JP4966215B2 - 交流直流分離回路 - Google Patents

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本発明は、直流成分に交流成分が重畳された入力電圧から直流成分と交流成分とを分離して取り出す交流直流分離回路に関するものである。
従来から、2線式の通信線を介して複数台の端末器を相互に接続し、端末器間でデータ伝送を行うデータ伝送システムとして、各端末器の電源となる直流電源電圧を通信線に印加することで各端末器への電源供給を行う構成としたものが知られている(たとえば特許文献1参照)。この種のデータ伝送システムでは、通信線上において、端末器の電源となる直流電源電圧にデータによって変調された交流信号電圧を重畳させ、端末器において、直流電源電圧と交流信号電圧とを分離することでデータ伝送と電源供給とを同一の通信線を用いて同時に行うことが可能である。
このような構成のデータ伝送システムにおいては、端末器に、通信線からの入力電圧について、直流成分と交流成分とを分離して取り出すための交流直流分離回路が必要になる(たとえば特許文献2参照)。
ところで、上記構成のデータ伝送システムにおいては、2線式の通信線に複数台の端末器が接続されるから、各端末器の入力インピーダンスが通信線を介して並列接続されることとなる。したがって、交流成分(交流信号電圧)を遠方まで伝送したり、通信線に接続可能な端末器の許容台数を多くしたりするためには、交流成分に対する各端末器の入力インピーダンスを極力高く設定する必要がある。
そこで、特許文献2においては、図7に示すように、直流電源電圧Vdcに交流信号電圧Vacを重畳させた入力電圧から交流成分を分離し高入力インピーダンスのバッファを通して交流負荷Zacに与える交流電圧取出部と、前記入力電圧から直流成分を分離し直流負荷Zdcに与える直流電圧取出部とを備えた交流直流分離回路1が提案されている。
この交流直流分離回路1では、交流電圧取出部が、入力電圧から交流成分を取り出す第1のキャパシタC1と、第1のキャパシタC1により取り出された交流成分を増幅するバッファとしての非反転増幅器Aとからなり、直流電圧取出部が、入力電圧が一端に印加される第1のインダクタL1と、非反転増幅器Aの出力端に第2のキャパシタC2によって交流結合される第2のインダクタL2と、第1のインダクタL1の他端と第2のインダクタL2の他端との接続点に一端が接続される第3のインダクタL3と、第3のインダクタL3の他端に一端が接続されるとともに両端に直流負荷Zdcが接続される第3のキャパシタC3とからなる。第2および第3のインダクタL2,L3のインダクタンスは互いに等しい。非反転増幅器Aの利得は、精度の高い抵抗(図示せず)を使用して調整されており、ここでは2倍に調整される。
上記図7の構成によれば、第1のインダクタL1の一端には入力電圧(直流電源電圧Vdc+交流信号電圧Vac)が印加され、他端には非反転増幅器Aの出力(2倍の交流信号電圧Vac)を第2および第3のインダクタL2,L3で分圧した交流電圧が印加されるので、第1のインダクタL1の両端に印加される電圧の交流成分を同振幅且つ同位相とすることができ、したがって、第1のインダクタL1のインピーダンスを等価的に無限大とすることができる。この状態では、交流直流分離回路1の入力インピーダンスは非反転増幅器Aの入力インピーダンスによって決まるから、非反転増幅器Aとして入力インピーダンスの高いものを用いれば、結果的に交流直流分離回路1の入力インピーダンスを高く設定することができる。また、第3のインダクタL3に第3のキャパシタC3を接続することでローパスフィルタを構成しているから、直流負荷Zdcに対しては、交流成分を除去した直流成分を印加することができる。
特開2001−95232号公報 特開2004−112577号公報
しかし、特許文献2に記載の構成では、インダクタL1〜L3を複数個用いることによって高入力インピーダンスを実現しているので、交流直流分離回路1の小型化を図る場合にこれらのインダクタL1〜L3が小型化の妨げとなる。また、上記構成では、フィルタ回路においてインダクタL2,L3の自己共振や線間容量などを利用して、2つの共振点を有することで交流成分(交流信号電圧Vac)の周波数帯域でのインピーダンスを高くして、直流負荷Zdcに交流成分が印加されることを阻止しているものの、前記インピーダンスのピークとなる周波数が複数のインダクタL2,L3のインダクタンスによって決まるため、インダクタL2,L3の選定に手間がかかるという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであって、交流成分に対して比較的高い入力インピーダンスを確保しながらも、従来構成に比べてインダクタの必要数を低減することができる交流直流分離回路を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、直流成分に交流成分を重畳した入力電圧が印加される入力端子と、入力端子に一端が接続される第1のインダクタと、第1のインダクタの前記一端に接続されたボルテージフォロア回路を介して入力端子に接続される交流出力端子と、第1のインダクタの他端に接続されたフィルタ回路を介して入力端子に接続される直流出力端子とを備え、ボルテージフォロア回路は、第1のインダクタの前記一端と基準電位点との間の交流電圧と同振幅且つ同位相の交流電圧を第1のインダクタの他端と基準電位点との間に出力し、フィルタ回路は、第1のインダクタの前記他端にコレクタが接続され、第1のインダクタの前記他端に抵抗を介してベースが接続され、直流出力端子にエミッタが接続されたトランジスタと、トランジスタのベースと前記基準電位点との間に挿入されたキャパシタとを有することを特徴とする。
この構成によれば、ボルテージフォロア回路が、第1のインダクタの一端と基準電位点との間の交流電圧と同振幅且つ同位相の交流電圧を第1のインダクタの他端と基準電位点との間に出力するから、第1のインダクタには交流電流が流れないこととなり、第1のインダクタのインピーダンスを等価的に無限大とすることができる。すなわち、交流直流分離回路は、交流成分に対して高い入力インピーダンスを確保することができる。しかも、フィルタ回路は、第1のインダクタの他端にコレクタが接続され、第1のインダクタの他端に抵抗を介してベースが接続され、直流出力端子にエミッタが接続されたトランジスタと、トランジスタのベースと基準電位点との間に挿入されたキャパシタとを有するから、インダクタを用いることなく交流成分を減衰して直流成分を取り出すことができる。したがって、インダクタとキャパシタとをフィルタ回路に用いた従来構成に比べて、インダクタの必要数を低減することができるという利点がある。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記フィルタ回路が、前記抵抗と直列に接続されており、前記抵抗との接続点が前記トランジスタのベースに接続され、他端が前記基準電位点に接続されるツェナーダイオードを有することを特徴とする。
この構成によれば、トランジスタのベース電流の一部をツェナーダイオードで引き抜くことによって、抵抗で生じる電圧降下を大きくして、トランジスタのエミッタ出力を低減することができる。つまり、ツェナーダイオードによってトランジスタのベース電圧が規制され、直流出力端子から出力される直流成分(直流電圧)を降圧することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記フィルタ回路が、前記トランジスタのエミッタと前記直流出力端との間に第2のインダクタを含むローパスフィルタを有することを特徴とする。
この構成によれば、トランジスタで除去しきれない交流成分があっても、直流出力端子から出力される直流成分においては、第2のインダクタを含むローパスフィルタによって確実に交流成分を除去することができる。しかも、第2のインダクタを含むローパスフィルタのみで交流成分を除去する場合に比べて、第2のインダクタのインダクタンスを小さく抑えることができる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記第1のインダクタと前記ボルテージフォロア回路と前記フィルタ回路とが、前記基準電位点に対してそれぞれ対称に設けられ平衡回路を成していることを特徴とする。
この構成によれば、入力端子にコモンモードノイズが印加された場合でも、当該コモンモードノイズが直流出力端子や交流出力端子に影響することを回避できる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記基準電位点に対して対称に設けられる一対のインダクタが、同一のコアに2巻線が巻回された2巻線インダクタからなることを特徴とする。
この構成によれば、一対のインダクタが2巻線インダクタからなるので、各インダクタを個別に設ける場合に比べて、インダクタの小型化を図ることができる。
本発明は、ボルテージフォロア回路によって、第1のインダクタの両端側に同振幅且つ同位相の交流電圧が発生するから、第1のインダクタには交流電流が流れず、第1のインダクタのインピーダンスを等価的に無限大とすることができる。したがって、交流直流分離回路は、交流成分に対して高い入力インピーダンスを確保することができる。しかも、フィルタ回路は、第1のインダクタの他端にコレクタが接続され、第1のインダクタの他端に抵抗を介してベースが接続され、直流出力端子にエミッタが接続されたトランジスタと、トランジスタのベースと基準電位点との間に挿入されたキャパシタとを有するから、インダクタを用いることなく交流成分を減衰して直流成分を取り出すことができるという利点がある。
(実施形態1)
本実施形態の交流直流分離回路1は、図1に示すように、直流成分(直流電源電圧)に交流成分(交流信号電圧)を重畳した入力電圧が印加される一対の入力端子Tinと、前記入力電圧から取り出された交流成分を出力する一対の交流出力端子Tacと、前記入力電圧から取り出された直流成分を出力する一対の直流出力端子Tdcとを備えている。
本実施形態では、入力端子Tinの一方(直流成分の高電位側であるから、以下高電位側という)に一端が接続された第1のインダクタL1と、入力端子Tinと交流出力端子Tacとの間に設けられたボルテージフォロア回路2とが設けられる。ボルテージフォロア回路2は、第1のインダクタL1の一端と入力端子Tinの他方(直流成分の高電位側であるから、以下低電位側という)との間に接続された第1のキャパシタC1および第1の抵抗R1からなる直列回路を具備し、第1のキャパシタC1と第1の抵抗R1との接続点を、利得が1倍である非反転増幅器Aおよび第2のキャパシタC2を介して第1のインダクタL1の他端に接続した構成を有する。ここにおいて、ボルテージフォロア回路2の出力端(非反転増幅器Aの出力端)が交流出力端子Tacの一方に接続され、入力端子Tinの低電位側が交流出力端子Tacの他方に接続される。
この構成により、入力電圧に含まれる交流成分は、第1のキャパシタC1を通して直流成分から分離され、非反転増幅器Aを通して交流出力端子Tacに出力される。このとき、ボルテージフォロア回路2は、第1のインダクタL1の一端側に印加される交流電圧と同振幅且つ同位相の交流電圧を第1のインダクタL1の他端側に出力する。つまり、第1のインダクタL1には交流電流は流れないこととなり、交流成分に対しては第1のインダクタL1のインピーダンスを等価的に無限大とすることができる。なお、第2のキャパシタC2を設けたことにより、第1のインダクタL1の他端から非反転増幅器Aへの直流電流の流入が阻止される。
ところで、本実施形態の交流直流分離回路1は、第1のインダクタL1の他端に接続されたフィルタ回路3を備え、このフィルタ回路3を介して直流出力端子Tdcが入力端子Tin接続された構成を有する。
フィルタ回路3はnpn型のトランジスタTr1を具備しており、このトランジスタTr1は、コレクタが第1のインダクタL1の他端に接続され、ベースが第2の抵抗R2を介して第1のインダクタL1の他端に接続され、エミッタが直流出力端子Tdcの一方(以下、高電位側という)に接続されている。ここで、トランジスタTr1のベースは、交流直流分離回路1の基準電位点となる入力端子Tinの低電位側に対し第3のキャパシタC3を介して接続される。入力端子Tinの低電位側(基準電位点)は直流出力端子Tdcの他方(以下、低電位側という)に接続され、一対の直流出力端子Tdc間には第4のキャパシタC4が挿入される。
すなわち、フィルタ回路3はトランジスタTr1を用いたリップル・フィルタとして機能するものであって、トランジスタTr1のコレクタから第2の抵抗R2を介してベース電流を流した状態で、ベース電圧のリップル(交流成分)を第3のキャパシタC3によって減衰させることにより、トランジスタTr1のエミッタ出力から交流成分を除去する機能を有する。
以上説明した構成の交流直流分離回路1によれば、第1のインダクタL1の両端に印加される交流電圧を同振幅且つ同位相としてあるから、交流成分に対する第1のインダクタL1のインピーダンスを等価的に無限大とすることができる。このとき、交流直流分離回路1の入力インピーダンスは、非反転増幅器Aの入力インピーダンスによって決まるので、非反転増幅器Aとして入力インピーダンスの高いもの(たとえば入力段を電圧制御素子であるMOSFETで構成した非反転増幅器)を用いれば、交流直流分離回路1の入力インピーダンスを高めることができる。なお、図7に示した従来構成では、非反転増幅器Aの利得を2倍に調整するために精度の高い抵抗を使用するのに対し、本実施形態では、非反転増幅器Aの利得は1倍であるから利得調整のための抵抗が不要になり、回路の小型化を図ることができる。
また、トランジスタTr1を用いたフィルタ回路3を採用したことにより、従来構成のように複数個のインダクタを用いることなく、入力電圧から直流成分を分離して取り出すことが可能となり、インダクタの個数が減少した分だけ交流直流分離回路1の小型化を図ることができる。
本実施形態の交流直流分離回路1は、たとえば、2線式の通信線4(図7参照)を介して複数台の端末器5(図7参照)を相互に接続し、端末器5間でデータ伝送を行うデータ伝送システムの端末器5に用いられる。このデータ伝送システムでは、通信線4上において、端末器5の電源となる直流電源電圧にデータによって変調された交流信号電圧を重畳させ、端末器5において、交流直流分離回路1によって直流電源電圧(直流成分)と交流信号電圧(交流成分)とを分離することで、データ伝送と電源供給とを同一の通信線4を用いて同時に行うことが可能である。
ところで、上記構成の交流直流分離回路1においては、第1のインダクタL1と第3のキャパシタC3との影響を含む共振現象により、図2に示すシミュレーション結果のように、入力端子Tinから見た入力インピーダンス特性に、ある周波数帯域でピークを生じる場合がある(図2では、横軸を周波数、縦軸を入力インピーダンスの絶対値とする)。したがって、直流出力端子の出力に交流成分が重畳されることを回避するために、前記ピークが生じる周波数帯域を避けて交流信号電圧の周波数帯域を設定することが望ましい。ここにおいて、図7の従来構成では、前記ピークが2つ生じるインピーダンス特性となるので、ピークを調整するために複数のインダクタ同士の相互結合なども考慮しなければならないのに対し、本実施形態では、第1のインダクタL1だけを使用しているために前記ピークは1つしか生じないので、インダクタL1の選定は比較的容易である。
なお、上記交流直流分離回路1の用途は、データ伝送システムの端末器5に限られるものではない。
(実施形態2)
本実施形態の交流直流分離回路1は、図3に示すようにフィルタ回路3にツェナーダイオードZD1を付加した点が実施形態1の交流直流分離回路1と相違する。ツェナーダイオードZD1は、トランジスタTr1のベースと基準電位点との間において、第3のキャパシタC3と並列に接続されている。
この構成では、トランジスタTr1のベース電流の一部をツェナーダイオードZD1で引き抜くことによって、第2の抵抗R2で生じる電圧降下を大きくして、トランジスタTr1のエミッタから出力される電圧を低くすることができる。すなわち、ツェナーダイオードZD1を付加したことで、直流出力端子Tdcから出力される直流成分(直流電圧)を降圧することができる。したがって、直流出力端子Tdcに接続される直流機器においては、三端子レギュレータ等の電圧調整回路を用いることなく、たとえばマイコン等の低電圧で動作する回路の電源を得ることができ、回路構成の簡略化を図ることができる。
なお、本実施形態の交流直流分離回路1においては、入力端子Tinから見た入力インピーダンス特性のシミュレーション結果は、図4に示すようにピークを持たないものとなる(図4では、横軸を周波数、縦軸を入力インピーダンスの絶対値とする)。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の交流直流分離回路1は、図5に示すようにフィルタ回路3に、第4のキャパシタC4と共にLCローパスフィルタを構成する第2のインダクタL2を設けた点が実施形態1の交流直流分離回路1と相違する。第2のインダクタL2は、トランジスタTr1のエミッタと第4のキャパシタC4との間に挿入されている。
本実施形態の構成によれば、第2のインダクタL2と第4のキャパシタC4とで構成されるLCローパスフィルタが、トランジスタTr1を用いたリップル・フィルタで除去されなかった交流成分を再度フィルタリングすることにより、直流出力端子Tdcに出力される直流成分から交流成分を確実に除去することができるという利点がある。しかも、このLCローパスフィルタは、リップル・フィルタの補助として設けられるものであるから、図7の従来構成のようにLCローパスフィルタのみで交流成分から直流成分を分離して取り出す構成に比べて、LCローパスフィルタの容量を小さく設定することができる。つまり、図7に示す従来構成では、第3のインダクタL3としてインダクタンスがmHオーダーのインダクタを用いる必要があり、また、このインダクタンスがインピーダンス特性に影響を与えるため、フィルタ回路の設計が難しいという問題があるが、本実施形態では、これらの問題を解消することができる。
なお、その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
本実施形態の交流直流分離回路1は、図6に示すように、基準電位点に対して第1のインダクタL1,L1’とボルテージフォロア回路2,2’とフィルタ回路3,3’とがそれぞれ対称に設けられた平衡回路の構成を採用している点が、不平衡回路の構成を採用した実施形態1の交流直流分離回路1と相違する。
本実施形態では、一対の交流出力端子Tacは各ボルテージフォロア回路2,2’の出力端にそれぞれ接続され、一対の直流出力端子Tdcは各フィルタ回路3,3’の出力端にそれぞれ接続される。ここで、両フィルタ回路3,3’の出力端間には一対の抵抗R3,R3’からなる分圧回路が設けられ、これらの抵抗R3,R3’の接続点が基準電位点に接続される。なお、直流出力端の高電位側に設けられるトランジスタTr1は実施形態1と同様npn型であるのに対し、直流出力端子の低電位側に設けられるトランジスタTr1にはpnp型が用いられる。
上述の構成によれば、交流直流分離回路1は、入力端子Tinにコモンモードノイズが印加された場合でも、当該コモンモードノイズが直流出力端子Tdcあるいは交流出力端子Tacに現れることを防止することができる。したがって、端末器5同士の通信距離が長い場合など、コモンモードノイズが乗りやすい状況で使用される端末器5には特に有用である。
また、各フィルタ回路3,3’内の第2のインダクタL2はそれぞれ個別に設けてもよいが、同一コアの2巻線が巻回された2巻線インダクタの各巻線をそれぞれ第2のインダクタL2として利用することにより、交流直流分離回路1の小型化を図ってもよい。なお、この場合に、各第2のインダクタL2の極性を揃えておけば、入力端子Tinに印加されたコモンモードノイズが第2のインダクタL2で相殺され低減されるという効果も期待できる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
本発明の実施形態1の構成を示す概略回路図である。 同上の入力インピーダンスのシミュレーション結果を示す説明図である。 本発明の実施形態2の構成を示す概略回路図である。 同上の入力インピーダンスのシミュレーション結果を示す説明図である。 本発明の実施形態3の構成を示す概略回路図である。 本発明の実施形態4の構成を示す概略回路図である。 従来例を示す概略回路図である。
符号の説明
1 交流直流分離回路
2 ボルテージフォロア回路
3 フィルタ回路
C3 (第3の)キャパシタ
L1 第1のインダクタ
L2 第2のインダクタ
R2 (第2の)抵抗
Tac 交流出力端子
Tdc 直流出力端子
Tin 入力端子
Tr1 トランジスタ

Claims (5)

  1. 直流成分に交流成分を重畳した入力電圧が印加される入力端子と、入力端子に一端が接続される第1のインダクタと、第1のインダクタの前記一端に接続されたボルテージフォロア回路を介して入力端子に接続される交流出力端子と、第1のインダクタの他端に接続されたフィルタ回路を介して入力端子に接続される直流出力端子とを備え、ボルテージフォロア回路は、第1のインダクタの前記一端と基準電位点との間の交流電圧と同振幅且つ同位相の交流電圧を第1のインダクタの他端と基準電位点との間に出力し、フィルタ回路は、第1のインダクタの前記他端にコレクタが接続され、第1のインダクタの前記他端に抵抗を介してベースが接続され、直流出力端子にエミッタが接続されたトランジスタと、トランジスタのベースと前記基準電位点との間に挿入されたキャパシタとを有することを特徴とする交流直流分離回路。
  2. 前記フィルタ回路は、前記抵抗と直列に接続されており、前記抵抗との接続点が前記トランジスタのベースに接続され、他端が前記基準電位点に接続されるツェナーダイオードを有することを特徴とする請求項1記載の交流直流分離回路。
  3. 前記フィルタ回路は、前記トランジスタのエミッタと前記直流出力端との間に第2のインダクタを含むローパスフィルタを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の交流直流分離回路。
  4. 前記第1のインダクタと前記ボルテージフォロア回路と前記フィルタ回路とは、前記基準電位点に対してそれぞれ対称に設けられ平衡回路を成していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の交流直流分離回路。
  5. 前記基準電位点に対して対称に設けられる一対のインダクタは、同一のコアに2巻線が巻回された2巻線インダクタからなることを特徴とする請求項4記載の交流直流分離回路。
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