JP4970259B2 - テレビ・オーディオ信号処理用の構成可能再帰デジタル・フィルタ - Google Patents

テレビ・オーディオ信号処理用の構成可能再帰デジタル・フィルタ Download PDF

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Description

本開示は、テレビ・オーディオ信号処理に関し、より詳細には、テレビ・オーディオ信号の符号化および復号で使用するための構成可能アーキテクチャに関する。
本出願は、本願の譲受人の以下の米国出願、すなわち2004年8月17日に出願された米国仮特許出願第60/602169号「Digital Architecture for a BTSC Encoder/Decoder with SAP」に関する。同特許の優先権を主張し、その内容全体を、参照により本明細書に組み込む。
1984年、米国は、連邦通信委員会の後援により、テレビ用ステレオ・オーディオの送受信の規格を採用した。この規格は、FCCの会報OET−60に成文化されており、それを提案した放送テレビ・システム委員会(Broardcast Television Systems Committee)にちなんでBTSCシステムの名前で、またはMTS(多重チャンネル・テレビ・サウンド:Multi−channel Television Sound)システムとしばしば呼ばれる。
BTSCシステムの前、放送テレビ・オーディオは、モノラルであり、オーディオ・コンテンツの単一の「チャンネル」または信号で構成されていた。ステレオ・オーディオは一般に、2本の独立したオーディオ・チャンネルの送信、および両方のチャンネルを検出し回復することができる受信機を必要とする。新しい伝送規格が既存のモノラル・テレビ・セットと「互換性がある」(すなわち、既存のモノラル受信機が新しいタイプのステレオ放送からの適切なオーディオ信号を再生することができる)というFCCの要件を満たすために、放送テレビ・システム委員会はFMラジオ・システムに類似の手法を採用した。すなわち、ステレオの左と右のオーディオ信号が組み合わされて、2つの新しい信号、和信号および差信号が形成される。
モノラル・テレビ受信機は、左と右のステレオ信号を加算したものからなる和信号だけを検知し復調する。ステレオ対応受信機は、和と差の両方の信号を受信し、ステレオの左右の元の信号を抽出するために信号を再び組み合わせる。
送信では、和信号は、モノラル・オーディオ信号と同じように、音声FM搬送波を直接に変調する。しかし、差チャンネルはまず、音声搬送波の中心周波数より上の31.768kHzに位置するAM副搬送波に変調される。FM変調の性質は、バックグラウンド・ノイズがオクターブ当たり3デシベル(dB)だけ増加し、その結果、新しい副搬送波が音声搬送波の中心周波数から、和またはモノラル信号よりさらに遠くに位置することになるので、追加のノイズが差チャンネルに、したがって回復されたステレオ信号に持ち込まれるというものである。多くの状況において、この増加するノイズの特性によってステレオ信号は実際には、FCCによって課された必要条件を満たすにはノイズが大きすぎるものになり、したがって、BTSCシステムは、差チャンネル信号経路内のノイズ低減のシステムを義務付けている。
(この技術を開発した会社にちなんで)dbxノイズ低減と呼ばれることもあるこのシステムは、エンコーダとデコーダとを備える、圧伸タイプのものである。エンコーダは、復号が行われると、送信プロセスの間に増すノイズが振幅および周波数成分によって隠される(「マスクされる」)ように、送信の前に差信号を適応可能にフィルタリングする。デコーダは、差信号を元の形に復元し、それによって、信号成分によりノイズが可聴的(audibly)にマスクされることを保証して、このプロセスを完了する。
dbxノイズ低減システムもまた、2次オーディオ・プログラミング(SAP:Secondary Audio Programming)信号の符号化および復号のために使用され、この2次オーディオ・プログラミング信号は、BTSC規格において追加情報チャンネルと定義されており、たとえば代替言語でのプログラミング、視覚障害者のための読出しサービスまたは他のサービスを運ぶためにしばしば使用される。
米国特許第4、539、526号明細書 米国特許出願公開第2005/0232433 米国特許第5、796、842号号明細書
コストは、もちろん、テレビ・メーカーにとって最も重要な問題である。激しい競争および消費者期待の結果として、家電製品(特にテレビ製品)の利ざやは、ほとんどないほどに小さくなり得る。dbxデコーダはテレビ受信機内に位置するので、メーカーは、デコーダのコストに敏感であり、デコーダのコスト削減は必要であり、有意義な目標である。エンコーダはテレビ受信機内に位置せず、利益の面からはそれほどには敏感なものではないが、エンコーダの製造原価を減少させるどんな開発もまた、利点をもたらす。
本開示の一態様によれば、テレビ・オーディオ信号エンコーダが、和信号の生成のために左チャンネル・オーディオ信号と右チャンネル・オーディオ信号を合計する装置を含む。このマトリックスはまた、差信号の生成のために左および右のオーディオ信号のうちの1つをもう一方のオーディオ信号から引く。エンコーダは、差信号をフィルタリングするために1つまたは複数のフィルタ係数セットを選択的に使用する構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタをも含む。フィルタ係数セットは、送信に備えて差信号を準備するために、単一の乗算器によって差信号に再帰的に適用される。
一実施形態では、構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、フィルタ係数セットを差信号に再帰的に適用するためのフィードバック経路を含み得る。このフィードバック経路は、差信号に関連したデジタル信号を遅延させるためのシフト・レジスタを含んでもよい。構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、差信号に関連した信号を乗算し、この乗算の出力を供給してもよい。構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、デジタル入力信号を選択し、またはフィルタ係数のうちの1つを選択するセレクタを含んでもよい。一部の構成では、セレクタは、マルチプレクサを含み得る。無限インパルス応答デジタル・フィルタは、ローパス・フィルタなど、様々なフィルタリング機能を提供するように構成されてもよい。構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、フィルタ係数を差信号に再帰的に適用するための単一の加算器を含むこともできる。テレビ・オーディオ信号は、放送テレビ・システム委員会規格(BTSC(Broadcast Television System Committee)規格)、NICAM(Near Instantaneously Companded Audio Multiplex)規格、A2/Zweiton規格、EIA−J規格または他の類似のオーディオ規格に準拠してもよい。構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、集積回路で実装されてもよい。
本開示の別の態様によれば、テレビ・オーディオ信号デコーダは、差信号のフィルタリングのために1つまたは複数のフィルタ係数セットを選択的に使用する構成可能な無限インパルス応答デジタル・フィルタを含む。差信号は、左チャンネルおよび右チャンネル・オーディオ信号のうちの1つをもう一方のオーディオ信号から引くことにより生成される。フィルタ係数セットは、左チャンネルおよび右チャンネル・オーディオ信号の分離に備えて差信号を準備するために、単一の乗算器によって差信号に再帰的に適用される。デコーダは、差信号および和信号から左チャンネルと右チャンネル・オーディオ信号を分離する装置をも含む。和信号は、左チャンネル・オーディオ信号と右チャンネル・オーディオ信号の和を含む。
一実施形態では、構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、差信号にフィルタ係数セットを再帰的に適用するためのフィードバック経路を含み得る。このフィードバック経路は、差信号に関連したデジタル信号を遅延させるためのシフト・レジスタを含んでもよい。構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、差信号に関連した信号を乗算し、この乗算の出力を供給してもよい。構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、デジタル入力信号、またはフィルタ係数のうちの1つを選択するセレクタを含んでもよい。一部の構成では、セレクタは、マルチプレクサを含み得る。無限インパルス応答デジタル・フィルタは、ローパス・フィルタなど、様々なフィルタリング機能を提供するように構成されてもよい。構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、フィルタ係数を差信号に再帰的に適用するための単一の加算器を含むこともできる。テレビ・オーディオ信号は、BTSC規格、NICAM規格、A2/Zweiton規格、EIA−J規格または他の類似のオーディオ規格に準拠してもよい。構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、集積回路で実装されてもよい。
本開示の追加の利点および態様は、以下の詳細な説明から、当業者には容易に明らかになり、本発明の実施形態について、本発明を実施するために企図された最良のやり方を単に例示するために示し述べる。後述するように、本開示は、他の異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、本開示の精神から全く逸脱せずに、明白な様々な点において修正されることができる。したがって、諸図面および説明は、制限的なものではなく、例示的な性質のものと見なすべきである。
図1を参照すると、BTSC互換テレビ信号送信機10の機能ブロック図が、送信すべき信号を供給する5つの線(導電性ワイヤ、ケーブルなど)を含んでいる。具体的には、左右のオーディオ・チャンネルは、それぞれの線12および14上で供給される。SAP信号が線16によって供給され、この信号は追加のチャンネル情報(たとえば代替の言語など)を供給するためのコンテンツを含む。第4の線18は、放送テレビおよびケーブル・テレビ会社によって一般に使用される専門チャンネル(professional channel)を供給する。ビデオ信号は、線20によって送信機22に供給される。左、右およびSAPチャンネルは、送信に備えてオーディオ信号を準備するBTSCエンコーダ24に供給される。具体的には、左右のオーディオ・チャンネルは、オーディオ信号から和信号(L+Rなど)および差信号(L−Rなど)を計算するマトリックス26に供給される。一般に、マトリックス26の操作は、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、あるいはテレビ・オーディオおよびビデオ信号処理の技術分野の当業者には知られているハードウェアまたはソフトウェア・ベースの技術を使用して実施される。生成されると、和および差信号(すなわちL+RおよびL−R)は、送信のために符号化される。具体的には、和信号(すなわちL+R)は、プリエンファシス・ユニット28に供給され、このプリエンファシス・ユニット28は、和信号の選択された周波数成分の大きさを、他の周波数成分に対して変更する。この変更は、選択された周波数成分の大きさが抑制される負の方向であってもよく、またはこの変更は、選択された周波数成分の大きさが増加される正の方向であってもよい。
差信号(すなわちL−R)がBTSCコンプレッサ30に供給され、このBTSCコンプレッサ30は、送信の間に課されたノイズが、復号時に信号振幅および周波数成分によって抑制されるように、送信の前に信号を適応可能にフィルタリングする。差信号と同様に、SAP信号が、BTSCコンプレッサ32に供給される。オーディオ変調器段34は、処理された和信号、差信号およびSAP信号を受け取る。さらに、専門チャンネルからの信号が、オーディオ変調器段34に供給される。4つの信号は、オーディオ変調器段34によって変調され、送信機22に供給される。ビデオ・チャンネルによって供給されるビデオ信号と共に、4つのオーディオ信号は、送信に備えて状態が整えられ、アンテナ36(またはアンテナ・システム)に供給される。テレビ・システムおよび通信の分野の当業者には知られている様々な信号送信技術が、送信機22およびアンテナ36によって実装され得る。たとえば、送信機22は、ケーブル・テレビ・システム、放送テレビ・システムまたは他の類似のテレビ・システムに組み込まれてもよい。
図2を参照すると、BTSCコンプレッサ30の一部によって実施される操作を表すブロック図が示されている。一般に、BTSCコンプレッサ30によって実施される差チャンネル(すなわちL−R)処理は、プリエンファシス・ユニット28による和チャンネル(すなわちL+R)処理よりかなり複雑である。差チャンネル処理BTSCコンプレッサ30によって提供される追加の処理は、BTSC信号を受け取るデコーダ(図示せず)によって提供される補完的な処理と相まって、差チャンネルの送受信に関連したより高いノイズ・フロアが存在する場合でも、差チャンネルの信号対雑音比を許容可能なレベルで維持する。基本的にBTSCコンプレッサ30は、符号化された信号が、制限されたダイナミック・レンジの伝送経路を介して送信され得るように、また符号化された信号を受信するデコーダが、圧縮された差信号を補完的なやり方で展開することによって元の差信号の事実上すべてのダイナミック・レンジを回復し得るように、差信号のダイナミック・レンジを動的に圧縮しまたは減少させることにより、符号化された差信号を生成する。一部の構成では、BTSCコンプレッサ30は、参照により本明細書に組み込まれている米国特許第4、539、526号明細書に記載された特定の形の適応信号重み付けシステムを実装し、このシステムは、比較的大きいダイナミック・レンジを有する信号を、比較的狭い、周波数に依存したダイナミック・レンジを有する伝送経路を介して送信するのに有利であると知られている。
BTSC規格は、BTSCエンコーダ24と、BTSCコンプレッサ30および32の所望の動作を厳密に定義する。具体的には、BTSC規格は、たとえばBTSCコンプレッサ30内に含まれる各構成要素の動作について、伝達関数および/または指針を定めており、伝達関数は、理想化されたアナログ・フィルタの数学的表現に関して述べられている。マトリックス26から差信号(すなわちL−R)を受け取ると、信号は、補間および固定プリエンファシス段38に供給され得る。一部のデジタルBTSCエンコーダでは、補間はサンプル・レートの2倍について設定され、補間は、直線補間、放物線補間、またはn次のフィルタ(たとえば有限インパルス応答(FIR:finite impulse response)フィルタ、無限インパルス応答(IIR)フィルタなど)によって遂行され得る。補間および固定プリエンファシス段38は、プリエンファシスをも提供する。補間およびプリエンファシスの後、差信号は除算器40に供給され、この除算器40は差信号を、差信号から決定される、以下でより詳細に述べる量で割る。
除算器40の出力は、差信号の強調フィルタリングを実施するスペクトル圧縮ユニット42に供給される。一般にスペクトル圧縮ユニット42は、比較的低い振幅を有する信号を増幅し、比較的大きい振幅を有する信号を減衰させることによって差信号のダイナミック・レンジを「圧縮し」または減少させる。一部の構成では、スペクトル圧縮ユニット42は、適用されるプリエンファシス/ディエンファシスを制御する内部制御信号を、差信号から生成する。一般にスペクトル圧縮ユニット42は、差信号の高周波部分を、符号化された差信号の高周波部分のエネルギー・レベルによって決まる量だけ動的に圧縮する。スペクトル圧縮ユニット42は、このようにして、差信号のより高い周波数部分に対して、追加の信号圧縮を提供する。これは、差信号がスペクトルのより高い周波数部分においてノイズが大きくなる傾向があるので行われる。符号化された差信号がデコーダ内のスペクトル・エキスパンダで、エンコーダのスペクトル圧縮ユニットに対してそれぞれ補完的なやり方で復号される場合、L−R信号の信号対雑音比は、ほぼ保存される。
スペクトル圧縮ユニット42によって処理されると、差信号は、過変調保護ユニット44および帯域制限ユニット46に供給される。他の構成要素と同様に、BTSC規格は、過変調保護ユニット44および帯域制限ユニット46の動作についての提案される指針を定めている。一般に帯域制限ユニット46および過変調保護ユニット44の一部は、ローパス・フィルタとして実装されてもよい。過変調保護ユニット44は、符号化された差信号の振幅を完全変調に制限する閾値装置としても働き、ただし、完全変調は、テレビ信号のオーディオ副搬送波を変調するための最大の許容偏差レベルである。
2つのフィードバック経路48および50が、BTSCコンプレッサ30に含まれる。フィードバック経路50は、スペクトル圧縮ユニット42のための制御信号の供給のためにより高い音声周波数に重みが与えられた、比較的狭い通過帯域を一般に有するスペクトル制御帯域通過フィルタ52を含む。スペクトル制御帯域通過フィルタ52によって生成された制御信号の状態を整えるために、フィードバック経路50は、(スペクトル制御帯域通過フィルタ52によって供給された信号を2乗するように構成された)乗算器54と、積分器56と、スペクトル圧縮ユニット42に制御信号を供給する平方根装置をも含む。フィードバック経路48は帯域通過フィルタ(すなわち利得制御帯域通過フィルタ60)をも含み、この帯域通過フィルタは、除算器40を介して補間および固定プリエンファシス段38の出力信号に適用される利得を設定するために、帯域制限ユニット46からの出力信号をフィルタリングする。フィードバック経路50と同様に、フィードバック経路48は、乗算器62と、積分器64と、除算器40に供給される信号の状態を整えるための平方根装置66を含む。
図3を参照すると、テレビ受信機システム68を表すブロック図が示されており、このテレビ受信機システム68は、テレビ送信システム10(図1に示す)からBTSC互換放送信号を受信するためのアンテナ70(あるいはアンテナ・システム)を含む。アンテナ70によって受信された信号は、テレビ送信信号を検出し分離することができる受信機72に供給される。しかし、一部の構成では、受信機72は、テレビ信号放送の分野の当業者には知られている別のテレビ信号送信技術からBTSC互換信号を受信し得る。たとえば、テレビ放送信号は、ケーブル・テレビ・システムまたは衛星テレビ・ネットワークを介して受信機72に供給されてもよい。
テレビ放送信号を受け取ると、受信機72は、信号の状態を整え(増幅、フィルタリング、周波数スケーリングなど)、送信信号からビデオ信号とオーディオ信号を分離する。ビデオ・コンテンツはビデオ処理システム74に供給され、このビデオ処理システム74は、テレビ受信機システム68に関連した画面(たとえば陰極線管など)上での提示に備えて、ビデオ信号に含まれるビデオ・コンテンツを準備する。別個の音声コンテンツを含む信号は復調器段76に供給され、この復調器段76はたとえば、テレビ送信システム10でオーディオ信号に適用された変調を取り除く。復調されたオーディオ信号(SAPチャンネル、専門チャンネル、和信号、差信号など)は、各信号を適切に復号するBTSCデコーダ78に供給される。SAPチャンネルはSAPチャンネル・デコーダ80に供給され、専門チャンネルは専門チャンネル・デコーダ82に供給される。SAPチャンネルと専門チャンネルを分離した後、復調された和信号(すなわちL+R信号)はディエンファシス・ユニット84に供給され、このディエンファシス・ユニット84は、プリエンファシス・ユニット28(図1に示す)と比べて事実上補完的なやり方で和信号を処理する。和信号のスペクトル成分をディエンファシスすると、信号は、左と右のチャンネル・オーディオ信号を分離するためにマトリックス88に供給される。
差信号(すなわちL−R)もまた、復調段76によって復調され、BTSCデコーダ78内に含まれるBTSCエキスパンダ86に供給される。BTSCエキスパンダ86は、BTSC規格に準拠しており、以下でより詳細に述べるように、差信号の状態を整える。マトリックス88は、BTSCエキスパンダ86から差信号を受け取り、和信号と共に、右と左のオーディオ・チャンネルを、独立した信号(図3では「L」および「R」と識別される)に分離する。信号を分離することよって、右と左の個々のチャンネル・オーディオ信号は状態が整えられ、別個のスピーカに供給されることができる。この実施例では、左と右の両方のオーディオ・チャンネルは増幅器段90に供給され、この増幅器段90は、左チャンネル音声コンテンツ放送用のスピーカ92、および右チャンネル音声コンテンツ放送用の別のスピーカ94に各信号を供給する前に、同じ(または異なる)利得を各チャンネルに適用する。
図4を参照すると、ブロック図が、差信号の状態を整えるためにBTSCエキスパンダ86によって実施される操作の一部を識別している。一般にBTSCエキスパンダ86は、BTSCコンプレッサ32(図2に図示する)によって実施される操作を補完する操作を実施する。具体的には、圧縮された差信号は、信号を圧縮しないための信号経路96、および差信号処理の助けとするために各制御および利得信号を生成する2つの経路98および100に供給される。処理を開始するために、圧縮された差信号が、圧縮された差信号をフィルタリングする帯域制限ユニット102に供給される。帯域制限ユニット102は、制御信号を生成するための経路98、および利得信号を生成するための経路100に信号を供給する。経路100は、利得制御帯域通過フィルタ104と、乗算器106(利得制御帯域通過フィルタの出力を2乗する)と、積分器108と、平方根装置110とを含む。また信号経路98は、帯域制限ユニット102から信号を受け取り、スペクトル制御帯域通過フィルタ112、2乗装置114、積分器116および平方根装置118で信号を処理する。次いで、経路98はスペクトル展開ユニット120に制御信号を供給し、このスペクトル展開ユニット120は、図2に示すスペクトル圧縮ユニット42によって実施される操作を補完する操作を実施する。経路100によって生成された利得信号は、スペクトル展開ユニット120から出力信号を受け取る乗算器122に供給される。乗算器122はスペクトル展開された差信号を固定ディエンファシス・ユニット124に供給し、この固定ディエンファシス・ユニット124は、BTSCコンプレッサ30によって実施されるフィルタリングと比べて補完的なやり方で信号をフィルタリングする。一般に用語「ディエンファシス」は、復号された信号の選択された周波数成分を、元の信号を符号化する補完的なやり方で、負または正の方向に変更することを意味する。
BTSCエンコーダ24およびBTSCデコーダ78の両方は、周波数の関数としてオーディオ信号の振幅を調整する多数のフィルタを含む。一部の従来技術のテレビ送信システムおよび受信システムでは、フィルタはそれぞれ、個別のアナログ部品を用いて実装される。しかし、デジタル信号処理の進歩により、一部のBTSCエンコーダおよびBTSCデコーダは、1つまたは複数の集積回路(IC:integrated circuit)を備えたデジタル領域で実装されることができる。さらに、複数のデジタルBTSCエンコーダおよび/またはデコーダが、単一のICの上で実装されてもよい。たとえば、エンコーダとデコーダは、超大規模集積(VLSI:very large scale integration)システムの一部として単一のICに組み込まれてもよい。
ICのコストのかなりの部分は、チップの物理サイズ、具体的にはその「ダイ(die)」のサイズ、またはチップのアクティブの非パッケージ部分に正比例する。一部の構成では、デジタルBTSCエンコーダおよびデコーダ内で実施されるフィルタリング操作は、一連のDSP機能および操作を実行するように設計された汎用デジタル信号プロセッサを使用して実行され得る。これらのDSPエンジンは、比較的大きいダイ面積を有する傾向があり、そのために、BTSCエンコーダおよびデコーダの実装に使用するには高価である。さらに、DSPは、他の機能および操作の実行に専用とされることがある。このリソースを共有することにより、DSPによって実施される処理は、BTSCエンコーダおよびデコーダ機能および操作の処理に過負荷をかけ、それに干渉することがある。
一部の構成では、BTSCエンコーダおよびデコーダは、コスト削減のため、基本部品群を組み込み得る。たとえば、乗算器、加算器およびマルチプレクサの群が、BTSCエンコーダおよびデコーダ機能を作成するために組み込まれてもよい。しかし、ほぼ同一の部品群は容易に作ることができるが、それらの部品はかなりのダイ面積を占め、ICの総コストを増加させる。したがって、デジタルBTSCエンコーダおよび/またはデコーダを実装するのに使用される、複製される回路部品の数を減らす必要性がある。
図5を参照すると、デジタルBTSCエンコーダおよび/またはデコーダのための複数の操作を実施することができる、構成可能無限インパルス応答(IIR)フィルタ126のブロック図が示されている。具体的には、構成可能IIRフィルタ126は、様々なフィルタリング、乗算および遅延操作を実施することができるデジタル・アーキテクチャを含む。フィルタリング操作に関して、選択可能なフィルタリング係数を提供することにより構成可能IIRフィルタ126は、様々なタイプのフィルタおよび異なるフィルタリング操作用に構成されることができる。たとえば、フィルタリング係数は、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタ、帯域通過フィルタ、またはフィルタ設計の分野の当業者には知られている他のタイプのフィルタを提供するように選択されてもよい。したがって、構成可能IIRフィルタ126の1つまたは比較的少ない数の実装を使用して、BTSCエンコーダまたはBTSCデコーダのフィルタリングの必要性の大部分あるいはすべてに対処することができる。デコーダおよびエンコーダのフィルタの数を減らすことによって、BTSCエンコーダおよびデコーダの製造コストに加えて、ICチップの実装面積が削減される。構成可能IIRフィルタ126の他の実施形態は、参照により本明細書に組み込まれている、2005年3月24日に出願した米国特許出願公開第2005/0232433号「Configurable Filter for Processing Television Audio Signals」に記載されている。
フィルタ係数の選択のための部品を使用することに加えて、再帰デジタル・アーキテクチャを使用することによって、部品数はさらに減少されることができる。この例示的な設計では、構成可能IIRフィルタ126はフィードバック経路128を含み、このフィードバック経路128は、アーキテクチャの出力部分からデジタル信号を、さらなる処理のための部品に渡す。フィードバック経路128を介して処理済みデジタル信号を渡すことによって、様々なタイプの再帰処理が構成可能IIRフィルタ126によって提供されることができる。たとえば、より高次(たとえば2次以上)のフィルタが、フィードバック経路128を介して信号を渡すことによって実現されることができる。
この実装形態では、様々なデジタル入力信号が、セレクタとして機能するマルチプレクサ130の入力で供給される。たとえば、信号は、BTSCコンプレッサ30(図2に示す)などのコンプレッサの様々な部分から入力されてもよい。補間および固定プリエンファシス段38、利得制御帯域通過フィルタ60およびスペクトル制御帯域通過フィルタ52が、マルチプレクサ130にデジタル信号を供給してもよい。適切なスケジューリングに応じて、マルチプレクサ130は、適切な入力信号の処理のために1つの入力を選択する。選択された信号は、入力レジスタ132に、次いで適切なときにマルチプレクサ134に供給される。マルチプレクサ134は、単一の加算器136に、入力レジスタ132からのデータ(新しい入力データなど)、または(積レジスタ140を介した)単一の乗算器138からの以前に計算された積データからのデータを供給する。また加算器136は、和レジスタ144(好ましくは加算器136の出力に接続される)からの以前に累積されたデータ、あるいは乗算器138からの積データ(好ましくは積レジスタ140およびレジスタ146を介して供給される)である入力データをマルチプレクサ142から受け取る。
処理および以前に処理された信号の再帰処理のためのデジタル入力信号を供給するために、フィードバック経路128は、加算器136の出力を乗算器138に供給する。具体的には、加算器136の出力は、シフト・レジスタ150に出力信号を供給するマルチプレクサ148に供給される。加算器136の出力信号、または遅延バージョンの信号(シフト・レジスタ150からの出力)は、シフト・レジスタ150の入力に供給される。フィードバック経路128内にシフト・レジスタ150を含めることによって、乗算器138による処理の前に、時間遅延がデジタル信号に適用され得る。フィルタリングの適用では、シフト・レジスタ150によって生じる時間遅延が、より高次のフィルタ(2次フィルタなど)を実装するために使用されてもよい。
シフト・レジスタ150の出力は、(上述したように)マルチプレクサ148の入力に供給される。フィードバック経路128は、マルチプレクサ152を介して乗算器138にデータを供給する。具体的には、デジタル信号は、加算器136から直接に導体154を介したフィードバックであってもよい。また信号は、シフト・レジスタ150の出力、または(レジスタ156を介した)シフト・レジスタ150の遅延バージョンの出力によって提供されるようなフィードバックであってもよい。外部被乗数が、マルチプレクサ158の入力に供給されることもできる。図に示すように、外部データが、マルチプレクサ152の1つまたは複数の入力線158に提供されてもよい。乗算器138による乗算に備えて、レジスタ160にマルチプレクサ152からの出力信号が供給される。
フィルタ係数(固定値または変数を伴う)などのデータが、マルチプレクサ162によって構成可能IIRフィルタ126に供給されてもよい。具体的には、フィルタ係数を表すデータが、入力線164からマルチプレクサ162に供給されてもよい。外部被乗数が、入力線164によって供給されることもできる。外部からの供給に加えて、係数あるいは被乗数が、レジスタ166によってマルチプレクサ162に供給されてもよい。マルチプレクサ152と同様に、マルチプレクサ162は、乗算器138へのデータの供給に備えて、レジスタ168にデータを供給する。
フィードバック経路128が構成可能IIRフィルタ126内に含まれるので、単一の乗算器(すなわち乗算器138)が、フィルタ実装のため乗算機能を内部で提供するために組み込まれることができる。この単一乗算器の手法を実装することによって、集積回路の面積(real estate)が保存され、他の機能を提供するために使用されることができる。たとえば、積レジスタ140の出力を外部装置および部品に直接供給するために、一連の出力レジスタが実装されてもよい。さらに、フィードバック経路128により、単一の加算器(すなわち加算器136)が、様々なタイプのIIRフィルタを実装するための加算機能を提供する。この場合もまた、単一の部品、この場合には加算器136を使用することによって、追加のチップ面積が他の部品のために保存される。たとえば、(和レジスタ144を介した)加算器136の出力を、同じ集積回路または外部装置に置かれた外部部品またはモジュールに向けるために、一連の出力レジスタ172が実装されてもよい。
(出力レジスタ170によって供給された出力を用いた)乗算機能、および(出力レジスタ172によって供給された出力を用いた)フィルタリング機能を提供することに加えて、構成可能IIRフィルタ126は、時間遅延機能を提供することもできる。たとえば、レジスタに供給される1つまたは複数のデジタル信号の時間遅延されたバージョンを提供するために、シフト・レジスタ150の出力および/またはレジスタ156の出力が使用されてもよい。
構成可能IIRフィルタ126が複数のタイプのフィルタリング操作を実施できるようにするために、マルチプレクサ130は、どの入力が入力信号を供給するかを制御する。図2に簡潔に言及すると、マルチプレクサ130への入力の一部が、BTSCコンプレッサ30内で実施される各フィルタリング操作のための入力信号を供給するために接続されてもよい。たとえば、利得制御帯域通過フィルタ60への入力が、マルチプレクサ130の入力に接続されてもよい。同様に、スペクトル制御帯域通過フィルタ52への入力が、マルチプレクサ130の別の入力に接続されてもよい。次いで、マルチプレクサ130は、構成可能IIRフィルタ126によってどの特定のフィルタリング操作が実施されるかを制御してもよい。たとえば、ある期間の間に、適切な入力が選択されることができ、構成可能IIRフィルタ126が、利得制御帯域通過フィルタ60のフィルタリング機能を提供するように構成されてもよい。次いで、別の期間では、マルチプレクサ130は、異なるフィルタリング操作を実施するための別の入力を選択するために使用されてもよい。他の入力の選択に加えて、構成可能IIRフィルタ126は、スペクトル制御帯域通過フィルタ52によって提供されるフィルタリングなど、異なるタイプのフィルタリング機能を提供するようにそれに応じて構成されてもよい。
たとえばBTSCコンプレッサまたはBTSCエキスパンダのための複数のフィルタリング操作を実施するために、構成可能IIRフィルタ126は、デジタル・コンプレッサまたはエキスパンダの他の部分よりかなり速いクロック速度で動作する。より速いクロック速度で動作することによって、構成可能IIRフィルタ126は、デジタル・コンプレッサまたはエキスパンダの他の操作を遅延させずに、あるタイプのフィルタリングを実施することができる。たとえば、構成可能なIIRフィルタ126をかなり速いクロック速度で動作させることによって、まずこのアーキテクチャは、その次のフィルタ構成(スペクトル制御帯域通過フィルタ52のためのフィルタ操作など)の実行を事実上遅延させずに、利得制御帯域通過フィルタ60のフィルタリングを実施するように構成されることができる。
一構成では、構成可能IIRフィルタ126は、2次IIRフィルタとして実装され得る。図6を参照すると、一般的な2次IIRフィルタについて、z領域信号の流れ図174が示されている。入力ノード176は、X(z)と識別された入力信号を受け取る。入力信号は加算器178に供給され、加算器178はこの信号を、下記で述べる処理済みの信号に加える。加算器178の出力は、入力信号にフィルタ係数aを適用する利得段180に供給される。一部の適用例では、フィルタ係数aは、単一値(unity value)を有する。同様に、フィルタ係数bが、利得段182で入力信号に適用される。遅延段184で、時間遅延(すなわちz領域でz−1と表される)が、入力信号がフィルタの1次部分に入るときに適用され、フィルタ係数aおよびbが、それぞれの利得段186および188で適用される。第2の遅延(すなわちz−1)が、フィルタ174の2次部分を生成するために遅延段190で適用され、フィルタ係数aおよびbが、それぞれの利得段192および194で適用される。それぞれの加算器196、198および200は、利得段からの信号を加算し、フィルタリングされた信号は、以下の数式で示すように、出力信号Y(z)が2次フィルタ174の伝達関数H(z)によって決定され得るように、出力ノード202に供給される。
Figure 0004970259
伝達関数に含まれる係数(すなわちb、a、b、a、bおよびa)のそれぞれに、所望のタイプのフィルタを作成するための特定の値が割り当てられてもよい。たとえば、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタまたは帯域通過フィルタなどを作成するために、特定の値が係数に割り当てられてもよい。したがって、それぞれの係数に適した値を供給することによって、2次フィルタのタイプおよび特性(たとえば通過帯域、ロールオフなど)は、異なる係数セットを用いて、(適用例に応じた)別のタイプのフィルタへと構成され、また再構成されることができる。この実施例では2次フィルタについて述べているが、他の構成では、n次のフィルタが実装され得る。たとえば、より高次(たとえば3次、4次など)のフィルタ、またはより低次(たとえば1次フィルタ)のフィルタが実装され得る。さらに、一部の適用例では、構成可能IIRフィルタ126の再帰デジタル・アーキテクチャは、n次フィルタを作成するようにカスケードにすることができる。
図5に戻って参照すると、構成可能IIRフィルタ126の特定の入力を選択するためにマルチプレクサ130を使用することに加えて、フィルタによって使用される係数は、異なるタイプのフィルタを実装し、特定のフィルタ特性を提供するように選択される。たとえば、係数は、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタ、帯域通過フィルタ、またはBTSCオーディオ信号を符号化しまたは復号するために使用される他の類似のタイプのフィルタを実装するように選択されてもよい。フィードバック経路128によって提供される再帰処理により、異なる係数あるいは係数セットが、マルチプレクサ152および/またはマルチプレクサ162によって選択されてもよい。異なる再帰的反復について異なる係数を選ぶことによって、様々なフィルタが実装されることができる。たとえば、マルチプレクサ162は、2次フィルタに関連したフィルタ係数(たとえばa、b、a、bなど)を選択するように制御されてもよい。次いで、その次の反復について、マルチプレクサ162は、別のフィルタ係数を選択してもよい。これらの選択可能な係数値を提供することによって、構成可能IIRフィルタ126は、符号化と復号の両方の操作についてフィルタを提供するように構成されることができる。ある適用例(利得制御帯域通過フィルタ60など)についてフィルタリングを再帰的なやり方で完了すると、次いで、マルチプレクサ130は、別の適用例(スペクトル制御帯域通過フィルタ52など)のための入力信号を供給する位置に置かれてもよい。この入力を選択することにより、新しいフィルタ係数が、マルチプレクサ162および/またはマルチプレクサ152によって、この次の適用例のためのフィルタリングを実施するのに必要な特定のフィルタ・タイプおよびフィルタ特性を提供するように選択されることができる。
図6に示す実施例では、構成可能IIRフィルタ126は2次フィルタ用に構成されているが、しかし、一部の符号化および/または復号フィルタリングの適用例は、より高次のフィルタを必要とすることがある。より高次のフィルタを提供するために、追加の再帰反復が、フィードバック経路128を介して実施されてもよい。フィードバック経路を使用することにより、信号は、同じ(または異なる)フィルタ係数を使用してIIRフィルタを複数回通過することができる。したがって、フィルタリング操作は、様々なタイプのフィルタおよび様々な次数のフィルタ実装について、単一の乗算器(すなわち乗算器138)および単一の加算器(すなわち加算器136)を用いて実施されることができる。構成可能IIRフィルタ126によって実施される反復について例示するために、図では数字標識(すなわち1、2、3、4、5)が、各機能が実行される個々のクロック・サイクルを表している。この例では、これらの機能は、1、2、3、4、5のシーケンスで実行される。したがって、2次フィルタについての出力を計算するには、5つのクロック・サイクルが必要である。さらに、実行された機能のこのシーケンスは、周期的に(たとえば1、2、3、4、5、1、2、3、4、5など)で繰り返されてもよい。
電子工学およびフィルタ設計の分野の当業者には知られている様々な技術および部品が、マルチプレクサ(マルチプレクサ130、152、162など)を実装するために使用されてもよい。たとえば、マルチプレクサ130は、入力のうちから選択するために1つまたは複数のマルチプレクサによって実装されてもよい。さらに、適切なフィルタ係数を選択するために、マルチプレクサ、または他のタイプのデジタル選択装置が実装されてもよい。IIRフィルタ174などのFIRフィルタを構成するために、様々な係数値が使用されてもよい。たとえば、参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第5796842号、Hannaに記載された係数が、構成可能IIRフィルタ126によって使用されてもよい。一部の構成では、フィルタ計算は、BTSCエンコーダまたはデコーダに関連したメモリ(図示せず)内に格納され、適切なときに適切なマルチプレクサによって取り出される。たとえば、係数は、メモリ・チップ(たとえばランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、読出し専用メモリ(ROM:read−only memory)など)またはBTSCエンコーダまたはデコーダに関連した別のタイプの記憶装置(たとえばハード・ドライブ、CD−ROMなど)内に格納されてもよい。係数は、ルックアップ・テーブルなどの様々なソフトウェア構造、または他の類似の構造に格納されることもできる。
構成可能なIIRフィルタ126は、単一の乗算器138に加えて、単一の加算器136をも含む。構成可能IIRフィルタ126に含まれる加算器136および乗算器138を実装するために、電子回路設計およびデジタル設計の分野の当業者には知られている様々な技術および/または部品が使用されてもよい。たとえば、1つまたは複数の「AND」ゲートなどの論理ゲートが、各乗算器として実装されてもよい。時間遅延を生じさせるために、電子回路設計およびデジタル設計の分野の当業者には知られている様々な技術および/または部品が、シフト・レジスタ150(図5に示す)を生成し、適切な数のクロック・サイクルについてのデジタル化された入力信号値を格納し保持することにより遅延を設けるために実装されてもよい。
この実施例では、構成可能IIRフィルタ126は、ハードウェア部品で実装されるが、しかし、一部の構成では、アーキテクチャの1つまたは複数の動作部分がソフトウェアで実装され得る。構成可能IIRフィルタ126の操作を実施するコードの例示的な1つのリストが、付録Aに示されている。この例示的なコードはVerilogで示されており、このVerilogは一般に、製造前にチップおよびシステムについて記述し設計するために電子設計者によって使用されるハードウェア記述言語である。このコードは、記憶装置(たとえばRAM、ROM、ハード・ドライブ、CD−ROMなど)内に格納され、そこから取り出され、1つまたは複数の汎用プロセッサ、および/または専用DSPなどの特化されたプロセッサ上で実行されてもよい。
図7を参照すると、BTSCコンプレッサ30のブロック図が提供されており、この図の一部は、構成可能IIRフィルタ126の単一(または複数)の実装によって実施され得る機能を示すために強調されている。具体的には、補間および固定プリエンファシス段38によって実施されるフィルタリングは、構成可能IIRフィルタ126によって実施されてもよい。たとえば、マルチプレクサ130の入力は、補間および固定プリエンファシス段38内の適切なフィルタ入力に接続されてもよい。それに対応して、マルチプレクサ130のこの入力が選択されるときに、適切なフィルタ・タイプおよびフィルタ特性を生じさせるためフィルタ係数がメモリから取り出され使用されてもよい。同様に、利得制御帯域通過フィルタ60がデジタル構成可能IIRフィルタ126内のマルチプレクサ130の別の入力に割り当てられてもよく、スペクトル制御帯域通過フィルタ52が、マルチプレクサ130のさらに別の入力に割り当てられてもよい。帯域制限ユニット46が、マルチプレクサ130の別の入力に割り当てられてもよい。これらの選択可能な入力のそれぞれについて、対応するフィルタ係数が(たとえばメモリ内に)格納され、構成可能IIRフィルタ126のマルチプレクサ152および/またはマルチプレクサ162によって取り出されてもよい。この実施例では、BTSCコンプレッサ30の4つの部分に関連したフィルタリングが構成可能IIRフィルタ126によって選択的に実施されるが、しかし、他の構成では、コンプレッサのより多いまたは少ないフィルタリング操作が、構成可能IIRフィルタによって実施され得る。さらに、構成可能IIRフィルタ126は、乗算器138および出力レジスタ170(図5に示す)を介して乗算機能をも提供する。そのために、乗算器54および62の操作のそれぞれに、構成可能IIRフィルタ126が設けられ得る。
図8を参照すると、BTSCエキスパンダ86の一部が、構成可能IIRフィルタ126を用いて実装され得る1つまたは複数の構成可能IIRフィルタによって実装され得るフィルタリング操作を識別するように強調されている。たとえば、帯域制限ユニット102に関連したフィルタリングが、構成可能IIRフィルタ126によって実施されてもよい。具体的には、マルチプレクサ130の入力が、入力の選択時に適切なフィルタリング係数が構成可能IIRフィルタ126によって取り出され使用されるように、帯域制限ユニット102に割り当てられてもよい。同様に、(マルチプレクサ130の別の入力に割り当てられた)利得制御帯域通過フィルタ104、(マルチプレクサ130の別の入力に割り当てられた)スペクトル制御帯域通過フィルタ112、および(マルチプレクサ130のさらに別の入力に割り当てられた)固定ディエンファシス・ユニット124に関連したフィルタリングは、構成可能IIRフィルタ126へ統合される。さらに、その乗算機能により、構成可能IIRフィルタ126は、乗算器106、114および122のうちの1つまたは複数のための乗算機能を提供することができる。
上記実施例では、BTSCエンコーダおよびBTSCデコーダと共に構成可能IIRフィルタ126を使用して述べたが、テレビ・オーディオ規格に準拠したエンコーダおよびデコーダが、構成可能IIRフィルタを実装し得る。たとえば、ヨーロッパで使用されている近瞬間圧伸オーディオ多重(NICAM)関連したエンコーダおよび/またはデコーダが、IIRフィルタ126などの1つまたは複数の構成可能IIRフィルタを組み込んでもよい。同様に、A2/Zweitonオーディオ規格(ヨーロッパおよびアジアの一部で現在使用されている)または日本電子機械工業会(EIA−J:Electronics Industry Association of Japan)規格を実装するエンコーダおよびデコーダが、1つまたは複数の構成可能IIRフィルタを組み込んでもよい。
上記の実施例では右・左のオーディオ・チャンネルから生成された差信号を符号化し、復号するための構成可能IIRフィルタ126を使用して述べたが、構成可能IIRフィルタは、他のオーディオ信号を符号化し、復号するために使用されてもよい。たとえば、構成可能IIRフィルタ126は、SAPチャンネル、専門チャンネル、和チャンネル、あるいはテレビ・オーディオ・チャンネルの1つまたは複数の他の個別のまたは組み合わされたタイプを符号化しかつ/または復号するために使用されてもよい。
複数の実装形態について述べた。しかし、様々な修正が行われ得ることが理解されよう。したがって、他の実装形態も、特許請求の範囲内のものである。以下に、上述した付録Aを示す。
Figure 0004970259

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Figure 0004970259

Figure 0004970259
BTSCテレビ・オーディオ信号規格に準拠するように構成されたテレビ信号送信システムを表すブロック図である。 図1に示すテレビ信号送信システム内に含まれるBTSCエンコーダの一部を表すブロック図である。 図1に示すテレビ信号送信システムによって送信されるBTSCテレビ・オーディオ信号を受信し復号するように構成されたテレビ受信機システムを表すブロック図である。 図3に示すテレビ受信機システム内に含まれるBTSCデコーダの一部を表すブロック図である。 図2および図4に示すエンコーダおよびデコーダの操作を実施するための構成可能無限インパルス応答フィルタの概略図である。 図5に示す無限インパルス応答フィルタによって実装され得る2次無限インパルス応答フィルタの伝達関数をグラフで表す図である。 図5に示す構成可能無限インパルス応答フィルタによって実施され得る操作を強調するBTSCエンコーダの一部のブロック図である。 図5に示す構成可能無限インパルス応答フィルタによって実施され得る操作を強調するBTSCエンコーダの一部のブロック図である。

Claims (20)

  1. 左チャンネル・オーディオ信号と右チャンネル・オーディオ信号を合計して和信号を生成し、前記左および右オーディオ信号うちの1つを前記左および右信号のうちのもう一方から引いて差信号を生成するよう構成された装置と、
    前記装置のクロック速度より速い選択されたクロック速度で動作し、少なくとも1つのフィルタ係数セットをサンプル期間にわたって複数回選択的に使用して、前記差信号をフィルタリングするよう構成された構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタとを含み、
    前記左および右チャンネル・オーディオ信号を分離するための前記差信号を準備するように、単一の乗算器によって再帰的手法かつ再帰的ループで前記少なくとも1つのフィルタ係数セットを前記差信号に適用し、
    前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、フィードバック経路を含み、再帰的手法で前記少なくとも1つのフィルタ係数セットを前記差信号に適用するよう構成され、
    前記少なくとも1つのフィルタ係数セットは、前記再帰的ループの反復間の変化を可能にさせることを特徴とするテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  2. 前記フィードバック経路は、前記差信号に関連したデジタル信号を遅延させるシフト・レジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  3. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、前記差信号に関連した信号を乗算して、この乗算の出力を供給するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  4. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、デジタル入力信号を選択するよう構成されたセレクタを含むことを特徴とする請求項1に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  5. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、前記フィルタ係数のうちの1つを選択するように構成されたセレクタを含むことを特徴とする請求項1に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  6. 前記セレクタがマルチプレクサを含むことを特徴とする請求項4に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  7. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、ローパス・フィルタを提供するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  8. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、前記フィルタ係数を前記差信号に再帰的手法で適用する単一の加算器を含むことを特徴とする請求項1に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  9. 前記テレビ・オーディオ信号がBTSC規格に準拠することを特徴とする請求項1に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  10. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが集積回路で実装されることを特徴とする請求項1に記載のテレビ・オーディオ信号エンコーダ。
  11. クロック速度で動作し、差および和信号から左および右チャンネル・オーディオ信号を分離するよう構成された装置であって、前記和信号は左チャンネル・オーディオ信号と右チャンネル・オーディオ信号の合計を含む装置と、
    前記装置のクロック速度より速い選択されたクロック速度で動作し、少なくとも1つのフィルタ係数セットをサンプル期間にわたって複数回選択的に使用して、前記差信号をフィルタリングするよう構成された構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタとを含み、
    前記左および右チャンネル・オーディオ信号を分離するための前記差信号を準備するように、単一の乗算器によって再帰的手法かつ再帰的ループで前記少なくとも1つのフィルタ係数セットを前記差信号に適用し、
    前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタは、フィードバック経路を含み、再帰的手法で前記少なくとも1つのフィルタ係数セットを前記差信号に適用するよう構成され、
    前記少なくとも1つのフィルタ係数セットは、前記再帰的ループの反復間の変化を可能にさせることを特徴とするテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  12. 前記フィードバック経路は、前記差信号に関連したデジタル信号を遅延させるシフト・レジスタを含むことを特徴とする請求項11に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  13. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、前記差信号に関連した信号を乗算して、この乗算の出力を供給するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  14. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、デジタル入力信号を選択するように構成されたセレクタを含む請求項11に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  15. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、前記フィルタ係数のうちの1つを選択するように構成されたセレクタを含むことを特徴とする請求項11に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  16. 前記セレクタがマルチプレクサを含むことを特徴とする請求項14に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  17. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、ローパス・フィルタを提供するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  18. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが、前記フィルタ係数を前記差信号に再帰的手法で適用する単一の加算器を含むことを特徴とする請求項11に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  19. 前記テレビ・オーディオ信号がBTSC規格に準拠することを特徴とする請求項11に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
  20. 前記構成可能無限インパルス応答デジタル・フィルタが集積回路で実装されることを特徴とする請求項11に記載のテレビ・オーディオ信号デコーダ。
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