JP4971890B2 - 裏面入射型測距センサ及び測距装置 - Google Patents

裏面入射型測距センサ及び測距装置 Download PDF

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Description

本発明は、裏面入射型測距センサ及び測距装置に関する。
従来のアクティブ型の光測距センサは、LED(Light Emitting Diode)などの投光用の光源から対象物に光を照射し、対象物における反射光を光検出素子で検出することで、対象物までの距離に応じた信号を出力するものとして知られている。PSD(Position Sensitive Detector)などは、対象物までの距離を簡易に測定することができる光三角測量型の光測距センサとして知られているが、近年、より精密な距離測定を行うため、光TOF(Time−Of−Flight)型の光測距センサの開発が期待されている。
また、距離情報と画像情報を同時に、同一チップで取得できるイメージセンサが車載用、工場の自動製造システム用などにおいて求められている。車両前方にイメージセンサを設置すれば、先方車両の検知・認識、歩行者などの検知・認識に使用することが期待される。画像情報とは別に、単一の距離情報又は複数の距離情報からなる距離画像を取得するイメージセンサも期待されている。このような測距センサにはTOF法を用いることが好ましい。
TOF法は、投光用の光源から、対象物に向けてパルス光を出射し、対象物で反射されたパルス光を光検出素子で検出することで、パルス光の出射タイミングと検出タイミングの時間差を測定している。この時間差(Δt)は、対象物までの距離dの2倍の距離(2×d)をパルス光が光速(=c)で飛行するのに要する時間であるため、d=(c×Δt)/2が成立する。時間差(Δt)は、光源からの出射パルスと検出パルスの位相差と言い換えることもできる。この位相差を検出すれば、対象物までの距離dを求めることができる。
投光用の光源には、一般には近赤外帯域の光を出射するものが多く用いられている。近赤外帯域の波長は、遠赤外帯域の波長よりも可視光帯域の波長に近いため、レンズなどの光学系を用いて、集光や結像を行うことも可能である。また、太陽光のスペクトルに含まれる近赤外光成分のエネルギー密度は、可視光成分よりも少ないため、可視光カットフィルタを用いることにより、光検出素子で検出する近赤外光成分の内、太陽光によるものの割合を小さくして、高いS/Nで検出することが可能となる。
電荷振り分け方式のイメージセンサは、TOF法によって測距を行うための光検出素子として着目されている。すなわち、電荷振り分け方式のイメージセンサでは、例えば、検出パルスの入射に応じてイメージセンサ内において発生するパルス的に発生する電荷を、出射パルスのON期間の間に一方のポテンシャル井戸内に振り分け、OFF期間の間に他方のポテンシャル井戸に振り分ける。この場合、左右に振り分けられた電荷量の比率が、検出パルスと出射パルスの位相差、すなわち、対象物までの距離の2倍の距離をパルス光が光速で飛行するのに要する時間に比例することになる。なお、電荷の振り分け方法としては種々のものが考えられる。
なお、下記特許文献1は、光源から投射された繰り返しパルス光が測定対象物によりはね返ってきたときの遅れ時間に依存した信号を取り出すことにより距離測定を行う測距センサを開示している。
特開2005−235893号公報
しかしながら、車載の測距センサや軍用の測距センサなどのように、高速移動する動体までの距離を測定する場合、動体の移動に追従するよう、電荷振り分け速度を増加させる必要がある。また、実際の測距においては1回の電荷振り分けのみでなく、繰り返し電荷振り分けを行うことにより、電荷を積分して一つのフレームを構成しており、電荷振り分け速度が低速である場合には、一つのフレームを構成する電荷振り分けの回数を減らさざるをえず、十分なS/Nが確保できず、精密な距離測定ができないという問題がある。
一方、近赤外光を投光用の光源とするTOF型の電荷振り分け方式測距センサの場合、光の入射に応じて半導体の深部でキャリアが発生する。例えば、波長850nmの光の半分が吸収されるシリコンの厚さは約20μmである。この場合、複数のポテンシャル井戸内へのキャリアの引き込み動作を高速に切り替えると、キャリアの大部分が、ポテンシャル井戸に到達することができず、ポテンシャル井戸内の電荷量が測距精度を律則する要因であるのに、電荷量を確保することが出来ず、通常の電荷振り分け方式測距センサでは、高精度の検出ができないという問題が発見された。また、測定する環境は、可視光があるのが基本であるため、近赤外光による高精度の検出のためには、可視光がノイズとなるため、可視光をカットする必要があることも問題である。前述のように可視光カットフィルタを設けることもできるが、余分な部品は省きたいのが、産業上利用する場合の常識である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、高精度の距離検出を行うことが可能な裏面入射型測距センサ及び測距装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本願発明者らが鋭意検討を行ったところ、投光用の光の入射に応答して半導体深部で発生したキャリアを、光入射面とは逆側のキャリア発生位置近傍に設けられたポテンシャル井戸に引き込めば、高速で正確な測距が可能となるとの知見を得るに至った。
すなわち、本発明に係る裏面入射型測距センサは、光源から出射された近赤外光が対象物で反射した後入射する光入射面及び光入射面とは逆側の表面を有する半導体基板と、表面上に設けられたフォトゲート電極と、表面上においてフォトゲート電極に隣接して設けられた第1及び第2ゲート電極と、前記フォトゲート電極直下の領域から第1及び第2ゲート電極直下の領域に流れ込むキャリアをそれぞれ読み出すための第1及び第2半導体領域とを備え、前記半導体基板は、Siからなり、前記半導体基板は、補強用のフレーム部と前記フレーム部と一体化し前記フレーム部よりも薄い薄板部とを有しており、前記薄板部の厚さは、10μm〜100μmであり、前記フォトゲート電極及び前記第1及び第2ゲート電極は前記薄板部に設けられていることを特徴とする
この場合、半導体基板の光入射面(裏面)から入射した対象物からのパルス光は、半導体基板の表面側に設けられたフォトゲート電極直下の領域まで至る。パルス光の入射に伴って半導体基板内で発生したキャリアは、フォトゲート電極直下の領域から、これに隣接する第1及び第2ゲート電極直下の領域に振り分けられる。すなわち、第1及び第2ゲート電極に光源の駆動信号に同期した検出用ゲート信号を交互に与えると、フォトゲート電極直下の領域で発生したキャリアが、それぞれ第1及び第2ゲート電極直下の領域に流れ、これらから第1及び第2半導体領域に流れ込む。
第1又は第2半導体領域内に蓄積されるキャリアの電荷量の全体電荷量に対する比率は、駆動信号を光源に与えることによって出射された出射パルス光と、対象物によって出射パルス光が反射されることによって戻ってきた検出パルス光の位相差に対応する。ゲート電極への駆動信号の周波数を増加させることによって電荷の振り分け速度を増加させても、近赤外光の入射に応じて発生したキャリアの発生領域は、半導体基板の光入射面よりも、逆側の表面に近いため、多くのキャリアはフォトゲート電極直下の領域から第1及び第2半導体領域に流れ込み、これらの領域から読み出すことができる。また、近赤外よりも短い波長の光は、半導体基板の光入射面側の領域において除去される傾向があるため、光入射面側に可視光カットフィルタを設けずとも、測距用の検出パルス光の検出精度を向上させることができる。
また、上述のフォトゲート電極は測距センサ当り1つであってもよいが、フォトゲート電極を含む微小測距センサを画素として1次元又は2次元状に複数配列し、1次元又は2次元の距離画像を得ることができる測距センサとしてもよい。
すなわち、このような裏面入射型測距センサは、複数の画素からなる撮像領域を有し光源から出射された近赤外光が対象物で反射した後入射する光入射面を有する半導体基板を備えた裏面入射型測距センサにおいて、画素のそれぞれは、半導体基板の光入射面とは逆側の表面上に設けられたフォトゲート電極と、上記表面上においてフォトゲート電極に隣接して設けられた第1及び第2ゲート電極と、フォトゲート電極直下の領域から第1及び第2ゲート電極直下の領域に流れ込むキャリアをそれぞれ読み出すための第1及び第2半導体領域とを備え、前記半導体基板は、Siからなり、前記半導体基板は、補強用のフレーム部と前記フレーム部と一体化し前記フレーム部よりも薄い薄板部とを有しており、前記薄板部の厚さは、10μm〜100μmであり、前記フォトゲート電極及び前記第1及び第2ゲート電極は前記薄板部に設けられていることを特徴とする。
各画素は上述の微小測距センサとして対象物までの距離に応じた信号を出力するので、対象物からの反射光を、撮像領域に結像すれば、対象物上の各点までの距離情報の集合体としての対象物の距離画像を得ることができる。
上述の裏面入射型測距センサを備えた測距装置は、上記裏面入射型測距センサと、近赤外光を出射する光源と、この光源にパルス駆動信号を与える駆動回路と、第1及び第2ゲート電極に、パルス駆動信号に同期した検出用ゲート信号を与える制御回路と、第1及び第2半導体領域から読み出された信号から、対象物までの距離を演算する演算回路とを備えることを特徴とする。
上述のように、第1及び第2半導体領域から読み出された信号、すなわち、第1又は第2半導体領域内に蓄積されるキャリアの電荷量の全体電荷量に対する比率は、上述の位相差、すなわち、対象物までの距離に対応する。演算回路は、この位相差に応じて対象物までの距離を演算する。位相差に対応する時間差をΔtとすると、距離dは、好適にはd=(c×Δt)/2で与えられるが、適当な補正演算をこれに加えて行ってもよい。なお、例えば、実際の距離と、演算された距離dとが異なる場合、後者を補正する係数βを予め求めておき、出荷後の製品では演算された距離dに係数βを乗じたものを最終的な演算距離dとしてもよい。また、外気温度を測定しておき、外気温度に応じて光速cが異なる場合には、光速cを補正する演算を行ってから、距離演算を行うこともできる。また、演算回路に入力された信号と、実際の距離との関係を予めメモリに記憶しておき、ルックアップテーブル方式によって、距離を演算してもよい。また、センサ構造によっても演算方法は変更することができ、従来から知られている演算方法を用いることができる。
また、本発明に係る測距装置は、上述の裏面入射型測距センサの上記表面を、配線基板のマウント面上に固定し、フォトゲート電極、第1ゲート電極、及び第2ゲート電極を、配線基板上の配線にバンプを介して接続したことを特徴とする。この測距装置は、裏面入射型測距センサを配線基板上にマウントすると、各配線を介して、上記信号をそれぞれの電極に与えることができ、装置が小型化される。
本発明の裏面入射型測距センサ及び測距装置によれば、高精度の距離検出を行うことができる。
以下、実施の形態に係る裏面入射型測距センサ及び測距装置について説明する。同一要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は測距装置の構成を示す説明図である。
この測距装置は、裏面入射型測距センサ1と、近赤外光を出射する光源3と、光源3にパルス駆動信号Sを与える駆動回路4と、裏面入射型測距センサ1の各画素に含まれる第1及び第2ゲート電極(TX1,TX2:図5参照)に、パルス駆動信号Sに同期した検出用ゲート信号S、Sを与える制御回路2と、裏面入射型測距センサ1の第1及び第2半導体領域(FD1、FD2:図5参照)から読み出された距離情報を示す信号d’(m,n)から、歩行者などの対象物Hまでの距離を演算する演算回路5を備えている。裏面入射型測距センサ1から対象物Hまでの水平方向Dの距離をdとする。
制御回路2は、パルス駆動信号Sを駆動回路4のスイッチ4bに入力している。LED又はレーザダイオードからなる投光用の光源3は、スイッチ4bを介して電源4aに接続されている。したがって、スイッチ4bにパルス駆動信号Sが入力されると、パルス駆動信号Sと同じ波形の駆動電流が光源3に供給され、光源3からは測距用のプローブ光としてのパルス光Lが出力される。
パルス光Lが対象物Hに照射されると、対象物Hによってパルス光が反射され、パルス光Lとして、裏面入射型測距センサ1に入射して、パルス検出信号Sを出力する。
裏面入射型測距センサ1は、配線基板10上に固定されており、配線基板10上の配線を介して、距離情報を有する信号d’(m,n)が各画素から出力される。
パルス駆動信号Sの波形は、周期Tの方形波であり、ハイレベルを「1」、ローレベルを「0」とすると、その電圧V(t)は以下の式で与えられる。
・パルス駆動信号S
・V(t)=1(但し、0<t<(T/2)の場合)
・V(t)=0(但し、(T/2)<t<Tの場合)
・V(t+T)=V(t)
検出用ゲート信号S、Sの波形は、周期Tの方形波であり、その電圧V(t)は以下の式で与えられる。
・検出用ゲート信号S
・V(t)=1(但し、0<t<(T/2)の場合)
・V(t)=0(但し、(T/2)<t<Tの場合)
・V(t+T)=V(t)
・検出用ゲート信号S(=Sの反転):
・V(t)=0(但し、0<t<(T/2)の場合)
・V(t)=1(但し、(T/2)<t<Tの場合)
・V(t+T)=V(t)
上記パルス信号S,S、S、Sは、全てパルス周期2×Tを有していることとする。検出用ゲート信号S及びパルス検出信号Sが共に「1」のときに裏面入射型測距センサ1内で発生する電荷量をQ1、検出用ゲート信号S及びパルス検出信号Sが共に「1」のときに裏面入射型測距センサ1内で発生する電荷量をQ2とする。
裏面入射型測距センサ1における一方の検出用ゲート信号Sとパルス検出信号Sの位相差は、他方の検出用ゲート信号Sとパルス検出信号Sが「1」の時の重複期間において、裏面入射型測距センサ1において発生した電荷量Q2に比例する。すなわち、電荷量Q2は、検出用ゲート信号Sとパルス検出信号Sの論理積が「1」である期間において発生した電荷量である。1画素内において発生する全電荷量をQ1+Q2とし、駆動信号Sの半周期のパルス幅をTとすると、Δt=T×Q2/(Q1+Q2)の期間だけ、駆動信号Sに対してパルス検出信号Sが遅れていることになる。1つのパルス光の飛行時間Δtは、対象物までの距離をd、光速をcとすると、Δt=2d/cで与えられるため、特定の画素からの距離情報を有する信号d’として2つの電荷量(Q1,Q2)が出力されると、演算回路5は、入力された電荷量Q1,Q2と、予め判明している半周期パルス幅Tに基づいて、対象物Hまでの距離d=(c×Δt)/2=c×T×Q2/(2×(Q1+Q2))を演算する。
上述のように、電荷量Q1、Q2を分離して読み出せば、演算回路5は、距離dを演算することができる。なお、上述のパルスは繰り返して出射され、その積分値を各電荷量Q1,Q2として出力することができる。
また、電荷量Q1,Q2の全体電荷量に対する比率は、上述の位相差、すなわち、対象物Hまでの距離に対応しており、演算回路5は、この位相差に応じて対象物Hまでの距離を演算している。上述のように、位相差に対応する時間差をΔtとすると、距離dは、好適にはd=(c×Δt)/2で与えられるが、適当な補正演算をこれに加えて行ってもよい。例えば、実際の距離と、演算された距離dとが異なる場合、後者を補正する係数βを予め求めておき、出荷後の製品では演算された距離dに係数βを乗じたものを最終的な演算距離dとしてもよい。また、外気温度を測定しておき、外気温度に応じて光速cが異なる場合には、光速cを補正する演算を行ってから、距離演算を行うこともできる。また、演算回路に入力された信号と、実際の距離との関係を予めメモリに記憶しておき、ルックアップテーブル方式によって、距離を演算してもよい。また、センサ構造によっても演算方法は変更することができ、これには従来から知られている演算方法を用いることができる。
図2は測距センサの平面図である。
裏面入射型測距センサ1は、二次元状に配列した複数の画素P(m,n)からなる撮像領域1Bを有する半導体基板1Aを備えている。各画素P(m,n)からは、上述の距離情報を有する信号d’(m,n)として2つの電荷量(Q1,Q2)が出力される。各画素P(m,n)は微小測距センサとして対象物Hまでの距離に応じた信号d’(m,n)を出力するので、対象物Hからの反射光を、撮像領域1Bに結像すれば、対象物H上の各点までの距離情報の集合体としての対象物の距離画像を得ることができる。
図3は図2に示した測距センサのIII−III矢印断面図である。
裏面入射型測距センサ1には、光入射面1BKからパルス光Lが入射する。裏面入射型測距センサ1の光入射面1BKとは逆側の表面1FTは、接着領域ADを介して配線基板10に接続されている。接着領域ADは、バンプなどの接着素子を含む領域であり、必要に応じて絶縁性の接着剤やフィラーを有している。裏面入射型測距センサ1を構成する半導体基板1Aは、補強用のフレーム部Fと、フレーム部Fよりも薄い薄板部TFを有しており、これらは一体化している。薄板部TFの厚さは、10μm以上100μm以下である。本例のフレーム部Fの厚さは200μm以上600μm以下である。
図4は変形例に係る測距センサの断面図である。
この測距センサは、図3に示したものと半導体基板1Aの形状のみが異なり、他の構成は同一である。半導体基板1Aは、ストライプ状又は格子状に形成された補強部AFを更に有しており、補強部AFの間に薄板部TFが形成され、これらは一体化している。本例の補強部AFの厚みは、フレーム部AFの厚さと同じであり、200μm以上600μm以下である。薄板部TFには前述の各画素が形成されている。薄板部TFはKOH等のアルカリ性エッチング液を用いたウエットエッチングによって形成する。エッチングによって形成された露出表面の粗さは1μm以下である。
図5は図3又は図4に示した測距センサの領域Vの拡大図である。
裏面入射型測距センサ1は、光入射面1BK及び光入射面1BKとは逆側の表面1FTを有する半導体基板1Aと、表面1FT上に絶縁層1Eを介して設けられたフォトゲート電極PGと、表面1FT上において絶縁層1Eを介してフォトゲート電極PGに隣接して設けられた第1及び第2ゲート電極TX1,TX2と、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2直下の領域に流れ込むキャリア(電子e)をそれぞれ読み出すための第1及び第2半導体領域FD1,FD2とを備えている。本例の半導体基板1AはSiからなり、絶縁層1EはSiOからなる。
半導体基板1Aは低不純物濃度のP型半導体基板からなり、第1及び第2半導体領域FD1,FD2は高不純物濃度のN型半導体からなるフローティング・ディフュージョン領域であり、第1及び第2半導体領域FD1,FD2は、P型のウェル領域W1,W2内にそれぞれ形成されている。第1及び第2半導体領域FD1,FD2の周辺は、基板、第1及び第2ゲート電極直下の不純物濃度よりも、さらに高濃度のウェル領域W1,W2で囲まれているので、第1及び第2半導体領域FD1,FD2からの空乏層の広がりを抑えるとともに、リーク電流の低減を図り、更に、クロストークや迷光による不要キャリアの捕獲を低減することができる。また、ウェル領域W1,W2は、フォトゲート電極PGへの電圧の印加によって広がった空乏層と、第1及び第2半導体領域FD1,FD2から広がる空乏層との結合を抑制している。
第1及び第2半導体領域FD1,FD2の一部は、半導体基板1Aにおける各ゲート電極TX1,TX2の直下の領域に接触している。半導体基板1Aの光入射面1BKの側には、反射防止膜1Dが設けられている。低不純物濃度の半導体基板1Aの露出面の表面粗さ、すなわち、表面凹凸の最大値と最小値の高さの差は1μm以下である。反射防止膜1Dの材料は、SiOやSiNである。
配線基板10は、Siからなる半導体基板10Aと、半導体基板10A上に形成された読み出し配線11h、15hを備えており、これらの読み出し配線11h、15hは、それぞれ、第1半導体領域FD1、第2半導体領域FD2に電気的に接続されている。
第1半導体領域FD1と読み出し配線11hとの間には、コンタクト電極11a、パッド電極11b、バンプ11c、パッド電極11d、コンタクト電極11e、中間電極11f、コンタクト電極11gが介在している。
第2半導体領域FD2と読み出し配線15hとの間には、コンタクト電極15a、パッド電極15b、バンプ15c、パッド電極15d、コンタクト電極15e、中間電極15f、コンタクト電極15gが介在している。
半導体基板10A上には、第1ゲート配線12g、第2ゲート配線14g、フォトゲート配線13gが設けられており、これらはそれぞれ第1ゲート電極TX1,フォトゲート電極PG、第2ゲート電極TX2に電気的に接続されている。
第1ゲート電極TX1と第1ゲート配線12gとの間には、コンタクト電極12a、パッド電極12b、バンプ12c、パッド電極12d、コンタクト電極12e、中間電極12fが介在している。
フォトゲート電極PGとフォトゲート配線13gとの間には、コンタクト電極13a、パッド電極13b、バンプ13c、パッド電極13d、コンタクト電極13e、中間電極13fが介在している。
第2ゲート電極TX2と第2ゲート配線14gとの間には、コンタクト電極14a、パッド電極14b、バンプ14c、パッド電極14d、コンタクト電極14e、中間電極14fが介在している。
各コンタクト電極は、図示如く、絶縁層1F,10B,10Cに設けられたコンタクトホール内に埋設されている。
接着領域ADは、樹脂からなる接着層AD1と、裏面入射型測距センサ1の各電極を配線基板10上の各種配線に接続するためのバンプ11c,12c,13c,14c,15cを備えている。
この測距装置は、裏面入射型測距センサ1の表面1FTを、配線基板10のマウント面M上に固定し、フォトゲート電極PG、第1ゲート電極TX1、及び第2ゲート電極TX2を、配線基板10上の配線にバンプを介して接続している。この測距装置は、裏面入射型測距センサ1を配線基板10上にマウントすると、各配線を介して、上記信号をそれぞれの電極に与えることができ、装置が小型化されている。
なお、配線基板10のマウント面M上には、黒色樹脂からなる光吸収層SHが形成されており、裏面入射型測距センサ1を透過した光の配線基板10への入射を抑制すると共に、配線基板10上の配線によって反射された光が、裏面入射型測距センサ1に逆戻りしてクロストークを引き起こすのを防止している。また、上述の各種電極又は配線はアルミニウム又はポリシリコンからなる。裏面入射型測距センサ1におけるSiからなる半導体基板の厚みt1は10〜100μmであり、好適には15〜50μmであり、本例では20μmである。
この裏面入射型測距センサ1では、投光用の光の入射に応答して半導体深部で発生したキャリアを、光入射面1BKとは逆側のキャリア発生位置近傍に設けられたポテンシャル井戸に引き込み、高速で正確な測距が可能としている。
半導体基板1Aの光入射面(裏面)1BKから入射した対象物からのパルス光Lは、半導体基板1Aの表面側に設けられたフォトゲート電極PG直下の領域まで至る。パルス光の入射に伴って半導体基板1A内で発生したキャリアは、フォトゲート電極PG直下の領域から、これに隣接する第1及び第2ゲート電極TX1,TX2の直下の領域に振り分けられる。すなわち、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2に光源の駆動信号Sに同期した検出用ゲート信号S,Sを、配線基板10を介して、交互に与えると、フォトゲート電極PG直下の領域で発生したキャリアが、それぞれ第1及び第2ゲート電極TX1,TX2直下の領域に流れ、これらから第1及び第2半導体領域FD1,FD2に流れ込む。
第1半導体領域FD1又は第2半導体領域FD2内に蓄積されるキャリアの電荷量Q1,Q2の全体電荷量(Q1+Q2)に対する比率は、駆動信号Sを光源に与えることによって出射された出射パルス光と、対象物Hによって出射パルス光が反射されることによって戻ってきた検出パルス光の位相差に対応する。
ゲート電極TX1,TX2への駆動信号(検出用ゲート信号S,S)の周波数を増加させることで、この電荷の振り分け速度を増加させても、近赤外光の入射に応じて発生したキャリアの発生領域は、半導体基板1Aの光入射面1BKよりも、逆側の表面1FTに近いため、多くのキャリアはフォトゲート電極PG直下の領域から第1及び第2半導体領域FD1,FD2に流れ込み、これらの領域から、配線基板10の配線11h、15hを介して、蓄積電荷Q1,Q2を読み出すことができる。また、近赤外よりも短い波長の光は、半導体基板1Aの光入射面1BK側の領域において除去される傾向があるため、光入射面側に可視光カットフィルタを設けずとも、測距用の検出パルス光の検出精度を向上させることができる。
図6は測距センサの画素の平面図である。
上述の裏面入射型測距センサ1において、P型のウェル領域W2の外側にN型のウェル領域W3を設けることとしてもよい。ウェル領域W3は、画素分離を行うと共に迷光に伴って発生した不要キャリアを吸収することができる。なお、各ウェル領域W1,W2,W3の深さは同一である。なお、各半導体領域の厚さ/不純物濃度は以下の通りである。
・半導体基板1A:厚さ10〜100μm/不純物濃度1×1012〜1015cm−3
・ウェル領域W1,W2:厚さ0.5〜3μm/不純物濃度1×1016〜1018cm−3
・半導体領域FD1,FD2:厚さ0.1〜0.4μm/不純物濃度1×1018〜1020cm−3
・ウェル領域W3:厚さ0.5〜3μm/不純物濃度1×1016〜1018cm−3
本例では、半導体基板1Aとして高抵抗基板(本例では比抵抗10kΩ・cm)を使用することで、フォトゲート電極PGにバイアス電圧を印加したときにフォトゲート電極PGの直下の領域から空乏層を放射状に広げ、光の利用効率(量子効率)を高め、かつ、第1及び第2半導体領域FD1,FD2に直接入り込もうとする電荷を捕獲して、クロストークを低減することができる。
なお、本例の半導体基板1Aの厚さは20μm、不純物濃度は1×1012cm−3、ウェル領域W1,W2の不純物濃度は1×1017cm−3、半導体領域FD1,FD2の不純物濃度は1×1019cm−3、ウェル領域W3の不純物濃度は1×1017cm−3とする。
図7はバックゲート近傍の断面図である。なお、低不純物濃度の半導体基板1Aは、エピタキシャル層からなることとしてもよい。
すなわち、上述の裏面入射型測距センサ1の半導体基板1Aの電位を基準電位に固定するため、P型のウェル領域W1(W2)内に、高濃度不純物を含有するP型のバックゲート半導体領域BGを備えている。信号読み出し回路の設けられた配線基板10の半導体基板10A上にはグランド配線16hが設けられている。バックゲート半導体領域BGと、グランド配線16hとの間には、コンタクト電極16a、パッド電極16b、バンプ16c、パッド電極16d、コンタクト電極16e、中間電極16f、コンタクト電極16gが介在しており、これらを電気的に接続している。
図8は貫通電極近傍の断面図である。
上述の裏面入射型測距センサ1の半導体基板1Aの電位を基準電位に固定するため、バックゲート電極の代わりに、P型の拡散領域W4などのP型半導体層を有し、電気的に接続された貫通電極17xを備えることとしてもよい。配線基板10の半導体基板10A上にはグランド配線17hが設けられている。貫通電極17xと、グランド配線17hとの間には、コンタクト電極17a、パッド電極17b、バンプ17c、パッド電極17d、コンタクト電極17e、中間電極17f、コンタクト電極17gが介在しており、これらを電気的に接続している。
図9はキャリア蓄積動作を説明するためのポテンシャル図である。
光入射時において、フォトゲート電極PGの直下の領域のポテンシャルφPGは、基板電位よりも若干高く設定されている。このポテンシャル図では、下向きがポテンシャルの正方向であり、同図には、ゲート電極TX1の直下の領域のポテンシャルφTX1、ゲート電極TX2の直下の領域のポテンシャルφTX2、半導体領域FD1のポテンシャルφFD1、半導体領域FD2のポテンシャルφFD2が示されている。
検出用ゲート信号Sの高電位が、ゲート電極TX1に入力されると、フォトゲート電極PGの直下で発生したキャリア(電子e)は、ポテンシャル勾配にしたがって、ゲート電極PX1の直下の領域を介して、第1半導体領域FD1のポテンシャル井戸内に蓄積され、このポテンシャル井戸内には電荷量Q1が蓄積されることとなる。
図10はキャリア蓄積動作を説明するためのポテンシャル図である。
光入射時において、フォトゲート電極PGの直下の領域のポテンシャルφPGは、基板電位よりも若干高く設定されている。
検出用ゲート信号Sに続いて、検出用ゲート信号Sの高電位が、ゲート電極TX2に入力されると、フォトゲート電極PGの直下で発生したキャリア(電子e)は、ポテンシャル勾配にしたがって、ゲート電極PX2の直下の領域を介して、第2半導体領域FD2のポテンシャル井戸内に蓄積され、このポテンシャル井戸内には電荷量Q2が蓄積されることとなる。
上述のように、各ポテンシャル井戸に蓄積された電荷Q1,Q2は、配線基板10に設けられた読み出し配線11h、15h(図5参照)を介して外部に読み出される。
図11は入射光の波長(nm)と吸収係数αの関係を示すグラフである。
光の吸収は、I(ある深さでの光強度)、I(半導体基板表面付近での光強度)、x(半導体基板表面からの深さ)、α(光の吸収係数)を用いると、I=I×exp(−α×x)で表現される。この式より、波長=700nmの光の半分が吸収されるSi半導体基板の深さは、およそ3μmとなる。本形態における半導体基板1Aの薄板部の厚さt1は、10μm〜100μmであり、近赤外帯域よりも短い可視帯域の光は吸収され、光入射面側に可視光カットフィルタを設けずとも、高精度の測距が可能となっている。
また、波長800nmのときの光の吸収係数α=1.0×10(cm−1)、波長900nmのときの、光の吸収係数α=2.0×10(cm−1)であり、入射光の63%が吸収される深さ(I/I=1/eの場合)は、波長800nmでは10μm、波長900nmでは50μmとなる。これにより、半導体基板の厚みが10〜50μmであれば、近赤外帯域の光を十分に吸収することができる。
図12は太陽光のエネルギー密度を示すスペクトル(実線)と、近赤外発光LEDの相対光強度を示すスペクトル(点線)を示すグラフである。
太陽光のスペクトルは可視帯域(500nm程度)にピークを有する一方で、近赤外発光LEDのスペクトルは、例えば870nmにピークを有する。したがって、可視帯域の光を適当な可視帯域カットフィルタで除去することにより、光源3からのパルス光を選択的に太陽光から分離し、更に、半導体基板の光入射面とは反対側においてキャリアが発生する構成としたので、高速の振り分け速度に応答して、高い近赤外感度で発生したキャリアを、収集することができ、高精度の測距を行うことができる。また、裏面入射型測距センサの半導体基板の光入射面において近赤外帯域よりも短い可視帯域の光は吸収されるので、光入射面側に可視光カットフィルタを設けずとも、高精度の測距が可能となっている。
図13は光入射面からの深さ(μm)と光強度(a.u.)の関係を示すグラフである。
裏面入射型測距センサの半導体基板の薄板部の厚みは15μmである。光強度(a.u.)は、その位置で発生する電子数に対応している。
表面入射型の測距センサにおいて、深さ10μmまで空乏層が広がりキャリアを捕獲できたとすると、点線斜線領域R1分のキャリア信号成分となる。
一方、裏面入射型の測距センサの場合では、10μmの範囲でキャリアを捕獲したとすると、実線斜線領域R2分がキャリア信号成分となる。単純にキャリア数(感度)を比較すると、裏面入射型の測距センサの場合、感度の面で表面入射型の測距センサに劣るように思われる。しかしながら、必要な信号は近赤外波長であり、基板濃度、印加電圧等を調整して、フォトゲート電極直下の空乏層を基板厚の厚さまで広げると、表面入射型の測距センサよりも高い感度が得られる。更に、この空乏層を広げることで、斜め入射に対するクロストークを低減させることができる。
また、ゲート電極PG,TX1,TX2を金属とするか、又はポリシリコンとしてその光入射面側に金属膜を形成することとすると、この金属によって半導体基板を一度透過した光が反射されるため、光の利用効率を上げることができる。反射を利用することで、斜線領域R3において発生したキャリアも捕獲することができるため、感度を向上させることができる。
また、半導体基板の光入射面側に可視帯域カットフィルタを蒸着してもよい。また、上述の測距センサは光源を含めたモジュール化することもできる。
また、駆動信号の周波数と測定距離範囲の関係を検討した結果、1m弱〜200mまでを測定範囲とした場合、駆動信号の動作周波数は0.375MHz〜100MHzが適当であることが分かった。
なお、キャリアの移動度は固有の値であるため、動作周波数依存性はない。また、ゲート電極に印加する電圧、基板濃度およびゲート酸化膜厚等のパラメータを変えることで、電荷の振り分け効率(転送速度)は変化する。例えば、ゲート電圧に高い電圧を印加して、低濃度(高抵抗)基板でゲート酸化膜厚を適度に厚くすると、拡散によるキャリアの移動に加えフリンジング電界の効果が加わり、高速に電荷を転送することが可能となる。上述の絶縁層1Eを厚くすることで、フリンジング電界を形成することができる。フリンジング電界を形成するための好適な絶縁層1Eの厚みは、50〜1000nmである。
なお、上述のフォトゲート電極PGは測距センサ当り1つであってもよく、フォトゲート電極を含む微小測距センサを画素として1次元又は2次元状に複数配列し、1次元又は2次元の距離画像を得ることができる測距センサとしてもよい。なお、フォトゲート電極の上方のみが開口した遮光膜を裏面入射型測距センサ1の光入射面側に設けることも可能であり、これにより半導体領域FD1,FD2への斜め入射によるクロストークを低減することもできる。
図14は、半導体基板内のポテンシャル分布を示す図である。
ゲート電極TX1に2V、フォトゲート電極PGに1V、ゲート電極TX2に0Vを印加した。フォトゲート電極PG直下の領域のからゲート電極TX1,TX2の直下のポテンシャルが上昇しており、かかる領域への近赤外光の入射によって、効率的にキャリアを獲得し、周囲よりも著しく高いポテンシャルの半導体領域FD1,FD2内に転送することが可能である。半導体領域FD1,FD2は、高不純物濃度を有するN型の半導体であり、内部に正にイオン化したドナーが存在しており、ポテンシャルが高くなっている。
測距装置の構成を示す説明図である。 測距センサの平面図である。 図2に示した測距センサのIII−III矢印断面図である。 変形例に係る測距センサの断面図である。 図3又は図4に示した測距センサの領域Vの拡大図である。 測距センサの画素の平面図である。 バックゲート近傍の断面図である。 貫通電極近傍の断面図である。 キャリア蓄積動作を説明するためのポテンシャル図である。 キャリア蓄積動作を説明するためのポテンシャル図である。 入射光の波長(nm)と吸収係数αの関係を示すグラフである。 太陽光のスペクトル(実線)と光源のスペクトル(点線)を示すグラフである。 光入射面からの深さ(μm)と光強度(a.u.)の関係を示すグラフである。 半導体基板内のポテンシャル分布を示す図である。
符号の説明
1・・・裏面入射型測距センサ、1A・・・・半導体基板、1B・・・撮像領域、1D・・・反射防止膜、1E・・・絶縁層、1BK・・・光入射面、1FT・・・表面、2・・・制御回路、3・・・光源、4・・・駆動回路、5・・・演算回路、10・・・配線基板、17x・・・貫通電極、AD1・・・接着層、AD・・・接着領域、AF・・・補強部、BG・・・バックゲート半導体領域、F・・・フレーム部、FD1,FD2・・・半導体領域、H・・・対象物、M・・・マウント面、P・・・画素、PG・・・フォトゲート電極、PX1・・・ゲート電極、PX2・・・ゲート電極、SH・・・光吸収層、TF・・・薄板部、W1,W2,W3・・・各ウェル領域。

Claims (4)

  1. 光源から出射された近赤外光が対象物で反射した後入射する光入射面及び前記光入射面とは逆側の表面を有する半導体基板と、
    前記表面上に設けられたフォトゲート電極と、
    前記表面上において前記フォトゲート電極に隣接して設けられた第1及び第2ゲート電極と、
    前記フォトゲート電極直下の領域から前記第1及び第2ゲート電極直下の領域に流れ込むキャリアをそれぞれ読み出すための第1及び第2半導体領域と、
    を備え
    前記半導体基板は、Siからなり、
    前記半導体基板は、補強用のフレーム部と前記フレーム部と一体化し前記フレーム部よりも薄い薄板部とを有しており、
    前記薄板部の厚さは、10μm〜100μmであり、
    前記フォトゲート電極及び前記第1及び第2ゲート電極は前記薄板部に設けられている、
    ことを特徴とする裏面入射型測距センサ。
  2. 複数の画素からなる撮像領域を有し光源から出射された近赤外光が対象物で反射した後入射する光入射面を有する半導体基板を備えた裏面入射型測距センサにおいて、
    前記画素のそれぞれは、
    前記半導体基板の前記光入射面とは逆側の表面上に設けられたフォトゲート電極と、
    前記表面上において前記フォトゲート電極に隣接して設けられた第1及び第2ゲート電極と、
    前記フォトゲート電極直下の領域から前記第1及び第2ゲート電極直下の領域に流れ込むキャリアをそれぞれ読み出すための第1及び第2半導体領域と、
    を備え
    前記半導体基板は、Siからなり、
    前記半導体基板は、補強用のフレーム部と前記フレーム部と一体化し前記フレーム部よりも薄い薄板部とを有しており、
    前記薄板部の厚さは、10μm〜100μmであり、
    前記フォトゲート電極及び前記第1及び第2ゲート電極は前記薄板部に設けられている、
    ことを特徴とする裏面入射型測距センサ。
  3. 請求項1又は2に記載の裏面入射型測距センサと、
    近赤外光を出射する前記光源と、
    前記光源にパルス駆動信号を与える駆動回路と、
    前記第1及び第2ゲート電極に、前記パルス駆動信号に同期した検出用ゲート信号を与える制御回路と、
    前記第1及び第2半導体領域から読み出された信号から、前記対象物までの距離を演算する演算回路と、
    を備えることを特徴とする測距装置。
  4. 請求項1又は2に記載の裏面入射型測距センサの前記表面を、配線基板のマウント面上に固定し、前記フォトゲート電極、前記第1ゲート電極、及び前記第2ゲート電極を、前記配線基板上の配線にバンプを介して接続したことを特徴とする測距装置。
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