JP4962262B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、集塵容器の内面に付着した塵埃を、集塵部を加振することにより除去する除塵手段を有する電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機として、減速機構を備えたモータで駆動されるアーム(除塵手段)の移動によって略平面状の塵埃捕集手段(プリーツ状の集塵フィルター)のプリーツ部分を順次たたくようにすることで振動を与えて、フィルター面に付着した細塵を振るい落とすことで吸い込み性能の低下を抑えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−358032号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された電気掃除機の除塵手段には、その除塵動作終了時の除塵手段の位置についての研究がなされていないため、例えば吸い込み性能の低下を抑える目的で構成された除塵手段が、電動送風機の吸引風を妨げる位置(例えば、除塵手段が電動送風機の真前)で停止していた場合に、逆に吸い込み風量(吸い込み力)の低下を引き起こす原因となってしまったり、逆に集塵容器が着脱可能な構成である場合、前記除塵手段が着脱の妨げとなる位置(例えば、除塵手段と、除塵を駆動する手段との係合部の摩擦力が最大となる角度)で停止していた場合には使用性の面に課題が発生することになる。又ロック検知等、除塵手段の動作検知のための検出手段を有している場合、除塵手段の停止位置によっては常にその検出手段に電流が流れ、待機電力を増大させてしまう等の問題も考えられる。
このように、除塵手段の停止位置による、性能・使用性への影響は意外と多く且つ、除塵手段を常に同じ位置で停止するように構成しても、これらの課題が解決できるというものでもなく、又あらゆる条件下における最適な停止位置をすべて同じ位置に構成することも困難であるし又、複数の停止位置を検出するためには当然複数の検出手段が必要となるために、コストアップに繋がってしまうという課題もある。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、電動送風機の駆動中と、停止中とで、除塵手段の停止位置を異ならせ、常に最適な位置で除塵手段を停止させることで、性能・使用性に優れた掃除機を提供すると共に、それら複数の「最適な位置」検出を、極力従来から用いられている検出手段で兼用することによって、大幅なコストアップを伴わずに即ち安価に実現することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために本発明は、塵埃を捕集する集塵容器と、前記集塵容器の下流側に設けられ前記集塵容器と連通して吸引力を発生する電動送風機と、前記集塵容器が着脱自在に装着される集塵容器収納部と、前記集塵容器収納部の前記電動送風機側端面に設けられ前記電動送風機と前記集塵容器とを連通する複数の連通口を有した連通口部と、前記集塵容器の連通口側に設けられ、塵埃を捕集するフィルターと、前記フィルターの連通口側表面に設けられ前記フィルター面上で摺動されることで前記フィルターに付着した塵埃を除去可能に構成された除塵手段と、前記除塵手段を摺動させるための除塵駆動手段と、前記除塵駆動手段を制御すると共に前記除塵手段の前記フィルター面上における停止位置を制御可能な制御手段とを備え、前記除塵手段の摺動幅を前記連通口部の幅よりも大きくし、前記制御手段は、前記電動送風機が駆動中のときは、前記除塵手段の前記フィルター面上における停止位置を、前記連通口部に対峙する部分を外れた位置にする電気掃除機としたものであり、電動送風機駆動中の除塵手段停止位置を、吸引風の妨げとならない位置とすることができ、吸引性能に優れた電気掃除機を提供できる。
本発明の電気掃除機は、除塵手段の位置を、電動送風機駆動中と停止中とで異ならせているので、電動送風機駆動中は、除塵手段を吸引の妨げとならない位置に移動させることで安定した吸い込み性能で被掃除床面の塵埃を吸引することができ、吸引性能に優れた電気掃除機を提供できるものである。
第1の発明は、塵埃を捕集する集塵容器と、前記集塵容器の下流側に設けられ前記集塵容器と連通して吸引力を発生する電動送風機と、前記集塵容器が着脱自在に装着される集塵容器収納部と、前記集塵容器収納部の前記電動送風機側端面に設けられ前記電動送風機と前記集塵容器とを連通する複数の連通口を有した連通口部と、前記集塵容器の連通口側に設けられ、塵埃を捕集するフィルターと、前記フィルターの連通口側表面に設けられ前記フィルター面上で摺動されることで前記フィルターに付着した塵埃を除去可能に構成された除塵手段と、前記除塵手段を摺動させるための除塵駆動手段と、前記除塵駆動手段を制御すると共に前記除塵手段の前記フィルター面上における停止位置を制御可能な制御手段とを備え、前記除塵手段の摺動幅を前記連通口部の幅よりも大きくし、前記制御手段は、前記電動送風機が駆動中のときは、前記除塵手段の前記フィルター面上における停止位置を、前記連通口部に対峙する部分を外れた位置にするもので、除塵手段の摺動幅が、複数の連通口からなる連通口部の幅方向において、その両端に位置する連通口間の幅方向の距離を意味する、連通口部の幅よりも、大きく設定されているため、電動送風機駆動中の除塵手段停止位置を、吸引風の妨げとならない位置とすることが可能になり、吸引性能に優れた電気掃除機を提供できるようになる。
第2の発明は、第1の発明の電動送風機が、停止中のときは、除塵手段のフィルター面上における停止位置を、集塵容器着脱の妨げにならない位置にするもので、第1の発明の効果に加えて、使い勝手に優れた電気掃除機を提供できるようになる。
第3発明は、第1の発明の除塵手段がフィルター上を1往復する間、ある所定の位置でON/OFFすることで信号を出力するように構成された除塵駆動検出手段を有し、前記除塵駆動検出手段の出力信号によって前記除塵手段及び/又は除塵駆動手段のロック状態を検出し、使用者の操作によって電動送風機が駆動を開始する直前又は直後に前記除塵駆動手段を駆動して、前記除塵駆動検出手段からの信号出力の「第一の所定時間」後に前記除塵駆動手段を停止すると共に、前記「第一の所定時間」を、前記除塵手段と連通口とのオーバーラップ量が略最小となる位置で前記除塵手段が停止するようにあらかじめ設定したもので、電動送風機駆動中には除塵手段が吸引風の妨げにならないので、安定した吸い込み力が確保できると共に、停止位置の検出を、ロック検知の手段と兼用できるため、安価に実現できるものである。
第4の発明は、第1の発明の除塵手段がフィルター上を1往復する間、ある所定の位置でON/OFFすることで信号を出力するように構成された除塵駆動検出手段を有し、前記除塵駆動検出手段の出力信号によって前記除塵手段及び/又は除塵駆動手段のロック状態を検出し、前記除塵手段と前記除塵駆動手段との連結体を略カム状に構成することで、前記除塵駆動手段の回転運動を、前記除塵手段の往復運動に変換するよう構成すると共に、使用者の操作により電動送風機が停止する直前または停止した直後に前記除塵駆動手段を駆動して、前記除塵駆動検出手段からの信号出力の「第二の所定時間」後に前記除塵駆動手段を停止させ、前記「第二の所定時間」を、前記連結部のカム先端即ち、連結部と除塵手段との係合部が、前記除塵駆動手段の回転運動の最下点で停止するようにあらかじめ設定したもので、集塵容器着脱時には常に前記集塵容器との係合部が最下点にあるため、係合部が集塵容器着脱の障害になりにくく、集塵容器の快適な着脱が行なえるものである。
第5の発明は、第3または第4の発明の電動送風機停止中の除塵駆動手段停止位置では、除塵駆動検出手段がOFF即ち、除塵駆動検出手段の消費電力が最小となるように構成したもので、停止中は必ず消費電力の低い状態となるので、省エネ性にも優れた電気掃除機を提供できる。
第6の発明は、第3〜第5のいずれか1つの発明の除塵駆動手段及び/又は除塵手段にかかる負荷を検出するための除塵負荷検出手段を有し、前記除塵負荷検出手段によって検出した負荷量が大きいときは、同負荷量が小さいときよりも、「第一の所定時間」及び/又は「第二の所定時間」を長くすることを特徴とするもので、除塵手段にかかる負荷の違いにより発生する「除塵手段の惰性駆動」も考慮に入れて高精度に除塵手段の停止位置を規制することができ、上記請求項1〜4の効果をより高く引き出せるものである。
第7の発明は、第6の発明の除塵手段が、フィルター上を1往復する間、ある所定の位置でON/OFFすることで信号を出力する除塵駆動検出手段の信号出力周期の違い、即ち回転速度の違いによって、除塵駆動手段及び/又は除塵手段にかかる負荷を間接的に検出するもので、「除塵負荷検出手段」をも停止位置の検出手段やロック検知の手段と兼用できるため、第6の発明とほぼ同等の効果を、安価に、実現できるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
本発明の実施の形態における電気掃除機について、図1〜図8を用いて説明する。図1は、本実施の形態における電気掃除機の全体斜視図、図2は同電気掃除機本体の側断面図である。図1、2において、掃除機本体1は、後部に電動送風機2を内蔵した電動送風機室3が配され、前部に、着脱自在で塵埃を分離捕集する集塵容器4を収納する集塵容器収納部5が配され、後方下部の両側に1対の走行用の車輪6が回転自在に取付けられ、底面前部には、同じく走行用のキャスター7が取付けられている。掃除機本体1の前部には、ホース8の一端に設けた接続パイプ9が着脱自在に接続される吸気口10が設けられている。ホース8の他端には、掃除の際に握ると共に掃除機本体1の運転を操作するための運転操作部11aを有する把手11を備えた先端パイプ12が設けられている。13は伸縮自在の延長管で、下流側端部が前記先端パイプ12に着脱自在に接続され、他端は、塵埃掻き上げ用の回転ブラシ14とその回転ブラシ14を回転駆動するモータ15を内蔵した吸込み具16に着脱自在に接続される。17は、弾性材料から成形され掃除機本体1の前部から両側にかけて延設されたバンパーで、掃除機本体1の走行時に、掃除機本体1が家具、柱などに衝突してもそれらに傷を付けないようにするための物である。18は、掃除機本体1を持ち運ぶ際に立てて使用する本体ハンドルで、掃除機本体1の重心を通る垂直線上に回動中心が位置するように掃除機本体1の上部に回動自在に取付けられている。19は、集塵容器4の持ち運び用の容器ハンドルで、集塵容器4を持ち運ぶ時や、掃除機本体1の集塵容器収納部5から取り外す時に、握るものである。掃除機本体1の外郭は、後方に電動送風機2を収納する電動送風機室3を形成した下ボデー1aと上ボデー1bから構成されている。電動送風機2の前部は、弾性体よりなるサポート前20で、後部は、同じく弾性材料からなるサポートウシロ21で、電動送風機室3内に支持されている。22は、電動送風機室3と集塵容器収納部5とを仕切る隔壁で、略中央に電動送風機2の吸入開口2aと連通する格子状の連通口23が複数個設けられた連通口部80を有し、その連通口23は、集塵容器収納部5側から三次フィルター24で覆われている。25は、掃除機本体1に電源を供給する電源コードである。掃除機本体1の吸気口10の後方には、集塵容器4を集塵容器収納部5に装着したときに、集塵容器4の前部に密着するパッキン29が設けられている。
次に、集塵容器4の構成について図3〜7を用いて説明する。図3は、同電気掃除機の集塵容器の一部欠載斜視図、図4は、同集塵容器の断面図、図5は、同集塵容器収納部と電動送風機室とを仕切る隔壁まわりを集塵容器収納部側から見た一部欠載要部斜視図、図6は、同集塵容器収納部と電動送風機室とを仕切る隔壁まわりを電動送風機室側から見た一部欠載要部斜視図、図7は、同集塵容器の裏面斜視図である。図3〜7において、集塵容器4は、集塵容器本体27と、集塵容器本体27の後方開口部に着脱自在に装着されるフィルターユニット28から構成されている。集塵容器本体27の前部には、集塵容器4を掃除機本体1の集塵容器収納部5に装着した時に、掃除機本体1の吸気口10の後方に設けたパッキン29に気密に圧接し連通する吸入口A30が設けられている。集塵容器本体27は、さらに、吸入口A30に直接連通すると共に粗塵を収納する粗塵室31と粗塵室31を通過した吸引風に含まれた細塵を捕集するフィルターユニット28から離脱した細塵を収納する細塵室32と、前記粗塵室31と細塵室32の下部開口39を覆うと共に後方端部が集塵容器本体27に回動自在に軸支された蓋体33を備えている。蓋体33は、コイルバネ34により開成方向に付勢されており、通常は集塵容器本体27に設けた尾錠35で、その前部が閉じた状態に保持されており、容器ハンドル19の前部に設けた操作部36を押すと、それに連結された連結棒37を介して尾錠35を外方に移動し、蓋体33がコイルバネ34の付勢力で開くようになっている。なお、53は、バネ材で、操作部36を常時上方に付勢するためのものである。粗塵室31は、吸気口A30と連通する粗塵室開口部31aを有する共に、その粗塵室開口部31a部分を除く全内周壁(4側壁)は、下部開口39に向かって次第に広がる傾斜面40を有する一次フィルターA42で形成されている。掃除機本体1の隔壁22の集塵容器収納部5側には、連結体であるカム51が回転自在に取り付けられている。又、前記隔壁22の前記集塵容器収納部5逆側には、除塵駆動手段である駆動モータ52aと、減速ギアA52bを収納するギア収納部52が取り付けられており、前記駆動モータ52aの回転を、前記減速ギアA52bを介して前記カム51に伝える構成になっている。一方、フィルターユニット28は、図6に示すように、枠体48と、プリーツ折りされ、そのプリーツ目を縦方向にして枠体48に設けられた二次フィルター49と、横方向に摺動自在に設けられ除塵手段である弾き体28aとから構成されている。さらに、弾き体28aの二次フィルター49と対向する面には、プリーツ折りされた二次フィルター49の各山折り部49aに当接する突起(図示せず)が設けられていると共に、前記弾き体28aの二次フィルター49逆側には、集塵容器4を集塵容器収納部5に装着した時に、前記カム51と連結するように、連結リブ28bが設けられている。
上記構成により、駆動モータ52aが駆動すると、減速ギアA52bを介してカム51が集塵容器収納部5側から見て時計回りに回転し、前記カム51の回転力が、前記弾き体28aの連結リブ28bに伝わって、前記弾き体28aが左右に往復移動すると共に、その際に、弾き体28aに設けた突起が、二次フィルター49の山折り部49aを弾き、その時に振動やショックで、二次フィルター49の裏面(粗塵室31側の面)に付着した細塵がふるい落とされ、細塵室32に溜まると共に、二次フィルター49の濾過性能が復活するようになっている。フィルターユニット28の枠体48の下流側端部には全周に渡ってリップ43が、一体叉は一体的に形成され、塵容器4を集塵容器収納部5に装着した時に、そのリップ43が掃除機本体1の隔壁22の集塵容器収納部5側の面に圧接され、電動送風機2の運転時に外気が吸引されないようになっている。フィルターユニット28の前面は、フィルターユニット28を集塵容器本体27に装着した時に、粗塵室31の後方開口部31bを気密に覆うようになっている。
また、前記ギア収納部52内には、駆動検出手段であり、前記カム51の回転に連動して、制御手段に信号を出力するためのホールIC52cが設けられており、更に、前記ホールIC52cのオン/オフを行なうためのマグネット(図示せず)を、前記ギア収納部52内の減速ギアA52bの最終端(カム51と弾き体28aが連結している時には、前記弾き体28aが、集塵容器収納部5側から見て右端にあるときにホールIC52cがオンする位置)に設けている。
次に、図8を用いて、本実施の形態における電気掃除機の制御システムについて、説明する。
図8において、制御手段60は、運転操作部11aからの信号に応じて、電動送風機駆動手段62を介して電動送風機2の制御を行うと共に、除塵駆動手段63を介して駆動モータ52aの制御を行うよう構成されている。更に、前記制御手段60は、ホールIC52cからの信号によって前記駆動モータ52aの回転数及び弾き体28aの位置を検知すると共に、電流検知手段61からの信号によって、前記駆動モータ52aに流れる電流を検知することで、間接的に前記駆動モータ52aにかかる負荷を検知しており、これら検知した駆動モータ52aの回転数、弾き体28aの位置及び駆動モータ52aにかかる負荷を総合して、前記駆動モータ52aの停止タイミングを決定している。尚、前記ホールIC52cは、減速ギアA52bの最終端に設けられたマグネット(図示せず)によってオンされたとき即ち、弾き体28aが、集塵容器収納部5側から見て右端に来る直前(カム51の角度が12時〜2時の範囲)で「H」を出力し、それ以外の時は「L」になるよう構成されている。
上記のように構成された本実施の形態における電気掃除機の動作、作用は以下の通りである。電気掃除機の使用開始に当たり、使用者が、掃除機本体1より電源コード25を引き出して、その電源プラグ25aを室内の壁に設けたコンセントに差すと、制御手段60は掃除機本体1に通電されたことを検知し、除塵駆動手段63に駆動信号を出力する。信号を受けた除塵駆動手段63は、ギヤA52bを回転駆動する駆動モータ52aを駆動する。そして、ギヤA52bが回転することによって、隔壁22に取り付けられたカム51が回転し、更に(集塵容器収納部5に集塵容器4がセットされていれば)、カム51の回転が連結リブ28bを介して、弾き体28aに伝達されて左右に往復移動して、二次フィルター49の山折り部49aを弾いて、二次フィルター49の裏面に付着した細塵をふるい落とす動作が行なわれる。駆動モータ52aを駆動開始した後、ホールIC52cからの出力信号が3回「H」から「L」に切り替わった(弾き体28aが3往復した)0.4秒後に停止する。但し、ホールIC52cからの出力信号が3回「H」から「L」に切り替わった時点での電流検出手段61の出力が0.2A未満の時は、ホールIC52cからの出力信号が、「L」になって0.2秒後に、前記駆動モータ52aを停止する。
一方、使用者が、把手11に設けた運転操作部11aを操作して、電気掃除機の運転を開始しようとした時にも、同様に駆動モータ52aを駆動する。この時は、駆動モータ52aを駆動した後、初めてホールIC52cからの出力信号が「H」から「L」に切り替わった0.1秒後に駆動モータ52aを停止して、更に電動送風機駆動手段62を介して電動送風機2を駆動する。但し、この場合も駆動モータ52aを駆動した後、初めてホールIC52cからの出力信号が「H」から「L」に切り替わった時点での電流検出手段61の出力が0.2A未満の時は、ホールIC52cからの出力信号が「L」になった0.2秒後に、駆動モータ52aの駆動を停止し、前記駆動モータ52aの停止後にも電動送風機2は駆動させない。
電気掃除機運転中即ち、電動送風機2を駆動している最中に、使用者が把手11に設けた運転操作部11aを操作して、電気掃除機の運転を停止した時にも駆動モータ52aを駆動する。この場合は駆動モータ52aを駆動開始した後、ホールIC52cからの出力信号が10回「H」から「L」に切り替わった後(弾き体28aが10往復した後)、0.4秒後に停止する。但し、ホールIC52cからの出力信号が3回「H」から「L」に切り替わった時点での電流検出手段61の出力が0.2A未満の時は、ホールIC52cからの出力信号が、「L」になった0.2秒後に、前記駆動モータ52aを停止する。
これら3パターンの除塵動作の中で、駆動モータ52aの停止タイミングを、電流検知手段61からの出力によって変えていることについてもう少し詳しく説明する。電流検知手段61からの出力が0.2A未満ということは、本実施の形態においては「集塵容器収納部5に集塵容器4がセットされていない」ことを意味する。カム51が無負荷で回転しているので、駆動モータ52aの電流が少なくなるためである。この時には、前記駆動モータ52aの駆動を停止しても、カム51は惰性で約60°余分に回転してしまうため、集塵容器4がセットされている時と、セットされていない時とで、弾き体28aの停止位置を同じ位置にするためには、集塵容器4がセットされていない時には、セットされている時よりも0.2秒前に駆動モータ52aの駆動を停止する必要がある。一方、本実施の形態においては、カム51は、弾き体28aとの連結部が最下端にある状態が、集塵容器4の着脱動作において、連結リブ28bとカム51の係合している時間が最も短く「集塵容器4の着脱の妨げにならない位置」である。カム51がこの位置に来るのは、ホールIC52cの出力が「H」から「L」に切り替わった0.4秒後である。即ち、集塵容器4がセットされている時(駆動モータ52aを停止すると即カム51の回転も停止する状態)においては、ホールIC52cの出力が「H」から「L」に切り替わった0.4秒後に駆動モータ52aを停止し、集塵容器4がセットされていない時には、ホールIC52cの出力が「H」から「L」に切り替わった0.2秒後に駆動モータ52aを停止することで、カム51は常に「集塵容器4の着脱の妨げにならない位置」に停止し、且つホールIC52cがオフの状態即ち待機電力が最小の状態で停止させることができる。一方、運転開始直前の制御はこれと異なり、「弾き体28aを吸引の妨げにならない位置」に移動させるための制御となる。本実施の形態においては、集塵容器収納部5側から見て、弾き体28aが右端にある状態が最も連通口23と弾き体28aのオーバーラップ量が小さく「吸引の妨げにならない位置」であるので、ホールIC52cの出力が「H」から「L」に切り替わった0.1秒後に、駆動モータ52aの駆動を停止することで、弾き体28aは常に「吸引の妨げにならない位置」に停止し、且つホールIC52cがオフの状態即ち消費電力が最小の状態で停止させることができる。但し、この場合にも電流検知手段61からの出力により、「集塵容器4がセットされていない」ことを検知すると、カム51を「集塵容器4の着脱の妨げにならない位置」まで動かすようにしている。尚、この時、電動送風機2を駆動していないのは、集塵容器4が無い状態で電動送風機を駆動した場合、吸引した塵埃が集塵容器収納部5にたまり、不具合が発生する恐れがあるためである。参考のため、駆動モータ52aの停止タイミングと、弾き体28aとの関係を下記の表1に示す。
Figure 0004962262
次に、二次フィルター49から振る落とされた細塵の廃棄について説明する。集塵容器4を集塵容器収納部5から取り外す時は、容器ハンドル19を握って集塵容器4を上方に持上げるだけで良い。そして、集塵容器4をごみ箱などの上に持っていって、操作部36を押すと、連結棒37が下がって、尾錠35が外方に移動して、蓋体33と尾錠35との係止が解除され、蓋体33がコイルバネ34の付勢力で開成し、粗塵室31内の圧縮された塵埃並びに、細塵室32に堆積した細塵がごみ箱内に落下する。
以上のように、本実施の形態によれば、二次フィルター49を除塵する弾き体28aによって、適宜二次フィルター49の濾過性能を復活させること即ち吸引力を復活させることができると共に、運転中は除塵手段が吸気の妨げにならない位置に停止するため、安定した吸引力が長期に渡って持続する。又、停止中即ち、集塵容器を着脱する場合には、除塵手段が着脱の妨げにならない位置に停止しているため、使用性にも優れ、更に除塵駆動検出手段がオフされた状態で停止しているため、待機電力の面においても優位性のある電気掃除機を提供できる。
一般的には、弾き体28aは二次フィルター49上で最も端部に停止させておくほうが吸い込み性能への影響は少なくなるが、集塵容器4の構成や電動送風機2と集塵容器4との位置関係で変化するものであると共に、「集塵容器4の着脱の妨げにならない位置」も、その構成により変化するものであるが、その位置がどのように変化しても、本実施の形態に用いた検知手段/制御の方法を変えることで容易に対応可能であることは言うまでも無い。
尚、本実施の形態においては、駆動モータ52aにかかる負荷を、電流検出手段61の出力によって検出していたが、前記駆動モータ52aにかかる負荷を、ホールIC52cから「H」信号が出力される周期によって、検出するように制御することも可能である。即ち、例えば「電流検出手段61の出力が0.2A未満の時は集塵容器4がセットされていない」と判断する代わりに、「ホールIC52cの出力が一旦「H」から「L」に切替った時から、再度「H」→「L」となるまでの時間が1.5秒未満の時は集塵容器4がセットされていない」と判断して、駆動モータ52aの停止タイミングを変更するように制御することで、電流検出手段61が不要となり、更に安価な構成が可能となる。
また本実施の形態においては、駆動モータ52aの停止タイミングを、「集塵容器4がセットされている時とセットされていない時」の2通りでしか変えていないが、厳密には集塵容器4がセットされている場合でも、駆動モータ52aにかかる負荷は、使用状況や個体差に微妙に異なり、それに応じてカム51の惰性回転角も異なってくる。これらの対策も、単純に駆動モータ52aの停止タイミングを、電流検知手段61等によって検出または推定される負荷の大きさに応じて、もっと細かく変更することにより容易に対応可能である。
以上のように、本願発明はフィルター等により細塵を捕集する電気掃除機で、前記フィルターの目詰まり防止に効果を発揮するものであり、家庭用だけでなく、使用者がお手入れすることが困難なビルトインタイプ(セントラルクリーナ)のような電気掃除機にも応用・展開できる。
本発明の実施の形態における電気掃除機の全体斜視図 同電気掃除機本体の側断面図 同電気掃除機の集塵容器の一部欠載斜視図 同集塵容器の断面図 同集塵容器収納部と電動送風機室とを仕切る隔壁まわりを集塵容器収納部側から見た一部欠載要部斜視図 同集塵容器収納部と電動送風機室とを仕切る隔壁まわりを電動送風機室側から見た一部欠載要部斜視図 同集塵容器の裏面斜視図 同電気掃除機の回路構成を示すブロック図
符号の説明
1 掃除機本体
2 電動送風機
4 集塵容器
5 集塵容器収納部
11a 運転操作部
22 隔壁
23 連通口
27 集塵容器本体
28 フィルターユニット(フィルター)
28a 弾き体(除塵手段)
28b 連結リブ
51 カム
52 ギア収納部
52a 駆動モータ
52b 減速ギアA
52c ホールIC
60 制御手段
61 電流検知手段
62 電動送風機駆動手段
63 除塵駆動手段
80 連通口部

Claims (7)

  1. 塵埃を捕集する集塵容器と、前記集塵容器の下流側に設けられ前記集塵容器と連通して吸引力を発生する電動送風機と、前記集塵容器が着脱自在に装着される集塵容器収納部と、前記集塵容器収納部の前記電動送風機側端面に設けられ前記電動送風機と前記集塵容器とを連通する複数の連通口を有した連通口部と、前記集塵容器の連通口側に設けられ、塵埃を捕集するフィルターと、前記フィルターの連通口側表面に設けられ前記フィルター面上で摺動されることで前記フィルターに付着した塵埃を除去可能に構成された除塵手段と、前記除塵手段を摺動させるための除塵駆動手段と、前記除塵駆動手段を制御すると共に前記除塵手段の前記フィルター面上における停止位置を制御可能な制御手段とを備え、前記除塵手段の摺動幅を前記連通口部の幅よりも大きくし、前記制御手段は、前記電動送風機が駆動中のときは、前記除塵手段の前記フィルター面上における停止位置を、前記連通口部に対峙する部分を外れた位置にする電気掃除機。
  2. 電動送風機が停止中のときは、除塵手段のフィルター面上における停止位置を、集塵容器着脱の妨げにならない位置にする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 除塵手段がフィルター上を1往復する間、ある所定の位置で信号を出力するように構成された除塵駆動検出手段を有し、前記除塵駆動検出手段の出力信号によって前記除塵手段及び/又は除塵駆動手段のロック状態を検出し、使用者の操作によって電動送風機が駆動を開始する直前又は直後に前記除塵駆動手段を駆動して、前記除塵駆動検出手段からの信号出力の「第一の所定時間」後に前記除塵駆動手段を停止すると共に、前記「第一の所定時間」を、前記除塵手段と連通口とのオーバーラップ量が略最小となる位置で前記除塵手段が停止するようにあらかじめ設定した請求項1記載の電気掃除機。
  4. 除塵手段がフィルター上を1往復する間、ある所定の位置で信号を出力するように構成された除塵駆動検出手段を有し、前記除塵駆動検出手段の出力信号によって前記除塵手段及び/又は除塵駆動手段のロック状態を検出し、前記除塵手段と前記除塵駆動手段との連結体を略カム状に構成することで、前記除塵駆動手段の回転運動を、前記除塵手段の往復運動に変換するよう構成すると共に、使用者の操作により電動送風機が停止する直前または停止した直後に前記除塵駆動手段を駆動して、前記除塵駆動検出手段からの信号出力の「第二の所定時間」後に前記除塵駆動手段を停止させ、前記「第二の所定時間」を、前記連結部のカム先端即ち、連結部と除塵手段との係合部が、前記除塵駆動手段の回転運動の最下点で停止するようにあらかじめ設定した請求項1記載の電気掃除機。
  5. 電動送風機停止中の除塵駆動手段停止位置では、除塵駆動検出手段がOFF即ち、除塵駆動検出手段の消費電力が最小となるように構成したことを特徴とする請求項3または4記載の電気掃除機。
  6. 除塵駆動手段及び/又は除塵手段にかかる負荷を検出するための除塵負荷検出手段を有し、前記除塵負荷検出手段によって検出した負荷量が大きいときは、同負荷量が小さいときよりも、「第一の所定時間」及び/又は「第二の所定時間」を長くすることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  7. 除塵手段がフィルター上を1往復する間、ある所定の位置で信号を出力する除塵駆動検出手段の信号出力周期の違い、即ち回転速度の違いによって、除塵駆動手段及び/又は除塵手段にかかる負荷を間接的に検出する請求項6に記載の電気掃除機。
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