JP4973110B2 - カルボン酸エステル類の製造方法 - Google Patents
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で示されるトリアリールカルベニウム化合物が挙げられる。
で示されるカルボン酸(以下、カルボン酸(2)と略記する。)が挙げられる。また、例えば、シュウ酸、マロン酸、フタル酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸等のジカルボン酸等も挙げられる。かかるカルボン酸は、市販のものを用いてもよいし、任意の公知方法により製造したものを用いてもよい。
で示されるアルコール類(以下、アルコール類(3)と略記する。)が挙げられる。また、例えば、4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−オン、4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロピニル)−2−シクロペンテン−1−オン等のヒドロキシシクロアルケノン類;エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ジヒドロキシシクロヘキサン等のジオール類;1,2−エタンジチオール、1,3−プロパンジチオール、1,4−ブタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,2−ジメルカプトシクロヘキサン等のジメルカプト化合物;等も挙げられる。かかるアルコール類は、市販のものを用いてもよいし、任意の公知方法により製造したものを用いてもよい。
で示されるカルボン酸エステル類である。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、4−フェニルブタン酸1.64g、1−オクタノール1.3g、ペンタフルオロピリジン10mg、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート45mgおよびヘプタン15gを仕込み、 80℃で1時間攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、4−フェニルブタン酸(1−オクチル)の収率は99%(4−フェニルブタン酸基準)であった。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、4−フェニルブタン酸1.64g、1−オクタノール1.3g、ジフェニルアンモニウムトリフラート16mgおよびトルエン15gを仕込み、80℃で1時間攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、4−フェニルブタン酸(1−オクチル)の収率は 48%(4−フェニルブタン酸基準)であった。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、桂皮酸1.48g、1−オクタノール1.3g、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート45mgおよびヘプタン6gを仕込み、100℃で6時間攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、桂皮酸(1−オクチル)の収率は95%(桂皮酸基準)であった。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、3,3−ジメチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸1.68g、4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−オン1.52g、ペンタフルオロピリジン10mg、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート45mgおよびヘプタン5gを仕込み、100℃で4時間攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、3,3−ジメチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸〔3−(2−プロペニル)−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル〕の収率は62%(3,3−ジメチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸基準)であり、原料3,3−ジメチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸が23%回収された。
実施例3において、ヘプタンを5g使用し、100℃で4時間攪拌することに代えて、トルエンを15g使用し、120℃にて副生水を除去しながら12時間還流すること以外は、実施例3と同様に実施した。3,3−ジメチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸〔3−(2−プロペニル)−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル〕の収率は65%(3,3−ジメチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸基準)であり、原料3,3−ジメチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸が29%回収された。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、アジピン酸730mg、1−ブタノール760mg、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート22mgおよびトルエン5gを仕込み、2時間加熱還流下に攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、アジピン酸ジ−n−ブチルの収率は99%(アジピン酸基準)であった。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、4−フェニルブタン酸820mg、シクロヘキサノール500mg、N−フェニル−2,6−ジクロロアニリン5mg、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート22mgおよびヘプタン5gを仕込み、3時間加熱還流下に攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、4−フェニルブタン酸(シクロヘキシル)の収率は78%(4−フェニルブタン酸基準)であった。原料4−フェニルブタン酸が21%回収された。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、酢酸600mg、1,4−ブタンジオール 450mg、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート22mgおよびトルエン5gを仕込み、加熱還流下に1時間攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、1,4−ジアセトキシブタンの収率は99%(酢酸基準)であった。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、安息香酸610mg、チオフェノール550mg、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート22mgおよびトルエン5gを仕込み、5時間加熱還流下に攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、チオ安息香酸S-フェニルの収率は42%(安息香酸基準)であった。原料安息香酸が58%回収された。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、4−フェニルブタン酸1.64g、1−オクタノール1.3g、トリフェニルカルベニウムクロライド15mgおよびキシレン15gを仕込み、8時間加熱還流下に攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、4−フェニルブタン酸(1−オクチル)の収率は71%(4−フェニルブタン酸基準)であった。原料の4−フェニルブタン酸が18%回収された。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、4−フェニルブタン酸820mg、1−オクタノール650mg、トリフェニルカルベニウムテトラフルオロボレート8.3mgおよびトルエン7gを仕込み、12時間加熱還流下に攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、4−フェニルブタン酸(1−オクチル)の収率は75%(4−フェニルブタン酸基準)であった。原料の4−フェニルブタン酸が25%回収された。
還流冷却管を付した50mLフラスコに、4−フェニルブタン酸820mg、1−オクタノール650mg、トリフェニルカルベニウムヘキサクロロアンチモネート14mgおよびトルエン5gを仕込み、6時間加熱還流下に攪拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフィー(内部標準法)にて分析したところ、4−フェニルブタン酸(1−オクチル)の収率は97%(4−フェニルブタン酸基準)であった。
還流冷却管を付した100mLフラスコに、アジピン酸1.46g、1,4−ブタンジオール900mg、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート3mgおよびトルエン10gを仕込み、30分加熱還流下に攪拌した。室温まで冷却後、トルエンを留去すると、褐色固体が得られた。この固体をゲルパーミーションクロマトグラフィ(以下、GPCと略記する。)にて分析したところ、数平均分子量1151、重量平均分子量3438、Z平均分子量13018のポリマーが得られた。収率72%。
上記GPC測定は、カラムとしてポリマーラボラトリーズ社ResiPore 7.5mmφ×300mmを2本用い、溶出液としてテトラヒドロフランを、標準物質としてポリスチレンを、それぞれ用いて行った。
Claims (6)
- 式(1)
で示されるトリアリールカルベニウム化合物の存在下に、式(2)
で示される化合物と、式(3)
で示される化合物とを反応させる、式(4)
で示される化合物の製造方法。 - 式(1)におけるY−が、フッ素原子で置換されたテトラアリールボレートまたはトリフルオロメチル基で置換されたテトラアリールボレートである請求項1記載のカルボン酸エステル類の製造方法。
- 式(1)で示されるトリアリールカルベニウム化合物が、トリフェニルカルベニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートである請求項1記載の製造方法。
- トリアリールカルベニウム化合物の使用量が、式(2)で示される化合物のカルボキシ基1モルに対して、0.001〜0.05モルの範囲である請求項1〜3のいずれか記載の製造方法。
- 有機塩基の存在下に反応を実施する請求項1〜4のいずれか記載の製造方法。
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