JP4966402B2 - テレビおよび電子機器 - Google Patents

Description

本発明は、テレビおよび電子機器に関する。

例えば液晶テレビのような薄型のテレビは、映像を表示する表示装置と、スタンドとを備えている。スタンドは、表示装置を、例えばテレビ台の据付面の上に支持する。例えば特許文献１で開示されたモニタは、ベース部と、連結部と、回転板とを備えている。

特開２００３−２９８９７９号公報

スタンドは、意匠性を向上させるためにガラス材料で構成される化粧部分と、金属材料で構成される表示装置との固定部分を有するものがある。例えば、これら異なる材料が当接する構造である場合、剛性の低い部材が変形・破損してしまう可能性がある。

本発明の目的は、部品の破損を抑制可能なテレビおよび電子機器を提供することにある。

上記目的を達成するための本発明の一つの形態に係るテレビは、
表示画面を有する表示装置と、前記表示装置を支持し、周方向に回転可能な支柱と、前記支柱と一部の領域が対向された第１の面と、前記第１の面の反対方向に位置する第２の面とを有し、複数の第１の貫通口部が設けられた金属製の基部と、前記支柱と前記基部の前記第１の面との間に設けられ、前記複数の第１の貫通口部と其々連通した複数の第２の貫通口部が設けられたガラス部材と、前記支柱と前記ガラス部材との間に設けられ、前記ガラス部材の前記複数の第２の貫通口部に其々挿入された複数の挿入部を有した樹脂部材と、前記樹脂部材によって前記ガラス部材と離間され、前記基部の前記第２の面から前記第１の貫通口部と前記第２の貫通口部とを通されて、前記樹脂部材と前記ガラス部材と前記基部と前記支柱とを固定した固定部材と、を具備した。

上記目的を達成するための本発明の一つの形態に係る電子機器は、
表示画面を有する表示装置と、前記表示装置を支持した支柱と、第１の面と、前記第１の面の反対方向に位置する第２の面とを有し、複数の第１の貫通口部が設けられた基部と、

前記支柱と前記第１の面との間に設けられ、前記複数の第１の貫通口部と其々連通した複数の第２の貫通口部が設けられたガラス部材と、前記基部の前記第２の面から前記第２の貫通口部を通って前記支柱の前記第１の貫通口部に結合され、前記基部と前記支柱とを其々固定した複数の固定部材と、前記固定部材と前記ガラス部材との間に設けられ、前記固定部材と前記ガラス部材とを離間した緩衝部材と、を具備した。

上記目的を達成するための本発明の一つの形態に係る電子機器は、
表示部と、前記表示部を支持した支持部と、剛性を有するとともに、前記表示部とは反対側で前記支持部と連結された複数の連結部を有した基部と、前記基部と前記支持部との間に設けられた装飾部と、前記装飾部と、前記複数の連結部との間に設けられた緩衝部材と、を具備した。

本発明の一つの実施の形態にかかる液晶テレビを示す斜視図。 液晶テレビを後方向から示す斜視図。 液晶テレビの側面図。 液晶テレビのスタンドを下方向から示す斜視図。 スタンドを分解して示す斜視図。 スタンドを分解して示す断面図。 スタンドの断面図。

以下に、本発明の一つの実施の形態を図１ないし図７に基づいて説明する。なお、本明細書において、手前側（即ちユーザ側）を前方向、ユーザから見て奥側を後方向、ユーザから見て左側を左方向、ユーザから見て右側を右方向、ユーザから見て上方を上方向、ユーザから見て下方を下方向と定義する。

図１は、一つの実施の形態にかかる液晶テレビ１を示す斜視図である。図２は、液晶テレビ１を後方向から見た斜視図である。液晶テレビ１は、テレビおよび電子機器の一例である。図１に示すように、液晶テレビ１は、例えばテレビ台２の据付面２ａに置かれる。液晶テレビ１は、表示装置３とスタンド４とを備えている。

表示装置３は、扁平な筐体７と、液晶表示パネル８とを有している。液晶表示パネル８は、筐体７に収容されている。液晶表示パネル８は、映像を表示する表示画面８ａを有している。表示画面８ａは、筐体７に設けられたディスプレイ開口部７ａから筐体７の外部に露出している。さらに、表示装置３は、テレビチューナーおよびスピーカーを内蔵するとともに、複数のケーブルが接続される。表示装置３は、スタンド４によって図１の矢印Ｒ１で示す方向に回転させられる。

図３は、液晶テレビ１の側面図である。図４は、スタンド４を下方向から示す斜視図である。スタンド４は、カバー部材（ガラス部材）１１と、支持部１２と、４つの第１のゴム足１５と、支柱カバー１６とを備えている。支持部１２と、第１のゴム足１５と、支柱カバー１６とは、それぞれカバー部材１１に取り付けられている。

図５は、スタンド４を分解して示す斜視図である。図５に示すように、カバー部材１１は、例えば矩形のガラス板である。カバー部材１１は、下面２１と、上面２２とを有している。カバー部材１１に、挿通孔２３が設けられている。

図３に示すように、カバー部材１１の下面２１は、テレビ台２の据付面２ａと対向する。上面２２は、下面２１の反対方向に位置している。上面２２は、表示装置３の方向に向いている。カバー部材１１は、例えばガラス製の板であり、塗装が施されることによって、カバー部材１１の厚み方向に遮光されている。カバー部材１１は、開口部１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅを有する。開口部１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄは、開口部１１ｅを中心に該開口部１１ｅを囲むように配置される。

開口部１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄは、下面２１から上面２２に亘って設けられている。第１のゴム足１５は、下面２１に、例えば両面テープで固定されている。第１のゴム足１５は、カバー部材１１の４つの角部１１ａにそれぞれ配置されている。第１のゴム足１５は、据付面２ａに接してカバー部材１１を支持する。

図６は、図５に示す支持部１２を分解して示す断面図である。図５及び図６に示すように、支持部１２は、基部２５と、支柱２６と、第１の緩衝部材２７と、第２の緩衝部材２８と、回動部２９とを有している。支柱２６は、第１部分２６１と、第２部分２６２とを有する。第１部分２６１と、第２部分２６２とは、回動部２９を挟んで接合されている。第２部分２６２は、開口部２６２ａ，２６２ｂ，２６２ｃ，２６２ｄを有する。開口部２６２ａ，２６２ｂ，２６２ｃ，２６２ｄは、ねじ５８の一部が其々収容（螺合）される。

基部２５は、開口部２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄを有する。開口部２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄは、開口部２６２ａ，２６２ｂ，２６２ｃ，２６２ｄ、及び開口部１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄと其々連通している。即ち、ねじ５８は、カバー１１の開口部及び基部２５の開口部を通り、そして支柱２６の第２部分２６２の開口部に螺合される。

第１の緩衝部材２７は、カバー部材１１に向って突出された挿入部２７ａ，２７ｂ，２７ｃ，２７ｄが設けられる。挿入部２７ａ，２７ｂ，２７ｃ，２７ｄは、其々開口部１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄに挿入される。第２の緩衝部材２８は、カバー部材１１に向って突出された挿入部２８ｅが設けられる。挿入部２８ｅは、其々開口部１１ｅに挿入される。このような構成を有することで、本実施例の構成では、カバー部材１１に対して上下方向から第１の緩衝部材２７と第２の緩衝部材２８とを其々強固に取り付けることができる。

図７に示すように、支持部１２は複数の部品から構成されているが、表示装置３を支持するためにはこれらの部品を一体的に堅固に固定しなくてはならない。支持部１２内の部品間の結合力を強める場合、金属製のねじ５８により、カバー部材１１を間に挟み金属製の基部２５と金属製の支柱２６とを強固にネジ止めする必要がある。この場合、第１の緩衝部材２７と第２の緩衝部材２８とがなければ、カバー部材１１は、上面側で支柱２６と接触し、下面側で基部２５と接触し、開口部１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅ内で其々ネジ５８と接触する構成となる。ガラス材料で構成されたカバー部材１１が３方向から剛性の高い金属部材に押圧された場合、破損・欠損が生じてしまう可能性がある。

そこで、本実施例の電子機器では、ガラス製のカバー部材１１と金属製の基部２５と金属製の支柱２６、及び金属製のねじ５８との間に第１の緩衝部材２７及び第２の緩衝部材２８を其々介在させ、これらの部材が相互に干渉することを防ぐ。第１の緩衝部材２７及び第２の緩衝部材２８は、例えばプラスチック等の樹脂製材料で構成される。このような構成を有することで、支持部１２内にあるガラス部材と金属部材とを離間し、ガラス部材が破損することを抑制することができる。

図５乃至図７に示す通り、本実施例の回動部２９は、基部２５の下面及びカバー部材１１よりも表示装置３側にある。例えば、回動部２９を基部２５の下面側から露出するように設けた場合、電子機器を載置する面から粉塵が回動部２９の機構内に侵入し、回転がスムーズにできなくなってしまう可能性があるが、本実施例の構成であれば、回動部２９が、基部２５の下面及びカバー部材１１よりも表示装置３側にあること、また、回動部２９は、カバー１６により覆われていることによって、外部からの粉塵から保護される。即ち、回動部２９の機構に支障が生じて回転性能が低下することを防止できるとともに、美観も向上させることができる。

基部２５は、第１の面３１と、第２の面３２と、複数の第２のゴム足３３とを有している。第１の面３１は、カバー部材１１と対向している。図３に示すように、第２の面３２は、第１の面３１の反対方向に位置し、据付面２ａと対向している。

第２のゴム足３３は、例えば両面テープによって、基部２５の第２の面３２に固定されている。図３に示すように、第２のゴム足３３は、基部２５が置かれた据付面２ａに接している。第２のゴム足３３は、基部２５を支持する。

支柱２６は、基部２５に支持されている。支柱２６は、表示装置３を支持している。基部２５の第２のゴム足３３は、据付面２ａに接している。このように、表示装置３は、支柱２６を介して基部２５に支持される。基部２５および支柱２６は、ガラス板であるカバー部材１１から独立して、表示装置３を支持する。これにより、万が一カバー部材１１が破損しても基部２５が表示装置３を支持するため、液晶テレビ１の転倒を防止することができる。

基部２５は、ガラス板であるカバー部材１１によって覆われている。これにより、液晶テレビ１の外観が良くなる。さらに、カバー部材１１は、基部２５の第１の面３１に固定されている。カバー部材１１は、４つの第１のゴム足１５によって支持されている。これにより、基部２５の安定性が増し、液晶テレビ１の安全性が向上する。

支柱２６が回転する際の第１の緩衝部材２７の回転を防止することにより、設計時に想定した部分でのみ擦れが生じる。例えば、支柱２６の支持部４２と、第１の緩衝部材２７の支持部４２と対向した面とが擦れる。一方、基部２５と、第１の緩衝部材２７の基部２５と対向した面とは擦れない。これにより、想定外の箇所で擦れによる塵芥が発生することを防止できる。

なお、本発明は上記実施の形態に特定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施可能である。例えば、本発明は液晶テレビに限らず、パーソナルコンピュータのディスプレイ装置にも適用できる。

さらに、上記実施の形態では、第１の緩衝部材２７に、カバー部材１１に向って突出された挿入部２７ａ，２７ｂ，２７ｃ，２７ｄが設けられ、第２の緩衝部材２８に、カバー部材１１に向って突出された挿入部２８ｅが設けられる構成を有するが、これらの形状はこれに限らない。ガラス製のカバー部材１１と他の金属部材とを離間させることができれば、例えば、挿入部２７ａ，２７ｂ第２の緩衝部材２８に設けられても良い。

１…液晶テレビ
３…表示装置
１１…カバー部材
２５…基部
２６…支柱
２７…第１の緩衝部材
２７ａ，２７ｂ，２７ｃ，２７ｄ，２７ｅ…挿入部
２８…第２の緩衝部材
３１…第１の面
３２…第２の面

Claims (9)

1. 表示画面を有する表示装置と、
   前記表示装置を支持し、周方向に回転可能な支柱と、
   前記支柱と一部の領域が対向された第１の面と、前記第１の面の反対方向に位置する第２の面とを有し、複数の第１の貫通口部が設けられた金属製の基部と、
   前記支柱と前記基部の前記第１の面との間に設けられ、前記複数の第１の貫通口部と其々連通した複数の第２の貫通口部が設けられたガラス部材と、
   前記支柱と前記ガラス部材との間に設けられ、前記ガラス部材の前記複数の第２の貫通口部に其々挿入された複数の挿入部を有した樹脂部材と、
   前記樹脂部材によって前記ガラス部材と離間され、前記基部の前記第２の面から前記第１の貫通口部と前記第２の貫通口部とを通されて、前記樹脂部材と前記ガラス部材と前記基部と前記支柱とを固定した固定部材と、
   を具備したことを特徴とするテレビ。
2. 前記挿入部は、前記第２の貫通口の内面を覆った円筒形状を有することを特徴とする請求項１に記載のテレビ。
3. 前記基部は、前記基部が置かれた据付面に接することで前記支柱を支持したことを特徴とする請求項２に記載のテレビ。
4. 前記基部と前記ガラス部材との間に設けられた第２の樹脂部材をさらに具備したことを特徴とする請求項３に記載のテレビ。
5. 前記固定部材は、ネジであり、前記基部の前記第２の面から前記第２の貫通口部を通り、前記支柱に設けられた開口部内に螺合されたことを特徴とする請求項３に記載のテレビ。
6. 前記支柱は、前記複数の第１の貫通口部よりも前記表示装置側に位置され、前記基部に対して前記基部の周方向に回転可能な機構を有することを特徴とする請求項３に記載のテレビ。
7. 表示画面を有する表示装置と、
   前記表示装置を支持した支柱と、
   第１の面と、前記第１の面の反対方向に位置する第２の面とを有し、複数の第１の貫通口部が設けられた基部と、
   前記支柱と前記第１の面との間に設けられ、前記複数の第１の貫通口部と其々連通した複数の第２の貫通口部が設けられたガラス部材と、
   前記基部と前記支柱とを其々固定した固定部材と、
   前記固定部材と前記ガラス部材との間に設けられ、前記固定部材と前記ガラス部材とを離間した緩衝部材と、
   を具備したことを特徴とする電子機器。
8. 前記基部と前記ガラス部材との間に設けられた第２の緩衝部材をさらに具備したことを特徴とする請求項７に記載の電子機器。
9. 前記支柱は、前記複数の第１の貫通口部よりも前記表示装置側に位置され、前記基部に対して前記基部の周方向に回転可能な機構を有することを特徴とする請求項８に記載の電子機器。

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