JP4969393B2 - 軸封装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心送風機、特に高温ガスファンに用いて好適な軸封装置に関する。
従来、送風機の軸封装置としては、ラビリンスシールが用いられている。このラビリンスシールは、送風機のファンを覆うケーシングとは別体に構成された軸受台に回転軸と同心に支持されるとともに、ケーシングとはフレキシブルなエクスパンションを介して接続されていた(例えば、特許文献1参照。)。
このような構成にすることで、遠心送風機の運転中にケーシングが熱変形しても、ケーシングと回転軸の変位量の差をエクスパンションで吸収することが出来るので、軸とラビリンスシールとの間の微小隙間を確保することができ、軸とラビリンスシールとの接触を防止することができた。
特開2000−27795号公報
しかしながら、上述の構成の軸封装置では、車室内を流れる高温ガスの影響により、エクスパンションが経年的に劣化して損傷するため、損傷したエクスパンションからガス漏れが発生するという問題があった。
この問題を回避するため、従来では、エクスパンションを定期的に交換する対策が行われていた。
しかしながら、エクスパンションの交換は、交換技術が特殊なものであるため、特別な技能を有する指導員や作業員にて作業を行う必要があり、交換に要する工期も長くなるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、高温ガスなどによる劣化や損傷を防止するとともに、メンテナンスの容易化を図ることができる軸封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の軸封装置は、軸受台により回転可能に支持された回転軸の円周面と対向して円環状に配置されたラビリンスシール部と、前記軸受台に取付けられるとともに前記ラビリンスシール部を回転軸と同心に支持する支持部と、前記ラビリンスシール部の外周面から径方向外側に向かって延びるリング板状に形成され、周方向に関して複数に分割されたシール板と、前記回転軸の周囲を覆うケーシングに取付けられ、前記シール板を径方向に移動可能に支持するスライド支持部と、を有するスライドプレート部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、熱などに起因する軸封部における回転軸等の変位量と、ケーシングの変位量と、が異なっていても、ラビリンスシール部とスライドプレート部との相対移動により、変位量の差が吸収される。
具体的には、回転軸の径方向に関する熱変位量の差によって生じるケーシングとラビリンスシール部との芯ずれは、シール板とスライド支持部との間の相対移動により吸収される。一方、軸線方向に関する熱変形によって生じるケーシングとラビリンスシール部の軸方向相対変位は、ラビリンスシール部とシール板との間の相対移動により吸収される。
さらに、スライドプレート部は、シール板とスライド支持部とにより上述の熱変位量の差を吸収するため、従来のエクスパンションを用いた方法と比較して、熱やガスなどによる劣化を抑制し、損傷の発生を防止することができる。
上記発明においては、前記ラビリンスシール部には、前記回転軸の軸線に沿って並んで配置された第1ラビリンス部と、第2ラビリンス部と、前記第1ラビリンス部および前記第2ラビリンス部により形成されるラビリンス室と、が設けられ、前記ラビリンス室には、外部からシール流体が供給されていることが望ましい。
本発明によれば、ラビリンス室にシール流体を供給することで、本発明の軸封装置における軸封性能の向上を図ることができる。
つまり、ラビリンス室に供給されたシール流体は、ラビリンスシール部と回転軸との間の隙間からラビリンス室の外側に流出する。これにより、ラビリンスシール部と回転軸との隙間を、軸受台に向かって流れる漏れ流れの発生を抑制することができる。
上記発明においては、前記スライドプレート部には、前記回転軸の軸線に沿って並んで配置された第1スライド支持部と、第2スライド支持部と、第1スライド支持部および第2スライド支持部により形成されたスライド室と、が設けられ、前記スライド室には、外部からシール流体が供給されていることが望ましい。
本発明によれば、スライド室にシール流体を供給することで、本発明の軸封装置における軸封性能の向上を図ることができる。
つまり、スライド室に供給されたシール流体は、ラビリンスシール部とスライドプレート部との間からスライド室の外側に流出する。これにより、ラビリンスシール部とスライドプレート部との間を、軸受台に向かって流れる漏れ流れの発生を抑制することができる。
上記発明においては、前記回転軸とともに回転し、前記ラビリンス室内の流体を、前記回転軸の軸線に沿う方向であって、前記軸受台から遠ざかる方向に向かって送り出すフィンが設けられていることが望ましい。
本発明によれば、ラビリンス室内に、軸受台から遠ざかる方向に向かう流体の流れが形成されるため、ラビリンスシール部と回転軸との隙間を、軸受台に向かって流れる漏れ流れの発生を抑制することができる。
本発明の軸封装置によれば、ラビリンスシール部とスライドプレート部との相対移動により、熱などに起因する、軸封部における回転軸の変位量とケーシングの変位量との差が吸収されるため、高温ガスなどによる劣化や損傷を防止するとともに、メンテナンスの容易化を図ることができるという効果を奏する。
この発明の一実施形態に係る軸封装置について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態の軸封装置を備えた送風装置の概略を説明する模式図である。
本実施形態では、本発明の軸封装置10を、火力発電所などのボイラにガスを送る遠心型の送風装置1に適用して説明する。
なお、本発明の軸封装置10は、上述のように、ボイラにガスを送る送風装置1に適用してもよいし、その他の気体を送り出す送風装置の軸封装置10に適用してもよく、特に限定するものではない。
送風装置1には、図1に示すように、インペラ4を回転駆動させるモータ2と、モータ2の回転駆動力をインペラ4に伝達する回転軸3と、ガスをボイラに向かって送り出すインペラ4と、インペラ4の周囲を覆うことで流路を形成するケーシング5と、回転軸3を回転可能に支持する軸受台7と、回転軸3とケーシング5との間に配置された軸封装置10と、が設けられている。
モータ2は、外部から供給された電力により回転駆動力を発生するものである。モータ2は回転軸3に接続され、モータ2において発生した回転駆動力は回転軸3に伝達可能に構成されている。
なお、モータ2としては、公知のモータを用いることができ、特に限定するものではない。
回転軸3は、モータ2において発生した回転駆動力をインペラ4に伝達する円柱状の部材である。本実施形態では、回転軸3は軸線が略水平に延び、一方の端部にモータ2が接続され、略中央にインペラ4が配置されている例に適用して説明する。
さらに、回転軸3におけるモータ2とインペラ4との間に一方の軸受台7Aが配置され、他方の端部の近傍に他方の軸受台7Bが配置されている。
インペラ4は、モータ2の回転駆動力によりガスをボイラに向かって送り出すものである。インペラ4には、回転することによりボイラに向かって送風を行う翼8と、翼8の側面を覆う側板9とが設けられている。
なお、インペラ4の構成としては、公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
ケーシング5は、インペラ4の周囲を覆うことにより、インペラ4に流入するガスの流路の一部と、ボイラに向かうガスの流路の一部を形成するもの、つまり車室を構成するものである。
ケーシング5には回転軸3が貫通して配置され、ケーシング5と回転軸3との間には、軸封装置10が配置されている。
軸受台7は、回転軸3を回転可能に支持する軸受け装置である。軸受台7には、回転軸3の一方の端部側におけるモータ2とインペラ4との間であって、ケーシング5の外側に配置された一方の軸受台7Aと、他方の端部近傍に配置された他方の軸受台7Bと、が設けられている。さらに、軸受台7A,7Bには、軸封装置10の構成要素であるラビリンスシール部11を支持する支持部14が取付けられ、ラビリンスシール部11が常に回転軸3と同心を保つことが出来るような構成となっている。
軸受台7Bは、回転軸3の熱などによる軸線方向への変形を吸収可能に、つまり、内部のすべり軸受部(図示せず)において回転軸3の軸線方向の熱伸びを許容できるような構造を採用した上で、基礎上に固定されている。軸受台7Aも同様に基礎上に固定して配置されている。
なお、軸受台7A,7Bとしては、公知の軸受け装置を用いることができ、特に限定するものではない。
次に、本実施形態の特徴である、軸封装置10の構成について説明する。
図2は、図1の軸封装置の構成を説明する部分拡大図である。
軸封装置10は、回転軸3が回転した状態で、回転軸3とケーシング5との間のシールを行うものである
軸封装置10には、図2に示すように、回転軸3の円周面と対向して配置されたラビリンスシール部11と、ラビリンスシール部11とケーシング5との間に配置されたスライドプレート部12と、回転軸3の円周面上に配置されたフィン13と、ラビリンスシール部11を回転軸3と同心に支持する支持部14と、が設けられている。
図3は、図2のラビリンスシール部およびスライドプレート部の構成を説明する部分拡大図である。
ラビリンスシール部11は、回転軸3との間に微小隙間を形成することにより、回転軸3が回転した状態で、回転軸3とケーシング5との間のシールを行うものである。
ラビリンスシール部11には、図2および図3に示すように、インペラ4側に配置された第1ラビリンス部21と、軸受台7側に配置された第2ラビリンス部22と、第1ラビリンス部21および第2ラビリンス部22を支持するラビリンス円筒部23が設けられている。
第1ラビリンス部21、第2ラビリンス部22、回転軸3およびラビリンス円筒部23によりラビリンス室24が形成され、ラビリンス室24には、シールエアを供給する第1シールエア供給部25が設けられている。
第1ラビリンス部21および第2ラビリンス部22には、回転軸3の円筒面から径方向外側に向かって延びるリング板状の部材と、当該部材の径方向内側の端部に設けられたラビリンスシール26と、が設けられている。
ラビリンスシール26は、回転軸3に向かって延びる複数のリング板状の突起を備え、回転軸3との間に微小な隙間を複数形成するものである。
第2ラビリンス部22には、後述する第1シールエア供給部25が接続されている。
ラビリンス円筒部23は、回転軸3の周囲に配置された円筒状の部材であって、第1ラビリンス部21および第2ラビリンス部22における径方向外側の端部が取付けられる部材である。
さらに、ラビリンス円筒部23の径方向外側の円周面には、スライドプレート部12のシール板31が接触して配置されている。
ラビリンス室24は、第1ラビリンス部21、第2ラビリンス部22およびラビリンス円筒部23により形成されたリング状の凹部と、回転軸3とにより形成されたリング状の空間である。
ラビリンス室24と対向する回転軸3の円周面には、後述するフィン13が配置されている。言い換えると、ラビリンス室24の内部にフィン13が配置されている。
第1シールエア供給部25は、ラビリンス室24に高圧空気であるシールエアを供給して、ラビリンスシール部11におけるシール性を向上させるものである。
第1シールエア供給部25は、第2ラビリンス部22のリング板状の部材に接続され、例えば、工場などで用いられている高圧空気を、ラビリンス室24に供給するものである。
なお、第1シールエア供給部25により供給されるシールエアは、上述のように、工場で用いられる高圧空気を利用してもよいし、個別に設けられた空気圧縮部から供給された高圧空気を利用してもよく、特に限定するものではない。
スライドプレート部12はケーシング5に取付けられ、回転軸3とケーシング5とを、シール性を保ちつつ径方向および軸線方向に相対移動可能とするものである。具体的には、回転軸3と同心となるように支持部14を介して軸受台7に固定されたラビリンスシール部11と、ケーシング5とを、相対移動可能とするものである。
スライドプレート部12は、図2および図3に示すように、シール板31と、インペラ4側に配置された第1スライド支持部(スライド支持部)32と、軸受台7側に配置された第2スライド支持部(スライド支持部)33と、第1スライド支持部32および第2スライド支持部33を支持するスライド円筒部34と、が設けられている。
第1スライド支持部32およびシール板31、第2スライド支持部33およびシール板31、ラビリンス円筒部23、および、スライド円筒部34によりスライド室35が形成され、スライド室35にはシールエアを供給する第2シールエア供給部36が設けられている。
シール板31は、第1スライド支持部32および第2スライド支持部33とともに、ラビリンスシール部11とケーシング5とを相対移動可能とするものである。
シール板31は、ラビリンス円筒部23の外周面から、径方向外側に向かって延びるリング板状の部材であって、周方向に関して2分割された部材である。言い換えると、扇状に分割された部材である。
シール板31は、耐熱性を有する金属、例えばステンレス鋼などから形成されている。
第1スライド支持部32および第2スライド支持部33には、シール板31が挿入されるスリット37が、回転軸3の軸線方向に沿って2つ並んで設けられている。スリット37は、径方向内側に向かって開口し、シール板31が径方向に沿って移動可能に構成されている。
スライド円筒部34は、ラビリンス円筒部23の径方向外側、かつ、ケーシング5の内周側に配置された略円筒状の部材である。スライド円筒部34には、第1スライド支持部32および第2スライド支持部33の径方向外側の端部と、後述する第2シールエア供給部36と、が取付けられている。
スライド室35は、第1スライド支持部32、第2スライド支持部33およびスライド円筒部34により形成されたリング状の凹部と、ラビリンス円筒部23とにより形成されたリング状の空間である。
第2シールエア供給部36は、スライド室35に高圧空気であるシールエアを供給して、スライドプレート部12におけるシール性を向上させるものである。
第2シールエア供給部36は、スライド円筒部34に接続され、例えば、工場などで用いられている高圧空気を、スライド室35に供給するものである。
なお、第2シールエア供給部36により供給されるシールエアは、上述のように、工場で用いられる高圧空気を利用してもよいし、個別に設けられた空気圧縮部から供給された高圧空気を利用してもよく、特に限定するものではない。
図4は、図3のフィンの構成を説明する模式図である。
フィン13は、図3および図4に示すように、ラビリンス室24と対向する回転軸3の外周面に配置された翼列である。翼列における翼の傾きは、回転軸3の回転より発生する空気の流れが、インペラ4に向かう向きとなる傾きに設定されている。
なお、本実施形態では、フィン13が設けられた軸封装置10に適用して説明するが、フィン13が軸封装置10に設けられなくてもよく、特に限定するものではない。
支持部14は、図2に示すように、ラビリンスシール部11を支持するものである。支持部14の一方の端部は、ラビリンスシール部11に取付けられ、他方の端部は、軸受台7A,7Bに取付けられており、常にラビリンスシール部11と回転軸3とを同心に保ち、回転軸3とラビリンスシール26との隙間を一定に保つように構成されている。
次に、上記の構成からなる送風装置1における送風方法について説明する。
送風装置1のモータ2に電力が供給されると、図1に示すように、モータ2は回転軸3を回転駆動する。回転軸3に設けられたインペラ4は、回転軸3により回転駆動され、ガスを送風装置の吐出口に向けて送り出す。具体的には、回転軸3の一方および他方の端部側から、回転軸3に沿って流入したガスは、回転駆動されるインペラ4に吸入される。インペラ4に吸入されたガスは、径方向外側に向かって送り出され、ボイラ等に向かって送風される。
次に、本実施形態の特徴である軸封装置10におけるシール方法および熱変位量の差の吸収方法について説明する。
まず、軸封装置10におけるシール方法について説明する。
軸封装置10におけるラビリンスシール部11は、図3に示すように、回転軸3の回転を阻害することなく、ケーシング5の内部から外部へのガスの漏れを抑制している。
具体的には、ラビリンスシール部11を、支持部14を介して軸受台7に固定することで、第1ラビリンス部21および第2ラビリンス部22におけるラビリンスシール26と回転軸3との間に、複数の微小な隙間が形成されているため、回転軸3の回転は阻害されない。
一方、ラビリンスシール26と回転軸3との間には、複数の微小な隙間が形成されているため、ケーシング5の内部から外部へのガス漏れに対する流れ抵抗が高くなり、ガスの漏れが抑制される。
さらに、ラビリンスシール部11のラビリンス室24、および、スライドプレート部12のスライド室35には、それぞれ第1シールエア供給部25および第2シールエア供給部36からシールエアが供給され、軸封装置10における軸封性能の向上が図られている。
具体的には、ラビリンス室24およびスライド室35に、ケーシング5内のガス流れよりも高圧なシールエアを供給することにより、ラビリンス室24およびスライド室35からケーシング5にシールエアを流すことで、ケーシング5の内部から外部へのガス漏れが抑制される。
また、回転軸3が回転駆動されると、図3および図4に示すように、ラビリンス室24内のフィン13も回転駆動される。フィン13が回転駆動されると、フィン13によりラビリンス室24内の空気がインペラ4側に向かって流れる。つまり、ケーシング5の外側から内側に向かう空気流れが発生し、ケーシング5の内部から外部へのガス漏れが抑制される。
次に、熱変位量の差の吸収方法について説明する。
ケーシング5は、回転軸3等と比較して、板厚の薄い部材から構成されているため、熱による変形が大きくなる。スライドプレート部12の第1スライド支持部32および第2スライド支持部33は、ケーシング5に取付けられているため、ケーシング5の変形にともない、回転軸3の径方向および軸線方向の変位が生じる。
例えば、第1および第2スライド支持部32,33が径方向外側に変位すると、スリット37内に入っていたシール板31が、ラビリンス円筒部23の外周面と接触した状態を保ちつつスリット37から突出し、熱変位量の差が吸収される。逆に、第1および第2スライド支持部32,33が径方向内側に変位すると、シール板31は、ラビリンス円筒部23の外周面と接触した状態を保ちつつスリット37内に押し込まれ、熱変位量の差が吸収される。
一方、第1および第2スライド支持部32,33が軸線方向に変位すると、シール板31が、ラビリンス円筒部23の外周面と接触した状態を保ちつつ、当該外周面に沿って移動し、熱変位量の差が吸収される。
上記の構成によれば、熱変形などに起因する、軸封部における回転軸3等の熱変位量と、ケーシング5の熱変位量と、が異なっていても、ラビリンスシール部11とスライドプレート部12との相対移動により、熱変位量の差を吸収することができる。
具体的には、回転軸3の径方向に関する熱変位量の差は、シール板31と第1スライド支持部32およびシール板31と第2スライド支持部33との間の相対移動により吸収される。一方、軸線方向に関する熱変位量の差は、ラビリンスシール部11とシール板31との間の相対移動により吸収することができる。
さらに、スライドプレート部12は、耐熱性を有する金属から形成されたシール板31と第1スライド支持部32およびシール板31と第2スライド支持部33とにより上述の熱変位量の差を吸収するため、従来のエクスパンションを用いた方法と比較して、熱やガスなどによる劣化を抑制し、損傷の発生を防止することができる。
第1シールエア供給部25によりラビリンス室24にシールエアを供給することで、本実施形態の軸封装置における軸封性能の向上を図ることができる。
つまり、ラビリンス室24に供給されたシールエアは、ラビリンスシール部11と回転軸3との間の隙間からラビリンス室24の外側に流出する。これにより、ラビリンスシール部11と回転軸3との隙間を、軸受台7A,7Bに向かって流れる漏れ流れの発生を抑制することができる。
第2シールエア供給部36によりスライド室35にシールエアを供給することで、本実施形態の軸封装置における軸封性能の向上を図ることができる。
つまり、スライド室35に供給されたシールエアは、ラビリンスシール部11とスライドプレート部12との間からスライド室35の外側に流出する。これにより、ラビリンスシール部11とスライドプレート部12との間を、軸受台7A,7Bに向かって流れる漏れ流れの発生を抑制することができる。
フィン13を設けたことにより、ラビリンス室24内に、軸受台7A,7Bから遠ざかる方向に向かう流体の流れが形成されるため、ラビリンスシール部11と回転軸3との隙間を、軸受台7A,7Bに向かって流れる漏れ流れの発生を抑制することができる。
本実施形態の軸封装置を備えた送風装置の概略を説明する模式図である。 図1の軸封装置の構成を説明する部分拡大図である。 図2のラビリンスシール部およびスライドプレート部の構成を説明する部分拡大図である。 図3のフィンの構成を説明する模式図である。
符号の説明
1 送風装置
3 回転軸
5 ケーシング
10 軸封装置
11 ラビリンスシール部
12 スライドプレート部
13 フィン
14 支持部
21 第1ラビリンス部
22 第2ラビリンス部
24 ラビリンス室
31 シール板
32 第1スライド支持部(スライド支持部)
33 第2スライド支持部(スライド支持部)
35 スライド室

Claims (4)

  1. 軸受台により回転可能に支持された回転軸の円周面と対向して円環状に配置されたラビリンスシール部と、
    前記軸受台に取付けられるとともに前記ラビリンスシール部を回転軸と同心に支持する支持部と、
    前記ラビリンスシール部の外周面から径方向外側に向かって延びるリング板状に形成され、周方向に関して複数に分割されたシール板と、前記回転軸の周囲を覆うケーシングに取付けられ、前記シール板を径方向に移動可能に支持するスライド支持部と、を有するスライドプレート部と、
    が設けられていることを特徴とする軸封装置。
  2. 前記ラビリンスシール部には、前記回転軸の軸線に沿って並んで配置された第1ラビリンス部と、第2ラビリンス部と、前記第1ラビリンス部および前記第2ラビリンス部により形成されるラビリンス室と、が設けられ、
    前記ラビリンス室には、外部からシール流体が供給されていることを特徴とする請求項1記載の軸封装置。
  3. 前記スライドプレート部には、前記回転軸の軸線に沿って並んで配置された第1スライド支持部と、第2スライド支持部と、第1スライド支持部および第2スライド支持部により形成されたスライド室と、が設けられ、
    前記スライド室には、外部からシール流体が供給されていることを特徴とする請求項1または2に記載の軸封装置。
  4. 前記回転軸とともに回転し、前記ラビリンス室内の流体を、前記回転軸の軸線に沿う方向であって、前記軸受台から遠ざかる方向に向かって送り出すフィンが設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の軸封装置。
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