JP4970331B2 - 型枠ピースの設置方法及びこの方法に使用する型枠ピース - Google Patents

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Description

この発明は、トンネルの覆工部を形成するための内型枠の型枠ピースに関し、継手ボルトに問題が生じた場合の型枠ピースの抜け落ちを防止可能とした型枠ピースの設置方法及びこの方法に使用する型枠ピースに関する。
従来、シールド掘進機で地山を掘削して掘進するとともに、シールド掘進機の後部(坑口側)において掘削孔により形成されたトンネル空洞部の内周面とトンネル空洞部の内周面に沿って設置される内型枠との間に生コンクリートと呼ばれる流動状のコンクリートを流し込んで覆工部としての覆工コンクリートを構築するECL工法と呼ばれるトンネル施工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
内型枠は複数個の型枠ピースにより形成される。図6に示すように、内型枠の型枠ピース40は、トンネル空洞部21の内周面33(図7参照)の周方向において隣接するように設置される型枠ピース40同士を繋ぐためのピース継手面47xが形成されたピース継手板45xを備えるとともに、トンネル空洞部21の内周面33のトンネル掘進方向において隣接するように設置される型枠ピース40;40同士を繋ぐためのリング継手面47yが形成されたリング継手板46xを備える。
ピース継手板45xには、互いに隣接する型枠ピース40のピース継手面47x同士がボルト及びナットによる締結によって密接状態に接合されるように、ピース継手板45xを貫通してボルトを通すためのボルト孔43xが形成される。同様に、リング継手板46xには、互いに隣接する型枠ピース40のリング継手面47y同士がボルト及びナットによる締結によって密接状態に接合されるように、リング継手板46xを貫通してボルトを通すためのボルト孔43yが形成される。
従って、トンネル空洞部21の内周面33の周方向において互いに隣接して設置される型枠ピース40のピース継手面47x同士を接触させた状態でボルト孔43xに図外のボルトを挿入し、ボルトの先端から図外のナットを締結していくことで、ピース継手面47x同士が密接状態に接合される。また、トンネル空洞部21の内周面33のトンネル掘進方向において互いに隣接して設置される型枠ピース40のリング継手面47y同士を接触させた状態でボルト孔43yに図外のボルトを挿入し、ボルトの先端からナットを締結していくことで、リング継手面47y同士が密接状態に接合される。
図7に示すように、トンネル空洞部21の内周面33を1周する分のいわゆる1リング分の内型枠30を形成するには、複数個の型枠ピース40を、トンネル空洞部21の内周面33との間に覆工部の厚さ分の間隔dを隔ててトンネル空洞部21の内周面33に沿って内周面33を1周するように設置していく。この場合、ピース継手面47x同士が密接状態に接合されるように、図外の内型枠組立装置によって1リング分の内型枠を組み立てていく。そして、掘削が進む毎に、掘削進行方向に向けてさらに1リング分の内型枠30を組み立てていく。この場合、型枠ピース40が、トンネル空洞部21の内周面33の周方向においてピース継手面47x同士が密着状態に接合されるように、かつ、トンネル空洞部21の内周面33の掘削進行方向において前回組み立てた1リング分の内型枠30のリング継手面47yと今回組み立てる内型枠30のリング継手面47yとが密着状態に接合されるように、内型枠組立装置によって1リング分の内型枠30を組み立てていく。
型枠ピース40は、所定数のリング分(例えば16リング分)の内型枠30を形成できる数分だけ用いられ、所定数のリング分の内型枠30を設置した後は、坑口22側に組み立てられた内型枠30の掘進進行方向後部に位置する1リング分の型枠ピース40を図外の内型枠脱型装置を用いて解体して取り外した後に、シールド掘進機を進行させ、取り外した1リング分の型枠ピース40を内型枠30の掘進方向先頭位置に盛り替えて使う。即ち、所定数のリング分の内型枠30を設置した後は、掘進する毎に、型枠ピース40を後方(坑口側)から前方(切羽側)に盛り替えて繰り返して使用する。
尚、図7に示すように、1リング分の内型枠30を形成する複数個の型枠ピースのうちの少なくとも1つの型枠ピースは、脱型用の型枠ピース39に形成される。K型枠ピースと呼ばれる脱型用の型枠ピース39は、トンネル空洞部21の内周面33に近い方に位置して型枠面39aとなる当該型枠面39a側のトンネル空洞部2の周方向の幅寸法bが、型枠面39aの反対側の面39b(トンネル空洞部2の中心2Cに近い方に位置した面)のトンネル空洞部2の周方向の幅寸法aよりも小さい。また、脱型用の型枠ピース39の周方向の両隣に設置される型枠ピースも専用の型枠ピース38が用いられる。1リング分の内型枠30を形成する脱型用の型枠ピース39及び型枠ピース38以外のA型枠ピースと呼ばれる型枠ピース40は、トンネル空洞部21の内周面33に近い方に位置して型枠面40sとなる当該型枠面40s側のトンネル空洞部2の周方向の幅寸法bが、型枠面40sの反対側の面40zのトンネル空洞部2の周方向の幅寸法aよりも大きい。そして、1リング分の内型枠30を組み立てるときは、脱型用の型枠ピース39を最後に取り付け、1リング分の内型枠30を解体する場合は、脱型用の型枠ピース39から取り外す。つまり、リング状に内型枠30を形成する場合は、A型枠ピースと呼ばれる型枠ピース40だけを用いて1リング分の内型枠30を組み立てようとしても、最後の型枠ピース40をトンネル空洞部2の中心2C側からトンネル空洞部21の内周面33の方向に向けて(つまり、トンネル空洞部21の断面円の径方向に向けて)組み付けることは不可能であるので、最後に組み付けて最初に取り外す型枠としてK型枠ピースと呼ばれる脱型用の型枠ピース39を用いることが必要となる。
特開2005−188099号公報
しかしながら、K型枠ピースと呼ばれる脱型用の型枠ピース39を用いた場合、脱型用の型枠ピース39とその両隣の専用の型枠ピース38とを結合する継手ボルトが緩んだり破断したりなどして継手ボルトに問題が生じた場合、脱型用の型枠ピース39がトンネル空洞部21内に抜け落ちる可能性があるという問題点があった。
そこで、本発明は、継手ボルトに問題が生じた場合でも型枠ピースの抜け落ちを防止できる型枠ピースの設置方法などを提供する。
本発明に係る型枠ピースの設置方法は、地山を掘削した掘削孔により形成されたトンネル空洞部の内周面との間に覆工部を形成するために内型枠を構成する1つ1つの型枠ピースの型枠面をトンネル空洞部の内周面に対して所定間隔隔てて設置していく場合に、坑口側から切羽側に向けて螺旋を描くように型枠ピースを1つずつ順番に設置したことを特徴とする。
上記型枠ピースの設置方法に使用する型枠ピースは、坑口側から切羽側に向けて螺旋を描くように設置されて型枠面がトンネル空洞部の内周面に対して所定間隔隔てて位置された場合において、掘削進行方向で互いに平行に対向する継手面と型枠面との境界線となる一対のそれぞれの辺が坑口側から切羽側に向けて描かれる螺旋線の一部を構成し、上記継手面がそれぞれの辺の辺縁より型枠面と直交する方向に延長して設けられ、かつ、型枠面がトンネル空洞部の内周面に沿った円弧面の一部を構成する形態に形成されたことを特徴とする。
上記型枠ピースの設置方法において、トンネル空洞部の内周面と内型枠との間に覆工部を形成するためにコンクリートを流し込むための接続配管を清掃する場合に、掘削進行方向の継手面が掘削進行方向と直交する継手面となるような清掃用型枠ピースを設置したことを特徴とする。
本発明に係る型枠ピースの設置方法及び型枠ピースによれば、継手ボルトに問題が生じた場合でも型枠ピースの抜け落ちを防止できる。
清掃用型枠ピースを設置したことにより、コンクリート充填空間に生コンクリートを充填するための接続配管の清掃作業を容易とできる。
最良の形態1
図1乃至図4は最良の形態1を示す。図1(a)は坑口側から切羽側に向けて螺旋を描くようにトンネル空洞部の内周面に対して所定間隔隔てて設置された複数の型枠ピースを型枠ピースの型枠面側から見て示し、図1(b)はその型枠ピースの型枠面側から見た状態を拡大して示す。図2は螺旋を描くように設置された複数の型枠ピースをトンネル空洞部の切羽側から見て示す。図3は型枠ピースを用いた密閉型のシールド掘進機によるトンネル施工方法を示す。図4はコンクリート供給管と妻型枠に形成されたコンクリート打設口との関係を示す。
最良の形態1による型枠ピースの設置方法は、図1;2に示すように、トンネル空洞部21の内周面33との間に覆工部としての一次覆工コンクリート90(図3参照)を形成するために内型枠30を構成する1つ1つの型枠ピース40Aの型枠面44をトンネル空洞部21の内周面33に対して所定間隔dを隔てて設置していく場合に、坑口22側から切羽側に向けて螺旋を描くように型枠ピース40A(以下、螺旋型枠ピースと呼ぶ)を1つずつ順番に設置していく。
上述の設置方法を実現するための螺旋型枠ピース40Aは、型枠面板41、継手板42、ボルト孔43を備える。
型枠面板41はトンネル空洞部21の内周面33に対して所定間隔隔てて設置される型枠面44を備える。
継手板42としては、ピース継手板45と螺旋継手板46とを備える。ピース継手板45は、トンネル空洞部21の内周面33の周方向Bで互いに隣接するように設置される螺旋型枠ピース40A同士を繋ぐためのピース継手面47aを備える。螺旋継手板46は、トンネル空洞部21の内周面33の掘削進行方向Aで互いに隣接するように設置される螺旋型枠ピース40A同士を繋ぐための螺旋継手面47bを備える。ボルト孔43として、ピース継手板45を貫通するボルト孔43aと螺旋継手板46を貫通するボルト孔43bとを備える。
螺旋型枠ピース40Aに設けられたピース継手面47a;47aは、螺旋型枠ピース40Aが上述したように坑口22側から切羽側に向けて螺旋を描くように設置された場合に、トンネル空洞部21の周方向Bで互いに平行に対向する継手面であり、トンネル空洞部21の円の中心2Cを通るようにトンネル空洞部21を掘削進行方向Aに沿って切断した切断面(以下、トンネル縦断面という)と同一平面となるよう形成される。
即ち、螺旋型枠ピース40Aは、螺旋を描くように設置された場合に、トンネル空洞部21の内周面33に近い方に位置して型枠面44となる当該型枠面44側のトンネル空洞部21の周方向Bの幅寸法bが、型枠面44の反対側の面44X(トンネル空洞部21の中心2Cに近い方に位置した面)のトンネル空洞部21の周方向の幅寸法aよりも大きくなるように形成される。
従って、螺旋型枠ピース40Aは、ピース継手面47aが隣り合う螺旋型枠ピース40Aのピース継手面47aと接触している状態においては、これらピース継手面47a同士を結合するピース継手ボルト63aがボルト孔43aより脱落したり破断したとしても、ピース継手面47a同士の接触圧力によってトンネル空洞部21内に脱落することがない。
螺旋型枠ピース40Aに設けられた螺旋継手面47b;47bは、螺旋型枠ピース40Aが螺旋を描くように設置された場合に、掘削進行方向Aで互いに平行に対向する継手面であり、トンネル空洞部21の横断面(掘削進行方向と直交する面)2Vに対して交差する面となるよう形成される。
型枠面44は螺旋軌跡に沿った湾曲面に形成される。図1に示すように型枠面44を平面視した場合、型枠面44が矩形ではない平行四辺形の面により形成され、型枠面44を囲む互いに平行な一方の一対の辺40e;40f(型枠面44とピース継手面47aとの境界線)は、螺旋型枠ピース40Aが螺旋を描くように設置された場合に、トンネル空洞部21の断面円の中心2Cを通るトンネル空洞部の中心軸線2Xと平行(掘削進行方向Aと平行)で、一辺40eの一端40jと他辺40fの一端40kとが掘削進行方向Aにずれ、一辺40eの他端40mと他辺40fの他端40nとが掘削進行方向Aにずれている。型枠面44を囲む互いに平行な他方の一対の辺(型枠面44と螺旋継手面47bとの境界線)は、一方の一対の辺40e;40fの一端40j;40k同士を繋ぐ辺40gと一方の一対の辺40e;40fの他端40m;40n同士を繋ぐ辺40hとにより形成される。ピース継手板45は、一方の一対のそれぞれの辺40e;40fの辺縁より型枠面44と直交する方向に延長して設けられる。螺旋継手板46は、他方の一対のそれぞれの辺40g;40hの辺縁より型枠面44と直交する方向に延長して設けられる。
このように、螺旋軌跡に沿った湾曲面を持つ型枠面44を平面視した場合に型枠面44が矩形ではない平行四辺形の面により形成され、継手板42が平行四辺形の辺縁より型枠面44と直交する方向に延長して設けられた構成の螺旋型枠ピース40Aとすれば、同じ形状の螺旋型枠ピース40Aを使用することが可能となって、螺旋型枠ピース40Aの製造が容易となり、また、螺旋型枠ピース40Aの組み立ても同一作業とできるので、作業を容易とできる。
即ち、螺旋型枠ピース40Aは、坑口22側から切羽側に向けて螺旋を描くように設置されて型枠面がトンネル空洞部21の内周面33に対して所定間隔隔てて位置された場合において、型枠面44と螺旋継手面47bとの境界線となる他方の一対のそれぞれの辺40g;40hが坑口22側から切羽側に向けて描かれる螺旋線の一部を構成し、螺旋継手板46が辺40g;40hの辺縁より型枠面44と直交する方向に延長して設けられ、かつ、型枠面44がトンネル空洞部21の内周面33に沿った円弧面の一部を構成する形態に形成される。
坑口22側から切羽側に向けて螺旋を描くように螺旋型枠ピースを1つずつ順番に設置していくということは、トンネル空洞部21の内周面33を一周するように螺旋型枠ピース40Aを複数配置していく毎に、1周する前に設置された螺旋型枠ピース40Aの切羽側の螺旋継手面47bと1周した後に配置される螺旋型枠ピース40Aの坑口側の螺旋継手面47bとが接触するということであり、よって、内型枠30の構築が一方の一対の辺40e;40f(型枠面44とピース継手面47aとの境界線)の長さだけ掘削進行方向Aに進むということである。
螺旋型枠ピース40Aのピース継手面47a同士が接触するように、螺旋型枠ピース40A同士を互いに隣接させて設置し、互いに隣接する螺旋型枠ピース40Aのピース継手面47aのボルト孔43aにピース継手ボルト63aが通されてピース継手ボルト63aの先端部にナット72が締結されることによって、ピース継手面47a同士が密接状態となるように螺旋型枠ピース40A同士が繋がれる。
また、螺旋型枠ピース40Aの螺旋継手面47b同士が接触するように、螺旋型枠ピース40A同士を互いに隣接させて設置し、互いに隣接する螺旋型枠ピース40Aの螺旋継手面47bのボルト孔43bに螺旋継手ボルト63bが通されて螺旋継手ボルト63bの先端部にナット72が締結されることによって、螺旋継手面47b同士が密接状態となるように螺旋型枠ピース40A同士が繋がれる。
尚、図1に示すように、掘削進行方向Aで隣接する螺旋型枠ピース40Aのピース継手面47a同士はトンネル空洞部21の周方向Bに互いにずれるように設置されることが好ましい。
次に、図3を参照し、螺旋型枠ピース40Aを用いた密閉型のシールド掘進機によるトンネル施工方法を説明する。
図3;4を参照して、シールド掘進機1の構造を説明する。シールド掘進機1は、前端に回転切削部2を有し、回転切削部2の後部には後方に延長する円筒状のテールプレート3を備える。テールプレート3の内側には複数の推進ジャッキ4とプレスジャッキ5と妻型枠7とが設けられる。妻型枠7は、プレスジャッキ5の後端5aに取付けられてテールプレート3の内周面3aに沿って前後に移動可能なようにリング筒状に形成されたプレス型枠である。つまり、妻型枠7は、テールプレート3の内周面3aと内型枠30の外周面34との間を塞いだ状態でプレスジャッキ5の伸縮で前後に移動可能な型枠であり、後述するコンクリート充填空間100を形成するとともにコンクリート充填空間100に流入した高流動性生コンクリート80を加圧するものである。8はシールド掘進機1の推進に伴って図外の牽引手段で牽引されるコンクリート供給装置である。このコンクリート供給装置8は例えば高流動性生コンクリート80を生成する1台のレミキサー81とこのレミキサー81に接続管82で繋がれた6台のコンクリートポンプ83とで構成される。
図4に示すように、妻型枠7には、前後面に貫通するコンクリート打設口9が周方向に等間隔で例えば12個形成される。各コンクリートポンプ83のコンクリート排出口10には第1コンクリート供給ホース11が接続され、このホース11の終端には二方切替弁12が接続され、この二方切替弁12の2つの排出口13;13とそれぞれ1つのコンクリート打設口9とが第2コンクリート供給ホース14;14で接続される。第2コンクリート供給ホース14における終端側には油圧シリンダピストン等による塞止弁装置15が設けられる。塞止弁装置15の塞止弁15aが第2コンクリート供給ホース14と打設口9とを繋ぐ接続配管14a内に進退移動して接続配管14aを開閉する。接続配管14aに近い第2コンクリート供給ホース14の終端側にはこの第2コンクリート供給ホース14内の管内圧力を計測する管内圧力計16が設けられる。また、妻型枠7の後面7aにおける12箇所のそれぞれ打設口9の近傍、あるいは12箇所のうちの少なくとも1つの打設口9の近傍には、コンクリート充填空間100に充填された生コンクリートの圧力を計測するためのコンクリート圧力計17が設けられる。
図3;図4を参照して、本形態の螺旋型枠ピース40Aを用いたトンネル施工方法を説明する。まず、図外の反力受けで推進ジャッキ4の反力を取って推進ジャッキ4のピストンを伸ばしながら回転切削部2を回転させてシールド掘進機1を一定距離だけ掘進させて地山(地盤/岩盤)20にトンネル空洞部21を掘る。シールド掘進機1を一定距離だけ掘進させた後にシールド掘進機1の推進ジャッキ4のピストンを縮めて、推進ジャッキ4の後端4aに、掘削進行方向Aに向けて螺旋を描くように螺旋型枠ピース40Aを設置できるように、坑口22側に例えばトンネル空洞部21の内周面33を1周する分の複数の初期螺旋継手面形成用の螺旋型枠ピース40Zを図外の内型枠組立装置によって設置することによって、螺旋型枠ピース40Aの螺旋継手面47bと継ぎ合わされる初期螺旋継手面40Yを形成する。
そして、トンネル空洞部21の内周面33と螺旋状に構築された内型枠30の型枠面34との間の筒状のコンクリート充填空間100が形成される。最初は、このコンクリート充填空間100の坑口22側を図外の塞板などで閉塞して、妻型枠7の後面7aをコンクリート充填空間100の先端側に移動させる。この場合、螺旋状の型枠面34におけるトンネル空洞部21の内周面33に沿った先端側周面の全てが妻型枠7で覆われるように妻型枠7の位置を決める。そして、妻型枠7の後面7aの周囲の例えば12箇所の打設口9を介してコンクリートポンプ83で加圧された高流動性生コンクリート80を流し込みながらプレスジャッキ5で妻型枠7を押圧して高流動性生コンクリート80を加圧する。そして、人がコンクリート圧力計17から送信されてくる圧力値をモニタ等で監視しながらコンクリート充填空間100に流し込まれた高流動性生コンクリート80の圧力が予め決められた所定値になったら人が塞止弁15aの操作部を操作して塞止弁15aで接続配管14aを塞いで、コンクリート充填空間100内の高流動性生コンクリート80を固化させる。したがって、6個のコンクリートポンプ83を用い、妻型枠7の後面7aの周囲の12箇所の打設口9からコンクリート充填空間100に高流動性生コンクリート80を充填するので、複数のコンクリートポンプ83での圧力付加と複数の打設口9からの高流動性生コンクリート80の流し込みと高流動性生コンクリート80の高流動性とにより、コンクリート充填空間100内に短時間で均等に高密度に高流動性生コンクリート80を充填でき、トンネル空洞部21の内周面33(地山20)と密接して一体化した高密度構造の覆工部としての一次覆工コンクリート90を構築できる。また、打設口9の数と同数のコンクリートポンプ83を設け、1つのコンクリートポンプ83で1つの打設口9から高流動性生コンクリート80を打設してもよいが、実施形態のように打設口9の数の1/2の数のコンクリートポンプ83を用いて1つのコンクリートポンプ83に2つの打設口9を繋ぐことにより、コンクリートポンプ83の数を減らして多くの打設口9から打設できるので経済的である。また、コンクリート圧力計17を備えたので、コンクリート充填空間100内に流し込まれた高流動性生コンクリート80の圧力監視制御を容易に行える。また、コンクリート圧力計17からの信号を判読して塞止弁15aを開閉する図外の制御装置を設ければ、塞止弁15aの開閉を自動化できる。
一次覆工コンクリート90を構築した後に、覆工コンクリート90の内側に残された内型枠30を反力受けとして利用して推進ジャッキ4の反力を取って推進ジャッキ4のピストンを伸ばしながら回転切削部2を回転させてシールド掘進機1を一定距離だけ掘進させる。その後、図外の内型枠組立装置によって、坑口22側から切羽側に向けて螺旋を描くように螺旋型枠ピース40Aを1つずつ順番に設置していき、隣接する初期螺旋継手面40Yと螺旋継手面47bとを螺旋継手ボルト63b及びナット72によって密接状態に結合するとともに、隣接するピース継手面47a同士をピース継手ボルト63a及びナット72によって密接状態に結合していくことによって、螺旋1周分の内型枠30を構築していく。そして、構築された内型枠30の型枠面34との間の上述と同様に一次覆工コンクリート90を構築していく。さらに、坑口22側から切羽側に向けて螺旋を描くように螺旋型枠ピース40Aを1つずつ順番に設置していき、隣接する螺旋継手面47b同士を螺旋継手ボルト63b及びナット72によって密接状態に結合するとともに、隣接するピース継手面47a同士をピース継手ボルト63a及びナット72によって密接状態に結合していって、さらに螺旋1周分の内型枠30を構築していく。そして、構築された内型枠30の型枠面34との間の上述と同様に一次覆工コンクリート90を構築していく。以後同様に、螺旋1周分の内型枠30を構築していく毎に、一次覆工コンクリート90を構築していく。
尚、一次覆工コンクリート90を構築した後に、覆工コンクリート90の内側に残された内型枠30を反力受けとして利用して推進ジャッキ4の反力を取って推進ジャッキ4のピストンを伸ばしながら回転切削部2を回転させてシールド掘進機1を一定距離だけ掘進させる場合、反力受けは、螺旋型枠ピース40Zの初期螺旋継手面40Yや螺旋型枠ピース40Aの螺旋継手面47bを利用することになるが、初期螺旋継手面40Yや螺旋継手面47bは、掘削進行方向Aと直交する平面とはならない。そこで、推進ジャッキ4の先端4aが接触する初期螺旋継手面40Yや螺旋継手面47bを補正して掘削進行方向Aと直交する平面とするための反力受面形成体55を螺旋継手面47bに設ける。
最良の形態1による螺旋型枠ピース40Aの設置方法及び螺旋型枠ピース40Aによれば、螺旋型枠ピース40Aの脱落を防止できるようになる。
最良の形態2
図5を参照し、最良の形態2による型枠ピースの設置方法を説明する。
図3に示した接続配管14aの一端開口部は図外の接続具で打設口9に着脱可能に接続されており、定期的に接続配管14aの一端開口部を打設口9より外して接続配管14aの管内を清掃する必要がある。しかしながら、最良の形態1のように、螺旋を描くように螺旋型枠ピース40Aを設置する場合、トンネル空洞部21の内側から見た場合に、図5(a)に示すように、螺旋型枠ピース40Aが妻型枠7の内側を覆ってしまう部分がでてくる。この場合、螺旋型枠ピース40Aの切羽側の螺旋継手面47bと妻型枠7との間の距離rが長くなってしまうと、切羽側から接続配管14aの図外の接続具まで作業員の手が届かなくなる場合がある。
そこで、図5(b)に示すように、接続配管14aを清掃する場合に、螺旋型枠ピース40Aの螺旋継手面47bに接続された場合に切羽側の継手面51が掘削進行方向Aと直交する継手面となるような清掃用型枠ピース50を設置して、清掃用型枠ピース50の切羽側の継手面51と妻型枠7と間の距離rが長くなってしまうことを防止する。これにより、切羽側から接続配管14aの接続具まで作業員の手が届きやすくなるので、清掃作業が容易となる。
尚、清掃用螺旋型枠ピース50としては、初期螺旋継手面形成用の螺旋型枠ピース40Zと同じような形状のものを用いればよい。
最良の形態2によれば、コンクリート充填空間100に生コンクリートを充填するための接続配管14aの清掃作業を容易とできる。
螺旋型枠ピース40Aの一対の辺40e;40fは、螺旋型枠ピース40Aが螺旋を描くように設置された場合に、トンネル空洞部の中心軸線2Xと平行でなくてもよいし、互いに平行でなくともよい。
(a)は型枠ピースを型枠面側から見て示す平面図、(b)は型枠面側から見た型枠ピースの平面図(最良の形態1)。 切羽側から型枠ピースを見た図(最良の形態1)。 螺旋型枠ピースを用いた密閉型のシールド掘進機によるトンネル施工方法を示す縦断面図(最良の形態1)。 コンクリート供給管と妻型枠に形成されたコンクリート打設口との関係を示す図(最良の形態1)。 (a)は接続配管を清掃する際に螺旋型枠ピースを使用した場合を示す平面図、(b)は接続配管を清掃する際に清掃用型枠ピースを使用した場合を示す平面図(最良の形態2)。 螺旋型枠ピースを示す斜視図(従来)。 トンネル空洞部と内型枠との関係を示す図(従来)。
符号の説明
21 トンネル空洞部、22 坑口、30 内型枠、33 内周面、
40A 螺旋型枠ピース(型枠ピース)、44 型枠面、
47b 螺旋継手面(掘削進行方向で互いに平行に対向する継手面)、
50 清掃用型枠ピース、90 一次覆工コンクリート(覆工部)。

Claims (3)

  1. 地山を掘削した掘削孔により形成されたトンネル空洞部の内周面との間に覆工部を形成するために内型枠を構成する1つ1つの型枠ピースの型枠面をトンネル空洞部の内周面に対して所定間隔隔てて設置していく場合に、坑口側から切羽側に向けて螺旋を描くように型枠ピースを1つずつ順番に設置したことを特徴とする型枠ピースの設置方法。
  2. 請求項1に記載の型枠ピースの設置方法に使用する型枠ピースであって、坑口側から切羽側に向けて螺旋を描くように設置されて型枠面がトンネル空洞部の内周面に対して所定間隔隔てて位置された場合において、掘削進行方向で互いに平行に対向する継手面と型枠面との境界線となる一対のそれぞれの辺が坑口側から切羽側に向けて描かれる螺旋線の一部を構成し、上記継手面がそれぞれの辺の辺縁より型枠面と直交する方向に延長して設けられ、かつ、型枠面がトンネル空洞部の内周面に沿った円弧面の一部を構成する形態に形成されたことを特徴とする型枠ピース。
  3. トンネル空洞部の内周面と内型枠との間に覆工部を形成するためにコンクリートを流し込むための接続配管を清掃する場合に、掘削進行方向の継手面が掘削進行方向と直交する継手面となるような清掃用型枠ピースを設置したことを特徴とする請求項1に記載の型枠ピースの設置方法。
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