JP4968986B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、学校や劇場等で利用されるライジング動作可能な椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の椅子として、複数の支持体を所要の間隔をあけて設け、それら支持体間に、着座者が席を立った場合に、座を自動的に起立位置までライジング動作可能に架設しているものがある。この椅子は、具体的には、座に貫通させた支軸の両端を支持体にそれぞれ固定し、その支軸に対して座を自動的に回転させるように付勢するスプリングを利用して、前記座を床面に対して略水平な使用位置から略垂直に起立する起立位置まで回転させるような跳ね上げ式のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このものは、前記座が、支軸を支点として円弧を描きながら回転するので、座と、この座の先端部側に位置する椅子や机等の対象物との間の離間距離を十分に確保しなければ、着座者が離着席する途中で座の先端部に引っ掛かって窮屈な思いをしたり、座のスムーズな起倒動作が行い難い等の不具合を生じる。ところが、学校等の講義用の机及び椅子においては限られたスペース内で収容人数をできるだけ多くしたいという要望や、座の奥行寸法を十分にとって座り心地を良好にしたい等の要望があり、座と、この座の先端部側に位置する対象物間の離間距離を十分に確保することは難しいものである。
【0004】
そのため、座の奥行寸法を十分に確保しながら、座を使用位置から起立位置へとライジング動作させる際に、座と対象物間に着座者の離着席のためのスペースを十分確保できるような構成が望まれているのが実状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、座と、前記座を床面に対して略水平な使用位置と略垂直な起立位置との間でその先端部側が基端部側を中心にして回転するようにライジング動作可能に支持するライジング機構とを具備してなり、前記座が使用位置から起立位置へとライジング動作を行う際に、前記座と座の先端部側に位置する対象物との離間距離を大きくする退避方向へ向かって退避動作を行うように、前記座を支持する退避機構を具備し、前記退避動作及び前記ライジング動作が個別に行われ得るものである
【0006】
このような構成のものであると、座が使用位置から起立位置へとライジング動作を行う際に、退避機構が、前記座とこの座の先端部側に位置する対象物との離間距離を大きくする方向へ向かって座を退避させるため、対象物と座の先端部間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となり、従来問題となっていた着座者が離着席する途中で座の先端部に引っ掛かって窮屈な思いをする等の不具合や座のスムーズな起倒動作が行い難いなどの不具合を有効に防止することが可能となる。また、この退避機構を設けることにより、座の奥行寸法を十分に確保したり、椅子と対象物との離間ピッチを小さく設定したりしても、離着席時には、対象物と座の先端部間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となるため、前述した奥行寸法の確保や離間ピッチの縮小化と、離着席の行いやすさとの両立を図ることが可能となる。
【0007】
退避機構が、前記退避方向へ向かって前記座を移動させる四辺リンクである。これにより、四辺リンクを採用することにより、四辺リンクを構成するリンク部材の設置角度に関係なく常に座を略水平状態とすることができるため、リンク部材の回転中心側を座の奥方に設置することが可能となり、床面から起立させた支柱に座を支持させる場合に比べて、座の下肢空間を広く確保することができる。また、1本のリンク部材で回転可能に支持する場合と比べても、リンク部材を略鉛直下方に延ばす必要がないため、座の下肢空間を広く確保することができる。
【0008】
そして本発明は、退避機構が、協働して前記四辺リンクを構成する第1、第2リンク部材と、これら第1、第2リンク部材の基端部側をそれぞれ正逆方向に回転可能に支持する第1、第2回転支持軸部と、前記第1、第2リンク部材の先端部側を前記座側で正逆方向に回転可能に支持する第3、第4回転支持軸部と、座に係る荷重が解除された場合に前記第1、第2リンク部材が前記第1、第2回転支持軸部を支点にして退避方向へ回転するように付勢する弾性体とを具備していることを特徴とする
【0009】
対象物と椅子との間に利用者が通れるような通路を大きく確保することを可能とするには、ライジング機構が、前記第3、第4回転支持軸部の何れか一方の回転支持軸部を介して前記座を正逆方向に回転可能に支持するものであり、前記座に係る荷重が解除された場合に、前記座を起立位置へと回転する方向へ付勢する弾性体を具備していることが望ましい。
【0010】
また、この弾性体の好適な形態としては、前記退避機構が退避方向へ回転する際に伸長するようにその一端を前記退避機構の回転端である先端部側に関連付けてあり、伸長開始後、元の形状に復元しようとする際に、前記座を起立位置に回転する方向へ付勢してライジング動作を促すものが挙げられる。
【0013】
好適な実施の形態としては、対象物が、座本体の先端部側に設けた机或いは椅子であるものが挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。
【0015】
この椅子101は、図1に示すように、学校等で講義等を行う場合の講義用の机102と組み合わせて利用されるものである。
【0016】
以下、各部の具体的な構成について詳述する。
【0017】
机102は、前後方向に列をなすように複数個配置してなるものであり、巾方向に沿って複数人数分を一体に設けた天板1021と、前記天板1021において一人分の天板領域の巾方向中央位置を支持してなる机側支持体1022とを具備している。この机側支持体1022は、床面Fに設けたベース1023と、このベース1023から起立させて設けた机側支柱1024とを具備している。
【0018】
椅子101は、前記机102において2列目以降の支持体1022の前面に取り付けられ、各前列側の机102と組になって使用されるもので、背もたれ103と、座104とを具備している。背もたれ103は、前記机側支柱1024の前面側に支持部材1025を介して取り付けてある。
【0019】
座104は、薄板状の座本体105と、この座本体105の下面に取り付けた座受部108とを具備している。この座受部108は、図3〜図5に示すように、頂壁1081と左右垂下壁1082とから構成されるものであり、前記頂壁1081を座本体105の下面にビス等の取付具を利用して取り付けることにより、前記座本体105の下面に固定してある。
【0020】
このような構成のものにおいて、本実施の形態の椅子101は、図1及び図2に示すように、座104が、その先端部側を基端部側を中心にして回転することにより使用位置Pと起立位置Qとの間でライジング動作を行う跳ね上げ式のものである。具体的には、前記座本体105を床面Fに対して略水平な使用位置Pから略垂直に起立した起立位置Qとの間でライジング動作可能に支持するライジング機構106を具備してなる。そして、さらに、この椅子101は、前記座本体105を使用位置Pから起立位置Qへとライジング動作させる際に、前記座本体105とこの座本体105の先端部105a側に位置する対象物である机102との離間距離を大きくする退避位置Rへ向かって退避動作を行うように前記座本体105を支持する退避機構107を具備してなり、着座者が離着席動作を行う場合に、前方側に位置する机102と座本体105の先端部105aとの間に余裕をもって介在できるようなスペースを確保するようにしている。
【0021】
以下、前記ライジング機構106と退避機構107について詳述する。
【0022】
先ず、退避機構107について詳述する。
【0023】
退避機構107は、図3及び図4に示すように、略平行に配置した第1、第2リンク部材1071、1072を協動することによって、座本体105を略水平状態で退避方向に略平行移動させる四辺リンクにより構成されている。具体的には、この退避機構107は、前記第1、第2リンク部材1071、1072と、これら第1、第2リンク部材1071、1072の基端部1071a、1072a側を前記机側支柱1024の前面側に設けたコ字形部材1026にそれぞれ正逆方向に回転可能に支持する第1、第2回転支持軸部たる第1、第2軸部1074、1075と、前記第1、第2リンク部材1071、1072の先端部1071b、1072b側を前記座104側に設けたコ字形のブラケット109に正逆方向に回転可能に支持させる第3、第4回転支持軸部たる第3、第4軸部1076、1077と、座本体105に係る荷重が解除された場合に前記第1、第2リンク部材1071、1072が、前記第1、第2軸部1074、1075を支点にして退避方向へ回転するように付勢する弾性体たる第1のコイルバネ1073とを具備している。
【0024】
第1リンク部材1071は、底壁と左右起立壁とから構成される上向きコ字形状のものであり、基端部1071a側を前記第1軸部1074により前記コ字形部材1026に正逆方向に回転可能に支持されているとともに、先端部1071b側を前記座104側に設けたコ字形のブラケット109に第3軸部1076を介して正逆方向に回転可能に取り付けてある。具体的には、基端部1071a側の左右側壁に設けた挿入孔1071cに前記第1軸部1074を挿入し、先端部1071b側の左右側壁に設けた挿入孔1071dに前記第3軸部1076を挿入することにより正逆方向に回転可能に支持されている。
【0025】
第2リンク部材1072は、頂壁と左右垂下壁とから構成される下向きコ字形状のものであり、基端部1072a側を前記コ字形部材1026に第2軸部1075を介して、先端部1072b側を前記ブラケット109に第4軸部1077を介して正逆方向に回転可能に取り付けてある。具体的には、基端部1072a側の左右側壁に設けた挿入孔1072cに前記第2軸部1075を挿入し、先端部1072b側の左右側壁に設けた挿入孔1072dに前記第4軸部1077を挿入することにより正逆方向に回転可能に支持されている。
【0026】
なお、前記コ字形部材1026は、後壁と左右側壁とから構成される平面視略コ字形状のものであり、その左右側壁の前端部側において上下方向略中央位置に設けた挿入孔1026aに前記第1軸部1074を、前記左右側壁の上端部側において前後方向略中央位置に設けた挿入孔1026bに前記第2軸部1075を挿入して、前記第1、第2リンク部材1071、1072の基端部1071a、1072a側を正逆方向に回転可能に支持させた状態で、適宜の手段で前記第1、第2の軸部1074、1075を前記左右側壁に保持させるようにしている。また、このコ字形部材1026の左右側壁間の前後方向及び上下方向中央位置には、連結軸1026cが架設してあり、この連結軸1026cを、前記第1、第2リンク部材1071、1072が使用位置Pからさらに前記座本体105が前方の机102側に近づく方向へ回転することを禁止するストッパーとしている。具体的には、図4中実線で示すように、使用位置Pで、第1リンク部材1071の左右側壁の上縁部1071eを前記連結軸1026cの下面側に当てることにより、第1リンク部材1071が、前記座本体105を使用位置Pから前方の机102側に近づける方向、すなわち側面視において反時計周りへ回転することを禁止するようにしている。さらに、このコ字形部材1026の左右側壁間には、その下縁部の前後方向中央位置を連結する連結板1026dが架設してあり、この連結板1026dを、第1、第2リンク部材1071、1072が図4中想像線で示す退避位置Rからさらに座本体105が背もたれ103側へと近付く方向へと回転することを禁止するストッパーとしている。具体的には、退避位置Rで、第1リンク部材1071の左右側壁の上縁部1071eが前記連結板1026dに当たることにより、第1リンク部材1071が、退避位置Rからさらに背もたれ103側、すなわち側面視において時計周りへ回転することを禁止するようにしている。
【0027】
また、前記ブラケット109は、略扇形状をなす左右の側壁1091と、これら左右の側壁1091の前縁部を連結する連結壁1092とから構成される平面視略コ字形状のものであり、その左右側壁の前端部側に設けた挿入孔1091aに前記第1リンク部材1071の先端部1071bを正逆方向に回転可能に支持する第3軸部1076を、後端部側に設けた挿入孔1091bに第2リンク部材1072の先端部1072bを正逆方向に回転可能に支持する第4軸部1077を挿入して適宜の手段で左右側壁に保持させるようにしている。
【0028】
第1のコイルバネ1073は、その一端部1073a側を前記第2軸部1075に、他端部1073b側を前記第3軸部1076に巻きつけてある。
【0029】
このような構成のものにおいて、着座者が座る等して座本体105が使用位置Pに保持されている時には、図4中実線で示すように、第1のコイルバネ1073は、元の形状よりも伸長した状態となっている。そして、着座者が立つ等して座本体105にかかる荷重を解除すると、第1のコイルバネ1073が、元の形状に復元しようとして縮む方向へ弾性力が働くため、前記第1、第2のリンク部材1071、1072は、第1、第2軸部1074、1075を支点にして座本体105の先端部105aが前方側の机102から離間する方向、すなわち後方に向かって回転するように付勢される。この回転に伴って、第1、第2のリンク部材1071、1072の先端部1071b、1072b側に支持されている座本体105は、図4中実線で示す使用位置Pから図4中想像線で示す退避位置Rへと退避することになる。
【0030】
次に、ライジング機構106について説明する。
【0031】
ライジング機構106は、前記座受部108を使用位置Pと起立位置Qとの間で前記ブラケット109に対して前記第3軸部1076を介して正逆方向に回転可能に支持するものであり、座本体105に係る荷重が解除された場合に、前記座本体105を使用位置Pから起立位置Qへと回転するように付勢する弾性体たる第2のコイルバネ1061を具備している。
【0032】
ブラケット109は、前述したように、略扇形状をなす左右の側壁1091と、これら左右の側壁1091の前縁部を連結する連結壁1092とから構成される平面視略コ字形状のものである。そして、このブラケット109は、前記座受部108の左右垂下壁1082間に介在させてあり、前記第3軸部1076を介して前記座受部108を正逆方向に回転可能に支持している。なお、前記第3軸部1076は、外側から、前記座受部108の左右垂下壁1082の前後方向略中央位置に設けた挿入孔1082a、前記ブラケット109の左右側壁1091に設けた挿入孔1091a、前記第1リンク部材1071の先端部1071b側の挿入孔1071dの順に挿入されて、その左右両端を前記座受部108の左右垂下壁1082に適宜の手段で保持されている。また、前記ブラケット109の左右側壁1091の下縁部には、凹部1091cが設けてあり、図4及び図5中実線で示す使用位置P及び退避位置Rでは、前記凹部1091cが、座受部108の左右側壁の内面から突出して設けた突出部1084に係り合って、座本体105が使用位置P及び退避位置Rから下方、すなわち使用位置P及び退避位置Rからさらに側面視において反時計周りへ座本体105がブラケット109に対して回転することを禁止するものである。なお、図5中符号1085で示すものは、前記座受部108の頂壁1081の内面に設けた合成樹脂製の緩衝部材であり、座本体105が起立位置Qへと回転した際に、前記頂壁1081の内面が、第2リンク部材1072の頂壁の外面と衝突してすることを防止するものである。
【0033】
第2のコイルバネ1061は、一端部1061aを前記座受部108の左右側壁1082間の前端部側を連結する連結軸1083に巻き付け、他端部1061bを前記ブラケット109の左右側壁1091間を連結している連結軸1093に巻き付けている。なお、この第2のコイルバネ1061は、前記第1のコイルバネ1073に比べて弾性力が小さく設定されている。
【0034】
このような構成のものにおいて、着座者が座る等して座本体105が使用位置Pに保持されている時には、第2のコイルバネ1061は、元の形状よりも伸長した状態となっている。そして、着座者が立つ等して座本体105にかかる荷重を解除すると、第2のコイルバネ1061が、元の形状に復元しようとして縮む方向へ弾性力が働くため、座受部108は、第3軸部1076を支点にして座本体105が使用位置Pから起立位置Qに向かって、すなわち後方に向かって回転するように付勢される。この回転に伴って、前記座受部108に支持されている座本体105は、図2中実線で示す使用位置Pから図2中想像線で示す起立位置Qへとライジングすることになる。
【0035】
このような構成の椅子101において、座104が退避方向に退避動作を行いながらライジング動作を行う際の作動について以下に説明する。これらの2つの動作は、実際には同時に行われているが、わかり易さを図るため、それぞれ個別に説明する。
【0036】
先ず、着座者が立つ等して座104に作用する荷重を解除すると、前記第1のコイルバネ1073が、元の形状に復元しようとする弾性力が働くため、前記第1、第2リンク部材1071、1072が、前記第1軸部1074、第2軸部1075を支点にして図4中実線で示す位置から図4中想像線で示す位置へと回転する。この時、座104は、前記座本体105とこの座本体105の先端部105a側に位置する机102との離間距離を大きくする方向、すなわち後方へ向かって退避することになる。
【0037】
そして、この退避動作と同時に、座104は、使用位置Pから起立位置Qへとライジングするライジング動作を行っている。具体的には、着座者が立つ等して座本体105に作用する荷重を解除すると、前記第2のコイルバネ1061が、元の形状に復元しようする弾性力が働くため、前記座受部108は、前記第3軸部1076を支点にして前記ブラケット109に対して図5中実線で示す位置から図5中想像線で示す位置へと回転する。
【0038】
なお、実際には、第1のコイルバネ1073の方が、第2のコイルバネ1061よりも弾性力が大きくなるように設定してあるため、着座者が中屈みになる等して座104にかかる荷重を僅かに取り除くと、先ず第1のコイルバネ1073が働いて、座104は、図4に示すように、使用位置Pから退避位置Rへと退避し、机102と座本体105の先端部105a間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースが確保される。この位置から完全に席を立つと、第2のコイルバネ1061が働き、座104は、図5に示すように、退避位置Rから起立位置Qへと起立する。
【0039】
このような構成のものであると、座本体105が使用位置Pから起立位置Qへとライジング動作を行う際に、退避機構107が、前記座本体105とこの座本体105の先端部105a側に位置する机102との離間距離を大きくする方向へ向かって座本体105を退避させるため、机102と座本体105の先端部105a間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となり、従来問題となっていた着座者が離着席する途中で座本体105の先端部105aに引っ掛かって窮屈な思いをする等の不具合や座本体105のスムーズな起倒動作が行い難いなどの不具合を有効に防止することが可能となる。また、この退避機構107を設けることにより、座本体105の奥行寸法を十分に確保したり、机102と座本体105の離間ピッチを小さく設定したりしても、離着席時には、机102と座本体105の先端部105a間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となるため、前述した奥行寸法の確保や離間ピッチの縮小化と、離着席の行いやすさとの両立を図ることが可能となる。
【0040】
退避機構107が、前記退避方向へ向かって前記座本体105を回転移動させる四辺リンクであるので、四辺リンクを構成する第1、第2リンク部材1071、1072の設置角度に関係なく、常に座本体105を略水平状態とすることができるため、リンク部材1071、1072の回転中心側である基端部1071a、1072a側を座本体105の奥方に設置することが可能となり、床面から起立させた支柱に座を支持させる場合に比べて、椅子101の下肢空間を広く確保することができる。また、1本のリンク部材で回転可能に支持する場合と比べても、リンク部材を略鉛直下方に延ばす必要がないため、椅子101の下肢空間を広く確保することができる。
【0041】
退避機構107が、協働して前記四辺リンクを構成する第1、第2リンク部材1071、1072と、これら第1、第2リンク部材1071、1072の基端部1071a、1072a側を机側支柱1024にそれぞれ正逆方向に回転可能に支持させる第1、第2軸部1074、1075と、前記第1、第2リンク部材1071、1072の先端部1071b、1072b側を前記座104側に正逆方向に回転可能に支持させる第3、第4軸部1076、1077と、座本体105に係る荷重が解除された場合に前記第1、第2リンク部材1071、1072が前記第1、第2軸部1074、1075を支点にして退避方向へ回転するように付勢する第1のコイルバネ1073とを具備しているので、簡単な構成で、座本体105にかかる荷重を解除するだけで、使用位置Pから退避位置Rへと退避させることが可能となる。
【0042】
ライジング機構106が、前記第3軸部1076を介して前記座本体105を正逆方向に回転可能に支持するものであり、前記座本体105に係る荷重が解除された場合に、前記座本体105を起立位置Qへと回転する方向へ付勢する第2のコイルバネ1061を具備しているので、四辺リンクが退避方向へ移動することにより、座本体105を回転可能に支持する第3軸部1076の位置も退避方向へ移動するので、結果的に、起立位置Qで机102と座本体105との離間距離も大きく確保することができ、起立位置Qで机102と座本体105との間に利用者が通れるような通路を大きく確保することが可能となる。
参考例
以下、本発明の参考例について図6〜図8を参照して説明する。
【0043】
この椅子1は、図6及び図7に示すように、学校等で講義等を行う場合の講義用の机2と組み合わせて利用されるものである。
【0044】
以下、各部の具体的な構成について詳述する。
【0045】
机2は、前後方向に列をなすように複数個配置してなるものであり、巾方向に沿って複数人数分を一体に設けた天板21と、前記天板21において一人分の天板領域の巾方向中央位置を支持してなる机側支持体22とを具備している。この机側支持体22は、床面Fに設けたベース23と、このベース23から起立させて設けた机側支柱24とを具備している。
【0046】
椅子1は、座4の先端部側を基端部側を中心にして回転することにより使用位置Pと起立位置Qとの間でライジング動作を行う跳ね上げ式のものであり、前記机2において2列目以降の支持体22の前面に取り付けられ、各前列側の机2と組になって使用されるもので、背もたれ3と、この背もたれ3とは別体に設けた座4とを具備している。背もたれ3は、前記机側支柱24の上端部近傍に角度調整可能に設けてある。座4は、床面Fに対して略水平な使用位置Pから略垂直に起立した起立位置Qとの間でライジング動作可能に設けてなるもので、前記机側支持体22のベース23に取り付けた支持体41と、この支持体41の上端部にブラケット42を介してライジング動作可能に設けた薄板状の座本体43とを具備している。座本体43は、その下面に設けたブラケット42に貫通した支軸44を介して前記支持体41の上端部に回転可能に支持されている。なお、この座本体43は、図示しないコイルバネ等の弾性付勢体により、着座者が席を立つ等して、該座本体43に作用する荷重を解除した場合に、図8に示すように、使用位置Pから起立位置Qへとライジング動作を行うように付勢されている。
【0047】
このような構成のものにおいて、本参考例では、前記座本体43が使用位置Pから起立位置Qへとライジング動作を行う際に、前記支持体41が座本体43とこの座本体43の先端部43a側に位置する対象物である机2との離間距離を大きくする方向へ向かって退避動作を行うように支持する退避機構5を具備している。
【0048】
具体的には、退避機構5は、回転動作により前記支持体41を退避位置である後方側へ退避させ得るものであり、前記机側支持体22のベース23の上面に取り付けた基台部51と、この基台部51から突出してなり前記支持体41の基端部41aを回転可能に支持する軸部52と、前記軸部52を着座者が席を立つ等して、該座本体43に作用する荷重を解除した場合に支持体41を図8中実線で示す位置から想像線で示す退避位置に向かって回転するように付勢する弾性付勢体たるスプリング(図示せず)とを具備してなる。
【0049】
このような構成のものにおいて、着座者が席を立つ等して座4に作用する荷重を解除すると、前記スプリングが支持体41の回転運動を付勢するため、図8に示すように、支持体41は実線で示す位置から前記座本体43とこの座本体43の先端部43a側に位置する机2との離間距離を大きくする方向、すなわち後方へ向かって図中想像線で示す位置へと退避する。この退避動作に伴い、座本体43も支持体41に対して使用位置Pから起立位置Qに向かってライジング動作を行う。
【0050】
このように、前記椅子1は、座本体43が使用位置Pから起立位置Qへとライジング動作を行う際に、座本体43を支持する支持体41が前記座本体43とこの座本体43の先端部43a側に位置する机2との離間距離を大きくする方向へ向かって退避するため、机2と座本体43の先端部43a間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを離着席時に確保することが可能となる。したがって、座本体43の奥行寸法を十分に確保したり、椅子1とその前方に位置する机2との前後ピッチを小さくしても、着座者が離着席する途中で座本体43の先端部43aに引っ掛かって窮屈な思いをする等の不具合や座4のスムーズな起倒動作が行い難いなどの不具合を有効に防止することが可能となる。
【0051】
退避機構5が、支持体41の基端部41a側を正逆方向に回転可能に支持する軸部52を具備してなり、回転動作により前記支持体41を座本体43とこの座本体43の先端部43a側に位置する机2との離間距離を大きくする方向へ向かって退避させ得るものであるので、簡単な構成で、円滑な退避動作が可能となる。
【0052】
退避機構5が、座本体43に係る荷重が解除された場合に、前記支持体41を座本体43とこの座本体43の先端部43a側に位置する机2との離間距離を大きくする方向へ向かって付勢するスプリングを具備してなるので、着座者が起立した際に、自動的に机2と座本体43の先端部43a間に着座者を余裕をもって介在させ得るようなスペースを確保することができる。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について、図9〜図15を参照して説明する。
【0053】
なお、図13〜図15中想像線で示す退避位置Rは、必ずしも図中に示すような状態であるわけではなく、座本体212の退避動作をより明確にするために仮想的に示すものである。
【0054】
この椅子201は、図9及び図10に示すように、学校等で講義等を行う場合の講義用の机202と組み合わせて利用するものである。
【0055】
以下、各部の具体的な構成について詳述する。
【0056】
机202は、前後方向に列をなすように複数個配置してなるものであり、図9及び図10に示すように、巾方向に沿って複数人数分を一体に設けた天板203と、前記天板203において一人分の巾方向略中央位置を支持してなる机側支持体204とを具備してなる。この机側支持体204は、床面Fに設けたベース205と、このベース205から起立して設けた机側支柱206と、この机側支柱206の下端部206a側同士を連結する支柱連結部207とを具備している。
【0057】
椅子201は、前記机202において2列目以降の机側支持体204の前面に取り付けてあり、各前列側の机202と組になって使用するもので、背もたれ208と、座209とを具備している。
【0058】
背もたれ208は、着座者の背を支持する薄板状の背もたれ本体210と、この背もたれ本体210を前記机側支柱206に支持させるための背支桿211とを具備しており、前記背もたれ本体210の裏面側に前記背支桿211の上端部211a近傍をビス等で固定して形成してある。
【0059】
座209は、薄板状の座本体212と、この座本体212の下面に取り付けた座受部213とを具備している。座受部213は、図10に示すように、板金素材を折り曲げて上向きコ字形状に形成してあり、底壁214と、この底壁214の左右両端から起立している一対の起立壁215と、前記座本体212に当該座受部213を取り付けるために前記起立壁215の上端部から外方側に延出している一対の水平壁216とを具備している。そして、この座受部213は、前記水平壁216をネジ止めする等の適宜の固定方法を利用することにより、前記座本体212の下面に取り付けてある。
【0060】
このような構成のものにおいて、図13に示すように、本実施の形態の椅子201は、着座者が起立する際、前記座本体212が、使用位置Pから略水平状態で退避方向に略平行移動するような退避動作をした後、起立位置Qへライジング動作を行う跳ね上げ式のものである。具体的には、前記座本体212と座本体212の先端部212a側に位置する対象物である机202との離間距離を大きくする退避方向すなわち退避位置Rへ向かって退避動作を行うように前記座本体212を支持する退避機構217と、前記座本体212を床面Fに対して略水平な使用位置Pと略垂直な起立位置Qとの間でその先端部212a側が基端部212b側を中心にして回転するようにライジング動作可能に支持するライジング機構218とを具備してなる。なお、前述したように、図13中想像線で示す退避位置Rは、必ずしも図中に示すような状態であるわけではなく、座本体212の退避動作をより明確にするために仮想的に示すものである。
【0061】
以下、前記退避機構217とライジング機構218について詳述する。
【0062】
まず、退避機構217について詳述する。
【0063】
退避機構217は、図11及び図12に示すように、略平行に配置した第1、第2リンク部材219、220を協動することによって、前記座本体212を略水平状態で退避方向に略平行移動させる四辺リンクにより構成されている。具体的には、この退避機構217は、前記第1、第2リンク部材219、220と、これら第1、第2リンク部材219、220の基端部219a、220a側を前記机側支柱206に設けた背支桿側ブラケット221に対して正逆方向に回転可能に支持する第1、第2回転支持軸部たる第1、第2軸部222、223と、前記第1、第2リンク部材219、220の先端部219b、220b側を前記座受部213側に設けた座受側ブラケット224に対して正逆方向に回転可能に支持させる第3、第4回転支持軸部たる第3、第4軸部225、226と、座本体212に係る荷重が解除された場合に前記第1、第2リンク部材219、220を前記第1、第2軸部222、223を支点にして退避方向へ回転するように付勢する弾性体たる第1のコイルバネ227とを具備している。
【0064】
第1リンク部材219は、底壁228と一対の左右起立壁229から構成される上向きコ字形状のものである。底壁228は、その前端部228a側に、前記左右起立壁229より前方に延出した延出部230を具備している。左右起立壁229は、図11に示すように、その基端部229a近傍に、前記第1軸部222を挿入するための第1軸部挿入孔231を有しているとともに、その先端部229b近傍に、前記第3軸部225を挿入するための第3軸部挿入孔232を有している。
【0065】
第2リンク部材220は、頂壁233と左右垂下壁234とから構成される下向きコ字形状のもので、使用位置Pにおいて前記第1リンク部材219の上方に配置してある。左右垂下壁234は、図11に示すように、その基端部234a近傍に、前記第2軸部223を挿入するための第2軸部挿入孔235を有しているとともに、その先端部234b近傍に、前記第4軸部226を挿入するための第4軸部挿入孔236を有している。
【0066】
次に、これら第1、第2リンク部材219、220を回転可能に支持している背支桿側ブラケット221及び座受側ブラケット224について説明する。
【0067】
背支桿側ブラケット221は、座209と背もたれ208を机側支柱206に取り付け、且つ、座本体212をライジング動作させるべく支持しているものである。この背支桿側ブラケット221は、具体的には、図11及び図12に示すように、前記第1、第2リンク部材219、220の基端部219a、220aの外側に位置する側面視略台形状の一対の左右側壁237と、これら左右側壁237の後端部同士を連結する後壁238と、この後壁238の上端部側を折り曲げて形成した頂壁239と、この頂壁239の前端部側を略鉛直方向に沿って下方に折り曲げた垂下部240とを具備してなり、前記後壁238をネジ等の取付具を介して前記背支桿211とともに机側支柱206の下端部206aに取り付けることにより、前記机側支持体204に固定してある。左右側壁237は、図11に示すように、その前端部近傍の上下方向中央位置に、前記第1軸部223を挿入するための第2軸部挿入孔242を有してなるとともに、その前端部近傍の下端部側に、前記第1軸部222を挿入するための第1軸部挿入孔241を有してなる。さらに、垂下部240は、図12に示すように、略鉛直方向に沿った上半部240aと、この上半部240aの下端部から後方に向って傾斜させて折り曲げた下半部240bとから構成されている。なお、前記垂下部240は、前記座本体212が使用位置Pと起立位置Qとの間で回転する際に、前記第2リンク部材220と突き当たることにより、前記第1、第2リンク部材219、220が使用位置Pよりさらに下方へ、また起立位置Qよりさらに後方へ回転することを禁止するストッパとしての役割を果たすものである。具体的には、前記上半部240aは、図15に示すように、起立位置Qにおいて前記第2リンク部材220の頂壁233と突き当って、前記第2リンク部材220が起立位置Qからさらに背もたれ208に近付く方向、すなわち後方へ回転することを禁止している。また、前記下半部240bは、図14に示すように、使用位置Pにおいて前記第2リンク部材220の頂壁233と突き当って、前記第2リンク部材220が使用位置Pからさらに床面Fに近付く方向、すなわち下方へ回転することを禁止している。
【0068】
座受側ブラケット224は、図12に示すように、前記座受部213と第1、第2リンク部材219、220の先端部219b、220bとの間に介在してある。この座受側ブラケット224は、具体的には、使用位置Pにおいて、前記座受部213内の後端部近傍に配置してあり、図11に示すように、側面視略扇形状の一対の左右側壁245と、これら左右側壁245の上縁部同士を連結する連結板246とを具備している。左右側壁245は、その後縁部近傍の下端部側に、前記第3軸部225を挿入するための第3軸部挿入孔247を有しているとともに、その後縁部近傍の上端部側に、前記第4軸部226を挿入するための第4軸部挿入孔248を有している。
【0069】
第1、第2軸部222、223は、図11及び図12に示すように、前記第1リンク部材219と第2リンク部材220とを背支桿側ブラケット221に正逆方向に回転可能に支持させるためのものである。
【0070】
第1軸部222は、前記背支桿側ブラケット221の左右側壁237間に、前記第1リンク部材219の基端部219a側を介在させ、前記背支桿側ブラケット221の前記第1軸部挿入孔241と、第1リンク部材219の第1軸部挿入孔231の軸心を略一致させた状態で、その一端部を前記背支桿側ブラケット221の左右側壁237の何れか一方の外側から他方へと挿通した後、その両端部を適宜の手段で抜け止め処理して前記背支桿側ブラケット221の左右側壁237間に取り付けてある。
【0071】
第2軸部223は、前記第1軸部222と同様、前記背支桿側ブラケット221の左右側壁237間に、前記第2リンク部材220の基端部220a側を介在させ、前記背支桿側ブラケット221の前記第2軸部挿入孔242と第2リンク部材220の第2軸部挿入孔235の軸心を略一致させた状態で、その一端部を前記背支桿側ブラケット221の左右側壁237の何れか一方の外側から他方へと挿通した後、その両端部を適宜の手段で抜け止め処理して前記背支桿側ブラケット221の左右側壁237間に取り付けてある。
【0072】
第3、第4軸部225,226は、前記第1リンク部材219と第2リンク部材220とを座受側ブラケット224に正逆方向に回転可能に支持させるためのものである。
【0073】
第3軸部225は、図12に示すように、まず、前記座受側ブラケットの左右側壁245間に、前記第1リンク部材219の先端部219b側を介在させ、図11に示すように、前記座受側ブラケット224の前記第3軸部挿入孔247と第1リンク部材219の第3軸部挿入孔232の軸心を略一致させた状態で、その一端部を前記座受側ブラケット224の左右側壁245の何れか一方の外側から他方へと挿通させてある。さらに、この第3軸部225は、その両端部に雌ネジ孔249を有しており、前記両端部を前記座受側ブラケット224の左右側壁245から外方に延出した状態で、その軸心を前記座受部213の左右起立壁215に設けた挿入孔250の軸心と略一致させ、前記座受部213の挿入孔250から挿入したビス等の取付具251を前記雌ネジ孔249に螺合することにより、前記座受部213の左右起立壁215間に取り付けてある。なお、この第3軸部225は、前記座受部213を前記座受側ブラケット224に対して正逆方向に回転可能にも支持している。ところが、使用位置Pにおいて前記座本体212の先端部212aに荷重がかかった場合等、前記座受部213が、第3軸部225を支点にして、その先端部212aが床面Fに近付く方向、すなわち下方に向って回転する恐れがある。この回転を防止するために、本実施の形態では、前記座受部213に、使用位置Pにおいて座本体212の先端部212aが下方に回転することを防止する回転防止部252を設けている。この回転防止部252は、前記座受部213の左右起立壁215の後縁部近傍から内方側に向けて突出した一対の板状のものであり、座本体212が使用位置Pにある時に、図12に示すように、前記座受側ブラケット224の左右側壁245の後面245aに突き当って、前記座受部213が第3軸部225を支点にして下方に回転することを防止する。
【0074】
第4軸部226は、図12に示すように、前記座受側ブラケット224の左右側壁215間に、前記第2リンク部材220の先端部220b側を介在させ、図11に示す、前記座受側ブラケット224の前記第4軸部挿入孔248と第2リンク部材220の第4軸部挿入孔236の軸心を略一致させた状態で、その一端部を前記座受側ブラケット224の左右側壁245の何れか一方の外側から他方へと挿通した後、その両端部を適宜の手段で抜け止め処理して前記座受側ブラケット224の左右側壁245間に取り付けてある。
【0075】
第1のコイルバネ227は、図11及び図12に示すように、両端部227a、227bがフック状となっている伸縮可能な周知のコイルバネである。そして、その一端部227aを前記第3軸部225に、その他端部227bを前記第1軸部223に掛止しており、その伸縮動作によって、前記座本体212を使用位置Pから退避位置Rへと回転させる方向へ付勢する。なお、本実施の形態では、第1のコイルバネ227の一端部227aと他端部227bとを結ぶ線が、前記第1軸部222と第一のコイルバネ227の他端部227bとを結ぶ線よりも上方すなわち背もたれ208側に位置するように設定してあるため、第1のコイルバネ227は伸長状態から自然状態へと戻ろうとする際に、常に第1、第2リンク部材219、220を背もたれ218に近付く方向へ回転するように付勢する。
【0076】
また、上記各部材には、部材同士が衝突する可能性がある箇所に、合成樹脂素材の緩衝部材を取り付けるようにしている。
【0077】
具体的には、図12に示すように、座本体212と座受側ブラケット224が突き当たる際の衝撃を吸収緩和するために前記座受側ブラケット224の連結板246の上面側に取り付けた第1の緩衝部材254と、起立位置Qにおいて背支桿側ブラケット221の上半部240aと第2リンク部材220の頂壁233が突き当たる際の衝撃を吸収緩和するために背支桿側ブラケット221の上半部240aに取り付けた第2の緩衝部材255と、使用位置Pにおいて背支桿側ブラケット221の下半部240bと第2リンク部材220の頂壁233が突き当たる際の衝撃を吸収緩和するために第2リンク部材220の頂壁233の後端部近傍に取り付けた第3の緩衝部材256である。
【0078】
このような構成のものにおいて、着座者が座る等して座本体212が使用位置Pに保持されている時には、第1のコイルバネ227は、図14中実線で示すように、元の形状である自然状態よりも伸長した伸長状態となっている。そして、着座者が立つ等して座本体212にかかる荷重を解除すると、第1のコイルバネ227が、自然状態に復元しようとして縮む方向へ弾性力が働くため、前記第1、第2リンク部材219、220は、第1、第2軸部222、223を支点にして座本体212の先端部212aが前方側の机202から離間する方向、すなわち後方に向かって回転するように付勢される。この回転に伴って、第1、第2リンク部材219、220の先端部219b、220b側に支持されている座本体212は、図14中実線で示す使用位置Pから図14中想像線で示す退避位置Rへと略水平状態で平行移動して退避することになる。
【0079】
次に、ライジング機構218について説明する。
【0080】
ライジング機構218は、図11および図12に示すように、前記座本体212を正逆方向に回転可能に支持する前記第3軸部225と、前記座本体212を起立位置Qへと回転する方向へ付勢する弾性体たる第2のコイルバネ258とを具備している。特に、本実施の形態では、前記第2のコイルバネ258が、前記退避機構217が退避方向へ回転する際に伸長するように、その一端部258aを前記退避機構217の回転端である第1リンク部材219の延出部230側に関連付けてあり、伸長開始後、自然状態に復元しようとする際に、前記座本体212を退避位置Rから起立位置Qに回転する方向へ付勢してライジング動作を促すものである。
【0081】
第2のコイルバネ258は、図11及び図12に示すように、両端部258a、258bがフック状となっている伸縮可能な周知のコイルバネである。そして、その一端部258aを前記第1リンク部材219の延出部230に設けた掛止孔259に掛止させてあり、他端部258bを前記座受部213側の一部に掛止させてある。
【0082】
なお、この第2のコイルバネ258の一端部258aを掛止させてある前記第1リンク部材219の延出部230は、第3軸部225を支点にして使用位置Pから退避方向へ回転する際に、前記第2のコイルバネ258の一端部258aを引っ張って伸長し得るような軌跡を描くように、前記基端部219aとの間の寸法を設定してある。
【0083】
さらに、本実施の形態では、第2のコイルバネ258の一端部258aと他端部258bとを結ぶ線が、前記第3軸部225と第2のコイルバネ258の他端部258bとを結ぶ線よりも上方すなわち背もたれ208側に位置するように設定してあるため、第2のコイルバネ258は、伸長状態から自然状態へと戻ろうとする際に常に座受部213を背もたれ208に近付く方向へ回転するように付勢する。
【0084】
また、前記ライジング機構218に前述したようなライジング動作を行わせるには、第2のコイルバネ258を少なくとも使用位置Pにおいて自然状態に近い状態とするように調整する必要がある。そのため、本実施の形態では、この第2のコイルバネ258を座受部213に取り付ける際に、その調整を適切に行うための調整部260を設けるようにしている。
【0085】
調整部260は、前記第2のコイルバネ258の取付位置及び伸縮状態を調整するためのものであり、前記第2のコイルバネ258の他端部258b側が掛止させてある掛止部材261と、この掛止部材261に取り付けてある調整ボルト262と、この調整ボルト262を螺進退可能に支持する取付部263とを具備している。
【0086】
掛止部材261は、図12に示すように、底壁264と、この底壁264の前端部から起立した起立壁265とからなる側面視略L字形状のものである。前記底壁264には、前記第2のコイルバネ258の他端部258bを掛止するための掛止孔266が設けてあるとともに、前記起立壁265には、調整ボルト262を挿入するための挿入孔267が設けてある。
【0087】
調整ボルト262は、六角ボルト等であり、ねじ軸の先端部には、ドライバー等の工具の先端を係わり合わせるための凹部268が設けてある。そして、第2のコイルバネ258の調整を行う場合には、この凹部268に前記座受部213の底壁214の前端部近傍に設けた開口部269から挿入した工具の先端を係わり合わせて正逆方向に回転させることにより、前記調整ボルト262を取付部263に対して螺進退させるようにする。
【0088】
取付部263は、頂壁270と前後垂下壁271、272とからなる側面視略下向きコ字形状のもので、前記座受部213内の前端部近傍に溶接等の適宜の手段により固定してある。前記後垂下壁272には、調整ボルト262を螺進退可能に支持するための雌ネジ孔273が設けてあるとともに、前記前垂下壁271には調整ボルト262を挿通するための挿通孔274が設けてある。
【0089】
このような構成のものにおいて、第2のコイルバネ258は、着座者が座る等して座本体212が使用位置Pに保持されている時には、図14に示すように、自然状態を保持している。そして、着座者が立つ等して座本体212にかかる荷重を解除すると、前記第1、第2リンク部材219、220が、第1、第2軸部222、223を支点として退避方向へ向かって回転して退避動作を開始する。この時、前記第2のコイルバネ258は、退避動作をする第1リンク部材219の延出部230に、その一端部258aを引っ張られて伸長する。伸長開始後、第2のコイルバネ258は、伸長状態から自然状態に復元しようとして縮む方向へ弾性力を働かせ、座受部213は、図15に示すように、この弾性力を受けて第3軸部225を支点にして退避位置Rから起立位置Q、すなわち背もたれ208に向かって回転する。これに伴い、前記座受部213に支持されている座本体212は、図15中想像線で示す退避位置Rから図15中実線で示す起立位置Qへとライジングすることになる。
【0090】
なお、前記座受部213の底壁214には、図12に示すように、その後端部近傍に前記延出部230との衝突による衝撃を吸収緩和すべく合成樹脂素材の第4の緩衝部材275が設けてある。
【0091】
次に上述した構成の椅子201において、前記座本体212が、使用位置Pから起立位置Qへと跳ね上げられる場合の作動について図13〜図15を参照して説明する。
【0092】
まず、第1のコイルバネ227は、図13及び図14に示すように、着座者が座本体212に着座している使用位置Pにおいては、伸長状態となっており、第2のコイルバネ258は、自然状態となっている。また、この使用位置Pにおいては、図14に示すように、第2リンク部材220の頂壁233が、背支桿側ブラケット221の垂下壁240の下半部240bと突き当たって、前記第2リンク部材220が使用位置Pからさらに床面Fへ近付く方向、すなわち下方へ回転することを禁止している。さらに、座受部213に設けた回転防止部252が、座受側ブラケット224の左右側壁245の後面245aに突き当たって座本体212の先端部212aが下方に回転することを禁止している。ここで、着座者が、立つ等して座本体212に作用する荷重を解除すると、前記第1のコイルバネ227が、自然状態に復元しようとする。このため、前記第1、第2リンク部材219、220は、前記第1、第2軸部222、223を支点にして前記座本体212とその先端部212a側に位置する机202との離間距離を大きくする退避方向へ向かって図14中実線で示す使用位置Pから図14中想像線で示す退避位置Rへと回転して退避動作を行う。なお、この時、前記座本体212は、前記回転防止部252により、下方に回転することを禁止され略水平状態で平行移動して退避する。一方、使用位置Pで自然状態であった第2のコイルバネ258は、前記第1リンク部材219の回転に伴いその一端部258aを引っ張られて伸長する。伸長開始後、第2のコイルバネ258は、伸長状態から自然状態に復元しようとして縮む方向へ弾性力を働かせる。このため、座受部213は、図15に示すように、第3軸部225を支点にして退避位置Rから起立位置Qへと回転し、第2のコイルバネ258が、自然状態となった位置でライジング動作は完了する。なお、この時、第2リンク部材220の頂壁233が背支桿側ブラケット221の垂下部240の上半部240aに突き当たって第2リンク部材220を起立位置Qからさらに背もたれ208に近付く方向すなわち後方へ回転することを禁止している。
【0093】
このような構成のものであると、座本体212が使用位置Pから起立位置Qへとライジング動作を行う際に、退避機構217が、前記座本体212とこの座本体212の先端部212a側に位置する机202との離間距離を大きくする方向へ向かって座本体212を退避させるため、机202と座本体212の先端部212a間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となり、従来問題となっていた着座者が離着席する途中で座本体212の先端部212aに引っ掛かって窮屈な思いをする等の不具合や座本体212のスムーズな起倒動作が行い難いなどの不具合を有効に防止することが可能となる。また、この退避機構217を設けることにより、座本体212の奥行寸法を十分に確保したり、机202と座本体212の離間ピッチを小さく設定したりしても、離着席時には、机202と座本体212の先端部212a間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となるため、前述した奥行寸法の確保や離間ピッチの縮小化と、離着席の行いやすさとの両立を図ることが可能となる。
【0094】
退避機構217が、前記退避方向へ向かって前記座本体212を回転移動させる四辺リンクであるので、四辺リンクを構成する第1、第2リンク部材219、220の設置角度に関係なく、常に座本体212を略水平状態とすることができるため、第1、第2リンク部材219、220の回転中心側である基端部219a、220aを座本体212の奥方に設置することが可能となり、床面Fから起立させた机側支柱206に座209を支持させる場合に比べて、椅子201の下肢空間を広く確保することができる。また、1本のリンク部材で回転可能に支持する場合と比べても、リンク部材を略鉛直下方に延ばす必要がないため、椅子201の下肢空間を広く確保することができる。
【0095】
退避機構217が、協働して前記四辺リンクを構成する第1、第2リンク部材219、220と、これら第1、第2リンク部材219、220の基端部219a、220aを机側支柱206にそれぞれ正逆方向に回転可能に支持させる第1、第2軸部222、223と、前記第1、第2リンク部材219、220の先端部219b、220b側を前記座209側に正逆方向に回転可能に支持させる第3、第4軸部225,226と、座本体212に係る荷重が解除された場合に前記第1、第2リンク部材219、220が前記第1、第2軸部222、223を支点にして退避方向へ回転するように付勢する第1のコイルバネ227とを具備しているので、簡単な構成で、座本体212にかかる荷重を解除するだけで、使用位置Pから退避位置Rへと退避させることが可能となる。
【0096】
ライジング機構218が、前記第3軸部225を介して前記座本体212を正逆方向に回転可能に支持するものであり、前記座本体212に係る荷重が解除された場合に、前記座本体212を起立位置Qへと回転する方向へ付勢する第2のコイルバネ258を具備しているので、四辺リンクが退避方向へ移動することにより、座本体212を回転可能に支持する第3軸部225の位置も退避方向へ移動するので、結果的に、起立位置Qで机202と座本体212との離間距離も大きく確保することができ、起立位置Qで机202と座本体212との間に利用者が通れるような通路を大きく確保することが可能となる。
【0097】
また、前記第2のコイルバネ258が、前記退避機構217が退避方向へ回転する際に伸長するようにその一端部258aを前記退避機構217の回転端側に関連付けてあり、伸長開始後、元の形状に復元しようとする際に、前記座本体212を起立位置Qに回転する方向へ付勢してライジング動作を促すものであるので、着座者が立ち上がると、先ず座本体212の退避動作がライジング動作に先がけて行われることになり、特に、立ち上がり始めに机202と座本体212の先端部212a間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となり、従来問題となっていた立ち上がり始めに座本体212の先端部212aに引っ掛かって窮屈な思いをするという不具合が解消される。また、自動的に退避動作がライジング動作に先がけて行われるという作用を第1のコイルバネ227、第2のコイルバネ258間で伸縮力設定を厳密に行わなくとも実現することが可能となる。
【0098】
なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0099】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構成で実施され以下に記載されるような効果を奏する。
【0100】
すなわち、本発明は、前記座が使用位置から起立位置へとライジング動作を行う際に、前記座とこの座の先端部側に位置する対象物との離間距離を大きくする方向へ向かって退避動作を行うように座を支持する退避機構を具備しているので、座の奥行寸法を十分に確保したり、椅子と対象物との離間ピッチを小さく設定したりしても、離着席時には、対象物と座の先端部間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となる。したがって、離間ピッチを縮小して限られたスペース内により多くの椅子を配置し得ることや奥行寸法の確保を図って長時間の着座に耐えられる座り心地の良好な椅子を提供することと、離着席の行いやすさとの両立を図ることが可能となる。
【0101】
退避機構が、前記退避方向へ向かって前記座を移動させる四辺リンクであるならば、四辺リンクを構成するリンク部材の設置角度に関係なく、常に座を略水平状態とすることができるため、リンク部材の回転中心側を座の奥方に設置することが可能となり、床面から起立させた支柱に座を支持させる場合に比べて、座の下肢空間を広く確保することができる。また、1本のリンク部材で回転可能に支持する場合と比べても、リンク部材を略鉛直下方に延ばす必要がないため、座の下肢空間を広く確保することができる。
【0102】
退避機構が、協働して前記四辺リンクを構成する第1、第2リンク部材と、これら第1、第2リンク部材の基端部側をそれぞれ正逆方向に回転可能に支持する第1、第2回転支持軸部と、前記第1、第2リンク部材の先端部側を前記座側で正逆方向に回転可能に支持する第3、第4回転支持軸部と、座に係る荷重が解除された場合に前記第1、第2リンク部材が前記第1、第2回転支持軸部を支点にして退避方向へ回転するように付勢する弾性体とを具備しているならば、簡単な構成で、座にかかる荷重を解除するだけで、自動的に使用位置から退避位置へと退避させることが可能となる。
【0103】
ライジング機構が、前記第3、第4回転支持軸部の何れか一方の回転支持軸部を介して前記座を正逆方向に回転可能に支持するものであり、前記座に係る荷重が解除された場合に、前記座を起立位置へと回転する方向へ付勢する弾性体を具備しているならば、四辺リンクが退避方向へ移動することにより、座を回転可能に支持する回転支持軸部の位置も退避方向へ移動するので、結果的に、起立位置で対象物と座との離間距離も大きく確保することができ、対象物と座との間に利用者が通れるような通路を大きく確保することが可能となる。
【0104】
弾性体が、前記退避機構が退避方向へ回転する際に伸長するようにその一端を前記退避機構の回転端である先端部側に関連付けてあり、伸長開始後、元の形状に復元しようとする際に、前記座を起立位置に回転する方向へ付勢してライジング動作を促すものであるならば、着座者が立ち上がると、先ず座の退避動作がライジング動作に先がけて行われることになるため、特に、立ち上がり始めに対象物と座の先端部間に着座者が余裕をもって介在できるようなスペースを確保することが可能となり、従来問題となっていた立ち上がり始めに座の先端部に引っ掛かって窮屈な思いをするという不具合が解消される。
【0105】
退避機構が、前記座を一端部側で支持する支持体と、この支持体の他端部側を正逆方向に回転可能に支持する軸部とを具備してなり、座がライジング動作を行う際に、前記支持体を座とこの座の先端部側に位置する対象物との離間距離を大きくする方向へ向かって回転させるようにしているならば、簡単な構成で、円滑な退避動作が可能となる。
【0106】
退避機構が、座に係る荷重が解除された場合に、座とこの座の先端部側に位置する対象物との離間距離を大きくする方向へ向かって前記支持体を付勢する弾性体を具備してなるならば、着座者が起立した際に、自動的に対象物と座本体の先端部間に着座者を余裕をもって介在させ得るようなスペースを確保することができる。
【0107】
対象物が、座の先端部側に設けた机或いは椅子であるように、学校や劇場等で利用される場合には、特に上述した本発明の効果を十分に発揮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す側面図。
【図2】 同要部拡大側面図。
【図3】 同要部を示す分解斜視図。
【図4】 同作用説明図
【図5】 同作用説明図。
【図6】 本発明の参考例を示す正面図。
【図7】 同側面図。
【図8】 同作用説明図。
【図9】 本発明の第3の実施の形態を示す側面図。
【図10】 同要部を示す分解斜視図。
【図11】 同要部を示す拡大分解斜視図。
【図12】 同要部を示す側断面図。
【図13】 同作用説明図。
【図14】 同作用説明図。
【図15】 同作用説明図。
【符号の説明】
<第1の実施の形態>
101…椅子
102…机
104…座
105…座本体
105a…先端部
106…ライジング機構
1061…弾性体(第2のコイルバネ)
107…退避機構
1071…第1リンク部材
1071a…基端部
1071b…先端部
1072…第2リンク部材
1072a…基端部
1072b…先端部
1073…弾性体(第1のコイルバネ)
1074…第1回転支持軸部(第1軸部)
1075…第2回転支持軸部(第2軸部)
1076…第3回転支持軸部(第3軸部)
1077…第4回転支持軸部(第4軸部)
F…床面
P…使用位置
Q…起立位置
R…退避位置
参考例
1…椅子
2…机
41…支持体
41a…基端部
43…座本体
43a…先端部
5…退避機構
52…軸部
F…床面
P…使用位置
Q…起立位置
R…退避位置
<第3の実施の形態>
201…椅子
202…机
209…座
212…座本体
212a…先端部
212b…基端部
217…退避機構
218…ライジング機構
219…第1リンク部材
219a…基端部
219b…先端部
220…第2リンク部材
220a…基端部
220b…先端部
222…第1回転支持軸部(第1軸部)
223…第2回転支持軸部(第2軸部)
225…第3回転支持軸部(第3軸部)
226…第4回転支持軸部(第4軸部)
227…弾性体(第1のコイルバネ)
258…弾性体(第2のコイルバネ)
F…床面
P…使用位置
Q…起立位置
R…退避位置

Claims (4)

  1. 座と、前記座を床面に対して略水平な使用位置と略垂直な起立位置との間でその先端部側が基端部側を中心にして回転するようにライジング動作可能に支持するライジング機構とを具備してなり、
    前記座が使用位置から起立位置へとライジング動作を行う際に、前記座と座の先端部側に位置する対象物との離間距離を大きくする退避方向へ向かって退避動作を行うように、前記座を支持する退避機構を具備し、前記退避動作及び前記ライジング動作が個別に行われ得る椅子であって、
    退避機構が、前記退避方向へ向かって前記座を移動させる四辺リンクであり、
    退避機構が、協働して前記四辺リンクを構成する第1、第2リンク部材と、これら第1、第2リンク部材の基端部側をそれぞれ正逆方向に回転可能に支持する第1、第2回転支持軸部と、前記第1、第2リンク部材の先端部側を前記座側で正逆方向に回転可能に支持する第3、第4回転支持軸部と、座に係る荷重が解除された場合に前記第1、第2リンク部材が前記第1、第2回転支持軸部を支点にして退避方向へ回転するように付勢する弾性体とを具備していることを特徴とする椅子。
  2. ライジング機構が、前記第3、第4回転支持軸部の何れか一方の回転支持軸部を介して前記座を正逆方向に回転可能に支持するものであり、前記座に係る荷重が解除された場合に、前記座を起立位置へと回転する方向へ付勢する弾性体を具備していることを特徴とする請求項記載の椅子。
  3. 弾性体が、前記退避機構が退避方向へ回転する際に伸長するようにその一端を前記退避機構の回転端である先端部側に関連付けてあり、伸長開始後、元の形状に復元しようとする際に、前記座を起立位置に回転する方向へ付勢してライジング動作を促すことを特徴とする請求項2記載の椅子。
  4. 対象物が、座本体の先端部側に設けた机或いは椅子であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の椅子。
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