JP4960180B2 - 薬液注入装置及び薬液注入システム - Google Patents

薬液注入装置及び薬液注入システム Download PDF

Info

Publication number
JP4960180B2
JP4960180B2 JP2007227060A JP2007227060A JP4960180B2 JP 4960180 B2 JP4960180 B2 JP 4960180B2 JP 2007227060 A JP2007227060 A JP 2007227060A JP 2007227060 A JP2007227060 A JP 2007227060A JP 4960180 B2 JP4960180 B2 JP 4960180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
chemical
syringe
injection
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007227060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009056176A (ja
Inventor
茂 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nemoto Kyorindo Co Ltd
Original Assignee
Nemoto Kyorindo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nemoto Kyorindo Co Ltd filed Critical Nemoto Kyorindo Co Ltd
Priority to JP2007227060A priority Critical patent/JP4960180B2/ja
Publication of JP2009056176A publication Critical patent/JP2009056176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4960180B2 publication Critical patent/JP4960180B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、シリンジのピストンを押すことで同シリンジ内の薬液を被験者に向けて押し出す薬液注入装置及び薬液注入システムに関する。特には、被験者への薬液の注入経路が正常に確保されていない場合であってもそれに好適に対応することができ、かつ、オペレータが注入経路を確保し直すときに薬液が漏出するのを防止できる薬液注入装置及び薬液注入システムに関する。
医療用の透視撮像装置としては、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron
Emission Tomography)装置、超音波診断装置、CTアンギオ装置、MRアンギオ装置等がある。このような装置を使用するとき、例えば鮮明な画像を得ることなどを目的として患者の体内に造影剤や生理食塩水など(以下、これらを単に「薬液」ともいう)が注入されることもある。
薬液の注入に用いられるシリンジとしては、シリンジ内に薬液がはじめから充填されたプレフィルドタイプと呼ばれるものと、薬液が収容された薬液タンク等から所定量の薬液をシリンジ内に吸引する吸引タイプと呼ばれるものとがある。
特許文献1には、吸引タイプのシリンジを用いる薬液注入装置が開示されている。この例では、シリンジに繋がれたチューブが途中で2つに分岐しており、分岐した一方が患者へと繋がる注入用チューブであり、他方は薬液タンクへと繋がる吸引用チューブである。
分岐部分には例えば三方活栓を利用可能である。オペレータがこの活栓のつまみを操作することで、薬液タンクからシリンジ内へと薬液を吸引できる状態と、シリンジから被験者へと薬液を注入できる状態とに切り替えることができるこのような構成によれば、薬液を吸引する際と薬液を注入する際とでチューブを付け替える必要が無いので、作業を簡素化することができる。一方、被験者に薬液を注入するためには、薬液タンクからシリンジ内に薬液を吸引した後、オペレータが活栓のつまみを操作してシリンジから被験者へ薬液を注入できる状態に切り替える必要がある。仮に、オペレータがこの操作を忘れていたり、あるいは、誤操作によりつまみが十分動かされていなかったりすると、薬液の注入経路が正常に確保されない。
薬液注入経路が正常に確保されているかどうかを判断するためには、例えば、シリンジのピストンに加えられる押圧力(シリンジ内の薬液の圧力に対応する)が所定の範囲内となっているかどうかを調べればよい(例えば特許文献2参照)。押圧力が所定の範囲を超えていた場合には、注入経路が正常に確保されていないと判断して薬液注入装置のピストン駆動機構を停止させ、薬液の注入を中断することができる。
特開2004−65737号公報 WO2005/039675A1
上述したような構成によれば、薬液注入経路が正常に確保されていない場合にはピストン駆動機構が停止されるので、ピストン駆動機構に過度の負荷がかかったり、シリンジ内及びチューブ内の圧力が異常に上昇したりすることが防止される。
ピストン駆動機構が停止した場合、注入経路を正常に確保し直すためにオペレータは、例えば、針を一旦被験者から抜き、血管に正しく刺さるように針を刺し直す場合がある。
しかしながら、ピストン駆動機構が停止された状態では、薬液の圧力が高まっているため、仮にオペレータが被験者から針を抜いた後、活栓のつまみを開位置としてしまうと、チューブ内の薬液が針先から漏出してしまう可能性があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被験者への薬液の注入経路が正常に確保されていない場合であってもそれに好適に対応することができ、かつ、オペレータが注入経路を確保し直すときに薬液が漏出するのを防止できる薬液注入装置及び薬液注入システムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の薬液注入装置は、シリンダ部材及びそれにスライド可能に挿入されたピストンを有するシリンジを保持し、該シリンジ内の薬液を被験者に向けて押し出す薬液注入装置であって、
前記ピストンを前記シリンダ部材に対して進退移動させるピストン駆動手段と、
前記ピストン駆動手段が前記ピストンを前記シリンダ部材に向けて押圧している間、前記シリンジ内の薬液の圧力を検出する液圧検出手段と、
を備え、
薬液注入経路が正常に確保されているかどうかを判断するための、前記薬液の所定の上限値が設定されており、
前記ピストン駆動手段は、
前記液圧検出手段により検出された前記薬液の圧力が所定の上限値を超えたときに、前記ピストンを進出させる動作を停止し、その後、前記ピストンを引き戻すことを特徴とする。
なお、ピストンを引き戻す距離は、前記シリンジ内が負圧とならない範囲であることが好ましい。


本発明の薬液注入装置によれば、例えば被験者への注入経路が正常に確保されていない状態で注入を開始しようとした場合、液圧検出手段により検出された薬液の圧力が所定の上限値を超えた時点でピストンを進出させる動作が停止される。この状態では、シリンダ内やそれに接続されたチューブ内の薬液の圧力が上昇しているが、本装置では、その後、ピストンを引き戻す動作を行うようにしているので、シリンジ内及びチューブ内の薬液の圧力を下げることができ、したがって、仮にオペレータが被験者から針を抜いたとしても、針先から薬液が漏出することはない。また、ピストンの引戻し動作は、シリンジ内が負圧とならない範囲で行われるため、シリンジ内に薬液が逆流することもない。
本発明の薬液注入装置は、また、前記ピストン駆動手段が前記ピストンを引き戻す間も、前記液圧検出手段によって前記薬液の圧力の検出が行われ、
その検出結果に基づいて、シリンジ内の前記薬液の圧力が所定の値にまで低下したと判断された時点で、前記ピストン駆動手段によるピストンの引戻し動作を停止するものであってもよい。
本発明の薬液注入装置は、また、前記ピストン駆動手段が前記ピストンを引き戻す間も、前記圧力センサによって前記ピストンからの反力の大きさが検出され、反力がゼロとなった時点で前記ピストン駆動手段による引戻し動作を停止するものであってもよい。
本発明の薬液注入システムは、上記本発明の薬液注入装置と、それに接続された、薬液の注入状況を表示可能なディスプレイ付きコントローラと、を備える。そして、前記液圧検出手段の検出結果に基づいて前記ピストン駆動手段による薬液注入動作が停止された時点で、前記ディスプレイに注入動作が停止された旨のアラームが表示される構成となっている。
上述したように、本発明によれば、被験者への薬液の注入経路が正常に確保されていない場合であってもそれに好適に対応することができ、かつ、オペレータが注入経路を確保し直すときに薬液が漏出するのを防止できる薬液注入装置及び薬液注入システムを提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を説明する。図1は、本発明の薬液注入装置の一例を示す斜視図である。なお、薬液注入装置とディスプレイとを備えた薬液注入システムについては第2の実施形態で説明する。
図1に示すように、本実施形態の薬液注入装置110は、全体として細長い形状をしており、その上面の前方側は、シリンジ200が装着される凹部114が設けられている。凹部114は、シリンジ200の形状に対応し、半円筒型に形成されている。凹部114は、装置110の長さ方向に延び、装置110全体のおよそ半分の長さにわたって形成されている。
シリンジ200は従来一般的なものであり、筒状のシリンダ部材210と、それにスライド自在に挿入されたピストン220と、を有している。シリンダ部材210の先端(図示上側)には、不図示のチューブが接続される導管部215が形成されている。シリンダ部材210の後端にはフランジ部211が形成されている。
ピストン220の先端にはガスケット223(図2参照)が設けられており、後端は円板状のフランジ部221となっている。このフランジ部221の背面は平坦な面となっている。
図1に示すように、凹部114の長さ方向ほぼ中央には、シリンジ200のフランジ部211(詳細下記)を保持するための保持部材122、122が設けられている。保持部材122、122は、フランジ部211を両側から挟んで保持する一対の部材であり、シリンダ部材210のフランジ部211が挿入される円弧状の溝を有している。
凹部114の後端付近には、ピストン220をスライド移動させるピストン駆動機構130が配置されている。
図2に示すように、ピストン駆動機構130は、不図示のモータを駆動源として回転するスクリューシャフト137と、該スクリューシャフト137の前側(図示左側)に取り付けられ、スクリューシャフト137の回転に応じてシャフトに沿う方向に往復移動する略円筒状のホルダ部材135と、を有している。
ホルダ部材135は、ピストン220のフランジ部221の背面に接する押圧部材132を有している。押圧部材132は、平たい円柱を横向きにしたような形状をしており、ピストンのフランジ部221の背面を押圧するための平坦な押圧面132aを有している。押圧部材132の外周の左右両側からは、爪部133、133がフランジ部221側(前方)に向かって延び出している。爪部133は、ピストンのフランジ部221の左右両端に係止される。
図1の例では、シリンジ200全体を下向きに移動させることで、シリンジ200が凹部114にセットされ、シリンダ部材210のフランジ211が保持部材122の溝内に嵌り込む。これにより、シリンダ部材210の軸方向及び径方向の位置が固定される。
再び図2を参照する。ピストン駆動機構130の押圧部材132の背面側からは、細長い円筒部131が後方(図示右側)に向かって延び出している。円筒部131の内側には、スクリューシャフト137が螺合するボールねじナット(不図示)が取り付けられている。スクリューシャフト137はモータ等の駆動源(不図示)からの動力を受けて、その場で正逆回転する。スクリューシャフト137を所定数回転させると、それに応じた距離だけ、ホルダ部材135が前後方向(図示左右方向)に移動する。
押圧部材132の押圧面132aには、ピストン220に加えられる押圧力(ピストン220からの反力)の大きさを検出するためのロードセル(圧力センサ)138が取り付けられている。なお、図2ではロードセル138は押圧部材132内に食い込むように描かれているが、ロードセル138が押圧面132aの表面に配置されていてもよい。
図示は省略するが、薬液注入装置110は、ピストン駆動機構130の動作を制御する制御手段を内蔵している。この制御手段が所定の制御プログラムに従って駆動源(モータ等)を動作させることにより、ピストン220が、所定の速度で所定の距離移動させられる。制御手段は、また、ロードセル138の検出結果に基づいてピストン駆動機構130の動作を制御する。
図3には、シリンジの導管部215に活栓付きチューブTを接続した状態が示されている。
この活栓付きチューブTは三方活栓78を有している。三方活栓78から図示左方に分岐する経路は、被験者に薬液を注入するための注入チューブ73aで構成されている。このチューブ73aの先端には留置針74が取り付けられている。三方活栓78から図示上方に分岐する経路は、薬液タンク(不図示)に入っている薬液をシリンジ内に吸引するための吸引チューブ73bで構成されている。
三方活栓78は、オペレータが指でつまんで回すことができる平たいつまみ79を有している。図3の例では、つまみ79の一端にインジケータ79a(例えば「OFF」の文字が刻印されたもの)が付されている。
図3に示すように、このインジケータ79aが注入チューブ73a側となるようにつまみ79が回されると、薬液タンクからシリンジ内へと薬液を吸引できる状態となる。一方、図6に示すように、インジケータ79aが吸引チューブ73b側となるようにつまみ79が回されると、シリンジから被験者へと薬液を注入できる状態となる。
ただし、図4、図5に示すように、つまみ79のインジケータ79aが注入チューブ73a側と吸引チューブ73b側との中間位置を向いている場合、いずれの経路の閉鎖されたままである。
次に、以上のように構成された本実施形態の薬液注入装置の動作について、図3〜図6を参照して説明する。図3〜図6はそれぞれ、薬液タンクからシリンジ内への薬液の吸引、薬液注入のためのピストン押圧動作、ピストン引戻し動作、及び、再度のピストン押圧動作を示している。
まず、空のシリンジを薬液注入装置にセットした後、図3に示すように、薬液タンクからシリンジ内へと薬液を吸引する。図3の状態では、注入チューブ73a先端の留置針74が被験者の腕など(不図示)に差し込まれると共に、吸引チューブ73bの先端が薬液タンク(不図示)に接続されている。三方活栓78のつまみ79は、インジケータ79aが注入チューブ73a側を向く位置とされており、これにより、薬液タンクからシリンジ内へと薬液を吸引できる状態となっている。
この状態で、ピストン駆動機構130の駆動源を駆動し押圧部材132を退避させ、押圧部材132に連結されているピストン220を所定距離だけ引く。これにより、シリンジ200内が負圧となり、薬液タンク内の薬液が活栓付きチューブTを介してシリンジ200内に吸引される。
こうしてシリンジ200内の所定量の薬液が吸引されピストン駆動手段の動作が停止したら、次いで、オペレータは、活栓のつまみ79を吸引チューブ73b側に回して、シリンジから被験者へと薬液を注入できる状態にする。ここで、図4に、活栓のつまみ79が十分に回されなかった状態を示す。図4の状態では、つまみ79は、インジケータ79aが注入チューブ73a側と吸引チューブ73b側との中間位置を向く位置とされている。この状態では、シリンジ内から被験者へと薬液を注入することはできない。
この状態で、オペレータが所定のスタートボタンを押して、薬液注入を開始するべくピストン駆動機構130の駆動を開始させると、押圧部材132が進出させられてピストン220がシリンダ部材200側へと押圧される(矢印A参照)。ピストン駆動機構130を駆動させている間、ロードセル138によりピストン220に加えられる押圧力(ピストンからの反力)が検出される。ロードセル138による押圧力の検出は、この例では、所定の時間間隔で実施されている。ロードセル138の検出結果をみることで、間接的に、シリンジ内の薬液の圧力を知ることができる。図4の状態では、活栓78が閉塞されているので、ピストン220はシリンジ210内にほとんど押し込まれず、ピストン駆動機構130の駆動を続けるにつれて(つまり押圧部材132を進出させようとするにつれて)、押圧力が増大する。
その後、ロードセル138の検出結果が所定の上限値を超えた時点でピストン駆動機構130の駆動が停止される。
ロードセルの検出結果が所定の上限値を超えるということは、シリンジ内の薬液の圧力が所定の値に達していることを意味する。このように、本実施形態の構成によれば、注入経路が正常に確保されていないおそれがある場合にピストン駆動機構の動作が停止されるので、ピストン駆動機構に過度の負荷がかかるのを防止することができる。また、シリンジ内やチューブ内の薬液の圧力が高くなりすぎて、シリンジやチューブ等が破損したり、活栓とチューブを繋ぐ接続部分などが外れたりするのを防止することができる。
ところで、上記のようにピストン駆動機構130の駆動を停止させた時点では、ピストン220がシリンダ部材210に向けて押圧されたまま状態となっているので、シリンジ内及びチューブ内の薬液の圧力が上昇している。そのため、この状態で、もし、留置針74が被験者から抜かれ、活栓のつまみ79が吸引チューブ73b側に回される(シリンジから被験者へと薬液を注入できる状態になる)と、留置針74から薬液が漏出する可能性がある。
そこで本実施形態の装置では、これを防止するため、ピストン駆動機構130の駆動を停止させた後に、図5に示すように、ピストン駆動機構130を上記とは逆に駆動させてピストン220を所定の距離だけ引き戻す動作を行う(矢印B方向)。
この際に引き戻す「所定の距離」は、シリンジ200内が負圧にならない範囲で設定すればよい。具体的には、ピストン220を予め設定した距離だけ引き戻すようにしてもよい。
あるいは、この引戻し動作中にもロードセル138でピストン220からの反力を検出し、その検出結果が所定の範囲内となった時点で(例えば、ほぼゼロとなった時点で)、引戻し動作を停止するようにしてもよい。
上記のようにピストン220を所定の距離だけ引き戻すことにより、シリンジ200内及びチューブT内の薬液の圧力が低下する。したがって、その後、図6に示すようにオペレータが活栓のつまみ79を回してシリンジから被験者へと薬液を注入できる状態としたとしても、留置針74から薬液が漏出することはない。
次いで、オペレータは、針を血管に刺し直すなどして、シリンジから被験者までの薬液の経路を正常に確保する。そして、オペレータが薬液注入装置110上の所定のスタートボタン(一例)を押すことにより、図6に示すようにピストン駆動手段130が駆動され、薬液の注入が開始される。図6の状態では、活栓のつまみ79が所定の位置まで回されているので、シリンジ内の薬液はチューブTを介して、支障なく被験者へと注入される。
その後、従来公知の手法によりピストン駆動手段の駆動が停止され、シリンジ内から被験者への所定量の薬液の注入が完了する。
以上説明したような本実施形態の薬液注入装置によれば、図4に示すように注入経路が正常に確保されていない状態で、注入を開始しようとしたとしても、ロードセル138の検出結果が所定の上限値を超えたところでピストン駆動機構130の動作が停止される。この状態では、シリンジ200内及びチューブT内の薬液の圧力が上昇しているので、もし留置針74を被験者から抜いてしまうと薬液が漏出する可能性がある。しかしながら、図5に示したように、ピストン駆動機構130の動作を停止した後、ピストンを少し引く動作を行うようにしているので、シリンジ内及びチューブ内の薬液の圧力が下がり、針を被験者から抜いたとしても薬液が漏出することはない。
以上、本発明の一形態について説明したが、本発明の薬液注入装置は上記の構成の他にも種々変更可能である。
(第2の実施形態)
図7は、薬液注入装置とディスプレイとを備えた薬液注入システムを示す斜視図である。この薬液注入システム100は、薬液注入装置110と、ケーブル102を介してそれに接続されたディスプレイ付きコントローラ101と、を有している。同図に示す薬液注入装置110は、2本のシリンジを搭載できるものである。このように、本発明の薬液注入装置は複数のシリンジを搭載できるものであってもよい。
図7の薬液注入システム100においても、第1の実施形態と同様、薬液の注入を行うべくピストン駆動機構を動作している間、ピストンからの反力をロードセルで検出する。そして、そのロードセルの検出結果が所定の上限値を超えたところでピストン駆動機構の動作を停止させる。その後、ピストンを少し引くことで、針先からの薬液の漏出が防止される。
コントローラ101のディスプレイ104には、薬液注入中の、注入状況(例えば、薬液の圧力や注入速度、及び、シリンジ内の薬液の残量など)をリアルタイムに表示することができる。また、ロードセルの検出結果に基づいてピストン駆動機構の動作が停止された際に(図4参照)、例えば図8の画面104に示すような、注入動作が停止された旨のアラームを表示してもよい。特には、薬液注入経路が正確に確保されているかどうか、及び、注入経路を再設定させるためのアラームが表示されるようになっていてもよい。
以上、本発明の一例について説明してきたが、本発明は上記した具体的な構成に限定されるものではない。例えば、シリンジの構成に関し、シリンダ部材内にガスケットのみが挿入されており、薬液注入装置に設けられた所定の連結部材を同ガスケットの背面に連結させてガスケットを進退移動させるタイプ(ロッドレスタイプ、フロントローディングタイプなどと呼ばれる)のシリンジを扱う薬液注入装置とすることもできる(例えば米国特許第4677980号明細書、米国特許第6569127号明細書参照)。
また、ロードセルに代えて、シリンジ内の薬液の圧力の大きさをより直接的に検出する液圧検出手段を利用してもよい。例えば、薬液からの反力を受けたときに比較的変形しやすいガスケット(内面側が薬液に接し、外面側にはピストンロッドが接続されている)と、そのガスケットが変形したときに同ガスケットにより押されて移動する棒状部材と、を有するセンサ構造を利用してもよい。シリンジ内の薬液の圧力が高い場合、ガスケットが大きく変形し、棒状部材がより長い距離押し出される。この、ガスケットの移動量を検出することで、薬液の圧力をより直接的に知ることができる。
本発明の薬液注入装置の一例を示す斜視図である。 図1の薬液注入装置の構成を示す横断面図である。 薬液注入装置の動作を説明するための平面図である(初期状態)。 薬液注入装置の動作を説明するための平面図である(薬液注入)。 薬液注入装置の動作を説明するための平面図である(注入停止)。 薬液注入装置の動作を説明するための平面図である(薬液注入)。 薬液注入システムの一例を示す斜視図である。 ディスプレイに表示されるアラームの一例を示す図である。
符号の説明
78 三方活栓
79 つまみ
79a インジケータ
100 薬液注入システム
110 薬液注入装置
114 凹部
122 保持部材
130 ピストン駆動機構
132 押圧部材
132a 押圧面
133 爪部
135 ホルダ部材
137 スクリューシャフト
138 ロードセル
200 シリンジ
210 シリンダ部材
211 フランジ部
215 導管部
220 ピストン
221 フランジ部
223 ガスケット

Claims (7)

  1. シリンダ部材及びそれにスライド可能に挿入されたピストンを有するシリンジを保持し、該シリンジ内の薬液を被験者に向けて押し出す薬液注入装置であって、
    前記ピストンを前記シリンダ部材に対して進退移動させるピストン駆動手段と、
    前記ピストン駆動手段が前記ピストンを前記シリンダ部材に向けて押圧している間、前記シリンジ内の薬液の圧力を検出する液圧検出手段と、
    を備え、
    薬液注入経路が正常に確保されているかどうかを判断するための、前記薬液の所定の上限値が設定されており、
    前記ピストン駆動手段は、
    前記液圧検出手段により検出された前記薬液の圧力が前記所定の上限値を超えたときに、前記ピストンを進出させる動作を停止し、その後、前記ピストンを引き戻すことを特徴とする薬液注入装置。
  2. 前記ピストン駆動手段が前記ピストンを引き戻す間も、前記液圧検出手段によって前記薬液の圧力の検出が行われ、
    その検出結果に基づいて、シリンジ内の前記薬液の圧力が所定の値にまで低下したと判断された時点で、前記ピストン駆動手段によるピストンの引戻し動作を停止する、請求項1に記載の薬液注入装置。
  3. 前記液圧検出手段が、前記ピストンからの反力の大きさを検出する圧力センサである、請求項1又は2に記載の薬液注入装置。
  4. 前記ピストン駆動手段が、前記ピストン後端のフランジ部の背面を押す押圧部材を有し、
    前記圧力センサは、前記フランジ部の背面と前記押圧部材との間に配置されている、請求項3に記載の薬液注入装置。
  5. 前記ピストン駆動手段が前記ピストンを引き戻す間も、前記圧力センサによって前記ピストンからの反力の大きさが検出され、反力がゼロとなった時点で前記ピストン駆動手段による引戻し動作を停止する、請求項3又は4に記載の薬液注入装置。
  6. 前記シリンジには、分岐した一方が薬液タンクへと繋がり、他方が留置針へと繋がる、三方活栓付きのチューブが接続される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の薬液注入装置と、
    それに接続された、薬液の注入状況を表示可能なディスプレイ付きコントローラと、を備え、
    前記液圧検出手段の検出結果に基づいて前記ピストン駆動手段による薬液注入動作が停止された時点で、前記ディスプレイに注入動作が停止された旨のアラームが表示される薬液注入システム。
JP2007227060A 2007-08-31 2007-08-31 薬液注入装置及び薬液注入システム Active JP4960180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007227060A JP4960180B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 薬液注入装置及び薬液注入システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007227060A JP4960180B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 薬液注入装置及び薬液注入システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012064161A Division JP5490840B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 薬液注入装置及び薬液注入システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009056176A JP2009056176A (ja) 2009-03-19
JP4960180B2 true JP4960180B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=40552472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007227060A Active JP4960180B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 薬液注入装置及び薬液注入システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4960180B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11478581B2 (en) 2017-08-31 2022-10-25 Bayer Healthcare Llc Fluid injector system volume compensation system and method
US11598664B2 (en) 2017-08-31 2023-03-07 Bayer Healthcare Llc Injector pressure calibration system and method
US11672902B2 (en) 2016-03-03 2023-06-13 Bayer Healthcare Llc System and method for improved fluid delivery in multi-fluid injector systems
US11779702B2 (en) 2017-08-31 2023-10-10 Bayer Healthcare Llc Method for dynamic pressure control in a fluid injector system
US11786652B2 (en) 2017-08-31 2023-10-17 Bayer Healthcare Llc System and method for drive member position and fluid injector system mechanical calibration
US11826553B2 (en) 2017-08-31 2023-11-28 Bayer Healthcare Llc Fluid path impedance assessment for improving fluid delivery performance

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2547382B1 (en) * 2010-03-16 2021-08-04 Sanofi-Aventis Deutschland GmbH Controlling a motor of an injection device
JPWO2011132657A1 (ja) * 2010-04-20 2013-07-18 テルモ株式会社 薬液投与器具
KR101292718B1 (ko) * 2011-03-04 2013-08-01 주식회사 바이오넷 주사액 토출기 테스트용 지그
CN116370745A (zh) * 2013-04-11 2023-07-04 株式会社根本杏林堂 药液注入装置、系统、注射器和开关单元

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0775670A (ja) * 1993-09-07 1995-03-20 Fuji Electric Co Ltd シリンジポンプ用圧力制限器
CA2308418A1 (en) * 1997-11-07 1999-05-20 Jiyan Liu Angiographic injector system with multiple processor redundancy

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11672902B2 (en) 2016-03-03 2023-06-13 Bayer Healthcare Llc System and method for improved fluid delivery in multi-fluid injector systems
US11478581B2 (en) 2017-08-31 2022-10-25 Bayer Healthcare Llc Fluid injector system volume compensation system and method
US11598664B2 (en) 2017-08-31 2023-03-07 Bayer Healthcare Llc Injector pressure calibration system and method
US11779702B2 (en) 2017-08-31 2023-10-10 Bayer Healthcare Llc Method for dynamic pressure control in a fluid injector system
US11786652B2 (en) 2017-08-31 2023-10-17 Bayer Healthcare Llc System and method for drive member position and fluid injector system mechanical calibration
US11826553B2 (en) 2017-08-31 2023-11-28 Bayer Healthcare Llc Fluid path impedance assessment for improving fluid delivery performance

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009056176A (ja) 2009-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5490840B2 (ja) 薬液注入装置及び薬液注入システム
JP4960180B2 (ja) 薬液注入装置及び薬液注入システム
JP6316924B2 (ja) 医療用の液体回路キットおよびそれを使用する液体回路システム
JP4338447B2 (ja) 薬液注入システム
US20010018937A1 (en) Method and device for pre-filling a syringe with a contrast agent
JP2018167058A (ja) 薬液回路およびそれを使用する薬液回路システム
JP5345695B2 (ja) 医療用注入装置の加圧ユニットへの流体の自動供給
JP2014510575A (ja) モータ電流測定を介した動力注入器の作業のモニタリング
JP2005074065A (ja) 薬液注入装置
JP4769199B2 (ja) 薬液注入装置
JPWO2008007674A1 (ja) 薬液充填装置
US10994071B2 (en) Syringe adapter with concentric rings
US8496612B2 (en) Adapter for power injections
JP4980892B2 (ja) 薬液注入装置
JP2023041790A (ja) 閉鎖機構、薬液回路、及び注入システム
JP5511409B2 (ja) 薬液注入システム
JP4902096B2 (ja) 薬液シリンジ
JP4960172B2 (ja) 薬液注入装置
JP2011234774A (ja) 薬液注入装置
JP2009050289A (ja) 薬液吸引方法、自動吸引機及び自動注入機
JP5432307B2 (ja) 薬液注入装置
US20070250008A1 (en) Fluid injection apparatus and adaptor pump therefor
JPWO2008126854A1 (ja) 薬液注入装置
JP2009039310A (ja) 薬液充填装置
JP5329156B2 (ja) 薬液注入装置及びそれを備えたシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100729

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110805

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4960180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250