JP4961329B2 - 強化合わせガラス、及びガラススクリーン構造、並びにガラス製手摺り - Google Patents

強化合わせガラス、及びガラススクリーン構造、並びにガラス製手摺り Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも2枚の強化ガラスが中間接着層を介して積層されてなる強化合わせガラスに係り、特に建築物の壁面を構成するフェイスガラスを支持するためのリブガラスやガラス製手摺りのガラス製パネルに使用される強化合わせガラス、及びこの強化合わせガラスを使用したガラススクリーン構造、並びにガラス製手摺りに関する。
連続する面材としてのフェイスガラスと、これらのフェイスガラスの目地部にフェイスガラスと直交方向に配置されたリブガラスとからなるガラススクリーン構法が特許文献1等に開示されている。このガラススクリーン構法は、1960年代に開発されて以来、自動車のショールーム等で数多く施工されている。ガラススクリーン構法は、フロート板ガラスを材料として使用しているが、強度面から適用範囲に限界があった。
近年、強化ガラスの点支持構法(DPG(Dot-Point-Glazing)構法、例えば旭硝子株式会社商品名:テンポイント)の発展に伴って、孔明け強化ガラスを用いた接合方法の技術開発が進み、強化ガラスを用いたガラススクリーン構法も数多く出現してきている。
強化ガラスは、フロート板ガラスと比較して約3倍の強度を有しているため、より高風圧条件下でも使用できる等のメリットがあるが、一方でその性質上、外力が加わっていない状態でも、内部の微小な異物が原因となり、不意に破損するという問題がある(強化ガラスの自然破損)。すなわち、強化ガラスは、ガラスの表面に圧縮応力層があり、それとバランスさせてガラスの内部に引張応力層がある。図8には、強化ガラスの断面歪の分布が示されており、厚さdの強化ガラスにおいて、厚さ0.15dの表裏面層に圧縮歪が存在し、厚さ0.70dの内部層に引張歪が存在している。このため、ガラス表面にできた傷が成長し、その傷がガラス内部の引張応力層に達すると、外部から力が加わっていない状態であっても不意に破損する。傷には、硬いものなどの衝撃、熔接の火花、風による飛来物などの外力によってできた傷、及びガラス中に極まれに残存する微細な不純物に起因する傷(硫化ニッケルの体積膨張により生じる傷)の2種類があると言われており、後者の場合、不純物が圧縮応力層と引張応力層との境界部に残存している場合に、その圧力バランスが崩れて破損する。
このような強化ガラス特有の自然破損が発生した場合でも、安全性を確保するため、強化ガラスをリブガラスとして使用する場合には、図9の如く強化合わせガラス1として使用することが一般的であった。リブガラスを強化合わせガラス1とすることで、万一、一方の強化ガラス2、又は強化ガラス3が破損しても、もう一方の強化ガラス3、又は強化ガラス2で安全性を担保できるからである。
リブガラスのように構造用途に使用する場合には、強化ガラスの厚さは10mm以上のものが用いられる場合が多く、また、透明性という景観性を確保するために、ガラス小口面2A、3Aを磨いた状態でそのまま露出して仕上げとする場合が多い。なお、強化ガラスは、厚さ19mmのものが現状の生産設備では上限と言われている。
強化ガラス2、3が破損すると内部の応力が開放され、粉々の微小破片となる。強化合わせガラス1をフェイスガラスとして使用する場合は、隣接するガラス間でシールされるので問題は生じ難いが、リブガラスとして使用する場合、小口面2A、3Aがそのまま露出された状態であり、小口面2A、3Aのガラスが破損すると、中間膜4と接着している部分は脱落しないが、非中間膜側のエッジの微小破片5が、本体から脱落するおそれがある(ガラスを故意に強制的に破壊した実験では、約5mm長のガラス片の脱落が観測された)。
一方で、リブガラスとして合わせガラスを適用し、この合わせガラスの露出した小口面のエッジが製造中・施工中・施工後に不用意に欠損することを効果的に防止するために、エッジを面取り加工する内容が特許文献2に開示されている。
この特許文献2の合わせガラスによれば、面取りされる厚さ(取り代)が0.35〜1.4mmで、面取り部の幅が0.5〜2.0mmに設定するとともに、合わせガラスを建築物に使用する場合には、面取り部の幅を1.0mmに設定することが開示されている。すなわち、特許文献2には、合わせガラスのエッジを糸面取りすることにより、エッジの欠損を防止することが開示されている。
また、強化合わせガラス1の小口面2A、3Aに、アルミニウム、又はステンレス等の金属製のカバー材をシール材によって接着し、微小破片5の脱落を防止することなども考えられる。
特開平9−67883号公報 特開2006−83004号公報
しかしながら、強化合わせガラス1の小口面2A、3Aにカバー材を取り付けると、ガラスが持つ透明感、透視性、景観性がカバー材によって阻害されるため、フェイスガラスを支持するリブガラス用やガラス製手摺りのガラス製パネル用としては不適であった。
一方、ガラスの透明性を確保した微小破片脱落防止対策として、ガラス小口面に透明飛散防止フィルムを貼りつけたり、透明シリコーンシーラントを塗布したりする方策があるが、ガラスの耐久性に対して透明飛散防止フィルムや透明シリコーンシーラントの耐久性が大幅に劣り、また見栄えも悪くなることから、最善策とは言えなかった。
また、合わせガラスのエッジに1mm程度の糸面取り(C面取り)を施してエッジが不用意に欠損することを防止する特許文献2においても、自然破損した際の小口面からの微小破片の脱落を防ぐことはできなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ガラスの小口面にカバー材を取り付けることなく、また、小口面に透明飛散防止フィルムを貼り付けることなく、更に、小口面に透明シリコーンシーラントを塗布することなく、自然破損した際の小口面からの微小破片の脱落を防止することができる強化合わせガラス、及びガラススクリーン構造、並びにガラス製手摺りを提供することを目的とする。
請求項1に記載の強化合わせガラスの発明は、前記目的を達成するために、少なくとも2枚の強化ガラスが中間接着層を介して積層されてなる強化合わせガラスにおいて、前記強化ガラスの非中間接着層側のエッジの面取り部の板厚方向の寸法が、該強化ガラスの板厚の1/3、又は5mmのいずれか小さい方よりも大きくなるように斜面取りされるとともに、前記面取り部の前記板厚方向の寸法が前記板厚の1/1.3未満であることを特徴とする。
請求項1に記載の強化合わせガラスの発明によれば、強化ガラスの非中間接着層側のエッジの面取り部の板厚方向の寸法を、強化ガラスの板厚の1/3、又は5mmのいずれか小さい方よりも大きくなるように斜面取りした。これにより、本発明の強化合わせガラスは、強化ガラスが自然破損した際に中間接着層に保持されず脱落するおそれのある部分、すなわち、小口面から生ずる微小破片に相当する部分が予め切除された形態となるので、ガラスの小口面にカバー材を取り付けることなく、また、小口面に透明飛散防止フィルムを貼り付けることなく、更に、小口面に透明シリコーンシーラントを塗布することなく、自然破損した際の小口面からの微小破片の脱落を防止することができる。したがって、本発明は、透明感があり耐久性も高く、見栄えのよい強化合わせガラスを提供することができる。本発明の強化合わせガラスと、単なる糸面取りの強化合わせガラスとを比較すると、後者の強化合わせガラスでは微小破片の脱落が確認されたが、前者の強化合わせガラスでは微小破片の脱落は確認されなかった。
なお、斜面取りとは、ガラスのエッジ(稜線部)に対しガラス表面から45度の角度で面取りを行うのが一般的であるが、その角度範囲は、通常、よく使用されるガラス小口加工機の設備的制約から設定されるものであり、45度に限定されない。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記強化ガラスの板厚が15mm以下の場合には、該強化ガラスの板厚の1/3よりも大きく斜面取りされ、板厚が15mmを超える場合には5mmよりも大きく斜面取りされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、板厚の1/3よりも大きく斜面取りすることで微小破片の脱落防止の目的は達成できるが、その設定だけでは板厚が厚くなるに従って面取り量が無用に増えてしまい、加工時間が長くなるという不利益が生じる。この点を改善するため、板厚が15mm以下の場合には、板厚の1/3よりも大きく斜面取り加工し、板厚が15mmを超える場合には5mmを下限とし、それよりも大きく斜面取り加工することが好ましい。具体的なフロート強化ガラスの厚さは、現状の生産設備では19mm(または、19ミリ:「ミリ」は「呼び厚さ」を意味する。後述する。)が上限と言われており、以下、建築用として使用される強化ガラスとして15ミリ、12ミリ、10ミリの厚さの品番が揃えられている。よって、15mm以下の強化ガラスの場合は、板厚の1/3よりも大きく斜面取り加工し、板厚19mmの強化ガラスの場合は、5mmよりも大きく斜面取り加工する。厚さ19ミリの強化ガラスに5mmの斜面取り加工を施したところ、微小破片の脱落防止の効果が確認された。
請求項3に記載の強化合わせガラスの発明は、前記目的を達成するために、少なくとも2枚の強化ガラスが中間接着層を介して積層されてなる強化合わせガラスにおいて、前記強化ガラスの非中間接着層側のエッジの面取り部の板厚方向の寸法が、該強化ガラスの板厚の1/2以上になるように斜面取りされるとともに、前記面取り部の前記板厚方向の寸法が前記板厚の1/1.3未満であることを特徴とする。
請求項3に記載の強化合わせガラスの発明によれば、強化ガラスの非中間接着層側のエッジの面取り部の板厚方向の寸法を、強化ガラスの板厚の1/2以上になるように斜面取りした。これにより、本発明の強化合わせガラスは、強化ガラスが自然破損した際に中間接着層に保持されず脱落するおそれのある部分、すなわち、小口面から生ずる微小破片に相当する部分が予め切除された形態となるので、ガラスの小口面にカバー材を取り付けることなく、また、小口面に透明飛散防止フィルムを貼り付けることなく、更に、小口面に透明シリコーンシーラントを塗布することなく、自然破損した際の小口面からの微小破片の脱落を防止することができる。したがって、本発明は、透明感があり耐久性の高い強化合わせガラスを提供することができる。本発明の強化合わせガラスと、単なる糸面取りの強化合わせガラスとを比較すると、後者の強化合わせガラスでは微小破片の脱落が確認されたが、前者の強化合わせガラスでは微小破片の脱落は確認されなかった。なお、斜面取りとは、基本的に45度の角度で斜面取りを行うものであるが、その角度範囲は、通常、よく使用されるガラス小口加工機の設備的制約から設定されるものであり、45度に限定されない。
請求項4に記載のガラススクリーン構造の発明は、上下及び/又は左右に隣接するフェイスガラスにより壁面が構成されるガラススクリーン構造であって、請求項1、2又は3のいずれかに記載の強化合わせガラスが、隣接するフェイスガラス間の目地部において、該フェイスガラスと直交方向に配置されたリブガラスとして使用され、該強化合わせガラスの斜面取りされた面取り部は少なくとも室内側に位置するガラス小口面に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、ガラススクリーン構造に用いられる、隣接するフェイスガラス間に取り付けられるリブガラスに本発明の強化合わせガラスを適用したガラススクリーン構造の発明であり、この強化合わせガラスは、その一方の小口面が隣接するフェイスガラス間の目地部にシーリング材、及び/又は金属製の連結部材を介して取り付けられ、斜面取りが形成されている他方の小口面を室内側に位置させた。これにより、強化ガラスが自然破損した際にこのリブガラスの小口面から微小破片は落下せず、特に高所に取り付けられるリブガラスにおいては、安全性の高いものとなる。
なお、この強化合わせガラスをシーリング材によってフェイスガラスに取り付ける場合は、この強化合わせガラスの一方の小口面には斜面取りを形成する必要はない。微小破片が本体から剥離しても、この微小破片はシーリング材に接着されているため、本体から落下することはないからである。一方で金属製の連結部材を介して取り付ける場合は、一方の小口面は基本的に露出されているに等しいので、一方の小口面も他方の小口面と同様に斜面取りするのが好ましい。
請求項5に記載のガラス製手摺りの発明は、請求項1、2又は3のいずれかに記載の強化合わせガラスが、ガラス製手摺りのガラス製パネルとして使用され、該強化合わせガラスの斜面取りされた面取り部は上面に位置するガラス小口面に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、ガラス製手摺りのガラス製パネルに本発明の強化合わせガラスを適用したガラス製手摺りの発明であり、縦目地はシーリング材、ガラス下辺部は下枠にのみ込まれている納まりで構成されている。この強化合わせガラスは、斜面取りが形成されている小口面が上縁となるように配置されている。これにより、強化ガラスが自然破損した際に、このガラス製手摺りのガラス製パネルの小口面から微小破片は落下せず、特に高所に取り付けられるガラス製手摺りにおいては、安全性の高いものとなる。更に、ガラス製パネル全体が浮いているように見せたい意匠の場合には、強化ガラスの4辺部とも斜面取りを行うことにより、自然破損した際の小口面からの微小破片の脱落を防止することができる。
ここで、本明細書に記載した強化ガラスの板厚の定義について説明する。
板厚として「mm」の単位を用いた場合には、その強化ガラスの板厚の実測値(実厚)を言い、「ミリ」の単位を用いた場合には、JISで規定されている「呼び厚さ」を言う。この「呼び厚さ」は許容差を有しており、例えば、フロート板ガラスにおいてはJIS R3202(1996年度版)、強化板ガラスにおいてはJIS R3206(2003年度版)で規定されている。
本発明によれば、斜面取りによって、強化ガラスが自然破損した際に中間接着層に保持されず脱落するおそれのある部分、すなわち、小口面から生ずる微小破片に相当する部分が予め切除された形態となるので、ガラスの小口面にカバー材を取り付けることなく、また、小口面に透明飛散防止フィルムを貼り付けることなく、更に、小口面に透明シリコーンシーラントを塗布することなく、自然破損した際の小口面からの微小破片の脱落を防止することができ、したがって、透明感があり耐久性も高く、見栄えのよい強化合わせガラス、及びガラススクリーン構造、並びにガラス製手摺りを提供することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る強化合わせガラス、及びガラススクリーン構造、並びにガラス製手摺りの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、実施の形態の強化合わせガラス10がリブガラスとして使用されたガラススクリーン構造12を室内から見た要部斜視図であり、図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
なお、リブガラスとして使用する強化合わせガラス10の強化ガラス14は、耐荷重性を考慮すると厚さが10ミリ以上であることが好ましく、また、厚さが19ミリを超えるものは製造上困難であることから(JIS R3206(2003年度版)においても上限が19ミリと規定されている)、実施の形態では、10〜19ミリの厚さを有する強化ガラス14を想定している。また、図3に示すガラス製手摺り16のガラス製パネルに強化合わせガラス10を適用する場合は、リブガラスのように耐荷重性は要求されないことから、8〜15ミリの厚さを有する強化ガラス14を想定している。図3において、符号17は強化合わせガラス10を通路15上に支持する柱であり、符号19は、柱17に固定された手摺り棒である。また、隣接する強化合わせガラス10、10間の縦目地はシーリング材、ガラス下辺部は下枠(不図示)にのみ込まれる納まりで構成されている。
このような強化合わせガラス10は、図4に示すように2枚の強化ガラス14、14をポリビニルブチラール系、又はエチレンビニルアセテート共重合体系の中間膜18を介して積層することにより構成されている。なお、中間接着層としては中間膜18の他、2枚の強化ガラス14、14の間に注入される接着剤をも含む。
図1に示すガラススクリーン構造12は、複数枚の矩形状フェイスガラス20、20…(図1では2枚のフェイスガラス20、20を図示)を面一になるように隣接して配置するとともに、フェイスガラス20、20…の上下辺を支持枠であるサッシ22、22に支持させ、隣接するフェイスガラス20、20間の目地部24に、長尺状のリブガラスである矩形状の強化合わせガラス10をフェイスガラス20の直交方向に配置することにより構成される。
この強化合わせガラス10は、その一方縁部が構造シリコーンシーリング材26を介して目地部24に取り付けられている。強化合わせガラス10の高さ方向(長手方向)長さは、フェイスガラス20の高さ方向長さと略同長に形成され、上下端部で構造躯体に支持されている。
図5、図6に示すガラススクリーン構造30は、フェイスガラス20を強化ガラスで構成し、そのフェイスガラス20の4隅に孔明け加工したものを複数枚揃え、これらのフェイスガラス20、20…を面一となるように隣接して配設し、4枚のフェイスガラス20、20…が突き合わされる垂直方向及び水平方向の目地部24、24が直交する付近に連結部材32を介してリブガラスである強化合わせガラス10を取り付けたものである。
連結部材32の取付部は、DPG構法に使用される周知の金属製腕状部材34である。この腕状部材34は、断面コ字状に形成されたブラケット36に軸受38を介して取り付けられたアーム40と、そのアーム40に連結された4本のブランチ42、42…とを有している。これらのブランチ42、42…の各先端部には、フェイスガラス20に形成された孔21に嵌入固定される支持部材44が取り付けられている。例えば、支持部材44は、その内部にボールジョイント(不図示)を有し、フェイスガラス20の面内方向の変位を回動することで吸収する。また、ブラケット36と強化合わせガラス10とは、強化合わせガラス10に形成された貫通穴11に嵌合されたピン46を介して連結されている。なお、目地部24には、シーリング材48が充填されている。また、フェイスガラス20、20…の自重は、上下の連結部材32、32…を連結し、上下端が躯体に固定された吊りロッド50によって支持されている。
ところで、これらの図に示されたリブガラス用、又はガラス製パネル用の強化合わせガラス10は、図4の如く非中間膜側のエッジが斜面取りされている。すなわち、強化ガラス14のエッジの面取り部14Aの板厚方向の寸法cが、強化ガラス14の板厚dの1/3、又は5mmのいずれか小さい方よりも大きく斜面取りされている。
これにより、実施の形態の強化合わせガラス10は、強化ガラス14が自然破損した際に中間膜18に保持されず脱落するおそれのある部分、すなわち、小口面10Aからの微小破片に相当する部分が予め切除された形態となるので、強化合わせガラス10の小口面10Aにカバー材を取り付けることなく、また、小口面10Aに透明飛散防止フィルムを貼り付けることなく、更に、小口面10Aに透明シリコーンシーラントを塗布することなく、自然破損した際の小口面10Aからの微小破片の脱落を防止することができる。したがって、透明感があり耐久性も高く、見栄えのよい強化合わせガラス10を提供することができる。
なお、図5、図6に示したDPG構法の場合、連結部材32に連結される強化合わせガラス10の小口面10Bも、小口面10Aと同様に露出するので、この小口面10Bも同様に斜面取りされている。なお、図1、図2に示した強化合わせガラス10の小口面10Bは、構造シリコーンシーリング材26により覆われているため、自然破損した際の小口面10Bからの微小破片の脱落を防止するための斜面取りは施されていない。
実施の形態の強化合わせガラス10と、単なる糸面取りの強化合わせガラスとを比較すると、糸面取りの強化合わせガラスでは、強制破壊した際の微小破片の脱落が確認されたが、実施の形態の強化合わせガラス10では、強制破壊した際の微小破片の脱落は確認されなかった。したがって、自然破損した際の微小破片の脱落防止についても、糸面取りの強化合わせガラスに対して、実施の形態の強化合わせガラス10の方が有効であると考えられる。
ここで言う斜面取りとは、図7(A)の如く強化ガラス14のエッジ(稜線部)に対しガラス表面から45度の角度で面取りをしたものが一般的であるが、その角度範囲は、通常、よく使用されるガラス小口加工機の設備的制約から設定されるものであり、45度に限定されるものではない。すなわち、図7(B)に示すように、エッジの面取り部14Bの板厚方向の寸法cが、強化ガラス14の板厚dの1/3、又は5mmのいずれか小さい方よりも大きく斜面取りされていれば、エッジ(稜線部)に対するガラス表面からの面取り角度θが45度よりも小さくてもよい。図7(B)の形態の強化合わせガラス10は、小口面10Aが鋭利になり目立たなくなるので意匠性も向上する。また、図7(C)に示すように、エッジの面取り部14Cの板厚方向の寸法cが、強化ガラス14の板厚dの1/3、又は5mmのいずれか小さい方よりも大きく斜面取りされていれば、面取り角度θが45度よりも大きくてもよい。図7(C)の形態の強化合わせガラス10は、小口面10Aが大きく目立つため意匠性の点から見れば図7(B)の形態よりも劣り、また、斜面取りによるエッジの除去量も少ないことから、面取り角度θが45度よりも大き過ぎる場合には、自然破損による微小破片が発生するおそれもある。したがって、面取り角度θは45度以下が好ましい。
一方、実施の形態の強化合わせガラス10では、強化ガラス14の板厚dが15mm以下の場合には、板厚方向の寸法cは強化ガラス14の板厚dの1/3よりも大きく斜面取り加工し、板厚dが15mmを超える場合には板厚方向の寸法cは5mmよりも大きく斜面取り加工している。
板厚dの1/3よりも大きく斜面取りすることで、自然破損した際に生ずる微小破片の脱落防止の目的は達成できるが、その設定だけでは板厚dが厚くなるに従って面取り量が増え、加工時間が長くなるという不利益が生じる。この点を改善するため、板厚dが15mm以下の場合には、板厚dの1/3よりも大きく斜面取り加工し、板厚dが15mmを超える場合には5mmを下限とし、それよりも大きく斜面取り加工することが好ましい。
具体的な強化ガラスdの厚さは、前述の如く19mm(19ミリ)が上限と言われており、以下、建築用として使用される強化ガラスとして15ミリ、12ミリ、10ミリの厚さdの品番が揃えられている。よって、15mm以下の強化ガラス14の場合は、板厚dの1/3よりも大きく斜面取り加工し、板厚19mm(19ミリ)の強化ガラス14の場合は、5mmよりも大きく斜面取り加工することが好ましい。厚さ19ミリの強化ガラス14に5mmの斜面取り加工を施したところ、小口面からの微小破片脱落防止の効果が確認された。
また、強化ガラス14の面取り部を、強化ガラス14の板厚dの1/2以上斜面取りした場合も、同様の効果を得ることができた。すなわち、強化ガラス14の板厚dの1/2以上斜面取りすることにより、強化ガラス14が自然破損した際に中間接着層に保持されず脱落するおそれのある部分である、小口面の微小破片に相当する部分が予め切除された形態となるので、強化合わせガラス10の小口面にカバー材を取り付けることなく、また、小口面に透明飛散防止フィルムを貼り付けることなく、更に、小口面に透明シリコーンシーラントを塗布することなく、自然破損による小口面からの微小破片の脱落を防止することができる。よって、透明感があり耐久性が高く、かつ安全性の高い強化合わせガラス10を提供することができる。
なお、エッジの面取り部の板厚方向の寸法cが、板厚dの1/1.3以上になると、小口面に発生する応力の増分が増えることがシミュレーション解析結果により得られたので、寸法cは板厚dの1/1.3未満にすることが好ましい。
<実験例>
[試験体]
エチレンビニルアセテート共重合体系の樹脂フィルム(呼び厚さ0.4mm)を4枚積層したものを中間接着膜として、1辺300mmの矩形の強化ガラス2枚を貼り合わせ、強化合わせガラスを作製した。一方の強化ガラス(評価用強化ガラス)には、中間接着膜側のエッジに4辺とも1mm程度の通常の糸面取り(C面取り)を施し、非中間接着膜側のエッジのうち1辺には各種寸法の斜面取りを施し、他の3辺には1mm程度の通常の糸面取り(C面取り)を施した。他方の強化ガラス(非評価用強化ガラス)には、中間接着膜側のエッジ、および非中間膜側のエッジのいずれも、4辺とも1mm程度の通常の糸面取り(C面取り)を施した。なお、面取り角度θは45度とした。
[試験方法]
評価の対象となる斜面取りが施された小口面(評価小口面)が縦辺となるように、試験体である強化合わせガラスを自立させる。評価用強化ガラス上辺の、評価小口面から約150〜230mmの箇所に、鋼製ポンチを当てて、鋼製ハンマーで打撃し、評価用強化ガラスを破壊した。破壊試験は、破片の消散を防ぐため試験体をビニール袋に入れて実施し、採取した小片の大きさを測定した。試験体は、評価小口面を除く3辺の小口面にフィルムを貼り、評価小口面以外からの破片の混入を防いだ。なお、ガラスの厚さは、ノギスで測定した。
[試験片A]
・板厚d=11.1mm、(12ミリ)
・斜面取り部の板厚方向の寸法c=2.8mm
評価:12mm×11mmの粒1個、8mm×4mmの粒1個、それ以下の小片30個程度(エッジから5mm超の微小破片が発生)(NG)
[試験片B]
・板厚d=14.2mm、(15ミリ)
・斜面取り部の板厚方向の寸法c=3.3mm
評価:15mm×14mmの粒1個、10mm×10mmの粒1個、5mm×3.5mmの粒1個、それ以下の小片40個程度(エッジから5mm超の微小破片が発生)(NG)
[試験片C]
・板厚d=15mm、(15ミリ)
・斜面取り部の板厚方向の寸法c=4mm
評価:エッジから5mm超の微小破片が発生(NG)
[試験片D]
・板厚d=14.5mm、(15ミリ)
・斜面取り部の板厚方向の寸法c=5.5mm
評価:3mm×1.5mmの粒1個、それ以下の小片30個程度(5mm超の微小破片は確認されず)(OK)
[試験片E]
・板厚d=15.1mm、(15ミリ)
・斜面取り部の板厚方向の寸法c=8.1mm
評価:3mm以下の小片(粉)(5mm超の微小破片は確認されず)(OK)
[試験片F]
・板厚d=14.9mm、(15ミリ)
・斜面取り部の板厚方向の寸法c=9.9mm
評価:2mm以下の小片(粉)(5mm超の微小破片は確認されず)(OK)
[試験片G]
・板厚d=18.2mm、(19ミリ)
・斜面取り部の板厚方向の寸法c=4.4mm
評価:7.5mm×3mmの粒2個、7mm×3mmの粒1個、7mm×2mmの粒1個、5.5mm×0.5mmの粒1個、それ以下の小片50個程度(エッジから5mm超の微小破片が発生)(NG)
上記試験片A〜Gの実験により、強化ガラスのエッジの面取り部の板厚方向の寸法cが、強化ガラスの板厚dの1/3、又は5mmのいずれか小さい方よりも大きく斜面取りすることで、微小破片の発生を防止できることが確認できた。
実施の形態の強化合わせガラスがリブガラスとして使用されたガラススクリーン構造を室内から見た要部斜視図 図1のA−A線に沿う断面図 実施の形態の強化合わせガラスがガラス製パネルとして使用されたガラス製手摺りの斜視図 実施の形態の強化合わせガラスの要部断面図 実施の形態の強化合わせガラスがDPG構法のリブガラスとして使用されたガラススクリーン構造の要部斜視図 図5に示したガラススクリーン構造の断面図 強化合わせガラスの斜面取りの角度の例を示した説明図 強化ガラスの断面歪の分布を示した説明図 強化ガラスの自然破損のメカニズムを説明するために用いた図
符号の説明
10…強化合わせガラス、12…ガラススクリーン構造、14…強化ガラス、16…ガラス製手摺り、17…柱、18…中間膜、19…手摺り棒、20…フェイスガラス、22…サッシ、24…目地部、26…連結部材、28…爪部、30…サッシフレーム部、32…溝部、34…シーリング材、30…ガラススクリーン構造、32…連結部材、34…腕状部材、42…爪部、44…ブラケット、46…軸受、48…アーム、50…ブランチ、52…支持部材、54…シーリング材

Claims (5)

  1. 少なくとも2枚の強化ガラスが中間接着層を介して積層されてなる強化合わせガラスにおいて、
    前記強化ガラスの非中間接着層側のエッジの面取り部の板厚方向の寸法が、該強化ガラスの板厚の1/3、又は5mmのいずれか小さい方よりも大きくなるように斜面取りされるとともに、前記面取り部の前記板厚方向の寸法が前記板厚の1/1.3未満であることを特徴とする強化合わせガラス。
  2. 前記強化ガラスの板厚が15mm以下の場合には、該強化ガラスの板厚の1/3よりも大きく斜面取りされ、板厚が15mmを超える場合には5mmよりも大きく斜面取りされている請求項1に記載の強化合わせガラス。
  3. 少なくとも2枚の強化ガラスが中間接着層を介して積層されてなる強化合わせガラスにおいて、
    前記強化ガラスの非中間接着層側のエッジの面取り部の板厚方向の寸法が、該強化ガラスの板厚の1/2以上になるように斜面取りされるとともに、前記面取り部の前記板厚方向の寸法が前記板厚の1/1.3未満であることを特徴とする強化合わせガラス。
  4. 上下及び/又は左右に隣接するフェイスガラスにより壁面が構成されるガラススクリーン構造であって、請求項1、2又は3のいずれかに記載の強化合わせガラスが、隣接するフェイスガラス間の目地部において、該フェイスガラスと直交方向に配置されたリブガラスとして使用され、該強化合わせガラスの斜面取りされた面取り部は少なくとも室内側に位置するガラス小口面に形成されていることを特徴とするガラススクリーン構造。
  5. 請求項1、2又は3のいずれかに記載の強化合わせガラスが、ガラス製手摺りのガラス製パネルとして使用され、該強化合わせガラスの斜面取りされた面取り部は上面に位置するガラス小口面に形成されていることを特徴とするガラス製手摺り。
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