JP4967597B2 - 切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、円板状の工具本体の側面及び外周部に形成された凹部に設けられた取付座にインサートが着脱自在とされる切削工具に関するものである。
従来、例えば、ディスクブレーキにおいてブレーキパッドを支持するキャリパーは、ブレーキパッドに対向する面が互いに平行に加工されていることが必要であるために、円板状の工具本体の両側面及び外周部に設けられた凹部にインサートを取付け、その両側面に設けられたインサートにより、キャリパーの内側に形成されるディスクのパッドに対向する内側両側面を切削すると同時に、外周部に設けられたインサートによりディスクの外周部と対向する底面を切削し、上記内側両側面相互の平行度と、上記内側両側面の上記底面に対する直角度を精度高く切削加工している。
このような、切削工具(例えば、サイドカッタ)では、軸線回りに回転される円板状の工具本体の外周部及び両側面に複数の凹部が工具本体の外周部に周方向に間隔をあけて複数形成され、これら凹部の工具回転方向後方側に延びる取付座に対してインサートが、例えば、特許文献1に記載されるように直接的に取付けられ、又は例えばスポット溶接等の接合手段によって固定されたプレートを介して着脱可能に取り付けられている。
特開2001−38517号公報
ところで、このような切削工具においては、切削時に大きな切削力がインサートに作用した場合や、長期間の使用にともない取付座又は取付座に固定されたプレートが摩耗又は変形すると、インサート取付け時の静的精度や切削時のビビリ等の動的精度の確保が困難となって製品精度が低下する。そのため、インサートが工具本体の取付座に対して正確に配置、維持されることが重要であり、切削加工時のバランスと高い加工精度が要求される両側面においては特に重要である。
そこで、インサートが工具本体の取付座に対して正確に配置、維持するために、工具本体に配置されるインサートの数を増やすことによる各インサートの切削負荷の削減や、凹部に形成された取付座の修正や、凹部に接合手段によって固定されたプレートを凹部から取り外して新たなプレートを取付けることなどが挙げられる。しかしながら、インサートの数の増加は、取付スペースに関しての制約があり、また、取付座の修正やプレートの取替えには多くの工数が必要とされるうえコスト面で採算が合わないという問題があった。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたもので、工具本体の両側面外周部に形成された凹部に設けられた取付座にインサートが装着される切削工具において、切削時に各インサートに作用する切削力を低下させることにより、切削力や長期間にわたる使用による工具本体の摩耗や変形を抑制し、工具本体を長期間にわたって精度高く維持し、工具本体の寿命が延長可能な切削工具を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
請求項1に記載の発明は、軸線回りに回転される円板状の工具本体の両側面外周側に形成された第1の凹部に第1の取付座が設けられ、前記第1の取付座に切刃を有する第1のインサートが着脱自在に装着されるとともに、前記工具本体の外周部に形成された第2の凹部に第2の取付座が設けられ、前記第2の取付座に切刃を有する第2のインサートが着脱自在に装着される切削工具であって、前記第1の凹部は、工具本体の外周円環部の各側面から工具本体の軸線方向に向かって一段凹んで形成されるとともに切粉ポケットと外周部と各側面とに開放され前記第1のインサートが各側面から装着される工具回転方向の前方側の凹部と、前記前方側の凹部よりさらに軸線方向及び工具本体の内周側に一段凹んで形成され前記前方側の凹部と外周部と各側面に開放され前記第1のインサートの前記回転方向後方側を支持する第1の支持プレートが各側面から着脱自在かつ密着して取付けられる工具回転方向の後方側の凹部とから画成され、前記第1の支持プレートは、前記第1の凹部に嵌合可能とされるとともに、前記工具本体の側面視に、略正方形状の基部とこの基部がなす正方形の一辺よりも幅狭で該一辺から真直に工具本体外周側に延びる延出部とが一体に形成されたL字形状とされ、かつ前記基部が前記工具本体に取付けられていることを特徴とする。
この発明に係る切削工具によれば、工具本体の両側面外周部に形成された第1の凹部の第1の取付座に第1のインサートを取付ける場合、第1のインサートの工具回転方向後方側に工具本体と着脱自在とされた第1の支持プレートを介して第1のインサートを取付けるので、切削時に大きな切削力が作用する場合や長期間にわたって使用される場合であっても、工具本体の第1の凹部に対する摩耗や変形が抑制される。また、第1の支持プレートが摩耗又は変形した場合、第1の支持プレートのみを交換することにより、工具本体が新しいときと同じ状態で第1のインサートを第1の取付座に取付けることが可能となる。
その結果、工具本体の精度を長期間にわたって維持し工具本体の寿命を延長することが可能となり、切削加工に関する加工コストを削減することができる。
また、第1の支持プレートの基部が工具本体に取付けられているので、第1の支持プレートの取付けに際して充分な取付け力を確保することができ、また、第1の支持プレートの外周側の周方向の幅が内周側より小さくされることにより、第1の取付座に充分なスペースを確保して装着可能な第1のインサートの数を増加させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の切削工具であって、前記第1の支持プレートは、前記基部が取付ボルトにより前記工具本体に取付けられていることを特徴とする。
この発明に係る切削工具によれば、第1の取付座に対する第1の支持プレートの取り付けが取付ボルトによりなされるので、着脱が容易であり短時間で確実な着脱を行なうことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の切削工具であって、前記第2の凹部の前記第2のインサートの工具回転方向の後方側には、前記第2のインサートの回転方向後方側を支持する第2の支持プレートが取付ボルトにより着脱自在に取付けられていることを特徴とする。
この発明に係る切削工具によれば、工具本体の外周部の凹部に形成された第2の取付座に第2のインサートを取付ける場合、工具本体と着脱自在とされた第2の支持プレートを介して第2のインサートを取付けるので、切削時に大きな切削力が作用する場合や長期間にわたって使用される場合であっても、工具本体の外周部に形成された凹部への摩耗や変形が抑制される。また、第2の支持プレートが摩耗又は変形した場合、第2の支持プレートのみを交換することにより、工具本体が新しいときと同じ状態で第2のインサートを第2の取付座に取付けることが可能となる。
その結果、切削加工に関する加工コストを削減することができる。
本発明に係る切削工具によれば、工具本体の両側面外周部に形成された第1の凹部に第1のインサートを取付ける際に、工具本体に着脱可能に構成された第1の支持プレートを介して取付けるので、切削時に大きな切削力が作用する場合や長期間にわたって使用される場合に、工具本体の摩耗や変形を抑制することができ、その結果、工具本体の精度を長期間にわたって維持して工具本体の寿命を延長することができる。
その結果、切削加工に関する加工コストを削減することができる。
図1から図6は、本発明の一実施形態を示すものであり、図1において、符号1は切削工具を、符号2は工具本体を示している。
本実施形態において、切削工具1は、軸線Oを中心とした外形略円板状の工具本体2を備えたサイドカッタとされ、この軸線O回りに図中に符号Tで示す工具回転方向に回転されることにより切削工具1の両側面外周部及び外周部に対応する位置の切削加工に供されるものである。
切削工具1は、図1、図2に示すように、工具本体2と、工具本体2の両側面外周部に取付けられる超硬合金等の硬質材料からなる複数の第1のインサート40と、工具本体2の外周部に取付けられる超硬合金等の硬質材料からなる複数の第2のインサート50とを備えており、工具本体2は、それぞれの第1のインサート40の工具回転方向Tの後方側を支持する第1のインサート40よりは軟質な例えば鋼材(SKD61)からなる第1の支持プレート5と、それぞれの第2のインサート50の工具回転方向Tの後方側を支持する第2のインサート50よりは軟質な例えば鋼材(SKD61)からなる第2の支持プレート7とを備えている。
図3は、工具本体2の軸線Oを含む断面であり、工具本体2は、軸線Oを中心として、径方向内方から外方に向かって、中央に取付穴が形成されたボス部27と、リブ部29と、外周円環部28とを備えており、ボス部27の一方側の端面27Aは外周円環部28の一方側の側面28Aよりも工具本体2の軸線O方向に凹んで形成されるとともに、ボス部27の他方側の端面27Bは外周円環部28の他方側の側面28Bよりも突出して形成されており、ボス部27の中央には一方側の端面27Aから他方側の端面27Bに貫通する取付穴が形成され、他方側の端面27Bにはキー溝が形成されている。
また、リブ部29には、工具本体2を軽量化するために複数の孔29Aが形成されている。
また、工具本体2は、外周部2Cには、軸線O方向から見た場合に外周部2Cから内周側に凹むとともに工具本体2を軸線O方向に貫通し、かつ周方向に間隔をあけて形成された複数の切粉ポケット3を備えており、両側面28A、28Bの外周側には各切粉ポケット3の工具回転方向Tの後方側に、該切粉ポケット3と工具本体2の外周部2Cと各側面28A、28Bに開口する第1の凹部4、第2の凹部6が形成されており、第1の凹部4には第1の取付座8が設けられて第1のインサート40が、第2の凹部6には第2の取付座9が設けられて第2のインサート50が、それぞれ収納可能とされている。
第1のインサート40と第2のインサート50は、外周部2Cの各側面28A、28B側において切削の軌跡が連続するように構成されている。
第1の取付座8に取り付けられる第1のインサート40は、本実施形態では、図6(A)、(B)、(C)に示すように、外形が正方形平板状をなしており、互いに平行な2つの正方形面41とこれら2つの正方形面41に直交するように配置された4つの側面42を有している。2つの正方形面41と各側面42との交差部は断面円弧状とされており、側面42には、正方形面41に対向する方向から見てその4つの頂点から正方形面41の辺稜部の中央部に向かうにつれて正方形面41の中央部分に向かう傾斜面と、この傾斜面から辺稜部の中央に至るまでの間に外周側に切れ上がる緩やかな曲面が形成され、このうち傾斜面がすくい面43とされるとともに、このすくい面43と4つの側面42及び2つの正方形面41との交差稜線部には切刃41Aが形成されている。
また、第1のインサート40の上記正方形面41の中央部には、第1のインサート40の2つの正方形面41を貫通する取付孔45が形成され、2つの正方形面41における取付孔45の開口部にそれぞれ漸次拡径するテーパ部が形成されている。
第1の凹部4の、第1のインサート40の工具回転方向Tの後方側には、第1のインサート40の工具回転方向Tの後方側を支持する第1の支持プレート5が取付ボルト5Kによって着脱自在に取付けられ、第1の支持プレート5の工具回転方向Tの前方側には第1のインサート40が取付ボルト46によって着脱自在に装着されている。
第2の凹部6の、第2のインサート50の工具回転方向Tの後方側には、第2のインサート50の工具回転方向Tの後方側を支持する第2の支持プレート7が取付ボルト7Hによって着脱自在に取付けられ、第2の支持プレート7の工具回転方向Tの前方側には第2のインサート50が取付ボルト56によって着脱自在に装着されている。
第1の凹部4は、凹部4Aと、凹部4Bとにより画成されており、凹部4Aは、工具本体2の外周円環部28の各側面28A、28Bから工具本体2の軸線O方向に向かって一段凹んで形成されるとともに切粉ポケット3と外周部2Cと各側面28A、28Bとに開放され、凹部4Bは、凹部4Aよりさらに軸線O方向及び工具本体2の内周側に一段凹んで形成され、凹部4Aと外周部2Cと各側面28A、28Bに開放されるとともに、軸線O方向からみて工具本体2の内周側の部分が工具回転方向Tの後方側に屈曲するL字形とされている。
凹部4Aは、切粉ポケット3及び外周部2Cに連なる平坦な底面4Cと、この底面4Cに垂直に形成され各側面28A、28Bに連なる壁面4Dとを備えており、凹部4Bは、底面4Cより軸線O方向に一段凹んで形成され外周部2Cに連なる平坦な底面4Eと、工具回転方向Tを向いて底面4Eに垂直に各側面28A、28Bおよび外周部2Cに連なる平坦な壁面4Fと、凹部4Bを構成するL字形の底辺をなす平坦な壁面4Gとを備えている。
また、凹部4Aの工具回転方向Tの後方側に形成された凹部4Bには、第1の支持プレート5が配置され、第1の支持プレート5は、底面4E、壁面4F及び壁面4Gに当接され、取付ボルト5Kが底面4Eに形成されたネジ孔にねじ込まれることによって着脱自在に取付けられるようになっている。
第1の支持プレート5は、凹部4Bに嵌合可能なL字形状のブロック形をなし、すなわち、工具本体2の側面視に、長方形の1つの角部を該長方形の長辺に沿って切欠いた形状をなしていて、同側面視に略正方形状の基部5Aと、この基部5Aがなす正方形の一辺よりも幅狭で該一辺から真直に延びる延出部5Bとが一体に形成されており、前記基部5Aに取付ボルト5Kが挿通されている。
そしてこの第1の支持プレート5は、基部5Aから延出部5Bにわたって前記底面4Eに密着可能な平坦な下面5Dと、前記延出部5Bに前記壁面4Fと密着可能な側面5Eと、前記基部5Aに前記壁面4Gを密着可能な側面5Fとを備えており、基部5Aを工具本体2の内周側に向けるとともに延出部5Bを外周側に延ばすようにして、これらの面4E、4F、4Gと面5D、5E、5Fとを互いに密着させて第1の支持プレート5を凹部4Bに装着した状態で、上記下面5Dと反対側の上面5Gは工具本体2の工具回転方向Tに向かうに従い、外周円環部28の側面28A、28Bからわずかに突出するように傾斜させられ、側面5Eと反対側の工具回転方向Tを向く側面5Hは凹部4Aの工具回転方向Tの後方側に位置して工具回転方向Tを向くように、また側面5Fと反対側の側面5Jは工具本体2の上記外周部2Cに面一となるようにされている。側面5Hは、第1の取付座8の一部をなし、この第1の取付座8に第1のインサート40が取り付けられるようになっている。
この第1の取付座8は、凹部4Aの底面4C、壁面4Dと、上記第1の支持プレート5の側面5Hとによって画成されており、図1、図2、図4に示すように、底面4Cは、軸線O方向からみたときに、第1の取付座8に配置された外形略正方形の第1のインサート40の工具本体2の外周部2C側に位置する辺が、工具回転方向Tに向かうに従い、工具本体2の径方向外方にわずかに傾斜するように形成されるとともに、内周側に向けても逃げ、各側面28A、28B側における第1のインサート40の正方形面41が外周円環部28の各側面28A、28Bからわずかに突出するように傾斜させられている。
このような構成にすることにより、第1のインサート40の外周部2C側と、各側面28A、28Bには、逃げ角が与えられるようになっている。
第2の取付座9に取り付けられる第2のインサート50は、長手方向に直交する断面が偏平した等脚台形状をなす略長方形平板状をなし、すなわち長方形をなす上面51と、この長方形と長さが同じで幅が短く形成された下面52と、上面51の長辺と下面2の長辺を接続して形成される2つの側面53と、図5(B)に示すように前記等脚台形状をなす2つの側面54とを備え、上面51と側面53の交差稜線部に切刃55が形成された構成とされている。
第2の凹部6は、図5に示すように、凹部6Aと、凹部6Bとにより画成されており、凹部6Aは、工具本体2の外周部2Cから内周側に一段凹んで形成されるとともに切粉ポケット3と外周部2Cと各側面28A、28Bに開放され、凹部6Bは、工具本体2の軸線O方向において凹部6Aより浅く形成されるとともに工具本体2の内周側にさらに一段凹んで形成され、凹部6Aと外周部2Cと各側面28A、28Bに開放されている。
凹部6Aは、切粉ポケット3及び外周円環部28の各側面28A、28Bに連なる平坦な底面6Cと、この底面6Cに垂直に形成され外周部2Cに連なる壁面6Dとを備えており、凹部6Bは、底面6Cより内周方向に一段凹んで形成され外周円環部28の各側面28A、28Bに連なる平坦な底面6Eと、工具回転方向Tを向いて底面6Eに垂直に形成され各側面28A、28Bおよび外周部2Cに連なる平坦な壁面6Fと、底面6Eと壁面6Fとに垂直に形成され外周部2Cに連なる平坦な壁面6Gとを備えている。
このうち、底面6Cは軸線O方向に延びる長方形に形成されていて、凹部6Aの工具回転方向Tの後方側に形成された凹部6Bには、第2の支持プレート7が配置され、第2の支持プレート7は、底面6E、壁面6F及び壁面6Gに当接され、取付ボルト7Gが底面6Eに形成されたネジ孔にねじ込まれることによって着脱自在に取付けられるようになっている。
第2の支持プレート7は、凹部6Bに嵌合可能な略直方体状のブロック型をなし、すなわち上記底面6Eに密着可能な平坦な下面7Aと上記壁面6F、6Gに密着可能な側面7B、7Cとを備えており、これらの面6E、6F、6Gと面7A、7B、7Cとを互いに密着させて第2の支持プレート7を凹部6Bに装着した状態で、上記下面7Aと反対側の上面7Dは工具本体2の外周部2Cにおける接線に平行に形成され、側面6Fと反対側の工具回転方向Tの後方側に連なるように、また側面6Gと反対側の側面7Fは工具本体2の外周円環部28の側面28A、28Bに面一となるようにされている。そして、側面7Bは第2の取付座9の一部をなし、この第2の取付座9に第2のインサート50が取り付けられるようになっている。
この第2の取付座9は、凹部6Aの底面6Cと、第2の支持プレート7の側面7Eと、壁面6Dとによって画成されており、図5(A)、(B)に示すように、軸線O方向からみたときに底面6Cは工具回転方向Tの後方側が内周側に向けて逃げて第2のインサート50の上面51が工具回転方向Tの前方側でわずかに突出するように傾斜させられ、側面7Eは第2のインサートの側面53と相補的に形成されており、壁面6Dは、各側面28A、28Bと平行に形成されるとともに各側面28A、28Bからの距離が第2のインサート50の切刃55の幅よりもわずかに小さく形成され、第2のインサート50を装着したときに側面54が各側面28A、28Bからわずかに突出するように構成されている。
工具本体2は、上記のように構成された第1の取付座8及び第2の取付座9の配列に関して、図2に示すように、1つの切粉ポケット3に対して工具本体2の一方の側面2A側と他方の側面2B側がともに第1の取付座8とされる第1の組合せと、一方の側面2A側が第2の取付座9とされ他方の側面2B側が第1の取付座8とされる第2の組合せと、一方の側面2A側が第1の取付座8とされ他方の側面2B側が第2の取付座9とされる第3の組合せとを備えており、この実施の形態において、第1の組合せ、第2の組合せ、第3の組合せは、この順に工具本体2の周方向に配置されている。
ここで、第1のインサート40は、一方の側面2A側の第1の取付座8と、他方の側面2B側の第1の取付座8に取付けられた状態でそれぞれその切刃41Aのうちいずれか一方の正方形面41側の部分が切削に使用される。したがって、第1のインサート40を中心回りに90°ずつ回転させて外周部2Cに位置する4つの切刃41Aの位置を替えることにより、第1のインサート40を4回にわたって使用することができ、さらに工具本体2の反対側の側面の第1の取付座8に取り付け直すことで合計8回使用することができる。
上記実施の形態に係る切削工具1によれば、工具本体2の両側面外周部に形成された第1の凹部4の第1の取付座8に第1のインサート40を取付ける場合、第1のインサート40の工具回転方向Tの後方側に工具本体2と着脱自在とされた第1の支持プレート5を介して第1のインサート40を取付けるので、切削時に大きな切削力が作用する場合や長期間にわたって使用される場合であっても、工具本体2の第1の凹部4に対する摩耗や変形が抑制される。また、第1の支持プレート5が摩耗又は変形した場合、第1の支持プレート5のみを交換することにより、工具本体2が新しいときと同じ状態で第1のインサート40を第1の取付座8に取付けることが可能となる。
その結果、工具本体2の精度を長期間にわたって維持して工具本体の寿命を延長することが可能となる。
その結果、切削加工に関する加工コストを削減することができる。
また、第1の支持プレート5が、工具回転方向Tの後方側に側面5Hを有しているので、第1のインサート40の工具回転方向前方からの切削力が壁面4Fに直接加わることがなく、その結果、切削加工をする際の第1のインサート40による工具本体2への摩耗や変形が抑制される。
また、第1の支持プレート5、第2の支持プレート7が、例えば硬度HRC50のSKD61により形成されるとともに、工具本体2が例えば硬度HRC32のSCM440により形成されて、第1の支持プレート5、第2の支持プレート7の硬度が、工具本体2の硬度より高く構成されているので、第1のインサート40、第2のインサート50を工具本体2に直接装着する場合に比較すると大きな切削力が作用した場合であっても、工具本体2の摩耗や変形を抑制することができる。
また、第1の支持プレート5が、第1の取付座8に取付ボルト5Kにより取付けられているので着脱が容易であり、第1の支持プレート5を短時間で確実に着脱することができる。
また、第1の支持プレート5は、延出部5Bに取付ボルト等が用いられることなく、基部5Aのみに挿通される取付ボルト5Kによって取付けられるので、第1の支持プレート5の外周側に延びる延出部5Bの周方向の幅を内周側より小さくすることができ、その結果、第1のインサート40が多くても第1の取付座8に装着するスペースを充分に確保しつつ、個々の第1の支持プレート5には充分な取付け強度を付えることができ、したがって、第1のインサート40の取付け強度も充分に確保することができる。
なお、上記実施の形態においては、第1の支持プレート5及び第2の支持プレート7がSKD61で製作され、工具本体2がSCM440で製作されて、第1の支持プレート5及び第2の支持プレート7の硬度が工具本体2の硬度よりも高い場合について説明したが、第1の支持プレート5、第2の支持プレート7、工具本体2を、上記材質とは異なる材質で製作することも可能であるし、その場合に、第1の支持プレート5、第2の支持プレート7と工具本体2に係る相対的な硬度を上記の同じ順序とし又は上記実施形態とは逆の順序に構成することも可能である。
また、上記実施の形態においては、工具本体2における第1の取付座8及び第2の取付座9の配置については、上述した第1の組合せ、第2の組合せ、第3の組合せを有するとともに、第1の組合せ、第2の組合せ、第3の組合せの順に工具本体2の周方向に配置される場合について説明したが、第1の取付座8、第2の取付座9の組合せ及び配置については、任意に選択可能であることはいうまでもない。
また、上記実施の形態においては、正方形平板状の第1のインサート40を工具本体2に取付ける場合について説明したが、例えば、楕円形、三角形、五角以上の辺を有する多角形等のインサートを用いてもよく、その場合、第1の支持プレート5の形状を第1のインサート40の形状に対応させて変更することができることはいうまでもない。
また、第2のインサート50の形状その他の仕様に関しても同様である。
本発明の一実施形態を示す正面図である。 図1における切削工具の矢線X方向視の詳細図である。 図1における切削工具の軸線を含む縦断面図である。 本発明に係る切削工具の第1の凹部、第1のインサート、及び第1の支持プレートの詳細を示す図であり、(A)は、外周部側から、(B)は、側面側からみた図である。 本発明に係る切削工具の第2の凹部、第2のインサート、及び第2の支持プレートの詳細を示す図であり、(A)は、外周部側から、(B)は、側面側からみた図である。 本発明に係る切削工具の第1の凹部に取付けられる第1のインサートの一例を示す図であり、(A)は側面図を、(B)は平面図を、(C)は(B)に示した平面図の矢線Yにおける縦断面図である。
符号の説明
1 切削工具
2 工具本体
4 第1の凹部
5 第1の支持プレート
6 第2の凹部
7 第2の支持プレート
8 第1の取付座
9 第2の取付座
40 第1のインサート
50 第2のインサート
O 工具本体2の軸線
T 工具回転方向
2A 一方側の側面
2B 他方側の側面
2C 外周部
5A 基部
5B 延出部
5K 取付ボルト

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転される円板状の工具本体の両側面外周側に形成された第1の凹部に第1の取付座が設けられ、前記第1の取付座に切刃を有する第1のインサートが着脱自在に装着されるとともに、
    前記工具本体の外周部に形成された第2の凹部に第2の取付座が設けられ、前記第2の取付座に切刃を有する第2のインサートが着脱自在に装着される切削工具であって、
    前記第1の凹部は、工具本体の外周円環部の各側面から工具本体の軸線方向に向かって一段凹んで形成されるとともに切粉ポケットと外周部と各側面とに開放され前記第1のインサートが各側面から装着される工具回転方向の前方側の凹部と、前記前方側の凹部よりさらに軸線方向及び工具本体の内周側に一段凹んで形成され前記前方側の凹部と外周部と各側面に開放され前記第1のインサートの前記回転方向後方側を支持する第1の支持プレートが各側面から着脱自在かつ密着して取付けられる工具回転方向の後方側の凹部とから画成され、
    前記第1の支持プレートは、前記第1の凹部に嵌合可能とされるとともに、前記工具本体の側面視に、略正方形状の基部とこの基部がなす正方形の一辺よりも幅狭で該一辺から真直に工具本体外周側に延びる延出部とが一体に形成されたL字形状とされ、かつ前記基部が前記工具本体に取付けられていることを特徴とする切削工具。
  2. 請求項1記載の切削工具であって、
    前記第1の支持プレートは、前記基部が取付ボルトにより前記工具本体に取付けられていることを特徴とする切削工具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の切削工具であって、
    前記第2の凹部の前記第2のインサートの工具回転方向の後方側には、前記第2のインサートの回転方向後方側を支持する第2の支持プレートが取付ボルトにより着脱自在に取付けられていることを特徴とする切削工具。
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