JP4969330B2 - 多層配線基板の製造装置及び製造方法 - Google Patents

多層配線基板の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は多層配線基板の製造装置及び製造方法に関する。
ICチップ、抵抗、コンデンサ等の電子部品を実装するプリント配線基板は、これらの電子部品の小型化に伴い高密度化が要求されて多層化されて使用されることが多い。この多層プリント配線基板は、表裏2層の外部に露出した導体外層と、数層の露出しない導体内層から構成される。
上記の導体外層は、たとえば厚さ18μm程度の銅箔から構成され、両面配線板から構成される導体内層と共に絶縁基板により支持されている。絶縁基板には、主として、熱硬化性のエポキシ樹脂がガラス繊維に含浸されたプリプレグが使用される。
多層プリント配線基板は、上記の導体外層を最外層に配置し、次にプリプレグ、両面配線板の順に、所定の枚数重ねて、ホットプレスで加熱加圧して、プリプレグの熱硬化性樹脂を硬化させ、これらを一体化することにより製造される。このような多層配線基板の一例としては、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。
特許第3065766号公報
ところで、多層配線基板の製造においては、配線基板及びプリプレグの相対的な位置関係の固定を行うための工程が必須である。これを実現するためには、上述のように、加熱加圧を伴ういわゆるピンラミネーション工法や、その他にもハトメ工法、ウェルディング工法、ビルドアップ工法等が存在する。これらの工法はそれぞれ、その適用領域に適・不適をもつ。例えば、比較的層数が少ない場合はハトメ工法が適しており、比較的層数が多い場合はピンラミネーション工法が適しているなどというようである。
しかしながら、これらの工法にはそれぞれ、欠点もある。例えば、ハトメ工法及びピンラミネーション工法では、穴開け工程の実行が必須なため、配線基板及びプリプレグの位置決めを精度高く実行することにつき原理的な困難が伴う。これは、穴開け位置の選定自体にある程度の不確かさが伴うこと、また、穴は一定の大きさをもつため、各層の穴が一定程度ずれていたとしてもピン等が当該各層の穴を通り得る場合があること(この場合、実際には正確に位置決めされていないのに、正確に位置決めされたと誤認識されることになる。)等による。さらに、配線基板は非常に薄い(例えば0.1mm程度)ので、ピンに挿入する際に余計な応力がかかると穴が変形してしまうおそれがある。こうなると、位置ずれはいっそう大きくなる。
また、ピンラミネーション工法では特に、(1)加熱により溶融した接着剤がピンに付着することで、多層配線基板の抜き取りが面倒になりうること、また、(2)付着した当該接着剤の入念な清掃作業が必要なこと、更には、(3)積層枚数が小さい場合には前記穴を起点とした破損が生じたりするおそれがあること等といった欠点もある。
このように、多層配線基板の製造方法には、いくつかの工法が提案されている現状ではあるが、各工法単独の対応のみでは、それぞれの欠点を克服することは難しい。その結果、多層配線基板を、より効率的に、かつより高精度に製造することは、なお大きな課題となっている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、多層配線基板を、より効率的に、かつより高精度に製造することが可能な多層配線基板の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る多層配線基板の製造装置は、
所定の枚数積み重ねられた配線基板及びプリプレグからなる積層体について、前記配線基板及びプリプレグ間の仮溶着を行う第1溶着手段を含む第1段工程実行部と、
前記積層体の第1の位置を溶着させる第2溶着手段、前記積層体の第2の位置に当該積層体の積層方向に沿った穴を開ける穴開け手段、及び前記穴が開けられた位置にハトメを実行するためのハトメ実行手段、を含み、前記積層体に所定の加工を施す第2段工程実行部と、を備え
前記第2の位置の少なくとも一つは、複数であり得る前記第1の位置及び複数であり得る前記仮溶着が行われた位置のいずれか一つに一致する、ことを特徴とする。
穴開け手段をもつ態様では、前記穴は、平面視して長穴形状をもつように構成してもよい。
また、本発明に係る多層配線基板の製造装置では、前記第1段工程実行部は、前記配線基板及びプリプレグの位置合わせを行うためのアライメント手段を更に備えるように構成してもよい。
また、本発明に係る多層配線基板の製造装置では、前記第1段工程実行部の前段として、前記積層体を構成すべき前記配線基板又は前記プリプレグを当該製造装置に投入するための投入部を更に備えるように構成してもよい。
この投入部をもつ態様では、前記仮溶着が完了した前記積層体に、新たな前記配線基板又は前記プリプレグを前記投入部を介して加えた積層体が構築され、及び、前記積層体が前記第1段工程実行部によって仮溶着される第1工程に並行して、前記第2段工程実行部による前記所定の加工が実行される第2工程が異なる積層体に対して行われるように構成してもよい。
さらに、投入部をもつ態様では、前記第1段工程実行部と前記第2段工程実行部との間に、前記積層体を待機させるためのバッファ部を更に備えるように構成してもよい。
また、前述の並行処理が行われる態様では、前記第1工程は、前記第2工程が1回行われる間に、複数回行われるように構成してもよい。
また、本発明に係る多層配線基板の製造装置では、前記第2段工程実行部による穴開け工程の後に、前記積層体を積層したものに対するピンラミネーション工法が実行されるように構成してもよい。
また、本発明に係る多層配線基板の製造装置では、前記第2段工程実行部は、前記所定の加工を実行するための本体部と、前記積層体を前記本体部へ搬送するための搬送手段と、を更に備え、前記搬送手段は、前記本体部に収納可能であるように構成してもよい。
上記目的を達成するため、本発明に係る多層配線基板の製造方法は、
所定の枚数積み重ねられた配線基板及びプリプレグからなる積層体について、前記配線基板及びプリプレグ間の仮溶着を行う第1段工程と、
前記積層体の第1の位置を溶着させる第2段工程と、
複数であり得る前記第1の位置及び複数であり得る前記仮溶着が行われた位置のいずれか一つに一致する第2の位置に、当該積層体の積層方向に沿った穴を開ける第3段工程と、
前記穴が開けられた位置にハトメを実行する第4段工程と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る多層配線基板の製造方法では、前記仮溶着が完了した前記積層体に、新たな前記配線基板又は前記プリプレグを加えた積層体を構築するレイアップ工程を更に備え、前記レイアップ工程又は前記第1段工程と、前記第2段工程とは、異なる積層体に対して並行して行われるように構成してもよい。
この態様では、前記レイアップ工程及び前記第1段工程は、前記第2段工程が1回行われている間に、複数回行われるように構成してもよい。
また、本発明に係る多層配線基板の製造方法では、前記第段工程の後に、前記積層体を積層したものに対するピンラミネーション工法が実行されるように構成してもよい。
以上のように、本発明に係る多層配線基板の製造装置及び方法によれば、積層体の仮止めを行う第1段工程実行部と、前記積層体に、溶着、ハトメ又は穴開け等の所定の加工を施す第2段工程実行部とをもつことから、例えば両者における役割分担を適当かつ適切に設定すること等により、より効率的に、かつより高精度に多層配線基板を製造することが可能である。
以下では、本発明の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。本実施形態に係る多層配線基板の製造装置1(以下単に「製造装置1」という。)は、投入部11、仮溶着部12、バッファ部13、穴開け部14、取出部15及び制御部100を備える。このうち、前三者と、それに続く二者(即ち、穴開け部14及び取出部15)とはそれぞれ、図1に示すように、一体的な構造を有している(図中破線参照)。この点に関しては、後にも述べる。
また、本実施形態に係る製造装置1は、後述する積層体Cを、前述した投入部11、仮溶着部12、バッファ部13、穴開け部14及び取出部15のそれぞれの間で移動させるための適当な積層体搬送手段及びこれを駆動するための駆動手段(いずれも不図示)を備えている。当該手段としては、より具体的には例えば、レール21,21、あるいはレール22,22の延在する方向(図1で左右方向)に従って駆動される搬送テーブル等が該当しうる。
以上のような構成は、前述した穴開け部14及び取出部15間に関しても設けられている。
投入部11は、配線基板A又はプリプレグBを当該製造装置1内に取り込む。ここで配線基板Aとは、エポキシ系樹脂板の両面に回路パターンを形成したものである。また、プリプレグBとは、半硬化状態の樹脂シートからなり、加熱により溶融、硬化してその両面に位置する板を固着可能なものである。
仮溶着部12は、投入部11において取り込まれた配線基板A及びプリプレグBからなる積層体Cを仮止めする。
この仮溶着部12は、図1に示すように、6つの溶着ヘッド121をもつ。各溶着ヘッド121は、積層体Cを上下両面から押えるための上側ヘッド及び下側ヘッド(図1では「上側ヘッド」のみが図示されている。)からなる。
これら上側ヘッド及び下側ヘッドは、例えばエアシリンダ(不図示)によって図1中紙面に向かって垂直方向に移動可能である。また、これら上側ヘッド及び下側ヘッドのそれぞれは、積層体Cに当接する押圧面、当該押圧面を所定の温度まで加熱するヒータ(いずれも不図示)等を備えている。
前記の積層体Cは、その所定の位置が、前記押圧面によって押えられ、且つ、加熱される。本実施形態における「所定の位置」とは、溶着ヘッド121の配置態様からもわかるように、積層体Cの図2中上辺に沿って並ぶ3つの部分と、同下辺に沿って並ぶ3つの部分の合計6つの部分である(同図において符号Wが付されたハッチングの部分が「ウェルディング部」である。)。これにより、当該部分のプリプレグBは溶融し、その両面に位置する配線基板Aと溶着する。以上により、配線基板A及びプリプレグBは、仮止め、ないし仮溶着される。
各溶着ヘッド121は、図2に示す積層体Cの上辺に沿って並ぶ3つの部分を溶着するための溶着ヘッド群121aと、同下辺に沿って並ぶ3つの部分を溶着するための溶着ヘッド群121bとに分割される。各溶着ヘッド群121a及び121bはそれぞれ、積層体Cの所定の位置に溶着をするために、図1におけるXY平面上の所定の範囲内で任意の位置に移動することが可能である。
溶着ヘッド群121aを構成する各溶着ヘッド121はそれぞれX軸移動ガイド122a上に移動可能に取り付けられており、それぞれの位置をX軸移動ガイド122aに沿って調整することが可能である。同様に溶着ヘッド群121bを構成する各溶着ヘッド121もそれぞれの位置をX軸移動ガイド122bに沿って調整することが可能である。なお、各溶着ヘッド121のX軸方向の位置決めはユーザーが手動で行う場合もあるし、パルスモーター等を用いることで数値制御することも可能である。また、図1中では各溶着ヘッド121は等間隔に配置されているが、各溶着ヘッド121の間隔はユーザーによって決定されるものであり、必ずしも等間隔とは限らない。
さらに、X軸移動ガイド121aとX軸移動ガイド121bは、図示しないY軸方向移動機構に取り付けられており、Y軸方向に所定の範囲で移動することが可能である。従って溶着ヘッド群121aはX軸移動ガイド122aのY軸方向への移動に伴ってY軸方向に移動することが可能である。同様に溶着ヘッド群121bもY軸方向に移動することが可能である。
ちなみに、各溶着ヘッド121は様々な積層体Cの大きさ(特に、平面視した大きさ)に対応するために、前述したXY平面上を移動させられて、予め決定されている溶着位置に位置決めされる。
仮溶着部12は、上述の他、アライメント装置129及び各種テーブル(後者は不図示)をもつ。このうちアライメント装置129は、例えばX線発生装置及びX線カメラ(いずれも具体的には不図示)からなる。アライメント装置129は、積層体Cに予め形成されているマークを撮像可能である。このアライメント装置129により、配線基板AとプリプレグB(あるいは、更に積み重ねられる配線基板A,A,…ないしプリプレグB,B,…)との相対的な配置関係がどのようになっているかの現状を把握することができる。
前記各種テーブルは、例えばX方向及びY方向に移動可能なXYテーブル、Y方向のみに移動可能なYテーブル、更にはこれらの適宜の組み合わせ等からなる。これら各種テーブルが、前記アライメント装置129による現状把握に基づいて適当に駆動されれば、積層体Cの内部の配線基板A及びプリプレグBの相対的な配置関係を好ましいものに設定すること(即ち、位置合わせ)ができる。
前記の仮止めは、アライメント装置129及び各種テーブルによって、積層体Cを構成する配線基板A及びプリプレグBに関する位置決めが行われ、更に、例えば空気吸引式の吸着部(不図示)等によって当該積層体C及び溶着ヘッド121間の相対的な位置関係が暫定的に固定された後に、実施される。
なお、本明細書においては、仮溶着部12において実行される、以上のような仮止めないし仮溶着を、特に「ウェルディング」と呼ぶことがある。
また、このウェルディングにより達成されるべき配線基板A間の接合強度は、前記積層体搬送手段によって積層体Cが搬送されても、当該積層体C内で配線基板A等の横ずれが生じない程度の強度でよい。
また、前記の仮止めは必ずしも溶着とは限らない。例えば瞬間接着剤やUV接着剤等の接着手法を用いて仮固定するようにしてもよい。
バッファ部13は、仮溶着部12において仮溶着された前記積層体Cを一時待機させておくことが可能な場所を提供する。
なお、バッファ部13は、仮溶着部12から出た積層体Cを、少なくとも1つ待機させるだけのスペースをもつが、場合によっては、2つ以上の積層体Cを待機させるだけのスペースをもっていてもよい。
穴開け部14は、前記積層体Cの所定の位置に穴開けを実施する。
この穴開け部14は、図1に示すように、6つの穴開けヘッド141をもつ。各穴開けヘッド141は、図示しないドリルをもつ。本実施形態では特に、これら6つの穴開けヘッド141は、前述の6つの溶着ヘッド121の配置態様に等しく対応するように配置されている。つまり、積層体Cに対する穴開けは、図2に示すように、仮止めされた部分に行われることになる(同図において符号Hが付された黒丸の部分が「穴」である。)。
穴開け部14は、上述の他、アライメント装置149及び各種テーブル(後者は不図示)をもつ。これらの構成に関しては、前述の仮溶着部12と同様である。すなわち、アライメント装置149は、例えばX線発生装置及びX線カメラ等を備え、各種テーブルは、例えばXYテーブル、Yテーブル及びこれらの組み合わせテーブル等を備える。これにより、積層体Cにおける、穴Hを開けようとする部分と、前記穴開けヘッド141との相対的な配置関係を好適に設定することができる。
なお、この穴開け部14は、前述の仮溶着部12と同様の溶着ヘッドを備えていてもよい。この溶着ヘッドがあれば、前記穴開けヘッド141による穴開けの前に、あるいはその後に、積層体Cに対する本溶着が実施されうる。ここで「本溶着」とは、前述の仮溶着部12において達成されるべき配線基板A間の接合強度よりも強い接合がなされることを意味する。より具体的には、本実施形態において後の工程として予定されているピンラミネーション工法実施に耐えうる接合強度が達成されると好ましい。
また、穴開けヘッド141が積層体Cに対して穴Hを開ける位置は、仮止めされた部分だけでなく、前述した本溶着された部分であってもよく、仮止めされた部分と、本溶着された部分の両方に開けてもよい。また、必ずしも溶着された部分全てに穴Hを開ける必要は無い。
なお、穴開けヘッド141が積層体Cに対して穴Hを開ける際には溶着ヘッドが溶着した位置上から退避するか、積層体Cが溶着ヘッド下から移動して溶着ヘッドと穴開けヘッド141との干渉を回避する。
取出部15は、穴開け部14において所定の位置に穴が開けられ、あるいはこれに加えて本溶着がなされた積層体Cを受け入れると共に、これを図示しないピンラミネーション実行装置に送り出す。
制御部100は、MPU(Micro Processor Unit)、各種メモリなどから構成される。制御部100は、積層体搬送手段を移動するための駆動手段を制御する。
また、制御部100は、仮溶着部12を構成する各種要素の動作、あるいは穴開け部14を構成する各種要素の動作等が調和的に且つ適切に行われるように、当該各種要素を制御する。特に、本実施形態における制御部100は、後に述べるように、仮溶着部12における仮溶着工程と、穴開け部14における穴開け工程とを並行して実行するようになっている。
制御部100は、上述の他、本実施形態に係る製造装置1全体の調和のとれた動作を可能とするための制御を行う。
なお、上述した、投入部11、仮溶着部12及びバッファ部13は、それら全体として一体的な構造をもち、第1構造体501を構成する。また、後述する穴開け部14及び取出部15も、それら全体として一体的な構造をもち、第2構造体502を構成する。図1においては、その了解を容易にするため、両構造体501及び502間に破線を表している。
両構造体501及び502は、第2構造体502のレール22,22が、第1構造体501に対して突き出されるようにして接合可能である(図1参照)。本実施形態の場合、レール22,22の軌道間距離は、レール21,21のそれよりも狭い。
かかる構造により、積層体Cを載せた積層体搬送手段を、レール21,21からレール22,22へ載せ替えること、あるいは当該積層体搬送手段上の積層体Cを、レール22,22上の別の積層体搬送手段に載せ替えること等が容易に可能となっている。
上述のうち、レール22,22は、取出部15の領域に対応するように設けられた引込線29,29の上に設置されている(図中の破線も参照。)。また、レール22,22間には、これらのレール22,22と前記引込線29,29間の連係をとるためのレール間連係材221が設けられている。レール間連係材221の図中向こう側の面には、引込線29,29と係合可能なガイド(不図示)が設けられている。
このような構造により、レール22,22は、一体的に、引込線29,29の上を移動可能である。この点についての効果は後に述べる。
次に、以上のような構成となる本実施形態に係る多層配線基板の製造装置1の動作について、前述の図1及び図2に加えて、図3も参照しながら説明する。なお、以下において、特に断りがない限り、各種要素を動作させるための指令主体は制御部100である。この制御部100の制御の下、各種の要素は調和的に動作する。
まず、制御部100は、積層体搬送手段を動作させて投入部11に位置付けさせる。続いて、作業者は、この投入部11に位置する積層体搬送手段の上に、配線基板A又はプリプレグBを載置する(図3のステップS1)。ここでは、比較的少数枚の配線基板A及びプリプレグBが投入される場合が主に想定されている。ただし、載置すべき枚数を制限する原理的な理由は、本発明において特にない。
なお、ここでは、とりあえず、配線基板Aが2枚(それぞれ”A1”及び”A2”と名付ける。)、及び、その間にプリプレグBが1枚からなる積層体Cが、投入部11において構成される場合を例とし、この後の説明を行うこととする。
このように投入部11に投入された積層体Cは、仮溶着部12に移動させられる。
仮溶着部12に位置付けられた積層体Cに対しては、仮溶着、即ちウェルディングが実行される(図3のステップS2)。このウェルディングの実行にあたっては、第1に、積層体Cの内部の配線基板A及びプリプレグBの位置合わせを実施する。そのためには、前述したアライメント装置129及び各種テーブルを用いることによって、上側に位置する配線基板A1を下側に位置する配線基板A2に対して好適に位置決めする。
第2に、溶着ヘッド121を構成する上側ヘッド及び下側ヘッドによって、積層体Cの所定の部位を挟み込み、かつ加熱する。これにより、配線基板A1及びA2間のプリプレグBにおける所定の部位は溶融し、その後、硬化することによって、両配線基板A1及びA2は当該プリプレグBを介して固着される。
このようにして形成されるウェルディング部Wは、本実施形態において、図2を参照して説明したように、積層体Cを平面視して6カ所である。また、このウェルディング部Wは、前述の固着プロセスの説明から明らかなように、その周囲の半硬化部分に比べて、より硬度が大きくなっている。このことは、後の穴開け工程に効いてくる。
続いて、所定枚数の配線基板A等からなる積層体Cの仮溶着が完了したかどうかを確認するステップが実行されるが(図3のステップS3)、この点についての説明はここでは省略し、後に改めて述べることにする。
このように、積層体Cのウェルディングが済んだら、続いて、積層体搬送手段をバッファ部13に移動させる。このとき、もし、後段の穴開け部14において、別の積層体に対する穴開け工程が実行中である場合、あるいは何らかの事情により、いま搬送されてきた積層体Cを穴開け部14に搬送することができない場合には、当該積層体Cを当該バッファ部13に一時待機させる(図3のステップS4)。もちろん、かかる配慮の必要がないときには、このステップS4の処理は省略してよいことは言うまでもない。
次に、穴開け部14に搬送されてきた積層体Cに対して穴開けが実施される(図3のステップS5)。具体的には、前記アライメント装置等による、当該積層体Cと穴開けヘッド141との相対的な配置関係が好適に整えられた後、当該穴開けヘッド141を構成するドリルによって、積層体Cへの穴開けが現実に実行される。
この際、この穴開けは、前述のように、その他の部分に比べてより硬度が大きいウェルディング部Wの位置に対応する位置に実行される(図2参照)。
このようなことから、本実施形態においては、前記穴開けは比較的安定的に実行可能であると共に、後のピンラミネーションを実行した際に接着剤が溶融しても、既にピンの周囲の接着剤は硬化しているので、ピンに接着剤を付着させるおそれを極めて低減させることができるという利点が得られることになる。
なお、前述のように、穴開け部14に溶着ヘッドが備えられている場合には、当該溶着ヘッドによる、積層体Cに対する本溶着が実施される(図3のステップS5)。この本溶着は、前述の穴開けの前に、あるいは後に、実施され得る。
また、積層体Cに穴Hを開ける際には表裏判別のために少なくともひとつの穴Hについては表と裏では座標が異なる位置に穴を開けておくのが通例である。例えば図2に示す符号Haを付した穴などがそうである。この場合、穴Haに対応するウェルディング部は穴Haの座標に対応する位置に施される(図2におけるWa)。
以上のように、穴開けが完了したら、積層体Cは取出部15へと搬送される。当該製造装置1における処理は基本的にこれで終了である。後は、積層体Cに形成された穴を利用して、図示しないピンラミネーション実行装置による、全面的な加熱圧着を実行すれば、所望の多層配線基板が完成する。
なお、このピンラミネーションは、「複数の積層体」を重ね合わせた上で実行することもできる。この場合、「複数の積層体」のそれぞれは、図1に示すような製造装置1を複数設置することで、並行的に製造され得る。このようにすると、複数の積層体が殆ど一挙に製造されることになり、かつ、その後間をおかずに、これら複数の積層体に対するピンラミネーションを実行することができるから、生産性が格段に高まることになる。
ここで特に、本実施形態では、図3の表現方法からもわかるように、ステップS1からS3までのウェルディング工程の実行中においては、これに並行して、ステップS5の穴開け工程(及び本溶着工程)が実行され得る。これにより、本実施形態の製造装置1では、例えば次のような運用が行われ得る。
すなわち、配線基板A1及びA2並びにプリプレグBからなる積層体Cの仮溶着が先に述べたように済んだら、当該積層体Cを再び投入部11へと戻し、改めて、新たな配線基板A及びプリプレグBを投入する作業に移ることができる。例えば、仮溶着済みの積層体Cの上に更に、新たなプリプレグ”B1”及び配線基板”A3”を載置する、といった如くである。これにより、積層体Cは、新たな積層体(ここでは、とりあえず”CN”と名付ける。)となる。
このように、新たな積層体CNが構成されると、当該積層体CNに対して、改めて仮溶着を実行することができる。前述の例で言えば、配線基板A3の、プリプレグB1を介した、旧積層体Cへの仮溶着ということになる(その全体が、積層体CNである。)。
このような処理は、基本的に、何回でも繰り返し実行することが可能である。ただし、配線基板Aが何枚積み重ねられるまでウェルディングを実行し続けるかは、予め好適な上限を定めておくことが好ましい。前述において、説明を後回しにした、図3のステップS3には、このような意義がある。
そして、本実施形態では、このようなウェルディングに係る繰り返し処理が実行されている間、穴開け部14による穴開け処理(及び本溶着処理)が並行して行えるのである。これは、かかる繰り返し処理に当該穴開け部14は全然関連しないことによる。
なお、仮溶着部12における仮溶着工程が、例えば5〜10秒程度、穴開け部14における穴開け工程(及び本溶着工程)が、20〜60秒程度かかるとすれば、両者の最大時間で見積もって(即ち、それぞれ10秒及び60秒で見積もって)、計算上は、6回のウェルディングに係る繰り返し処理と、1回の穴開け処理とを並行して実行することができることになる。ただし、配線基板A等の投入工程に必要な時間、積層体搬送手段の移動時間等がその他にも必要であるから、理論値通りにはいかないのが通常である。
以上説明したように、本実施形態に係る多層配線基板の製造装置1によれば、次のような作用効果が奏される。
(1) 上述のように、本実施形態においては、積層体Cのレイアップ及びウェルディング工程が繰り返し実施されることによって、穴開け部14に搬送される積層体Cを構成する配線基板A等の枚数は増大可能である。
このことは、当該積層体Cの「厚さ」が増大し、その全体的な剛性が高まることを意味するから、搬送が安定的に行われ、また、それに対する穴開けも安定的に実行され得ることを意味する。この有利性は、例えば、単なる一枚物の配線基板A等を搬送等しなければならない場合を想定すると、より明瞭に認識され得る。
なお、かかる効果を安定的に享受するためには、積層体Cを構成する配線基板Aの枚数が、10枚、あるいはそれ以上程度あるとよい。この場合、図3のステップS3の判断ステップは、かかる枚数に基づいて実行される。
また、本実施形態においては、図1の多層配線基板の製造装置1とは異なる装置によってピンラミネーションが実行される。仮に配線基板Aの枚数が10枚(10層)である積層体Cを考えたときに、40層の導体内層をもつ多層配線基板を生産する場合には、4つの積層体Cをピンラミネーションによって重ねれば容易に40層の導体内層を形成することができる。このように本実施形態によれば、ピンラミネーションの際の作業性を向上させることができる。
(2) 本実施形態における多層配線基板の製造方法では、従来提案されてきた各工法の利点を享受しながら、その欠点を補うことが可能となっている。
すなわち、第1に、本実施形態では、穴開け処理(及び本溶着処理)に回すまでの積層体Cに対する仮溶着は、穴開けを必要としないウェルディング工法によっている。したがって、このウェルディング工程においては、ハトメ工法やピンラミネーション工法を採用する際に必要とされる「穴開け」に関連する欠点について心配する必要がない。また、比較的少数枚の配線基板A等からなる積層体Cについては、穴を起点とした破損等のおそれが生じるおそれがあるが、本実施形態では、穴が必要ない以上、そのような心配をする必要もない。
また第2に、そうではありながら、相当程度多数枚からなる多層配線基板の製造については、上述のように、ピンラミネーション工法を利用することから、その利点は有効に享受される。また、この場合、ピンラミネーション工法に回される積層体の厚さは一定程度の厚さが確保されているから、前述した穴を起点とした破損等の不具合の発生は極力抑制され得ることになる。
(3) 本実施形態においては、既に述べたように、穴Hがウェルディング部Wに形成されるため、穴開けが比較的安定的に実行可能である。この穴開けの安定的実施には、前述したウェルディングに係る繰り返し処理による積層体Cの多層化ということも大きく貢献する。
他方、穴Hがウェルディング部Wに形成されることによると、ピンラミネーションの実行の際にプリプレグの接着剤が溶融しても、ピンの周囲の接着剤は既に硬化していることから、ピンに接着剤を付着させるおそれが極めて低減するという利点も得られる。さらに、同じ理由により、ピンラミネーション実施後における多層配線基板のピンからの抜き取りを容易にし、また、ピンの清掃作業を楽にするという別の利益もまた、もたらされる。
(4) さらには、本実施形態において、穴Hは積層体Cに対して一挙に開けられることから、積層体Cを構成する個々の部材に穴を開ける場合のように、そのそれぞれが所定の誤差をもつようなことがなく、個々の部材の位置決め精度を向上させることができる。
(5) 以上の(1)、(2)、(3)及び(4)に記載した事情等により、本実施形態に係る製造装置1では結局、多層配線基板を、より効率的に、且つ、より高精度に製造することができる。
(6) 加えて、本実施形態では特に、製造装置1が、第1構造体501及び第2構造体502という二つの構造体からなるから、当該製造装置1の運搬は、これら第1構造体501及び第2構造体502に分離した上で行うことができる。したがって、その搬送容易性が高まっている。
また、第2構造体502に関しては、レール22,22が、引込線29,29に沿って移動可能であり、穴開け部14及び取出部15からなる第2構造体502の本体部の領域内に引き込み可能となっている。これにより、レール22,22の引き込み後は、当該第2構造体502の形状は略直方体形状にほぼ一致することとなり、前記の効果、即ち運搬容易性が更に高められることになる。
なお、本発明は上記実施形態にかかわらず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1) 上述の実施形態においては、ウェルディングの後に、穴開け部14において、穴開け処理、あるいは本溶着処理が実行される形態となっているが、本発明はかかる形態に限定されない。
例えば、穴開け部14に代えて、ハトメ実行部を設けてもよい。なお、この場合においては、ハトメを行うための穴開けを行う必要が生じることになるが、当該穴開けは、この場合でも、前述したようなウェルディング部Wに穴Hを開ける態様、と同様に行うのが好ましい。これによれば、ハトメが、その他の部分に比べて硬化された部分に行われることになるので、配線基板A間の接合強度の維持が好適に行われ、例えば横ずれ等の発生が抑制されることになるからである。
なお、穴開け部14によって積層体Cに対して穴開け処理が施されていれば、好適なハトメ装置を使うことにより、本発明に関わる装置外でハトメを実行することも可能である。
また、上述の実施形態では、穴開け部14において、穴開けに加えて本溶着が行われうることについて言及しているが、穴開けは製造装置1とは別に設けられた別の処理部で実行することとして、製造装置1内における穴開け部14が位置づけられている位置には、本溶着処理だけが行われる溶着部を設けてもよい。
以上のように、上記実施形態の製造装置1内における穴開け部14の位置には、様々な処理を実施しうる様々な「処理部」を、基本的には自由に設置可能である。ただ、製造効率等の観点からは、穴開けに加えて本溶着、又は穴開けに加えてハトメ、という組み合わせに係る処理が実行可能となっている処理部が設けられている態様が最も好ましい構成の一つということはできる。
(2) 上述の実施形態では、積層体Cに開けられる穴Hの形状が円形状となっているが、本発明は、かかる形態に限定されない。例えば、図4(a)に示すように、長穴形状の穴H1を採用してもよい。ここで「長穴形状」とは、図4(a)に示すように、長方形状と2つの半円形状を接続したかのような形状を意味する。より詳しくは、長方形を形作る一方の短辺に、一方の半円の直径部分が接合され、かつ、他方の短辺に他方の半円の直径部分が接合されているような形状である。
長穴形状の穴H1は、例えば図4(a)に示すように、当該長穴形状の穴H1における、2つの半円形状の中心を通る直線が、積層体Cの中心を原点としたXY軸のいずれか一方の軸の上に配置されるか、又は、X軸と平行もしくはY軸と平行に配置される。ここでX軸と同軸または平行に配置された長穴形状の穴H1を穴H1xとし、Y軸と同軸または平行に配置された長穴形状の穴H1を穴H1yとすると、穴H1xの2つの半円形上の中心を通る直線と、穴H1yの2つの半円形状の中心を通る直線とは直交する関係にある。穴H1は積層体CのXY平面上であれば、配線基板Aの回路上など配置するのに支障がある場所でない限りはどこに配置されてもよいが、穴H1xと穴H1yのように互いに直交しあう、または、直交に近いような関係で配置されていることが望ましい。
これによると次のような効果が得られる。
すなわち、積層体Cの構築が完了した後には、上述のようにピンラミネーションが実行されるが、この際、当該積層体Cに形成された穴には、ピンPが差し込まれることになる。このピンPは、ピンラミネーションの際に積層体Cを載置するためのジグの一部を構成するものとして用意される。このピンPは、当該積層体Cのジグ上における位置決めに利用される。
この際、積層体Cの大きさ(特に、平面視した大きさ)は様々であり得るから、これらそれぞれに対応するためには、ピンないしジグを複数種類用意しておかなければならない。しかし、これは面倒であり、また、その分のコストも必要となる。
ここで、図4(a)に示すような穴H1の効果が確認される。すなわち、このような長穴形状及び配置関係にある穴H1であれば、当該長穴形状の範囲内にジグのピンPの位置が対応していれば、ピンPがどこにあっても、積層体Cは当該ジグ上で位置決めされる。すなわち、ジグを一つ一つの特定の積層体のために用意しなくとも、ピンPが長穴形状の範囲内に対応していれば、当該積層体はそのジグによって位置決めされ、ピンラミネーションが好適に実行されうることになるのである。例えば、図4(b)では、ピンPの位置が変わらない場合でも、積層体Cと、これよりも一回り小さい積層体Csの双方が、このジグを利用可能であることが図示されている。このように、長穴形状の穴H1の採用によれば、一種類又は比較的少数の限定された種類のジグのみを用意しておけば、殆どあらゆる種類の積層体Cに対応可能という状態を作り出すことができることになる。以上により、図4のような穴H1ないし穴開けによれば、ジグをハンドリング(例えば、交換作業等)する手間が省け、また、コストを抑制することができる。
なお、上述したように、少なくともひとつの穴については表裏判別のため表と裏では座標が異なる位置に穴を開けておくのが通例であり、例えば図4(c)に示す穴H1aのように表と裏では座標が異なる位置に穴が設けられる。この場合、穴H1aに対応するウェルディング部は穴H1aの座標に対応する位置に施される(図4(c)におけるW1a)。
また、穴H1xと穴H1yは互いに直交しあう、または直交に近いような関係で配置されていれば必ずしもXY軸と同軸、または平行に配置される必要はない。ここで直交に近い、とはピンPが穴H1に挿入された際にピンラミネーションを実行するのに支障の無い程度に積層体Cの移動を規制することができるような角度のことを言う。
(3)なお、上述の図4では、積層体Cについて穴が設けられ、ジグについてその穴に対応するピンが設けられているが、これに代えて、図5のような形態を採用することもできる。
この図5の場合、長穴形状の穴H2は、ジグJに設けられている。ジグJは、ピンラミネーションの際に積層体Cを載置するのに用いられ、図示するように適当な形状、構造をもつ。なお、「長穴形状」の意義は、前述の穴H1に関して述べたのと同様である。
他方、図5においては、ピンP2が、積層体C2の側に設けられている。
通常、ピンP2はジグに予め固定されているが、この場合は積層体C2の側に仮固定されているのである。このピンP2の仮固定には、図2を参照して説明したのと同様、ウェルディング部に開けられる穴を利用する。これにより、このピンP2の仮固定に用いられる部位は、ある程度の剛性が確保されており、ピンP2を仮固定する程度の嵌めあい隙間にしても積層体C2が破損するようなことがない。また、積層体C2のレイアップ及びウェルディング工程が繰り返し実施されて、厚さが増せばそれだけ剛性も増すことになるので、さらに容易にピンP2を仮固定することができる。
このような形態によっても、図4に関して説明したのとほぼ同様の効果が得られる。
すなわち、このような長穴形状の穴H2をもつジグJを用意しておけば、この1つのジグJにより、各種の大きさをもつ積層体に対応することが可能となるのである。例えば、図6では、(a)に示す積層体C2と、(b)に示すそれよりも一回り小さい積層体Cs2とでピンP2の位置が変わる場合でも、1種類の穴H2で双方に対応可能であることが図示されている。
このように、こうした構成によれば、一種類又は比較的少数の限定された種類のジグのみを用意しておけば、殆どあらゆる種類の積層体に対応可能という状態を作り出すことができることになる。
以上により、図5のようなジグJに設ける長穴形状の穴H2及び積層体の側にピンP2を仮固定するという構成によれば、ジグをハンドリング(例えば、交換作業等)する手間が省け、また、コストを抑制することができる。
なお、長穴形状の穴H2は、例えば図6(a)及び(b)に示すように、当該長穴形状の穴H2における、2つの半円形状の中心を通る直線が、ジグJの中心を原点としたXY軸のいずれか一方の軸の上に配置されるか、又は、X軸と平行もしくはY軸と平行に配置される。ここでX軸と同軸または平行に配置された長穴形状の穴H2を穴H2xとし、Y軸と同軸または平行に配置された長穴形状の穴H2を穴H2yとすると、穴H2xの2つの半円形上の中心を通る直線と、穴H2yの2つの半円形状の中心を通る直線とは直交する関係にある。
穴H2はジグJのXY平面上であれば、積層体C2における配線基板Aの回路上など配置するのに支障がある場所でない限りはどこに配置されていてもよいが、穴H2xと穴H2yのように互いに直交しあう、または、直交に近いような関係で配置されていることが望ましい。
また、穴H2xと穴H2yは互いに直交しあう、または直交に近いような関係で配置されていれば必ずしもXY軸と同軸、または平行に配置される必要はない。ここで直交に近い、とはピンP2が穴H2に挿入された際にピンラミネーションを実行するのに支障の無い程度に積層体C2の移動を規制することができるような角度のことを言う。
(4) 上述の実施形態では、積層体Cに対するウェルディング部W及び穴Hの数がそれぞれ6つとされているが、本発明は、かかる形態に限定されない。両者の数は諸般の事情に鑑み適宜定められ得るものである。むろん、これらウェルディング部及び穴の配置態様についても、本発明は特に限定されない。
なお、前述した図4等は、かかる観点から、「4個」のウェルディング部と「4個」の穴とが設けられる一例を示しているものとみることができる。
(5) 上述の実施形態における仮溶着部12では、溶着ヘッド121等の他、以下のような構成も備えていてよい。
第1に、上述のように積層体Cを仮溶着すると、溶着ヘッド121が当接した部分の周囲に盛り上がった部分が形成されることがある。仮溶着部121は、その盛り上がった部分を押さえ込むことによって、再び、平坦な面を形成するためのスタンパ(不図示)を備えていてもよい。
また第2に、仮溶着実行の際に溶着ヘッド121が積層体Cに直接接触しないように、両者間に例えばテフロン(登録商標)テープ等の介装材を供給させることが行われる。これを実現するため、仮溶着部121は、介装材供給部(不図示)を備えていてもよい。
以上のことは、穴開け部14に溶着ヘッドが設けられる場合についても当然当てはまる。
本発明の実施形態に係る多層配線基板の製造装置の平面図である。 積層体におけるウェルディング部と穴の配置及び形状例を示す図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図2とは異なる、積層体におけるウェルディング部と穴の配置及び形状例を示す図である。 図4とは逆に、積層体にピンを、ジグにそのピンを差込むための穴を設ける形態例を示す図である。 図5の場合における、ジグへの積層体の載置例を示すものであり、(a)は(b)よりも一回り大きい積層体を載置する例を示すものである。
符号の説明
1 多層配線基板の製造装置
11 投入部
12 仮溶着部
121 溶着ヘッド
129 アライメント装置
13 バッファ部
14 穴開け部
141 穴開けヘッド
149 アライメント装置
15 取出部
21,21 レール
22,22 レール
221 レール間連係材
29,29 引込線
100 制御部
501 第1構造体
502 第2構造体
A 配線基板
B プリプレグ
C,Cs,C2,Cs2 積層体
W ウェルディング部
H,H1,H2 穴
P,P2 ピン
J ジグ

Claims (13)

  1. 所定の枚数積み重ねられた配線基板及びプリプレグからなる積層体について、前記配線基板及びプリプレグ間の仮溶着を行う第1溶着手段を含む第1段工程実行部と、
    前記積層体の第1の位置を溶着させる第2溶着手段、前記積層体の第2の位置に当該積層体の積層方向に沿った穴を開ける穴開け手段、及び前記穴が開けられた位置にハトメを実行するためのハトメ実行手段、を含み、前記積層体に所定の加工を施す第2段工程実行部と、を備え
    前記第2の位置の少なくとも一つは、複数であり得る前記第1の位置及び複数であり得る前記仮溶着が行われた位置のいずれか一つに一致する、
    ことを特徴とする多層配線基板の製造装置。
  2. 前記穴は、平面視して長穴形状をもつことを特徴とする請求項に記載の多層配線基板の製造装置。
  3. 前記第1段工程実行部は、
    前記配線基板及びプリプレグの位置合わせを行うためのアライメント手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層配線基板の製造装置。
  4. 前記第1段工程実行部の前段として、
    前記積層体を構成すべき前記配線基板又は前記プリプレグを当該製造装置に投入するための投入部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の多層配線基板の製造装置。
  5. 前記仮溶着が完了した前記積層体に、新たな前記配線基板又は前記プリプレグを前記投入部を介して加えた積層体が構築され、及び、前記積層体が前記第1段工程実行部によって仮溶着される第1工程に並行して、
    前記第2段工程実行部による前記所定の加工が実行される第2工程が異なる積層体に対して行われることを特徴とする請求項に記載の多層配線基板の製造装置。
  6. 前記第1段工程実行部と前記第2段工程実行部との間に、前記積層体を待機させるためのバッファ部を更に備えることを特徴とする請求項に記載の多層配線基板の製造装置。
  7. 前記第1工程は、前記第2工程が1回行われる間に、複数回行われることを特徴とする請求項又はに記載の多層配線基板の製造装置。
  8. 前記第2段工程実行部による穴開け工程の後に、前記積層体を積層したものに対するピンラミネーション工法が実行されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の多層配線基板の製造装置。
  9. 前記第2段工程実行部は、
    前記所定の加工を実行するための本体部と、
    前記積層体を前記本体部へ搬送するための搬送手段と、
    を更に備え、
    前記搬送手段は、前記本体部に収納可能であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の多層配線基板の製造装置。
  10. 所定の枚数積み重ねられた配線基板及びプリプレグからなる積層体について、前記配線基板及びプリプレグ間の仮溶着を行う第1段工程と、
    前記積層体の第1の位置を溶着させる第2段工程と、
    複数であり得る前記第1の位置及び複数であり得る前記仮溶着が行われた位置のいずれか一つに一致する第2の位置に、当該積層体の積層方向に沿った穴を開ける第3段工程と、
    前記穴が開けられた位置にハトメを実行する第4段工程と、
    を備えることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  11. 前記仮溶着が完了した前記積層体に、新たな前記配線基板又は前記プリプレグを加えた積層体を構築するレイアップ工程を更に備え、
    前記レイアップ工程又は前記第1段工程と、前記第2段工程とは、異なる積層体に対して並行して行われることを特徴とする請求項10に記載の多層配線基板の製造方法。
  12. 前記レイアップ工程及び前記第1段工程は、前記第2段工程が1回行われている間に、複数回行われることを特徴とする請求項11に記載の多層配線基板の製造方法。
  13. 前記第段工程の後に、前記積層体を積層したものに対するピンラミネーション工法が実行されることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項に記載の多層配線基板の製造方法。
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