JP4960745B2 - 分電盤 - Google Patents

分電盤 Download PDF

Info

Publication number
JP4960745B2
JP4960745B2 JP2007095260A JP2007095260A JP4960745B2 JP 4960745 B2 JP4960745 B2 JP 4960745B2 JP 2007095260 A JP2007095260 A JP 2007095260A JP 2007095260 A JP2007095260 A JP 2007095260A JP 4960745 B2 JP4960745 B2 JP 4960745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
power
breaker
power source
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007095260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008253120A (ja
Inventor
卓也 香川
信一郎 岡本
知行 澤田
博昭 小新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007095260A priority Critical patent/JP4960745B2/ja
Publication of JP2008253120A publication Critical patent/JP2008253120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4960745B2 publication Critical patent/JP4960745B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Distribution Board (AREA)

Description

本発明は、屋内配線の分岐に用いる分電盤に関するものである。
従来から、この種の分電盤としては、たとえば住宅等の壁に取り付けられた前面が矩形状の筐体内に、交流電源に接続された主幹ブレーカと、主幹ブレーカの側方において上下2段に分かれて左右方向に複数個ずつ並設された分岐ブレーカとを収納し、上下各段の分岐ブレーカに挟まれ左右方向に延長された交流側導電バーを介して主幹ブレーカと分岐ブレーカとを電気的に接続したものが提供されている。この分電盤は、主幹ブレーカおよび分岐ブレーカを介して交流電源をたとえば住宅内の電源コンセントに分配し、電源コンセントに接続された電気機器に対して交流電源を供給する。
ところで、近年、たとえばLAN用通信モジュール、インターネットに接続するためのゲートウェイ、ルータ等のインターネット用通信モジュール、無線データ通信のための無線通信モジュール、BS・CS・CATVのブースタ等の映像系ユニットなど、直流電力を必要とする直流機器の使用の機会が増えている。これらの直流機器は、従来の大型の電気機器のように交流電源を直流電源に変換する交流直流変換器(AC/DCコンバータ)を内蔵せず、電源コンセントに接続するACアダプタ等の外付けの電源部を用いるものである。
一方、交流直流変換器を内蔵しない直流機器の使用に際して、各直流機器ごとに用いられる外付けの電源部(ACアダプタ等)を不要とするために、分電盤を介して交流電源に接続される1台の交流直流変換器を分電盤の外部に設け、この交流直流変換器から出力される直流電源をDC/DCコンバータで昇圧もしくは降圧して各直流機器に供給するようにすることが考えられている(たとえば特許文献1参照)。
特開2004−112920号公報
しかし、特許文献1記載の発明では、交流直流変換器と直流機器とが分電盤の外部に設けられているので、主幹ブレーカおよび分岐ブレーカを収納した分電盤の筐体の取り付けるスペースとは別に交流直流変換器および直流機器を配置するスペースが必要になり、主幹ブレーカと分岐ブレーカと交流直流変換器と直流機器とを全て配置するための占有スペースは大きくなる。
さらに、分電盤と交流直流変換器とが離れて配置される場合に分電盤と交流直流変換器との間の配線を邪魔にならないように引き回す作業には手間がかかるという問題がある。同様に、交流直流変換器と直流機器とが離れて配置される場合には交流直流変換器と直流機器との間の配線を邪魔にならないように引き回す作業には手間がかかる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、主幹ブレーカと分岐ブレーカと交流直流変換器と直流機器とを全て配置するための占有スペースが従来構成に比較して小さくなり、且つ配線作業が容易となる分電盤を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、交流電源に接続された主幹ブレーカと、主幹ブレーカに接続された複数個の分岐ブレーカと、交流電源を直流電源に変換して出力する交流直流変換器を有し
た電力供給手段と、交流直流変換器から直流電源が供給される直流機器を有した電力消費手段とを1つの筐体内に備え、1つの交流直流変換器から出力される直流電源が筐体内においてそれぞれ過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けた複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段が、少なくとも1系統の直流配電路に接続され、前記電力供給手段が、前記交流直流変換器の内部で直流電源を複数系統の前記直流配電路に分配しており、前記過電流保護装置を交流直流変換器に内蔵していることを特徴とする。
この構成によれば、交流直流変換器および直流機器を主幹ブレーカおよび分岐ブレーカと共に1つの筐体内に収納しているので、交流直流変換器および直流機器を主幹ブレーカおよび分岐ブレーカと別に設置する場合に比べて、主幹ブレーカと分岐ブレーカと交流直流変換器と直流機器とを全て配置するための占有スペースを小さくすることができ、且つ、分岐ブレーカと交流直流変換器との間の配線作業、交流直流変換器と直流機器との間の配線作業がどちらも容易になる。ここで、1つの交流直流変換器から出力される直流電源は筐体内において複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段が少なくとも1系統の直流配電路に接続されるので、各直流機器ごとに個別の交流直流変換器を設ける場合に比べて筐体内での交流直流変換器の占有スペースを小さく抑えることができる。さらに、各系統の直流配電路ごとに過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けてあるので、各系統の直流配電路ごとに過電流を設定して、過電流から電力供給手段を保護することができる。また、交流直流変換器は複数個の分岐ブレーカのうち1個の分岐ブレーカに接続されるので、残りの分岐ブレーカは交流電源の供給用として使用することができる。
また、この構成によれば、筐体内に交流直流変換器と別に複数系統の直流配電路に直流電源を分岐する端子台や過電流保護装置を配置する必要がないので、筐体の小型化および配線作業の簡易化が可能となる。
請求項の発明は、交流電源に接続された主幹ブレーカと、主幹ブレーカに接続された複数個の分岐ブレーカと、交流電源を直流電源に変換して出力する交流直流変換器を有した電力供給手段と、交流直流変換器から直流電源が供給される直流機器を有した電力消費手段とを1つの筐体内に備え、1つの交流直流変換器から出力される直流電源が筐体内においてそれぞれ過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けた複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段が、少なくとも1系統の直流配電路に接続され、前記電力供給手段が、前記交流直流変換器の内部で直流電源を複数系統の前記直流配電路に分配しており、各系統の直流配電路ごとに電圧を調節するDC/DC変換器を交流直流変換器に内蔵していることを特徴とする。
この構成によれば、交流直流変換器および直流機器を主幹ブレーカおよび分岐ブレーカと共に1つの筐体内に収納しているので、交流直流変換器および直流機器を主幹ブレーカおよび分岐ブレーカと別に設置する場合に比べて、主幹ブレーカと分岐ブレーカと交流直流変換器と直流機器とを全て配置するための占有スペースを小さくすることができ、且つ、分岐ブレーカと交流直流変換器との間の配線作業、交流直流変換器と直流機器との間の配線作業がどちらも容易になる。ここで、1つの交流直流変換器から出力される直流電源は筐体内において複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段が少なくとも1系統の直流配電路に接続されるので、各直流機器ごとに個別の交流直流変換器を設ける場合に比べて筐体内での交流直流変換器の占有スペースを小さく抑えることができる。さらに、各系統の直流配電路ごとに過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けてあるので、各系統の直流配電路ごとに過電流を設定して、過電流から電力供給手段を保護することができる。また、交流直流変換器は複数個の分岐ブレーカのうち1個の分岐ブレーカに接続されるので、残りの分岐ブレーカは交流電源の供給用として使用することができる。さらにまた、各系統の直流配電路ごとに電圧が調節可能となるから、必要な電圧の異なる複数種類の直流機器でも使用可能となる。また、筐体内に交流直流変換器と別に複数系統の直流配電路に直流電源を分岐する端子台やDC/DC変換器を配置する必要がないので、筐体の小型化および配線作業の簡易化が可能となる。
請求項の発明は、交流電源に接続された主幹ブレーカと、主幹ブレーカに接続された複数個の分岐ブレーカと、交流電源を直流電源に変換して出力する交流直流変換器を有した電力供給手段と、交流直流変換器から直流電源が供給される直流機器を有した電力消費手段とを1つの筐体内に備え、1つの交流直流変換器から出力される直流電源が筐体内においてそれぞれ過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けた複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段が、少なくとも1系統の直流配電路に接続され、前記電力供給手段が、前記交流直流変換器の内部で直流電源を複数系統の前記直流配電路に分配しており、各系統の直流配電路ごとに電圧が調節された交流電源を直流電源に変換する変換回路を交流直流変換器に内蔵していることを特徴とする。
この構成によれば、交流直流変換器および直流機器を主幹ブレーカおよび分岐ブレーカと共に1つの筐体内に収納しているので、交流直流変換器および直流機器を主幹ブレーカおよび分岐ブレーカと別に設置する場合に比べて、主幹ブレーカと分岐ブレーカと交流直流変換器と直流機器とを全て配置するための占有スペースを小さくすることができ、且つ、分岐ブレーカと交流直流変換器との間の配線作業、交流直流変換器と直流機器との間の配線作業がどちらも容易になる。ここで、1つの交流直流変換器から出力される直流電源は筐体内において複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段が少なくとも1系統の直流配電路に接続されるので、各直流機器ごとに個別の交流直流変換器を設ける場合に比べて筐体内での交流直流変換器の占有スペースを小さく抑えることができる。さらに、各系統の直流配電路ごとに過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けてあるので、各系統の直流配電路ごとに過電流を設定して、過電流から電力供給手段を保護することができる。また、交流直流変換器は複数個の分岐ブレーカのうち1個の分岐ブレーカに接続されるので、残りの分岐ブレーカは交流電源の供給用として使用することができる。さらにまた、各系統の直流配電路ごとに電圧が調節可能となるから、必要な電圧の異なる複数種類の直流機器でも使用可能となる。また、筐体内に交流直流変換器と別に複数系統の直流配電路に直流電源を分岐する端子台や変換回路を配置する必要がないので、筐体の小型化および配線作業の簡易化が可能となる。さらにまた、変換回路は電圧が調節された交流電源を直流電源に変換するので、交流電源を直流電源に変換した後でDC/DC変換器により電圧を調節する構成に比べて電力変換効率が高いという利点もある。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、少なくとも1系統の前記直流配電路が前記筐体の外部に引き出されることを特徴とする。
この構成によれば、筐体の外部に配置される直流機器を直流配電路に接続することにより、筐体の外部に配置される直流機器に対しても筐体内の電力供給手段から直流電源を供給することができる。
本発明は、交流直流変換器および直流機器を主幹ブレーカおよび分岐ブレーカと共に1つの筐体内に収納しているので、主幹ブレーカと分岐ブレーカと交流直流変換器と直流機器とを全て配置するための占有スペースを小さくすることができ、且つ配線作業が容易になる。また、1つの交流直流変換器から出力される直流電源は筐体内においてそれぞれ過電流から複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段が少なくとも1系統の直流配電路に接続されるので、各直流機器ごとに個別の交流直流変換器を設ける場合に比べて筐体内での交流直流変換器の占有スペースを小さく抑えることができるという効果がある。
以下の実施形態では、住宅の壁に取り付けられる分電盤を例示し、取付状態を示す図1の上下左右を上下左右として説明する。
本実施形態の分電盤は、図1に示すように前面矩形状の筐体1を備え、交流電源を直流電源に変換する交流直流変換器(AC/DCコンバータ)22と直流電力を必要とする直流機器23を含む直流回路部とを配設する直流系配設スペースAと、交流電源に接続された1つの主幹ブレーカ31と複数の分岐ブレーカ32とを有した交流回路部を専ら配設する交流系配設スペースBとを筐体1内に有する。
筐体1は、合成樹脂成形品であり図2に示すように矩形枠状の箱本体10と、箱本体10の前面側に結合される蓋体20とで構成される。箱本体10は矩形枠状の背板11の外周縁の全周に亘って側板12が前方に突設された形状に形成され、背板11には矩形状に開口した開口窓13が形成される。
直流系配設スペースAでは、開口窓13の右端から左側へ一定間隔をあけた位置(ここでは、開口窓13の左右方向の略中央部)に、開口窓13の上下両端間に架設され上端部および下端部を固定ねじ17aでそれぞれ固定した中桟17Aを配置してある。この中桟17Aと、開口窓13の右端より右側方の背板11との間に後述の取付台200が配設されている。
ここで、直流系配設スペースAにおいて開口窓13より右側に位置する背板11および中桟17Aには、それぞれ上下2個の支持台14a、15aが突設され、両支持台14a、15aの周囲にはそれぞれ断面L字状であって矩形領域の角部をなすように配列されたガイド壁14b、15bが形成される。上側の支持台14aには下方に隣接して背板11からの突出寸法が支持台14aよりもやや大きい抜止ボス14cが形成される。また、下側の支持台15aの周囲に設けたガイド壁15bの前端面には下半分程度の受け片15cが連続一体に形成されている。
取付台200は、左右両側縁の上下両端部にそれぞれ支持片201が突設されており、各支持片201には、支持台14a、15aに螺入される取付ねじ25を挿通させるためのだるま孔からなる取付孔201aがそれぞれ形成されており、これらの取付孔201aを挿通させた取付ねじ25を締め付けることにより箱本体10に取付台200を取り付けるようになっている。また、取付台200の取付位置は上述のガイド壁14b、15bに合わせることで容易に位置決めできる。また取付孔201aの大径部には上述の抜止ボス14cが挿入され、支持片201が箱本体10に対して回り止めされる。
この取付台200は交流直流変換器22および直流機器23を取り付けるためのものである。交流直流変換器22の器体22d、直流機器23の器体23dは図3に示すようにそれぞれ直方体状に形成されており、交流直流変換器22および直流機器23の取り付けは、それぞれの器体22d、23dの上下両端部の左右両端部にそれぞれ設けた取付片22e、23eの取付孔22f、23fに挿通させた取付ねじ(図示せず)を取付台200に締め付けることにより行われる。本実施形態では1つの筐体1内に複数台(ここでは3台)の直流機器23が収納されており、これら複数台の直流機器23と交流直流変換器22とは左右方向に並べて配置される。なお、器体22d、23dの背面は取付台200に当接できるように平坦面となっている。
本実施形態で用いる直流機器23は、たとえばLAN用通信モジュール、インターネットに接続するためのゲートウェイ、ルータ等のインターネット用通信モジュール、無線データ通信のための無線通信モジュール、BS・CS・CATVのブースタ等の映像系ユニットなどであって、前面にはRJ−45に対応したLANケーブル接続用モジュラージャック、電源スイッチの操作ハンドル等を有する機能面を露出させているが、ここでは機能面の図示を省略している。さらに、直流機器23は器体23dの前面の上部に直流電源を接続するための電源接続端子部24を有し、この電源接続端子部24が交流直流変換器22の出力端子部(後述する)に接続される。
交流直流変換器22は、図4に示すように一対の接続線26が接続される入力端子部22gと、それぞれ2本1組の外部配線27が接続される複数の外部接続端子部22hと、直流機器23の電源接続端子部24に接続される出力端子部28とを有し、入力端子部22gから入力される交流電源を変換部22iにて直流電源に変換して外部接続端子部22hと出力端子部28とに出力するものである。つまり、変換部22iで変換された直流電源は、交流直流変換器22内において複数系統の直流配電路に分配されており、各系統の直流配電路にそれぞれ外部接続端子部22hあるいは出力端子部28が設けられている。したがって、筐体1内に配置され交流直流変換部22に接続される直流機器23においては勿論のこと、たとえば防犯や防災センサ等のセンサ、光源がLEDからなるLED照明端末など筐体1の外部に配置される直流機器23’(図3参照)においても外部配線27を介して交流直流変換器22に接続すれば、交流直流変換器22からの直流電源供給を受けて動作可能となる。
また、本実施形態で用いる交流直流変換器22は、交流電源を直流電源に変換する変換部22iだけでなく、変換部22iからの直流電源を昇圧もしくは降圧するDC/DC変換部22jを各系統ごとに有しており、これにより安定した電圧で直流電力を供給することができる。DC/DC変換部22jは各系統ごとに直流電源の電圧を所望の電圧に設定するものである。ただし、ここでは1組の外部配線27を、筐体1の外部に配置された直流の外部電源DC(たとえば、太陽電池など)に接続することで、交流直流変換器22への交流電源供給が停止したときでも外部電源DCからの電力供給を受けて交流直流変換器22を継続動作可能としており、この外部電源DCに接続される外部接続端子部22hの系統にはDC/DC変換部22jを設けていない。背板11の上端部には配線孔11aが貫設されており、外部配線27はこの配線孔11aを通して筐体1の外部に引き出される。
さらに、この交流直流変換器22は、各系統ごとにたとえば電流制限回路からなる過電流保護装置22kを有している。過電流保護装置22kは、各系統ごとに閾値を設定して、閾値を超える過電流から交流直流変換器22を保護するものである。過電流保護装置22kは、DC/DC変換部22jの設けられている系統においては、DC/DC変換部22jの出力と外部接続端子部22hあるいは出力端子部28との間に設けられる。
なお、本実施形態では変換部22iで変換された直流電源が交流直流変換器22の内部で複数系統の直流配電路に分配される例を示しているが、この例に限らず、交流直流変換器22の出力を一系統とし、交流直流変換器22と別に設けた端子台において交流直流変換器22からの直流電源を複数系統の直流配電路に分配するようにしてもよい。この場合、DC/DC変換部22jや過電流保護装置22kは交流直流変換器22とは別に設けられる。
上述した入力端子部22gは図1に示すように交流直流変換器22の器体22dの下面側、外部接続端子部22hは器体22dの上面側にそれぞれ設けられている。入力端子部22gおよび外部接続端子部22hはいわゆる速結端子からなり、接続線26、外部配線27を簡単に接続可能としてある。出力端子部28は器体22dの前面の上部に設けられている。ここで、入力端子部22gに一端が接続される接続線26の他端はいずれか1つの分岐ブレーカ32の負荷側端子部(後述する)に接続され、これにより交流直流変換器22の入力端子部22gには分岐ブレーカ32から交流電源が入力される。つまり、交流直流変換器22は下部において交流電源の入力を受け、上部において直流電源の出力を行うので、交流電源と直流電源との間の絶縁距離を比較的長く確保することができる。また、直流電源を出力する外部接続端子部22hと出力端子部28とが器体22dの上部にまとめて配置されているので、交流直流変換器22の内部回路を簡素化することができる。なお、交流直流変換器22の器体22dの前面には、交流直流変換器22の動作状態(通電の有無等)を示す表示部、交流直流変換器22の動作状態の設定操作用の操作部などを有する機能面を露出させているが、ここでは機能面の図示を省略している。
ところで、本実施形態では、交流直流変換器22の出力端子部28と直流機器23の電源接続端子部24とを電気的に接続するために、外部配線27や接続線26のような電線ではなく金属板からなる導電バー29(直流側導電バー)を用いる。導電バー29は直流機器23とともに直流回路部を構成する。
具体的には、交流直流変換器22の器体22dの前面における上方に偏った位置には左右方向に延長された端子溝28aが形成され、直流機器23の器体23dの前面における上方に偏った位置にも左右方向に延長された端子溝24aが形成されている。各端子溝24a、28aは各器体22d、23dの左右両端間に亘って上下方向に2本ずつ並設されており、各々の底面の一部に電源接続端子部24、出力端子部28がそれぞれ設けられている。さらに、交流直流変換器22の器体22dと直流機器23の器体23dとは、取付台200からの突出高さが同一となるように形成されている。そして、交流直流変換器22および直流機器23は、取付台200に取り付けられた状態で交流直流変換器22の端子溝28aと直流機器23の端子溝24aとが左右方向に連続するように上下方向に位置合わせされる。
導電バー29は、少なくとも端子溝24aの長手方向の寸法より長く延長されており、端子溝24aと端子溝28aとに跨る形で端子溝24a、28aの底面に沿って端子溝24a、28a内に配置される。導電バー29の長手方向の両端部には図5に示すようにそれぞれU字状の切込29aが形成されている。而して、一方の切込29aに交流直流変換器22の出力端子部28の端子ねじを通し、他方の切込29aに直流機器23の電源接続端子部24の端子ねじを通した状態で両端子ねじを締め付ければ、導電バー29の各端部にそれぞれ出力端子部28、電源接続端子部24が接続され、出力端子部28と電源接続端子部24とが電気的に接続されることになる。
要するに、交流直流変換器22と直流機器23とを左右方向に連接し、導電バー29を端子溝24a、28a内に取り付ければ、出力端子部28と電源接続端子部24とを接続することができ、交流直流変換器22と直流機器23との接続作業が比較的容易になる。ここにおいて、直流機器23の端子溝24aは器体23dの前面における上方に偏った位置に形成されているので、直流機器23は導電バー29の下方に偏って配設されることとなる。なお、交流直流変換器22の端子溝28aを器体22dの上面に形成するとともに、直流機器23の端子溝24aを器体23dの上面に形成し、直流機器23が導電バー29の下方に配設されるようにしてもよい。
また、本実施形態では筐体1内に上述したように複数台の直流機器23を収納しており、交流直流変換器22の出力端子部28に接続された導電バー29に全ての直流機器23を接続することで、全ての直流機器23に対して直流電源が供給されるようにしている。
すなわち、複数台の直流機器23は、取付台200に取り付けられた状態で交流直流変換器22の端子溝28aと全ての直流機器23の端子溝24aとが左右方向に連続するように左右方向に一列に並設され、上下方向に位置合わせされる。而して、一方の切込29aに直流機器23の電源接続端子部24の端子ねじを通し、他方の切込29aに隣接する直流機器23の電源接続端子部24の端子ねじを通した状態で両端子ねじを締め付ければ、導電バー29の各端部にそれぞれ隣接する2台の直流機器23の電源接続端子部24が接続され、隣接する直流機器23の電源接続端子部24同士が電気的に接続されることになる。
このように隣接する直流機器23の電源接続端子部24同士を導電バー29で接続することにより、1台の直流機器23を交流直流変換器22に接続すれば、導電バー29に接続された残りの直流機器23に対しても送り配線により直流電源が供給される。要するに、本実施形態の交流直流変換器22は、複数台の直流機器23を有した電力消費手段に対して直流電源を供給する電力供給手段を構成する。
なお、本実施形態では導電バー29の一方の切込29aを他方よりも深くし、当該一方の切込29aに沿って端子ねじの締め付け位置を調節可能とすることにより、出力端子部28と電源接続端子部24との間隔、あるいは電源接続端子24同士の間隔が変わっても同じ導電バー29で接続できるようにしている。
一方、交流系配設スペースBでは、直流系配設スペースAの中桟17Aに近接する右側位置に中桟17Bを、また開口窓13の左端から後述する主幹ブレーカ31の幅寸法(左右方向の寸法)よりやや大きな間隔をあけた位置に中桟17Cをそれぞれ開口窓13の上下両端間に架設して、固定ねじ17aで固定してある。
この中桟17B、17C間には複数個の分岐ブレーカ32を配設し、中桟17Cと、開口窓13の左端より左側方の背板11との間には主幹ブレーカ31および後述の一次送りブレーカ33を配設してある。
ここで、交流系配設スペースBにおいて開口窓13より左側に位置する背板11および中桟17Bには、それぞれ上下2個の支持台14a、15aが突設される。この支持台14a、15aは直流系配設スペースAに設けたものと同形状のものであって、両支持台14a、15aの周囲にはそれぞれ断面L字状であって矩形領域の角部をなすように配列されたガイド壁14b、15bも形成される。開口窓13の上下の周縁には左右方向に等ピッチで多数個の通し孔16が形成されており、これら通し孔16は、各中桟17A〜17Cを固定する固定ねじ17aが螺合される。
また、交流系配設スペースBの中桟17Cには上下2個の載置台18a、19aが形成され、下側の載置台19aには受け片15cと同様に断面L字状に形成された受け片19bが設けられる。
開口窓13の左側の支持台14a、15aと中桟17Cに設けた載置台18a、19aとの間には主幹ブレーカ31を取り付ける架台40が架設され、中桟17Bの支持台14a、15aと中桟17Cに設けた載置台18a、19aとの間には分岐ブレーカ32を取り付ける架台50が架設される。ここにおいて、架台40と架台50とは互いに連結されて一体化され、支持台14a、15aを利用して背板11と中桟17Bとの間に架設される。つまり、架台40と架台50とは連結された状態で全体として矩形状を成し、左右両側縁の上下両端部にそれぞれ支持片41、51を突設した形になるので、各支持片41、51に設けた取付孔41a、51aに取付ねじ25を挿通させて各支持片41、51を支持台14a、15aにねじ固定することにより、箱本体10に架台40および架台50が取り付けられる。また、架台40および架台50の取付位置はガイド壁14b、15bに合わせることで容易に位置決めできる。また取付孔41a、51aの大径部には上述の抜止ボス14cが挿入され、支持片41、51が箱本体10に対して回り止めされる。
箱本体10に被着される蓋体20は後端部外周面が箱本体10の側板12の前端部外周面にほぼ一致し、図6に示すように矩形状に形成された4個の窓孔21a〜21dが開口する。窓孔21aは箱本体10に収納された主幹ブレーカ31および一次送りブレーカ33のハンドル31aを操作可能とするために蓋体20の前面側に露出させ、窓孔21b、21cは各分岐ブレーカ32のハンドル32aを操作可能とするために蓋体20の前面側に露出させ、窓孔21dは交流直流変換器22の前面および直流機器23の上記機能面を前面側に露出させる。
ところで、架台40は、開口窓13の上下方向の寸法よりも上下方向の寸法が小さい縦長の長方形状に板金(鉄板)により形成され、主幹ブレーカ31は架台40に対して固定ねじ43を用いて取り付けられる。主幹ブレーカ31は、前面に設けられ端子ねじを有した電源側端子部31bと、右端部に設けられた出力側端子部(図示せず)と、電源側端子部31bと出力側端子部との間に介在する接点(図示せず)とを備え、接点が開閉することにより電源側端子部31bと出力側端子部との間の導通・非導通を切り替えるものである。この接点は、上述のハンドル31aの操作によっても開閉する。電源側端子部31bには交流電源の電力線(図示せず)が接続され、出力側端子部には後述の導電バー90a〜90cが接続される。
架台40の左側部には、主幹ブレーカ31が遮断された状態でも電源を確保することができるように、主幹ブレーカ31の電源側(一次側)から主幹ブレーカ31を通さずに電源を得る電源系を設けてあり、この電源系には一次送りブレーカ33が挿入される。
一方、分岐ブレーカ32を取り付ける架台50は、図7に示す形状に板金(鉄板)により形成されたものであり、右端縁の上端部および下端部に支持片51が突設され、左端縁の上端部および下端部に連結片52が突設されている。支持片51には上述したように取付孔51aが形成されるが、連結片52には連結突起52aが突設され、連結突起52aの右側近傍には止めねじ孔52bが形成されている。連結突起52aは架台40の連結片42に設けた連結孔42aにおける大径部に挿入され、止めねじ孔52bには止め孔(図示せず)を通して図1に示すように連結ねじ53が螺合する。
したがって、架台50の連結片52の前面側に架台40の連結片42を重ね合わせ、連結突起52aを連結孔42aに挿入するとともに、止め孔(図示せず)を通して連結ねじ53を止めねじ孔52bに螺合させることによって、架台40と架台50とが結合される。
架台50の上下方向の中央部には4個の矩形状の貫き孔54が左右方向に並設され、架台50の上下両端部には左右方向において貫き孔54とほぼ同じ位置で保持孔55が形成されている。貫き孔54および保持孔55は架台50の前面側に載置される合成樹脂成形品からなるバー支持部材80を取り付けるために用いられる。保持孔55は上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも大きい長孔状に形成され、下端部における左右のいずれか一方の側縁から抜止片55aが突設された形状に形成されている。
バー支持部材80は、図8に示すように、上下方向の中央部に隔壁81を有する。隔壁81は前方に突出し左右方向に延長されており、隔壁81における左右方向の両端部には前方に突出する支持ポスト82が形成される。支持ポスト82の前面(図8では上面)には凹所82aが形成され、凹所82aの底部には図示しないナットが保持されている。また、支持ポスト82の前面には凹所82aの近傍に位置決め突起82bが突設される。バー支持部材80の隔壁81には分離壁81aが一体に形成され、分離壁81aにより隔壁81が左右方向において8区画に分割されている。
バー支持部材80には上下に載置片84が延設されており、各載置片84の左右両端部には後方に凹没した凹所84aが2個ずつ形成され、各凹所84aの底部には図示しないナットが保持されている。各載置片84の上下方向の中間部には隔壁81側が後退する段差部85が形成され、段差部85と隔壁81との間には左右方向に並ぶ8本の係止部86が前方に立設される。係止部86は左右方向においては分離壁81aにより分割された各区間の中間部に位置し、各係止部86の前端部には隔壁81に向かって突出する保持爪(図示せず)が形成される。さらに、1つおきで4個の分離壁81aには引掛爪81bが突設される。引掛爪81bは分離壁81aにおいて隔壁81よりも上側では上向きに突設され、隔壁81よりも下側では下向きに突設される。さらに、段差部85において各引掛爪81bに対向する部位には保持爪85aが突設される。隔壁81の上側の載置片84の上端縁および隔壁81の下側の載置片84の下端縁にはそれぞれ8個ずつのブレーカ取付片87が並設されている。ブレーカ取付片87の機能については後述する。
上述の載置片84の後面には各透孔81cの周囲においてボス部(図示せず)が後方に突設される。載置片84の後面には左右方向に直交する断面がL字状に形成された上下各4個ずつのスライド片(図示せず)が突設される。スライド片の上下方向の寸法は、架台50に設けた保持孔55において抜止片55aよりも上側の部分に挿入可能となるように設定される。載置片84には各スライド片の先端部をそれぞれ前方から視認可能とする複数個の確認孔84bが開口する。
而して、バー支持部材80を架台50に取り付けるに際しては、上述のスライド片を保持孔55の上部に挿入した後に、バー支持部材80を架台50に対して下方にスライドさせると、スライド片が抜止片55aに係合し、バー支持部材80が架台50に結合される。また、バー支持部材80が架台50に結合された状態において上述のボス部が貫き孔54に挿入される。そしてバー支持部材80は中性極の導電バー90aと2本の電圧極の導電バー90b、90cとを同時に保持できるようなっている。導電バー90a〜90cが交流側導電バーを構成する。
ここで中性極の導電バー90aは二つの支持ポスト82の間に架設される。導電バー90aには長手方向において等ピッチで挿通孔91が形成されている。導電バー90aの両端部には端子片92が延設され、端子片92には端子ねじ93が挿入される端子孔94が形成されている。端子ねじ93は凹所82aの底部に設けたナットに螺合し、これによって導電バー90aが支持ポスト82に固定される。
一方、電圧極の各導電バー90b、90cは隔壁81の上下においてそれぞれ載置片84の前面に重ねて配置される。導電バー90b、90cの長手方向の両端部にはそれぞれ端子孔95が形成される。端子孔95には端子ねじ96が挿入され、端子ねじ96は載置片84に設けた凹所84aの底部に保持されているナットに螺合する。さらに、導電バー90b、90cの幅方向の一側縁には前方に向かって接続片97が突設される。接続片97は左右方向において分離壁81aにより分割された各区間ごとに突設される。接続片97には2本の挿入端子片97a、97bが延設され、一方の端子挿入片97aは接続片97から導電バー90b、90cに対向するように接続片97に対して直交方向に延長され、他方の端子挿入片97bは導電バー90b、90cから離れるように接続片97に対して直交方向に延長される。また、導電バー90b、90cから端子挿入片97bまでの距離は端子挿入片97aまでの距離よりも大きくなっている。したがって、端子挿入片97a、97bは前後に位置することになる。さらに、導電バー90b、90cを載置片84に取り付けた状態では、互いに他方の導電バー90b、90cに設けた端子挿入片97a、97bが前後に位置し、且つ両端子挿入片97a、97bの先端縁の位置が上下左右において揃うように位置する。このような配置によって、前後に並ぶ二つの端子挿入片97a、97bは互いに他の導電バー90b、90cに接続されていることになる。ここで、支持ポスト82に取り付けられた中性極の導電バー90aの幅方向の端縁も上下方向における位置が両端子挿入片97a、97bの先端縁と一致する。なお、異なる導電バー90b、90cに設けた接続片97は隔壁81によって絶縁される。
ところで、導電バー90b、90cの長手方向の両端部には支持ポスト82の角部に合致する形状の切欠部98が形成されている。したがって、切欠部98と支持ポスト82とが係合することによって、導電バー90b、90cはバー支持部材80に対して左右方向に位置決めされることになる。また、導電バー90b、90cの幅方向の一端部は分離壁81aに設けた引掛爪81bと載置片84との間で保持され、他端部は係止部86に設けた保持爪と載置片84との間で保持される。
したがって、導電バー90b、90cをバー支持部材80に装着するには、引掛爪81bと載置片84との間に導電バー90b、90cの一端部を挿入し、導電バー90b、90cを載置片84に押しつければ係止部86の保持爪と載置片84との間で導電バー90b、90cの他端部が保持される。
上述のようにしてバー支持部材80に取り付けられた導電バー90a〜90cは主幹ブレーカ31の出力側端子と電気的に接続される。出力側端子と導電バー90a〜90cとは端子ねじ93、96を用いて外れないように接続される。
導電バー90a〜90cは分岐ブレーカ32を接続するために設けられており、上下2段に8個ずつの分岐ブレーカ32を配列している。分岐ブレーカ32は、前面に設けられ端子ねじ(図示せず)を有した負荷側端子部32bと、電源側(導電バー90a〜90c側)に設けられ導電バー90a〜90cがそれぞれ挿入接続されるスリット状の端子部37と、端子部37と負荷側端子部32bとの間に介在する接点(図示せず)とを備え、接点が開閉することにより端子部37と負荷側端子部32bとの間の導通・非導通を切り替えるものである。この接点は、上述のハンドル32aの操作によっても開閉する。なお負荷側端子部32bは分岐ブレーカ32における上下方向において導電バー90a〜90cと反対側の端部に階段状に並べて配置され、負荷側端子部32bには負荷への交流電力供給用の電源線(図示せず)が接続される。端子部37は前後方向の3箇所に設けられており、端子部37のうち、前段の端子部37には中性極の導電バー90aが挿入接続され、中央、後段の端子部37、37には電圧極の導電バー90b、90cの挿入端子片97a、97bが挿入接続される。つまり、分岐ブレーカ32にはいわゆるプラグイン式のものを用いる。ただし、各分岐ブレーカ32はそれぞれ各導電バー90a〜90cのうちの2本にのみ電気的に接続され、他の1本はダミーとして扱われる。
またバー支持部材80には上述したようにブレーカ取付片87が設けられており、このブレーカ取付片87に対応するバー支持部材80の前面の部位にブレーカ支持片89を突設している。また分岐ブレーカ32の一方の側面にはブレーカ保持片87に係合する保持溝38が開口する。
而して、分岐ブレーカ32をバー支持部材80に取り付けるに際しては、前段の端子部37に導電バー90aを挿入し、中段、後段の端子部37、37には挿入端子片97a、97bを挿入せずに分岐ブレーカ32を挿入端子片97a、97bの幅方向にずらしている状態から、分岐ブレーカ32の保持溝38にブレーカ保持片87を挿入するとともに挿入端子片97a、97bを、中段、後段の端子部37、37に挿入するように分岐ブレーカ32をスライドさせる。このとき、ブレーカ支持片89が分岐ブレーカ32の側面に当接して分岐ブレーカ32の位置ずれが防止される。
上述のようにして、分岐ブレーカ32がバー支持部材80に固定された状態では、上下の分岐ブレーカ32の間に分離壁81aの上下幅程度の隙間が形成される。この隙間を覆う形で分岐ブレーカ32の前面には結束部材100が取り付けられる。
結束部材100は4個の分岐ブレーカ32の幅寸法に相当する長さを有し、上下の分岐ブレーカ32の間に形成される隙間に挿入される挿入脚101を備える。また、結束部材100は導電バー90aの挿通孔91に圧入される圧入突起(図示せず)を備え、圧入突起が挿通孔91に圧入されることによって結束部材100が導電バー90aに固定される。結束部材100には上下の各分岐ブレーカ32の前面に重なる部位まで延長された結束片103が形成され、結束片103の先端部に設けた切欠溝104が分岐ブレーカ32の前面に突設された結束用突部(図示せず)に係合することによって、上下の分岐ブレーカ32が結束片103に連結されるようにしてある。この結束部材100を設けていることにより、各分岐ブレーカ32が結束部材100を介して連結されることになる。
以上説明したようにして架台40、50に取り付けられた主幹ブレーカ31、分岐ブレーカ32が交流系配設スペースBに配設されることになる。ここで、主幹ブレーカ31の電源側端子部31bに交流電源の電力線が接続されることにより、導電バー90a〜90cは主幹ブレーカ31を介して交流電源に接続され、各分岐ブレーカ32は導電バー90a〜90cを介して交流電源に接続される。本実施形態では、主幹ブレーカ31と導電バー90a〜90cと分岐ブレーカ32と一次送りブレーカ33とで交流回路部を構成する。
なお、一次送りブレーカ33は分岐ブレーカ32と同構成を有するものであり、負荷側端子部33bが前面に設けられるともに、電源側(図2の上面側)にはスリット状の端子部34が前後方向の3箇所に設けられているが、中央の端子部34には導電バーを接続する導電接触片が設けられておらず、前後の端子部34、34のみが利用される。この一次送りブレーカ33を箱本体10の交流系配設スペースBに取り付ける部材としては、補助取付板60が用いられる。補助取付板60は上下方向に長い矩形状に形成され上下両端部に段差部(図示せず)を介して2個の連結片62が延設されている。各連結片62には連結孔(図示せず)が形成され、連結孔を通して架台40に設けた連結孔(図示せず)に連結ねじ63を螺合させることにより、架台40に補助取付板60が連結される。
補助取付板60は一次送りブレーカ33と左右方向の幅寸法がほぼ等しく形成され、補助取付板60の下端部の前面には一次送りブレーカ33の端部に設けた取付溝(図示せず)に挿入される取付係止片(図示せず)が切り起こして形成されている。また、補助取付板60の長手方向の上半部には中継端子台70を取り付けてある。この中継端子台70は、一次送りブレーカ33の端子部34、34に一端部が挿入される2本のバー端子(図示せず)の他端部を合成樹脂成形品の基台71に挿入保持し、各バー端子の他端部に端子ねじ73、73を螺合させたものである。バー端子において端子ねじ73、73の螺合する部位は基台71の上部側に階段状に並べて配置される。そして各バー端子には各端子ねじ73、73を用いて2本の接続線74が接続され、各バー端子は接続線74を介して主幹ブレーカ31の電源側端子部31bにおける一方の電圧極と中性極とにそれぞれ接続される。
上述したように本実施形態の分電盤は、交流直流変換器22と直流機器23および導電バー29を含む直流回路部とを直流系配設スペースAに、主幹ブレーカ31と一次送りブレーカ33と分岐ブレーカ32と導電バー90a〜90cとからなる交流回路部を交流系配設スペースBにそれぞれ配設するので、主幹ブレーカ31および分岐ブレーカ32と交流直流変換器22および直流機器23とを別々の筐体に収納する場合に比べて主幹ブレーカ31と分岐ブレーカ32と交流直流変換器22と直流機器23を全て配置するための占有スペースの省スペース化が図れる。さらに、分岐ブレーカ32と交流直流変換器22とは筐体1内において接続線26で接続されるだけであるから、分岐ブレーカ32と交流直流変換器22との間の配線作業は容易となり、また、交流直流変換器22と直流機器23とは筐体1内において導電バー29で接続されるだけであるから、交流直流変換器22と直流機器23との間の配線作業も容易となる。
ところで、各分岐ブレーカ32の寸法は、いわゆる分電盤協約寸法(分電盤の内器の規格としてJIS規格に定められた寸法)に設定してある。一方、直流機器23の機能にも拠るが直流機器23は分岐ブレーカ32と同寸法に収まらないことが多く、一般的に、直流機器23の外形は分岐ブレーカ32に比べて大きくなる。そのため、仮に直流側導電バーとしての導電バー29が交流側導電バーとしての導電バー90a〜90cの長手方向(左右方向)の延長線上に配設されていると、導電バー29の下方に偏って配設されている直流機器23の分岐ブレーカ32の下端面からの突出量が大きく、筐体1において分岐ブレーカ32の下方に無駄なスペースが空き、上下方向の寸法が必要以上に大きい筐体1を用いることになる。
これに対して、本実施形態では図1に示すように導電バー29を筐体1内の上方側に偏った位置に配設し、分岐ブレーカ32の下端面からの直流機器23の突出量を小さく抑えている。したがって、上下方向における筐体1の寸法を小さく抑えることができ、筐体1の占有スペースを極力小さく抑えることができるという利点がある。具体的に説明すると、本実施形態で用いる直流機器23は図1に示すように上下方向の寸法が分岐ブレーカ32の2倍を超える器体23dを有するものの、導電バー29を上段の分岐ブレーカ32の上端面と略同一高さになるように配置することで、器体23dの下端面が分岐ブレー32の下端面よりやや下方に位置する程度に分岐ブレーカ32の下端面からの直流機器23の突出量を抑えることができる。ここでは、上述したように複数台の直流機器23が筐体1内に収納されるので、全て同一サイズに形成された器体23dを有する直流機器23を採用し、全ての直流機器23を上下方向において同一高さに配置することにより、分岐ブレーカ32の下端面からの全ての直流機器23の突出量を一律に小さく抑えている。
なお、筐体1は高所に取り付けられることが多いが、本実施形態では導電バー29が導電バー90a〜90cよりも上寄りに配設されているので、分岐ブレーカ32よりも外形が大きい直流機器23を導電バー29の下方の比較的低い位置に配置することができ、直流機器23が高い位置に配置される場合に比べて直流機器23の保守点検作業が容易になるという利点もある。
また、本実施形態で用いる交流直流変換器22は上下方向の寸法が直流機器23の器体23dと同一である器体22dを有し、交流直流変換器22と直流機器23とを上下方向において同一高さに配置することにより、分岐ブレーカ32の下端面からの交流直流変換器22の突出量についても直流機器23と同様に小さく抑えている。つまり、交流直流変換器22の下端面と直流機器23の下端面とが上下方向に直交する同一平面内に位置するように、交流直流変換器22および直流機器23を取付台200に対して取り付けることにより、上下方向における筐体1の寸法を小さく抑えている。
ところで、上記実施形態では直流系配設スペースAにおいて、交流直流変換器22を左側、直流機器23を右側に配置しており、これにより、交流直流変換器22が交流系配設スペースBに配置された交流回路部(主幹ブレーカ31と分岐ブレーカ32と導電バー90a〜90cと一次送りブレーカ33)と直流機器23との間に位置する。そのため、直流機器23が交流回路部から離れて配置されることとなり、交流回路部から放射されるノイズの直流機器23への影響を低減することができる。
また、上記実施形態においては、取付台200の左端部に、直流系配設スペースAと交流径配設スペースBとを仕切る隔壁7を配設している。隔壁7は少なくとも交流直流変換器22よりも上下方向の寸法が大きく設定されており、後端縁(取付台200側の端縁)から取付台200に沿って交流直流変換器22側に固定片7aが延設されることにより、上下方向に直交する断面がL字状に形成されている。隔壁7の取付台200への取り付けは、固定片7aの上下2箇所に設けた固定孔7bに挿通させた取付ねじ(図示せず)を取付台200に締め付けることにより行われる。この隔壁7を設けたことにより、交流回路部の配線を収納する空間と直流回路部の配線を収納する空間とが仕切られるので、交流回路部の配線と直流回路部の配線とが1つの空間に混在する場合に比べて、配線の見分けが容易になり配線作業を容易に行うことができる。
ところで、上述の実施形態では、交流直流変換器22として、各系統の直流配電路ごとに所望の電圧に設定可能なDC/DC変換部22jを有するものを例示したが、この例に限らず、各系統の直流配電路ごとに電圧が調節された交流電源を直流電源に変換する変換回路を交流直流変換器22の変換部22iに設けてもよい。この場合、図9に示すようにDC/DC変換部22jを省略しても、各系統の直流配電路ごとに所望の電圧に調節された直流電圧を出力することができる。図9の例では、変換部22iはそれぞれ電圧が異なる複数の2次出力を取り出し可能なタップ付のトランスT1と、トランスT1の各2次出力をそれぞれ整流する整流回路D1〜D3と、整流回路D1〜D3の各出力をそれぞれ平滑する平滑コンデンサC1〜C3とを具備する。この交流直流変換器22は、変換部22iに入力された交流電源をトランスT1において各系統ごとにそれぞれ所望の電圧に変圧し、さらに各系統ごとに整流回路D1および平滑コンデンサC1からなる変換回路、整流回路D2および平滑コンデンサC2からなる変換回路、整流回路D3および平滑コンデンサC3からなる変換回路にてそれぞれ直流電源に変換する。この構成によれば、変換部22iにおいて電圧が調節された交流電源を直流電源に変換するので、変換部22iにおいて交流電源を直流電源に変換した後でさらにDC/DC変換器22jにて電圧を調節する構成に比べて、電力変換時の損失を小さく抑えることができ、電力変換効率が向上するという利点がある。
なお、上述の実施形態では筐体1が導電バー90a〜90cの長手方向を左右方向とする横向きに取り付けられる例を示したが、この例に限らず、本発明の分電盤は導電バー90a〜90cの長手方向を上下方向とする縦向きでも使用することができる。
本発明の実施形態の構成を示す蓋体を外した状態の正面図である。 同上の構成を示す一部省略した分解斜視図である。 同上の要部を示す蓋体を外した状態の斜視図である。 同上の交流直流変換器の構成を示すブロック図である。 同上の導電バーの構成を示す正面図である。 同上の構成を示す正面図である。 同上の要部を示す分解斜視図である。 同上の要部を示す分解斜視図である。 同上の交流直流変換器の他の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 筐体
22 交流直流変換器
22j DC/DC変換部
22k 過電流保護装置
23、23’ 直流機器
31 主幹ブレーカ
32 分岐ブレーカ

Claims (4)

  1. 交流電源に接続された主幹ブレーカと、主幹ブレーカに接続された複数個の分岐ブレーカと、交流電源を直流電源に変換して出力する交流直流変換器を有した電力供給手段と、交流直流変換器から直流電源が供給される直流機器を有した電力消費手段とを1つの筐体内に備え、1つの交流直流変換器から出力される直流電源は筐体内においてそれぞれ過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けた複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段は、少なくとも1系統の直流配電路に接続され
    前記電力供給手段は、前記交流直流変換器の内部で直流電源を複数系統の前記直流配電路に分配しており、前記過電流保護装置を交流直流変換器に内蔵していることを特徴とする分電盤。
  2. 交流電源に接続された主幹ブレーカと、主幹ブレーカに接続された複数個の分岐ブレーカと、交流電源を直流電源に変換して出力する交流直流変換器を有した電力供給手段と、交流直流変換器から直流電源が供給される直流機器を有した電力消費手段とを1つの筐体内に備え、1つの交流直流変換器から出力される直流電源は筐体内においてそれぞれ過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けた複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段は、少なくとも1系統の直流配電路に接続され、
    前記電力供給手段は、前記交流直流変換器の内部で直流電源を複数系統の前記直流配電路に分配しており、各系統の直流配電路ごとに電圧を調節するDC/DC変換器を交流直流変換器に内蔵していることを特徴とする分電盤。
  3. 交流電源に接続された主幹ブレーカと、主幹ブレーカに接続された複数個の分岐ブレーカと、交流電源を直流電源に変換して出力する交流直流変換器を有した電力供給手段と、交流直流変換器から直流電源が供給される直流機器を有した電力消費手段とを1つの筐体内に備え、1つの交流直流変換器から出力される直流電源は筐体内においてそれぞれ過電流から電力供給手段を保護する過電流保護装置を設けた複数系統の直流配電路に分配されており、電力消費手段は、少なくとも1系統の直流配電路に接続され、
    前記電力供給手段は、前記交流直流変換器の内部で直流電源を複数系統の前記直流配電路に分配しており、各系統の直流配電路ごとに電圧が調節された交流電源を直流電源に変換する変換回路を交流直流変換器に内蔵していることを特徴とする分電盤。
  4. 少なくとも1系統の前記直流配電路は前記筐体の外部に引き出されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の分電盤。
JP2007095260A 2007-03-30 2007-03-30 分電盤 Expired - Fee Related JP4960745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007095260A JP4960745B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 分電盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007095260A JP4960745B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 分電盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008253120A JP2008253120A (ja) 2008-10-16
JP4960745B2 true JP4960745B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=39977410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007095260A Expired - Fee Related JP4960745B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 分電盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4960745B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5565932B2 (ja) * 2009-10-05 2014-08-06 パナソニック株式会社 配電システム
JP2011101528A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Panasonic Electric Works Co Ltd 住宅用分電盤
US9490611B2 (en) 2013-04-18 2016-11-08 Abl Ip Holding Llc Universal load control cabinet
JP6238172B2 (ja) * 2014-03-31 2017-11-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤用キャビネットおよび分電盤
WO2017094428A1 (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 三菱電機株式会社 直流分電盤およびマイグレーション装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4318247B2 (ja) * 2003-03-12 2009-08-19 日東工業株式会社 通信機器収納型分電盤
JP4453955B2 (ja) * 2003-03-12 2010-04-21 日東工業株式会社 分電盤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008253120A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4821488B2 (ja) 住宅用分電盤
US8796562B2 (en) Combiner box
JP4960745B2 (ja) 分電盤
US20040077212A1 (en) Electrical equipment and method of assembling same
US9048598B2 (en) Low voltage power receptacle for modular electrical systems
US10045456B2 (en) Horizontal uninterrupted power supply design
US9788450B2 (en) Component assembly system
US8084903B2 (en) Connection arrangement for supplying power to an electric motor
JP2008253119A (ja) 分電盤
CN108879540B (zh) 配电系统和组装配电系统的方法
JP6519764B2 (ja) 計測ユニットおよび分電盤
KR200395579Y1 (ko) 저압 배전반용 조립식 부스바커넥터
JP2016163363A (ja) 分電盤
JP4958282B2 (ja) ブレーカユニット
US20190044311A1 (en) Dc power supply distribution board
JP4739967B2 (ja) 端子台
US5789908A (en) Lighting dimmer rack with removable connector modules
KR101234579B1 (ko) 적층형 부스바 변환 킷트를 갖는 분전반
CN105575741A (zh) 熔丝安装单元及具有该熔丝安装单元的熔丝盒模块
JP2001177927A (ja) 配電盤
JP3239651U (ja) 配電盤
RU2806084C1 (ru) Улучшенный четырехполюсный выходной штепсельный узел
CN113541073B (zh) 用于接触母线的模块化构造的出线盒
JP6350825B2 (ja) 計測ユニットおよび分電盤
EP1189321A1 (en) Wiring circuit breaker and switchboard

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091218

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120323

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4960745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees