以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態は情報処理装置として画像形成装置であるデジタル複写機を適用した例である。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるデジタル複写機100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、デジタル複写機100は、概略的には、システム/ネットワーク制御システム(以降においては、メインシステム)101と、サブシステムである操作部制御システム102と、サブシステムである画像処理システム103と、サブシステムであるI/O制御システム104と、スキャナユニット105と、プロッタユニット106と、電源制御ユニット107とを備えている。
メインシステム101は、システム制御及びネットワーク通信制御機能を実現するものである。このようなメインシステム101には、操作部制御システム102と画像処理システム103とI/O制御システム104と電源制御ユニット107とが制御線108を介して接続されている。メインシステム101は、制御線108により各ユニットに対するコマンドを送信してユニット制御を行うことで、デジタル複写機100の装置全体の管理とプリントデータの入出力とデータ処理を行う。また、メインシステム101は、操作部制御システム102への機器情報の提供や画面描画データの指示、あるいは操作部制御システム102からのタッチパネル操作およびキー操作による入力情報を受け取る。このようなメインシステム101は、デジタル複写機100の背面に配置されている。
操作部制御システム102は、利用者がコマンドを入力するためのキー入力装置102a(図2参照)、利用者に機器情報を提供する表示装置102b(図2参照)などを備え、メインシステム101とはデータの授受を実行する。
画像処理システム103は、スキャナユニット105で読み取ったスキャンデータやネットワークから入力された画像データに対し、ユーザ指示に応じて、あるいはデジタル複写機100の持つ特性に応じて各種画像処理を実行する。画像処理システム103は、処理後の画像データをプロッタユニット106に出力する。これらの画像データのやり取りは、画像バス109を通じて行われる。
スキャナユニット105は、光学系、走行体、走行体を駆動するモータなどにより構成され、原稿面を走査して画像データを取り込む。
プロッタユニット106は、作像システム、定着システム、紙搬送システムなど、複数のアクチュエータの組合せによりプリント機能を実現する。
I/O制御システム104には、スキャナユニット105とプロッタユニット106とが接続されている。転写紙への画像形成動作にかかるアクチュエータ制御やセンサ信号制御は、メインシステム101からの指示によりI/O制御システム104の制御で行われ、スキャナユニット105とプロッタユニット106のタイミング制御、定着温度制御などが実施される。
電源制御ユニット107は、各ユニットが消費するDC電力を供給する。
次に、サブシステムである操作部制御システム102の構成、およびメインシステム101と操作部制御システム102との関係について図2を参照しつつ具体的に説明する。
操作部制御システム102は、利用者とのインタフェース機能を有しており、その一環として、利用者がメモリ機能やストレージ機能など、デジタル複写機100単体では実現できない拡張機能を補填する拡張デバイス200を接続するための外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11を有している。この外部インタフェース11には、デジタル複写機100と拡張デバイス200がコマンドのやり取りを行うための通信制御線12、拡張デバイス200に対して電力を供給するための電源供給線13などが接続されている。
なお、通信制御線12には、USB規格に準拠したハードウェア仕様およびプロトコルが採用されている。これにより、利用者にとって利便性の高い汎用的なインタフェースを提供することでシステムの汎用性を高めることができるとともに、低消費電力モードにおけるシステムの消費電力を低減することができる。
図2に示すように、操作部制御システム102は、CPU(Central Processing Unit)20を含むマイクロコントローラ21を備えており、制御デバイスであるCPU20がメインシステム101との通信、及び操作部制御システム102全体の制御を行なっている。マイクロコントローラ21は、CPU20の他、プログラム格納用/実行用のROM22、RAM23、システムの初期値や設定値を保存するための不揮発メモリ(NVメモリ)24を備えている。
一方、図2に示すように、メインシステム101は、CPU1を含むマイクロコントローラ2を備えており、マイクロコントローラ2が操作部制御システム102との通信、及びメインシステム101全体の制御を行なっている。マイクロコントローラ2は、CPU1の他、プログラム格納用/実行用のROM3、RAM4、システムの初期値や設定値を保存するための不揮発メモリ(NVメモリ)5を備えている。
CPU1には、通信制御デバイスであるホスト6が接続されている。CPU1に接続されたホスト6は、操作部制御システム102との通信インタフェースの物理的な信号レベルでの制御を担っている。より具体的には、ホスト6は、操作部制御システム102のCPU20および外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への通信制御線をコントロールする。
また、メインシステム101の外部には、通信制御線を分岐するためのHUBである分岐デバイス110が設けられており、メインシステム101からの通信制御線108が分岐デバイス110によって分岐され、一方の通信制御線14は操作部制御システム102のCPU20へ、他方の通信制御線15は外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11へ接続され、単一のホスト2により複数のターゲットとの通信が可能な構成となっている。
加えて、本実施の形態においては、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11へ電源を供給する電源供給線120に遮断手段として機能する遮断機構121が設けられている。この遮断機構121は、メインシステム101のCPU1のI/Oポート7に接続されており、CPU1が実行するソフトウェアにより電源供給を制御可能としている。すなわち、メインシステム101の制御により、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電源供給を任意に導通、遮断することが可能となっている。
ここで、拡張デバイス200について簡単に説明する。図2に示すように、拡張デバイス200には、メモリ機能やその他拡張機能を実現するためのロジック回路201が組み込まれている。このロジック回路201が通信制御線15を通してメインシステム101とコマンドやデータのやり取りを行うことで拡張機能を実現する。また、拡張デバイス200には、デジタル複写機100との接続用としてコネクタ202も実装されている。拡張デバイス200の内部では電源供給線120より電圧の供給を受け、通信制御線をHIに駆動するための駆動回路203が組み込まれている。このような拡張デバイス200をデジタル複写機100の外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に接続すると、駆動回路203が通信制御線204をHIにドライブし、メインシステム101はそのHI論理を検出することで拡張デバイス200が接続されたことを認識する。
ところで、デジタル複写機100の動作状態は、印刷モード、待機モード、省エネルギーモードの3モードに大別することができる。
印刷モードは、コマンドやデータなどの入力を受け、画像を形成している状態である。待機モードは、コマンドやデータなどを即時実行可能な状態で待ち受けている状態である。
省エネルギーモードは、印刷モードおよび待機モードと比較し、よりシステムの消費電力を低減させた待機状態である。待機モードが全てのユニットに通電した状態であるのに対し、省エネルギーモードではコマンドやデータを受け付けるための最低限のユニットにのみ通電し、デジタル複写機100の消費電力を低減させる。このような省エネルギーモードにおいては、メインシステム101からの指示コマンドにより、電源制御ユニット107はメインシステム101、操作部制御システム102に対してのみ電力供給を実行し、その他のユニットに対しては電力の供給を停止する。この制御により、コマンドの待ち受けは可能で、かつシステムの消費電力を低減した省エネルギーモードが実現される。ここに、省エネモード移行手段が実現されている。
本実施の形態のデジタル複写機100においては、上述したような構成のハードウェアに加え、図3,4で示されるシーケンスをプログラムにより実行することにより、更なる低電力化を目指す。以下において、詳述する。
ここで、図3はシステム起動シーケンスを概略的に示すフローチャートである。デジタル複写機100の電源スイッチ107a(図2参照)が投入されると、メインシスム101、サブシステム(例えば、操作部制御システム102)に電源制御ユニット107から電力が供給される。
電源制御ユニット107から電力が供給されると、図3に示すように、メインシスム101のCPU1は、ROM3に格納されているプログラムに従ってメインシスム101の初期化動作を開始するとともに(ステップS1)、ホスト6の初期化動作を開始する(ステップS2)。
一方、電源制御ユニット107から電力が供給されると、図3に示すように、操作部制御システム102のCPU20は、ROM22に格納されているプログラムに従って操作部制御システム102の初期化動作を開始する(ステップS11)。
操作部制御システム102は、自身の初期化動作が完了すると、メインシステム101からの通信開始を待つ待機状態に入る(ステップS12)。
メインシステム101は、自身の初期化動作が完了すると、操作部制御システム102に対して通信開始手順を実行し、通信の確立を試みる(ステップS3)。そして、操作部制御システム102が起動し、操作部制御システム102からの通信コマンドに対する応答(ステップS13)があった場合(ステップS4のYes)、操作部制御システム102に対して各種設定や動作コマンドを通知し、システム全体の起動を行い、デジタル複写機100を待機モードに移行させる(ステップS5)。
図4は、省エネルギーモード移行シーケンスを概略的に示すフローチャートである。デジタル複写機100は上述のシーケンスを経て待機モードに移行後、所定の条件が満たされた場合、省エネルギーモードに移行する。省エネルギーモードに移行する所定の条件としては、一般的には、一定時間コマンドの入力が無い、もしくはキー入力装置102aからの省エネ移行コマンド入力(スタンバイキー押下)などが該当する。
図4に示すように、上述したような省エネルギーモードへの移行条件が成立すると(ステップS31)、メインシステム101は操作部制御システム102に対して省エネルギーモード移行通知を発行する(ステップS32)。
省エネルギーモード移行通知を受け取った操作部制御システム102は、処理過程にあるプロセスが存在する場合、移行了解通知の発行を保留し、システム全体が省エネルギーモードに移行することを拒絶することができる(ステップS41)。
また、全てのプロセスが完了し、省エネルギー状態に移行可能となった場合、メインシステム101に対してモード移行了解通知を発行後(ステップS42)、通信制御線14に対するドライブを停止し、CPU20をサスペンド状態に保持するスタンバイモードに移行する(ステップS43)。
メインシステム101は、全てのユニットから了解通知を受信すると(ステップS33のYes)、操作部制御システム102への通信制御線14及び外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への通信制御線15の状態を読み出す(ステップS34)。外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が接続されている場合、拡張デバイス200の内部の駆動回路203により通信制御線204がHIに保持されているため、拡張デバイス200が接続されていることを認識する。また、拡張デバイス200が接続されていない場合、操作部制御システム102もドライブを停止しているため、LOW論理が読み出され、拡張デバイス200が未接続であることを認識することができる。
拡張デバイス200が接続されていることが確認された場合(ステップS35のYes:接続確認手段)、省エネルギーモードにおいて新たな拡張デバイス200が接続されることが無いため、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS36)、拡張デバイス200による消費電力を無くすことで、更なる低電力化を実現する。
その後、メインシステム101は、電源制御ユニット107に対してコマンドを発行し、省エネルギーモードに移行する(ステップS37)。
一方、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が未接続である場合には(ステップS35のNo:接続確認手段)、省エネルギーモード中に新たな拡張デバイス200が接続される可能性がある。そのため、そのデバイス接続を認識可能とするため、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を継続したまま、デジタル複写機100を省エネルギーモードに移行させる(ステップS37)。この時、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11には電力を消費するデバイスが接続されていないため、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を継続しても、デジタル複写機100の消費電力はほとんど増加しない。
ここに、電源制御手段の機能が実行される。
このように本実施の形態によれば、サブシステムである操作部制御システム102の省エネルギーモードへの移行が完了した後、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されているか否かを確認し、確認結果に応じて遮断機構121を制御し、外部インタフェース11への電源供給の導通/遮断を選択的に実行可能とすることにより、外部インタフェース11への拡張デバイス200の接続状態を検出し、その検出結果によって外部インタフェース11への通電状態を変更することができるので、システムの省電力化を図ることができる。
また、電源制御手段は、メインシステム101の省エネルギーモードへの移行前に、拡張デバイス200が接続されていると判定した場合には、メインシステム101による遮断機構121に対する制御により外部インタフェース11への電源供給を遮断し、拡張デバイス200が接続されていないと判定した場合には、外部インタフェース11への電源供給を継続することにより、外部インタフェース11への拡張デバイス200の接続時は拡張デバイス200による消費電力を低減することができるので、システムの省電力化を図ることができるとともに、省エネルギーモードに移行後、利用者により拡張デバイス200が外部インタフェースに接続された場合、メインシステム101は通信制御線を監視することにより拡張デバイス200が新たに接続されたことを検出可能となり、利用者の利便性を向上させることができる。なお、外部インタフェース11へ電力供給を継続しても拡張デバイス200が未接続であるため、システムの消費電力の増加は無視できるレベルに抑えられ、省エネルギーモードにおける消費電力値の増大を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図5に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、第1の実施の形態とは、省エネルギーモード移行後にデバイス検出を行う点で異なるものである。
図5は、省エネルギーモード移行/デバイス検出シーケンスを概略的に示すフローチャートである。
図5に示すように、省エネルギーモードへの移行条件が成立すると(ステップS31)、メインシステム101は操作部制御システム102に対して省エネルギーモード移行通知を発行する(ステップS32)。
省エネルギーモード移行通知を受け取った操作部制御システム102は、処理過程にあるプロセスが存在する場合、移行了解通知の発行を保留し、システム全体が省エネルギーモードに移行することを拒絶することができる(ステップS41)。
また、全てのプロセスが完了し、省エネルギー状態に移行可能となった場合、メインシステム101に対してモード移行了解通知を発行後(ステップS42)、通信制御線14に対するドライブを停止し、CPU20をサスペンド状態に保持するスタンバイモードに移行する(ステップS43)。
メインシステム101は、全てのユニットから了解通知を受信すると(ステップS33のYes)、メインシステム101は、電源制御ユニット107に対してコマンドを発行し、省エネルギーモードに移行し(ステップS51)、操作部制御システム102への通信制御線14及び外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への通信制御線15の状態を読み出すことにより、拡張デバイス200の接続検知を行う(ステップS52)。
拡張デバイス200が接続されていることが確認された場合には(ステップS53のYes)、省エネルギーモードにおいて新たな拡張デバイス200が接続されることが無いため、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS54)、拡張デバイス200による消費電力を無くすことで、更なる低電力化を実現する。
一方、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が未接続である場合には(ステップS53のNo)、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止するとともに(ステップS55)、メインシステム101はCPU1に内蔵されているポーリング用タイマを起動する(ステップS56)。
その後、タイマがオーバーフロー時に発生する割り込みをトリガとして(ステップS57のYes)、メインシステム101は遮断機構121を導通制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を一時的に再開する(ステップS58)。
この状態において、メインシステム101は拡張デバイス200の接続検知を再度行う(ステップS59)。
外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が未接続である場合には(ステップS60のNo)、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS61)、ステップS57に戻る。この動作は、デジタル複写機100が省エネルギーモードにあり、拡張デバイス200が未接続である限り継続して実行される。つまり、タイマ割り込みの発生をトリガとして外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への一時的電力供給を行い、デバイス検出動作において拡張デバイス200が接続検知されない場合は再び電源遮断状態に戻るという、定期的な検出動作を繰り返す。
一方、拡張デバイス200が接続されていることが確認された場合には(ステップS60のYes)、メインシステム101は拡張デバイス200の初期化動作を実行して(ステップS62)、一旦デバイスの種類、機能などを認識した後、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS63)、新たなデバイスが接続されることは無いと判断し、ポーリング用タイマによる接続検出動作はここで終了する(ステップS64)。
第1の実施の形態においては、拡張デバイス200の未接続時にのみ、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11へ電力を供給し、拡張デバイス200の接続時には外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11へ電力供給を停止する、という構成を採用することでデジタル複写機100全体の待機時消費電力低減を実現している。
しかしながら、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11へは電力供給が行われているため、通信制御は行わず、単純に周辺オプション用の電力取り出し口として使用される可能性もある。拡張デバイス200の接続検知を通信制御によって行うシステムにおいては、接続された周辺オプションが通信制御に未対応である場合、メインシステム101は周辺オプションの接続を検出することができず、省エネルギーモードにおいても周辺オプションに対して電力を供給してしまい、システム全体での消費電力を増大させてしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、省エネルギーモード移行後、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への拡張デバイス200の接続が通信制御によって検出できなかった場合には、特定の間隔で外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を断続的に行うようにしたものである。
ここに、電源制御手段の機能が実行される。
このように本実施の形態によれば、電源制御手段は、メインシステム101の省エネルギーモードへの移行後に、拡張デバイス200が接続されていると判定した場合には、メインシステム101による遮断機構121に対する制御により外部インタフェース11への電源供給を遮断し、拡張デバイス200が接続されていないと判定した場合には、省エネルギーモードへの移行後であってもメインシステム101による遮断機構121に対する制御により外部インタフェース11への電源供給を断続的に実行することにより、外部インタフェース11の拡張デバイス200を制御するメインシステム101は省エネルギーモードにおいて、特定の周期ごとに外部インタフェース11への電力供給を再開し、通信制御線の状態を監視することで、外部インタフェース11への拡張デバイス200の接続有無を検出することができるので、省エネルギーモードにおける低消費電力化を実現すると共に、省エネルギーモードにおいてもメインシステム101がシステム状態を管理可能とし、利用者の利便性を向上させることができる。また、外部インタフェース11への拡張デバイス200の接続が確認されていない場合のみ電源を供給するため、拡張デバイス200が未接続状態の場合は外部インタフェース11における消費電力はほぼゼロであり、また電源供給口としてのみ外部インタフェース11を使用する周辺機器が接続されている場合も、ごく短期間のみの電力消費に抑制できるため、省エネルギーモードにおけるシステムの消費電力値を低い状態に保持することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を図6および図7に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態または第2の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、第1の実施の形態とは、省エネルギーモード移行後にデバイス検出を行う点で異なるものである。
図6は、省エネルギーモード移行/デバイス検出シーケンスを概略的に示すフローチャートである。
図6に示すように、省エネルギーモードへの移行条件が成立すると(ステップS31)、メインシステム101は操作部制御システム102に対して省エネルギーモード移行通知を発行する(ステップS32)。
省エネルギーモード移行通知を受け取った操作部制御システム102は、処理過程にあるプロセスが存在する場合、移行了解通知の発行を保留し、システム全体が省エネルギーモードに移行することを拒絶することができる(ステップS41)。
また、全てのプロセスが完了し、省エネルギー状態に移行可能となった場合、メインシステム101に対してモード移行了解通知を発行後(ステップS42)、通信制御線14に対するドライブを停止し、CPU20をサスペンド状態に保持するスタンバイモードに移行する(ステップS43)。
メインシステム101は、全てのユニットから了解通知を受信すると(ステップS33のYes)、メインシステム101は、電源制御ユニット107に対してコマンドを発行し、省エネルギーモードに移行し(ステップS51)、操作部制御システム102への通信制御線14及び外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への通信制御線15の状態を読み出すことにより、拡張デバイス200の接続検知を行う(ステップS52)。
拡張デバイス200が接続されていることが確認された場合には(ステップS53のYes)、拡張デバイス200のデバイス情報をメインシステム101のNVメモリ5に格納し(ステップS71)、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止するとともに(ステップS55)、メインシステム101はCPU1に内蔵されているポーリング用タイマを起動する(ステップS56)。
一方、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が未接続である場合には(ステップS53のNo)、そのままステップS55に進む。
その後、タイマがオーバーフロー時に発生する割り込みをトリガとして(ステップS57のYes)、メインシステム101は遮断機構121を導通制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を一時的に再開する(ステップS58)。
この状態において、メインシステム101は拡張デバイス200の接続検知を再度行う(ステップS59)。
外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が未接続である場合には(ステップS60のNo)、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS61)、ステップS57に戻る。この動作は、デジタル複写機100が省エネルギーモードにあり、拡張デバイス200が未接続である限り継続して実行される。つまり、タイマ割り込みの発生をトリガとして外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への一時的電力供給を行い、デバイス検出動作において拡張デバイス200が接続検知されない場合は再び電源遮断状態に戻るという、定期的な検出動作を繰り返す。
一方、拡張デバイス200が接続されていることが確認された場合には(ステップS60のYes)、メインシステム101は拡張デバイス200のデバイス情報を読み出し、NVメモリ5に格納されているデバイス情報との比較を実行する(ステップS72)。
前回の記録と読み出したデバイス情報とが一致した場合は(ステップS73のNo)、特に処理を行わず、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS74)、ステップS57に戻る。
一方、前回の記録と読み出したデバイス情報とが一致しない場合は(ステップS73のYes)、新たなデバイス情報をNVメモリ5に書き込み、システム情報を更新した後(ステップS75)、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS74)、ステップS57に戻る。
第2の実施の形態においては、省エネルギーモード移行後、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への拡張デバイス200の接続が通信制御によって検出できなかった場合には、特定の間隔で外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を行うようにしたものである。
ところが、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11には多くの種類の拡張デバイス200が接続されることが想定され、その中には拡張デバイス200を接続することでシステムの起動を要求する機能デバイスの存在も予想される。このような拡張デバイス200が接続されるデジタル複写機100は、省エネルギーモードにおいても外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11へのデバイス接続を検出しつづける必要があり、また接続されていた拡張デバイス200が省エネルギーモード中に抜き取られ、システム起動を要求する拡張デバイス200がセットされるといった条件にも対応する必要がある。
そこで、本実施の形態においては、省エネルギーモード移行後、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が接続された状態で省エネルギーモードに移行した場合でも、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への拡張デバイス200の接続状態を常に監視しつづけることにより、拡張デバイス200の接続状態が変更され、非接続状態に変化したこと、もしくは拡張デバイス200が使用者によって差し替えられていることを検出可能とするようにしたものである。
ここに、電源制御手段の機能が実行される。
このように本実施の形態によれば、電源制御手段は、メインシステム101の省エネルギーモードへの移行後に、拡張デバイス200の接続状況によらずにメインシステム101による遮断機構121に対する制御により外部インタフェース11への電源供給を遮断した後、特定の周期でメインシステム101による遮断機構121に対する制御により外部インタフェース11への一時的な電力供給を行い、拡張デバイス200の接続検知がなされない場合は再びメインシステム101による遮断機構121に対する制御により外部インタフェース11への電源供給を遮断するという、定期的な検出動作を繰り返すことにより、省エネルギーモード移行後、拡張デバイス200の接続状態が変更され、非接続状態に変化したこと、もしくは拡張デバイス200が使用者によって差し替えられていることを検出することができるので、システムの低消費電力化と利用者の利便性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、メインシステム101はCPU1に内蔵されているポーリング用タイマ機能を用い、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への拡張デバイス200の接続検知タイミングを制御するようにしたが、そのタイマの設定値を機器使用者もしくは機器管理者が変更することで外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への拡張デバイス200の接続検知動作の実施間隔を任意に設定することができるものであっても良い。
ここで、図7は検出タイミング設定変更処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、機器使用者もしくは機器管理者による操作部制御システム102のキー入力部102aのキー操作によりモード変更入力があったと判定した場合には(ステップS201、S202のYes)、設定変更モードに移行し、ポーリング用タイマの設定値を任意の値に変更する(ステップS203)。次いで、機器使用者もしくは機器管理者により確定操作が実行されると(ステップS204のYes)、メインシステム101は入力された設定値をNVメモリ5に書込んで更新する(ステップS205)。
これにより、次回のポーリング用タイマ起動時には、メインシステム101はNVメモリ5から更新された設定値を読み込むことで、機器使用者もしくは機器管理者の意図したインターバルで接続検知動作を実行することが可能となる。また、機器使用者もしくは機器管理者によるタイミング設定以外にも、システムが拡張デバイス200にアクセス時に、デバイス情報の中から接続間隔の要求値を読み出し、NVメモリ5に書き込むことで、次回以降の省エネルギーモードにおいて、最適なインターバルで接続チェックを行うといった構成でも同様の効果を実現可能である。
より具体的には、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に対する電力供給および接続検知用アクセスの頻度を上げることで、デバイス接続状態が変更された場合、より少ないタイムラグで状態変化を検出することが可能となり、利用者の利便性を向上させることが可能となる。また、電力供給及び接続検出用のアクセス頻度を低く設定することにより、システムの平均消費電力を低減させることが可能となる。本構成を採用することにより、システムの低消費電力化と利用者の利便性の向上を高レベルで実現することができる。すなわち、待機状態におけるシステム管理機能と省電力機能の優先度を選択可能とすることで、システムの低消費電力化と利用者の利便性を両立させることが可能となる。
上述したような構成としたのは、次の理由による。本実施の形態においては、接続検知動作を実行するために外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に対して電力を供給するため、その期間においては拡張デバイス200により電力の消費が発生してしまう。拡張デバイス200の定格消費電力が小さい場合は問題とならないが、定格消費電力が大きな拡張デバイス200が接続された場合、システムの平均消費電力を増大させてしまう可能性がある。このような拡張デバイス200が接続されている状態においては、平均消費電力値を低減させるために、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給頻度を低く抑えることが要望される。また、拡張デバイス200の機能によっては、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11へセットした後、極めて小さなタイムラグでシステムに認識される必要がある拡張デバイス200の存在も予想され、このような拡張デバイス200の場合、接続確認の頻度を高くすることが必要となる。すなわち、接続確認動作の実行頻度が決められた一定値であると、接続される拡張デバイス200によってはシステム性能の低下が生じる可能性が高いため、メインシステム101が外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に対して行う電力供給及びデバイス接続確認用のアクセスの頻度を任意に利用者が設定可能としたものである。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を図8および図9に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態ないし第3の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11および分岐デバイス110への電源供給線120に設けられた遮断機構121のON/OFF制御をメインシステム101および操作部制御システム102の双方が実行可能な構成となっている点で第1の実施の形態とは異なるものとなっている。
ここで、図8はメインシステム101と操作部制御システム102との構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施の形態においては、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11および分岐デバイス110へ電源を供給する電源供給線120に遮断機構121が設けられている。この遮断機構121は、OR回路(論理和回路)130を介してメインシステム101のCPU1のI/Oポート7に接続されており、CPU1が実行するソフトウェアにより電源供給を制御可能としている。また、遮断機構121は、OR回路(論理和回路)130を介して操作部制御システム102のCPU20のI/Oポート25にも接続されており、CPU20が実行するソフトウェアにより電源供給を制御可能としている。すなわち、メインシステム101の制御または操作部制御システム102の制御により、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電源供給を任意に導通、遮断することが可能となっている。
なお、図8においては、OR回路(論理和回路)130がHIを出力することで遮断機構121が電源供給線120を導通させる構成を示している。
図9は、電力供給制御シーケンスを概略的に示すフローチャートである。図9に示すように、省エネルギーモードへの移行条件が成立すると(ステップS31)、メインシステム101は操作部制御システム102に対して省エネルギーモード移行通知を発行する(ステップS32)。
省エネルギーモード移行通知を受け取った操作部制御システム102は、処理過程にあるプロセスが存在する場合、移行了解通知の発行を保留し、システム全体が省エネルギーモードに移行することを拒絶することができる(ステップS41)。
また、全てのプロセスが完了し、省エネルギー状態に移行可能となった場合、操作部制御システム102は、メインシステム101に対してモード移行了解通知を発行後(ステップS42)、通信制御線14に対するドライブを停止し(ステップS81)、制御線131を介してOR回路(論理和回路)130をLOWに切り替えることにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11および分岐デバイス110への電力供給を停止し(ステップS82)、CPU20をサスペンド状態に保持するスタンバイモードに移行する(ステップS43)。
メインシステム101は、全てのユニットから了解通知を受信すると(ステップS33のYes)、操作部制御システム102への通信制御線14及び外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への通信制御線15の状態を読み出す(ステップS34)。外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が接続されている場合、拡張デバイス200の内部の駆動回路203により通信制御線204がHIに保持されているため、拡張デバイス200が接続されていることを認識する。また、拡張デバイス200が接続されていない場合、操作部制御システム102もドライブを停止しているため、LOW論理が読み出され、拡張デバイス200が未接続であることを認識することができる。
拡張デバイス200が接続されていることが確認された場合(ステップS35のYes)、省エネルギーモードにおいて新たな拡張デバイス200が接続されることが無いため、メインシステム101は制御線132を介してOR回路(論理和回路)130をLOWに切り替えることにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11および分岐デバイス110への電力供給を停止し(ステップS36)、拡張デバイス200による消費電力を無くすことで、システム全体としてより低消費電力な状態に移行することが可能となる。
その後、メインシステム101は、電源制御ユニット107に対してコマンドを発行し、省エネルギーモードに移行する(ステップS37)。
一方、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が未接続である場合には(ステップS35のNo)、省エネルギーモード中に新たな拡張デバイス200が接続される可能性がある。そのため、そのデバイス接続を認識可能とするため、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11および分岐デバイス110への電力供給を継続したまま、デジタル複写機100を省エネルギーモードに移行させる(ステップS37)。この時、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11には電力を消費するデバイスが接続されていないため、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を継続しても、デジタル複写機100の消費電力はほとんど増加しない。
ここに、電源制御手段の機能が実行される。
このような省エネルギーモードにおいて、操作部制御システム102に対して利用者がキー入力装置102aを介してキー入力を実行したことによりその入力信号を受けつけた場合(ステップS83のYes)、操作部制御システム102のCPU20がスタンバイモードから通常モードに復帰するとともに、操作部制御システム102のCPU20は遮断機構121への制御信号論理をHIに切り替え、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11および分岐デバイス110への電源供給を再開する(ステップS84)。ここに、再開手段の機能が実行される。
そして、操作部制御システム102のCPU20が通信制御線14をHIにドライブしたことが、メインシステム101で検出された場合には(ステップS85のYes)、ステップS86に進み、図3に示したシステム起動を実行する。メインシステム101は通信制御線14の状態を監視することで、通信制御線14がHIにドライブされたことを検出し、操作部制御システム102の起動と通信要求を認識することが可能となる。
このように本実施の形態によれば、メインシステム101、操作部制御システム102に対して利用者によるコマンド入力など起動操作が実行された場合、分岐デバイス110に対する電源供給の遮断機構121を導通させ、メインシステム101と操作部制御システム102との間の通信制御線14を活性化させることにより、コマンドによるシステム間の通信制御を可能とすることで、システムの消費電力低減と利用者の利便性の両立を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、電源制御手段は、メインシステム101の省エネルギーモードへの移行前に、拡張デバイス200が接続されていると判定した場合には、メインシステム101による遮断機構121に対する制御により外部インタフェース11および分岐デバイス110への電源供給を遮断し、拡張デバイス200が接続されていないと判定した場合には、外部インタフェース11への電源供給を継続することにより、省エネルギーモード移行時、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されていない場合は分岐デバイス110への電力供給を継続し、省エネルギーモード移行時、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されている場合は分岐デバイス110への電力供給を停止することで、省エネルギーモード移行時、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されていない状態においては、分岐デバイス110による電力消費を無くすことが可能となり、システムの平均消費電力低減と、利用者の利便性を両立することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を図10および図11に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態ないし第4の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
ここで、図10はメインシステム101と操作部制御システム102との構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施の形態のデジタル複写機100においては、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200の接続検知用のメカニカルスイッチ140を実装している。メカニカルスイッチ140の一端は、プルアップ抵抗141を介して操作部制御システム102の電源のプラス側に接続されており、メカニカルスイッチ140の他端はメインシステム101のCPU1の割り込み入力端子142に接続されている。外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が接続されていない状態では、プルダウン抵抗143により割込み信号はLOWに保持されている。
省エネルギーモードにおいて、メインシステム101のCPU1は外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電源を遮断する遮断機構121をOFFすると共に、通信制御線の制御モジュール144へのクロック供給バッファ145を停止させ、チップの消費電力を低減させた状態に移行する。
上述した状態において、図11に示すように、利用者により拡張デバイス200が外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11にセットされると、メカニカルスイッチ140が押下され、メカニカルスイッチ140が導通する。これにより、プルアップ抵抗141とプルダウン抵抗143の比により決定される電位がCPU1の割込み端子に入力される。プルアップ抵抗141、プルダウン抵抗143の値は割込み端子142がHI論理を認識可能な定数に設定されており、拡張デバイス200が接続されることでCPU1は割込み信号の立ち上がりを認識し、システムを起動することが可能となる。ここに、通知手が実現されている。
上述したように、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200の接続検出用の機構およびその機構の状態検出結果をメインシステム101に通知する回路を有する構成としたのは、以下の理由による。拡張デバイス200の接続を検出するためにメインシステム101の通信制御デバイスであるホスト6は常に動作した状態に保持する必要があるため、メインシステム101のCPU1による消費電力の更なる低減への障害となる可能性がある。また、近年のロジックデバイスにおいては、チップ内部の論理回路が細かくブロックに分割されており、各ブロックに対する動作クロックの停止や、電源供給をこまめに停止することで低消費電力化が可能な構成となっている。すなわち、チップレベルでの低消費電力化を実現するためには、通信制御デバイスであるホスト6などのような高速で動作するチップ内部のロジック回路を停止させることで、電力損失を低減させる必要があるためである。
このように本実施の形態によれば、接続確認手段は、拡張デバイスの接続検知用のメカニカルスイッチ140と、メカニカルスイッチ140の状態検出結果をメインシステムに通知する通知手段と、を備えていることにより、メインシステム101は外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に対して通信制御による接続確認を行うことなく、拡張デバイス200の接続状態変化を検出することが可能となり、システムの平均消費電力を低減することができるとともに、通信制御線が遮断された状態において拡張デバイス200の接続状態変化をリアルタイムで検出することができるので、使用者の利便性を向上させることができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態を図12および図13に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態ないし第5の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
ここで、図12はメインシステム101と操作部制御システム102との構成を示すブロック図である。図12に示すように、本実施の形態のデジタル複写機100においては、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電源供給線120上に設けられた遮断機構121以降にコンデンサなどの蓄電性デバイス150を実装し、その電位をメインシステム101のCPU1のアナログ−デジタル変換器(ADC)151により測定可能な構成を有している。拡張デバイス200に対する電源ラインは電源制御ユニット107からケーブルで外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11まで導かれるが、システムの大きさによっては電線長がかなり長くなり、ラインインピーダンス等の影響により電圧安定性が悪化することが多い。このため、本実施の形態においては、コンデンサなどの蓄電性デバイス150を電源供給線120上の遮断機構121よりも外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11側に実装するようにしたものである。
これにより、拡張デバイス200が未実装の場合、遮断機構121によって電源供給ラインが切断された場合でも、蓄電性デバイス150に蓄えられた電荷のため、電源供給ラインは電源電圧に近い値に保持される。なお、遮断機構121以降の電位レベルはメインシステム101のCPU1に設けられた電位検出手段として機能するアナログ−デジタル変換器(ADC)151に接続されており、リアルタイムで電位の検出が可能となっている。
図13は、省エネルギーモード移行/デバイス検出シーケンスを概略的に示すフローチャートである。図13に示すように、省エネルギーモードへの移行条件が成立すると(ステップS31)、メインシステム101は操作部制御システム102に対して省エネルギーモード移行通知を発行する(ステップS32)。
省エネルギーモード移行通知を受け取った操作部制御システム102は、処理過程にあるプロセスが存在する場合、移行了解通知の発行を保留し、システム全体が省エネルギーモードに移行することを拒絶することができる(ステップS41)。
また、全てのプロセスが完了し、省エネルギー状態に移行可能となった場合、メインシステム101に対してモード移行了解通知を発行後(ステップS42)、通信制御線14に対するドライブを停止し、CPU20をサスペンド状態に保持するスタンバイモードに移行する(ステップS43)。
メインシステム101は、全てのユニットから了解通知を受信すると(ステップS33のYes)、操作部制御システム102への通信制御線14及び外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への通信制御線15の状態を読み出す(ステップS34)。外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が接続されている場合、拡張デバイス200の内部の駆動回路203により通信制御線204がHIに保持されているため、拡張デバイス200が接続されていることを認識する。また、拡張デバイス200が接続されていない場合、操作部制御システム102もドライブを停止しているため、LOW論理が読み出され、拡張デバイス200が未接続であることを認識することができる。
拡張デバイス200が接続されていることが確認された場合(ステップS35のYes)、省エネルギーモードにおいて新たな拡張デバイス200が接続されることが無いため、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS36)、電源制御ユニット107に対してコマンドを発行し、省エネルギーモードに移行する(ステップS37)。
その後、メインシステム101は、電源制御ユニット107に対してコマンドを発行し、省エネルギーモードに移行する(ステップS37)。
一方、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が未接続である場合においても(ステップS35のNo)、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS91)、電源制御ユニット107に対してコマンドを発行し、省エネルギーモードに移行する(ステップS92)。
続くステップS93では、電源供給線120の電位が基準値よりも小さくなったか否かを判定する。これは、以下の理由による。
省エネルギーモードに移行後、利用者によって拡張デバイス200が外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11にセットされた場合、拡張デバイス200のロジック回路201によってコンデンサなどの蓄電性デバイス150に蓄えられた電荷が消費され、電源供給線120の電位が急激に低下する。したがって、メインシステム101のCPU1はこの電位の低下を検出することにより、拡張デバイス200の外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への接続を検出することが可能となる。なお、コンデンサなどの蓄電性デバイス150の自己放電等により、拡張デバイス200が接続されない場合でも、一定の時間が経過すると電源供給線120の電位は徐々に低下する。このような電位の低下であっても、メインシステム101のCPU1は拡張デバイス200の接続と判断する。
電源供給線120の電位が基準値よりも小さくなったと判定した場合には(ステップS93のYes)、メインシステム101は遮断機構121を導通制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を再開し(ステップS94)、拡張デバイス200の接続検知を再度行う(ステップS95)。
外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11に拡張デバイス200が未接続である場合には(ステップS96のYes)、自然放電によって電位が低下したものと判断し、メインシステム101は遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS97)、ステップS93に戻る。
一方、拡張デバイス200が接続されていることが確認された場合には(ステップS96のNo)、メインシステム101は拡張デバイス200の初期化動作を実行して(ステップS98)、一旦デバイスの種類、機能などを認識した後、遮断機構121を遮断制御することにより外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電力供給を停止し(ステップS36)、新たなデバイスが接続されることは無いと判断し、電源制御ユニット107に対してコマンドを発行し、省エネルギーモードに移行する(ステップS37)。この接続検知動作により、コンデンサなどの蓄電性デバイス150には電荷が再充電され、再び拡張デバイス200の接続検知を行うことが可能となる。
このように本実施の形態によれば、接続確認手段は、電源供給線上の遮断機構121よりも外部インタフェース11側に設けられた蓄電性デバイス150と、蓄電性デバイス150の電位を検出する電位検出手段として機能するアナログ−デジタル変換器(ADC)151と、を備えており、電源制御手段により拡張デバイス200が未接続のために電源供給が遮断された後、蓄電性デバイス150の電位の低下をADC151により検出した場合、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されたものと判定することにより、外部インタフェース11への電力供給線上に設けられた汎用部品である蓄電性デバイス150を使用することで、拡張デバイス200の接続検知機能をコストを増加させること無く実現し、システムの待機時消費電力の低減と低コスト化の両立を実現することができる。
このようにしたのは、以下の理由による。第5の実施の形態においては、拡張デバイスの接続検知用にハードウェアを追加することで、制御チップレベルでの低消費電力化を実現している。しかしながら、専用のハードウェアの設置は製品コストを上昇させ、利用者の不利益となるため、極力、コストアップを伴わない接続検知機能の実現が要望されているためである。
なお、一般的な制御CPUにはアナログ−デジタルコンバータが実装されており、アナログ電位を監視すること自体はコストを増加させること無く実現することが可能である。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態を図14に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態ないし第6の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
ここで、図14はメインシステム101と操作部制御システム102との構成を示すブロック図である。図14に示すように、本実施の形態のデジタル複写機100においては、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電源供給線13は操作部制御システム102への電源供給線160から分岐しており、その分岐後に遮断機構161を備えている。この遮断機構161のON/OFFは操作部制御システム102のCPU20のI/Oポート162により制御され、操作部制御システム102が任意に電源供給を制御することが可能な構成となっている。
次に、省エネルギーモード移行/デバイス検出シーケンスについて説明する。
メインシステム101は、省エネルギーモード移行条件が成立すると通信制御線12の状態を読み出し、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への拡張デバイス200の接続有無を確認する。
拡張デバイス200の接続が検出された場合、メインシステム101は操作部制御システム102に対して電源供給ライン13の遮断通知を発行し、その後、省エネルギーモードへの移行を通知する。電源供給線遮断通知を受領した操作部制御システム102は、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への電源供給を停止する。
一方、拡張デバイス200が未接続の場合、メインシステム101は電源供給線13の遮断通知は発行せず、操作部制御システム102に対する省エネルギーモード移行通知のみを発行する。
ここに、電源制御手段の機能が実行される。
このように本実施の形態によれば、サブシステムである操作部制御システム102への電力供給線を分岐して外部インタフェース11への電力供給線として使用し、遮断機構161をサブシステムである操作部制御システム102により制御するようにしたことにより、メインシステム101とサブシステム102との間に外部インタフェース11用の電力供給線を備える必要が無いため、システム間のインタフェースをより簡便にすることで、より廉価な構成にてシステムの低消費電力化と利用者の利便性とを両立することができる。
このようにしたのは、以下の理由による。例えば、情報処理装置である画像形成システムは、複数のユニットの組合せにより機能を実現しているため、各ユニット間をハーネス、コネクタなどで接続する必要がある。ユニット間のインタフェース信号の増加はハーネスの電線数やコネクタのピン数増加の要因となり、製造コストを考慮した場合、インタフェース信号数は極力、少なくすることが望ましいからである。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態を図15および図16に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態ないし第7の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
ここで、図15はメインシステム101と操作部制御システム102との構成を示すブロック図である。図15に示すように、本実施の形態のデジタル複写機100においては、メインシステム101の通信制御デバイスであるホスト6に加え、操作部制御システム102にも通信制御線をコントロールするための通信制御デバイスであるホスト170を備えており、ホスト170はCPU20に接続されている。
図15に示すように、メインシステム101と接続される通信制御線15は分岐デバイス110を経由した後、操作部制御システム102の選択手段として機能するセレクタ171に接続される。また、操作部制御システム102のホスト170から出力される通信制御線172も同様にセレクタ171に接続される。
セレクタ171は、通信制御ポートAとBとのいずれを外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11の通信制御線173と接続するかを選択可能となっている。その選択は、操作部制御システム102のCPU20のI/Oポート174からの出力信号によって制御される。また、操作部制御システム102のCPU20からメインシステム101のCPU1に対して起動信号が通信制御線175を介して出力され、この起動信号により操作部制御システム102がメインシステム101をスリープ状態から復帰させることが出来るようになっている。
図16は、通信制御線パス切替シーケンスを概略的に示すフローチャートである。図16に示すように、省エネルギーモードへの移行条件が成立すると(ステップS31)、メインシステム101は操作部制御システム102に対して省エネルギーモード移行通知を発行するとともに、拡張デバイス情報を含む制御パラメータを送信する(ステップS32)。
操作部制御システム102は、拡張デバイス情報を受領してNVメモリ24に格納し(ステップS101)、モード移行了解通知を発行した後(ステップS102)、操作部制御システム102内のホスト170を起動し(ステップS103)、セレクタ171のパスをBに切り替える(ステップS104)。
一方、メインシステム101は、操作部制御システム102からの状態移行了解通知を受領後(ステップS33のYes)、CPU1をスタンバイモードに移行させることで(ステップS120)、メインシステム101の消費電力を低減させることが可能となる。
操作部制御システム102は、システムが低消費電力状態に移行した後も、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への拡張デバイス200の接続検知動作を継続する(ステップS105)。
新たな拡張デバイス200が接続されたことが検出された場合(ステップS106のYes)、メインシステム101は拡張デバイス200のデバイス情報を読み出し、NVメモリ24に格納されているデバイス情報との比較を実行する(ステップS107)。
前回の記録と読み出したデバイス情報とが一致した場合は(ステップS108のNo)、特に処理を行わず、ステップS106に戻る。
一方、前回の記録と読み出したデバイス情報とが一致しない場合は(ステップS108のYes)、操作部制御システム102内のホスト170を停止した後(ステップS109)、操作部制御システム102はセレクタ171のパスをAに戻すとともに(ステップS110)、メインシステム101に対して起動トリガ信号を出力し(ステップS111)、メインシステム101のCPU1を活性化する。
メインシステム101は、起動トリガ信号を受信すると(ステップS121のYes)、ステップS122に進み、図3に示したシステム起動を実行する。通常動作状態に復帰したメインシステム101は、拡張デバイス200へのアクセスを実行し、システム制御を再開することで、システム状態の更新に対応することが可能となる。
ここに、電源制御手段の機能が実行される。
このように本実施の形態によれば、電源制御手段は、省エネルギーモード移行時、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されていると判定した場合には、サブシステムによる遮断機構121に対する制御により外部インタフェース11への電力供給を停止するとともに、サブシステムである操作部制御システム102による選択手段として機能するセレクタ171に対する制御により外部インタフェース11への通信制御線をメインシステム101からサブシステム102に切り替えるとともに、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されていないと判定した場合には、外部インタフェース11への電源供給を継続することにより、外部インタフェース11への拡張デバイス200の接続状態によって外部インタフェース11への通電状態を変更し、より低消費電力のサブシステム102により外部インタフェース11の通信制御線をコントロールすることで、システムの低消費電力化を実現することができる。
このようにしたのは、以下の理由による。複数のユニットから構成される情報処理装置(画像形成システム)の待機時消費電力を低減させる手段として、待機状態において、画像形成システムの必要とされる機能実現に不要なユニットへの通電を停止する手法があり、第1の実施の形態ないし第7の実施の形態にてその実現方法を明らかにした。
しかし、最低限の機能を実現するために必要なユニットについては電力供給を継続する必要があり、そのユニットの消費電力値によりシステムの省電力能力が決定されてしまうことになる。特にメインシステムはシステム制御など高負荷の処理を実現するため、大規模なロジックデバイスが実装される場合が多いため、このユニットを動作させることはシステムの低消費電力化を図る上で、大きな障害となりうる。このため大規模なユニットを停止させ、かつ必要な機能を実現するためのシステム制御手段が必要となるためである。
なお、メインシステム101はサブシステム102と比較し、一般的に制御負荷が大きく、より高機能な制御デバイスを実装するため、省エネルギーモードにおいて、より低消費電力のサブシステム102の制御デバイスにより外部インタフェース11の通信制御線および電力供給を制御することで、システムの低消費電力化を実現することができる。
[第9の実施の形態]
次に、本発明の第9の実施の形態を図17および図18に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態ないし第8の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
ここで、図17はメインシステム101と操作部制御システム102との構成を示すブロック図である。図17に示すように、本実施の形態のデジタル複写機100においては、メインシステム101の通信制御デバイスであるホスト6に加え、操作部制御システム102にも通信制御線をコントロールするための通信制御デバイスであるホスト170を備えており、ホスト170はCPU20に接続されている。
図17に示すように、メインシステム101と接続される通信制御線15は分岐デバイス110を経由した後、操作部制御システム102のセレクタ171に接続される。また、操作部制御システム102のホスト170から出力される通信制御線172も同様にセレクタ171に接続される。セレクタ171は、通信制御ポートAとBとのいずれを外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11の通信制御線173と接続するかを選択可能となっている。
また、本実施の形態のデジタル複写機100においては、メインシステム101のCPU1への電源供給線180に遮断機構181を備えている。この遮断機構181は、操作部制御システム102のCPU20のI/Oポート182によって制御される。
図18は、電源制御/通信制御線パス切替シーケンスを概略的に示すフローチャートである。図18に示すように、省エネルギーモードへの移行条件が成立すると(ステップS31)、メインシステム101はシステム制御パラメータを保存すると共に(ステップS131)、操作部制御システム102に対して省エネルギーモード移行通知を発行するとともに、拡張デバイス情報を含む制御パラメータを送信する(ステップS32)。
操作部制御システム102は、拡張デバイス情報を受領してNVメモリ24に格納し(ステップS101)、メインシステム101への電源制御線175をネゲートし、メインシステム101のCPU1への通電を停止する(ステップS132)。これにより、メインシステムは停止し、システム全体の消費電力を低減させることが可能となる。
また、操作部制御システム102は、操作部制御システム102内のホスト170を起動し(ステップS103)、セレクタ171のパスをBに切り替える(ステップS104)。
その後、操作部制御システム102は、システムが低消費電力状態に移行した後も、外部インタフェース(ユーザ開放用接続口)11への拡張デバイス200の接続検知動作を継続する(ステップS105)。
新たな拡張デバイス200が接続されたことが検出された場合(ステップS106のYes)、メインシステム101は拡張デバイス200のデバイス情報を読み出し、NVメモリ24に格納されているデバイス情報との比較を実行する(ステップS107)。
前回の記録と読み出したデバイス情報とが一致した場合は(ステップS108のNo)、特に処理を行わず、ステップS106に戻る。
一方、前回の記録と読み出したデバイス情報とが一致しない場合は(ステップS108のYes)、操作部制御システム102内のホスト170を停止した後(ステップS109)、操作部制御システム102はセレクタ171のパスをAに戻すとともに(ステップS110)、メインシステム101のCPU1への通電を再開して、メインシステムへの電力供給を再開させる(ステップS133)。
メインシステム101は、電力が再供給されると(ステップS134のYes)、ステップS135に進み、図3に示したシステム起動を実行する。通常動作状態に復帰したメインシステム101は、拡張デバイス200へのアクセスを実行し、システムを再起動することで、システム状態の更新に対応することが可能となる。
ここに、電源制御手段の機能が実行される。
すなわち、本実施の形態においては、システム全体の低消費電力化を実現を目指し、大規模なユニットを停止させ、かつ必要な機能を実現するためのシステム制御の実現手段として、メインシステム101および分岐デバイス110への電力供給ラインの遮断機構181を有し、その遮断機構181の導通信号をサブシステム102が行うようにしたものである。
このように本実施の形態によれば、電源制御手段は、省エネルギーモード移行時、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されていると判定した場合には、サブシステムである操作部制御システム102による遮断機構181に対する制御により外部インタフェース11への電力供給を停止するとともに、サブシステム102による選択手段として機能するセレクタ171に対する制御により外部インタフェース11への通信制御線をメインシステム101からサブシステム102に切り替えるとともに、外部インタフェース11に拡張デバイス200が接続されていないと判定した場合には、外部インタフェース11への電源供給を継続することにより、サブシステム102が外部インタフェース11の通信制御線、電力供給の制御を行うと共に、メインシステム101への電力供給も制御し、外部インタフェース11へのデバイス接続状態によって外部インタフェース11への通電状態を変更することで、省エネルギーモードにおけるシステムの消費電力をより低減することができる。