JP4959510B2 - 殺藻剤 - Google Patents

殺藻剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4959510B2
JP4959510B2 JP2007289141A JP2007289141A JP4959510B2 JP 4959510 B2 JP4959510 B2 JP 4959510B2 JP 2007289141 A JP2007289141 A JP 2007289141A JP 2007289141 A JP2007289141 A JP 2007289141A JP 4959510 B2 JP4959510 B2 JP 4959510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
alanyl
methyl
tetrakishydroxymethylphosphonium
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007289141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009114126A (ja
Inventor
勇太 笠原
陸晴 中西
Original Assignee
株式会社工生研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社工生研 filed Critical 株式会社工生研
Priority to JP2007289141A priority Critical patent/JP4959510B2/ja
Publication of JP2009114126A publication Critical patent/JP2009114126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4959510B2 publication Critical patent/JP4959510B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

この発明は、水産業で使用されている地引き網、定置網、海苔網等の漁網に付着した海苔等の海藻類を除去するために使用する殺藻剤に関する。
漁業や養殖業等で使用された地引き網、定置網、海苔網等の漁網には海苔等の海藻類が付着するため、漁網を再利用する際には海藻類を除去することが必要である。
従来は、漁網に付着した海藻類を腐敗させた後、漁網を洗浄することにより海藻類の除去を行っていた。これは、海水中に長期間浸漬されていた漁網には、海藻類の根が網繊維に深く入り込むため、海藻類を腐敗させずに除去することが困難なためである。
しかしながら、従来の除去方法では、
(1)海藻類を腐敗させるため悪臭が発生する、
(2)海藻類の腐敗によって発生するアンモニアが漁網の構成材料である樹脂を傷め、破網の原因となる、
(3)海藻類の腐敗には長い時間が必要なため、作業効率が悪い、
といった問題点があった。
この発明は、従来の上記問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、海藻類を腐敗させることなく漁網に付着した海藻類を効果的に除去することができる殺藻剤を実現することにある。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩(テトラキスヒドロキシメチルホスホニウムサルフェート)が、漁網に付着した海藻類を腐敗させることなく除去できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明に係る請求項1に記載の殺藻剤は、
漁網に付着した海藻類を除去するために使用する殺藻剤であって、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩を水に添加して成り、水に対する上記テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率が、3000〜10000mg/Lであることを特徴とする。
また、本発明に係る請求項2に記載の殺藻剤は、
漁網に付着した海藻類を除去するために使用する殺藻剤であって、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩と、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナート又はL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩とを、水に添加して成り、水に対するテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率が1000〜3000mg/Lであり、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナート又はL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の添加率が2000mg/Lであることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の殺藻剤にあっては、海藻類が特異的に持っているアミノ酸代謝系をテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩が阻害し、海藻類の細胞組織の崩壊を促進して死滅させる。このため、漁網に付着した海藻類を腐敗させることなく除去することができる。
請求項1に記載の殺藻剤において、水に対する上記テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率を3000〜10000mg/Lとしたので、海藻類の殺藻効果が高い。
アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートや、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩も、上記テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩と同様に、海藻類が特異的に持っているアミノ酸代謝系を阻害し、海藻類の細胞組織の崩壊を促進して死滅させる効果を発揮する。
従って、本発明の請求項2に記載の殺藻剤にあっては、海藻類が特異的に持っているアミノ酸代謝系を、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩及びアンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナート、或いは、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩及びL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩が阻害し、海藻類の細胞組織の崩壊を促進して死滅させる。このため、漁網に付着した海藻類を腐敗させることなく除去することができる。
請求項に記載の殺藻剤において、水に対するテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率を1000〜3000mg/Lとし、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナート又はL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の添加率を2000mg/Lとしたので、海藻類の殺藻効果が高い。
本発明に係る殺藻剤は、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩を水に添加して成るものである。
テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩は、海藻類が特異的に持っているアミノ酸代謝系を阻害して、海藻類の細胞組織の崩壊を促進するため、海藻類を腐敗させることなく死滅させることができる。海藻類が死滅することにより、漁網表面からの剥離が容易となり、漁網を洗浄するだけで海藻類を簡単に除去することができる。
また、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩は、人間、魚類、動植物に対する安全性が高く、且つ、分解性に優れているため、環境毒性も低いものである。
尚、水に対するテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率を3000〜10000mg/Lとした場合に、高い殺藻効果を得ることができる(後述の実施例1、表1参照)。
また、上記テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩と共に、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナート、又は、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩を、水に添加しても良い。
すなわち、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートや、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩も、上記テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩と同様に、海藻類が特異的に持っているアミノ酸代謝系を阻害して、海藻類の細胞組織の崩壊を促進するため、海藻類を腐敗させることなく死滅させることができる効果を奏するものである(後述の実施例2及び表2、実施例3及び表3参照)。また、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩と同様に、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートや、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩も、人間、魚類、動植物に対する安全性が高く、且つ、分解性に優れているため、環境毒性が低い。
テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩及びアンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートを水に添加して殺藻剤と成す場合には、水に対するテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率を1000〜3000mg/L、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートの添加率を2000mg/Lとした場合に、高い殺藻効果を得ることができる(後述の実施例4、表4参照)。
また、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩及びL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩を水に添加して殺藻剤と成す場合には、水に対するテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率を1000〜3000mg/L、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の添加率を2000mg/Lとした場合に、高い殺藻効果を得ることができる(後述の実施例5、表5参照)。
以下に本発明を、実施例を挙げて更に詳細に説明する。
[実施例1:テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の殺藻効果の試験]
定法によって育成し、収穫した後の海苔養殖網を50cm×50cmに切り取り、切り取った養殖網に付着した海苔の除去効果についての試験を行った。
試験方法:脱イオン水1Lに、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩を10000mg/L、5000mg/L、3000mg/L、1000mg/L、800mg/L、500mg/Lの割合で添加して成る殺藻剤を、それぞれ2L容量のビーカーに入れた後、ビーカー内の殺藻剤中に上記海苔養殖網(50cm×50cm)を浸漬した試験区を設け、各試験区の海苔養殖網を24時間20℃で静置した。静置後、流水にて海苔養殖網を洗浄した後、海苔養殖網に付着した海苔残渣の乾物重量を求めた。
尚、試験区には、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩を添加しない脱イオン水1Lを2L容量のビーカーに入れた後、ビーカー内の脱イオン水中に上記海苔養殖網(50cm×50cm)を浸漬したコントロール区を設けた。コントロール区の海苔養殖網についても24時間20℃で静置した後、流水にて洗浄後、海苔養殖網に付着した海苔残渣の乾物重量を求めた。コントロール区の海苔残渣の乾物重量に対する各試験区の海苔残渣の乾物重量の比率を除去率とした。
試験結果を表1に示す。
Figure 0004959510
表1の結果より、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率が10000〜500mg/Lの何れの試験区においても、海苔の除去効果が見られるが、特に、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率が3000mg/L、5000mg/L、10000mg/Lである試験区の除去率がそれぞれ86.3%、89.3%、94.3%と非常に高くなっている。
従って、高い殺藻効果を得るため、水に対するテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率を3000〜10000mg/Lとするのが適当である。
[実施例2:アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートの殺藻効果の試験]
試験方法:脱イオン水1Lに、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートを10000mg/L、5000mg/L、3000mg/L、1000mg/Lの割合で添加して成る殺藻剤を、それぞれ2L容量のビーカーに入れた後、ビーカー内の殺藻剤中に上記海苔養殖網(50cm×50cm)を浸漬した試験区を設け、各試験区の海苔養殖網を24時間20℃で静置した。静置後、流水にて海苔養殖網を洗浄した後、海苔養殖網に付着した海苔残渣の乾物重量を求めた。
試験結果を表2に示す。
Figure 0004959510
表2の結果より、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートの添加率が10000〜1000mg/Lの何れの試験区においても、海苔の除去効果が見られるが、特に、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートの添加率が5000mg/L、10000mg/Lである試験区の除去率がそれぞれ77.2%、84.8%と高くなっている。
従って、水にアンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートを添加して殺藻剤と成す場合には、水に対するアンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートの添加率を5000〜10000mg/Lとするのが適当である。
もっとも、表1及び表2の比較から明らかな通り、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートよりテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の方が殺藻効果は高いので、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナート単独で殺藻剤を構成するのではなく、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩と併用するのが好ましい(後述の実施例4、表4参照)。
[実施例3:L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の殺藻効果の試験]
試験方法:脱イオン水1Lに、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩を10000mg/L、5000mg/L、3000mg/Lの割合で添加して成る殺藻剤を、それぞれ2L容量のビーカーに入れた後、ビーカー内の殺藻剤中に上記海苔養殖網(50cm×50cm)を浸漬した試験区を設け、各試験区の海苔養殖網を24時間20℃で静置した。静置後、流水にて海苔養殖網を洗浄した後、海苔養殖網に付着した海苔残渣の乾物重量を求めた。
試験結果を表3に示す。
Figure 0004959510
表3の結果より、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の添加率が10000〜3000mg/Lの何れの試験区においても、海苔の除去効果が見られるが、特に、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の添加率が10000mg/Lである試験区の除去率が68.2%と比較的高くなっている。
従って、水にL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩を添加して殺藻剤と成す場合には、水に対するL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の添加率を10000mg/Lとするのが適当である。
もっとも、表1及び表3の比較から明らかな通り、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩よりテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の方が殺藻効果が非常に高いので、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩単独で殺藻剤を構成するのではなく、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩と併用するのが好ましい(後述の実施例5、表5参照)。
[実施例4:テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩とアンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートとを併用した場合の殺藻効果の試験]
試験方法:第1の薬剤としてテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩、第2の薬剤としてアンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートを用い、脱イオン水1Lに、第1の薬剤を3000mg/L及び第2の薬剤を2000mg/L、第1の薬剤を1000mg/L及び第2の薬剤を2000mg/L、第1の薬剤を800mg/L及び第2の薬剤を2000mg/L、第1の薬剤を500mg/L及び第2の薬剤を2000mg/Lの割合で添加して成る殺藻剤を、それぞれ2L容量のビーカーに入れた後、ビーカー内の殺藻剤中に上記海苔養殖網(50cm×50cm)を浸漬した試験区を設け、各試験区の海苔養殖網を24時間20℃で静置した。静置後、流水にて海苔養殖網を洗浄した後、海苔養殖網に付着した海苔残渣の乾物重量を求めた。
試験結果を表4に示す。
Figure 0004959510
表4の結果より、第1の薬剤の添加率が500〜3000mg/L及び第2の薬剤の添加率が2000mg/Lの何れの試験区においても、海苔の除去効果が見られるが、特に、第1の薬剤の添加率が3000mg/L及び第2の薬剤の添加率が2000mg/L、第1の薬剤の添加率が1000mg/L及び第2の薬剤の添加率が2000mg/Lである試験区の除去率がそれぞれ94.2%、92.3%と高くなっている。
従って、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩とアンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートとを併用した殺藻剤の場合には、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩を1000〜3000mg/L、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートの添加率を2000mg/Lとするのが適当である。
[実施例5:テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩とL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩とを併用した場合の殺藻効果の試験]
試験方法:第1の薬剤としてテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩、第2の薬剤としてL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩を用い、脱イオン水1Lに、第1の薬剤を3000mg/L及び第2の薬剤を2000mg/L、第1の薬剤を1000mg/L及び第2の薬剤を2000mg/L、第1の薬剤を800mg/L及び第2の薬剤を2000mg/L、第1の薬剤を500mg/L及び第2の薬剤を2000mg/Lの割合で添加して成る殺藻剤を、それぞれ2L容量のビーカーに入れた後、ビーカー内の殺藻剤中に上記海苔養殖網(50cm×50cm)を浸漬した試験区を設け、各試験区の海苔養殖網を24時間20℃で静置した。静置後、流水にて海苔養殖網を洗浄した後、海苔養殖網に付着した海苔残渣の乾物重量を求めた。
試験結果を表5に示す。
Figure 0004959510
表5の結果より、第1の薬剤の添加率が500〜3000mg/L及び第2の薬剤の添加率が2000mg/Lの何れの試験区においても、海苔の除去効果が見られるが、特に、第1の薬剤の添加率が3000mg/L及び第2の薬剤の添加率が2000mg/L、第1の薬剤の添加率が1000mg/L及び第2の薬剤の添加率が2000mg/Lである試験区の除去率がそれぞれ86.4%、74.2%と高くなっている。
従って、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩とL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩とを併用した殺藻剤の場合には、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩を1000〜3000mg/L、L-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の添加率を2000mg/Lとするのが適当である。

Claims (2)

  1. 漁網に付着した海藻類を除去するために使用する殺藻剤であって、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩を水に添加して成り、水に対する上記テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率が、3000〜10000mg/Lであることを特徴とする殺藻剤。
  2. 漁網に付着した海藻類を除去するために使用する殺藻剤であって、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩と、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナート又はL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩とを、水に添加して成り、水に対するテトラキスヒドロキシメチルホスホニウム塩の添加率が1000〜3000mg/Lであり、アンモニウムDL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナート又はL-2-アミノ-4-[(ヒドロキシ)(メチル)ホスフィノイル].ブチリル-L-アラニル-L-アラニル塩の添加率が2000mg/Lであることを特徴とする殺藻剤。
JP2007289141A 2007-11-07 2007-11-07 殺藻剤 Expired - Fee Related JP4959510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007289141A JP4959510B2 (ja) 2007-11-07 2007-11-07 殺藻剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007289141A JP4959510B2 (ja) 2007-11-07 2007-11-07 殺藻剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009114126A JP2009114126A (ja) 2009-05-28
JP4959510B2 true JP4959510B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=40781677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007289141A Expired - Fee Related JP4959510B2 (ja) 2007-11-07 2007-11-07 殺藻剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4959510B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IN166861B (ja) * 1985-08-06 1990-07-28 Albright & Wilson
GB8712372D0 (en) * 1987-05-26 1987-07-01 Albright & Wilson Treating ponds aquaria & watercourses
GB8904844D0 (en) * 1989-03-03 1989-04-12 Albright & Wilson Biocidal compositions and treatments
GB9805744D0 (en) * 1998-03-19 1998-05-13 Albright & Wilson Uk Ltd Biocidal compositions and treatments

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009114126A (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101822271B (zh) 坛紫菜养殖中绿藻和染病细胞的酸处理液及处理方法
Arens et al. Pressurized seawater as an antifouling treatment against the colonial tunicates Botrylloides violaceus and Botryllus schlosseri in mussel aquaculture
JP4959510B2 (ja) 殺藻剤
CN113349217B (zh) 一种互花米草除控剂和治理互花米草的方法及应用
CN101715785B (zh) 紫茎泽兰专用生长抑制剂
JP5729726B2 (ja) コケ植物の枯殺、除去用液剤
US20090074908A1 (en) Crustacean bait
CN113693087A (zh) 一种杂鱼清膏剂
KR102181051B1 (ko) 내구성이 향상된 죽방렴 구조물
TWI361661B (ja)
John et al. Kleptoparasitism of Shoebills Balaeniceps rex by African Fish Eagles Haliaeetus vocifer in Western Tanzania
KR102610598B1 (ko) 선박 도료 첨가 조성물
JP4828726B2 (ja) ヒトデ駆除剤
JP2017070237A (ja) 海苔養殖方法
JPH06227907A (ja) 水中有害生物付着阻止剤および付着阻止方法
Gomathinayagam et al. Growth performance of Ceriops decandra propagules as influenced by plant growth regulator: A conservation effort
JP2003250369A (ja) 海苔及び海洋生物育成用組成物
RU2494618C2 (ru) Приманка искусственная для ярусного лова рыбы
US20220279783A1 (en) Compositions, methods, and systems for controlling invasive mussel species
JPH0646708A (ja) 海水養殖場におけるトラフグのヘテロボツリウム症の予防方法
Larsson A diet study of post-breeding Great cormorants (Phalacrocorax carbo sinensis) on Gotland
Datta et al. Effect of Glyphosate and Three Phenoxyacetic Acid Herbicides against Eichhornia crassipes (Mart) and Pistia stratiotes L.
Quoc et al. Investigating the application of the aquaponic paradigm to Litopenaeus vannamei farming
JP4858858B2 (ja) 除草剤
CN102599149B (zh) 黑藻鳞状芽苞保存方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4959510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees