクロイック多層膜の三角柱と接する1層目と、接着剤と接する最終層とをSiOx(xは1から2の小数点以下を含む数字)とした構成、(4)三角柱状プリズムを4個貼り合わせて1個のプリズムを構成し、該4個の三角柱状プリズム間の8個の貼り合わせ部のうち7個において接着剤層とプリズム面との間に薄膜が設けられる構成、(5)プリズム片をプラスチック材で製作する方法として、射出成形したプリズム片を、ガラス転移点より10゜C〜20゜C低い温度まで加熱して一定時間保持し、その後室温まで除冷するアニール処理を行うステップを設ける等がある。
本発明の実施例としての投射型表示装置の構成例を示す図である。 本発明のプリズムの第1の実施例を示す図である。 第1の実施例のプリズムの光入射面における作用の説明図である。 本発明のプリズムの第2の実施例を示す図である。 本発明のプリズムの第3の実施例を示す図である。 本発明のプリズムの第4の実施例を示す図である。 本発明のプリズムの第5の実施例を示す図である。 本発明のプリズムの第6の実施例を示す図である。 本発明のプリズムの第7の実施例を示す図である。 本発明のプリズムの第8の実施例を示す図である。 本発明のプリズムの第9の実施例を示す図である。 従来のプリズムの斜視図である。 従来のプリズムの断面拡大図である。 従来の投射型表示装置の構成例を示す図である。 従来のプリズムの上面図である。 従来のプリズムにおけるプリズム中心部とその隣接部のスクリーン面での照度比特性の例を示す図である。 三角柱状プリズムの中心部における稜線幅δを示す図である。 三角柱状プリズムを貼り合わせたときのずれを示す図である。
符号の説明
1…光源、2…リフレクタ、3…白色光束、4…第1レンズアレイ、5…コールドミラー、6…第2レンズアレイ、7…青色・緑色反射ダイクロイックミラー、8…赤色光束、9…増反射ミラー、10、16、24…コンデンサレンズ、12…赤色光用透過型液晶パネル、13…緑色・青色光束、14…緑色反射ダイクロイックミラー、15…緑色光束、17…偏向板、18…緑色光用透過型液晶パネル、19…青色光束、20…リレーレンズ、21…増反射ミラー、22…リレーレンズ、23…増反射ミラー、26…青色光用透過型液晶パネル、27…プリズム、27r…赤色反射膜、27b…青色反射膜、27s、30s…単層膜、274、301、302…三角柱状プリズム、271a…赤色光束入射面、271b、274c…赤色光束反射ダイクロイックミラー面、272a…緑色光束入射面、273a…青色光束入射面、273c、274b…青色光束反射ダイクロイックミラー面、274a…色合成光束出射面、28…投射レンズユニット、29…出射光、30g…接着剤、30p…S偏光反射膜、60…入力端子、70…駆動回路、80…光源用電源回路。

Claims (9)

  1. 入射光から色光を分離、又は複数の色光を合成して出射するプリズムであって、
    プラスチック材からなる複数の三角柱状プリズムを備え、
    第1の三角柱状プリズムの第1の面にSiOx(xは1から2の小数点以下を含む数字)又はSiO2と酸化アルミニウムの混合物質である単層膜が設けられ、
    第2の三角柱状プリズムの第2の面に特定の色光を反射する反射膜が設けられ、
    前記第1及び第2の面は、接着剤を介して接着されており、
    光入射面に凹レンズが形成され、光出射面に凸レンズが形成されている、プリズム。
  2. 前記三角柱状プリズムは4個用いられ、
    8個の貼り合わせ部のうち4個において特定の色光を反射する反射膜が形成され、
    他の4個の貼り合わせ部において前記単層膜が形成される、請求項1記載のプリズム。
  3. 前記三角柱状プリズムは4個用いられ、
    8個の貼り合わせ部のうち4個において特定の色光を反射する反射膜が形成され、
    他の3個の貼り合わせ部において前記単層膜が形成される、請求項1記載のプリズム。
  4. 前記SiO2と酸化アルミニウムの混合物質は、光の屈折率が略1.48から1.54の範囲である、請求項1乃至3何れか一に記載のプリズム。
  5. 分離された色光を画像情報に基づき変調するパネルと、
    前記パネルからの変調光を色合成して出射し、プラスチック材からなる複数の三角柱状プリズムが貼り合わされて形成されるプリズムと、
    該色合成された光をスクリーン上に拡大投射する投射手段とを備え、
    第1の三角柱状プリズムの第1の面にSiOx(xは1から2の小数点以下を含む数字)又はSiO2と酸化アルミニウムの混合物質である単層膜が設けられ、
    第2の三角柱状プリズムの第2の面に特定の色光を反射する反射膜が設けられ、
    前記第1及び第2の面は、接着剤を介して接着されており、
    前記プリズムの光入射面に凹レンズが形成され、前記プリズムの光出射面に凸レンズが形成されている、投射型表示装置用の光学ユニット。
  6. 請求項記載の光学ユニットと、
    前記パネルを駆動する駆動回路と、
    光源を駆動する電源回路とを備える、投射型表示装置。
  7. 三角柱状プリズムの光入射面に凹レンズを、光出射面に凸レンズを形成するように、プラスチックで射出成形する第1のステップと、
    前記第1のステップで成形された三角柱状プリズムを所定範囲の温度域に所定時間保持する第2のステップと、
    前記第2のステップの後、前記三角柱状プリズムを冷却する第3のステップと、
    第1の三角柱状プリズムの第1の面にSiOx(xは1から2の小数点以下を含む数字)又はSiO2と酸化アルミニウムの混合物質である単層膜を形成する第4のステップと、
    第2の三角柱状プリズムの第2の面に特定の色光を反射する反射膜を形成する第5のステップと、
    前記第1及び第2の面を接着剤を介して接着する第6のステップと、を備える、プリズムの製造方法。
  8. 入射光を異種の偏光光に分離するプリズムであって、
    プラスチック材からなる複数の三角柱状プリズムを備え、
    第1の三角柱状プリズムの第1の面にSiOx(xは1から2の小数点以下を含む数字)又はSiO2と酸化アルミニウムの混合物質である単層膜が設けられ、
    第2の三角柱状プリズムの第2の面に偏光光に対し選択性を有する偏光光分離膜が設けられ、
    前記第1及び第2の面は、接着剤を介して接着されており、
    光入射面に凹レンズが形成され、光出射面に凸レンズが形成されている、プリズム。
  9. 請求項記載のプリズムと、
    分離された色光を画像情報に基づき変調するパネルと、
    前記パネルを駆動する駆動回路と、
    色合成された光をスクリーン上に拡大投射する投射手段とを備える、投射型表示装置。
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