JP4961867B2 - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上の画像形成幅よりも短尺な複数の記録ヘッドで構成したラインヘッドユニットを用いて画像を形成する画像形成方法及び画像記録装置に関する。
所謂「ラインプリンタ」は、1ライン(行)ずつ画像を記録していく方式の記録装置であって、1ドットずつ画像を記録していく「シリアルプリンタ」よりも高速な記録が可能であるため、従来から業務用の記録装置として好適に使用されている。詳しくは、当該ラインプリンタは、記録媒体の幅に沿う長尺な記録ヘッド(ラインヘッド)が固定的に配されその直下を記録媒体が通過するような構成を有しており、通過中の記録媒体に向けてラインヘッドがインクを吐出し、当該記録媒体に1ラインずつ画像を記録するようになっている(例えば特許文献1,2参照)。
上記ラインプリンタにおいては、多数のインクの吐出部(ノズル)を記録媒体の全幅にわたって記録媒体の搬送方向と直交する方向に正確に配列しなければ画像の品質が低下するため、ラインヘッドの製造には精度が要求され、それ自体が非常に高価でその製造も困難なものとなっている。そのため、近年では、複数の短尺な記録ヘッドを互いに繋ぎ合わせるように記録媒体の幅に沿って並列配置し、長尺な一のラインヘッドに相当させるような構成のラインプリンタが開発されている(例えば特許文献3参照)。
特開平10−44474号公報 特開平8−90837号公報 特開2002−103597号公報
しかしながら、複数の短尺な記録ヘッドで一のラインヘッドに相当させるラインプリンタにおいては、ラインヘッドの価格及びその製造に関する上記不都合を解消することはできるものの、記録ヘッドの設置状態によってドットの形成位置にずれが生じ、画像の品質が低下する。
このことを、図11に示す記録ヘッドの設置例を参照しながら詳しく説明すると、図11に示す通り、記録ヘッド100は、一端部100aが逆コ字状の固定具101に固定され、他端部100bが上方から下方に押圧するバネ(図示略)の付勢を受けた状態(図11中点線矢印参照)で第2の固定具102に固定されるようになっているが、他端部100bと第2の固定具102との間にはやや遊びがあり、その間に調整用ネジ103を図11中右方から左方に向けて挿入することで、バネの付勢力に対抗させながら記録ヘッド100の設置位置を調整するようになっている。
すなわち、調整用ネジ103の基端のつまみ部分を、調整用ネジ103が締まる方向に回転させていくと、調整用ネジ103は図11中左方に進んでいき、調整用ネジ103の先端が、ヘッド傾き調整用斜面104により徐々に図11中下方から上方に押し上げられるため、その結果記録ヘッド100の他端部100bも上方に押し上げられ上方に傾く。逆に、調整用ネジ103の基端のつまみ部分を、調整用ネジ103が弛む方向に回転させていくと、調整用ネジ103は図11中右方に進んでいき、調整用ネジ103の先端が、ヘッド傾き調整用斜面104により徐々に図11中上方から下方に押し下げられるため、その結果記録ヘッド100の他端部100bも下方に押し下げられ下方に傾く。
上記のように、調整用ネジ103の基端のつまみ部分を回転させることにより、記録ヘッド100の傾きを機械的に調整することは可能ではあるが、記録ヘッド100をラインプリンタに搭載した後で、どの程度記録ヘッド100が傾いているか測定することは非常に困難であるため、記録ヘッド100をラインプリンタに搭載した後は、上記の記録ヘッド100の傾きの調整機構は有効に活用できない。
そして、記録ヘッド100の他端部100bが一端部100aに対し傾いた状態で画像が記録された場合には、当該記録ヘッド100により構成されるドットが、記録媒体の搬送方向と直交する方向に対し斜めのラインを形成する。特に、その記録ヘッド100において一端部100aと他端部100bとの間に1画素以上のずれがあるときには、そのずれが視認可能な程度に画像に反映され、画質の低下を招いてしまう。
本発明の目的は、記録ヘッドの設置位置が傾いている場合に、その記録ヘッドにおいて一方の端部に対する他方の端部がどの程度傾いているのかを把握してその傾きを補正することであり、本発明の他の目的は、その場合においてその記録ヘッドの設置位置の傾きが画質に反映されるのを抑えることである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、
透明又は半透明の記録媒体上に画像形成を行うための複数の記録素子が前記記録媒体の搬送方向に直交するように配列され、当該複数の記録素子の配列長が前記記録媒体上の画像形成幅よりも短尺な複数の記録ヘッドを、当該記録ヘッドの各々の画像形成範囲が重ならないように、かつ、前記記録媒体上の画像形成幅よりも長尺になるように、前記記録素子の配列方向にずらして構成したラインヘッドユニットを用いて画像を形成する画像形成方法であって、
前記ラインヘッドユニットが、前記記録媒体の表裏両面の一方に、前記記録ヘッドの傾き量に対応した傾きを有するラインを含むテストチャートを形成するとともに、他方に、
傾きが段階的に異なる複数のラインを含むテストチャートを形成するテストチャート形成工程と、
前記テストチャート形成工程の後に、前記テストチャートの形成結果から前記記録媒体の表面に形成された前記ラインと裏面に形成された前記ラインとの一致位置に基づいて、前記記録ヘッドの傾き量を前記記録ヘッドごとに求める傾き量算出工程と、
前記傾き量算出工程の後に、前記傾き量に基づいて前記記録ヘッドの傾きを前記記録ヘッドごとに補正する傾き補正工程と、
を備えることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、
請求項1に記載の画像形成方法において、
前記テストチャート形成工程では、前記記録媒体の表面に対し前記記録ヘッドの傾き量に対応した傾きを有し、一端部と他端部がともにN画素間隔となるように平行に形成した複数のラインを含む第1のライン群を形成するとともに、前記記録媒体の裏面に対し基準となる水平なラインと、当該基準となる水平なラインに対して、一端部がN画素間隔で他端部が(N+1)画素間隔となるように傾きが段階的に異なる複数のラインとを含む第2のライン群を形成し、
前記傾き量算出工程では、前記第1のライン群の複数のラインと前記第2のライン群の複数のラインのうち、互いに位置が一致した第1及び第2のライン群の各ラインの一致位置における、前記基準となる水平なラインに対する傾き量に基づいて、前記記録ヘッドの傾き画素数nを求めることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、
請求項に記載の画像形成方法において、
前記傾き補正工程では、前記傾き画素数nに基づき、前記記録ヘッドに配列された複数の前記記録素子を(n+1)のブロックに分割し、各ブロックの前記記録素子に対応する画像データを当該各ブロックの前記記録素子に転送するタイミングをブロックごとにずらすことにより前記記録ヘッドの傾きを補正することを特徴としている。
請求項に記載の発明に係る画像形成装置は、
透明又は半透明の記録媒体上に画像形成を行うための複数の記録素子が前記記録媒体の搬送方向に直交するように配列され、当該複数の記録素子の配列長が前記記録媒体上の画像形成幅よりも短尺な複数の記録ヘッドを、当該記録ヘッドの各々の画像形成範囲が重ならないように、かつ、前記記録媒体上の画像形成幅よりも長尺になるように、前記記録素子の配列方向にずらして構成したラインヘッドユニットを有し、前記ラインヘッドユニットが、前記記録媒体の表裏両面の一方に、前記記録ヘッドの傾き量に対応した傾きを有するラインを含むテストチャートを形成するとともに、他方に、傾きが段階的に異なる複数のラインを含むテストチャートを形成するテストチャート形成部と、
前記テストチャートの形成結果から前記記録媒体の表面に形成された前記ラインと裏面に形成された前記ラインとの一致位置に基づいて、前記記録ヘッドごとに求めた前記記録ヘッドの傾き量に基づいて前記記録ヘッドの傾きを前記記録ヘッドごとに補正する傾き補正部と、
を備えることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、
請求項に記載の画像形成装置において、
前記テストチャート形成部が、前記記録媒体の表面に対し前記記録ヘッドの傾き量に対応した傾きを有し、一端部と他端部がともにN画素間隔となるように平行に形成した複数のラインを含む第1のライン群を形成するとともに、前記記録媒体の裏面に対し基準となる水平なラインと、当該基準となる水平なラインに対して、一端部がN画素間隔で他端部が(N+1)画素間隔となるように傾きが段階的に異なる複数のラインとを含む第2のライン群を形成することを特徴としている。
請求項に記載の発明は、
請求項に記載の画像形成装置において、
前記傾き補正部が、前記第1のライン群と前記第2のライン群との一致位置から求めた前記記録ヘッドの傾き画素数nに基づき、前記記録ヘッドに配列された複数の前記記録素子を(n+1)のブロックに分割し、各ブロックの前記記録素子に対応する画像データを当該各ブロックの前記記録素子に転送するタイミングをブロックごとにずらすことにより前記記録ヘッドの傾きを補正することを特徴としている。
請求項1,2,4,5に記載の発明によれば、記録ヘッドの設置位置がどの程度傾いているのか(一方の端部に対し他方の端部がどの程度傾いているのか)を把握してその傾きを補正することができる。
請求項に記載の発明によれば、記録ヘッドの設置位置の傾き(一方の端部に対する他方の端部の傾き)を1画素未満とすることができ、当該傾きが画質に反映されるのを抑えることができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲は以下の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
図1に示す通り、本発明に係る画像形成装置1は記録媒体2の幅に沿う長尺なラインヘッドユニット3を有しており、記録媒体2がラインヘッドユニット3の直下を通過するように図1中から下方から上方に向けて搬送される構成を有している。ラインヘッドユニット3は約210mmの幅を有するA4用紙への記録を想定して構成されたもので、被設置体4に対し6個の第1〜第6の記録ヘッド11〜16が設置された構成を有している。
被設置体4は第1〜第6の記録ヘッド11〜16の設置を許容してそれら第1〜第6の記録ヘッド11〜16を支持する部材であり、画像形成装置1の本体に対し着脱自在となっている。
第1〜第6の各記録ヘッド11〜16は記録媒体2に向けてインクを吐出する部材で、記録媒体2上の画像形成幅より短尺である。第1〜第6の記録ヘッド11〜16は、被設置体4の中央部を図1中左右方向に横切る仮想線に対し交互に配置されており、記録媒体2の幅に沿う方向にジグザグ状に配置されている。詳しくは、第1〜第6の記録ヘッド11〜16は、当該第1〜第6の記録ヘッド11〜16の各々の画像形成範囲が重ならないように、かつ、記録媒体2上の画像形成幅よりも長尺になるように配置されている。
第1〜第6の記録ヘッド11〜16はそれぞれ被設置体4に対し着脱自在となっており、第1〜第6の記録ヘッド11〜16ごとにこれと同種の他の記録ヘッド11〜16と交換することができるようになっている。そのため、第1〜第6の記録ヘッド11〜16のうち正常に機能しなくなった記録ヘッド(例えば第1の記録ヘッド11)がある場合等には、その第1の記録ヘッド11を他の第1の記録ヘッド11に適宜交換することができる。
図2(a)に示す通り、第1の記録ヘッド11は512個のインクの吐出部11a,11a,…(エレメント,ノズル)を有している。各吐出部11aは360dpi(dot per inch)の解像度の画像を記録することを想定して構成されたものである。具体的には、各吐出部11aは70.6μmの等間隔をあけた状態で直線状に配置されており、一方の端部の吐出部11aから他方の端部の吐出部11aまでの距離が約36mmとなっている。各吐出部11aには記録媒体2上に画像形成を行うための記録素子(ピエゾ素子等)が1つずつ配されており、当該記録素子が駆動されることで、その記録素子に対応する吐出部11aがインクを滴として吐出するようになっている。第1の記録ヘッド11中の当該記録素子は、記録媒体2の搬送方向に直交するように配列され、その配列長が記録媒体2上の画像形成幅よりも短尺となっている。
上記構成を具備する第1の記録ヘッド11は、図11を参照しながら説明した上記記録ヘッド100と同様な構成で被設置体4に固定されている。すなわち、第1の記録ヘッド11は、一端部11bが図11の固定具101に相当する固定具(図示略)に固定され、他端部11cがバネの付勢を受けた状態で図11の第2の固定具102に相当する第2の固定具(図示略)に固定されている。他端部11cと当該第2の固定具との間には、図2(b)に示す通り、他端部11cが最大約±300μmの範囲で移動可能な遊びがあり、バネの付勢力を図11の調整用ネジ103に相当する調整用ネジ(図示略)で受けながら、その締め具合で(当該調整用ネジの基端部の回転の度合いで)他端部11cの位置を調整するようになっている。
なお、ここでは第1の記録ヘッド11の構成のみ詳細に説明したが、他の第2〜第6の各記録ヘッド12〜16も図1中の符号が異なるだけで第1の記録ヘッド11と同様の構成を有している。
図3に示す通り、画像形成装置1は当該画像形成装置1を制御可能なホストコンピュータ20とインターフェース30で接続されている。インターフェース30は、ホストコンピュータ20から各種処理の実行を指令する制御コマンドや記録媒体2に記録しようとする画像の画像データ等を受けるようになっている。
インターフェース30にはCPU(Central Processing Unit)31とメモリコントローラ32とが接続されており、インターフェース30は、ホストコンピュータ20から受けた上記制御コマンドと画像データとをCPU31とメモリコントローラ32とにそれぞれ振り分けるようになっている。
CPU31は、インターフェース30を経由して入力された上記制御コマンドを受けて、その制御コマンドに基づき、画像形成装置1の各部位の動作を制御するようになっている。特に、CPU31はメモリコントローラ32と接続されており、メモリコントローラ32に対し画像データの読出しや並び替え、転送等の処理を実行させるようになっている。
なお、画像形成装置1では、記録媒体2を搬送する搬送機構(図示略)がCPU31に接続されており、当該CPU31が、当該搬送機構の動作を制御するようになっている。
メモリコントローラ32は上記画像データを保存可能な画像メモリ33と接続されており、インターフェース30を経由して入力された上記画像データを画像メモリ33に書き込むようになっている。メモリコントローラ32は6個の第1〜第6のヘッドドライバ41〜46と接続されており、CPU31の指示信号(クロック信号)を受けて、画像メモリ33から画像データを読み出して並べ替え、その並び替えた画像データを第1〜第6の各ヘッドドライバ41〜46に転送するようになっている。
第1〜第6の各ヘッドドライバ41〜46は第1〜第6の記録ヘッド11〜16の各記録素子を駆動させるためのもので、第1〜第6の各ヘッドドライバ41〜46には第1〜第6の記録ヘッド11〜16が1個ずつ接続されている。
詳しくは、第1のヘッドドライバ41は第1の記録ヘッド11の各記録素子と接続されており、メモリコントローラ32から転送された画像データを、それら各記録素子を駆動させる信号に変換し、その信号をそれら各記録素子に出力してそれら各記録素子を駆動させるようになっている。
第2〜第6の各ヘッドドライバ42〜46も、第1のヘッドドライバ41が第1の記録ヘッド11の各記録素子に対しておこなうのと同様に作用し、第2〜第6の記録ヘッド12〜16の各記録素子を駆動させるようになっている。
なお、図3中、同図面中の記載を簡略化するため、第3,第4,第5の各ヘッドドライバ43,44,45と第3,第4,第5の各記録ヘッド13,14,15とを省略している。
続いて、本発明に係る画像形成方法について説明する。
上記の通り、第1〜第6の記録ヘッド11〜16では、バネの付勢力を調整用ネジで受けながら、その締め具合で他端部11cの位置が調整されるようになっているから、一端部11bに対し当該他端部11cが記録媒体2の搬送方向に沿う方向の前後にずれる可能性があり(図2(b)参照)、画像の記録に際してそのずれが当該画像に視認可能な程度に反映される可能性がある。
そこで、画像の記録に先立って、始めに、記録媒体2として透明又は半透明な記録媒体を適用するとともに、CPU31が、上記搬送機構やメモリコントローラ32から第1〜第6の記録ヘッド11〜16の各記録素子に至る部位等に対しその記録媒体2の表裏両面にテストチャートを形成させる処理を実行する(テストチャート形成工程)。
その結果、テストチャート形成工程の処理では、第1〜第6の記録ヘッド11〜16の個々が、当該記録媒体2の表面に対して、図4(a)に示す通り、他端部11cがN画素間隔で複数のラインL1,L1,…(実線部)を記録するように第1のライン群を形成し、その後に当該記録媒体2の裏面に対して、図4(b)に示す通り、他端部11cが(N+1)画素間隔で複数のラインL2,L2,…(点線部)を記録するように第2のライン群を形成する。
そして、第1〜第6の記録ヘッド11〜16がそれら全体にわたって、これら第1のライン群と第2のライン群とを図5(a),(b)に示す通りに第1〜第6の記録ヘッド11〜16ごとにそれぞれ形成する。その結果、図6に示すようなテストチャートを形成することができる。
この場合、記録媒体2の表面に対して図7(a)に示す向きで画像を記録したとしたら、その裏面に対しては図7(b)に示す向きで(当該画像を記録した第1〜第6の記録ヘッド11〜16と同じ第1〜第6の記録ヘッド11〜16が画像を記録するように)記録媒体2を搬送させる必要がある。
なお、以上のテストチャート形成工程では、CPU31,上記搬送機構,メモリコントローラ32から第1〜第6の記録ヘッド11〜16の各記録素子に至る部位等がテストチャートを形成するテストチャート形成部を構成している。
その後、各第1〜第6の記録ヘッド11〜16によるテストチャートを目視で見比べて第1のライン群と第2のライン群との一致位置を確認し、各第1〜第6の記録ヘッド11〜16において他端部11cが一端部11bに対しどの程度傾いているかを第1〜第6の記録ヘッド11〜16ごとに求める(傾き量算出工程)。
例えば、第1〜第4の記録ヘッド11〜14で図8(a)〜(d)の各テストチャートを形成した場合において、図8(b),(d)に示す通り、第1のライン群の第1のラインL1と第2のライン群の第2のラインL2とがそのテストチャートの中央部(同図中「0」の位置)で一致しているときには、第2,第4の記録ヘッド12,14では、他端部11cが一端部11bに対し傾いていないと判断することができる。
他方、図8(a)に示す通り、第1のライン群の第1のラインL1と第2のライン群の第2のラインL2とがそのテストチャートの中央部から2画素分ずれた部位(同図中「+2」の位置)で一致しているときには、第1の記録ヘッド11では、他端部11cが一端部11bに対し図1中右上がり方向に2画素分傾いていると判断することができる。
また、図8(c)に示す通り、第1のライン群の第1のラインL1と第2のライン群の第2のラインL2とがそのテストチャートの中央部から1画素分ずれた部位(同図中「−1」の位置)で一致しているときには、第3の記録ヘッド13では、他端部11cが一端部11bに対し図1中右下がり方向に1画素分傾いていると判断することができる。
以上の傾き量算出工程の処理により、各第1〜第6の記録ヘッド11〜16における他端部11cの一端部11bに対する傾き量を「傾き画素数n」として求めることができ、第1〜第6の記録ヘッド11〜16ごとに他端部11cが一端部11bに対しどの程度傾いているのかを「傾き画素数n」で把握することができる。
そして、画像の記録に際しては、CPU31がメモリコントローラ32を制御して、当該メモリコントローラ32が、第1〜第6の記録ヘッド11〜16ごとに、上記傾き量算出工程で求めた傾き画素数nに1を加算した値で、512個の吐出部11a,11a,…を(n+1)のブロックに分割し、各ブロックに対応する画像データの読出し、並び替え及び転送のタイミングをブロックごとに1画素分ずつずらし(一端部11bから他端部11cに向かう方向に沿ってブロックごとに1画素分ずつ早くする。)、各第1〜第6の記録ヘッド11〜16の設置位置の傾きを補正する(傾き補正工程)。
例えば、第1の記録ヘッド11において、他端部11cが一端部11bに対して図9(a)に示す通りに「2画素」分傾いていた場合には、まず、図9(b)に示す通りにそれら512個の吐出部11a,11a,…を3(=2+1)ブロックに分割する。ここでは、512個の吐出部11a,11a,…を、170個の吐出部11a,11a,…からなる第1のブロックB1と、171個の吐出部11a,11a,…からなる第2のブロックB2と、171個の吐出部11a,11a,…からなる第3のブロックB3とに、分割する。
その後、第1の記録ヘッド11で記録しようとしている画像の画像データのうち、第2のブロックB2に相当する分の画像データを、第1のブロックB1に相当する分の画像データより1画素分だけ早く読み出すとともに、第3のブロックB3に相当する分の画像データを、第2のブロックB2に相当する分の画像データより1画素分だけ早く読み出す。
メモリコントローラ32は、通常、CPU31の指示信号(クロック信号)に同期して画像メモリ33から第1の記録ヘッド11に対応する画像データを読み出して並び替え、それを第1のヘッドドライバ41に転送するようになっているが、ここでは、CPU31がメモリコントローラ32を制御して、当該メモリコントローラ32が図10に示す通りに第2のブロックB2に相当する分の画像データを、第1のブロックB1に相当する分の画像データより1画素分だけ早く読み出すとともに、第3のブロックB3に相当する分の画像データを、第1のブロックB1に相当する分の画像データより2画素分だけ早く読み出し、その読み出したタイミングのままに、第1〜第3のブロックB1〜B3に相当する各画像データを並び替えて第1のヘッドドライバ41に転送するようになっている。
以上の傾き補正処理により、図9(c)に示す通り、第1〜第3の各ブロックB1〜B3の設置位置が単に2/3画素分ずつ傾いたことに相当するようになり、第1の記録ヘッド11の設置位置の傾き量を2画素から1画素未満の2/3画素にまで抑えるように補正することができる。そのため、第1の記録ヘッド11における他端部11cの一端部11bに対する傾きが画質に反映されるのを抑えることができ、画質を向上させることができる。
そして、当該傾き補正工程では、CPU31とメモリコントローラ32とが傾き補正部となって、第1の記録ヘッド11に対する上記処理と同様の処理を、その他の第2〜第6の記録ヘッド12〜16に対してもおこない、各第1〜第6の記録ヘッド11〜16の設置位置の傾きを第1〜第6の記録ヘッド11〜16ごとに補正することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計変更をおこなってもよい。
例えば、上記実施形態では、標準的な画像の記録を想定して、記録媒体2としてA4用紙を適用し、かつ、公知のラインヘッドに相当させる記録ヘッドとして第1〜第6の記録ヘッド11〜16を適用したが、記録媒体2のサイズや種類等を適宜変更してもよいし、第1〜第6の記録ヘッド11〜16の数やその吐出部11a,11a,…〜16a,16a,…の数,間隔(ピッチ)等も適宜変更してもよい。
更に、上記実施形態では、各記録ヘッド11〜16の設置位置の傾き量の把握とその補正とを1画素単位で適用したが、上記テストチャート形成工程,傾き量算出工程,傾き補正工程の各処理は、1画素単位に限らず、例えば半画素単位でも適用可能である。
画像形成装置1の概略構成を示す平面図である。 第1の記録ヘッド11の概略構成を示す平面図である。 画像形成装置1の回路構成を示すブロック図である。 テストチャート(表面,裏面)の一例の一部を示す図面である。 テストチャート(表面,裏面)の一例を示す図面である。 テストチャートの一例を示す図面である。 テストチャートを形成する際の記録媒体2の搬送の向きを説明するための図面である。 第1〜第4の記録ヘッド11〜14で形成したテストチャートの一例を示す図面である。 第1の記録ヘッド11の設置位置の傾きを補正する方法を説明する図面である。 CPU31のクロック信号に対する第1〜第3のブロックB〜B3に相当する各画像データの読み出しのタイミングを示すタイミングチャートである。 従来の記録ヘッド100の設置例を示す平面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 記録媒体
3 ラインヘッドユニット(テストチャート形成部の一部)
4 被設置体
11 第1の記録ヘッド(テストチャート形成部の一部)
11a 吐出部(テストチャート形成部の一部)
11b 一端部
11c 他端部
12〜16 第2〜第6の記録ヘッド(テストチャート形成部の一部)
20 ホストコンピュータ
30 インターフェース
31 CPU(テストチャート形成部の一部,傾き補正部の一部)
32 メモリコントローラ(テストチャート形成部の一部,傾き補正部の一部)
33 画像メモリ
41 第1のヘッドドライバ(テストチャート形成部の一部)
42〜46 第2〜第6のヘッドドライバ(テストチャート形成部の一部)

Claims (6)

  1. 透明又は半透明の記録媒体上に画像形成を行うための複数の記録素子が前記記録媒体の搬送方向に直交するように配列され、当該複数の記録素子の配列長が前記記録媒体上の画像形成幅よりも短尺な複数の記録ヘッドを、当該記録ヘッドの各々の画像形成範囲が重ならないように、かつ、前記記録媒体上の画像形成幅よりも長尺になるように、前記記録素子の配列方向にずらして構成したラインヘッドユニットを用いて画像を形成する画像形成方法であって、
    前記ラインヘッドユニットが、前記記録媒体の表裏両面の一方に、前記記録ヘッドの傾き量に対応した傾きを有するラインを含むテストチャートを形成するとともに、他方に、
    傾きが段階的に異なる複数のラインを含むテストチャートを形成するテストチャート形成工程と、
    前記テストチャート形成工程の後に、前記テストチャートの形成結果から前記記録媒体の表面に形成された前記ラインと裏面に形成された前記ラインとの一致位置に基づいて、前記記録ヘッドの傾き量を前記記録ヘッドごとに求める傾き量算出工程と、
    前記傾き量算出工程の後に、前記傾き量に基づいて前記記録ヘッドの傾きを前記記録ヘッドごとに補正する傾き補正工程と、
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  2. 請求項1に記載の画像形成方法において、
    前記テストチャート形成工程では、前記記録媒体の表面に対し前記記録ヘッドの傾き量に対応した傾きを有し、一端部と他端部がともにN画素間隔となるように平行に形成した複数のラインを含む第1のライン群を形成するとともに、前記記録媒体の裏面に対し基準となる水平なラインと、当該基準となる水平なラインに対して、一端部がN画素間隔で他端部が(N+1)画素間隔となるように傾きが段階的に異なる複数のラインとを含む第2のライン群を形成し、
    前記傾き量算出工程では、前記第1のライン群の複数のラインと前記第2のライン群の複数のラインのうち、互いに位置が一致した第1及び第2のライン群の各ラインの一致位置における、前記基準となる水平なラインに対する傾き量に基づいて、前記記録ヘッドの傾き画素数nを求めることを特徴とする画像形成方法。
  3. 請求項に記載の画像形成方法において、
    前記傾き補正工程では、前記傾き画素数nに基づき、前記記録ヘッドに配列された複数の前記記録素子を(n+1)のブロックに分割し、各ブロックの前記記録素子に対応する画像データを当該各ブロックの前記記録素子に転送するタイミングをブロックごとにずらすことにより前記記録ヘッドの傾きを補正することを特徴とする画像形成方法。
  4. 透明又は半透明の記録媒体上に画像形成を行うための複数の記録素子が前記記録媒体の搬送方向に直交するように配列され、当該複数の記録素子の配列長が前記記録媒体上の画像形成幅よりも短尺な複数の記録ヘッドを、当該記録ヘッドの各々の画像形成範囲が重ならないように、かつ、前記記録媒体上の画像形成幅よりも長尺になるように、前記記録素子の配列方向にずらして構成したラインヘッドユニットを有し、前記ラインヘッドユニットが、前記記録媒体の表裏両面の一方に、前記記録ヘッドの傾き量に対応した傾きを有するラインを含むテストチャートを形成するとともに、他方に、傾きが段階的に異なる複数のラインを含むテストチャートを形成するテストチャート形成部と、
    前記テストチャートの形成結果から前記記録媒体の表面に形成された前記ラインと裏面に形成された前記ラインとの一致位置に基づいて、前記記録ヘッドごとに求めた前記記録ヘッドの傾き量に基づいて前記記録ヘッドの傾きを前記記録ヘッドごとに補正する傾き補正部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記テストチャート形成部が、前記記録媒体の表面に対し前記記録ヘッドの傾き量に対応した傾きを有し、一端部と他端部がともにN画素間隔となるように平行に形成した複数のラインを含む第1のライン群を形成するとともに、前記記録媒体の裏面に対し基準となる水平なラインと、当該基準となる水平なラインに対して、一端部がN画素間隔で他端部が(N+1)画素間隔となるように傾きが段階的に異なる複数のラインとを含む第2のライン群を形成することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記傾き補正部が、前記第1のライン群と前記第2のライン群との一致位置から求めた前記記録ヘッドの傾き画素数nに基づき、前記記録ヘッドに配列された複数の前記記録素子を(n+1)のブロックに分割し、各ブロックの前記記録素子に対応する画像データを当該各ブロックの前記記録素子に転送するタイミングをブロックごとにずらすことにより前記記録ヘッドの傾きを補正することを特徴とする画像形成装置。
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